アルドラに囚われ、デルモアに引き渡されてから早四ヶ月が経過していた。
あれから戦争はどうなったのだろう。ヒノモトは大陸軍に屈したのだろうか。
それともまだ果敢に抵抗しているのか。
トモエの元には何の情報ももたらされなかった。
この哀れな武者巫女に与えられたのは、食事と休息、そしてセックスとそれに伴う精液のみだった。
心の支えにしてきた仲間たちのことも虚ろになっていた。
強制的に気をやらされるたびに、タマキやトキワの笑顔が霞んでいく。
子宮や直腸に夥しく射精されるごとに、大宮司の慈顔が薄れていく。
仲間のことを忘れたことはないが、仲間を思う気持ち以上の快楽を強引に注ぎ込まれ、トモエは肉体的にも精神的にも
「おかしく」なっていった。
「あ、あ、あうう……」
今日もデルモアに嬲られている。
日課というよりも、食事や睡眠以外はセックスすることしか許されていない。
ここまで徹底的に調教されてしまっては、いまにトモエの意志力が強固で、その精神力が強靱であろうとも、崩れ去って
しまうのはやむを得ない。
因果なことに、トモエの身体が本人の意志とは無関係に、人並み外れて鋭敏で、性的に脆かったことも多大に影響していた。
そこへデルモアが、それこそありとあらゆる手法と責めを持って、この清純だった巫女を凌辱し尽くしたのだった。
「や、は……そこ、いじっちゃ……あは……」
繰り返される激しいセックスをものともせず、トモエの媚肉は少しも型崩れしていない。
それどころか、挿入感のきつさや内部の狭隘さも変わらないのだ。
定期的にサイズを大きくしていくデルモアの男根をいやというほどくわえ込まされたとはとても思えない膣だった。
そこにデルモアの指がぬっと入っていく。
もう蜜で潤っており、内部は火のように熱い。
「だ、だめ……ああ……あっ……」
トモエはデルモアの上に仰向けになって乗せられていた。
二枚のスプーンのように重なっている。
もう手足の拘束は何もされていなかった。
手枷や縄が外されても、もう逃げる気力すらなかったのだ。
媚肉を悪戯する悪魔の手を押さえ、引き離そうとするものの、その指がもたらす妖しい快感に、早くも身悶えてきている。
「や……はああっ……うんっ……あっ……あっ……」
デルモアの腕を掴むトモエの手が震えている。
力が入っているせいもあるが、押し寄せてくる快楽を必死に抗っているらしい。
だが、もう責める手を引き剥がそうというよりも、その腕を掴んで快感を堪えているだけのようだ。
トモエの媚肉は異物の挿入を待ちわび、入ってきた指を歓迎して襞を収縮させている。
デルモアがすっと軽く指を抜き差しすると、指と蜜が絡み合う音がにちゃにちゃと響き、トモエは顔をくっと仰け反らせた。
「あ……やあ……そ、そんなの……ああ……んううっ……」
粘度を増した愛液をかき回すように、デルモアは指で膣襞をねぶってトモエの快楽を掘り起こす。
徐々に高まっていく性感を押さえようがなく、トモエは悪魔の指の動きに合わせて腰をもぞつかせてきた。
「や……だめ……あっ……た……たまらない……もう……」
「焦れったいのかい? もっと強くして欲しい? 気持ち良くなりたいかな?」
トモエはカクンと頷いた。
半年前には、その清楚な美貌に人気が高かった武者巫女は、別人かと思えるほど妖艶な美しさに変化している。
ぞっとするほどの色気を湛え、疼く欲望に我慢しきれなくなっていた。
「か、身体が……熱いんです……あっ……ゆ、指……もっと深く……ああ……」
「くくっ、本当に素直になってきたね。オマンコ深くまで入れて欲しいわけだ」
「ああ……」
指を浅く入れたまま、その内部をゆっくりとかき回していくと、トモエは悩ましい呻きを上げ続ける。
媚肉は掻き出されるようにして、ぐちゅぐちゅと愛液を溢れさせていた。
「あっ……」
「どうしたんだい?」
「……」
トモエの顔が真っ赤になる。
デルモアはにやっとして腰を小さく振った。
「あっ!」
「これかな? トモエはこれが気になってしかたないんだ」
「……」
勃起したたくましい怒張が、トモエのお尻に当たっていたのだ。
その熱さと硬さに、トモエは目眩がしてくる。
デルモアの男根の大きさは思い知らされている。
あれを膣の奥──子宮まで届かされた時の痛烈な快感。
そして子宮の中にまで入れられた時の驚愕と、恐ろしいほどに悦楽。
忘れようとしても忘れられない。
そのペニスがまたこんなに大きくなって、トモエのお尻に当たっている。
焦らすように尻たぶに擦りつけられていた。
「欲しいかい?」
「あ……」
トモエは、もう肉体はほぼ完全に陥落しているというのに、まだこうして羞恥のかけらや気丈さを見せることがあった。
そこがまたいいところなのだが、一度は徹底的に辱めて、自ら求めさせ、燃え尽きさせる必要があった。
堕ちるところまで堕としてみたいのだ。
「なんだいトモエ、その腰は」
「あっ……」
「いつも僕に「はしたない」なんて言うけど、きみの方がよっぽど……」
「い、言わないで……」
知らず知らずのうちに、トモエはデルモアのペニスに尻を擦りつけていたのだった。
「やれやれ、そんなに欲しいのか」
「……」
呆れられたように言われても、トモエは頬を赤くして俯くしかない。
「ま、いい。これが欲しいなら自分で入れてみるんだな」
「自分で……」
「そうさ。ほら、腰を上げて僕の腰を跨ぐようにするんだ」
「……」
もう手足の拘束はない。
自由なのだ。
トモエは逃げたりデルモアを叩きのめすよりも快楽を選んだ。
抵抗せず、逆らいもせずに膝立ちになり、位置を合わせていく。
仰向けになっていたデルモアも半身を起こしている。
トモエが恥ずかしそうにちらちらと何度もデルモアの方を見ながら、腰を下ろしていく。
「あっ!」
内腿に熱いペニスがあたり、思わず腰を浮かせてしまう。
それでも、またおずおずと腰を落としてきた。
今度は下にある肉棒の方を見ている。
デルモアが指でペニスを垂直に立ててくれていた。
トモエは恥を忍んで目を瞑り、膝の力を抜いていく。
デルモアはニヤリと笑うと、ペニスの矛先を、もうびっしょり濡れている媚肉から肛門に変えていた。
熱い肉棒が敏感すぎるアヌスに押しつけられると、トモエは慌てたように振り返った。
「あっ!? ま、待って、そこ違う! い、いや、そこ……お尻、いやあっ!」
もう媚肉と同じかそれ以上の快感を肛門から得ることが出来るまでになっていたトモエだったが、やはり「お尻の穴」を
犯されるというのは恥辱が強いらしく、されるまでは拒否するのが常だった。
それでも、いざ挿入され、直腸をかき回され、射精される頃には、甲高い嬌声を放って絶頂するまでに成長していた。
もちろんデルモアは、そんなトモエの哀願など聞く耳持たない。
腰を捩って暴れるトモエの尻を抱えて、そのまま身体を下ろしていく。
「い、いやっ……ああっ……んんっ……くっ……くふうっ……!」
