劇場版フザケンジャー! 恐怖のイマドキスクール!! ~その3~


「ようこそイマドキスクールへ。当校はそれまで女子限定で受講を受け付けていましたが、異性とのコミュニケーションを学ぶ上で、このたび男子生徒の募集も受け付けるようになりました。これからは男女共に、流行の最先端を目指す若者として頑張っていきましょう」

 年配ながらもスタイル抜群の女性モデル講師が、イマドキスクールについての概要を僕たち男子新入生に説明してくれた。辺りを見渡してみると、僕以外はほとんどみはるちゃんと同じ年頃の、若い女の子ばかりだった。今まで女の子ばかりの学習塾だったから無理もないのかな。男子の数は女子の大体3分の1ほどで、僕と同い年か、1~2歳ほど年上の子が多いようだった。

 男の子たちは僕と同じく、みはるちゃんたちを初めとしたかわいい女の子たちを前に、緊張で縮こまっているようだった。そりゃ、同じクラスや学年でも、彼女たちのようにかわいい子なんて滅多に見ないしね。学校にいたら間違いなくマドンナ級であろう美少女達が、自分たちよりたくさんいるのだから、性欲旺盛な男子中高生にとってはひとたまりもないだろう。彼女たちを見てドキドキしてしまう男が、自分一人でないと知って少し安心した。

「男子生徒の皆さんの中には、今まで女子ばかりだったイマドキスクールに不安を抱いている方や、入学を決めかねている方も多いでしょう。ですから、ひとまずは体験入学という形を取って、先輩の女子生徒たちとのコミュニケーションを楽しんでいただけたらと思います。皆さん、見た目は派手ですけど、とても朗らかな女の子たちですから、恥ずかしがることはありませんよ。

 もし、イマドキスクールの趣向が自分に合わないと思ったら、無理に受講を続けていただく必要はございませんし、気に入っていただけたのなら、これから好きな日、好きな時間に登校していただいて構いません。ここは自分のペースで、あせらずゆっくりと今時の若者を目指していく場所なのです」

 話を聞いてみると、案外気軽に立ち寄れそうな場所だなと思った。僕の通う学習塾なんか、3つも4つも面倒くさい手続きの後、決められた時間内で徹底的に試験の内容を頭に叩き込まれるといった、とても堅苦しくて居心地の悪い場所なんだけどな。どうしても行かなければいけないという、強迫観念にとらわれる心配がないだけ気が楽だった。

 モデル先生の説明が終わると、僕たちは全員、それぞれのクラスごとにグループ分けされた。みはるちゃんはCクラスだから、僕も彼女の紹介という事でそこに収まった。Cクラスは男子が10人、女子が30人だから、そこから更に3つのグループに分割。僕のグループも、男子が僕を含めて3人。女子がみはるちゃん、まなみちゃん、エレナを初めとした9人。合計12人の混合グループになった。

 グループが結成されたところで、もう一人、クラスの女子生徒が僕らのグループに加わってきた。

「初めまして。わたくしはCクラスの模範生の一人、桃子と申しますの。これから皆さんのご指導役はわたくしが務めさせていただきますわ。今日は堅苦しい授業などは抜きにして、男子生徒の歓迎会を開く事に致しますわ」

 桃子と名乗る女の子の呼びかけに「よろしくお願いします先輩!」と、みはるちゃんたちがハキハキ挨拶をした。

「私たちのクラスには何人か模範生っていうのがいて、新人の私たちの面倒を色々と見てくれるの。桃子先輩は私たちよりひとつ上のお姉さんで、結構いいところのお嬢様なの」

 みはるちゃんが親切に教えてくれた。

 彼女の言う通り、桃子先輩は神秘的な紫色の髪を、黄色いリボンでポニーテール状にまとめた気品あふれるお嬢様で、みはるちゃんやまなみちゃんよりも更に頭ひとつ分背が高く、腰もくっきりくびれたナイスバディの持ち主だった。

「それで、桃子先輩。歓迎会って、私たちは具体的に何をすればいいんですか?」

「ふふ。何も、あなた方が催し物を披露する必要はございませんわ。イマドキスクールには室内プールや運動場など、様々な設備が充実しているところですから、ひとつずつ見学して回るだけでも、新入生の方には十分お楽しみいただけると思いますわ」

 みはるちゃんの問いに、桃子先輩が相変わらず上品な口調で答えてくれた。

「それじゃ、早速みんなでプールに行こうよ。ね、関口くんも」みはるちゃんに誘われる。

「あ、ごめん。僕はその、水着持ってきてなくて」

 僕の返事に対し、桃子先輩が

「では、わたくしの予備の水着をお貸しいたしますわ」

「ええっ!?い、いや、僕は男だし、女の子用のはちょっと・・・」

「ご心配なく。下の水着だけなら、ブーメランパンツとそれほど見分けもつかないですわよ」

 そ、そりゃそうだろうけど・・・。普通、見ず知らずの男に水着なんか貸すのか?

 でも、気持ちが舞い上がっていた事もあってうまく断りきれず、僕は彼女たちとプールに行くことになった。その途中

「おう。誰かと思えばせっきんじゃないか」

 同じグループにいた男の子の一人が、僕に声をかけてきた。

「ほら、オレだよ。4年生の時に同じクラスだった」

「ああ、松木くんか。久しぶり」

 相手が旧友だと分かって、僕も素直に再会を喜んだ。彼は、小学校時代のクラスメートだった松木くんだ。5年生に上がる時にクラス替えがあって、小学校を卒業後は、住所の都合もあってお互い別々の中学校に進んだため、あまり連絡を取っていなかった。考えてみれば、彼のようにだんだん疎遠になっていった知り合いが、小学校時代からずい分多い気がする。これも今のがんじがらめにされた環境のせいなんじゃないだろうか。

「しかし、真面目そうなお前がこんな女の子ばかりの場所に自分から来るなんてな。なんだか安心したよ」

「ぼ、僕はそういうつもりじゃ・・・」

「何弱気になってんだよ。どうせ学校の女共は運動部のエースとか、年上の高校生とかに夢中なんだからさ。こういうキッカケを利用して、オレたちもガールフレンドを増やしていこうぜ!いやー、楽しみだよな~」

 なんだかうらやましいな。松木くんみたいに、前向きな考え方のできる人って。僕にはとても無理だ。

 小学校の高学年なら誰でも思い当たる事だろうけど、僕は5年生に上がった頃からクラスの男女仲が険悪になり始めた。というより、今まで力が弱くて男子にいじめられていた女子たちが、成長期に入って体格が男子を上回るようになって、全員で反乱を起こした形かも知れない。

 まず、女子生徒たちが男子を全員呼び捨てするようになり、給食の量とか、お昼休みの遊び場とか、ちょっとしたきっかけでいがみ合うようになった。やがて、男子側と女子側とでそれぞれ派閥が出来上がっていった。

 僕も両親から「女の子は力が弱いから絶対に殴ってはいけない」と教えられてきたから、なるべく我慢するつもりでいたが、ある日の掃除の時間中「おい関口!さっさと机運べ!」と怒鳴られた時はさすがにムッと来て、リーダー格の女子を殴って大泣きさせてしまった事がある。その放課後、僕は帰り道でクラスの女子たちに待ち伏せされ、バットや掃除モップでよってたかってタコ殴りにされた。その翌日は、僕のかたき討ちのために、ガキ大将のグループたちが中学生の先輩まで呼んで、女子の顔一人一人に鉄拳制裁をくらわせた。その次は、女子たちが男子の教科書やノートを密かに焼き払い、授業に参加できないようにさせた。そのまた次は、プールの時間に男子たちが女子の着替えを泥だらけにして・・・。報復に次ぐ報復が、更に残酷な形でエスカレートしていった。

 ここまでなら、まだ子供同士のケンカの範疇かも知れない。だけど、女の子の残忍な習性を思い知らされるのはこれからだった。女子派閥の中には、元々ケンカを好まない子や、男子と仲直りしたいと思っている子もいたのだが、その子らは全員「裏切り者」として密告され、リーダーの女グループから徹底的に虐げられるようになった。ボーイフレンドのいる子なんかは、カッターで一生消えない傷を顔につけられたりもした。女子派閥はこうして内部から崩壊し、その隙をついた僕たち男子派閥は戦いに勝った。・・・いや、あの戦いに勝者と呼べる者なんていなかっただろう。男と女、どっちが強いか、どっちが偉いかの下らないきっかけで、こんな醜い争いに発展するなんて思ってもみなかった。多分、ウチの学校だけじゃないかな。ひとつのクラスが、男子と女子のクラスに分裂して、結果として6年生のクラスだけひとつ余分に増えたのは。

 これは子供同士のケンカだから、この程度の扱いで済んだかも知れない。これが大人同士だったら、最悪戦争にまで発展したのではないかとゾッとする。などと考えていたら、たまたまつけたテレビに『今をときめくキャリアウーマンたちが、封建社会の男共をブッタ斬る!』と言う番組があって、ヒステリー気質の派手な女の人たちが、年配の男の人たちをよってたかって罵り倒していた。ふざけやがって。結局こいつらの仕業じゃねえか。思い返せば新学期の時、担任の若い男の先生が、女子の人気を取りたいがために「これからはクラス委員の数を男女同数にする!」とか言い出したせいで学級委員長が二人になって、クラスの決め事に色々と不都合が生じたんだよな。

