宇宙暦800年4月29日。
ヤンの奇計によりビッテンフェルト艦隊が激発、帝国軍本隊が到着する前に開戦した。
この「回廊の戦い」における前哨戦とも言うべき戦闘で、帝国軍はファーレンハイト
上級大将が戦死、その艦隊も敗退する。
さらにビッテンフェルト艦隊も、したたかな攻撃を受け多大な損害を受けた。

この後、5月2日。
ラインハルトの親率する帝国軍主力艦隊が解放回廊に到達、「回廊の戦い」が開始
される。
激闘の末、帝国軍は幕僚総監であるシュタインメッツ上級大将が戦死、一方のヤン
艦隊も結成以来の重鎮であるフィッシャー中将を失うことになる。
帝国軍は、将兵200万人、艦艇2万4400隻を失うという大損害を受けるが、
それでもまだまだ数量的にも人的にもヤン艦隊を圧倒していた。
にも関わらず、17日にイゼルローン回廊から離脱することになるのである。

これは皇帝ラインハルトの不予という事態が発生したためだ。
結果として帝国軍は撤退し、ヤン艦隊も大きな損害を受けるものの、今だイゼルロ
ーン要塞とヤン・ウェンリーは健在であった。

翌18日、要塞へ帰投しようとするヤン艦隊に帝国軍から驚くべき通信が入る。
ラインハルトが停戦と会談を求めている、というのである。
これに対するヤンの返答は遅れた。

激闘14日間。

その前の前哨戦を含めれば16日に渡って連続する戦闘をこなし続けてきたわけで、
まともに睡眠をとっていない。
何か考えられるような状態ではなかったのである。
結局、19日は全艦隊が休眠状態で、まともに反応するようになったのが20日の
午後であった。

この日、ヤンは幕僚を集め、ラインハルトの提案を受諾することを伝え、その旨を
帝国にも通信した。
この間、ユリアン・ミンツ中尉もフレデリカ・グリーンヒル・ヤン少佐もヤンの側近
として控え、全戦闘に参加している。
さすがにユリアンも、生きるか死ぬかの最中でフレデリカを襲おうとは思わなかった。
というよりヤンが勝利すべく、可能な限りのことを行なっていたのだ。
フレデリカに手を出してはいるが、ユリアンのヤンに対する真摯な感情にウソはない
のである。

この点はフレデリカもまったく同様で、副官として上官を補佐し、妻として夫をサポ
ートし続けた。
ユリアンとフレデリカが協力する仕事ももちろんあったが、戦いのさなかではわだか
まりもなく共同作業をこなしている。
どちらも優れた軍人であり、その点は互いに認めていたからであろう。

そしてこのふたりも、ヤンを含む他のメンバーと同じく、19日は完全休養で、20
日午後にようやく顔を合わせることになる。
もっとも、さすがにこの日はユリアンにもフレデリカを抱こうという気力はなかった。

この戦いの終結で、ヤンとラインハルトが会談する。
その結果次第だが、すべての戦闘が終了し、平和が訪れる可能性も高いのだ。
とすれば焦る必要もないと思ったのである。
しかし、そこは若いユリアン、21日になるとたちまちフレデリカへの欲望が頭を
もたげてきた。

(今日、やってやろう)

ユリアンは、ヤンと話しているフレデリカの後ろ姿を見てそう思っていた。
一方のフレデリカは心すぐれなかった。
もう二週間以上前の出来事なのに、昨日のようにまざまざと思い出される惨劇。
気も狂うような凌辱劇を思い起こすと、それこそ発狂しそうになる。
何度も浣腸され、排泄を見られる。
そして繰り返し犯され、膣内に射精されてしまった。
こともあろうに、自分を犯した憎い犯人はユリアン・ミンツなのである。

そう、ユリアン!

あのユリアン坊やに暴虐の限りを尽くされてしまったのだ。
フレデリカはユリアンと知り合った当時を思い出す。

フレデリカはまだ22歳だったが、ユリアンに至っては14歳になったばかりで、
それこそユリアン「坊や」と呼んでいたこともあったくらいだ。
それが、先日来フレデリカの前に立ちふさがったユリアンは別人のようにたくましく
なっていた。
しなやかな体つきはそのままだったが、より筋肉質になり余計な脂肪などかけらも
なかった。
身長は180センチにも達し、フレデリカを圧倒する。
そして、その凶器たるペニスのたくましさ。
弾力のある硬さと人並み以上の大きさ。
長さや太さはマシュンゴほどではなかったものの、立派と言って良いサイズだった。

彼女を何度も号泣させたその肉棒を思い起こすと、恐れや羞恥、屈辱とは別の感情も
わき起こり、この聡明な美女を戸惑わせるのだった。
ユリアンから加えられる激しい性交に、徐々に自分の身体が慣らされていっているの
ではないか。
特に排泄器官を責められる行為は心底イヤなのだが、もぞもぞとした感触の中に、
おぞましいという気持ちの他に、妖しげな快感に近いものすらあったのだ。

しかし、ユリアンに、そしてそのような汚らわしい責めに屈服することは我慢ならな
かった。
人として、軍人として、そしてヤンの妻として。
彼らには毅然として対応すべきなのだ。
もう二度とあのような痴態をさらすことはない。
しかし、あのデータだけはなんとかしなければならない。
自分の恥辱を撮影された画像データだ。
取り返し、処分しなければならないが、向こうもすんなり渡すとは思えない。

