葛城ミサトは後悔していた。
ネルフ日本本部の戦術作戦部作戦局。
その第一課長を務める30歳の女性である。
身分は国際公務員。
階級は三佐。
旧軍でいう少佐である。
軍人なのだが、国内に残る戦略自衛隊に所属しているわけではない。
国連に派遣している旧来の自衛隊の方に所属するというのが建前である。
実質、ネルフにのみ居場所がある。
いささか短気でがさつな面もあるが、職務上の能力は水準を遙かに超える。
「女だてら」に実戦部隊の総指揮官であるところからもそれはうかがえる。
おまけに整った顔立ちにヴォリューム満点のスタイルを持った才媛なのだ。
同僚にして同窓、おまけに親友の赤木リツコのような、一種気高い美貌とは異なり、
親しみやすさを持っている。
プロポーションも、リツコのようなスラッとした完璧に近いものとは違うが、バスト
もヒップも迫力満点で抱き心地はかなり良さそうである。
ルックスの点でも男性職員の憧れの的であった。
いささかとうが立っていることを本人は気にしているが、年齢相応の色気も充分以上
に醸し出していて、人気の翳りは見えなかった。
その一種理想的とも言える女性は、今、自宅マンションの一室でビールをあおっている。
この、酒を飲み過ぎるという点が、欠点と言えば欠点かも知れない。
「はあ……」
ミサトらしからぬため息をつく。
ミサトは手にした缶をしばらく見つめ、それを口にすると一気に喉へと流し込んだ。
喉を通るホップの刺激は、いつもの快い爽快感はなく苦さばかりが際立った。
飲み干したミサトはテーブルに空き缶を並べた。
まだ今日は2本めだった。
酔いたいと思っているのだが、一向に酔えない。
「……」
もっと強い酒を欲したミサトは席を立った。
戸棚から漁ってきたのはオールド・パーだった。
冷蔵庫の製氷室からロックアイスを取り、無造作にグラスへ入れた。
そこへウィスキーを注ぐと、ぴーんと氷のひび割れる音がする。
何が間違っていたのか。
ミサトは回想する。
「あの時」の風景がまざまざと思い起こされる。
第13使徒撃滅の際、綾波レイが犠牲になる形でシンジを助け、爆死した。
シンジは錯乱し、嘆き、悲しみ、そして落ち込んだ。
もっともなことだったが、ミサトはその様を見て、何とか彼を救いたいと思った。
もはやシンジは、ミサトにとってただのパイロット−部下ではなくなっていたからだ。
しかし、何をどうしたらいいのか皆目わからなかった。
途方に暮れた彼女は「安直」と言えば安直な、「最後の」と言えば最後の手段を執った。
自分の身体を投げ出したのである。
ミサトはそれまで、シンジを男性ではなく少年として扱い続けてきていた。
それがふたりの衝突になったことも一度や二度ではない。
だが、今度はシンジを男として対応しようとしたのだ。
身を提供し、一夜の閨を共にする。
根本的な解決にはほど遠いが、取りあえず「慰める」ことは出来るのではないかと
考えた。
事実、ミサトは過去にもこの手で別の男を慰めたことがあった。
その時もうまくいっている。
「……」
グラスを傾け、濃い酒を飲む。
パンチのある液体が喉を滑っていく。
冷たかった液体は、食道を下り、胃に到達する頃には熱くなっている。
腹がカッと熱くなると、幾分、身体に力が甦る気がした。
ミサトは元来、前向きな人間である。
過ぎたことでウジウジ悩むタイプではない。
だからこそ、そういうシンジを見ているとイライラもしたし、放っておけなくなる
わけだ。
それ故「あの時」、シンジに抱かれたことをことさら悔いてはいなかった。
今考えれば、それ以外に手はなかったのかと言えるかも知れないが、あの時はそれ
しか思い浮かばなかったのだ。
そもそも人間は完璧にはほど遠い。
失敗することだってある。
というよりは失敗を前提に考えるべきなのだ。
だったら、四の五の言って悩んだりせず、その時の最善策を実行すればいい。
失敗したとわかった時点で次の手、改善策を打てば良いのである。
彼女の取り柄はそういう積極性であり、わかりやすい明るさだ。
そのミサトがここまで落ち込むのは極めて珍しかった。
「まさかシンちゃんがねー」
グラスを振ると、中のロックアイスが涼しげな音色を立てる。
再びミサトは口をつけた。
あの日、シンジはミサトの誘いに応じ、初体験をした。
その時点て、ミサトはやや違和感を覚えていたのである。
この時、テレビドラマや小説のように、シンジが泣きながらミサトの胸にうずく
まった、というのであれば納得も出来た。
ところが、最初ミサトと寝ることを激しく拒んでいたシンジは、突然、無表情に
なり、まるで押し倒すように彼女の身体を抱いたのだ。
それでも、一度ならまだいい。
シンジは続けて二度もミサトに挑んだのである。
初めてということもあってぎこちない面が多かったが、ミサトに接する態度は、
まるで人形でも扱うかのような感情のなさだったのが気になった。
そして、それだけでは済まなかった。
シンジは後日、再度ミサトの身体を求めてきたのである。
ミサトは倍以上も歳の離れた彼を恋愛対象、あるいはセックスフレンドとしても
見ていない。
当たり前である。
だからその時は断った。
一時の気の迷いだと思ったからだ。
ところが、日を改めてまたしてもシンジはミサトの身体をねだった。
その時のシンジの顔が、覚悟を決めたような必死の表情だったこともあり、仕方なく
ミサトはその身を許した。
彼女にも若干の負い目があった。
自分がとった行動、つまりシンジをベッドに誘ったことが原因なのは明白だった
からだ。
この時は、以前にも増してシンジは女体に執着するかのような抱き方だった。
この時も二度抱かれた。
こんなことが三度続いた。
もちろん大抵は拒否するのだが、最後にはシンジの要求に折れてしまっていた。
しかも行為は徐々にエスカレートしてきている。
この前など肛門性交までねだってきたのだ。
これではいけない、こんな爛れた関係は終わらせなくてはならない。
ミサトはそう決心し、この日を迎えている。
中学生の男の子と関係する保護者の女性。
おぞましい背徳の関係に終止符を打ちたいこともあったし、彼女の身体の問題も
あった。
ウソのようだが、ミサトはシンジに抱かれていて、感じてしまうこともあったからだ。
三度目に抱かれた時など、危うく声を発してしまいそうになった。
テクニックなど未熟なものだが、どうも本などで研究でもしているらしく、毎回いろ
いろな愛撫、様々な体位を求めてくるほどになっていた。
ミサトとて不感症の朴念仁ではない。
男経験も、同年齢の女性の中では豊富な方だ。女としても熟れ切っている。
つまり、熱心に愛撫されれば感じる身体なのだ。
ましてシンジは、その逸物が思ったより立派だった。
色こそまだピンクだが、太さも硬さも人並み以上だ。
そのペニスで貫かれ、ツボを刺激されると、いかに百戦錬磨のミサトと言えど堪え
きれなくなる。
まさか14歳の子ども相手に溺れるとも思えないが、感じ始めているのは事実だ。
どうしてもここらあたりでシンジとの関係を絶ちたかった。
ミサトはシンジが好きである。
しかしそれは男としてではなく、家族の一員としてであり、弟としてであった。
それはシンジも同じだと思っていた。
その関係がこのままでは壊れてしまう。
ひとりぼっちだったミサトは、ようやくにして得た家族を失いたくなかった。
ミサトは2杯めのオンザロックを作っていた。
