『ワガママで困らせて。』
○第5話○ Love me tender【後編】 流花の制服を、オレは出来るだけゆっくり脱がしていく。 一枚脱がすごとに剥き出しになる白い肌。 指に触れる柔らかな感触。 その全てにうっとりしていると、流花も手を伸ばしてオレの制服のシャツのボタンを上からひとつずつ外していく。 たったそれだけのコトに真っ赤になってる。 それがスゴク可愛くて、オレはずっと吸い付きたいと思ってた流花の首筋に唇を寄せて、舌を這わせながら妄想だけで未開の地だった流花の胸に触れた。 ブラジャーの上からだけど。 ・・・そうなのだ。 流花のアソコは見て触って舐めるという、非常にけしからんコトを成し遂げていたくせに、胸を触るのは初めてなんだ。 「・・・っ・・・ん」 こうして触ってみると、いかに想像とは現実からかけ離れたものかと思い知る。 だって、たわわでぼよんぼよん揺れる夢の中で見た胸よりは小さいけど、オレが考えてたよりも流花の胸はずっと大きかった。 オレの想像では、小さい頃、一緒に風呂に入った時からあまり変わってないんじゃないかと。 ・・・100%の確率で怒るから言わないけど。 それに・・・流花の匂い・・・。 昔から甘い砂糖菓子みたいな・・・舐め尽くしたくなるような。 上半身はブラジャーのみという刺激的な姿に、オレは段々堪らなくなって胸の谷間に舌を滑り込ませた。 モチロン布で隠れた部分も触りたくて、流花の背中に腕を回し、ホックを外そうと試みる。 「・・・ん、ん・・・テッちゃ・・・」 甘い流花の声。 可愛い・・・すごい可愛い。 けど・・・なかなかホックが外れない。 ・・・う〜ん、コレ、意外とむずかしい・・・どうすりゃいいんだ? 「・・・・・・、あの・・・テッちゃん・・・自分でやる」 オレが戸惑っているのを察したのか、流花は自分で外してくれて。 パチン・・・小さな音がして、同時にブラジャーが肩から滑り落ちた。 胸の先がピンク・・・、オレは誘われるようにソコを指の腹でこね回す。 そして、もう片方の胸にはかぶりつくように吸い付いた。 何だコレは・・・っ ふわふわしてあったかくて。 脂肪だけでこんなに気持ちいいものが出来るはずがない。 この中には一体何が詰まってるんだろう・・・夢と希望と男のロマンに違いない、とアホみたいな事を本気で考える。 「・・・はっ、はっ・・・流花・・・流花・・・っ」 「ふぁ・・・あ、・・・はずかしぃ・・・、テッちゃん、はずかしい」 夢中になって流花の綺麗な胸をこね回し、揉みしだき、なめ回して・・・オレの興奮度はとんでもない勢いで上昇する。 はずかしい、はずかしいと何度も小さな声で訴える流花の声も、分厚い硝子の向こうで言ってるくらいおぼろげで。 そのうちオレはそれだけじゃ足りなくなって、流花の下半身に手を伸ばす。 スカートの下から手を差し込んで、ビクッと震えるのを見なかったことにして、ショーツの上から何度も中心をなぞっていく。 そして、ほんの少しソコが湿っているのを感じて、オレは心の中でバンザイ三唱しながら、隙間から指を滑り込ませた。 「・・・んっ、あっ・・・テッちゃん、テッちゃん」 直接触ってみると思った以上にソコは濡れていて、オレは更に興奮した。 興奮に任せて、脇腹もヘソもその周辺もとにかく流花の身体を舐めまくって、ビクビク反応を見せるその様子が可愛くてどうしようもなくて、もっともっと欲しくなって、触れるだけだった指を流花の中へと少しずつ沈み込ませていく。 「・・・はぁ・・・ぅ・・・」 「・・流花、痛い?」 「・・・・・・ちょっと・・・」 「・・・・・・」 遠慮がちに流花がそう言うのを聞いて、オレは一旦指を抜き、流花のショーツを一気に取り去った。 「あっ」 流花はびっくりして固まっていたが、構わずソコに顔を埋めてぴちゃぴちゃと舌を這わせる。 たぶん、オレのをココに挿れるには・・・流花が気持ちよくならなきゃだめってコトなんだ。 濡れるっていうのが、そう言うことなんだ。 