「……どういうことかしら?」

キューティーハニーは訝しんでいた。
アスタロに肛門を凌辱され続けて五日間。
もうこのままこの男に汚され続けて生きるのかと絶望し始めていた矢先だった。
一週間目に現れたのは筋肉の塊のような巨漢ではなく、目の前にいる青い男だった。

肌が、というより全身が青い。
一瞬、裸なのかと思ったがそうではなかった。
身体に密着するダイバースーツのようなものなのだろう。
だが、それにしても肌と着衣の境界線が見えない。
もしかすると人間ではなく、ハニーのようなアンドロイドなのかも知れなかった。
いずれにせよ、ハニーはアスタロによる肛門性交地獄から解放され、再度、透明壁に覆われた
戦闘ルームに連れて行かれたのである。

「どう思う?」

男は感情のこもらぬ声で訊いた。

「さあね。武器までくれたってことは、あなたと戦えってことかしら?」

ハニーは澄んだ声で言った。
もう、あの凌辱で見も世もなくよがりまくったことなどウソのように平静に戻っている。
彼女は、痛めつけられている間や、凌辱されているうちは脳内麻薬を分泌するが、そうでない
時は当然普通である。
従って、肉体的あるいは精神的苦痛を与えられなければ普段のハニーでいられるわけだ。

理論的には、現状のハニーは生涯を肉奴隷で終わることはあり得ない。
24時間のべつまくなしに犯されていれば別だが、現実的にそんなことは無理なのだ。
そしてハニーであれば、例え一日のうち23時間犯されていたとしたとしても、残りの1時間
ありさえすれば逆転は可能なのである。
この女を従順とさせるのは至難の業と言えた。

長姉のリリはそのことに気づいていた。
だからこそ、こうして段階的に絶望感や屈辱を与え続け、その強靱な精神力に揺さぶりをかけ
ようとしているのだ。
アスタロに痛めつけさせ、肛門を犯させる。
今度はチャンスを与えるフリをしてハニーに希望を持たせ、それを打ち砕く。
その上でまたしても女の誇りをすりつぶすような責めを加えるのだ。

それはカイムが引き受ける。
正義と希望を疑わないこのカマトト女を徹底的に貶めたい。
それが姉弟の望みだった。
それとは別に、姉には他の目的もある。
空中元素固定装置の秘密と新媚薬の開発だ。
それはカイムの仕込みが終わってから、リリが直接やるつもりだった。

ハニーはもちろんそんなことは知らない。
知らないが、知っていても変わりはない。
敵がどんな思惑だろうと、それにうかうかと乗るわけにはいかない。
罠のつもりでハニーに機会を与えたのなら、それを心底後悔させてやればいいだけだ。
やることはひとつだけ。
マルコキアス姉弟を叩きのめしてコスプレシティに平和を取り戻す。
そして直慶たちのもとへ帰るのだ。
ハニーは不敵な笑みすら浮かべてフルーレを構えていた。

「!」

カイムはハニーの問いに答えもせず、いきなりかかってきた。
青い稲妻が正義の美女へ襲いかかった。
まさに雷光としか見えぬ速さで斬りかかったカイムは、驚きの表情を浮かべてハニーを見ていた。

「おおっ……」
「ふうん」

カイムの繰り出した剣を、ハニーを難なく受け止めていたのだ。
今までカイムの一撃を受け止めた敵手はいなかった。
一方のハニーも別の意味で驚いていた。
敵の剣の速さに驚嘆したのではない。
カイムの武器が肉体の一部だったことが意外だったのだ。
彼は剣を持っていたわけではなかった。
右手が刃物となっていたのである。
腕全体として見れば、まるで右腕が小銃で右掌が銃剣のようなものだ。
どう見ても生身の人間とは思えない。

「……やっぱりあなたもアンドロイドか何かなの?」
「残念ながら違う」

ハニーの受け身に衝撃を受けながらも、カイムは落ち着いた口調で答えた。

「俺は人間だ。姉貴にちょいと身体をいじられてはいるがな。おまえのような機械人形ではない」
「……」

ハニーはギリッと歯を噛みしめた。
怒ったのである。
自分を機械だと罵ったからではない。
機械人形という言葉が、ハニーを作り出してくれた如月博士を侮辱していると思ったからだ。

「……それなら、その機械人形の力を見せてあげようかしら」

ハニーは、カイムの腕剣と噛み合っていたフルーレを振るって、一端離れた。
すぐにカイムが向かってくる。
今度は両手を振り上げていた。
見ると左手も刃物になっている。
ただ右手とは異なり、剣というよりは太い錐のようだ。
この両手で相手を切り刻み、あるいは突き刺して殺してきたのだろう。
動きは、まさに目にも留まらぬほどに俊敏だ。

だが、それ以上にハニーの動きが素晴らしかった。
まるでカイムの動きを読んでいるかのような行動で、敵手を空振りさせる。
運良くハニーの身体の向かった切っ先も、美女のフルーレによってあっさりと払い除けられて
しまう。
うまくいかない。
カイムに焦りが見えてきた。
実のところ、カイムに技らしい技はない。
身体能力、運動能力で人間を圧倒しているため、細かいテクニックは必要ないのである。
これはアスタロも同じだ。
人外のパワーを持っているから、少々の技量など問題にしないのだ。