 僕はこの事件以来、異性を基本的に信用しなくなった。男子派閥のリーダーは残酷非道な乱暴者だったが、あいつはまだ自分の仲間を大事にする奴だった。女子派閥との決戦の時も、希望者の男子だけを戦いに駆り出していた。それに引き替え女子側のリーダーは、自分の仲間を全員盾にしたあげく、別の首謀者をでっち上げて先生の前で言い逃れ。きっとあの女が一番憎かったのは、自分を虐げてきた男子たちではなく、彼らと仲良くしている女子たちだったのだろう。女の敵は女ということか。 後で聞いた話だが、女子が男子を呼び捨てするようになったのも、そうしないと仲間外れにされるというのが理由だったらしい。仲間外れにされたくない一心で、どんな残忍な事もやってのけるのが女の本性だという事を僕は思い知った。

 イマドキスクールの女の子たちだって、どんな小さなキッカケで、いつ態度を豹変させるか分からない。仮にスケベ心を丸出しにして彼女たちの機嫌を損ねようものなら、次に待っているのは恐ろしい報復に違いない。彼女たちの真意がつかめるまでは距離を置き、いざとなればいつでも逃げられる準備を整えておかなくてはと思った。


 その頃、塾長室での佐久葉とマミーは、ひたすら魔法陣の上で瞑想に浸っていた。こうする事で、思念派によって外部の人間と会話できるのだ。

桃子「Cクラス2班より報告いたします。我々は女子生徒の提案で室内プールに向かう事になりました。ひとまずはここで様子見いたします」

佐久葉「ご苦労。男子生徒の様子はいかがかしら?」

桃子「まだ初対面なので、異性への嗜好その他は計りかねます。ですが、3名の内一人は女子生徒と積極的にコミュニケーションを取っており、異性への免疫はある程度高いものと思われます」

佐久葉「焦りは禁物よ。彼ら全員の性的嗜好を把握するまで、くれぐれも手出しは控えるように。軽いスキンシップ程度なら構いません。プール内であれば全員水着のはずですし、男のトキメキを刺激するようなシチュエーションも演出しやすいでしょう」

桃子「はい。男子生徒に貸した水着には、わたくしの愛液を微量程度に染み込ませております。これなら彼らに怪しまれないレベルで性欲増強を促す事ができましょう。後は生徒同士の成り行きに任せます」

マミー「よろしい。Cクラスの生徒たちには、まだセックスバトルの知識も経験もありません。万が一アクシデントが起こった場合、あなたの判断で冷静に対処してください。くれぐれもサキュバスの魔力は行使せぬよう。まずは男子生徒の異性への警戒心を解く事に全力を注ぎなさい」

佐久葉「それと・・・ふふ。もし、男子生徒が我慢できずに射精してしまっても、決して叱ったりしないでちょうだいね。思春期の男の子はとてもデリケートなの。あなた方全員で、男の子たちのやさしいお姉さんになってあげて」

桃子「かしこまりました」


 僕は更衣室で、桃子先輩に手渡された予備の水着を広げてみた。・・・危ういな。この見事な逆三角形のデザインで隠せるのは最低限の箇所だけだろう。勃起したら確実にバレる。プールでは、なるべく女子生徒の姿を見ないように我慢しなきゃ。体の成長が遅いため、下の毛がまだ生えそろっていない事は不幸中の幸いだった。

 それにしても、女の子の水着ってスベスベして肌触りがいいな。これで下半身の部分を覆ってみたらほのかに心地いいだろうな。顔を近づけてみると、ほんの少しだけ甘い香りがする。桃子先輩から漂う匂いと似ている。僕がここに来るまでは、これが彼女の大事な部分を覆っていたわけで・・・。

 ああもう!我慢しなきゃって言ってる先からこれだ。既に僕の股間は、桃子先輩のビキニで覆えないくらい膨張し、下半身がほのかにくすぐったい刺激に晒されていた。ダメだダメだ。こんな事じゃ、みはるちゃんたちにセクハラとかで訴えられても自分を弁護しきれないぞ。もっと気を引き締めないと。

 後ろめたさに囚われながらも、僕は思い切って桃子先輩の水着を身に着けた。左右がひも状になっていたおかげで、意外にすんなりと履く事ができた。サイズはぴったりのようだ。いや、伸縮性がいいのかも知れない。その証拠に、水着の裏生地がお尻を持ち上げ、下半身全体をきつく締め上げている。別に苦しくはないのだが、試しに歩いてみると、中のペニスや玉袋、お尻の穴の周り(「えいん」だったっけ?)なんかが、ザラザラと微妙にこすれるのだ。

 う、いかん・・・。絶えず裏筋をコチョコチョされて、つい勃起を押さえ切れない。ちょっとペニスが大きくなっただけで、下半身のテントはかなり大げさに盛り上がった。水着の伸縮性が良すぎる証拠だ。大猿に変身しても破れなかったりして。

 この格好で激しい動きをするのは危険だな。できるだけスローペースで歩くようにしよう。水の中に入ってしまえばそうそうバレる事はない。でも、小さい水着だからうっかりポロリしちゃう、なんて事の無いように。はあ、男って大変だなあ。いつも女の子の目を気にしながら、気を使い続けなければならないなんて。

「関口くん、遅ーい!」

 更衣室を出ると、既に着替えを終えたみはるちゃんら女子生徒が僕を待ち構えていた。全員、かわいらしいスクール水着姿だった。前部分がスカート状、ということは旧型か。なんだか、このスカート部分て常にパンツ丸見えの状態になっていて、見ようによってはかなりいやらしいな。そこから伸びた生足も、きめ細かい美肌を整えていて、つい見とれてしまう。水泳キャップも髪の毛がほとんど隠れるから、整った顔の子ほどきれいに見える。後ろはうなじがむき出しだし。お尻もぴっちりと水着に覆われて、きれいな卵型に割れ目を描いている。

 ああ、まずい!ただでさえ下半身が水着のせいでほんのりこそばゆいのに、スタイル抜群のみはるちゃんたちを視界にとどめては勃起を押さえ切れない。見たくても見ないよう我慢しなきゃ。そう決心して、振り返った先には運悪く・・・

「うわっ・・・!」女子生徒の中で、一番美人で背が高くナイスバディな桃子先輩が目の前に。しかも、彼女はV字型にハイレグの極まった、ピチピチの競泳水着姿だった。これは刺激が強すぎる・・・!

「どうなさいましたの?」

 僕の挙動を怪しむ桃子先輩に対しては「いっ、いえ。別に・・・!」と、曖昧な返事をするだけで精一杯だった。というか、彼女も一応僕より年下なんだよな。あまりに落ち着いていて雰囲気が大人っぽいから、つい先輩扱いしてしまうけど。ああ、さっきから、僕の心境がバレやしないかという恐怖心と、女子生徒の水着姿が間近にあるという、ほんのちょっとの淡い期待から心臓が激しく高鳴りっ放しだ。

「それでは皆さん。消毒のためにいったんシャワーを浴びましょう。この先にシャワーの個室がいくつかありますので、いったん男女で別れましょう」

「なんだい、つれないなあ。せっかく可愛い子ちゃんたちとお近づきになるチャンスだってのに。桃子ちゃん、一緒に仲良く水浴びしようよ」

 松木くんのあからさまなアプローチを「ふふ。冗談がお上手な方ですわね」と、桃子先輩は落ち着いてあしらう。松木くん、目の前に水着姿の女の子たちがたくさんいるのに、あまり動揺しているように見えない。そればかりか、他の女子生徒たちにも積極的に話しかけて、すっかり打ち解けてしまっている。彼は僕と違って成長が早く、桃子先輩以外の女の子よりは背が高いから結構余裕があるのかな。それでも、ここまで気さくになれるのはうらやましい。僕が同じように振る舞っても空回りするだけだろうな。僕はちょっと堅物過ぎるのかも知れない。

 桃子先輩の指示に従って、僕たちは男女に別れてそれぞれシャワーの個室に入った。と言っても、男の子はもともと数が少ないのでひとつの部屋に一人ずつ、女の子は3~4人でひとつの部屋に収まった。これがいけなかった・・・。

 シャワーの個室は左端から右端まで、時計回りに計6つあるのだが、左端と右端は松木くんともう一人の男の子が占拠してしまったため、僕は一番奥の部屋。こうなると、両隣の個室には3~4人の女の子が、それぞれ別々に入ることになるのだ!

