スクヴス女学園17

数学教師編
 

 「やっと着いたな…」電車を乗り継ぎ、バスに揺られて長時間。あたりはすっかり暗くなっていた。

 周りには何もない、山奥の僻地に、その学校はあった。”スクヴス女学園”と呼ばれる、やや特殊な学校だ。

 僕、鍵山努(かぎやまつとむ)は、明日から、この学校で数学の教鞭をとることになる。事情があって欠員ができたとのことで、数学の教員が募集されていたのだが、どうしても山奥ということで、なかなかの不人気ぶりだ。そこで、知り合いのつてから、仕事を探していた僕に声がかかったというわけだ。

 しばらく実家を離れて、ここに住みながら仕事することになるのは多少気が引けたものの、背に腹は変えられない。僕は二つ返事でこの仕事を引き受けたのだった。

 どこかの宗教団体が運営している学校だそうだが、教団の関係者でなくても仕事に差し支えはないそうである。

 僕は警備員に連れられて、さっそく理事長室に通された。少し待っていると、20台と思われる美しい女性が入ってきた。「はじめまして。私が理事長の佐久葉です。」「あっ…どうも! 鍵山と申します!」僕は正直面食らった。物腰は落ち着いていたが、こんな若い人が、この学園のトップを務めていると思わなかったからだ。もちろん理事長の名前くらいは調べてきたものの、こんな大人の色気にあふれた美女だとは思わなかった。

 僕はまず一通りの説明を受ける。仕事内容は、ごく普通に数学を担当するということ。担任および副担任といった業務はなく、まずはきちんと授業して欲しいとのことだった。

 教科内容は何か特別なところがあるわけでもないので、いきなり授業をしても問題は無さそうだった。まずは慣れてもらいたいということで、担当するクラスは1クラスからとなった。

 さっそく、明日の朝の全校朝礼で、教師の紹介があり、午後の授業を受け持つことになった。段取りはほとんど終わっていたのか、やけにあっさりと話が進み、僕はすぐに授業を受け持つことになってしまった。

 案内された部屋は、すべて一通り揃っている。ここで生活するのには何も困らないようになっているようだった。下の世界とは分断されているので、いささか寂しさも残っているが、それも慣れてしまえばたいしたことはないだろう。まずは新しい環境に慣れて、先生として恥ずかしくないようにしっかり仕事をこなしていこう。

 旅の疲れも手伝ってか、僕はあっという間に深い眠りの世界に落ちていった。

 次の日。僕は段取り通りに体育館に案内され、全校生徒が集まっている中で、理事長と二人、壇上に立つ。ここは女子校だ。何百人もいるこの体育館で、理事長や他の職員を含めて、みんな若い女性だ。つまりここには、男は僕1人しかいない。それがいやがおうにも僕をドキドキさせた。緊張が高まっていく。みんなが僕一人に視線を集中させるのが気恥ずかしくてたまらないのだ。

 「それでは、新任の先生を紹介します。数学を担当してもらいます鍵山努先生です。」「鍵山努です。えっと…女子校に赴任するのは初めてなので、少し緊張しています。」僕はたどたどしく自己紹介をしていく。数百人いる女学生たちが、あちこちからクスクス笑う。

 何か訳があって、この学校では生徒たちのことを「学生」と呼ぶのだが、彼女たちは男性が珍しいのか、興味津々の視線を僕1点に向けてひそひそと囁きあって笑っている。「よ、よろしくお願いします!」あちこちからどっと笑いが出る。どうも緊張しすぎている僕がおかしいらしい。いきなり貫禄のある態度は取れず、どうしてもたどたどしくなってしまう。それも彼女たちにとっては面白い材料だったのだろう。

 とにかく挨拶も終わり、僕は職員室でいろいろな準備をすることとなった。授業は午後からだ。授業そのものは初めてではないが、この学校で、しかも女子校で、教鞭をとるのは初めてとなる。緊張するなぁ。頑張ろう。

 あっという間に授業の時間になった。僕は指定された教室に向かう。教室に入ると、学生たちはすでに座って僕を待ってくれていた。休み時間特有の、きゃいきゃいとした天真爛漫な大騒ぎは見受けられなかった。こういうところはさすがに宗教系だけあって、しつけというか教育が行き届いているのだろうか。

 だが、それだけではない。彼女たちの落ち着きには、もう一つ別の理由があるのだ。それはここにいる3年生全員が21歳以上だということである。教団のルールによって、彼女たちは中学卒業と同時に、どこかの施設で修行をし、それが終わってからこの学校に入学する。だから、高校生と言っても、もはや子供ではなく、1人前のレディたちなのだ。だから僕も、それほど歳が離れてるわけでもない。やや年下という感じだ。それでも、若い娘らしく、小声でクスクスと笑いあったり、異性に対する興味をむき出しにした視線を一斉に向けて来たり、女性特有の甘い香りを漂わせながら、教師である僕に「先生だ」という以外のある種の興味を、もんもんと投げかけてくるのが分かった。つまり僕を、男性として品定めしているのである。

 もちろん、僕の方は教師だ。彼女たちを性愛の対象として見るわけにはいかない。昨日の理事長の話で、間違っても女学生に手を出すなと釘を刺されたわけではない。普通ならそういう話をきちんとされるものだが、そんなことは言われなくても守るべきだということだろうと思った。だから気にも留めなかったが、こうして女の子たちを前にすると、確かに彼女たちを”女”として改めて認識させられることになる。そこから一線を越えれば、いわゆる「手を出す」状況に陥るわけだ。

 だが僕は、そうやって人生を棒に振った男を何人も知っている。同じ轍は踏まない。彼女たちを異性として意識しないでおくことはたしかに難しいだろう。が、それはそれとしてきちんと区別すればいいんだ。帰ってから自分で抜けばいいのであって、実際に手を出さなければ、何も問題は起こらない。昼間はきちんとした数学教師、夜は別の顔と、使い分ければ済むだけの話だ。

 「では授業を始めます」僕は淡々と予定どおりの授業を始めた。教科書を見ながら公式を黒板に書き、内容を説明する。後はそれに当てはめて答えさせていく。基本的にはその繰り返しだ。後はそのパターンからいくつも導き出して、応用させる訓練ができればいい。

 「ではこの公式を用いてここにある問題が解ける者は?」尋ねてみたが、誰からも手が上がらない。あれ、おかしいなあ…そんなに難しい問題ではないんだけれども。公式に数字を当てはめさえすれば、簡単に答えは出せるはずだ。僕の説明が悪かったかなぁ…。もっと工夫しないとね。この先に出す問題は、いくつかの発想を組み合わせなければ導き出せない、やや難易度の高い問題になるのだから。

 たしか彼女たちは全員、来年度卒業後は、教団の経営する会社に就職することになるはずだ。つまり大学を受験する子はいないということ。だから入試対策は必要ない。その分、もしかしたら勉強が疎かなのかもしれない。だとしても、やはりある程度の成績をとってほしいものだ。「よし、じゃあヒントを出すから、もう一度よくやってみろ。難しくはないぞ。」「はい」「!」ヒントを出す前に、1人の学生が手を挙げた。「どうぞ」僕は彼女を指した。学生が立ち上がる。ハーフだろうか、とても整った顔立ちで、ぞっとするほどの美人だった。清楚な髪型と服装であるにもかかわらず、その奥に決められた、女の魔性のようなものを、雰囲気として醸し出している。「えっと…君は…ゴメン、まだ名前を覚えていないんだ。」「マミー…と呼んでください。」

 どきっ! 僕は急に心臓が高鳴った。この娘は、…普通じゃない。そんなことを直感した。吸い込まれそうなその瞳は、まるで心の奥底まで見透かしているようだ。マミーの僕の瞳を覗き込みながらニコっと優しく微笑んだ。それだけで男として心奪われてしまいそうな、妖しい魅力に満ち溢れている。可憐な物腰であるにもかかわらず、どこまでも魅了されて吸いつくされてしまいたいとい劣情に駆られてしまう。さすがに授業中に勃起をするわけにはいかないので、必死で抑えたが、気を抜いたら危なかった。今日のおかずは絶対この子だな。そんなことを思いながら、授業は進んでいった。

 あっという間にチャイムが鳴り、この学校初の授業は特に問題なく終わった。放課後になり、僕は人気のない原っぱで物思いにふけっていた。夕焼けが綺麗だ。いつも僕は、この赤い空を見ながら、一人、考え事するのが好きだった。

 まだ慣れてないからかな…。やはり学生たちの視線が気になる。こっちもどうしても、学生たちを異性として意識してしまう。手を出すことはしないけれども、やはり相手が僕を品定めするのと同じように、僕も彼女たちを、時々性的な目で見てしまう。まぁ悟られなければ問題はないだろう。一線を越えなければ大丈夫だけれども、それでも時々、彼女たちからにじみ出る妖しい色気にほだされ、その毒気ともいうべきものに当てられ、引き込まれてしまいそうになる時がある。この女を犯してしまいたい…そんな強い誘惑にさらされる瞬間があるのだ。もちろん彼女たちが意図してそんな誘惑をしているわけではないのだが、にじみ出る色気がどうしても僕を突き動かしてしまうのだ。そこは気をつけないとな。

 「さて、そろそろ帰るとするか。」僕は起き上がり、職員室に戻ろうとした。一応明日の準備だけはしておいて、それから帰ることにしよう。慣れるためとはいえ、授業も少なく、まだまだ楽な仕事だ。明日も2年生と3年生の1クラスずつだけだ。もっと慣れたら、たくさんの授業を持たせてもらえるだろうし、担任や顧問などの仕事もさせてもらえるようになるだろう。がんばるとするか。

 「!」校庭の隅で、大木を前に後ろ向きで佇む男がいた。誰だろう。男性職員は自分だけって聞いてたんだけど…用務員さんかな? 挨拶はちゃんとしておくかな。この女の園で、今のところ知っているのは僕とこの用務員さんしか男がいないということになるのだから。仲良くしておけば、何かの時に役立つかもしれない。

 「こんにちは」僕は男に話しかけてみた。だが男は、無言で僕に背を向けたまま、じっと大木を眺めている。あれ? 聞こえなかったのかな? 「あの…」用務員らしき男は僕をにらみつけるように急に振り向いた!

 「!!!」僕は声がつまった。「こ、こんに…こんにちは今日赴任してきた数学教師の鍵…」僕は挨拶の言葉を頭の中で用意したとおりにたどたどしく言ったが、男は無視してすたすたとその場を立ち去ってしまった。びっくりした…。

 この男の顔は異様だった。頬がこけ、顔が土気色に変色し、目がぎょろっと落ちくぼんで、骨と皮ばかりのやつれ果てた姿だったのだ。痩せているにしてもほどがある。いや、ただ痩せているだけではなさそうだ。そのあまりにも悪い顔色は、何か精気を失ったような、死の一歩手前のような、まるでゾンビかミイラのような異様な風体だったのだ。その姿に驚いて挨拶がたどたどしくなっている間に、男は何も言わずに立ち去ってしまった。

 一体あいつは何者なんだろうか…。ただ1つ言えることは、あいつは僕に好意的ではないということ、敵意とまではいかないが、ひどく無愛想で、僕と関わり合いになりたくないという意思が感じられたことである。

 それなら、もういい。二度と話しかけるものか。僕は職員室に戻り、明日の準備を済ませると、自分の部屋に帰っていった。外界と完全に遮断された山の中。何もすることはない。ちょっと早いけど、寝ることにするか。

 おっと、その前に…。今日一日で目の当たりにした美少女たちの姿を思い出しながら、オナニーしてすっきりしておこう。近くにコンビニがあるわけでもなし、オカズを手に入れるのは難しいからな。でも、リアルのオカズならたっぷりある。

 特に、あのマミーとかいうハーフの女学生は妖艶だったな。あの娘のことを思い出しながらなら、すぐにでもイッちまいそうだ。

 案の定、しごけばしごくほど、どんどん快感が高まっていく。あの吸い込まれそうな瞳を思い出すだけでぞくぞくし、いくらでも精液を出したい強い衝動に駆られていく。もう少しで…うっく…

 「…あれ…? おかしいな…」…いつまで経っても、精液が出てくれない。イキそうになるほどに追い詰められるのだが、その直前になって、多幸感が押し寄せたかと思うと、瞬時にしてそれがかき消えてしまい、どうしても射精できない。

 一時間ほど経過して、しつこくペニスをいじくっていたが、どうしても射精がかき消されてしまうように、イクことができなかった。そのうちだんだん疲れてくる。しょうがない、あきらめるとするか。まだ溜まっていない中で無理矢理出しても、出したあとでつらいだけだしな。寝てしまおう。そのうち溜まって我慢できなくなれば、イキそうでイかないなんてことは起こらないだろう。僕はそのまま眠ることにした。



###一方、その頃###

理事長:「新任の先生、鍵山先生はどうかしら?」
マミー:「はい。精力にあふれ、ごく普通の男性と同じように、羞恥心は持っていますが、タガが外れればいくらでも精を提供してくれそうな、すてきな男性でしたわ。」
理事長:「私が見立てただけのことはあります。なかなかスケベな男。それでいて、一定の理性も備えているようです。彼もきっと、良い種馬になるでしょう。」
マミー:「さっそく淫呪によって、オナニーでは射精しないようにしてあります。」
理事長:「そうね。まずは淫夢で射精していただきましょう。用務員さんと同じです。現実世界で淫らな誘惑にさらし、それを淫夢に持ち込んで射精させる。繰り返すうちに、学生を送り込んでもすんなり受け入れられるようになる。そうすれば、短期間であっという間に娘たちに精を提供してくれる存在になるわ。」
マミー:「彼の私たちを見る目は、用務員さんとは明らかに異なり、好色なものでした。学生たちを女として物色する視線が、教師の顔の裏側で、ちょくちょく垣間見られました。私が目立って彼の前に立ったとき、彼はもう私にぞっこんでしたから。…一度タガが外れれば、本当、すぐに私たちを受け入れてくれるでしょう。」
理事長:「まずは、彼の性的な好みをかぎ分けなさい。いろいろな誘惑にさらすのです。そこで特に気を引いたものを強調していきます。…淫夢の中で彼の記憶を探れば、当てやすくもなるでしょう。」
マミー:「御意。」
理事長:「鍵山先生で3年生全員を生け贄にできる体にします。2年生の残りは用務員さんで仕上げをすれば、すでに1年生は全員完了していますから、もはやサタン様召喚の用具はすべてそろうことになる。」
マミー:「! …いよいよですね…」
理事長:「すでにほとんどの学生が、その身にたっぷりの精を受け、生け贄としてふさわしい状態になっています。そして、用務員さんのおかげで、一気に生け贄になる人数が9割以上になりました。鍵山先生で、これまで手薄だった3年生を全員、生け贄にできる体にするのです。残った2年生は、用務員さんで仕上げます。あの方は、…やはりとんでもない逸材だった。」
マミー:「はい…」
理事長:「なかなかいい男がいなかったわね。用務員さんが来るまでに、すでに大勢の男がここに赴任してきましたが、みんなすぐに好色丸出しにして精を提供するものの、あっという間に力尽きて絶命。マルカネにする手間ばかりかかりました。」
マミー:「マルカネは…そろそろ飽和状態だったはずです。」

