声を忍ばせてすすり泣くハニーに、聞こえよがしにスパイダーが言った。

「ドルメックさま、この女にとどめを刺してしまいましょう」
「……」

ハニーはビクッとして泣くのを止めた。殺されるのか、と思った。
この状態では何も出来ない。
身体をスパイダーの糸で拘束され、身動きがとれない。
それだけならともかく、直慶を人質にとられている以上、彼女に抵抗する術はない。
だが、ここで運命を受け入れ、むざむざ殺されたとしても、その後、直慶が助かるとは限らな
いのだ。
どうすればいいのか……ハニーが思いを巡らせていると、何かが尻にぺたりと触った。

「いやっ」

反射的に悲鳴を上げ、振り返ると、ドルメックが大きな手で尻を撫でていた。

「動くなよ、ハニー。無駄な抵抗はするな。小僧が可愛かったらな」
「……」

ハニーの動きがぴたりと止まる。
諦めたように、細く息を吐いた。
それを見計らって、ドルメックはハニーの左腕を掴んで横向きに倒した。
そのまま女体を床に押しつける。

「ひっ……」

冷たい床の感触でハニーは喉を絞った。
そして、ドルメックの顔を見て、彼が何を狙っているか知った。
スパイダーの言った「とどめを刺す」とは、息の根を止めるということではなく、凌辱のこと
だったのか。
それを裏付けるようにスパイダーが言う。

「口だけじゃなく、その濡れきったオマンコに突っ込んでやりましょう」
「いやよ!」

思った通りだ。
ゾクゾクっと悪寒が背筋を走る。
人外の魔物に犯されるなど、絶対にお断りだ。
口淫させられ、その精液を飲まされた。
さらに浣腸などという恥ずかしい責めも受けた。
しかし膣はまだ犯されていない。
それが救いだったが、それも甘かったようだ。
何度も煮え湯を飲まされたドルメックが、怨みを返すつもりで強姦するつもりかも知れない。
殺されるよりはマシかも知れないが、人間として、女性として育てられた彼女にとって、ムリ
ヤリ凌辱されることは死に優るような屈辱には違いなかった。

「ふふ……」

脅えるハニーを見て、魔王は嗤った。
ここでまた直慶のことを持ち出し、抵抗を奪って犯すことは容易い。
しかし、それでは効果が薄いし、またドルメックにとってもつまらない。

嫌がる女を犯し、最後には気をやらせる。
それこそが人間の女を犯す愉しみなのだ。
それに人質で脅して犯すのでは、ハニーの方は一種、殉教者のような気になるだろう。
仕方なく身を任せているのだ、と、自分を納得させることができる。

しかし、抗いを強引に押さえ込んで凌辱してやれば、ハニーは最後の最後まで抵抗しようと
するだろう。
その上で快楽の縁に追いやり、絶頂に導くのだ。
そうすることで、キューティーハニーを精神的にも屈服させることができるに違いない。

腹の付近から引き裂かれ、股間が露わになったハニーの下半身を抱え込む。
そして、スラッと形良く伸びた美脚を抱え上げて、大きく股を開かせた。

「いやいやいやあっ……!!」

ハニーは狂ったように叫び、悪魔の手から逃れようとした。
だが下半身はドルメックの怪力に抑えられ、上半身はスパイダーの糸でぐるぐる巻きだ。
ハニーを後側位の姿勢で固定したドルメックは、後ろから手を回し、コスチュームの裂け目を
さらに破いた。
すると、大きな乳房がポロンとこぼれ出て、大きく揺れ動いた。
ハニーは淫らな視線を感じ、顔を正面に向けると、悪魔の側近がよだれをすすり上げて、その
光景を見ていた。

「いや、見ないで!」

スパイダーの目は、ハニーの股間に注がれていた。
物理的なものさえ感じるスパイダーの視線が突き刺さるのがわかる。
どんなにイヤだと思っていても、その膣は透明な蜜を零れさせていた。
ドルメックは、さらにハニーの恥辱を煽ろうと、指を添えて美肉の割れ目を拡げた。
空気が入り込む冷たさと、秘園をぱっくりと拡げられ、それを牡の目で見られている羞恥に
ハニーは絶叫した。

