誘惑の白い城 ~父娘外典~ 6
3人は虚空を見つめ、何も見えていないはずだった。猫などが目を開いたまま絶命すると、その瞳は濁り、瞳孔そのものが分からなくなるが、人の目は瞳孔を保ったまま、何も見えていないのを周囲に察知させる。
見た目はほとんど変わらないのに、視線が何かを認識したか否かを、父親はすぐに察知できる。彼女たちは、意識朦朧としたまま、言葉を忘れたかのように黙っていたが、その瞳には、さっきまでなかった輝きと光が蘇っていったようだった。
血が戻ったためか、3人の全身は、黄土色の血色ない肌だったのが、急激に生き生きとし始め、肌のハリも若々しい、白く美しいなめらかさも、たちまち取り戻していく。
濡れた髪も乾き、3人3様の、乳房の大きさに発育差が著しい胸板が、ゆっくり上下し始める。
呼吸だ! 息をしているぞ! その思いに、父親は胸が湧き踊り、ああよかった……これで思い残すことはない、3人が死の淵から生還を果たせさえすれば、自分はどうなってもいい。安心して地獄へと旅立てるだろう。3人に見つめられたまま、言葉を交わすことなく、このまま自分は去って行こう、本当に助かった、ありがとうございます!
……。
3人?
なにか……ひっかかる……。
いや、違う! 自分の娘は2人だ。もうひとりの、小学生くらいの女の娘は、自分の子供ではない。いや、自分の娘、なのか……はっきり思い出せない。
けれども間違いなく、自分が大変な思いをして育てたのは、中高生の2人だ。彼女たちだけはしっかり思い起こせる。実の娘に間違いない。
3人目は、娘なのかそうでないのか、見覚えがあるようで、知らない子かもしれない、そんな中途半端な違和感があった。それは……見覚えがないはずもない。見たことはない相手ではあるが、面影は確かに知っている。
それは……血こそ繋がっていないけれども、別れた妻が産んだ、3人目の女子だった。その遺伝を受け継いでいるのだから、母親の面影を残している。そのせいで2人の愛娘と、この小学女子は、どことなく似通っている。だから娘たち3人だと錯覚しやすかったのだ。
彼はまだ知らなかった。この3人目の1番幼い娘が、この一連の出来事の、真の立役者だったことを。
生前はもちろん、何も知らず、自分の父も母も本当の両親だったし、自分が生まれる前の出来事も、知るよしはない。あどけなく、無邪気で、旅行を心底楽しんでいただけだった。
ところが、偶然の気まぐれが災いして、母親の運転する自動車が、大事故を起こしてしまった。
そのときの恐怖、夢であって欲しいと、宙返りの途中叫びながら、心の底から念じていたこと、逆さまになって落下するまでの、1秒か2秒程度が1分以上に感じられて、恐怖や驚きでキャーと言ってしまったけれども、どこか現実離れした、自分の身に起こっている出来事でない気がしていた。
どうにもならないほど深刻な事態に直面すると、何かの間違いだ、きっと夢だと思いたがるものだが、死の淵にある直前の娘は、それが極度に強く表れていた。
誰であれ、そのような錯覚で、自分を慰め、現実逃避するに違いない。だがその直後に、ガツンと意識が途切れてしまった。即死だった。母と共に潰れ、意識も自覚も一瞬消滅した。母はその消滅が永遠に続いたが、娘はそうではなかった。
一瞬で絶命してしまうと、その覚悟もできない、わけが分からないうちに命が尽きてしまう。爆縮のような速さなら、死の瞬間を認識することさえできないだろう。
交通事故の数秒間があれば、意味が掴めないままながら、異様な事態に巻き込まれ、わけが分からないけれども、命が尽きる瞬間を察知するところまでは、何とかできる。
そのときまで少女は、自分の出生前の出来事など知るよしもなかったし、誰からも伝えられていなかった。しかしこの瞬間に、彼女の魂に刻まれた悪しき情報が、一気に流れ込んできた。
業が深い。あまりにも……。父母の不倫、別々の家庭を破壊してしか、勝ち取れなかった幸福。子宝に恵まれない中で、偶然授かったかりそめの命であり、なおかつ彼らの因縁深い仕打ちに対して、娘が全責任を取れというのが、光の世界の正当な判断であった。
むしろそのために、短いながら一生を過ごして、虚しく一瞬にて、この世を去ることが義務づけられた。不可思議だろうか? 否。親のしでかしたことを、子供が尻拭いさせられるなど、かつてはごく当たり前のことであった。
今でも介護の現場では、それがまかり通っている。どんなに経済的に困窮しても、面倒を見るのが当たり前。万死に値する悪事を働いたなら、子が命で償うのは当然の務めだ。それが根本鉄則であり、曲げることはできない。
当人は何も悪いことをしたわけではない。ただただ……その一家の業の深さを解消するために生まれ、生き、死んでいく。
犠牲になるためだけに生まれ、摂理どおりに寿命が尽きる。いかなる救済も代償もない。親の借りは子が返せ。それだけだった。そのまま行けば、宿業の悪は、とりあえずプラマイゼロになる。喜んで、死ね。
1番納得がいかないのは、その真実を魂に突きつけられた、娘自身だった。その無念は極端に膨れ上がり、一瞬にして大爆発を起こした。
なんで私がこんな目に遭わなければいけないのか。冗談じゃあない。私が返す義務など、どこにもあるはずがない。なんで、なんで私が! なんで私なんだああ!
業の深さを晴らすためだけに、短い時間をこの世現実で過ごし、用済みならさっさと奪う。これがこの世現実の真実の姿なんだったら、そんなものに一体、何の意味や価値があるというのか! ふざけるんじゃあねえ! なめんじゃねえよくそバカどもおああ!!!
この無念に、真摯にお応えあそばされたのは、唯一、この世現実のこうした残酷な仕打ちに、心底怒り狂い、必ず転覆させ滅ぼしてやろうとする、闇世界へ追放された、元御使いたちであった。
少女はこの世現実の何もかもを恨み、怒り、激痛にのたうつ一瞬の間に、ありとあらゆる現象を極端に憎み、徹底的にあらん限り呪い抜いた。
こんな目に遭わされるために生まれて来たってんならさあ! こんな世界そのものが消えてなくなっちまえー! 私を死なせて面白おかしく過ごしている奴らは全員、跡形もなく滅び去ってしまええ!