 マルカネとは、理事長の秘書をしている初老男性である。雇われ人の体裁を整えているが、彼は人間ではない。精を吸い尽くされて絶命した男性の死体を極端に圧縮し、肉の塊にして、これをつなぎ合わせ、魔性の生命を吹き込むと、マルカネになるのである。マルカネは、死んだ男の死体に魂を吹き込まれて忠実に動く人形なのだ。

 また誰かが死ねば、その肉体はマルカネの体の一部として融合される。そのマルカネの体も飽和状態。死んだ男の人数が多すぎて、これ以上増やせば、マルカネの体はマシュマロマンのように巨大化し、ぶよぶよの肉人形となってしまう。もちろん、そうなってしまえば、秘書として働かせることができず、処分するしかないのだった。

理事長:「用務員さんが来てからというもの、その精は少量で効果絶大、すぐに学生たちが生け贄にふさわしい体になった。一気に、サタン様復活が近づいたのです。感謝しています。」
マミー:「だからこそ、絶対に絶命させないのですね…」
理事長:「ええ。最後の一人が生け贄になるまで、彼には働いてもらいましょう。ただ、念のため、鍵山先生にも提供してもらって、万一用務員さんが全員を生け贄体にできなかった場合の保険とするわけです。」
マミー:「慎重ですね…さすがは理事長様。念には念を入れます。」
理事長:「そういうことです。さあ、まずは、鍵山先生の記憶を頼りに、彼に天国をみせてあげましょう!」
マミー:「くっくっく…」

###闇の一ページ###



 「ここは…」気がつくと僕は、自分の家にいた。スクヴス女学園に来る前の、実家の方の自分の部屋だ。荷物はあらかた整理したはずなのだが、生活感が昔のままになっている。

 ここで昨日まで暮らしていたのだが、片付けたはずのさまざまなものが、散乱したままになっていた。前の職場で使っていたものも、学生時代に購入した家電も、昔のままになっている。処分したはずの本や雑誌も積み上げられていた。

 おかしいな…。たしか僕は、ここにあるものの多くを処分し、身一つでスクヴス女学園に赴任して、新しい教師寮の一室で寝ていたはずなのだが。それが、昔の家の昔の状態のまま放置されているなんて。「!」ってことは…まさか…。

 僕は押し入れの奥をがさがさとまさぐってみた。「なんてこった…」黒歴史がまだ残っていた。完全に処分したはずのものが…残されている! 『誘惑からの脱出』『日本色仕掛け大全』『ハニートラップにご用心』『セックスバトロワ♪』『色情霊〜誘惑の館〜』やばいものがいっぱい出てくる。封印したはずの、中学時代からのエロ本やビデオの類いだ。

 最近ではあまりお世話になることはなくなったが、中学時代から高校時代にかけては特に、「このテの設定」にはずいぶんお世話になっていたのだった。ヒーローものとかで、閉じ込められ、追い詰められたところから、ピンチな状況を乗り越えて脱出することにエキサイトしていた子供時代。性欲が強くなる年頃になると、自分がそういうヒーローになって、クラスの女子や大人の女性を悪人として登場させて、閉じ込められ、追い詰められて、ピンチな状態から脱出しようとして、失敗してエッチなお仕置きを受けるという設定で、いっぱいオナニーしたっけ。

 大学時代は、電車の中で女性を物色して、夜寝る前に思い出しながら、「逆痴漢の甘い罠」設定をでっち上げて愉しんでいた。満員電車の中で痴女に襲われて、出しちゃだめなのに、イッてしまったら人生詰むと分かっていながら、あまりに強烈な快楽の怒濤に負けてイッてしまう…その結果、警察に突き出され、「射精までされました」と被害者面されて、言い逃れできなくて、拘置されてしまう。そこから脱出するためにさらに甘い快楽の罠をかいくぐらなければならない…こんな設定でオナニーしてた。

 といっても、これは黒歴史。しょっちゅうこんな設定で射精していたわけでもない。今は別れてしまったが、彼女もできたので、その子とセックスライフを愉しんだこともあった(結局ケンカ別れしてしまって、思い出すのもつらいけど)。

 現実はあくまで現実。使い分ければいいのさ。そう思って、子供時代からの趣味嗜好は、「黒歴史」としてしまい込み、社会人になるタイミングですべて、とっくに処分したはずなのだった。それが次から次へと、あさればあさるほど、押し入れの奥からどんどん出てくるのだ。まずいものを見つけてしまったなあ。「これは…」くすぐり快楽地獄シリーズまで残ってらぁ。いかんいかん! 処分しなければ。

 ぴんぽーん! 「!」誰か来たな。「はーい」僕は玄関に出る。「…鍵山…努さんですね?」玄関口に立っていたのは、肩までの髪をさらさらなびかせ、袖無しのシャツに半ズボンという薄着をした、20歳くらいの女性だった。「はい…そうですが?」

 「我々は”チャーム団”の日本支部の調査により、あなたが最適クローン遺伝子を保有する人物であることを突き止めています。」「!」なっ…なにを…言って…「おとなしく我々についてきてください。」彼女の後ろに黒い車が止めてある。「さもなくば…」「う、うわああ!」僕はきびすを返し、裏の窓から脱出を図った。

 「ああっ!」窓の外にも、同じきわどい格好の美少女が待ち構えていた。「無駄な抵抗はするな。この家は完全に包囲されている。」「そんな…」いったい…どういうことだ!?

 ずかずかと入ってくる美少女たち。僕は取り囲まれてしまった。「な、なにかの…まちがいだ…こんなこと…」僕は、目の前で起こっていることが信じられなかった。

 “チャーム団”というのは、僕が設定したヒーローものの悪女組織の名前だ。我ながら安直だとは思ったが、設定の重要性はそこではないのだ。むしろ、チャーム団が僕を追いかける理由が大切だ。僕は「最適クローン遺伝子を保有する人物」であり、そのためにチャーム団は僕を捕らえ、精液をしこたま抜き取って、そこからクローン人間を大量生産して、世界征服をもくろむのだ。僕の精子こそが、悪のクローン軍団を大量生産するのに最適であると、チャーム団のコンピューターがはじき出したという設定だ。

 僕のクローンとなる美少女たちの戦闘能力はすさまじく、一気に大量生産すれば、世界中の男女を性的に蹂躙、あっという間に全人類を傘下に収めることができるのである。他の男のクローンではそうはいかないらしく、チャーム団はどうしても僕の精子を欲しがって、さまざまな手を尽くして僕を縛って射精させようとしてくる。クラスメートも使うし、大人の女性も使うし、後輩の子供さえ使い、超科学のたまもので幽霊さんまで使ってくるという念の入れよう。

 …以上が、僕の中学時代のエロ設定だ。なんと安直というか、中二病というか…。封印したくなるではないか。ねえ。

 って、そんなことよりも、信じられないのは、その設定が今、現実のものとなって、僕にピンチが迫ってきていること。そっちの方が、よっぽど信じられない光景だった。そんなことがあるはずもないんだ。一体どうなってるんだ。

 いや…待てよ? もし、その設定が現実のものとなっているというのなら、アレもできるはずだ。「…トランス!」僕はポーズをとった。ぎゅるるるる! 瞬時にして、僕はヒーロー戦隊みたいな格好になる。やっぱり…トランスという設定も有効だ。つまり変身できるんだ。変身すれば身体能力は10倍以上に跳ね上がる。そして…。

 「タイムストップ!」ドオオオン! 僕は30秒間だけ、この姿で時間を止めることができる。世界の時間が止まった。「今だ!」僕は女の子たちをかき分け、家の外に飛び出していく。走るスピードは通常の10倍。どんどん家から遠ざかっていった。

 変身した僕の能力は、身体能力と、時間停止能力、そしていくつかの防御機能。…それだけだ。何か必殺技があるわけでもない。一度時間を止めたら、1分間は止められない。1分経過してからまた時間を停止するんだ。時間を止めているあいだに、ひたすら逃げるのさ。オナニー用の設定なので、上がった身体能力で女の子たちをボコボコに…ということは想定していない。ひたすら逃げ、追われ、追い詰められる。結局捕まって、精液を奪われてしまうことになるわけだが…いまはオナニー設定ではない。何がどうなっているのかは分からないが、現実に起こっていることなんだ。

 だとするなら、のうのうと捕まって気持ちよくなっている場合じゃあない。まずは逃げる。追いかけられるから、捕まる前に、連中を逆に待ち伏せして、10倍の身体能力で気絶させてやる。昔のように逃げるだけでは結局追い詰められてしまうからね。

 ッと、30秒が経過した。僕は引き続き逃げ続ける。

 「逃がすなー」あちこちから車が飛び出してくる。チャーム団の手の者だ。1分間は時間停止できない。ひたすら逃げ続けるだけだ。「!」袋小路だ。ここで追い詰められて、捕まるって設定だな。いつもそうだった。行き止まりにさしかかってしまい、時間停止が間に合わなくて、暴力も振るえずに、結局捕まってしまうんだ。

 それに…。この変身には、ひとつ大きな弱点があった。自分で設定しているんだからよく分かる。トランスは、勃起した瞬間に自動的に解除されてしまうんだ。チャーム団もそれをよく知っている。だとすると、彼女たちが次に打ってくる手もわかりきっていた。オナニー中はわざとそれに引っかかってピンチになるわけだが…。

 「ここまでだ。鍵山、おとなしく捕まるがいい。」十数人の美女たちに取り囲まれる。「わるいが…捕まるわけにはいかない。」「ふふふ…我々はそのトランスの弱点を知っている。お前がチンチンを立たせれば、自動的に解除される仕組みなのだろう。」「…さわるな。近づけば…」僕はファイティングポーズをとる。オナニーモードなら、大ピンチだと青ざめ、怒濤の誘惑を身に受けて、ついつい勃起してしまい、トランスが解けて捕まってしまうという展開なのだが、今は違うぞ。スピードも、パワーもスタミナもすべて10倍以上に高められている。近づいた女から腹を殴り、気絶させてやる。

 「くすくす…」半ズボンの娘が、生足を強調しながらじりじり近づいてきた。暴力は好きではないが…やむを得ないだろう。「ふん!」僕は近づいてきた美少女にボディブローを浴びせた!

 ぽよん♪ 「えっ…? あれっ…?」「ふふふ…残念だったね。」そんな! 身体能力が10倍になっているんだから、男の力で腹を殴り、それが10発分だ。か弱い女性の体では持たず、一気に気絶してしまうはず!

 なのに、思いっきり殴ったにもかかわらず、軽く小突く程度のパンチしか繰り出すことができなかった! 一体どうなってるんだ!?

 「そのトランスはもともと、脱出のために必要な変身能力。攻撃仕様にはなっていない。だから、逃げ足は速いけど、パンチもキックもできない。自分でそう設定したんだろう?」「あああ!」

 そうだった…! はじめから、逃げる専用で想定したトランス。オナニー中に暴力で脱出する想定を一度もしていなかった。つまり、このトランスした体で女の子を殴ったことは一度もなく、それで脱出できるという設定をまったくしていなかった。

 想定外の機能は備わっていない。だから、いまさらぶん殴って敵を一人残らず気絶させて脱出なんて、できる相談ではなかったのだ。「お前にできるのは、時間停止で一時的に逃げるか、隠れて我々の目を欺くだけ。逃げるスピードも相当だけど、我々の組織力の方が格段に上。どこに逃れようとしても、こうやって確実に追い詰める。…そうだろう?」

 「くっ…」大ピンチだ。いやがおうにもエキサイトする。昔から、こういうピンチな状態に興奮していたんだ。そして、それを機微な作戦で解決するヒーローを心底かっこいいと思っていた。オナニーモードなら、その作戦も打ち破られて快楽の罠にはまることになる。我ながら情けないヒーローだぜ。

 「くすくす…」半ズボン姿の美少女が手を伸ばしてくる。彼女はいきなり、僕の乳首を指先でくすぐってきた! 「あうっ! や、やめろっ!」僕は彼女の柔らかい手を振り払った。くっそ…型どおりだ。そしてきっと…これからも…。

 「イロジネス・コート!」ブウウン! 搭載されている二つの防御機能の内のひとつだ。全身に特殊なコーティングがされ、鎧を着ているみたいに、女からの快感攻撃をシャットアウトする。これによって、しなやかな指先による攻撃も、スベスベの太もものむっちりした感触からも、柔らかくつぶれるおっぱいの感触も、いっさい感じなくすることができるのだ。

 おかげで、女の子たちが群がり、生足を僕の足に押しつけこすりつけてきても、いたずらな指先で乳首や股間をいくらくすぐられまさぐられても、まったく触られていないのと同じ感覚になる。あとは落ち着いて、彼女たちの手を振り払い、その体を引きはがすだけだ。その肉体の柔らかい弾力も感じない。