軽く触れただけで、トモエの腰が跳ね上がる。それを押さえて無理に挿入していくと、さほど苦労もせずに亀頭を
飲み込んでしまっていた。
「くうっ……」
「ふふ……」
入れられる覚悟を決めたのか、トモエの身体から抵抗力が抜けてきた。
なのにデルモアは、そのままトモエの腰を持ち上げてしまった。
焦ったのはトモエである。
「あっ……!」
なんで?という顔で振り向くと、またアヌスに強烈な圧力がかかってきた。
亀頭が肛門を割りかけている。
ぐぐっと押し込まれそうになっているが、それ以上は進まず、ゆるゆるとアヌス粘膜を擦りつけている。
「ああ、なんで……なんで……」
「なんで? トモエは僕にお尻を犯されるのがいやなんでしょう? さっきもいやって言ったじゃないか」
「それは……」
意地の悪い問いに、トモエは悔しそうな顔を見せる。
腰は小さく震え、今にも膝が笑って砕けてしまいそうだ。
「この太いので尻の奥まで犯されたいんだね?」
「……」
「言えないのかい?」
「ああ……」
デルモアはなおも焦らすように、トモエの乳房を後ろから鷲掴みにして揉みしだき始めた。
たちまち乳首がぷくんと膨れ、痛いまでに勃起していく。
たぷたぷと音をさせて強く揉み上げると、トモエは白い喉を晒して喘ぎ始めた。
「ああ……あっ……あう……」
「欲しいんだね?」
「あ……あ……」
もうどうなってもいい。
トモエは捨て鉢になってきていた。
「ほ……しい……です……」
「どこに? お尻に欲しいと言いなさい」
「お尻に……欲しい……ああ……」
「いいだろう」
「ああっ!」
肉棒の熱い感触が尻たぶを割ってきた。
大きな尻の狭い谷間に、太い男根が沈んでいく。
その間にもデルモアはトモエの見事な乳房を揉みしごいている。
乳首をきゅっとひねり潰すと「んひっ!」と彼女らしからぬ悲鳴を上げて、ぶるっと全身を震わせる。
乳頭を乳房に沈めるように押し込むと、快感のあまり乳房にざわっと鳥肌が立つ。
尻の方は、盛んにペニスが中に入ろうとするものの、まだ入ってこない。
ねっとりとしたカウパーが尻たぶになすりつけられるだけで、一向に腸内に入っていかない。
あまりの切なさと焦れったさに、トモエは涙混じりで抗議した。
「ど、どうして……意地悪なことばかり……」
「ふふっ、トモエの言葉とは思えないな」
「……」
「まだ恥ずかしいのか。くく、そこがきみのいいところでもあるんだが」
「ああ……」
デルモアが抱きついてきた。
手は前に回して乳房を揉み続け、すらっとした背中に舌を這わせている。
背中の窪みに唾液のたっぷり乗った舌でべろりとやられると、甘い痺れが背中から脳天まで突き抜けていく。
トモエの背中に顔を押しつけながらデルモアが言った。
「トモエ、きみから入れるんだ」
「……」
「しろ。自分でお尻を開いて、お尻の穴が出るようにしてから腰を落とせ。いいね?」
「は……い……」
どうしてこの男は、こんな恥ずかしいことばかりさせるのだろう。
トモエは激しい羞恥で気死してしまいそうな思いのまま、両手で尻たぶを掴んだ。
むっちりとした肉感の臀部を震える細腕でつかみ、そのまま思い切って割り拡げた。
「ああ……」
尻の谷間に涼しい外気が当たる。
いかに恥知らずなことを自分がしているのか、いやというほどにわからされた。
羞恥にまみれる心とは裏腹に、トモエのアヌスはいやらしくふっくらと膨れており、腸襞まで覗かせていた。
震える腿が下がっていき、やがて硬いペニスが肛門に食い込んだ。
「んあっ……!」
「ほら、もっと腰を落とすんだ」
「あ……、くうううっ……」
尻をデルモアに突きつけるようにして、トモエが腰を落としていく。
「んあああっ……!」
亀頭が食い込んだアヌスは柔らかく広がり、少しずつペニスを飲み込んでいく。
肛門粘膜が限界まで拡張され、カリの太い部分が通ると、トモエは悲鳴を上げてぶるっと痙攣した。
それでも腰は止まらず、そのまま腰を押しつけていく。
「くっ……入る……入ってくる……ああ、熱いのが……」
トモエの声はもう恍惚としている。
ペニスが腸の奥へ進むたびに、トモエの腸壁が快感に痺れてきた。
カリが通れば楽になる。トモエは震えながら肉棒を受け入れていく。
「おっ、尻っ……ああっ、広がってしまう……あ、入る……まだ入るの!? ああ、深い……あう!」
トモエの臀部が腰に触れると、デルモアはその腰を抱えるようにしてぐいと自分に引き寄せた。
そのままぺたんとトモエの尻がデルモアの腰に密着した。
勃起しきった硬い肉棒が、完全にトモエの腸内に埋まってしまった。
「うあっ!」
ペニスの先が深いところの腸壁にぶち当たった瞬間、トモエは軽く絶頂してしまったようだ。
ぐたっと胸によりかかったトモエの胸を揉みながら、デルモアはその耳元で囁く。
「少しいったんだろ? そんなに気持ち良かったのかな?」
「ああ……いい……。いいです……あう、深い……くっ、きつい……」
「まだきついかい?」
「き、きついです……大きすぎるんです……こ、こんな太いのが入ってるなんて……ああ……」
「トモエ、こっちを向いて」
「あ……、んむっ」
トモエは顎を掴まれて後ろを向かされると、いきなりその唇を奪われた。
「ん、ん、んん……んむう……ちゅっ……んんむ……」
少し驚いたようだったが、もうほとんど抵抗はなかった。
愛する人以外と口づけすることの背徳感とおぞましさから、なかなかキスを受け入れようとしなかったトモエだが、
もともとキスに弱かったようだ。
何度も強引にキスされ、咥内を舌でかき回され、舌を強引に吸われ、唾液の飲まれ、唾液を流し込まれて飲まされるうちに、
その良さに目覚めてしまったらしい。
今でもキスはいやがるが、それでもその唇を強く吸い、舌を絡めていくと、とろんとした目つきとなり、受け入れてしまう
のだった。
「ん、んんっ……んちゅ……んぶっ……」
口内のデルモアの舌を強く吸い返しながら、トモエは盛んに尻を押しつけている。
デルモアの方は、トモエの乳から手を離し、腰を掴んでぐいぐいと上へ突き上げていた。
排泄器官だった小さな窄まりは、皺をいっぱいに拡げて太い剛直を埋め込まれている。
内部の粘膜で硬いものを締め付け、絞り上げるように蠢いていた。
「んっ……んっ……ぷあっ……ああ、いいっ……」
「トモエのお尻は素晴らしいよ。ほら、こんなに熱くうねってる」
「ひあっ、か、かき回しちゃだめっ……んくっ、いいっ……あうむ……」
「お腹の中が熱くてすごいや。ひくひく僕のチンポに絡んでくるよ」
「んああっ、か、硬いっ……硬くて痛いっ……あう、きつっ……あああ……い、いい……」
「もっと強くして欲しいだろ? ほら」
「やあっ、だめ、そんな激しっ……お、お腹に障ります、だめっ……!」
きついと言いながらも、トモエは突き上げに併せて腰を動かしている。
デルモアが突き上げると、逆に腰を押しつけて、より深い挿入感と摩擦感を得ようとしていた。