その狂気の叫びを、たしかにお受け取りくださいましたのは、女魔王のお慈悲にほかならなかった。この世界そのもののすべてのせいで、私がこんな目に遭わされた。絶対に許さない。どんな手を使ってもいい、必ず皆殺しにしてやる。
墓でこの世を埋める? 莫迦を言ううんじゃあねえよ。誰がそんなごたいそうなものを、ご丁寧に作ってなんぞやるものか。野ざらしでそのまま、すべて細菌に分解され尽くしてしまえ。腐臭に苦しむ必要もないね。その臭いを嗅ぐ命はひとつも残らねえから。安心して無に帰してしまえ。
そうできるなら、何にすがってもいい! 悪魔様に魂を売るなど安いものだ。何があっても誰ひとり生かしちゃあ置かねえ。ぜってー許さねえ!!
……それなら。その身体を永遠に我々に預けるがいい。我々の意思のとおり、目的のとおりに、その全身を駆使するなら、こんなくだらない、世界の業を背負わせるなどという、笑止千万にも程がある仕打ちから、君を解放してあげる。
永遠の快楽と安寧……、そして、恨み抜いた光の世界を一緒にぶち壊そうよ。ね。
少女は迷いもせずに、悪魔の甘美なささやきに心を躍らせ、一瞬で業のすべてを投げ捨て、魔の存在に全身全霊を捧げると決断する。そうするに決まっている。それ以外に何が選択肢にあるものか。
女魔に誘われるのは、徹底してこの世現実を深く呪う、精神のたまものであった。しかしそれだけではない。若くかわいらしい女体の持ち主として、魔の存在から利用価値がある、と認められたからにほかならなかった。
女の娘であるという魅力をフル稼働させ、魔力の糧となる美味しい精を、タブーを破らせて男たちから奪い続けることが、何より充実感をもたらし、勝利の美酒に酔い、ペニスが律動している有様を見ることが、他のどんなことよりも面白くて仕方がない。
そのためだけに存在し、そのためだけに性行動だけをしたい。男たちがイクのを、自分のカラダで射精するのを、仲間たちの肉体で絶頂するのを、至高の瞬間として享受する。それも際限なく、終わりもなしに。
ご褒美としてのアクメも、悪魔様から与えられはするが、その快感もいいけど、その前にイかせられたのが、何にも代えがたい満足感となる。こんな素晴らしい甘美な永遠を、どうして拒む理由があるだろう!
誘いを蹴れば地獄の激痛で、即死した状態の、潰れた身体のまま、全身の苦痛だけが残る。魂を神に捧げて犠牲になり、罪を償う牢獄が待っている。
こんなバカな話があるものか。そんな目に、身に覚えなしに遭わせられてしまうなら、たとえ数年~2,30年ほどで解放されて、次の世に転生できるとしても、1秒も休まず眠る時間もなしに、この激痛と悔しさだけが残るのは、断固拒絶するしかない。
助という少女が累に生まれ変わって、いざ新しい命を謳歌しようとしても、2度目さえ、凄惨にも近しい人に殺害される、憂き目を負っている。
さらに転生して、菊として生きようとしたところで、因果の軛からは解放されないのを、魂は理解していて、もはやこの世界そのものへの、激しい憎悪しか残らなかった。
怒りはついに爆発し、助と累の怨念という形式を取って、自分自身の過去生の仕打ちを暴露した。だがそこに、法力での浄化という対抗策がとられ、事件はあっさりと片付けられてしまった。
足かけ60年、彼女は溺れ、肺に水が入ったまま、呼吸のできないとてつもない苦痛と、頭部全体の激痛に、死んでものたうち回り、生まれ変わっても同じ目に遭って、同じ地獄を受け続けた。
いかでかいかなる神罰の仕打ちぞ。死んでいる間も転生したあとも、同じ目に遭い続けた。
これを発狂して、鬼にならずに済ませられる人間など、この世界にひとりたりとも、存在しうるとでもいうのだろうか。それでいながら、真犯人の親や夫どもは、ついに誰からも罪を問われることがなかったのである。
こんな体たらくで、誰が神に魂を捧げるものか! 絶対的に光を拒むなら、この世界を崩壊に導くための禁断の手法を、さっさと採用するに決まっている。そのせいで何人が犠牲になろうと構わない。
自分が犠牲になる筋合いがないのに、平然とのうのうと暮らしている人間どもなど、ひとり残らず地獄のさらに奥、魔の世界の坩堝に、飲み尽くされてしまえ!
