スクヴス女学園03

 

 …。

 ……。

 ここは…。

 気がつくと僕は、美術室にいた。

 「!」しかも全裸だ! なんなんだ!? 何が起こっているというのだ…

 「さあ、それでは写生を始めます。」

 はっとしてまわりを見ると、僕は美術室の真ん中で、全裸で立たされており、周囲をぐるりと、十数人の美術部員に囲まれている。みんな真剣な表情でキャンバスに向かっており、チラチラとこちらを見ている。

 部長が側に近寄ってきた。

 「き、君! これは一体…!」

 「あら。約束したじゃありませんか。ヌードモデルをしてくれるって。」「そんな!」

 「約束は守っていただきます。さ、その手をどけて下さい。」

 股間を隠していた僕の手はよけられ、ペニスが女の子たちの前にあらわになった。羞恥が全身を苛む。

 「では皆さん、今日は用務員さんがヌードモデルをして下さいますから、全身全霊で描いて差し上げるように。」「はい!」

 もう、どうにでもなれって感じだ。いつの間にこんなことになっちゃったんだろ。

 「さて、ポーズですが。うーん、どうしましょうかねえ。やっぱり爆発するようなダイナミックな芸術がいいと思うんですよね。」「もうお任せしますよ。トホホ…」

 「そうですか。任せて下さいますか。では…先生!」

 控え室から出てきたのは、山川とフランソワだった。

 「なっ…!」「フランソワ先生は、うちの部の顧問なんですよ。山川先生は…友情出演ってところです。」「よろしくね用務員さん。」「…。」

 「じゃあ、ポーズの構図を決めます。先生は二人とも脱いで下さい。」

 「ちょっと待て。この二人もヌードになるのか?」

 「当たり前じゃないですか。」「そんな…」「登場人物が一人だけ全裸なんておかしいでしょ?」「そ、そんなこたぁないぜ。だってほら、マネだって裸婦一人に服を着た紳士たちじゃないか(奥に服をきた女性もいるが)。」

 「『草上の昼食』ですね。でもうちの部はマネの真似はしないんです。」「うわぁ…」

 つべこべ言わせないらしい。山川とフランソワはすでに、生まれたままの姿になっている。

 「じゃあ、用務員さんは真ん中に立って下さい。向きは、もうちょっと斜めに。そうです。そのまま腰に手を当てて下さい。」

 僕は言われたとおりにした。

 「それで、フランソワ先生は、用務員さんの後ろ。」

 「うわっ!」フランソワが僕の背中に密着してきた!

 「ほら用務員さんは動かない!」「だって…」「動いちゃダメです!」

 背中にスベスベの白い肌が張りついている。グラマーな重圧が後ろから押しつけられ、ややもすると、そのままキメの細かい肌に自分の体が飲み込まれてしまいそうな感覚に陥る。もち肌ってのはこういうのをいうんだろうな。

 「それで、山川先生は、二人と同じ向きで、用務員さんの前に立つ。そうです。」

 むに。

 山川のお尻と背中が、僕に張りついた。

 「う〜ん、いまいちだなあ。何が足りないんだろう。…。あ、そうだ! 山川センセ、もうちょっと足開いて下さい。」

 部長は山川の前に回りこんだ。

 「ぅゎ、ちょっ…」

 部長は僕のペニスを指先でつまみ、上に引っ張った。

 「先生、ゆっくり足を閉じて。そうです。」

 キュッ!

 僕のペニスは、山川の両足に挟み込まれた。「はうあ〜やめてくれ!」僕は腰を引いた。

 「用務員さん、動いちゃダメです!…。あ〜、分かった! 背の高さのバランスが問題だったんですね。フランソワ先生と山川先生が入れ替わってください!」

 二人の女教師は、部長の言われるままに動く。今度は山川が僕の後ろに回って、僕を羽交い絞めにした挙句、グイッと体を反らせた。僕よりも背の低い山川の動きにあわせて、僕も体をやや反らせる格好になる。半立ちのペニスが空中に浮かぶ。

 「!」

 すかさずフランソワが、ペニスをもち肌の太ももで挟み込んだ! フランソワは背が高く、脚が長いため、反り返ったペニスを挟み込むと、丁度両足のつけ根とオンナの部分にできるスキマに、ペニスがすっぽり収まるのだった。

 「あとは、用務員さんがもっと大きかったらいいんだけどなぁ。」

 部長は、顔をちょっとだけ出している亀頭を、指先でくすぐってきた! 絶妙な指さばきと、フランソワの太ももの締めつけで、ペニスはどんどん膨張し、あのスキマを超えて脚のつけ根とオンナを押し返すくらいになった。

 「うん。これでいいわ。」

 後ろから前から女の体が押しつけられ、ペニスは太ももで固定されている。羽交い絞めにされ、身動きも取れないし、下手に動けばまた部長に怒られる。

 「タイトルは…そうねえ。象形的に、漢字を当てはめて、”嫐”ってのはどうかしら。」

 「いいわね。それ。」山川が賛同する。

 「それじゃあ、写生を始めます。」女学生たちが一斉にペンを走らせ始める。こんなヒワイな絵を描く気か!?

 「うう…」

 前後を挟まれ、柔らかい太ももでスマタ状態になっているペニスがさらに締めつけられ、全身がどんどん快感に包まれていく。

 山川は僕を羽交い絞めにしながら、そのスベスベの手のひらで僕の胸を鷲掴みにしている。呼吸するたびに微妙に動くふくよかなおっぱいが、背中で蠢いている。そして彼女の吐息が、おそらくわざとなのか、耳元にやさしく吹きかけられる。

 そして、フランソワの長い髪の香りが、僕の理性をどんどん奪っていった。グラマーなお尻が、股間部分にぐいぐい押しつけられてくる。そして、その太ももは呼吸のたびに強く締めつけたり緩めたりして、繊細にペニスを揉みしだいている感じだ。

 動いていなくても、そういう小さな動きだけでも、僕を感じさせるに十分なエロさだった。こんな光景を、大勢の女の子たちに見られているんだ。

 「ちょ、ちょっと、も、もう…」僕はタイムを取ろうとした。このままだとまずいことになる!

 「動いちゃダメです!」「そんな…」

 「40分間はこのままですよ。」後ろから山川が囁いた。「それとも、どこか調子が悪いのですか?」そう言いながらフランソワは、グイッと両足をきつく閉じた!