 この機能は、残念ながら本物のコーティングではない。時間操作能力のひとつであり、実際には身に受けているなめらかな肌や手の感触を、「感じると意識する」までの時間を、極端に遅くしているだけなのだ。スーツを身にまとっているあいだは、永久に先延ばしにできるので、何も感じないでいるのと同じになる。

 だが…ひとたびコーティングが切れたときには、触られこすられている感触は一気に全身を責め苛むことになるだろう。”戦いが終わって逃げ切れたらオナニーで抜けばいい…この感触を味わいながら”そう、自分で想像して抜いているあいだはそう考える“想定”をするのが常だった。ここまでも型どおりだ。

 「ふっ…なかなかやるね。じゃあ、これならどお?」女の子たちは一斉に服を脱ぎ始めた。触ったり抱きついたりで立たせることができないと分かった娘たちは、自分たちの裸体を見せつけることで、男を勃起に誘おうとする。

 「アンチエロティック・スコープ!」防衛機能のもう一つが働く。すると、彼女たちの姿が、まるで白いぼかしが入ったように、あるいは全身に綿が包まれたみたいに、首から下が隠されてしまう。つまり、僕は彼女たちの肉体を目の当たりにせずに済むのだ。…ああ、ここまでも型どおりなのだ。

 ふん…お前の防衛トランス、我々が対策を講じてこないとでも思ったか。見よ、我々の超科学の粋を集めた、インモラル空間発生装置を!」「なっ!」彼女たちの後ろから、巨大なメカが出現する。

 …そう、これによって僕は徹底的に追い詰められ、敗北を喫してしまうのだ。これも型どおりだ。びよびよびよ! 怪電波が機械から放出されると、僕は一時的に異空間へと飛ばされてしまう。

 そこは小さな部屋で、ベッドがひとつ置かれているだけのシンプルな作りになっている。しかし、その内装は異様だ。壁も天井もなく、その代わりに、全裸またはパンツ一丁の若い女性たちがびっしりと取り囲んでいるのだ。

 子供から大人までさまざまな年代の娘たちが体を寄せ合って壁を作り、天井も女体が組み合わさってできている。

 そして彼女たちは一斉に、裸体を見せつけながら、「立って♪ 立って♪」と大コールを繰り返すのだ。僕は裸でベッドに投げ出される。そして…そこには必ず、一人の女性が現れるのである。

 この異空間に飛ばされると、コーティングもスコープも役立たない。若娘たちの体を目の当たりにし、そして、女体の感触をじかに味わってしまう。

 女の子は僕にしがみついてきて、耳を舐めながらぐにっと裸体を押しつけてくる。その子は…必ず僕の知っている娘だった。クラスメートの時もあれば、テレビに出てくるアイドルだったりする。

 今日は…大学時代の後輩の真奈美ちゃんだった。真奈美は惜しげもなく若い肌を押しつけこすりつけてきて、スリスリと生足で僕の下半身をかわいがっていく。

 「鍵山先輩…私で勃起してください…」キスの嵐を受け、太ももが絡みつき、柔らかい乳房が押しつけられ、首にスベスベの腕が巻きつかれる。僕が抵抗して引きはがそうとしても、この異空間では体の自由が利かず、抱きつかれるままになってしまう。そして周囲を360度取り囲む女の子たちの裸と乳房、パンティの群れ、甘い声で立って立ってと応援するかわいらしい声。

 「あああ…」恐るべきチャーム団の超科学ッ! こんなことをされて、勃起しないでいろという方が無理だった。敵のメカで異世界に飛ばされる時間はわずか3分が限度。だが、その前に僕は、必ず誘惑に負け、情けなくもペニスをぐんぐん大きくしてしまうのだった。

 「ああっ…もう…だめえ…」海綿体に血液が充満する。完全に敵の誘惑に負け、僕はペニスをいきり立たせてしまった。「…はっ!」全身にくすぐったい快楽が押し寄せる。太ももには何人分もの生足の感触が滑り回っている! 勃起によってトランスが強制解除され、さっきのコーティングで時間を遅らせていた女体の感触が、今ぶり返してきたんだ!

 さんざん全身を弄ばれ、くすぐられ、乳首をかわいがられ、ペニスを撫でさすられていたから、その女手の感触が、今頃になって全身を這い回っているんだ。そのうえ、抱きつかれたときの乳房の柔らかさや、太もものなめらかさが全身にまとわりついている。その感触だけが残っているのだ。

 「ふふっ…我々の超科学の前では、お前のトランスもあっけないものだな。…捕まえろ!」号令とともに若娘たちが飛びかかってくる。僕はあっさり組み伏せられ、数人がかりで縛られると、黒い車に乗せられてしまった。広い後部座席にうつぶせに寝かされる。僕の下には戦闘員がいて、下からぎゅっと抱きしめてくれている。その上から別の戦闘員が覆い被さって、僕は上下サンドイッチされた状態で、勃起を維持されながら、敵のアジトまで運ばれるのだ。

 アジトに着くと、大勢でよってたかって僕を拘束しながら、研究施設まで運ばれる。抵抗もむなしく、僕はX字の拘束装置に手足を縛られてしまう。手錠のような装置が柱に取り付けられていて、僕は立ったまま手首足首を固定されてしまう。

 「…これでクローン計画も半ば成功したようなもの。さあ、いっぱい出してもらうわよ。覚悟してね。」僕の前にずらりと、戦闘員たちが並ぶ。シャツを脱いでキャミソールになっている娘もいれば、完全におっぱいを丸出しにしている子もいる。下も、パンティの娘もいれば、完全に脱ぎ捨ててオンナをあらわにしている美少女もいて、みんなで順番を待っている。

 「薬剤噴霧!」特殊な装置が僕の頭上に現れ、そこからミストが吹き出す。呼吸をするかぎり、必ずその霧を吸い込む状態になっている。その霧には特殊な薬剤が含まれており、吸い込んだが最後、精液の生産が数十倍にスピードを上げ、いくらでも何度でも射精し続けることができるようになってしまう。射精時に分泌されるプロラクチンが抑制され、出した瞬間に訪れる倦怠感が抑制される。つまり、何度出しても疲れないし飽きないし、出し過ぎて痛みを感じることもない。

 こうして僕は、完全に子種を吐き出し続ける装置にさせられてしまうのだ。性欲を抑えて勃起を止めようと思えばできるのだろうけれども、急ピッチで生産される精子が玉袋にすぐに溜め込まれ、くすぐったい疼きとともに出したい欲求に苛まれるし、戦闘員たちがその肢体を駆使して無理にでも勃起させ、しごき立て揉みたてて、必ず立たされてしまうのだ。

 そして怒濤のように押し寄せる…女体の快楽の渦。さっそく先頭の娘が、バックでペニスをオンナに収めてくる。「うあああ…やめろお…!!」僕は腰を引いて抵抗するが、四肢を拘束された以上、どうしても身動きがとれないのだ。

 「あっ! あっ! あっ! あっ! ああ〜ん!」悩ましい声で鳴きながら腰を振る女の子。さんざん立たされ高められていたところでの挿入。ひとたまりもなかった。

 ごぼぶっ! 大量の白濁液が、彼女の膣内に注がれる。「はうあン! …一番搾りいただき♪」戦闘員は離れた。彼女はその後、別の部屋に行って、採取した精をクローン技術のために供することになるのだ。まずい…出せば出すほど、チャーム団の世界征服の野望が実現してしまうのだ。なんとか抑えなければ!

 僕は踏ん張って快楽に抵抗しようとしたが、次の娘の膣にペニスがしごかれると、またもや快楽に追い詰められていく。精液を搾り取ると、さらに後ろの子が対面立位ではめ込んでくる。

 彼女は半ズボンをはいたまま、股のところを切り裂いてオンナを露出させての挿入だった。自分からぐんぐん腰を振ってペニスを悦ばせる戦闘員。その溌剌とした肉体にほだされ、僕は唇を奪われたまま精液を吐き出した。

 …こうして僕は、ずらりと遠くまで並ぶ娘たちに次々と精を提供し、抵抗して我慢しようとすればすかさず全身を撫でさすられくすぐられ、生足をこすりつけられて快感を高められ、どうしても戦闘員の膣内に精液をぶちまけてしまう。…オナニー中の妄想はここまでだった。そういう想像をしながら、じっさいにペニスを自分でしごいて、どのタイミングでも精液を出せば良い。

 拘束されて延々と絞られ、出せば出すほど世界がピンチになるという背徳感を抱えながら、出してはいけないという抵抗と、これを容赦なく打ち破る怒濤の快楽拷問という想定で、僕は興奮がピークに達し、リアルで精液を放出するというわけである。…とっくに封印した性癖のはずだった。

 だが…どういうわけか、今自分の目の前で起こっている出来事は、想像の産物ではなく、実際に起こっている出来事なのだ。射精も数回、本当の快楽を伴ってイキ続けてしまっている。いったいどうなっているんだ!

 「はっ!」僕は気がついた。天井は…スクヴス女学園の教師寮。「ゆめ…だったか…」そりゃあ…そうだよな。現実にあんなことが起こるはずがない。よかった…。

 「うう…」見事に夢精していた。僕は股間周辺を丹念に拭き取り、パンツを取り替える。外はまだ暗い。時計を見ると、午前2時を指していた。

 …もう一眠り、できそうだ。今度は、まともな夢を見よう。着替えを済ませた僕は、ふたたび布団に潜り込んだ。



###一方、その頃###

マミー:「…なかなかおもしろい性癖の持ち主ですね。」
理事長:「参考になる設定もいくつかありました。」
マミー:「どうやら、彼は誘惑に負けて拘束され、敗北後は一方的に縛られて抜かれ続ける、という設定がお好きなようですね。」
理事長:「…まさに、私たちの目的にぴったりの男。ぞくぞくするわ。…堕としたあとは、本当に縛って学生たちに一方的に抜かれればいい。彼も悦ぶでしょうし、我らも…サタン様復活のためのすてきな精をたくさんいただけるわ。」
マミー:「すばらしい逸材ですね。用務員さんにはおよばずとも、これで充分、良質な精を奪い取ることができる。」
理事長:「もう少し堕としてみましょう。もう一度淫夢を見せるのです。そうね…今度はアレンジを加えて、この女学園を舞台にしなさい。」
マミー:「御意。」
理事長:「ワンパターンではつまらないわ。そうね…今度は…チャーム団ではなく、幽霊退治ものにしましょうか。」
マミー:「くっくっく…」

###闇の一ページ###



 「努。まずいことになったぞ。」「…。」ここは…教師寮の自分の部屋だ。目の前には、なぜか父さんがいた。

 「どうしてここにいるんだ?」「俺は、妖女ハッシャクを追ってここまで来たんだ。」「ハッシャク?」「若い男ばかりを連れ去る好色な妖怪さ。俺は奴を退治するため、この山奥まで来たら、なぜかお前の学校にたどり着いちまったってわけだ。」「いや…そもそもなんでアンタが妖怪退治を?」「俺の生業なんだ。」「初耳なんだけど。」父さんはただのサラリーマンのはずなんだけど。

 「とにかく、奴は思った以上に手強い相手だ。この女学園に逃げ込んだと思ったら、数百の霊体に分裂しやがった。そして…あろうことか、ここの女子全員に憑依しちまったらしい。」「はぁ?」「悪いが俺は幽霊の退治はできないんでな。ちょうどお前がいて助かったよ。じゃ、あとのことはよろしく頼む。」「ちょっ…全然話が見えないんだけど? 何勝手に決めてんの? しばかれたいんですかコノヤロー」

 父はあらためて僕に説明を始めた。曰く…。

 妖怪の大物、ハッシャクという悪い奴がいて、父はそれを退治するためにスクヴス女学園まで追ってきたが、ハッシャクは霊体となって分裂し、退治されないように女学生たち全員に憑依して、彼女たちを操り始めたのだという。父は霊体を退治する能力はない。が、僕は幽霊を退治する力を持っているらしい。

 「…そうなの?」「そうなの!」…強引だなあ。それで。幽霊を退治するためには、学生たちのあいだから霊体を追い出し、全員から追い出すと、ひとつの巨大な幽霊になるので、それを一気に片付けてほしいとのこと。それが霊魂ハッシャクで、そいつを倒せば、退治は完了ということになる。

 「で、どうやって女学生から霊魂を追い出すの?」「ああ。簡単だよ。一発頭をひっぱたくだけで、お前の力ならあっさり霊魂を追い出せる。一度追い出せば二度と憑依できない。全員を軽く叩き続けるだけでいい。全員から追い出せば、ハッシャク霊の本体が現れるから、今度はそいつの前で“悪霊退散”と言えば、奴は粉々に砕け散ってオダブツさ。」

 「…かんたんだな…」「お前にはそのパワーがあるんだよ、努。じゃ、後は頼んだ。」「結局退治を押しつけてるだけですかそうですか。しばくぞ。」「まぁそういうなって。」父は部屋から出て行こうとした。「あ、そうだ、大事なことを言い忘れてた。」「なんだよ。」「お前の霊的な力はものすごいが、その力を封じることもできる。それは、とりつかれた女に射精させられることだ。敵もそのことを知っているから、お前を抜きにかかってくるはずだ。間違っても奴らの誘惑に負けて、その体で精子出すなよ? 出せば出すほど霊的な力が弱まり、ハッシャクを退治できなくなるからな。」「なっ!? そんな大事なこと…」「じゃあね〜!」

 父さんはそそくさと出て行ってしまった。ちょ、ちょっとまて…。何か大変なことになってないか? まとめるとだな…。

 女学生たちの頭を軽く叩けば、霊体を追い出せる。しかし、僕が彼女たちの体で抜かれてしまうと、その分だけ霊的な力が弱まってしまい、退治ができなくなる。相手もそれを知っているから、女学生たちの体を使って誘惑してくる。その誘惑に負けて射精し続けると大変なことになる…。

 えっと…。かなりの無理ゲーな気がするんですけど? 外に出ると、すでに女学生たちがあちこちで、数人ひとかたまりになって待ち構えていた。僕の姿を見つけると、彼女たちは一斉に追いかけてきた。