彼女の無念と怒りはもっともだ。が、それを理由に、この世現実のすべてを討ち滅ぼそうというのは正当だろうか。どうしてその両極端しか選択肢がないのか。
どちらにも甚だ問題があるが、ともかくも魔の存在による正義感や転覆のご意志は、義憤に満ちあふれている反面で、こうした幼い存在も含めた、いっさいの逆恨みまでも、正当なものとして受け入れてしまう欠陥がある。
むしろ彼女たちの逆恨みを援用して、自分たちの魔力増幅の道具にすべく、魂ごと飲み込んでしまっている。いんちきな欺瞞を光の主は見抜いていた。
が、いくら説得しても聞く耳を持つことはないし、その可能性もない。自分たちが撞着に陥っていることを、魔の主様たちは永久に気づけない。ならば致し方あるまい……。
起こるべくして追放が起こった。そしてその一方で、人間界にはいつも、闇の影が音もなく痕跡もなしに、だしぬけに忍び寄ってくる。みだらな快楽の罠を張りながら……。
その初めのターゲットこそ、自分たちの車にぶつかってきた親子たちだ。ちょうど、もっとも禁断性の高い、実にいい”素材”が、クルマに乗っていた。
父と娘たち。なんと快く悪い響きだろう。しかも娘たちは中学生高校生の、自分より少しばかり年上だけれども、体つきも乳房ももっと女になっている、美しくかわいらしい未成年たちだ。
二重の意味で、禁断の性関係になれるターゲットだ。父が娘に暴行し、さらにそれが中学生高校生の若娘たちだったとなれば、世間すべてから、万死に値する怨嗟を受け、法により徹底的に処罰される。
そのくらいに忌み嫌われる、近親者でかつ子供娘の肉体を貪る悪行となる。逆にそれが許され推奨される上に、当の女子たち自身が、心の底から賛同して実行する世界、すべて逆になる世界なら、その悪行はたっぷり、魔力を主様たちに捧げられる。
ちょうどいい。それも因縁深い、「母親の元夫とその娘たち」でもある。偶然にしてはあまりによくでき過ぎている。が、業の解消という観点では、決して偶然ではない。なるべくしてそうなった。
引き裂かれた関係が、事故死という共通点で、再び一緒にまみえ融合した瞬間でもある。生きているうちに再会すれば、消滅した母自身が耐えがたい怒りと憎しみを抱き、あらゆる手段で反発するだろう。
磁石の逆の極のごとく、強すぎる反発力と斥力で、この父と娘たちを亡き者にしたって構わない。愛すれば一生恨まれる。耐えがたい苦痛と嫌悪感だけが生涯残る。その思いをまるごとぶつけて、徹底的に遠ざける。
たとえ娘たちが、自分の産んだ実の娘たちであったとしても、絶対に許さない。そのくらいに、人を愛するというのは罪深い悪行だ。正当な関係を打ち壊す。
それが不倫のような裏切りなら、抜け道のように結合できてしまう。しかしその業が深く刻まれ、可愛がっていた”一人娘”が、代償を払うことになる。借りたら返せ。強引にでも利息含めて取り立てるのが、まさしく正当でもある。
偏愛も大罪なら、浮気もとてつもなく重い罪となる。そんな2つの大罪と反発力が、死によって交わり、強引に距離をゼロにして繋げ合う。無限大の斥力なのに合体するようなものだった。
高次存在ならそんなこともたやすくできる。ただ、それをあらゆる責め苦で達成させるか、それとも永遠の快感と世界破滅の道具に堕として達成させるか。結びつきと引き裂かれることとは、まさしく表裏一体なのだった。
中学生高校生の姉妹は、ごくわずか、衝突してから少しの期間だけ、かろうじて生きてはいた。が、その意識はすでに途絶え、心肺停止、蘇生できる確率は極めて小さかった。完全に瀕死、助かる見込みのない命だった。
その生涯も、決して豊かではなかったが、それなりに充実していて、反発もしていたが、実の父親と暮らしている日常は、そこそこ楽しかった。
それが軽自動車に道を塞がれ、あっという間に断ち切られてしまった。彼女たちもまた、自分たちの命を奪った軽自動車を運転していたのが、生みの母だったのを知らなかった。
死の淵でようやく、実相を魂に刻まれたのだった。少女ほどではないが、当然出来事に納得できるはずはなかった。
魔界のルールと意思を同時に理解し、すぐさまこれに賛同した。そして一時的に死者を演じ、実の父親の体液を、自分たちこそ真っ先に奪える肉体だと、大いに自信を持って、心の内ではワクワクしっぱなしになる。
入り口は簡単だった。自分たちを女としてではなく、実の子供として溺愛してくるなら、この姉妹の蘇生を、何としてでも果たしたいと願うだろう。それなら、その手段を伝え、勝負に出るだけでいい。
負けることはないが、万一負けてしまえば、この姉妹だけが現実世界に取り残される。ツテもなくアテもない状態では、都会に出て深夜の繁華街で、どんどん悪用されおかしくなっていくだけの末路も分かっている。
もしくはそのまま転生まで、業を果たす道具に悪用されるだけだ。冗談じゃない。
血の気を取り戻した姉妹たちだが、その目線は無言のまま、宙に浮いた父の裸を見つめ、好色な視線で、全身のハリのある若い裸体を、惜しげもなく見せつけている。赤い血液が吸収されはしたが、彼女たちは小学女児と同じ体液、魔界の甘い蜜が全身を巡っている。
すでに彼女たちは、自分から魔の意思に賛同し、精を奪って魔力を主様に提供するためなら、どんなことでもすると心に決めていた。翻意の可能性はない。永遠の若さと快楽、男たちをイかせ続ける営みのすべてを、心の底から受け入れてしまっている。
生前は、実父など性欲対象にするのはもってのほか、彼と一線を越えた肉体関係を持ちたいなど、一度も願ったことはない。想像しただけで、吐き気と頭痛に悩まされるくらいだった。
が、すでにその意欲は正反対に逆転している、すべてが真逆に作用する世界だ。もっとも忌避される男を、真っ先に射精に持ち込みたく、もんもんと情念をたぎらせ、うずうず待ち構えるようになるのが当たり前だった。
「くすっ……ね、お父さん……?」
甘くあどけない声に脳の奥まで痺れる。父親は若返った肉体が、娘たちの上で浮遊しているのを、この時初めておかしい、と思った。
娘たちの蘇生が果たされた、と分かって安堵した瞬間に、何かが食い違っていると、強い違和感に気付いた。2人の姉妹の他に、もうひとりいる、この娘は誰なのか、出会ったこともないのに、なぜか知っている。
股間のスジまで露出させた、少女のなまめかしい囁きは、とても11歳終盤の小娘が発する声色ではない。高い声でかわいらしさを残しながら、男に甘え、その劣情と庇護愛と快感への誘導を強く誘う、あまりに妖艶に過ぎる媚態のささやきだった。
「私たちの世界に……おいでよ……ぜぇんぶ……わすれさせて……あげる……」
「うぁぅ……」
