スクヴス女学園08

 

 夜になる。コンコン。ドアがノックされた。まさか、女の子たちがきたのか? ドアを開けると、案の定、そこには三人の娘がニコニコしながら立っていた。

 「こんばんわー!」「わ、悪いけど…今日は疲れてるから相談とかは明日にして…」「えー。」「すまないね…」本当に今日は、これでもう寝たい気分だった。「でもぉ…今日は用務員さんとお話したかったんですぅ。」女学生たちが僕を見上げる。たしかに、彼女たちの話を聞くのも僕の仕事のうち。拒否するということは、仕事を拒否するってことか。でもなあ…どうしても疲れているんだ。

 「ねえ用務員さん、私たちはどうしても今日じゃないといやなんです。」「入れて下さい。」「うー…」困ったなあ。

 「それに用務員さん、今…私たちを追い返したら、大変なことになるですよ?」奥にいた三人目が口を開いた。「たっ大変なことって…?」「どうして今日、女の子たちが用務員さんに迫ったか、その理由を考えて下さい。」「…。」

 「ささ。立ち話もなんですから。」「お邪魔しまーす!」女学生たちは、勝手に中に入ってきてしまった。しょうがない、あと一仕事するしかないか。

 ドアが閉まると、娘たちは小声になった。「用務員さん、もうみんな知ってるんですよ?」どきっ。「し、知ってるって…?」「夜な夜な学生たちとエッチなことしてるでしょ。」「!!!」「ウワサになってるです。」「うう…」

 ま、まさか…昨日の子たちがしゃべったんじゃ…そんな…!

 「秘密にしてくれるって…言ってたのに…」僕はうろたえて、つい口を漏らしてしまった。「やっぱり事実だったのですね。」「うう…」裏切られたと知って、足元がふらつく。きっと、理事長とかの耳にも入ってるんだろうな…もうおしまいだ…

 「彼女たちはこう言っていたはずです。『先生方にも理事長さまにも、このことは秘密です。絶対しゃべりません!』ってね。」「…!」「だから、このウワサが広まっても、誰も先生や理事長さまの耳に入らないように口止めしてからしゃべるから、ウワサは学生たちしか知らないんです。」「用務員さんのことを話す前に『先生方にも理事長さまにもこのことは秘密って、用務員さんと約束してるんだけど』と緘口令を敷いてます。」「彼女たちは、先生方には秘密にすると約束したけど、女学生たちにもしゃべらないとは約束してございませんことよ?」「うう…」

 なんてことだ。もっとしっかり確認しておけば良かった。誰にも言わない、と、しっかり確約を取っておくべきだった。まさか…こんなことになるなんて。

 「だから、昼間、学生たちは大胆になったんです。」「って、本当は最初に用務員さんと寝た子が言い出してたから、創立記念週間と同時に、みんな結構迫ってたけどね。」「お分かりかしら? みんな用務員さんとエッチしたいんです。」「私たちもそうです。」「っく…」

 僕はどうしたらいいか分からずに、震えるばかりだった。「ご安心下さい。用務員さんが断らなければ、今までどおり、先生方には黙ってますから。」「でも追い返したら…言いつけますわよ?」

 も、もうだめだ…女学生全員に弱みを握られたも同然だ。これから毎日毎晩、彼女たちのいうことを聞かないといけなくなる…全身に戦慄が走った。

 「そんなに怖がらないで下さい。」「夜、寝る前に相手して下さればそれでいいんです。」「私たちだって、秘密のことをしているから楽しいんだし。」「夜だけです。あとは普段どおりですから…安心して下さいね。」「ぅ…」

 こ、こうなったら、もう…。覚悟を決めるしかないか。

 「さ。用務員さん、ベッドに…」下着よりもエロチックな制服に身を包んだ娘たちに手を引かれ、僕はベッドに腰を下ろした。

 「見て…」乳首周辺だけを隠した、肌色のテープ。大事な下半身に張りついている細長いシリコン。それ以外は何も身に着けていない女の子たちが、僕の足元に座り込んだ。そして、彼女たちは自分の胸を両手で鷲掴みにし、オッパイを左右に押し広げた。三人の谷間が広がる。

 「この格好…制服のままでパイズリもできるんです。」「まず誰のに挟まれたいですか?」「うう…」エロチックに迫る女学生たちを前に、僕の服が消えた。僕は正面の女学生の肩に手を触れた。「では私から。」正面の娘がひざまづく格好で、僕のペニスを谷間に包んだ。

 胸のパッチもシリコン製で、女の肌と同じ感触だったから、全裸でパイズリしてもらっているのと同じだった。やわらかくてスベスベした胸の感触が、ペニスを左右から圧迫する。始めのうちはゆっくりと、だんだんリズミカルにスピードを上げて、オッパイの肉がペニスをしごきあげていった。

 昼間、一回抜かれてはいるけど、昨日の夢で高められていたから、性欲はまったく衰えなかった。夢の中で何度も絶頂させられ、しかし一度も精液を噴き出すことがなかった。その分の精液が、どこかに溜め置かれていて、それを今、一気に出しているような錯覚に陥る。すぐに女の子の谷間で高められた。

 「あうっ!」僕は一人目の女学生の胸の谷間から、精液を滴らせた。「ふふ…普段よほど我慢していたんですね。こんなに濃くて…」正面にいた子がペニスを離した。

 「次は私です。ベッドに乗っかってひざを立てて下さい。」僕は言われるままにベッドに乗り、両膝をつく格好で立ち上がった。「もっと足を開いて。」

 足を開くと、二人目の小柄な娘が後ろから、僕の股の間に上半身を滑り込ませた。そして、小さい身長に似合わないような大き目のオッパイに、再びペニスが包み込まれた。「今度はご自分で動いて下さい。」僕は言われるままに腰を前後させた。股の間にいる娘が、ぎゅうっと自分の胸を真ん中に寄せる。強く圧迫された肉の盛り上がりの間を、ペニスが前後する。

 「もっと腰を落として…」いわれたとおりにすると、彼女のお腹のスベスベした肌触りを玉袋が滑るようになった。さっきのパイズリとは一味違った快感が、下半身から上に登ってくる。僕の腰の動きがどんどん速くなっていった。「ああっ、もう出るよ!?」「いっぱい出して下さい!」

 僕は二度目の射精を、女学生の谷間からほとばしらせた。全身に心地よさと満足感が満ちて、脱力し始める。

 「私も胸で可愛がってあげます。あお向けになって下さい。」三人目は小さめの胸で、ペニスを包み込めるだけの量はなさそうだ。

 僕はあお向けになった。するとシックスナインのような格好でペチャパイの娘がのしかかってきた。彼女は反り返ったペニスをさらに反らせ、亀頭を僕のお腹に押しつけると、自分の上半身をそこに被いかぶせた。ヒザの裏で僕の腕を挟むようにして、しっかり体を固定させた。

 彼女のオンナが僕に丸見えになる。僕が二人のパイズリを受けている時に、この子は下半身のパッチを自分で剥がしていたんだ。

 「…動きます。」彼女は上半身を前後にゆすり始めた。ペニスは僕のお腹にピッタリとつけられ、裏スジ周辺を重点的に、貧乳が滑っていく。さっきのような、谷間に包まれる感触はなかったが、きめの細かい女の肌が、ペニスの裏側に満遍なく擦りつけられ、また違った快感を呼び起こすのだった。

 「こんなのはどうですか?」彼女は空いた両手で、僕の玉袋や会陰をコチョコチョと愛撫し始めた。すでに二回連続で出しているので、今度は時間がかかる。でも、ペニスにこすりつけられる貧乳の胸板が、玉袋を可愛がる小さなムニムニした手や指先が、僕の上半身でスベスベと前後する彼女のお腹が、そして僕の目の前で妖しく蠢くオンナが、どんどん僕を高めて行った。

 ぐいっ! ひときわ強くペニスが圧迫された時、僕は今夜三回目の精液を吐き出した。

 ずううん、と全身が重くなる。連続で三回も抜かれれば、疲れ果てるのは当然だった。

 「あら、用務員さん、まだ終わりじゃあないですよ?」「だって私たち一度も本番してないもん。」「そんな…」「あ、さては今日、ご飯を抜きましたね?」「栄養が足りてないからいつもより早く体力が尽きちゃうんですよぅ。」

 た、たしかに今日は一食少ない。でもそれだけで、こんなにも違いが出るのか…? ま、まさかゴハンに何か入れられてたりして…って、そんなことはさすがにないか。

 「しょうがないですね。じゃあ、あと一回で許してあげます。」「でも全員と満遍なくシテ下さいね。」「そのまま仰向けで動かないで。」

 三人の女学生が僕の下半身周辺でひざを立てて身構えた。一体これから何をされるんだ…?