「見てはだめっ」
「見るなと言われても、こうさらけ出されてはなあ」

スパイダーは含み笑いしながら言った。
ドルメックも面白がって続けさせる。

「スパイダー、ハニーのオマンコはどうなっている?」
「ひっひっひ、もうトロトロでさあ。しかし、さすがにロクに男を知らなかっただけあって、
なかなか絶景です。割れ目はピンク色に充血してますし、その奥の穴からはいやらしい汁が
後から後から……」
「いやあ……」

ハニーは股間をさらけ出し、そこを覗かれて論評される自分が信じられなかった。
今にも、心のどこかが抜け落ちてしまいそうな喪失感が浸蝕してくる。
スパイダーは、ハニーにくっつきそうなくらい近づき、望遠レンズのような目を伸ばして観察
している。

「ですが、経験のないくせに、生意気にもクリトリスがおっ立てておりますわ。皮が剥けて、
まるで乳首のようになって……」
「くく、そうか」
「ひぃっ……!!」

ハニーは、ズキンと股間を襲ったビリビリする刺激に仰け反った。
ドルメックの指が、淫核をぐりぐりとこねくったのだ。
敏感な性の中心地を荒々しく愛撫され、ハニーはしみるような痛みと、名状しがたい強い快感を
同時に受けた。
自慰の経験のないハニーにとって、クリトリスを愛撫されるのは、文字通り生まれて初めてだっ
たのである。
どうしてこんなに感じるのか、ハニーにはさっぱりわからない。
浣腸や肛門をいびられたことでこうなったとは思いたくなかった。
スパイダーが意地悪く告げた。

「ドルメックさま、これだけ濡れていれば余計な愛撫など不必要。いきなり犯っちまったらどう
です?」
「む、そうだな。ハニー、くれてやるぞ」
「いっ、いやよ! やめ、やめなさい、ドルメック! ああっ!!」

猛々しく勃起した男根が膣口に押し当てられると、その熱い感触に美女は絶叫した。
無論、そんなものは無視してドルメックは押し進む。
ぴちぴち暴れるハニーの太腿を抱え込むと肉棒を媚肉にあてがい、そのまま腰を押し出した。

「あひっ……く、ああ……い、痛い痛い痛いっ!! い、いやああっ、しないでっ!」

膣口をぐぐっと割り込もうとするペニスのすごさに、ハニーは大きく目を見開いて叫んだ。
蜜で濡れているとはいえ、まだ処女に等しいほどしか経験がないのだから、それは苦痛だろう。
加えてドルメックのものは、フェラさせられたハニーの顎が外れるかと思うほどの大きさだ。
すんなりと入る道理はなかった。
だが、そんなことを新釈するようなドルメックではない。
むしろ、狭くてきつい膣を愉しむかのように、ぐいぐいと肉棒を挿入していった。

「痛いわ、やめてぇっ! ……こ、こんなの、ああっ……ひぃぃっ」

ハニーは、それこそ死にもの狂いで腰を振りたくり、ドルメックの暴虐を拒んだのだが、その
動きはかえって挿入を助けることになった。
太い陰茎の、もっとも大きな亀頭部は、ハニーが嫌がって仰け反り、うねくる腰の動きに助け
られ、ずっ、ずっとその媚肉を割っていく。
頭が割れそうなほどの痛みが走り、ハニーは呼吸困難のように口をパクパクさせた。

ドルメックは、軋むようなきつさで何とか亀頭部を挿入させると、ホッとしたように腰を突き
だした。
太いものが、見る見るハニーの膣に飲み込まれていく。
ハニーは、苦痛と恐ろしいほどの圧迫感に呻き、頭を振りたくって叫ぶ。

「ああっ、いやあ! ……だ、だめ、抜いて、抜いてぇぇっ! 痛いっ……!」

大きく開脚された股間に、ドルメックのペニスはその半ば以上が埋没した。
ムリヤリ押し広げられた膣口は、今にも裂けそうなほどに開口されている。
そこをいきり立った太い肉棒が入り込む。
中は絞られそうなほどにきつかったが、その膣道はたっぷりと愛液を分泌させており、裂けたり
破れたりすることはなかった。
これも如月博士の作った仕組みだ。