 しかも、個室と言っても、このシャワー室はお互いの囲いが小さく、膝上ギリギリ辺りまでお互いの姿が丸見えだった。こうなると、3~4人の女の子たちのスクール水着から伸びた生足が、左右の部屋でジタバタする有り様が覗けてしまうのだ。いかん、理性を保つ自信がない・・・。

「きゃっ」「やだぁ」「冷たぁ~いもう♪」シャワーに打たれてキャッキャッと女の子たちのはしゃぐ声が、左右からひっきりなしにこだまする。こちらのシャワーを最大まで強くしても、まったく声の掻き消える様子がない。きっと、あの狭い個室の中では、ギュウギュウ詰めになった女の子たちがお互い揉みくちゃになっているわけで。僕があの中に入ったら、スク水娘のピチピチの肢体を触り放題・・・。

 いかん、このまま外に出たら常時勃ちっぱなしだ。いったん、溜まったものを出し切ってスッキリしよう。決して下心があるからじゃない。彼女たちに迷惑をかけないため、仕方なくオナニーするんだ・・・。

 無理やり自分に言い聞かせて、僕は膨張し切ったペニスを狭い水着からぴょこんと取り出した。そして、シャワー中のスク水娘たちとキャッキャッとスキンシップする妄想に浸りながら、張り詰めたペニスを急いでしごき倒した。ああ、ちょっとこすっただけですごく気持ちいい。すぐ両隣に女子たちがいて、バレやしないかという恐怖心が興奮に変わっているみたいだ。ついでに、さっきのみはるちゃんの風パンチラもオカズに加えた。

「く・・・うっ!」

 ペニスはあっという間に絶頂に達した。尿道口から、水鉄砲のように次から次へと精液が噴き出て、壁のタイルを汚した。よっぽど我慢していたみたいだ。家で数えきれないほどオナニーしたすぐ後だというのに。

「関口くん、まだー?」

 背後からみはるちゃんの声がして、僕は余韻に浸る間もなく事後処理を急いだ。女の子って勘が鋭いからな。ちょっと壁に精液がへばりついているだけでも怪しまれる危険がある。僕はシャワーの勢いを最大まで上げ、後ろから見えないように自分の背中を盾にして、壁の精液を排水管に洗い流した。

「お、おまたせ」僕は何気なく振る舞って、シャワー室から出た。精液はちゃんと落としたかな。臭いは残っていないかな。息遣いも整えないと。細心の注意を払いながら、僕はみはるちゃんたちの後についていった。

 プールは室内の施設とは思えないほど広く、僕たち以外にも大勢のグループが歓迎会に利用しているようだった。水槽が広いだけでなく、飛び込み台や滑り台のアトラクションも充実していて、サイドの端には軽く飲食店と憩いの場まで用意されていた。

「では皆さん。しばらくはご自由になさってください。わたくしは休憩所におりますので、何かあったら遠慮なく声をかけてくださいまし」

「え、いいのかな。僕たちだけで勝手に行動しちゃって」

「ごめんなさい。わたくしって、生まれつきお体が弱いもので。さっきのシャワーで、軽い貧血を起こしてしまいましたの」

 そう言って、桃子先輩は僕たちを残し休憩所に行ってしまった。ちょっと心細い、と同時に、最も危険な誘惑材料が遠ざかってくれて安心したとも思う。

「それじゃあ、みはるちゃん。一緒に滑り台で遊ぼうよ!」

 ツインテール娘のまなみちゃん(今はキャップで隠れているけど)が、隣のみはるちゃんに元気よく誘いかける。

 対する彼女はというと、ちょっと不安げな様子で

「で、でも。みはる、子供の頃から高いところが苦手で・・・」

「それなら、関口くんに付き添ってもらえばいいじゃない」

 まなみちゃんの指摘に対してみはるちゃんは

「あ、確かに。男の子の関口くんが一緒なら心強いかも」

 と、安堵の表情を見せた。

 僕は正直困惑したが、断る理由が見つからず、彼女たちに付き添う形になった。階段を上るたび、上の段にいるまなみちゃんのきれいな生足が絶えず交差し、豊かなお尻が弾んでいる。いかん、こちらも足を高く上げるので水着がこすれやすい。目を背けて我慢しなきゃ。

「うう、怖いよ。緊張するよぉ・・・」

 てっぺんまで上ると、みはるちゃんは恐怖で両足がガクガクと震えていた。滑り台はらせん式のかなり長距離の物で、上から見下ろすとプールサイドが遥か下に見えた。これは確かに怖い。

 それにしても、女の子って実は結構怖がりだったんだな。みはるちゃんの方が体が大きいから、こうした男と女の違いに今まで気がつかなかった。小学校時代は「男子なんかより女子の方が強いんだから!」と威張っていた女子生徒たちの事も印象に残っていたし。でも、みはるちゃんはガサツなあいつらとは違う、普通の女の子だ。だから、男の僕がしっかりと守ってあげなきゃ。

「きゃはっ」「いやっほう!」

 一方のまなみちゃんとエレナに関しては、滑り台をむしろ率先して楽しんでいる様子だった。彼女たちの姿が、滑り台の勢いであっという間に見えなくなる。次は僕たちの番だった。

「ど、どうしよう・・・」

 位置についたところで、僕の背中にしがみつくみはるちゃんが、急に両足をモジモジとバタつかせ始めた。もしかして・・・

「あん、やだぁ。も、もう、ガマンできない・・・かも」

 やっぱり、みはるちゃんはおしっこをガマンしているみたいだ。高い所が苦手なあまり、緊張しすぎたのだろうか。そういう僕も、後ろから彼女の手の平の感触が焼き付いて、同じく下半身から別の物が漏れてしまいそうだったが。

「だ、大丈夫。滑っている最中なら、多分バレない・・・と思うから。その、ちゃ、ちゃんと秘密にするよ」

 僕が恐る恐る提案すると、みはるちゃんは顔を真っ赤にしながらも、小さくうなずいてくれた。

 そして、いよいよ僕たち二人はスタートした。

「きゃ、速い・・・やだ、こわいよぉ!」

 滑り出した瞬間、背後のみはるちゃんがより一層強く抱きついてきた!うう、水着越しとはいえ、僕の背中全体に女の子の柔肌が直に吸い付いてくる!両足も僕のひざ部分にがっしりとしがみついている!両手の位置はお腹と胸の部分を絶えず上下して、下手をすると下半身を思い切り握ってしまいかねない危険な状況だった。

 それだけじゃない。お尻に絶えず伝わってくる生温かい湿った感触・・・。みはるちゃん、とうとう我慢できなかったんだ。すぐ後ろで女の子がお漏らししているというだけで、僕はたまらなくドキドキした。早く下まで行ってほしい・・・と思うが、らせん状の滑り台は距離が長くて中々終わってくれなかった。

 やがて滑り台は直線に差し掛かり、そのまま僕らは一気に外に押し出された。ああ、ようやく終わった、と安心したのも束の間。「いや、助けて~!」みはるちゃんはまだ滑り台が続いているものと勘違いしてか、一向に僕から離れたがらない。「だっ、大丈夫。もう終わったから!」底の浅いプールで、僕はジタバタしながら、彼女の体を必死に引き剥がした。ああ、激しく取っ組み合うせいで水着はきつくこすれるし、みはるちゃんの胸やふとももが背後から絶えず摩擦を植え付けてくる!

 やっとの思いで僕は彼女から離れ、急いでプールから上がろうとした。



ぼよよん・・・



 と、次の瞬間、両手にやわやわと生温かく心地のいい感触が。顔を上げてみて、僕は血の気が引いた。

「いや~ん!ユーキったら大胆ボーイネ」

 目の前で、外人娘のエレナが両腕をW字型に広げたまま、自分の豊満なバストに僕の手の平が食い込んでいるのを見て困惑している。

 ああ、しまった!プールから上がろうとした先で、うっかり金髪白人娘のデカパイを鷲掴みしてしまった!しかも、彼女だけ他の子と違って、アメリカ星条旗がデザインされたセクシービキニだった。そのため、色白のグラマラスボディが僕の視界に余すことなく晒されていた。

「うわわわ!ごっ、ごめんなさい~!」

 僕は鼻血ブーしたまま、急いで引き下がろうとした。が、後ろには未だパニック状態のみはるちゃんがいて「キャー、高いの怖い~!」再び水中に引き込まれてしまった。

 そんなこんなで、僕はしばらくスク水(一部ビキニ)美少女たちとのお色気ハプニングに巻き込まれるのだった・・・。

「・・・・・・・・」

 僕とみはるちゃんは、プールの角で隣り合ったまま、お互い気まずそうにうずくまっていた。「ご、ごめん」「そんな。ぼ、僕の方こそ・・・」しばらく小声でそんなやり取りが続いた。はあ、今までの事を思うと本当に情けない・・・。

「二人とも、過ぎた事はもう忘れるネ。ポジティブシンキングネ」

 横からエレナが励ましてくれる。っていうか、彼女もおっぱいわしづかみされて、被害者の一人のはずなんだけど。

「ワタシも別に怒ってないヨ。日本の男、異性に遠慮し過ぎネ。アメリカではフレンチキスとかホーヨーとか日常茶飯事ね。だから、おっぱい触られても笑って見過ごすヨ」

 怒っていないのはありがたいけど、おっぱい触られた事はいちいち蒸し返さないで欲しいと思った。ただ、彼女の励ましのおかげで、気まずい雰囲気がほぐれてくれた事は間違いない。僕たちは気を取り直して、元のプールサイドに戻った。途中、みはるちゃんが僕の耳元に寄って

(あの、ごめん関口くん。そ、その、さっきの、えっと・・・す、滑り台での事は)

(あ、う、うん。大丈夫。ちゃんと秘密にするから)

 僕の返事を聞いて、みはるちゃんはようやく安堵の表情を得たようだった。

 そう、さっきの滑り台で彼女はおしっこをガマンできなかった。女の子なだけによほど恥ずかしかったろう。それに加えて僕は・・・彼女のおしっこを我慢する姿や、ドサクサに紛れてお漏らししちゃった事を思い返して、無性にドキドキしてしまった。背中越しに感じた両腕やふとももの感触も、スベスベしていて柔らかかったなあ。女の子の感触って、あんなに心がときめく物だったんだ。ビデオで妄想していた遥か上をいく気持ちよさだった。

 そして、滑り台が終わった直後、僕は生まれて初めて女の子の胸を触った。しかも金髪ブロンドのアメリカン美少女の特大バストを。あれ、推定でFカップ以上はあったんじゃないか。12歳であの大きさという事は、5年後には僕の顔が丸々挟まれるサイズになるかも・・・。

