スクヴス女学園05

 

 僕はベッドから上半身を起こしている。手元には、パズル愛好会のヌードパズル。いつの間にか、パズルが完成していて、女の子たちの生まれたままの姿が、大きく写っている。

 「お待たせしましたー♪」声のする方を振り返ると、ワンピースの加奈子が入ってきた。「準備ができましたので、一緒に来て下さい。」「準備って…」「いいから、ホラ!」

 加奈子は僕の手を強引に引くと、僕をベッドから引きずり出し、そのまま外に連れ出した。「ちょ、ちょっと、僕は病人なんだから…」「大丈夫ですよ。ちゃんと歩けるじゃないですか。」

 たしかに歩けるし、体もしんどくない。でも、無理するとまた倒れちゃうよ。

 そんな心配をよそに、加奈子は僕の手をどんどん引いて歩いていく。連れて来られた先は体育館だった。体育館は誰もいなくて、広い中、僕と加奈子だけが入ってきた。二人の声がよく響く。

 「これ見て下さい。」体育館の真ん中には何かが置かれていて、大きなシーツが被せられていた。

 「…これは?」「ジャジャーン!」加奈子がシーツを取ると、中には女体のオブジェがあった。

 「げっ…」そのオブジェは奇妙だ。裸の女の首だけ、手だけ、足だけ、上半身、腰部分が、マネキンのように無造作に置かれている。しかもその素材は、本物の女体のように弾力と生気があり、ハリのある肌がスベスベしている。

 しかも、首には見覚えがある。パズル愛好会の部員たちだ。部員たちの生首が転がっていた。その不気味さに、僕は鳥肌が立った。

 「これは一体…」「用務員さんのために用意したんです。名づけて人体パズル。よくできてるでしょ♪」「気味悪い…」「そんなこと言わないで下さい。」「で。僕にどうしろと?」「決まってるじゃないですか。ちゃんとピースを組み合わせて、元の部員さんたちに戻してあげて下さい。元に戻らないと大変ですよ。バラバラ死体のままですよ?」

 悪趣味にもほどがある。マネキンならともかく、柔らかい素材ってのが悪趣味だ。

 「一体につき7ピースあります。アタマ、右手、左手、上半身、腰、右足、左足です。これが5人分、バラバラになっています。これを正しく組み合わせて下さい。違う娘の腰に別人の右足をつけようとしてもダメです。ちゃんとその子の右足をつけて、元の部員の体に戻してあげて下さい。」

 「そんなの、どう識別するんだよ。」「大丈夫、パズル愛好会の部員たちは、みんな個性的な肉体ですし。それに写真もあるじゃないですか。渡しましたよね?」つまり、あのオールヌードの写真を参考に、正しいボディーパーツを5人分揃えないといけないのか。

 「…どうしてもやらないとダメ?」「だめです。」かなり難しそうなパズルだ。手だけで10本ある。指の位置から右手左手は分かる。足もそうだな。ってか、どうやってこんな悪趣味なパズルを作ったんだ。やりたくないなあ。

 とりあえず誰かの右手を拾い、誰かの上半身を引き寄せた。人体にしてはやけに軽い。そりゃそうか、本物だったら死んでるもんな。

 写真を参考にして、この上半身が誰のものかを考えた。僅かなふくらみ、突起する乳首。どちらかというと鳩胸っぽいのは…この子か。で、この子の手は…体つきに似合わずちょっと太め。じゃあ、この小さな腕は別人のだ。

 あれこれまさぐりながら、これだと思う右手を胴体にくっつけてみた。が、腕はあっさりと胴体から落ちてしまった。「あーあ。そのオッパイにその手じゃないんですね。ハズレです。」

 すると、外れた右腕と胴体が浮き上がった。「うわ!」右腕が僕のペニスを鷲掴みにし、ゆっくりとしごき始めた。胴体は僕の背中に回り、かわいらしい貧乳をこすりつけている。右腕も胴体も、それだけで生きているかのように動き回り、僕の体を愛撫している! 僕もいつの間にか裸だった。

 「あー、言い忘れてましたけど、間違えたら罰として、間違えたパーツがあなたに襲い掛かりますんで。」「ひいいい!」「ちなみに射精したら一からやり直しです。」

 女の子の右腕とオッパイ攻撃にさらされながら、僕は腰をくねらせた。右手の指は容赦なくペニスを這い回っている。こんな状態で続きをやれってのか?

 僕は部員の首を、背中に回っている胴体にくっつけた。「正解です。」首と胴体がしっかりくっついて、離れなくなった。切れ目もなくなっている。しかし、パーツの責めは止まらない。しなやかな上半身は相変わらず僕の背中をスリスリ愛撫し続けている。一度間違えたら、最後まで責め続けるのか。

 首は識別しやすいな。僕は右腕をそのままに、首を並べ、胴体とつき合わせ始めた。よく写真を見て、間違えないように。

 二体目の胴体と生首が持ち上がり、僕に群がってきた。また間違えたんだ!

 首は僕のペニスを咥え込み、巧みに前後して、ペニスをやわらかい舌にさらした。チュクッチュクッ…いやらしい音が体育館に響きわたる。生首のフェラチオに加えて、さっきの右手が僕の玉袋に回り、優しく揉みしだいている。胴体部分は相変わらず僕の背中を這い回り、もう一つの胴体が僕の胸に密着している。

 首がリズミカルにものすごいスピードで前後し始めた。僕はたまらずに首を引き剥がそうとしたが、離れてくれない。やわらかい唇が筒のようにペニスを包み込み、優しくスピーディーにしごきたてる。

 「うああ…」「ホラホラ、早くしないと抜かれてしまいますよ?」

 僕は気が動転して、誰かの左足を持ち上げ、僕の胸に張りついている胴体に押しつけた。「それはダメですよ。まずは足を腰部分に繋げないと。」「そ、そうか…」両手に太ももを抱え、これに合う腰部分を探した。太ももの内側に大きなほくろがある。この足は…写真の右端の娘か。この娘の腰部分は…これか
な?

 左足は僕の両足の間に入り込み、玉袋をさするようにスリスリと愛撫し始めた。不正解だった。生首はフェラチオをやめ、ペニスから離れた。唾液とガマン汁が、口から滴り落ちる。そこへすかさず、間違えた腰部分が張りついて、膨らんだ臀部が押しつけられる。そのままプルプルと震えてペニスに刺激を与えると、お尻のワレメが両側に開いた。

 ちょっと持ち上がったかと思うと、腰部分は、僕に強烈な快感を送り込んできた。オンナが突然ペニスを飲み込んだのだ。そのまま上下左右にグリグリと蠢く腰部分。さっきのフェラ攻撃で限界に達していた僕は、あっという間に高められてしまった。そこへとどめのように、スベスベの太ももが玉袋を押し上げる。ぎゅっとオンナが締まり、精液を搾り取り始めた。回転するように蠢きながら、ペニスから発射される精液を飲み込んでいく。僕は快感で声も出せずに、誰かの中に射精してしまった。

 それを合図にパーツはバラバラになり、愛撫をやめて床に落ちた。

 「あーあ。イッちゃったらやり直しですよ。」「無理だよこんなの。一回でも外れたら快感でわけが分からなくなる。」「しょうがないですねえ。難易度を下げてあげますよ。これからは、外れた時にはパーツが赤く光ります。赤く光るのは正解のパーツ。それをよく見て、次は間違えないようにすれば、いつか正解に辿り着きます。もちろん、正解の前にパーツに抜かれたら一からやり直しですよ。」

 こうして有無を言わさず、再チャレンジとなった。

 手や足、胴体なら、不正解で愛撫されても何とかなりそうだけど、首と腰は気をつけないといけない。とりあえず胴体と手を結びつけるようにしよう。そのあと、首、足、腰の順で合わせていけばいい。

