制御室では、相変わらずリリがアスタロのハニーへの凌辱劇をモニタしていた。
5つ並んでいるディスプレイを眺めながら、感心したようにつぶやいた。
「……ふうん。これでも出てるんだね……」
アスタロにぶん殴られている時でも、その苦痛を和らげるために脳内麻薬が分泌されていたが、
今度もやはり出ている。
アスタロにイマラチオされている時も出ていたということは、精神的な苦悩の場合でも作用する
ということなのだろう。
もちろん、あんなでかいペニスをくわえさせられているのだから、唇は裂けそうになるだろうし、
喉の奥まで突っ込まれれば苦しいし痛いだろうから、肉体的な苦痛もあるだろう。
だが今のプレイの場合、肉体的なそれよりも、精神的な苦痛から救うべく分泌されたと見る
べきだろう。
敵に捕らわれ、犯される屈辱や恥辱。
それを和らげ、さらに闘争本能へと昇華させているに違いない。
ハニーの透視映像には、彼女の頭部からある物質が身体中に広がっている様子が映っている。
疑似βエンドルフィンなのだろう。
「ん? ということは……」
リリはあることに気づいた。
──────────────────
「だいぶまいったようだな、ハニー」
「……」
「だが、こんなもんじゃねえぜ。まだまだ……」
「け、けだもの……」
「あん?」
「この、けだものっ!」
異液をたっぷり飲まされ、胃がえづきあげるのを必死に堪えつつ、ハニーは叫んだ。
「よ、よくもこんな……こんなことして恥ずかしくないのっ!」
「恥ずかしいだ?」
大男は嘲笑った。
「恥ずかしいのはどっちだよ、え? 大股開きで縛られて、股ぐらを男に晒してよ」
「……」
「挙げ句、俺様のチンポくわえて、ザーメンまで……」
「うるさい!!」
アスタロの一言一言がハニーの羞恥を刺激する。
キスすらしたこともない処女の唇に、いきなり男根を押し込んで射精されたのだ。
思い出すだに腹立たしく、そして恥辱に責め苛まれる。
そこに、さらに彼女を屈辱の懊悩に叩き落とすべく、男が悪戯を始めた。
「きゃああ!? ど、どこをっ!」
アスタロがいじっているのは、大きく開かれたハニーの股間の真ん中。
アヌスであった。
もとよりこの巨漢は、そこにしか興味はないのだが、ハニーはそんなことはわからない。
わかるのは、今自分が異常なことをされているということくらいだ。
「やめて、触らないで! きゃあうっ!」
「へへ、なかなかいい反応じゃねえか。そら」
「や、やめっ、てっ!」
初めての、そして大量浣腸責めを受け、ハニーのそこはすっかり緩んでいる。
その後の強制フェラの影響もあったかも知れない。
いずれにせよ、粘液で濡れ、外に向かってほころびていた。
そこに、いきなり男の太い指が押し当てられたのだ。
たまらなかった。
ただでさえ浣腸でいたぶられ、自分でもびっくりするくらいに敏感になっている肛門である。
そこをごつい指が襲ってきたのだ。
「いやっ、いやあ!」
ハニーは動かぬ腰を無理に揺すって、なんとかアスタロのいたぶりから逃れようとするものの、
僅かに尻が動くだけで拒むほどの力はなかった。
指が押しつけられると、それを拒否するかのようにキュッとアヌスが絞まったが、そこを無理
に突っ込まれた。
「だめだめだめえっ!」
必死の抵抗も虚しく、アスタロの指は徐々に肛門に埋まっていく。
少しずつだが確実に直腸へと侵入する指の太さに、ハニーは腰を振るわせて呻いた。
「やめ……て……ああ……そんなあ……ああっ!」
ハニーの肢体がぐぐっと反った。
とうとう男の指が根元までハニーのアヌスに沈んだのだ。
アスタロはぐいぐいと指を回転させ、美女の腸内を抉っている。
「ゆ、指を……抜いてえっ……こんなの……いやあ……」
ハニーは信じられなかった。
もしかしたら犯されるかも知れないとは思っていた。