 「うわ!ちょっとお!」ペニスが一段と柔らかく締めつけられ、射精感がこみ上げる。

 「ああっもう…」僕は耐え切れなくなった。

 ぴゅっ!ぴゅっ!…

 「アン♪」フランソワが鳴いた。

 みんなが見ている前で射精してしまった…その結果、ペニスがどんどん縮んで行く。

 「ちょっとお、用務員さん!」「ご、ごめん…でもこんな格好させられたら…」「出しちゃだめですよ。萎えちゃったらポーズが変わっちゃうじゃないですか。いいですか、これは写生であって射精じゃないんです。立ったまま、出さずに、また萎えずに、勃起を持続させてこそ、真の芸術なんですぅ!」

 部長はフランソワの股に手を入れ、奥にうずもれているペニスを引っ張り出した。「いてて…」「早くもう一度立って下さい!」「そんな…」

 部長は、ぴょこんと顔を出しているペニスに、あどけない顔を近づけた。ペニスがフランソワの太ももに挟み込まれて固定されたまま、部長の小さな舌で、亀頭がチロチロと弄ばれた。その刺激が、再び僕のペニスをいきり立たせた。

 「…これで準備OK! もう出しちゃだめですよ?」

 もうやめたいが、抜けられそうにない。それに、さっき一回出したんだったら、暫く同じポーズを保てそうな気がする。

 じとお…

 それから2,3分も経たない内に異変が起こった。山川とフランソワの体中から、芳香漂う汗が滲み出てきたのだ。その汗が水っぽくなく、どこか妖艶なネバつきを持っていた。

 山川のおっぱいが擦れるたびに、ペリペリと音がする。オッパイが僕の肌から離れるたびに、その柔肌が、テープを剥がすみたいに音を立てるのだ。それだけきめの細かい女の肌が僕に吸いついているんだ。

 フランソワの方も同じだった。お尻が蠢くたびに、僕の肌を一瞬、軽く引っ張っていく。その妖艶な光景が、僕をいやがおうにも高めるのだ。

 僕の呼吸がだんだん荒くなっていく。

 「大丈夫ですか?」フランソワが聞いてくる。こんな状態で大丈夫なわけ…

 「! …ちょっと、フランソワ!」

 フランソワは、周りには気づかれないくらいに小さく動いてきた。3センチくらい、両足を交互に前後させ、むっちりした太ももで僕のペニスを擦り始めたのだ!

 「う…はああ…やめ…」

 僕はどんどん高められて行く。そして…

 「うあっ!!!」

 またもや、フランソワの両足の間から、白濁液を噴射してしまった。学生から見ると、まるでフランソワが射精しているみたいに見えたことだろう。

 「あーーっ!また出しましたね! だめじゃないですか!」「も、もうカンベンして…」「しょうがないなあ、ちょっとだけ休憩しましょ。」

 部長がそう言うと、山川とフランソワが離れた。汗でべりべりと音を立てて、柔肌が名残惜しそうに僕との密着を終えた。

 解放された僕は、その場に座り込んでしまった。

 「用務員さん、あなたは休んでばっかりじゃダメなんですよ。あなたのせいで中断しているんだし。」「そんなこと言ったって…」「私が言っているのは、用務員さんはずっと勃起し続けてなきゃダメってことです。さ、立って下さい。」

 無茶だ。

 「…しょうがないですね。二回出したんだし、もう一度勃起させるんだったら、ちょっときついのがいいかしら。みんな、協力してちょうだい。」「はい。」

 美術部員たちが立ち上がった。そして、みんな制服をどんどん脱ぎ捨て、全員が全裸になってしまった。

 「どう? 裸の若い女が、先生も入れて20人。こんな光景、見たことないでしょ。」

 部長も全裸になっている。女学生たちのハリのある体が、365度、どこを見回しても目に飛び込んでくる!

 うう…たしかにすごい光景だ。でも、僕を経たせることまではできない。

 「…。しょうがないですね。みなさん、あれを各自やって下さい。」「はい。」

 女学生たちが、一斉に自分の股間をまさぐり始めた。小刻みに震えながら、自分のオンナをいじくり、短くあえぎ、感じながら、各自オナニーを始めたのだ。

 365度どこを見渡しても、オナニーする少女に囲まれている。そのあまりにもエッチな光景に、僕のペニスは反応し始めた。

 「どう? 用務員さん…あン、わたしも…感じます…」部長も、両足を大きく開いて立ち、右手で自分の胸を、左手で自分の股間をまさぐりながら、僕の顔を上気した表情で見つめてくる。

 あっという間に、僕はいきり立ってしまった。

 「はい、そこまで。じゃあ、続きをやりましょう。」少女たちは全裸のまま、またペンを手に取った。

 僕と教師たちは、またさっきと同じ格好をすることになったのだが…

 「なっ! ちょっと山川先生もフランソワ先生も、一体何をしたんですか!」

 前後から密着してきた二人の感触が、さっきとは全然違う! 全身に粘液がまとわりつき、ヌルヌルと僕の体をスムーズに這い回る。ペニスを挟み込んだ両足の感覚も、さっきまでと全然違って、まるで本物のオンナの中に挿入しているような具合の良さだった。

 「何って…汗かいたから、汗止めのローションを塗ったのよ。」「ローションって!」

 「そうだ、用務員さんも汗をかいたでしょう。ローションかけてあげます。」

 部長はどこからか瓶を取ってきて、そこにたっぷり収まっている蜜のようなローションを、前から後ろから、トロ〜ッとたっぷりかけてきたた! ますますヌルヌル感が高まり、感度も高まる!

 二人はぬめぬめと蠢き、僕の全身をサンドイッチしながら責めまくる! いま立ったばかりなのに、あっという間に僕は高められてしまった!

 「うわああ、またイッちゃうよぉ!」「ダメよ用務員さん! 我慢して!」「もう…」

 ローションのパワーで、僕はあっけなく三回目の射精をしてしまった。

 「…。」「う…」部長の視線がかなり冷ややかになっている。

 「用務員さん。ちゃんとやってくれないのですね。」「だ、だって…」「もうおしおきです。みなさん!」

 部長が号令をかけると、美術部員たちが立ち上がり、一斉に僕に群がってきた!

 「うわああ、何をするんだ!」

 「エッチな用務員さんにはおしおきですぅ!」「みんなでとことん抜きまくってあげます!」

 「あああああ! やめろおおおお!」

 僕は20人の女性に一斉に囲まれ、下半身を中心に徹底的に愛撫されるのだった。

 「よいしょ。」部長が僕の上に乗ってきた。そのまま腰を落とすと、スムーズに結合した。絶えずローションが塗りたくられ、少女たちの体もヌルヌルしてスベスベしている。それがどんどん僕の性感を高める。

 ぬりゅぬりゅと腰を上下させ、部長はまだペニスの奥に残っている精液を吸い上げようと懸命になっている。

 ダメだ、この集団逆レイプの状態で、また出してしまう…

 「うう…イク…」

 射精寸前だった。

 ジリリリリ…

 はっ!