壁にかかった時計を見やると、帰宅してから30分ほどになっていた。
いつもは一緒に帰ることの多いシンジだが、今日は寄り道するところがあるという
のでミサトは先に帰った。
そうでなくとも、最近はなんとなく意識しすぎてしまい、車内では息苦しいところ
もあったので幾分ホッとしたのも事実だ。
そして、シンジが帰ってくるまでに決心を固めてしまおうと思っていた。
今日もシンジはミサトを抱きたいと言ってきていたのだ。
ミサトは即答を避け、とりあえず帰ってから話し合おうとだけ言った。
そして、思いを巡らせ、アルコールの助けを借りたとはいえ、ようやくシンジとの
関係をやめたいと打ち明ける気になった。
シンジがマンションに戻ってきたのは、そんな時である。
「ただいま」
ガチャリとロックが開き、シンジの声が 聞こえた。
「お帰りなさーい」
ミサトはいつもと同じよう返事をする。
ダイニングに入ってきたシンジを笑顔で迎えた。シンジもおとなしそうな柔和な
笑顔だった。
よかった。
話し易い雰囲気のようだ。
ガサガサ、がちゃがちゃと音を立てて、シンジは手にしたショッピングバッグを
床に置く。
いつもはスポーツバッグのみだが、途中で寄り道した結果がこれなのだろう。
ミサトは紙袋を覗き込むようにして訊いた。
「なあにシンジくん、なに買ってきたのぉ?」
「すぐわかりますよ、ミサトさんにも見てもらいますから」
「へー」
椅子に腰掛けながらシンジが言った。
「ところでミサトさん」
「なぁに?」
「今日は、いいんですよね」
「え……」
ミサトは引いてしまう。
やっぱりシンジは抱く気なのだ。
いきなり、こうストレートに切り出すとは思わなかったが仕方がない。
ミサトははっきり言うことにした。
「あのね、シンジくん……」
「はい」
「そのことなんだけど……」
「はあ」
「……」
やはり言いづらい。
すると少年の方から単刀直入に言ってきた。
「やっぱり、もう僕に抱かれるのはイヤですか」
「違うの、シンジくん…。誤解しないで欲しいんだけど、シンジくんが嫌いだとか
イヤだとか言うんじゃないのよ」
「……」
「私はシンジくんが好きよ。でも、それはいわゆる恋人とか、そういう意味じゃ
ないの」
「……」
シンジは相変わらず柔らかい笑顔をしている。
ミサトは不審に思い、かえって不気味なものを感じていた。
もしかしてキレるんじゃなかろうか。
「わかってくれる……?」
「ええ、わかります」
意外にもあっさりといい返事が返ってきた。
「僕もミサトさんを彼女にしたいとか、そうは思ってませんから」
「なら……」
ミサトはホッとするとともに、ほんの少しだが「なんだ」とも思っている。
もしかしたら、シンジは自分に惚れているのではないか、という文字通りの自惚れも
あったからだ。
もっとも、それが本気になることはない。
ミサトは「はーっ」とため息をついて、椅子にもたれかかった。
「よかった、わかってくれて。ちょっち心配してたんだけどね」
ミサトはグラス片手にウィンクして見せる。
だが、シンジの口から出たのは予想外の言葉だった。
「だったら、ミサトさんも割り切って僕とセックスするんですよね」
「……え?」
ミサトは少し取り乱す。
全然わかってくれてないではないか。
「なにを言ってるの、シンジくん。あなた、今わかったって……」
「わかってますよ。僕とミサトさんは愛情でセックスするわけじゃないってこと
でしょ」
「そんな……」
ミサトの顔から血の気が引いていく。
この少年はいったい何を言っているのだ。
女は狼狽え、立ち上がった。
「な、なにを言うのこの子は! そんなこと、出来るはずが……」
「…ないっていうわけですか」
「あ、当たり前でしょ!」
ミサトの叫びを聞くと、シンジは納得したような顔をしてうなずいた。
「そうでしょうね。ミサトさんならそういうと思ってましたよ」
「……」
「やっぱり使わなきゃダメか」
そう言うと、シンジはワイシャツの胸ポケットに刺してあったペンを取り出した。
そしてミサトに近づくと、訝しむ彼女の前に立ち、ペンの先を脇腹のあたりに押し
つけた。
バチッ!!
「あっ!」
ミサトは押し当てられたあたりに強烈なショックと激痛を感じて顔をしかめた。
「な、なにを……」
「これ? スタンガンです」
シンジが手にしていたのはスティック状のスタンガンだった。
ちょうど、やや太いボールペンか万年筆くらいの太さと長さで、その先端にペン先
のような電極が二本出ている。
トリガーは胴体の中あたりにある。
「面白いでしょ? これ台湾製なんだけど、こういうタイプもあるんですね」
「…く……」
ミサトは電圧を放出された右の脇腹あたりを押さえて後じさる。
シンジはゆっくりと近づいてきた。
「心配しないでも感電はしないそうですよ。これ、電圧80万ボルト出るタイプ
だからけっこう強力な方らしいですけど、電流の方は1.0アンペアくらいしか
ないみたいなんで」
そして、またミサトの腹に電極を押しつけると、今度はそのままトリガーを引きっ
ぱなしにした。
「ぐっ、ぅああああっっ!!」
ミサトは脇腹を丸太で思い切り殴られたようなものすごい衝撃と、そこを手で無理
矢理引きちぎられるような激痛を受けた。
そして髪が逆立つような電撃を感じ、けだもののような絶叫を残して、ばったりと
床に倒れた。
「雷を受けたみたいに電気が流れることはないんだそうです。強力な電圧で神経が
ショックを受けて麻痺したり失神するんだそうです……って、もう聞いてないか」
床に伏し、まだ全身を時折ピクピクさせているミサトを見て、少年は苦笑する。
「でも、3秒ホールドしただけなのに、けっこう効くんだなあ」
シンジはスタンガンを感心したように眺めるとポケットに収めた。
そして倒れているミサトの腋に手を入れ、そのままずるずると彼女の寝室まで引っ
張り込んだ。
ミサトは、女性としては身長はある方だし、たっぷりした肉体を持っている上、
ぐったりと意識を失っているため、運ぶのにはいささか苦労した。
それでもなんとかベッドの上に転がすと、さっそく裸に剥き始めた。
いつか、あのネルフの制服姿のまま犯してやりたいと思うのだが、今はムリだ。
ミサトは洒落っ気がないわけではないが、自宅ではとことん手を抜く。
実用一点張りである。
従って、動きやすい着心地の良いものしか着用しない。
今日着ているのもただのTシャツである。
腹から脱がせ、頭からすっぽり剥ぎ取った。
ふわりと女の匂いが漂う。
シンジはそれだけでもペニスに力が入るのを感じていた。
ブラジャーはごく一般的なものだった。
Tシャツということもあって、カップに縫い目のないシームレスブラをしていた。
フルカップで、寄せて上げたりするタイプではない。
そんなことをせずとも、充分なヴォリュームのあるバストなのだ。
なだらかで柔らかな腹部を軽く撫でて、その感触を愉しむと、ショートジーンズの
ボタンを外した。
そして一気に引きずり下ろす。
下から出てきたのはオール・レースのショーツだった。
前も後ろも思い切ったVカットになっているもので、タンガと呼ばれるタイプの
ショーツだ。
ヒップはほとんど剥き出し状態になってしまうが、はき慣れるとこの解放感が病み
つきになるらしい。
ここまで脱がすと、シンジは少々面倒くさくなり、ブラとショーツはカッターを
使って切り取ってしまった。
安くない下着だろうが、一向に構わなかった。
シンジは改めて獲物を眺めやる。