ところが今回の相手はキューティーハニーである。
決してアスタロもカイムもハニーを舐めていたわけではない。
しかし、精々が人間か戦闘用ロボットに毛が生えた程度だろうと見くびっていた面がある。
ハニーの実力はそんなものではなかった。

「く……」

カイムは、極めて珍しく焦ったような呻きを洩らした。
過去にはなかったことである。
だんだんと攻守が入れ替わってきている。
攻めている時間は、カイムよりハニーの方が多くなってきていた。
しかもカイムはハニーと違って、敵の攻撃を受け流す技はない。
常に冷静なはずの長兄の額に冷や汗が流れていた。

─────────────────

「……」

研究室では、相変わらずリリがモニタで観察している。
その顔が少々歪んでいた。
わからないのだ。
理論的数値の上では、カイムとハニーでは能力的に前者が勝っているはずなのだ。

ハニーの、過去の戦闘データやアスタロとの戦いのデータを検討してみると、彼女の能力は
概ね人間の4倍といったところだ。
一方のカイムには、運動能力や瞬発力で人間の出しうる数値の8倍は出せるようにしてある。
剣術で多少劣っていたとしても、充分にいけるはずである。
なのに、実際にはカイムの方が明らかに押されている。
不思議に思って、現在の戦闘を数値化してみた。

「これは……」

驚いた。
ハニーの運動能力、瞬発力は、瞬間最大風速ではあるが、人間の10倍以上の数値を叩き出し
ているではないか。
よく調べてみると、他にも動体視力や反射神経の数値も大幅に上昇しているようだ。
なるほど、これではカイムでも勝てないだろう。

「だけど何なの、この現象は……。あのハニーという女の身体にはどんな秘密が……」

ますますキューティーハニーをものにしたくなってきていた。
生体解剖にかけてやろうかとほくそ笑んでいると、カイムの方がどうにもまずくなっている。
リリは舌打ちしてレーザーの用意をした。

─────────────────

「うっ」
「やった! ……あら?」

ハニーのフルーレが見事にカイムの右上腕部に突き刺さっていた。
手応えもあった。
しかし次の瞬間、カイムは無造作に刺された腕を振り回して切っ先を抜いたのだ。
これは何だ。
アスタロのみたいに、岩のように硬い筋肉ではなかった。
ハニーの剣は腕を突き抜けたのである。
男はそれを簡単に抜き去った。
その瞬間、わずかに飛沫が飛んだように見えた。
痛みはなさそうである。
呻いたのは刺されたことに驚いたからのようだ。
アンドロイドではないと言っていた。
ハニーは確認すべく、もう一度カイムを刺した。
今度は左腕である。

「……」

カイムは避けようともせず、左の二の腕に剣先が刺さった。
今度は声も出さなかった。
逆にニヤッと笑うと、右手でフルーレを掴み、あっさりと抜いた。

「へえ……そういう改造人間なわけね」

今度はハニーにもわかった。
液体状なのである。
どうも液体金属のような体質らしい。
それをどうにかして人型にまとめているのではなかろうか。
しかし人間らしいから、恐らく皮膚が流体化しているのだろう。

「わかったか? 俺にそんな攻撃は無意味だ」
「そうかしら? じゃあ、こんなのはどう?」

カイムのセリフが強がりなのはハニーにもわかる。
もしカイムの言葉通りなら、無理をしてハニーの攻撃を避ける意味はないのだ。
ということは、腕への攻撃は効果がないとしても、他の部分へならダメージが与えられるの
だろう。
まさか全身に神経を行き渡らせないわけにはいくまいから、四肢はともかく身体の中央部には
主要器官があるはずだ。
そこを狙うしかない。

言葉とは裏腹にカイムの攻撃が甘くなってきていた。
焦っているのだ。
それを見取ると、ハニーの方はかえって落ち着く。
盛んに繰り出してくる両腕の攻撃をかわし、狙いを定めて心臓部へとフルーレを振るった。

「くっっ!」

カイムもさすがに改造人間だけあって、すんでの所でハニーの攻撃をかわした。
心臓への致命的一撃は避けることが出来た。
ハニーの剣は彼の左肩を掠っただけに終わった。
しかし、それによりハニーの考えの正しいことがわかった。
左肩は切っ先で傷つき、出血していたのである。

「ふふっ、やっぱり手足以外は痛いんでしょ?」
「……」
「それがわかれば、もうあなたに勝機はないわ。今まであなたに殺されてきた人たちに詫びて
覚悟なさい!」

カイムの顔に恐怖の色が浮かんだ瞬間だった。
不可視光線がハニーに命中した。

「ぐっ……!」

またレーザーだ。
アスタロの時と同じだ。
第三者の介入を失念していたハニーは、慌てて周囲を見回した。
発射器はどこにあるかわからない。
それを意識しながらカイムと戦わねばならないのだ。
ハニーの右腿からわずかに出血の跡が見える。
大したケガではないが、どこに敵がいるかわからないというストレスと緊張は大きい。
その隙を見逃すカイムではなかった。