 ああ、色々想像していたら、また下半身がムズムズと疼き始めてきた。一体どうしてこんなに感じやすくなってしまったんだ?なんだか、シャワー室でオナニーしたのは失敗だった気がする。精液を出せば出すほど、その反動で女の子に敏感になって、より出してしまいたい衝動にかられている気がする。次にオナニーしたら、多分シャワー室の時より早く絶頂を迎えられるんじゃないかな。ああ、もうダメだ。さっきからみはるちゃんのお漏らしや、エレナのおっぱいの感触が頭から離れない。オナニーしたい。オナニーオナニーオナニー・・・。

「ご、ごめん。ちょっとトイレ・・・」

 僕はできるだけみはるちゃんたちに背中を向けたまま、一人トイレに走った。急いで走るほど、桃子先輩の水着が擦れて股間が敏感に反応してしまうが、今はとにかく一刻も早く性欲を発散するしかない。はあ、学習塾で二回もオナニーする男なんて、きっと僕だけだろうな。

「おい、まだ終わらないのかよ」「後がつかえてんだぞ!」「ああ、早くスッキリしたい・・・」

 と思いきや、他の男子生徒たちもトイレで自分のイチモツを猿のようにしごき倒していた。男子トイレは部屋中、鼻をつくような悪臭が漂っている。なんていうか、下には下がいるものだと分かってちょっと救われた気分になった。

 とはいえ、トイレはしばらく空きそうにない。まさか女子トイレでオナニーしちゃうわけにもいかないし。でも、隣で女の子のおしっこの音を聞きながらするというのも一興・・・。いやいや!そこまで行ったらただの変態じゃないか。幕張の奈良じゃないか。もういい。トイレでオナニーするのはあきらめよう。プールでは、できるだけ水の中にいて、女の子を見ないようにすればいいんだ。

「あら、関口さん」

 トイレを後にすると、桃子先輩が何やら馬鹿でかい荷車を押しているのを見かけた。中にはピンポンほどの大きさの、それぞれ色の違うカラフルなボールが無数に詰め込まれていた。

「あの、先輩。これって」

「あら、いやだ。わたくしの方が年下なのですから、先輩だなんて呼び方はおやめになって」

 クスクス・・・と、桃子先輩は笑みを浮かべる。そうだ、彼女は今中学1年生なのだから、僕よりもひとつ年下なんだった。あまりに背が高くて大人っぽかったから、つい先輩呼ばわりしてしまった。ああ、早々恥をかくなんて・・・。

「ご、ごめん。桃子・・・ちゃん。それで、このボールは一体?」

「これは、用具置場から運び出してきたのですわ。わたくしだけお休みしているのは申し訳ないと思いまして。それで、このボールを使って、宝探しゲームを催すつもりでしたの」

「ああ、いい考えですね、それ。僕も参加したいです」

 返事をした直後、またしても敬語を使ってしまっている自分に気づいて、桃子先輩にまたもクスクスと笑われてしまった。情けない・・・。

 それはそれとして、宝探しゲームをするのは正直ありがたかった。水槽に沈めたカラーボールを探すのだから、ずっと水の中に入っていられるしね。

「じゃ、じゃあ、僕手伝います」「あ、それはご苦労様。ふふ、また敬語になっていますわよ」「う、ご、ごめんなさ・・・じゃなかった、ごめん」

 更に気まずくなってしまって、僕は荷車をさっさとプールサイドに運ぶことにした。もう、彼女にはできるだけ近づかない方がいいな。高貴で大人びたオーラと色っぽいお嬢様言葉に、どうしても舞い上がってしまう自分がいる。

「では、これから宝探しゲームを始めましょう。今からわたくしがカラーボールをプールに投げ込みますので、制限時間内に多くボールを取った方が勝ちになりますわ」

 準備が整って、桃子先輩が左右の手に5個ずつ、カラーボールを用意した。よし、頑張るぞ。僕は左右の頬を引っぱたいて、己に気合を込めた。

「あ、関口さんはまだお休みになって。4人ずつ、3回戦の形式で始めましょう」

 と、僕は元の位置に戻されてしまった。ああ、さっきから力み過ぎて行動が空回りになっている気がする。

 ゲームは、男子1人と女子3人の組み合わせで進められた。1回戦の男子は松木くんが参加することになった。

「がんばれー!」「そこそこー!」

 ゲームが始まって、参加者たちが一斉に水中に潜っていった。見物人用のベンチでは、僕の左右にそれぞれ、みはるちゃんとまなみちゃんが元気に声援を送っている。う・・・この位置はマズかったかも。試合に興奮するあまり、左右二人の座る位置がどんどんこちらに近づいてきている。やがて、本人たちが気づかない程度に、お互いのふとももが小さくこすれ合った。ああ、禁欲禁欲!こんなところで勃起したら絶対に隠せないぞ。

 だが、左右からそれぞれ微妙に肉付きの違う感触が押し付けられて、それがどうしても新鮮味に感じられてしまう。更に、微妙に小さく接触する、というのがたまらなくそそられた。いきなり露骨に抱きつかれたりすれば、こちらも警戒して引き剥がせるのだが、ほんのり小さな触れ合いだと、もっと激しく触りたい・・・という密かな欲求にかられてしまう。もう、試合の結果より勃起を必死に抑える事の方が僕にとっては重大だった。

「えっと、結果は松木くんが6個。という事で、1回戦は松木くんの優勝ですわ」

「やったぜ。いやっほう!」

 1番多くボールを取って、松木くんはプールに浸かったままガッツポーズを取った。やっぱりこの手のゲームは、体力的に男の子の方が圧倒的に有利みたいだな。

「桃子先輩。ちょっと、男子が強すぎですよぉ。私たち女の子だから体力ないし、せめてハンデをもらわないと・・・」

「・・・分かりました。では、次の試合から男子1人VS女子3人という形式を取りましょう。女子側は、3人合わせて6つ以上のボールを取れば勝ちといたします」

 まあ、多少ルールが変わってもこちらがそうそう不利になる事はないよな。松木くんも一人で6つ取れたんだし。僕も頑張るぞ!

「よーい、始め!」桃子先輩(もう先輩でいいや。はは・・・)の合図でボールが投げられ、僕とみはるちゃんたちボルテージの3人娘はプールに飛び込んだ。ああ、この水、微妙にひんやりしていて気持ちがいいな。壁から噴き出す小さな気泡が、下半身回りを絶えずコチョコチョとくすぐっている。

 いやいや、そんな雑念に囚われちゃいけない!意を決して、僕は水底まで潜り、床に点在するボールを1つ、2つ、と素早く掴み取っていった。まるで12機のリックドムを相手にするアムロだな。対するみはるちゃんたち3人は、水中で長時間息を止める事にも苦戦していて、宝探しに手がつかない様子。勝ったッ、第3部完!

「・・・っ!?」

 が、存分にボールを取って水上に上がろうとしたその時、背中がグッと、柔らかい感触に拘束された。「うふふ。作戦変更ネ」振り返ると、金髪娘のエレナが背中にぴったりと張り付いていた!そうか。3対1だから、全員で僕のボールを奪いに来たわけか。

 ああ、滑り台で一度味わった金髪娘の爆乳が、ぽよんぽよん背中を圧迫してくる!「今よ、まなみちゃん!」更に、左右からみはるちゃんとまなみちゃんの美脚コンビが、僕の両足をそれぞれの内股に挟み込む!ああ、相変わらずツルツルの生足が気持ちよすぎる!試合が白熱しているため、激しい取っ組み合いによってふとももが股間にかすれても、本人たちに気づかれないのは不幸中の幸いか。

 こちらの強みは、向こうが主に下半身の拘束にかかっているため、ボールをつかんだ両手が比較的自由に動かせる事だろう。僕は女の子たちの手が届かないように、素早く両手を上下に振りかざした。よし、もうすぐ1分経過・・・

「ええい、こうなったらお色気攻撃!」



むちゅっ・・・!



 何を思ったか、みはるちゃんが突然、僕の唇に吸い付いてきた!ファーストキスの相手が、僕よりも背の高いミニスカ美少女のみはるちゃんだなんて!ああ、女の子の唇ってプルプルしていて柔らかすぎる!それに、彼女自身キスに慣れていないのか、かなり強引に吸い付いてきている。ちょっぴり痛いと思う反面、より強くキスの心地よさが伝わって幸せな気分を味わえた。

 全身がしびれるような快感に、つい左手の力が弱まって、まなみちゃんに力ずくではたき落とされてしまった。「ピピー!」直後に試合終了の笛が鳴り、みはるちゃんたちも僕の体から離れた。ああ、試合の結果よりも、理性を保つ試練がようやく終わったという安堵感の方が強かった。

「結果は関口さんが3つ。みはるちゃんが1つ、まなみちゃんが1つ・・・ですわね」

「ノンノン。もう1個ありマース」

 エレナが、たわわに実ったバストの谷間から、もう一つカラーボールを取り出した。まさか、ボールを挟めるほどのデカパイだなんて!僕は思わず鼻血が噴き出すのを押さえられなかった。

「引き分け・・・ですか。ではもう一度、延長戦を行いましょう」

 な、なんだってー!

「あ、あのっ。僕もう疲れたから、別に女子チームの勝ちで・・・」

「始め!」

 有無を言わさず、桃子先輩はカラーボールを投げ入れた。

 ええい、こうなったら意地でも勝ち残ってやる。僕はこれまで以上の勢いで、素早くボールを3個ずつ両手に掴み取った。当然、彼女たちは僕を拘束しにかかるだろう。その前に泳いで脱出だ!

「あ~ん、せ、関口くん速いよぉ」

 むふふ。さすがに女の子の脚力では男の泳ぎにはついてこれまい。今度こそ男子チームの勝ちだ!



