淫魔の秘宝 12

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 “最後の3人”の3人目。彼女こそが正真正銘このダンジョンの最後の淫魔である。
 彼女に勝つ事が出来ればついにこのダンジョンの秘宝を手にする事ができる。
 はたして最後の淫魔に勝利し、秘宝を手に入れる事はできるのか?
 ■
 
 
 
「よくここまで来たわね。私の所までたどり着いた挑戦者はあなたが始めてよ」
 ついに最後の淫魔の元へとたどり着いた俺は、まずは対峙する淫魔の姿をよく観察する。
 …特に手足が多いわけじゃない。体の大きさも普通。外見的には至って普通の女性だ。
 でも体が伸びたりバラバラになったりってのもあったし…そういうのだと見ただけじゃわからないなぁ。
「さぁ、来て♥あの巨人の子すらイかせてここまで来たその実力、私に見せて、いえ、感じさせて♥」
 ベッドの上で扇情的なポーズをとって俺を誘ってくる淫魔。
 その艶かしさは俺の目を惹きつけてやまない。
 もうこれ以上は考えても仕方ないと、俺はベッドに乗り込み淫魔の体を抱き寄せた。

ちゅうっ♥

「んっ…♥」
 そのままの勢いで淫魔と唇を重ね合わせる。
 しっとりとして滑らかで、いつまでもこうしていたくなる感触。
 ちゅうちゅうと互いの唇を貪る音が、互いのキスの激しさを物語っている。
「じゅるるるる~♥」
「!?」
 唐突にペニスがいやらしい粘膜に包まれる感覚が!
 間違いない、これは唇、つまりフェラチオをされている。
 問題は、今もキスしてる最中だと言う事。
 この口はどこから現れたのか、ちらりと視線をペニスの方に向けてみると…
「じゅる、じゅるる、ふふ♥鍛えられたとってもたくましいチンポ♥さすがここまで来ただけあるわ♥」
 …なんかもう一人淫魔がいるんですけど。
 しかも今俺とキス真っ最中の淫魔と瓜二つの女が。
 どういう事だ?
「こういう事よ♥」
 不意に右耳から甘い声で囁かれる。
 そこにいたのは3人目の淫魔、それも他二人と全く同じ姿で。
「れろぉ♥ふふふ♥」
 同時に首筋の左側に舌が這う。
 やはり同じ姿の4人目の淫魔のしわざだ。
「私は体を4つに増やす事ができる淫魔。この4つの体であなたをたぁっぷりと気持ち良くしてあげる♥」
 分身だと!?
 それじゃ、この4人の淫魔を同時に相手しなきゃいけないのか!?
 くそっ、これは厄介だぞ。
 本来淫魔のセックス能力は人間を遥かに越えていて、まともに相手をしたら絶対かなわない。
 それでもなんとかここまでやってこれたのは、こっちは気絶しない限り何度射精してもいいというハンデと、基本的に淫魔と俺の一対一でのセックスという構図のおかげだ。
 それが崩された…
「ちゅっ♥ちゅうぅ♥あなたのキス、なかなか素敵よ♥ほらもっと舌を絡めて♥」
 俺は今一人目の淫魔とキスしながら、
「あなたのチンポミルク、どんな味なのかしら♥早く飲ませてぇ♥じゅるるるぅ♥」
 二人目から強烈なフェラチオを受け、
「ちゅくっ、ちゅく、ふふふふふ♥」
「れろれろ、れろぉ、んふぅ♥」
 3人目に右耳を、4人目に首筋を舐められている。
 三位一体ならぬ四位一体の愛撫は、同一人物同士だからこそ出来る抜群の連携だ。
 同じ姿とはいえ4人の美女による熱烈な愛撫という一見ハーレムと見まがうような光景は視覚的なインパクトも強く、俺の興奮は急速に高まっていった。
「んっ、ちゅぱっ、ちゅうっ…気持ちいいのね♥お口の中でもうチンポガッチガチだもの♥このままお口の中でどっぴゅんしちゃう?」
 当然俺のペニスは淫魔の口の中でむくむくと膨らんでしまい、その表面に淫魔の舌がいやらしく絡みついてくる。
 うぐぐ、淫魔って奴はどいつもこいつも舌使いが器用すぎるぞ。
 に、尿道を舌の先で弄るなぁぁぁ。
「ちゅる♥案外我慢強いわね♥それなら…」
 と、ここでフェラしていた淫魔がペニスを離したかと思うと
「「「「そ~れっ♥」」」」
 4人の淫魔達によって俺の体は仰向けにひっくり返された。
 そうして真上に立ち上がったペニスに淫魔の一人がまたがってくる。
「今度は下のお口でしゃぶってあげる♥」