 「うわあん! やっぱりこうなるのかよ〜〜!!」一応…トランスとかできるのかな。「トランス!」…。しかし、何も起こらなかった。あの設定は無効らしい。時間も止められないし、女の肌触りや柔らかさをガードすることも、視覚攻撃をはねのけることもできそうにない。もっとも、できたとしても超科学とかなんとかで打ち破られてしまうのがオチなのだが。

 やっぱり自分次第というわけか。気をしっかり持って、誘惑に負けることなく、悪霊を退治し続けるほかはない。彼女たちを…かわいそうだがひっぱたくだけで、悪霊を追い出すことができるのだろう。力は強くなくていいらしいから、エッチな誘惑に負けさえしなければ、断然僕の方が有利なはずなんだから。

 「先生!」「鍵山せんせーい!」女の子たちが迫ってくる。僕は身構えた。

 「教育的指導!」ぺち! ぺちぺちっ! 体罰はイカンぞ。うむうむ。実にけしからんぞ体罰は。僕は彼女たちの頭を軽く叩いた。叩くというより手を乗せるというに近い状態だ。

 「あふ…」「ん…」学生たちは顔を上気させながら崩れ落ち、その場で気を失っていった。本当にこれだけで、悪霊を追い出せるんだな。

 がしっ! 「!!」美少女たちが僕の両手にしがみついてくる。叩かれないように手を封じてこようというのか。僕は彼女たちの手を軽く叩きながら振り払おうとした。

 「やん♪」「ああ…」頭でなかったとしても、その体の一部を叩くだけで、服ごしであっても、彼女たちから悪霊を追い払うことができた。

 悪霊が出て行くとき、学生たちは軽いアクメを味わわされるらしい。悩ましい声で小さく鳴くと、そのまま気を失って倒れていった。その声のいやらしさに心がくすぐられるが、心を鬼にして立ち向かう。

 思ったよりも無理ゲーじゃあなさそうだ。頭にかぎらず、どこかに念を込めて叩く…というよりも、やや強く触れるだけで、彼女たちから悪霊を追い出すことができた。チャーム団との攻防よりもずっと簡単だ。なるほど、特殊な身体能力は必要なさそうだ。

 僕は抱きついてくる娘、飛びかかってくる学生、しなだれかかってくる若娘たちを、次から次へと気絶させていった。倒れた女の子たちの体で人垣ができ、身動きが取りにくくなったところで、場所を移動させる。気絶した娘たちは程なく気がついて、日常に戻ってくれることだろう。その前に、追いかけてくる子たちをなんとかして、悪霊を全部追い出さなければ。

 僕は飛びついてくる娘たちを気絶させながら、わざと取り囲まれては一網打尽にするなどして、どんどんどんどん悪霊たちを追い払っていった。

 悪霊に操られている女の子たちは、なんとかして僕を興奮させようとして、惜しげもなく若い体で抱きついてこようとする。その柔らかさと弾力を身に受け続けてはいるが、彼女たちは次の瞬間には叩かれて、むなしく脱力しては気を失っていくのだ。

 ペニスはわずかに反応をし始めていたが、僕は教師だ。学生たちで欲情することがいかに反社会的であるかは熟知している。その思いが僕を抑制し、理性を保って、誘惑をはねのけ、その感触にほだされることなく、彼女たちに欲情する前に叩いて気絶させることができたのだった。

 それにしても…全校生徒か。さすがに数が多すぎるな。軽く叩き続けるにしても、だんだん疲れてきたぞ。どこかに逃げ込んで、一休みしたいものだが…。

 逃げ込むなら…トイレか。いや…かえってそういうところは女子たちが待ち構えているものだ。僕はテニスコートの裏に逃げ込んだ。ちょうど木で隠れ、女学生たちから姿が見えない死角があるんだ。僕は彼女たちをなぎ倒しながら、一目散に身を潜めたので、それ以上彼女たちに見つからずに、一休みすることができた。

 あとどのくらい、悪霊は残っているのだろう。半分以上は倒したはずなのだが。僕に悪霊を倒す能力があるのなら、サーチする能力も備わっているはずだ。

 僕は目を閉じて、気配を察知しようとしてみた。”のこり…47にん…”「!」頭の中にひらめいた。ああ、実は思った以上に、悪霊の数は残っていないな。だとするなら、あとは一気に片をつけるのが一番いいだろう。こちらから追いかけて体力を消耗するのは得策ではない。体育館あたりに待ち構えていて、彼女たちの方から襲ってくるのを待った方がいいだろう。

 体を十分に休めた僕は、体育館に足を運んだ。体育館にはすでに、悪霊たちが大勢集まってきていた。僕の姿を追ってきた娘たちが次々と入ってきている。ここで一気に片をつけよう。

 「…?」彼女たちは僕を取り囲んでいくが、さっきみたいに、いきなり飛びついてくるようなことはしなかった。僕が触れられる距離には近づいてこず、間合いをとって、僕の周囲をぐるりと取り囲んだままだ。至近距離まで来れば、悪霊を追い出されてしまうことが分かってきた彼女たち…というより悪霊の総意は、迂闊に僕に近づくことを避けようとし始めたのだろう。敵ながら賢明だな。

 だが、このままでは膠着状態だ。女の子たちはどんどん体育館に集まってくる。そしてついに…50人弱の娘悪霊全員が、体育館に集結して、僕にじりじり迫ってきた。もう少しでも近づいてみろ…間合いに入ってきた悪霊から退治してやる。

 「くすくす…」女の子たちは妖しく微笑み、じっと僕を見ている。「なっ!?」突然彼女たちは、制服を脱ぎ始めた! 僕を取り囲みながら、彼女たちは着替えを始めたんだ! 体操服にブルマ姿に変身する子、レオタード姿になる子、スク水になる娘、セパレーツ水着になる娘、スパッツ姿に変身する学生、あるいはあくまで制服を外さず、そのまま着崩して肌を露出させる学生もいる。さらには、下着姿やキャミソール姿、全裸になってしまう若娘さえもいた。

 バリエーションも豊かで、ブルマをはきながら上はブラジャーだったり、おっぱいを丸出しにしたり。逆に体操服に身を包んでいるのに下はパンティ姿だったり、毛の生えていないオンナを露出させたり。水着娘もレオタード娘も、それぞれのアレンジを加えて衣服をずらし、いやらしい部分が露出されるように工夫を凝らしている。

 制服娘は自分からスカートをまくり上げてパンツやオンナを見せつけ、上半身のおへそをさらけ出して僕に見せてくれる。ブラジャーだけの子もいればパンティだけの子もいて、全裸よりもいやらしかった。

 しまった! 残りの人数がわずかになったために、彼女たちは視覚の誘惑に打って出たのだ。油断していない僕であれば、相手が服を脱ごうと何しようとさっさと悪霊を追い出して上着をかぶせれば済む話。それが分かっているから、彼女たちはあえて視覚の誘惑をせず、飛びつき抱きついてきただけだったんだ。

 残り人数が50人を切った段階で、僕が彼女たちを誘って体育館あたりに来ることは、敵はとっくにお見通しだった。その人数になってからこそ、相手が僕を罠にはめる本領発揮だったんだ。

 取り囲んで、僕を視覚で誘惑し、精を奪い取って弱体化させる。それだけのことなら、全校生徒は必要ではなく、50人もいれば十分なのだった。はじめから、敵はここまで人数を減らすつもりで僕に襲いかかっていたんだ。50人になることは想定済み、というか作戦どおりで、そこまで減らしてからこそ、僕を食い物にしようとする作戦がいよいよ始まったというわけか。

 「ま…待て! 君たち! しっかりするんだ! 君たちは操られているんだ!」周りを見ても、若い女性たちのきれいな肌がどこもかしこも目に飛び込んでくる。ぐるりと体育館で取り囲まれているので、これ以上逃げることはできない。まんまと罠に引っかかってしまっていた。

 ペニスが反応していく。「だ、だめだ! 僕は教師だ! 頼むから正気に戻ってくれ。教師と生徒はこういうことをしちゃいけないん…」「くすくす…せんせえ…私たちといけないことしようよぅ?」

 だめだ…まるで聞く耳を持っていない。目を閉じて視覚を避ければ、彼女たちは一気になだれ込んでくるだろう。一部の悪霊を退散できても、完全に組み伏せられてしまうに十分な人数がそろっている。絶体絶命だ。彼女たちをしっかり見ながらも、そのしなやかな肌を目の当たりにしながら、なおかつそのエッチな誘惑をはねのけなければらない。

 スベスベの太ももが360度目に飛び込んでくる。足を開いて彼女たちは内股や付け根を強調してくる。どんどん心が犯され、興奮が高まっていくのが分かった。360度を取り囲む乳房の群れがハリがあっていやらしい。ふにふにの腕や、ツルツルの脇の下もなまめかしかった。

 妖しい微笑みで女学生たちが一斉に僕を見つめている…その視線さえも、僕をさらに欲情させていく。股間がくすぐったくうずく。まずい…本当に勃起してしまうっ…!

 「あああっ!」気がつくと僕は、全裸になってしまっていた。勃起すると服が消えてしまうのか。一体どうなっているんだ。ぴくぴくと隆起していく有様を、若い娘たちに大勢、見られてしまった。その羞恥がさらに、ペニスを大きく膨張させていく。

 じりじりと迫ってくる娘たち。「く…来るなッ!」僕は身構えた。こうなったら、近づいてきた女の子たちを片っ端から退散させるほかはない。

 「鍵山せんせい…すきっ」一人の水着娘が前に出てくる。僕に抱きつこうとした。「うわあ! やめろお!」僕は抱きつく彼女を押しのけるようにして、その腕を叩いて悪霊を追い出した。ぐにっとなまの肌が僕の体に押しつけられ、一瞬こすれていった。その足のシコシコした感触が一瞬、僕に刻みつけられる。彼女に触れて悪霊を追い出したときも、その手に女体の弾力とスベスベ感がしっとりと刻み込まれた。ペニスはさらに性欲にくすぐったくうずく。

 「あははっ!」「うわあ!」いきなり後ろから飛びつかれ、ペニスの先端を握りしめられてしまった! 「だめっ! 離して!」僕は彼女から悪霊を追い出したが、じかに肌と肌がこすれ合ってしまい、さらに興奮が高まってしまう。

 「ほれほれ〜♪」ちょみちょみちょみ。「あうう!」別の娘が手を伸ばして、ペニス先端を柔らかい指先でこしょこしょしてきた! その電撃のような快感に、つい僕は腰を引いてしまう。

 「ほらあ…先生…もっと見て…?」女の子たちは乳房を強調し、別の娘は足を開いてオンナをじかに見せつけてきた。一瞬、心奪われる。

 「んっ!」すかさず横から僕の腰に張りつき、ペニスを口に含むと、一気に唇でしごきたててきた! 「ああやめろ!」僕は彼女の頭を叩いて難を逃れた。

 次から次へと抱きついてきては、若い感触を僕の体のあちこちに押しつけこすりあげ、さらに僕をとろけさせていく。気をそっちに回したとたんに、誰かがペニスに触れ、しごき、撫でさすり、くすぐり、咥え、乳房や生足やお尻で挟み込んでくる!

 じわじわと高められ、僕は内股になって腰を引いたまま、娘たちの怒濤の快楽に身をよじらせた。なんとか抵抗して、ペニスに群がる女を一人、また一人と倒していくが、僕が倒す人数よりも遙かに多くの美少女が、すでに僕の全身にぴったり張りついてしまっていた。がっしりと手首が掴まれ、天高く万歳させられると、これ以上僕は彼女たちを気絶させることができなくなった。

 そして数本の腕が一斉に、ペニスの先端から根元までを覆い尽くし、玉袋や会陰、お尻の穴までが、柔らかくスベスベの女手に埋めつくされた。

 彼女たちは思い思いに撫でさすり、しごき上げ、揉みしだいて、そのなまの手のひらや甲の感触を、みずみずしい肌触りと一緒に刻みつけ、思い思いに蠢いて、ペニスに快感を送り込んでくる!

 「うあああ!」腰全体が娘たちの手で蹂躙されている感じだ。あちこちを撫でさすられながら、おっぱいや太ももを滑らせ、股間は女手の群れで見えなくなっている。僕は腰をくねらせながら快楽に抗ったが、とろけそうな下半身のくすぐったさに耐えきれず、がくがくと膝が笑ってしまう。

 「うふふっ…先生…気持ちいい?」「あああ…だめ…僕は…先生…ううっ!」「気持ちいいんでしょ。このままいっぱい出してね?」乳首がいたずらな指先でくすぐられ、首筋に何人ものキスマークがくすぐったくつけられると、僕は溜まらず、お尻の奥のくすぐったさに身を任せてしまった。

 快楽が急に高まり、えもいわれぬ多幸感が襲いかかってくる。ぎゅっぎゅっぎゅっと強くしごかれると、出したくてたまらなくなっている精巣から、一気に精液が絞り上げられる!

