射精のたびにぶるるっと震えていた蘭は、それが終わるとようやく脱力することを許され、
どっとばかりに遠藤の胸の上にその身を預けてしまった。
甘く熱い吐息が激しく繰り返され、それに合わせて汗の浮いた滑らかな腹や乳房が大きく
波打っていた。
それとは別に、ドッ、ドッと鼓動している心臓の動きに合わせて乳房が揺れている。
そのすべてが艶っぽく、悩ましく、魅惑的だった。
たまらず遠藤がまた蘭の口を吸い、それが終わると禎一が蘭の唇を求めていた。

ようやく蘭から男たちが離れると、少女はごろりと床に横たわった。
あの健康的で清純な毛利蘭とも思えぬ、無惨かつ妖美な姿だった。
だらしなく脚が開かれ、男根を抜かれた性器や肛門から、とろとろと濁った男汁が零れて
きていた。
そんな蘭を見ていられないのか、コナンは椅子ごと倒れ込んだまま顔を背けている。
小五郎の方はがっくりと項垂れ、下を向いていた。
見てはいなくとも、蘭の熱っぽい喘ぎ声や痺れるようなよがり声は嫌でも耳に入っていた
だろう。
その身体の変化を遠藤は見逃さなかった。
携帯を取って灰田に連絡を取っている。

「……そっちはどうだ? なんだおまえ、まだやってんのかよ、このスケベ。ああ? 
ああ、まあこっちも似たようなもんだがな。……おう、そうだ。禎一とふたりがかりで蘭をな。変態だと? ほっとけ、おまえだって同じ穴の狢だろうが。……ああ、そうだ。そろそろ使う
ぞ、おまえもこっちに来いや。……ああ、わかった。じゃな」

遠藤は携帯を切るとポンと禎一に放った。
そして蘭の頬を叩く。

「ほら蘭、もう起きろ」
「あ……」

まだ蘭はぼうっとしている。
あれだけ何度も犯され、連続絶頂責めされたのだから無理もなかった。
しかも新一と小五郎の目の前で、である。
肉体的にも精神的にもボロボロだった。
遠藤に支えられ、蘭がのろのろと半身を起こした。
消え入りそうな声で言う。

「もう許して……。今日はもう本当に……」
「甘っちょろいこと言うなよ。じゃ、今日じゃなきゃもっと酷いことしてもいいのか?」
「そんな……。もういやです……」

あの強気だった少女の面影すらもなくなっている弱々しい声だった。

「ふざけんな。おまえの身体にゃまだまだ稼いでもらわにゃならん」
「……もう死んでしまいたい」
「死にたいだと? それなら本当に死にたくなるようなことをしてやろうか?」
「ひ……」

蘭は脅えて身を引いた。
この男たちなら本当にそんなことをしてくるに違いない。
改めて蘭は、もう逃げ道がないことを覚った。

禎一が倒れていたコナンを椅子ごと起こした。
伊達眼鏡が飛んでおり、その素顔からやはりコナンは新一だと蘭は確信する。
面影があるのだ。
その新一の首筋に、禎一が例のスタンガンの電極部を当てている。
いきなりスイッチを押した。

「ぐあっ!」

子供らしからぬ悲鳴を発して、コナン──新一が大きく痙攣した。
服の上ではなく、直接皮膚、それも首にやったのだから無理もない。
たまらず蘭が絶叫した。

「やめてぇっ! コナンくんに、新一にそんなことしないで!」
「ら……ん……」

一発で意識が飛びそうになったのか、コナンが途切れ途切れに言った。
電圧は最低にしてあるが、そんなことは新一も蘭も知らない。
それに、いかに最低電圧になっていても、首にされたらかなり堪える。
遠藤が蘭の肩を叩いた。

「さ、今度は親父さんだよ」
「え……?」
「さっきはそのガキにしてやったろ? それと同じことをしてやれと言ってんだ」
「お、同じことって……」

蘭の靄が掛かっていた意識が一気にはっきりしていた。
コナンにしてあげたことと言えば、フェラチオではないか。
そんなことしたくはなかったのに、強引にこの少年──実は新一だったのだが──のものを
くわえさせられ、射精を導いたのだ。
それを実の父にしろというのか。
あまりのことに言葉も出ず、蘭は「信じられない」という顔で遠藤を見ていた。
遠藤は蘭の髪を掴んで、冷たい声で言い放った。

「可愛い子ぶるなよ。見ろよ、おまえの親父、チンポ立ててるのわかるだろうに」
「い、いやっっ……!」

目をつむり、叫んで顔を背ける蘭の耳元で遠藤は続けた。

「よく見ろって。な? わかるだろ、勃起してるのが」
「しっ、知らない! 知りませんっ!」
「聞き分けのねえこと言ってると、ガキがどうなるか」
「え……、あ、やめて!」