 あわてて頭上の目覚ましを止める。

 …。早くから寝たためか、長い時間、眠っていたみたいだ。その分、夢も長かった。

 股間を見ると、夢で美術部部長と本番して抜かれる寸前だったからか、ビンビンになっている。

 「おはようございま〜す!」

 タイミングを見計らったように、女学生たちがドヤドヤと入ってきた。今日の彼女たちの格好は、陸上選手のような、袖なしのランニングに短パン姿だった。

 「…。」

 僕は夢うつつで、そのまま立ち上がった。ギンギンのペニスが女学生の前にあらわになる。

 「きゃっ!」「どうしたんですか!」

 …。はっ!!!!

 し、しまった、これは現実世界! さっきまでのは夢の世界! ボンヤリしてた!

 「あ、っこ…、これは! 違うんだ!」

 僕はあわてて後ろを向いた。もうだめだ、完全に見られてしまった、僕の失態を。もうここまでか?

 バタン。ドアが閉まる音。理事長さんに言いつけにいったのかな…

 ドアの方に目をやると、誰も立ち去ってはいなかった。ただ外から見えないように、ドアを閉めただけだった。

 「うふふ…」「用務員さんてば。」「あたし初めて見ました。これが”朝立ち”なんですね。」

 「…。」

 昨日の、いけない光景がフラッシュバックする。もしかして…

 「…じゃあ、お仕事前に抜いておきましょうね。」「大丈夫、ここだけの秘密にしますから。」

 女学生たちが、妖艶に迫ってくる。僕はまた、頭がボーっとし始めた。何か、現実なのか夢なのか分からなくなっている感じ。

 「…できれば、太ももで抜いて欲しい…あの夢の続きを…」気がつくと、平気でこんな台詞を吐いていた。続きなら本番だったはずと気づくのは、もっとあとだった。

 「ふふ。エッチなんですね。」「今日は丁度生足だし、ご希望に添えますね。」

 女学生たちが群がってくる。そのシコシコした太ももが、僕の足回りを這っている。僕はまた夢うつつになった。いつの間にか、トランクスは下ろされている。

 「…じゃあ、挟みますね。」背の低い子が、抱きついてきた。小さな踏み台を誰かが持ってきて、その娘はその上に立って、前からペニスを太ももに挟んだ。

 夢の状況とは違って、前面からの太もも、しかもつけ根の部分じゃなくて真ん中あたりの、ちょっとだけ筋肉の存在を感じる部分が、ペニスを挟み込んでいる。

 細身の娘は、そのまま左右交互に大きく足を動かす。ペニスが擦られて気持ちいい。

 数秒そうしていると、不意に彼女は僕から離れた。

 「じゃあ、次はわたしの番です。」

 隣にいた女子が同じようにしてペニスを両足の間に入れた。今度はつけ根に近い部分で、半ズボンをペニスが捲り上げる格好だ。この子は、体全体を前後させて、ペニスをしごくように動いてきた。

 一人一人違う動きで、交代で太もも攻撃をしてくる。向かい合っての娘もいれば、お尻を押しつけながらの娘もいて、また僕を仰向けにして騎乗位のような格好で上下してくる娘もいた。

 何人目か分からないが、ショートカットの少女の時に、耐え切れなくなって、脚の間から精液を噴き出させた。

 「いっぱい出ましたね。」「これで朝立ちも安心ですわ。」「ご安心下さい。絶対秘密にしますから。」

 彼女たちが出て行ったあと、僕はやっと正気に戻った。

 ああ! 僕はなんてことをしてしまったんだ! 清楚可憐なお嬢様たちを、性欲の捌け口にするなんて。夢でならまだ許されても、現実にやってしまったのだ。しかも、昨日に引き続いて。

 僕は失格者だ。

 激しく自己嫌悪に陥ってしまった。見回りも顔が暗くなり、部活めぐりもできなかった。


###一方、その頃。###


 理事長「…困ったことになりましたね。」
 学生「申しわけありません。」
 理事長「いいえ、あなたたちは悪くはありませんよ。ただ、タイミングが悪かっただけです。むしろ、脚で抜いて差し上げたことを誇りに思いなさい。」
 学生「恐れ入ります…」
 マミー「しかし理事長、ある意味ではチャンスなのでは? もうすぐ体育祭です。彼が淫乱になり始めていることへの自己嫌悪なら、それを暗黙のうちに受け入れる雰囲気さえ作ってしまえば、かなり我らに近くなるのでは。」
 理事長「それなら良いのですが。いずれにしても、体育祭が大きな山場となりそうですね。体育祭が終わったら、淫呪を第二級に引き上げられるように努力しましょう。」
 マミー「いよいよ、第二級ですか…」
 理事長「そう。もはや淫夢を見せるだけではなく、その淫夢の中では決して射精できず、現実の女たちにしてもらわなければ、決して射精できないようにする、高度な淫呪…」
 マミー「当然、自分で抜くこともできず、性欲だけはどんどん高まり、射精願望は通常の数倍のスピードと強さで進むから、どうしても我らに抜いてもらおうとせずにいられない強烈な淫呪…」
 理事長「そう。使い方に気をつけないと怪しまれてしまうわ。とにかく体育祭で、学生たちが用務員のオトコを受け入れているのだという雰囲気を作り、それを彼に自覚させないといけません。細心の注意を払いなさい。」
 マミー「御意。」


###闇の一ページ…###


 一時期、自己嫌悪に陥っていたが、その後は特に変化もなく、だんだんと気をたしかに持つようになっていった。

 あれから、淫夢らしい淫夢も見ず、朝立ちもすぐに収まって女学生たちにばれることもなく、抜いてもらった秘密は彼女たちに守られているみたいで、表ざたにもならなかった。

 相変わらず女学生たちは、エッチな攻撃をしてくる。といっても、どうやら校内に僕しか、普段、男性がいないということで、興味シンシンなのだろう。ちょっとしたイタズラ心で、用務員の前でスカートめくったらどんな反応するか、みたいな軽く楽しい行為に思える。だから、決していやらしいとか、淫らだとか、そういう悪いイメージはない。

 慣れてくると、そんな彼女たちも、けっこうカワイイものだし、イタズラも爽やかなものだ。

 問題なのは僕の方だ。彼女たちの罪のないイタズラ心に対して、こっちはいやらしい妄想と性欲で受け取ってしまう。それが夢に現れて、朝立ち→秘密の処理、に行き着いてしまったんだ。

 女学生たちは男性に縁がない。だから、一線を踏み越えることも難しくはない。イタズラ心が、いつの間にか一線を越えて、淫らな世界に踏み込ませてしまうんだ。

 だから、手で抜いてもらい、足で抜いてもらったあの朝は、僕の妄想が彼女たちを汚したということだ。もう二度と、このようなことがあってはならない。

 そう割り切ったら、自己嫌悪からは脱出できたと思う。休み時間ごとに、手を握ってくる女学生たちに対しても、僕は軽く流すようになった。エッチな妄想に走るのを自制できるようになったのかな。