「どこを見てる、敵はここだ!」
「……!」

ハニーはカイムの剣に気づき、すぐに身を躍らせて避けたものの、レーザーに気を取られて
いた分、反応が遅れた。
カイムの左腕──円錐状のゴボウ剣──が、ハニーの左胸に突き刺さった。

「ぐっ……」

刺さりはしたが、ほんの切っ先である。1センチ刺さったかどうかというところだ。
もちろん刺された鋭い痛みは走る。
ハニーは苦痛に顔を歪ませた。
いったんフルーレを捨てると、両手でゴボウ剣を掴む。
左腕の攻撃で助かった。
右腕剣だったら、こんな風に手で握ることなど出来なかったろう。

キューティーハニーは痛みを堪えつつ、ゴボウ剣を握りしめた。
ぐぐっと両腕の筋肉が盛り上がる。
弟のアスタロが見たら涎を流す光景だろう。
絶対的優位に立ったはずのカイムの顔に驚きの表情が浮かんだ。
僅かずつではあるが、左腕が押し返されているのだ。
ハニーは両手でゴボウ剣を掴み、刺さった左胸から抜き去ろうちしている。

刺す側とそれを押し返す側。
どう考えたって刺す側の方が力が入れやすいし、刺された側が押し返すなど、常識を越えた力と
精神力が必要はなずだ。
それをこの女は──キューティーハニーはやっている!

ハニーが押し返しだしたと思った時、またしてもレーザーが走る。
今度は左腕の筋肉をえぐり取っていた。

「あうっ!」

ここだと思ったカイムは左腕に力を込めた。
右腕も添えて、ハニーの左胸を貫こうとした。

「あぐっ……」

ハニーはすぐに出血している左腕も加えて押し返そうとしたが、もうさっきまでの力は入ら
ない。
押し返すどころか、逆にだんだんと刺し込まれていった。

「ぐぐ……んんん……」

ゴボウ剣を掴んでいるハニーの掌に汗が滲み、滑るように剣が胸へと刺さっていく。
豊満なバストの真上、乳首のやや上あたりに非情の刃が食い込んでいった。
1センチ、1.5センチ、2センチと、徐々に胸肉に剣が沈む。
ハニーの美貌が苦痛で歪んでいる。
5センチほど切っ先が胸に沈んだところで、カイムはハニーを抱き寄せた。
右腕をハニーの背中に回し、ぐっと自分に引き寄せる。
同時に左腕のゴボウ剣に思い切り力を込めた。
その瞬間、剣がハニーを貫いた。

「ぐはああっっっ……!!」

ハニーは激痛で大きく首をのけぞらせた。
カイムのゴボウ剣は、ハニーの乳房を突き通し、その下の内臓を貫通して肩胛骨を砕き、背中
へと剣先が突き抜けていた。

「ぐおおお……」

地獄の激痛がハニーを襲った。ここまでの傷を負ったことは過去にない。
骨を砕かれ、心臓を貫かれた。
人間と違い、それが致命傷になるわけではないものの、凄まじい痛みは一緒である。
ハニーの下半身がぶるぶると痙攣している。
死ぬほどの激痛に耐えているのだ。
何とか倒れないよう、精一杯無理をしていた。
そんな健気な努力をカイムは打ち砕いた。
ゴボウ剣を左胸に刺したまま、今度は右腕の剣でハニーの腹を刺したのである。

「あぐうっっ!!」

臍の下あたりを正面から刺された。
剣はハニーの細いウェストをあっさり貫通し、背骨をわずかに外した位置から背中に突き抜けた。

「ぐ……ぐぐう……」

刺された左胸、腹部からダラダラと出血している。
人間なら溢れんばかりの出血だろうが、そこまでの量はなかった。
早くも傷口が修復されてきているのかも知れぬ。
カイムもそう思ったのか、左胸に刺していたゴボウ剣を引き抜くと、今度は右胸に刺突した。
ハニーは苦鳴があげる暇もなく、男は右腕を腹から抜くと、右の脇腹から左の脇腹へと一気に
横へ刺し貫いた。

「ぐぅあああああああ〜〜〜〜っっっ……」

カイムはサディスティックな色に染まった目を光らせ、次々とハニーを串刺しにしていった。
もちろん姉に言われたことを守っている。
性感の強そうな箇所を集中的に攻撃したのである。
左右の乳房や臀部、下腹部。
たくましく発達した太腿にも遠慮なく突き刺した。

「ぐはっ……ごぼっ……あ、あぐうう……」

ハニーは血まみれだった。
苦鳴を絞り出す美唇からも血がこぼれている。
血で滑ったのか、はたまたもう限界なのか、ハニーがガクリと両ひざを床に着いた。

身体中が熱かった。
あちこち刺されて、内臓はもうめちゃめちゃになっているに違いない。
腹の中も胸も燃えるように熱かった。
熱いのは内臓だけではない。
刺された乳房が熱かった。
尻たぶも下腹部も──陰部も火がつきそうだ。
腰の奥からカッカと燃え盛るようなものがこみ上げてくる。
まるでアスタロにアヌスを犯されていかされた時のような感覚なのだが、それを思い出す余裕が
ハニーにはない。