 ずにゅっ。股の間でパイズリをしてくれた小柄な子が騎乗位で僕と結合した。「い…いち、に、さん、よん、ご、ろく、なな、はち、きゅー、…んージュウ!」掛け声に合わせて全身を前後させた。10のところで、ぎゅっとペニスが締めつけられる。ぬぽ。彼女はペニスを離した。

 「次は私。」貧乳娘が騎乗位で挿入。「123456789…10!」さっきの子よりも素早く上下した。10回目でやっぱり強く締めつけた。「ハイハイ交代。」ずにゅう!「1!…2!」「あっずるーい!」「長く入れてたいんだもん…3!」「だめですよ。いっぱい交代して頻度を上げないと用務員さんがバテてしまいます。」「そ、そうね。4、5、6、7、8、9、んー…(ぎゅうっ!)10!」

 休む間もなく、またパイズリの女学生の番だ。10数えながら騎乗位で出し入れしては次の娘に交代する。三人が代わる代わる僕を犯し、交代でペニスを出し入れしてきた。決まって最後の一回は、強い締めつけを伴った。

 「ねえ、アレやってみようか。」「難しいよ。」「イヤ、やってみましょう。」

 一時休止したかと思うと、彼女たちは立ち上がった。そしてベッドの上でスクワットを始めた。「よっし、このリズムで行くよ!」「せ〜の!」

 ずにゅっぬぽっずにっちゅぽっ…「うわああ!!」女学生たちはスクワットの要領で僕のペニスを飲み込むとすぐに抜き、次の娘がすかさず挿入しては抜く。三人の息の合ったプレイで、挿入しては出すのを繰り返してきた!

 ペニスは絶えずオンナの壁でしごかれ続けた。だんだん、一人の女性が連続してペニスをオンナでしごいているかのような錯覚を覚える。しかし一人が騎乗位で上下するのと決定的に違うのは、三人三様、微妙にオンナの特徴が違い、それが代わる代わるペニスを包み込んでくるから、いつも新鮮なヒダの変化にさらされて、快感が何倍にも増しているところだ。

 騎乗位だけど、対面だけじゃなくて、お尻をこっちに向けたり横向きで挿入したりで、色んなバリエーションがあるのも、僕を激しく感じさせた。

 「あひいっ!」「さて、誰の中で出すのかな。」彼女たちは息を弾ませながら若い娘のありあまる体力に任せて、次々とリズミカルに挿入攻撃を続ける。さすがに四発目はすぐには出ないから、どうなることかと思っていたが、この代わる代わる交代で犯される快感で、僕はまた高められてしまった。

 「も、もう…イク…ううっ」「出して出して!」「エッチなルーレットも、疲れるけど楽しいね!」「さあ、私でしょ!当たりは!?」

 それから数回、交代があったあと、僕は貧乳の娘のオンナめがけて、男の種を飛ばした。「やった!」「終ったの!?」「あ〜、いいなあ…」他の二人がうらやましそうにこの子を見つめる。激しい運動で、三人ともゼエゼエいっていた。

 僕も、別の意味でゼエゼエいっていた。出し過ぎて、さすがに疲労で動けない。「よかったよ用務員さん。」「今日はこれで終わりにしてあげます。」「楽しかった〜☆」「うう…」

 「じゃあ、おやすみなさい。」女学生たちはパッチを取りつけ、部屋を出て行った。僕はもう、何も考えられなかった。疲労と眠気が一気に襲いかかる。今後の心配が頭を掠めたが、何よりももう、寝てしまいたかった。すべてはあとで考えよう。明日は休みなんだし。

 僕は深い眠りに落ちていった。

 また…僕はあの部屋にいる。魑魅魍魎がたむろす薄暗い部屋に。ここで、頭だけ女性でフェラチオが得意なヘビ娘に、巨大で糸を操るクモ娘に、また空中を漂う性霊たちに、しこたま抜かれたおどろおどろしい部屋だ。

 今度は拘束されていないぞ。それに服もちゃんと着ている。薄暗くて部屋の中はあまりよく分からなかったけど、地を蠢く数百匹のヘビ娘もいないし、大きなベッドもなければその上を居城とするクモ娘もいなかった。

 これは夢なのか…現実なのか。夢にしては意識がはっきりしていて、自我も朧ではない。だが、現実にしては、この部屋で繰り広げられていることは、あまりに現実離れしている。一体どうなってるんだ。

 物音一つしないひんやりした部屋に、僕はたたずんでいる。バケモノがいない部屋は静まり返り、薄暗さが不気味だった。ぼんやりとした明かりさえ届かない隅に、何か潜んでいる気がしてゾクッとなった。

 こうなると、この部屋をたしかめてみたくなる。何しろずっと拘束されて、女の怪物にいやらしいことばかりされたから、誰もいないことを確認したかった。妖しく美しいけれども、どこか間違っている悦楽のひと時だった。それでも恐怖感は衰えない。やっぱり夢であっても現実であっても、こんなことはやめにしたいものだ。

 おそるおそる、部屋の隅を歩いてみる。長方形の広めの薄暗い部屋。高い天井の近くに薄暗い窓があるだけで、ベッドも、家具も、扉さえない部屋だった。物一つ置いていない寂しさが、かえって薄気味悪さを感じさせる。

 僕は今、ジャージ姿だ。もうちょっと何か着たいけれども、服は置いていない。この格好だとまだ少し寒い感じだ。

 とにかく、どうして僕がここにいるのか、いや、ここに閉じ込められてるのかを考えよう。小さな窓には長い梯子がないと届かないし、届いたとしても多分、体が通らないくらいに小さい。そして…出入り口が全然ないんだ。

 四方を青い壁に囲まれている。出入り口や抜け道のようなものはなかった。だんだん目が慣れてきて、薄暗い雰囲気にも馴染んできたが、それでも四方が完全に壁になっていて、スイッチも何もないんだ。

 どうやって僕はここに入ったんだろう。入った記憶はない。気がついたらここにいたんだ。だから外へ出る方法も分からない。いや、待てよ…思い出すんだ。一番初めにこの部屋に来た時は、何者かに呼ばれて、自分の部屋の奥から低い穴を潜ってきたんじゃなかったかな?

 僕は身を低くして、もっと丁寧に壁を探った。だが押しても引いても抜け穴は見つからなかった。まいったなあ。完全に閉じ込められちまった。

 一体全体、僕はここに赴任してきてからおかしい。どんどんおかしくなっている気がする。魑魅魍魎と、不可思議な現象と、体調の異常と、精神の崩壊。そして…セックス。最近エッチ三昧じゃないか。一体、僕の理性や分別はどうしてしまったんだ。

 ここは多分、僕が作り出した精神世界なんだ。夢なのかも知れないし、白日夢かも知れない。自分の乱れ振りを反省し、まともな精神に戻るために、頭を冷やすために、自分の心をここに閉じ込めたんだ。だからここを抜け出すには、自分を立て直さないといけない。

 僕は、部屋の真ん中辺りで胡坐をかいた。腕を組み、自分の不埒な悪行三昧を思い起こした。

 初日から妖しい色気漂う理事長さまに欲情する。女子校だから、まわりは女だらけ。教師も警備員も女性だった。定食屋の女将も。心のどこかに淫らな欲求があって、それを押さえつけようと努力してきた面があるんじゃないか。

 最初からそんな破廉恥な欲望を持たないで仕事に専念しているのが「ちゃんとする」ことだったのに、僕はわざわざ自分の心の奥に隠れた欲求を抑えることに必死になった。それがそもそもの自分のだめなところだったんだ。

 そうやって抑圧していたから、ただの自然現象を勝手に不可思議な現象だと思い込み、無意識のうちに服を脱いで裸になったりする奇行に走ったんだ。毎晩のように見る淫らな夢は、僕の深層心理に隠された抑圧が現れたものだ。セックスしたい欲望と、それを悪いこととする倫理観が合体して、セクシーな化け物を構築してしまった。

 魑魅魍魎はセックスを避ける心、しかしその魑魅魍魎と淫らな悦楽にふけってしまうダメっぷりが、自分の心のすべてなんだ。反省しなければ。

 そういう反省なしに抑圧ばっかりしてたから、欲望に逆らい切れずに、女学生たちを犠牲にしてしまった。後ろめたいセックスの晩、そして朝っぱらから娘たちを求める体たらく。金輪際、こんなことをしていてはいけない。

 心の奥に潜んだ煩悩を克服するためには、この精神世界で、魑魅魍魎を100%化け物として認識しないといけない。爬虫類なのにそこに女体が合体している状態は、欲望と理性が戦っている状態だ。女体は欲望の象徴、化け物はそれを抑える理性の象徴に違いない。欲望が勝てば魑魅魍魎とセックスしてしまう。今度は理性が勝つんだ。だから魑魅魍魎から女体を切り離して、僕の精神から完全に追い出してやる。

 自分の心を立て直す覚悟が出きた。もうどんな誘惑にも負けないぞ! 僕は立ち上がった。そしてエイッと気合を入れた。

 くちゅ…じゅる…

 かすかな粘液の音が部屋の隅から聞こえた。そろそろお出ましか。ヘビ娘だかクモ娘だか知らないが、こいつらは実在の化け物じゃなくて自分の心が作り出した幻影だ。気をしっかり持てばクモはクモとして、ヘビはヘビとして認識できるんだ。しっかりしろ!

 くちゅぬ…ずるり…ぴちゃっ…じゅるじゅる…

 何かが這うような音が、長方形の部屋の長い方の奥から聞こえてくる。つまり、僕の前後から聞こえてくる。さっきまでよく部屋を調べて、何もいなかったのに、今は確実に”何か”がいる気配がする。暗闇の奥から何かが這ってくる。

 ヘビか何かかな。だがこんなジメジメした音は初めてだ。まるで水浸しのバスタオルが、勝手に尺取虫のように這っているみたいな音だった。懐中電灯があれば照らしてやったのだが、今は薄暗い中で自分の目を頼りにしないといけない。

 僕は目を凝らして前方を見た。窓からかすかに漏れる青い光が”それ”をシルエットに映し出す。思った通り裸の女だ。早速自分が自分自身に向かって堕落の誘惑を始めたのか。このまま精神崩壊してしまうのか、誘惑に勝つのか。戦うしかない!