だが、まさかそんなところを嬲られるとは想像もしていなかったのだ。
アスタロはへらへらしながらハニーの肛門を抉る。
指を軽く曲げて、指先で腸の粘膜を引っ掻くようにしてやると、ハニーは腰をビクビク震わせ
て反応した。
まだ感じているところまではいっていないだろうが、それでも痛み以外のものも感じ取って
いるのかも知れなかった。
太い指を奥まで突っ込んでやると、キュッと肛門が収縮する。入れまいとしているのだろうが、
その締め付けはアスタロを狂喜させた。
指の付け根が鬱血しそうなくらいに締め付けがきつい。
これならさぞやアナルセックスも素晴らしいだろう。
入れた指をねじってやると、つんざくような悲鳴があがる。
「あああっ、きついっ……も、もう抜いてっ……ああ……」
太い指をねじられ、アヌスの粘膜がそれに巻き込まれていく感覚がたまらなかった。
肛門がカッカと燃えているかのように熱くなっている。
同時に、どうしたわけか、頭の中や腰の奥まで熱を帯びてきている感じがした。
未経験の恥辱と肉体的苦痛に、エンドルフィンが急激に脳内と体内を巡っているらしい。
ハニーの顔がぼうっと赤くなってきたのを見て、アスタロが言った。
「どうした、そんな顔して。気持ちよくなってきたのか?」
「くっ……そ、そんなわけないでしょっ……早くやめ、ああっ……」
「そうか? 満更でもないツラしてるぞ」
「……」
「まあいい。だが、早く慣れた方がいいぜ。こんなもんじゃ済まないんだからな」
アヌス経験豊富……というより、肛門性交しか知らぬアスタロは、ハニーの反応を見抜いていた。
指で嬲っているうちに、すっかりアヌスはとろけている。
見れば全身に汗を浮かべて悶えているではないか。
薄甘い女の香りすら漂わせている。
これが兄のカイムなら、ハニーの媚肉が濡れてきていることを見抜いたに違いない。
ハニーは性的な感覚を得ていた。
無論、それはこんな悪逆な責めに感応したからではない。
肉体や精神に与えられた苦痛、苦悩の緩衝として分泌された脳内物質のせいである。
今までとは桁外れの辱めを受け、ハニーの脳が疑似エンドルフィンを大量に分泌していたのだ。
だが原因はどうあれ、ハニーが責めに馴染んできているのは事実だった。
アンドロイドとはいえ、まだ処女である女が、初めての尻責めでここまで反応すれば上等だろう。
ここに至って、アスタロもようやく気づいた。
「……もしかしておまえ、まだ男を知らないのか?」
「!」
それまでアスタロの指責めに身悶えていたハニーが、びくりとして動きを止めた。
「そうだ」と認めたようなものだ。
アスタロが哄笑した。
「なんだそうか。なら、さっさとそう言えばいいじゃねえか」
「よ、余計なお世話よ!」
「ふうん、こんだけの身体しててまだ処女か」
「な、何度も言わないで!」
「ま、いい」
アスタロはそう言って、ハニーの尻を叩いた。
「オマンコが処女のまんま、尻でよがり狂うってのも悪かねえやな」
「な、なにを言って……」
「だからオマンコは放って置いてやるさ。愛しい男のためにとっときな」
「……」
「その代わり、俺様はおめえの……キューティーハニーのアヌスを犯してやる」
「え……」
ハニーの美貌がさあっと青ざめる。
そんなことがあるのか。
肛門といえば排泄器官である。
そんなところでセックスをするというのか、この男は。
だが、そういえばホモはそうすると聞いたことがある。
だが、セックスとは実技でも情報でも無縁のハニーは、まさか男女間でそんなことをするとは
思ってもみなかった。
「う、うそでしょ……」
「ああ?」
「うそでしょ、そんな……。あ、あんた、私の、その、お尻を……」
「そうだよ。おまえの肛門を犯すのさ」
「ひぃっ……」
絶対にいやだ。
ハニーは怒りではなく恐怖に美貌を染めて懇願した。