ハニーの脳髄は、苦痛を一刻も早く和らげるべく限界いっぱいに疑似ドーパミンを放出している。
体内の空中元素固定装置もフル回転で稼働し、重傷の傷を回復させていた。
そのせいか、肉体が燃えるように熱を持ってきている。
傷口が熱くなっているのは、もちろん治癒しつつあるからだ。
だが、それだけではない熱がハニーの肉体を包み始めているのだ。

なぜか媚肉も濡れてきていた。
コスチュームも空中元素固定装置で修復されていたが、その股間がぬるぬるする。
汗とは別の液体が女陰を汚していた。
声もなく倒れ伏したハニーに、カイムが音もなく近寄った。
うつぶせになったまま、背中が上下している。
荒い息づかいも聞こえた。
死んでいない。
これだけの損傷を受けながらも生きているのだ。

「ああ……」

カイムは無造作にハニーをひっくり返すと、股間を守る布を破りとった。
剥ぎ取られたコスチュームの一部は、ねっとりとした糸を引いている。
剥き出しになった美女の股間は、柔らかい若毛が恥丘にへばりついていた。
媚肉は割れ、内部の生々しい「女」をさらけ出している。

(ま、また……犯される……)

アスタロの時も、嵐のような暴力の後、たっぷりと凌辱された。
カイムもそうする気なのだろう。
また恥ずかしいお尻を犯されるのかと思うと身震いがしたが、どうにも動けない。
まだ完治していないのだ。

「み、見ないで……」

ハニーは顔を赤らめて逸らした。
青い男は、ハニーの右足を持ち上げて股を大きく開き、その中心部をまじまじと見ている。
掴んでいる足首から、カイムにハニーの怯えが伝わってくる。
見られたくない女の秘密をすべて見られている羞恥と屈辱に、正義のヒロインは小刻みに震えて
いた。
手のひらで腿をさすってやると、ビクンと電気が走ったような動きを見せた。
初々しい、処女のような反応だ。
そう思ってカイムは気づいた。
この女、処女である可能性があるのだ。

巨漢の弟が散々犯し抜いたものの、挿入したのは口と肛門だけだ。
もともとバイセクシャルだったアスタロは、膣に興味はない。
その弟の言によると、ハニーは性経験はなさそうだ。
見た目、25,6歳に見えるから、もしかしたら人間の男に抱かれている可能性はあるが、彼女
の使命や行動からいって、その確率は低そうだ。
別段、カイムはヴァージンにこだわりはないが、アンドロイドのそれがどうなっているのか、
少し興味がわいてきた。

「いっ、いやあっ!!」

男の手が股の真ん中に伸びてくる。
すでにほころんだ割れ目に指を這わせ、その頂点にある肉豆をしごいてやる。
クリトリスをいびると、ハニーは敏感な反応を示した。

「ああっ……んっ……んっ、く……くうっ……あっ……」
「……ふふん、なかなかよさそうだな」

膣をほじくられ、クリトリスを指で擦られ、ハニーは身を捩らせて呻いた。
徐々にではあるが、身体の自由が戻ってきているようだ。
指が動くごとに、ねちゃねちゃ、ぬちゃぬちゃと淫猥な音を響かせ、ハニーの洩らす蜜が絡みつく。
腰がうねり、長い脚をもじもじさせてきた。
いやなこともいやなのだろうが、カイムのもたらす甘い刺激に身体が感応してきているのだろう。

「ううっ……や、やめ……あっ……どっ、どうして、こんないやらしいことばかり……んんっ……」
「どうして、だ? 決まってる、おまえの、その美味そうな身体をいただくためだ」
「……」

やはりそうだ。
この男も自分の身体を求めてきている。
また、あの気も狂いそうな恥ずかしさに耐え、性の大波に飲まれなければならないのか。

「もうやめて」と喚く声を詰まり、苦しげな恥ずかしそうな呻き声に変わった。
カイムの指が、とうとう媚肉の中に入り込んできたからだ。
中指が中程まで入り込んだ時、ハニーがつんざくような悲鳴をあげた。
さすがにカイムも驚き、指を抜いた。

「なんだ、死にそうな声を出して」
「……」
「どうせ犯されることはわかってるだろう。だいいち、アスタロにいやというほど犯されただろ
うが」
「で、でも……」

ハニーは戸惑ったような美貌をカイムに見せた。

「……男は初めてか?」
「……」
「アスタロはああいう趣味だからな、男でも女でもケツの穴しか興味はない。だから前は……
オマンコは手つかずだったろう?」
「!!」