仮に、ハニーの膣許容量より大きなペニスが使われた場合、そこが破損しないように疑似愛液が
大量に分泌されるようになっている。
ハニー自身を守るためではあるが、彼女を犯す男を悦ばせる意味にもなった。
蜜を分泌させるために煽動している膣襞の動きは、そのままペニスを収縮する動きにつながる。
絡みつくような媚肉の味に、ドルメックも思わず呻いた。

「なかなか良い壷をもっているようだな、ハニー。物欲しげに俺のものを締めつけてくるぞ」
「そ、そんな、いやっ! ……ああ、もういやあ……」

後ろ手の手のひらを盛んに握ったり開いたりさせ、腰もよじらせて拒絶反応を示すハニー。
それでいて女体の方は、責めるドルメックのペニスを受け入れ、反応していた。
しばらくハニーの女淫を味わうようにそのままにしていたドルメックは、うねる腿を抱えると
腰を動かし始めた。

「きひぃっ……!」

突き上げられると、張り出したカリの部分で思い切り膣の襞が削られる。
ドルメックは、そのハニーの性器を満喫するように犯した。
むっちりした腰つきそのままの媚肉は、埋め込まれた肉棒を捕らえるようにみっしりと包み込
んでいた。
そこを引き剥がすようにゆっくりとピストン運動すると、大きなもので抉られる苦痛でハニー
が呻いた。

「ああっ……あっ……くぅあ! ……ああ……い、いや、痛い……」
「本当に痛いのか? 段々と滑らかになっていくぞ、そら」
「いやあああ……ひっ、ひいい……き、きつい……」

太いもので犯され、ハニーは腰がドルメックに占領されたような錯覚を受けた。
しかもその淫棒は盛んに淫らな動きを見せ、膣の中を擦りまくるのだ。

つとに冷静なキューティーハニーの理性は、今や混乱の極にある。
敵手に囚われ、犯されている。
しかも人並み外れた巨大なもので凌辱されているのだ。
理性も知性も追いやられ、今はもう純粋な恐怖感と汚辱に支配されていた。
精神は崩壊しそうなほどに拒絶しているのだが、それとは裏腹に肉体は妖しく反応してきて
いた。
ハニーの悲鳴から、痛みを訴える声がなくなるまで浅い律動を繰り返していたドルメックは、
頃合いと見るや、根元まで押し込んだ。

「ああっ!? あああっ……あ、あぐっ……くあ……ふ、深い……ううんっ」

ドルメックは深々と奥まで刺し貫いた。
セックス経験が一度しかないハニーにとって、もちろんこんなに深くまで入れられたことはない。
奥の奥まで入れられ、最奥でコツンと何かにぶつかった。
その瞬間、ハニーは激痛で悲鳴を上げた。

「痛いっ……あ、ああ……」
「どうだ、ハニー。いちばん奥まで入ったぞ」
「いやああ……ぬ、抜いて、ああ……深すぎて、怖いわ、ああ……」
「くく、そのうち「奥がいい」と言わせてやるからな」

ドルメックは、長大なペニスをいっぱいに使って、ぬっ、ぬっと抜き差しを始めた。
ズンと奥まで突くと、ハニーはぶるっと腰を震わせ、呻いた。
まだ苦痛の方が勝っているようだが、それも時間の問題だった。
ペニスの出し入れに合わせるように膣の襞が蠢き始め、貫かれる時は緩み、抜かれる時には締め
つけるようになっていった。
肉体の変化とともに心理的にもとろけつつあった。
貫かれる苦痛の他に、何とも言えぬ充実感がわき起こり、それを伴う妖しい快感まで生じてきた
のだ。

僅かに残った理性のみでハニーは抵抗していたが、それも肉の疼きに飲み込まれていく。
表情に赤みが差し、身体にもふつふつと汗が浮く。
肉棒に犯されているはずの媚肉まで、悦んでそれを受け入れているように見えた。
ハニーの変化を見てとったドルメックがからかうように言う。