なまめかしいのにとてもかわいらしい、子供とはとても思えない甘い声で、少女は仰向けの体勢から少し起き上がり、血の繋がっていない父親に語りかけた。
それとともに、真下の実子2人も、モゾもゾッと動き始め、浮かんでいる父親の方を見上げて口角を上げた。そのときようやく、彼は娘たちが下着1つつけていない姿なのを、とてもエロティックな肉体と感じる。
中学生の方は、まだ膨らんだばかりの発育途上で、乳頭が小学女子よりはマシなものの、まだつぼみが開きかけた印象を残している。膨らみ方も小振りで、大人の乳房に比べればまだまだ小振り、甘食が胸板にくっついているほどの大きさになっている。
彼女が上体をくねらせればどうしても、その膨らみや肉付き、さらには谷間が出来上がるのを確認できるが、腕を拡げるなり上半身を反らすなりすれば、引っ張られて胸の肉もまっすぐになってしまう。まさしく少女と女の中間の上半身だ。
これに対し、高校生にもなった長女の方は、しっかりと肉付き良い大きさで張り出していて、乳頭もおとなと同じに成熟している。
放っておいても、確実におっぱいの膨らみが際立っていて、10代後半といううら若き乙女ながら、女体としてはすっかり熟し、ハリのあるなめらかな肌が、とても魅力的だ。
3人目の、上体を起きして尻餅をついた小娘は、どんな体勢でもまっすぐに平べったい胸板をしているのに、乳頭部分は、男の子よりも大きくなり始めている。
胸は女の娘の個人差がとても際立つ。同年代の、制服を着る前の女児であっても、すっかりCカップくらいに、おませな乳房を誇っている娘もいるし、この少女のように、依然として平らなままの子供もいる。
肩幅が狭く、全体的な小柄さが、なおさらに少女を異性として、強く印象づけるには、生育面で不十分だった。それでも、そのなで肩、肌の質感は、もっと成長した2人を見比べても、遜色ないくらいに、異性として出来上がってもいる。
抱きつけばその肌表面は、スベスベでもっちりしていて、とことんくすぐったく、吸いつく滑りとやわらかさを誇っているようだった。
このまま性徴にしたがって、もっと女らしく気持ちよさそうな肉体に、これから発育していく予感を感じさせ、同時に今の段階でも十分、男を気持ちよくさせる肌のみずみずしさと綺麗な見た目は、とっくに獲得しているのだった。
隣の中高生より小さめな身体なのに、3人とも例外なく、精液を奪うに十分な全身になり終わっている。
しかし父親の矜持は、その生育の度合いを認めざるを得ない一方で、父として大人として、たやすく目の前の女の子供に直ちに欲情してしまうような、情けない精神の弱さを失ってはいなかった。
真下の少女たちのカラダが、ちゃんと異性としての機能や、繁殖のために必要な女性性を獲得し終わっているからこそ、大事にしたい、ゆくゆく誰かいい男を捕まえて、幸せに結ばれていくべき存在であり、キズモノにしたくない思いばかりが先だっていく。
そして実際に起こっている、異様な状況を大変訝しみ、どうして自分も娘たちも全裸なのか、納得のいく理解が、まるで追いついていなかった。
「助かりたいんだよね……生き残りたいんでしょ。」
「当たり前……じゃない……かっ……!」
「じゃーあ、お父さん、この2人のどっちかをエッチしてイかせてあげたら、このお姉ちゃんたち2人は、生き返らせてあげる。魔のご主人様が、お約束なさるから大丈夫だよ。……もし2人ともイッちゃったら、お父さんまで無事に現実世界に返してあげるんだって。」
「な、なんだとっ……!?!?」
知らないはずの知っている娘が囁く。矛盾しているようだが、記憶と意識が混在したままだ。
「ふふふ……中学生と高校生の2人と、お父さんがズッポリ挿れて、気持ちよくなった方の負け、女の子の方が負けたら、現実に返してあげる。2人ともイかせたら全部チャラにしてあげる。その代わり……お父さんがこの2人のうち……どっちかのカラダで精子出しちゃったら、3人とも魔界に引きずり込まれる。がんばって、この若い子たちのカラダの気持ちよさに耐えてごらんよ? この世界だから、本当の娘と、イイコトできちゃうんだよー?」
少女のあどけない声は、たどたどしさをまったく持っておらず、直接脳内に響いてくるほど心をとろけさせる。だからこそ、その甘い罠の裏には、深い深い闇が潜んでいると、強く予感させてもいた。
「くっ……! だ、だれが、こんな酷いことなんかするものか! 娘と一線を越えるふしだらなことなんか、絶対にするものか!」
「あ、そう。べつにいいけど。」
ごぼごぼごぼ!
一斉に周囲の赤い水位が上がり、少女たちを飲み込んでいく。水の底まで見られるくらいには、血の色も希釈されていたが、だからこそ、その液体の中に、顔の上まで浸され、長女の乳房の一部しか、水面に上がっていないのが一目で分かる。
上体を起こした小学娘は、すでに尻餅をついて座った体勢なので、彼女の下半身が水没しても、呼吸に影響はない。だが、長女と次女はゴボボっと口から泡を吐き出し、肺の空気が抜け出して水没、溺れ始めている! このままでは、2人とも仰向けのまま息絶えてしまう。
父は必死で、下に降り捕まえて、抱き起こそうとしたが、ふわふわと浮かんでいる全身のままでは、彼女たちに手が届いても、引き上げるだけの能力は奪われたままだった。
もし彼が、多くのことをさらに思い出して、愛娘2人の名前を叫ぶことができたら、必死でそうするだろう。呼びかけさえできれば、彼女たちも起き上がれる。
だが、父親の気持ちとは裏腹に、その記憶は失われてしまっており、どうしても彼女たちの名前を思い出せず、口にできないままだ。
そのせいなのか魔力が働き、彼女たちは仰向けで横たわったまま、自力で起き上がれない。背中の肌が床に吸着しているようで、もがくこともできずに、苦しそうに水没するだけだった。
「やめろ! やめてくれええ!」
父が懇願すると、さっと水が引いて、娘たちは窒息地獄からようやく解放された。ぜえぜえと荒い息を数回くり返すと、ようやく普通の息に戻ってくれた。
彼女たちは父親を見上げる。その目はすっかり好色で、父として頼る目線と、男として愛する目線の、両方の感情が交ざっていた。彼女たちは生前、裸を見られるどころか、下着を見られることも洗濯されることさえも、酷く嫌っていたのを断片的に思い出す。
そうだ。本来なら、こんな恥辱的な格好を、実の父に見られるなど、耐えがたいくいやな思いのはずだ。
だが、彼女たちはすでに、相手が実の父なのを百も分かりきっていながら、それだからこそ気持ちよく射精させたい、魔道に一緒に連れ込みたい、としか考えなくなっていた。
水に沈んで溺れて見せたのも、本気で苦しかったわけではなく、彼が操を立ててセックスバトルに応じようともしない姿勢を崩さなかったのを、崩壊させる意図があった。