蘭が止める間もなく、禎一はにやついてスタンガンのスイッチをまた押した。
コナンの小さな身体が椅子から跳ね上がる。

「やめてぇっ!」
「やめて欲しけりゃ……、わかるだろ?」
「そんな……、そんなひどいことできません」
「ひどいってことはないだろうよ。親父さんはきっと気持ち良いぜ」
「いやっ!」
「な、何を言ってるんだ、きさまら!」

小五郎は、遠藤と蘭が何のやりとりをしているのかさっぱりわからなかった。
ただ、コナンをダシにしてやるよう強要されていること、どうもそれが自分絡みであること
だけはわかる。

「ああ? 鈍いな名探偵さんよ。蘭にな、おまえさんのナニをくわえさせようって趣向だよ」
「な、なに……? 何のことだ」
「すっ惚けるなよ親父さん。だから、おまえのチンポを娘がくわえてくれるってことだ。
おまえは蘭にフェラされるんだよ」
「な……んだと?」

蘭だけでなく小五郎にも信じられなかった。
実の父親の男根を娘に愛撫させる。
常軌を逸しているとしか思えなかった。
小五郎の激怒が蘇る。

「ふざけるな! きさまらけだものと一緒にするな! 誰がそんな……」
「気取るなよ。その娘が犯されてるとこを見て興奮してやがったくせに」
「そんなことはない! バカなこと言うな!」
「すぐばれるウソつくんじゃねえよ。てめえでわかってるだろうに、もう勃起してんだろ?」

そう言いながら、禎一が小五郎のスラックスのファスナーを引き下ろした。
勃起していて引っかかり、開きにくかったものの、開放されると一気に零れ出てしまった。
トランクスの社会の窓を突き破るようにして、男の醜い欲望を湛えた肉棒が露わとなる。
小五郎が悔しそうに顔を背けた。聞こえるか聞こえないかくらいの小声で言う。

「ら、蘭……すまん……俺は……」
「お、お父さん……」

親娘は複雑な表情で見つめ合っていた。
小五郎が勃起してしまったのは事実である。
今でも、もうスラックスの股間が狭苦しいほどに元気になっている。
けだものの指摘通り、それは蘭が犯され、いかされてしまう痴態を見て、あるいはそのよがり
声を聞いての結果だ。
他に性器が勃起するような要因は何一つないのだから、言い訳のしようもなかった。
遠藤が言った。

「だからよ、蘭は娘として、親父の苦しみを何とかしてやろうってわけよ」

そう遠藤が言うと、禎一は大笑いした。
小五郎は憤りと悲しさで胸が張り裂けそうになる。

「わかったか? ならおとなしくされるんだな」
「ふっ、ふざけるな! やめろ! 蘭、そんなことするんじゃない!」
「お、お父さん……でも、しないとコナンくんが……」
「ぐぐぅあああっ……!」

コナンの絶叫は響いた。
残酷にも、禎一はコナンのこめかみの辺りに電極を押し当てていた。
そこでスイッチを押し、3秒ほどホールドしたのだ。
コナンの髪が逆立ち、今にも立ち上がりそうなほどに激しく痙攣した。
ガクガクガクッと何度も大きく震え、電極が放されると、ドッと椅子ごと落下する。
よく見ると、失禁までしていた。
もう蘭はこれ以上耐えられなかった。

「やめてっ! やめて、お願いっ! 死んじゃう、コナンくんが……新一が死んじゃうわ!」

思わず駆け寄って禎一にすがりつこうとするのを、遠藤がその髪を掴んで引き戻した。

「あっ……!」
「死なねえと思うよ、まだな」
「そんな……本当に死んでしまいます……」
「平気だよ。つっても根拠はねえんだがな。けどよ、弱電力でもこのまま頭に電気流し続け
たら痴呆状態になっちまうって話も聞いたぜ。このガキもそうするか?」
「だからやめてくださいっ! し、します、何でもしますから、新一を助けて!」
「ら……ん……」

強力な電圧攻撃でろくに口も利けないコナンは、何とかそれだけ口にした。
それが一層、哀れで愛おしかった。

「やめて、お願いです……」
「じゃあ、わかってるな?」
「……」

蘭は諦めたようにがっくりと項垂れ、遠藤に小突かれると、のろのろと父親の元へ這って
いった。
小五郎の方は狼狽えている。

「や、やめろ、蘭。バカなことはやめるんだ!}
「……」

蘭は黙ったまま、哀しそうな表情を浮かべて父親を見ていた。
四つん這いのまま、とうとう小五郎の股間の前まで来てしまった。
気が変わってくれないかと、蘭はもう一度遠藤の方を振り向いたが、禎一はにやけ、遠藤は
つめたい顔で見返してきた。
美少女は諦め、がっくりと肩を落とした。
顔をうつむけている蘭の髪を遠藤が掴み上げ、ぐいと顔を引き起こし、そのまま前へと引き
ずった。