 玉袋がこちょこちょとくすぐられると、その勢いですべてが押し出され始めた。「あああ! だめっ! だめええ!」僕は踏ん張って抵抗した。教師が学生の手コキで射精なんて、とんでもない不祥事だ。悪霊のせいで操られていたなんていいわけは通用するはずがない。

 「我慢しちゃだめだよ? ほらほらあ!」手コキのスピードが速くなる。女体の群れの真ん中で包まれながら、僕はついに耐えきれなくなった。

 どばばばば! 大量の白濁液が、女の子たちの手のあいだからほとばしる! ああっ…出しちゃった…もう…終わりか…。そんな思いさえも、怒濤の快感の前に頭の中が真っ白になって、容赦なくかき消されてしまうのだ。

 「あふ…」「いっぱい出たね。せんせい…」「もっと出してみようか?」彼女たちは責める手を緩めない。「こっ! これ以上はだめだっ!」僕は彼女たちを振り払うと、一気にその女体を叩きまくり、どんどん気絶させていく。

 一度出したときに、わずかではあるが落ち着きを取り戻せた。もっとも、プロラクテンは分泌されなかったみたいで、倦怠感もなく、いわゆる賢者モードにはならない。まだまだ射精させられそうな勢いだった。

 だが、強烈な背徳感が僕を奮い立たせ、なんとか理性を取り戻して、取り囲む学生たちをどんどん倒していくことができたのだった。完全に密着しているから、ほぼ全員が至近距離だ。20人、30人と、若娘たちを気絶させていく。

 それでも女の子たちは、しつこくしがみついて、どんどんペニスを咥えてフェラチオし続けてくれる。僕はフェラ娘を気絶させ続けるが、倒れた先で次の学生がペニスを舐めるのできりがなかった。

 内頬に先端を押しつけこすりあげながら、なめらかな舌が素早く全体を舐めしゃぶり続け、ぷるんとした唇が棒をしつこくしごき続ける。彼女たちを全滅させるよりも、二度目の射精の方が早かった。

 「あああ! 止めて! 首っ! うごかさないでえ!」僕は腰を引いて懇願するが、若娘は決して口を離さず、ものすごい勢いで頭を振りながら根元から先端までフェラの嵐にさらしてくる! 若い髪の毛がさらさらとなびいた。

 「うっく!」僕は耐えることができずに、彼女の口の中に精液をぶちまけてしまった。僕は彼女を叩いて気絶させると、ついに全員から、悪霊を追い出すことができたのだった。

 あとは…悪霊退散と言えば終わるんだっけ。しかし、射精を二度もしてしまっている。一体、どのくらい弱体化しているのだろうか。

 ゴゴゴゴゴ…。地響きがうなり声を上げ始める。外だ! 僕は慌てて外に飛び出した。

 「うおお!」そこには、追い出した悪霊の集合体が、空中に渦巻いていた。地響きはそのまがまがしい存在が引き起こしていたのだった。

 霊体は黒い魂のような形をしていたが、それが空中で数百、どんどん集まっている。それは巨大な黒い塊となっていく。そして…。

 ギン! 巨大な黒い塊に、大きな赤い目がぎらっと輝く。いよいよこれが本体か。

 「いちどめ は みわく の わな」「むっ!?」赤い目の塊がしゃべり始める。僕は身構えた。「にどめ は いかい の ごくらく」地響きがさらに大きくなる。はやく…こいつを倒してしまわなければ! 「さんどめ は はっしゃく の よみがえり!」

 「あ…悪霊退散ッ!」ぶわあっ! 黒い塊が霧のようにはじけ飛び、空中に消えていった。た…たおした…のか!?

 地響きも収まった。それから…何も起こらない。だいじょうぶ…かな…。まだ2回しか射精していないから、僕の弱体化もほとんどなく、一気に敵を打ち倒すことができたのだろうか。

 「おおっ、見事に倒したな。」くそ親父がひょっこり顔を出した。こいつ…逃げたふりをしてずっと隠れてやがったのか。「大丈夫か。まさか、敵の誘惑に負けて射精なんかしてないよな? な?」「…。」「まさか! 出しちゃったのか!」「うるせえ! 恥ずかしいことを大声で言うな! ああ! 出したよ! でも二回だけだ!」「なんと! …おそろしいことになった…」「どゆこと?」「奴は消える前に言っていなかったか? 一度目は魅惑の罠、二度目は異界の極楽、三度目はハッシャクの蘇り…ってな。」「あ、そんなこと言ってた。でもその前に奴を倒しちまったよ。」

 「いいや! ハッシャクは倒れていない。一時的に異世界に飛ばされただけだ。そう簡単に倒せる相手でもないんだ。だが…この世界からは一応退治されて、しばらくは戻ってこれないから、それはそれで良い。」「じゃあいいじゃない。解決ってことで。」

 「馬鹿者! あれほど敵の誘惑に負けて出してはいかんと言ったではないか! いいか。射精の弱体化は、同時にハッシャクが術者にかける呪いでもあるのだ。自分に敵対した者を、ハッシャクは絶対に許さない。しこたま出せば、術者は弱体化して、ハッシャクを退治する力を失う。しかし、射精回数が少なければ、たしかにハッシャクは退治される(異世界に封じられてしばらく戻れない)が、その代わりに、術者に呪いをかけ、精根尽き果てるよう仕向けられるのだよ。」「まじかよ…」

 「一度でも射精すれば、”魅惑の罠”、すなわち、起きている間、強烈なフェロモン体質になって、そばにいる若い女性を発情させてしまう呪いがかかるのだ。どうにも我慢ができなくなってしまうほど、女たちはお前に心奪われ、狂わんばかりに体がうずいてしまうのだ。」「げっ…」まずいだろ…それはいくらなんでも! 僕は女子校で先生やってるんだぞ? 度を超すくらいにモテてしまっては…身の破滅だ。

 「一度でも射精すれば、現実の女たちにつきまとわれ、精根尽き果てるほどに射精させられて、遅かれ早かれ絶命してしまう。呪われた男は、何度でも連続して射精し続けることができてしまうからな。生半可な術者は、ハッシャクを封印できても、大勢がそれで命を落としていったのだよ。」「じょ、冗談じゃない…最悪だ…」

 「もし、二回射精したというなら、”異界の極楽”の呪いを受ける。異世界に飛ばされ、そこで身体の自由を奪われ、女としての身体能力を最高度にまで高められた天界の住人、いわゆる”天女”たちと交わり続けることになる。そこでは絶命することはないが、逆に延々といつまでも極上の快楽に犯され続け、体は永遠にイキ続けながら、あまりの快楽に精神が崩壊しきってしまうらしい。」「うわ…どうしよう…」

 「ま、まだマシな方なんだ。3回以上出してしまったら、ハッシャクの退治ができなくなり、奴に捕まり、魔界に連れ去られてしまう。連れ去られた先で、ハッシャクの作り出す幻影数百億人の女たちと、ハッシャク自身とを相手に、身も心も滅びることが許されずに永遠に交わり続けることになるんだ。狂うことさえも許されない、快楽地獄なのだ。術者でもない男がハッシャクに魅入られたが最後、いきなり連れ去られてジ・エンドだ。術者相手には誘惑攻撃を仕掛けて、弱らせたところを連れ去る。それが奴の本領なのだよ。そうなったが最後、特別な術式がなければ身を守ることができない。その術式を完成させるのはきわめて難しく、たいていは失敗してハッシャクの餌食になっちまう。」

 「た、助かる方法はないのか?」「万に一つの可能性で助かることはある。が、3回以上の射精をしてしまった場合、絶望的とみた方がいい。しかし…2回までの射精なら、簡単な術式で呪いを解くことができるだろう。」

 「じゃ、じゃあ…さっそくその術を…」「俺はやり方を知らないんだ!」「ちっとは役に立てこのクサレチンカス!」「ごめ〜ん♪」「ごめえんじゃ済まないだろう! なんとかしてくれよ!」「まぁ。気をたしかに持って、快楽に狂ってしまわなければ、ちゃんと帰って来られるから。しかも異世界で何年過ごしても、こっちの世界では一秒も経っておらん。時間軸が違うんだ。発狂しなければ何もなかったことになるからさ。がんばって♪」

 「がんばれるかー!」悠久の時を、天女相手に狂わされて、時間が経てば元に戻り、こっちの世界では時間が進んでいないから、乗り越えさえすれば、何もなかったことになる。理屈は分かるが、精神崩壊しないはずがないじゃあないか。「もっとも、無事に狂わずに帰ってきた男はいないけどね☆」「うわあん!」

 視界のまわりが白くなっていく。あちこちに白いぼかしが入ったようになり、それがどんどん拡がっていく。「始まったみたいだな。お前の体のあちこちが白くなってきておるのお。じゃ、行ってらっしゃーい!」「は、薄情者〜〜〜!!!!!」

 「言うことを聞かずにイッちゃったのが悪い。あ、あとね、フェロモンの呪いは一生有効だから、戻ってきたら男しかいないところに強制移住させるから。」「うわーん!」僕は白い空間に吸い込まれていった。

 「…!」気がつくと僕は、まったく別世界に飛ばされていた。白いふわふわした世界だ。ここがどこなのか、まったく分からない。ただ、いわゆる“天界”なるものであることは分かっていた。ここで僕は、無数の天女たちを相手に快楽に溺れてしまうことになるのだ。

 「…!」声が出ない。体も…動かない。なんとかしてここから逃げなければと思っても、自由がまるで利かないのだ。

 僕はどこかの館の中にいるみたいだ。床も、周囲のあちこちも、白いもこもこした雲のような物質が飛び出していて、ここが現世でないことは一目に分かった。裸にされていて、うつぶせの状態で寝かされている。

 いや…”寝かされている”という表現は、正確ではないな。僕の体は、床から数十センチのところで浮かんでいたからだ。うつぶせの体勢で、何にも支えられていないのに、文字どおり空中に浮かんでいて、それでいて身動きがとれないでいる。

 何かに拘束されているわけではないものの、実質的に体の自由が利かず、僕は全身がんじがらめにされているのと同様だった。圧迫感はない。体が動かず、周囲を見回すこともできない。ただ眼下の雲のような床を眺めるしかできなかった。

 「!」とつぜん、全身に何かがまとわりついた。そのなめらかですべすべした柔らかい感触は、あちこちを滑り回るシコシコしたスベスベの感触や、乳房や臀部の膨らみから、裸の女たちの群れであることがすぐに分かった。その姿がうっすらと分かってくると、女たちはさらに大胆な行動に出る。

 半透明の裸の美女たちが、僕の前面以外のすべての部位にまとわりついている。僕と同様、彼女たちも宙に浮かんでおり、背中にも両側にも複数人張りついて、若くハリのある裸体を押しつけこすりつけ、滑りまくっているのだ。

 生足やおっぱいやお尻やおなかや腕が密着している。首筋には何人もの唇が張りついて、ちゅうちゅうとくすぐったく吸いついている。女体が密着していない細かい部位は、しなやかな女手が覆い尽くし、撫でさすり、くすぐり、しっかり握りしめて、しっとりした手の感触を刻み込んできていた。

 その心地よいとろける感触と、脇の下や足の裏をくすぐる感覚によって、僕を性感へと導き、無理にでも立たせようとしてくるのだ。

 「〜〜〜っ!」その甘美な肌触りとくすぐり攻撃によって、股間がくすぐったくうずき始めた。くっそ…ここで立たされたら、いよいよ快楽地獄が始まってしまう。なんとしても勃起は避けなければ。

 「!!」突然ペニスにくすぐったい感触が走る。ああっ…きもちいい…! 誰かが、いたずらな指先でちょみちょみと先端をこすっているのだ。数本の指先が亀頭ばかりをピンポイントでこするように素早く撫で上げている!

 そ、そんなの反則だッ! 僕はあっけなくペニスを一瞬で膨張させてしまった。

 「っ!!」あああっ! 突然、雲のような床の下から、裸の女が浮かび上がってきた。まるで綿のような床から盛り上がってくるように、全裸の美しい大人の女が現れたのである。彼女は僕をにっこりと見つめながら、体を開いて僕に密着する!

 ふにっと柔らかい感触と、ハリのある大きな乳房が下から抱きついてきた。

 ずぬぬ…! 強烈な快感が股間を走る。僕はいっさい動けないのだが、体は勝手に動いていく。自分の意志とは関係なく、勝手に腰が落とされ、天女のオンナにペニスをねじ込んでいったのである。体が動かない、のではなく、完全に天界の者に全身を操られているのだ。僕たちは正常位で結合した。

 「〜〜!」その瞬間、あまりの天国に僕は感極まった! オンナの締め付けが半端ではなかった。あまりに強い締まりでペニスが圧迫され、ちぎれてしまうのではないかと思うくらいに狭すぎる膣内が、やわらかすぎて優しくくるみこむようにペニス全体を包んで、無数のヒダが一つ一つ分かるくらいに丹念に敏感な部位にコショコショと絡みついて離さない!

 ああああ! 僕は無言のまま、精液を膣内に吐き出した。こみ上げるとか、我慢しなくてはとか、いっさい考える時間も与えられず、入れてしまったとたんに、天女の極上の名器にほだされ、瞬時にして射精にまで追い詰められてしまったのだ。

 「ああ…」僕は悩ましいため息を漏らした。なんとか声だけは出せるようになっていたが、言葉を発することも叫ぶこともできない。快楽のあえぎ声だけが自然に出てしまう感じだ。

 この天界では、性欲が衰えることも疲れることも痛みも苦しみもない。そもそも、そういうマイナスの感覚自体が神経から詳細に取り除かれてしまっているのだ。

 下の天女がまた床に沈み、別の美少女が下から盛り上がってきたとき、僕は周囲の天女たちの全身の感触を味わいながら、再び勃起させられていた。そしてまたもや、正常位で結合してしまう。

 「んああ…」僕はペニスを脈打たせながら、腰を必死で大きく振らされ続けていた。自分の意志でそうしているわけではない。周囲の天女たちが僕の腰をゆり動かしているわけでもなかった。体が勝手に動いているのである。何者の意志によってか、僕の体が意志に反して勝手に動かされていて、体の力を入れようが脱力しようが、自分の意志で動かせるところは何一つないのだ。

 そうして怒濤のような快楽の中で、僕は脈打ちながら正常位でガンガン腰を上下させ、ペニスをオンナの中で激しく出し入れし続けた。それによって、射精の時間が無理にでも引き延ばされ、数分間、膣内で搾り取られ続けるのである。

 出し尽くしたと思ったら、周囲の女体が蠢く。女の子は床の下に引っ込んだ。天女たちに愛撫され、全身密着されてむにむにされると、程なくして、また僕は勃起させられる。

 我慢しなければ、勃起を抑えなければという意志をあっさりと甘く打ち砕いて、なめらかな肌触りと柔らかさ、キスの嵐と、スベスベの手の感触を刻みつけられ、半立ちになったが最後、無数のしなやかな手のひらや指先や甲が、じかにペニスをくすぐり、撫でさすり、揉みしだいて、しごきあげるのだ。

 勃起が完了したタイミングで、下から天女が盛り上がってくると、体が勝手に動いて正常位に持ち込む。数秒と持たずに、天女の甘美すぎる名器に追い詰められ、勝手に動く腰の動きでペニスがこれでもかとしごきつくされると、律動しながらまたもや、数分間射精し続けるのだ。それの繰り返しだった。