 「うっく…!」前後から迫ってくる女たちは二匹。床から気味の悪い音をニュルニュルと小さく立てながら、”それ”は僕めがけてゆっくり這ってきている。シルエットがだんだん幻像になってくるにつれて、その正体がはっきりしてきた。彼女たちは、下半身が黄色い不定形の物体と化している化け物だった。

 上半身は完全に人間の女だ。ハリのある肌にピンと上を向いた乳房がこちらに迫ってくる。髪の毛を後ろに束ねた「大人の女性」風の化け物が前から、そしてウェーブをあちこちにかけて髪の毛を茶色に染めている幼い顔立ちの化け物が後ろから、微笑みながら近づいてくる。

 熟れたお姉さんと年の離れた妹のような組み合わせの、二人の美女が、妖しく僕を見つめている。僕をすべて受け入れるようなやさしい微笑が、僕の心を掻き乱し始める。二人とも小さなお腹と細いウエストの下は、軟体動物になっている。その美しい全身の肌がテカテカと光っていた。

 上半身に集約した女性の魅力をたたえながら、彼女たちはゆっくりと、僕を挟み込もうとしていた。近づくにつれて”それ”の正体が一層はっきりしてくる。下半身のおぞましい姿は…ナメクジだ!

 ナメクジ娘、か。これも自分自身で編み出した心の化け物なのか。その下半身がナメクジで、セックスとは縁のない魑魅魍魎となっている。丁度オンナ部分が化けているから、僕にもそれなりに分別はあるんだろう。腰から下を彼女たちは持っていないから、直接欲情していないというわけか。

 ナメクジ娘たちは、僕の前後1メートル程で足を止め、何も言わずに僕をやさしく見つめている。言葉を発しなくても、彼女たちの意思は分かった。自分に抱きついてもよい、上半身の女体部分で自分の欲望をいくらでも満たしなさい、そう言っているんだ。

 クソ、その手には乗らない。これは幻覚なんだ。自分の心の奥底に潜む欲望なんだ。これを克服すれば、こいつらはただのナメクジになって消えてしまう。そして僕は、その時こそ生まれ変われるんだ!

 ナメクジ姉妹たちの上半身がヌメリを帯びているのが分かった。ナメクジのように粘液が分泌されていて、初めからローションまみれになっている状態なんだ。この状態でペニスを預け、その二人分の乳房に包み込まれたまま、尿道口に舌を捻じ込まれたらどんなに気持ちいいだろう…?

 い、いや、ここが僕の悪いところなんだ。本当はいけないのについそういう願望や妄想を抱いてしまう。それが自分をおかしくしてるんだ。絶対誘惑には負けないぞ。

 ナメクジの姉の方が服を脱ぐような仕草をした。このジャージを脱いで裸になれというのか。おねえさんは清楚な感じで、髪の毛を後ろに束ねるシンプルなスタイル。だが経験を積んだ働く大人のレディの気品をたたえていた。素のままで自信があるという感じだ。

 一方、妹の方は顔立ちは姉によく似ているが、かなりの童顔だ。その童顔と未熟さを隠して背伸びをするかのように、外見を整えている。あどけなさに「大人っぽく見せよう」とする飾り方が、余計に幼さを際立たせてしまう。背伸びしているけどカワイイって感じだ。

 雰囲気のまったく違う姉妹。大人の女と美少女を同時に抱けるチャンスだ。このジャージを脱ぐだけで姉妹どんぶり…い、いや! 違う違う! 何考えてるんだ!

 こんなことでは欲望に打ち勝てない。誘惑に負けてしまう。そういえば昔、多くの偉い聖者たちが、同じように自分の中に巣食う悪魔と戦ったんだっけ。みんな食欲も権威欲も支配欲も、そして性欲も、打ち倒してきたんだ。丁度、目の前に美女たちが現れて誘惑されて、それを押しのけるってストーリーになってる。僕と同じような状態だ。

 聖者たちは、すべての煩悩を押しのけたらしい。僕は性欲もまともに克服できないでいる。別に悟りを開こうってわけじゃないけど、強すぎる煩悩でおかしくなってしまった自分を、元に戻したいだけ。自分を取り戻したいだけなんだ。

 だから絶対に、このジャージは脱がないぞ。何をされてもだ。姉妹どんぶりがなんだってんだ。たとえ25歳くらいのおねえさんと14歳くらいの妹が一緒に迫ってきて、初々しさと熟練を一度に抱けるとしても、それを拒否する強靭な精神が必要なんだ!

 ナメクジ娘たちは、それ以上近づいてこない。僕の方から求めるのを待っているのか。その手には乗るものか。消えてしまえ! 僕は必死で心の中で念じた。やはり魑魅魍魎に恐怖しているのか、しゃべることができなかった。声を出そうとしても緊張しているみたいに詰まってしまう。だから心の中で、一心に念じるしかなかった。

 すると姉ナメクジが、自分の胸を揉みしだき始めた。さらに誘惑を強めたというわけか。妹の方も負けじと、小さなふくらみをぎゅぎゅっと揉み始める。僕に対してはなまめかしい誘うような視線を向けながら、自分の姉に対しては対抗するような気丈な視線をチラチラと投げかけている。

 姉の乳房が自在に女手で蠢く。やわらかそうだ。細い指先がおっぱいの肉にうずもれ、谷間が広げられたり乳房全体がプルプル震えたりしていた。オンナもお尻も持たない化け物だから、上半身の肌と手、背中、首筋やうなじ、唇や舌、そして言葉を話せない代わりに視線が物語る。上半身全体で男を誘っているのだ。

 一方、妹の方も、極上の若い肌に粘液がたっぷりまとわりついている。小さくてもやわらかそうな乳が、美少女の手でグニッと引っ張られ、両側から押しつぶされて谷間を強調し、幼い顔立ちで僕の顔を見上げてくる。上気した表情にあどけなさが加わって、倒錯したエロさを醸し出している。

 性質が違う二人が、両側から自分の体をまさぐって誘惑してきている。そのアンバランスというか両極端のバランスみたいなものが、相乗効果で僕の性欲を掻き立てる。

 しかし僕はもう、精神統一していた。過去の自分ならここで勃起していただろうけど、ここで誘惑に負けてはいけないという強い信念が働いて、興奮を抑えることができた。たしかに、彼女たちの上半身はとてもエロチックで魅力的だけど、これは幻なんだ。僕の内面の淫らな部分が生み出したんだから、なまめかしいのも当然。これを乗り越えてこそ、女の園でまっとうに汗水をたらすことができるんだ。

 反応しかけていたペニスが、落ち着きを取り戻してきた。僕は精神的にも肉体的にも、セックスの煩悩を振り払って、化け物の誘惑を撥ね退けることができたんだ。大きく深呼吸をする。「さあ、もう消えるんだ。お前たちはただの幻で、本当は醜い化け物に過ぎないんだ。」今度は静かに話すことができた。内面がすっきり晴れて行くのが分かる。完全に克服したと思った。

 だが、ナメクジ娘たちは消えないし、その上半身は美しく妖しいままだった。まだ何か足りない部分があるのだろうか。もう、彼女たちの真っ白いしなやかな上半身を見ても、何も感じないというのに。もしかしたらまだ煩悩が消え去っていないのかも。

 人間も生き物だし、性欲は生殖のための本能だから、完全に克服するのは難しいのかも知れない。セックスを完全否定してしまうのも不自然だ。本当に大切なのは、性に溺れて自分を見失ってしまうことがないようにするってことだ。今僕に必要なのはそういう分別なんだ。

 ナメクジたちが再び動き出した。ゆっくりと間合いを詰めてくる。ビジュアルな誘惑を克服したから、今度はもっと強い誘惑を仕掛けようというのか。女体に触れても欲情しないだけの精神力はないぞ。やっと裸を見ても跳ね除けられる程度なんだ。このままここにいるのはまずい。

 僕はナメクジ姉妹が迫る直線から外れ、壁際に走った。この二匹を避けて、壁を打ち破らなければ。折角誘惑を撥ね退けたのに、これでは元も子もない。きっと女性が積極的に求めてきた時に、その誘惑を克服するというのが、残された煩悩克服テストなんじゃないか。

 誘惑の第一段階は視覚。女を見て欲情する煩悩だ。たしかに女の園に入り、女性ばかり見て仕事していたし、その姿を見て、いけない妄想に走ることがあった。それを反省すべく、ナメクジ娘が自分の体を見せつけてきたんだった。そしてそれを僕は乗り越えたんだ。

 第二段階が、接触だろう。女学生たちは積極的に手を握ってきたり抱きついてきたりした。そのたびに、肌のスベスベ感や女体のやわらかさに圧倒されて、興奮してしまっていた。だから、視覚攻撃に次ぐこの接触攻撃にも耐えて欲情せず、平常心で過ごせれば、この誘惑にも勝ったことになる。

 僕は覚悟を決めた。とはいっても、ナメクジ娘たちに抱き締められるに任せるのは気が引けた。抵抗に失敗して欲情してしまった場合に、体勢を立て直せない。ここはしばらく、軽い接触を繰り返して、徐々に慣らす方が得策だろう。

 ぐにっ!「わあっ!」突然背中にやわらかい感触が押しつけられた。驚いて数歩前に逃げて振り返る。背後は壁のはずだ。「!!」壁から女の上半身が飛び出している。暗い青の味気ない壁から、同じ暗い青色の上半身がにょきっと生えていた。髪の毛も生えておらず目鼻もない、全身タイツをまとっているような気味の悪い上半身。たとえて言えば、女の肌と同じ質感を具えた、そして壁と同じ色の、無機質なマネキンが僕に背中から抱きついてきたといった感じだ。