油断させて奪うか?
ムリだ。
第一、隠し場所も知らないのだ。となれば交渉するしかない。
命令しても一笑されるだけだろうし、頼み込んでもムダだろう。
渡すとしてもそれなりの交換条件を提示するのが当然だ。
ユリアンたちが要求するものは何だろうか。
考えるまでもない。
フレデリカの肉体であろう。
あの性魔は、間違いなく自分の身体を求めるに決まっている。

フレデリカは白く秀でた額を押さえた。
これ以上、犯されるのは耐えられない。
が、それしか策がないとしたら…。

仮にユリアンがデータの交換条件に自分の身体を要求し、恥ずかしいプレイをされた
としても、フレデリカがそれに耐えればいいのだ。
どんなに責められても決して屈服しない。
冷たく彼らを見据えてやる。
そう決心したフレデリカだったが、ユリアンに激しく責められて、思わず歓喜の声を
あげてしまったことを思いやると、自信がなくなってくるのだった。

この日は、ヤンに付き添って午前中の幕僚会議への列席が終わると、自分の執務室に
戻った。
午後の予定は特になく、ヤンなどは「今までが寝足りなかったのだから」と昼寝を
決め込んでしまった。
それはいつものことだしかまわないのだが、またヤンの目から離れてしまうのが不安
だった。
昨日のようにユリアンが来るのではないだろうか。

もしそうなら……。

ならば当初の予定通り行くだけだ。
フレデリカは覚悟を決めた。
見透かすかのように、間もなくユリアンがやってきた。
無言である。
フレデリカの左手を掴むと、そのまま引きずるように私室フロアまで連れて行った。
ヤンが司令官執務室のソファで昼寝しているのを確認した上での行動である。
ユリアンはそのままフレデリカを自分の部屋まで引っ張って行き、中に押し込んで
しまった。
フレデリカは強く捕まれていた左手首を押さえて抗議する。

「痛いわ、ユリアン。こんなに乱暴にしなくても…」
「おとなしく言うことを聞くってわけですか」
「……」

ドアがスッと開いて闖入者が現れた。
ルイ・マシュンゴ少尉である。

「少尉……」
「中尉、遅れました」

少尉は少佐の言葉は無視し、中尉に報告した。
その中尉が訊く。

「どうだった? 売ってた?」
「ええ。イゼルローン内にはショップ自体が少なかったんですけどね」

と言って、黒人は小さなケースをユリアンに渡した。

「それとこれも」
「あ、持ってたんだ」
「はい、これは地球で……」

ユリアンは軽くうなずくと紙袋を受け取った。
不安げにこちらを見ているに気づくと、ふたりの男は獲物の美女にゆっくりと近づ
いた。
すんなり食べられる気のない女性士官は、迫る男に手をかざした。

「待って」

ぴたりと足を止めたユリアンは言う。

「今さら何です? もう何をされるかはわかってるんでしょう?」
「あれを……あれを返して」

フレデリカは意を決して言う。

「あれ? …ああ、例の画像ですか」
「そ、そうよ」
「ダメですよ。あれは人質みたいなものですから」
「じゃ、じゃあイヤよ」
「ほう」

思わぬ抵抗に遭ってマシュンゴは少し驚いたような顔をした。
ユリアンにけっこう責められたと聞いていたが、まだ反抗する気力があるのか。
それはそれで楽しみだ。
そういう女こそ、責めがいがあり嬲りがいがあるというものだ。
ユリアンも面白そうな顔をしている。

「ふぅん。じゃあ、あのデータをお渡しすれば素直に抱かれるということですか」
「そういうことですかな。そうすればオマンコ犯し放題、浣腸も嫌がらずにさせるし
肛門も責めさせる、と」
「いやっ」

マシュンゴはわざと卑猥な言葉で言ってのけた。
言葉でもフレデリカを犯そうと言うのだ。

「なんだ、やっぱりいやなんじゃないですか。なら渡せませんよ」
「……い、いやじゃないわ……」
「本当ですか?」
「本当よ…。でも、ちゃんとデータはちょうだい。マスターをよ。コピーもしないっ
て約束して」
「……」

ふたりは顔を見合わせてちょっと考え込んだ。
渡してもコピーしておけばよいと思っていたが、そこまでは甘くないようだ。
もっとも、口で「しない」と言って、ウソをついてもいいわけだが…。
ユリアンは少し考えていたが、やがてうなずいた。

「…ええ、わかりました。その条件でいいですよ」
「本当ね? 本当にマスターを……コピーもしないのね?」
「約束します」

マシュンゴは意外そうな顔でユリアンに耳打ちした。

「中尉、本気ですか?」
「ああ、別に構わないだろう」
「しかし……」
「いいさ。そのうち、こんなもので脅さなくても言いなりになるよう調教してやれば
いいんだから」
「……」

それは確かにその通りなのだが、マシュンゴは別の意味で残念だった。
実は、撮影データを編集し、非合法映像とし売り出そうとしていたのだ。
無論、ユリアンには内緒でである。
フェザーンを経由して帝国で売りさばけばバレはしないだろう。
当然、フレデリカの顔にはボカシを入れておく。
仮に帝国から「逆輸入」されてきても、主演女優がフレデリカだとわかる人はほと
んどいないはずだ。