一瞬、ハニーは目を見開いてカイムを見たが、またすぐに顔を逸らせた。
カイムにはその反応だけで充分理解できた。

「……なるほど。オマンコは初めてなわけだな」
「……」
「ま、いい。俺はどっちかというと練れた女の方が好みだが、処女が嫌いってわけでもない。
まして、処女のアンドロイドなんてのは初めてだ」
「い、いや……」
「心配するな。いくら機械人形だからって、ちゃんと人間の女のように扱ってやるさ」
「いやああっ……あっ……ああ……」

カイムは再び膣に右手の中指を挿入し、左手を乳房に伸ばした。

「うっ……」
「ほう、感じやすそうな声だな。アスタロはおっぱいなぞ興味ないから、ここは放って扱かれ
たんだろう。俺はたっぷり揉んでやるからな」

戦いの際に邪魔になるだろうと思われるほどの巨乳が、カイムの青い手の中でぐにぐにと形を
変え、弾む。
指が大きな肉塊に沈み、その圧力が甘い快感となってハニーの肉体に浸透していった。

「ああ……む、胸は……ああ……」

乳房を揉み込んでいると、コスチュームを押し上げるようにして乳首が勃起してきた。
そこを指でコリコリ潰してやると、ハニーは背中をぐぐっとのけぞらせて唇を噛みしめた。
恥ずかしい声を洩らすわけにはいかないと思っているのだろう。
だが、カイムが胸肉を責め出すと、膣の方も連携して反応していった。
もう中指はすっかり膣に埋まっている。
それを出し入れしていると、掻い出されるように愛液が零れだしてくるのだった。

「んっ……んあっ……だ、だめ……」
「感じて感じて仕方がないってところか。いやらしい女だな」
「ち、違う……こ、これは、身体が勝手に……あうっ……」
「ほう、勝手に感じる身体なわけか。おまえ自身もおまえの身体みたいに素直になったらどう
だ? 気持ちいいんだろうが」
「ち、違うと言って……ああっ!」

カイムもサドである。
ただ、アスタロやリリと異なり、肉体的に虐めるというよりは言葉で精神的に虐めるタイプだ。
彼は、ハニーが口答えするごとに乳房を揉み、膣を抉り、クリットを嬲って、それを封じた。
いかに口で抗おうとも、おまえの身体は感じていると知らしめているのだ。

乳を揉みしだく指の力が強くなるたびに、膣を抉る指の動きが激しくなるごとに、ハニーの
反応は確実に露骨になっていった。
美貌は快楽と昂奮で赤く染まり、息遣いは荒く大きくなり、全身から汗が滲みだしている。
拒絶しているように見える美しい顔からも、時に快感に戸惑うような甘い表情が垣間見えていた。
もう少し焦らしたいところだが、あまり時間を掛けてハニーの身体が復旧してしまっては元も子
もない。
カイムはハニーの両脚を持ち上げ、自分の肩に乗せた。
なにをされるのかわかるのか、ハニーが何事が叫ぼうとした時、カイムは指でクリトリス摘んだ。

「ああうっ!」

途端に、抗いの言葉は肉悦の呻き声に取って代わられる。
カイムはじんわりと、それでいて力を入れて赤く腫れ上がった肉芽を潰していく。
なおも指で弾き、上から押し潰してやると、美女は首や背中を仰け反らせてブリッジのような
体勢で喘いだ。
頬は肉欲と羞恥で上気し、腿と言わず尻と言わず、ぷるぷると痙攣している。
もはや街を守る正義の美女のイメージはなくなっていた。

手を握りしめ、腕も震えている。
もうそこまで回復してきているようだ。
時間がない。
カイムは乳房と股間をいじっていた手を離し、自分のペニスを露出させた。
全身青いこの男は、肉棒だけは赤黒かった。
十二分に濡れきって、灯りを淫らに反射している媚肉にそれをあてがった。

「ひっ……!」

ハニーは息を飲んだ。
くっつけられた肉棒の熱さに驚き、そして、とうとう純潔を汚されることに脅える。

「ああ、だめ……お、お願いよ……そ、それだけは……」
「なんだ、オマンコはいやか? アヌスを犯されたいのか、アスタロにされたみたいに」
「そ、それは! ……いやに決まってるわ、お尻なんて……」
「そうか? 俺もビデオで見てたが、おまえけっこう感じまくって……」
「言わないで!」

ハニーは涙顔を大きく振って叫んだ。

「尻がいやなら前しかあるまい」
「いやよ!」
「初めてなのはわかってる。痛いことは痛いかも知れんが、なに、女なら誰でも一度は通る道だ。
我慢しろ」
「冗談じゃないわ、誰があんたなんかにっ」
「その歳まで後生大事にとっとくからこういうことになる。好きな男が出来た時、さっさと
くれてやってればよかったのにな」
「大きなお世話よ! ああ、いやっ、やめてぇぇっ!!」

挿入には何の支障もないほどに濡れそぼっていた膣は、大きな男根を受け入れていく。
亀頭部を通る時、少し抵抗があったくらいで、ゆっくりと、しかしスムーズに押し込まれていった。

