スクヴス女学園04

 

 こうなったらもうヤケだ、はいてやる! 僕は、もうすぐ始まる棒倒しに備えて、さっそく着替えた。それにしても、プールや海以外で、校庭で競泳パンツになるのか。きっとメロ○ンキューみたいになるんだろうな。当選おめ

 待てよ。これに着替えるためには、ブリーフも脱がないといけないんじゃないか。こりゃ急がないと…。

 僕はあわてて更衣室の裏に走り、テキパキと全裸になって、水着を着用した。…よし、誰も見てないな。

 競技まではあと五分くらいか。上半身裸で、自分の出番を待っていた。なんか落ち着かないなあ。

 「棒倒しに出場する選手は、集合して下さい。」号令がかかったので、小走りで向かう。

 集まってきた女の子たちは、みんなきわどいレオタード姿か、ビキニの水着姿だった。僕のチームがレオタード、敵チームがビキニで分かれているみたいだ。

 「用務員さん、最後の活躍ですね。」マミーが話しかけてきた。「棒倒しは、校庭に二本の棒を置き、それぞれのチームが攻めと守りを行います。わたくしたちレオタードチームも、攻めのグループと守りのグループに分かれますが、用務員さんは、守りのグループに入って下さい。」

 チームを二つに分け、攻めのグループは敵陣の棒を倒しに行き、守りのグループは自分の陣の棒が倒されないように守る。先に棒が倒されたチームの負けだ。僕は守りのグループに配属された。

 全員入場、ポジションにつく。どうやらこちらのチームは守りを強化し、敵のチームは攻め主体の作戦のようだ。僕は棒のすぐ側に立ち、しっかり守る役目だ。

 パーン! 空砲が鳴り響く。途端にあたりが歓声に包まれる。僕はもう、何も考えないで棒にしがみついて、守ることだけを考えた。

 ドドドドド…! 女の子たちが押し寄せてくる! その波がこちらの陣をあっさりと打ち破り、僕の周りは、レオタードの美少女とビキニ水着の娘たちが、ごたまぜになってひしめいていた。

 むぎゅううう!

 あっという間に、僕は肌もあらわな女子学生にもみくちゃにされ、娘の大群に包み込まれてしまった!

 僕は一心不乱に棒を守ることに専念する。肌に何が押しつけられようと感じてはいけない!

 でも、前後左右から押しつけられる、若い女体の大群が、僕の集中をあっという間に殺いでいく。何しろこっちは、ペニスの上にじかに薄々の海水パンツをはいているだけで、あとは裸同然なんだ。

 向こうは薄いレオタード(ストッキングなし)&下着同然の水着の大群だ。

 当然、肌が大部分こすれ合ってしまう。女体のあらゆる部分が、海パンにこすりつけられ、まるでじかに、ペニスにスベスベの肌が押しつけられているかのような錯覚に陥ってしまう。

 それに、こすれ合うだけでなく、その柔肉がムギュムギュと押しつけられると、その弾力が、僕の体を弄んでいくみたいだ。彼女たちが汗をかくにつれて、その圧迫感は、ペリペリと僕の肌に吸いつく「もち肌」の感触を加えていった。

 僕の手も、足も、上半身も、お尻も、そして大事な部分まで、娘たちの手やオッパイ、おなか、お尻、わきの下、背中、太もも、ふくらはぎで埋めつくされ、次々と代わる代わるに擦ったり押しつけたりされている。

 なんか、棒倒しが目的じゃなくて、みんなで僕の体を隅々まで弄ぶために群がっているような気さえしてくる。

 美少女たちの髪のニオイが、僕の鼻をくすぐり続けている。たえず誰かに抱きつかれ、小さな頭が僕の胸元にしなだれかかったり、あからさまに抱きついて、ほおずりしてくる子までいた。

 この会場には、僕以外は全員女の子で、全員で僕一人めがけて、そのピチピチした肉体を駆使して迫ってくるのだ。これで勃起しないはずがない。

 僕のペニスは、学生の大群の中でどんどん膨らんでいき、海パンを強く押し返すようになっていった。女の子たちに埋もれていなければ、遠くからでも、立っているのが分かってしまっただろう。

 この状態は非常にまずいッ! 競技が終わってもこのままだったら、一瞬で鎮められはしないのだから、間違いなく、学校当局に見つかってしまう。

 いや、それ以前に、僕の周りにいる女の子たちに、すでに勃起がばれているのが問題だ。騒ぎになって、一斉にみんなが僕から離れてしまえば、それで一巻の終わりだ。

 だが、女子学生たちが騒ぎ立てることはなかった。それどころか、明らかに僕が男として興奮しているのが分かっているのに、女の子たちはますます、そのしっとりした肉体を僕に密着させてきた!

 体中に大勢の女性の手が群がる。さわさわと愛撫をし、乳首をくすぐる。そしてまた、太ももやお尻やオッパイがこすりつけられる。僕はますますいきり立ってしまう。

 誰かが、僕のいきり立った股間に、お尻を押しつけてきた。レオタードを食い込ませ、小さなヒップが露出されている。そのお尻が、僕のペニスを海パン越しに撫で回している。

 レオタードは味方軍のはずなのに、僕を責めている…いや、棒倒しに関係ない責めをしている!

 僕は堪らずに、腰を前後に動かしてしまった。それに合わせて、レオタードの子も前後左右にお尻を振ってきた。

 ペニスはギンギンにはちきれていて、その中心で、破廉恥な行為に及び始めているのに、女の子たちの喧騒が、群れる動きが、その行為を見えなくしていた。

 後ろから、ビキニの女の子が抱きついてきた。もはや、小さな海パンを押しのけて、ペニスは前にまっすぐ直立している。そのペニスめがけて、かわいらしい手を後ろから伸ばしてきた。

 ペニスが無造作に掴まれ、そのままなまめかしくしごかれ始めた。

 別の誰かが、パンツ越しに玉袋やお尻の穴のところを、さすったり揉んだりしてきている。そして、ペニスの先端は、レオタードの女の子のお尻でコチョコチョされている。

 レオタードの子がどんどん大胆になり、海パン越しにだが、ペニス全体を、そのむっちりした太ももに挟み込んできた。僕はたまらなくなって腰をくねらせる。

 すかさず次の子と交代になったみたいだ。レオタードの子が離れ、別のビキニの女の子二人が僕の前にしゃがみこんだ。そしてペニス部分に顔を近づけ、二人で分担して、亀頭と根元を小さな舌でチロチロと舐め始めた。

 「うああああ!」僕の叫びは女子学生たちの声で掻き消され続ける。

 カリ首を素早く舌先がくすぐり、人差し指で亀頭のてっぺんを円を描くようにくすぐっている。根元担当の子は、根元をチロチロと柔らかい舌を押しつけながら、ペニス真ん中部分をぎゅっと握り締めている。

 こ、このままでは勃起を避けるどころか、このまま射精してしまう! 何とか逃げなければ! この状態は…絶体絶命だ。

 だが、逃げようとしても、周りはすでに美少女たちの海。ここを離れようとしても、許してくれそうもないし、どこかに動こうとしても、動いた先で女の子たちに襲われて、射精させられるのがオチだ。

 最後は、僕の体中を沢山の手が愛撫しながら、ペニスが埋め尽くされるような、大勢の女の子たちの手コキ攻撃だ。空いている場所がないくらい、亀頭から玉袋、会陰やお尻の穴まで、下半身全体が指先や手のひら、手の甲で埋め尽くされている!