「あ、いやっ……!」

思わず蘭は目をつむり、顔を背けたが、その頬に父親の性器が触れた。

熱い。
しかも充分な硬度を持っていた。
むっとした男臭が鼻腔の奥にまで届く。
いやらしい匂いとともに、父親の匂いもしてくる。
そんな場合ではないと思いつつも、蘭は家で洗濯している時のことを思い出す。
父親の下着を洗う時に嗅いだことのある匂いだ。
その感触と匂いに、蘭は改めて涙する。

「ああ……もう、こんなの嫌……。お願いです、許してください……」
「聞き分けのねえことを言うなよ、蘭。このガキ殺すのを許してやるから、親父のチンポ
くわえろって言ってんだよ」
「そんな……、ひどい、酷すぎますっ……」
「おまえら! いい加減にしろ! なぜこんなことする!」
「なぜって言われてもなあ」

蘭だけでなく、こうして小五郎にも他言できないほどの恥をかかせるのが目的なのだ。

「やめるんだ! 娘に汚い手で触るな! 後悔するぞ、きさま……ぐぉっ……!」

小五郎の怒りの声が途中で途切れた。
遠藤が小五郎の腹に拳を叩き込んだのだ。
重い痛みが腹に響く。
胃が口から飛び出そうになる。
呼吸が出来ない。
小五郎は苦しげに呻いていた。

「お、お父さんっ……!」

蘭が慌てて目を開けると、父親が苦悶の表情を浮かべていた。

「やめて、お父さんに乱暴しないで!」
「……素直にならねえとこうなるんだ。ガキだけじゃなく、親父も痛めつけるぜ」
「……」
「わかったのか?」
「わ……かり……ました……」
「ら、蘭、よせ……」
「お父さん、ごめんなさい……」

どうにもならないと覚悟を決めた蘭は、ゆっくりと白い指を伸ばして父親のペニスを手にした。

「うっ……!」

その手の柔らかい感触と暖かさに、小五郎の性器が思わず反応する。
ピクンと小さく跳ね、蘭の小さな手の中でわななくように興奮していた。
綺麗な少女にペニスをいじられている事実だけならそれもわかるが、相手は実の娘である。
勃起している場合ではないのだが、気持ちと肉体は別物らしく、男性器は隆々とそそり立って
いた。
蘭の方は、目を閉じたまま小さく唇を開けた。
目の縁からぽろりと涙が伝う。

「よ、よせ……!」

小五郎が必死に制止の声を出すものの、蘭は諦めたようにそれを口にした。

「うあっ……!」

その生温かく、柔らかい感触に小五郎が呻く。
蘭の半開きの唇に、中年の硬くなった男根がつるりと入り込んできた。

「んむむっ……」

蘭が顔を顰めて呻く。
同時に小五郎も「やめてくれ!」と蘭に叫び、「この外道、やめさせろ!」と遠藤らを詰った。
それを聞いても遠藤はせせら笑うだけで、さらに蘭に指示を出す。

「くわえたな。いいか、蘭。親父を客だと思えよ。手を使うなよ、口だけでいかせるんだ。
おまえの口の中に射精するまで口から出すな」
「……んっ」

蘭が哀しげに小さく頷くと、遠藤は顎をしゃくって「やれ」と命じた。

「ん……ちゅっ……ん、ん……」

どうしてこの連中は、こうも悪辣なことばかり考えつくのかと思うと、蘭の目から涙が溢れて
くる。
大嫌いな嵯峨島に弄ばれた時も死にたくなったが、今度は実の父親をフェラチオしなければ
ならないのだ。
背けば、遠藤らは本当に殺すかどうかはともかくとして、即座にコナンや小五郎を痛めつける
だろう。
従う他はなかった。

蘭は、つるつるした亀頭の感触に舌先に感じながら、そっと顔を上げてみる。
哀れな父親は、懸命に口を食いしばっている。
男なのだから身体は感応してしまっているのだろう。
だが、その結果を声とペニスに出すまいと、必死に堪えているのだ。
なのに蘭は、父親の我慢を無にしなければならない。
舌を細かく使って、ちろちろとペニスに刺激を加えていく。

「お……、蘭、よせ……うっ……」

少女の暖かい口腔内で、すでに充分滾っていた男根がさらに硬度を増し、膨張していく。
蘭の小さな口の中は、あっというまに父親の肉棒で制圧された。

「んんっ……! ん、く……んむ……じゅっ……」

(あ、ああ……お父さんのが大きくなってる……あたしの口の中で……あ、びくびくしてきた
……んんっ、ま、またおっきくなった……)

蘭は鼻に掛かった甘い声を漏らしつつ、なおも口唇愛撫を続けた。
顔を動かして口を窄め、唇でサオを扱き始める。
頭を振り立てて肉棒を頬張り、懸命に舌を絡ませていく。

蘭は覚っていた。
もう相手は父親ではないと思うしかないのだ。
そして早く終わらせて、この地獄の時間を抜け出したかった。
そう決心すると、蘭のフェラに熱が入ってくる。
そんなことをされれば、いくら堪えようとしても、小五郎のペニスは否応なくそそり立っていく。