「ぜ、絶対にいやよ! ああ、しないで、そんな……そんな太いの、無理に決まってるわっ!」
アスタロの逸物を口にくわえさせられた時のことを思い出す。
口でさえ裂けるかと思うくらい太かったのだ。
そんなものが小さなアヌスに入るわけがない。
しかもあの長さ。
ハニーの口ではとても収まらず、口も喉も通過して胃に届くかと思ったくらいだ。
あんなものを入れられたら、お腹の奥まで入ってしまうに違いない。
そう思うとハニーは震えが止まらなかった。
「ひっ、い、いやああああっっ!!」
大きく揺れる臀部を引き裂かれるように割られ、アヌスにペニスが押し当てられると、我慢し
きれずにハニーは絶叫した。
灼熱の鉄棒を突きつけられたように感じる。
もちろんそんなに硬いわけも熱いわけもないのだが、恐怖が感覚を増幅させていた。
ハニーの大きな尻たぶをグッと掴むと、アスタロは腰を突きだしてその尻を割っていった。
一瞬、脅えたようにキュッと窄まった肛門だが、すぐにペニスによってこじ開けられていく。
「ああああっっ、だめ、裂ける! お、お尻が裂けるぅっっ!」
浣腸液で濡れそぼち、さらにアスタロのペニスのカウパーでも充分に湿らせられている肛門で
あるが、それでも許容量以上のものを飲み込まされるのだからきつい。
大男は焦ることなく腰を進め、じわじわとハニーの尻穴を押し広げていった。
ハニーは狂ったかのように頭を打ち振り、髪を振り乱した。
縛られたロープを引きちぎらんばかりに腕を動かし、拳を堅く握りしめている。
「むっ、無理よっ……うああ……お、大きい……大きすぎるの……だ、だめえっっ!」
いかにアスタロの太い指を難なく飲み込んだアヌスだとはいえ、肉棒とは比較にならない。
直径10センチくらいはあろうかという大物が、徐々に肛門に押し入り、狭まったその穴を拡げ
ていく。
亀頭部が通過する時、ハニーの激痛はその頂点に達した。
「うあああっっ!」
思わず前へとずり上がって行こうとするハニーの腰を抑え、さらにグイグイと腰を突き進めて
いく。
亀頭さえ通ってしまえば、もうどうにでもなる。
もっとも太い箇所を通過され、サオの部分がずぶずぶと直腸の中へ入る。
そして、とうとう根元まで埋め込まれてしまった。
「ほう、立派にくわえこんだじゃねえか、大したもんだ。もうずっぽり根元まで入っちまった
ぜ」
「うああ……」
「呻いてばかりいねえで何とか言えよ。どうだ、初めて男を知った感じは? まあ、オマンコ
じゃなくてケツだけどな」
「か……は……」
口答え出来るような状況ではなかった。
ハニーはぶるぶると身体を痙攣させている。
そうでもしないと激痛に耐えきれないのだろう。
実際、よくも裂けてしまわないものだと思えるくらいに、ハニーの肛門は広がっていた。
粘膜はぴっちりと太すぎる肉棒をくわえ込んでいる。
痛いのか、もう限界なのか、拡げきった粘膜がヒクヒク痙攣しているのが痛々しい。
それでも、よほど柔軟性と収縮性に富んでいるのか、どうやら出血もなく、裂けてはいない
ようだ。
根元まで沈めると、さすがにアスタロもホッと息をついた。
うっかりこの女を壊してしまいでもしたら、姉や兄からどんな折檻をされるかわかってものでは
ない。
それに、アスタロ自身も、これだけの獲物をそうそう早く使い潰したくはなかったのだ。
アヌスいびりだけでもわかったハニーの肛門感覚の良さは、肉棒を挿入したことで、より実感
できた。
直腸の熱く滾った粘膜がペニスを覆い尽くしているのがわかる。
そして何よりこの締めつけの良さ。
これこそがアナルセックスの醍醐味だ。
アスタロは、上物の肛門を犯している快感とともに、メアやレライエたちを仕留めてきた強敵
を凌辱しているという高揚感も同時に得ていた。
「どうだいハニーさんよ。俺様に尻を犯されてる感じは?」
「痛い……ぐううっ、お尻痛いわ……ほ、ホントに裂けちゃう……」
