「……」

姉の部屋に呼ばれ、カイムはリリのもとを訪れた。
リリは相変わらず、モニタで弟がハニーをいたぶる様子を観察していた。
姉は画面に目を向けたまま言った。

「来たね」
「……何か用か」
「用があるから呼んだのさ。おまえもハニーを犯るんだろ?」
「そのつもりだが」
「だったらよく見ておきな」
「……アスタロのやり方と俺のやり方は違うぞ」
「そんなことは知ってるさ。だけどね、これはおまえの時にも役に立つはずだよ。それと……」
「それと?」
「少しあたしに協力して欲しいからさ」
「何のことだ?」

それには答えず、姉は弟に椅子を勧めた。
カイムが座ってモニタを見ると、アスタロがハニーを殴り飛ばしていた。
水色の体色を持った男は、やや呆れたようにつぶやいた。

「いくらハニーがアンドロイドでも、アスタロのバカが遠慮なくぶちのめしたら、ぶっ壊しち
まうんじゃないか?」
「それは心配ない。如月博士の仕事はやっぱり大したものさ、あれくらいじゃ影響ないよ」
「……」
「ま、ハニーの方は相当堪えてるだろうけどね」

カイムが黙って画面を見やると、壁にぶち当てられてぐったりしているハニーをアスタロが
ひきずっているところだった。

──────────────────

画面の中。
アスタロの方は、姉たちに観察されていることなど、どうでもよかった。
今のこの男の頭の中は、この類い希なる美女のアヌスをいかに犯すかしか考えていない。
ただ、姉に言われた命令だけは面倒でも守らねばならない。
この巨漢にして、あのリリは畏怖すべき存在なのだった。
その姉の指示はふたつあった。

ひとつは、犯す前に必ずハニーを暴力で叩きのめすこと。
もうひとつは、犯す箇所──腰やその周辺を中心に痛めつけることだった。
意味はわからなかったが、従うしかない。
それに、強い相手を叩き潰してから凌辱するのは、サドのアスタロにはもってこいである。

目から火が出るほど強烈に壁へ叩きつけられたハニーは、背中に床の冷たさを感じて意識が
戻った。

「うう……」

気が付くと、足首を持たれて床をひきずられている。
部屋の真ん中でごろりと転がされた。

ここに囚われて今日で三日になる。
その間、僅かに休息が与えられるだけで、あとはこの大男に徹底的にぶちのめされた。
丸太のような腕で腹を殴られ、顔を張り飛ばされた。
短いが強靱な脚で思い切り蹴飛ばされ、宙に吹っ飛ばされた。
骨折や内臓損傷は当たり前だった。
しかし、それらの損傷も、体内にセットされている空中元素固定装置によって修復される。
そのため致命傷にはならないが、骨の砕ける時や筋肉断列する時、あるいは内臓が傷ついた時
の激痛は人間のそれと変わらないのである。
その苦痛だけでも発狂しかねなかったのに、アスタロはそれだけでは許さなかった。
むしろそれは前戯であり、本番は凌辱なのだ。
もちろん肛門性交である。
足腰立たなくなるほどに叩きのめされた後、今度は本当に足腰が立たなくなるほどにアヌス
セックスをされるのだ。

アスタロは犯す前に、必ずそうしてハニーに戦いを挑んできたわけだから、彼女が勝てば逃れ
られるチャンスもないではなかった。
しかし、この三日間ハニーはまったく食事を与えられていない。
空中元素固定装置によって、空気中から微量の栄養素を取得し、身体に取り込んではいるのだ
が、そんなカロリーではとても足りない。
ハニーの生命活動を辛うじて持ち堪えさせる程度が限度なのだ。
そんなフラフラの状態で戦わされるのだから、勝てる見込みはほとんどない。
加えて、仮にハニーが戦いを有利に進めると、今度はリリがレーザーでアスタロに加勢してくる。
勝ち目はないのだった。

「う……」

ハニーが起き上がろうとしたその時だった。
アスタロの太い腕が敏速に動いた。

「あっ……ぐうう!?」

大きな右手が開き、ハニーの腹部を鷲掴みしたのである。
ストマック・クローだ。
「胃袋掴み」という技ではあるが、実際には胃を掴んでいるわけではない。
胃は鳩尾の辺りにあるもので、ストマッククローはその下の腹筋を掴むのである。
ハニーが起きようとした瞬間を狙い、なめらかな腹部に腹筋が浮いたそこを掴んだのだ。