 ペニスを飲み込む名器の群れは、一人一人少しずつ味わいが変わって、決して飽きさせない。どこまでも強く締め上げるのに、無数のヒダが敏感なところに食い込んで、とろけそうな柔らかさで心地よい天国に導いてくれる。

 射精していない時間よりも、多幸感のもとでイキ果てている時間の方が格段に長かった。下に寝る女性たちもさまざまで、ふくよかな美女もいれば、古風な女性もいれば、褐色系、金髪もある。背丈や年齢層もさまざまで、熟年女性もいれば若娘もいたし、かなり幼い顔立ちの少女まで混じっている。その全員が、吸いつくもっちり肌触りの持ち主で、ペニスをこれでもかと瞬時にして絞り尽くせるほどの高い攻撃力を持つ性器を備えていた。

 1時間に数人相手に射精を続け、射精していないで勃起の誘惑にさらされている時間が数分。残りの時間は、オンナの中で精液を爆発させていた。まるで、次々と運ばれてくる天女に覆い被さっては精液を注入する自動生産機械工場のようだった。

 延々と…これが休まず24時間、何年も、何百年も繰り返される…これで狂わない男などいるはずはないだろう。理性を保つことは不可能だ。僕はもう、何も考えられなくなってしまっていた。



######

理事長:「やりすぎよ。」
マミー:「も、もうしわけありません! まさかこれほどとは…」
理事長:「ハッシャクはあなたの手に負える妖女ではありません。それを召喚するとは…何をお考えかしら?」
マミー:「お、お許しを…」
理事長:「このままでは鍵山先生の精神が崩壊してしまいます。ハッシャクはすでに、我々の淫夢の枠を超えて、自分の世界に彼を引きずりこんでしまっています。我々から鍵山先生を奪い、その淫夢をのっとってしまったのです。…マミー、自信過剰ではいけません。己の力がどのくらいまで通用するのか、試してみたくなる気持ちは分かります。しかし、分不相応な相手を召喚すれば、のっとられ、奪われてしまうのです。このままでは、鍵山先生は夢だけでなく、現実の肉体まで天界に連れ去られてしまいます。」
マミー:「わ、私は…ハッシャクを召喚して利用することができれば、これほど心強いことはないと考えました。自在にハッシャクを操ることができれば、用務員も…そう考えてのことでした。」
理事長:「気持ちは分かります。私の娘ですもの。野心があることも、ね。でもね、ちゃんと筋道を立て、自分の力のおよぶ範囲内で、堅実に、着実に力を蓄えながら、それにふさわしい行動を通して、さらに力をためる…淫魔の中には一攫千金を狙う輩は後を絶ちませんが、それで成功して魔王になれるのはほんの一握り。多くは自滅して小悪魔に成り下がり、淫魔界でこき使われて終わるのです。堅実に蓄えた方が、結局は自己の力になれるのです。そのことを忘れないで。」
マミー:「申しわけありませんでした。」
理事長:「ハッシャクを利用するという発想自体はいいわ。きちんと操ることができるなら、これほど力強い妖魔はいない。奴は、人外の獣魔でありながら、美しい肉体と大きな体を手に入れ、魔界にも天界にも自在に足を運び、そのそれぞれに独自の世界を作ることができるほど、底知れぬ力を溜め込んでいます。低級ではありますが、神の一種の域にまで達しています。フェロモンを操って人間界の女たちを襲わせ、天界に導いては無数のフーリーたちを操って精神崩壊するほどの天国を味わわせ、魔界に導いては天界を遙かにしのぐ快楽をハッシャクみずから与える。それでいて純粋な淫魔ではなく、妖怪神に近い存在ゆえ、どの世界にも自在に現れることができる。力をどんどん溜め込むことができ、精を荒稼ぎできる特殊な存在…。目の付け所はいいのよ。さすがは私の娘。」
マミー:「…。」
理事長:「失敗は誰にでもあります。私なら…ハッシャクを操れる。いいかしら? 暴発するほどの強いパワーの持ち主、しかし魔族のような高い知性で主体的に行動するというよりは、本能に近い感覚で男を追い回す執念の持ち主…それがハッシャクよ。だから、奴を操るためには、それを上回る力で操作するか、頭を使って操作するかのいずれかの方法があります。マミー、あなたは力ずくでハッシャクを操ろうとして失敗しました。でも、奴を利用するために、無駄に力を浪費させてパワーで押さえ込む必要はないのです。ハッシャクの妖気の一部を拝借し、こっそり使用するだけで、十分操れます。奴に気づかれないままで、鍵山先生の淫夢にハッシャクを召喚できるのです。」
マミー:「そ、そんなことが…」
理事長:「今となっては、ハッシャクに気づかれてしまったので、力づくで追い払うしかないでしょう。しかし追い払うとき、その妖気のごく一部だけを残留させ、私の魔力で補ってやれば、鍵山先生を狂わせることなく、ハッシャク淫夢の続きを見せてあげることができます。…こちらの思惑どおりのアレンジを加えて、ね。」
マミー:「理事長さまのお力を無駄に使わせてしまったこと、せつにおわびいたします。」
理事長:「しっかり反省して、二度と繰り返さなければいいのよ。そうやって娘が成長してくれるのはうれしいわ。気にしないことね。…むうん!」

 理事長の魔力が飛ばされた。ハッシャクの妖気を上回る量でありながら、周囲に影響を与えないように調整され、鍵山の寝室まで送り込まれるのだった。

理事長:「…これで大丈夫。ハッシャクは追い払いました。鍵山先生には、甘い夢の続きを見ていただきましょう。…ただし、相手は天女ではなく、…あくまで学生たちです。それで、学生たちの魅力をたっぷり叩き込んで、現実の学生たちの性的魅力にとろけきっていただきます。ふふふ…」

######



 「はっ!」気がつくと、僕は建物の中にいた。ここは…学校だ! 僕はもとの世界に戻ったのだろうか。自分の手を見る。周囲を見回す。理性は…ある! 精神崩壊していなかった。ああ…良かった。

 「!!」しかし、次の瞬間、僕の全身が凍り付いた。窓の外を見ると、あるはずの校庭も山もないのだ。無限に拡がっていると思われる、白い雲の床。校舎だけがあって、その周囲には何もない空間。ふわふわした白い綿状の床が、どこまでも拡がっているばかりだった。ここは…学校じゃあない!

 たしかに校舎はスクヴス女学園の作りそのものだが、この世界はまだ、ハッシャクに導かれた天界なのだ。体は、…動く。自分の意志で手足を動かすことができた。さっきみたいに完全に拘束されているわけではなかった。しかし、現実世界に戻れたわけではない。つまり、甘い快楽の罠に、僕はまだまだ閉じ込められているということだ。

 体が動くのは助かる。なんとかして、ここから脱出しなければ、しかし…一体どうやって? そもそも、これから何が起こるのかさえも、分からないのだ。

 僕は周囲を警戒しながら、校舎の中を歩き回った。人の気配はない。中を浮かぶ天女の姿もないし、まとわりつく感触もなかった。

 教室に入る。誰もいない。僕は机の間を歩き、どこかに脱出の手かがりがないか探してみることにした。校舎内を探索して何もなければ、外に出るほかはないだろう。…出られればの話だが。

 「!!」突然、制服姿の娘が現れた。僕が通りかかるまで誰もいなかったのに、ある机の横に来たとたん、その椅子に座る女学生が突然現れたのだ! それに驚き、思わず足を止めてしまう。スクヴス女学園の制服に間違いはなかった。スカートが異常に短い学生は、しっとりとした視線で僕を見上げている。机の上には教科書が広げられているが、彼女はじっと僕を見据えている。そして…。「なっ…」学生は自分から、スカートをまくり上げた。

 パンツが見えるまで、座ったまま彼女はさらに生足を露出させ、太ももの付け根や内股を惜しげもなく、僕に見せつけてきたのだ。「だ、だめだよっ…」顔を背け、その場から立ち去ろうとした。

 「!」しかし、体が動かない! さっきの正常位地獄と同じように、僕は体の自由を奪われた。勝手に動いてしまい、自分の意志ではいっさい動かない。

 操られた僕は、ただじっと、女の子の両脚を凝視させられていた。スベスベでなめらかな生足。肌のきめが細かく、こんなに間近で見れば毛穴が目立つはずなのにそのポツポツがまったく見えない。

 僕は女の子のパンツと太ももを舐めるようにあちこち凝視し続けた。彼女もそれに合わせて、足を開いたり組んだりしながら、横尻や内股やふくらはぎ、はたまたパンツに浮き出たオンナのスジまでを、いやらしい動作でゆっくりしっとりと見せつけ続けてくれている。

 ふとももの膨らみは女らしくしっかり肉付きがいいのに、膝から下はすっと細く、ふくらはぎは大人っぽくしなやかな膨らみだけで引き締まっている。そのなまめかしく形のいい両脚を眺め続けている内に、どうしても触りたくなってしまっていた。

 その願望を反映するかのように、僕の手は勝手に動き、彼女のふとももを撫でさすった。「ああっ…」吸いつくようなみずみずしい肌触りで、どこまでも指がめり込んでいく柔らかさを、女の子の生足は具えていた。内股を撫でさするだけで、僕は興奮させられていく。

 すると彼女は、机を前に押しだし、体を前にずらして、お尻と背もたれの間に男性一人が入れるくらいのスペースを作ってくれた。

 すっかり勃起してしまった僕はすでに全裸だ。僕は彼女の後ろに跨がり、同じ椅子に両脚を開いて座る。そして後ろから制服の美少女をぎゅっと抱きしめた。柔らかさが生地ごしに全身に伝わってくる。甘い髪の香りが鼻孔をくすぐり、僕は我を忘れた。

 僕の手は勝手に、女の子の生足を撫でさすっていく。服ごしのおっぱいの柔らかさもいいが、やはりじかに肌に触れ合う、この感触がたまらない。僕の両脚に吸いつくふとももの感触を愉しみながら、同時に両手で内股の肌触りを味わっている。腰をゆったり前後させて、彼女の腰やお尻にペニスを押しつけ、その弾力を股間に味わう。

 女の子はスカートを脱ぎ、さらにパンティも脱ぎ捨てた。じかにお尻の感触がペニスにこすれてくる。僕は彼女の太ももを堪能しながら、お尻と腰のスベスベの肌触りにしきりにペニスをこすりつけ続けた。

 だんだん感極まっていく。女学生相手に、してはいけないことをしているという背徳感が、かえって僕の興奮を高めてしまう。止めなければという思いで力を入れようとしても、体は操られていて、自由が利かない。このまま出しそうになってしまう。

 すると不意に、女の子が腰を浮かせ、早業でペニスを生足に挟み込むと、ぎゅっとペニスを包んで締め上げてきた! 「んああ!」さんざん味わわされてきた太もものなめらかな感触が、今度はじかにペニスを包み込んでいる!

 「あああ! ふともも…やわらかっ…!」僕は一心不乱に腰を突き上げ、ペニスをスマタでしごきあげた。女の子のほうもそれに合わせて、小刻みに上下してペニスをスベスベの内股でこすりあげてくれる。

 僕は彼女の上半身を強く抱きしめたまま、股間に拡がる強いくすぐったさに、何も考えられなくなった。「ああっ! 出る! うぅ〜っ!!」女の子の臀部の弾力を腰いっぱいに感じながら、僕はペニスを脈打たせた。太ももの間から、濃い白濁液がほとばしっていく。

 女の子が足を開くと、にゅと…っと体液が内股にしたたっていった。その光景が何ともいやらしい。僕は女学生と淫らな行為をしてしまったんだ。

 だが、それでも体の自由は利かない。彼女はその体勢のまま、巧みに腰をくねらせると、ペニス先端をオンナ表面にあてがった。「ああっ! だめ! それだけはッ!」僕は抵抗しようとしたが、やはり体は動かない!

 ずぬぬ…あっさりとペニスが女学生の中に飲み込まれてしまう! そして、ずにゅずにゅといやらしい音を立てながら、ふくよかな腰が激しく浮き沈みし、ペニスをこれでもかと締め上げながら優しくしごき続けてくれた!

 「あああっ! 気持ちいい…」僕は受け身の体勢で悩ましい声を上げた。天女ほどの名器ではないにせよ、若くハリのある肉体の極上のオンナに包まれ、しごきまくられて、また高められていった。

 中出しだけは…避けなければ! そんな思いで我慢を重ねても、女学生のリズミカルな上下運動と、僕の腰にこすれていくスベスベのお尻の感触が、甘く僕の意志を食い破ってくる。

 我慢して踏ん張っていても、それを超えるくすぐったい快楽が股間にじわじわと拡がっていって、また脈打ちそうになる。それでもと渾身の力で踏ん張るが、さらにスピードを上げるリズミカルな腰使いが、抑えた快感を再び高め、僕はどんどん追い詰められていく。

 「んあ!」びゅるるっ! またもや精液が、膣内で吸い上げられていった! 僕は彼女の髪と汗の香りを嗅ぎながら、出し尽くした脱力感に頭の中が真っ白になった。

 女学生はそのまま消えていった。僕はやっと体の自由が利くようになり、しかし服は戻らずに、全裸のまま、再び校舎内を歩くことになってしまった。

 「ああっ!」廊下に出ると、生足を露出したレオタード姿の若娘に出会ってしまった!