しかも内容は抜群なのだ。
スタイルの良い極めつけの美女が、あられもない痴態を繰り広げるのである。
マニア垂涎というより、一般大衆からも相当な需要があるはずだ。
売り上げはかなりのものになるだろう。
それを期待していたのである。
いっそユリアンに黙って売りに出そうかとも思ったが、マシュンゴは彼の忠実な部下
であり、この件では一蓮托生の関係でもある。
ここは従った方がよさそうだ。
それに、完全にフレデリカを堕としてから改めて撮影してもいいのだ。

打ち合わせを終えると、ユリアンはデスクへ行き、中から一枚のディスクを取り出
した。
「M−1」というラベルが貼ってある。
「はい、これ」
フレデリカはひったくるように奪い取った。
内心、うまくいったと彼女は思っていた。
向こうの方が圧倒的に立場が上なのである。
フレデリカが何を言おうと力ずくで凌辱すればいいのだし、どうしても逆らうよう
であればデータを公開すると一言いえば終わりなのだ。
それを、うまいこと対等の条件交換ということにもっていけたのだ。
上出来と言わねばなるまい。

「それがマスターの内の1枚です。今回はそれでいいですね?」
「……」
「コピーも取ってません。まあ、証拠はないんで信じてもらうより仕方ないんです
が、本当にしてませんから」
「わかったわ」

フレデリカもうなずき、ディスクを軍服の胸ポケットに収めた。

「それじゃあ、いいですね? まず脱いでください。オール・ヌードです」
「……」

フレデリカは唇を噛んで、ジャンパーに手をかけた。
続いてスカーフを取り、ネクタイを外す。
ベレー帽もとった。
薄いブルーのワイシャツの襟元に手をやった時、女性士官は口を開いた。

「み、見ないで」

見物客に徹していたふたりの男は同時に首を振る。

「見るに決まってるでしょう。ちゃんとストリップしてくださいね」

美貌の副官は彼らをキッと睨みつけた。
気丈な彼女には、まだそれくらいの気力は残されていた。
が、ここは従わないと、これから先、データを受け取ることが出来なくなる。
羞恥と屈辱に頬を染め、フレデリカは続けた。
ワイシャツを脱ぎ、アイボリーのスラックスも下ろした。
これでブラとショーツのみになった。
それだけでもムンムンとする色香が漂ってきた。
まだ若々しかった太腿にも、連日の激しい責めのためか、まろやかに脂が乗ってきた
感がある。
ショーツは豊かな尻たぶを隠しきれず、ユリアンたちの目を愉しませた。
躊躇したものの、迷っていても結局脱がされるのだと割り切り、ブラジャーとショーツ
も一気に脱ぎ去った。
それを見計らって、ユリアンとマシュンゴは立ち上がり、フレデリカの両手を押さえた。

「何するの!?」
「……」

ふたりは物も言わずにフレデリカを捕らえ、部屋の真ん中へ移動させた。
そこでまた両足首を拘束具で固定、大股開きにする。
両手は後ろ手縛り、同じロープで乳房の上下を締め上げるのはユリアン好みのスタイ
ルだ。
そして、その手首をまとめたロープにフックをかけ、天井フックに引っ掛けた。
そしてそれをやや引き上げるように吊したため、フレデリカはお尻を後ろに突き出す
ような恥ずかしい格好にさせられてしまう。

「なんで、こんな……。おとなしくしてるのに、こんなこと……」
「いいじゃないですか、僕がこうしたいんだから」
「お、女をこうして縛って責めるなんて最低よユリアン」
「縛っておかないととても耐えられないような責めをするんですよ」
「……」

ユリアンとフレデリカがそんなやりとりをしている間に、マシュンゴの方は浣腸の
用意である。
浣腸液独特の匂いが辺りに漂うと、フレデリカが敏感に反応する。

「まさか……」
「さすがにお好きなだけありますね。そう、浣腸ですよ」
「いやあ!」

フレデリカはたちまち青ざめて身体を揺すりだした。

「お願い、ユリアン! 浣腸……浣腸だけは許して!」
「許しませんよ。何でもされるって条件じゃないですか」
「でも……でも、浣腸だけはイヤなのよ。本当にイヤなの」

フレデリカは金褐色の髪を揺らして顔を振りたくる。
ズーンと腹に堪えるようなあの感覚。
爆発しそうな圧迫感と腸壁を刺激する浣腸液に苛まれる。
さらに、気も狂うような便意に襲われるのだ。
そして、腸が引き裂かれんばかりの苦悶を味わわされた挙げ句、排便を観察されると
いう羞恥地獄に堕とされる。
この責めだけは我慢が出来なかった。

「ああっ」

フレデリカの抗議などどこ吹く風とばかりに、マシュンゴが太い指でフレデリカの
アヌスを揉み込む。
前屈みの姿勢で脚を開かれているため、尻たぶの底の肛門がすでに顔を覗かせていた。
そこを黒人の指が荒らす。

「うんっ……ああ、いやあ……そ、そんなとこ……だめっ……」

マシュンゴが熱い指が尻の割れ目を這いずり回り、菊座を愛撫する。
汗のせいか、それとも腸液が漏れているのか、フレデリカのアヌスはいつしかしっとり
とした潤いを見せてきていた。
マシュンゴの指が嬲るたびに、わななくようにヒクつく。

「あ……ああ……いやよ……さ、触らないで…」

初めての尻責めの時から、弱々しいながら快感を訴えていたフレデリカは、肛門に
執着した責めを見せるふたりにいびられ、早くも熟しはじめている。
すっかり柔らかくほぐれた肛門に、ユリアンが荒々しく浣腸器の嘴管を突っ込んだ。