何度か彼女を抱いてはいるが、こうやってじっくり裸身を見つめるのは初めてだ。
肌は、純白とは言えないが肌理は細やかだった。
いかにもアジア系というかモンゴリアンの肌で、いわゆる「肌色」というやつだろう。
リツコのような高貴さはないが、美形と言える顔だった。
長く漆黒の髪は、根元のようでひっつめられてポニー・テールにされている。
ミサトは帰宅するとこうしているのだ。
袖をめくり上げたTシャツから生えている腕。
たおやかなわけではないが、適度に筋肉がついており、ふにゃふにゃした頼りなさ
はない。
あれだけ豊かなのに、仰向けに寝ていても、少しも型くずれしていない見事なバスト。
頂点にある乳首はぽっちりと小さく、清楚なイメージすらあった。
確か30歳になったばかりだと思ったが、まだ20代の張りを持っているようだった。
それでいて成熟したまろやかさもある美しい乳房だ。
なめらかな曲線を見せる魅力的な腹部。
右の脇腹付近が少し赤くなっているのは、さっきのスタンガンの影響だろう。
ぐっと締まったウェストを越えると、今度はどんと張った腰がある。
バストも豊潤だったが、ヒップはそれ以上に立派だった。
安産型というやつだろうか。
お尻に一方ならぬ興味を持つシンジにとっては蠱惑的な臀部である。
股間の正面にはやや濃いめの陰毛で覆われていた。
髪の豊かなミサトらしいと言えるだろう。
その中にはどんな淫肉が隠れているのか。
シンジは息を飲んで視線を移した。
たくましくすらある太腿。
ショートパンツからにょっきり出ている綺麗な脚に、何度シンジはくらくらしたこと
だろう。
柔らかそうなふくらはぎと、きゅっと締まった足首も女らしい。
締まるところは締まっているし、肉がつくべきところにはたっぷりと乗っている。
全体としてむちむちした肉感的な肢体の持ち主と言えるだろう。
思わずむしゃぶりつきそうになったが、ミサトが気づく前に動きを封じなければ
ならない。
恐らく武道もやっているだろうミサトが自由を取り戻せば、シンジなどたちまち伸さ
れてしまうだろう。
その前に徹底的に辱め、弱みを握ることだ。
少年は女をうつぶせにひっくり返した。
すると、それまで隠れていたむっちりした尻たぶが現れ、思わずシンジは唾を飲み
込んだが、軽く頭を振って作業に戻る。
紙袋をガサガサやって目的のものを引っ張り出した。
レザー製の拘束具だった。
首・両腕を背中で固定するタイプだ。
首輪と腕輪をベルトで繋ぎ、拘束する事で、上半身の動きはほとんど不可能になる
はずだ。
下半身には皮棒付足枷を嵌めた。
両首足を拘束する足枷を太めの皮棒で固定して足の自由を奪う。
足枷の間に入れる皮棒の長さで足を開かせる角度を調節できるのだ。
普通は60度くらいの角度で使うらしいが、シンジは次の作業のことも考えて90
度まで開かせてみた。
見ている方が恥ずかしいくらい、ぱっくりとミサトの股が開かれている。
そして足枷についているバックルに予備のベルトを通し、それをベッドの足に縛り
付けた。
こうすれば、腰から下もほとんど動かせないだろう。
「う……」
ミサトに意識が戻りつつあるらしい。
ひとこと呻くと身体をもぞつかせてきた。
それでも、もう縛り上げてあるという安心感からか、シンジは落ち着いて準備して
いる。
ミサトは、顔のあたりで何やらごそごそ動いている様子に気づき、薄目を開けた。
「……」
「あ、お気づきですかミサトさん。よく眠ってましたね」
「シンジ…くん。あたし……」
どうしたの?とミサトが聞く前に、シンジは話を進める。
「もうすぐ用意出来ますから」
「用意って……?」
「これ」
シンジが手にしたものをミサトに見せる。
太い注射器のようだった。
「それ……」
「浣腸器ですけど」
「かんちょうき……」
シンジはミサトの顔を覗き込んで言った。
「まだ意識がはっきりしないみたいですね。これからですね、ミサトさんにこいつで
浣腸しようってわけです」
「……」
「わかります? ミサトさんの、その大きなお尻に薬を入れてウンチさせようって
ことです」
「……!」
ほぼ瞬時にミサトは我に返った。
慌てて起き上がろうとするが、両手は後ろに回されて固定され、首輪までされている。
足もがっちり拘束されていて、起き上がるどころか閉じることすら出来なかった。
おまけに丸裸にされている。
シンジに脱がされたのだろうか。
ここに至ってようやくミサトは事態を理解する。
この少年は、自分の自由を奪った上で、力ずくに強姦しようとしているらしい。
それだけではない。
彼の言うことが本気ならば、浣腸などというおぞましいことまで仕掛けようとして
いるのだ。
「シンジくん……あ、あなた……」
「わかってくれました?」
シンジは笑みさえ浮かべながら、浣腸器を弄んでいる。
ミサトは信じられぬという表情で少年を見つめていた。
シンジがショッピングバッグを漁っているのを見て、ミサトは初めて恐怖心が湧いた。
必死になって抜け出そうともがき出す。
「やめて……バカなことはやめて、シンジくん!」
「……」
暴れ出したミサトを見て、シンジは少し考える。
気絶して人形のようになったミサトを犯してもつまらないと思ったが、こう激しく
抵抗されても困る。
だいいち、浣腸してやろうとしても、腰や括約筋に力を込められて肛門が緩まない
だろう。
「……」
シンジはいったん部屋を出た。
理由はわからないが、この隙に逃げないと何をされるかわからない。
ミサトは何とか手足の自由を取り戻そうと、力を込めて動いたり、小刻みに振動を
加えるなどしてみたが、すべて徒労に終わった。
ミサトが息を弾ませ、シーツがだいぶ乱れているのを見て、戻ってきたシンジが
言った。
「無駄な抵抗したみたいですね、ミサトさん」
「……」
「ムリですよ、革製のベルトなんですから。いくらミサトさんに馬鹿力があったと
しても引きちぎれるようなもんじゃありません」
シンジはそう言うと、ポリ製の洗面器とビンをごとごととフローリングの床に置いた。
何のビンかと思ったら、ミサトがさっきまで飲んでいたオールド・パーである。
他に、棚にあったジョニ黒やバランタインも引っ張り出してきていた。
ミサトは言った。
「シンジくん、あなたお酒を……」
「僕ですか? 僕は飲みません」
「じゃ、これは……」
「ミサトさんに使うんです」
「私……。でも、これじゃ飲めないわよ」
「飲むんじゃないんです」
シンジはそういうと、洋酒を持ってミサトの視界から外れた。
後ろに回り込んだシンジはベッドの上に乗り、直角に開かれたミサトの股間の中に
入る。
そして、おもむろに尻たぶをつかむと思い切り割り開いた。
「きゃあああっ!」
突然の暴挙にミサトは取り乱した。
シンジは、割った尻の奥底に鎮座する肛門を見入っている。
恥ずかしげにヒクヒクと蠢いているのが扇情的だった。
ミサトは、この少年が今自分のどこを見ているのかを知り、腰を振って嫌がり、
そして叫んだ。
「なっ、なにしてるの、シンジくん!」
「……」
「どこ見てるの、あなたは! やめなさいって!」
「どこって、お尻の穴ですよ。ミサトさんの」
「お、お尻のって……あんたねぇ……」
女はだんだんと頭に来た。
このガキ、調子に乗りくさって……。
「いい加減にして! こんなことして、どうなるかわかってんの!?」
「さあ。ミサトさんは気持ち良くなるでしょうけど」
「バカなこと言わないでっ……こ、このっ!」