「感じてきたようだな。どうせよがり狂うことになるのだ、遠慮せずに喘ぐがいい」
「ああっ……む、ムリヤリこんなことされて……か、感じたりなんかするもんですか……あっ
……」

意地を張ってはいたが、情けないほどに身体が崩れていくのを、ハニーは感じていた。
男女のまぐわいは愛あればこそと信じていたのに、憎むべきドルメックに犯され、感じている
自分は何なのか。
ハニーは泣き叫びたいくらいだった。

ドルメックは、突き上げるごとにぶるんぶるんと大きく揺れていた乳房に目をつけた。
大きく張り詰め、みっしりと肉が充満した乳房だった。
サイズは優に90センチはあるだろう。
何しろ走る時に邪魔だったくらいのおっぱいなのだ。

律動されると固く屹立した乳首を中心に、ぶるんと揺さぶられた。
男にはたまらない光景で、ドルメックもすかさずその胸を掴み、双球を揉みしだいた。
ドルメックの大きな手ですら、ハニーの巨乳の前には指が沈んでしまうほどだ。
乳房に完全に埋没した指を立て、ぐいぐいと揉み込んでいく。
淫らな形に歪み、揉まれ、こねくられた乳房は、その持ち主に得も言われぬ快楽を提供した。

「ああっ、そ、そんな、胸はぁっ……ああっ……」
「おまえのことだ、強く揉まれる方がいいのだろう。それ」
「だ、だめっ……そ、そんなにしないで、ひぁっ……ん、んああっ……」

スパイダーに揉み抜かれ、勃起していた乳首周辺の乳輪までがぷくりと膨れてきた。
その盛り上がった乳輪に乳首を埋め込むように指で押しつけると、美女は悲鳴を上げた。
苦痛を訴えるものか、快感を告げるものか、微妙なところだった。

「ひっ、つ、強すぎるっ……ああ、おっぱい、どうかしちゃうわっ……やめて、ああっ」

優雅で美しい形状を誇っていたハニーの乳房が、ドルメックの手でこねくるように揉まれ続けた。
まるで乳搾りでもするかのように、乳房の付け根からぎゅうぎゅうと揉み上げていく。
硬くしこった乳首をひねられると、ハニーは甲高い声を上げ、ビクンと全身を震わせる。
どう言い繕おうとも、その身体は快感に打ち震えていることを否定できなかった。

ハニー自身、もう否定する気にもならなかった。
揉まれ、こねくられ、舌を這わされるごとに、ズーンと頭のてっぺんにまで電流が走り抜ける。
乳房がとろけてしまいそうな愉悦と、それに呼応するかのような膣奥からこみ上げる悦楽。
相変わらずドルメックの腰は攻撃を続け、ハニーの媚肉に打ち込まれている。
胸を愛撫され、膣深くまで肉棒に犯される快楽に、ハニーは堪えきれなくなっていた。
乳首をつねりあげると首を大きく仰け反らせた。

「んひいぃぃっ……いあ、痛いっ……そ、それやめて、あひっ……」
「そうか。ならばこれはどうだ」
「あ、ああ……」

ハニーの声がとろけてきた。
硬い乳首が赤くなるほどにつまみ上げられたあとは、ねっとりとした舌で舐め上げられたので
ある。
熱い舌が、まるで軟体動物のようにキューティーハニーの美しい胸肉を這い回る。
ゾッとするような気色悪さとともに、乳房の内側からこみ上げてくるような妖美な快感があった。
乳首も乳輪も唾液にまみれるまで舐められると、仕上げとばかりにきつく吸われた。
乳首がもっていかれそうな感覚に、ハニーはビクンと背中をたわめて仰け反る。
その顔は、犯される屈辱と羞恥に染まり、それでいてこみ上げてくる快感に戸惑っている風でも
あった。

正義のヒロインとして悪漢を叩きのめすキューティーハニーの姿はそこにはなかった。
その淫猥さすら漂う雰囲気に、ドルメックの嗜虐感はさらに刺激された。
キューティーハニーを被虐の渦に巻き込んでやろうと、腰と深く抉り上げるのだった。