「いやあ!」

ユリアンがじわりとピストンを押す。
そのたびにビュルルッと浣腸液がフレデリカの肛門に流入した。
アヌスと腸壁をドロリとした液体が刺激する。
たまらずフレデリカは歯を食いしばって仰け反って耐えた。
後ろ手の両手は、白くなるくらい強く握りしめられていた。
強力な浣腸液で、腸だけでなく身体中が灼けるかのようだ。
半分も入れられないうちに、早くも便意がわき起こった。

「あっ……う、うん……やめ、やめてぇ……ああっ」
「たまりませんね、いい声ですよフレデリカさん」
「あ、あむぅ……くぅ……あ、あ……」

ますます便意は激しくなる。
虚ろな目でマシュンゴを見ると、早くもプラ製洗面器を抱えてフレデリカの排泄を
待ちかまえていた。
冗談じゃない、こんなところで出来ないと思いつつも、美女の下腹がゴロゴロと鳴り
だした。
腸と肛門を浣腸液がかきむしる。
暴力的ですらある便意はもはや収まりの利かないところまで追いつめられた。

「あっ…あぁっ……ふんっ……あ、お腹が……」
「お腹がどうしたんです」
「く、苦しい……お腹が苦しいの……ああ、お願い……あっ……もう…」
「もうちょっと」
「ああっ!」

ユリアンが最後のひと押しを入れ込むと、フレデリカは背筋を伸ばして仰け反った。
フレデリカは早くも全身汗まみれである。
むせかえるような熱気は、フレデリカから発する女臭と熱い吐息のせいだろう。
ユリアンが、苦痛に耐えるフレデリカの股間を前から覗くと、秘肉の割れ目はすっかり
濡れそぼっている。
恥毛は露を帯びんばかりに濡れており、クリトリスも包皮が剥けて軽く勃起していた。
浣腸され、その便意を耐えることに快感を感じてきているのである。
ニンマリするユリアンを後目に、フレデリカはのたうちまわる。

「ああ、もうつらいのっ……おトイレっ……ああ、早く……うむ…」
「ここでするんですよ。いつものことでしょうが」
「いやっ、おトイレに……も、もれそう……はやくぅ……あ、出るぅ…」

肛門はすでにヒクヒクして、今にも中身を噴き出しそうだ。
荒れ狂う便意を必死に引き留めているフレデリカの肛門。
そこの痙攣が、もはや限界のように周期的になってきた。

「あっ、いやあ……見ないで、お願いっ……あ、見ちゃいやあ……あ、で、出る!」

フレデリカの肢体が大きく痙攣したかと思うと、引き締めていたアヌスが内側から
ふくれあがり、あっというまに決壊した。
耐える限界を超えた便意が、マシュンゴが構える洗面器目がけて激しく吐き出される。

「あ、ああっ」

フレデリカは、その大きな尻を発作でも起こしたかのように震わせ、後から後から
ひりだした。
止めようがないのだ。

「いやあ……」

女の恥ずかしい生理の一切を晒す羞恥と屈辱。
そして、もう吐き出すものがないのに便意だけは残り、排便しようと蠢く肛門。
爛れるような痛み。
フレデリカは精神と身体の両方を汚されたような気がした。

排泄し終えても、口を開きっぱなしのアヌスは、ぬめぬめとした粘液を垂らしていた。
赤く腫れぼったい肛門は、ユリアンとマシュンゴの性欲をいたく刺激する。
ユリアンはさっきマシュンゴから渡されたケースから中身を取り出した。
何か小さな金属製の器具だった。
フレデリカは知らなかったし、見る余裕もなかったが、それはクスコだった。
元は医療器具で、患者の膣内や子宮などを目視するためのものだ。
それを性具としてアダルトショップが改造したものである。
もちろん、女性の花園の中身を観察するために使用する。
そしてユリアンが手にしているものは、膣用よりやや小型の、肛門を覗くためのもの
だった。
浣腸のショックで、まだ荒く息をしているフレデリカの肛門にいきなり先端を突っ
込んだ。

「きゃあ!」

フレデリカは思わずビクリと背筋を反った。
腫れぼったい菊座に異物を入れられる痛みに顔を歪める。
すっかりほぐれているアヌスは簡単にクスコの先を飲み込んでしまう。
ユリアンは美女の腰を押さえると、そのままクスコが隠れるほどに押し込んだ。

「い、痛いっ……やめて、そんなっ」

フレデリカは喉を絞るような悲鳴を上げるが、ユリアンの動きに遅延はない。
開口部調整ネジを捻って、肛門を拡張し始めた。
異様な感覚に、フレデリカは動転し頭を振りたくって吠える。

「やめて、そんなことやめてっ」
「何でもされるって約束でしょう?」

そう嘯いたユリアンは、さらにフレデリカのアヌスを開いた。

「フレデリカさんの肛門を拡げるためです、我慢してください。慣れればどうって
ことないらしいですよ」

ネジをクリクリ開くと、フレデリカの菊座はすっかり口を開けてしまう。
もう直径は2センチほどになった。
尋常な人間にとっては、2センチとはいえかなりの拡張になる。
刺すような鋭い痛みがフレデリカを襲う。
激しい疼きを伴う激痛でフレデリカは頭が漂白されそうになった。