「くっ……やめろ、蘭……もうよすんだ……うっ……!」

びくんと大きくペニスが反応した。
思わず出してしまいそうになり、小五郎は腹に力を込めて何とか堪える。
それでもカウパーがびゅくっと蘭の口の中に零れてた。

「んむっ……んぐ……」

次第に大きくなるペニスで口が圧迫されて苦しいのか、蘭も苦しげに顔を歪め、ずずっと唾液
を啜る。
もう口では呼吸できないようで、鼻だけで何とか息をしている。
それでも懸命に舌を絡め、敏感な亀頭の部分に歯を軽く当ててみる。
これらも遠藤たちに教わったテクニックであり、蘭自身が幾多のセックスの中で身につけた
技巧だった。

「おっ……!」

思わず小五郎も呻いていた。
これが女なら喘いでしまっていたところだろう。
腕は後ろ手に縛られていたが、もし動いたなら、無意識のうちに娘の頭を抱え込んでしまって
いたかも知れない。
そんな父親の反応を見て、蘭の責めが加速する。

(あ……、お父さん、ここがいいんだ……)

蘭はかさに掛かって責めていく。
歯を亀頭だけでなく、サオやその裏筋にも当ててこそぎ始めた。
特に反応の強い裏筋には、舌先を尖らせて思い切り擦った。
その上で、びくびくと痙攣するペニスを唇でぎゅっと絞るように締め付ける。
これにはたまらず、小五郎は顎をぐっと上げて呻く。

「くっ……!」

遠藤と禎一が、それを食い入るように眺めている。
岩村は、これもビデオに撮り始めていた。

「どうだ名探偵さんよ、娘にフェラされる気持ちは? 娘がサンドイッチでレイプされる
ところを目の当たりにして、挙げ句、自分はその娘にチンポしゃぶられてる。こりゃもう
最高だろうが」
「く、くそっ……!」
「くやしいか? くく、違うな。くやしがって見せてるが、実は気持ち良いんだろうが。
娘にフェラしてもらえる父親なんて、そうはいねえぞ。俺たちに感謝するんだな」
「ふ、ふざける! 誰が……うあっ、蘭、よせ!」

蘭がペニスを強く吸ってきたのだ。
それに応えるように、小五郎の肉棒からはカウパーがとくとくと零れ出ている。
蘭の喉が小さく動くところを見ると、それを飲み下しているらしい。
舌先が亀頭の鈴口をこそぎ、尿道をほじってくると、小五郎は唇を噛んでぎゅっと目を閉じた。

「くっ……蘭っ……!」

こんなことをしてもらうのは何年ぶりだろう。
もちろん相手は妻の英理だったが、もうその感覚も忘れていた。
それを娘の蘭にされている。
その背徳的な行為に、さすがの小五郎も限界に近づいてくる。

「よ、よせっ……も、もう……」
「もう? もう、なんだよ。射精しそうなのか?」
「うるさい、黙れ! よせ、蘭っ!」

蘭はもう終わられることしか考えていない。
じゅるじゅると唾液やカウパーを啜る音を響かせながら、父親の男根を舐め続けた。
小五郎は、つい腰が持ち上がりそうになる。
蘭は亀頭を舌で包み込みながら、顔を左右に振ったり、大きく回転するようにして唇でしごい
ていく。
込み上げるような射精欲を堪え、小五郎は何度も深呼吸した。
吐き出す息は異様なほどに熱い。

「くっ、蘭っ……蘭っ……!」

小五郎は、椅子ごと立ち上がりそうになる。
腰が勝手に前へ行きたがった。
蘭の顔が小五郎の股間に埋まる。
小五郎は蘭の顔を腿の付け根で感じ、蘭は父親の陰毛を顔で感じた。
小五郎が腰を突きだしたことで喉の奥まで突かれ、蘭は苦しげに呻いて涙を滲ませた。

(あ……、先っちょが膨らんだ……。出るんだ、お父さん……)

父親の射精を覚った蘭は、口から出そうとしたが、それは躊躇われた。
もし外で射精させたら、遠藤たちは何をしてくるかわかったものではない。
そうなったら、屈辱と悲しさ、やりきれなさを忍んで行なったこの行為がすべて無駄になって
しまう。
せめて喉の奥に出されるのを避けようと蘭は顔を少し引いたが、考えを変えた。
過去、咥内で射精されたことは何度もあるが、口の中に出されると、その生臭さや精液の気持
ち悪さが際立ったものだ。
その上、結局は飲まされることになる。
飲むのは嫌だから、喉奥に出されることを嫌っていたが、どっちにしろ飲まされると判ると、
奥の方がマシということに気づいた。
直接喉に出されるのだから苦しいことは苦しいが、口中にぶちまけられるよりはいいと思う
ようになっていた。

蘭はちらっと父親を見上げる。
小五郎も蘭を見ていた。
蘭は小さく頷き「出していい」と顔で合図していた。
そんなことは出来ないと小五郎は踏ん張るのだが、蘭の攻勢は止むことがない。