じゅぷぅっ♥

 淫魔は嬉々として腰を下ろし、俺のペニスをアソコの中にくわえこんだ。
 すでに濡れそぼっていたその場所はまるで抵抗なくペニスを飲み込んでいく。
「んはぁぁぁぁ♥ステキぃ♥このおマンコをぎっちぎちに広げられる感覚♥たまんなぁい♥」
「ぐああぁぁぁぁ!」
 騎乗位の体勢で腰を振り始める淫魔。
 肉の粘膜がペニスに絡み付きこれでもかとペニスをしごいてくる。
 まずいぞ…端的に言ってこいつの中、気持ち良すぎる!
 淫魔のアソコはどいつも人間ではありえないくらいの気持ち良さだが、こいつは今までの淫魔と比較しても別格だ!
 さすがに前の巨大淫魔よりは劣るがあいつはあの巨体だ、ちょっと状況が特殊すぎる。しかしこいつは通常サイズでこの快感…
 これが最後の淫魔の実力という事か!
「ふぐっ!ふぐぅぅぅぅ!」
 ギリギリで射精を我慢できているのはひとえに長年淫魔とセックスを繰り返してきた賜物だろう。
 それでも時間の問題な気はするが…
「ここはどうかな~♥れろぉん♥」
「乳首ビンビンね♥ちゅっ♥」
「ひぅぅぅぅ!?」
 そこに二人の淫魔が近づき、乳首に吸い付いてきた!
 すでに限界ギリギリなのに、そんな敏感な所を攻められては、もう…!
「ほら、もっとキスしましょ♥」
 そして残った4人目に唇を奪われた瞬間。
 
どぴゅっ!どぴゅどぴゅどぴゅ!

「んんんんんんん!?」
 大量の精液がペニスから噴き出された。
「あはぁぁ♥来たぁ♥これよ、このおマンコの中にチンポミルクぶちまけられる快感♥この時をどれだけ待ったか♥」
 精液を逃すまいと淫魔はより深く腰を落としてくる。
 ペニスが根元まで完全にアソコに包まれ、しかも締め付けがきついったら…
「もっとよ♥もっとちょうだい♥さんざん待たされた分、たっぷり出してもらうんだから♥」
 しかもその状態で腰をぐりんぐりんと捻りまくる。
 その上アソコ自体も蠢いてペニスを搾ってくるという徹底ぶり。
「ぺろぺろぉ♥」「ちゅっ、ふふふ♥」「ちゅ~~っ♥」
 そして忘れちゃいけない、他3人の淫魔のサポート。
 乳首を舐められ、吸われ、唇を重ねられ、舌も絡め取られて、それがひっきりなしに続くのだ。
「んぐぅぅ!んんっ、んぶぅぅぅぅ!?」
 4人の淫魔に寄って集られて受ける快感は、すでに射精中のこの体に追い討ちをかけ……

びゅくびゅく!びゅるっ!どぷんっどぷんっどぴゅっ!!

 それから俺のペニスはほぼノンストップで彼女たちに精液を提供し続けた。
 
 
 
「はぁぁぁぁ♥堪能したわぁ♥もう子宮の中たっぷたぷ♥人間だったら100%孕んでるわね♥」
 やっとのことで淫魔から解放された俺はすでに息も絶え絶え。
 気絶しなかったのは、これもまた長年の淫魔とのセックス経験がものをいったのだろう。
 だが全身からは力が抜け切り、ほとんどろくに動けない状態。
 悔しいがここから逆転できる目はまずないだろう…
 ならばせめて、次回のために少しでもこの淫魔の情報を集めなければ。
「へぇ、あれだけ搾ったのにまだチンポカチカチ♥すごぉい♥」
「それに、まだ諦めてないって顔♥かっこいいわよ♥」
「それじゃあ、これだけ頑張ってくれたあなたにちょっとサービスしちゃうわ♥」
 そんな俺の態度に機嫌を良くした淫魔達が擦り寄ってくる。
「サービス、って…」
「えいっ♥」

ぽにゅんっ♥

「おふぅっ」
 い、淫魔の柔らかおっぱいにペニスが、挟まれ…
「パイズリ好きでしょ♥それ、もっと押し付けちゃう♥」
「おぅぅぅ」
 くそっ、こんなに柔らかいのに張りもあって、その上ボリュームもあるからすごい肉感…
 こ、こんなの気持ちいいに決まってるじゃないかぁぁ。
「気持ちよさそうね♥で・も♥本当のサービスはここからよ♥」
「え?」
「それっ♥」

