その時、遠藤の携帯が鳴った。
別行動している岩村からだ。
「俺だ、どうした。そっちは順調か? ……ん、そうか、もう来たか」
遠藤はそう言いながら窓際に歩いて行く。
見下ろすと、岩村が男を出迎えているようだ。
「ああ、今、上から見てる。いいぞ、連れて来い」
それだけ言って電話を切ると、蘭に近づき、その顎を持ち上げてこっちを向かせた。
「蘭。ナイトがもうひとりやってきたぞ」
「え……?」
何のことかわからない蘭が遠藤を見上げるのと同時に、ドアがノックされた。
入ってきた人物を見て、蘭は大きく目を見開いた。
やってきたのは小五郎だった。
蘭のことで話があると呼び出されたのだった。
岩村が迎えに行き、両手を縛られた上、目隠しまでされて、ここまで連れて来られたのである。
「お……お父、さん……?」
「蘭、そこにいるのか?」
「お、おっちゃん!」
「コナンもいるんだな? おい、もういいだろう、目隠しを取ってくれ」
「……いいだろう。まずそこに座れ」
目隠し、後ろ手縛りのまま、禎一に支えられながらコナンの隣に腰掛けさせられた。
同じような安物のパイプ椅子である。
禎一が小五郎の両脚と椅子の脚に、両腕を背もたれのパイプに縛り付ける。
「蘭だけでなくコナンまでいるのはどういうことだ。営利目的ってわけでもなさそうだな」
「まあ、そうだな。身代金を取るわけじゃねえが、最終的にはカネになることではあるがな」
「さっさと言え、要求は何だ」
「あんた、もと刑事らしいな。サツには通報したのか?」
「……。していたら、俺はここには来てないだろうさ」
「それもそうか」
小五郎は最初、彼が扱った事件絡みの逆恨みか何かだと思ったのだ。
妻の英理も弁護士という職業上、やはりそうしたことはたまにあるらしい。
探偵の小五郎にも、過去にそうした事件はあった。
今回もそれだろうと思っていたのだが、よくよく考えてみれば、それにしては念が入り過ぎて
いる。
娘の蘭を拐取するのはわかるが、攫ったならすぐにでも要求を通知するはずである。
それがなく、しかも蘭は攫われたわけではない。
こうして呼び出されてはいるらしいが、家に帰るし学校にも行っている。
況してコナンまで巻き込む必要はどこにもなかった。
蘭は呆然としていた。
コナンも呆気にとられている。
「お父さん……お父さんが何で……」
「蘭、もう心配するな。俺が何とかしてやる。英理も心配してたぞ」
「ああ……」
目隠しされた小五郎には見えなかったが、蘭の表情は絶望に染まっていた。
コナンだけでなく、父の小五郎までこの悪魔の性宴に巻き込まれるのだ。
小五郎のアイマスクが外された。
眩しい光が一気に視界を白く潰していく。
すぐに視界は戻ったが、とんでもないものが見えてきた。
娘の蘭はすっ裸だったのだ。
「ら、蘭……!?」
「おっ、お父さん、見ないで!」
蘭は思わず自分の両肩を抱くようにして叫んだ。
網のストッキングとガーターベルトだけの蘭の肢体は、娘のものとは思えぬほどに美しかった。
今度は小五郎が呆気にとられる番だったが、すぐに怒りに変わっていった。
「き、きさまらっ! 蘭に……、娘に何をしたあっ!」
「くく……」
遠藤は笑っただけで何も言わなかったが、何をされていたのかは一目瞭然だった。
凌辱を受けていたのだろう。
しかも、恐らくは今回が初めてではない。
蘭の様子がおかしくなった二ヶ月前、あるいはそれ以前から、蘭はこのけだものどもの網に
掛かっていたのかも知れなかった。
蘭のことだから、人知れず思い悩んでいたのだろう。
英理はそれにいち早く気づいていたに違いない。
同居していながらまったく無頓着だった自分が、親として情けなかった。
見れば、隣に座らされているコナンも無惨な有様だ。
半ズボンの前が開き、そこから小さな性器がはみ出ている。
そこで小五郎も気づいた。
この男どもがショタや少年愛的な欲望でコナンを嬲ったとも思えない。
ということは、まさか蘭に……。
そこまで考えると、どうにも制御できぬ怒りが爆発する。
娘の蘭ですら驚くほどに激怒した。
「このけだものどもが! 許さんっ、絶対に許さんぞ、きさまらあっ!!」
「狭いんだから、そんなに怒鳴らなくても聞こえるよ、おっさん。そう興奮すんなって」
「ふざけるな! 何をしたんだ! 蘭に何を!」
「聞きたいか? おい、蘭。お父さんに言ってやるかい、おまえが今まで何をされてきたのか」
「い、いやあああ……」
「ら、蘭……おまえ……」
「お父さん……お父さんっ……あたし……あたしっ……」
蘭は思わず父に抱きついていた。
その腕を伸ばし、コナンを抱いている。
何だか少しホッとしている。
ふたりの体温が腕に伝わってくる。
蘭は後悔の海に沈んでいた。
打ち明けていれば、相談していればよかったのかも知れない。
レイプされ、反応させられて、挙げ句に何度もいかされてしまったのが恥ずかしく、どうして
も言えなかった。
言えないままにずるずると関係を続けさせられ、今ではもう抜け出すのは無理なほどに泥沼に
引き込まれてしまっている。
最初のうち──禎一に犯されているだけのうちに、小五郎なり英理、いいや新一にでもいい
から相談しておけば、今日のこの事態はなかったのだ。
「おら、いつまでお涙頂戴をやってやがる!」
「あっ……!」
遠藤が、泣きついている蘭の肩に手を掛けて転がした。
途端に小五郎が激昂する。
「何をする、貴様! 娘に乱暴するな!」
「騒ぐな、これからいいもの見せてやるから」
「うるさい! 娘を放せ! 娘に何かしたらタダじゃおかんぞ、きさまら!」
小五郎が叫びながら、椅子ごと持ち上げるように腰を浮かせようとする。
あまりの抵抗振りに──娘が乱暴されようとしているのだから当然だが──辟易した遠藤は、
懐からシェーバーのようなものを取り出した。
遠藤はそれを小五郎の右肩に押しつけてスイッチを入れる。