 大体、こんなの正解しないんだから、あとは、射精をガマンできるかどうかがカギになるな。早くこの場を切り抜けるには、とっとと正解してパズルを解いちゃえばいいんだ。

 僕は胴体を並べ、腕を組んで考えた。人間の手足はそれほど左右では違わない。ということは、くっつける前に両手両足を整えといた方が良さそうだ。写真を見ながら、似通った手足を二本一組で並べる。

 これだと思う胴体に両手をくっつけてみる。パーツは動かず、手もぴったりくっついた。これはいきなり正解だ。この調子で続けよう。

 二体目は不正解だった。すると隣の手が赤く光った。光る手を取って、胴体にくっつけた。これでこの胴体にも両手が揃った。でも一度不正解になったので、このパーツと不正解だった左手部分が、僕の体にまとわりついた。

 オッパイがペニスに押しつけられ、それを両手がサポートする。ペニスは両手のエスコートで、貧乳の間に挟み込まれる。そのまま胴体部分は、上下に優しく動き始めた。きめの細かい胸部分の肌とふくらみは、ペニスを容赦なくしごき立てていく…。左手は玉袋をサポートした。

 同じようにして胴体に両手を組み合わせた。結果、二体が正解、三体が不正解。三体の「両手つき上半身」が僕に群がった。一体はパイズリ、一体が背中、残りが後ろに回って下から両手を伸ばし、僕の玉袋周辺を愛撫している。

 次は首だ。正解した胴体には触れずに、愛撫している胴体に首をつけていく。もし間違えても、既に動いているパーツなら問題ない。動いていないパーツに間違いの首をつけたら、責めてくる胴体の数が増えるからだ。

 間違えても、正解を示す赤い光がすぐに点灯するので、すぐに正解に挿げ替えることができた。こうして三体の「腰より上部分」が僕に群がる格好となった。攻撃は変わらない。

 さあ、難関の腰から下だ。とにかく足と腰を合わせてみよう。適当にやっても正解が出るから、あとは射精をガマンしつつ、組み合わせて行けばいい。

 僕はどんどんパーツを組み合わせて行った。しかし今度は運悪く、一度で正解が出なかった。すぐに正解に直したものの、五体の「腰から下部分」が僕に群がった。

 三体の上半身と五体の下半身。僕の足の両側に二体の下半身が張りつき、スリスリと太ももをこすりつけている。僕の両腕には二体の下半身が跨り、「股洗い」を繰り出している。スベスベのオンナ部分がこすれている。そして残り一体が、僕のペニスをふくよかな太ももに挟み込んだり、挿入して犯したりしてきた。さらに、上半身部分と交代で、パイズリ、スマタ、挿入の連続攻撃にさらされた。残る二体の上半身は、僕の上半身、前と後ろにぴったり張りついている!

 あ、あとは…この上半身と下半身をくっつけるだけだ! 僕は自分の周りで蠢く女体を引き剥がし、組み合わせ始めた。ペニスはひっきりなしに柔らかい刺激にさらされ続け、快感で思考が働かなくなっている。

 不正解の赤い光が体から発する。それを見て正しいパーツにくっつけた。全てのパーツが揃った女体は、僕への愛撫をやめ、静かに横たわると動かなくなった。

 部員たちの中で一番胸の大きい胴体が僕のペニスに張りついた。さらにその後ろに一体の下半身が張りつき、両足で前の娘の体を挟み込んだ。足の強い力で巨乳部員の胸が両側からしっかり僕のペニスを包み込む。その力を借りて強力なパイズリ攻撃を繰り出してきた。

 柔肉のふくらみに包み込まれ、そのうえ、太ももがそのふくらみを圧迫するから、ペニスも強烈に圧迫される。そのオッパイがスリスリと激しく上下している!

 もう何も考えられなくなり、快感に堪えるだけで精一杯になった。もう胴体に上半身をつける余裕がなかった。汗がにじみ出る。

 「ほらほら用務員さん。ここで射精したらまた元の木阿弥ですよ!」

 そ、そうだった。ここでイッたら、またみんなバラバラになって、最初からやり直しになる。僕は気力を振り絞って上半身と下半身をつけ始めた。二体を「完成」に導いた。これで残るは二つの上半身と下半身だ。

 あと一回くっつけて正解なら、それで終わるはずだ。やってみよう。そう思って手を伸ばすと、一体の下半身が僕の後ろに回り、「ヒザカックン」を繰り出した。僕のひざの裏に、自分のひざを押しつけたのだ。

 その勢いで僕はバランスを失い、仰向けに倒れてしまった。その隙に、もう一体の下半身が僕にまたがり、まっすぐに腰を落とした。ペニスはスムーズにオンナに飲み込まれていった。腰が前後左右にゆすられる。

 だめだ、ここで出してしまったら…今までの苦労が水の泡になる。僕は気力を振り絞ってイキそうになるのを堪えながら、上半身を持ち上げ、僕のペニスをむさぼろうと激しく動いている下半身にあてがった。これで正解すれば何とかなる。不正解ならもう一つのパーツを持ってくるだけの余裕がなさそうだ。これは賭けだ。

 パーツが赤く光った。下半身はプルプル震えてとどめを刺しにきた。「ああっ!もう!」僕は渾身の力で体を伸ばし、もう一体を手に取った。間に合ってくれ!

 だが、その上半身を持ち上げたところで、玉袋がきゅっと持ち上がった。不正解だった上半身の舌先が、玉袋を持ち上げたのだ。その刺激を合図に、僕はまたオンナの中に放出してしまった。ガマンに我慢を重ねていただけに、その量はかなりのもので、オンナから精液が零れ落ちた。

 次の瞬間、揃っていたパーツがみんなバラバラになってしまった。

 「あーあ、またやり直しだ。」「ひい! もうカンベンして!」僕は起き上がって逃げ出した。体育館の出口に向かって一直線に走り出した。

 体育館を飛び出すと、そこは外じゃなかった。ロッカーか何か、僕一人立てるくらいの小さなスペースだった。扉が音を立てて閉じ、そこから出られなくなってしまった。

 「逃げましたね。」外から加奈子の冷たい声。「ちょ、もう許して、できないよ僕には!」「お仕置きです。しばらく、このロッカーで反省して下さい。」「そんなあー! ここから出してくれ!」「それはこっちの台詞です。そこでいっぱい出して下さい。ロッカーの内側が精液まみれになったら許してあげます。」

 下半身に奇妙な感触を感じた。ロッカーの空気穴から漏れる僅かな光が、その物体の正体を見せてくれた。これは…オッパイだ。

 二つのふくらみでワンセットとなっている「オッパイだけの化け物」が、僕の腰部分に張りついている。Dくらいの形のいい胸が、僕のペニスを挟み込み、プルプル震えながら、激しくパイズリし始めた!

 「うあっ!」僕は後ろにのけぞった。が、狭いロッカーの中ではそう身動きが取れるものじゃない。ぴったりくっついたオッパイは、ペニスをとらえて離さない。

 後ろに動くと、背中にふにっと弾力が跳ね返ってきた。それを合図にロッカーの中に仕掛けてあった豆電球がついて、中の様子が明らかになった。

 「ひええ!」ロッカーの中はオッパイモンスターがひしめいていた。何十体もいそうな大小様々なオッパイお化けが、ロッカーの周りにびっしりと張りついている。それがどんどん飛び出してきて、僕の体にまとわりつき始めた。

 僕の口には乳首がねじ込まれ、首周りから下までびっしり胸の肉に覆われる。特に僕の腰周りには大量のオッパイがまとわりつき、ペニスを中心に、体中を揉みしだいている。

 胸の谷間に挟まれたペニスは、こすられながら強制的に悦ばされている。谷間から突き出た亀頭の先を別のオッパイが乳頭から押しつけられ、つぷっとくるみ込んでいる。それが亀頭をこねくり回し、僕をさらに高めた。

 僕の口を犯す乳首は催淫効果のある甘い汁を滴らせ、強制的に飲まされる。僕は立ったまま体をくねらせ、強烈な快感に抗ったが、ますます激しく蠢くモンスターの動きを振り切れる力はなかった。

 ついに、胸の谷間から白濁液をほとばしらせた。だが、オッパイモンスターたちは許してくれなかった。次から次へと交代でペニスを包み込み、挟み込み、こすりつけ、モミモミする。玉袋からお尻の穴にかけてもバイブつきのふくらみが多数群がり、むさぼっている!

