淫魔の秘宝 5

 

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 このダンジョンでは淫魔に敗れても死なないため、何度でも再挑戦は可能。
 しかしその場合、最初の門番からやり直しとなってしまう。
 8人の淫魔も何人かに勝利していたとしても、改めて最初から全員とやり直し勝利しなければならない。
 どれだけ先へ進んでいようとも、一度負けたらそこで終わり。コンティニューはないのだ。
 ダンジョンの攻略が進めば進むほど、このやり直しがつらくなってくる。
 過去の挑戦者も、これが理由で諦めていった者も多い。
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「なんだこりゃ?」
 四人目の淫魔の部屋に入った俺の目に真っ先に飛び込んできたのは、暖かい湯が湛えられた浴槽。
 ようするに、風呂である。
「なんでこんな所に風呂が…しかもまた淫魔の姿がないし」
 今度はどこにいるのか…全く油断がならない。
「それにしても、けっこうでかい風呂だな」
 恐らく数人は入っても余裕があるだろう。
 こんなのを部屋に用意しているとは、ここの淫魔は風呂好きなのだろうか。
「…ちょうど今裸なんだし、入ってみるか」
 罠の可能性もあるが、ここでもたもたしていても埒が明かない。
 あえて飛び込んで淫魔の出方を伺ってみるか。
 …せっかくなんだし入ってみたい、ってのもあるが。
 
「ふぅぅぅぅ…」
 肩まで湯の中に浸かり大きなため息をつく。
 うむ。いい湯だ。
 セックスとは全く別ベクトルの気持ち良さに心が洗われる。
 まさかこんなダンジョンで風呂に入れるとはなぁ。
「わたくしのお風呂はお気に召しましたか?」
「おぉ、これはなかなか…って誰だ!?」
 思わず誰だって言ったけど、そんなのこの部屋の淫魔に決まっている。
 どこだ、どこにいる!?
「わたくしはここですわ♥」
 お湯の水面が不自然に盛り上がると、それが人の姿へと形を変えていく。
 それも見目麗しい美女の姿に。
「はじめまして♥わたくしがこの部屋であなたのお相手をさせていただく淫魔ですわ♥」
 全身が透き通るお湯で構成された淫魔の出現に俺は驚きのあまり声が出なかった。
 もちろん、そんな隙だらけの俺を淫魔が見逃すはずもなく。
「んっ…♥」
 淫魔が俺の唇を奪ってきた。
 重ねられた淫魔の唇は、液体ならではのしっとりとした感触。
 風呂でリラックスしていた俺の体は即座に反応してしまう。
「あら、こんなに大きく♥もう準備はできてらっしゃるのね♥」
 淫魔が湯の中で俺のペニスを撫でさすってきた。
 ぴくぴくと震えるペニスを淫魔の手が優しく握ってくる。
「まずは、ほんの挨拶代わりですわ♥」
 ぬるんっ!とペニスが淫魔の中に入り込んだ。
 しかしそこは淫魔のアソコではない。
「えぇっ!?」
「わたくしの液体の体はどこででもオチンポを受け入れる事ができますのよ♥」
 そう、淫魔はその手の中に俺のペニスを入れてしまったのだ。
 透き通る淫魔の手の中でペニスが震えているのが見える。
「さぁ、わたくしの手の中で、存分に精液をぶちまけてくださいまし♥」
「おぁぁぁぁ!」
 淫魔が手をぐりぐりと左右にひねってきた。
 それだけで俺のペニスが手の中で強烈な快感を受けてしまう。
 ペニスを包む液体が、ねっとりと、いやらしく絡み付いてきて…
 膣内とは違う独特の感触が、たまらなく気持ちいい…
「あぁっ!」

どぴゅっ!