 「ああっ! だめ! でちゃうう!」

 僕は最後の抵抗を試みたが、もう無駄だった。誰かに裏スジのあたりを、指先で激しく上下にコチョコチョされたのを合図に、僕は海パンの中で、何日かぶりの射精をしてしまった! 精液はとめどなく溢れ、海パンをどんどん濡らしていく。最後の一滴まで出し尽くしてしまおうと、ペニスがビクビクいわなくなるまで、手コキ攻撃は続けられた。

 ひとしきり出し尽くしてしまうと、ペニスはだんだん萎えてきた。そのタイミングで、大音量でホイッスルが鳴り響いた。競技が終わったんだ。

 学生たちが離れていく。まるで何事もなかったかのように、それぞれのチームの陣地に戻っていった。それに合わせて僕もレオタード群に混じって戻っていった。

 いたずらにしてもほどがある…たしかに集団に隠れてしまって、僕が抜かれたのは外には漏れていないみたいだが…。いくら男に興味があるからといっても…。それとも、僕が少女たちで勃起したり射精したりを、すでに学生たちは受け入れてしまっているというのか?

 あの日の朝の学生たちの行動も、それならうなずけるけど…。

 いや、そんなはずはないんだ。女の子たちが、僕の欲望を剥き出しにしても受け入れるなんて。ああでも、わけが分からない…!

 競技が終わり、僕は元の場所に戻った。

 「あら、用務員さん、どうかなさったのですか?」フランソワと山川が話しかけてくる。「い、いや、なんでもないですよ、なんでも…」「あら、水着が濡れているようですが?」「どうかなさったのですか?」

 「な、なんでもないよ! 大丈夫、すぐに着替えてきます。」

 考えごとをして、着替えるのを忘れていた。溜まった精液が全部放出されたのだから、海パンはぐしょぐしょに濡れている。遠くから見ても、色が濃くなっているのが分かる。それにこのニオイは…ちょっと近づけば、すぐに何の匂いか分かってしまう。匂いで分かるということは、さっき競技中、何があったかもばれてしまうということだ。

 それも、きっと学生たちが積極的に抜いた、というより、僕がどさくさにまぎれて、彼女たちの体をおもちゃにして、自分の欲望を満たしたと受け取られてしまうだろう。とにかく、今のうちに着替えて、隠蔽しとかないと。

 僕はさっさと着替えを済ませ、半そで短パンの上にジャージを着込んだ。テニスコートの脇にある水道口で、海パンをこっそり洗った。バレていなければいいけど…


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 理事長「そう。たしかなのね。」
 フランソワ「はい。彼の海パンにはべっとりと精液がこびりついていましたわ。」
 山川「棒倒しの時に、作戦どおり学生たちに抜かれたのでしょう。」
 マミー「ひとまず成功というところね。これで学生たちに対して”性に関するタブー”は和らいだはず。」
 理事長「そうね。彼を私たちが性的に受け入れているかも知れない、という思いは持ったに違いないわ。…もちろん、その分、警戒心も強くなるわよ。」
 山川「しばらくは葛藤が続くでしょうね。注意深くじわじわ責めていけば、彼も性的に心を開いて下さるようになるはずですわ。」
 理事長「ここからが私たちの本領発揮よ。」


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 何だかハチャメチャな体育祭だったな。閉会式も無事に終わって、今日の僕の仕事も終わりだ。

 夕方になり、さっそく学生たちが片づけに入っている。もう明日から、授業があるらしい。流石に規律厳しいというべきか。

 「今日はご苦労さまでした。」

 声の方を振り返ると、あの理事長がニッコリ微笑んでいた。

 「あっ…これはどうも!」僕は思わず立ち上がる。

 「大活躍でしたわね。学生たちも男性の参加で、とても有意義で活力ある競技になりました。あらためて御礼を申し上げますわ。」

 「いやあ、そんな…」

 「そうそう、通常業務以上のことを今日はさせてしまったから、明日から五日間、用務員のお仕事をお休みしていただきましょう。」

 「えっでも…」「私からのせめてものお礼です。連休の間、思いっきり羽を伸ばして下さいね。」

 理事長は僕の手を両手で握り締めてきた。ヒヤリとつめたい感触、でも大人の色気に満ちあふれた両手のひらが、僕の手の甲をじわりと締めつけた。これだけで勃起してしまいそうになり、あわてて緊張したために、体がこわばってしまった。

 ピキッ

 頭の奥で何か甲高い小さな音が響いた。「ぅ」僕は小さく呻いた。

 「…どうかなさいまして?」「え、あ、いや、なんでもないです。」気のせいかな。

 「では、明日から連休ということでよろしいですわね。」「はい、光栄です。」

 理事長は去っていった。なんかどっと疲れが出てきて、目がしょぼしょぼするけど、有意義な一日だったな。明日から連休だというし、思いっきり羽を伸ばすとするか、お言葉に甘えて。

 僕は用務員室に戻り、そのままベッドに横になった。眠気はあっという間に襲ってきた。よほど疲れていたのだろう。


###一方、その頃…###


 マミー「理事長様、それでは…」
 理事長「ええ、すでに淫呪の第二級の発動準備は始まっています。」
 マミー「淫夢を見せられ、日増しに興奮は高まっていくし、性欲も強くなり、かつ絶倫になる。生体エネルギーと共に射精し、その快楽は計り知れないほどになる淫呪。しかも現実の女性とセックスしなければ射精が許されない呪縛…」
 理事長「そう。それだけの強力な魔法を発動させるのです、それなりのエネルギーが必要です。当然そのエネルギーを蓄える時間もね。」
 マミー「そのエネルギーは…」
 理事長「残念ながら、まだ完全ではないわ。あと五日は時間が必要ね。その間、彼には余計なことを考えないでいてもらうために、”疲労の呪縛”を先ほど仕掛けておきました。」
 マミー「痛みを伴わないで、全身筋肉痛と同じ体の状態になり、疲労も全然回復せず、精神的にも元気が出ないという、あの高度な呪法ですね。」
 理事長「相手の手を握り、淫魔のエネルギーを相手の男の脳に送り、常駐させる技。それほど高度でもないわ。マミーも使えるでしょう。」
 マミー「…はい。」
 理事長「疲労の呪縛は五日間で切れるように設定しておいたわ。そのころには、淫呪第二級を発動させる準備が整うでしょう。準備が整い次第、すぐに発動させます。手抜かりのないように。」
 マミー「御意。では、彼が休んでいる間は、淫夢と慰問で、女性への関心を保たせておきます。」
 理事長「よろしくね。」
 マミー「はっ!」


###闇の一ページ###


 ジリリリリ…目覚ましが鳴る。僕はのそのそ起き上がり、止めた。連休だから、ちょっとゆっくりしたいと思って、いつもより二時間、遅く設定したんだった。

 …でも、ものすごく体がだるい。昨日から疲れが全然取れていない。上半身を起こしてみるが、頭がフラフラする。体調は最悪だ。

 「おはようございま〜す!」元気な声が響いてきた。女学生たちが支度をするためだ。でも、全然食欲がわかないし、ちょっと気を抜くと、そのまま寝てしまいそうな疲れだった。

 「あれぇ? どうかしたんですか?」「あ、ああ、今日はなんかちょっと調子が悪くてね。」「まあ、大変。」「悪いけど、食欲とか全然ないんだ。」「分かりました。残念ですが、今日はこのまま失礼します。」「すまないね。」「どうぞゆっくり休んで下さい。」

 女学生たちは何もせずに帰っていった。僕は再び布団にもぐると、すぐに眠ってしまった。

 …。

 …。

 「用務員さん。」声に振り返ると、山川とフランソワがいた。「何しているんです? そろそろ競技が始まるから、着替えて下さい。」

 …着替え? あれ? ここは校庭だ。そして体育祭のセッティングがされていて、体操服姿の女学生たちもいた。体育祭は昨日終わったんじゃなかったかな。いや、終わっていないのだろう。