 もちろん、僕も男だ。いきなり抱きつかれたり、体を押しつけられたりしたら、どうしても感じてしまうから、そこは巧みにかわさないといけない。生足とかに触れるのも御法度だ。手を握られるのも、彼女たちの体を見るのも一瞬に留めているから、その場で立たずに済んでいるんだ。そこはしっかり押さえとかないと、気を許したら大変なことになる。

 二日過ぎ、三日過ぎる。そう、この日は、先週約束した体育祭に出るのだ。

 体育祭の準備はものすごいスピードで行われ、あっという間に整ってしまった。プログラム自体は学校側が決めているので、それに合わせてテントとかを設置するだけのようだから、一日あれば用意も整うのだろう。

 校庭に出ると、昨日とは違う、完全に体育祭向けの状態になっていた。

 さて。二年四組だったな。行ってみるか。

 「あら、用務員さん。おはようございます。」フランソワがすでに来ていた。赤いジャージの上下姿だ。「おはようございます。」「えっと、用務員さんの出場種目は…あぁ。全部午後に集中していますね。」「そうですか。」「ごめんなさいね、それならそうと、あらかじめ言っておけば、その時に来て下さればよかったのですね。」「いや、お気になさらず。見学しますよ。」

 僕は用意されたイスに腰掛けた。体育祭はまだ始まらない。学生たちが続々と校庭に出て来る。天気もいい。

 「用務員さん。」振り返ると山川だった。「あ、山川先生、おはようございます。」「今日はよろしくね。」彼女も赤いジャージ姿だ。

 「そうそう、用務員さん、前日まで体育祭準備に私たちはてんてこ舞いだったので、ついうっかり渡すのを忘れていましたわ。これ。」

 手渡されたのは、赤いジャージとトレーナーのセットだった。僕は黒っぽいジャージ姿。着替えろというわけか。

 「学生は体操服にブルマ、応援時には服装自由で、教師は、学生と区別するために、赤いジャージと決まっていますの。学生は応援時もジャージは着けられません。」

 「そうですか。ジャージを着ていれば、教師とすぐ分かるってわけですね。」「えぇ。万一の事故の時にどこに教師がいるかが、ひと目で分からないといけませんからね。」「なるほど。」

 「ただし、競技中は邪魔になるかも知れませんから、ジャージを脱いでもいいんですけどね。用務員さんは何を着用に?」「僕は…そのままジャージで出ようと思っていました。」

 「んー、今までそういう慣例はないんですよね。教師が出場する時にはみんなジャージを取っていましたから、伝統を重んじる我が校ですので、出る時にはジャージを脱いでいただきたいのですが…」

 「えっ…」ジャージの下はTシャツにトランクスだ。「下も用意しましたので、お着替えになって下さい。」「そ、そうですか…。分かりました。」

 やっぱり宗教系の学校だけあって、体質も古く、伝統や慣例が重んじられるのだろう。新米の僕が下手に騒いでも仕方がない。ここはいうとおりにしておくか。

 着替えるとしたら、トイレがいいかな。いや、ほとんど男子禁制のこの学校に、男子トイレがそれほどあるわけでもない。

 「あ、更衣室はテニスコートの前ですわ。」「分かりました。どうも。」

 僕は更衣室に向かった。

 がちゃ。ドアを開ける。

 「あっ!」中にいた学生たちが一斉にこちらを見る。

 更衣室は男性用・女性用があるわけじゃなくて、女学生ばかりが使っていた。女子校なら当然だった。

 ミニスカートにブラジャー姿、あるいは逆に上着とパンティ姿、下着だけの娘、ブルマを手にとっている、体操服とパンツの娘、首に体操服が引っかかって脇の下を露出している娘ナドナド…。要するに学生たちは着替え中だった。

 「ごっ!ごめん!」あわてて僕は扉を閉めた。

 まずいな…これじゃあ、更衣室で着替えはできないぞ。しょうがない、更衣室の裏でテニスコート側でひっそりと着替えるか。ここなら影になって、校庭側からは見えないだろう。

 僕は辺りを見回して、誰も見ていないのを確認した。よし、さっさと着替えてしまおう。

 「これは!」

 赤いジャージの上下。これは問題ない。フランソワや山川が着ていたのと同じだ。問題は下着だ。袖なしのランニングウェア、小さめの薄い生地の短パン。そしてブリーフ。水泳用のピッチリしたブリーフ形の水着。レスリング着。

 「なんでこんなのばっかりなんだよ!」

 ランニングと短パンは分かる。白いブリーフって一体…これは無視するに限るな。

 「…そういうことか。」はいてみると分かるが、トランクスに酷似した短パンをはくと、短パンの裾から、トランクスが大幅にはみ出る。これはいくらなんでも恥ずかしい。

 「どうしても、ブリーフは着用しないといけないらしいな。」おそらく水着でも、レスリングでも、トランクスは合わない。ってか、何で水着とかがあるんだろう。

 多分、この中からお好きなものを着て下さいってことなんだろう。そういえば、ジャージの下は何を着けるかってのを聞いていないから、教師たちも思い思いのスポーツ服を着ているってことか。

 「そりゃあ…」いくらなんでも海パンはダメ。レスリングもちょっとね。やっぱり普通は、ランニングに短パンだろう。

 僕は全裸になった。そしてブリーフを着ける。なつかしい締めつけだ。下半身全体が生地に包み込まれる感触。子供のころ以来だな。そのあと、ランニングを着て、短パンをはく。ジャージ上下を着けて。着替え完了だ。

 「!!」

 気がついたら、さっき着替えをしていた娘たちだろう、女の子たちが、更衣室裏の両脇から10人くらい、覗き見をしていた。

 「へへへ〜♪」「見ぃちゃった!」「用務員さんってか、男の人のを見るのは初めてです。」「丸いωがカワイイですね。」

 「こ、こら!」僕は恥ずかしさで真っ赤になった。全裸の時から見られていたのか。

 「用務員さん、これからは私たちと一緒に、更衣室で着替えてもいいんですよ?」

 「ばっ、バカなこというんじゃない!」脱いだトランクスやTシャツ、黒ジャージを抱えて、僕はあわててその場を立ち去った。後ろから笑い声が聞こえる。まったくもう…。

 「どうしたのですか?」走ってきた僕に山川が尋ねる。

 「どうもこうも…」そこで口を閉ざした。いきさつを説明するってことは、僕が更衣室を覗いたことを公言するようなものだ。僕は黙ってしまった。

 「そろそろ始まりますよ。」「はあ。」

 学生たちがぞろぞろと行進してくる。みんなきわどいブルマ姿で、集団の生足がまぶしい。

 理事長の話とか、宣誓とか、ひととおり済ませると、競技開始だ。

 女学生たちが、僕の周りに集まってきた。僕のイスは、2年4組の学生たちの真ん中に位置している。前後左右どこを見ても、若娘たちの綺麗な足を見せつけられる。つい触りたくなってしまう。