 口の中にムリヤリ流し込まれる”母乳”が、僕を何度でも高め、何度でも射精に導いた。加奈子に許しを請おうとしても、胸に口を塞がれた状態で、何も言えない。このまま死ぬまで、ここで射精し続けるのか?

 がたん!

 突然ロッカーの床が抜けた。僕はそのまま真下に落ちて行った!

 「うわあああああ!」ロッカーの下は何もない空間! ものすごいスピードで僕は墜ちていった。その恐怖に、一瞬にして気を失ってしまった。


###一方、現実世界では###


 理事長「…予定外ですわね。」
 マミー「5日でエネルギーが一杯になり、そこで第二級を発動させる手はずでしたが、思ったよりも早く充填できました。あと二日残っていますが、いかがなさいますか?」
 理事長「彼は今どうしてるの?」
 マミー「飲ませた薬が効いて、ぐっすり眠っております。今頃は淫夢三昧でしょう。薬は絶倫薬と睡眠薬を合わせたもの。たっぷり愉しんでおられるでしょう。」
 理事長「効き過ぎていなければいいけど。」
 マミー「ご心配には及びません。先日食べさせた粥に、エネルギーがたっぷり含まれておりますゆえ、死ぬこともありませんし、眠り薬も、我らの魔力によるもの。きっかりあと二日で目が覚めますわ。」
 理事長「そう。」
 マミー「それに、ときおり使い魔に様子を見にやらせ、そのつど絶倫薬を流し込んでおりますゆえ。性欲が衰えることもございません。今後も続けて、絶倫薬は投与します。何度夢精しても疲れないように。」
 理事長「いいわ。エネルギーは続けて補充し続けましょう。あと二日したら、彼に第二級を発動させ、残りの魔力は予備に保存しておきましょう。」
 マミー「御意。」


###闇の一ページ###


 気がついたら、誰もいない部屋に寝かされていた。たしか…パズル愛好会の部室のロッカーから落ちてきたんだよな。途中で気を失ったから分からなかったけど、よく生きてたもんだ。一体どうなってるんだ。

 辺りを見回してみる。誰もいない。テーブルが真ん中に置かれ、周りをロッカーが取り囲んでいる。この部屋は見覚えがある。テニス場裏の更衣室だ。

 半袖短パン姿に着替えて、外に出てみると、校庭だった。のぼりが立ち、学生たちがトラックを走っている。この風景は体育祭だ。なんでまた体育祭なんだ? とっくに終わったはず…

 「障害物競走に出場する選手は集まって下さい。」放送が鳴る。ああ、僕が最後に出た棒倒しの後の競技だ。僕は全部の役目を終えたんだっけ。それなら一安心だ。競技を見学してやろう。

 競技場の近くまで行き、女子学生たちの競技を見守る。走ったり飛び跳ねたりしている。先日まではエッチな目でしか見てなかったけど、もう僕は生まれ変わったんだ。清らかな目で見れば、彼女たちが体を動かして汗を流すのは実に健康的だ。そうだ、そういう爽やかな用務員でないといけない。

 ふと足元に目をやると、一枚の写真が落ちている。これは…体育祭の風景の写真だ。たしかあのアルバムにも入っていたな。

 あっ、そう言えば、女子たちのブルマに疑惑があるんだった。ノーパンでじかにブルマをはいてるんじゃないかって。ちょっと確認してみよう。

 辺りを見回す。女だらけブルマだらけ。確認は、ある程度すぐできた。ほとんどのブルマに、ワレメがくっきり浮き出ている。およそ半数が、パンツを外にはみ出させている。後ろ側は、ほとんどがハミ尻で、そのうち3分の一くらいが、Tバックに近い。動き回っているうちに食い込んでしまうみたいだ。

 パンツがはみ出ているかどうかに関係なく、オンナの形は、ある程度遠くからでも、浮き出ているのが分かった。ブルマの生地が薄くできているし、何もつけずに、そのままパンツやブルマをはいているせいだろう。

 でも、ハミパンをしていない人が、じかにブルマをはいてるかどうかは分からなかった。はみ出していないだけで、中にはちゃんとはいているかも知れない。まさかブルマを引っ張って、中を確認するわけにはいかないしなあ。

 さらに、彼女たちの格好をよく見てみると、上半身は、おへそとわきの下が丸見えなのに加えて、かなりの人のブラジャーが透けている。汗をかいた娘なんかは、肌色がはっきり分かる。結構ぴっちりした仕様で、上下とも女の子たちの体のラインがはっきり分かる。

 近くの娘も遠くの娘も、ブルマ越しにその裸が容易に想像できる。その光景は、実はかなりエッチだ。気づいていなかったいやらしさが、次々と目についてくる。そんなエッチな体が、何百人と、この運動場を歩き回ったり走ったりしているんだ。

 あのくっきりワレメの間に、ペニスを挟み込んで太ももを閉じてくれたら…。

 はっ!

 我に返ると、女の子たちの体を舐めるように見回して鼻の下をデレデレ伸ばし、妄想にふけっている自分に気づく。ペニスはもうギンギンだ。周りの変化にも気づかないほど没頭して、妄想モードに入っていたなんて! 我ながら情けない!

 半ズボンからテントを張っていたのを、あわてて両足の間に挟んで隠した。前かがみになって思いっきり赤面した。こんなことではいけない。どうしてこうスケベ心満載なんだ僕は!

 それよりも、妄想にふける僕の姿を、周りの娘たちは見ていたはず。あー恥ずかしい! どうしよう。

 周りからクスクス笑い声が聞こえる。羞恥心から、ペニスはすぐに萎えてくれた。こんなんじゃ用務員失格だ。

 「用務員さん。」横から声をかけられた。顔を上げると、腕章をした実行委員の女子学生たちだった。あー…ついに追放か。

 「そろそろ準備して下さい。」「…準備?」「始まりますよ、”棒倒し”が。」「えっ、棒倒しってもう終わったはず。」「もう一つあるんですよ。学年対抗の棒倒しがね。それには用務員さんがどうしても必要なんです!」

 そんな競技あったかな。「早く、上半身裸になって。下はブリーフ一枚ですよ。いいですね?」もう有無を言わせない。ここで逆らっても無駄だと思い、言われたとおりの格好になった。

 「じゃあ向こうに並んで下さい。」入場門の近くに足を運んだ。あの時の棒倒しの悪夢が再び…。今度は自分の身を守ることに専念して、写真に撮られる醜態はさらさないようにしたいけど…

 「!」周りを見て驚いた。学年対抗棒倒しは三年生から始まるけど、まわりにスタンバイしている三年生は、全員体操服とブラジャーを脱ぎ、ブルマだけの姿だった! オッパイが全員、誇らしげに露出されている!