 「テニスコートのところに更衣室がありますから、そこを使って下さいね。」「はい。ありがとうございます。」

 僕は急いで更衣室まで走り、ドアを開けた。

 更衣室には、幸い誰もいなかった。さっさと着替えてしまおう。紙袋を開ける。

 「な、なんだこりゃ!」紙袋の中には、女子学生用の体操服と、女物の小さなパンティが入っていた。「間違えたのか。」僕は更衣室を出ようとした。そしたらフランソワが入ってきた。

 「あら。まだお着替えではなかったのですか?」「いや、着替えが間違っていますよ。コレ…」と、僕は体操服を取り出した。「えぇ、それでいいのですよ。それが用務員さんの着るべき服です。」「でも女物…」「用務員さんの出る競技は仮装ムカデ競争ですから、仮装していただきます。」「よりにもよって…」「あまり時間はありませんので、テキパキお願いします。」

 一方的にフランソワは出ていった。なんてこった。こんな格好させられるのか。

 仕方ない、時間もないというし、これに着替えるしかなさそうだ。

 僕は自分のパジャマに手をかけた。何でパジャマ姿なんだろ。よく分かんないけど考えている時間はない。

 がちゃ。「!」ドヤドヤと女子学生たちが入ってきた!「うわ、ちょっと、着替え中だよ!」僕が叫んでも、女学生たちはおしゃべりをしながらどんどん入ってくる。
僕のことなんか完全無視だ。いや、まるで彼女たちには僕の姿が見えていないみたいだった。

 誰も僕には目もくれずに、どんどん着替えていく。あちこちから楽しそうな笑い声が聞こえてきた。

 このまま外に出るべきか。そう思ったが、あっという間に更衣室は女子学生で一杯になり、彼女たちの間をスリスリとこすりながらでないと出られそうもない。それは避けたい。幸い、透明人間みたいに、僕の姿も声も見えていないみたいだから、騒がれずに済んではいるが、触ってしまったらアウトだろう。

 女の子たちはどんどん着替えていく。セーラー服を脱ぎ、あっという間にブラジャー姿になる。更衣室で密集した若い娘たちが、僕の目の前で笑いながらブラジャーを外し、大小さまざまの胸をあらわにした。どんどんあられもない姿になっていくのを見せつけられる。

 スカートを下ろすと、次々とパンティー姿になっていく。このまま体操服を着ていくのか。ってかノーブラなのかみんな。

 い、いや、いくら相手に僕の姿が見えていないからって、まじまじと見ていてはダメだ。時間もないし、僕も着替えてしまおう。そしてコッソリ抜け出そう。

 パジャマのボタンを全部外し、Tシャツを脱いだ。そして紙袋から女子用の小さな体操服を取り出した。

 「!?」僕はたしかに上半身裸になっていたはずだったが、いつの間にかパジャマをしっかり着ている。もう一度ボタンを外し、パジャマとTシャツを脱いだ。が、次の瞬間、僕はパジャマを着た格好に戻っている。どうなってるんだ?

 ふふふふ…クスクス…。周りから小さな笑い声が聞こえる。キャピキャピ騒いでいた声は途絶え、静まり返った中で小さな笑い声がかすかに聞こえてくる。ま、まさか!

 振り返ると、着替えをしている女学生たちが全員僕を見つめていた。さっきまで僕の姿が見えないように振舞っていた女の子たちは、全員僕に注目している。姿が見えないなんて、あるわけがないんだ。たぶん彼女たちは、わざと僕が見えないように振舞っていて、からかったんだ。

 女学生たちは、パンティ一枚姿の子もいれば体操服にブルマの子もいたし、全然着替えず制服のままの子もいた。ブラジャーを取っている子も取っていない子もまちまちだった。

 僕は、女の子たちと一緒に着替えをしていたんだ…

 「あたしたちと一緒に着替えをする大胆な男性だったんですね。」「い、いや、これは違うんだ!」「ふふ、もっと私たちを見ながら着替えて下さってもよいのですよ?」「なんでしたら、私たちが用務員さんを着替えさせて差し上げます。」

 「い、いや、それはダメだよ! 自分で着替える。」「あら。そのパジャマは私たちしか脱がせられないのですけど?」「時間がないのでしょう?」「自分で脱ごうとしてもパジャマはいつの間にか着ている。本当に脱がせられるのは私たちだけ。」「さ。お任せ下さい。」

 有無を言わさず、女子学生たちが僕に群がってきた。パジャマのボタンが丁寧に外され、上着を脱がされた。次いでTシャツも脱がされた。そのたびに、女の子たちのスベスベの手が僕の体に触れていく。数人がかりで、全裸に近い女の子たちに、服を脱がされている…ペニスが反応し始めたが、僕は必死に堪えた。ここで勃起したら問題になる…すでにこの状況はやばいんだけど。

 ズボンもゆっくり下ろされ、トランクスに手が掛かった。腰周りに指先が触れ、くすぐったくてちょっと身を捩じらせた。脱がされている間、不用意なのかわざとなのか、女の子たちの太ももがこすりつけられたり、僕の手が握られたりしている。

 ソフトなタッチでサワサワと触れられ、僕は下半身を必死で静めた。気がつくと、ほぼ全裸の娘たちが密集している部屋の中で、僕は全裸になっているんだ。

 「では、体操服を。」僕は女子学生に体操服をかぶせられた。そのままスルリと首を通してもらう、はずだった。

 だが、この体操服は首のところがぴったり張りついていて、頭を通すことができなかった。視界は白い体操服に遮られる。腕も通すことができずに、僕は万歳をした格好のまま下半身を露出させていた。

 そのとたん、女の子たちの行動が一変した。

 誰のものだか分からない沢山の手が、僕の体を意図的に愛撫し始めた! 「うわ、何をするやめふじこlp」「おとなしくしてて下さいね。」

 大勢の手は容赦なく下半身にも襲い掛かってくる。ペニスには手のひらや指先がまとわりつき、コチョコチョと刺激してくる。さらに、半立ちになったペニスを掴み、優しくしごいてきた。

 わきの下から乳首、背中、おなかにいたるまで、女手の攻撃は全身にわたっていた。お尻をさする手もある。ペニスや玉袋周辺はスベスベの手で埋め尽くされている感じだ。

 体操服が拘束具みたいになって、僕は身動きが取れないまま、快感に体をくねらせるしかなかった。何よりも、「誰が触っているか分からない」シチュエーションが、僕を極度に高めた。

 「ああっやめて! ダメだよ、そんなことしちゃ…」「じゃあ、やめます。」あっさりと手が僕の体から離れた。それと同時に体操服がゆるくなり、首も腕も通った。

 最後まで射精させて欲しい、という秘められた願望を必死で押し殺し、理性を働かせて、僕は体操服を身にまとった。

 「では、お次はパンティをはきましょうね。」僕の腰周りよりもずっと小さな、薄いピンクのパンツだ。でも伸縮自在にできている。僕はパンツを穿かせてもらおうとした。だが、いきり立ったペニスが引っかかって、パンティは太もものところで止まってしまった。

 「あら、これでははけませんわね。」「やっぱり抜いた方が…」

 「いや、ちゃんとはく!」僕はグイッとパンティを引っ張り、無理にペニスごとパンティの中に納めた。が、亀頭が丸ごとパンティから顔を出してしまっている。

 「用務員さん、このまま外に出るおつもりですか?」たしかにこれはまずい。しばらくすれば、元にも戻るだろうけど、もう、あまり時間もない。

 「じゃあ、そこのテーブルに腰掛けて下さい。」ヤバイ、今いうことを聞いたら抜かれてしまう。しかもそれに同意したことになる。

 「さ。早く。」数人がかりで僕はほとんど強制的にテーブルに座らされた。拒否権とかはもうないらしい。

 一人の学生が僕の前に立った。体操服にパンティ姿の娘だった。「用務員さんと同じ格好ですね。」そう言いながらも、彼女は体操服を脱ぎ捨てた。ふくよかなオッパイが露出された。「Eカップです。」