 いかん、またいつものスケベ心が…。抑えなくては。

 障害物競走や組体操など、学生たちが汗を流す。理性を保ったおかげで、女体の爽やかさを満喫できた。

 あっという間に午後。10時半に始まったから、午前の部は少ない。

 「さて、用務員さん、出番ですよ。これから三人四脚、一つ競技を挟んで騎馬戦です。騎馬戦のすぐあと、百足競争で、三つ競技を挟んで棒倒しです。」

 「分かりました。」「あんまり無理はしないで、楽しんで行って下さいね。」「そうですね。運動不足なんで、あんまりお役には立てないかも知れません。」「筋肉痛にならないようにね。」「ハイ。」

 僕はジャージを脱いだ。短パンから華奢な白い足が伸びる。もっと筋肉質だったらいいんだけどね。

 「…。」「何か?」「いいえ。三人四脚ですから、けっこうです。」「?」

 僕は女学生たちと一緒に入場。唯一の男性が入ってきたので、学生中から黄色い声援を浴び、注目を一挙に集める。なんだか気恥ずかしいな。

 それはそうと、ちゃんと競技に専念しなくては。

 「用務員さん。」「あ…君は…」「マミーです。またお会いできて光栄ですわ。」「ああ…。」

 相変わらず人間離れした妖艶さだ。20代前半とはとても思えない色気と、長い髪。ミスマッチした体操服姿。

 マミーの後ろから、もう一人、美少女が顔を覗かせている。彼女は…そう、以前僕にラブレターを渡した近藤可憐だ。

 「あの…よろしくお願いします。」「あ、ああ。」僕は可憐ちゃんのしおらしい態度に真っ赤になってしまう。好意を持たれているのを知っているから、余計にドキドキしてしまう。

 僕の目の前に立っている二人の美少女。…え? もしかして…

 「私たちはアンカーです。がんばりましょう。」「…ってことは、三人四脚の…」「はい。あなたを真ん中にして、右が近藤さん、左が私になりますわ。」「そうだったのか。」

 すごく都合のいい取り合わせだ。まるで計算されたみたいに、僕を興奮させる美少女が両脇に並ぶ。

 「さあ。準備しましょう。もう少し足を広げて下さい。」

 僕が足を広げて立つと、マミーと可憐は両側に屈み、それぞれの足を僕の足にリボンで結んだ。きゅっと締めると、両足が二人の美少女に固定された。

 「これで大丈夫。練習がてら、スタート地点まで走りましょう。」「ああ。」

 イチ、ニ、と小さく掛け声を出しながら、小刻みに走って行った。タイミングがすごくよくて、僕が走るのに両側の娘がぴったりと息を合わせ、つまったり転んだりすることがない。

 それにしても…

 両側からマミーと可憐がぴったりと密着してくる。彼女たちの手が僕の腰に回り、ぎゅっと自分の体を押しつけてくる。そこまで寄り添わないとうまく走れないのは、たしかなんだけど…

 彼女たちの上半身が、僕の上半身を生地越しにくすぐっている。ややもすると、胸の弾力が押しつけられることもある。

 何よりも。僕の太ももに、彼女たちの太ももがスリスリとこすりつけられている! 生足どうしがこすれあい、そのスベスベの感触が、両側から滑り回っている。

 しかも、その相手は、絶世の美女マミーと、僕を好いてくれる可憐ちゃんなんだ。そう思うと、ますます興奮度が高まる。

 ヤバイ、何も考えてはいけない。これ以上妄想すると、公衆の面前で勃起してしまう! 精神集中、精神統一だ!

 「さあ、用務員さん、次が私たちの番です。」「あの…その…い、一生懸命がんばりますので、よろしくお願いしますぅ…」「ああ、が、がんばろうな。」

 美少女たちは、ますます強く寄り添ってくる。髪の毛から、柔らかい香りが漂ってきた。僕の腰は、彼女たちのお尻の弾力でぐにぐにと軽く揉まれ、僕の脇の下あたりを、彼女たちの頭部がこすっている。思わず僕は、両側の彼女たちの肩を強く抱き寄せた。

 「さあ、スタートです!」

 後ろから来た三人にバトンを渡され、僕たちは走り出した。全校の女子学生たちの視線が集まっている。さっきの練習時よりもずっと激しく走っているため、生足がさらに強く押しつけられ、こすりつけられる!

 激しく上下に揺れる女の子たちの体が、僕の体を両側からムニムニと蠢いている!

 一体、僕は走っているのか、責められているのか、だんだん頭がぼーっとしてきて、分からなくなる。

 いや、気をしっかり持て、今は競技中! 走ることだけに専念するんだ!

 ああっでも…大勢の女の子たちに見られながら、美少女二人がかりで、柔らかい肉体を断続的にこすりつけられていては、経たないわけには行かないぃ…

 何とか理性を保って、欲望と戦いながら、トラックを一周した。これで終わりか?

 「さ!あと一週ですからがんばりましょう!」「ええっ!」「アンカーは二周なんですぅ。」

 ダメだ、これ以上は耐えられないかも…

 が、がんばれ!競技とは別の意味で、がんばるんだぁぁぁ!!

 何とか力を振り絞り、トラックをもう一周した。半立ちになってしまっていたが、何とか、ばれることなくゴールした、かな?

 走り終わって、裏に回った。もう順位とか全然聞いていない。それどころじゃなかった。何とかこの両側の柔肉の呪縛から逃れて、興奮を鎮めなくては…

 「用務員さん…」可憐ちゃんが潤んだ瞳で見つめてきた。

 「!」

 まさかと思い、股間を見てみると、ブリーフと小さい短パンだったために、半立ちの状態でも、しっかりと股間のふくらみが見て取れた。

 「ぅ…」血の気が引いていく。

 マミーと可憐は無言で足のリボンを解いた。ヤバイ、絶対二人を怒らせた。そりゃそうだ、競技に集中してるかと思いきや、別のことを考えて勃起しているような最低男なんだ僕は…。もっとがんばるべきだった。

 「ふふ…用務員さん、そんなにがんばらなくてもよろしかったのに。」「一緒に走って下さってありがとうございました。その……それ、嬉しかったです。」

 マミーは不敵な笑みを浮かべて立ち去った。可憐も彼女のあとをついていく。可憐ちゃんの『それ』って何だ?