「少し黙ってろ、おっさん」
「ぐぉっ……!」
バッと目の奥に青白い稲光が走り、小五郎の意識が一瞬飛んだ。
スタンガンだった。
そのショックで蘭の父親は、ドッと椅子に崩れ落ちた。
「お父さん!」
今度は蘭が絶叫する。
それを見ながら遠藤がまた一発小五郎にお見舞いした。
「ぐ……!」
右肩に押しつけたまま、もう一度スイッチを押し、電撃を食らわせた。
数万ボルトの電流が身体を突き抜け、小五郎は白目を剥いて呻いた。
なおも肩に押しつけたまま、3秒ほど電撃を流し続けた。
バチバチッと恐ろしげな音が響き、小五郎の頭髪が逆立ったように見えた。
声にならぬ苦鳴を上げ、小五郎は失神した。
蘭が遠藤の腕にすがりついた。
「やめて! もうしないで! お父さんが死んじゃう!」
その小五郎は、死んではいないがぐったりしている。
遠藤は薄笑いを浮かべながら、小五郎の髪を掴んで頭を持ち上げた。
「やめて欲しけりゃ、どうすればいいかわかってるだろ?」
「ど、どうすれば……」
「しらばっくれるな。この場で俺たちが可愛がってやるってんだよ」
「……!!」
蘭は驚愕した。
呼び出されたのだから、客を取らされるか遠藤らに犯されるかはわかっていた。
実際、さっきまで彼らに代わる代わる犯されていたのだ。
だが、この場にコナンや小五郎まで連れて来られ、挙げ句その前で恥辱を晒せというのか。
蘭はわなわなと全身を震わせている。
「やめろ! 蘭、こんなやつらの言うことなんか……ぐああっ!」
「コナンくんっ!!」
今度はコナン──新一が絶叫したが、同じようにスタンガンの餌食に遭った。
コナンの場合、身体が子供なだけあって、その衝撃はおとなの比ではない。
縛られた身体が椅子ごと飛び上がるように小さく跳ね、そのまま後ろに倒れ込んだ。
がたんと大きな音がしてこなんがひっくり返る。
倒れたままぴくりとも動かない。
蘭が叫び、喚いた。
「や、やめて、新一に酷いことしないで! 新一っ、コナンくんっ、大丈夫!?」
もう呼び名が、コナンと新一で混同している。
冷静さが失せてきていることもあるし、目の前の少年は、蘭にとってコナンでもあり新一でもある。
いずれにしても、とても大切な人物であることに違いはない。
「コナンくん、しっかりして! 新一っ、新一っ!」
「大丈夫だよ、いくらガキでもこんなもんくらいで死にゃしねえさ」
「新一っ……! お父さんっ、きゃああっ!」
まだコナンと小五郎にすり寄ろうとする蘭を引きずり倒してから、ずるずると部屋の真ん中に
連れて行く。
ソファやテーブルは脇へ寄せられている。
横座りになっていた蘭は発作的に両手で己の肩を抱き、身体を隠すような素振りをした。
「な、何を……」
「何度も言わせるな。これからおまえをこいつらの前で……」
「やめてっ!」
蘭は大きく頭を振って拒絶した。
「な、何でもするっ……、何でもしますからっ! それだけは……それだけはやめて!」
「だめだ。おまえはまだ娑婆に未練があるようだしな。こいつらに対する態度見てても、まだ
俺たちの奴隷になってねえ」
「な、なります、何でもなりますっ! だからそんな酷いことはやめて!」
「なってねえだろ。本当に俺たちの牝奴隷なら、誰の前だろうが俺たちの命令は絶対になる
はずだ」
「そんな……。本当に何でもしますから、それは……それだけは許して」
「許さない。もう諦めろや」
「いっ、いやああああっっ!!」
前から遠藤が、後ろから禎一が迫ってくるのを見て、蘭は脅えたように身を縮めた。
その腕を引き剥がして、ふたりの淫獣が蘭の肢体を剥き出しにしていく。
後ろから禎一から形良く膨らんだ乳房を鷲掴みにして揉みしだけば、遠藤は蘭の太腿や尻に手
を這わせる。
「い、いやっ……!」
新一や小五郎の前で嬲られる。
蘭にとって、いや女にとって父や恋人の前で犯されることほど恥辱的なことが他にあろうか。
払い除けようとした手は、あっさりと遠藤に掴まれている。
「今さら何抵抗してんだよ。もう散々俺たちをくわえ込んだろうが、この可愛いマンコでよ」
そう言いながら、遠藤は蘭の股間をまさぐっている。
濡れているのは汗のせいか、それとも蘭の女汁のせいか。
「ふふ、さすがに親父や彼氏の前でやられるのは恥ずかしいんでしょうよ、平吉さん。まして
ふたりに犯されていっちまう、なんてのは……」
「や、やめて、言わないで!」
蘭は血を吐くような声で叫び、激しく頭を振りたくった。
そんなことには絶対ならない。
そう決意しているのだが、実はあまり自信がなかった。
彼らとのセックスを重ねるたび、調教を受け続けるたび、そして客の変態的な要望に応えさせ
られるたびに、蘭は気力を削られていった。
喘がされ、よがらされ、絶頂させられ、挙げ句、膣内にたっぷりと射精され、またいかされる。
そんなことを繰り返されるごとに、一歩また一歩と底のない官能の泥沼に引きずり込まれて
いくような気がしていた。
コナンらの前で恥辱を晒すことは死ぬほどにつらいのだが、抗う身体に力は入らなかった。
抵抗はムダだと思っているからか、あるいは蘭自身そうした責めに燃えているのか、わからな
かった。
「ああ……、いやあ……」
蘭の声が泣き声になっている。
遠藤が蘭の股間を大きく拡げたのだ。
そこを覗き込まれ、あまつさえ、そのシーンを岩村がビデオ撮影までしていた。
その上、蘭は小五郎たちに向かって開脚しているのである。
コナンも小五郎もスタンガンの洗礼で気を失っているようだが、それでも冷静ではいられなか
った。
けだものどもに性器をじっくりと観察されている。
ビデオに撮られている。
もしかしたらコナンたちにまで見られるかも知れない。
そんなことを思うと、蘭は首筋まで真っ赤になり、腿の付け根がぴくぴくと痙攣までしていた。
遠藤はそこに指を這わせる。
「いやあっ、さ、触っちゃいや!」