「あら、わたくしの手の中はそんなに気持ち良かったですか♥」
 あまりにもあっけなく一発目の精液を放ってしまった。
 淫魔の手の中がわずかに白く濁っているのがその証明だ。
「く、くそぉ…」
「うふふふ♥どうせならあちこち色々試してみたくありませんか?」
 そう言って淫魔が腕を引き、ペニスが解放される。
 しかしそれはさらなる快楽への入り口であった。
 
「ほら、おっぱいの中にオチンポ入っちゃいましたわよ♥」
「うわぁぁぁぁ!」
 淫魔の乳房に直接ペニスを入れられてしまった。
 むちむちとした密度の濃い液体の感触が俺のペニスを容赦なく締め付け、精液を搾り取る。
「それそれ♥おっぱい揺らしちゃいますわ♥中でオチンポも一緒に揺れて可愛い♥」
「や、やめ…」
 そんな事されたら液体による刺激にランダム性が加わってさらに強烈に…
「もう、出るぅぅぅぅ!」

どぴゅるっ!

「わたくしの足の裏はいかがですか?」
 淫魔の足の裏から差し込まれた俺のペニス。
 まるでペニスを踏みつけられているような倒錯した感覚が、新たな刺激を…!
「こんな所にオチンポ入れられて大きくしちゃうなんて…ふふふ♥変態さんですわ♥」
「うぅっ」
「変態って言われて、ますます大きくしてません?ふふふ♥ではこうやって、足をぐりぐり~っ♥と」
「ぐぅぅぅぅ!」

びゅくぅ!

「あん♥オチンポがわたくしの頬を貫通してしまいましたわ♥」
「なっ…!?」
 淫魔が俺のペニスに頬擦りしてきたかと思えば、そのまま頬にペニスが入り込んでしまった。
 ペニスは淫魔の口の中を通り抜け、そのまま反対側の頬から亀頭を出してしまう。
 なんだこの光景は…
「そぉれ♥オチンポでわたくしの頬をズポズポなさって♥」
 そう言いつつも動いているのは淫魔の方なので俺が攻められる一方だ。
 くそっ、こんなわけわかんねぇのが気持ちいいなんて…
「お口の中でオチンポ舐めてさしあげますわ♥れろ♥れろぉ♥」
「うわぁぁぁ!」

びゅるるぅっ!



「オチンポ汁いっぱい出ましたわね。とっても濃くて素敵ですわ♥」
「うぅぅぅ…」
 淫魔の体のあちこちにペニスを入れられて、その全てで射精してしまった俺はすっかり疲れきっていた。
 どこもかしこも、気持ち良すぎる…
「ではそろそろ、わたくしのもう一つの特技、見せてさしあげますわ♥」
「ま、まだ何かあるのか…」
「もちろんです♥わたくしをどこにでもオチンポを入れられるだけの女と思ってもらっては困りますわ♥」
 それだけでも相当なもんだと思うが…
「わたくしの液体の体をもってすれば、こんな事も出来ますのよ」

とぷぅんっ!