######


 理事長「お疲れさま。どうでした?」
 マミー「力及ばず、半立ちにしかできませんでした。」
 可憐「すみません。」
 理事長「いいえ、よくやったわ。彼も必死に堪えたのでしょう。でも、まだ競技は続きます。もっと過激にね。さ、もう離れなさい。あんまり一緒にいると怪しまれます。」
 マミー「御意。」


######


 さて。競技一つ挟んで騎馬戦だ。やっぱり男だし、力持ちってことで、馬になるんだろうな。

 校庭では、女の子たちが騒ぎながら、赤や白の小玉をカゴに入れている。

 「さ。用務員さん。次の競技の前に着替えて下さい。」山川が声をかけてきた。

 「え?着替えるって?」「今朝、渡したでしょう? レスリング着を。」「レスリングって…騎馬戦でしょ?」「あなた、騎馬戦を舐めていますね。まさに壮絶なバトルなのですよ?」「いや、それは分かるけど、なんで着替える必要が…」

 「…伝統です!」「…。」もうワケワカラン。逆らうとあとが恐そうだから、従っておくしかなさそうだ。

 「あんまり時間がないから、ここで着替えて下さい。」「えっ!ここで!?」「大丈夫。みんなタマ入れに熱中していますから、誰も見ていませんよ。」「いやでも…」

 山川が腕組みして見ている。男の癖に着替えを恥ずかしがるなと目が語っている。しょうがない。テキパキ済ませるか。

 さっさと山川の見ている前でブリーフ姿になり、ぐいっとレスリング着を着用した。短パン以上に下半身はきつく密着し、上半身はヒモ同然で、横腹からワキまで完全に露出されている。胸の部分も大きくはだけ、校庭でこの格好はかなり恥ずかしい。

 「そろそろ始まります。移動して下さい。」「はい…」もう泣きそう。萎えたペニスがピチピチのレスリング着の股間部分に浮かんでいる。これはかなりやばいかもしれない。さっきみたいな失態を犯して、ちょっとでも勃起したら、ひと目で分かってしまう。もっと気を引き締めねば!

 そろそろ騎馬戦が始まる。僕は会場に向かった。

 「あ、用務員さん、よろしくお願いします!」数人の女の子が駆け寄ってきた。どうやら彼女たちが僕と組むらしい。それにしても…

 「それが騎馬戦用の格好なの?」四人の女の子は、体操服にブルマなんだけど、体操服を大きく捲り上げて胸の近くで縛っている。おなかが丸見えだ。わきの下もあらわになっている。いくらなんでも、かなり激しく動き回る騎馬戦のための格好じゃないよな。

 「…。」僕の方も薄いレスリング着だから、人のことも言えないか。そういう方針なら従うしかなさそうだ。

 「それで、どんな組み方になるのかな。やっぱり僕が下で、一番軽い子が僕に肩車して…」「えぇ。一回目はそうしましょう。」「…一回目?」「騎馬戦は二回やるんですよ。それで二回目は違う組み方じゃないといけないんです。一回目に上になった人は、二回目は別のパーツじゃないと。」「そうなんだ…」

 「だから用務員さんは、一回目は肩車、二回目は上になってもらいます。」「えっ!」「どうせなら目立ってもらった方が、みんな喜びますよ。」「でも、…女の子に支えてもらうんだよね」「大丈夫です。下も四人いるんですから。」「そう…」

 「騎馬戦出場の選手はフォームを組んで整列して下さい」ナレーションが響く。あまり話し合っている時間はなさそうだ。「じゃあ、それで行こう。」「はい。」

 僕がしゃがむと、細身で背の小さい学生が上から跨がってきた。スベスベの小さな生足が、僕の首周りを圧迫する。

 「せーの、…や!」掛け声とともに、僕が立ち上がると、すかさず両脇を別の女子が固め、後ろからも僕を支えてくれた。これなら、僕一人に負担も掛からなくて、楽に動ける。あとは、全員が息を合わせて動くだけだ。

 それにしても…。左右から、けっこう胸の大きな女の子が上半身を押しつけ、動くたびに彼女たちの生足が、僕の太ももにこすれてくる。後ろからも柔らかい感触が容赦なく伝わってくる。考えてみれば、三人の女の子と密着しているんだ。

 何より、150センチくらいの小さい体ではあるが、しっかり首筋にまとわりつく太ももはすでに女性的な肌触りを完備しており、とても心地よかった。彼女は前かがみになり、おなかが僕の後頭部に触れている。胸の感触までは分からなかったが、まるで僕の頭部にしがみついているみたいだ。

 僕たちは、他の女子学生たちと同じように整列し、スタートの合図を待った。向こう側にも女子の集団がいる。彼女たちの帽子を取れば勝ちだ。

 パーン! 空砲が響くと、みんな一斉に走り出した。

 走るとまた、感触が変わる。両脇と後ろの子の動きも、肩車している子の動きも激しくなり、ムニムニとスベスベが激しく僕の体を苛む。こっちはかなり薄着だ。彼女たちの肌の感触も、ダイレクトに伝わってくる。

 いけない、僕はブリーフ&レスリングなんだ。ちょっとでもペニスが反応したら、すぐにバレてしまう。とにかくスポーツに専念して、邪念を抑えなければ。

 そのうち、相手組の学生たちと、もみくちゃになってくる。僕の役目は、帽子を取ることではない。肩車の女の子をしっかり支えることだ。もみくちゃにされながらも、両足を踏ん張っていた。

 あちこちに動くたびに、相手組の女の子がぶつかってくる。胸が顔に押しつけられたり、生足が僕の太ももの間に入り込んだり、抱きついてきたりした。若い娘たちの、あらい息遣いで充満してくる。

 僕の両腕は、肩車してる子のふくらはぎをしっかり支えていて、前屈みになることも、抱きついてくる子を引き離すこともできない。ただ、なされるがままだった。

 むちゅっ。「!」

 目の前の敵組の子が、突然、僕の唇を奪った! そのまま体を押しつけ、こすりつけてくる!

 「ん〜ん〜!」僕は突然の展開に驚き、何とかこの状態を逃れようとしたが、上では帽子の取り合いをしているし、もう前後左右どこにも移動できず、手足もままならなかった。

 彼女は舌を、僕の口の中にねじ込んできた。僕の舌を絡め、また強く吸い、柔らかい唇に飲み込まれて行く。まるで舌がペニスになったみたいに、口唇で僕の舌がフェラチオされてるみたいになる。こんな濃厚なキスがあったなんて…

 僕は何とか抵抗しようと試みるが、まるで示し合わせたみたいにガッチリと周りをガードされ、どうにもできなかった。

 彼女の手が僕の股間をまさぐり始めた。そ、それだけは、と言おうとしても、口は完全に塞がれてしまっている。このままでは、だ、ダメだ、立っちまう〜〜〜!