「触るくらいなんだよ。じゃ、こっちにするか」
「ひっ……!」
太い指が、媚肉からすっとアヌスに移った。
触れられた途端、ビックリしたように蘭の肛門がきゅっと絞まった。
「ひっ、いやっ! お、お尻、いやですっ!」
「何いってやがる。尻だってもう立派に男を知ってるじゃねえかよ」
「ああ……そんなこと……」
「くく、親父を起こしておしえてやるかい。蘭はもう尻の穴まで捧げましたってな」
「いやああっ……!」
蘭はもう半泣きである。
いつ小五郎たちが目を覚ますか知れたものではない。
こんなことを聞かれたらどうしよう。
いや、それよりも遠藤らに犯されている時に目覚めたら、どうすればいいのだ。
「ああ……いやあ……」
そう思っている間にも、男たちのしつこい愛撫は続いている。
遠藤と禎一はそれぞれ分担、交代して蘭の膣と肛門をいびってきた。
乳房を揉まれ、乳首を転がされ、アヌスまで揉みほぐされている。
こんな状況下であるのに、蘭は女の官能を抑えきれない。
目覚めかけていた少女の性感は、ここ二ヶ月の激しい調教と凌辱で、すっかり開花してしまっ
ていた。
身体の奥から火をつけられていくようで、乳首はもう勃起し、媚肉もしっとりと濡れ始めていた。
「いけない」と思う心を肉の疼きが飲み込んでいく。
肛門も媚肉も、男たちの思うようにとろかされていった。
「あ、ああ……だめ、いや……あっ……そ、そんなところ……あ、あ……」
我慢しなければと思うのに、吐く息には熱が籠もり、甘さが増していく。
必死になって窄めているアヌスが、男の指に翻弄されて揉みほぐされていく感覚がたまらない。
まさぐられる媚肉も熱を帯び始め、膣奥までが火照ってくる。
「や、やあ……だめ……ああ……」
「なんだ、もう感じてきたのか?」
「いい具合に育ちましたね、平吉さん。つうか、もともと好き者だったのかな」
そう言って男たちが笑い合っても、蘭は自分の身体の反応を抑えることが出来ない。
なぜこうも早く男の愛撫に身体が応えてしまうのかわけがわからない。
「や……い、いや……あ、あ……ああう……」
「なんだその声は。もう指なんかじゃ物足りなくなってきたのか?」
「ち……がいます……ああ、もうやめて……あっ!」
蘭は臀部に熱い感触を得て、思わず腰を引いた。
振り返ると、遠藤がズボンとトランクスを脱ぎ、勃起したペニスを尻に擦りつけていた。
「ひっ……!」
蘭は引き攣ったような悲鳴を上げた。
いかにも硬そうな逸物がぶらんぶらんと大きく揺れている。
顔を背けるようにして前を向くと、そっちでは禎一が下半身をさらけ出していた。
「いっ……いやああっ……!」
ふたりがかりで犯される恐怖に、蘭の身体が堅くなる。
気を失っているとはいえ、父親と恋人の前で輪姦されるなど信じられない。
「いやあああっ……!」
蘭がふたりの間から逃げだそうとすると、その足首を禎一が掴んで引き戻した。
悲鳴を上げる少女を、禎一が後ろから羽交い締めにする。
そして蘭の膝の裏に手を回し、思い切り脚を拡げさせ、子供に小便をさせるような恥ずかしい
格好にしてしまった。
見かけよりも腕力があるのか、禎一はそのまま蘭を持ち上げ、胡座をかいて待ち構えている
遠藤の上に持っていく。
「や、やめて!」
無理につながらせようとしているのを知ると、蘭の表情が青ざめた。
禎一の腕の中で必死に暴れたが、宙に浮いた爪先が虚しく空を蹴るばかりだ。
そのすぐ下で、遠藤が肉棒を掴んで待っている。
「や、やめてください、いやっ! こ、こんな格好……」
「素直に言うことを聞かないからだ。それとも自分から平吉さんにつながるか?」
「そ、そんなこと……」
そんな浅ましいマネが出来ようはずもない。
蘭は激しく首を振った。
「じゃ、こうするしかないだろうが。ほれ、覚悟しろよ」
「やっ……やああっ!」
もう熱く硬くそそり立っている遠藤の肉棒が尻や腿に触れるたびに、蘭の身体が跳ね、悲鳴が
上がった。
大きくカリを拡げたペニスが濡れた割れ目を這っている。
見る見るうちにそこは花開き、ほころびてきた。
蘭に散々悲鳴を上げさせ、肉棒の先を蜜でどろどろにしてから、遠藤はおもむろに肛門にあて
がってきた。
蘭はビクッと大きく震え、叫んだ。
戦慄で眦が震え、つぶらな瞳が驚きで見開かれる。
「ひっ……! そ、そこはっ……!」
「騒ぐな。アナルセックスはもうお馴染みだろ?」
「そんな……い、いや、いやです、そこはいやあっ!」
「いやでも尻だよ。罰だと言ったろうが」
「やあっ! やめ、ああっ……!」
亀頭の先がぴったりとアヌスにあてがわれると、そこから禎一がゆっくりと蘭の身体を下ろし
ていく。
肛門がぐぐっと拡げられ、ペニスがめり込み、蘭は仰け反った。
どうにも逃げようがない。
禎一のコントロールと蘭自身の重みで、肛門が遠藤に貫かれていく。
この場合、逃げようともがいたりすれば、かえって挿入を助けることとなってしまう。
「やっ、はあっ……あ、んむうっ……!」
ぎゅっと固くつむった目の奥で、青い雷光が散ったように見えた。
蘭は胡座の遠藤の上に背中を向けた座位になった。
「本駒駆け」と呼ばれる後背座位である。
違っているのは、挿入されているのが膣ではなく肛門だということだ。
遠藤の膝の上で見事に尻餅を突いた格好になっている蘭が苦しげに呻いている。
「や……、ゆ、許して……あ、あむ……」
よく張った臀部が男の腿に密着しており、蘭の狭い肛門はぎりぎりと音がしそうなほどに開か
され、太いものをくわえ込まされていた。
肛門粘膜はいっぱいにまで伸びきって、よく裂けないものだと感心するほどである。
遠藤が感嘆するように言った。
「相っ変わらず蘭のここはきついな。すげえ締め付けだ」
そんなことを言いながら、遠藤は蘭の細い腰を両手で掴んでいる。
まだ動きだそうとはせず、蘭のきつい締め付けをじっくりと味わっていた。