 マネキンは僕が離れると壁の中に引っ込んでしまった。じゅる…じゅる…。そうこうしている間も、ナメクジたちが進路を変えて僕に近づいてくる。僕はその場を離れて部屋の隅に向かった。

 するるる…。音もなく壁から二体の上半身マネキンが出てきて僕に抱きついた。肌触りは女体そのもの、そのやわらかさも弾力も本物の女性に抱きつかれているようだ。そんなマネキンが、前後から僕に抱きついてくる。ほお擦りする前面のマネキンの肌触りが気持ちいいし、背中には後面マネキンのおっぱいがつぶれてぐにぐに擦れている。

 このままジャージを脱いでしまえば、直接この肌と肌が触れ合えるんだ。そうしてしまいたい思いに駆られる。でも、接触されても欲情しない精神力がなければ、この女学園でやっていけないんだ。何としてもこの誘惑を撥ね退けなければ。

 「くっそ!」僕は前後のマネキンを振り払うと壁に向かって両手をつき、懸命に抜け穴がないかを探し始めた。僕がここにいるということは、必ずどこかから入ったんだ。その出口を見つけるしかない。誘惑に抗っていられる間、精神が保たれている間に逃げよう。この誘惑の場面から離れることも、抵抗になるはず。

 するる…壁から二本の足が飛び出す。両足の間には毛の生えていない腰周りが!はっきりとオンナのワレメが露出されている。両足が僕の腰に絡みつくと、ぐいっと僕の体を壁に引き寄せた。股間部分が、ワレメに丁度当たっている。ぎゅっとカニばさみされると、えもいわれぬ甘美な弾力がジワリと僕の下半身を包み込んだ。

 「だっ、だめえ!」僕は壁から離れた。離れる意志があれば”彼女たち”はあっさりと離してくれるみたいだ。要は僕が欲情して勃起し、さらに誘惑に負けて自分から服を脱いだらアウトなんだ。

 ペニスは勃起しかかっていた。数体の下半身が壁から生え、いけない部分を露にしながら蠢いている。壁と同じ色で、肌という感じがしなかったのが幸いしているのかも知れない。しかし、触れたらその感触は、女性そのものだ。壁に近づいてはいけない。

 後ろを振り返ると、ナメクジ娘たちの背後の壁から、上半身が出ている。上半身は引っ込み、すぐにふとももが出てきた。僕の肩をマネキンの手が掴もうとしたので振り払う。どうやら「壁の方を向く」と下半身が飛び出し、「壁に背を向ける」と上半身が出る仕組みになってるようだ。どっちみち壁に近づいちゃだめだってことか。

 一体どのくらい接触に耐え切れれば、勝ったことになるんだろう。僕は壁から距離を保ちつつ、ゆっくり近づいてくるナメクジから離れた。また背後から抱き締められた。壁に近づきすぎたんだ。上半身の壁女は、後ろから僕の股間をまさぐった。しなやかな手がジャージの上からペニスを刺激してくる。「やっ、やめろっ!」僕は手を振り払うと、壁伝いに走り始めた。

 走っていると、マネキンに襲われない。どうやら一箇所に留まっていると捕まるみたいだ。それならずっと歩き続けるしかないか。壁伝いをな。といっても、ナメクジの動きが遅いのでタイミングが難しい。

 いきなり触られまくるんじゃなくて、少し触れられては跳ね飛ばすのを繰り返せば、だんだん女のやわらかさにも抵抗力がつくだろう。そうやって体を慣れさせていくしか、この誘惑に勝つ方法はないんだ。

 僕はゆっくりと壁伝いに歩き、ナメクジ姉妹と距離を取った。時々止まってはマネキンに抱き締められる。すぐにその体を振りほどく。そしてまた歩き出す。その繰り返しだ。そうやって女に慣れないとだめなんだ。

 しばらくそんなことを繰り返したが、一向に慣れてくれる気配がなかった。それどころか、抱き締められたり股間をまさぐられたりを繰り返すうちに、ペニスはすっかり元気になり、ジャージが大きくテントを張る状態になってしまっている。

 ちょっと触られるだけというのを繰り返すのは、かえってまずいんじゃないか。指先が僕の体をつつくたびに、電撃が走るようになる。逆にそれが興奮を掻き立ててるんだ。それならもっと、ぎゅっと女体を感じ、抱き締められながらも、萎えるようにする方がいいだろう。

 僕はわざと壁の方を向いて股間を突き出した。両足がガッチリと腰に巻かれる。テントを張った股間に、ツルツルのオンナが押しつけられる。思ったとおり、それ以上マネキン女は何もしてこない。この感触に堪えて、股間に女肉のやわらかさを感じながら、そのうえでペニスを萎えさせる精神力があれば、誘惑の第二ステージも乗り越えられる。僕は精神を集中させ始めた。

 ジャージ越しだが、マシュマロのような生暖かい弾力がペニスを圧迫している。体の奥に溜まっていた性感がジワジワと疼き、前立腺の辺りに、くすぐったい感触を溜め込んでいく。腰に回された太ももやふくらはぎの感触も心地よい。このまま前後左右に動いてペニスを刺激してしまったら、天にも昇る心地なのだろう。

 落ち着け、これはただの壁だ。やわらかい感触なんて他にいくらでもあるじゃないか。ただ無機質な物体が腰に巻かれているだけだ。僕は目を閉じて興奮を鎮めようと抗った。

 ぐりぐりっ! いきなり腰が蠢き始めた。ペニス周りをマネキンの柔肉がこすりつけ、甘美な刺激を送り込んできたのだ。思わず僕もそれに合わせて腰をくねらせてしまう。そんなのアリかよ! こんなの耐え切れるわけないじゃないか!

 ジャージの先が濡れ始めた。あふれかえる我慢汁が、トランクスどころかジャージまで濡らしてしまった。だめだ、ここにいると僕は理性をなくしてしまう!

 「うぐっ!」後ろを向いてマネキンの下半身から逃れようとした僕は戦慄を覚えた。前方、左右から、あのナメクジ姉妹が取り囲んでいたんだ。いくら彼女たちの動きがゆっくりだからって、僕は同じところに留まりすぎた。ついに姉妹に捕まってしまったんだ。

 ナメクジ娘たちは、左右から僕に抱きついてきた。ベチャッと粘液がジャージを濡らす。妹が僕の上半身に、姉が下半身に抱きついた。壁に背を向けたためマネキンの手までが僕に抱きついてきた。

 姉の粘液が僕のテントを濡らして行く。我慢汁のシミなのか、ナメクジの粘液なのか、区別がつかなくなった。妹は僕の首筋を吸いながら、僕の上半身を湿らせていった。姉のおっぱいが股間を這い回り、ぷるぷるとテントをくすぐっている。

 こ、ここからが正念場だ。たしかに勃起しないという抵抗には失敗したが、僕には最後の砦がある。このジャージを死守して、決して脱がないことだ。マネキンもナメクジも僕の体をまさぐりはするが、決して服を脱がそうとはしなかった。やっぱりここは、僕の意志でセックスに溺れるかどうかが決まるんだ。何としても裸になることは避けてみせる!

 耳の穴が妹に舐められる。右の耳をかわいがられたらすぐに左がくすぐられた。テントは姉の乳房に捉えられ、ジャージの上から粘液パイズリをお見舞いされている。マネキンの胸が僕の背中で潰れると、奇妙な安心感に包まれてしまう。もちろん、うなじはマネキンの唇に吸われていて、ゾクゾクした快感を送り込まれている。

 ああっ、ここでジャージを脱いで、じかに肌と肌をこすり合わせたら…い、いや、だめだ、ここで誘惑に負けたら何にもならない!僕は全身をこわばらせて、こすりつけられる女体の感触に堪え続けた。

 テントがナメクジ娘の口の中にすっぽりと納まる。亀頭部分が生地越しに、軟体動物によって刺激され続ける。直接、軟体の舌に亀頭が触れているわけではないのに、その柔らかい感触だけで、天にも昇る心地だ。これでパンツを下ろしてしまったら…きっと、粘液が満たされたナメクジの温かい口の中で、あっという間に果ててしまうだろう。

 ピクピクと脈打ち始めるテントが、裸になれと僕に命令する。体の疼きが僕の精神を支配し始める。そうなんだ、いつもそうやって体が脳に要求し、脳がこれに従ってしまうんだ。そうやって淫らな行為をしたんじゃないか。もう絶対、体の命令には従わないぞ!