「はあっ……あ、あむ……むんん……」

肛門から内臓が引き裂かれるような苦痛で、絶叫したくも声が思うように出てこない。
呼吸すら苦しく、金魚のようにパクパクと口を開け閉めするのが精一杯なのだ。
ユリアンはやめない。
今日こそフレデリカの処女地を犯すのだ。
彼女の肛門性感はかなりのものだ。
それはこれまでの尻責めでよくわかっている。
後はこの美肛を傷つけずに凌辱するだけだ。
ムリは禁物だがそろそろ頃合いだ。
マシュンゴも、ユリアンが拡げるフレデリカの肛門に圧倒されるがごとく、黙り込んで
見守っている。

時折聞こえる生唾を飲み込む音がやけに響いた。
フレデリカのアヌスはぽっかりと口を開けている。
クスコのメーターは4センチを示していた。

「あ、ああ……っ……」

もはや美女の口からは痛々しい呻き声しか聞こえない。
青息吐息のフレデリカはやっとの思いでユリアンに言った。

「なぜ……あ、……どうして、こんな……こんなことを……」

身体を裂かれるような苦しみに呻き喘ぐフレデリカを見てユリアンは言った。

「フレデリカさんの処女をいただくためじゃないですか」
「しょ…処女?」

フレデリカは痛みに耐える脂汗にまみれた美貌を上げた。
処女も何も、自分はヤンの妻だし、そもそもユリアンたちに幾度となく犯されている
ではないか。

「わからないかなあ。フレデリカさんの肛門ですよ。お尻の穴に入れるんです」
「そんな……」

そう言えば、最初に犯されたとき、この少年はこともあろうに肛門を犯そうとして
きたではないか。
未だに諦めず狙い続けていたのか。
ユリアンはさらに拡げようとしたが、マシュンゴに止められた。
ムリをして引き裂いてしまってはもったいない。
ハッとしたユリアンは、汗の滴った手を調整ネジから離した。
目盛りは4.5センチになっていた。

「ああ……もうやめて……拡げないで……」

白いなめらかな腹を喘がせて懇願する美女を無視し、ふたりの暴漢はコップの水に
白い顆粒を溶かしていた。
これもマシュンゴが持ってきたものである。
その、やや甘い香りを嗅ぐことが出来れば、フレデリカはそれが禁制の合成麻薬サイ
オキシンだとわかったかも知れない。

だが実際にはサイオキシンではない。
これはサイオキシン精製の際に生まれた一種の媚薬なのである。
サイオキシンに限らず、麻薬がなぜ厳しく禁止されているかと言えば、幻覚作用から
来る予想不能の犯罪行為が激増するからである。
さらに麻薬には強力な常習性があり、それが犯罪組織等の大きな資金源になっている
ということもある。
このサイオキシンは、その効果と人間に対する害悪度の高さで史上最悪の合成麻薬と
呼ばれている。

ところでサイオキシンに限らないが、UP系の麻薬、つまり覚醒剤などには五感を
鋭敏にさせる効果も含まれている。
このため、一時的ではあるが頭の冴えや運動能力の向上、性感の上昇などの効力も
認められている。
サイオキシンも例外ではなく、これを用いてのセックスは得も言われぬ恍惚感を獲得
できるとされている。
これで女性を中毒にして性風俗関連に送り込むという手段は、麻薬発生以来、伝統的
に行われているのである。

中毒にするのはまずいが性感上昇には使いたいという人はいつの世にもいるもので、
サイオキシンもその子孫が出来ている。
中毒性をほとんど除外し、五感鋭敏化の効果は高め、その他の効果は薄めることに
成功しているのだ。
彼らはそれを入手したのである。

肛門性交に備え、しばらくアヌスを開きっぱなしにして慣らしておく必要があるが、
ただ開くだけでは肛門粘膜が乾燥して痛めることになってしまう。
そこでユリアンは、この媚薬を使って肛門を湿らせて乾燥を防ぎ、さらなる鋭敏化を
狙ったのである。
ふたりは絵筆にその溶液を浸すと、ゆっくりと肛門の縁をなぞり始めた。

「はあっ! ああ、やめて…んっ……はんんっ……うんっ……」

アヌスの粘膜に妖しげな媚薬を塗り込められ、フレデリカは鼻にかかった甘い声を
もらし始めた。

「あっ、そんなとこ……あ、いやあ……むんっ……」

マシュンゴは調子に乗って筆をフレデリカの肛門の中にまで侵入させた。
生々しく見える腸内の粘膜に、黒人は筆を使って媚薬を塗りつけていった。
そのたびに、フレデリカの肛門がキュッと締まろうとしてクスコに妨害されている。
麻薬から合成した媚薬の効果は絶大だった。
そもそもこれは、ユリアンたちが地球に乗り込んで地球教を壊滅させた時、最初に
襲った医務室から盗み取って置いたものである。

そうとは知らない美女は、開かれた菊座から広がりつつある快感に染まりつつあった。
ムリヤリ拡げられ、粘膜を苛むピリピリと痛みすら妖美な感覚に変わりつつある。
ふたりの筆でアヌスの周囲をなぞられ、腸内粘膜をかき回されるたび、肛門の襞がヒク
ヒクと物欲しげに蠢いた。
フレデリカの真っ白な尻たぶはほのかに染まり、その美しい顔も苦痛より悦楽に酔う
表情になってきている。
首筋までピンク色にくるまれた美女は、もはや拒絶の声は出さなかった。

「はあ……や、うむ……あ、ああう……あ……ああ……」

かれこれ20分ほども肛門を開かれ、敏感な器官を媚薬に冒されたフレデリカは、
新たな、そしてもっと強い刺激を求めるべく、腰をうねりだした。
それに気づいたユリアンが冷やかすように言った。