突き上げを強くされると、トモエの嬌声はより高くなり、弱めると焦れったそうな切ない呻き声になる。
「あっ、あっ、ああっ、お尻すごいっ……お尻、気持ち良いっ……くうっ、いいですっ……」
「トモエの色っぽい声でいきそうになっちゃうよ。トモエももういきそうなんだろ?」
「は、はいっ……」
躊躇なくトモエは肯定した。
誤魔化そうとかウソをつこうという気にもなれない。
「んあっ、いいっ……た、たまんないっ……あ、お尻が溶けちゃうっ……ひっ、いいいっ……」
「いきたいかい、トモエ」
アヌスから漏れる淫液が粘り着き、トモエとデルモアの腰の間でにちゃにちゃ言っている。
腰が跳ね、肉棒が抜き差しされるごとに、ゆさゆさ揺れ動く乳房が悩ましい。
「い、いき……たい……ああ、もう……」
「そんなにかい。お尻でいかせてもいいけど……、オマンコはどうする?」
「ああ、なんで今そんな……」
アナルセックスの快美に浸りきり、今にもいきそうになっている時に媚肉でのセックスのことを持ち出すなんて。
トモエの脳裏に、膣をデルモアの長大なペニスで貫かれた時の苦痛を伴う快楽、そして子宮内にどっぷりと射精された時の
甘美な愉悦が思い起こされていく。
たちまち膣がじくじくと濡れ、蜜を溢れ出させていた。
「オマンコでもいきたいだろ?」
たまらずトモエはコクッと頷いた。
媚肉を犯されて気をやりたいのも確かだが、今はまずこのまま肛門性交でいかせて欲しかった。
膣を犯すからと言って、ここでアヌスから肉棒を抜かれてしまっては、肛門が切なくて燻ってしまいそうな気がする。
「ならオマンコにも入れてあげるよ」
「あ、でもまだ……」
「心配しないでいいよ。僕のはアヌスに入れたままにしておくんだから」
「え……、それって……」
不安そうに後ろのデルモアを振り返るトモエに、野太い声が掛かった。
「ようやっと俺様の出番か」
「だ、誰!?」
驚いたトモエが慌てて前を見ると、のっしのっしと大男がこちらに歩いてきた。
近づくにつれ、逆光でよく見えなかった顔や姿形が明確になってくる。
形状はほとんど人間の男と変わらない。
体色は真っ赤だ。
もじゃもじゃした黒い髪、同じような胸毛と臑毛が密生している。
頭には、額のやや上の方に左右二本の角があった。
にやにやしている口元からは鋭い犬歯──牙が覗いている。
絵巻草紙でよく見る、あの鬼の姿だった。
但し、何も着ていない。
上半身はいつも裸だが、ボロ切れや獣の毛皮で下履きを履いているのだが、この男はそれも着けていなかった。
「お……鬼!?」
唖然とした巫女の声に、鬼は笑って答えた。
「おう、その通り! 鬼族の朱呑童子だ。名前くらい知ってるだろう」
「あ、あなたが……」
ヒノモトに巣食う物の怪たちの最大勢力オニの首魁にあたるやつだ。
「巣食う」という表現には鬼たちは納得しないに違いない。
そもそもヒノモトにはヒトより鬼が先にいたのであり、言ってみれば先住民なのだ。
勢力を拡大した人間たちによって次第に追いやられ、武者巫女という能力者の登場によって、さらに衰退してしまった
のである。
とはいえ、人間が一方的に弾圧したというわけでもなく、当初は鬼の方が人間を襲い、攫い、食らっていたのだ。
体力的に劣る人間たちは、武器を開発し戦術を駆使し、多大な犠牲を払いつつも、ようやく撃退したのだ。
つまり、鬼にしてもヒトにしても互いが被害者だと思っており、防衛戦という印象を持っている。
それだけに、互いに対する嫌悪や憎しみは、他の物の怪たちよりも強かった。
当然、鬼たちは最大の敵手だった武者巫女には特に憎悪を持っている。
その武者巫女が無抵抗な状態で目の前にいた。
朱呑童子は込み上げる笑いが止まらなかった。
あまりのことに、トモエは思わずデルモアを見て言った。
「こ、これはどういうことなんです!? なんで鬼がここに……!」
「何でかって聞いてるよ、朱呑童子」
「なっ……、あ、あなたこの鬼の頭目を知っているのですか!?」
「知っているとも。ねえトモエ、この戦争が始まったと同時に鬼たちが攻勢に出たのを偶然だと思うかい?」
「ま、まさか……まさかあなたたち……!」
デルモアはトモエの乳房を揉みながら答えた。
「その通り。ヒノモト侵攻を効率よく行うために、アルドラから頼まれてね。僕が彼らと交渉したんだ」
「そういうことさ。大陸の連中の条件は悪くなかったぜ。やつらがこの国を制圧した暁には、俺たちの支配圏を保証する。
大陸軍がヒノモトとやりあってる最中に俺たちが蜂起すれば、それに応じて支配国を増やしてくれるって話だ」
「そんな……」
鬼たちの動きが大陸軍に呼応しているように見えたが、実際に連動していたのだ。
だからこそ不意を突かれたホクリク地方は鬼の手に落ちてしまった。
「じゃ、じゃあシズカたちも……!」
「そう。甲魔忍の連中も彼ら鬼たちが始末を付けてくれたのさ。きみの友人のシズカとかいうくのいち。あれはその褒美
なんだよ。好きにしていいって言ってやった」
物の怪退治の先鋒は、シズカたちが務めていた。
帝配下の忍たちは、武者巫女と協力して物の怪駆逐にあたっていただけあって、鬼たちの憎しみを一手に受けることに
なってしまったのである。
「シ、シズカは……、シズカは今どうしてるんですか!」
「シズカ? ああ、怨鬼、邪鬼たちが犯しまくってたくのいちのことだな。さあ、どうなってるかな。もういい加減色呆け
しちまってたぜ。近い内に孕まされるだろうな。その後は、あの連中の性奴隷になるんじゃねえか?」
「そんな……ひどい!」
「そんなこと言ってる余裕はないと思うよ、トモエ」
デルモアが耳元で囁く。
「見てみなよ、あの鬼を」
「……!」
「おい武者巫女。おまえ、あのトモエらしいな。俺様がなんでくのいち嬲りを部下に任せてここにいると思う?」
「……」
とうとう朱呑童子がトモエの真正面にやってきた。
そしてトモエの小振りな顔を覗き込んで言う。
「俺はな、くのいちなんぞよりも貴様ら武者巫女の方に恨みがある。おまえらのせいで何人の仲間が死んだと思う!」
「そ、それはお互い様です!」
トモエは必死に叫んだ。
「わ、私たちにはあなたたちと共存する可能性だってありました! でもあなたたちは話し合うどころか、一方的に人間の里を
襲って……」
「当たり前だ!」
鬼は吠えるように言った。
「それが鬼ってもんだろうがよ。人間どもと共存だあ? 笑わせるんじゃねえ。人間が俺たち物の怪をどう扱ってきたのか、
まさか知らねえとは言うまいな」
「……」
異形な者に対するヒトの仕打ちは苛烈で冷酷だ。
異生物はもちろん、ややもすると同じ人間であっても、障害者や畸形の者などをも物の怪扱いして差別、排除してきたのだ。
トモエ自身の考え方はそれとは違うが、事実としてそういうことはあったし、今でもある。
トモエは唇を噛んだ。
「あ、あなたたちの仕打ちも酷すぎました! 男は容赦なく殺し、女は攫って辱めた……」
「その通りだよ。それが悪いか?