「よせっ……蘭、よせ、もう本当に……くっ!」
「ん、ん、んむっ……んむむっ……んじゅっ……ちゅぶっ……んんんっ!」
「やめろ、出るっ……くっ……出ちまうっ!」

その強烈な快感に抗えず、小五郎の腰がぶるるっと大きく震えたかと思うと、蘭の口腔内に
激しく射精した。

どびゅっ、どびゅびゅっ。

「んんっ!」

蘭は顔を顰めた。

びゅるるっ、びゅくっ。

「んっ!」

びゅくっ。びゅっ。

「んむ!」

小五郎が呻きながら腰を振っている。
蘭はそのたびに喉の奥まで突かれ、そこで射精を受けていた。
喉の奥へ熱く濃い精液を強かに噴き出され、思わず蘭はむせ返って小五郎のペニスを吐き出した。

「ぷあっっ……! げ、げほっ……! ごほっ……」

なおも射精は止まらず、小五郎のペニスは震えながら娘の顔へと射精を続けた。
びゅっと噴き出した精液が、蘭の頬と言わず、唇と言わず、あちこちに引っかけられた。
どろりとした粘液が頬を伝い、ぼたぼたと床に落ちていく。

「お、お父さん……」
「蘭……すまん、俺は……俺は……」

父親は顔を背けて娘に謝っていたが、娘はじっと父親を見つめていた。
謝らなければならないのは自分の方だ。
小五郎は拒否したのに、やむを得なかったとはいえ蘭の方から挑んでしまった。
申し訳ないことをしてしまった、父親に恥をかかせてしまったというまともな思いもあった
が、それはすぐに駆逐された。
小五郎を──というより、小五郎のペニスを「男」として見てしまっていたのだ。

「お父さん、すごい……いっぱい出てる……」

少女の知的で理性的な頭脳に、むせ返るほどの淫靡な思いが入り込んできている。
贖罪を感じているのに、なぜか股間がまた熱くなってしまう。
蘭は、この後、また遠藤たちは抱いてくれるだろうか、などと考えていた。
このままでは収まりそうになかったのだ。
事前に犯され、その後にはコナンと小五郎の前でダブルファックまでされたのに、まだ犯され
たいと思ってしまう。
それを淫らとかふしだらと考える正常な精神は、暗く思い淫欲に潰されていた。
禎一が笑いながら拍手し、遠藤は満足げに何とも頷いた。

「よーし、よーし、蘭、よくやったぞ」
「……」
「親父さんも満足だろ? 思い切り娘の口に射精できてよ」
「……」

蘭も小五郎も、もはや言葉がなかった。
これ以上ない絶望感に打ち沈んでいる。
だが、遠藤たちはまだ許す気はないらしい。

「いよいよメインイベントと行くかね」
「ま……まだ何かするんですか……」

蘭は、唇から垂れる精液を拭いながら悲しそうに遠藤を見た。

「まあな。これで仕上げだから、もう少しつきあえや」
「ひどい……。まだひどいことを……」
「そう言うなよ。おまえだってフェラだけじゃ物足りなくねえか?」
「……」

見抜かれていると思い、蘭は俯いた。
もう本当にこの肉体は遠藤たちのものらしい。
発情させられるのも気をやらされるのも、彼らの思いのままなのだ。

その時、ドアがノックされた。
遠藤が振り返りもせず「入れ」と言った。
だが、なかなか入ってこない。

「ん?」

ドアの外が騒がしい。
ドタバタと誰か暴れているようだ。
遠藤が苦笑して岩村に指示した。

「……苦労してるらしいぞ。手伝ってやれや」
「了解っす」

岩村がドアを開けるや否や、途端に弾けるような女の叫び声がする。

「い、いい加減になさい、あなたたち! こんなことしてどうなるかわかってるの!?」
「はいはい、わかったわかった。いいから入れよ、おばさん」
「おばさんって何よ! 私は……」
「ああっ!?」

騒ぎに目を丸くしていた蘭が突然に叫んだ。

「お……お母さん……?」
「えっ……!?」

今度は外の女性も呆気にとられた。

「ら、蘭……?」

女は妃英理だった。
英理も小五郎同様、蘭を餌におびき出され、ここで捕まったのだ。
背中を押しこくられ、転がされるように中に入った英理は、部屋の様子を見て一驚した。
そこには蘭だけでなくコナンまで居た。
それどころか、夫の小五郎までいるではないか。

「こ、これは……。これはどういうことなの!?」
「見りゃわかるだろうよ。娘はおばさんと同じことされてて、あのガキとあんたの亭主は、
それを見物させられてたってことだよ」
「な……」

しゃあしゃあと嘯く灰田に、英理は絶句した。
英理も、ついさっきまで別室で何度も灰田に犯されていたのだ。
蘭の淫らで無惨な写真やビデオを突きつけられては抗いようもなかった。
そして、自分が犠牲になって抱かれれば蘭にはこれ以上手出ししないと言われていたのだ。
だからこそ、けだもののような若者に肉体を自由にさせたのである。
それがすべてウソだった、蘭までまた毒牙に掛かったと知り、英理は怒りを爆発させた。