「うっ、ぐあああああっっ……!」

直に腹筋を掴まれる激痛に、ハニーはのたうちまわった。
アスタロの指がハニーの腹筋にめり込んでいる。
そして、そのまま彼女の身体を持ち上げた。

「おごああああっっ……!!」

腹筋が握りつぶされる。
腹筋が引き剥がされる。
もはや痛み以外考えることも出来ないほどの凄まじい苦痛だった。
ハニーは必死になって、いや無意識のまま両手でアスタロの腕を掴み、何とか逃れようとした。
しかし丸太のように太く、岩のように堅い筋肉の塊は、ハニーの指を通さなかった。

「ぐ、お、お、お……んおおおお……」

アスタロはハニーの腹筋を掴んだまま、ハニーの身体を持ち上げ、そのままぶらぶらと揺すり
さえした。
めり、めりと筋肉が剥がされ、ぶちぶちと断列するような音すら聞こえた。
ハニーの肢体がびくびくと痙攣し、手足の先がぶるぶる震えているのを見て、そろそろ限界と
見て、男は彼女を離した。

「あぐっ!」

どさりと女体が床に落ちた。
ハニーは身体を丸めて腹を押さえている。
ずきずきと鼓動に合わせて激痛が走り、燃えそうなくらいに熱かった。
そんな美女を、アスタロは無情にもまたいたぶる。
腹を押さえて苦悶しているハニーの両脚を左右の手で掴むと、そのまま逆さに持ち上げた。

「ああ……」

何をされるかわからない恐怖と、もうどうにもならない諦観で、ハニーは悲しげに呻いた。
その表情がそそるのか、アスタロは奇声を上げてハニーの両脚を割った。

「あああ!?」

右手にハニーの右足の膝、左手に左膝を持ったアスタロは、そのままぐいっと股裂きにした。
ぎりぎりとハニーの股間が広がる。90度、100度、120度の角度で拡げられていく。
たまらずハニーは股間を押さえた。

「い、痛いっ……やめて、やめなさいっ……ああ、さ、裂け……るぅっ!」
「くく……まだこんなもんじゃねえぜ。そらっ」
「ぐぅああああっっ!!」

アスタロはハニーの脚を掴んで両手をこねくるように回転させ出した。
ハニーの太腿が、腰を基盤にしてぐりぐりと回転させられる。
脚の付け根がごりごりと骨盤の関節部分に擦りつけられているのだ。

ごりごりごりっ。
ごき、ぼき、ぐきぃっ。

股関節がボキボキ鳴らされ、ゴリゴリと骨が当たる。
関節緩衝用のゼラチンがこそぎとられていく。

「おっ、おごあっ、うっあああああっ!!」

あまりの激痛で思考がまったくまとまらない。
股が裂ける。
骨盤が軋み、砕け散ってしまいそうだ。
ごりごり、ぼきぼきと関節が鳴らされ、回転させられて真っ赤になっている脚の付け根が痛々
しい。

全身、苦痛のための脂汗で滲んでいた。
しかし股間からは別の液体も滲んでいる。
アヌスからは腸液が、媚肉からはねっとりとした蜜がたらりと滴っていたのである。

──────────────────

「……我が弟ながら、ひどい責めをするものだな」

カイムはさすがに眉を顰めた。
だが姉の方は「あれでいいのさ」と嗤った。
弟が問うと、リリはクスクス笑いながら答えた。

「あの女……キューティーハニーはね、ああした方が味がよくなるのさ」
「味……?」
「ああ。つまりね、あの女はあたしらの見立て通り、あらゆる苦痛……これは肉体的なものも
精神的なものも含むけどね、そいつを乗り越える能力を持ってる」

もし、それが本当なら、確かに最強の戦士になれるだろう。
おまけにハニーはアンドロイドであり空中元素固定装置まで備えている。
不死身でもあるのだ。

「だけどね、その苦痛を和らげる物質ってのが媚薬でもあるのさ」
「媚薬だって?」
「正確には媚薬じゃないけどね。つまりドーパミンさ。こいつは肉体的あるいは精神的苦痛を
感じると、それを中和するために奔出されるものだ。けどね、同時に快感物質でもあるんだ」
「……」
「この辺のカラクリは人間と同じらしいね。けどハニーはアンドロイドだ。こいつの働きも
人間以上なんだよ。まあ戦闘用に作られたものだから、かなりのダメージを受ける想定をした
んだろうね。だからそれを中和するために出される快感物質も大量だし強力なんだ」
「……なるほど。つまり、あの女は痛めつければ痛めつけるほどに……」
「ああ。その疑似ドーパミンをたっぷり脳髄から出してくるってことだ。それで苦痛を乗り越
えて反撃し、敵を撃退するならそれでいいのさ。だから、それを許さず、ドーパミンを出させ
るだけ出させてから……」