「い、や、あ……んんん……はあああっ……」

カイムが途中で怪訝な顔をして腰の動きを止めた。
何かがペニスの先に当たったのだ。
それが何か気づいて男は苦笑した。

「……これ、おまえの処女膜か?」
「……」
「傑作だな、アンドロイドのくせにこんなものまであるとはな」
「笑わないでっ。あなたには関係な、んんっ、いっ、痛いっ!」

やはりアンドロイドでも処女を破られる時は苦痛らしい。
出来が良いというか手が込んでいるというか、如月博士の仕事には一種偏執狂的なところがある
らしい。
それも親心と言ってしまえばそれまでではあるが。

カイムはハニーにのしかかると、少し力を入れて腰を送った。
ぐぐっと押し返すような抵抗がある。
カイムはだんだんと力を入れる度合いを高め、それを一気に突き破った。

「ぐああっ……」

ハニーは身体の中が突き抜かれたかと思うような激痛に囚われた。
処女膜が破られたのはわかるが、それがこんなにきついものだとは思わなかったのだ。
身体をガクガクさせて痛みに呻くハニーを無視し、カイムはそのまま腰を突きだして奥まで挿入
していった。
その瞬間、出血はなかったが、その分、蜜が大量に零れ出てきた。
これも自衛反応なのだろう。

処女膜を破ると、あとはスムーズだった。
ずぶずぶとペニスを飲み込み、根元までもう少しというところで、奥にコツンと当たった。
膣道の終点なのだろう。
その奥は子宮である。
最奥まで貫かれた激痛に、美女は全身を突っ張らせて耐えている。
声も出ないようだ。

カイムは、とうとう最強の正義のヒロインをものにした恍惚感に浸っていた。
高揚した面持ちで、埋め込んだペニスを引き抜き、そしてまた押し込んでいく。
さすがに処女だけあってきつい膣だが、年齢相応に熟れているのか、さほど堅い感じはない。
なにより、よく濡れてくれるので、初めてとは思えぬほどに律動がうまくいく。
膣自体はよく絞まるのに、ペニスの通行を邪魔していない。
それほどに潤滑油が分泌されているということだろう。
ぬちゃぬちゃと粘った蜜音を立てながら腰を使い、カイムが言った。

「おいおい、おまえ本当に初めてか?」
「は……初めてだったらっ……くっ、痛いっ……」
「痛いだと? ウソをつけ、こんなに滑りがいいじゃないか。普通、初めてやられたんなら、
こうはならんぞ」
「そ、そんなこと言ったってっ……くうっ……あぐっ……」

確かにハニーの表情は苦悶している。
身を固くして激痛を堪えているのだろう。
だが、痛いのは痛いのだろうが、それだけでもないように見える。
快感を得ているというよりは困惑している感じだ。
恐らく、痛み以外の某かの感覚がわき起こり、戸惑っているに違いない。

人間の女ならこうはいかない。
「痛い痛い」と泣き喚いて、それでおしまいである。
無理矢理しているのだから仕方ないが、それでは犯す方としてはつまらない。
だからカイムは処女が好みではないのだ。
やはり、強引に犯される女が、最後には快楽に堪えきれなくなっていかされる。
その瞬間を見たいのだ。

ハニーも最初はダメだろうと、カイムは半ば諦めていたのだが、どうも様子が違う。
姉の言う通り、心身ともに痛めつけておくと快感物質が出まくってしまうのだろう。
自分自身の心身保護のための機能だろうが、それを逆手に取られるとは、この女も製作者も想像
していなかったはずだ。
それなら遠慮することはない。
最初から性の頂点を味わわせてやるべく、ハニーを追い込むのだ。
男女の性器が擦れ合う水音に気づいたのか、ハニーは「ああ……」と呻いて、恥ずかしそうに
目を閉じた。

「くく、聞こえるだろ? おまえのオマンコと俺のペニスがもつれ合ってる音が」
「いやあ!」
「いや、じゃない。よく聞くんだな、おまえが淫乱な証明だ」
「違う……違うわっ、ああっ、う、動かさないで!」

カイムが腰を突き上げると、ハニーのしなやかな肢体がうねり、持ち上がる。
グングンと奥を突かれ、ひぃひぃと悲鳴を上げた。
それでも、強姦されているとは思えぬほどに愛液を漏らし、感じるところを突かれるとギクンと
身を震わせる。
小さな膣孔は、太い肉棒を強引にくわえ込まされ、ペニスとの摩擦で爛れ始めていた。
ペニスがグッと突き込まれると、膣の襞が一緒にめくり込まされる。
引き抜かれると、今度はずるずるっと一気にめくり上がった。
めくり上がった肉襞は、ハニーの純潔さを表すかのように綺麗なピンク色だった。

「んあ! ……ああっ……ひっ……あうっ……あっ……ああ! ……あくっ……」

リズミカルに律動されると、それに合わせて美女の喉が悲鳴とも喘ぎともつかぬ甘い音色を発声
する。
カイムが肩からハニーの両脚を下ろし、彼女の腰を抱えたまま、小さいが激しいピストン攻撃を
加えた。
すると甲高く短い悲鳴をあげつつ、ハニーの媚肉がきゅうっと絞まった。
その締めつけに逆らって、さらに何度かずんずん突き上げると、ハニーは肉感的ばボディを
大きくしならせて一声喘いだ。