 彼女は僕に近づいてひざまずくと、ギンギンのペニスを、柔らかい二個の肉で挟み込んだ。そのままゆっくり上下させてくる…

 「うあ…」「気持ちいいですか?」

 他の女学生たちは僕のペニスをじっと見つめている。誰も声一つ立てず、Eカップのスリスリという音だけが更衣室にこだました。

 女子学生は、僕のペニスを大きな乳房で包み込んだまま、上下にこすりつけたり、左右交互にこすりつけたり、円を描くように押しつけてきたりした。そのたびにペニスは敏感に反応し、揉まれたりこすられたりして、充血していく。

 「そろそろイッて下さい。」ペニスを包んだままブルブルとおっぱいを震わせた。その刺激に耐え切れず、僕は彼女の胸の谷間から、白濁液を滲ませてしまった。

 両側から押しつけられた胸の谷間に、白い小さな池ができた。

 他の女子学生が、それをティッシュで拭き取って、そこでペニスはパイズリから解放された。「これでパンティも穿けますね。」こうして、僕は女子学生に着替えさせてもらった。

 「あ、どうもありがとう。それじゃ!」僕はわけが分からなくなって、飛び出すように更衣室を後にした。時間はギリギリだ。

 校庭に戻ると、すぐに競技の順番が回ってきた。仮装ムカデ競争だとか。そんな種目だったかなあ。「よろしくお願いします。」数人の女子学生が集まってきた。どうやら、彼女たちと一緒に走ることになるらしい。さっそく僕たちはロープで足を繋いでもらった。

 てか、体操服にパンティ姿なのは僕だけだ。学生たちはみんな、普通に体操服とブルマ姿じゃないか。なんか騙された感じ。でももう前後に三人ずつロープで固定されているし、いまさら変えられない。

 「さて、次が私たちの番です。用意しましょう。」先頭の子が合図すると、全員上半身を器用に脱ぎ始めた!

 「なっ…!ちょっと、何してるの!」「だって、仮装ムカデ競争ですよ? 仮装しないと。」「この状態で…しかもここで脱ぐの?」「ふっふっふ。まぁ見てて下さい。」

 女子学生たちは全員上半身裸になって、思い思いの帽子をかぶった。バニーの耳だったりメイドの飾りだったりした。でも服は着ない。彼女たちは、ブルマを脱ぎ、足元に下ろした。すると、全員Tバックの水着になった。つまり上半身裸で、下もほとんど裸の状態で、僕は若い女の子と繋がっているんだ。

 「ダメダメ! よくないよそういうの。ちゃんと仮装しようよ。」「これが私たちの仮装なんですぅ! さ、もう順番ですから行きましょう!」

 有無を言わさずに歩き出す。すると、どこからか学生たちが走り寄ってきた。「あの〜、仮装ムカデ競争は全員が同じ格好でないといけないのですが…」どうやら実行委員会らしい。「あー、そうですね。すぐ直します。…用務員さん、体操服を脱いで下さい。」「えっ!」「下着はそのままでいいですから、上だけ脱いで下さい。そうしないと失格です。」

 うー。失格にするのはまずい。従うしかないのか。僕は言われるままに、体操服を脱ぎ捨てた。前からはスベスベの背中が、後ろからは二つのふくらみが、グイグイ押しつけられ、密着している。そして、前後から太ももがスベスベとこすりつけられた上、ペニス付近は、前の子の小さなお尻がムニっと圧迫する…前後から女体に完全に挟まれている。

 さっき一発抜いてもらったお陰か、すぐに勃起ということはなかったが、気を抜くと公衆の面前で立ってしまいそうだ。いや、もうやばい状態になっている。パンティをペニスが押し返し始めた。

 立っちゃダメだと自分に言い聞かせながら、必死に踏ん張っていると、空砲が鳴った。

 すると後ろの娘が強く体を押しつけてきた。前の子にさらに強く密着してしまう。僕たちのチームは大して前に進まずに、のろのろと進んでいった。スベスベのもち肌に、前から後ろから押しつけられこすりつけられる。前の子が歩くたびに、お尻がグニグニと蠢き、ペニスを刺激し続ける。

 全裸の女の子に抱きしめられる、全裸の僕。耐え切れるはずもなかった。あっという間に僕のペニスはギンギンに反り返り、亀頭がパンティの上に完全にはみ出してしまう。そのふくらみを察知した、お尻の小さな女の子は、急に立ち止まった。勢いグイッと後ろから圧迫される。柔肉に体を挟みこまれたまま、前後から強い弾力を感じた。

 前の娘は自分の腰に手をかけると、Tバックの紐を解いてしまった。小さなパンツが地面に落ちる。そのまま巧みに腰を蠢かせ、ペニスをむき出しのお尻で愛撫する。後ろの娘がそれに合わせて、僕の小さなパンツを下ろしてきた。

 「ちょっとお! 何を…」「罰ゲームです。だって用務員さん、こんなにしちゃってるんですもの。」パンティは完全にずり下ろされ、ペニスがむき出しになった。そこに容赦なく前の娘のお尻が這い回る!

 クイッ! お尻の小さな女の子は、巧みに腰を突き上げると、ペニスが彼女の股の間に入り込んだ。そのまま彼女は体重をかけてくる。亀頭がじめじめした生暖かい感触に触れる。まさか!

 「あ! ダメだよ! ストップストップ!」僕は懇願したが、彼女はどんどん体重を掛けてくる。ペニスはどんどん彼女のオンナに飲み込まれていった。

 ぐにぃぃぃ…。ついにペニスがすっぽり飲み込まれた! そのタイミングを見計らって、後ろの娘が腰を突き上げる。「うあああ…」

 「準備できました〜!」前の娘が先頭に告げる。すると先頭はまた歩き出した。それに合わせて僕たちも歩き出す。挿入したまま、ムカデ競争が続行された。

 ゆっくりゆっくり、チームは歩いていく。その動きがオンナに絶妙な変化を与え、グニグニとペニスが揉みしだかれる。

 「用務員さん、射精したらダメですからね。出しちゃったら学校側に訴えますよ。用務員さんが女子学生に中出ししたって。」「う…」

 これはかなりまずいことになった。公表だけは避けたい。ということは、このまま射精せずにゴールしないといけないんだ。

 僕は体中に力を入れ、感じないように踏ん張った。だが、蠢きながらペニスをむさぼる女の子の締めつけが、僕の理性と感性をどんどん削り取っていく。後ろからもグイグイ、自分の体を押しつけてくるし、太ももの感触も相変わらず僕の足をこすっている。

 ゴールが全然遠くに見える。

 後ろの子が、僕の下腹部に手を伸ばし、結合部の周りや玉袋などを愛撫してきた。それに合わせて前の娘も今まで以上にお尻を左右に振りながら前進した。

 前進の速度は亀よりも遅く、先に進むよりも、女の肉体をなまめかしくくねらせることが優先みたいだ。

 ここで負けて射精したら、一巻の終わりだ。それは分かっていても、キュウキュウ締めつけながらペニスを絞る筒の感触は、間違いなく僕を射精に導こうとしている。

 前の子が立ち止まって、全身をプルプルふるわせ始めた。ペニスもその動きに翻弄され、最後の仕上げに入っている。「うああ、もうだめ! 許してえ!」僕はついに、後ろの女子におっぱいを押しつけられ、玉をさすられながら、前で密着している女の子のオンナの中に精液を放出してしまった!