「この嘘つき! あ、あなたたち、騙したのね!」
「……きゃんきゃん吠えるなよ、おばさん」

遠藤がわざとらしく耳を塞ぎながら言った。

「あのさ、おばさん」
「おばさんって呼ばないで!」
「……口が減らねえなあ。さすがに弁護士さんか。ま、いい。じゃ妃英理さんよ」
「何よ」
「嘘つきって言われてもなあ。取引できるような立場じゃねえだろ? あんたの方が圧倒的に
不利なんだからさ。終われば前言撤回されるなんて想像つくだろ?」
「……」
「え、英理……、おまえまで……」
「あっ……」

そこで英理は我に返った。
小五郎もいたのだ。
さっと顔に朱が走る。
無理もなかった。
英理も、蘭同様、全裸にさせられていたのである。

蘭と同じなのは、完全にオールヌードではなく、脚にはストッキングを履かされていたことだ。
蘭は白だが英理は黒で、レースのガーターベルトで繋いである。
網タイツではなく、薔薇の刺繍が施されたアダルティなものだった。
そこに深紅のハイヒールを履いていた。
英理の私物の可能性もあったが、仕事の日にそれらを身につけるとは思えない。
やはりこいつらが無理に履かせたのだろう。
首に掛かっている二重になった大真珠のネックレスだけは英理の私物だ。

「あ、あなた……」
「英理……」

最悪の夫婦対面であった。
妻は若い男に抱きかかえられた全裸だ。
夫はと言えば、ズボンは履いていたものの、大きく開かされた股間からペニスがにょっきりと
顔を出している。
もうすっかり萎えてはいたものの、その先端からは精液の名残が滴っていたのだ。
英理は、まさか小五郎が蘭の口に射精したとは思っていないだろうが、何かしら淫らなことを
された想像はついた。

「やっ……、見ないであなた!」

さっきまでの元気はどこへやら、英理はそう叫ぶと身を捩って小五郎の視線を避けた。
脚こそ自由になっているが、腕は後ろ手で縛られていたのだ。
その縄が乳房を上下に挟み込んで縊りだしている。
おまけに、真っ白な肌はやや上気していて、そこここに赤い跡が残っている。
首筋や乳房、腹にあるそれらは明らかにキスマークであろう。
しかも、眼鏡をかけた顔にも精液の残滓が残っている。
眼鏡に掛かった精液は半分乾きかけていた。
凌辱の名残も生々しい妻を目の当たりにし、小五郎の怒りが蘇る。

「きさまら妻にまで……英理にまで……」
「ああ、そうだよ。あんたの想像通りだ。この美人弁護士さんの身体は俺がおいしく戴いた」
「きさま……」

へらへら笑って挑発する灰田に、小五郎はツバを吐きかけた。
まるで届かなかったが、せめてもの抵抗なのだろう。
その間にも英理は「やめて」と言いながら、男たちに抵抗していた。
しかし、灰田と岩村がその身体を押さえ込み、天井のフックに縄を引っかけると、後ろ手を
縛っているロープに結びつけてしまった。
滑車に掛かったロープを引くと、英理の裸身がぐぐっと吊り上がる。

「きゃあっ!」
「やめろ!」

英理の悲鳴に、思わず小五郎が叫ぶ。

「お母さんっ」

蘭は母親に縋り付こうとしたが、その髪を禎一が掴んで引っ張った。

「あっ……!」

そのまま転がされ、蘭は無様にひっくり返ってしまう。

「蘭!」
「蘭っ」

両親が同時に叫んだ。

「やめて! 蘭に何するの!?」
「これ以上、蘭に乱暴するな!」
「わかったから、そう喚くな。おい、蘭を縛っとけ」
「はい」
「やめろ!」

英理のもとへ行こうとする蘭を禎一が押さえつけ、そのまま縛り上げた。
今度は単純に後ろ手を縛り、足首を縛っただけだ。
この縛り方からすると、もう蘭には手出ししないらしい。
動きを封じただけのようだ。
となると、今度は英理のステージということになる。

小五郎はわなわなと震えて、青ざめてすらいた。
目の前で娘が凌辱され、今また妻が犯されようとしている。
最愛の家族が嬲られる情景を、縛られたまま見せつけられる男の悲哀が滲み出ていた。

「きさまらいったい何者だ!? なぜ、どうしてこんなことをする!」

小五郎の当初からの疑問だった。
蘭が巻き込まれていると知った時は、蘭自身が目当ての性犯罪ではないかと疑っていた。
しかし、コナンまで連れ出され、小五郎自身がこんな目に遭っている。
おまけに妻の英理までレイプされたらしい上に、今度は小五郎の前でいたぶられるかも知れない。
ここまでくると、もはや蘭狙いの単純な性犯罪とは言えなかった。