「やめなさ、ああっ……やめてっ……こんな、こと、ああっ、ゆ、ゆるさな、ひぃ!」

ハニーの言葉をうち切るように、ドルメックは肉棒を最奥までぶちこんだ。
まだ完全に堕とすには及ばないだろうが、段階を付けて堕としていけばいい。
今は取り敢えず、その絶品の肉体を愉しむべきだ。
魔王はそう考え、細かいことは考えず、ただ目の前の女を犯すことに集中した。

ドルメックはハニーの左脚を後ろから抱え、後側位のまま何度も何度も深く挿入した。
根元近くまでぶち込んでやると、奥に行き止まりがある。
そのに当たると、ハニーの締め付けがきつくなってくるのだ。

「……」

はて、人間の女ならそこは子宮のはずだが、この女はアンドロイドだ。
いかに女そっくりに作り上げているとはいえ、まさか子宮まではないだろう。
それでも、そこを突いてやるとハニーの反応が激しくなるので、ドルメックはなるべく深く
まで犯した。

ハニーは自分の性器がドルメックの男根をきつく締めつけていることを自覚していた。
そうしたいわけではない。
身体が勝手にそうしているのだ。
何度も繰り返して奥を責められていると、ハニーに抗いの色が薄くなってきた。

「ああ、ど、どうして……こんな、ああ……ううむ……」

ハニーの声には、明らかに喘ぎが混じってきている。
苦痛の呻きだけではなく、火が着きそうなくらいの熱い喘ぎ声だ。
突き上げると全身が跳ね上がり、胸を揉み込むと大きく喘いだ。
感じ方も激しくなっている。
情け容赦なく奥まで抉り上げ、奥まで突き上げる。
前後運動だけでなく、膣を拡げるように円運動も交えていった。
どれも頭が破裂しそうなくらいの快感だったが、特に奥まで入れられたまま腰を大きくグライ
ンドされ、最奥を肉棒で擦られるのがたまらなかった。
そうされるとハニーは、白い首筋を露わにしてひぃひぃよがりだした。

「だ、だめ……ああ、もうだめぇっ……」

ハニーの身体に細かい痙攣が走る。
ぷるぷるとした小さな震えが腰に届くと、より大きくぶるるっと震えていた。
何度も女を犯しているドルメックにはすぐわかった。
いきそうなのだ。

「もうか、早いな。まあいい、最初だからな」

そう言うと、グングンと腰を突き上げる。
ハニーもふらふらと腰を捩らせ、調子を合わせてきていた。
ペニスを締め上げる収縮も激しくなってくる。
ドルメックの腰にも甘い痺れがくる。
彼にしては早いのだが、とうとうキューティーハニーを犯したという感激もあるのだろう。
ビクビクとペニスが震え、射精を訴えていた。
それから数度思い切り奥まで突き、そしてハニーの片足を抱え込んで腰を密着させると、震える
ような快感に逆らえず、一気に射精した。

「ああああっ……!!」

ハニーの全身が大きく震え、グウンと背中が反った。
爪先まで痺れきり、頭が真っ白になる。
その胎内に、ドロドロの熱い液体がビュクビュクと注がれるのを、夢見心地で美女は感じていた。

ドルメックは射精のたびに腰を押しつけ、奥で精を放ち続けた。
腰が痺れる快感に囚われながら、すべて射精し終わるまでハニーの腰を離さなかった。
やっと全部注ぎ終わると、ようやく魔王はハニーを解放した。

「ああ……」

ハニーはうつぶせに突っ伏していた。
大きなヒップが、ぶるっ、ぶるっと間歇的に痙攣している。
激しい絶頂だった。
ドルメックがその尻を見て言った。

「とうとう俺に犯されて気をやったな」
「気を……やる……?」
「なんだ知らんのか。気持ちよくで頭が真っ白になったのだろうが。そういうのを、気をやる
というのだ。いいか、次からそうなりそうな時は、ちゃんと「いく」と言うんだぞ」
「……」
「もし言わなかったら、言うまで犯し続けてやるからな」