 全員が立ち止まる。「あらら。イッちゃいましたね。」「お仕置きですね。」「そっ、それだけは!」僕は生きた心地がしなくなった。「公表しないであげるから、今から騎馬戦に出てもらいますよ。」

 ふと場面が変わり、僕は椅子に座ったまま全裸で高いところにいた。足首が椅子の足にロープで固定され、腰部分が背もたれと結ばれていた。自由に動かせるのは腕だけだ。

 「それじゃあ、騎馬戦を始めます。」

 下を見ると、僕の体は四人の女子学生に支えられていた。椅子に座った僕を、椅子ごと四人が持ち上げている。椅子の足を一人ずつが持っている格好。丁度四人に担ぎ上げられた神輿のような状態だ。

 「あの…騎馬戦って、こんなんだったっけ?」「ただの騎馬戦とはわけが違いますよ。イカセっ子騎馬戦です。」「い、いかせっこ?」「イカセっ子です。」「それって…」

 「ルール知らないんですか? 帽子を取る代わりに、相手チームの”持ち上げられた人”をイかせるんです。イッてしまったら「帽子を取られた」のと同じになる。だから見て下さい、相手チームの神輿に乗った子も全裸でしょ? だから、用務員さんは、絶対射精しないで、相手の女の子を手だけでイかせて下さい。相手も手だけで用務員さんを射精させようとしてきますから、くれぐれも注意して下さい。ちなみに馬は、このエッチバトルには参加できませんから、私たちは用務員さ
んだけが頼りです。」

 「そ、そんなおかしな競技があってたまるか! 頼むから降ろしてくれ!」「あら、さっきのムカデ競争のことを忘れたんですか?」「う…」

 パーン! 空砲が鳴り響く! 全員が一斉に走り始める。僕のチームも走り始め、あっという間に敵チームの神輿たちとゴチャゴチャになった。こうなったらもう参加するしかない。

 椅子に座って、僕と同じように足と腰を固定された全裸の女の子たちが、一斉に僕に手を伸ばす。男は僕一人だけだから目立つし、イカセやすい相手は女よりも男だ。そんな理由からか、敵チーム軍は一斉に僕の神輿めがけて群がってくる!

 僕は女子学生の手を振り払いながら、相手の胸やオンナに手を伸ばす。ハリのあるふくらみを揉みしだき、濡れたオンナをまさぐる。

 だが、こっちは一人に対して、相手は多数だ。多勢に無勢、まったく太刀打ちできない。

 僕の体中に女性特有のやさしい手がびっしりとまとわりついた。そして、ある神輿に乗った学生が、正面から僕のペニスに手を伸ばし、ドアを引くような手つきで、激しくペニスをしごいてきた!

 僕も負けじと、その相手のオンナと乳首をまさぐる。女子学生は顔を上気させて感じながらも、一心不乱にペニスをしごきまくった!

 横からすかさずサポート攻撃だ。玉袋まで手が伸び、下半身全体が、柔らかい手のひらや手の甲で愛撫され続ける。そうなるともう一方的に責められるだけだった。ペニスをしごく手も数本に分かれ、亀頭やカリ、根元などに分担が分けられた。

 僕は相手を攻撃するよりも、防衛に専念しなければいけなくなった。何とかして全身にまとわりつく女手を引き剥がそうとあがいた。が、二本の手で抵抗しても、ほとんど効果がない。ついに僕の腕は、他の神輿によってがっしり捕まれてしまった。こうして、完全に身動きが取れないまま、僕は娘たちの手の愛撫を受け続ける羽目になった。

 「ああっ! ちょっとタンマ、もう限界だぁ…」叫んでも許してはもらえなかった。ペニスをしごく手はさらにスピードを速めた。

 二本の指先が裏スジをカリカリと引っかくようにくすぐると、僕は女の子の手めがけて精液を放出してしまった。僕のチームは負けた…?

 だが。僕を愛撫する手は一向に収まらない。相手チームは自分を固定していたロープを外し、全裸で立ち上がった。女の子たちは次々僕の神輿ににじり寄ってきた。そして、身動きが取れずに、椅子に縛りつけられている僕に跨り、いきなりオンナにペニスを収めてしまった!

 「は、反則! 反則だよそれぇ!」僕は抗議の声をあげたが、もうルール無用の無法地帯と化していた。イッたら負けの勝負が、「たくさんイかせれば勝ち」の勝負にすり替わっていた。

 女子学生は、僕と結合したまま、腰を妖しく前後にスライドさせ、中でペニスをこねくり回す! 別の女子が奥から手を伸ばし、玉袋を揉んでいる。

 とにかくガマンするしかない。それで相手が自滅するのを待つしかない。でも、長い時間耐え切れるだけの経験値もないぞ…?

 僕はあっという間に高められる。そしてあっさりと女子の中に精液を放出! 女体がブルブルと震える。

 彼女が離れると、すぐに次の娘が後ろ向きで跨ってきた。出したばっかりなのに、他の女の子とは違う感触に再び高められてしまう。オンナのヒダや突起が、コリコリとペニスにまとわりついてきたからだ。いわゆるカズノコ天井だ。名器の女の子は、ほとんど激しい動きをしなかったが、それは自分のオンナの締めつけに自信がある証拠でもあった。

 結合して動かないのに、自動的にオンナが蠢いている。その絶妙な動きで僕はまた果ててしまった。

 この娘が離れると、さっき更衣室でパイズリをしてきた子が立ちはだかり、再びそのEカップにペニスを包み込んだ。更衣室の時と全然違う、スピーディで激しい上下運動は、オッパイの弾力と魅力を、存分に発揮していた。胸の谷間に命の華が飛び散るのに、たいして時間はかからなかった。空砲が鳴るまで、僕は四点を失ったことになる。

 競技が終わって、馬だった女の子に囲まれた。

 「ダメね。用務員さん。四点も相手チームに与えちゃったじゃないの。」「そんな…だって…」「問答無用!」「こうなったらさらにお仕置きね。」「体育祭が終わるまで、ロープ解いてあげないんだから!」

 そう言うと一人の学生が、紙袋から何か取り出した。ピンク色の筒状の物体だった。

 「それは…」「体育祭が終わるまで、コレで遊んでなさいってこと!」

 それはオンナ形をした男性用のおもちゃ、特殊な電動オナホールだった。馬だった学生たちは、三人がかりで僕の両腕や体を抑え、ガッチリ固定した。そして残り一人が、筒をペニスにあてがった。おもちゃはあっという間にペニスを包み込んだ。本物の女性器をしのぐほどの甘美な締まりと柔らかさが、全体を包み込んで吸いついている!!

 「ゆ、ゆるして…」「だぁめ。」「早くスイッチ入れてよ!」「ふふ…快感に狂っちゃえ。」

 女子学生がスイッチを入れた。するとおもちゃは大きくしなやかにうねり始め、また強烈なバイブがペニス全体を震わせた! 「うああああ!」僕は新鮮な快感に身を捩じらせたが、腕はすでに押さえつけられている。

 ピンクの筒からはベルトが伸びており、先端に鍵穴があった。このベルトを使えば、僕の腰におもちゃを完全固定することができ、鍵をかければ、鍵を開けないかぎり、対男性用武器を取り外すことができない仕掛けになっていた。

 「…電池が切れるのが夕方。体育祭が終わるころよ。」学生たちは僕から離れた。僕はとっさにバイブを取り外そうとしたが、すでに鍵はかけられており、ベルトでしっかり固定されていて、まったく外れなかった。その間にも、蠕動しながら震える名器バイブがペニスをむさぼり続けている。

 「はうあ!」僕は思わず馬たちの見ている前で、バイブめがけて射精した。半透明のおもちゃだから、射精シーンは傍目に分かる。「さて。夕方までに何回イクでしょうね。」「これは罰ゲームなんだから、しっかり楽しんで下さいね。」「お、お願い、外して…」

 僕の懇願をよそに、馬たちは去っていった。決して逃れられない快感地獄に悶えよがりながら、夕方までに何度も射精させられるのだ…

 そこに女学生の一団が通りかかった。「きゃははは! 用務員さんが罰ゲーム受けてる!」「えいっ! 手伝っちゃえ!」学生たちは群がって、僕の全身をさすったり玉袋をつついたりし始めた。僕の乳首はヌメリを帯びた小さな舌先が這い回っている! ただでさえあっという間に射精させられそうになるバイブ攻撃に、生身の若い娘の愛撫攻撃が加わった! 別の娘はおもちゃをがっしりと握って小刻みに上下させてきた。ある程度なら上下するオンナの筒は、蠕動とバイブに加えて、女の子の手によるしごき攻撃まで加わった。

 ああっ!また出るぅ!!!