 「ちょ、ちょっと!」「何か?」「何で女子まで上半身裸なの?」「棒倒しは上半身裸って決まってますでしょ。」「それは男子だけで…」「学年対抗は女子もです。何しろ棒倒し裏バージョンなんですから。」「何だよ裏って!」「行けば分かります!」

 「これより学年対抗棒倒しを行います。用務員さんと三年生は入場して下さい!」

 放送が鳴ると、三年生たちの人の波に押されて僕も競技場に追いやられた。

 「では用務員さんは準備して下さい。」放送が続く。「じゅ、準備って何を?」「早く競技場の真ん中に行って立って下さい。」もうヤケだ。言われたとおり、僕一人、ぽつんと競技場の真ん中にブリーフ一枚で立った。そこに一人の実行委員の女子学生が走ってくる。

 「ではルールを説明します。ここの学校は一学年およそ200人。25人で8クラスなのはご存知ですね。」「ああ。」「見てのとおり現在、あなたより東西南北、その間までを含めて、計8方向から、一クラスずつ待機してます。」「…棒倒しだよね。」「はい。あなたがその棒なんです。」「えっ!」「スタートの合図と共に、8方向から、女の子たちがあなためがけて突進してきます。あなたはできるだけ逃げたり、女の子を振り払ったりして下さい。」

 「どの学年がより多く用務員さんを射精させられるかを競うのが、この競技なんです。だから用務員さんは三学年分の棒になっていただきます。」「そんな!」「じゃ、そろそろ始まりますから、せいぜい抵抗してみて下さい。」「いやあぁ!」

 僕が逃げ出そうとした瞬間、スタートの空砲が鳴り響く。

 それを合図に8方向から上半身裸の三年生たちが全速力で突進してきた!

 「うひいいい!」

 僕はとにかく走った。捕まったら何されるか分からない! 走ってくる女の子たちの集団の間めがけて走った。

 女の子たちは全員、僕一人めがけて突進してくる。この競技がおかしいと思うよりも、完全に恐怖が勝っていた。

 200人の女子学生から逃れられるわけがない。あっという間に僕は、女の子たちに捕まってしまった。

 「さあ捕まえたわよ!」「いっぱい絞ってあげる!」「二年一年には負けないよ!」

 いきなり数本の手が僕のブリーフを剥ぎ取った。全裸になった僕に、女たちの手が群がる!「残念ながら、この競技は”本番禁止”なのよねえ。アソコでくちゅくちゅ責めてあげれば、用務員さんをあっという間にイかせてあげられるのに。」「その代わり他の部位でならいくらでも抜いてあげる。」

 僕は抵抗した。こんなところで、こんな破廉恥な競技につき合わされてはたまらない! だが、抵抗も空しく、僕の四肢は三年生たちにがんじがらめにされてしまった。

 「まずは手で一発!」シコシコと数本の手がペニスをしごきたててきた。吸いつくような指先が下半身をくまなく包み込む!

 「うあっ!」あっさりと精液をしなやかな女性の手のひらに放出した。脱力する暇もなく、次の攻撃だ。

 「…私たち、見てたのよ?」「さっき用務員さん、女の子たちをいやらしい眼で見てたでしょう?」「あんなに股間を膨らませて。」「若い娘にそんなに見とれちゃって、恥ずかしい人ね。」

 次から次へとひっきりなしに交代で手コキ攻撃を受けながら、娘たちが耳元で囁く。

 「特にブルマに浮き出たアソコの形に、見とれてたよね。」「やっぱり用務員さんも男だね。こういうところに目がいくんだぁ〜。」「どうしてアソコのワレメがくっきりしてるのか、知りたかったんでしょう?」「教えてアゲルッ!!」

 一人の女学生が後ろを向くと、柔らかいヒップを僕の股間に押しつけてきた!巧みに腰を動かし、ペニスを股の間に導いた。さっきあこがれていた「ワレメの間に挟む」状況が、いま実現しているんだ!

 ワレメと太ももが、スベスベとペニスを圧迫する。そのシルク以上の肌触りと、ももの圧力が、ペニスに襲いかかってくる!

 「私たちは体操着の時に、”ノーパン派”と”ハミパン派”に分かれるのよ。パンツをはいてはみ出させるのを選ぶ子と、パンツをはかずにじかにブルマをはいちゃう子とね。いま用務員さんのオチンチンを挟んでるブルマはどっちだと思う?」「…。」

 隣にいた娘が、僕の腰に張りついているブルマを引っ張った。横尻が丸見えになる。「答えはノーパン派でしたあ! それっ!」彼女は僕のペニスをスマタで咥え込んだまま、腰や足を揺り動かしたり、太ももをスリスリこすったりして、ペニスに刺激を送り込んでくる。

 このブルマの下は、何もはいてない…! 薄い生地一枚挟んで、ペニスとアソコが触れ合ってるんだ! そう思うと、いやがおうにも僕は高められた。

 「早く出して! ほらあ!」ひときわ強く内股を締めると、ペニスはそれに呼応して精液を放出した。女の子の股の間から、少量の液体が飛び出す!

 制限時間はまだたっぷり残っている! すかさず次の攻撃にさらされた。

 今度は、前後左右から、女学生たちに抱きかかえられた。体中に、ふくよかでスベスベしたオッパイが当たる。彼女たちの太ももが僕の腰周りを這いずり、ペニスに萎える暇を
与えない。僕の周り何十人と、上半身裸の女の子たちが、自分の体を僕にこすりつけてくる。次々と交代で、僕の胸を女の子の胸が下から上になぞり、押しつける。

 太ももが僕の股の間に入り込み、ペニスと玉袋をスリスリとこすり続ける。これも2,3回ずつ交代で行われる。そのうち僕は、誰かの太ももの上に精液をぶちまけるのだった。

 僕は正面から女の子に抱き締められた。思わずそれに応えて、彼女の華奢な体を抱きしめる。ハミパン派の彼女は太ももで僕のペニスを挟み込んだ。小さな体、細い足だったため、亀頭が彼女の後ろ側にはみ出した。

 それをめがけて数本の舌が亀頭表面をチロチロと這い回る。僕の後ろには背の高い学生がぴったりと張りつき、胸で背中を撫で回している!

 僕は無言で、小柄な女の子を強く抱きしめたまま射精した。

 「あと2分!」「ラストスパートいくよ!」

 数人が僕の背中をガッチリ取り押さえ、のけぞるように固定した。僕の両足は浮いている。ペニスはいきり立ったまま、女の子たちの前にさらされた。それをめがけて、何本もの手が絡みつく。亀頭から根元まで、何本もの手のひらが這いまわり、玉袋、玉袋のまわり、会陰、お尻の穴まで、しなやかな指先がグリグリと強く刺激する。

 その体勢で射精しても、女の子たちは手を緩めなかった。3回放出した時、やっと空砲が鳴った。

 これを合図に娘たちは離れ、元いた場所に戻って整列した。僕はぐったりとその場に崩れ落ちた。

 「結果発表します。三年生、7発!」

 周りから歓声が上がる。「これより20分休憩とします。用務員さんはそのままそこで待機して下さい。」

 休憩時間があるのは有難いが…二年生と一年生、あと二回、同じような競技があるのか…か、体が持たん!

 「お疲れさまでした。」実行委員の娘が走り寄ってきた。「この薬を飲んで下さい。」緑色の粉薬を渡された。見覚えのある薬だ。「これを飲むだけで絶倫になれるし、射精も回復します。」

 こういう回復処置をしないと、同じ男性で棒倒しをする時に、あとの方が不利になる。それに配慮して、絶倫薬を飲まされるのだ。恐ろしく苦い粉薬を飲んだ。

 それから10分ほどすると、射精の疲れが消えた。やろうと思えば、まだできそうな感じだ。というより三年生の競技前の体に戻ったような状態かな。でもやっぱり、これ以上抜かれたくない気持ちの方が強かった。

 逃げようとしても競技場にぽつんと一人。おかしな動きをしようものならすぐに公衆の目に留まる。逃げられない。

 あっという間に二年生の競技の時間になった。二年生たちが同じく8方向にスタンバイする。

 空砲が響く。どうやって逃げよう?

 二年生たちは何か作戦があるらしく、三年生のようにいきなり僕めがけて突進しなかった。まずは横に走り、360度、ぐるりと僕を取り囲んだ。そのまま円をすぼめるように、僕めがけて走ってきた。

 しまった、僕が絶対逃げられないように、全方向を固めてから迫ってきたんだ!