再度力を入れて手足を揺するが、バックルがかちゃかちゃと虚しい音を立てるだけだ。
「ほら、少しおとなしくして」
と言ってシンジがぴしゃりとお尻を叩く。
ミサトは、まだもぞもぞと蠢いていたが、シンジは構わず酒瓶のキャップを外す。
そして、僅かに指先を酒で濡らすと、ミサトの秘められた孔に手を伸ばした。
「ひぃやっ! やめっ、どこ触ってんの、あんたは!」
隠しておきたいところを冷たい濡れた指に触れられて、ミサトはそれこそ感電したか
のような悲鳴を上げた。
さらにシンジはビンを傾けて、中身を少し肛門に垂らしてやる。
「ひっ……やっ……」
見られて恥ずかしいから、ただでさえ引き締めていた肛門がさらに締めつけられる。
バーボンが垂れた瞬間は冷たいが、強いアルコールのためすぐに乾く。
そして、カッと燃え上がるようにアヌスが灼けてくる。
ぽたぽたと垂らされると、そのたびにミサトの菊座がきゅっと締まる。
そして徐々にじわじわとほころぶように緩んでくるのだ。
冷たい液体とアルコールの熱い刺激が彼女の粘膜を灼け苛んでいく。
「い、いやっ……こ、こんなこと、やめ、やめるのよ、シンジくんっ……ああ、
いやっ」
ミサトは、唯一自由に首を振りたくり必死に訴える。
腰をうねらせよじりたて、アルコール攻撃を避けようとするが、うねる尻がぷり
ぷりする様はシンジを欲情させるだけだった。
親指と人差し指をたっぷりとバーボンで浸し、肛門の粘膜を擦り込んでやる。
酒の刺激だけでなく、指によるいたぶりで、イヤでもミサトのアヌスは徐々にほこ
ろんできてしまう。
「あああ……あ、だめ、やめてっ……んわ……くんっ……」
信じられない行為に、ミサトは声を絞り出すように叫び、悲鳴を出す。
このおぞましさには我慢しきれない。
ミサトは頭がオーバーヒートするほどの恥ずかしさに苦悩する。
嫌がって必死に引き締めている肛門が指でむりやりほぐされていく。
そこにアルコールをすり込まれ、中にまで染み込んでくる。
遠慮がちに表に顔を出しつつあった襞が酒でひりついてきた。
排泄器官など責められてもおぞましいだけだったのに、しつこく嬲られることに
より、身体の芯から妖しい感覚が疼き出してくる。
ミサトの顔がやや上気し、肛門も赤く色づいてきたのを確認すると、シンジは新たな
攻撃を仕掛ける。
今度は両手のひら全体をバーボンで濡らし、うつぶせるミサトの身体の下に突っ込ん
だのだ。
「ちょ、シンちゃん、やめなさい! だめ!」
尻に加えられる淫靡な責めに、身を震わせて耐えていたミサトは、背中に覆い被さ
ってきた少年を弾き飛ばそうと身を振るった。
シンジはアルコールに浸した手で、ミサトの乳房を揉み込んできたのだ。
まるで胸肉に酒を塗り込むようにしてさすった。
うつぶせているため、ミサトの体重で柔らかくつぶれていたバストだが、シンジが
手を突っ込んで上体を起こし気味にしている。
そして出来た隙間でおっぱいを揉む余裕を作っているのだ。
「あ、そんな……だ、だめだったら……あ……」
柔らかい肉球にバーボンが染み込んでいくのがわかる。
塗られた瞬間はスーッと涼しいのに、揉まれ続けると乳房の内側から燃えてくるよう
に熱を持ってくる。
ふっくらした房の部分よりずっと早く燃え上がってくるのが乳首だ。
揉まれ、指で摘まれて、くりくりされるとたちまちしこってきた。
先が尖り、感じさせられていくのがわかる。
どうしようもなかった。
シンジはミサトの胸が洋酒でべとべとになるまでしつこい愛撫を加え続けた。
乾く間もないほどに塗りたくり、こね回した。
尻だけでなく胸までもねちっこい責めを受け、ミサトは自分が濡れ始めているのを
感じていた。
これで媚肉にまで手を伸ばされたらどうなってしまうのか。
「あ、ああ……」
乳房を揉み続けたシンジの手が離れると、ミサトはようやく一息ついた。
この先、どんな淫らなことをされるのか、そこまで頭が回らない。
シンジが何やらごそごそしていることも気づかなかった。
ぼうっとした頭が尻への違和感を感じ取る。
「あ……」
またも尻たぶを拡げられている。
そして肛門に突き刺すような痛みを感じ、慌てて後ろを振り返った。
「痛っ……な、なにしてんの……」
「だから浣腸するって言ったじゃないですか」
「なんですって!?」
ミサトはハッと我に返る。
焦って肛門を引き締めようとしたが、もう既に嘴管を飲み込まされていた。
「やっ、やめっ! そんなことやめなさい、この……」
必死になって肛門を締め、何とか薬液の流入をくい止めようとした。
実際、ノズルを食い込まされても、括約筋を引き締めれば注入を防ぐことは可能な
場合もある。
肛門周辺の肉が厚く、ノズルが直腸まで潜り込んでいなければ何とかなるのだ。
そこまでシンジが考えたわけではないが、ミサトは当初の肛門へのいたぶりですっ
かり括約筋が緩んでしまっていた。
食い締めようとしても弱々しく肛門が蠢くだけだった。
嫌がってうごめく肛門の動きに、劣情が盛り上がったシンジは浣腸器のシリンダー
を押した。
「ああっ……いやあっ…あ、ああああ……」
冷たい薬液が注入されてくる。びくりとミサトの肢体がこわばり、その顔を仰け反
らせた。
ちゅるるっと入ってくる液体は、腸内に入り込むとたちまち熱くなってきた。
ミサトはその異様な感覚に脅えた。
「くっ……あ、あんた、なに入れてるのよっ……」
「あ、言いませんでした? ミサトさんの好きなものですよ」
「……」
「お酒。さっきのウィスキーですよ」
「な……」
ミサトは目を見開いた。
「じゃ……オールド・パーを?」
「あ、高いお酒だったんですか」
「そ、そんなこと言ってんじゃないわよ!」
そんなものを入れられたら、浣腸されたらどうなるのか。
ミサトは恐怖にかられ、シンジに叫んだ。
「そんなの入れちゃ絶対いやっ! だめっ、しないで!」
無論、そんなものを聞くシンジではない。
「諦めるんですね。僕はするって言ったら絶対にします。心配しないでも、そんな
大した量じゃないですよ。さっきミサトさんのお尻やおっぱいに塗るのにだいぶ使
っちゃったから……300ちょっとくらいしかありません」
少年は浣腸器の目盛りを読んで言った。
ミサトは浣腸初体験なのだから、300ccといってもかなりの量である。
しかも湯水やグリセリンなどではなく、アルコール濃度40%を超える強い酒なのだ。
「あ、あむぅぅ……く、いや……あ、く……」
ちゅるちゅると入り込んでくるたまらない感覚に、しこった尻と腰がわなわなと震える。
ミサトは恥辱と屈辱で頭が破裂しそうになった。
堪えても堪えても呻きと悲鳴が口からこぼれた。
「はんんん……い、入れないで……あ、だめぇ……」
シンジは何とも言えない恍惚感に囚われていた。
女に浣腸してやるということが、これほどの征服感を生むとは思わなかった。
おとなの成熟した女、それも誉れ高い美貌とスタイルを持ち、仕事も出来る。
そんな美女を思うままにしているのだ。
少年がのぼせ上がるのもムリはなかった。
「お、お腹が……あ、入れちゃだめったら……あ、あむ……」
ミサトは顔も身体をほんのり赤く染めて、もじもじしている。
浣腸され、腹が圧迫する感覚がたまらなかった。
もうどうすることも出来ず、呻き、喘ぐだけだった。
「あっ、あひっっ」
シンジが勝ち誇るようにシリンダーを最後まで押し切ると、ドッと流入してきた溶液
に、ミサトはがくんを身を仰け反らせて呻いた。