 姉が口を離すと、マネキンの細い指先が尿道口の辺りをコチョコチョしてきた。根元は姉の両手にしっかりとくるみ込まれて、萎えさせないようにしてある。サワサワとマネキンの手が先端を丁寧に愛撫すると、我慢汁がさらに滲み出た。

 僕の首筋に何箇所もキスマークをつけながら、妹が欲しそうな目で僕を見上げている。この視線も僕を狂わせた。思わず僕は妹の上半身を抱き締める。ヌメリを帯びたスベスベの背中をさすると、妹は悦んで顔を上気させた。

 大人びた髪型と化粧を施したあどけない顔が僕の唇を奪うと、理性が飛びかけた。僕は思わず、ジャージ上着のチャックを自分から下ろしてしまったんだ。中は薄いTシャツだけ。生地が薄くなった分、女体の感触を感じやすくなってしまった。

 チャックを降ろした時点で我に返ったが、脱げば脱ぐほど、誘惑は強く働きかけるから不利になる。それに、Tシャツの隙間(首やお腹)から、容赦なくマネキンや妹の手が滑り込んでくる。脱ぎかけたジャージ上着はマネキンによって脱がされた。チャックを下ろしただけでアウトなんだ。きっとTシャツは自分でお腹をめくっただけで、そして下はペニスを越えて降ろした時点でアウトになるんだろう。

 マネキンがもう一体増え、僕の上半身は二体のマネキンと妹ナメクジの、6本の手や腕が這い回った。下着になると手で愛撫される。くすぐったさと快感が上半身を滑っていった。下のテントは相変わらず、姉の谷間に納まって、舌先で亀頭部分をチロチロと刺激されている。

 Tシャツの上から妹の可愛らしい乳房が押しつけられ、また、マネキンたちのスベスベの手が、お腹部分からTシャツを超えて入り込み、じかに僕の上半身をさする。わきの下も乳首も丹念に指先でくすぐられた。

 姉の肩を掴んでぬるぬると腕を愛撫していた僕は、ついうっかり手をTシャツのすそにやって掴んでしまった。だが捲り上げる動作はしていない。すんでのところでセーフだった。その僕の手首を妹が掴み、自分の胸に導いた。小さなふくらみを手のひらでさすってあげる。若い肉体のきめの細かい肌が、手のひらに吸いついてくる。

 手のひらだけじゃなくて、この吸いつく感触を全身で感じたい。そう思っていた時には、体が言うことを聞かずに、ほとんど勝手にTシャツを捲り上げてしまった。マネキンたちが嬉々として僕の上半身を裸にしてしまった。

 あとは、雪崩のようだった。

 妹の吸いつく肌が直接、僕の上半身を這い回る。背中にも弾力が押しつけられる。乳首を交互に妹に吸われると、僕は小さく呻きっ放しになった。テントがさらに膨張し、ジャージを大きく前に引っ張った。

 妹の腕が僕の首に回った。ほお擦りをしながら妹は、容赦なく自分の柔肌で僕の理性を削り取っていく。彼女の乳頭が僕の乳首をコチョコチョとくすぐる。マネキンたちは上半身を妹に任せて、下半身に集中するようになった。

 スベスベの手のひらが僕のお尻をさすり続ける。そのくすぐったさがたまらない。姉はパイズリをやめて、ぎゅっとテントを片手で鷲掴みにすると、激しくしごいてきた。もう一人のマネキンが僕の足のつけ根をサワサワとまさぐる。

 僕が「もっと欲しい」と思うと、無意識のうちにジャージに手を掛けている。思いとどまって手を離すも、誘惑はどんどん強くなるばかりだった。姉がテントをぎゅっと握り、先っぽを自分の乳首にコシュコシュとこすりつけると、僕は思わずズボンを降ろしてしまっていた。トランクスがテントを張っている。玉袋の辺りをジャージのゴムが圧迫したが、すぐにマネキンたちによって脱がされてしまった。

 耳がべちょべちょになるくらいに愛撫され、真っ赤に熱を持っている。妹の舌や唇が僕の上半身を次々とくすぐり、わきの下までチロチロと舐められている。僕は妹を抱き締めたまま、その背中の感触を愉しんだ。耳の裏に舌が這うと、抱きしめる力が強くなった。

 ナメクジ娘の粘液が、ローションのように僕の全身をぬとぬとにしている。上半身は妹の、両足は姉の体液だ。芳香を放つローションが僕の性感を高め続ける。

 トランクスの隙間から姉とマネキンたちの手がやさしく忍び込む。玉袋も足のつけ根も、甘美な指先がじかに触れていた。僕のお尻も直接撫でさすられている。そしてペニスにも、柔らかい手のひらが容赦なく襲いかかり、棒部分が握り締められてしまっていた。

 テントの亀頭部分は、姉の舌先がねっとりからみついている。パンフェラ攻撃に僕は腰をくねらせて反応してしまう。ゆっくりとナメクジ娘がトランクスを下ろそうと引っ張った。ま、まって、それは反則だ! 僕はトランクスを掴むと降ろされまいと抵抗した。

 すると女たちは刺激する手を早めた。姉が癒すような目で僕を見上げる。パンツを下ろさせてくれれば手だけじゃなくて全身でかわいがってあげる…やさしくも妖しい視線がそう物語っていた。

 外側からの刺激と内側からの性欲で、僕は体中を電撃が走り続け、奥に潜んでいた疼きがはっきりと強烈な性感となって、脳を犯し続ける。ここまでされて射精にいたらない方が不思議なくらいだった。射精前のくすぐったい感覚が全身を突き抜け続けているのに、最後の脈打ちにいたらない。

 裸にならないと射精させてくれないんだ。女たちははっきりと寸止めしているわけじゃないけど、イク直前で留まるような絶妙な調整をして、僕の体をむさぼり続けている。彼女たちは、ひとしきり僕を可愛がりながら、ときおり、やさしくトランクスを下ろそうとしてくる。それに僕が抵抗して裾を抑えると、また射精寸前の微妙な指タッチで、下半身を撫でさすり始めるのだ。

 僕は快感に身をよじらせ、腰を回転させるようにくねらせ始めた。トランクスは大人の女性のしなやかな手でモコモコに膨れ上がり、あちこちで蠢いている。ペニスも玉袋もお尻の穴も太もものつけ根も、やさしいタッチや力強い締めつけにさらされている。僕が限界に達しそうになると、「もういいでしょ」と言わんばかりにトランクスに手を掛ける。

 だんだん僕の抵抗力が弱くなっていった。始めのうちは、ぎゅっと裾を掴んでトランクスを下ろされまいと踏ん張ったのに、そのうち、女の軽い力でも引っ張られてしまいそうなくらい、こっちの力が弱くなっていた。快感で脱力しているだけじゃなくて、心に迷いがあるからだ。このまま全裸になってしまいたいという欲望が、無意識のうちに僕の抵抗する力を弱めていた。

 全身を優しく撫でられ続け、僕はついに気を許してしまった。一応トランクスの裾を指先でつまんで抵抗してみせたが、姉の軽い力であっさりと外れてしまった。トランクスがゆっくりと下ろされる。理性があればここでもう一度裾を掴んで食い止めるはずが、僕は下ろされるに任せていたのだ。これで僕は誘惑に負けたことになる。

 自分の精神をしっかりさせるために誘惑に抗っていたのに、第二段階(接触)で性欲に負けてしまった。ここで負ければ用務員失格、これ以上女の園で暮らすにふさわしくないと思っていたのに、なんという体たらくだ。自分が情けなかったが、体の奥の男のたぎりを、もうどうすることもできなかった。これからもこうやって、自分に負けて、いけないことをしてしまうのだろうか…

 トランクスが脱がされると、女たちは喜んで僕にトドメをさそうとした。ナメクジ娘の姉が、ヒクついているペニスを一飲みにしてしまった。マネキンの指が玉袋や会陰、お尻の穴をやさしくまさぐる。全裸になったからいよいよ抜いてくれるんだ。

 「ぅっはあ…!!」手とは違う温かい刺激に包みこまれたペニスが、射精前の悦びを満喫していた。姉の口から粘液がどんどん滴っていく。ペニスを咥えた途端に、粘液が大量に口の中で分泌されて溢れ出した。

 「あっあっ…く、口の中ッ…ぬるぬるしてるよっ!!」僕は思わず腰を引いて全身を震わせた。快感に完全に身を任せたらどうにかなってしまいそうだった。姉はゆっくりと口を出し入れして、ぷるぷるの唇で棒をしごきながら、舌先で自分の粘液を亀頭周辺に絡めていく。その動きがどんどんリズミカルにスピードを増すと、あっという間に限界に達してしまった。

 唾液とは違う粘液が、フェラチオの動きを滑らかにし、口壁のヌメリと狭さが、棒全体を甘美な世界に導く。そのうえ、舌先が亀頭や尿道や裏スジを素早く丹念に舐めあげていく。喉の奥まで吸い込まれそうなバキュームが、体の奥の精液を吸い出そうと、さらに吸引力を増していった。

 腰を引いても、ナメクジの顔が奥へ奥へと捻じ込まれて、根元から柔らかい唇でしごかれる。女の人のキスの感触がくすぐったくて気持ちいいのは、その肉厚の唇があるからだ。それに唇のまわり、鼻の下やあごの辺りもスベスベしててやわらかい。その柔軟な肉の輪が、いま僕の棒を根元から先っぽまでスムーズに素早く移動している!