蘭の方は、大きなものを無理にくわえ込まされ、息絶え絶えで呻くばかりだ。
「んっ、あ……き、きつ……苦しい……」
「苦しい? もう何度もされてるくせによ、いい加減に馴れろや」
「そう言うな禎一。こいつはマンコの尻の穴も、でかいものをぶち込んでやってもすぐに元
通りに締まる絶品なんだ。ガバガバになるよりはずっといいぜ。毎回毎回、蘭の苦しそうな
顔も見られるしな」
遠藤はそう言って笑った。
蘭はその顔に脂汗を浮かせ、張り裂けそうな苦痛と戦っている。
呻きつつ頭をぐらつかせると、その動きだけで肛門からびりっとした刺激が脳髄を走った。
腰から背中にかけて、神経が灼け爛れたかのように痺れている。
もう、ろくに動くことも出来ない。
「……」
その様子を見ていた禎一の方も興奮してきた。
蘭が苦悶した美貌を浮かべ、喘ぎ呻いているだけでもそそるのに、開脚された股間では割れ目
が男を誘うかのようにぱっくりと開いている。
尿道から膣穴まで外気に晒し、僅かに口を開けた膣からはねっとりとした愛液まで溢れていた。
思わず禎一は指を伸ばし、ぴくぴくと痙攣しているクリトリスをピンと弾いてやった。
「ひあっ!」
その強烈な刺激に、蘭は大きく仰け反って喘いだ。
思わず腰を大きくうねられたものだから、ペニスをくわえ込んだままのアヌスが少し回転し、
肛門粘膜と腸内粘膜が太いもので擦られてしまう。
灼け爛れた腸管を思い切り擦られて、蘭の肢体に活が入る。
「おおう、よく締まるぜ。こりゃたまらんわ」
遠藤はそう言いながら両手で後ろから蘭の乳房を揉み込んできた。
ピンと立った乳首をこねくられ、程よく膨れた肉塊をやわやわと揉み立てられると、それ
どころではないと思いつつも、蘭の快感が目覚めていく。
それに合わせて遠藤が蘭を上下させていった。
「ひっ! やあっ、う、動かないで!」
たくましい腕に掴まれた細腰がゆっくりと上下運動を開始した。
吐き気を催すほどにずぶずぶと奥まで貫かれると、今度はゆっくりと引き抜かれていく。
ペニスが抜かれると、そのサオには蘭の粘膜がぴったりとへばりついてくるのだった。
遠藤は蘭の腰から手を離すと、禎一に変わって膝の下から蘭を持ち上げる。
そしてじっくりと蘭を上下させて、その尻肉を何度も貫いた。
「やっ……あう……抜いて……あっ……こんなの……いっ……」
だんだんと馴れてきたのか、それとも肛門性交時の快楽を思い出したのか、蘭の口から苦痛の
声が消えていく。
代わって、妖しい肉の快美感がじわじわと頭をもたげてきていた。
「う……、ら、蘭……」
小五郎が意識を取り戻し、軽く頭を振った。
ぼんやりとした視界に、熱く絡み合う男女の姿が映った。
霞のかかった頭の中がはっきりしてくる。
強烈な電撃のせいで、身体には痺れが残り、まだ呂律がよく回らないらしい。
「や……めろ……娘を……放せ……」
「お? 親父さんが目を覚ましたようだぜ」
「おっ、お父……さん……あっ……」
「蘭……、き、きさま、蘭に何を……」
「まだろくに動けねえか。何をしてるかわからねえのか? 見りゃわかるだろうよ」
「き、きっ、さま……」
蘭は全裸で──白のガーターベルトとストッキングは身につけているが──男に跨がされている。
見るまでもなく、男の醜い性器が蘭の股間に突き刺さっていた。
途端に頭に血が昇った。
父親として、これ以上無惨で悲惨な光景はないだろう。
縛られたロープを引きちぎろうとしたが、そんなスーパーマンのようなことは出来るものでは
ない。
加えてまだ電撃で身体が痺れている状態だ。
そんな小五郎を嘲笑しながら遠藤がからかう。
「悔しいか、え、名探偵さんよう。おい蘭、おまえが今どこを犯されてるのか、父親に教えて
やらなくていいのか?」
「やああっ、お、お父さんっ、見ないで、見ちゃいやあっ……!」
「娘さんは言いたくないそうだ」
「なら俺が教えてやりますよ、遠藤さん。おい、おっさん、よく見なよ。蘭はな、オマンコ
やられるわけじゃないんだ」
「なん……だと……?」
「アヌスだよ、アヌス。尻の穴だ」
「な……」
「いやっ、いやっ……! お父さん、いやあああっ!」
「ぐ……、きさまら……」
実の娘が肛門セックスさせられている。
それをナマで間近で見せつけられていた。
小五郎は、怒りで頭が沸騰しそうだった。
「やめ、ろ、きさまらっ……蘭っ……蘭っ……」
そう叫ぶ小五郎の声はまだ弱々しい。
身体に力が入らないのが情けなかった。
どんなに悔しくても無念でも激怒していても、身体がまだ言うことを聞いてくれない。
それに、万全であっても自由に動けることはかなわなかった。
「わかるかい、探偵さん。おまえの可愛い娘はな、こうやって肛門でもセックスできるくらい
に成長したんだよ。最初は嫌がったがな、なに、すぐに馴れた。素質があるんだろうな」
「くっ……」
「尻の穴でも堂々といくようになったんだぜ。今、見せてやらあ」
「きさまあっ……!」
喚く小五郎を冷たく見下してから、遠藤が指示する。
「よし禎一、いいぜ」
「承知」
声が掛かると禎一は嬉しそうにトランクスを脱いだ。
下着から出てくるのももどかしげに、見事な肉棒が勃起している。
もう先はカウパーでどろどろであり、脱ぎ捨てたトランクスから糸を引いていた。
遠藤は蘭を持ち上げることをやめ、腿の上に座らせたまま腰を突き上げている。
両手は乳房に食い込んでいた。
少し身体を後ろへ倒すような姿勢を取り、胸を掴んだまま蘭の背中を胸に密着させる。
そこに禎一が迫ってきていた。
涙でぼやける蘭の視界に禎一が見える。
「い、いや、何を……」
「何されるかわからないってのか? もう何度もされてるくせに」
「ま、まさか……」
蘭の美しい顔からさあっと血の気が引いていく。
「そ、それだけはっ……それだけはやめて!」
「何でだよ。さっきだって……」
「いっ、言わないで! そ、そんなふたり一緒なんてもういやっ!」