「あああっ!!」

そして大きくギクンギクンと二度ほど痙攣し、がっくりと全身の力を抜いた。
青い男は「ん?」と不思議そうな顔をしてハニーの顔を覗き込んだ。

「……なんだおまえ、もういっちまったのか」
「……」
「初めて犯されて、こんなに簡単にいっちまうとはな」
「……言わないで……」
「言わないでったって事実だからな。これでわかったろうよ、おまえは好きなんだよ。こういう
のが」
「……」
「男に力ずくで犯されるのがいいんだろ?」
「違う……」
「違わないさ。おまえがいっちまったのが証拠だ。まあ、いい。だがな、アスタロにも教わった
だろうが、イクのはいいが、その時はちゃんと自分の口でそう言うんだ。わかったな」
「……黙れ……」

ハニーは中心部を男に貫かれたまま、キッとした美貌をカイムに向けた。

「こ、こんなことをして……。戦う時はいつも不意討ちを仕掛けて……。この卑怯者っ」
「卑怯? 卑怯、けっこうじゃないか。要は勝つことさ。それにな、負けた方が勝った方を罵る
のは、どう聞いたって負け惜しみにしか聞こえんぞ」
「……」
「今はそんな余計なことは考えるな。おまえはただよがれば……」
「うるさいっ」
「……」
「よ、よくもこんな……。絶対に……絶対に許さないからっ。必ずおまえたち姉弟を仕留めて
見せるわ!」
「……威勢がいいのはけっこうだがな、こうやってオマンコにチンポくわえたまま言うセリフ
じゃないぜ」
「……あっ」

そういえばまだカイムは射精していない。
硬く勃起したままのが突き刺さっているのだ。
それがまた動き出した。
たちまちハニーが呻き出す。

「ああっ……動かな、ああっ、動かないでっ……ああ、痛いっ……か、硬すぎるわっ……」

静脈が浮き出たたくましいものがずぶずぶと女陰を犯していく。
一回絶頂したせいか、ハニーは処女膜を破られた痛み自体は、もう感じなくなっているようだ。
「痛い」と言っているのは、カイムの肉棒が大きく硬いので、媚肉や膣道がギシギシ軋んで痛い、
ということだ。
これはハニーがカイムのものに馴染んでくれば解消する。
そのためにもカイムは念入りに犯す必要があった。

それでも、快感もさっきよりは高まっているのだろう。
突き込まれるごとに呻き声を洩らすようになっている。
膣を抉られる感覚が愉悦に思えてきているのだ。
健気にも、ハニーは必死で抵抗している。
声を洩らすまい、反応すまいと思っているのだろう。
突き込むと、ぐっと身体を固くする。
快感を我慢しているらしい。

カイムは仰向けのままのハニーに覆い被さり、その柔らかい肢体を抱きしめた。
腰はリズムよく、くいっ、くいっと、浅いが力強い動きを見せている。
眉間を寄せ、顔をしかめて耐えているハニーの顔を両手で押さえると、その唇を奪おうとした。

「んんっ……!」

さすがにハニーは顔を背け、拒否した。
カイムは苦笑して諦めた。
まだキスは早いだろう。
ヘタに舌でも咬みきられても困る。
それでは、と、今度は白い首筋に舌を伸ばした。

「ひっ」

突然、敏感な首筋に生暖かいナメクジのようなものが這ってきて、ハニーはぎょっとした。
それが男の舌だと知り、鳥肌が立った。
首に巻いたチョークに沿うように舌が這ってくる。
チョークについたハートの飾りはハニーの誇りだ。
それをこの男の舌が穢していると思うと、いいようのない怒りがこみ上げた。

「やめっ、やめなさいっ……くっ、き、きたないっ……舐めないでよ!」
「汚いとはひどいことを言う。そのうち、おまえの方から舐めて舐めてと言うようにしてやる
からな」
「だ、誰がそんな……ああっ、き、気持ち悪いっ、やめて!」

それでも、カイムの相乗攻撃は徐々に効果を見せていく。
腰の細かい突き込みを受け、膣はじくじくと蜜を零れさせ続けている。
太いものに擦られる媚肉も膣道も燃えそうなほどに熱く、そして感じていた。
さらに上半身は、大きな胸を両手で揉みしだかれている。
根元から絞り上げるように揉み上げたり、わしわしと力強くこねくられたりして、乳房はうっす
らと赤くなってきていた。

ハニーは悔しかった。
どう揉まれても、乳房は快感として受け止め、彼女の頭に伝えてくる。
特に乳首をこねられると、飛び上がりそうに感じてしまう。
そして、あれほどいやだった舌の攻撃もいつしか快楽として感じ取ってきている。
ぬめぬめと舐め回るカイムの舌を「いやらしい」とは思いながら、それでも首筋やうなじを
愛撫されるとゾクゾクするような心地よさが走る。
膣と乳房、首筋と、三箇所責めを受け続け、ハニーはどんどんと快楽の階段を上り詰めていく。
男は突如、一気に奥まで貫いてきた。