凌辱すればいい、ということか。
ならばハニーは、ああしてぶん殴られたり拷問まがいのことをされながら、実は感じていると
いうことになるのだろう。
そう言うと、姉は頷いた。

「これもデータを取ってわかったんだけどね、同じ痛めつけるんでも、ポイントがあるらしいよ」
「ポイント?」
「そう。ああして腰を中心に痛めつければ、そこにドーパミンが集中するみたいだね。すると、
腰周辺の性感帯……アヌスだのオマンコだのがいっそう感じやすくなる……いいや、それだけ
でも感じてるはずなのさ」
「ほう」
「だからカイムもそうしな。あの女、処女らしいけど、そうしてやればバージンでもいかせる
ことが出来るだろうよ」
「……」
「それと、アスタロは興味ないみたいだけど、カイムはおっぱいだって好きだろ?」
「まあな」
「なら、あのでかいバストも痛めつけるんだね。ますます敏感になるだろうよ」

姉は面白そうな顔でモニタを見つめていたが、カイムの方は徐々に股間が硬くなってくるのを感
じていた。

──────────────────

「ああ……痛い……」

ハニーは股間、というより腿の付け根のあたりを手で押さえて苦悶した。
カッカと熱を持っている。
ずきずきと疼くように痛む。
本当に骨盤が砕けてしまったかのようだ。
まるで足腰がバカになってしまい、言うことを聞かない。
脚を動かそうと思っても、ほんの僅か蠢くだけだ。
痛みのためというより、もう感覚がなくなっている。
腰近辺をぶるぶる痙攣させながら、ハニーはずりずりと前へ這いずっていく。
散々叩きのめされた後は凌辱が待っているからだ。
脚がダメで、今日はいつもにも増して抵抗できそうにない。

それと、彼女は先日来感じている異様な感覚を得ていた。
この乱暴者に暴力を振るわれた後、身体がカッカと燃えるように熱くなるのだ。
そして腰の奥を中心に、身体の中まで熱を帯びてきている。
それが先日教えられた快感に近いものだと知り、激しく狼狽するのだった。
哀れな格好で逃げる美女を、アスタロは容赦なく捕まえた。

「ああ……いやあ……」

アスタロはハニーのむっちりした腰を掴むと、そのままぐいと持ち上げた。
四つん這いの格好だ。
とはいえ、もはや腕にも力が入らないのか、顔で上半身を支えているような状態だ。
尻だけをアスタロの方に向けている。

ハニーは何とか逃れようと腰をよじったが、どれほどの抗いにもならなかった。
筋肉男は嘲笑うかのように、己のペニスを尻の間に押し込んだ。
もう股間は前後の穴から漏れる女液でしとどに濡れている。
狭い肛門も、三日に及ぶ激しい性交によって、すっかりアスタロのものに馴染んでいた。
挿入を拒むものは、ハニーの理性しかなかった。
その理性も事前の猛烈な暴力行為によってほとんど消し飛んでしまっている。
もうその尻穴は凌辱魔の餌食になるしかないのだった。

「あ……あ、あむむ……」

その圧力にハニーは思わず口を開けた。
割り拡げられた尻たぶの底、ひくひく脅えたように震える肛門に、アスタロの逸物がぐぐっと
押し入っていく。
たくましすぎる肉棒を、小さなおちょぼ口がギシギシ言いながら受け入れていった。
よくこんな太いものが小さなところに入るものだと呆れかえるような光景だ。

「あ……ああう……お、お尻が……いやあ……も、もうお尻はいやあ……」

そう拒否しながらも、ハニーの美尻は醜い肉棒を飲み込んでいく。
カリの部分が通り抜けると、あっさりと言っていいくらい呆気なく根元まで沈んでしまう。

「あ……あ、あは……は、入って……入って……くる……いやあ……」

ハニーはぶるぶる痙攣していた。
この男の長大なものを根元まで受け入れると、腹の底まで埋め込まれている気がした。
ヘタに動くと、その太さや硬さをいやというほど思い知らされる。
みっしりという感じでお腹いっぱいにペニスが入っている。
腹の中まで占領された気がする。