「くくっ、探偵さん聞こえたか? 蘭はな、これから男ふたりと同時にセックスするんだよ」
「……」
小五郎は声も出せなかった。
絶叫し過ぎて喉が涸れていたこともあるが、喚いても叫んでも何にもならないことがわかった
からだ。
「ら、蘭……すまん、許してくれ……。何も出来ない俺を許してくれ……」
「お、お父さん……、あ、いやあ!」
禎一の肉棒が媚肉にあてがわれ、ぐぐっと膣口をこじ開けるように太いものが挿入されてくる
と、蘭は仰け反って目を剥いた。
「ひっ……、や、やめ……あぐうっ……!」
肛門を貫くペニスと、しつこいまでの恥辱責めで、蘭の肉体は燃え始めている。
その炎に油を注ぐように、肉棒がじわっとめり込んできた。
「やっ……い、入れちゃ……ああっ!」
ずぶずぶ、ぬぷぷっとペニスが挿入されていく。
ゆっくりと埋め込まれた肉棒が根元まで沈んでしまうと、膣道と腸管を通じて二本のペニスが
擦れ合った。
「あぐうっ……!」
「よしよし、全部入ったな。どうだ蘭、尻とマンコに二本もチンポが入ってるのがわかるだろう」
「い、いや……もう抜いて……ああ、助けてぇ……」
「蘭……蘭……くそぉ……」
助けを求められても、小五郎は名前を呼ぶことくらいしか出来なかった。
そんな中、蘭を挟み込んだ男たちは本格的に腰を使い始める。
遠藤が突けば禎一が引き、アヌスから引き抜かれれば媚肉は深々と突き込まれた。
かと思うと、肛門と媚肉が同時に奥まで貫かれることもある。
「ああっ……あ、いやあっ……くっ……苦しいっ……あ、あう、お腹が……うむっ……」
「その苦しそうな顔がたまらねえよ。ほれ、もっと苦しめ」
「あぐうっ……きついっ……あ、あうう……」
「締め付けやがって。本当に苦しいのかよ?」
男ふたりに揉み潰される蘭は、為す術もなく燃え立たされていく。
苦痛やきつさの中から、めらめらと暗い炎が燃え上がっていった。
頭が痺れ、身体中が灼け尽くされそうな官能を感じ取っている。
「しかしマジで締まりがすげえな。禎一がマンコ使ってるからかも知れねえが、えらいきついわ」
「それはこっちも同じっすよ、平吉さん。もともと蘭のマンコは絶品っすけど、両方入れて
やると締め付けがスゴイっす」
「や……いや……ああう……うんっ……あ、そんな深く……ああああ……」
前後を貫かれ、腹の中まで征服された蘭は、熱く喘ぎ、呻いている。
遠藤らは、蘭の反応を確かめながら責め上げていった。
「感じっぷりも激しいな。そんなにサンドイッチセックスがいいのか」
「あああ……」
「やるたんびに味が良くなりますね。そのうち、ひとりだけ相手にするんじゃ満足できねえ
くらいになりますかね」
「違ぇねえ」
そう言ってふたりは笑い合った。
堪えても堪えても込み上げてくる激しいまでの愉悦に、蘭は無意識のうちに腰をうねらせ、
波打たせるように尻を遠藤の腿に擦りつけている。
二本のペニスに支配され、もはや身体の制御が出来なくなっていた。
抉り抜かれる肛門も膣も、責められるたびにその粘着性と収縮度を増していき、男たちを
愉しませている。
今にも千切れそうなほどに締め付けたかと思うと、ふっと緩んで奥までの挿入をねだる。
期待に応えて深々と抉り込むと、大きく喘ぎながら腰を振ってきた。
「あ、ああ……あう……」
「いい喘ぎ声だ。もっとよがって親父や彼氏に聞かせてやれ」
「い、いや……」
その言葉に蘭は一瞬我に返るが、肛門と媚肉を突いてくるペニスの威力や、後ろから乳房を
しつこいほどに揉んでくる遠藤の愛撫や、鎖骨や首筋を舐め上げてくる禎一の舌技のせいで
また虚ろになってしまう。
そんな蘭の喘ぐ口に禎一が吸い付いてきた。
「やっ、あむうっ……!」
驚きで目を見開いた蘭だったが、すぐにうっとりとした表情に変化してきた。
もう抗おうとも思わないらしく、身も心をも委ねきって禎一に唇を許している。
「ん、んむ……んっ……ちゅぶっ……んんんっ……」
あっさりと言って良いほどに咥内への侵入を許し、男の舌に蹂躙されるに任せている。
あれほどキスだけは嫌がっていた蘭とは思えないほどだ。
口の中では禎一の舌がすぐに蘭の舌を絡め取り、きつく吸われている。
さすがに自分から舌を絡めては来ないが、無抵抗である。
「んんっ……んじゅっ……ちゅっ……」
口中の唾液を吸い取られ、代わりに男の唾液を流し込まれてくる。
蘭は躊躇なく飲み込んでいた。
「んくっ……んっ……ごくっ……ちゅぶっ……」
キスされたことで一層に昂ぶってくるのか、蘭は悩ましいほどの身悶えを見せている。
呻きながら腰をうねらせて禎一の腕をしっかりと掴んでいた。
もしコナンや小五郎がいけなれば、両手で抱きついていたかも知れなかった。
そうしないことだけが蘭の最後の抵抗なのかも知れない。
「ぷあっ……はあ、はあ……あ、いやっ、うむうっ!」
五分近くも口を吸っていた禎一がようやく離れると、今度は遠藤が吸ってきた。
顔を押さえ込まれて無理矢理に後ろを向かされると、たちまち唇を奪われている。
「んっ……んむう……むむ……じゅっ……ちゅぷっ……んんんっ……」
最初は顔を押さえて後ろを向かせていた遠藤だが、今はまた両手を胸に回して蘭の乳房を揉ん
でいる。
蘭はもう、手を離されても遠藤の口から離れようとしなかった。
遠藤のキスも強烈だ。
脅えるように咥内を逃げる蘭の舌を強引に吸い取り、舌が引き抜かれるほどにきつく吸ってくる。
舌が痺れ切って言うことを聞かなくなる頃になってから唾液を流し込んできた。
蘭はまた有無を言わさず飲まされる。
「んんっ……んくっ……んくっ……」
量が多いのか、蘭の唇の端から透明な唾液が滴っていた。
それが何とも言えず、美少女を妖艶に彩っている。
遠藤も三分ほどの長いディープキスを決め、やっと終わって口を離すと、蘭は大きく息をつく。
「ああっ……は、はあっ……はあっ……はあ、はあ……ああ……」