「・・・あっ、あっ、テッちゃん、ソレは一番はずかしいよぅ・・・」 「ココを舐めるの3回目だから、もうそんなに恥ずかしくないだろ。・・・はい、スカートの裾、いつもみたいに持って」 「あんっ、そんなコト言ったって・・・っ」 「流花・・・このままイって」 「・・・あ、あ、・・・指も、そんなしたら・・・ッ、・・・あ、あっ・・・テッちゃん」 多分今までそうだったからってだけだけど・・・、スカートを脱がせるという考えは浮かばなくて。 オレはスカートの裾を流花に持たせると、もう一度指を中に入れて小さく掻き回し、同時に舌も唇も使って流花のソコを追いつめる。 だって、今イってくれなきゃ・・・ オレが挿れた時はこんな風にはならないかもしれないだろう? 初めては痛いっていうし、・・・流花はそれどころじゃないかもしれないから。 それに、途中でやめるってのは・・・出来ない・・・かもしれないし。 だからこれが今オレにできる精一杯なんだ。 「あんっ、あぁ、ん、ん、・・・テッちゃん、テッちゃん」 「は、はぁ、・・・ん、ぴちゃ、流花・・・もっと」 「んー、んぅ・・・は、あ、あん、っ、だめ、変なの、変になっちゃう、あ、あっ」 「流花、はぁ、流花、ん、流花流花」 「あ、ああ、・・・・・・ッ、イっちゃう、、ふぁ、・・・あ、あーーッ」 ・・・ビクンッ 流花の身体が小さく跳ねる。 そんで・・・きゅうぅッ、とアソコがオレの指を締め付けてくる。 あぁ、すごい。 流花がイってる。 強く締め付けて、何度も痙攣して・・・ こんなの、オレのでされたら、・・・きっとひとたまりもない。 「・・・ふ、・・・は、っは、・・・テッちゃ・・・・・・」 「流花・・・可愛い・・・。・・・オレ、流花が好きでおかしくなる」 「・・・テッちゃん・・・、ホント?」 「あぁ・・・、流花が好きだ、堪らない、ガマンの限界だよ・・・・・・、も、・・・もう挿れたい・・・だめ?」 流花の身体をぎゅうっと抱きしめて、オレは我ながら情けない声でオネガイをする。 だってホントにもうムリ。 ズボンの中ではオレの分身が、いつ弾けてもおかしくないくらい爆発寸前で。 「・・・あの・・・ね、・・・じ、じゃあ・・・あの・・・、机の真ん中の引き出し開けて・・・」 流花はちょっと考えるようにして、オレの耳に小さく囁いた。 「・・・机? ・・・う、うん」 もうオレはとにかく早く流花に入りたくて、言われるままに機敏に従順に動く。 流花の机の真ん中の引き出しを勢いよくガバッと開けて・・・ そこには女の子らしい小物に混ざって、少し雰囲気の違う四角い箱が。 ・・・じっくり見てるうちに・・・・・・、オレはソレが何だか分かってしまった。 「・・・・・・こ、・・・これって・・・」 「だ、だって・・・、テッちゃんが持ってるか分かんないし・・・。いつそういうコトするか分かんないし・・・、・・・だけど・・・そういうのちゃんとしないと、後で大変なことになるかもしれないし・・・でも・・・テッちゃんと・・・、テッちゃんに・・・してほしいって・・・」 「・・・・・・流花がそう思ったの?」 「他に誰が思うのよぅッ」 「流花が自分で買いに行ったの?」 「・・・通販だもん・・・買いになんて行けない・・・」 「それでも・・・恥ずかしかったよな・・・」 「・・・うぅ・・・」 「ごめん、オレ・・・・・・オレが考えることなのに、ごめん。流花がちゃんと考えてるのに、オレ、・・・何にも考えてなかった。・・・しかも、くだらないことばっかりぐるぐる考えて・・・」 流花が先に進む為にイロイロ頑張ってる時に、オレは何をビビってたんだろう。 もっとしっかりしなきゃだめだ。 「・・・・・・いーの。・・・・・・テッちゃんだから、いっぱい考えるの・・・・・・」 顔を真っ赤にして、流花がまた可愛いことを言う。 オレは流花が買ったコンドームの箱を開け、中から1つだけ手に取った。 正直言って上手に着けられるかは自信が無いけど・・・流花を大事にするなら当然の事だもんな。 「・・・テッちゃん、ソレ・・・私が着けてみてもイイ?」 「えっ!?」 