おまえら人間だって、人間同士で同じことをやるじゃねえか」
「それは違います! 私たちは……」
「うるせえ、もういいよ」
朱呑童子は、煩わしそうに顔を顰め、手を振った。
そして凄絶な笑みを浮かべる。
「そんなことよりなあ、これから俺はどうすると思う」
「……」
「いや、おまえはどうされると思う?」
「……!」
ハッとしてトモエは朱呑童子を見た。
そして今の自分を思い返す。
武者巫女に激しい怒りを覚えている鬼の目の前で、武者巫女の総領たるトモエが無抵抗でいる。
しかも全裸だ。
辛うじて鉢がねと白足袋だけは身につけさせられているものの、しどけない姿を堂々と鬼に晒してしまっている。
おまけに、今現在トモエは後ろからデルモアに肛門を犯されている最中なのだ。
最悪の予感に、トモエの唇から血の気が引く。
「そう。トモエはね、これから朱呑童子にも犯されることになるんだよ」
「い、いや……」
「ふふ、いやと言ってもトモエはそうやってあの鬼の前で堂々とマンコを晒してるんだよ。ほら」
デルモアがトモエの被虐官能を呼び起こすように言った。
「いやあ!」
胸に背中をもたせかけているトモエの媚肉を、デルモアがゆっくりと寛げていく。
トモエの膣口を隠していた割れ目の肉襞を左右に引っ張り、その奥を晒した。
アヌスを犯され、気をやる寸前まで追い込まれていたトモエのそこはしとどに濡れ、肉芽もぷくりと膨らんでいる。
膣口でさえ小さく口を開け、愛液を垂れ流していた。
まるで鬼の男根を待ちかねているかのようだ。
「い、いやああっっ!」
「落ち着きなよ、トモエ。ほら、鬼がトモエのマンコをじっと見てる」
「ひっ! 見ないで!」
トモエは懸命になってデルモアの腕を押さえるが、そんな儚い抵抗などどれほどのこともなく、悪魔は武者巫女の媚肉を
解剖していく。
割れ目の肉襞を掻き分けて押し広げ、薄紅色の粘膜を無惨なまでに晒していく。
トモエがどんなに拒絶しようとも、急速に性的発達を遂げたその肉体はじくじくと蜜を滲ませ、匂い立つまでに女の香りを
発散させている。
「ほうら、もうこんなだ。ふふ、なんだかんだ言っても気分出してるじゃないか。トモエ、本当はこの鬼に犯されたい、
あの太いので貫かれたいと思ってるんじゃないか?」
「やあっ、違う! いや、絶対にいや!」
「見なよ、あのチンポ。でかいだろう? あんな大きいのを入れられるんだよ」
「ひっ……!」
そう言いつつも、トモエの分泌液はとどまることを知らない。
いつもデルモアがひとりで犯している時よりもさらに反応が強く激しくなっている。
乳首もクリトリスも、今にも踊り出しそうなほどに硬く勃起していた。
トモエは、どうしようもない被虐の炎に炙られ、その官能を燃え立たせ始めている。
デルモアに言われ、つい見てしまった朱呑童子の男根が瞼の裏に焼き付いている。
見なければよかったと思ってももう遅い。
デルモアのものよりも若干小さいからも知れないが、それはデルモアが大きすぎるのであって、人間の男に比べれば充分に規格外だろう。
その分、太さはデルモア以上に見える。
赤黒く、いかにも多くの女を泣かせてきたであろう硬そうな肉棒。
亀頭が大きく、カリが異常に張っていた。太鼓腹にくっつきそうなほどに反り返っている。
異様なのはその形状だ。
太いそのサオはなだらかではなく、イボがついていた。
いや、イボというよりは瘤に近い。
イボがぷつぷつと生えているというよりは、瘤がボコボコといくつも並んでいる感じだ。
あんなもので犯される……。
そう考えるだけで、トモエはゾクゾクと震えが来るのを止められない。
恐ろしい、おぞましいという思いの他、淫らで妖しい欲望が抑えきれなくなっている。
ゴクリとトモエの喉が鳴る。
鬼は太鼓腹だったが、腕や脚の筋肉は異常なほどに発達していてゴツゴツしている。
胸板も分厚い。
あんなたくましい腕で抱きしめられ、脚に絡まれ、硬い胸板で乳房を潰されるほどに抱きしめられる。
そう思うだけで、トモエの膣奥は熱を放ち、新たな蜜を溢れさせていった。
媚肉を緩く愛撫しているデルモアの右手は、もうトモエの愛液でびしょびしょだ。
「い、いや……来ないで!」
「ウソをつくなよ、トモエ。きみにはもう、あの鬼のペニスが忘れられなくなってるだろう」
「そんなこと……ありません」
「ふふ、そうかな。朱呑童子に裸を見られ、濡れたマンコの奥まで見られてると思うと、欲しくて欲しくてしようがないん
じゃないかな」
「あう……、だめ、今動いちゃ……あ、あ……」
デルモアはことさら鬼の存在を示しながらトモエの媚肉をいじり、そしてアヌスを貫いている肉棒を緩く動かしてきた。
わずかな動き、律動だが、極限状態のトモエの肉体はそれだけでも十二分に反応してしまう。
「ほらほら、鬼が見てるよ。あ、またトモエのエッチがお汁が零れてきた」
「やっ……あうう……やめて、あっ……言わないで、そんな……」
「くくく、いい眺めだぜデルモアよ。トモエのマンコがひくついてやがる」
朱呑童子はそう言いながら、己のペニスを扱き始めた。
もう亀頭は異常なほどに膨れあがり、だらだらと先走り汁を零している。
「トモエ、見てみなよ」
「あっ……!」
トモエは慌てて顔を背けた。
朱呑童子が、その美貌にくっつきそうなほどにペニスを押しつけていたのだ。
むっとするような男臭で、トモエは頭がくらくらしてくる。
けだものの欲望が詰まった肉棒が、びくびくと痙攣し、いきり立っていた。
獣欲が炸裂寸前の怒張が、恐ろしいほどに血管を浮き出させて脈打っている。
(す、すごい……)
いけないと思いつつも、トモエはその凄まじいばかりの肉棒から目が離せなくなっている。
(あ、あんなもので犯される……)
トモエの心を読むようにデルモアが囁きかける。
「あのでかいのが、すぐにトモエを貫いてくれるよ。そしてオマンコの奥深いところでいっぱい射精してくれるんだ。嬉しくてゾクゾクしてくるだろう?」
「い……や……」
脅えおののくトモエに、朱呑童子が痺れを切らしたように言った。
「おい、もういいだろう?」
「わかったよ」
デルモアが苦笑する。
デルモアとしては、もっともっとトモエを言葉で精神的に追い詰めて、自ら求めるようにしたかったのだが、まあそれも
すぐにそうなるだろう。
悪魔は片手を上げて鬼に合図を送った。
朱呑童子は手を叩きながら嬉しそうにトモエの股間に身を入れてきた。
両脚は、後ろからデルモアがしっかりと拡げさせていた。トモエが慌てる。
「あ、ま、待って! ま、まだあなたが……」
「うん?」
「まだその……お、お尻に……」
「ああ、トモエのお尻に僕のが入ってるね」
「……」
「でもこのままでいいんだ」
「そ、それって……」
「シズカを思い出してよ。あのくのいち、何人もの鬼どもに犯されてたじゃないか。その時、マンコにもお尻にも太いのを
くわえさせられていただろう?」
「そんなっ……」
トモエが途端に暴れ出したが、その肛門深くにペニスが突き刺さっており、ヘタに動くと腸管が亀頭で擦られてしまう。
その苦痛と快感に呻きつつ、トモエが懇願する。
「いやあ……そ、そんなのいや、無理です……お願い、お尻抜いて……」
「だめだ、このままだよ。それにトモエ、もう男ふたりを相手にするのは経験済みじゃないか」