ぽにゅ~ん♥

「うおぉぉぉ!?」
 ふ、二人目の淫魔が割り込んでペニスにおっぱいを押し付けてきた。
 結果、俺のペニスが二人の淫魔の4つのおっぱいに包まれる形に…
「「ダブルパイズリ~♥どう?おっぱい4つにパイズリされて幸せでしょ~♥」」
 こ、これは、さすがに未体験の感覚だ。
 複数の口による同時フェラならあの口のたくさんあった淫魔で経験してる。
 たくさんの手による愛撫ならあの三面六臂の淫魔で。
 6本の足と3つのアソコを持つ淫魔だっていた。
 が、複数パイズリとなると実はこれが始めてなのだ。
 三面六臂の淫魔はおっぱいが6つあったけど、体形上こんなパイズリは不可能だったし。
「ほぉら、むにむにしちゃうぞ♥」
「4つのおっぱいで、チンポズリズリ~っと♥」
 4つのおっぱいが上下に動き出し、ペニスをその柔らかな肉でしごき始める。
 その弾力性をこれでもかと感じさせてくる淫魔の乳房。
 それが四方からむぎゅうっと押し付けられるなんて…
「はわ、はわわわ…」
「おぉ、チンポがびくんびくんしてる♥今にも白いの出ちゃいそう♥」
「いいわね♥おっぱいにも顔にも、いっぱいかけて♥」
 おっぱいの動きがますます速くなり、ペニスから精液を搾りだそうとしている。
 ぷるんぷるん、ぷるんぷるんと、4つの乳が1本のペニスに集中して激しく揺れる様は見た目にも効果抜群。
 しかも時折乳首が擦れて…
 だ、だめだ…こんなの、耐えられ、ない…
 ああぁぁぁぁ…
「「おっぱいに、出しちゃえ~っ♥」」
「ひゃあああああっ!」

びゅくっ!びゅくぅっ!!

 俺のペニスはあっけないくらいに淫魔のダブルパイズリに屈服した。
 それくらいにこいつらのパイズリは気持ち良すぎたのだ。
「いやぁん、顔もおっぱいもチンポミルクでどろどろ♥」
「おマンコであれだけ搾ったのにまだこんなに出るなんて♥」
 噴き出した精液の量に二人の淫魔はすっかりご機嫌。
 俺自身もまだあれだけ出せた事にはちょっと驚いたくらいだ。
「あとどのくらい出せるのか、確かめる必要があるわね♥」
「出来れば長く頑張ってくれると嬉しいな♥」
 そうして再び動き出す二対のおっぱい。
 さっきはそれぞれおっぱいを好き勝手に動かしていたが、今度は二人の淫魔が動きを合わせてきた。
 同一人物だからその息はぴったり。
 わずかな狂いもなく、ただ俺を射精させるという目的のためにペニスをしごき続ける。
「うぉ、おぉ、あぁぁぁぁ」
 そのあまりにも巧みすぎる動きに、俺はたちまち快感を高められてしまう。
 するとそこに3人目の淫魔が近づいてきて、
「ほら、触ってみて♥」
 唐突に俺の手を掴み、その爆乳に押し付けてきた!?
 俺のてのひらに、圧倒的な質量がこれでもかと吸いついてきて…
 指の隙間から余った肉がわずかに漏れてきてるのもたまらない…
「どう?私のおっぱい♥好きなように、していいのよ♥」
 いかん。手が、勝手に、乳を揉んでしまう。
 揉んでいるとますます興奮してしまうとわかっているのに止められない…
「おっぱいはこっちにもあるわよ~♥」
 そう言って俺の顔に爆乳を押し付けてきたのは4人目。
 顔全体に柔らかな感触が広がって…
 そして口元に当たる硬い感触、淫魔の乳首だ。
 たまらず俺はそれを口に含み、夢中でちゅうちゅうと吸い始めた。
「あはぁ♥そうよ、もっと♥もっと吸って♥」
 程なくして淫魔の乳首から白い液体が静かに溢れ始める。
 ミルクに似ているが、実際は似て非なる代物でミルクよりも格段に甘い。
 だが同時に性的興奮を急激に高める効果もあるため、ペニスが一段と張りを増す。
 勝負の最中に飲むのは自殺行為に等しいのだが、今回はもう負けはほぼ確定してしまったので、もういいやと半ば自棄気味にミルクもどきを飲み続ける。
 そのせいで俺のペニスは破裂するかと思うくらいにまでパンパンに膨らんでいた。
「すごいすごい♥こんなにおっきくなって♥」
「チンポミルクもいっぱい溜まってそう♥どれだけ出るか楽しみ♥」
 淫魔二人のダブルパイズリはますます激しくなる一方。
 カリ首に食い込み執拗に愛撫してくる柔肉の感触にもはや俺の射精は秒読み段階。
「いやん♥おっぱい揉みすぎぃ♥そんなに激しくされたら私も興奮しちゃう♥」
 俺の手も一心不乱に淫魔のおっぱいを揉み続ける。
 その動きはもう無意識のレベルで、自分でも半ば制御を失いつつある。
「私のミルク美味しいでちゅか♥好きなだけ飲んでいいんでちゅよ~♥」
 そして俺が吸い付いている乳首からはミルクもどきが止まる事なく溢れ出してくる。
 幼児をあやすような淫魔の言葉にも、今の俺はたやすく興奮してしまう。
 あぁ…だめだ…4人の淫魔によるおっぱい包囲網から抜けられそうにない…
 もはや俺の体は淫魔の計8つのおっぱいに支配されたも同然だった。
 