もしかすると小五郎もしくは英理が関係した事件関係者ではないだろうか。
探偵に弁護士だから、どうしてもそうした逆恨みを受けることはあるし、事実、過去にもそう
いった事件はあった。

しかし、ここまで徹底しているのは初めてだ。
憎悪して殺すのであれば、小五郎にしろ英理にしろ、こんな手間暇かけずに殺したことだろう。
況んや蘭を巻き込む必要はない。
こうして、男にとって死にも勝る屈辱や恥辱を与え続けているところから見ると、逆恨みとは
言えよほどの恨みを抱えているのかも知れないと思った。

しかし、実際にはそうではなかったのだ。
彼らの狙いは蘭ひとりだったのだ。
ただ、いざ蘭を入手してみると、その「女」としての素晴らしさに驚嘆してしまった。
何度か弄んで解放する気になれなかったのだ。
加えて、親が名うての名探偵およびやり手の弁護士だという。
ヘタをするとこちらがとんでもない目に遭いかねない。
そこで徹底的にやることにしたのである。
彼らに、とても表沙汰に出来ないほどの目に遭わせ、それをもって口封じすることにした。
遠藤たちにとっては「乗りかかった船」であり「毒を食らわば皿まで」だったのだ。

だから本来は英理も、小五郎と同じように目の前で蘭を犯すシーンを見せつけるだけにして
おこうと思っていた。
ところが、実際に会ってみて英理の美人さに驚いたわけだ。
蘭の母親なのだから当然美人である予想はついたが、想像以上だった。
まず熟女好みの灰田が惚れ込んで、彼女の誘い出しと最初のレイプを熱望したのだ。
緑や小五郎が首をかしげていた、英理の不審な行動はこれだったのだ。
味を占めた灰田たちが、たびたび英理を呼び出し、蘭を餌にして辱めていたのである。
そして今日も、さっきまで別室にいた彼は、ずっと英理を弄んでいたのだ。

遠藤も、英理がそこまで美人なのを知り、さらに悪辣なことを考えていた。
この際、完膚無きまでにこの親子を蹂躙しようと思ったのだ。

「きゃああっ、やめて!」

小五郎の思考が英理の悲鳴で中断した。
英理は右足の膝にもロープを掛けられ、ぐいと引き上げられていた。
膝が乳房にくっつきそうなくらいの屈脚状態にされている。
開かされた股間に、遠藤や岩村が寄ってくる。

「やっ……! 見ないで、バカ!」

男どもの目に晒された媚肉は、とても高校生の娘がいる女とは思えぬ佇まいだった。
しかもさっきまで散々灰田に犯されていたはずなのに、もう合わさっている。
それでも、僅かに開いた隙間から、とろとろと粘液が漏れ出ていた。肉芽も赤く充血している
し、零れ出た液体は、灰田のものだけでなく英理自身の蜜もだいぶ混じっているようだった。
恥ずかしいのか、クリトリスがひくひくと震えている。

「やああ……、見ないで、そんなとこっ!」
「そんなわけにいくかよ。おお、さすがに熟女のマンコだな。蘭に比べてだいぶ肉厚だ」
「でも平吉さん、俺、もっと黒ずんでて汚えと思ってましたよ。このくらい綺麗だったら、
まだ充分オッケーだな」
「だな。そもそもこのおばさん、いくつなんだ? もうけっこういってるだろ?」
「ですよねえ。蘭が高校二年でしょ? 20歳で産んだって37だ。でもこのおばさん、
弁護士ですからね。大学出て司法試験通ってるわけだし、今は自前の事務所持ちですしね。
どう少なく見積もっても楽々40は越えてますよ。ヘタすりゃ45くらいか?」
「……ちょっと信じられねえな」
「だろ? 蘭みたいな若いマンコも悪かねえけどよ、やっぱ女はこれくらい熟れてねえとな。
突っ込んだ時の充実感っつったら……」
「や、やめて、言わないで!」

英理は激しく顔を振りたくった。
小五郎が絶叫する。

「やめろ! きさまら女房にまで……ぐおっ!」

また肩口にスタンガンの洗礼を受け、小五郎の身体が跳ねるように震えた。

「少しおとなしくしとれや、おっさん」
「あなた!!」
「そっちの弁護士のおばさんもだ。旦那や娘が大事だったら、おとなしくしてな」
「く……」
「お……母さん……」
「蘭っ!」

縛られ、転がされた娘の悲痛な声に、英理の顔が母親に戻る。

「やめて! 娘にこれ以上、乱暴しないで!」

それまでビデオ撮影に徹していた岩村が、ふらりと英理の前に立ちはだかった。

「乱暴ってのはどういう意味だ? 心配すんな、刃向かわなきゃ手荒なマネはしねえよ。あの
綺麗な身体にキズなんかつけたくないし、ウチの大事な商品だしな」
「しょ、商品て……」
「それとも、いわゆる婦女暴行のことかな? ま、そっちは諦めてくれ。そのつもりで誑かし
たんだからな」
「ああ、そんな……」
「平気だよ。そのうち……っつうか、蘭も最初は嫌がるがな、やってるうちに積極的になってくるんだよ」