「……!」
「僕は見ていたんだよ。あの百姓達に犯された時、きみは前にも後ろにも……」
「い、いやああっ、言わないで! 言っちゃいやあっ!」
トモエは涙ながらに顔を振りたくった。
恐ろしい記憶が蘇ってくる。
味方のはずの農民たちに輪姦された。
しかも四人同時に犯された。
デルモアの言った通り、肛門にも膣にも男根を入れられ、激しく動かれて射精を受け、激しく気をやらされてしまった。
あの凌辱は鮮烈な記憶となってトモエの脳裏にこびりついていた。
「さあ、朱呑童子。もういいよ、来たまえ」
「待ちかねたぜ」
「だめっ! 絶対にだめですっ、ああ、やめて!」
朱呑童子の節くれ立ったごつい手が、滑らかなトモエの脚にかかり、ぐいと股を大きく拡げた。
後ろからデルモアが、動けないようにしっかりと両の乳房を掴んでいる。
脅えてもがく武者巫女の濡れそぼった膣に太い肉棒をあてがった。
「いやあああっっ!!」
絶望的なトモエの絶叫が響き渡る。
しかし官能の熱と蜜でとろけきったトモエの媚肉に、びきびきに硬くなった鬼のペニスが埋め込まれていく。
その凄まじいほどの圧力にトモエは目を剥いた。
「んぎぃぃっ!」
大鬼の極太ペニスがトモエの媚肉を押し広げて中にめり込んでいく。
トモエは本当に裂けるかと思った。
「さ……裂けるっ……む、無理無理無理っ、そんな太いのだめえっ……んぐっ、き、きっついっ……!」
今にもめりめりと音を立てそうな勢いで、朱呑童子の肉棒が押し込まれる。
少し進むごとに膣道がぎりぎりと軋む。
たまらずトモエはパクパクと苦しそうに口を開閉させて呻いたが、鬼は容赦なく貫いてくる。
「ぐ……ぐ……、太いっ……あ、壊れる、壊れてしまうっ……」
「よ……し……」
「んぐああっ!」
鬼がトモエの腰に密着した。
根元まで埋め込まれてしまったのだ。
その先端は子宮口にまで届かされていた。
長さはデルモアには負けるものの、気をやりそうなほどに感じさせられていたトモエの子宮は下降しており、容易に奥まで
突かせることになってしまっている。
「あ、あ……う、うそ……は、入っちゃった……ああ、入っている……」
「うん、入ってるね、トモエ。お尻の穴もいっそうきつくなってるよ」
「い、いや! 動いちゃだめっ!」
「おっ、これは朱呑童子のペニスか。はは、トモエの中で僕のペニスと鬼のチンポがくっつているよ、ほらほら」
「ひっ、だめっ! ああっ、こ、擦れてるっ……中で太いのがごりごりって……ああっ!」
肛門の奥と膣の奥に入り込んだ二本の肉棒が、トモエの胎内で薄い壁を隔ててごろごろと擦れ合っている。
その感覚が、トモエの官能の熱を一気に上昇させていく。
「ふ、深いっ……ああ、すごい……あう……」
「お尻とオマンコ、どっちが深くまで入ってるんだ?」
「あうう、ど、どっちも深くて……ああ……お、大きいのがうんと奥まで来てる……」
「けけっ、入れただけで喘いでやがる。とんだエロ女だったわけだ、この武者巫女は」
「ち、がう……ああ違います……あっ……」
「どこが違うってんだよ」
「ああっ!」
言葉は乱暴だったが、鬼の動きは意外と繊細だった。
鬼独特の巨大な逸物で無理に貫いても、人間の女は壊れてしまうことがある。
幾人かの女を無惨に壊してきて、ようやく学習した結果だった。
嫌がる女を無理にというのもいいが、鬼もヒトと同じく、性に狂う女を見れば余計に興奮する。
理想としては、嫌がる女を凌辱し、最後には悶え狂うパターンらしい。
鬼もただ力尽くばかりではそうならぬと覚り、少しずつ女を弄ぶ術を心得ていったのだ。
朱呑童子も、見た目にそぐわずそうした愛撫を習得している。
太いものでトモエの狭い膣を引き裂いてしまわぬよう、ゆっくりと中へ送り込み、奥へまで確実に届かせる。
子宮口を軽く突いてトモエに悲鳴を上げさせると、今度はゆっくりと腰を引いていく。
そうやってトモエの膣が鬼の太さに慣れるのを待っているのだ。
「ううっ……くっ……んあっ……くううっ……!」
太いものがずるずるっと膣を拡げるようにして奥へ進んでいく。
その際、襞をカリで思い切り擦り上げていくのだ。
それだけではない。
瘤だらけのサオまでが、念入りにトモエの繊細な性神経を刺激していった。
(こ、こんな……ああっ……ゆっくり動いてるだけなのに……も、もういきそうっ……!)
鬼のペニスは、トモエの感じるポイントを確実に擦っている。
というよりも、膣道の内壁全体がサオで摩擦されているのだ。
「ううっ……!」
朱呑童子がべろりと分厚い舌を伸ばし、トモエの白い肌に唾液を塗りたくっていく。
まるでマーキングしているかのように、念入りに舌を這わせていた。
ぞろりと舐めてくるおぞましさに、トモエの肌がぞわっと鳥肌を立てる。
舐めるだけでなく、真っ白な首筋に唇を押しつけ、強く吸う。
左右の乳房は、鋭い爪の大きな手がねちっこく揉みほぐしている。
その手を弾くようにして、後ろからデルモアの手がトモエの乳房を奪い取り、激しく揉みしだく。
前後の男に乳房の取り合いをされ、そのたびに違った愛撫と刺激を受け、トモエは身を反らせてよがり出した。
その間にも前後を貫く二本の肉棒は、タイミングを合わせるようにしてトモエの両穴をかき回していく。
トモエの吐息が熱く、荒々しくなっている。
「ああっ……ああっ、いいっ……くっ……前、いいっ……お、お尻も……お尻もぉっ……!」
デルモアがうなじを舐め、乳を揉み込みながら囁く。
「やっぱりトモエはふたりの男に同時に犯されるのが好きじゃないか。感じっぷりがいつもより激しい」
「いいっ……くっ、すごっ……ああ、それだめっ、中で当たって……いいっ!」
徐々に鬼の突き込みも激しくなっていく。
トモエの媚肉は早くも朱呑童子の肉棒に馴染んでしまったのだ。
突き上げられるごとにトモエの腰が跳ねるようにうねり、盛んに出し入れされる肉棒に掻き出されて蜜が飛沫出る。
トモエの大きな乳房は、ふたりに突かれるたびに大きく跳ね、揺れ動く。
ピンと立った乳首がうねり、左右の肉塊がぶつかり合い、左右に分かれて淫らに激しく動き回る。
それを押さえるようにして、前から後ろから男達が乳房を奪い合って揉み立てていく。
乳首を指で弾かれたりつぶされたりすると、もうそれだけで気をやりたくなる。
鬼のあまりの激しさに、トモエは脅えたように呻いた。
「ああっ、激しいっ、激しすぎるっ……!」
「へへっ、まだこんなもんじゃねえぞ。そんなでけえ尻してて何を弱音吐いてやがる」
「ま、待って! ああ、そんな奥までっ……やめて、お腹に障りますっ……!」
「あん?」
思わず朱呑童子の腰が止まった。
「なんだそりゃ」
「あ……」
トモエもハッとしたように動きを止め、真っ赤に染めた顔を俯かせる。
その顔を上げさせ、鬼の顔を見せるようにしながらデルモアが言った。
「ふふふ、トモエは乱暴に犯されるのが好きだけど、あんまり激しく犯されるのは困るんだよね、今は」
「……」
「どういうこったい?」
不審そうな朱呑童子に、デルモアが勝ち誇ったように言う。
「トモエはね……」
「いやあ! 言わないで!」
「トモエはもう孕んでるのさ、僕の子をね」
「いやあああ……!」
トモエは身籠もらされていた。