 ピリリリリリリ! 大きなホイッスルが鳴ると、一斉に女子学生たちが離れていった。どうやら、一回目の騎馬戦が終了したみたいだ。

 僕たちは、一目散にスタートラインのところに戻った。股間は反応し始めていたが、何とか勃起はしないで済んだ。きっとここで妄想モードに入ったら一巻の終わりだろう。とにかく、さっきあったことについて、何も考えないで、次の騎馬戦に臨むしかない。

 一回目とは違うフォームでないといけないらしい。そして二回目は僕が上になるとか。さっき後ろからおっぱいを僕に押しつけていた子がしゃがんだ。

 僕は何も言わずに彼女に肩車した。するとあっさりと僕は持ち上げられ、彼女の周りも固定された。けっこう力持ちなんだな。

 「じゃあ用務員さん、帽子をしっかりガードして下さいね。」「あ、ああ…」「敵の帽子を取ることはとりあえず考えなくていいですよ。守備中心の作戦です。」「分かった。」

 僕の股間部分に、学生の首が密着している。きっとここで勃起してしまったら、というより、ちょっとでも反応して蠢いたら、それだけでバレてしまうな。彼女の首もスベスベしててけっこう気持ちいい。

 いやいや、そういう風に考えるから反応してしまうんだろ。自戒自戒!

 パーン! 空砲が鳴る。一斉に女の子たちが走り出す。上になってみると、なかなかバランスを取るのが難しい。気を抜くと衝撃とかでバランスを崩して落ちてしまいそうだ。ここでみんなに迷惑をかけるわけにはいかない。

 敵陣とぶつかり合った。ここは言われた通り、攻めではなく守りに専念しよう。帽子を取られないように…

 さっそく、帽子を狙って手が伸びる。僕は手を払いのけて、彼女たちの手が帽子にかからないように、360度気を配った。

 こうやって帽子を守ることに専念していれば、いけない妄想にとりつかれることはなさそうだ、そんな暇は、とてもじゃないけどない。

 「!」

 周りを見渡すと、敵陣の女の子たちは、僕のグループの周りを、ぐるりと取り囲んでいる。やっぱり、唯一の男だから目立つのか、みんなして僕を狙い始めているみたいだ。「守り」の作戦にはそういう意味もあったんだな。

 僕は懸命に、女の子たちの手をふりほどくが、細いスベスベの腕は、次から次へと容赦なく迫ってくる。結局、僕の両腕は彼女たちにがっしり掴まれ、固定されてしまった。

 僕の両手の指は正面から組まれ、指の間に細い指が絡まって、握り締められる。彼女の手のひらのやわらかい感触が伝わってくる。そして数本の手や腕が、僕の二の腕などを掴み、固定してきた。

 ヤバイ、ピンチだ。このままではあっさり帽子を取られてしまうぞ。何とか手を振りほどかなくては。

 だが、まだ誰も帽子には手を伸ばさない。さらに僕の体を固定しようとしてきた。

 わき腹、背中、おなか、首筋にいたるまで、たくさんの手がまとわりついてきた。女の手の感触が全身を駆け巡る!

 「うわ!」

 誰かの手が、僕のお尻をさすってきた。これを合図に、女の子たちの手の動きが「固定」から「くすぐり」に変わった。

 わき腹、わきの下、背中、乳首、首筋、お尻、体中のあちこちがコチョコチョとくすぐられ続けている。そのくすぐったさに思わず身を捩じらせてしまう。きっと、僕をさらに脱力させてから、帽子を取ろうという作戦なんだろう。でも、いくらなんでも、このくすぐったさは堪らない! 僕の靴が誰かに脱がされ、靴下ごしにくすぐられ始めた。

 「やめーーー!」僕は叫んだが、もうキャアキャア騒いでいる学生たちの声で、むなしくかき消されてしまう。

 くすぐり地獄は、くすぐったい感触だけでなく、性的な快感もあわせ持っていた。若い娘たちのしなやかな手が、何本も僕に群がり、この体をいたぶっているんだ。

 だんだん、くすぐりの動きが、滑らかな愛撫のような仕草に変わってきた。指先をジワジワ動かしてくすぐっていた手は、なまめかしい動きで僕のわきの下をさすり始める。両腕は相変わらず固定され、抵抗できない。

 まるで僕を立たせようとしているかのように、愛撫の動きはエスカレートして行く。こんな集団愛撫に耐え切れるはずがなかった。

 「!」僕を肩車している子が首を捻じ曲げ、僕の方を見てきた。もう彼女の首には、男の固い感触が伝わっていたからだ。「ご、ごめん…」その声は彼女には届いてないみたいだった。

 遠くから見れば、みんなが僕の帽子を目指して手を伸ばしているように見えるのだろう。まさかこんな…えっちなことをされているとは思われていないだろう。でも、目の前の子には、はっきりとバレてしまっていた。

 ああ〜きっと汚らわしい男と思われているんだろうな。

 ぴりりりりり…二度目のホイッスルが鳴る。騎馬戦が終わった。

 「…」会場に戻り、僕は肩車してくれた子の方を見た。「お疲れさま、用務員さん。」何事もなかったように、彼女は微笑んでくれた。「良かったですね、帽子取られなくて。」

 気がつけば、たしかに僕は帽子をかぶったままだった。誰も帽子に手を伸ばさなかった。とにかく、守ることだけはできたみたいだ。

 正直、青ざめていた。彼女に勃起がバレて、非難されるんじゃないかと思ったからだ。おかげで、すっかりペニスは萎え、元のぷにぷにに戻ってくれていた。

 「百足競走に出場の選手は準備して下さい」号令がかかる。そうだ、これにも出場するんだ。アレコレ考えている暇はない。着替えもムリだろう。そのまま出場するしかない。

 「用務員さん。」後ろから声をかけられる。振り向くと、騎馬戦と同じ格好の学生二人が立っていた。その距離およそ15センチ程。あんまり近づきすぎていたので驚いた。

 「さっきのメンバーに私たちが加わります。よろしくお願いしますね。」「あ、あぁ、よろしく…」

 さっきの四人と、この二人、そして僕を入れて、7人が一列になって、足を結び、息を合わせて直線に走っていく競技だ。

 さっそく準備だ。僕は言われるままに立ち、前に三人、後ろに三人が、ほとんど密着に近い感じて並んだ。そして係の娘が僕たちの足を結びつけていく。ロープの固定が終わると、ちょっとだけ、練習の時間が与えられた。

 が、一歩、二歩、と歩くだけで、全員の息が合わずに、将棋倒しになってしまう。倒れるたびに、前後から女体が押しつけられる。

 「きっと、ロープの間隔が緩いのですわ。もっと緊密になってはいかがかしら?」近づいてきたマミーが、アドバイスをする。それに合わせて、係の娘が縛り直しをした。

 今度はかなり密着している。僕の股間には、お尻の小さな女の子のヒップが、ムニュッと押しつけられている。そして後ろからもぎゅっと密着してきた。後ろの子の両手が、僕のおなかに回り、きつく抱きかかえている。

 「さ、用務員さんも前の子をしっかり押さえて下さい。」言われたとおり、前の子のおなかに手を回す。小柄なおなかは露出されていて、そこに手を回すから、スベスベした感触が伝わってくる。

 これで歩くと、不思議とスムーズに動けた。これなら、多少走っても大丈夫だろう。

 スタート位置に立つ。空砲が鳴ると、一斉にゆっくり走り始めた。他の組のグループも息を合わせるのに苦労しているらしく、走るというよりは、一歩一歩踏みしめている感じだ。

 僕のグループも、一歩一歩かみしめながら、着実に進んで行くことにした。それでも、他よりはちょっとは早かった。

 それにしても、かなりキツイ…。前後から密着してくる女の子の感触、擦れる生足、僕のおなかに回された手、甘いニオイ、全てが僕を興奮させる。さっきから勃起を抑えることに必死になっているが、だんだん我慢が効かなくなってきている。きっと、精巣で急ピッチに精子が作られているのだろう。

 ゴールが全然遠く見える。

 「!」後ろから強い圧迫! すぐにバランスを崩して、将棋倒しになってしまった。後ろから二番目の子が転んでしまったらしい。僕の股間は前のお尻の小さな子に強く押しつけられる。肉の弾力がそれに合わせて強く押し返してきた!