 姉の舌が裏スジをぎゅっと押し、敏感なヒダを掻き分けて小刻みに動いた。「んあっ!」僕は耐え切れなくなって全身で彼女の口に応え始めた。ペニスが大きく脈打って射精し始め…なかった。

 たしかにペニスは射精した時と同じ強い脈打ちをしているが、精液が尿道を通る感覚がない。イク感覚がある程度全身を貫くのに、射精はしていない。中途半端にイッた状態だった。そうだ、ここのところ夢でもオナニーでも射精しなくなっている。唯一、学園の女の子たちにじかに抜かれた時だけ射精できる。それ以外ではなぜか、どうしても精液を放出することができなかった。

 僕はたしかに、姉の魔性の舌にとろけ、絶頂したはずなのに、射精にはいたらず、半分イッた状態で終ってしまった。性欲は多少収まるものの、どこか物足りずにまだ続けたいという感覚に陥る。ペニスも立ちっぱなしだ。

 ナメクジ姉妹は、僕を部屋の真ん中に導いた。僕は彼女たちの意思どおり、手を引かれて部屋の真ん中に行く。誘惑に負けてしまった僕はもう、彼女たちに気持ちよくしてもらいたい一心で言うことを聞くのだ。性欲の塊。相手が魑魅魍魎だろうがなんだろうが、とにかくもっとイロイロしてもらいたかった。情けなささえ、どこかに吹き飛んでいた。

 妹が僕にしなだれかかってくる。僕はナメクジ娘の体重を受けながら、足を投げ出して座った。背中はお姉さんが支えてくれる。妹がさらに僕にのしかかってきた。ぬとぬとした粘液が僕の全身をもっと湿らせた。妹が僕の首に手を回して耳の穴を責め始める。

 僕の下半身がナメクジ部分のにゅるにゅるした下半身に包み込まれた。軟体動物のニュルニュルした感触が下半身全体を包み込む。「ああっ、いい…」僕は呻いて魑魅魍魎の下半身にされるがままになっていた。ナメクジ部分はペニス全体を包み込み、玉袋もお尻の穴も吸いつくヒダが蠢いている。隙間なくピッタリと張りついた下半身が、僕の下腹部で気持ちいいところをすべてくまなく愛撫していた。

 たしかにナメクジ娘にはオンナがついていなかったが、本物よりも極上の軟体部分が、ペニスどころか下半身のほとんどを包み込んでしまう。ペニスは棒部分への締めつけや蠢き、ヒダ攻撃に加えて、亀頭や裏スジの敏感なところも、細かいヒダが絡みついてちゅうちゅうと締めつけながら吸いついてきていた。玉袋も、絡みつく軟体部分がモミモミしてくるし、その動きは間違いなく精巣に溜め込まれた精子を外に押し出すような快感を伴っていた。お尻の穴周辺も、ヒダが蠢きながら会陰まで快感で包み込む。

 僕とナメクジ妹は、変則座位で擬似的に結合していた。ナメクジ娘の方は、男の体と密着していることが快感になるらしく、姉妹ともに顔を上気させて息を荒くしていた。僕にのしかかった妹が、下半身だけを絶妙に蠢かせながら、僕に快感を送り込み続ける。姉の乳房が僕の背中を粘液まみれにしながら滑り続けた。

 ぎゅっぎゅっと妹の下半身が大きく収縮し、下腹部丸ごと締めつけた。いったん緩めたまた収縮する。まるで下腹部全体を揉みしだいているみたいだ。そうしている間も、細かいヒダがあちこち蠢いて、性感神経を一つも逃さず刺激し続ける。

 「ああっ!また…」僕は妹の背中をぎゅっと抱きしめたまま脱力した。ペニスが大きく脈打つ。イッた感覚はあるのだが、それでも射精した感じはなかった。射精すれば出し切ったあとに満足して安心するのだが、その感覚がない。まだ物足りない。僕の呼吸は荒いままだ。

 僕は妹に促され、うつ伏せになった。姉が待ち構えている。僕は擬似正常位で姉の下半身にペニスを預けた。僕は姉の首に手を回し、ふくよかな乳房に顔をうずめたまま、ナメクジ部分の蠢きに期待した。姉の下半身が蠢くたびに、僕は前後左右上下に腰をくねらせ、自分から快感を求めていた。

 周りが水浸しになる。下半身の粘液は口以上にぬとぬとと滴り、僕の耐久力をゼロにまで下げている。上半身のローション効果も心地よかった。姉の乳房が僕の胸板を滑るたびに、僕は呻きながら快楽に顔をゆがめるのだった。

 「ああっ、お願い、出させてえ!」僕は激しく腰を上下に振りながら、ナメクジのヒダに自分から亀頭を強く擦りつけた。なのに中途半端な絶頂しか得られない。姉の優しい笑みが突然不敵な微笑に変わった。間違いない、「本当にイキたければ学園の娘たちに抜いてもらうのだ」と言っているんだ。

 性欲の塊と化した僕は、その命令には逆らえなかった。モラルも何も吹き飛び、現実の女の子を見たら即座に襲い掛かる心構えができていた。姉の目がまた優しくなった。女学生たちは僕を絶対に拒まないから安心しなさいと物語っていた。

 僕は横向きに寝かされ、ナメクジ姉妹に前後から挟み込まれた。上半身も下半身もなまめかしく蠢き、僕の性感をとことんまで刺激する。イクともイカナイともつかぬ感覚が全身を襲っていた。ただ快感だけが衰えなかった。

 自分が精神世界で洗脳され、完全に逆の意志を持ってしまっていたことに気づく頃には、もはやセックスが頭から離れなくなって、別人のようになっていた。もう何でもいい、完全に満足させてくれる現実の女学生を抱きたい!

 僕がそう強く願うと目の前がぼやけて行った。この部屋から脱出するには、性欲を抑えるんじゃなくて性欲の塊になるしかなかったんだ。

 …。

 僕はゆっくりと目覚めた。夢のことをはっきりと覚えている。下半身がびしょびしょになっているのは、自分の我慢汁のせいだった。アレコレ考えるのはとにかく全部出し切ってからだ。射精しないと何もできない。何もかもどうでもよくなっている。考える力もない。何はさておき、イクことだけを考えた。

 そこにタイミング良く女学生たちが入ってくる。創立記念だか何だかで、彼女たちの格好は裸同然になっている。ブラの代わりに粘着パッチが乳首部分を申しわけ程度に隠し、またパンツもなく、同じシリコン材質のパッチが、ふんどしのようにオンナ部分に張りついているだけ。それ以外はみずみずしい肌を露出していた。性欲の塊となっていた僕の目の前に、そんな若い娘が五人入ってきたら、次の行動は決まっている。

 僕は無言で娘たちに抱きついた。夢の中で全裸になっていたが無意識の内に現実でもベッドの中で服を脱いでいたのだろう。僕はペニスをギンギンにしたまま裸で女学生たちに飛びかかったのだ。

 「きゃん!」女の子たちは一瞬驚いたけど、すぐに僕の性欲を察してくれた。「もう、用務員さんたら!」「朝っぱらから元気ですねえ。」「くすくす…」

 女の子たちが僕を受け入れたとたん、僕は夢の中で限界を超えて溜め続けた精液をみずみずしい肌めがけて放出した。スベスベの肌にペニスを数回こすりつけただけで、僕は果ててしまっていた。女学生たちのお腹やふとももにネバネバした体液がこびりつく。

 それでも出し切った感覚はなかった。あまりに溜め込んでいたために、一度に全部出し切れなかったんだ。まだペニスはそそり立ったままだ。

 「まだ出し足りないみたいですね。」「いいですわ、そのままお立ち下さいませ。」二人の女学生が僕の前後で片ひざをついた。一人がお尻の穴に舌を捻じ込み、もう一人が強烈なバキュームフェラを仕掛けてきた。横から別の子が玉袋をさすり始める。残り二人はさっき僕が精液をかけていたから、それを丹念に拭き取っていた。それが終わると、背中や乳首をやわらかい手のひらでやさしくさすり始めた。

 お尻の穴がくすぐったい舌で刺激され、くりゅくりゅと体の中をまさぐる。彼女の鼻息が僕の腰に熱く吹きかけられるのも、くすぐったくて気持ちよかった。彼女の手は休まず僕の臀部をさすってくれている。

 前の娘は清楚な顔立ちなのに、強力なバキュームフェラをお見舞いしてくる。まるでナメクジ娘のフェラのように、ペニスが奥へ奥へと吸い込まれる。この子の口の中もぬりゅぬりゅしていて、柔らかい唇が棒を擦るたびに、尿道が真空になって精液を吸い出そうとしている。最初からかなりのスピードで棒をしごく唇と、裏スジで激しく蠢く舌先が、僕をあっという間に天国に導く。

 前後から若い娘の口が精液を搾ろうと激しく動き続ける。若い女の手が玉袋をこれでもかと刺激し、ぐにぐに揉んだり指先でコロコロ転がして射精感をどんどん高めて行く。「まっ、また出すよ!」そう言ったとたん僕は、今日二度目の射精を、清楚な感じの女の子の口の中に爆発させてしまった。

 やっと全部出し終わった感じだ。夢の中で得られなかった満足感は、出し切ったという”達成感”だ。快感のすべてをむさぼって出し尽くしたという、この感じがないと、男は性欲を抑えられない。

 「ふふ…元気な用務員さん、大好きです。」「それじゃあ、朝食にいたしましょう。」「あ…ああ…。…ありがとう。」僕はわけが分からないまま、抜いてくれたお礼を言った。女の子たちはテキパキといつも通り僕の食事を作ってくれた。僕は着替えて食卓につく。食事が終わると、何事もなかったように女学生たちは帰って行った。

 一息ついて、今日が日曜日なのを思い出した。今日は仕事は休みか。ここで一日ゆっくりできるな。

 …。夢のこと、今朝のこと。だんだん冷静さを取り戻して、じっくり考えてみた。僕は一体何をしたのだ。

 夢の中で、僕は誘惑に負けた。視覚攻撃は耐え切れたが、接触攻撃には勝てずに心を許してしまった。そのまま夢うつつで、朝、いきなり女学生たちに襲いかかった。

 なんということをしてしまったのだ! 幸い彼女たちが僕を受け入れたからよかったものの…いや、受け入れたからって、こんなことは許されないぞ。

 やっぱり僕の気持ちのどこかに甘いところがあって、それで夢で誘惑に負けたり、あろうことか現実に女の子たちに裸で抱きついたんだ。自分の弱さが本当にイヤになる。…。やっぱり僕は、用務員失格だ。この仕事には向いていない。公私混同し、自分の欲望を職権乱用で満たし、不道徳な行いを続けるような男は、こんな仕事をしていてはいけないんだ。