「何です、フレデリカさん、お尻なんか振ってみっともない。もしかして……」

ユリアンの目がきらりと光る。

「欲しいんですか?」
「……」

フレデリカは弱々しく首を振ったが、心の底から拒絶するという雰囲気ではなかった。
肛門から広がる苦痛はほとんどなくなり、痺れるような快感が背筋を通り抜けていく。
フレデリカの媚肉も、何か求めるように花開き、襞がヒクヒクして、そこから零れた
愛液が足下にポタリポタリと落ちていた。
そこでユリアンはすっとクスコを抜き去った。

「ああっ、いやあ!」

思わずフレデリカは続きを欲しがるように、尻で追いかけてしまった。
己の行為の恥ずかしさに気づいたフレデリカはうつむいて唇を噛んでいる。
しかし肛門はだらしなく口を開けたままだ。
まるで呼吸しているかのように襞が蠢いている。
フレデリカのとろけ具合に満足したユリアンは、人差し指を入れてみた。

「あうっ」

フレデリカは、悲鳴というよりは悦楽に反応したような声を上げた。
ユリアンの指を難なく飲み込んでいる肛門に、マシュンゴはまたしても媚薬を塗って
いる。
ユリアンは中指も加えて二本で責めてみた。フレデリカはビクンと背を張ったが、
苦痛の表情ではない。
二本揃えた指で、グリグリとアヌスをかき回すと、たまらないように腰を振って
悶えた。
ほとんど抵抗なくユリアンの指を受け入れているアヌスを見て、マシュンゴはユリ
アンに言った。

「大丈夫そうですね。そろそろどうです?」

ニヤニヤしている黒人を見てユリアンも笑った。

「そうだね」

ユリアンが指を抜くと、フレデリカは「ああ…」と声をもらし、脱力して縄目に身体
を預けた。
ユリアンはすべての着衣を脱ぎ捨ててフレデリカに近づいた。肉棒はギンギンに勃起
しており、下腹にくっつきそうなくらいだった。
ユリアンの両手が、吊られているフレデリカの腰を掴む。
心得たように、マシュンゴはフレデリカの見事な尻たぶを思い切り割り開いた。
媚薬と腸液で濡れそぼっているアヌスに、ユリアンは肉棒を押し当てた。

「な、なにを……いやあ!」

何をされようとしているのか理解したフレデリカは絶叫して逃げようとしたが、
ふたりがかりで押さえ込まれて身動きできない。
硬くそそりたったものがフレデリカの爛れた粘膜を押し広げていく。

「だめ、やめて! きゃあ痛い! …痛いわユリアン、お願い止めて!」

狭い穴が引き裂かれんばかりに異物をねじ込まれようとしている。
フレデリカは必死になって括約筋を引き締めたが、呼吸するために力を緩めると
そこを狙ってユリアンが押し込んでくる。
マシュンゴは苦痛に喘ぐ肛門にサイオキシン媚薬を塗り続けた。
そのサポートもあってか、フレデリカのアヌスがまた緩み、ユリアンは先に進む。
そして、とうとうもっとも太い亀頭部をフレデリカのアヌスに侵入させた。

「うむ! い、痛……」

その瞬間、フレデリカはぶるぶると震えた。
散々アヌスを虐められ、二本の指を飲み込まされたとはいえ、ユリアンの男根とで
は比較にならない。
ムリムリと押し込まれていたが、それでもカリが入ってしまうと、あとはあっさりと
言って良いくらい根元まで入ってしまった。

「う、うう……」

フレデリカは前の前が真っ暗になる。
腸に詰まった異物感で吐き気すらしてきた。
ユリアンは肉棒を押し込んだアヌスを注意深く観察したが、特に出血はないようだった。
まさに精一杯という感じでくわえ込んではいるが、外傷はない。
ユリアンはその収縮性に感心した。
何人かの女のアヌスを犯したが、未経験者は例外なく裂けて出血してしまったのだ。
改めてフレデリカの肛門のすばらしさを思いやった。

「あ、あ……い、痛い……裂けるぅ……あ、あむ…」

ねじ込まれてくる熱い男根に、アヌスと直腸の粘膜が拡張される。
ミシミシ、ギシギシと軋むような痛みが走る。
ユリアンはしばらくそのままでじっとしてフレデリカの肛門の締め込みを愉しんだが、
今度はゆっくりと出し入れし始めた。
思うさまにピストンしたい欲求が頭をもたげたが、そこは堪えてフレデリカの肛門を
馴染ませることを優先した。

フレデリカは歯を食いしばって耐えたが我慢出来ず、口を大きく開けて呻いた。
肛門を拡げられ腸内に肉棒を出し入れされる苦痛もさることながら、排泄器官を犯さ
れるという屈辱感。
そして犯しているのがユリアンであり、それをマシュンゴに見られているという激しい
羞恥心にも苛まれた。
そんな心の動きも、ユリアンが肉茎を深くまで挿入して肛門粘膜を巻き込み、めくれ
上がらせると虚ろになって
くる。
彼女の心を占めるのは、自分のアヌスを深く貫いてくるユリアンの太い肉棒だけ
だった。
肛門の粘膜が燃え上がるような苦痛も、次第にわき起こる暗い愉悦に浸食されて
いった。