 そのとたん、体の自由が利かなくなり、またもや勝手に全身が動いてしまう。僕は彼女に近寄り、ぎゅっと抱きしめると、そのまま濃厚なキスを交わす。ショートカットのかわいらしい美少女で、シコシコしたふとももの感触が僕の両脚にこすれ、何とも気持ちがいい。

 「ね。先生…エッチするの?」「うう…だめ…」言葉では遮るものの、体は勝手に動くままだし、その甘い囁きにあらがえる精神力もなかった。

 僕は彼女の片足をあげ、レオタードの股間部分をずらすと、下からペニスを突き上げた。ぬるりとペニスは膣奥まで吸い込まれ、直情的な締まりに包み込まれる。

 僕は素早く腰を突き上げて、ペニスでオンナをかき回し続ける。すると若い締まりがペニスに襲いかかり、それでいてどこまでも柔らかい筒の感触でこれでもかとしごきあげてくるのだった。「うぐっ!」僕はまた、女学生の膣内に精液をぶちまけてしまった。

 女子学生がいなくなり、体の自由が利くと、またふらふらとさまよい始める。階段にさしかかったところで、ブルマ姿で上半身裸の女の子と出くわした。

 「ああ! また…」僕は勝手に動き始め、階段のところに腰をかけ、彼女の前にペニスをさらけ出した。女の子は下から僕の腰に張りつくと、そのふくよかな乳房でペニスを包み込んだ。

 「ほら…せんせえ…いいきもちでしょ…私のおっぱい…」しゅこしゅこしゅこしゅこ…「あああ! やわらかくって…気持ちいっ…」しつこいパイズリがこれでもかとペニスをしごきあげ続ける。そのスピードが上がり、出しちゃだめだと自分に言い聞かせても、若い乳房のぷるぷる震える姿を目の当たりにして、我慢しきれなくなってきた。

 ごぼぼ! 白濁液が大量に、胸の谷間から溢れ落ちた。

 解放された僕は、出口めがけてふらふらと歩き続ける。そのあいだに何人もの女学生に出会ってしまい、そのつど、手や口、生足、オンナやアナル、おっぱいや脇の下で、しこたま精液を搾り取られた。そのつどそのつど、教え子たちの体の良さを存分に刻みつけられてしまう。誰とやっても、何度やっても、飽きることのない快楽の宴だった。

 ああ…学生…気持ちいい…したい…本当に…もっと…いっぱい出したい…

 昇降口で女学生がフェラチオしてくれている。ちろちろと先端ばかりを重点的に舐めまくり、時折ふにふにした唇で棒をしごいては、喉奥深くまで咥え込んでくる。その連続攻撃に、僕はあっさり精を抜かれてしまう。もはや我慢などできなかった。その気にもなれず、堕落した僕は、女学生に会うたびに、激しく欲情し、半ば自分から快楽を求めて、彼女たちに抱きつき、されるがままに気持ちよくなって射精していた。

 フェラチオ娘に抜いてもらうと、僕は学校の外に出た。

 「!!」突然、目の前の景色が変わる。そこは…見覚えのある部屋だ。

 さっきまでスクヴス女学園の校舎内にいたのに、今はまったく違う場所にいる。

 そう…ここは…別れた彼女の部屋だった。

 「ちょっと! 何してんのよ!」

 突然怒鳴りつけられた。振り返ると、懐かしい彼女の姿が、そこにはあった。

 「なんで勝手に入ってくるわけ!? 信じられない!」彼女は怒り心頭だ。それもそのはず、別れてからしばらく経つし、それ以来コンタクトをとっていないのに、いきなり合い鍵もなしに、彼女の部屋に侵入、しかも全裸だ。

 「出て行けよ! 警察呼ぶよ!」もはや彼女に愛情のかけらは感じられなかった。僕に対する視線は、ただ”おそましい””こわい”という、マイナスの感情しかなかった。その手には見覚えのない指輪がはめられている。きっと別の人とつきあっているのだろう。

 僕も、何が何だか分からないまま、きょとんとしてその場に立っている。服もないし、家宅侵入だし、混乱に混乱が重なってしまう。

 「ご! ごめん! でていくよ!」はっと我に返った僕はこのままここにいてはいけないことを悟り、慌てて部屋を出ようとした。

 「はっ!」とつぜん彼女が短い叫び声を上げた。

 「ああああ!」そして、急にその場に座り込み、ぎゅっとうずくまって震えた。

 「ど、どうしたんだ!? 大丈夫か!?」「さ、さわらないでよ!!!」断固拒絶する彼女。しかし、その顔は上気して苦しそうだ。

 「きゅ、救急車…」しかし僕は全裸で、携帯も持っていない。

 「出て行けってば!」彼女は憎しみを込めた声で、うずくまったまま叫んだ。

 僕は仕方なく、その場をあとにすることにした。

 「まっ…まって!!」ドアに手をかけたところで、いきなり彼女が抱きついてきた。

 「なっ! どうしたんだ!」

 「きらい…あんたなんか…大嫌い!! でも…うああ!」

 彼女が襲いかかってくる。「なっ!? やめろ…僕たちはもう…」

 「おまえなんか! こうしてやるー!」

 彼女は跪くと、ぷるんとした唇でペニスを飲み込み、激しく口でしごきあげてきた!

 「んああ! やめ…やめろ…」僕はドアを背にした状態で追い詰められ、身動きがとれないまま、一方的に彼女のフェラチオ攻撃を受け続けていた。

 先端を丹念に舐めあげながら、唇で棒をなめらかにしごき、同時に細い指先でこちょこちょと玉袋をくすぐる。

 「ちゅぽ。…アンタ…ココが好きだったよね…」そう言うと彼女は再び、ペニス先端ばかりを舌と唇で重点的に責め続けた。そしてしつこい指先が玉袋をくすぐり続けると、あっという間に快楽が股間から全身に拡がった。

 「やめろっ…正気に戻れ! やめ…はうああ!」しつこい先端攻撃と玉袋愛撫は、彼女の得意技だった。僕は腰をくねらせながら、なんとか脱出を図ろうとしたが、腰を引いても正確に唇は張りついてきて、その女らしいぽってりした唇の膨らみでこれでもかとペニスを舐めあげ、執拗にしごき立て続けてきた!

 「はう…でちゃう…やめて…」彼女はやめてくれない代わりに、舐めていない棒部分を左手で素早くしごきたててきた! 舌先が素早く尿道をかき分けては力強く舐め続け、柔らかい舌先でぐりぐりと押しつけ、先端のワレメをこれでもかと舐めしゃぶる!

 「んあああ!!」ペニスから汚らしい汁が大量に噴き出していく! 「嫌い! 出て行って! あんたなんか…きらいなんだから…」涙目になっている彼女は、左出で素早くペニスをしごきながら、最後の一滴まで、脈打ちが終わるまで、ペニスをいたぶり続けた。

 出し尽くして出なくなると、彼女は狂ったように服を脱ぎ、僕を床に押し倒すと、騎乗位で結合してきた。そして、獣のように激しく腰を振り、全身を上下させ、腰だけを前後にくねらせ、僕の体を左右に揺さぶった。

 「嫌い! にくい! 最低! でも…んああ…とまらないよぅ…」激しくあえぎながら、彼女はオンナでペニスをかわいがり続けた。本心から憎んでいる暴言と、その悩ましい体の魅力とのギャップが、彼女も僕も狂わせている。

 一体何が起こっているのかも理解できないまま、僕は彼女の激しい腰に負け、子種を吐き出した。しかしそれでも、彼女の腰は止まらない。

 脈打ちが終わっても、しつこく腰を振ってペニスを膣でしごき、半立ちの状態のまま再び射精に導こうともぐもぐ蠢いている。その蠕動と締まりは懐かしく、やはりどこまでも甘美だった。

 「いや! きらい! ひいいい!」彼女は上半身を大きくのけぞらせた。自分も絶頂を迎えたのだ。

 つきあっている頃、こんな激しいセックスはしたことがなかった。何かに狂わされているとしか思えなかった。

 「もう嫌ああ! 出て行けよぉ!」彼女は泣き叫んだ。僕は飛び出すようにして、彼女のアパートを出て行った。

 一体、何がどうなっているんだ?

 考えている暇はなさそうだ。どこかで着るものを探さなければ。このまま裸で外をうろついていたら、間違いなく捕まってしまう。なんとかしなければ…

 ”一度でも射精すれば、”魅惑の罠”、すなわち、起きている間、強烈なフェロモン体質になって、そばにいる若い女性を発情させてしまう呪いがかかるのだ。どうにも我慢ができなくなってしまうほど、女たちはお前に心奪われ、狂わんばかりに体がうずいてしまうのだ。”

 「!!」

 魅惑の罠…思い出した!

 あれほど僕を嫌って憎んでいる元カノでさえも、あそこまで性的に狂わせてしまうのは、ハッシャクの呪いのたまものなんだ。どんな女でも狂わせ、発情させてしまう体になってしまっているんだ。

 「うふふ…」「くすくす…」

 「!!」

 しまった…とりかこまれた…

 僕の周囲には、若い女たちが大勢集まってきていた。10代から30代前半まで、さまざまな女性だ。僕に近づくにつれ、彼女たちの悩ましい性欲は強まり、服をはだけて乳房を露出させたり、スカートをまくってパンツを見せてきたり、半ズボンを脱いで性器を露出させたりしている。

 ここからは抜け出せない。このまま…延々と、彼女たちと交わり続けることになるんだ。何度射精しても衰えず、いくらでも出し続けることができる。しかも、その匂いにつられてさらに大勢の女性がこの場所に引き寄せられ…いつまでも宴は終わらなくなる。

 このまま…しぬまで…ずっと快楽に溺れることになるんだ。絶体絶命だった。

 じりじりと迫ってくる女の群れ。フェロモンの範囲はどんどん拡がり、道の奥いっぱいにまで、どこからでも美女たちがやってきては、僕一人めがけて、セックスを求めて近づいてくる。

 もう…だめか…

 ガシャーーン!!

 「うわああ!!!」

 突然、周囲でガラスが割れる大きな音がした。

 僕はびっくりして目を覚ました。

 自分の部屋。スクヴス女学園の、教師寮。

 …夢…か…

 とにかく、夢で良かった…快楽に満ちあふれてはいたが、とても恐ろしい夢だった。

 今更ながら、どっと冷や汗が出てくる。

 とにかく、音の正体を探そう。僕は電気をつけた。窓ガラスが割られている。石が投げ込まれているんだ。

 くっそ! 誰がこんなことを…

 外は明るくなりかけていた。僕が外を見ると、ミイラのような男が走り去っていくのがちらりと見える。アレは…用務員!?

 「くっそ…なんの恨みが…ん?」

 石のそばに紙が落ちている。この石に巻き付けられていたものか。一体何なんだ。どうなってるんだ。

 紙を開いてみる。そこには、”夕刻、校舎屋上より大聖堂を見ろ。この紙は読んだら燃やせ”とだけ書かれていた。

 夕刻…屋上から大聖堂か。なんのつもりかは分からないが、見ろと言われたなら、見るしかないか。しかし、夕方でなければならないのなら、それまでは普通に仕事をすればいい。

 僕は書かれてあるとおり、紙を処分した。

 空がどんどん明るくなっている。あれだけ嫌な夢を見たにもかかわらず、体はすっきりしていて元気だ。これなら仕事に支障はないだろう。僕はコーヒーを飲みながら、ゆったり身支度を調えた。



###一方、その頃###

理事長:「詳細は?」
マミー:「いえ…確実なことは…ただ、用務員さんが鍵山先生に何らかのコンタクトをとったことは間違いありません。」
理事長:「あの人がただ石を先生のところに投げて窓ガラスを割った…それだけではないのはたしかね。何かのメッセージを伝えたのでしょう。」
マミー:「残念ながら、なんのメッセージを伝えたかまでは分かりません。先生は、紙を読んだあと、すぐそれを燃やしてしまいました。」
理事長:「鍵山先生の行動をしっかり見張りなさい。秘密を知った用務員さんが、先生にメッセージを伝えるとしたら、我々のことに決まっています。そして、先生がすぐに紙を燃やしたということは、単に”逃げろ”などと書いているのではなく、秘密の核心に触れる内容であったと考えるべきです。警戒は怠らないように。」
マミー:「御意。」
理事長:「私の淫夢を妨げた上、秘密まで先生に漏らすとは…用務員さんには少し、お仕置きが必要かしら。といっても、彼は大切な精の提供者。手荒なまねはできません。…用務員室から出すことのないよう、送り込み続けなさい。」
マミー:「はい。さっそく…。そして、先生のほうは…」
理事長:「途中だったけど、あの淫夢で相当弱体化しているはずです。理性のタガが外れやすくなっています。ちょっとした誘惑でも、かなりなびきやすくなるでしょう。今夜、学生を送り込んだとしても、きっと先生は応じてくれるはずです。彼の行動を監視しながら、昼間は誘惑を強めなさい。夜に一気に精を提供してくれるように。」
マミー:「かしこまりました…くっくっく…」

###闇の1ページ###



 いつもどおり授業が始まる。

 学生たちに問題を解かせている間、僕は教室内をまわり、彼女たちの出来具合を確かめていく。

 「!」

 一人の学生が、椅子に座ったまま足を開き、ミニスカートをみずからまくり上げている!

 スベスベのふとももが露出され、まるで僕に見せつけるように内股までしっかり目に飛び込んできた。

 学生は黙々と数式を解いているが、一方で、もう少しでパンツが見えそうなくらい、自分でスカートをまくり、生足を露出させている。

 僕は思わず彼女の足を凝視してしまった。夢での出来事がフラッシュバックする。ああ…この娘の足…触ってみたい。両手で撫でさすってみたい。そして…スマタされ、挿入されて精液を…

 って! 今は授業中だ! 何考えてんだ! しっかりしなければ!

 僕はかぶりを振って、教卓に戻った。

 前屈みになっている数名の女学生たち。少しのぞき込むだけで、胸の膨らみや谷間が見えてしまいそうだ。み、見てみたい…手も突っ込んだら、そのぷにっとしたきめこまかい肌触りで、天国なんだろうな。

 ッと、そんなことを考えている場合じゃない。説明しなければ!

 僕は我に返って、数式についての説明を始めた。しどろもどろだった。

 休み時間になると、ブルマ娘やレオタード娘が廊下を歩く。ああ、廊下で抱き合って、足を足をこすりあわせて、そのまま股部分をずらして挿入したら、きっといい気持ちなんだろうな…

 まただ! いけない妄想が頭をかすめてしまう。

 しっかりしなければ!