 戸惑っている僕などお構いなしに、200人ほどの二年生が、僕に密着してきた! 背後は数人にガッチリ固定され、身動きが取れない。そして、女学生たちは交代でペニスを谷間に挟み込み、パイズリ攻撃してきた。

 十回上下させたら、次の人に交代だ。このスピードとペースでいったら、空砲が鳴るまでに全員に一巡りしそうだ。

 一人一人微妙に感触も違うし、大きさも違う。次々と交代されるオッパイ。娘によっては亀頭を舌でツンツンしてくれる子もいた。

 ペニスに集中する、パイズリの快感に悶えながら、早くこの時が終わるのを待った。ここにくる前、ロッカーでオッパイお化けに襲われていたからか、中々射精しなかった。

 それでもたまらなくなり、何十人目かは分からないが、どちらかというと貧乳な女の子の谷間に挟まれた時、射精感がこみ上げてきた。胸がないのに一生懸命寄せて上げて、ペニスを半分くらい包み込む仕草もいじらしかった。僕はその女の子の喉もとめがけて、精液を噴出した。

 でも、相手にとっては時間がないみたいで、何の余韻も雰囲気もなく、次の巨乳ちゃんが僕のペニスを包み込んだ。10コスリでまた次の人に交代だ。

 次の射精までにも開きがあった。今度はペニスがすっぽり収まるくらいのグラマーな二年生のオッパイでイッた。射精しても精液が見えないくらいペニスが隠れてしまっていた。

 すかさず交代。そうやって一人一人違う感触で、ペニスが谷間に包みこまれ、オッパイと谷間と指で、優しく十回ずつしごかれ続けるのだった。

 何回射精したかは自分では数えていない。早く終わるのを待っていただけだ。そこへ空砲が鳴る。女学生たちが離れた。

 「結果発表します。二年生、四回。」歓声が沸き起こる。さっきよりは少なかったか。

 また20分の休憩。あの苦い薬を、さっきの倍の量、飲まされた。そのおかげか、またペニスは元気を取り戻した。でも、僕の精神は参りそうだった。まだ一年生が残っている。

 休憩のあと、最後の棒倒しの空砲が鳴る。もう逃げる気力も失せ、一年生たちにされるままになった。

 僕は仰向けに寝かされた。数人がかりで手や足を押さえつけられ、身動きが取れなくなる。

 すると一年生は、作戦どおり、あらかじめ用意していた二人一組のチームになり、僕のペニスの周りに腰を下ろした。二人は足を開いて、オンナをペニスに近づける。二人の股がペニスを包み込んだ。お互いに片足を相手のももの上に乗せ、女同士でガッチリと抱き合った。

 ペニスはブルマ越しのオンナに挟まれ、圧迫される。ブルマがなければ「360度マン肉ズリ」になる。生地が薄いのでほとんどそれに近い。

 よっぽど練習したのか、ぴったり息の合った二人が激しく上下運動する。弾力ある肉がペニスを圧迫し、締めつけながらしごき立てている! ときおり太ももの感触や、お尻の感触がじかにペニスに伝わってくる。

 本番挿入はできないけど、それにかなり近い感触を生み出していた。グリグリと腰をグラインドさせながら二人がかりでペニスを挟み込み、なまめかしく締めつけながら上下する。

 ほとんどその生地の感触を感じさせないほど薄いブルマ、そしてノーパン派のナマの感触。じかにオンナ表面でサンドイッチされているのとほとんど同じだった。その新鮮な感覚に僕は高められてしまった。

 10秒ほど動いたら交代だ。次から次へと同じようにマン肉でペニスが包み込まれ、数組目で発射してしまった。それでも交代劇は終わらず、本番さながらの快感が、絶えず送り込まれる。その間も、玉袋担当の娘が両手でワキワキと、お尻の穴までくすぐったり揉んだりしてくれている。

 ハミパン派の二人は、抱き合わずにお互いに後ろ向きになって、たっぷりのハミ尻を両側からこすりつけてきた。二人のお尻がペニスを両側から圧迫すると、ペニスはお尻の肉にめり込んで行った。

 ハミパン派はお尻で、ノーパン派は抱き合いスマタで、それぞれ十秒ずつ僕のペニスを包み込む。さっきの「ずっとパイズリ」より、後ろと前で変化がある分、刺激が新鮮になった。

 あっという間に高められ、3,4組毎にイキ続ける。流石にラストの方は射精のペースは落ちてきたが、200人の一年生の連続攻撃に萎えることはなかった。

 空砲が鳴ると同時に、組み合わさった二人の太ももの間から白濁液を噴出した。僕は仰向けになったままぐったりしていた。

 「結果発表します。一年生、16回。」驚きと歓声のどよめきが、一斉に会場を沸かせた。「よって学年対抗棒倒しは1年生の勝利です!」拍手が鳴り響く。

 僕は実行委員に抱きかかえられ、会場の外に出た。「お疲れさまでした。」「…。」「もう一滴も出ませんって顔してますね。これを飲んでおいて下さいね。」手渡されたのはあの薬。さっそく薬を飲む。あれだけ放出したのに、10分くらいで、また元の体に戻った。不思議な薬だ。

 それにしてもヘトヘトだ。どこかで休みたい。僕はよろよろと歩き出した。

 「!」突然、何かに足をとられて倒れた。見ると、足首に蛇が巻きついていた! 「うわあ!」驚いてのけぞった時、場面が変わった。


***


 「…ここは…」自分の部屋のベッドだ。長い長い夢を見ていた。窓を見る。外は真っ暗だ。まだ夜中か。

 一体あれから…どのくらい時間が経ったんだろう。体が重い。上半身を起こすと、けだるい感覚が全身を包む。もう一眠りしようかな…


######


 マミー「彼が目覚めました。予定どおりの時間です。」
 理事長「…では始めましょう。」
 マミー「はっ!」
 理事長「…。彼は一度気を失っているわね。その間、仮死状態だったみたい。」
 マミー「それは…気づきませんでした。」
 理事長「つまり、寝ている間中、淫夢を見続けていたわけではなくて、空白の時間があったということね。薬が効き過ぎたのかしら。」
 マミー「も、申しわけございません!」
 理事長「いいわ。淫呪第二級にはあまり影響しないから。」
 マミー「…。」
 理事長「まず彼の体力を回復させてから、淫呪をかけましょう。溜め込んだ魔力エネルギーを少し余計に使うことになるけど、気にしないでね。」
 マミー「…御意。」
 理事長「アド・サラク・ガヌ・エスト・カズイーヌ。かの者の御名において。失われし力を取り戻さん。…ベホイミ!」


######


 体の奥から力が沸いてくる。さっきまでヘトヘトに疲れていたのに、体の奥から熱いたぎりが戻ってきた。

 僕は立ち上がり、大きく背伸びした。体も心もすっきりしている。腕を大きく回し、自分の病気が治っていることを実感した。

 といっても病み上がりだ。無理は禁物だな。明日の朝までゆっくりしていよう。

 時計を見る。「…えっ…?」僕が眠りについてから何日も経過していた。日付が4日進んでいる。そんなに長い間眠りこけていたのか。よっぽどひどかったんだなあ。


######


 理事長「…。」
 理事長が瞳を閉じると、理事長室が小刻みに揺れ始める。
 マミー「…。」
 理事長はカッと目を見開いた。その瞳はギンッ!っと真っ赤に光り輝いている! 部屋が僅かに薄暗くなった。
 理事長「コォォォォォ…」
 理事長の耳は鋭く尖り、背中から真っ黒い羽根が飛び出す。その服は裂け、どす黒い悪魔の肉体があらわになった。
 理事長「わが主、わが帝王、世を支配したもう力を持ちながら闇に追いやられし者、その復讐の時よ満たれ!」
 マミー「!」
 理事長「おのがためにしもべの願い聞き届けよ! バカビラカ! われ偉大なる王ルシフェルを待ち望む!」
 マミー「われ偉大なる王ルシフェルを待ち望む!」
 理事長「今よりかの者の性を生贄とせんため、かの者の生体を憎き神のプログラム(遺伝子のこと)より解き放ち、われらの生体に組み替えられんことを!バカビラカ!」
 マミー「バカビラカ!」
 理事長「淫呪第二級をかの者に授けよ! ドムゴーォオ!!」
 バリバリバリ! 理事長室がプラズマで満たされ、あらゆる物が散乱した。光は上空に飛び、用務員室に向かって飛び去った。
 理事長「…。ふう。終わったわ。」
 理事長は人間の姿に戻った。
 マミー「お疲れさまでございました。」
 理事長「久しぶりに強力な魔法を使ったから疲れました。そうそう、この部屋片付けといてね。」
 マミー「仰せのとおりに。」
 理事長は全裸のまま理事長室を後にした。


######


 バリバリバリバリ!