まだ勃起したままの男根も露わにして、ドルメックはスパイダーに言った。

「ふう……最高だな、この女」
「……ドルメックさまがそこまでおっしゃいますか」

今までも、数知れぬ女を犯してきたはずの魔王が、目の前の女を褒めちぎっている。
スパイダーは、「早く俺にも犯らせろ」というやっかみも込めて言った。

「何がそれほどよろしいので?」
「ここまでセックスに敏感な女も珍しい」
「そうでしょうか? 今までにも……」
「いや、そうではない」

スパイダーの疑問に、ドルメックは言った。
確かに、今までにもドルメックによる魔界の淫技に溺れ、屈服し、淫らに堕ちた女は多い。

獣人化したデススターなどもそのひとりだ。
もとはただのテロリストだったが、目を付けたドルメックが凌辱し、その身体を支配した。
何度も責められるうちに彼女は身も心も屈服し、ドルメックに忠誠を誓ったのだ。
ドルメックの方も彼女を気に入った。
腕も人間にしてはなかなかだったし、肉体も良かった。
すっかり淫乱となったデススターは、ドルメックの求めるありとあらゆる性技や痴態を演じ、
彼に尽くしたのだ。
結果、ドルメックの愛人となったのだが、ここにいるキューティーハニーはそれ以上だと言う
のだ。

「……ほう、デススター以上ですか」
「その通り。いいか、スパイダー。性的に淫蕩な女など、いくらでもいる。また、そうでなく
とも俺が淫乱にしてやることも出来るのだ。しかしな、淫蕩であるかどうかと敏感かどうかと
いうのは別の問題だ」

つまりハニーは、性的にかなり敏感らしいのだ。
ドルメックは、これまでのアヌス責めや、今実際に犯してみてそれを実感した。

もともと「感じる」「感じやすい」などという感覚の問題は、その人間の持って生まれたもの
である。
素質というと語弊があるが、素養には違いないだろう。
女を徹底的に仕込んでセックスに溺れさせることは、責める側にある程度のテクニックがあれば
可能である。
しかし、どう仕込んだところで「感じやすい」肉体に作り替えることは不可能なのだ。

もちろん経験則で、今まで感じなかったところが、しつこく責められて性感帯に変化することは
ある。
しかし、どれだけ深く感じられるか、どれだけ過敏に感じるかというのは、いかに責めてもどう
なるものではないのである。
このキューティーハニーは、その「感じやすい」という素養が埋め込まれているのであった。
もちろん、製作者の如月工学博士は、何もセックスのことを考えてそうしたのではない。
空中元素固定装置をその身に抱く、ハニーを守るためにそうしたのだ。

人間には皮膚表面に痛点や冷点がある。
要するに、そこをつつかれると痛みが走ったり、冷たいと感じたりするポイントだ。
そのポイントで痛みなどを感じれば、神経に電気を走らせて、それを脳に伝えて対処を求める
わけである。

亜人間であるハニーも、如月博士によって痛点や冷点を作られている。
ハニーは戦闘用であり、そのためには痛みを感じる神経などない方が良いように思えるかも知れ
ない。
相手からいかなる攻撃を受けても微動だにせず、逆襲し、敵を倒す。
しかし、それでは自分の身を守れないのである。

痛みとは、つまるところ身体的にまずいことが起こっているということを脳に伝信しているのだ。
だから、痛みを感じないということは、骨が折れようとも大きく切り裂かれていようとも、ある
いは内臓が腐っていても、まったく本人は気づかないということなってしまう。
だから、痛みがないのは一見良いことに見えるが、実は警戒信号なしで危険地帯に乗り込むよう
なもので、生物にとっては甚だ怖いことなのである。
それが大量生産された兵隊アンドロイドならともかく、世界に一体しかないハニーには、人間並み
の神経組織が必要なのであった。

痒みやこそばゆさ、熱さ、冷たさなども同様であり、よってハニーも、くすぐったさや心地よさ
なども感じるようになっている。
人間の神経組織をそっくりコピーした以上、当然、性感も同様なのだ。

如月博士は、ハニーは人間よりもずっと敏感に感覚を覚えるように設定している。
だから彼女は、体感で正確な温度を知ることが出来るし、ごく微かな痛みや痒みも感じることが
出来る。
人間よりもずっと早く正確に危地を感じることが出来るのである。