 ビクッ!

 僕は全身汗びっしょりになりながら目覚めた。白い天井が見える。息づかいが荒い…久々に淫夢を見た。

 トランクスはぐっしょり濡れていた。起き上がり、パンツだけでも履き替えた。時計を見る。日付が…一日経っている。昨日の朝に寝て、今日の昼まで気がつかなかったというのか…

 まだ体はだるい。のろのろと歩き、鏡を見る。顔が真っ黒だ。これはかなり調子が悪い顔色だ。

 ふとテーブルに置手紙があるのを発見した。女学生たちが食事を用意してくれていて、冷蔵庫に保存してあるから暖めて食べてくれと書いてあった。たしかに空腹ではある。でも、モリモリ食欲があるというわけでもない。

 それでも、昨日一日何も食べていないのだから、栄養をつける意味でも、しっかり食べておくか。

 何とか食事をとることはできた。が、それ以外に何もする気が起きなかった。まるで全身が筋肉痛になったみたいに、体が重い。僕は再び、ベッドに横になった。流石にたっぷり寝たおかげで、眠気は起きなかった。

 あー、そういえば、今日は日曜日なんだな。

 日曜日は学校も休み。休日って学生たちは何してるんだろ。知りたいけど、体が思うように動かない。かなり調子悪い。ベッドから上半身を起こすだけで一苦労、身を起こせば体に重みがのしかかって、全身がしんどい。

 風邪なのか何なのかは分からなかったが、しばらく安静にしている必要があった。とても起きて活動なんてできやしない。せっかく理事長にもらった休暇を、寝て過ごすことになるとは。

 やっとの思いでトイレに行き、用を足す。小水が茶色い。這うようにしてベッドに戻る。そしてまた仰向けに横になり、天井を見つめていた。

 ちらっと時計を見る。もう午後一時か。外も静かだ。騒ぐ若い娘がなければ、自然のままの静寂に包まれる山の中だ。しばらくこの静寂に包まれていれば、体も心も癒される気がする。

 思えばここに来てから、僕は淫らすぎた。娘を見ては欲情し、その体を感じていた。実際に如何わしい行為に及んだこともある。用務員として、恥ずかしいことだった。そのバチが当たったに違いない。この病気を機に、大いに反省して、体が治ったら、もう禁欲を徹底して、清い心で職務に励もう。

 遠くで小鳥が鳴くのが聞こえる。貪欲な僕が洗われていくみたいに、心がすっきりしてきた。今日一日、この静けさの中で自分を見つめ直そう。

 ダンダンダン!「よーーーむいんさ〜〜〜〜ん!」ガンガンガン!!

 ドアを集団で激しく叩いている。静けさが一気に打ち破られた。

 ドンドン!「生きてるー?」「生きてたら開けて〜〜!!」…うるさいなあ

 「カギは開いてるよ!」僕はベッドから声を張り上げた。

 するとバーンとドアが開き、6人の小娘がドカドカ入ってきた。「元気ー?」「…見りゃ分かるだろ…。めちゃめちゃ調子悪くって寝てるの!」「きゃはは!そうだと思った!」

 ベッドに仰向けになっている僕を、6人の女子学生が見下ろしている。全員タンクトップのワンピースで、側面に深いスリットが入っている姿だった。前屈みになると胸が強調されるようになっているし、動くたびにスリットから生足がチラチラと見える。ただのミニスカートよりも、ある意味エッチだった。腕やわきの下が露出されているのも、女らしさを感じさせるファッションだ。

 でも僕は、今しがた誓った禁欲を、硬い意思で貫いていて、女を感じるようなことはなかった。もう色気とかには惑わされない。

 僕はよっこらせっと上半身を起こして、学生たちの方を怒りを込めた目で見た。せっかく静けさの中で、物思いにふけろうと思ってたのに。それにここ数日は、理事長から休みをもらっているので、用務員も休業中だ。

 「で? 何か用?」「いやあ、用務員さんが調子悪いって聞いてたから、お見舞いにきたんですぅ!」「…だったら静かにそっとしといて欲しいんだけど。」「あっはっは〜。そうやってウジウジしてると、ろくなこと考えないで悶々するだけですよ! こんな時こそアレコレ考えるのをやめて楽しまなくちゃ。」

 僕は深くため息をついた。物思いが彼女たちにとっては「ろくなこと」考えないってわけか。もう早く帰って欲しかった。

 「そういうわけで、私たち”パズル愛好会”が慰問に来てあげました〜!」「…分かった。ありがとう。その気持ちだけで十分だから、もう帰っ…」「そうはいきませんよ! せっかく来たんだから、ちゃんとご奉仕してから帰んなくちゃ。」「そうそう!」

 またため息をついた。もういいや。テキトーにあしらって帰ってもらおう。

 「それで? 何をしてくれるの? 言っとくけどヘンなことや運動とかはできないからね。」「分かってますって。パズル愛好会ですから、室内ゲームをしますよ。」

 体は調子悪かったが、頭は何とか働く。そういうのなら体も動かさないし、ひまつぶしにもなるか。

 「パズルかぁ。あんまり得意じゃないけどね。」「簡単なのを用意しました。ピースが20しかない超初心者用です。」「あー、そういうの嬉しいね。」「これです。」

 パズルを小さなボードに広げる。大きめのピースが20ある。これで絵に合わせてピースを組み合わせていけばいいんだよね。

 「…じゃあ、完成した時の絵のサンプルを見せて。」「え? そんなのないですよ?」「ないの?」「よく見て下さい。ピースにも絵が描いてないから。」

 見ると、たしかにピースは真っ白で、何も描いていなかった。

 「何これ?」「ピースの形だけを頼りに組み合わせていくパズルです。牛乳パズルっていうんですよ。」「思ったより難しくて熱中しますからどうぞ。」

 アレコレいじってみたけど、ピースが全然噛み合わない。絵の頼りが何にもないから、かなりイライラする。

 「あのさあ。もしこれが完成したら、達成感とかあるの?」「まぁそれなりに。」「でも完成しても真っ白の板しかできないから、達成感は一瞬で、後は空しさだけが残るのよね。」「きゃはは。言えてる〜」

 …ダメじゃん。「…他には無いの?」「気に入りません? 牛乳パズル。」「イヤだよこんなの。」「じゃあしょうがないですね。昔なつかし知恵の輪を。」

 10分後。全然外れなくてやっぱりイライラする。

 「…イライラしないやつがいいんですけど?」「んー。パズルってのはストレスとの戦いだから、そこを乗り越えて初めて達成感が…」「いや、君たちがそれを楽しむのはいいんだけど、僕は楽しめないよ。」「しょうがないですね。じゃあ、パズルやめて、ボードゲームしましょう。」