ぼよよ~ん!



 突然、視界が真っ黒になった。なんだ、顔中にまとわりつく、グニュグニュと分厚い肉のかたまりは!?いや、この気持ちのいい感触はどこかで覚えが・・・

「ふふ。待ち伏せ作戦成功デース」

 やっぱり!外人娘エレナの特大バストに挟まれていたのか!恐らく、ゲームが始まってすぐ、僕の泳ぐ方向を見計らって待ち伏せていたのだろう。

 ああ、おっぱいに顔を挟まれるのがこんなに気持ちいいなんて!Fカップのぱふぱふで全身にまったく力が入らない!更に、エレナは長い足で僕のお尻をグッと自分側に引き寄せる。今度はおっぱいだけでなく、全身にもお腹やふともものムチムチした感触が余すところなくまとわりついた。

 極めつけに、背後からみはるちゃんとまなみちゃんが抱きついて、僕はあっという間にボールを奪われてしまった。「ピピー!」今度は女子たちが合計で5個ほどボールを手に入れた状態で、試合終了の笛がなった。僕はかろうじて右手の1個をキープしただけ。3人娘の発育のいいお色気攻撃に見事にしてやられた。でも、試合に負けた悔しさよりも、ぱふぱふやふともも、みはるちゃんのファーストキスですっかり膨張し切った股間を、水から上がるまで元の大きさに戻す苦労の方が大きかった。

「クスクス・・・」「うそぉ」「やだぁ・・・」先に上がっていたみはるちゃんたちが、こちらをチラチラ見ながら、何やら小声でヒソヒソと密談をしている。うう、一体何の話をしているんだ!?あぁもう、聞きたくない。そんなにニヤニヤしながらこっちを見ないでくれ・・・。

「・・・そう。残念ですわね」

 僕たちが元いた場所に戻ってくると、松木くんと桃子先輩が何やら向き合って話しているのを見かけた。あいつの事だからナンパかな?と初めは思ったが、桃子先輩の少しがっかりした表情から見るに、もうちょっと混み入った話のようだった。

「どうしたの?松木くん」僕が尋ねると、松木くんは真剣な表情で

「ああ、せっきん。その、なんていうか・・・ごめん。オレ、そろそろ帰らないと」

「えっ?まだ、歓迎会の途中だけど」

「うん。オレも、本当は女の子たちともっと遊びたいんだけどな。でも、早く帰って妹の面倒を見なきゃ」

 それを聞いて、僕は松木くんの5つ下の妹が、重い肺の病気を患っていた事を思い出した。

「あいつ、また学校で体調を崩したみたいでさ。去年、親父が失業して、母ちゃんもパートで忙しいから、兄貴のオレがしっかり病人食を作ってやらないと」

「そう。それは、お気の毒に・・・」

「そうでもないさ、慣れたもんだからな。でも、こんなオレでもさ、一流のロック歌手になりたいって夢があるんだ。金持ちになりたいとか、人気者になりたいとか言うんじゃない。バンドを結成したら、魂に響くような熱い歌詞を作って、妹や、妹みたいに体の弱い子供たちを少しでも元気づけてやりたい、と思って。それを考えたら、こんなところで遊んでいる場合じゃねえやってな。

 せっきん。家ではよくケンカもするけど、家族っていいもんだぞ。親父はオレの夢に反対しているけど、それはオレの将来を心配してくれているからだと思うんだ。だから、オレも必死に頑張って、親父に認められるくらいの一流の男になりたい。まあ、お前はお前で女の子たちと楽しくやりなよ。電話番号をゲットしたら、オレにも何人か山分けしてくれよな。ははっ」

 そう言って、松木くんは一足先に僕たちと別れた。

 あいつ、チャラチャラしているように見えて、自分なりに色々と頑張っているんだな。できるかどうかは別として、どんな事でもいいから自分だけの目標を持てる人ってうらやましいと思う。僕はそんな事を考えた事すらない。

 何のために大学進学?いい就職先につくため?いい会社に就職してどうするの?お金持ちになるため?立派な人間になって周りからもてはやされるため?他人から得られる評価になんの意味がある?松木くんは人から笑われても、親に反対されても、自分にとって素晴らしいと思える目標を抱いているじゃないか! 僕は、彼のような強い人間には一生なれないだろうな。将来はきっと、いい大学に行けない事よりも、自分の意志で自分の人生を決められなかった事に後悔するだろう。それに、離婚の話を進めるのが面倒くさいのか知らないけど、お互い会わない時間帯にわざわざ帰ってくる両親を、僕は大事な家族だなんて一生思わないだろう。

 松木くんが帰った後で「最後は50mレースに致しましょう」と、桃子先輩が提案する。「え~!」女子生徒たちからは不満の声が上がった。

「私、50mなんて無理ですよぉ」

「ご心配なく。ちょっと嗜好を変えて、浮き輪レースにしますわ」

 すると「あ、それならいいかも」と、女子生徒たちも納得したようだった。桃子先輩の指示で、僕たち男子生徒が浮き輪を運んできた。

 あれ、この浮き輪。なんだか物凄く間隔が広い。丸々2~3人分は入れるんじゃないだろうか。僕がいぶかしがっていると、桃子先輩が

「うふふ。それは、今回のイベントのため特別にあつらえたものですわ」

「えっ、それってどういう・・・」

「ただ浮き輪で泳いでも面白くありませんわ。一つの浮き輪を3人で使って、チーム戦を行おうと思いますの」

 なるほど。それだと泳ぐのではなく浮き輪を漕ぐ形になるな。この大きな浮き輪ひとつに3人で入って・・・って、えええぇぇ!?

「いや、いやいや。さすがに女の子二人と一緒に浮き輪を使うのはまずいような・・・」

「あら。女子生徒と一緒の浮き輪に入るおつもりでしたの?」

 しまった、先に釘を刺された!

 男同士で浮き輪を使う、という発想をすっかり忘れていた・・・。

「ふふ、別に女の子と一緒のチームでも構いませんわ。関口さんがそれを望まれるのなら」

「ちっ、違うんです!ただ、言葉のあやという奴で・・・」

「いいよー。関口くん、みはるとおんなじ浮き輪でレースしようよ!」

  /(^o^)\ナンテコッタイ!!

 結局、僕は女の子二人のチームに入るしか選択肢がなくなってしまった。みはるちゃんのチームには、他に外人娘のエレナがいる。前に爆乳娘、後ろにパンチラ美少女(逆かも知れんが)。無理無理!こんなん僕の股間がクリティカルバーストですって!

「じゃあ、僕は一番前で泳ぐから」

「ダメダメ!関口くんは真ん中。エレナが後ろでみはるが前!」

「でも、キミたち泳ぎは苦手でしょ!?僕が先鋒の方が速く進むんじゃ・・・」

「そしたら、折り返しの時ユーキが一番後ろになるネ。だから、センターに一番体力のある男を置かないと、後半のペースがガタ落ちヨ」

 エレナが横から答える。そうか。これは25mプールだから、折り返し後はお互いの位置が逆転するんだ。真ん中以外は。

 結局この提案が受け入れられて、前がみはるちゃん、真ん中が僕、後ろがエレナという組み合わせになった。どうしよう。滑り台でみはるちゃんのお漏らしから始まって、エレナの爆乳揉み揉み。トイレが満席でオナニーも満足にできず、宝探しでは3人娘に抱きつかれ、2回戦ではエレナの爆乳ぱふぱふ。それまでの経緯を思い返して、僕のペニスはヒクヒクと小さく脈打ちを始めて、常にほんのりくすぐったい刺激を送っていた。

 こうしたエッチなハプニングを通じて、体のどこかで精子が延々と蓄積されたのかも知れない。それでも出し切る事ができなかったから、いつ破裂してもおかしくない状況に陥ってしまった。それに加えて女の子を前後に挟んで浮き輪レースなんてやったら、さすがに我慢できない気がする・・・。

 ふと、僕はある事が思い浮かんだ。もし、本当に射精したら?案外、嫌がられる事なく笑って許してもらえるのでは?だって、エレナはおっぱい触られた事をちっとも気にしていないどころか、自分からぱふぱふだってしてきた。みはるちゃんに至っては、僕の前で恥ずかしいお漏らしをした上、ファーストキスまで奪った。さっきの宝探しゲームで、僕が勃起してしまった事もおぼろげに知っているわけで・・・。

 ・・・いいや、そんな馬鹿な!普通の女の子なら、男の子に体を触られるのが嫌に決まっている!ましてや、射精しても笑って許してもらえるなんてこと。彼女たちはただ、男の子が珍しくて、どういう反応をするのか面白がっているだけなんだ。だから、こちらがその気になればきっと態度を豹変させて、セクハラ犯の僕を警察に突き出す事だってやりかねない。一時の出来心で、己の人生を台無しにさせるような事があってはならない。甘い考えは抱かないようにしなきゃ。

 僕たち3人はプールに入って、桃子先輩に上から浮き輪をかぶせてもらった。まずい・・・。前のみはるちゃんと真ん中の僕は痩せているから問題なかったが、後ろのエレナがグラマー体型過ぎて(特に胸)、予想以上にスペースを取ってしまっている。身長も桃子先輩の次(160台前半)に高いし。

 結局、僕たち3人は浮き輪の中でギュウギュウ詰めの形にならざるを得なかった。泳ぐ分には、お互いの体が固定されていいかも知れない。が、問題はそこじゃない。僕の正面にはスク水美少女のうなじむき出しの背中とお尻、背後には白人娘の特大バストと生足がぴったりと張り付いている!