「いっ?」
 淫魔の体が突然形を崩し、とろとろの液体に変わった。
 そしてその液体が風呂の中で俺に迫ってきたかと思うと…
「ひぅっ!?」
 なんと液体そのものが俺の体にまとわりついてきた。
 風呂の湯とは明らかに違う感触で、液体に包まれた部分が妙に生暖かい。まるで女性の肌のような…
 戸惑っているうちに俺の体は頭を残して全て淫魔の液体に包まれてしまった。
「さぁ、始めますわ♥」
 どこから喋っているのか、淫魔の声がした瞬間。
「ふぁぁぁぁぁ…」
 液体そのものが、明らかな意思をもって俺の体を愛撫してきた。
 しかも液体だから、本当にわずかな隙もなく俺の全身が快感に襲われている!
「思う存分、わたくしの体で溺れてくださいまし♥」
 優しく誘惑する淫魔の声。
 しかし体を包み込む液体の攻めは激しい。
 両方の乳首が舌に舐めまわされてるような感覚が延々と続き、お尻の穴にも液体が入り込んでぐねぐねと中で動き回っている。
 手のひらにはむっちりとした柔らかな感触…間違いない、これはおっぱいだ。液体で出来たおっぱいが手のひらに押し付けられているんだ。
 そしてペニスへの攻めはまさに変幻自在。時には手でしごくような感覚、時には大きなおっぱいに挟まれる感覚、そして時には女性器のようなきつい締め付けで、俺のペニスを攻め立てる。
 次から次へと目まぐるしく変化する快感に俺は翻弄されていた。
「うぅっ、くぅぅぅ」
 さっきあれほど搾られたのに、もう次がペニスの中を上ってきている。
 気を抜いたら、今すぐにでも射精してしまうだろう。
 正直我慢するだけで精一杯だが…守ってばかりじゃ勝てない、反撃しないと!
 とはいえこんな液体相手に愛撫なんて出来るのか?
 いや、やってみないとわからない!
「くっ、このっ!」
 アソコを突くようなイメージで腰を振る。
 同時に手のひらに張り付く液体おっぱいを丹念に揉んでみた。
 どうだ?
「あん♥ふふ♥いいですわよ♥」
 おぉ、ちょっと効いてる!
 そうか、こんな液体の姿でもちゃんとこっちの愛撫は効果あるんだな。
 見た目に惑わされるなと言う事か、よし、それならまだチャンスは…
「頑張りますわね、では、これはどうでしょう♥」
「!?」
 ペニスの下、袋の方に何枚もの舌が張り付いてきた。
 液体の舌がペロペロと袋を舐めまわしながら、揉み解していく。
 やばい、射精を我慢する力が、抜ける…
 中で溜まりまくった精液が押し出されるように上ってきて…
 もう、我慢の限界だぁぁぁぁぁ!
「ぐわぁぁぁぁぁぁ!!」

どぴゅぴゅ!!どぴゅっ!!どぴゅどぴゅどぴゅっ!!

 それまで我慢していた精液が一気に噴き出した。
 我慢していただけあってけっこうな量で、股間付近の液体が白く染まっていく。
「こんなにたくさんのオチンポ汁、嬉しいですわ♥」
「うぅぅぅ…」
 まずい、今の射精でごっそり体力をもっていかれた。
 反撃しようにも、体どころか指一本まともに動かない。
 しかし淫魔の攻めは射精中も緩まない、むしろもっと出せ、もっと出せと言わんばかりにさらに激しくなる。
「ひぐぅぅぅ!」
「わたくしのお風呂は入ったら射精必至の快楽のお風呂♥まだまだいっぱいオチンポ汁出してくださいね♥」
 全身を包む液体の中から淫魔が頭だけを再び形作り、その唇を俺に重ねてくる。
 やはりその感触はしっとりとしていて、心地いい。
「気持ちいい…」
「うふふ、ありがとうございますわ♥でもこれは勝負ですから、ちゃんと決着はつけますわよ♥」
 そう言うと俺の体を包む液体がますますいやらしく蠢いてくる。
 あぁぁぁ、また搾られるぅぅぅ。



 ほとんどまともに反撃も出来ないまま、一方的に搾られて負けてしまった…
 こんなに恐ろしい強敵に俺はいつか勝てるんだろうか…?
 
 
 
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 “液体”
 
 全身が液体で構成されている淫魔。
 その特性を生かしたセックスを得意とする。
 彼女の体はどこにでもペニスを挿入する事が可能。
 挿入する箇所によってある程度感触も変わる。
 いわば彼女は複数の女性器を持っているようなものである。
 さらに彼女は全身を使って相手の体を包み込み同時に愛撫する事が可能。
 液体故に完全に隙間なく攻める事が出来、この快感を受けて射精を我慢するのは至難の業だ。
 
 彼女のセックスの変幻自在ぶりは“ゴム”と同等かそれ以上。
 だが勘違いしてはいけない、液体の体であるからといって決して無敵ではない。
 こちらから愛撫してやれば、案外普通に快感は通じるのだ。
 ペニスを挿入するにせよ、全身を包まれるにせよ、こちらから攻める事は可能。
 淫魔の与える快感は強大だが、反撃のチャンスを逃さないようにすれば対抗できるだろう。
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