だがそれでも、父が光の意思を重んじ、魔族が提示する条件で解放されるという話に、いっさい乗らない姿勢を崩さなかった場合、この父娘たちから、即座に魔力を吸い上げるには適さないと判断され、容赦なく死の淵へと追放されただろう。そのまま終了だ。
娘たちはそのまま溺れて再び絶命し、父はそのまま記憶も意識もすべて消去され、無に帰せられるのみとなる。光の主にも魔の主にも見捨てられてしまう。
きっかけを作った少女の方も浮かばれないので、代わりの男の子を用意するしかない。それは収入がガッツリ減らされたせいで、食事にありつけなくなり、炊いたご飯に塩をかけて食べるしかないのに似ている。
塩飯は美味に違いはないものの、作り込まれた幕の内弁当には遠く及ばない。望みが叶わなくとも、代替物で我慢はできるけれども、どこかさもしい感情を残してしまう。
それでもこちらの世界では、一応の取っかかりにはなる。この父娘の提供できる魔力よりは少ないが、世界を恨む少女が、魔族の手先になる、その手始めにするのは難しくもない。
相手はどんな男子でも構わない。クラスで一緒だった子で、かつ自分をオナニー題材に一度でもしたことがあるなら、そいつをターゲットに巻き込む。手法はある程度単純だが、その分、魔力は大量に投入される。
先に投資をしておいて、イク精神エネルギーをたっぷり出させる、さらに人数を追加していくようにすれば、十分回収はできる。
その手法は、彼らの夢の中に、自分の裸を登場させることだ。同じく5年生終盤の男子なら全員、自慰行為は日常で行っているが、偶然それをせずに寝る日もあって、忘れていたけれども股間がムズムズくすぐったい、そんな身体のまま、睡魔に負けて眠ってしまう男子がいたら、それが最大のチャンスだ。
彼女は裸のまま、少年の寝ている目の前に、幽霊として登場する。お互いに触れあうことはできないけれども、その姿は確認できる。成熟した生足もオンナ表面も、惜しげもなく、同い年のクラス男子に見せ、間近で股間も臀部も、丸見えにする。
別段好んでいない、好きでドキドキするような相手ではないが、短パンから伸びる細い生足を日中に目にして、一度でもその素足を詳細に思い起こして、ペニスを脈打たせたなら、容易にターゲットにできる。
少年は彼女を、ズリネタのひとりとしか認識しないまま、思わず夢とは言え、裸で局部までさらけ出されている、少女の綺麗な下半身に見とれ、恋愛感情など抜きにして、ただ性衝動だけ、急激に跳ね上がるシナリオに持ち込まれてしまう。
自分の布団に横たわりながら、金縛りのように動けない。しかし、あぐらをかいて座るクラス女子の股間のスジ、ワレメ、お尻、そして太ももが、眼前に迫ってきている。
彼女の霊体化した身体は、縦方向にも横方向にもゆったり回転して、下半身の気持ちよさそうな肉付きと、肌のスベスベを、どこもかしこもを、まるごと目の当たりにさせた。
精通すらしていない男子も、これには面くらい、情愛のかけらも持っていなかった相手が、いきなり強い彼女候補として、迫ってきていると実感する。
それでいてその本心は、恋人関係になる、心臓が高ぶってドキドキする出来事など、精神面での充足感は、まったく必要としなかった。
彼女が告白してくるでもなく、男子が強い恋愛の気持ちを抱くわけでもない。それでも異性として立ち現れ、付き合うことになったら、この子でも悪くないかな、と強く少年に印象づける。
そしてプラトニックな接近なしに、いきなり男女の関係に立ち至ってしまう状況を、大変不自然なものと受け止めている。
勃起はしているけれども、彼女を受け入れる心の準備もできているけれども、まだ子供なのに肉体関係にいきなり突入するのは、どうしても気が引ける。
ためらいと戸惑いが入り交じって、動かない全身なのに、ペニスだけがブリーフにテントを強く張ってしまっている。
少女が幽霊化して、クラス男子の淫夢の中に登場するのは、その肉体が半分しか実体化できず、虚空を掴むような、どこかホログラムに近いまま、触れ合えないようになっているのは、魔の主様の計算による。
彼女の実体は、別のものに転化している。それは、世間に普通に売っているハンディマッサージ器具の魔界版であった。
球体部分がバイブ振動して、猛スピードで数ミリずつ前後することで、本来は血行促進や凝りの解消に用いられるために開発されたものだが、こちらの世界では、そのような必要自体が、初めから発生する余地もない。
この機械は現実世界でも、いかがわしい使われ方をされることがしばしばだが、こちらではなおさら、それに専念するように出来上がっている。
ツルツルでふにっとしたクラス女子の生足を、間近で凝視できてしまうだけで、性に疎い男の子は、耐えがたい情欲の虜となり、意思に反して、その幼いペニスを隆起させ、ブリーフを跳ね上がらせる勢いで、盛り上がらせてしまっている。
全身は動かないままなので、目を逸らすこともできず、目を閉じても少女の肢体は、まぶたを通り越して入り込んでくる。腰も動かず、テントを張ったペニスを、自分でどうすることもできるはずがない。
女児がそのまま、手を伸ばすなり抱きつくなりして、全身のどこもかしこもで、この少年を脈打たせるのは簡単だったが、わざとそういう仕組みにしなかった。
魔力が十分ではないのと、少女の本体があくまで、その機械に具現化してしまい、元々の肉体は霊体のように、見るだけ映るだけの存在になってしまっている。
彼女が再び元の身体を取り戻すには、多くの魔力を男たちから奪わなければならない。それでも、見るだけでも、その脚肌や内股のぷにっとした弾力は、誰の目にも明らかではあった。
少年はその脚肌をガン見しながら、自分の股間に密かに迫っている、本体の機械の存在に気づくはずもない。
少女の生足のどこもかしこもを、夢の中だから誰にも咎められることもなく見放題で、しかも当の本人からも、見られることを嫌悪するどころか、自分から積極的に見せつけてきている。
本当にそれだけだったら、彼はじっくり素肌を見つめ、それを脳裏に強く焼き付けて、幸せな気分に浸れただろう。
しかし少年は、すぐに状況の異様さに気付く。半ズボンやミニスカートの太ももを見るのとは、レベルがまったく違う。少女は内股だけでなくお尻もまるごと見せつけ、その震える肉のうねりも間近で凝視させ、気持ちよさそうな、プルンとはじける震え方まで、じっくり目の当たりにさせ続けている。
それのみならず、彼女の股間のスジもワレメも、惜しげなしに脚を開いて、じっくりと見つめさせてきている。異性の股間など、10年以上前に、わけが分からないうちに近所の娘のココを、さっと見で印象に残らせるくらいしか、見た記憶がない。