 こうなったらもう、レースが終わるまで、できるだけ股間部分が刺激を受けないように気を配らないと。レースが終わったら誰がなんと言おうとトイレに直行だ!

「よーい、始め!」

 桃子先輩の合図で、僕たちは一斉にスタートした。3人一組なので僕のグループは何人か余りが出て、他のグループからも参加者がいるようだった。

 初めは勢いよくスタートした僕たちだったが、水を漕ぐ力が弱いのか、中々浮き輪が前に進まない。「関口くん、浮き輪に体重かけないで!」前でみはるちゃんが注意を促す。確かに彼女の言う通りなのだが・・・僕は3人の中で一番背が低いから、上半身を浮き輪に乗っけておかないと、足が沈んでしまうのだ。だから、片方の手は浮き輪に添えておくしかない状態だった。

「だ、ダメだよみはるちゃん。せめて、もうちょっと浮き輪の位置を下げてくれないと」

「あ、そっか。関口くん、女の子よりも背小っちゃいから・・・」

 それを今言わんでもいいだろうが!

「ドンウォーリー。ワタシの足で、ユーキの体を持ち上げてあげマース」

 背後のエレナが、僕の股に右足を滑り込ませ、グッと膝を持ち上げてくれた。いいぞ、これで僕の目線も前後の二人と同じになって、水かきに集中できる!

 ・・・いいや、ちっともよくない!これだと僕の足が宙吊りだから、前か後ろのどちらかに体重を預けなければならない。つまり、女の子の肉厚が前後からダイレクトに押し当てられる形なのだ!しかも、目線が同じになった事で下半身の位置も同じになってしまい、僕の股間が・・・みはるちゃんの柔らかいお尻に押し潰される!

 しかも、前後の二人が大げさに片足を持ち上げて水中を歩くため、僕の腰は常に上下に揺さぶられて、みはるちゃんのお尻も激しく揺れながら、より深く奥に食い込んでくる。ああ、ついにお尻の割れ目にカチカチの肉棒がはさまった!これで、お尻の弾力に加えて締め付けと圧迫感も上乗せされた。あれだけミニスカートが似合うパンチラ美少女のみはるちゃんだ。お尻の感触も想像以上に柔らかく甘美だった。

 こうなったら、前後には何もないものと思って、ひたすら水かきに集中するしかない。そう思って、僕はひたすら両腕を交互にかき回した。「タッチ!」25mようやく泳ぎ切って、みはるちゃんが壁をタッチする。さあ、後半分・・・

 と、ここで前後の二人が向きを変えた。「ほら、関口くんも早く!」そうか、折り返しを過ぎたから、今度はエレナが前でみはるちゃんが後ろになるんだった。ああ、二人とも浮き輪の中で強引に動き回るから、体のところどころが何度もこすれ合う!僕も同じように向き直れば、その反動で更に肌と肌が密着する!

 うう、くそ・・・。今のは刺激が強すぎた。これ以上強い刺激を受けたら、本当に我慢できない。あと25m、どうにかペニスに負担をかけないよう泳ぎ切らなければ!

「レディーゴー!」

 そして、前列に回ったエレナが水をかき分け始めた。彼女は星条旗ビキニだから、視覚的にはこちらの方がきついかも。しかも、水泳帽をかぶっていないので、きれいなブロンド金髪が僕の視界を丸ごと覆ってしまう。ああ、髪の毛から伝わる甘い香りが僕の鼻を刺激してくる・・・。

 更に、みはるちゃんが僕の内股に右足を滑り込ませ、さっきと同じように持ち上げてくれた。おかげで、今度はエレナの露出された背中にぴったりと貼り付けられた!まずい。彼女は外国人だけあってみはるちゃんより背が高く、背中やお尻、ふとももの感触もさっき以上に柔らかくて気持ちがいい!更に、みはるちゃんが落ち着いて水をかき分けていたのと違って、エレナは力任せに激しく水をかき分けるものだから、肌のこすれ方もさっきの比ではない!

 ああ、このまま残り25mまでちゃんとガマンできるのかな。いや、例え射精せずに泳ぎ切ったとしても、簡単に勃起が収まるわけではないし、何より桃子先輩の水着が変な風に食い込んでしまって、トイレに行く間、この違和感あるこすれに我慢できる自信がない。いずれにせよ状況は絶望的だった。

 ・・・いいや、そもそも何で我慢しなきゃいけないんだ。どうして、男だからって理由だけで僕が一方的に気を使わなきゃいけないんだ。おかしいよ。若い男っていうのは女の子のおっぱいとかパンツとか気になって仕方がないんだよ。毎日精子を出して、スッキリしなきゃ生きていけない生き物なんだよ!それなのに、ああまで露骨に柔らかい体をくっつけてきて、何もせず紳士的に当たり障りのない対応をしろって言うのか?

 もううんざりだ。水着姿で男に近づいてくるこいつらが悪いんだ。思いっきり抱きついて射精してやる。警察に突き出すなりなんなりすればいいさ。僕は今、女の子の柔肌を猛烈に味わって、最高に気持ちよく射精したいんだ!

 僕はドサクサに紛れて、エレナの背中に自分の意志でしがみついた。ああ、やっぱり女の子の白い柔肌は気持ちがいい!腰を前後に振ると、エレナの大きなお尻が思い思いに形を変えて弾み、新鮮な感触を植え付けてくれる!後ろのみはるちゃんも、内股に潜り込ませた右足を絶えず前後にこすってくれて、上半身もピチピチの柔肌を密着させてくれる。ああ、どんどん性感が高まっておちんちんがヒクヒクし始めてきた。僕は一刻も早く射精したい一心で、いっそう激しく腰を振るようになった。

 むぎゅ!僕は、エレナのぽよんぽよんの爆乳を背後から鷲掴みした。ああ、指がどこまでもめり込んで、甘美な柔肌が吸い付いてくる!どうせ二人ともレースに夢中で気づかないままだ。背中のブロンド髪から漂う香りも僕を興奮させる!僕はエレナのバストを更に激しく揉みしだき、巨大なバストの感触をこれでもかというくらい堪能した。そして、僕はいよいよスパートをかけて、股間を激しくお尻にこすりつけた。ああ、内側も桃子先輩の水着でコチョコチョこすられるし、お尻の肉もぷにゅぷにゅとペニスを圧迫して気持ちがいい!自分のお尻には常にみはるちゃんのふとももが押し当てられる!もうすぐ、もうすぐ・・・出るっ!



びゅぷ!びゅるるっ!!



 ペニスが強烈な痙攣に悶えた瞬間、僕はかつてない快感に我を忘れた・・・。

 すごい勢いでペニスがビクビク暴れている!デキたてホヤホヤの沸騰した粘液が、尿道出口からどんどんあふれ出てくる!

びゅぷる!びゅくんびゅくん!!

どぷぷ!びく!ぶぴゅるるるっ!!

 股間全体をコチョコチョされる快感が止まらないぃぃ!女の子のカラダで射精するのがこんなに気持ちいいなんてっ・・・!

 僕は今、人生の中で最高に幸せだった。僕よりも背の高い、発育のいい美少女たちを前後に挟んで、お尻に股間をこすり付け、おっぱいを揉み揉みしながら射精する。こんなうれしい思いができるだけで、もう何もかもがどうでもよくなってしまった。ああ、うれしい。気持ちいい。幸せだ。天国だ。嫌な事が何もかも吹き飛んでいく・・・。

「関口くん・・・関口くんてば!」

 みはるちゃんの呼び声で、僕はようやく我に返った。見渡すと、そこはプールのスタート地点。そうか、ようやくレースが終わったのか。でも、もう何着だったかなんてどうでもいい。体に溜まったものを全部出し切って、僕は未だに頭がぼーっとしていた。精液を出し切っても、ペニスは未だヒクヒクと小さく脈打ったままだ。その間、下半身の微妙なくすぐったさがずっと残っていた。僕はハアハアと息を荒げながら、ぐったりした体をゆっくりとプールから引き上げた。

 ぐちょお・・・次の瞬間、股間がヌルヌルと生温かい液体の感触を受けて、僕はようやく我に返った。しまった・・・僕は我を忘れて、とんでもない事をしてしまった!うう、パンツの中がベトベトしていて気持ちが悪い。ずっと我慢していたせいか、よほど大量に漏らしたようだ。

 いいや、それよりもこの状況が他の人間にバレやしないか心配だ。プールで濡れたにしては、白の水着が微妙に黄ばんでいてあからさまに怪しいし。それに、この鼻をつくような悪臭・・・ちょっとでも近づけば絶対怪しまれるに違いない。早くトイレに駆け込んで処理しなきゃ。他に男子生徒がいようと関係ない!