濃すぎるほどの精液を大量に、あれだけ膣内射精されていれば当然の結果だったと言えよう。
ここまでトモエを犯したのはデルモアの他、あの百姓たちしかいない。
だが、今トモエの子宮にある受精卵は間違いなくデルモアの精子を受けたものだった。
魔の精子は、人間のそれよりも圧倒的に生命力が強い。
女の胎内で同時に存在したとしても、デルモアの精子が人間の精子を駆逐したはずだ。
それにデルモアは、女の子宮内にいるのが魔の子かヒトの子かくらいはわかる。
自分の子種であることは確実だった。
そう言われて見れば、トモエの下腹部がうっすらと膨らんでいるようにも見えた。
朱呑童子はさすがに驚いたようにトモエの顔を見た。
ヒノモトに棲む者であれば、誰でもそうだろう。
鬼を始め、物の怪たちの男女比は男が圧倒的に多い。
だからこそ魔界の彼らは人間の女を拐かして強引に自分の妻にしたり、あるいは家畜のように飼って子孫を作っているのだ。
だが、武者巫女だけは手が出なかった。
彼女たちは巫女の霊力に加え、サムライたちすら凌ぐほどの武芸者揃いだ。
巫女の霊力だけでも厄介なのに、普通に戦っても滅多なことでは勝てない。
だからうまく巫女を陥れて連れ去り、性奴隷にすることはあっても、武者巫女は無理だと思っていたのだ。
なのにここには、その武者巫女の総隊長であるトモエが魔に囚われ、好き放題犯され、喘いでいたのだ。
それだけでも驚愕ものなのに、なんと妊娠までさせられている。
朱呑童子は改めて大陸の魔物の強大さを思い知った。
内応の話があった時、鬼族の中には大陸者の手など借りずとも良いという意見もあったのだが、断らずに受けておいて本当によかったと思う。
朱呑童子はうらやましそうに、そして幾分やっかみを込めていった。
「そうか、もう孕んでやがるのか。ちくしょう、俺だってこの武者巫女はいつか孕ませてやりてえと思っていたのによ」
「まあ、今回は我慢しておくれよ。だけど僕の子をトモエが出産した後なら、きみの子を孕ませれてもいい」
「本当か!?」
「ああ、約束する。ふふ、どうだいトモエ。僕の……悪魔の子を身籠もり、出産したら、今度は鬼の子を孕まされるんだ。
嬉しくてゾクゾクしてくるだろう?」
「ひぃっ……!」
あまりのことにトモエは心から震えた。
悪魔の子を身籠もっているという現状ですら信じがたい、信じたくないのに、この子を産まされる上に、その後に鬼の子を
妊娠しろという。
恐怖と絶望に、トモエの肢体がわなわなと震え出す。
「あ、だめ……深い、ああ……奥に来てる……いっ、いい……」
「マンコがいいのか?」
「ああ、いい……お尻もいい……くうっ、深いっ……」
トモエの意識が混濁してきている。
悪魔の子を身籠もったことに対する絶望と背徳、それに反する被虐的な快楽。
そんな禁断の子を妊娠している身体をなおも凌辱されている。
もはや女としての矜恃も武者巫女としての誇りもなく、ただただ肉の悦びのみが迫ってきた。
それを押し上げるように、ふたりの魔物の責めは激しさを増していた。
いつの間にかトモエの股間が大きく開いている。
もう鬼が押さえ込むまでもなく、挿入しやすいように自分から姿勢を整えているのだ。
よく見れば自分から腰を振っていた。
「気持ち良さそうだね、トモエ。前と後ろを同時に犯されるのがたまらないんだろう」
「やっ、そんな……あうう……な、中で二本も暴れてる……んんっ、痺れる……前もお尻もジンジンして……ああ……」
「子宮も痺れるだろ」
「し、子宮もいい……ああ、おっきいのが当たってる……んむうっ……」
鬼の動きが大きくなっていく。
瘤つきペニスがずぶずぶとトモエの内部を抉り、濃い愛液がまぶされて外に引き出される。
そしてそれがまた押し込められた。
アヌスも、形状が変わるほどにこねくられ、デルモアの腰で尻が潰れるほどに押しつけられて、腸の奥深くまで挿入されていた。
デルモアは、いよいよトモエが陥落に近いことを見て取った。
「トモエ、きみも武者巫女なら少しは慎んだらどうだい。大声でよがって喘いでさ。まるで娼婦じゃないか」
「そんなひどい……ああっ、こ、これはあなたが……! あなたが私をこんなに……ああっ……」
「僕がしたっていうのかい? でも、その責めにトモエが順応したのは確かじゃないか。くくっ、きみのこんなに乱れた姿を見たら、ヒノモトの民も驚くだろうね」
「……!」
トモエがびくりとして動きを止めた。
鬼の方は相変わらず強く責め込んできて、トモエの内部を抉り続けている。
乳房の形が変わるほどに揉みしだく。
「崇拝していたトモエさまが、こともあろうに悪魔と鬼に犯されてよがり狂ってるなんてね。領民や仲間の巫女たちが
見たらどう思うだろうね」
「そ、そんなっ……どうしてそんなことを……あうっ……」
仲間や民のことを言われ、彼らに見られることをほのめかされると、トモエの媚肉はきゅきゅっと強く収縮してデルモアの
ペニスを締め付ける。
「おおっ、締まった締まった。なんだいトモエ、彼らに見られることでも想像したのかな」
「違う! 違います、そんなはしたないっ……ああ、もういやあ……」
「あの百姓たちを思い出してごらんよ。武者巫女を尊敬したり畏怖していてもさ、結局、人間の男なんてあんなもんさ。
無抵抗なトモエを見て、むしゃぶりついてきただろう」
「それは……」
「だけどね、それは彼らのせいじゃない。きみのせいさ。トモエが美しすぎるからだよ。きみのあんなあられもない姿を見せつけ
られたら、男なら誰だって組み伏せたくなるってもんだ」
「……」
「それにきみだって、名も知れぬ野卑な男に犯されたり、こんな痴態を見られることで異常に興奮するだろうに」
「そんなことありませんっ」
「じゃ、試してみるかい?」
「え……、ああっ!?」
トモエの前の壁が、すうっと黒く暗くなった。
吸い込まれるような黒さだ。
そこにぼんやりと映像が映ってきている。
デルモアが魔力で通信しているらしい。
信じられないものが映っていた。
大勢の人々がこっちを──トモエの方を見ている。
服装を見ると、多くは領民たちのようだが、端の方に見慣れた白衣と緋袴の女達がいた。
見覚えのあるその顔はトキワやタマキであった。
みんな「信じられぬ」という表情で、唖然としてトモエの方を見ていた。
デルモアは向こうの映像をトモエに見せているだけでなく、どうやらこちらの映像も向こうに投影しているらしい。
音声はない。
トキワが立ち上がって何やら叫んでいるのが見えた。
「いっ……」
トモエは大きな目が零れそうなほどに見開き、耳を塞ぎたくなるような声で絶叫した。
「いっっやあああああああっっっっ……! な、なんで!? どうしてっ!?」
「ヒノモトはね、もうとっくに降伏したんだよ」
「そんな……」
トモエは呆然としている。
その様子を面白そうに眺めながらデルモアが教えた。
「トモエが僕とセックスして、腰を振り合っている間に、アルドラの軍がカマクラまで落としたのさ」
「……」
「子供の帝は捕まったよ。あ、殺されてはいないみたいだけどね。形だけ上に置いて、アルドラの傀儡にするんだろう。
武士団はほとんど始末されたんじゃないかな。あ、トモエの仲間の武者巫女は、投降に応じた者だけは捕虜にしたみたいだよ。
神主とかいうのは殺されたけどね」