蘭のぼんやりとした美貌を見ながら遠藤が言った。
「すっかり可愛くなってきたな。キスがそんなに好きなのか」
「……」
「答えられねえか。無理もねえ、ほれ見てみろ。優しいお父ちゃんも愛しい彼も、じっと
おまえのこと見てるぞ。いや、おまえを見てるんじゃねえな、おまえのセックスを見てるんだ」
「ひっ……!」
ハッとして慌てたように蘭が顔を上げると、小五郎とコナンが哀しげな顔をしてこちらを見て
いた。
小五郎は縛られた状態で前のめりになっている。
コナンは椅子ごと床に転がっていた。
背もたれが下で仰向けになっている。
顔を横にして蘭を見つめていた。
蘭は思い出したように叫ぶ。
「いっやああああっ、見ないで、見ないでコナンくんっ」
「蘭……」
「だめっ、お父さんも見ないで! 恥ずかしいあたしを見ないで、ああっ……」
もう、どうにもならないと覚ったのか、叫ぶだけムダだと思うのか、小五郎も新一もほとんど
何も言わなかった。
ただ哀しげに、悔しそうに蘭を見ているだけだ。
時折、男どもの方を睨みつけることもあるが、すぐに視線は蘭へ行く。
それに気づいた禎一が爆笑した。
「おいおいおい、おっさん。あんた、蘭のセックス見て興奮してんのか?」
遠藤はニヤッと嗤った。
確かに小五郎の履いているスラックスの股間が大きく膨れあがっている。
ファスナーを弾き飛ばしそうなほどのテント状態だ。
「ひでぇもんだ。娘がレイプされるところを見てチンポおっ立ててやがる。おい蘭、見てみろ」
「お……お父……さん……」
「くっ……蘭……す、すまん……」
遠藤は大笑いしながら言った。
「なぁに謝ることはねえさ。男なら、こんな美人が犯されるところを見せられりゃ勃起して
当たり前だ。ま、俺もそうなることを期待して、あんたの前でセックスショーをしてやった
わけだがな」
「ち、ちくしょう……」
娘を穢され、それを見せつけられた挙げ句、ここまで恥をかかされた。
このキズと恨みは一生消えることはないだろう。
遠藤の声が続く。
「お、ガキんちょの方もちんちん硬くしてるみてえだな。本当にませてるな。ああ、もっとも
こいつは高校二年か」
「ど、どういうことだ」
その声に小五郎が反応する。
コナンは倒れ込んだままビクッと小さく震えた。
だが、もうこの秘密は秘密でなくなっている。
蘭には知られたし、このままでは小五郎に知られるのも時間の問題だ。
だが遠藤は小五郎の相手はせず、コナンに言い放った。
「さっき蘭が可愛いお口で抜いてくれたのに、もうそんなか。元気が良いな」
「……」
「コ、コナン、おまえまさか……」
何も言えなかった。
自分が工藤新一であることも、そしてさっき蘭のフェラチオされてその口に射精してしまった
ことも。
コナンは屈辱で顔を真っ赤にしている。
露出されている男性器は恥ずかしげもなく勃起してしまっており、隠したくても隠せない。
「探偵さんよ、あんたガキを非難できる立場じゃねえぜ。娘が犯されてるのを見て勃起して
やがんだからな」
「う、うるさい! これは……」
「「これは」何だよ。何言ったって、俺たちと蘭のプレイ見ておっ立てたことには変わりねえ
だろうに」
「……」
「ああっ……」
そんなやりとりに蘭の喘ぎ声が割り込んだ。
前後から腰を打ち込まれ、その美貌はすっかり上気している。
髪も乱れ、ほつれ毛が一筋二筋、額や頬に張り付いており、それが凄絶なまでの色気を醸し出
していた。
後ろから胸を揉みしだきながら遠藤が言う。
「ほれ、蘭。いいんだろ? 気持ち良いって言えよ」
「い、いや……あうう……」
「喘ぎながら否定すんなよ」
「あ、あむっ……」
禎一がそう言ってから、またキスしてきた。
すぐに舌が絡みつき、また蘭が恍惚とした表情を浮かべている。
今度は蘭の方も舌を絡めてきていた。
「ん、んむ……むちゅっ……んむう……」
禎一の唇が離れると、唾液の糸が蘭の唇から伸びた。
遠藤が後ろからアヌスを突き上げながらまた聞いてくる。
「気持ち良いんだろうが。ああ?」
「あ、ああ……」
「言えよ、蘭。いつもみたいに」
今度は禎一が前から媚肉を抉る。
またふたりの肉茎が、蘭の深いところで擦れ合った。
蘭は口をあうあうと喘がせ、今にも言いなりになりそうになると、ハッとしたように口を閉じた。
コナンや小五郎の前でそんなことは口に出来ない。
これ以上恥はかけないと気力を奮い立たせているのだ。
驚異的な精神力と言えるだろう。
もう肉体はすっかり男たちの言いなりになっているのだ。
それほどまでに、コナンへの親愛の情は強く、小五郎への肉親愛も揺るぎないのだ。
そして何より、新一との絆は蘭自身が思っていた以上に強かったのである。
自分が恥ずかしい姿を晒すという恥辱、屈辱よりも、そうなってしまうことを見た時の彼らの
衝撃や悲しみを思う気持ちの方が強かった。
しかし、そんな姿を最愛の人たちに見られているという羞恥と絶望感が、蘭の被虐性感を
あおり立てていたのも事実だ。
見られたくない、悲しませたくないという正常な思いと、見られて感じてしまっている、絶頂
するところまで見られるかも知れないという邪な情欲がせめぎ合っていた。
だが、蘭のそんな頑張りも限界にきていた。
ぎりぎりのところで何とか踏ん張っていたものの、焦らず責め続ける男たちの軍門に降る時が
来た。
「どうなんだよ、あ?」
「あ、あたし……あたし、もう……」
込み上げる快感と崩壊寸前の自我の中、蘭はゾッとするほどに濃い色香を放ちながら、愛しい
人たちを見た。
前後から突きまくられ、ガクガクと身体を揺さぶられて視界が安定しない。
それだけでなく、溢れた涙でふたりが霞んで見える。
「し、新一っ……」
「蘭……ま、負けるな……お、俺は平気だ」
「お父さん……あっ……」
「蘭っ……コナンの……いや、新一の言う通りだ。こんなやつらに負けるんじゃない!