「・・・・・・もう・・・テッちゃんのを見るのとか、触るのも・・・少しは出来るようになったし・・・」 「えっ、・・・って、もしかして、コレ着けるためにオレのを見て慣れようとしてたの?」 「そんなわけないでしょ」 「・・・だ、だよな・・・。・・・じゃ、じゃあ・・・あの・・・流花に着けてもらおうかな・・・」 「ウン」 オレは心臓をバクバク打ち鳴らしながら流花にゴムを渡した。 流花がパッケージから中身を取り出してる間、オレは急いで制服を脱いで・・・途中で自分が勃起している事を思い出したけど、今更だよなと思い直し、パンツまで一気に全部脱いだ。 完全に臨戦態勢のオレのを見て、目をまん丸にしながら流花が言う。 「・・・・・・私の触りながら・・・テッちゃんのそんなになってたの?」 かなり恥ずかしいから、早く着けて欲しい・・・ オレがぎこちなく頷くと流花は『そうだったんだ・・・』と感心したように言いながら、勃ちあがるソレを遠慮がちに手で触れてくる。 「・・・ん・・・、だ、だめ、流花。・・・あんまもたないから・・・早く着けて」 「う・・・うん」 ちょっと触られただけでビクンとオレは反応し、切羽詰まった声で急かすものだから流花も慌てて。 でも初めての作業はどうしたってぎこちなく、そのぎこちなさが更にオレを追いつめる。 「ん、あ、・・・そんな触らないで。・・・っ」 「・・・う・・・ん、・・・でも触らないと・・・出来ないから・・・もうちょっとガマンして?」 上目遣いで首を傾げ、直ぐに一生懸命な顔をしてゴムを装着する流花の姿は、視覚的にも相当ヤバイ。 頬を赤くして、口をちょっと尖らせて。 しかもその目の前にはオレのがあるわけで、ソレに嵌める為に触って握って、とにかくがんばって集中してる姿なのだ。 「・・・ん、・・・っ、・・・流花・・・、・・・も・・・ヤバイって・・・」 うぅ・・・だめ。 限界が・・・すぐ・・・そこに・・・っ 「・・・できた」 「はぁっ、はぁ、・・・ホント?」 「ん」 流花は満足そうに頷いて笑った。 あぁ、可愛い。 とても今までゴムを着けていたとは思えないほど、可愛い笑顔だ。 ・・・し、しかし・・・暴発しないで良かった・・・ オレは心底安堵して、流花を抱きしめる。 モチロン可愛い口に何度もキスをして、それから流花をベッドに横たわらせた。 「・・・はぁ、はぁ、・・・る、流花・・・」 「ウン?」 オレは興奮のあまり息が上がっていた。 でもそれは自分ではどうしようもなくて・・・ そんで、もう一度流花のアソコに手を伸ばし、まだ結構濡れてるコトにホッと息を吐く。 「・・・挿れる・・・から・・・」 「・・・・・・ウン」 グッと・・・ 流花の中心に自分を押し当てて。 そのまま強く抵抗する力をひしひし感じながら、ゆっくり押し進めていく。 「・・・・・ッッ」 だけど、もの凄い締め付けはちょっと痛いくらいで。 きっと流花はそんなもんじゃないんだろうと、頭の端の方で思った。 「・・・・・・ん、・・・る、流花・・・力・・・抜いて」 「・・・ん、どーやって・・・っ」 「どう・・・、あっ。じゃあ、ゆっくり息、吸って、吐いて、吸って・・・、吐いて・・・」 「・・・ふ・・・ぅ・・・・・・、すー・・・、はー・・・・・・、すー、・・・はー・・・ッ」 「あ、・・・そのまま・・・、続け・・・て」 言われた通りに、流花は息を吸ったり吐いたり。 それに気が逸れた所為か、身体の力が少し抜けて、中がちょっとだけラクになる。 ・・・・・・よ、・・・ヨシ、・・・今しかない。 吸ったり吐いたりしている流花のタイミングに合わせ、オレはググッと一気に身体を押し進めた。 「・・・は、ッ、ん〜〜ッッ!!!」 「・・・流花・・・ッ、はぁっ、はぁっ、・・・ごめ・・・ん」 「・・・ひ、・・・ぅ、・・・い、痛い・・・よ、・・・テッちゃん・・・」 「うん、うん・・・ごめんな。・・・・・・、流花・・・、直ぐ終わるから・・・。もう少しガマンして、な?」 「・・・・・・は・・・ぅ・・・」 「・・・流花、・・・痛かったらオレの肩を噛んで。