生き残った一握りの武者巫女は、屈辱を噛みしめて大陸軍に屈した。
降伏などという恥辱を受けるくらいなら、玉砕覚悟で最後の一戦に及ぶべしという意見も強かったが、武者巫女隊の総隊長代理に
なっていたタマキは投降を決めた。
トモエが死んでいれば、タマキは躊躇なく徹底抗戦を唱えたかも知れない。
だが、まだトモエは生きている。
アルドラに捕らえられているとはいえ生存しているのだ。
ならば、まだ逆転の目はある。
だからこそ敵の縄を受けるという恥辱に甘んじたのだ。
そんな彼女たちを見て、トモエは激しく顔を振りたくって絶叫した。
「トキワぁっ、タマキっ! みんな……みんな見ないで! 恥ずかしい私を見ないでぇぇっ……!」
「もう遅いよ、トモエ。もうずっと彼らは僕らに犯されてるきみを見ていたのさ」
「そ、そんな……」
「マンコに太いのを入れられて、お尻にまで大きいのをくわえ込んで、いい声でよがっているきみをね、ずっと見ていたんだよ」
「ひぃぃっ……!」
あまりのことに目の前が真っ暗になる。
だが、その闇の奥には、得も言われぬどす黒い快楽が待っていた。
トモエは腰を動かしていた。
混乱していたからとばかりは言えまい。
精神とは乖離しているかも知れないが、肉体は恥よりも快楽を選んだのだ。
いや、精神も堕ちることを求めているように思えた。
彼らは、彼女たちは、こんな卑猥な自分を見てどう思っているだろう。
何が武者巫女だ、穢らわしい。
おまえはただの牝だ。
そう言われて辱められていることを想像し、トモエは淫らに燃え始めた。
詰られ、蔑まれ、穢されることを考えるだけで、今のトモエは強烈な快楽を得ているのである。
どう言い繕ってもマゾ化した体質を否定することは出来なかった。
鬼と悪魔に前後から責め抜かれ、大きな肉棒で突きまくられ、淫らな言葉で辱められるたびに、トモエの肉体は燃え盛り、前後の穴の襞もペニスを熱く絡め取った。
膣もアヌスも熱くて疼いてしようがない。
中でも子宮が凄い。
ジンジンと疼き、込み上げてくるよがり声を抑えきれない。
鬼の亀頭が突っついてくると、つい嬌声を放ってしまう。
あまりの締め付けに、女を犯し慣れた朱呑童子も、さすがに呻き出した。
「く、くそっ、いいマンコしやがって! ぎゅうぎゅう締め付けやがるぜ!」
「そうだろうさ。僕も我慢するのが大変だったからね」
「くっ……でもケツの方が締まるだろう?」
「まあね。それにしてもすごい収縮だな。トモエ、もういきたくていきたくてしようがないんじゃないのかい?」
「やっ、そんな……ああ、いいっ……た、たまんないっ……ああ、どうしよう……い、いきそうっ……」
「そうか。じゃあまだいかせない」
「そんなっ……!」
デルモアと朱呑童子は、示し合わせたように腰を軽く引き、挿入を浅くして、抜き差しも緩くしてしまう。
快楽に溺れかけていたトモエは大きく動揺している。
もう何もかも忘れて快感に身を委ねようとしていたのに、軽くいなされてしまった。
ペニスは半分ほども出て行ってしまい、ゆっくりと出し入れされているだけだ。
そんな刺激では物足りないのだ。
恥知らずにも、トモエは自ら大きく腰を揺すってきた。
もう画面のトキワたちのことは頭から薄れてしまっている。
「こ、こんな……ひどい! いきそうになってるのに、どうして……ああっ!」
デルモアは、意地悪くトモエの腰を押さえ込んでしまった。
自分から動いて何とか快楽の続きを貪ろうとしていたトモエは驚いたように振り返る。
「やっ……お願い、このままじゃ……ああ……」
「焦れったそうだね、トモエ」
「ああ、もう……お、奥が疼いてたまらないんです……な、何とかして……」
「奥? マンコの奥かい?」
「そう……です……」
「尻の奥もだろ?」
「ああ……そう、そうですっ……!」
肉体的には焦らされ、それでいて精神は言葉責めされてなおも追い立てられていく。
これでは気分だけ高まってしまって、身体の方はいつまでも置いてけぼりだ。
トモエの柔肌に浮いていた玉のような汗がつうっと身体を伝って落ちていく。
膣内の粘液も、いっそう濃く熱くなってきているのがわかる。
「いきたいか?」
「ああ……はい……」
もうトモエには、ヒノモトのことも、シズカやトキワ、タマキのこともどうでもよくなっていた。
ヒノモト最強の武者巫女は、この時、完全に崩れ去った。
堕ちたのである。
デルモアが言った。
「尻の穴にして、と言うんだ」
「ああ……。お……お尻に……して……」
「お尻じゃない、お尻の穴だ。お尻の穴を太いのでして、中にいっぱい射精して、と付け加えろ」
「お、お尻に……お尻の……お尻の穴に……太いのでして……ああ、お尻の中にいっぱい射精して……」
それを聞いて朱呑童子がゲラゲラ笑った。
「こりゃあいいや。よしトモエ、こう言え。マンコも大きいので犯して、マンコの奥に濃い精液をいっぱい出して、だ」
「ま、前も……」
「馬鹿野郎、「前」じゃねえ、マンコだ、マンコって言え!」
「ああっ!」
トモエは乳房を握りつぶされて呻いた。
しかし、すぐに従って鬼の指示した恥ずかしい言葉を口にしていく。
「お、オマ……ンコも……大きいので犯して……オマン……コの奥に……ああ……濃い精液を……いっぱい出して……」
「続けて言え」
「……。お、オマンコも大きいので犯して……オマンコの奥に……こ、濃い精液をいっぱい……ああ……」
犯されることを切望しているトモエは、もう頭の中が熱で虚ろになっている。
恐らく自分が何を言っているのかも、よく理解はしていまい。
ここまで堕としたことに満足したふたりは責めを再開した。
トモエの媚肉とアヌスは、それを待ちかねていたかのように蜜と腸液を滲ませて、激しいピストンに応えている。
「あああ、いいっ……くっ、すごい、強いっ……は、激しくてもうっ……」
ゆるゆると動いていたペニスたちが一斉に激しく突き込み始め、トモエはすぐにその動きに対応した。
アヌスを奥深く犯され、腸壁に亀頭がぶち当たると泣きそうな喘ぎ声を放ち、膣奥を子宮まで突っつかれると甲高い嬌声を
上げて腰を使ってきた。
デルモアも朱呑童子も、もうトモエを追い上げるというよりは自分たちの快楽のために激しく動いているのだが、トモエの
方はそれに併せて媚肉やアヌスを蠢かせている。
強い締め付けや激しい収縮は、まるでペニスから精液を絞り取ろうとしているかのようだ。
前後から盛んに揉み込まれる乳房は、強い力で揉みくちゃにされたせいか白かった肌が薄赤く染まっている。
痛いほどに立った乳首が指に押し込まれ、手のひらで擦られると、胸の快感が子宮に直撃する。
「へへっ、これだけでかい乳なら母乳が出そうだな。絞ってやろうか?」
「で、出るわけありませんっ! やめて、そんなっ……」
「でもよ、ガキ孕んでるんだろ? 出るかも知れねえぜ」
鬼は、そう言うなり、いきなりトモエの乳首に吸い付いた。
乳首というより乳輪ごと口に吸い込んだ感じだ。
じゅるるっと音がするほどの強烈な吸い上げに、トモエは絶叫した。
「だめっ! ひっ、そんなに強く吸っちゃだめえっ……す、吸っても出ませんっ!」
じゅううっと吸い上げた鬼が口を離すと、ちゅぽんとふざけた音を立てて乳首が元に戻った。
唾液にまみれ、こりっと硬くなった乳首を鬼が舌でねぶってくる。