「心配すんな。俺様の感覚だと、おまえのアヌスはかなりのもんだ。これなら、滅多なことじゃ
壊れはしねえさ。こっちも安心して責められるってもんだ」
そんなことを言われても、少しも安心など出来ない。
ハニーはアヌスを犯される激痛と屈辱で、その顔を真っ赤に染めていた。
歯を食いしばり、拳をぐっと握りしめる。
早くも全身に汗が浮いてきていた。
そのぬるぬるした尻をぱちんと叩くと、「ひぃっ」を悲鳴を上げて呻く。
叩かれた瞬間に力が入り、アヌスを締めつけてしまうのだ。
「ぐ、うう……だめ……ぬ、抜いてぇ……お尻、おかしくなるわ……ああっ……」
アスタロはハニーの様子を見ながら責めていた。
彼には珍しいくらい慎重だ。それくらい、アスタロはこの美女に執着し始めていたのだ。
いつもなら、いきなり凄まじいばかりのピストンを加えてアヌスを引き裂いてしまうのだが、
今回はハニーのそこがアスタロの肉棒に馴染むのをじっくり待っていた。
彼の趣味ではないが、早く馴染ませるために、男はハニーの身体をまさぐりだした。
「あ……ああ……やあ……」
まったく興味はないのだが、ハニーの豊満なバストを揉みしだいた。
やはり面白くはなかった。
硬い筋肉の方がいい。
手を媚肉に回し、そこをいじくる。
「やっ、はああっ……そこっ……さ、触っちゃ、ひぃっ……」
アスタロは適当に責めているのだが、偶然、性の中枢に触れたりもする。
クリトリスに触られると、びぃんとつんざくような快感がハニーの身体を走り抜けた。
乳首を責められたり、クリットに指が触れたりすると、ハニーのアヌスがぐっと収縮する。
そのたびに、入れられた肉棒の太さや長さを思い知らされ、正義のヒロインは呻くのだった。
「あ、あうう……だめ……」
ほとんど初めてとも言える性的快感に、ハニーは酔い始めていた。
アヌスを犯されたことにより、さらに多くのドーパミンが出てきたのだろう。
痛みや苦しみを中和させるために送り出される快感成分が、ハニーの身体に浸透していく。
それはセックスの快感と直結していた。
「だいぶ慣れたみたいだな。じゃあ本格的にいくか」
「い、いや……あああっ!」
腰を動かし始めると、途端にハニーの唇から悲鳴がまろび出た。
「う、動かないで! 苦しい……痛いっ……」
「動くためにやってるんでな。そら」
最初は動きもおとなしかった。
抜き差しされる距離も5センチあるかないかだ。
それでも、太すぎるペニスによって引きずり出されるピンクの粘膜が露わになり、押し込むと
それがまた元に戻る。
一緒に、今度は肛門の粘膜が中に引きずり込まれるのだ。
たったそれだけの動きだが、ハニーは腰骨がギシギシと軋んでいるかのような錯覚を受けていた。
「うああっ……きっつ……動かないでっ……ひぃっ……お尻っ、めくれちゃうっ……」
アスタロのペニスが、ハニーの腸液でぬめる頃になると、動きもだんだんと大胆になっていく。
ピストンの距離が5センチから10センチ、15センチ、20センチと長くなっていくに従っ
て、ハニーが受ける激痛の時間も長くなる。
ぬらついているはずの腸内粘膜が、熱くて硬い肉棒がずりずり通るごとに灼けるかのような
摩擦感を得てしまう。
汗でぬめった肢体をぐうっと伸ばし、大きく仰け反って悲鳴を上げ続ける。
「お尻っ、こっ、壊れる! 壊れちゃうっ……ああっ、ひぃぃっ……」
アスタロは、ただの抜き差しから抉り上げるような動きを加えていった。
腰を突き上げるように使い、ペニスでハニーの身体を持ち上げるかにのように突き込んでいる。
激しい責めだが、ハニーの肛門は受容していた。
めくり上げられる腸の粘膜も、巻き込まれていくアヌスの粘膜も健康的なピンク色で、血も出て
いない。
やや赤くなってきているが、これだけの肉棒で犯されているのだから、少しは爛れるのが当然
だろう。