 …明日、理事長さまに辞表を提出しよう。山を降りよう。もっとしっかりした人に代わってもらおう。これ以上、女の子にも学校にも迷惑はかけられない。僕は自分の出処進退を決めた。覚悟はできている。もともと身一つで来たのだから、身一つで帰ろう。

 僕は机に向かい、辞表を書いた。多分、明日提出して受理されても、こんな山奥なんだし、次の人がくるまでは引き止められるだろう。用務員がいなければやっていけないはずだから…って、そんなこともないのかな。大して仕事らしい仕事もしていないし。必要なことは教団側が全部やっていたし。それなら明日付で、山を下りられるかな。しばらく用務員なしでやってもらっても支障もなさそうだし。とにかく僕の決意は固かった。

 朝食が腹に溜まっていたのか、気持ちの問題か、夕方まで空腹にはならなかったし、何も食べる気がしなかった。今、下界ではどうなっているのかなあ。一年も経っていないから、大きく様変わりまではしていないと思うけどね。降りたら天涯孤独で、仕事探しから始めないとね。そんなことばかり考えて、日曜日を過ごした。自分の将来をどうするか考えると日が暮れてしまう。

 夜になって、やっとお腹が空いてきた。丁度女学生たちが食事を作りにきてくれた。「用務員さん、今日が創立記念週の折り返しの日なんですよ。」楽しそうに女学生たちが話してくれる。あられもない格好という以外は、あどけない美少女たちだ。「だからね、今日は用務員さんにも精進料理を召し上がって欲しいんです。」

 出された料理はすべて真っ黒だった。イカスミか何かで着色してあった。なんでも色をすべて黒にして、塩を一切使わないのが、この教団の精進料理なんだとか。食材も良く分からない山菜とキノコが中心だった。おいしくはない。でも空腹だし折角作ってくれたので頂くことにした。それに明日には山を下りるんだ。貴重な経験でもある。

 食事が終わると、裸同然の学生たちが帰って行った。荷物はもうまとめてある。ほとんど身一つ、小さなかばん一つだった。かばんには辞表が入れてある。さようなら、短い間だったけど楽しかったよ。…立つ鳥あと濁さずと言うしな。僕は風呂場もトイレも掃除した。掃除自体は女学生たちが交代でやっていたけど、お世話になった部屋だから、自分の手で掃除したかった。

 そして夜になった。まだ寝るには早いし、多分寝られないんじゃないかな。明日辞めるとなると、やっぱり心が沈む。ベッドにあお向けになりながらアレコレと考えごとをしていた。

 こん、こん。「こんばんわー…」三人の女学生が入ってきた。僕は身を起こして来訪者の方を向く。「ねえ、用務員さん、今夜は…私たちと、ね?」恥ずかしそうに顔を赤らめながらも妖しく微笑む娘たちがベッドに歩いてきた。

 「悪いけど、そんな気になれない。」僕は冷たく言い放った。「あら…この期におよんでお断りなさるとは思いませんでしたわ。」「もうお忘れなのですか?」「…覚えてるよ。毎晩女学生たちと淫らに寝る用務員。そのウワサは女学生たちだけのもの。それ以外には絶対漏らさない秘密ってな。」「はい。秘密にする代わりに…」「帰ってくれ。」

 僕はベッドに腰を下ろした。「…もう、いいんだ。理事長さまにばらしても、誰に言っても構わない。覚悟はできてるんだ。」僕は彼女たちをまっすぐ見据えた。明日やめる身なのに秘密を守る必要もない。罰があるなら甘んじて受けよう。覚悟はできている。

 「何をお考えか分かりませんが、ヘンな気は起こさない方がよろしくてよ?」「…近づくな。」「今日は随分冷たいじゃないですか。聞きましたよ? 今朝用務員さんは…」「だからこそだ。僕は用務員に向いていない。今朝の体たらくで僕は決めたんだ。明日山を下りる。」「まあ…」

 しばし沈黙が流れる。一人の女学生が口火を切った。「ところで用務員さん、今日の精進料理はおいしかったですか?」「…?」「この山でしか取れない、わが教団だけが栽培しているキノコ、スベスベマンジュウダケを使いましたの。」「それを特性イカスミソースで和えるのが精進料理のメインディッシュになるのです。」

 「…なぜ、今そんな話を…?」「ふふ…スベスベマンジュウダケは毒キノコなのですよ?」「なっ…」「これを食べた男性は数時間後に毒が回り、神経毒でわけが分からなくなるんです。」「その効果はほとんど自白剤と同じ。夢うつつになって何でもしゃべってしまうしマインドコントロールも簡単です。」「う…!?」

 かなり心配になったが、体に異変はない。視界がぼやけることもないし、頭もすっきりしている。「残念だが効果はないみたいだけど?」「うふふ…」「うりゃあ!」

 女学生たちは突然僕に飛びかかった! 「うわあ!」僕は押し倒され、ベッドにあお向けになった。「そりゃあ効果はないですよ。効果を発揮するためには、若い女に触れないといけないんですもの?」「なっなんだと!」

 ぐらっ! 突然目の前が歪んだ。僕の上にのしかかっている三人の女の子のやわらかさをジャージ越しに受けたとたん、視界が定まらなくなり、天井がぐにゃぐにゃ歪む。ついに天井を認識できなくなり、どこか異空間に飛ばされたような感覚になった。

 「な、なにを…」「用務員さん、気分はどお?」「もっと私の髪の匂いを嗅いで!」「あふ…」「ねえ、もう私たちしか見えていないでしょう?」たしかに女学生以外、視界が歪み切って何も見えなくなっている。目の前には裸同然の女の子が三人、セックスを求めて僕に密着している。僕の服は消え、じかに肌と肌が触れ合うと、いつもよりも強烈に性欲が頭をもたげた。

 「スベスベマンジュウダケの神経毒は、男性の性欲を極限まで高めるのです。」「もうあなたはエッチなことしか考えられなくてよ?」「あう…」「さあ、私たちの体で遊んで行って!」

 この毒キノコを食べたあとに女の肌を感じると、性欲に歯止めが利かなくなる。僕はたまらなくなって、三人の女学生に抱きついた。彼女たちの上にのしかかり、自分の足をスベスベのふとももにこすりつける。スリスリと肌のこすれ合う音がかすかに聞こえる。女の子たちも、僕の動きに合わせて自分の足を僕の足にこすりつけてくる。その太ももの感触が僕の下半身を翻弄し、快感の渦に精神をますます引き込むのだった。

 ペニスがはちきれんばかりになっている。熱いたぎりが女学生たちの腰回りやお腹、ふとももにこすりつけられる。一人の女学生の上にのしかかり、ぎゅみっと強く抱きしめたまま、体を前後にゆすった。何も考えられなくなっている僕は、一心不乱に体を揺すり、ペニスを彼女の股に押しつけたまま擦り続けた。ふんどし状の細いパッチの横は若い肌が露出されていて、そこに裏スジをこすりつけると、えもいわれぬ甘美な心地になった。

 上半身も、小柄な女学生のおっぱいごと抱きかかえているので、ふくらみとスベスベした感触に翻弄される形になる。彼女の腕が僕の首にしっかり巻きつき、僕の動きに合わせて腰をくねらせたり、胸を浮かせておっぱいを強く押しつけたりしてきた。背中やお尻が別の二人にさすられている。

 「んあっ!」僕は抱きしめている女の子のお腹に白濁液を放出した。その瞬間、下の女の子の体がブルッと震え、その振動が僕の精液を残らず外に押し出すようにさせた。僕は彼女を強く抱きしめたまま、射精の余韻に浸り始めた。

 「さあ、用務員さん、もっと遊びましょう!」僕はあお向けにされた。そこに別の女の子がのしかかる。上から僕をぎゅっと抱きしめたまま前後に体を揺すり始めた。さっきまで僕がしていたことを、別の女の子が僕に対してしてくれるんだ。

 今度は受け身の形で、ペニスが女の子の柔肌に擦られる。僕以上に大胆に動くと彼女の胸やお腹、太もものつけ根、ふとももの肌が、ペニスを包み込みながら擦れて行く。別の娘が玉袋をさすり続けると、さっき以上の快感が全身を貫いた。キノコの神経毒が僕の性感を格段に高めていた。

 ほどなくして僕は、女学生のふとももめがけて発射した。足のスベスベの感触がペニスを擦った時に限界を超えたのだった。「まだ出ますよね? いっぱいキノコを食べたんだから!」三人目が仰向けの僕のペニスをふくよかな胸に収めた。そしてものすごいスピードで上下にパイズリし始めた!