だが、痛みだけを敏感に感じるようには作れなかった。
痛みにも敏感だが、性感も鋭敏になってしまったのである。
従って彼女は、非常に感じやすく、濡れやすい女性ということになる。
これまでは、ハニーを倒し、あるいは奸計で捕らえてこれを犯すというような強敵はいなかった。
だからハニーもこの危険性を知ることもなく過ごしてきたのだった。

抜群の肢体と美貌を誇り、性的に敏感すぎる女。
もちろん戦闘能力も高い。
ドルメックは、目的を達したあとは、この女を徹底的に責め上げ、仕込み、自分の女にするつもり
になっていた。
どれ、もう一度と思い、ハニーの肩に触れると、叩きつけるように言った。

「触らないで!」
「……」
「こんな、ひどい……悪魔よ、あなたは!」

それを聞いて、ドルメックもピーピングスパイダーも苦笑した。

「その通りだ、俺たちは悪魔だよ。この世に災いをもたらし、こうして女を犯す。不服かね?」
「……」
「その悪魔に、おまえはいいようにされるわけだ。どれ、また可愛がってやるぞ」
「やめて、いや! 触らないで!」

ドルメックは少しだけ感心した。
デススターでさえ、ドルメックに一度犯されたら、あとは言いなりだったのだ。
さすがに正義を名乗るだけはあるということか。
この分では、ただ凌辱するだけではなかなか屈しないだろう。
ならば変化をつけるに限る。

「ああっ、いやっ!」
「スパイダー」

ドルメックはハニーの腰を抱え、部下を呼んだ。

「この女の尻の中とオマンコの中を覗いてやれ」
「な……」

ハニーは、それこそ仰天した。
浣腸され、犯され、今度は内臓まで覗かれるのか。
さすがに逃げだそうとしたが、その背中をドルメックに踏みつけられた。

「ぐっ……」
「やれ」
「ははっ」
「いっ、いやああっ……!!」

嫌がってうねる腰を押さえつけ、そのぷりぷりした尻たぶをぐっと割った。
何度も嬲られたにしては慎ましやかな小さな穴がふたつ、そこにはあった。
どちらも先ほどまでの凌辱劇の名残で、男女の体液にまみれていた。
スパイダーはそこに、アンテナのように伸ばした両目を挿入した。

「ひぃっ」

膣にはぬるっと、肛門にもつぷりと二本のコードが入っていく。
スパイダーの目は、まるでグラスファイバーのように伸縮し、柔軟に曲がるようだ。
その管がハニーの羞恥の穴を犯していく。

「う……はあっ……い、いや……」

膣道を、直腸を冷たいカメラが通る感覚がたまらなかった。
いくら腰をよじっても、嘲笑うかのようにコードが奥へ奥へと入っていった。
ドルメックが声を掛けた。

「どうだスパイダー」
「ひっひっひっ、綺麗なもんですよ。さっきあれだけ浣腸してやったからですかね、なんにも
ありませんや」
「み、見ないで、いやあ!」
「見てやるともさ、それが俺の仕事でな」

スパイダーはそう嘯き、眉間にある第三の目も伸ばした。
と、それはハニーの身体に入るのではなく、そこから光を発している。
見る見るうちに、ハニーの目の前に映像が浮かび上がった。

「おまえも見てみろ。自分の尻やオマンコの中が見られる機会なんぞ、滅多にないぞ」
「ひっ……」

そういう仕組みになっているのか、スパイダーの第三の目は映写機にもなっているらしい。
ふたつの目で見ているものを映像として投影出来るのである。
スクリーンは、何もない空間に浮かび上がっていた。
ドルメックも興味深そうに見つめて言った。

「ほう、なるほど。尻の中には何もないな」
「い、いやっ、見ないでぇ!」
「綺麗なものだ。人間のように、内臓の裏側はピンク色なのだな」

キューティーハニーの腸はひとつだけである。
人間のように大腸や小腸はない。
直腸のみで事足りる。
もともと食したものはすべて燃焼するようになっているから、よほど燃えにくいもの以外、腸を
通ることはないからだ。
従って、養分や水分を吸収したり排泄するのも、ひとつの腸で済んでしまう。