 女子学生の一人が将棋盤を持ってきた。将棋なら何とかなりそうだね。テキパキと僕の分まで駒を並べてくれ、さっそく一局始めることにした。

 「じゃあ、僕の番からね。」そう言って飛車の前の歩を一歩進める。

 「じゃあ、あたしは必殺技を出しちゃうもんね。」そう言うと、向き合った女の子は香車を手に取り、いきなり僕の王様をもう片方の手で取ると、そこに香車を置いた。

 「やったあ!いきなり王様をゲット!」「…。」「王様を取ったら勝ちなんだよね。」「用務員さんの負け〜」

 「…。お前ら。将棋のルールって、知ってる?」「ふみゅう?」「ふみゅうじゃないよ! 香車はまっすぐ前にしか進めないの!」「そうなの?」「いきなり王様取れるわけないだろ? それに王様を取るのが勝ちじゃなくて、その一歩手前で詰みになったら勝ちなの。」

 「あの…。私、ルール知ってます。」「…じゃあ、君と交代だ。」別の娘と交代してやり直し。僕はさっきと同じように飛車の前の歩を一歩進める。

 すると彼女は王の前の歩を進めた。…どんな作戦だ?

 駒を進めていくうちに、彼女がほとんど初心者なのが分かった。ルールは一応知ってるけど、先を読むこともせずに、行き当たりばったり。後ろに金が控えていることを見抜かないで角を貼ったりして…捨て駒だった角を取り戻した。

 あっさり僕が勝ってしまった。

 「あらら。加奈子ちゃんの負けだね。」「…しょうがないです。用務員さん強過ぎです。」

 加奈子は立ち上がり、ワンピースをいきなり床に脱ぎ捨てた。下には何もつけておらず、いきなり下着姿だった。

 「ちょっ! 何してんの!」「何って、脱衣将棋じゃない。」「聞いてないよ! いいから服を着なさい。」「だめですぅ。勝負は勝負ですから。」

 「じゃあ、次はマージャンで勝負よ!」小さな麻雀卓を取り出して、女の子三人がスタンバイした。もう有無を言わせずに、僕は参加させられている。

 これはまずいことになった。僕が勝っても女の子があられもない格好になるし、僕が負けても若い娘の前で全裸にされてしまう。どっちにしてもいやらしいシチュエーションだ。

 イカン、さっき禁欲を貫くって誓ったじゃないか。ええい、どんな状態になっても僕が欲情しなければ済む話だ。さっさと終わらせて帰ってもらおう。

 ジャラジャラジャラ…。牌がかき混ぜられ、二段重ねに並べられる。一個拾っては一個捨てるのが続いた。こういうのは大役を狙わずに、小さいので連続して勝った方が、最終的に勝つんだな。

 「どーん!」向かいの女の子がいきなり声を上げ、牌を倒した。「すごーい、ちゃんと揃ってんじゃん。」「えっへん。」

 見ると、たしかに三個づつ牌が揃ってたり、数字の順番が並んでたりした。でも役がついてない。

 「…上がってないじゃん。」「え、揃ってますよ。」「いや、役が揃ってないでしょ。しかもリーチもしないで…」「りーちって何ですか?」「…マージャンのルール、分かってんの?」

 「どんぢゃらと同じですよね。」「ぜんっぜん違う!」もう何もかもやる気が失せた。「もういいよ! 帰れ!」「そんな…私たち、一生懸命に頑張ったのに…」「用務員さんを怒らせちゃった…」

 女の子たちが一斉にウルウルと目に涙を溜め始めた。まずい。「あ、いや、それなりに楽しめたよ、うん。ありがとう。怒ってなんかいないからね。」「ほんとですかあ? ひっく」「本当だとも。」「わぁい、ありがとうございますぅ!」

 学生たちに笑顔が戻った。「じゃあ、私たちこれで失礼しますんで。」「ああ。気をつけてお帰り。」彼女たちは、牛乳パズルを置いて帰っていった。しばらく牛乳パズルにチャレンジしたが、結局、一つもピースが合わなかった。パズルをやめてふたたび横になった。やっと静かになったな。

 バーン!

 いきなりドアが開き、さっきのパズル愛好会の女子たちが入ってきた。「お土産忘れちゃいましたあ!」あーもー! パズル愛好会の連中はどうしてこうもうるさいかなあ。「あー!どうもありがとー。そこに置いて帰ってね。」僕はふてくされて、棒読みで布団をかぶったまま答える。「失礼しまーす。」

 やっと帰ってくれた。お土産って、一人でできるゲームか何かかな。気になったので、側にあった包みを手に取った。中には手紙が入っていた。

 「パズル愛好会特注のオリジナルパズルです。全部で50ピース。今度は写真つきだし簡単ですよ。完成した時の写真も同封しますからやってみてね♪」

 包みの中には一塊のパズルとボード、完成した時の写真が入っていた。

 「!」写真を見てたじろいだ。写真はさっきの部員たちのオールヌードだった。オリジナルってことは自分たちの裸の写真でパズルを造ってもらったってことか。何考えてんだ。

 そういえば、禁欲でがんばったおかげで、学生たちの体をあんまり見なかったけど、こうして写真を見てみると、グラマーな娘、華奢な女の子、背の高い子ナドナド、巨乳から貧乳まで、けっこう個性的な体だな。六人全員の裸を、まじまじと見入る。この写真の娘たちが、さっきまでこの部屋にいたんだ。

 このパズルを完成させれば、写真よりも大きなオールヌードが見られるわけか。

 だっ、ダメだダメだ! 今までそうやってスケベ心を出してきたからいけなかったんじゃないか。もうそんな誘惑には乗らない。そう決めたんだ。僕は背筋を伸ばし、気を引き締めると、パズルの包みを奥にしまい込んだ。そして布団をかぶってしまった。

 脳裏にさっきの部員たちのワンピース姿が浮かぶ。するりとワンピースを床に脱ぎ捨てると、あの子はスレンダー、あの子は小柄、加奈子は可憐な感じ、写真で足を大きく開いていた子はちょっとぽっちゃり系…

 だー!! そうじゃなくて! そういう妄想がダメだっつーの! 僕は布団の中でかぶりを振った。

 こん、こん。「失礼しまーす。」誰かが入ってきた。「お体はいかがですか?」起き上がってみると、白いナース服の女の子たちが入ってきた。「今おかゆを作って差し上げます。何も食べないと毒ですよ。」今日の食事係のコスプレだった。

 そうだな。軽くおかゆでも食べておくか。僕はのっそりと起き上がり、テーブルについた。起きた時よりも多少、体が楽になっているかな。ゲームしたお陰かな。一日ゆっくり休んだからかな。

 「これは薬膳です。色々な野草が入っているんですよ。近くの山で採れたんです。」「へえ。」「体の調子を整えてくれます。ちょっと苦いですけど、しっかり食べて下さいね。」

 塩加減のいいおかゆは、薬草のせいでかなり苦かったが、でもその刺激がかえって新鮮で、不思議と食が進むのだった。

 後片づけまでして、看護婦姿の学生たちは帰っていった。満腹になった僕は、またベッドに横になった。

 しばらくすると、汗が出てきた。体が重かったのが、ドンドン楽になっていくのが分かる。さっきの薬草のおかげか、上半身を起こすのに、ほとんど労力を要さなくなった。

 しばらくこの薬草のおかゆを食べていれば、元気になるような気がした。

 ひとしきり汗をかいたので、起き上がって、新しい下着やジャージに着替えた。それでも、ちょっと動くと、ぐったり疲れが出てくる。無理は禁物か。

 それにしても退屈だな。お昼まで寝ていたせいもあって、しばらくは寝られそうにない。もっとも、まだ午後7時にもなっていないか。寝るまで何してようかな。ベッドに腰を下ろして、しばらくボサーっとしていた。