 「うわあ!」突然稲妻が鳴り響いた。僕は驚いてベッドにしりもちをついた。近くに雷が落ちたのか。光ってすぐに音が出たから、すぐそばで落ちたぞ。

 とりあえず見にいく前に着替えてしまおう。数日も、この格好のまま寝てたんだからね。それに…トランクスがひどいことになってる。

 僕は裸になり、背伸びを一つした。何だか調子がいい。本当、先日までの不調がウソのようだ。

 換えのパンツやシャツ、ジャージを用意し、シャワーを浴びた。シャワーを出て、着替えを済ませ、外に出た。まだ真夜中で真っ暗だ。曇っていて月も見えないけど、雨が降っている気配はなかった。地面も乾いている。

 ヘンだな。あんな雷が落ちたのに、雨も降っていないなんて。それに遠くの轟も聞こえない。まるで一発だけ、近くで突然、雷が落ちたみたいだ。こんなことってあるのかなあ。

 辺りを見回しても、雷が落ちた形跡が見当たらない。風景は静まり返ったままで、変化がない。これ以上見てても仕方がないので、部屋に戻った。

 まだ真夜中だ。することもないので、もう一眠りするか…って、何日も寝っぱなしだったんだ、寝れるわけないじゃん。どうしよう…。体からは異常なほど、エネルギーがみなぎっているし。

 「……ん…」

 ?

 「……ん…」

 なんだ?部屋の奥から声が聞こえる?

 …。

 耳を済ませてみる。何も聞こえない。気のせいだったかな。

 「…さん。」

 えっ…

 「用務員さん…」

 いや、たしかに誰かが僕を呼んでいる。外からじゃない、この部屋の中で声が聞こえる!

 「だ、誰だ!?」

 「こっちよ…用務員さん…」

 僕は声のする方に歩いて行った。声は奥から聞こえてくる。囁くような甘い女の声に脳天が痺れてくる…声はベッドのある部屋から聞こえてくる。

 ベッドの周りを調べてみたが、特に何もないし誰もいない。

 「用務員さん…」

 でも声だけが聞こえる。だんだん甘い声に魅了され、思考が鈍ってきた。

 「もっと奥まで…」

 声は部屋の片隅から聞こえる。そこには赤く輝く、小さな扉があった。こんなところに扉があったかな。押入れのような小さな入り口だ。僕は扉を開け、四つんばいになって、その奥ににじり入った。奥の部屋は白く輝く大部屋だった。

 こんなところに広い部屋があるはずがない。頭の片隅で警鐘が鳴る。でも体中が痺れるような甘い感覚に酔いしれて、まともな思考ができなくなっていた。

 薄暗い部屋には、シルクのような肌触りのいい、白いシーツが床一面に敷かれている。部屋の真ん中が少し盛り上がり、巨大な楔のように、三角形のベッドになっている。

 「さあ…そこに横になって…」

 僕は言われるまま、一枚のシーツで床ごと覆われたベッドに、横になった。ゆったりしたソファーに腰掛けて、背もたれを倒しているみたいに、心地よい感覚だ。

 天井は鏡張りになっていて、あお向けになっている自分が映っている。天井が鏡になっていると、実際より部屋が広く見える。高さが倍になっているような錯覚に襲われる。

 「!!」

 突然体が動かなくなった! いや、手首と足首が何かに固定された! ベルトのような物体が四肢に巻きつき、手足を広げていく。大の字の格好になると、そこで固定された。鏡越しに縛られている自分が見える。僕を縛っているベルト状のものは、直径五センチほどの太さの蛇だった!

 「ひっ!」僕は恐怖で縮み上がった。が、手足がガッチリと縛りつけられ、身動きが取れない!

 ボウっと辺りが白く光った。光の主は、白い羽の生えた全裸の女性たちだった。天使のような光を放つ、半透明のグラマーな美女たちが、僕の周りに立っている。

 彼女たちはふわりと浮き上がり、あお向けに固定されている僕の周りをしなやかに浮遊し、飛び続けている。

 そのうちの一人が、僕のジャージ上半身のチャックに手をかけ、ファスナーを降ろし始めた。別の女性が、同時にズボンを下ろし始める。抵抗しようとしても、手足の自由が効かないから、されるままになるしかない。

 数十体も浮遊する天使のような「精霊」に見守られながら、どんどん服を剥ぎ取られ、ついに全裸にされてしまった。手足を固定していた蛇は、そこでやっと僕を解放してくれた。

 しかし、僕が逃げようとすると、精霊たちは集団で僕を捕まえ、元のベッドに寝かせる。そのたびに、精霊たちの柔肌が押しつけられ、こすりつけられる。

 さっきから体の奥に、熱いたぎりがみなぎっていて、体力も精力も充実していたせいもあって、背の高い美女たちに囲まれて、ペニスが反応し始めている。

 精霊たちは体を見せつけながら、ときおり僕の唇を奪ったり、真上からしなやかな体を押しつけて抱き締めたりしている。かつてないほどに性欲が頭をもたげ、ついに僕は抵抗することをやめた。

 シュルルルル…足元で不気味な音がしている。頭を持ち上げて足元を見ると、何十匹もの蛇が蠢いていた!

 「ひいいい!」その瞬間恐怖に体がこわばり、全身の毛が逆立つ思いがした。さっきまでの興奮も一瞬にして冷め、ペニスがあっという間に縮み上がってしまった。

 だが驚くのは早過ぎたようだ。蛇の無機質な頭がグニグニと変化し、膨れ上がっていく。その形も変わり、髪の毛も生えてきた。色は緑色から肌色に変化し、蛇の頭は人間の頭と同じ大きさになった。

 その風貌はまさに、人間の女だった。蛇の頭はショートカットの女性に変化した。まるで女の頭部に蛇の体がくっついているみたいに奇妙な姿に変身していた。

 蛇女の顔は千差万別で、みな髪の長さはショートカットでボーイッシュに統一されていたけど、顔は妖艶な感じから美少女タイプまで様々だ。

 天井の鏡に目をやると、透き通った精霊たちが浮遊し、僕を見ている。僕の周りには蛇女が続々と下から浮き上がり、ついに部屋中、数百もの蛇の化け物で満たされた。精霊の数もどんどん増え、部屋は僕を中心に、地上は顔だけ女性の蛇と、空中は透き通った精霊で満たされた。

 甘い匂いが立ち込める薄暗い部屋の中で、僕はどうすることもできなかった。逃げようにも回りは蛇の海。しかもただの蛇じゃなくて、化け物だ。起き上がろうとすれば、たちまち精霊たちに捕まってしまう。あお向けに横たわりながら震えるしかなかった。これは夢なのか現実なのか…。

 ついに蛇たちが、足元から這い上がってきた。ふくらはぎに、女の頬の滑らかさと蛇の体の冷たさが、不気味に伝わってくる。「ひいい! 来るなあ!!」僕は両足をばたつかせて蛇の化け物を振り払ったが、ものすごい数の蛇女は、蹴られても蹴られても次々と這ってくる!