「痛いっ……!」

それまでの快楽が醒めたかのように、ハニーが叫んだ。
カイムは腰を止めた。
さすがにこれはまだ早いようだ。
子宮口を突き上げたのだが、ただ痛いだけらしい。
無理もない。
練れた女でも、ここを快感として感じるまでには時間がかかるのだ。
ただし、その快感を知ってしまったら、これ以上はないと思えるほどの快楽を得るらしい。
ハニーもそこまで仕立てるつもりだった。
今回はそこまでせず、いかせまくるだけにしておこうとカイムは思った。

「ああ! あああっ……くっ……う、うむっ……」

律動が再開されると、途端にハニーは喘ぎだした。
なるほど、途中で止めて焦らしてやると、その後の責めの快感が強くなるらしい。
カイムはハニーの膣襞の感触を愉しみながら、深く浅く貫いた。

「ああっ……」
「いいんだろ、ハニーよ」
「そっ、んなこと、ない……あっ……ああっ……」
「いいならいいと言え。ほら」
「ああっ……」

肉棒に絡みついてくる膣の襞を引き剥がしながら、カイムは力強い挿入を続けた。
揉まれ続ける乳房はピンクに染まり、乳首は破裂しそうなほどに腫れていた。
そこを口で吸われ、ハニーは思わずいきそうになる。

「ひぃっ、す、吸っちゃだめえっ!」

乳首から快感が一気に吸い取られるかと思った。
頭の中がビンビンと痺れている。

「そうか、吸われるのがいいのか。そら」
「あひぃっ、やめっ、やめてっ……ああっ、そ、そんなにされたらっ……」
「そんなにされたら、どうなんだ。いっちゃうってか?」
「……」
「言えよ、ほら」
「あああっ……」

カイムは面白いことに気づいた。
ハニーが、こっちの問いかけに逆らったり、内容を否定したりすると、そのたびに膣の滑りが
よくなる気がする。
愛液の分泌が増えるのだろう。
ということは、恥ずかしいことを言われたり、あるいは言わされたりすると快感が増幅する女
だということだ。
俄然、キューティーハニーという女に興味が湧いてくる。

「ああ……あうっ……」
「言えよ。いきたいんだろ?」
「ち、違……」
「気持ちよくてしようがないんだな?」
「違うって言って、ああっ……」

こっちが問いかけ、ハニーが答えるごとに、きゅっ、きゅっと媚肉が収縮する。
これは面白い。

「言うんだよ、ほれっ」
「痛いっ!」

乳首をきゅっと抓られて、ハニーは仰け反った。
思わず「痛い」とは言ったが、痛かったのか、気持ちよかったのか、よくわかっていない。
ぎゅううと乳首をこねくられ、とうとうハニーは屈した。

「いっ……いいっ……」

その時、また膣が絞まった。
恥ずかしいことを言ってしまった、という実感はあるのだ。

「もっと言え」
「くっ……いいっ……ああ、おっぱいがっ……」
「吸って欲しいんだな」
「違っ……ひぃっ……ち、乳首があっ……千切れちゃうっ……ああ、いいいっ……」

ハニーの反応がすこぶる良くなってくると、カイムもだんだん我慢しきれなくなる。
締め付けはきつくなる一方だし、何よりその美貌に見とれてしまう。
街の平和を守る正義のヒロイン、それも絶世の美女が、犯されてよがり喘いでいるのだ。
その苦悶する美貌を見れば、男ならたまらない。
カイムは、ハニーが拒めないように腰を掴むとピストンの速度を上げた。
ハニーをいかせるというより、自分がいきたかった。

「ああっ……ああ、いいっ……くっ……お、大きいのが、ああっ……な、中をっ……いいっ……」

ハニーのよがりようを見、喘ぎ声を聞いていると、いよいよ堪えきれなくなる。
ハニーの膣内を引っかき回すペニスは一層硬く熱くなっていく。
その違和感にハニーも気づいた。

「ああ、そんな……あ、な、中で……中で、またおっきくなって……いいっ……」

限界まで膨張した肉棒を持て余し、カイムは上擦った声で宣言した。

「よし、いくぜっ」
「いいっ……あああ……」
「中で出すからな、いいな!」
「い、いや、中は……ああっ……」

中出しを拒んだ瞬間、ハニーの膣が思い切り収縮した。
いやだと言いながらも、胎内は熱い精液を望んでいた。

「くっ……出るっ……」
「ああっ、いくうっっ!!」

タイミングを合わせるかのように、ハニーが気をやった。
当然、膣は思い切り締めつけられ、たまらずにカイムは射精した。

どくどくっ。
どびゅるるっ。
どくんっ、どくんっ。
びゅるるっ。
びゅくっ。

カイムはもがくハニーの腰を押さえつけ、一滴残らず膣内に射精した。




      戻る   作品トップへ   第四話へ   第六話