アスタロの方は、わなわなと身悶えるハニーの動きを愉しんでいた。
苦悶した美女が身動きすると、その僅かな動きが刺激となって、アスタロのペニスをさらに
太く大きくさせていく。
徐々に太くなるそれは、ハニーのアヌスを内側から限界まで拡げきった。
充分に勃起させると、アスタロはハニーの腰を掴んで、その腸管に深々と差し込んでいく。
ハニーの悲鳴を聞きながら、力強くというより乱暴に突き上げていった。

「あ、ううっ……う、動かないで! ……ひぃっ、し、しないで……抜いてぇっ……あああっ
……」
「へっ、純情ぶるんじゃねえよ。このでかいケツは、もうすっかりアナルセックスの良さを
知ってるだろうが」
「しっ、知らないっ……そんなの知らないわっ……ああっ……」
「そうか? なら徹底的に教えてやろうじゃねえか」
「いらないっ……そんなのいらないわよっ……いいから早くやめ、ああっ……」

普段、そんな声を出すとは思えない正義のヒロインは、つんざくような悲鳴を上げて逃げよう
とする。
腕で這いずるようにして前へ行こうとするのだが、肛門には杭のように深々と肉棒が刺さって
いる。
おまけに太い腕が美女の細腰をがっしりと掴んでいるのだ。
動こうにも動きようがなかった。
アスタロの腰が前後に激しく動き出す。
そうなるとハニーはもう諦めたように「ああ……」と呻いて、その身を任せてしまうのだった。

尻穴を犯される苦悶の悲鳴からすすり泣きに変わり、それが喘ぐような呻き声に変化する。
その間隔が、犯されるごとに短くなってきていた。
そして、肛門が裂けるような苦痛が薄れていき、アヌスや腸の粘膜を擦り上げられる時に感じ
る異様な快感が訪れるのが早くなる。
腰の奥が熱く、疼くようなもどかしさがこみ上げてきた。
肛門も腸の中もただれたように熱を持っている。
その熱がハニーの頭の中までも白く灼いていく。

「やあ……やあっ……ううんっ……んむうっ……」

ハニーの意志を無視して飲み込まされた肉棒を、これも意志を無視してアヌスがきゅっ、
きゅっと締めつけていく。
その生々しさ、女穴の不可思議さに、アスタロも昂奮して突き上げる。
アスタロは女の腰を掴んで揺さぶり、腸の奥深くまで打ち込んだ肉棒を大きく上下させた。
腸管の襞がペニスの先で抉るように擦られ、痺れるような刺激がハニーの脳神経にまで届いた。

拒むように絞まっていたアヌスも、アスタロの動きに合わせるかのように、緩んだり締めたり
を繰り返すようになっていた。
その頃にはハニーの身体もすっかり柔らかくなっている。
行為を拒絶し、身体を固くしていたはずなのだが、こうして犯されていき、肉体が順応して
いくと、ウソのようにしなやかになってしまう。
明らかに彼女はアナルセックスによる快楽を感じていたのだ。
その証拠に、ハニーの美唇から漏れるのは、もはや悲鳴ではなく、快感を堪えているとしか
思えない呻き声と、隠しようもない喘ぎ声になっていた。

「あ、あはあ……だめ、いや……あああ……き、きつい……」
「そうきついとか苦しいとか言うなよ。毎日毎日何度も犯られてんだ、そろそろ慣れただろうが」
「そ、そんなこと言ったって……きついものはきついわ……あ、あうう……」
「どうしてそんなにきついんだ?」
「……」

ハニーは口をつぐんだ。また恥ずかしいことを言わせようとしているのだ。
この男、無理矢理ハニーに羞恥を煽るような言葉を口にさせようとする。
ハニーは知らなかったが、これもリリの指示なのだ。
言葉でも責めて、精神的に追い込め、と。
その方が早く絶頂まで押し上げることが出来るはずだというのだ。

兄のカイムは言葉で女を嬲るのが好きなようだが、アスタロはそんな面倒はことは好みでない。
ただ肉穴で犯れればいいだけだ。しかしハニーを犯すようになって少し考えを変えた。
この強い美女が悶え苦しむ顔を見るのもいいが、羞恥に歪む美貌というのもなかなかそそる
ものだと知ったのだ。
そしてハニーが激しく絶頂する美貌は、女にあまり関心のないアスタロをして、昂奮させる
フェロモンがあったのである。
アスタロはぐぐっと思い切り深くまで腰を送って聞いた。