 恐怖でがむしゃらに手足を暴れさせて、襲い掛かる異形の者を振り払い続ける。頭がおかしくなりそうだ。

 すると突然、精霊たちが僕の体を押さえつけた。同時にベッドが下から盛り上がり、僕は柔らかい感触を背中に感じた。上から数体、手足や胴体を押さえつけられ、下から盛り上がってきた女体が後ろから羽交い絞めにする。

 後ろの女体も異形だった。シーツを壁抜けのように通り抜けて現れた女性は、阿修羅のように腕が六本あり、足も四本あった。鏡越しに映る僕の姿は、クモのような妖怪に、後ろからがんじがらめに羽交い絞めされていた。耳の後ろに優しい息が吹きかけられる。

 僕の体が固定されたので、精霊たちは再び離れ、クスクス笑いながら僕の周りを飛び続ける。

 そこへすかさず、蛇女たちが這い上がってくる。一体の蛇が僕のペニスに近づいた。女の頭は嬉しそうに微笑むと、恐怖で小指の先ほどに縮んでいるペニスをぱっくりと口に含んだ。

 幼い顔つきの美少女の頭は、小さなペニスを丸ごと飲み込み、ペニス全体を舌で転がし始めた。口がモゴモゴ動き、柔らかい口の中でペニスを揉み続けている。

 これを合図に、足元からだけでなく、前後左右から蛇たちが這い上がってきた。その顔はみんなショートカットの美少女に変化している。「女の布団」にあお向けに固定され、僕は蛇、いや美女の頭部を受け入れるしかなかった。

 何十という女の子の頭が僕の体中に群がり、僕の全身を丹念に舐め始めた。すると、背後のクモ娘は手足を離し、僕の体を持ち上げた。そこへ蛇たちが入り
込み、背中やお尻、首筋や耳の裏を舐める。

 顔と髪の毛以外、体中が蛇娘の餌食になっている。耳、耳の裏、首全体、わきの下や腕、胸、乳首、おなかやおへそ、背中、お尻まわり、太ももやふくらはぎ、ひざの裏、足の裏まで、ものすごい数の舌が満遍なくチロチロと舐め、体中が唾液でびしょびしょになった。

 ペニスはロリ顔の女の子の口の中に納まり、玉袋は両側から、二つの頭が舌を伸ばしている。会陰やお尻の穴も柔らかい舌でツンツンされている。内股のつけ根が、素早くチロチロされ、くすぐったさに身を捩じらせた。わきの下や横腹、足の裏や指の間を這いまわる舌もくすぐったい!

 頭は精霊たちが抱きかかえたり撫でたりし、顔面には次々とキスの嵐。ときおり、ふくよかな胸が押しつけられたりもした。

 恐怖よりも快感の方が勝り始めると、縮み上がっていたペニスは美少女の口の中で元気を取り戻していった。

 すると、ペニスを含んでいた蛇娘はいきなり激しく口を動かしてきた! ぷるぷるの唇が素早くペニスをしごきたて、舌先があちこちを這いまわる! ぴちゃぴちゃと全身から音がする中で、ひときわ大きな音が、股間から部屋中にこだまする。

 アナルを舐めていた舌が、敏感な僕の穴にねじ込まれ、僕はたまらなくなって一体目の美女の口の中に精液を放出してしまった。

 美少女蛇はペニスを離すと、満足そうに微笑んだ。そしてごくりと僕の精液を飲み込んでしまった。

 すかさず次の蛇たちがペニスを舐め始める。二体、三体の蛇娘が舌を伸ばし、カリから根元まで分担して丁寧に舐め上げている。一体の蛇が軽く飛び上がり、亀頭全体に張りついた。舌が亀頭をこねくり回したり、尿道を舌先でこじ開けたりしている! 棒部分から根元にかけて、何本もの舌がナメクジのようにぬめぬめと絡みつく!

 蛇の舌は、短くもできるし長くも伸ばせるらしい、ペニスに絡みついた舌が、どんどん伸びて、数人分の舌が絡みつき、ついにペニス全体を覆ってしまった。その柔らかい「赤い筒」がぎゅっぎゅっとペニスを締めつける。亀頭を咥えた子の舌の動きも、スピードを増していく。

 玉袋が何本もの舌でこねくり回され、持ち上げられたり、スブッと舌先を睾丸にめり込ませたりしてきた。体全体にまとわりつく蛇たちは、舌で愛撫するのに加えて、柔らかい唇で僕の肌に吸いついたりしている。

 両乳首が吸われ、会陰部分も吸われる。あっという間に二発目を発射してしまった。

 ぐったりし始めたところに、精霊たちが僕の唇を奪う。甘い体液が流し込まれると、媚薬効果で僕はまた興奮し始めた。

 今度は蛇たちが交代でフェラチオしてきた。激しく吸引しながら唇が僕の筒をしなやかにしごきあげ、次の娘に交代して同じように激しく咥え込む。内側の頬に亀頭をこすりつけたり、喉深く咥え込んでくる娘もいた。

 何人目かで射精する。それでもベルトコンベアのように次々と交代で、蛇女たちがペニスをすっぽり飲み込んでしまい、萎える暇を与えない。射精するたびに、精霊たちが降りてきては唇を奪い、おっぱいを押しつけ、ツルツルの透き通ったオンナを顔面に跨ったりし、甘い体液が流し込まれる。すると僕はまた、激しく欲情するのだった。

 もう何回射精したか分からない。回数などどうでも良くなってきた。このまま快感だけを感じて過ごしてしまいたい…。朦朧とする意識の中で、欲望だけが僕を支配した。

 すると、背中のクモ娘が僕の体をくるりとひっくり返した。クモ娘のオッパイは8個あった。蛇娘たちが離れる。クモ娘が手足を離すと、ドサリと僕の体がクモ娘
の上に落ちた。すかさず彼女は六本の腕で僕を抱きしめ、ぎゅっと締めつけた。そのまま腰が妖しく蠢き、ペニスが彼女のオンナに飲み込まれて行った。

 人外の性器はまるで掃除機のようにペニスを吸引しながら蠢き、しごくようにペニスを揉みながら締めつけてきた。クモ娘の二本の足が、僕の腰をガッチリ固定し、もう二本の足がひざあたりに回って、僕の体は完全に固定された。

 クモ娘は巧みに腰をくねらせ、前後左右にゆすってくる。オンナが蠢きながらペニスをかわいがっている上に、激しいひねり腰が波打つように快感を送り込んでくる。

 正常位でありながら、完全に相手のペースでペニスが根元まで入り込んで、決して離してくれない! 僕はすぐに高められ、クモ娘の中に白濁液を放出した。

 それでもクモ娘は僕を離さず、ずっと腰をくねらせ続ける。そこへ突然、玉袋に快感が走る。蛇娘の一人が玉袋を丸ごと口の中に納めてモゴモゴしてきたのだ。これが新たな刺激にもなり、また結合したままイッてしまった。

 玉袋が生暖かい口の中で揉まれ続ける。精子の生産が急ピッチで進む。そのうえ、性感帯のペニスが絶えず柔肉で絞られ続け、精液を放出し続けるのだった。蛇娘の尻尾が僕のアナルを犯しながら、オンナに包まれたペニスはこれでもかと刺激される。玉袋がひときわ強く吸引され、ちゅうう〜っといやらしい音を立てた時、僕は一滴残らずクモ娘に精を提供したように思った。

