淫魔の秘宝 9

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 ダンジョンに挑戦する男性が同時期に二人以上現れた場合、彼らの取る行動は大抵2種類。
 同士として互いに情報交換をするか、ライバルとして情報交換を拒否するか。
 ほとんどは前者の場合が多い。なぜなら、困難なダンジョン攻略、町中での中傷など、数多い障害に立ち向かう時、仲間がいるといないとでは大違いだからである。
 これはそんな挑戦者同士の話。
 
「この間、故郷の母から手紙が来ました。父が亡くなったと。俺の故郷は雪国で、母だけで雪かきはとても…」
「…それで、故郷に帰るってか…」
「…すいません」
「いや、謝る事じゃない。至極当然の理由じゃないか」
「今まで一緒に頑張ってきたのに…」
「わかってる。お前は俺より5年遅くダンジョンに来て…それからお互い、色々あったもんだ」
「…俺悔しいです。絶対あのダンジョンの謎解いてやろうって、思ってたのに…」
「…飲め。今日くらいは奢ってやる」

 引退する挑戦者と、その先輩挑戦者の最後の語らい。
 挑戦者同士の絆が確かにそこにはあった。
 ■
 
 
 
 いよいよ次が8人目の淫魔だ。
 これで8人の淫魔と一通り相手をする事になる。
 …ただそれだけなのに、かなり時間かかったけどな。
 この時点で門番の淫魔に初勝利してから1年以上経過してるし。
 
「遅いっ!!」
 部屋に入るなりいきなり淫魔に怒鳴られた。
「あたしの番はいつ来るのかとずっと待ってたのよ!まさか最後になるとは思わなかったわ!」
 どうやらさんざん待たされた事がご不満のようだ。
「待たせたからには、楽しませてよね。簡単に気絶なんかしたら許さないんだから」
「お、おぅ」

「えい♥」
 むにん♥
「くぅっ…」
 淫魔のおっぱいが、俺のペニスをゆったりと挟み込んできた。
 柔らかさもあるが、それ以上に張りの良さが際立ち左右からその弾力をむちむちと押し当てられている。
「動くわよ、そ~れ♥」
 そしてそれらが上下にぷるぷると揺れながらペニスをしごきはじめたとなったらもうたまらない。
「おっ、おぉぉぉぉぉ…」
「あたしのパイズリ気持ちいい?」
「あ、あぁ…」
「けっこう♥それじゃボリュームアップ行くわよ♥」
 なんのこっちゃ?と思ったその瞬間、淫魔のおっぱいに異変が生じる。

むくっ♥むくむくむくっ♥

「うぇっ!?」
 淫魔のおっぱいがまるで風船が膨らむようにむくむくと大きくなっていく!?
 元々巨乳の域だった淫魔のおっぱいが、瞬く間に頭ほどの大爆乳にまで膨らんだ!
「あたしはおっぱいの大きさを自由に変えられるのよ♥」
 そ、そう来たか…
 考えてみればおっぱいを直接変化させられる淫魔ってのははじめてだな。
 おっぱいは淫魔にとって重要な部位だろうに、ちょっと意外だ。
「どう、おっぱい大きくなって嬉しい?」
「うぅ…」
 爆乳化したおっぱいのインパクトはかなり大きい。
 あまりの大きさにペニスが完全に谷間に埋もれて亀頭すら見えないのだ。
 なんというボリューム…

むにゅにゅ♥にゅるにゅるにゅるん♥

「おふぅぅぅぅん!?」
 再開される淫魔のパイズリ。
 だがその気持ち良さはさっきまでとはまるで違う。
 圧倒的なボリュームの乳塊がにゅるにゅるとペニスをしごいて…これは見た目以上に、気持ちいい…
「まだまだ早くできるわよ♥ほらほら♥」
「うぉぅぅぅぅぅ!?」
 淫魔がパイズリの速度を上げてくる。
 巨大な乳房がぷるんぷるんと激しく揺れて俺のペニスを激しく嬲る様は見た目にも強烈だ。
 ましてや実際に受ける快感となったらその比ではない。
「あっ、くっ、すごいっ…」
「ふふふ♥もっともっと気持ち良く出来るわよ、どうしてほしい?おっぱいを左右交互にしてもいいし、縦パイズリだってできるわよ♥」
 言いながらも淫魔はパイズリのペースを決して緩めない。
 柔らかな快感が途切れる事なくペニスを襲い続け、絶頂へと押し上げてくる。
 正直もう、イキそうだが…ここは我慢、しないと…
「うぅぅぅぅ…」
「気持ちいいくせに我慢しちゃって♥でもそろそろ、イっちゃえ♥」
 淫魔のパイズリはさらに速度を増す。
 その上おっぱいの動きが左右交互と左右同時、ランダムに切り替わるせいで快感の予測がつかない。
 そんな強烈な快感に俺はただ悶える事しか出来ないでいた。
「ぐぅぅぅぅぅぅ…!」
 にゅむにゅむにゅむにゅむと、気持ちいい圧迫感に常にさらされ続けるペニス。
 普通ならもうとっくに射精している段階だ。
 だが俺とてここまで門番含めて8人もの淫魔を相手にしてきた身。
 まだ、紙一重の所で、耐えて…
「へぇ、意外に頑張るわね、でもこれでトドメよ♥」
 しかしそこで淫魔の縦パイズリ攻撃。
 胸板に向かってペニスが垂直に挿入される。
 だが淫魔の大きなおっぱいに阻まれ、ペニスの先端が胸板に届く事はなかった。
 本当に大きいな…
「あたしのおっぱいマンコで精液搾り取ってあげるわ♥」
 激しく前後に体を揺らし始める淫魔。
 当然おっぱいも前後に揺れ、ペニスが谷間に出入りを繰り返す。
 たぱんっ!たぱんっ!と腰とおっぱいがぶつかる音はまるで実際のセックスのようで。
 すでに限界近い俺のペニスがそんなものに耐えられるわけもなく。
「あっあっ、あぁぁぁぁぁ!!」