「んああっ、いいっ……ああ、もういいっ……」
「たまらん声で喘ぎやがるな、この巫女は。俺もたまらなくなってきたぜ」
「ほう。トモエ聞いたかい? 朱呑童子がもう出したいそうだ。嬉しいだろう?」
「ひっ……!」
トモエは青くなった。
子宮には子がいるのだ。
そこに射精されたらどうなるのか。
「だ、だめっ、それはだめ、絶対にだめっ!」
それを聞いて鬼が不満そうに深く突き込む。
「んあ!」
「なんでだよ。デルモアには中出しさせて孕んだじゃねえか。いいんだろ、相棒」
「もちろんさ。トモエはね、口で嫌がってるだけなんだ。本当は、マンコの奥に射精されるのが殊の外好きなのさ」
「そんな、違うっ」
「違わないよ。いつだって最後には「中に出して」って……」
「言わないで、いやあっ!」
「どっちでもいいや。俺は出すと決めたら出すんだ。思う存分トモエの中に出したら、今度はその綺麗な顔にひっかけてやる。
どろどろに汚してやるからな」
「ああ……」
鬼の穢らわしい精液を子宮にたっぷりと出される。
顔にもかけられる。
そう想像しただけで、トモエの膣内はどろどろに熱くとろけ、愛液が次々にわき出してきた。
それでも口では否定する。
「ああ……、お、お願い、中はだめ……今はだめなんです……せめて安定期になるまで待って……」
「安定期? そうか、トモエは僕の子がそんなに大事なんだ」
「……!!」
「だってそうだろ? 腹の子が流れてしまうかも知れないから心配してるんだ。本当は子宮に出されるのが大好きなのにね」
「……」
そうなのだ。確かに不義の子だし、それもよりによって魔界の悪魔の子を孕まされた結果なのに、それでもトモエは胎内の子を
護りたかった。
デルモアの種である胎児を堕ろしたい思いもある。だが、自分の子には違いないのだ。
母性本能は妨げようもない。
ヒノモトも仲間もすべて失った今、トモエの護るべきものはこの子しかないのだった。
「でも出していいよ、朱呑童子」
「そんなっ……!」
「別に流れたっていいじゃないか。そしたらまた孕ませてあげるよ」
「そりゃいい」
鬼は笑い出した。
「そんなら、流産させるつもりでめちゃくちゃに犯したっていいな。そうしたら今度は俺の子を孕ませてやろう」
「ひ、ひどい……ああ、いやっ……激しいっ、いいっ……あ、そんなおっぱい強く揉んだじゃだめえっ……ひっ……お尻が深いっ
……あうっ、お、オマンコいいっ……ひぃぃっ……!」
子を孕んだ状態で無慈悲に犯され、膣内射精されてしまう。
流産に脅えているのに、流れたらまた次を孕ませると宣言された。
その言葉は、今のトモエには官能を燃え立たせる材料でしかなかった。
もうこの身体は──アヌスも膣も口も乳房も脚も、そして子宮までもが鬼や魔物の所有物になってしまったことを実感した。
鬼が確認するように言った。
「中に出していいんだな?」
「ああ……いい……だ、出しても、いいっ……」
「出してもいい、じゃねえだろ? 出して下さい、だ。子宮の奥に濃いのをたっぷり下さいと言え」
「ああ、出して……そのまま奥に……し、子宮の奥に……濃いのを、ああ……たっぷり出して!」
「よく言えたね、トモエ。お尻にも出して、肛門の奥に熱いのを出して、と言うんだ」
「だ、出して! お尻にも出してぇ……こ、肛門の奥に熱いのを出して!」
言いながらトモエはさらに激しく狂おしく乱れていく。
気をやりそうになっているようで、トモエのアヌスと媚肉が悪魔と鬼のペニスから精液を絞ろうと必死になっていた。
「あっ、あっ、いくっ……だめ、もう我慢できないっ……い、いく、いきそうっ……ああ、いくっ……!」
前と後ろが同時にきゅううっと締まってきた。
トモエはぶるるっと胴震いして、何度も仰け反った。
トモエの絶頂と同時に、ふたりも射精していく。
「くっ、すげえ、このアマのマンコっ! だめだ、出るっ!」
「僕もだ。チンポが痛いくらい締め付けられてるっ……、出す!」
デルモアは腸壁に穴が空くくらいに亀頭を押しつけ、朱呑童子は子宮口に亀頭を押し込むまで深い挿入をしてから、精子を
たっぷりと蓄えた精液をその内部に迸らせた。
前から鬼が。
どっびゅううっ、どぶどぶどぶっ。
びゅくくっ、びゅるるるっ。
後ろから悪魔が。
びゅるるっ、びゅうううっ。
びゅくびゅくびゅくっ。
膣内射精と肛内射精を同時に受け止め、トモエは背骨が砕けそうになるほど弓なりになり、大きく痙攣した。
「い、いきますっ……ひっ、ひっ……いっ、いっっくうううっっ……!」
「くおっ!」
「うわっ!」
トモエの強烈な締め付けに、膣を犯していた朱呑童子とアヌスを犯していたデルモアの射精が一瞬止まった。
あまりに強い収縮で、尿道が圧迫されてしまったのだ。
それでも奥深くまで突き込み、トモエの収縮が緩んだところで射精した。
熱い精液が腸壁にぶち当たり、濃い精液が子宮内に直接流れ込んでくる。
トモエはわなわなと身を震わせ、大きく何度も喘いだ。
脚がピンと伸びきって、白足袋を履いた爪先が震えている。
時折、屈まったり、反り返ったりしているのは、トモエが膣を強く絞って力んでいるせいだろう。
「んひぃっ、いくっ……ま、前がすごいっ……お尻にも……お尻にも出てる、あっ、あっ……どんどん……どんどん出てくるっ
……ああっ、ま、またいくっ!」
デルモアも朱呑童子も、未練がましくトモエに腰を押しつけ、一滴も無駄にしないぞとばかりに射精を続けていた。
びゅくびゅく、どくどくと注ぎ込まれる精液の熱さにトモエが喘ぐ。
「ああ、いい……お尻の中いっぱい……お腹いっぱいになる……あう、子宮にもたくさん出てる……ああ、赤ちゃんにかかってる
……そ、そんなに出したら赤ちゃんが溺れちゃう……」
トモエは背中を後ろのデルモアの胸板に預けるように横たわり、それでいて両脚はしっかりと朱呑童子の腰に絡ませていた。
射精が終わるまで巻き付けられていた脚は、鬼がペニスを抜き去り、トモエが失神すると同時にドッと床に落ちた。
────────────────
その半年後、トモエはデルモアの子を出産した。
女の子だった。
アルドラの狂気に手を焼き始めていたデルモアは彼女を殺害した上で、この子とトモエを使って人間界支配に乗り出すつもりだった。
強い霊力を持つ最強と謳われた武者巫女と、強大な魔力を持った悪魔の間に産まれた子は、アルドラよりもハイスペックになるはずだ。
反抗的な物の怪を排除し、ゲリラ化している武士や巫女の残党を片付けてヒノモトを完全支配する。
その後は朱呑童子たちに任せてもいい。
そうしたらすぐに大陸へ戻り、ヴァンスらの反乱軍およびその予備軍を始末するのだ。
人間界を制圧した後は、奴隷の人間どもと魔界の妖物、物の怪たちを駆使して天界まで乗り出す。
そしてあの忌々しい天使長を惨殺し、積年の恨みを晴らして、自分が至上の神となるのだ。
天界も人間界も、魔界によってどす黒く塗りつぶされる。
その未来を想像するだけで、デルモアは興奮してくる。
そしてまたトモエを激しく責めるべく、彼女の部屋へ向かった。
そこには、約束通り今度は朱呑童子の子を孕まされたボテ腹の武者巫女が待っていた。
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