ミサトはがっくりと脱力し、はぁはぁと荒く息を吐いている。
そんな女の肛門に手を伸ばし、シンジは揉み込んでやった。
「うっ……ううっ…」
浣腸されたばかりのアヌスを刺激され、ミサトはびくんと反応する。
腹が動くと、中に入れられたアルコールも移動した。
グルルッと厭な音がする。
「ああっ」
ミサトは一声鋭い悲鳴をあげると、今度は苦しげに呻き続けた。
浣腸された当然の結果……便意を催してきてしまったのである。
腰も頭も小刻みにぷるぷる痙攣している。
ふつふつと湧きだした汗が、痙攣する肌を伝ってシーツに滑り落ちてきた。
「う、うんっ……あ……苦しい……お、お腹が……」
「……」
黙って観察しているシンジを振り返り、ミサトは哀願するような目で訴える。
「あ……シ、シンジくんっっ」
「どうしたんです、そんな顔して」
初めての浣腸は強烈だった。
凄まじいばかりの便意がミサトを責め苛んだ。
まるではらわたを素手でひっつかんで引っ張り出されんばかりの苦痛が突き抜ける。
「はっ、早く! 早くほどいてぇっ! ああ、もうっっ」
「まだまだ」
最初は、初めての浣腸なのでムリをさせずさっさとひり出させて、次のステップへと
思っていたのだが、便意の苦悶に耐える美女の悶えっぷりを見て考えが変わった。
もっともっとミサトが身悶え、苦悩する表情が見たくなった。
シンジの加虐趣味は、葛城ミサトという素材のせいで、さらにレベルアップする。
「お願いっ……ああ、お願いよぉ、シンちゃん……もう、もう我慢が…」
ミサトは激化する腹痛と便意に耐えきれなくなっている。
躍起になって肛門を引き締めているのがシンジの目にもわかる。
菊門の襞が震えて、締まったり緩んだりを繰り返している。
「本当につらそうですね、ミサトさん。出したくってしようがないって感じですよ」
ミサトは片時もじっとしていられなくなった。
腸内でオールド・パーが荒れ狂い、内壁を刺激しまくっている。
はじめ全身を赤くして耐えていたミサトだったが、今では血の気が引いて青白くさ
えなっている。
限界が迫っているのだ。
「だめっ、お腹っ! お腹が……ああ、お腹が壊れるっ……もう、あ、出、出て…
…」
シンジは便意にのたうち回る美女を見やり、目を血走らせている。
うっと呻いて、慌てて股間に手をやった。
ミサトの苦悶する痴態に、危うく漏らしそうになってしまったのだ。
股間を押さえたまま時計を見ると、ミサトに浣腸して5分経過している。
最初だし、もういっぱいいっぱいだろう。
「ミサトさん、そんなにしたいですか?」
「あ、あ……したいっ……あ、出る……出てしまうぅ……」
汗を光らせた背筋、迫り来る崩壊に鳥肌立っている素肌。
もう動くと出てしまいそうなのだが、それでも尻だけは動かさずにいられない。
苦しいのだ。
「たまんないですよ、その色っぽい表情ときたら」
「は、早くっ……ホントに、ホントに出ちゃうからっ…ああっ…」
「わかりましたよ」
シンジはようやく立ち上がり、ミサトの足の拘束具から伸びたベルトをベッドから
外した。
あとの拘束具はすべてそのままである。
「いいですよ、トイレに行ってください」
「……。起こして……」
「……」
「もう、動けない……」
「仕方ないなあ」
シンジはミサトの上半身に手を回し、半身を起こした。
そして何とかベッドから下ろしたものの、ミサトは直立することすら出来ない。
腰をかがめていないと排泄してしまいそうなのだ。
加えて、両脚の間の皮棒は外してもらえない。
至極不自由にしか歩けないのである。
「早く……ああ、早く……」
シンジはミサトをよちよちと歩かせると、3分もかかってトイレまで到達した。
そしてようやく洋式便器に座らせた。
「……」
「出てって……」
座ったものの、シンジがいつまでたってもドアを開けたままそこから動かない。
これでは用が足せない。
「……」
シンジは動く気はなかった。
彼はスカトロマニアではないので、ミサトのする大便だの、排泄シーンだのを見る
趣味はまるでないが、排泄を見ることでミサトに大きなショックを与えるつもり
なのだ。
女性にとって、排泄を見られることほど屈辱的、羞恥的なことはないだろう。
それを被保護者の少年に見られるということで、ミサトを羞恥の海に沈めようと
いうのだ。
「あ、もう……で、出ちゃう……だめ、お願い、見ないでっ」
「……」
「あ、あああっ」
凄まじい音がして、悪夢の排泄劇が始まった。
─────────────────────
最悪の結果に、ミサトは魂が抜けたような表情をしていた。
屈辱の排便の後、シンジに連れられて再びベッドに固定されたのだが、一切の抵抗
をしなかった。
シンジはいったん足の間の棒を取り外し、短いものに変えたのだが、そのチャンス
すら活かそうとしなかったのだ。
ぐったりしていたミサトの、うつぶせにした腰の下にクッションを押し込み、尻を
持ち上げさせる。
両脚の開き具合はやや緩めて60度ほどにしてみた。
この方が次の責めに都合がいいからである。
「さて」
シンジは紙袋の中を漁って、半透明の棒状のものを取り出した。
樹脂製でさほど硬くはないが、20センチほどの長さがあった。
太さは2センチほどあるだろうか。
そこにはスクリューが入っており、ねじ込みやすくなっているようだ。
しかも真っ直ぐでなく、やや反り返っている。
ミサトにその手の知識があれば、それがアナルバイブという尻責めをするための性具
であり、電動で蠢くタイプのものだとわかったろう。
ミサトは虚ろな目でそれを眺めていた。
何だか知らないが、どうせ淫らなものに決まっている。
もう半分諦めていた。
シンジはそれを手にすると、ゆっくりとミサトの肛門にあてがった。
「……あっ…」
ミサトはようやく少年が何をする気か覚ったが、手遅れだった。
シンジは落ち着いてミサトのアヌスにバイブを潜り込ませた。
「ああっ……なに、なにするの!」
浣腸され、排泄させられたばかりで、熱く腫れぼったくなっている肛門に怪しげな
玩具を入れられて、美女は尻をしこらせた。
「こっ、こんなこと、やめてっ! シンジくん、あんた何考えてんの!」
「いいですねぇ、いつものミサトさんだ。ミサトさんはそうじゃなくっちゃ」
諦め切って人形のようになったミサトを責めてもつまらない。
男勝りで芯の強い美女である葛城ミサトを責め抜くことに意味と価値があるのだ。
「しないで! こんな……いや、いや、いやっっ」
ミサトは頭は激しく振りたくり、豊かな黒髪が振り乱れる。
そんな彼女をせせら笑うように、シンジの操るアナルバイブはミサトの肛門に侵入
していく。
シンジの手に、ミサトのアヌスがバイブを締めつける手応えが返ってくる。
嫌がってのことだろうが、充分な締めつけ具合だった。
「ミサトさん、もう半分くらい入っちゃいましたよ」
「いやっ……そんな恥ずかしいこと言わないで!」
ミサトの羞恥心を高めるべく、ことさらシンジは実況してやる。
ミサトが括約筋を引き締めて侵入を拒もうとすると、シンジはバイブを回して捻り
込んでやった。
スクリューが入っているため、どんなに押しとどめようとしても回転させれやれば
ぐるぐると入り込んでしまう。
しかも、肛門を締めれば締めるほど、スクリューのねじりがミサトのアヌス粘膜を
いやというほど擦りつけることになってしまうのである。
入れさせないよう力を込めればスクリューで無理矢理肛門を拡げられる感覚が強ま
ってしまう。