どくんっ!どくんっどくんっどくんっ!!

 爆乳に挟まれたままペニスが思い切り射精するのを感じた。
 ペニスは乳の谷間に埋もれたままなので射精する瞬間は見えなかったが、わずかな隙間からドロドロした白い液体が湧き出るように漏れてくる。
「あぅ、あぅ…」
「まだ出るでしょ♥おっぱいマンコの中に全部出しちゃいなさい♥」
 ペニスの中に残ってる精液を搾りだそうと淫魔はおっぱいでペニスを強く締め付けてきた。
 むぎゅぅぅぅっと、凶悪すぎる柔らかさを力強く押し付けられて、尿道内の精液が一滴残らず搾りだされていく。
「うぅぅぅぅっ…!」
「ひとまずこんなものかしら♥ふふ、いっぱい出たわねぇ、あたしのパイズリ気持ち良かったでしょう♥」
 うん、確かにすごく気持ち良かった。そこは間違いない。
 けれど…
 ここ最近相手をした淫魔が体をバラバラに出来たり、足やら口やら多かったりと、かなり奇抜な奴らばかりだった。
 それらに比べると乳房を大きく出来る、というのは確かにすごいけどちょっと地味な気が…
「…へぇ、このあたしのパイズリが地味?いい度胸してるじゃない」
「ばれてる!?」
 セックスに関する淫魔の勘の良さを失念していた。
「ならば見せてあげるわ。あたしの真の力を!」
 なにその悪役みたいなセリフ…って、
「えぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」
 思わず叫び声をあげてしまう俺。
 何故かって、淫魔のおっぱいがさらにむくむくと膨らみ始めたからだ。
 すでに頭ほどの大きさだった大爆乳が、それをも超えてどんどん大きくなる!
 
 むくむく♥むくむく♥むくむくむくむくっ…♥
 
「わ、わ、わ…」
 大きくなるおっぱいはペニスどころか俺の腰全体を包み込んでしまった。
 だがその程度では飽き足らずおっぱいはさらに膨らむ。
 俺の視界は一秒ごとにおっぱいの肉で埋め尽くされていき…
「なんじゃこりゃあ!?」
 いつしかおっぱいは俺の体なんかより遥かに大きくなってしまっていた。
 俺の全身はその超巨大な乳の谷間に挟まれてる有様。
 おっぱいの正確な大きさはもはや俺にはわからない。
 俺の目には淫魔のおっぱいしか映らないから。
「くっくっく、どうかしら♥あたしのおっぱいは。これでも地味だなんて言えるかしら」
 だからその悪役みたいな笑い方はやめろ。
 しかしこれはどうしたものか…
「さぁ、この状態でパイズリをしたらどうなるか…」
「い゛っ!?」
「たぁっぷりと味わうがいいわ♥」
 俺の全身を包み込む超乳が、ぶるぶると揺れ始めた!
 淫魔の超乳に挟まれている俺は淫魔のパイズリから逃れる事は出来ない!
「おぅぅぅぅぅ!?」
 それはまさに、乳肉の波。
 あまりにも柔らかく、それでいて張りもあり、何より規格外の質量の肉の塊が波打って俺の全身をしごく。
 まさに俺の体そのものをペニスに見立てた大型パイズリだ。
「なんだこれ、でかっ、柔らか、わけが、わからな、あぁぁっ!」

どぴゅっ!!

「ひゃあああ!」
「あら、出ちゃったわね♥あたしの超乳パイズリ、そんなに良かった?」
 勝ち誇るような笑みを浮かべて…いるんだろうな、おっぱいで見えないから想像だけど。
 その間にも淫魔はおっぱいで俺を犯し続ける。
 ぷるるん、ぷるるんと巨大なおっぱいが容赦なく俺の全身をしごきまくって…
「おわぁぁぁぁ、イク、イクぅぅぅ!」

どぴゅどぴゅっ!!