 「どお? 私胸には自信があるの。ココに挟まれて出さなかった男はいない。私の胸はもう数え切れないほどの男の精液を吸い取っているのよ?」しゅこしゅこと音を立てながら柔らかい肌がペニスをむさぼり続けると、あっという間に僕は高められてしまった。谷間から濃い体液が噴き出す。

 「さあ、遊びはここまでですぅ!」「次から本番ね。」三人はパッチを外して生まれたままの姿になった。騎乗位で結合した女の子が、僕にしなだれかかってくる。自分のおっぱいを僕の胸板で押し潰し、強く擦りつけながら腰を激しく上下させた。僕は両手を広げて娘たちのされるがままになっていた。僕の背中に手を回してぎゅっと抱きしめたまま、彼女は自分のオンナでペニスをむさぼり続ける。

 彼女は僕の首筋に強く吸いついたままブルブルッとオンナを震わせた。波打つ締めつけにさらされたペニスは、彼女の子宮めがけて快感の結晶を流し込んだ。それでも性欲が一向に衰えなかった。この感覚は…ナメクジ姉妹に翻弄されながら満足し切れなかった状況に似ている。

 「じゃあ、次は餅つき大会をしましょう。」そう言うと二人の娘が、あお向けになったままの僕の腰の両側に後ろ向きに座った。騎乗位で結合していた子が足元に移動する。一体何を始めるんだ?

 ずぬぬぬ…右側の子が右向きでペニスをオンナに包み込んだ。騎乗位なんだけど体の方向が右を向いている。「んっんっ…」その体勢のまま彼女は数回腰を上下させてペニスを締めつけながらしごきたてた。ちゅぽっ。オンナがペニスから外れる。

 足元の子がペニスを鷲掴みにすると今度は左側の子が左向きで挿入してきた。彼女も数回腰を上下させてからペニスを離した。右側の子は右を向いたまま、左側の子は左を向いたまま、お互い背中合わせで交互にペニスを飲み込んだ。その合間は足元の子が棒を握り挿入しやすいように照準を合わせてくれている。もう片方の手が玉袋に添えられていた。

 右から左から挿入して上下するたびに、彼女たちのお尻がペッタンペッタンと僕の肌にぶつかる。お尻の肌がきめ細かいので僕の下腹部に触れるたびに吸いつくようになり、僕の肌を僅かに引っ張りながら離れて行く。その動きが大きいのでパンパンという音がまるでペッタンペッタンと餅をついているような状態になるんだ。

 ぺったんぺったん…「よいしょお!」ずぬぬぬ…ぺったんぺったん…「よいしょ♪」足元の子が掛け声をかけながらサポートし、ペニスは左右の娘に交互に挿入され、オンナに納まっているか女手に握り締められている。

 僕の下腹部を餅に見立て、やわらかいオンナの杵でペニスを搗き続ける。最初のうちは、挿入してから数回上下していたのに、リズムに乗ってくると一回挿入してすぐに離して隣の娘に交代するようになった。

 ペニスはひっきりなしに右、左、右、左と女の子の締めつけにさらされ、その合間合間に手コキされる。大体一秒に一ペッタンのリズムで交代していた。息のピッタリ合った餅つきプレイがペニスを翻弄し続けた。

 お餅はどんどん膨らんで行く。「そうそう、形も整えないとね。」左右からグリグリとお尻がペニスに押しつけられ、臼の中で餅を整えるみたいにこねくり回してきた。「そろそろ搗ける頃かな。よいしょお!」またぺったんぺったんと左右交互に僕の餅がつかれた。

 「うぐうっ…」僕は左の女の子の杵の中に、大きく粘ついた餅を放出した。

 「じゃあ最後は私ね。ちゃんと私にも出してよね。」「うう…」右側にいた娘が僕のお腹に足を伸ばしてきた。左の子が僕の上半身を抱き起こし、背中に自分の乳房を押しつけた。足を絡めたまま、最後の娘がペニスを飲み込んだ。

 松葉くずしの体勢で結合し、女性主導でぐりぐりとペニスがこねくり回される。「うああ…」「用務員さん、この体勢すっごくイイでしょう?」「ここにいるかぎり、ずっと私たちとエッチなことができるんだよ?」「お願いだからやめるなんて言わないで!」

 なまめかしくくねる腰つきが、これでもかと僕の性感帯を責め続ける。キノコの効果が切れ始めてきたのか、あるいはもう何度も放出しているせいか、あっという間に出てしまうことはなかったが、それがかえって気持ちよさを持続させることになって、僕をさいなませるんだ。

 「だっだめ…こんなことは…続けられない!」「あら。どおして?」一人の女の子が僕の上半身に抱きつき自慢のおっぱいを僕の乳首でこねくり回した。背中はもう別の子の乳房に翻弄され、下半身は松葉くずしの体勢で崩され続けている。ペニスに送り届けられる刺激は極上、そのうえ、女の自慢のふとももが僕の足に吸いついてグリグリ揉み続けるんだ。

 「本当に用務員さんの信念が固いなら、こおんなことされても出さないよねえ?」腰が激しくグラインドした。かと思うと今度は小刻みに前後運動して快感を高めてくれる。「くうう…」でも彼女たちの言うとおりだ。ここで出してしまったら、信念が揺らいだと言われても仕方ない。さっきまではキノコのせいにできるけど、今は言い逃れできない。

 こっちが果てる前に、彼女たちを満足させてしまえばいいんだ。そうすれば僕は山を下りられる。

 でも、僕の上半身は前後から挟み込まれ、おっぱいに包まれながらグリグリされている。下半身も絶妙な腰の動きで痺れっぱなしだ。自在によく腰の動く娘の松葉くずし攻撃が、さらに妖しくくねった。「えいっ☆」彼女はいきなり腰を大きく捻った。「秘技ひねり腰!」

 びくうっ! 僕の意思とは関係なく、白濁液が飛び出した。ほお擦りしながら耳や首筋にキスをする二人の女の子が、ガッチリと上半身を抱え込み、僕は逃げることもできずに、最後の一滴まで、松葉くずしの女の子の中に放出してしまった…出し終わるまでゆっくりと蠢く腰の動きが、なまめかしく精気を吸い取っていった。

 「はあ…はあ…」僕は前後不覚に近い状態で女の子たちに体重を預けた。彼女たちは優しく僕を包み込み、僕が眠りにつくまで全身をさすり続けてくれた。

 「これで用務員さんは山を下りられないですね。」「やめたりしちゃだめですよ?」「ふふ…もうあなたは私たちの体なしにはいられないんだから。」甘く囁く女の子たち。僕はもう、山を下りる決心が鈍っていた。明日になれば心変わりしているかも知れない。でも今は…この山の中で快楽にふけっていたい…いや、それはいけないことだ…錯綜した思いが混濁していた。

 「そうそう、用務員さん、創立記念の折り返しってご存知ですよね。」「んー。」「一週目が”吸い込む”週。折り返しで”吐き出す”教義なんです。」「明日から吐く週間になりますので。よろしくお願いします。」「吐く、か。」

 一週間かけて息を吸って一週間で吐き出す。よく分からない教義だ。「それで、何か変わるの?」「ええ。今の私たちの儀式用の服が、元の制服に戻ります。」制服、か。「あ、ただし、スカートかスパッツかブルマかは自由に選択できるんですけどね。」…それでも、今みたいな裸同然の格好よりはましか。「明日の朝、折り返しの儀礼がありますので、すいませんが朝食の用意ができません。全員出席ですので。」「…分かっ…た。」

 「それから…」「シッ。もう寝てるよ。」「ホントだ。」「ふふ…おやすみなさい、用務員さん。」


###一方、その頃###


 理事長「いよいよね。」
 マミー「はい。この一週間、男の性欲を吸い取る週。わざと女学生たちが強烈に誘惑して男の淫気を引き出し、これを吸い取り続けてきました。」
 理事長「思ったより溜まったわね。彼も男だから、心の奥底に秘めた性欲までは抑え切れないみたいね。」
 マミー「他の男ならむしろ、性欲が減退したことを不思議に思うものですがね。ありあまる性欲の持ち主なら、それを吸い取られてしまって、表面上は性欲が衰えたように見えますから。」
 理事長「でも彼の場合は逆ね。奥に溜め込んでいたものをムリヤリ引き出す格好になったから、自分の性欲が異常に膨らんだように見えるはずよ。…どっちにしても男のセックスへの情熱をたっぷり吸い取った女たちが、明日から花開くのよ。」
 マミー「楽しみです。」
 理事長「明日からが本当の勝負ところよ。今までは準備。これからは、”吐く”週の学生たちを前に、彼はとめどなく精を提供してくれる。ちゃんと彼には働いてもらわないとね。」
 マミー「準備は整っております。念には念を入れて。」
 理事長「ふふふ…マミー、今日ね、用務員さんが辞表を出そうと思ったのよ。」
 マミー「!」
 理事長「気づかなかったようね。第二級発動でセックスの塊になったから、逃げられないと思ったのではなくて?」
 マミー「も、申しわけございません!」
 理事長「彼の精神に干渉しすぎよ。おかげで精神的に思いつめてしまって、用務員をやめようと決心してしまった。幸いタイミングよく精進料理を召し上がっていただいて、3人を抱いているから、思い留まるでしょうけど。」
 マミー「…。」
 理事長「淫夢はもう終わりにしましょう。」
 マミー「ぎょ、御意! もはや淫夢なしにも、明日から彼は女の虜ですから。今夜からはもう夢を見せませぬ! どうかお許しを。」
 理事長「いいわ。とにかく、吐く週前の最後の仕上げ。明日の朝に全員を集める手はず、抜かりはないわね?」
 マミー「はい、そこは完全でございます。」
 理事長「では明日に備えて力を溜めていてちょうだい。私もそうするわ。」
 マミー「かしこまりました…」
 マミーが理事長室をあとにした。
 理事長「…我らがマスター…もう少しの辛抱です…もう少しで、貴方さまの時代が…フフフ…フハハハハハハ…はーっはっはっは…!!」


###闇の一ページ###

 

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