「ほれ、なんでだ?」
「ああっ、深すぎるっ……」
「言えよ。ほれ」
「く……ふ、太いからよ……」
「何がだよ」
「あ、あんたのが硬くて……太すぎるのよっ……だからきつくて、苦しいに決まって、ああうっ
……」

ハニーが恥ずかしい言葉を口にすると、「ご褒美」だと言ってアスタロはズンと奥深くまで
腰を使った。
拡げられ、谷間のなくなった尻の狭間に巨漢の腰がぶちあたる。
岩のように硬くなった亀頭部が、直腸のいちばん深いところの粘膜を抉り上げると、ハニーは
たまらず達してしまった。

「うっ、ぐぅああああっっっ!!」

ハニーはビクビクッと大きく痙攣し、直後、ガクリと這い蹲った。
その髪を掴むと、アスタロは美女の貌を持ち上げた。

「この野郎、いく時ゃ「イク」と言えと言ったろうが」
「ああ……」
「ああ、じゃねえ。ようし、ちゃんと言えるようになるまで犯ってやるからな」
「い、いや……もういやよ……あ、ああっ!」

まだアスタロは射精しておらず、男根も萎えていない。
いったばかりの熱い粘膜を再び硬いもので引っかき回され、ハニーはフラフラになりながらも
反応していく。
ペニスの付け根まで見事にくわえこんだ肛門がきつきつだ。
それをさらに奥まで貫き、腸管の内壁を抉り上げてやると、ハニーは大きく口を開け、首を
振りたくった。
苦痛で呻いているのか、アナルを犯されてよがっているのか、見た目だけではわからない。

大男は、直腸を何度も激しく突き立て続け、ハニーの理性と矜持を打ち砕いていく。
ひと突きごとに女が崩れ、身体がくにゃくにゃしてくるのがわかった。
アヌスが軋んで苦しいのか、ハニーは口を開けっぱなしだ。
漏れ出るのは喘ぎのみとなっていた。

「ああっ……あああ……ひんっ……あっ、ひぃっ……あううっ……」

人並外れたパワーと男根を持つ巨漢に思うさまアヌスを犯され、ハニーの心が軋み始めた。

「あ、ああ……いい……」
「ん? なんてった、おい?」
「い、いいっ……」

今までに経験したことのないほどの疑似ドーパミンが放出され、ハニーの肉体と精神を狂わ
せていく。
彼女を護るためのシステムが、彼女の性の地獄へと招いているのだ。

お尻が、肛門が熱い。
腰の奥も内臓も燃えるように熱を持っている。
アスタロの肉棒で突かれるごとに、その熱量がぐんぐんと上昇していく気がする。
ハニーの頭の中は、生成される脳内麻薬に冒されていた。

「ああ、お尻っ……お尻、いいっ……」

それまで、うつぶせになったハニーをアスタロが上から押し潰すように犯していたのだが、
今ではハニーの方が自ら尻を持ち上げてより深い挿入を望んでいた。
そうやってハニーが浮かせた尻を再び押し潰すかのように、アスタロがペニスを根元までねじ
込んでいく。
さらに高まった挿入感と粘膜への摩擦感で、正義の美女は恍惚とした美貌をそらしていった。

「ああっ……くぅっ、いいっ……お尻、たまんないっ……」
「へへへ、そうか、そんなに気持ちいいのか」

男の言葉にまったく逆らわず、美しいヒロインはガクガクとうなずいた。
アスタロは嬉しそうに腰を使いながら聞いた。

「どう、たまんないんだ。言ってみろ」
「ああう……お、おっきいのが、ああ……お、お尻を抉って……」
「お尻じゃねえ。お尻の穴だ」
「く……お、お尻の……穴を、抉って……擦られて……き、気持ち、いいっ……ああっ、ふ、
深いぃっ……」

アスタロの抽送が見る見る速くなっていく。
長大なペニスをめいっぱい使った激しい律動に、ハニーはしなやかな肢体をのたうちまわさせて
よがっていた。
今日で三日も、こうして激しく犯され続けたハニーの直腸は、もうアスタロの肉棒の形をすっ
かり覚え込んでしまったかのようだった。