ここまで来れば大丈夫と、アスタロも余裕を持ってハニーの肛門を貫いていった。
「ひっ……そ、そこ! 触らんないで、ああっ……」
「おっ……く……」
乳首を捻ったり、クリトリスをこねくると、そのたびに肛門のきゅうっと収縮する。
その締めつけのきつさ、心地よさに、アスタロでさえも、油断すると射精してしまいそうだ。
その物理的な快楽だけではない。
悪漢を叩きのめしてきた正義の美女のアヌスが、今、自分のペニスを締め上げていると思うだけ
でも、巨漢は天にも昇る快感を得ていた。
「あ、ああああ……だめ……だめえ……」
「くく、だいぶ馴染んできたな。気持ちよくなってきたのか?」
「そんなわけ……あっ……ないでしょ……痛いんだから……ひっ……さ、さっさと抜いて……
あうっ……」
「初めて尻を犯されたら、普通は感じるどころじゃないんだぜ。おまえ、アナルセックスの
素質があらあ」
「だ、だから気持ちよくなんか……ないって言って、あひぃっ……」
最初は狭い肛門をぶっといもので貫かれる激痛ときつさで反発するどころではなかったハニーが、
それなりに慣れて口答えするようになってきている。
口とは裏腹に、アスタロの感触通りに慣れてきているのだろう。
人間ではとても無理だろうが、アンドロイドならでは、だ。
苦境に順応し、そこから反撃するように作られているのだ。
それが今は、はっきりと裏目に出ている。
激しい責めに身体が馴染む。
普通の女ではとうてい無理なきついセックスでも、ハニーなら受け入れられるという証明でもあろう。
アスタロは、むちむちした臀部をがっしりとつかむと、ぐいと大きく割り開いた。
谷間がなくなるほどに開かれた奥に、剛棒によってもう無理というほどに拡げられたアヌスが痛々
しく見えている。
ハニーが尻の底に空気の動きを感じる前に、アスタロはその隙間を埋めるように腰を進めた。
「ぐあっ……」
ぺたりとアスタロの腰がハニーのアヌスに直接ぶちあたった。
「どうだ、出来るだけ奥に入れてやったぜ」
「ぐぐ……ふ、深いわ……深すぎよ……お、お腹の奥まで……ああ……苦しい……」
ずぶずぶっ、ずるずるっと激しく肉棒が抜き差しされている。
男はもうペニスの長さいっぱいに出し入れをしていた。
30センチ近く中に押し込まれ、それがまた抜かれる。
合計60センチもの距離を、ずるずると肉棒が肛門や直腸の中を擦り上げているのだ。
たまらなかった。
それでもハニーは、もう苦痛はほとんど感じていない。
嫌がっているのは、敵に好き放題犯されているという屈辱感のせいだ。
野卑な敵に捕らわれて凌辱を受けているというだけでも死ぬほどの屈辱なのに、排泄器官を犯さ
れているという恥辱まで加わっている。
ハニーの電子脳の中は白い稲妻な走り抜け、スパーク寸前である。
そこへさらにアスタロの責めが激しさを増す。
ただのピストンだけでなく、様々な動きを加えたのだ。
指揮棒を振るように上下左右へと腰を回し、肉棒でアヌスをこねくり回す。
円を描くようにして、ハニーの肛門をさらに拡げようともした。
もちろん前後運動も激しく行なった。
しゃくりあげるように腰を使い、ハニーの裸身を持ち上げるように犯すと、美女はひぃひぃと喉
を鳴らした。
「ひぃあっ……き、きっつ……そ、そんな激しく動かないでっ……あああっ……」
しかし、その責めすら受け入れつつあるハニーの順応力の哀しさ。
痛い、苦しいという悲鳴が徐々に薄れ、次第にすすり泣きになり、今では熱い呻き声になりつつ
あった。
「あ、あああ……も、もういや……」
「いやなことがあるか。ほれほれ、感じるんだろうが」
「ち、違……ああっ……お尻……ヘンになるわっ……」
「ヘンになっていいのさ。これだけでけえ尻してんだ、きつく責めねえと満足できねえんだろ?」
「いやあ……あう、あうう……」