俺は、俺は……」
ふたりが懸命に励ますものの、もう手遅れだった。
蘭の肉体は完全に支配され、官能的にコントロールされてしまっている。
恋人の声も父親の叫びも、どれもがみな快楽の弾みにしかならなかった。
新一の必死な声がするたびに膣がきゅっと締まる。
そこに挿入された肉棒のたくましさを嫌でも実感させられた。
小五郎の愛惜に満ちた声が聞こえると、肛門が勝手に引き窄まってしまう。
するとアヌスに埋め込まれたペニスの硬さと太さを思い知らされ、頭がくらくらしてくる。
「あああ……もう、だめ……し、新一、ごめん……お父さん、あたしもう……」
「蘭っ……!」
責める男どもは、煽るように蘭の肢体を揺さぶり、突き上げていく。
「言えよ、蘭。いいってな」
「あ、ああ……い……」
「何? はっきり言え」
「い……いい……」
「気持ち良いんだな?」
後ろから耳元でそう囁かれると、蘭はぞくぞくするような快美感に襲われた。
そして恥ずかしそうに小さくコクコクと何度も頷いてしまった。
「気持ち良いんだな」
「いい……気持ち、良い……ああ……」
「お尻の穴とマンコに入れてもらってるからいい、と言え」
「ああ……」
「言えよ」
蘭は一瞬、くっと歯を食いしばって耐えようとしたがだめだった。
この類い希な美貌を持つ格闘少女が、淫らすぎる責め口で真に屈服したのはこの時かも知れない。
「お尻と……前に……」
「違うだろ、お尻の穴とマンコだよ」
「ああっ……」
蘭は「もう許して」とでも言うようになよなよと首を振った。
あの気丈で男勝りの彼女とは思えない仕草だ。
それでも、ぐいと深くまでアヌスを抉られると「ああっ」と呻いて、また口を開いた。
「あ……お、お尻……」
「お尻がどうした」
「お尻……の穴と……お、おま……オマンコに、ああ……入れてくれるから、いい……」
「もっと言え」
「お尻の穴と……オマンコに……入れてくれるから、気持ち良いっ……ああ……」
蘭は強制されるままに恥ずかしい言葉を口にした。
もう小五郎たちが見ている、聞いている、という意識はほとんどない。
自分でも何を言っているのかよくわかっていないのだ。
それを聞いたふたりはにんまりして、腰を動かして蘭を喘がせながら、コナンたちを見た。
コナンは顔を反対側に背けていて表情はよくわからない。
だが、よく見ると細かく身体が震えているのがわかる。
小五郎の方はがっくりと顔を伏せていた。
見れば、床にぽたりぽたりと何か垂れている。
勃起したペニスからカウパーでも零れているのかと思ったが、そうでなく涙らしい。
名高い名探偵は、眼前で愛娘を犯され、何も出来ない無力感と悔しさのあまり落涙していた。
遠藤と禎一は、ここで一気に堕としてしまおうと、たたみ掛けて蘭を責めていく。
「とうとう親父や恋人の前で「いい」と言ったな。恥ずかしいやつだ。おまえはそういう好き
者なんだよ」
「ああ……」
「もう何も未練はないよな。俺たちに従えば、こんな良い気持ちになれるんだ。そら」
「ああっ……」
また腰が強く動かされ、蘭の股間は太い二本のペニスがひしめき合っている。
先を争うように蘭の中へ入り込み、存分に中を抉っている。
硬いくせに絶妙な弾力のある男根が中で盛んに擦れ合うと、蘭の性神経は灼き切れそうになる。
「や、ああっ、いいっ……くっ……いっ、いいっ……ああっ……」
「よしよし、そんなにいいのか。もっとよがれ」
「やああっ、新一っ、新一っ……き、気持ち良いっ……!」
「ら、蘭……おまえ……」
「お父っ、さんっ……だめっ……もう、お尻が気持ち良いっ……あう、すごいっ……」
「……」
「す、すごいの……すごいのよ、あっ……遠藤さんのすごい大きくて、ああっ……な、中が
いっぱいになっちゃいそうなの……いいっ……」
蘭の愛するふたりは、もう言葉もなく美しい少女が喘ぐさまを見ているしかなかった。
彼女の、内に秘めた欲望が一気に開花してしまったのである。
「いいっ……あうっ、お、奥にっ……奥にまで来てる、ああ……」
「どっちがだ。お尻とマンコ、どっちが深くまで来てるんだ?」
「ど、どっちも深いっ……くうっ、え、遠藤さんのは前の……」
「マンコだ」
「遠藤さんのは、ああ、お、オマンコの奥の壁に当たってるっ……ひっ……も、森さんのも
深いっ……お尻の奥にっ……お尻の奥まで抉ってますっ……いいっ……」
膣もアヌスもバフバフと音を立てるくらいに激しく抜き差しされていた。
前を犯す遠藤のペニスにはべっとりと白濁した蘭の本気汁が絡みついており、アヌスを犯す
禎一の肉棒には、ぴったりと肛門粘膜がへばりついていた。
男たちが突き込んでくるごとに、蘭の肢体が弾むように跳ね上がる。
揉みくちゃにされる乳房までがぶるんぶるんと大きく跳ねた。
「いいっ……気持ち良いっ……あああああっ……いっ、いい……いいっ……!」
「そんないい声で鳴かれると俺たちも出ちまいそうだな。おい蘭、おまえの身体は誰のもんだ?」
「ああ、いいっ……え、遠藤さんたちのものです……いっ……」
「よくわかってるじゃねえか。じゃあおまえのマンコも尻も俺たちのものだな?」
「そ、そうですっ……ひっ……ら、蘭の……いいっ……お、オマンコも、お尻の穴もぉっ……
遠藤さんたちのものですっ……!」
「おっぱいも唇もだ」
「お、おっぱいも……唇もっ……みんなそうです、ああっ……」
「両方とも気持ち良いんだな」
「いいっ……お尻も……お尻の穴もオマンコもいいっ……気持ち良いですっ……!」
蘭の屈服の言葉を聞きながら、ふたりは責めをエスカレートしていった。
もう、どんな責めも貪欲に受け止めるくらいに蘭の肉体は成長していた。
「あ、ああ……もう……もう……」