これにはさすがに英理もカッとした。

「バカなこと言わないで! 蘭はそんな娘じゃないわ!」
「そう思いたいのが親心だろうけどな、現実を直視しなって。あんただってそうだったろ?」
「あ、あれは……。でも、でも蘭は!」
「納得できんか? 嫌でもすぐにそれを判らせてやるさ。だが、その前にまずあんただ。
おい、公。今度は俺がやっていいか?」
「……!」

この男たちは本気でここで凌辱するつもりなのだろうか。
夫や娘の目の前で犯すというのか。
灰田は笑って譲った。

「いいっすよ。へえ、岩村さんも熟女に目覚めましたか。こないだ一度やってみて病みつきに
なりましたかね」
「わからねえな。ただ、いくらおばさんつっても、ここまで美人でいい女なら悪かねえよ。
身体も極上だしな」
「ま、まさかあなたたち本当に……」
「あん? 冗談だと思ってたか? それとも単なる脅しだと見くびってたか。甘いな、弁護士
さんよ」
「……」
「もっと世の中をよく知れや。現実にはな、あんたらが信じられないようなことを平気でやる
連中もいるってことだよ」

強気な英理が絶句した。
これまでも散々レイプされている。
それだけでも悲惨なのに、今度は家族の前で見せ物にするつもりらしい。
もともと白皙な英理が青ざめていく。

「やめて……、ここではやめて!」
「「ここでは」? じゃあ、どっか他の場所ならいいってか?」
「そ、それは……、でも、ここじゃいやよ!」
「でもダメだ。あんたは今日、ここで犯されるんだよ。亭主や娘が見ている前でな」
「バ、バカなことはやめて! あなたたち、本当におかしいわ!」
「減らず口が多いのは蘭と同じだな。似たもの親子か。それに、やってるうちに感じまくって
くるってのも同じだな」

そう言って岩村は大笑いした。

「観念しな。ほれ、その濡れたマンコに俺様のペニスを突っ込んでやるからよ。うんと奥
までな」
「い……いやああっっ……あ、あなた! あなたああっ!」

岩村の反り返ったいかにも硬そうな肉棒が媚肉に押しつけられると、犯される恐怖で英理が
絶叫した。
失神しかけていた小五郎が、びくりと意識を取り戻す。

「え、英理……!」
「いやいやっ! あなた、私っ……お、犯されちゃうっ!」
「英理! や、やめろ、やめてくれ! 英理には何もするな!」
「おいおい、そんな依怙贔屓はねえだろ? じゃあ娘にはしてもいいのか?」
「いいはずないだろう! やめろ!」
「娘にもしたんだから、母親にだってしてやらんとな」
「やめろぉっ!」
「お母さん……」

悲痛極まる小五郎の喚き声に対し、蘭の声は打ち沈んでいた。
ここまで来たら、もうどうしようもない。
彼らを止める術はないと知っているのだ。
それほどまでに蘭は、肉体にも精神にも、遠藤たちの凌辱調教が染みついてしまっていた。
だが、それでもさすがに母親がレイプされるところを目にするのは辛く、胸が張り裂けそうだ。
堅く瞑った目の端から涙が零れ、俯いた顔からはすすり泣く声が聞こえてきた。

岩村は、吊り上げられた英理の右足を左腕で抱え込んで腰を引き寄せ、媚肉を割っていく。
熟れた女らしく盛り上がった恥丘の奥へ、岩村の肉棒が沈み始める。

「あ、やあああっっ! くうっ……! や、入れちゃいやあ!」

さっきまでの灰田のレイプのせいもあり、英理の膣やその内部は蜜や精液で充分に潤っていた。
それでいて、なお英理のそこは入り口が小さく、内部は狭く、なかなか岩村のものの侵入を
許さなかった。
英理が出来るだけ息んで、踏ん張っているせいもあるだろう。
せめてもの妨害ということらしい。

「おっ……、こないだもそうだったけど、このおばさん、きついぜ。マジで蘭を産んだのか? 子供産んだにしちゃあ、この窮屈さは……」
「やめろ!」

小五郎の叫び声が時々聞こえるものの、岩村は気にも留めず挿入を試みる。
夫の声が聞こえたのか、ハッとして英理が助けを求めた。

「あなたあっ! 助けて、あなたっ! い、いやいやっ、あっ……だめ、入ってきちゃうっ!」
「え、英理ぃっ! ちくしょう、やめろ、きさまっ!」

小五郎が騒いでいるが、もうスタンガンで脅すこともなく、遠藤はにやつきながら放って
おいている。
そうさせておいた方が面白いと思ったのだ。
小五郎には、妻が目の前でレイプされるのを直視させ、それをやめさせることが出来ない
無力感を与え、英理には夫の眼前で無惨に凌辱される屈辱感を味わわせようとしていた。



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