フレデリカはのけぞり、背筋を反らせる。
ユリアンはゆっくりとではあるが、リズミカルに突き上げ始めた。

「うあっ……ああ、やめ、あっ……ああっ……うむう……あむっ…」

マシュンゴは凄絶な肛姦劇にすっかり目を奪われていた。
初めてのアナルセックスで、こうまで反応するとは思わなかった。
媚薬を使ったこともあるだろうが、フレデリカの素質も大きいだろう。
苦痛と妖しい快楽に苦悶するフレデリカの美貌にたまらなくなり、マシュンゴはその
黒く大きな手のひらで乳房を揉み始めた。

「あ、ああっ」

肛門を責められる苦痛と快楽がせめぎ合う中、マシュンゴの乳房への攻撃が始まると
フレデリカははっきりと快感の声を出した。
ゆっくりとだが深くまで突き込まれるアヌスからは、苦痛とともに痺れるような快楽
が自己主張してきた。
マシュンゴに弄ばされる乳房は激しく揉み込まれ、ツンと立った乳首が太い指で弾か
れると鋭い快感が走った。
フレデリカは息がつまりそうなくらいに追い込まれてきた。

「ああ、もういや……だめ…あっ……ああう……こ、これ以上は…あっ」
「これ以上されたらどうなるんです?」
「ああ、死ぬ……死んじゃうぅ……」

ユリアンのピストンで、フレデリカのアヌスは彼の肉棒に馴染んできた。
腸内の襞がなめらかにユリアンの男根を包みだしたのだ。
媚肉から溢れる愛液も、腿を伝って床に水たまりを作っている。
ユリアンは追い込もうと挿入を少し激しくした。
マシュンゴも、胸だけでなく尻たぶを揉んだり、内腿をさすったりしてフレデリカを
懊悩させる。
異様に熱い舌で首筋を舐め、背筋の快感中枢も責めた。
フレデリカは腰が分解してしまいそうだった。

「そろそろでしょ?」
「ああ……あうう……」
「イキたいんでしょ?」
「いやあ……お、お尻でなんか……」

マシュンゴはフレデリカの股間に手を伸ばし、包皮を脱ぎ去ったクリトリスを揉んだ。

「ひぃやあ……」

のけぞるフレデリカは、今にも気がいきそうである。
マシュンゴは舌でフレデリカの媚肉を責め始めた。
割れ目の襞を、クリトリスと、そして膣の内部を熱く厚い舌で蹂躙する。
肛門から響く、引き裂かれるような快感と相まって、いよいよフレデリカはとろけ
はじめる。

「あ、ああく……ああ、あむ……あ、あ、ああああ……」

のけぞったフレデリカの顔は愉悦をにじませており、見ている男たちを愉しませる。
おぞましいはずの肛門での性交から、このようなすさまじい快楽を得ているという
羞恥をフレデリカは忘れ去っていた。
フレデリカの腰の動きが一層激しくなる。自ら求めんばかりに、ユリアンの腰の動き
に合わせていた。
初めての肛交で、ここまでよがり狂うフレデリカに、ユリアンも我慢がきかなくなっ
てきた。

「ほらイッて! ほら、ほら、ほら!」
「ああっ……あっ…あっ…あむぅっ!」

最後のひと突きで、フレデリカは絶頂まで押し上げられた。
ぶるぶるっと大きく痙攣し、肛門に潜り込んだユリアンの肉棒を締め付けた。
その甘美な締め付けに、ユリアンもたまらず射精した。

「ああっ! あ、あ……出てる……お尻の中……」

腸内に、熱い精液を噴出された瞬間、フレデリカもまた達した。
思いも寄らぬ手段で絶頂を極めてしまったフレデリカは呆然としていた。
肛門で快感を得てしまい、挙げ句に達してしまった。
媚薬の効果もあるのだが、彼女は知る由もない。

絶望感に打ちひしがれている中、ユリアンとマシュンゴはフレデリカの手首を縛る
ロープを解いた。
そして改めて片手ずつ拘束具で固定すると天井フックに吊した。
バンザイのポーズで吊り上げられた美女は、全身の力が抜けたようにぶら下がって
いる。

「少尉もやってみるかい?」
「そうですな」

ユリアンが誘うとマシュンゴも乗ったが、そこで少々考えた。

「どうせなら一緒にやりませんか」
「それもいいね。どっちにする?」
「中尉はまだ少佐のお尻を犯し足りないでしょう?」
「悪いね」

ユリアンは笑って自分のものをしごいた。
さっき出したばかりだというのに、もう硬くなっている。
おまけにカウパーまで滲ませていた。
そんなユリアンの若さを見て苦笑したマシュンゴも、下着をとって男根を露わに
した。
人並み以上と思われたユリアンのものよりも、さらに一回り大きいペニスを誇示
るかのようにぶらつかせている。
ユリアンは、むっちりと張ったフレデリカの腰を後ろからつかむと、再び肛門に
男根を押し当て、貫きはじめた。

「あっ、また、いやあ!」

フレデリカは悲鳴をあげると、身体を硬くした。
肛門も思わず引き締めたが、委細構わずユリアンはペニスをねじ込んできた。
再度襲いかかる引き裂かれるような苦痛に、フレデリカは両手を握りしめ、背が
仰け反る。

「ああっ……あ、うむ…痛い……痛っ」
「痛いことはないでしょう。さっきまで入ってたものなんですから」

それでもユリアンは、フレデリカのアヌスに無理な負担をかけないよう、ゆっくり
と挿入した。
浣腸、肛交と荒らされ、すでに爛れきっているフレデリカのアヌスは、その粘膜が
ユリアンの肉棒によってめくれ込んでいた。