「ねえ・・・さっきから、ちょっと臭くない?」

 女子生徒の一人がつぶやいて、僕は背筋が凍りついた。「ホントだ!」「何この臭い」「やだぁ~」次々と驚きの声が上がる。やっぱり女の子は勘の鋭い生き物だ。更に

「やだ。エレナちゃん、お尻の周りに変なのがついてる!」

 近くにいた女の子が、エレナのお尻にこびりついた精液のかたまりを見つけてしまう。「うわっ、なあにこれぇ!?」エレナもビックリしている。モンスターカードしか持っていないからではない。あまりに精液の量が多くて、彼女の体にもぶっかけられていたんだ。

「ウソ!?みはるの足にもおんなじのがついてる!」

 そしてみはるちゃんまでも、右足の汚れに同じ反応を示していた。

 ああ、終わった・・・。例えトイレで精液を洗い落としてきても、彼女たちの体の汚れが決定的な証拠になって言い逃れできない。

 どうしよう。素直に謝るか?でも、それは僕が射精したって打ち明けるようなものだ。それに、彼女たちはまだ小学生だから、精子が出たと言ってもイマイチ理解しづらいだろうし・・・。

「どうかなさいました?」

 騒ぎを聞きつけて、桃子先輩が近づいてきた。女子の一人が一部始終を打ち明ける。が「変なものがついてる」という曖昧な報告だったため、先輩はみはるちゃんとエレナを呼び寄せ、彼女たちにひっついた精液を直に確認していた。彼女は中学1年生だ。さすがに保健の授業で、これがどういうものか分かっちゃうだろうな。頭も良さそうだし。

「・・・皆さん。これは精子ですわ」冷たい声で先輩は言い放った。

「えっ?なあに、セーシって」

「男の人の体から出た物ですわ。・・・ねえ?関口さん」

 指先で精液の一部をすくって、桃子先輩は僕に不敵な笑みを送ってくる。僕は生きた心地がしなかった。

 どうしよう、本当にどうしよう。後悔しても後の祭り。もう、分からない。どうしていいのか・・・

「う、うぅ・・・」

 頭の中がグチャグチャになって、僕は涙をこらえきれなかった。

「ご、ごめ・・・ごめんなさい!ごめんなさい!ほ、ホントに・・・悪気があったわけじゃなくて、で、出来心。出来心だったんですぅ!ほ、ほんのちょっと魔が差して・・・うぅ、ぐすっ。ど、どうか、け、警察には言わないで・・・」

 女の子たちを欲望のままに汚してしまった事や、桃子先輩に射精がバレた事なんかが重なって、僕は嗚咽を漏らしながらひたすら謝るしかなかった。でも、直接精液をかけられて許すなんてありえないだろう。小学校時代の記憶からして「謝って済むと思ってんの!」とか、散々に罵られた挙句、学校やら警察やらに通報されて、少年院にぶち込まれるとか、みじめな最後が待っているに違いない。僕はもう、死を覚悟するしかなかった。



ぎゅっ・・・



 次の瞬間、僕の全身は人肌の生温かい感触に包まれた。「えっ!?」顔を上げると、そこには桃子先輩のきれいな顔が。「いいから。じっとして」先輩は背の低い僕を見下ろしたまま、やさしく微笑みかけてくれた。

 なぜ!?どうして僕は先輩に抱きしめられているんだ。彼女の方が背が高い事もあってか、全身を温かく包まれるような心地よさだ。でも、性的な快感以上に、不思議と心が落ち着く感覚の方が強い。射精して恥ずかしい思いをしたばかりの僕に、こんなことをしてくれるなんて・・・。

「・・・落ち着いた?」

 嗚咽が収まってきたのを見計らって、桃子先輩に耳元でささやかれた。長身の体に抱かれたまま、僕は黙って小さくうなずく。先輩の顔にニコッと微笑みが戻った。

「怒られると思った?」「い、いや、その・・・」「大丈夫。みんな、ちょっとビックリしちゃっただけだから。いいの、気にしなくて。これは男の人の生理現象なんだから」先輩に耳元で囁かれるたび、頭の中がボーっと火照ってきてしまう。ああ、なんだかこうして包まれているだけですごく安心する・・・。

「そう・・・今までずっと我慢してきたのね。偉いわ、よく頑張ったわね。私たちの方こそ気づいてあげられなくてごめんね」

「せ、先輩・・・」

「心配しないで。あなたは男の子だから、みはるちゃんの滑り台に付き添ってあげたり、体が弱い私のために、荷物運びを手伝ってくれたりしたでしょう?でも、男の子だからといって、全ての苦労を背負い込む必要なんてないの。つらい時は、女の子の胸の中でたくさん甘えたっていいんだから」

「・・・・・・」

「そう、あなたは何も悪くない。だから、みんなの事は私に任せてちょうだい。ね?」

 桃子先輩は、更に強くこちらの体を引き寄せてくれた。ああ、暖かくて心地よくてすごく安心する。こんなにやさしいぬくもりを感じたのは何年振りだろう。僕は周りで女の子たちに見られていようと、気にせず桃子先輩の長身に体を預けた。

「・・・皆さん、よく聞いて。どうか、関口さんを責めないであげて」

 僕を抱きしめたまま、桃子先輩が周りに呼びかける。

「男の子の体はね、私たちと違って、体に溜まったものを毎日出さないとガマンできないようにできているの。だからこれは、ちっとも汚い物なんかじゃないの。男の子は精子が出ると、とってもうれしくて気持ちがよくて、心が幸せでいっぱいになるの。皆さんも覚えがあるでしょう?男の子が、ミニスカートの女の子や、水着の女の子を見て、ドキドキ顔を真っ赤にしてしまうのを」

「あ、そういえば」みはるちゃんが思い当たった様子で

「みはる、ミニスカートが大好きだから、教室の階段を上ったり、歩道橋を渡ったりすると、よく下で男の子がコソコソ覗こうとするの。ふふ、きっとスカートの中が見たくて仕方ないんだよね。そっかー、関口くんもそうなんだ。クスクス・・・。

 あーあ、直接頼めば、ちゃんと見せてあげたのになあ。だから、いつもピンクとか、毎日かわいいパンツをはいてきてあげているのに」

「あ、ワタシも」更に、エレナが

「ワタシ、ユーキにおっぱい触られても気にしないって言ったのに。ユーキ、真面目すぎネ。エッチな事ばかり考えている男の子ってかわいいワ。できる事なら、私のカラダを見てドキドキしている男の子、全員ギュッと抱きしめてあげたいネ♪」

 二人の言葉に対して「私も私も!」「エッチな男の子ってか~わいい!」と、周りの女の子たちも次々に共感してくれていた。

「ね?」桃子先輩は、僕の顔を間近で見下ろしたまま

「皆、キミがお漏らししたからって、怒ったりしないでしょ?」

 と、安心を与えるようにささやいてくれた。

「だから皆さんも、男の子にスカートめくりをされたり、オナニーしているのを見かけても、怒ったり嫌がったりせずに、どうかやさしくしてあげて。ね?女の子の方がうんとお姉さんなんだから」

「は~い!」女子たちは一斉に返事をした。

 そうだったのか。ミニスカートがめくれるのを見てドキドキしても、女の子は男子よりも大人だから、そんなのちっとも気にしなかったんだ。だから、どうしても触りたかったら直接頼めばいいし、射精しても嫌がったりせずかわいいと思ってくれる。何も心配することはなかったんだ。

 女の子たちが笑って許してくれると分かって、僕はようやく心が落ち着いてきた。落ち着いてきたところで、桃子先輩の柔らかい肌がダイレクトに刻み付けられて、僕はまた、体中がドキドキしてしまった。

「ん・・・。また溜まってきちゃった?」桃子先輩が尋ねてくる。「いいのよ、隠さなくて。その代わり、ちょっと実験に付き合ってもらえる?」そう言うと、桃子先輩は僕の体を逆向きにして、下半身の水着のひもをほどいてくれた。股間をきつく締め付けていた布地が床に落ち、べちょ・・・と、いやらしい音を立てる。「これは後で洗濯しておくわ」ベトベト粘液のへばりついた水着を見て、先輩は言った。ああ、そういえば、彼女の匂いが染みついた水着を、僕は大量の精液で汚してしまったんだ・・・。

 桃子先輩に抱きしめられてすっかり興奮していた僕は、パンパンに膨張したペニスを女子生徒全員の前に晒す事になった。「きゃ」「やだぁ」「エッチぃ」生徒たちから無邪気な歓声が上がる。が、先の事もあって、不思議と後ろめたい気持ちにはならなかった。恥ずかしいのは相変わらずだったが。

 そして、桃子先輩が後ろからギュッと僕の体を包んでくれた。

「皆、よく見て。男の子は、女の子の体を想像しながら、いつもおちんちんをゴシゴシこすっているの。気持ちよくて我慢できなくなると、さっきみたいにパンツがベトベト汚れちゃうの。男の子は毎日オナニーしているのよ。私たちと違ってまだ子供だから、我慢したくても我慢できないの」

 桃子先輩の丁寧な説明を、女子生徒たちは興味津々な様子で聞き入っている。

「でもそれは、ちっとも恥ずかしい事じゃないの。こうしておちんちんが大きくなってしまうのは、皆の事をかわいい女の子だなって思っている証拠なの。これは、男の子が健康で、元気が良くて、エッチで、とても喜んでいる証拠なの」

 説明しながら、桃子先輩は右手で僕のペニスをギュッと握りしめた。ああ、肉棒全体が温められて気持ちいい・・・!

「ほら。こうすると、男の子ってすごく喜ぶでしょう?男の子は子供だから、焦って上下にゴシゴシしちゃうけど、そんな乱暴に扱ってはダメ。こうして・・・全体をマッサージするように、やさしく・・・いい子いい子ってしてあげるの。タマタマの方もきちんとほぐしてあげて」

 説明の通り、桃子先輩はペニスの付け根から裏筋、亀頭全体や尿道口など、全体的に柔らかな手つきでほぐしてくれている。玉袋も積極的に揉み揉みされた。「あふ・・・」自分でしごくより遥かに上手な桃子先輩の手コキに、僕は思わず喘ぎ声が漏れた。「皮を剥いてもよろしいかしら?」「あ。ま、まだ、それは・・・」「大丈夫。肩の力を抜いて・・・」桃子先輩は、有無を言わさずペニスの包皮を剥いてきた。僕はむしろ恐怖だった。剥くと露出された亀頭がどうしてもヒリヒリ痛いから、どうしても包茎のままにしておくしかないのだ。

「あ・・・」

 でも、桃子先輩に揉みほぐされても、亀頭はちっとも痛みを感じなかった。どうして・・・?