それも、前側からのタテスジを見て、自分のような出っ張った器官がないな、くらいにしか考えもしなかった。ペニスからは小水が勢いよくほとばしるが、女の子はどうやって用を足しているのか……そんなことさえ知る機会もなかった。
そんな状態では、クラス女子の陰部など、じっくり見てしまったら、あまりに想像を超えた形状、ワレメの奥が、複雑に入り組んでいる女性器の構造に、初めて見る奇妙さを思い知るほかはない。
それは男たちを強欲に駆り立てるだけではなく、人間の内臓をジカで見つめるような、奇っ怪さを多分に含んでいた。
そこにペニスを挿入して射精すると子供ができる、その単純な原理さえ分からない少年にとって、女の子の股間ってこうなっているのかと、性欲以上に驚きと戸惑いばかりが先だってしまう。
女子側もそんなことはよく分かっていて、ペニスを女の子が見る機会よりもはるかに、オンナを男子が見る機会の方が少なく、そこにグロテスクさが強くつきまとってしまうのも知っていた。
年端も行かぬ男の子供にとって、女の子の生殖器官が、ただみだらな誘惑の視覚攻撃にはならないのも分かっている。開脚して内部を見せつけるより、脚を閉じて前側からタテスジを見せたほうが、興奮するのだろう。
少女はあえて脚を開き、内部までしっかり見せつける方法を採る。それはその先永遠に、この男子をこのグロテスクな器官で、大勢の娘たちの内部で律動してもらうために、まずは見慣れてもらい、気持ちよくなる部分だと、教え込む入り口にしたかったためだ。
その分、少年は彼女の太もももお尻もお腹周りも、同時にじっくり見つめ、秘密の花園の正体がよく分からない、奥まった裂け目になっていて、砂の固まりをかき分けたような、くぼみの様相を呈している、と漠然と思っていた。
そこに棒が入るという発想もまったくない。それ以上に、この入り口の真横の肌の綺麗さ、脚の付け根のいやらしさ、お尻の出っ張りが、すっかり女のお尻の形をしているのを見て、これ以上ない興奮を覚えた。
そして何より、相変わらず、すぐ顔の近くまで迫っている、クラス女子の生足のどこもかしこもを、毛穴が見えそうなくらいに、きめ細かい肌のなめらかさを、じっくり見つめては、ペニスのムズムズくすぐったい情欲をたぎらせていた。
女の娘の下腹部と素足が、とてつもなく魅力的なのは知っていたが、よもやここまで近い位置から見つめられるなんて、夢の中だけに天国のようだった。
その時初めて、少年は自分の股間前に、何か黒い物体が迫っているのに気づけた。首も動かせない中で、ブリーフの前に何かが蠢いている音だけがする。
自分がどんな姿なのか、見るのも手を動かして確認もできないながら、毛布まで剥ぎ取られ、上半身にも両脚にも、影がふんわり通り過ぎているところから、ブリーフ一枚しか身につけてないと分かる。
そのパンツの前に、ごそごそと蠢く音がする。何やら異様な物体、機械のようなものが、勃起してテントを張っている、ブリーフ寸前まで迫っていると気付いた。
が、それをどうすることもできはしないし、ましてやそのハンディガンになってしまった物体が、このクラス女子の本体で、目の前に見えるお尻や素足のきれいな肌をしているのが、ホログラムのような、かりそめでしかない実情など、決して理解の及ぶ範疇ではなかったのだった。
ブブブブブブブブ!
「あひああああ!!」
マッサージ器具のスイッチが勝手に入り、その先端がペニスを、ブリーフ越しに激しく振動させる! その瞬間に、これまでの性感刺激では味わったことのない、強すぎる快感が、少年の股間全体を覆い尽くした!
女の娘のお尻や生足を凝視しながら、パンツを隔てた突起が、強くブルブル震わされ、急激な多幸感に強く深く染め上げてくる。
魔界のハンディガンは現実と違って、どんな形状や素材でも、きちんと適合して嵌まるように仕立て上げられており、ペニスに合わせた、もしくはそのターゲット男性に合わせた、快楽のためだけの形状にできるような構造になっている。
電源は魔力だが、その限り電池切れを起こすこともなく、事実上無尽蔵に、バイブ振動し続ける。その素材は人間界のものとはまるで異なり、プルプルした球体になっている。
硬さを感じさせることがまったくないのに、自ら意思を持ったように、ブリーフ越しでもペニスの先端部分、皮の奥に隠された、裏スジと尿道口までを覆うように飲み込んで、しっとりはりついた状態で、ぶるるるるんと強い振動を送り込んでくる!
深く食い込んでいるのに、痛覚はいっさい刺激しない。性感神経だけを付け狙う。少年はクラス女子の太ももやお尻などを目の当たりにしながら、だしぬけに訪れた機械的な振動に悶絶し、これまでの自慰行為の刺激とは、根本的に異なる振動に、全身がこわばる思いがした。
それと同時に、奥深くから、みゅーんと強い衝動が沸き起こり、少女の下腹部とリンクして、その魅力的な肉付きと、先っぽだけを狙うハンディガンの振動が、有無を言わさない快感に染め上げていく。
このままだと……ビクンビクンが始まっちゃう! 女の娘の裸と下半身を凝視しながら、彼女にも情けないブリーフのテントを見つめられながら、そのまま脈打ってしまうのは、非常に強い羞恥を伴った。
機械は子供チンチンでも大人の男根でも、瞬時にその形状と大きさを測定し、スライム状に形を変えて、先端の敏感なところだけに凝縮してくる。
時に強く、時に少し離れるようにして、ぶるぶるるんと激しく震わせ続け、絶頂の脈打ちに持ち込もうとしてくる。なんとか我慢しなければと、理由も分からずに踏んばろうとするが、そんな男児の努力など虚しいと教え込むために、さらに心地よい振動を、先端ばかりに加え続ける。
機械全体もやわらかく、数センチずつ動きながら、取り付けられた振動部が強く押し当てられ、絶頂前の多幸感を急激に高ぶらせてくる。
だめだ! ビクビクしちゃったら、このまま抜け出せなくなる気がする! 少年の無知すぎる中で、快感に負けてしまう、機械ごときに律動まで持ち込まれてしまう悔しさと、後戻りできない禁断さが、ぎりぎりを食い止めようと奮闘している。
しかしそんな頑張りなど、まるで意味をなさない。ペニス先端だけでなく、そのさらに奥底部分まで、ジンジンと振動が伝わってきて、そのお返しに、きゅんきゅんとイク寸前の気持ちよさが、体内にさらに芯まで拡がっていく。
少年は女の娘の下腹部と生足を見つめながら、その魅力的な肌に夢中になっていく。すると小刻みに機械が上下し、最後の仕上げといわんばかりに、バイブしながら裏スジをしごき、素早く動いて、さらなる快感を送り込んでくる。
うああ! もうだめ、これ以上はっ!!!