「だめっ、見ちゃだめっ!」
「せっかくだ、スパイダーの言うようにおまえも見てみるがいい」
「ああっ」

ドルメックは、首を振りたくるハニーの髪を掴み、前を向かせた。
ハニーの目には、自分の性器の中身が映っていた。

「やああ! み、見たくないっ、見ないで、お願いっ……!」
「よく見ろ、おまえのオマンコなのだからな」

今度は膣の中身が投影されていた。
これも綺麗な鮭紅色で、本物の内臓のようにぬめぬめと艶めかしかった。
ここまで似せて作ることもあるまいとドルメックは苦笑したが、それだからこそハニーは、
いっぱしの女のような抱き心地の良さがあるのだろう。
胎内のあちこちにこびりついている白濁した粘液は、ドルメックの精液だろう。
ふと思いついて、ドルメックはスパイダーの目カメラを掴んで、さらに奥まで押し込んだ。
その先が最奥にあたり、ハニーが悲鳴を上げる。

「ひぁっ……い、痛いわ、そんな奥まで……見ないで、ああ……」

人間の女なら子宮があるはずなのだ。
そこにカメラを向けてみると、膣道の最奥にそれらしきものがある。
ピンク色の肉の環があるのだ。
そこが子宮口のはずだ。
だが、アンドロイドのハニーに子宮はないだろう。
まさか機械が卵子を製造出来るとは思えないし、受胎能力だってないはずである。
だが、それらしい臓器があるのはどうしたことだろう。

「ハニーよ、あれはおまえの子宮なのか?」
「いやっ……みっ、見ないで、恥ずかしい!」
「あれはおまえの子宮かと聞いている。答えろ」
「……」

ドルメックに髪をしごかれ、ムリヤリ画面を見せつけられた。
恐々と目を開けると、確かにそれらしいものがある。

「し、知らない……」

ハニー自身は知らないのである。
研究所に戻って資料を見れば、どの臓器がどんな役割をしているのかわかるだろうが、必要に
迫られなければわざわざ調べはしない。
知らなくて当然なのだ。

子供は産めないだろうとは思うが、子宮らしきものがあることすら知らなかった。
実を言うと、これは本当に子宮なのである。
もちろんドルメックやハニーが想像した通り、彼女は孕めはしない。
生き物ではないのだから当たり前だ。
しかし如月博士は、女性の象徴でもある子宮は、例えその能力はなくともあった方が良いと考え
たのである。
それがあるだけで子供に対する愛情や、女性らしさが出てくるのではないかと思ったのだ。
もちろんそれは博士の偏見であり、子宮切除した女性でも母性愛はあるものだし、女らしさが
なくなってしまうわけではない。
しかし独身の博士にはそれがよくわからなかったし、とにかくわからないところは本物の人間の
作りに従う方針だったので、そうしたのである。

「ああ……こんな、お腹の奥まで見られるなんて……」

ハニーは恥ずかし気に身悶えし、腰をぶるぶる震わせていた。
泣き濡れた顔で何度も「見ないで」と哀願したが、ふたりの悪魔は面白がって観察していた。

「ああ……」

ハニーは不思議な陶酔感を覚えていた。
こんな恥ずかしい目に遭っているのに、腰の奥が熱くてたまらない。
いやだと思っているのに、そこからじんわりと蜜が滲んでくる。

「あう!」

ドルメックがカメラを操作し、奥をつついてやると、痛みの他にジーンと痺れるような感覚が
ある。
まるで正座して痺れた脚をつっつかれたような感じだ。
何度もそれを繰り返されると、疼痛や痺れが薄くなり、今度はジンジンと甘い快感らしくもの
までわき上がってきた。
ドルメックは、その変化を見逃さなかった。

まるで無垢だったハニーの肉体は、責めれば責めるほどに成長を遂げている。
素質抜群だが経験がなかっただけの女体は、いつしか悪魔の責め口に惑わされ、いじめ抜かれ、
その魔的な愛撫に慕い寄ってきていた。

「……このまま俺の色に染めてくれる。そうなった時ハニー、おまえはどんな表情を見せてくれ
るのだろうな」

ドルメックはほくそ笑んだ。




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