 僕たちはめげずに立ち上がり、また体勢を整えて、走り始めようとしたが、股間はほとんど限界で、半立ちになっていた。歩くたびに、前の子のお尻が左右に微妙にこすれ、たえずペニスを刺激していた。

 前の子が振り返る。またバレてしまったのか…。

 が、それを合図にしてか、後ろの子の動きがおかしくなった。

 彼女は僕のおなかに手を回していたが、その手がどんどん下に降りてくる。

 「え、ちょっと!」彼女の手はもう股間をまさぐっていた。ペニスの棒の部分が膨らみ、レスリング着にくっきり浮き出てきた。その軌跡を柔らかい指先がなぞってくる。そして、生地越しにワキワキと揉みしだいた。

 「ぅぅ…」この攻撃には耐え切れなかった。完全にペニスは反応してしまった。

 むに。

 そこへすかさず、前の子のお尻が押しつけられた。ペニスは反り返る形で硬化し、レスリング生地を浮き上がらせている。前の子は、その形を見ないまま、自分のお尻の谷間に、ふくらみを挟み込んだ!

 その体勢のまま、どんどん前に進む。歩くたびに、ペニスが小さなヒップに揉みしだかれる!

 僕の顔は上気し、興奮で息づかいも荒くなってきた。

 歩くたびに送り込まれる刺激が、僕を決して萎えさせなかった。さらに前の子は、僕の手を取り、自分の胸に導いてきた。

 それだけはまずい! 学校側も見ているんだぞ。何とか理性を保ちながら、彼女の柔らかい胸の感触を一瞬触ったきりで、自分の手を再びおなかに戻した。

 ああ、早くゴールになってくれ! 腰の部分は密着しているからばれにくいかも知れないが…でもこんな不謹慎なことを、競技中にしていることがばれたらどうなるか…考えるだけでも恐ろしくなる。

 何とか、ゴールにはたどり着いた。もう、何着だったか気にも掛けられなかった。競技が終わり、ロープが解かれると、前と後ろの子がいたずらっぽく笑った。

 「気持ちよかったんでしょ、用務員さん。」「ダメだよ! そういうこと!」「そういうことって何ですかぁ?」「ぅ…」

 からかうにもほどがある。公然と知れたら大問題に発展していたんだぞ。そういうところを認識しないのが、学生というわけか。とにかく前屈みになり、勃起を抑えつけながら、会場に戻るのだった。

 次の競技まではまだ時間があった。とりあえず興奮を収めた僕は、ジャージを着て観戦することにした。

 応援合戦では、ミニスカートでぽんぽんを持った女の子たちが激しく踊って、パンツがしょっちゅう見えている。また、学校の制服を持ち出して、体操服の下にスカートをはき、そのスカートを捲り上げて応援するクラスもあったし、逆に制服の下にブルマという格好でアクロバットを展開するクラスもあった。どれも見ようによっては爽やかで、悪く見ればエロチックだ。きっと僕の見方が汚らわしいだけなんだろう。

 「続きまして、二年四組の応援です。」

 あ、うちのクラスだ。女子学生たちが運動場の真ん中に集まった。全員制服姿だ。その格好のまま、掛け声をかけながら一心不乱に踊っている。

 ドラムソロのパートに入った。すると二年四組の学生たちは、一斉に制服を脱ぎ始めた。

 公衆の面前で若い娘たちが服を脱いで行く姿、目を離せなかった。

 スカートも上着も脱ぐと、体操服にブルマという姿になった。そしてまた短いダンスと掛け声が始まる。見慣れた格好なのに、あらためてスカートとかを脱いで、その格好になるシーンを見せつけられるのは刺激的だ。

 またドラムソロのパート。すると学生たちは、また着替え始めた!

 え、まだ脱ぐのか? まさか裸になる気じゃ…

 その心配はいらなかった。彼女たちは、応援合戦の前に、あらかじめ体操服の下に服を着込んでいた。「裸になる」なんて予想をする、いやらしい僕の脳みそを懲らしめてやりたいものだ。

 ブルマを脱いで上に放り投げると、それぞれ思い思いの服装になった。レオタードの娘、ビキニの水着やスクール水着の娘、フリフリの短パンの娘等々。着替えシーンつきの応援に、僕はかじりつきで見てしまった。

 応援合戦が終わった。そこにフランソワが近づいてきた。

 「用務員さん、そろそろ着替えを…」「あ、はい。もう半そで短パンになっています、この下は。」

 するとフランソワは驚いた顔をして見せた。「次に用務員さんが出るのは棒倒しなんですよ?」「ええ、知ってます。」「だから、着替えて下さい…これに!」

 僕のそばに置いてあった、用務員用の着替えセットの中から、あのビキニの水着を取り出した。まるでパンツ一丁のような、薄々の生地だ。

 「え…」「昔から棒倒しは、上半身裸って決まってますでしょ!」「…。いや、だけど…」「上半身裸でない棒倒しなんて、聞いたこともありませんわ。」「いや、そのくらいはどこにでもあるんじゃ…」「とにかく着替えるのですう!」

 フランソワもけっこう強引な性格だ。

 「あの、ここ女子校ですよね。だから上半身裸なんてありえないでしょう?」「女子は、たしかに上半身裸というわけにはいきませんから、彼女たちにはレオタードを着用していただきます。でも、用務員さんは男だから、伝統にのっとって、上半身裸です。」

 「…。」それはかなり困る。何十人ものレオタードの娘たちの中に、ぴっちりした競泳パンツだけの男を投げ出す気か?

 「何とかジャージだけでも」「ダメです。」「だって、いくらなんでも、不謹慎ではないかと。僕も男だし…」「あら、男性だと何か都合の悪いことでも?」「…」

 まさか女の子たちにもみくちゃにされて勃起してしまうから不謹慎だとは言えないしなあ。

 「では、棒倒しが始まる前に着替えて下さいね。」「はあ…」

 

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