どびゅびゅびゅっ!!
どぴゅっ!どぴゅっ!
どぷどぷどぷぅっ!!

「出たぁ♥いっぱい出たぁ♥」
 淫魔の4つのおっぱいに囲まれた中心で、白い噴水が噴きあがったのはそれから間もなくだった。
 やはりミルクもどきの影響か、信じられない量が出る。
「ステキよ、まだこんなに出せるなんて♥」
「嬉しいわ、これはもっともっとパイズってチンポミルク搾ってあげなくちゃ♥」
 淫魔のダブルパイズリはまだまだ止まらない。
 二対の乳房は競い合うように激しく揺れ、ペニスをしごき続けている。
「あん♥乳首、乳首もっとコリコリして♥」
 俺の手は淫魔のおっぱいをひたすら揉み続けて離れないし…
「もう♥乳首の吸い方エロぉい♥これ私も気持ちいいぃん♥」
 そして俺の唇と舌も、淫魔の乳首からミルクもどきを搾りだすのを止められない。
 
「「「「もっとぉ♥もっと私達のおっぱいで、気持ち良くなってぇ♥」」」」
 
 こうして俺は、気絶するまでの間、ひたすら4人の淫魔のおっぱいで可愛がられ続けたのだった…
 本当に、本当にこいつで最後なんだけど…俺、こいつに勝てるのかなぁ。
 
 
 
 ■
 “ラスボス”
 
 このダンジョンの最後の淫魔。
 彼女に勝てればついに秘宝が手に入る。
 だが最後だけあってこの淫魔は純粋に強敵。セックス能力は非常に高くほぼ最強クラス。
 攻撃力こそ“巨人”に劣るがそれでも非常に高い。そもそも“巨人”には防御力が低いという弱点があったがこの淫魔にはこれといった弱点はない。
 “巨人”が攻撃力特化型だとすればこの淫魔はバランス型だと言えよう。
 
 そして特殊能力として4人に増える事が可能。
 一対一のセックスというこのダンジョンの基本を覆す非常に厄介な能力。
 一人だけでも十分手強いものを、4人同時に相手するのは至難の技だ。
 同一人物同士だから連携も完璧で、4つの体に全身を愛撫される様はハーレムとほぼ遜色ない。
 
 だが、真に厄介なのはここから。今回作中では主人公はここまでたどり着けず気づかずじまいだったが…
 それは『この淫魔にどうしたら勝てるか』である。
「本物イかせれば偽者消えるんじゃない?」
 残念。この4人の淫魔は「全て本物」。分身というより増殖なのだ。
 そのため本物だけイカせてそれで終わり、なんて事にはならない。
「なら各個撃破するしかない?」
 残念。イかせた淫魔は一時消えるのだが、「すぐに補充されてしまう」。
 そのため各個撃破ではいつまで経っても終わらない無限地獄、いや快楽だ。
 正解は『4人全員、同時にイかせる』
 これがこの淫魔に対する勝利条件なのだ。
 これは一切ノーヒントなので自分で気づくしかないし、気づいた所でこのセックス能力の優れた4人の淫魔を同時にイかせるというのがどれだけ難しいか。
 まさに秘宝直前の最後の淫魔だけあってとんでもない難易度となっている。

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