それからすぐに蘭の身体が震えだした。
すると、次の瞬間、蘭の肢体に電気が走ったようにびくびくっと大きく跳ねた。
「やああっ、ひっ、ひぃぃっっ……!」
つんざくような喘ぎ声を放ったかと思うと、蘭はぐぐっと大きく仰け反ってぶるるっと全身を
痙攣させた。
蘭の強烈な締め付けを何とか堪え、遠藤は蘭の髪を掴んで、その顔を覗き込むように言った。
「なんだ、もういったのか」
「ああ……」
「ああ、じゃねえ。いく時はちゃんと言えといつも言ってるだろう。言うまで何度でもいかせ
るからな。泣いて頼んでも許さねえ」
「そ、そんな……ああっ、ま、まだ動いちゃだめえっ……!」
絶頂の余韻を味わい、脱力することも許されず、蘭の肢体はまた突き上げられていった。
遠慮なしにぐいぐいとめり込んでくる二本の肉棒の威力に、膣もアヌスも軋むようにうねって
いる。
再び始まった快感地獄に蘭が激しく狼狽する。
「や、やめてっ……も、もういったのにぃっ……ひっ……」
「おまえはいったかも知れねえが俺たちはまだだぜ。おまえだって尻やマンコにたっぷり
出してもらわなくちゃ満足できねえだろうに」
「い、いやっ……も、もうこれ以上責められたら、ああっ……おかしくなっちゃうっ……」
「いいんだよ、おかしくなっても。へっ、親父と彼氏の前でいき狂ってみろや」
「やああっ、新一っ……あ、ま、またっ……!」
蘭はあっという間に息もつけない状態まで追い込まれていく。
腰や腿を中心に身体が細かく痙攣してくる。
膣や肛門から男根を深々と突き刺されると、それが口から飛び出てくるのではないかという
錯覚すら覚える。
引き抜かれると粘膜が粘り着いていて、内臓ごと引きずり出されるかのようだ。
「だ、だめええっ……あ、いく……ま、またいっちゃいますっ……!」
「いけよ、ほら」
「やああっ、い、いくっ……いく!」
また蘭の身体がガクンガクンと何度も跳ねて、大きく仰け反った。
前後の穴にくわえ込んだペニスを食い締めて、必死に射精を促している。
それでも男たちはまだ我慢して出さなかった。
「ほら、もっといけ。ギャラリーにその色っぽい顔を見せてやるんだよ」
「あ、あ……もういやっ……やはあっ、いっ、いいっ……!」
何度いっても立て続けに責めてくる男たちに、蘭は気が狂いそうになる。
もういやだと思っていても、また身体がどれだけ疲れていても、幾度も絶頂へ昇り詰め、その
妖美な快楽を知ってしまった肉体は、ひとりでに反応してしまっている。
「あ、ああ、もうっ……お願い、もう許して、満足してぇっ……」
「だめだよ、いけ。俺たちをいかせたきゃもっといって締め付けろ。イキ顔を見せるんだよ」
「そんな……あ、あうう、いいっ……」
もう蘭は訳がわからなくなってきている。
ひっきりなしに気をやらされ、持続する絶頂感に精神も肉体も疲労困憊だ。
それでもなお、身体はいこうとしている。
自分の身体ながら、蘭は恐ろしくなった。
失神しそうになると、男たちはことさら強く責め上げ、口を吸って強引に意識を取り戻させる。
「あああ……もうっ……いいっ……あ、また……またいくっ!」
「くくく、これだけ気をやっちまったら、もう戻れねえな。どうだ蘭、あんな軟弱な彼氏
じゃあ、ここまでいい思いは出来ないぜ」
「それにしても大した感じっぷりだ。ほれ親父、よく見ろよ。あんたの娘はこんなに成長した
んだぜ。いくら責めてもまだいきやがる。けけっ」
コナンも小五郎も、もう返事も出来ない。
屈辱と悲哀、無力感でがっくりと項垂れている。
蘭の方はそれどころではなく、もう唇の端からよだれすら垂れ流しながら喘ぎ、よがり続けている。
「平吉さん、そろそろ……」
「だな。おい蘭、出してやるぞ」
「いいっ……あああ、いく……またよ、またっ……!」
「聞いちゃいねえか。おい少年探偵に名探偵さんよ。よく見とけ、蘭のマンコと尻に俺たちの
精液をたっぷりぶちまけてやるからな!」
「くっ……くそっ、やめろ! このけだものどもが!」
「やめろ……やめてくれ、それだけは……」
「喚け、喚け。それ、くれてやるぞ、蘭」
「やっ、ああああっっ!」
それまでの技巧的な動きをやめ、男たちは一段とピッチを上げて激しく腰を打ち込んできた。
自分たちが射精するための動きだ。
あまりの強靱さに蘭の腰が砕けてしまいそうになる。
「ひっ、ああっ……やああっ……ああ、ま、また……またいきそうっ……やっ……あっ……
いっ……いっ、く……いっ……く……い、くう……あああ新一、あたしまたっ……またいか
されちゃうっ……ひっ、ひっ……い、いっく……いくうううっっ……!!」
蘭はこの日最大の絶頂に押し上げられ、その裸身をぐうんと伸び上がらせて大きく弓なりになった。
全身をきゅううっと引き攣らせ、ぶるるっと激しく痙攣している。
ストッキングに包まれた長い脚は、しっかりと禎一の腰に絡みつき、ぐぐっと締め付けていた。
脚の指までぐぐっと反り返り、絶頂の激しさを示している。
いまわの際の強烈な締め付けを凌ぎ、遠藤と禎一が最後のひと突きをくれてやった。
薄い肉粘膜を挟んで、膨張するだけ膨張した二本の肉棒が激しく擦れ合い、蘭でさえ驚くほど
の精液が一気に流れ込んできた。
どっびゅっ、びゅくくっ。
びしゅっ、どぶどぶどぶっ。
「ひぁぁっ……! でっ、出てるっ……!」
熱い精液が子宮口と腸管に噴き上がった。
蘭はもう一度、そのしなやかな裸身をがくがくっと何度も痙攣させ、激しく気をやって見せた。
勢いよく射精され、胎内とお腹の中を男たちの粘液で満たされた。
その濃さを実感できるほどに、蘭の性器は成長してしまっていた。
「あ、あは……あ……すご……ま、まだ出てる……」
戻る 作品トップへ 第八話へ 第十話へ