「私が貸した水着のおかげよ」「え?」「いいの。気にしなくて」

 何か重大な事が聞こえたような気がしたけど・・・気持ちがいいからどうでもいいや。それよりも早く射精させて欲しい。スッキリさせて欲しい。

 ああ、剥けても痛くなくなった分、ちょっと触られただけでペニスが敏感に反応している!いよいよだ。いよいよ、桃子先輩がしなやかな手で、エッチな想像ばかりしている僕を、最高に気持ちよくお漏らしさせてくれるんだ。楽しみだなぁ・・・。

「・・・でも」

 ペニスがヒクヒク痙攣し、もうすぐ出る!・・・というところで、桃子先輩の右手が素早く離れた。

 そんなっ・・・あと少し、あと少しでお漏らしできたのに!エッチな気分になれたのに!

「甘やかし過ぎはダメよ。最後は、男の子の口から『お漏らしさせて欲しい』って言わせるぐらいでないと」

 そう言って、先輩は僕から2~3歩引き下がってしまった。そんな、嫌だ。せっかくここまで気持ちよくなれたのに。今さらやめちゃうなんて。

 早く射精したいよ!お姉さんの手でいっぱいお漏らししたいよ!僕はあせって桃子先輩にすり寄るが、冷たく右手を押し出されてしまう。

 今までやさしく抱きしめてくれたのに、どうして・・・

「なあに?どうして欲しいのかはっきり言ってごらん。男の子でしょ」

 そうか。僕が直接頼まないと、女の子は何もしてくれないのか。でも、ちょっと恥ずかしいな・・・。

「え、えっと・・・ぬ、抜いて欲しい・・・です」

「抜くって何を?」

「い、いや、その。イキそう・・・だから」

「イク?何がイキそうなの?」

 射精寸前の状態で、わざと焦らされている。どうしてもはっきり言わないとダメらしい。あぁもう、早く出したい。出したい出したいのにぃ・・・!

 こうなったら、勇気を出さなきゃ・・・

「だ、だから、その、せ・・・精子。精子が、で、出ちゃいそうで・・・」

「だから・・・なに?」

「だ、だき・・・抱きしめて欲しいです。せ、背の高い・・・お姉さんの、お、お姉さんのエッチな体で・・・お、お漏らし・・・いっぱいお漏らししたいですぅ!」

「うふふ。よく言えました」

 桃子先輩のきれいな顔にやさしい笑みが戻った。

 やった!勇気を出してみてよかったぁ・・・

「さあ、恥ずかしがらずにこっちにおいで。精液がかかっても気にしないから。ね?」

「せ、先輩・・・!」

 僕はガマンしきれず、先輩に思い切り抱きついた。そして、死に物狂いで股間をすり付けまくった。

 ああ、どこもかしこもスベスベしていて柔らかい!競泳水着で下半身がハイレグなため、ふとももの感触が生で両足に刻み付けられる!おっぱいも直接顔に当たって気持ちいい!みはるちゃんのふとももは滑り心地がよく、エレナのおっぱいは柔らかかった。桃子先輩の体はその両方を備えていた。

「ふふ。どうしても『先輩』って呼んでしまうのね。そんなに私の事がお姉さんに見えちゃうのね?」

「あ・・・う」

 僕は恥ずかしくて言葉に詰まった。

「うふふ。それなら、今日一日だけあなたのお姉さんになってあげる」

「お、お姉さん・・・」

「くすくす・・・『お姉ちゃん』でもいいわよ」

 お姉ちゃん・・・クラスで一番背が高くて、美人でスタイル抜群で、とても優しい桃子先輩が、僕のお姉ちゃんに・・・!

「あ、あの。お、お姉・・・ちゃん」

「なあに?関口くん」

「で、できれば、さっきと同じように・・・その、お嬢様言葉、やって・・・欲しいです」

「そう、ふふ・・・。なら、これでよろしくて?」

 ああ、これだ!彼女の上品なお嬢様風の言葉遣いが、色っぽくて好きでたまらないんだ!あぁ、お姉ちゃん!お姉ちゃんお姉ちゃぁん!!



びゅくる!びゅぷ!!



 僕は彼女のふとももに股間を押し当てたまま、とうとうエッチなお漏らしをしてしまった。射精とペニスの律動が終わるまで、彼女は僕の小さな体をずっと支えてくれた。

 こんなに気持ちのいい射精は初めてだ。気持ちいいだけじゃない。今まで自分ひとりでやってきたオナニーは、終わってみると自己嫌悪に陥ることがほとんどだった。でも、女の子と抱き合って射精するのは、不思議と、男としての満足感や達成感を得られた気がした。

「はあ・・・はあ・・・はあ・・・」

「うふふ。皆さんもエッチな男の子を見かけたら、今みたいに、沢山かわいがってあげるとよろしいですわ。男の子を射精させるのに、別に難しいテクニックを覚える必要はありませんの。男の子は女の子にいつもエッチな妄想を抱いているのですから、それをやさしく叶えてあげればいいのですわ」

 一連の処理が終わって、桃子先輩は生徒たちに呼びかけた。そうか。今まで僕の体を使ってエッチに関する授業をやっていたのか。ああ、なんていい人なんだ。男の子にエッチな目で見られても全然怒らないし、おちんちんをやさしくさわってくれるし、今にも射精しそうな僕をやさしく抱きしめてくれて、女の子より先にお漏らししても笑って許してくれるなんて・・・。

「あっ、あの!次、お、オレ。オレにもプリーズっ!」

 僕たちの絡みを見物していたもう一人の男子生徒が、ガマンしきれなくなった様子で、ペニスをおっ立てながら前屈みのまま桃子先輩に懇願した。そりゃ、あれだけエッチな光景を見て我慢できる男なんていないよな。彼も今までよほど我慢していた一人なのだろう。

「ふふ。では、しばらくお姉ちゃんとたくさんビュッビュッしましょうね」

 すっかり満足しきった僕から離れて、桃子先輩はもう一人の男の子を抱き寄せた。

「関口くん、下半身がすっかりベトベトだね。おいで、みはる・・・じゃなかった。お姉ちゃんたちがピカピカにしてあ・げ・る♪」

 僕はみはるちゃんたちに手を引かれた。ああ、ビデオやさっきのシャワー室で思い描いた妄想を、これから発育のいい女子小学生たちにたくさんしてもらえるんだ!僕は期待に胸を膨らませた。



桃子「Cクラス2班より報告いたします。浮き輪レースの競技中、男子生徒の一人が射精しました」

佐久葉「ええ、モニターで確認したわ。ふふ、かなり膨大な量のエネルギーが吸収できたようね」

桃子「はい。絶頂後はしばらく自己嫌悪に陥っていた様子ですが、わたくしが精神的なケアを施した事で、彼は女子生徒を性的に受け入れるようになりました。彼の射精を機に、それまでトイレで自慰行為にふけっていた他の男子生徒たちも、次々と私たちに精を提供するようになりました。わたくしも現在は・・・ふふ。男子生徒の一人を、お姉ちゃんになったつもりでやさしくかわいがってあげているところです」

マミー「よくやってくれました。もう、様子見は必要ないでしょう。これからは、あなた方女子生徒たちがどんどん積極的に抜いて差し上げて。理性のタガが外れた男たちは、射精すればするほど誘惑が強くなっていく。ただし、女子生徒側も快感への耐性がないため、本番は厳禁です。裸にもならないように。思春期のトキメキに反します」

桃子「はっ、仰せの通りに致します。ただ・・・」

マミー「どうかしたのですか?」

桃子「男子生徒の中に一人だけ、我らの誘惑を拒んだ者がいました。事情を尋ねたところ、彼には病気の妹がいたとの事です」

マミー「なっ!?バカな。いくら家の事情があると言っても、あなたの水着をはき、施設内に淫気の充満した状態で、そう簡単に射精を我慢できる者などいないはず」

佐久葉「惜しい事をしましたね。その少年は恐らく、100年に一人の逸材であったはず。例えば中世の時代に生まれていれば、大陸有数の聖騎士になれていたかも知れないわ。いいえ、ここは日本だから武士だったわね」

桃子「今から追手を差し向けますか?」

佐久葉「いいえ。Cクラスの生徒はまだセックスバトルを知らぬ素人。あなたもサキュバスの中ではまだまだ半人前。下手な手出しは無用でしょう。例え強引に誘惑に及んだとしても、彼は妹さんのことを思って必死に耐えるはず。それほど、彼は心から自分の家族を愛しているのよ。守るべき物がある男は、人間の中で最も危険な存在なの。中世に、有力な魔王を次々と打ち倒してきた勇者たちがそうであったように」

マミー「そう言った危険な逸材は、ヘルサやカリギューラといった大物に任せておけばよい。我らの狙いはあくまでも中間層。デーモンの息子のように数億人分とはいかずとも、ある程度訓練させることで、最低でも数百人分までエネルギーを引き上げる事ができる。我々スクヴス救済教が死の商人として人間社会で地位を築いてこられたのは、競争率の高いデーモンの息子をあえて見過ごし、ランクの一段劣る中間層にターゲットを絞ってきたため。新世界ではこうした連中をこちらの側で確保しておくのよ」

桃子「かしこまりました」

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