かと言って尻の穴を緩めれば、どんどん奥まで入ってくる。
どっちにしてもミサトにとってはたまらないアナル地獄を味わうことになるのだ。
とうとう20センチあったバイブは、そのほとんどがミサトの肛門に飲み込まれて
しまっていた。
「全部入りましたよ、ミサトさん」
「こんな……こんなことって……お、お尻にこんなこと……」
ミサトがわなわな震えていると、今度は沈め込んだバイブを引きずり出した。
ただ引っ張り出すのではなく、ねじりの入ったものをこねくり回しながら出すのだ
からたまったものではない。
たちまち肛門が燃え上がるような熱に襲われてくる。
「あうっ……あ、あ、そんな……あ、いやあ!」
こんな卑猥でおぞましいばかりの責めを受けているというのに、ミサトは反応して
いた。
粘膜を擦られる苦痛以外の何かが、肛門周辺からわき起こりつつあった。
その様子を見てシンジが耳元でささやくように言った。
「ミサトさん、こうやってお尻を責められるのも満更じゃないんでしょう?」
「なにを……なにを言ってんの……そんなわけが……」
「いやなんですか」
「当たり前よ……ああっ……こんな、こんな恥ずかしいこと……」
「おかしいなあ、感じてるはずなんだけど」
「……なにそれ」
シンジは思わせぶりに言葉を続ける。
「いや、さっき浣腸してあげたでしょう? あの時、ちょっとクスリを混ぜたん
ですよ」
「クスリ……?」
「催淫剤。知ってます?」
「知らない……」
「よく言う媚薬ってやつですよ。ほら、飲むとエッチな気分になったり、感じ
やすくなったりするの。聞いたことくらいあるでしょう?」
「そんな……」
この子はいやらしいクスリまで使って私を辱めようというのか。
そう言えば、お腹のあたりがカッカと燃えるように熱くなっている。
頭がぼーっとなり気味だ。
それに、認めたくはなかったが、シンジの言うように妖しい感覚も得ていたのだ。
排泄器官などを責められ、いやらしい、不潔だという汚辱感の底に、どこかそれを
受け入れたいという感覚もじわじわと生まれつつあったのである。
これがその催淫剤の効果なのだろうか。
引きずり出されたアナルバイブがまた姿を現すと、またしてもシンジは中に埋め込
んでいく。
「あ、ああ……ああ……くんんっ……」
シンジはアナルバイブの抜き差しを飽くことなく何度も繰り返した。
その回数が増えるたび、ミサトのアヌスはほぐれ出し、柔らかさを増していく。
そして彼女の口からは拒絶の声が失せ、いつしか悩ましい呻きと喘ぎのみに代わ
っていく。
「あうう……あ、い、いや……うんっ、深い……だ、だめ……」
シンジはおもむろにバイブをミサトの肛門から全部抜き出した。
ずるっと音がしそうなほどで、スクリューの段々が連続してミサトのアヌスを刺激
していく。
「あああっ……」
思わず顔を仰け反らせ、喉を絞って喘ぐミサト。
異物を抜き去ったというのに、彼女の肛門はまだ口を開けっぱなしだった。
ゆっくりと、ゆっくりと閉まってくるが、完全には閉じずにひくついていた。
そこにシンジがまたしてもアナルバイブを突き刺した。
しかも今度は一気にズブズブと根元までである。
「あううっっ」
尻が灼けつくような刺激に、ミサトは頭まで灼けつきそうになる。
シンジは、少しスピードを上げてずるっ、ずるっと抜き差しを開始した。
差し込まれると肛門粘膜を巻き込んで中に入り込み、抜くと腸の粘膜まで引きずり
出されそうになる。
息も詰まるような生々しいミサトの様に、少年は夢中で抜き差しを続けていた。
「あう……あううっ……やああ……こんな…こんなの……やあ……」
「いやじゃないでしょ。そんな色っぽい声出しててさ」
ミサトは盛んに首を振る。
シンジの言葉を否定するためか、それともアヌスから忍び寄る妖しい快感を振り
ほどくためか。
ミサトが鋭敏な性感を持っていることは、それまでのセックスからでも薄々分か
ってはいたが、初めてのアヌス責めでこんなに反応してくるとは思わなかった。
シンジはこのまま一気にミサトの身体を作り変えるべく、責めをステップアップ
する。
ぐっと奥まで押し込んだところで、電動のスイッチを入れたのだ。
「あああっ……こんな、いやああっ……」
肛門に突っ込まれていたバイブが、ねじりに合わせてぐるぐると回転し始めた。
まるで、際限なくお尻の奥まで抉り込まれるようで、じわじわ湧いてきていたアヌス
の性感がグンと大きくなった。
「ああ……ああ……いやあ、止めてっ……お尻が、お尻がぁっ」
「お尻がなんです?」
「いやあああ……お尻、拡がるぅ……拡がっちゃうぅ……」
のたうつ女体の尻に埋まるバイブを、シンジが再び抜き差しする。
回転しているだけに、その刺激たるや凄まじいものがあった。
「そんな、やめてぇっ……お尻、お尻、どうにかなっちゃうわっ……」
ひぃひぃ喘ぎ、全身をうねらせるミサトに、またしても新たな刺激が襲いかかる。
シンジがまたスイッチを操作すると、回転に加えてうねりまで入りだしたのだ。
ねじりの回転による肛門粘膜の刺激だけでなく、反り返った長いバイブがうねくり
だして腸内の襞まで擦られてくる。
二重のアナル責めに、ミサトは悶絶寸前にまで追い込まれた。
「あはあああっ……うっ、ううんっ……そ、それ! ああ、いやあ……」
この責めもシンジは何度も繰り返した。
ミサトの尻が、シンジの責めに応じるかのようにうねくっている。
吐き出す吐息が熱っぽくなり、声の音色も艶っぽい。
どう言い繕っても、感じているという指摘はまぬがれそうになかった。
ぬぷっ、ぬぷっと音がしそうなほど、ミサトのアヌスはアナルバイブに馴染み始め
ている。
肛門を抉られると、苦痛よりもむしろ妖しい肉の快楽の方が大きくなってきていた。
「あっ……」
突然、シンジがアナルバイブを抜き去った。
ミサトは慌てて尻を突き出す。
逃げていった快感の元を追いすがるようなその動きに気づき、ミサトは羞恥で顔が
染まる。
「なんです、物欲しそうにお尻動かしたりして」
「そんなこと……ない……」
ミサトは屈辱と羞恥にまみれ、まともにシンジを見られない。
いかに媚薬のせいとはいえ、お尻をいびられて感じてしまったのだ。
「欲しいならあげますよ」
「いっ、いらないっ……ああうっっ!」
シンジはまたもずぶずぶとミサトのアヌスにバイブを沈めた。
実にあっさりと根元まで飲み込んでしまうと、彼女の尻は待ちかねたようにうねり
だした。
「……」
シンジはバイブの根元を持ったまま動かさなかった。
ミサトは狼狽する。
この後加えられると信じていたあの刺激が来ないのだ。
ねじりの部分でアヌスを、反ったバイブで腸内を抉って欲しい。
ぐるぐると回転し、くねくねとうねって欲しかった。
「……」
無意識のうちに、ミサトの臀部がうごめきだす。
腰を浮かし、そして落とす。
自分で律動させ、ピストンの感触を得ようとしていた。
「ミサトさん、お尻が動いてますよ。バイブ動かして欲しいんですか」
「……」
「ほら、ミサトさんの下に敷いたクッション。やだなあ、びしょびしょですよ。
これ、ミサトさんのエッチな液ですよね」
「違うわ……」
「お尻を責められてるのに、オマンコが濡れてきてるんですね」
「……」
二倍以上も歳の離れた少年に恥ずかしい行為を指摘され、熟女は消えてしまいたい
ような恥辱を感じていた。
それでも身体の方は快楽に忠実で、気持ちよくなるように勝手に動いてしまう。