野太いものをくわこまされ、精一杯拡げられたアヌスも苦しげに収縮しているが、それがまる
で挿入されたものを離さないといっているかのようだ。
腸管も、内部で暴虐の限りを尽くす肉棒を優しく包み込み、襞でじわじわと締めつけていく。
男の動きに合わせて蠢くアヌスと腸襞の心地よさに、アスタロも思わず漏らしそうになる。
負けてなるかとばかりに責め口を変えた。
それまでの直線攻撃に加え、今度は突き込む角度を変えた。
右から左へ突き入れたり、下から上へと突き上げる。今までとは違った場所を攻撃され、新た
な性感がこみあげてくるのか、ハニーはのけぞるようにして喘いだ。

「ひああっ……だ、だめっ、そんなっ……そ、そこっ……ああ、いいいいいっ……ひぃっ……
す、すごいっ……」

アスタロの巨根に犯され、もはやアヌスも赤く爛れてきている。
めくり上げられ、めくり込まれる粘膜は薄紅色に爛れきっていた。
分泌される腸液でぬめぬめと妖しく光っている粘膜を伝い、肛門も腸からの粘液でべとべとに
なっている。
責めるアスタロの肉棒も、ハニーの腸と肛門から受ける熱で燃えるように熱くなってきていた。
収縮も激しくきつくなる一方で、今にも射精してしまいそうだ。
この女、アヌスを犯されていているというのに想像以上に感応してきている。
そう考えるだけでも巨漢は達してしまいそうだ。
きゅっと絞まるアヌスの締めつけを堪え、大きな手でハニーのバストを愛撫した。

「ああぐっ……!」

それは乳房を揉むなどといったものではなかった。
根元をぎゅうぎゅうと絞り上げるようなものだ。
柔らかい乳房の部分を揉みしだくのではなく、その下にある胸筋を揉んでいるのだ。
もみもみというより、ゴリゴリと筋肉を揉みほぐされ、ハニーは喘いだ。
女に対する愛撫ではない。
筋肉を責め苛まれているようなものだ。
なのにこの正義のヒロインは、その行為に痺れるような甘美さを感じ取っていた。
きつく責められることにより、脳内麻薬の分泌を促しているということもあるだろうが、それ
以上に、三日に渡るアスタロの乱暴なセックスに肉体が馴染んでしまったことが大きいのだろう。

「どうだハニー! さすがにまいったか! 俺様に犯される良さがわかったろうが!」
「ああ、いいっ……お尻、どうにかなるわっ……き、きついっ……あひぃっ、捻らないで! 
お尻の穴がねじれちゃううっ……」

もうハニーに羞恥心も恥辱感も消え失せていた。
敵に犯されているという屈辱もなかった。
あるのは、アナルを犯される快感のみとなっていた。

「ああ、もうっ……あああっ……」

ハニーの肢体が小刻みに震えてきた。
身体がしなり、弓なりになっていく。
アヌスは今日最大といっていい締め付けを見せてきていた。

「だっ、だめえっ……あああ、い、いく……ああ、いっちゃううっ……」
「よし、言えたな。じゃあいけ、存分にな」

アスタロはそう言うと、腸管から襞をこそぎとるように激しく突き込んだ。
腰を密着させていちばん奥まで入れると、そのまま腰を回転させてぐりぐりと内部を抉る。

「んおおおっ……い、いくっ……いっっくうううっっっっ!!」
「おおっ……おおう!!」

全身の神経をアヌスに集中させ、その刺激を受け止めたハニーは、そこで頂点に達した。
ペニスを咬みきるかと思わせるほどの締めつけを受け、アスタロも呻いて射精した。

どびゅびゅびゅっ。
どぼどぼっ。
どびゅうっ。
びゅるるるっ。
びゅくっ、びゅくくっ。

アスタロは遠慮なくハニーの腸管に夥しい量の精液を放った。
それはアスタロの尿道が痛くなるほどどろどろと濃く、そして激しい勢いで噴き出ていた。
ペニスをきゅうと締めつけるアナルを押し返すように、びゅるるっと射精の発作が続く。

赤く爛れた腸管の粘膜に、どろりとした白濁液がひっかかる感覚。
襞の隙間に塗り込まれ、精液が腸に染み込んでいく感覚。
それらが渾然一体となって、ハニーの脳裏を淫らに染めていく。

「ああ……す、すごい……すごい量……こ、濃いのが、こんなにいっぱい……出てる……」

気をやった衝撃で大きく仰け反った身体がくたりと横たわると、アスタロがペニスを抜いた。
大きなものを無理にくわえこまされた肛門は閉まりきらず、ぱっくりと口を開けている。
そこから、いやというほど吐き出された精液が逆流してきていた。
その白濁が滲むアヌスに、アスタロは再び硬くなった肉棒を押し当てていった。




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