「やんっ♥またイった♥」
 あまりにも圧倒的すぎる巨大な快感に抗えず、連続で射精してしまった。
 しかももう次が出そうな程に俺の快感は高まってしまっている。
 それほどまでに、この超乳のもたらす快感は桁違いなんだ。
「まだまだこんなものじゃないわよ♥この超乳でもっともっと搾ってあげる♥」
「ひぃ…」
「いっそこの超乳をあなたの精液でドロドロにしてみるのも面白いかもね♥」
「どんだけ搾る気だよ!?」
 やばい、このままではこの超乳に根こそぎ搾られる。
 なんとかこのおっぱいから脱出しなければ。
 しかし…
「動けない…!?」
 淫魔の超巨大なおっぱいに完全に包まれた俺の体は、まともに身動きがとれないでいた。
 動こうと手足に力を入れても、圧倒的な質量のおっぱいに柔らかく弾かれてしまうのだ。
「あらあら、そんなに暴れなくたっておっぱいは逃げないわ♥」
 違う、逃げたいのは俺の方!
「それじゃ、今度はさっきの倍くらいの速さでパイズるから、覚悟なさい♥」
 さっきのでさえまともに耐えられなかったのに、今度はその倍…
 言い知れぬ危機感を感じたが、同時にペニスは痛いくらいに勃起しているのが悲しい。
 しかも大きくなったペニスがおっぱいにわずかにめりこんでそれだけでちょっと気持ちいいのがまた…
「あたしのパイズリのすごさをその脳に焼き付けて二度と地味だなんて言えなくしてやるわ!」
 まだ言うか!もしかしてけっこう気にしてた!?だったらそこはリアルにごめん!
「そぉ、れっ♥」

もにゅ♥もにゅもにゅ♥にゅるにゅるにゅるぅん♥♥♥

「うわぁぁぁぁぁぁ!!?」

びゅくびゅくびゅく、びゅるぅっ!!

 再び大きく波打ち始める巨大おっぱい。
 さっきよりも大きく、激しく動き俺の全身を攻め立てる!
 それにより生み出される強大すぎる快感に俺は一瞬で敗北の証を噴出した。
「あぐっ、そんな、激し、すぎ、あぁっ!」
「いっぱい出るわねぇ♥どれだけ出るのかしら」
 おっぱいが巨大だからといって大雑把な動きしか出来ないと思ったら大間違い。
 ペニス周りの乳肉の動きは繊細そのもので、亀頭、カリ、根元や玉袋に至るまで、丁寧に的確に擦り上げてくる。
 おかげでさっきから射精が止まらない。
「気持ちいいのはオチンチンだけじゃないでしょう♥ほれほれぇ♥」
「ぐぅっ、あぁぁぁぁ!」
 巨大おっぱいによる愛撫はペニスだけに留まらない。
 頭全体にその柔らかさを押し付けてきたかと思えば、乳首にも乳肉を押し付けてコリコリと刺激してくる。
 さらに尻の谷間に乳肉を潜り込ませて尻の穴まで愛撫してくるとは。
 こんなに巨大なおっぱいを正確に操るテクニックに戦慄が走る。
「さすがにここまで来ただけの事はあるわね。初心者なら1分くらいで気絶しちゃうのよコレ♥これならあたしの超乳パイズリ、長く楽しめそうね♥」
 こっちはまともに動けないから、実質長時間ひたすらパイズリで犯されるだけじゃないかぁーっ!?
「さぁ、どんどんイってちょうだい♥今度は左右交互に動かして圧迫もさらに強くして…♥」

むにゅにゅ♥むにゅむにゅむにゅぅぅぅぅ♥♥♥

「あひぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」

びゅるるるるるるぅっ!!




 今回痛感した事。
 淫魔の本気のパイズリは気持ち良すぎる事。
 あと淫魔を怒らせてはいけないって事だな…






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 “膨乳”
 
 乳房の大きさを自在に変えられる淫魔。
 一見地味に思えるかもしれないが、乳房は淫魔にとって重要な部位である事を考えると存外侮れない。
 彼女の得意技は当然のごとくパイズリ。
 大きく膨らませた乳房でペニスを包み込んでしまい、その圧倒的な肉感で挟み、しごき、徹底的に愛撫する。
 さらに、彼女が本気を出せば体よりも遥かに大きな超乳サイズにまで乳房を膨らませる事が可能。
 こんな巨大な乳房に体を包まれてしまえばほとんど身動きはとれなくなる。
 あとはその圧倒的な質量によるパイズリで全身をしごかれてそのまま気絶コース一直線だ。
 
 パイズリに限ればこのダンジョンの淫魔の中でもトップクラス。
 まともにヤりあっても勝機はほとんどない。
 ただパイズリが非常に強力な代わりに、その他のセックス能力はさほど高くない。
 そしてパイズリの性質上背後は無防備。だから後背位に持ち込めば有利になるだろう。

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