シンジは、ミサト自ら肛門愛撫を望むように動き出したことに満足し、絶頂まで導
いてやることにする。
ここまでいくとは思わなかったが、このままいきなり肛門責めで気をやれそうな感じだ。
そう決めると、今までになかったような激しいピストンをくれてやった。
「やめて! ああ、そんな激しいっ……ああう……く、だめえっっ!」
突然始まった深く激しいストロークに、ミサトは一気に燃え上がった。
シンジが少し速度を落とすと、ミサトの方が尻を持ち上げて深い挿入を求めてきた。
うねくるバイブに腸内をかきまわされ、スクリューでアヌスそのものを抉られる。
双方の粘膜から響いてくる痺れるような愉悦は、腹の奥の子宮にまで届き、じくじく
と愛液を分泌させ続けていた。
「ああ、もうだめ! シ、シンジくん、お願いやめて! ああ、もう、これ以上
されたら……」
「されたら?」
「お尻が……気がおかしくなるわっっ」
「そんなに気持ちいいんですか」
「違……くて……ああっ……」
火がつきそうなくらいの熱い吐息と、ねっとりした喘ぎ声をあげ、よがり続ける
ミサトにシンジも昂奮が高まってきた。
「ほら、いいんでしょ!」
「い、いやあ……」
「いやじゃなくて」
「ああ、いいっ」
初日の尻責めで、ミサトは快感を口にするまでに到達してしまう。
いや、堕ちてしまったというべきだろうか。
いったん口から出ると、あとはもう遠慮なくまろびでた。
「いっ、いいっ……お尻、いいわっ……こ、こんな……ああ、いっ…あ、ああっ」
ミサトの全身がぶるぶると大きく痙攣し出した。
後ろ手に拘束された両手が固く握りしめられる。
シンジがずぶずぶと貫き、肛門を拡げるようにして抉り込むと、ミサトの官能は天に
まで届きそうになる。
「ああ、それ、きついっ……あ、あ、もうっ……いいっ……あ、い、いく……」
「え? お尻でいっちゃうんですか、ミサトさん」
「いやあああ……」
いやとは言ったが、もはやミサトの高ぶった悦楽は止められそうにない。
大きな口を開けて喜悦を訴え続けた。
「あううっ……う、ううん! ……ああ、いい……あ、あ、あ、いく……いっちゃ
う…」
「いってください」
「あ、だめ、いくう!!」
ミサトはぐんっと背を反らせ、きりきりっと肛門を引き締めた。
シンジは、手にしたバイブが折れそうになるくらいの力を感じた。
まるでミサトのアヌスに持って行かれてしまいそうな感じだった。
ここまで締めつけのいい肛門とは予想以上だ。
これなら前に劣らぬ肉穴に成長するに違いなかった。
ミサトはまだ細かい痙攣をしていた。
臀部も、ぶるっ、ぶるるっと大きく震えている。
激しい絶頂だった。
「はじめてお尻でいった感想はいかがです、ミサトさん」
「い、言わないで……恥ずかしい……」
「こんなことで恥ずかしがってどうするんですか。まだまだミサトさんにはして
やりたいことがあるのに」
「も、もう……許して……」
「まだまだ。ミサトさんは気をやって満足したかも知れないですけど、僕はまだ
出してないんですから」
「そんな……」
シンジはそう告げると、油を塗ったようにぬめり光るミサトの尻をぴしゃんと叩いた。
両手でむっちり張ったミサトの腰を掴むと、背中からのしかかるように挑みかかる。
ああ、犯される……とミサトは覚悟した。
拒もうにも、気をやったばかりで力が入らなかった。
半分諦め、無駄な抵抗はしないつもりだったが、シンジは予想外の場所に迫っていた。
太く熱いものが、ミサトの尻の谷間に滑り込んできた。
ミサトが臀部をよじりたてるのも構わず、バイブ責めの跡も生々しい肛門にその
先端を押しつけた。
「えっ!?」
ミサトは活が入ったように上体を逸らし、背中に乗ってきているシンジを見た。
「シンちゃん、あんたまさか……」
ミサトは、以前シンジが肛門性交を望んでいたことを思い出した。
もちろんその時は激しく拒絶した。
実のところ、知識としてアナルセックスというものもあるということは知っていた
が、経験はないのだ。
加持に一度求められたことはあった。
それ以前にも、前戯の一環としてアヌスをいじったりすることは珍しくなかった。
それなりに感じたので、それはミサトも許容していた。
しかし、そこをセックスの対象にすることだけは我慢ならなかった。
ホモじゃあるまいし……と思っていた。
加持も、本気だったのか冗談だったのか、笑いながら要求し、断られると、二度と
求めては来なかったのだ。
「やめて! そんなこと、だめよ!」
ミサトは絶頂の余韻を吹き飛ばして叫ぶ。
髪を振りたくり、拘束された腕や足をもがかせるが、あまり抵抗にはならなかった。
じわっと肛門の城壁を押しこくり、入ってくるのは、まぎれもなく生身の男根に
相違なかった。
「そんなこといやよ! いやっ、絶対いやあっ!」
「そんなにいやですか」
シンジは腰の動きをぴたりと止めて訊く。
すかさずミサトが答えた。
「いやよ……絶対いや」
「なぜです? 食わず嫌いかも知れませんよ」
「いやなものはいやよ。こんな……けだものみたいな……」
「ま、いやでも何でも、僕がしたいんです。ミサトさんの意志は関係ないです」
「いっ、いやあっ!」
肉棒の弾力と硬さがミサトの肛門を割っていく。
シンジの逸物の大きさや硬さは媚肉の方で思い知らされている。
おとなの加持に負けぬほどのものだった。
そんなもので排泄器官を犯される恐怖。
括約筋を引き締めようとするものの、浣腸に排泄、そしてバイブ責めと度重なる
淫らなプレイで、すっかり弛緩してしまっていた。
それでもシンジのものの大きさに、肛門が軋み、裂けるような苦痛が起こってくる。
「い……痛い……くううう…」
「そんなに力を入れるからですよ、もっとリラックスして力を抜くんです」
「い、入れちゃだめっ……痛……あ、むむっ…」
肛門から全身が引き裂かれるような激痛に襲われる。
シンジの亀頭部を飲み込む時、本当に張り裂けるかと思った。
ミサトの肛門はほとんど限界まで引きはだけられ、シンジのものを受け入れようと
している。
「さ、裂けるぅぅっ……入らない……入んないわっ、やめてぇっ!」
「もうちょっと。ここさえ入ればあとは楽ですよ」
「いやあ……入れないで…」
ミサトの尻たぶが固くしこり痙攣する。
押し返そうとしているのだろうが、かえってシンジのものに絡みつくようになって
いる。
「むう……うむむっ……うんっ…」
なんとかカリ部分を飲み込むと、あとはずぶずぶとスムーズに挿入されていった。
これも数々のアヌス責めの成果だろう。
シンジは躊躇することなく根元まで押し込み、下腹がミサトの尻たぶに当たるまで
奥に詰め込んでやった。
「やった……。全部入りましたよ、ミサトさん」
「う……うう……」
「うれしいなあ、夢だったんですよ、こうしてミサトさんのお尻を犯すのが」
「あ゛っ……ううっ……」
ミサトは喉を締められたような呻き声を出した。
括約筋が動かない。
苦しくて緩めようとしても、これ以上拡がらない。
広がり過ぎて痛いから締めようとしても、シンジの肉棒が邪魔をしてこれ以上窄ま
らなかった。
「すごい……。いいお尻してるだけあって、思ったよりずっと楽に入っちゃいまし
たね」
内側から弾けてしまいそうなくらいに拡張されてしまった。
シンジの太く長いペニスは、ミサトの直腸の奥深くまで貫いている。
排泄器官を犯されているという恐ろしさとおぞましさで、ミサトの脳髄が灼ける。
「あ……あ……ああ……」
ミサトはぶるぶる震えて口を金魚のようにパクつかせている。