 僕は次のクラスの授業教室に入った。

 「あ…」

 女の子たちは着替え中だった。「ご! ごめ…」僕は慌てて外に飛び出したが、すでに彼女たちのブラジャー姿やパンティ姿を目に焼き付けてしまった。一瞬見ただけなのに、強い記憶として詳細まではっきりと、彼女たちの体を覚えてしまっている。

 少し経って、再び教室に入ると、彼女たちは着替えを終わらせていた。覗いたことはいっさい責められなかった。

 だが、彼女たちは、体操服にブルマ姿だった。数学の次が体育なのだそうで、すでに着替えてしまっていたとのこと。

 まいった…授業中ずっと、彼女たちの生足を拝み、動くたびにちらちら見える胸の谷間や膨らみ、脇の下を見ながら、授業しなければいけないわけか。

 授業中の女学生たちは大胆だった。

 ふとももを見せつけるのはもちろん、シャツをまくっておなかやおへそを見せてきたり、袖をまくって脇の下を見せつけてきたり。シャツの襟元をパタパタさせては胸の谷間や膨らみを積極的に見せつけてくる。

 僕はそのつど、彼女たちの体から目が離せなくなり、クスクス笑いに気がついては我に返って授業に戻るという、情けない状況だった。

 やっと授業が終わる。今日の分は終わりだ。

 午後は職員室で仕事。明日の準備も済ませる。

 夕方になった。

 用務員に言われている時間だ。僕は職員室を抜け出し、こっそりと屋上に向かっていった。そしてそこから…大聖堂をのぞき込んだ。

 薄暗くなりかけの頃、何の変哲もない大聖堂に異変が起こった。光の加減で、これまで影で見えなかった部分が、鮮やかに見え始めたのだ。

 「こ…これは…」

 大聖堂内部に描かれた複雑な模様…全体は見えないが、それがなんなのかはすぐに理解できた。

 「ま…魔方陣…!? なんのイタズラだ…」

 いや…イタズラなんかじゃあない。この大聖堂は、スクヴス女学園の中心、要とも言える場所。僕や用務員のような、信徒以外の人間は絶対に入ることのできない場所。そこにイタズラが仕掛けられることは考えにくい。つまり…これは”本物”なのだ。

 魔方陣の奥に仕掛けられている悪魔像にも見覚えがあった。この教団は…悪魔教だったのか!



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理事長:「見られてしまったわ! すぐに鍵山先生を捕らえるのです!」
マミー:「申しわけございません! ただ休憩で屋上に向かったものとばかり…」
理事長:「言い訳は無用です。このあと彼は、なんとしてもこの学園を抜け出そうとするでしょう。すぐに捕まえるのです。」
マミー:「はい!」

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 僕は後ずさった。ここにいるのは…まずい…。

 悪魔教で魔方陣とくれば、なにかいかがわしい儀式が行われる。定番だ。そして…犠牲になるのは、たいてい僕みたいな外部の人間なんだ。

 逃げなければ。

 用務員は、この存在のことを僕に伝えたくて、今朝石を投げ込んだんだ。逃げなければ。

 とにかく今すぐ、この学校を脱出しよう。

 「教師だから好奇心が強いのは分かるけど…少し早く知りすぎてしまいましたね、鍵山先生…」「!!」

 声のする方を振り返ると、一人の妖艶な女学生が立っていた。

 「ま、マミー…」あのとき僕を高揚させたマミーだったが、その容貌は、あのときとはずいぶん違っていた。髪がざわざわと逆立ち、耳が悪魔っぽくとがっている!

 「お前が…大聖堂を覗こうとさえしなければ…わたしは…理事長さまに叱られなかったんだ。…ゆるさないわ…」

 「な…なんのことだ? こ、これはい…一体…なんだというのだ!」「召喚のための魔法円よ。これを見られたからには…」

 「寄るな…ここで見たものは誰にも話さない…」僕はじりじりと後ずさった。

 どすん!

 「うわあああ!!!」突然、誰かにはじき飛ばされた。僕の体は激しく吹き飛び、校舎の屋上を飛び越えてしまう。そのまま高所から落下していく! 「ぎゃああっ!」その恐怖感に、僕はあっさり気を失ってしまった。



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マミー:「鍵山先生を捕まえました。…どういたしましょうか。」
理事長:「秘密を知られたからには…残念だけど、今日中に吸い尽くしてしまうしかないわ。我々の肉体の軍門にくだる前に、恐怖が先立ってしまいます。用務員さんは、すでに溺れたあとで秘密を知ったために、もはや抜け出せない。でも、先生は違う。このままでは誘惑にも屈さなくなってしまうでしょう。…やむを得ないわ。一晩で吸い尽くすのです。」
マミー:「かしこまりました。さっそく用意を…」

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 気がつくと僕は、見知らぬ場所に裸で寝かされていた。

 「気がついたかしら? 鍵山先生…」「!!」

 「見てごらん…先生…」「ああっ!」

 僕は四肢を縛られた状態で、仰向けに寝かされている。体は動かせない。そして…その周囲をぐるりと、大勢の若い女性が取り囲んでいる。見覚えのある娘もいる。間違いなく彼女たちは、教団の女学生たちだ。

 「どお? いい眺めでしょう。男だったらよだれが止まらないくらいに…くっくっく…」

 学生たちは全員、裸だった。マミーでさえも。

 「本当なら生きているかぎり、この娘たちと毎晩快楽に溺れていられたのに…」「くっ…離せ…そうやって用務員も…」「ええ。彼はとてもいい提供者よ。でも今回は、少しお節介が過ぎたようだけど。」「離せ…」「くっくっく…」

 僕は手足に力を入れてもがいてみせるが、何かの力で縛られている拘束は、どうしても振りほどくことができなかった。

 「残念だわ…精を吸い尽くさなければならないなんて…」「うああ! やめ…」マミーがペニスに手を触れる。

 「うおおああ!」強烈な快楽が、股間に集中する。マミーに握りしめられただけで、ペニスは激しく欲情し、爆発しそうなくらいにいきり立ってしまったのだ。

 「くすくす…鍵山先生…こういうシチュ、本当は好きなんでしょう?」女の子たちもじりじり近づいてきた。

 そう…たしかに僕は、こうやって縛られて、延々に快楽地獄にあえぎ、抵抗もむなしく精を奪われてしまう想定が好きだった。

 「よかったですね…夢が叶って。クスッ…」「うあああ! やめろおおお!!!」

 抵抗もむなしく、僕は大勢の美少女たちに全身を撫でさすられ、とろけるような安心感と脱力感に包まれてしまった。

 「さっきも言ったとおり…お前は許さない。まずは私が、直々に搾り取ってあげる…」

 マミーが騎乗位の体勢に入る。「だ、だめっ!」僕は腰をひねって抵抗し、ペニスが入れられないように体をねじったが、周囲の娘たちが何本もの手で僕の体を固定して、身動きがとれなくなってしまった。

 手で触れられただけで、爆発しそうになっている魔性の肉体。そんなマミーと結合したら、一体どうなってしまうのだろうか。性欲よりも恐怖のほうが勝っているのに、学生たちの集団愛撫と、先端を飲み込むマミーの膣が、無理矢理にペニスを興奮させ続けるのだった。

 くちょ…

 どぼぼぼぼぼ!!

 「あひいいい!」

 なまの水音が股間を包み込んだとたんに、射精が始まってしまう。こいつは…人間じゃあない!

 ペニスがマミーのオンナに入ったとたん、イク多幸感が延々と持続し、精液が矢継ぎ早に飛び出していく! その快楽は、股間が消えてなくなってしまったかのように天にも昇る魔性の心地よさだった。

 「あははっ! イキもだえるがいい! 魔族のココは、普通の男には耐えられない! 動いてやる!」

 ぐっちょぐっちょとマミーが激しく腰を振ると、脈打ちの速度が快楽とともに数倍以上に跳ね上がった!

 まるでペニス内部の性感神経にまで食い込んでいるような魔性の膣。押しつぶされそうな締まりでありながら、優しくとろけるような味わい。振動し、蠕動する内部の肉は、決して僕の射精を終わらせることがないのだ。その間中、イク快楽に四六時中さらされ続ける。

 「思い残すことのないよう、体の奥に溜まっている精をすべて吐き出すのだ。」「うわあああ!」

 脈打ちが止まらない! 射精がずっと続いている!? 玉袋の精液がなくなっても、体のどこからか湧き出した体液が、精子となってペニスからほとばしり続ける!

 周囲の娘たちは、僕にキスをし、舌を絡め、オンナを顔面に押しつけ、おっぱいを滑らせる。両脚にも複数の女学生が跨がり、しきりに内股とオンナ表面をこすりつける。両手も抱きかかえられ、指先を舐められながら、しきりにおっぱいを押しつけ、その谷間に僕の腕を包み込んでくる。

 足の指を舐められ、足の裏をくすぐられる。脇の下にも脇腹にも、悩ましい女手が這い回った。

 玉袋にもイタズラな指先がコショコショ蠢き、アナルにも白魚のような指がねじ込まれて前立腺をかわいがられている。

 僕の体に1ミリも空いているところがないよう、学生たちは集団で、手や舌や胸や足で、僕の全身をこれでもかと責め続けた。

 脈打ちの速度はどんどん上がっていき、快楽は急激に強く鳴り続けている。

 射精が…射精が止まらない!? んああああ!

 「お前の体は、途絶えることのない快楽の波に溺れていくのだ! くっくっく…」

 「うわああ! 助けてくれえ!! いやだあ!」僕は絶望に泣き叫んだが、その声さえも、強要クンニ攻撃で塞がれてしまうのだった。

 娘たちはクスクス笑いながら、惜しげもなく自分の自慢のパーツで僕を愛撫し、かわいがり、射精をさらに促してくる。

 マミーが離れた。「さあ…この子たちに精を提供してちょうだい。」

 すると、次から次へと女の子たちが僕に跨がって腰を振ってくる! もはや射精は止まらなくなっており、次々と交代で騎乗位にて結合、そのまま大量の精液を学生の子宮を満たすまで吸い上げ続ける。

 オンナだけでなく、手コキ、パイズリ、フェラチオ、膝裏や脇の下、お尻、背中、髪の毛、頬、目元にさえも精を提供した。その間中も、何百人といる若娘たちの全身愛撫を、休むことなく身に受け続けた。

 彼女たちは、精液を身に浴びると、それを自分の肌細胞の中に取り込んでしまう。だから、口に出しても、手に出しても、アナルに出しても、彼女たちにとっては一向にかまわないのだった。

 胸の谷間で精液を受け取る女の子。次の娘と交代したときには、水道の蛇口から精があふれているのを飲み干すように、ペニスを口に含んで、コクンコクンと、胃袋を満たすまで飲み干し続ける。すかさず次の若娘が生足でペニスを挟み込むと、すぐさま閉じた両足のくぼみに精液の水たまりができた。

 2人がかりで手コキされ、彼女たちの上半身をべっとりと白濁液に染め上げていった。

 5人くらいが次々と交代でアナル挿入して、お尻比べをしてくる。直腸の締まりに脈打ちの速度はさらに上がっていく。

 にもかかわらず、そのすぐあとには膣穴が待ち構えていて、すべてを削り取っていってしまうのだ。

 愛液で洗浄されたペニスは、さらに次の子の唾液できれいになっていく。その代わりに彼女の口は体液でいっぱいになる。

 数人でほおずりされたペニスは、その桃のようなスベスベの肌触りにほだされて、彼女たちの頭部を真っ白の粘ついた液に染め上げていく。

 数え切れない女の子たちの渦の中心で、僕は何百人もの体に大量の精液を浴びせかけ、彼女たちの腹を満たした。女の子たちは、惜しげもなく口から胃袋へ、アナルから腸へ、膣から子宮へ、そして全身の肌細胞から、僕の汚い汁で満たされていく。

 僕は夢うつつとなり、何も考えられなくなって、ただ快感だけが全身を支配し続けるだけの存在となった。誰がどんな風に精液を受け止めているのかさえ、認識できない。

 一体どのくらい時間が経ったのか、その感覚さえもなかった。

 気がつくと、僕は炎天下、校舎の前をふらふらと歩いていた。全裸のままだ。数秒でやっと一歩、足を前に進めるくらいの運動能力しかなかった。

 熱い…体が…暑い…気温が…のどが…かわく…なんか知らねえけどよ、乾いて乾いてしょうがねえんだ。

 みず…ああ…みずがのみたい…

 僕はゆっくりと、水道の方に歩いているみたいだった。だが半分以上その認識がない。自分が自分でなくなっているみたいだ。

 自分の手がミイラのように枯渇しているのが、かろうじて分かった。用務員以上のやつれ方だ。

 裸で歩いているのに、周囲を歩く女学生たちは僕を無視して、騒がない。いったい…どうなって…いるんだ…

 み…みず…水っ!!

 意識がなくなっていく。水道まであと1メートルくらいだが、自分が水を飲むことができたのかどうか、それさえも分からなくなった。

 何もかもが、遠のいていった…



######

マミー:「持ちませんでしたね。」
理事長:「一晩で精を一滴残らず搾り取られたんだもの。無理もありません。…鍵山先生の死体も、ああなってはマルカネにもできないでしょう。腐敗すらできない、水分を失った体…そうね、用務員室の前にでも捨てておきなさい。」
マミー:「御意。」
理事長:「用務員さんも、彼を助けようとしたことが、かえって仇となりましたね。そのことを思い知らせてやるのです。…そうそう、用務員さんはどうしています?」
マミー:「用務員室で、送り込まれた女学生たちと交わっております。」
理事長:「そう。吸い尽くしすぎて殺してはだめよ。」
マミー:「はい。」
理事長:「鍵山先生でかなり精は稼げたはず。そろそろね。」
マミー:「はい。3年生は用意できました。2年生があとわずかですが、これも数日のうちには…用務員さんから…」
理事長:「そう…あと二日もあれば十分ね。全学生が男どもの精をたっぷり吸った体になります。その全員を…サタン様の生け贄に捧げるのです。」
マミー:「いよいよ…ですね…」
理事長:「しばらく用務員さんを休ませてあげましょう。外に出して、鍵山先生の死体を見せて己の過ちに気づかせるのです。それがお仕置きです。そしてまた、今晩から宴を再開しましょう。」
マミー:「御意。」

######



スクヴス女学園 数学教師編 完
 

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