歯形がついても血が滲んでもいいから」 「・・・・・・ん」 オレは流花を抱きしめて、ゆっくり腰を動かしてみる。 やっぱり痛いみたいで、流花は顔を顰めて、オレの肩を思い切り噛んだ。 それでいいんだ。 痛いのが片方だけなんて不公平だよな。 「・・・っはっ、は、っ、あ、・・・流花、流花、・・・流花」 「ん、ん、・・・っんぁ、ッ、テッちゃん・・・、ん、あぅ」 腰を動かす度に流花はオレにしがみついて、涙を零す。 流花の中は狭くてきつくて、きゅうきゅうにオレを締め付けて腹の底から快感がスゴイ勢いでせり上がってくる。 快感が強くなるほど腰の動きもゆっくりに・・・なんて難しくなってきて、段々強く速く動き回るのを抑えられなくなって、流花の小さな悲鳴が何度も聞こえた。 それでも、ここまで来たら止まることなんて出来るわけがなかった。 気持ちいい、・・・良すぎる・・っ 「あっ、あーっ、テッちゃん、・・・やぁっ、やーーッ」 「流花・・・はぁはぁっ、・・・もう・・・、終わるから。・・・ッ、あ、・・・はあっ、流花、流花・・・流花ッ」 オレは何度も何度も腰を打ち付けて、鳥肌が立つ程の快感に呑み込まれていた。 痛みに堪えられず流花はオレの肩を何度も思い切り噛むけど、それすら今は快感にすり替わってしまって。 涙を零す流花が、小さな声で『テッちゃん』と懇願する顔が・・・流花の何もかもが愛しくて堪らなかった。 「んー、ひぅ、・・・あーっ、あっ、・・・あ・・・ッ、・・・、テッちゃ・・・・・ん・・・ッ」 「・・・ん、る、・・・流花・・・、あ、・・・もう・・・、も、・・・イッ、・・・イク・・・ッ・・・───っ!!」 オレは最後の瞬間まで本能のままに腰を振って・・・ ・・・・・・思い切り、イった。 「はっ、はっ、はぁっ、・・・はっ」 オレはとんでもない快感にしばし放心して・・・・・・ 自分でスルのとは次元が違う、比較にもならない衝撃に呆然とした。 流花の身体がこんなに気持ちいいなんて、・・・オレの想像なんて遙かに超えていた。 「・・・・・・流花・・・、・・・好きだ、好きだ、流花・・・・・・」 「・・・はぅ・・・、・・・テッちゃ・・・ん、・・・・・・、・・・私も・・・、好き・・・」 きっと流花はゼンゼン良くなかったに違いない。 その証拠にオレの肩はボロボロで、歯形があちこちにつきまくって血も滲んでる。 それでも、流花の口から『好き』という言葉を聞けて、オレは今、世界一幸せだと思った。 「・・・・・・もっと、流花が気持ちよくなるまで、これからいっぱいしような?」 「・・・う・・・ん。・・・私が気持ちよくなるまで・・・・?」 「・・・・・・気持ちよくなったら、もっといっぱいしよう」 「・・・テッちゃんの、えっち」 流花は小さく笑って、オレの首に抱きつく。 オレも流花を抱きしめて、それから何度も何度も流花の名前を呼んだ。 ・・・その後、オレ達は数え切れないほどキスをして、また抱きしめ合ってキスをして、中々離れることが出来なかった。 名残惜しいと思いながらも、やっと身体を離した時には日が暮れていて、服を着た時に間一髪と言うべきか、おばさんが帰ってきた。 だけど流石にその時はまともにおばさんの顔が見れなくて、『ごめんね、おばさん』とちょっとだけ心の中で謝罪して・・・ 「テッちゃん、夕飯食べていく?」 優しいおばさんの言葉にもぎくしゃくしながら、今日は流石にムリだ・・・と苦笑いして、それには丁重にお断りをした。 オレはこの日、分かったことがある。 当たり前に流花が好きだと思っていた想いには、実はその先があったのだ。 前よりも今の流花が一番好きだ。 たぶん、今よりも次の瞬間の流花がもっと好きだ。 だからオレはこの先も、ずっとずっと流花が好きだ。 オレのたった一人のトクベツな女の子は、やっぱりどこまで行ったってトクベツなんだと言うことを、オレは再認識したのだった。 第6話へつづく Copyright 2010 桜井さくや. 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