アスタロはハニーに教え込むようにして腰を突き込んだ。
そのたびに背を反らせ、呻き、のけぞった。
もう身体中がピンク色に染まってきている。
苦痛は失せたのだろう。
今は苦痛に取って代わろうとしている性的な快感に、ハニーが戸惑っている状態に違いない。
「な、なんでこんな……ああ、いやあっ……こんな……こんな、お尻を犯されて……」
「心配すんな。女はケツでも感じることが出来るんだよ。おめえがアヌス犯されて感じまくって
ても、別に不思議なこっちゃねえ」
「か、感じてないっ……そんなことないっ……あ、ああ……お尻ぃっ……」
ハニーの声の音色が明らかに変わってきている。
甘く熱く感じられる。
どうやら精神よりも肉体の方が早くアスタロの手管に下っているようだ。
それを知ると、巨漢は仕上げるかのように肉棒の動きを速めていく。
ハニーの豊満な尻たぶを潰すようにぶつかってくるアスタロの腰の音がぴしゃぴしゃと部屋に
響く。
同時に、粘液が滴り始めているアヌスとペニスの結合部がぬちゃぬちゃと粘った淫らな音を立て
ていた。
目一杯奥まで突き刺し、同じ速度で引き抜く。
それを厭きるほどに繰り返していると、ハニーの声も甲高いものに変わっていった。
「ひぃっ、だめっ、あっ、ああっ、もっ、こっ、壊れるっ、お尻どうにかなっちゃうわっ……」
アスタロの肉棒がハニーの直腸の内壁をごりごりっと擦り上げると、それに応えるかのように
アヌスが反応し、ぎゅっときつく収縮した。
さすがのアスタロも、その強い締めつけには堪えきれず、一気に穢れた欲望を吐き出した。
「くっ、いくぜ!」
「あああっ!」
ほぼ同時に、ハニーの肢体が、これ以上無理というところまで伸び上がり、痙攣した。
瞬間、頭の中が真っ白になった。
どびゅびゅっ。
どびゅるるっ。
びゅくくっ。
びゅるんっ。
びゅるっ。
びゅびゅっ。
熱い粘液がハニーの直腸の奥にぶちまかれた。
アスタロがびゅっと射精するごとに、ハニーのアヌスがきゅっと絞まる。
それを何度も繰り返して、ようやく長い射精が終わった。
「あ……ああ……」
「どうだ、よかったか?」
「……」
満足げににやつくアスタロから、ハニーは視線を外した。
いいも何もわからなかったのだ。
巨漢は見透かすように言った。
「意識がどこかへぶっ飛んじまうみたいだったろ?」
「……」
「それが普通なんだ。いいか、そういうのはな、「気をやる」ってんだ」
「気を……?」
「そうだ。おめえ、カマトトなのかどうか知らんが「イク」って言葉は知ってんだろ?」
「……」
女性の快感の頂点だということくらいは知っている。
オルガスムスとか言ったか。
アンドロイドである自分には縁のないことだろうとハニーは思っていた。
アスタロはまだ未練がましく腰を振りながら言った。
「今のがそうさ」
「え……」
「失神するかって思うくらいだったろ? そういうもんなんだよ、いくってのは」
「……」
「初めて尻を犯されていっちまうんだから、おめえも大したもんだ。というか、淫乱女だった
んだな」
「……」
「ま、いい。そういうのも嫌いじゃねえぜ。だがいいか、今度からいきそうになったら、ちゃん
と「イク」って言うんだぜ。それがマナーってもんだ」
アスタロはそううそぶくと、ようやく美女から離れた。
「あうう……」
まだ硬いままのペニスが抜かれると、亀頭部がアヌスを通り抜ける感覚に、ハニーが痙攣した。
ぬぷりと肉棒が外に出ると、追い掛けるように、さっき出されたばかりの精液が溢れかえる。
アヌスが呼吸するようにひくひくすると、そのたびに精液がびゅるっと吐き出されている。
腸液と精液のミックスした汚液が床を滴っている様子を、ハニーは薄れつつある意識の中で
ぼんやりと眺めていた。
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