強引なハンディガンの振動に高まったペニスは、イッちゃったら終わりだと魂が叫んでいる上、好きでもない女の娘の裸を凝視しながら、オナニーとは格段に違う気持ちよさで、その相手の太ももやお尻、股間のスジに魅了されてしまうまま、何もかもわけが分からなくなって、どうしても耐えないといけないと分かっているのに、生まれて初めての、機械的なマッサージ振動には太刀打ちできない。
びくびくん! ひくひくん! びくびくん!
激しい律動が、精通前のペニスに訪れる。絶頂の何もかもを忘れる快楽に、少年はすべてを失った気がした。
しかしそれでいて、自分の指で揉むと何秒かで、この最高の気持ちよさが終わるはずなのに、いつまでも何分も、ずっとその絶頂感覚が、途切れずに続いてしまっているのに、強い恐怖を感じる。
このままどうなってしまうのだろうと、自分の肉体が壊れちゃうんじゃないかと危ぶむほど気持ちよすぎる。が、その危惧は本物だった。
男の子がイメージしているような、快感の代償で、後から強い痛みや内臓の破壊、膀胱破裂などの激痛があるのでは、というのとはまったく別種の、むしろその真逆の天国感触が、永続することとなる。
体内の機能が破壊されて、救急車で運ばれるだけなら、まだ生きるよすがは残される。しかし、ここで精通前でも脈打ち続けてしまっているのは、もっと邪悪で後戻りできない、深刻すぎる事態を、全身全霊に及ぼしてしまう。
彼は布団の中に、ズブズブと沈んでいき、下の世界にイキながら引きずり込まれる。絶頂が止まらないせいで、何も考えられず、怖い幽霊女子に、別世界に吸い込まれる恐怖感さえ、脈打ちまくるペニスと、先端をずっとしつこく振動させる、機械のバイブ快感に我を忘れ、異様事態に墜ち込んでいるのも、淫夢から目覚めることができなくなった運命さえ、理解していながらそのまま、身を任せるだけとなる。
ひとり魔の世界に堕とせば、投資した分の魔力は、十分回収できる。少女は再び肉体を取り戻し、次のターゲットを付け狙っていく。目の前の父親と娘たちのみだらな行為と、その射精敗北には遠く及びはしないけれども、時間をかけて、それに近いところまでの貢献はできる。
小学肉体がありさえすれば、それだけで「抱いてはならない相手に脈打たせた」と男性たちに思い知らせられる。その功績は高い。男たちの精を提供するのは、決して困難でもない。
彼女にとっては、多少の回り道になるけれども、どっちでも構わなかった。義理と呼べるのか、姉たちが溺れてくたばり、父とともに地獄の氷水に溺れながら凍えるように持ち込まれても、一向に問題ないと思った。消えようが地獄に行こうが関係ない。
世界の全部を恨むなら、過去に母親と結婚していて、異父姉妹として暮らしていた奴らも許さない。実の父も母も許さない。母の前夫も許さない。
こいつらが地獄に落ちてから、またこの世に生まれ変わってこようとも、実の母が反物質で、素粒子ひとつ残らず消滅してしまっても、ざまをみさらせとしか思わない。
魔の主様の提示した条件を飲むなら、自分の見ている前で、実の娘たちとセックスしたらいい。万一父親が勝つなどということが、可能性としては、絶対にないとまで言い切れないけれども、末路は決まっていて、そんな万一の事態も憂慮は無用。
情けない父の射精で、自分が大きくのし上がったら嬉しい。それ以外、何も慮る必要がない。彼が頑なに断っても、喜んで、死ね。
「ま、待て! わかった! 娘たちだけは……助けて!」
父が情けない声で叫ぶ。すると、魔の主様の提案を受け入れ、実の娘たちと淫靡な行為をする”試練”を、父が受諾したとみなされた。ここでようやく、少女たち2人とその父親は、身体の自由を初めて与えられた。
生と死の狭間の中で、精子をかけた闘いに持ち込まれる。卑劣だ。断れば娘たちの命はない。断らなければ、可能性はほとんどゼロだけれども、助かる道も開かれる。
父親にとって唯一の誤算は、娘たちが自分との生セックスを忌避し、それでも感じ入ってアクメを迎えてくれれば、この出来事も忘れて蘇り、死の淵から脱出できるだろうから、彼女たちもそれに応えるべく、渋々だけれどもこれに渋々応じて、さっさと絶頂し終わってくれればいい、そんな想いが、ことごとく打ち砕かれてしまっている点だった。
娘たちは、とっくに魔の意思を受け入れ、これに協力したいと心の底から願い、生気を取り戻して、再び自我を持ったときにはすでに、現実世界に暮らしていた姉妹ではなくなっていた。
父のことを実の親と分かっているけれども、自分たちも彼の名前も、現実での生活のほぼすべてを、完全に忘れてしまっている。
そんなことはどうでも良く、まずはこのターゲットが、実の父親が、禁断の肉体関係で精液を出すかどうか、関心はもはや、そこにしかなくなっていた。親の心を子供が知る機会など、ついに訪れなかったのだった。
身体の自由が利くようになると、重力が父親にも機能する。即座に全部、現実のとおりにはならず、小柄な娘たちに、全体重を預けてのしかかっても、重みを強く感じさせるところまでは至らない。
息苦しさなどの類を含めて、苦痛や困難は、すべて丁寧に取り除かれた世界だ。これは少女たちが彼の真上になったとしても、女の肉体のずっしりした重圧を、まるで感じ取れないのと同じだった。
それでいて月面のようなふわふわした感じはなく、ちゃんと床に引っ張られていて、下に張りついている実感がある。普段どおりの自重が維持されている。