そうでもしないとまともに呼吸が出来ないのだ。
肉棒を詰め込まれているのは肛門なのに、口に押し込められているかのような錯覚
を受けている。
息苦しさで、ピンクに染まった肌から汗が玉のようにふくらみ、そして流れていく。
「……」
シンジは、思い切り突きまくりたいという思いを抑え、ミサトの腰を抱えたまま
凝固していた。
ミサトのアヌスと直腸に、自分のペニスを覚え込ませるためだ。
シンジはペニスをくわえ込んでいるミサトの肛門の熱を感じた。
さらにその奥の腸内までが熱かった。
思い出したように、肉棒を締めつけるミサトの肛門の感触に酔っている。
媚肉だけでなく、アヌスまで犯したことにより、ミサトのすべてを征服したかの
ような恍惚感に満足した。
「あ……ううっ……あ、あふ……」
ミサトも、熱いシンジのペニスに耐えかねていた。
灼熱の肉棒の温度が肛門を、腸壁を、そしてミサトの全身を熱く包んでいく。
その圧迫感たるや、浣腸の比ではなかった。
「あ、う、うむ……や、やあ……やめ……シンジくん、やめて……」
「気持ちいいよ、ミサトさん。チンポが灼けそうですよ」
「あ、あ……ゆ、許して……し、死ぬ……」
「死ぬほど気持ちいいんですか」
「ちが……う……うっ、ううんっ!」
アヌスの軋みに耐えかねて腰をよじると、その直腸と肛門にシンジの肉棒の硬さと
太さ、そして熱さをいやでも実感させられる。
ひくり、ひくりと肛門がペニスを締めるように蠢いた。
それを合図に、シンジは腰を揺さぶりだした。
「あ、いやっ……う、動かないで! …ああ……」
ずん、ずんと重く貫くシンジの動きに、ミサトは悲鳴をあげる。
シンジの肉棒が浅く出入りするごとに、肛門が引き裂かれそうになる。
粘膜は張り付くようにペニスに吸い付き、生々しい動きを見せていた。
尻の中に深々と楔を打ち込まれ、逃れようと思ってもされるがままになってしまう
のだった。
「し、死ぬ……死んじゃうぅ……お、お尻……ああ、だめぇ……」
苦痛と汚辱感しかなかったミサトの脳裏に、じわじわと新たな感覚が生まれ出る。
腹の底からカッカと熱が帯びてきていた。
それが、責めるシンジのペニスと連動して快感を醸し出してきていた。
先ほどのアルコール浣腸が効いているのだろう。
腸内から吸収されたアルコール分が、ミサトの神経細胞と肉に熱を与え、とろかし
はじめていたのである。
その酔いで、屈辱も羞恥も薄れつつあった。
「あ、ああっ……あ、ああうう……お、お尻……ああ……」
頭が次第に虚ろになる。
背筋には電気が走り、痺れ、灼けつく。
肛門を犯される苦痛に苦悶するばかりだったミサトの美貌に、いつしか快美の色が
兆し始めている。
「あう! ……ああ、いや……お、お尻が……あうう…」
「お尻がどうしたの」
「あうう……お尻、きついわ……」
「どうしてそんなにきついのさ?」
「シ、シンちゃんのが……お、おっきいから……」
言ったあと、ミサトはハッとする。
何を言っているのか。
肛門という、本来ペニスを入れるべきではないところを無理矢理犯されているから
きついに決まっているのに。
シンジは、もうすっかり充血しているミサトの乳首をつまみ、乳房全体を大きく揉み
しだいた。
ぬらぬらと汗にまみれた豊かな胸は、少年の指で自在に形を変えさせられている。
シンジの指の跡が残るほどに揉み抜かれる頃になると、ミサトの肛門の方もすっかり
シンジのペニスに馴染まされていた。
「あ、あ、お願い……いああ……あ、あ、い……」
ミサトの声が変わり始める。
艶っぽさが混じってきた。
肛門を太いもので犯される苦痛に、気の気すら引いていた美貌に赤みが戻り、上気
してきている。
ミサトは、得体の知れぬ暗い快楽が疼きに混じりこみ上げてくるのを否定できなく
なっていた。
シンジもそれを敏感に感じ取っていた。
「ミサトさん、感じてきたんでしょ?」
「そ、そんな……こと……ああ……ふ、深いわ……あうう…」
黒髪を踊らせるように頭を振りたくり、迫り来る妖しい快感をうち払おうとしても
無駄だった。
お尻を犯されて感じてきていることを自覚すると、ミサトは一気に崩れ始めた。
シンジに深く重く突き込まれるごとに、肛門だけでなく子宮まで疼き、ひとつひとつ
理性が弾け飛んでいく。
肛門性交などで快感を得ていることにミサトは信じられぬ思いだったが、シンジも
同じように驚いてミサトを責めていた。
今日はじめて尻責めをして、感度がよかったようなのでいきなりアナルセックスを
してみたら、ミサトは感じ始めているのだ。
聞いた話や本によると、肛門セックスは何度も何度も繰り返ししてやって、女を慣ら
していかないと感じてはこないとなっていたので、シンジもそれを覚悟していた。
なのにこの女はいきなりこうだ。
もともと感じやすく、しかもアルコール浣腸でほぐれていたとはいえ予想外だった。
手間がかからず幸運だとも思ったが、同時にミサトに対する想いも微妙に変化する。
指揮所で凛と振る舞う美貌の女性士官も、一皮剥けばこんなに淫らな娼婦になるのだ。
ならば何を遠慮することがあろうか。
「も、もう、やめてシンジくん……あうっ……」
声に甘い喘ぎが混じる。
ミサトの意志に関わりなく、シンジを飲み込んでいる尻たぶがうねりだした。
その間も、シンジの手指は休んでいない。
胸を揉み、媚肉をいじり、腿を撫でる。
舌を這わせて、腋やあばらの性感帯をも刺激していた。
複数の性感帯を揉まれ、さすられ、肛門を突き刺されると、ミサトの身悶えがいっ
そう激しくなった。
深く貫くごとに、ミサトの尻たぶがしこって、シンジの肉棒を奥へ奥へと引きずり
込むようにうごめいた。
アヌスもきゅっ、きゅっとペニスを締め上げる。
シンジがどんっと大きく抉ると、堪らずミサトは呻いた。
「ああ、いいっ!」
「気持ちいいの?」
「……」
肛門を犯されてよがってしまった。
屈辱で消えてしまいたかったが、一度感じた快感はもう忘れられない。
シンジは律動を続けている。
「あう、あうっ……あ、だめ、いい……いいっ…」
「気持ちいいんですね、お尻を犯されて」
「ああ、いいっ……す、すごい、いい……」
ミサトは抗いもせず、こくんとうなずき腰を振った。
露わになったミサトの性反応に、シンジはごくりと生唾を飲み、彼女の髪を掴んで
こっちを向かせる。
美しい瞳は濡れきって潤み、盛んに肉に疼きを訴えている。
苦悶と快楽に身悶える美女の表情に、少年もたまらなくなってきた。
「いきますよ、ミサトさん」
そう言うと、腰のストロークをいちだんと大きくしてミサトを責める。
肛門の刺激が激しくなり、ミサトは粘膜も神経もオーバーヒートする。
腰から盛り上がってきた灼熱が一気に頭を灼き尽くしていく。
「ああっっ! あ、いいっ……だめ、あ、い、いっちゃう……」
「そうです、お尻でいってください!」
「い、いやあっ……あ、いいっ…い、いくう……あっ……い、もう!」
「それっ!」
シンジが最後のひと突きを思い切りくれてやると、ミサトもたちまち追い上げられた。
「あああああっ、いくう……いっく!」
きゅううっとペニスが切り落とされるくらいの締め付けを受け、シンジも我慢せず
一気に放出した。
溶岩のように噴出した熱い精がミサトの直腸を灼いた時、彼女は奈落の底へ突き落と
されていた。
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