 ふと玄関を見ると、紙袋が置いてある。紙袋の上には小さな包みがある。さっきのナース女学生たちが置いていったのか。玄関まで行き、紙袋を手に取った。

 「19時くらいにこのお薬を飲んで下さい。」と書いてあった。薬というのはこの包みのことか。包みを開けてみると、緑色の粉が入っている。多分、医務室からもらってきた薬だろう。丁度時間だし、ありがたくいただくことにした。休暇が終わるまでに体を治さないと。療養療養。

 薬は驚くほど苦かった。ぬるま湯を口にたくさん流し込み、ガブガブ飲んだ。やっと、舌先から苦味が消えた。良薬はなんとやらって言うけど、こんなのは初めてだ。

 とりあえず薬も飲んだし、もう少し横になるか。それで、この紙袋はなんだろうな。

 薬の下におかれていたノートサイズの紙袋を開けてみると、中にアルバムが入っていた。開けてみると、先日の体育祭の写真がいっぱい入っていた。用務員用の記念ということかな。

 体操服にブルマの女の子たちが、たくさん写っている。ブルマというより、男子競泳用の水着みたいに露出度が大きく、しかも体操着も小さいため、ほとんどの娘はお尻やおへそがきわどく露出されている。ハミ尻というより、女の子によってはTバックのようにワレメがあらわになっている。

 体育祭の時はあまり気づかなかったが、けっこうみんな、パンツを外にはみ出させているみたいだ。意識的に彼女たちの足を見ないようにしてたから、気づかなかったのかな。こうしてじっくり見ていると、エロチックな空間の中に、男一人投げ出されてたんだなあ。

 競技中、女の子たちと密着したり、棒倒しなんかは露骨に触られたりしたっけ。思い出して勃起しそうになったが、ブンブン頭を振って妄想をかき消した。

 ページをめくると、学生の下半身が大きく写っている写真があった。よく見ると、性器のワレメがブルマ越しにくっきり浮かんでいる。「まさか…」ページを遡って見直してみた。半分くらい、ブルマ越しにワレメがくっきりしている学生だった。そしてくっきりとはしていなくても、浮き出ているのが大半で。

 もしかして、半分くらいの学生は、パンツをはかずに、そのままじかにブルマをはいていたのか? 普通のパンツをはくと、大幅にはみ出るようなきわどいブルマだ。ブルマに合った小さなパンティをはくか、さもなければ、ノーパンでそのままブルマをはくかしかない。

 いや、考え過ぎだな。これ以上はエッチな妄想になりそうなので、考えるのをやめた。

 アルバムも最後の方になり、棒倒しの写真が出てきた。それを見て、血の気が引いた。真ん中に写っているのは僕だ。そして、僕めがけて、女子学生たちが群がり、明らかに僕のパンツに手を入れている瞬間が写されていたのだ。望遠カメラか、女の子たちに弄ばれている僕の姿が、大きく捉えられてる写真もあった。

 ヤバイ、やっぱりあの破廉恥な競技は、周囲にばれていたのか! どうしよう…

 僕はまじまじと写真に見入った。こんなに目立っているんじゃ、ぜったい…学校当局にばれている。この写真が当局の手に渡ったら大変だ。でもネガはここにはない。だから、この写真を処分しても、心配は消えない。

 「…。…?」ふと、奇妙なことに気づいた。この写真のアングルからいって、カメラの位置は、棒倒し競技場の中の、まさに僕がペニスを触られている場面のすぐ近くか、集団から外れたところから撮影された望遠カメラだ。すぐ近くにいたなら、僕にも分かりそうな位置だ。でも、そんなカメラマンはいなかった。もし僕が気づかないような、遠くから撮影するとすれば、高いところから望遠撮影しないといけない。

 しかし、そんな目立つ設備もなかった気がする。あるいは僕の見落としか。そんな設備もないとすれば、空中から、棒倒し競技風景を撮影したことになる。一体この写真は、いつ、どこで撮られたんだろう?

 とにかくヤバイ写真があるのはたしかだ。その心配が、奇妙な写真の謎を吹き飛ばした。かといって、僕にはどうすることもできない。やってしまった以上は、ばれたらばれたで、責任を取って、山を降りるしかないのかも知れない。

 こうして証拠が残っている以上は、覚悟を決めよう。アルバムのページをめくった。これが最後のページだ。

 「!」最後のページは、体育祭の風景ではなかった。かなり広い浴室で、女子学生たちがお風呂に入っている写真が5,6枚ある。胸もあらわに、はしゃぐ学生たちの裸がばっちり収められている!

 泡まみれの女の子、湯船に浸かっておっぱいが浮いているのを見ながら体を桜色に染める女の子、お互いにじゃれあって体を触り合う女の子、カメラに向かって集団でピースする娘たち…

 特徴的だったのは、学生たちは全員、下の毛をツルツルに剃っていることだった。あぶない部分が見えそうになっている。

 また勃起しそうになった。これ以上、このアルバムを見るのはヤバイ。アルバムを閉じ、本棚の奥に隠した。テーブルに置いておこうものなら、他の女子学生に見られてしまう。ヘタをすると、僕が女子寮の浴室を盗撮したなんて言われかねない。

 何だか心臓がドキドキしている。昼間のパズル愛好会に来ていた、加奈子の下着姿が頭をよぎった。興奮がどんどん高まる。

 いけない、もう、そういうエッチな妄想とはオサラバするって誓ったじゃないか。

 でも、頭から離れないブルマの娘たちや、ワンピースのわきの下、自分のペニスを触られている写真、その時の感触も思い出してしまった。そして、浴室でスッポンポンの女の子たちの写真も、頭にこびりつく。

 このままでは完全に勃起してしまう! 抑えなければ! 病気なのに! そう自分に言い聞かせたが、もう自分の性欲を抑えることはできなかった。部屋の片隅の包みから、パズル愛好会のヌード写真を取り出し、まじまじと見つめる。ペニスはいきり立ってしまった。

 ああ! また僕は自分に負けてしまった。そういうスケベな妄想が、あの写真になったんじゃないか。学生に欲情しさえしなければ、棒倒しのやばいシーンを激写されずに済んだんだ。

 僕は反省し、気を静めた。深呼吸をし、ベッドに腰を下ろす。あとはペニスが収まるのを待つだけだ。ほっておけば自然と萎むからね。

 しかし、いくら待っても、ペニスはビクビクと脈打ったまま、静まる気配を見せなかった。それどころか、感情はますます高まり、ドキドキし、体が熱くなる。おかしい、一度勃起したら鎮まらない魔法が掛けられているみたいに、玉袋の奥が疼く。

 ま、まさか、さっきの緑の薬に…何か混ぜられたんじゃ…。

 いや、僕が勝手に興奮してるだけだ。きっと、僕のだらしない浮ついた軟弱精神が、僕を高めているだけなんだ。鎮まれ鎮まれ! この紋所が…ええい鎮まれい!

 汗がどっと吹き出てくるが、性欲は衰えを見せず、ますます僕を駆り立てた。ついに僕は、自分でペニスをしごき始めた。しかし、いくらオナニーしても、イクことはできなかった。

 そのうち、疲れがどっと出てきて、僕はベッドに倒れ込んでしまった。目が回り、布団をかぶるので精一杯だった。病気なのに激しく欲情するから、こんなことになるんだ。反省しなくては。遠のく意識の中で、自分を厳しく叱った。自慰やセックスは、相当の運動量だ。弱っている体にそんなことをしたらどうなるか…。そんなことも分からないで、学生に鼻の下を伸ばす自分が許せない。

 僕は深い眠りに落ちていった。

 

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