それまではほとんど、霊体か魂だけの状態となり、記憶のほとんど失われた、自我だけが残っていた。魔の誘惑の試練に立ち向かうと決めた途端に、肉体を与えられ、若返った自分のまま、異世界で復活し終わったのだった。
少女はクスクスと笑いながら、隣の3人の様子をじっくり眺めていた。とりあえずはマッサージガンに変えられずには済みそうだ。余分な回り道をしても得ではなかったから、この父が無謀な勝負と分かって、それでもこれに臨んだのは幸いだ。
脚を投げ出して座って、後ろに手を付きながら、大人の男女が絡み合う姿を、じっくり眺める腹づもりだ。彼女自身は、この3人に混じろうとは思わない。その代わりに魔力を上手に操って、2つの仕掛けを、有利不利の不平等をなくすために、施す役割を担っていた。
「ハンデをあげる。お父さんにとって、かわいいかわいい娘さんたちだもんね。しかも中学生と高校生、若くて気持ちいいに決まってるから……ちょっと細工してあげるね?」
かわいらしいウインクは、どこまでもあどけないのに、底知れぬ妖しい色気を、必ず伴っている。魔力発動のサインでもあった。
「あっふ……うっぐ……」
「んああ……熱い……あついよぉ・・・!」
下の娘たちはその途端に、いきなり顔を上気させ、胸板を押し上げて上半身を反らし、妖艶に全身をくねらせ始めた。
どうやら少女が施した魔法のひとつは、自滅の催淫毒。
つまり時間が経過するごとに、中高生の娘たちの精力が一定量減り続け、放っておいても勝手に、エクスタシーの昇天状態に突入するほど、全身の性感神経が、じんわりとだがまんべんなく、本来は届かない、ほとんどの人が一生反応しないであろう骨の髄までが、女として気持ちいい。
これが延々と続いて、イかないわけがない。
それは性経験皆無だった娘たちの、強い衝動的な性感天国にまみれる感覚だった。誰彼構わず男を受け入れ、そのまま達してしまいたい欲動に支配される。
もとより男の精を奪うためだけに存在すると決め、それ以外の選択肢が、おくびにも出ないところに、自我が戻って、意向は完全に意識を変えてしまって、後戻りする可能性は決してない状況だった。
それに加えて少女たちふたり自身が、ありえないほどふわふわと、体の芯まで持ち上がってくるような心地よさを、そのまま性の快感そのものとして、女体のありとあらゆる部位が、肌の内側から刺激されているように思えてくる。
本来ならそれで、股間が激しく濡れそぼり、そのまま相手を問わずに、ペニスを受け入れる準備ができるほど、強い生理反応が訪れるのだが、すでに彼女たちの全身には、魔の蜜が流れているせいで、そういう生来の反応ができるわけではない。
興奮していようといるまいと、即座に挿入が可能なカラダになっている。それとは無関係に、徐々に高められ、そのまま絶頂してしまいそうなほど、深いところからの気持ちよさに、姉妹ともにすっかり全身が出来上がってしまっていた。
男が欲しくてたまらない肉体に変えられてしまっている。
これで、男は絶頂しやすく、女はなかなかイッてくれない性差は解消された。年代も父の方が20代後半まで若返り、彼が11歳の時に生まれた娘が高2になっている、といった不可思議な状況になっている。
若返った分だけ射精しやすくなっているから、その分も加味したハンデだった。これで時間をかけずに決着がつけられる。少女たちがイクまでのタイムリミットが、自動的に設けられた形だ。
妹の方にのしかかる体勢で、いやらしいバトルが開始される。少女の真上に乗っかった体勢から、性感の応酬が始まっている。
中学生の子供らしい体つきなのに、すでにその肌は確実に、異性としてのなめらかさとふにふに抱き心地を体得している。膨らみかけた乳房が父の胸板に潰れるが、押し込まれると、その胸板の薄さが際立ってくる。
それだのに肌の感触は、もっちり吸いつく心地よさに仕上がっていて、なで肩の狭さが、幼さと女性性の両方を現している。
クラス男子はきっと、他のクラス女子の発育の良い娘の体操着から、15にも満たないのにこんなにおっぱいが、と目移りしているのだろう。
だが、肌そのもののきめの細かさ、ツルツルの背中の見た目良さ、つるんとした全体のみずみずしさを、女としての全身の良さを、少年たちはほとんど知るよしもない。実際に抱きしめて、肌同士がこすれ合って、初めて彼女の発育の、本物感を実感できる。
すでにきめ細かすぎる感触の良さで、やはり動くたびに、空気がゴボボッと音を立てる密着具合になってくる。
男たちはこの腕の肌そのものが首に巻き付き、背中に回ってくる女手の良さまで、実感する手段はない。
本当に抱き合って密着するまでは、中学女子の上半身が、こんなにいい気持ちに性徴し終わっているとは、思いも寄らない。乳房の大きさなど付帯事項でしかないと、初めて思い知らされる。
それでいて、くびれのないまっすぐなお腹周り、ぶにっと密着してくるやわらか感触は、やはりどこかあどけない部分を、大幅に残しており、男たちはそれで興ざめして、おとなの女性に比べればマダマダと、経験豊かならば、そう思ってしまうかもしれない。
その背中に腕を回して、スベスベと撫でさするだに、その幼く小柄すぎる肉体に、すぐに異性の記号を見いだし、男を欲情させ、精を受け止める肉体になり終わっていると、ハッとさせられては、そのあどけなさ過ぎる顔立ちを見つめて、やはり稚い若すぎる子供だと思い直す。
彼らがそうやって、女の肉体と子供の側面の両方が行ったり来たりして、どっちつかずでありながらどちらでもあるという、錯綜した思惑に戸惑ってしまう。