 僕は気が遠くなり、クモ娘の腕の中に顔をうずめた。クモ娘の柔らかい手が僕の髪の毛を撫でる。奇妙な安心感とともに、僕はまた深い眠りに落ちていくのだった。

 眩しいオレンジ色の光で、僕は目が覚めた。全裸でベッドにあお向けに横たわっている。時間は…午前5時24分。オレンジの光は朝日だった。

 上半身を起こす。体はすっきりしている。ベッドのシーツがじっとり濡れていた。汗ではなかった。

 …。昨日のあれは、何だったんだろう? 夢か? 幻覚か? 部屋の片隅に目をやる。昨日あった小さな扉はない。やっぱりどうかしてたんだ。この奥に部屋なんてないしね。

 僕は服を着た。今日からまた、用務員の仕事だ。休暇はほとんど何もできずに、寝て過ごしてしまった。せっかく理事長様からいただいたのに。まぁ過ぎてしまったのはしょうがない。

 それにしても、この布団は何とかしないとな。精液でベタベタだ。窓を開け、匂いを外に出そうとした。掛け布団を干す。でも干しただけじゃあ、どうにもならないよなあ。新しいのに取り替えてもらうか。数日掃除もせずに散乱していた部屋を片つける。

 早く起き過ぎたかも知れないな。でも眠気とかはない。そりゃそうか、寝っぱなしだったからな。鏡を見る。顔色もいい。なんか10歳若返ったみたいに、活力がわいている。今日からこの調子で、バリバリ仕事をこなそうじゃないか。ふしだらな妄想は、昨日でお別れだ!

 「おはようございまーす!」六時になってから、女学生たちが入ってきた。ああそうだ、朝の準備とかをしてもらうんだったな。食欲もあるし、ちょっと早いけどご飯にするか。

 今日の女学生たちの格好はシックだった。ブレザーにタイトスカート。新人OLさんのようにきちっとした格好だ。バニーガールとかより爽やかでいい。

 ひざ上までのスカートは、太ももやお尻の形が浮き出るくらいぴっちりしていて、大人の色気に満ちている。すらりと伸びたふくらはぎがなまめかしく、撫でてあげたくなる。なまじ露出していないから、露出した部分がかえって女らしさを感じさせるんだ。

 おっと、そういういけない妄想はもうやめにするんだった。朝っぱらから何考えてるんだ僕は。

 「準備ができました。」「あー、ありがとう。あとね、今すぐでなくてもいいから、掛け布団を交換してくれないかなあ。ちょっと汚しちゃってね。」「分かりました。今日の夜持ってきます。」「ありがとう。」

 さっそく食事。なんか久しぶりのゴハンだな。モリモリ平らげる。さらに体力がみなぎるような感じ。

 女の子たちは、僕の世話が終わって帰っていった。

 午後になる。キッチリ背広を着て、気持ちを新たに仕事だ。さっそく学校内を見て回る。

 相変わらずの風景だ。授業中は静まり返って真面目にやっている女学生たちも、休み時間になると騒ぎ始める。露出される生足、おへそ、わきの下。僕の姿を見つけると、明るく話しかけてくる。僕の手を握ってくる娘もいる。

 そのたびに自戒しようとするのだが、やっぱり目はそっちに向いてしまう。

 体育祭前までの少女たちとは、微妙に雰囲気が違っている気がした。行動はいつもと変わらないのに、なんというか、以前よりも色っぽくなった気がする。

 すらりと伸びたうなじ、スベスベの手、僅かに赤く染まるひざこぞうも、なまめかしく見える。話しかけてくる女の子たちの唇も、ぷるりとしていて、口回りもふにふにした感じがする。女の子たちの鼻の下が柔らかそう…。そんなちょっとしたことにも色気を感じるようになっていた。

 これは僕が淫らになったのか、学生が変わったのか。いや、こんな短期間で彼女たちが変わるはずがない。僕が変わったんだ。今まで見向きもしなかったような些細なところに、”女”を感じるようになってしまっていた。

 制服から垣間見える首まわり、胸のふくらみの上部分や、腕を回した時にちらりと見える鎖骨まで、僕はエッチな目で女学生を見てしまう。目を逸らそうとしても、どこを見ても色気に溢れた女の子たちであふれかえっている。目を逸らした先に、スカートをまくる女の子。手を握られただけで耳まで真っ赤になってしまう。

 いけない、禁欲だ! と自分に言い聞かせるべく、ぎゅっと目をつぶったら、後ろから抱き締められた。胸の感触が背中に広がる。

 思わず逃げ出した。ペニスはズボンの中ではちきれんばかりになってしまい、前かがみにヒョコヒョコ走り去る。

 一体どうしてしまったんだ。この間までそんなことはなかったのに。いくら僕がスケベでも、あそこまで体が反応してしまうことはなかった。何かがおかしい。

 定食屋で食事。女将が出してくれる料理に病みつきになっていた。こうして放課後。部活の時間になった。

 こんな調子で部活見学をするのは無理かも知れない。ほとんど会話とかしないで、足早に見て回ることにした。僕が見に行くたびに女学生たちは誘ってくるけど、全部断ろう。そうでないと理性で抑え切れるか心配だからね。で、今日はどこから見て回ろうかな…

 「ハイ! そこの元気ビンビンな用務員さん! ホールドアップっすよ!」後ろから元気のいい掛け声。振り向くと制服姿の学生がいた。

 「まだ一度も、うちの部を見てないでしょ。今日は見て行って下さいよ。」腰に手を当てて得意げに誘ってくる。予期しない展開だった。これでは早足で見て回る作戦が…

 「あ、あの、今日はあちこちを素早く見ようかと…」「ダメッす。今日はうちをじっくり見てくのです! あ、申し遅れました、私は服飾部の山田エリカっす。」「はあ…」

 服飾か…文科系だし悪くないかな。「でも他の部もあるから、ずっと見ているわけには行かないよ。」「しゃーないっすね。じゃ30分でいいから見てって下さぁい!」

 エリカに手を引かれ、とある教室に連れて行かれた。中では学生たちがミシンを動かしたりチマチマ針仕事をしたりしている。

 「自分の服は自分で作る。最高のおしゃれでしょ。」「あ、ああ…」「それに、愛する人の服とかボタンを自分が直してあげたりって、家庭的でしょ。」「そ、そうね…」「冬はマフラーとか編んであげたり。」

 言われてみると、みんな家庭的でいい子たちだ。こういう人が側にいてくれればいいね。って、また女学生に色気を感じてしまった。こんなことではいけない。

 「部長、寸法を測りたいのですが。」一人の学生が僕たちに近寄った。「分かったっす。」

 「えっ…まさか、僕の寸法なんて…」これまでのパターンだと、ここで裸にひん剥かれてメジャー当てられそうだ。とっさに身構えてしまった。「何考えてるんですか用務員さん!違いますよ!」「え…。」「もしかしてヘンなこと考えたんじゃないっすか?」「い、いや、そんなことはないぞ!」…あるけど。

 「私の服を作ってもらってるんです。だから私の寸法を測るんです。」「そうですか…」

 いきなりエリカは制服を脱ぎ始めた。「ちょ、ちょっと! いきなり何を…」「何って、脱がないと寸法測れないでしょ。またイヤラシイこと考えましたね? 脱ぐったって、体操服っすから〜。」残念! もとい、よかった。

 エリカは体操服にブルマの姿になった。思わず彼女の股間を確認する。この深さは…多分ハミパン派だな。よく見ると白い生地もお尻からはみ出している。パンツ自体も細いんだ。

 そ、そうじゃない! どこ見てんだ僕は!ちゃんと彼女たちの活動を見なければ。

 「もぅ! どこ見てんですか用務員さん! いくら私が魅力的だからって、エリカパンツをまじまじと見てちゃダメッすよ〜!」「はうっ! いや、ち、違うんだ! その…」

僕はしどろもどろになり、いたたまれなくなって教室を飛び出した。

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