「はんっ……いや……やめて…」

またしても肛門を拡げられる苦痛に、フレデリカの脳髄が痺れる。
括約筋を引き締め、ユリアンの侵入を防ごうとし、また、その苦痛に耐えている
ため呼吸が苦しい。
息も絶え絶えで呻き続けていた。
苦悩するフレデリカの耳に口を近づけ、ユリアンがささやく。

「ほら、もっと気分を出してください。さっきはけっこう気持ちよかったんでしょ
う?」
「い、いや……ああ、裂ける……だめぇ…」

フレデリカは顔をぶるぶる振って否定する。
またしても脂汗が噴き出し、全身がぬめりだした。
フレデリカのアヌスが限界まで開き、ユリアンの肉棒を飲み込んでいく。

「う、うんっ…」

ユリアンが亀頭部を沈めると、フレデリカはぶるるっと腰を震わせた。
「あ…あ…」と呻くだけのフレデリカに、ユリアンは根元まで挿入した。

「うあああっ」
「さっきよりはラクに入りましたね。さすがフレデリカさんだ」

口いっぱい頬張ったフレデリカの肛門は、襞をヒクヒクさせてユリアンの逸物を
締め付けていた。
ユリアンは、その快美な感触を味わいつつ、腰を突き上げた。奥深くまで侵入して
くる太いものに、フレデリカは目がくらむ思いだった。

「あ、いやあ……あ、あむっ……お、おかしくなる……」
「おかしくなるほどいいんですか」
「ああ……おなかが……」
「おなかが何です」
「おなかが……ああ、へんなの……あ、いやあ……」

汗にまみれ、肉の疼きに上気している美貌に、マシュンゴもすっかり昂奮してきた。
ユリアンはフレデリカの腰を抱えたままアヌスを犯し続けている。
マシュンゴは文字通り黒光りしているペニスを持ち、呻くフレデリカの肉の割れ目
をなぞらせた。
ハッとしたフレデリカははじかれるように反応した。

「い、いや……なに、なにするの……」
「鈍いですな少佐。前にも入れて差し上げるんですよ」
「前、前にもって……」

フレデリカはようやく察した。
この性魔どもは、こともあろうに肛門と媚肉の両方をいっぺんに犯そうというのか。
そんなけだもののようなことは我慢できない。
必死に腰を避けようとするものの、肛門をユリアンに貫かれて自由が利かない。
それどころか、ムリに動かすと貫かれているアヌスに激痛が走るのだ。

マシュンゴは、そのままフレデリカを抱きかかえるようにして媚肉の中に押し込んだ。
ひどく熱いペニスが、フレデリカの肉の割れ目を押し広げるように侵入する。
ユリアンのものよりさらに大きな肉棒がフレデリカの膣を占領する。

その圧迫感だけでも息が詰まりそうなのに、お尻にはユリアンが押し入っているのだ。
フレデリカは顔をのけぞらせて絶叫した。

「あ、いや怖いぃっ……あぐぅ……あ、あむぅ……」

これもゆっくりと、しかし深くまで挿入してくるマシュンゴの肉棒に、フレデリカは
戦慄した。
子宮口まで届くのはもちろん、さらに上まで押し上げようとしているのだ。
二本の肉棒がすっかり収まったことを知ると、ユリアンとマシュンゴは、交互にフレ
デリカを突き上げ始めた。
ふたりの大振りな亀頭部が、薄い肉を挟んでこすれるたびに、フレデリカは身体の奥
からすさまじいばかりの快感が走るのを押さえることが出来なかった。
全身を犯され、征服されたと思った。

「うあああ……いやあ……あ、あうう……あ、こんなの……」

ふたりはリズムを合わせて、ユリアンが突けばマシュンゴが引き、マシュンゴが差し
込めばユリアンが腰を引いた。
ユリアンは、縄目から解放された完璧な形状を示すフレデリカのバストを揉んだ。
最初は柔らかいだけだったそれは、次第に充実したしこりが出てくる。
汗でぬめった豊かな乳房は揉みがいがあった。

一方のマシュンゴは、フレデリカの顔中にキスの雨を降らせたり、
吊り上げられてむき出されている腋の下を舌で責めた。
その香しい匂いが、この黒人のお気に入りだった。

「あ、あああ……」
「いいんでしょ、フレデリカさん。そんなに色っぽい顔をして」
「まったく。こんな顔を見せられたら、死体でも起きあがって少佐を抱くでしょうな」

前後から責められ、二本の肉棒が胎内で擦れ合い、フレデリカを官能の縁に追い込ん
でいく。
今度は前からマシュンゴが乳房を揉みしだき、乳輪や乳首を甘噛みする。
ユリアンは白くなめらかな首筋に唇をつけ舐め上げた。
股間の奥深くから、カッカと燃えるような快楽が降ってくる。

まるでふたりの肉棒の熱がそのまま快感に変わってきているかのようだった。
完璧な凌辱に、フレデリカは錯乱してくる。
頭にはまともな考えが浮かばない。
ただただ、ふたりから与えられる愉悦に浸りきり、感じられるのは前後におさまった
たくましい肉棒だけだった。
ユリアンがダメを押す。

「ほら、正直に言って下さい。いいんでしょう?」
「ああ……」
「さあ」
「い、いい……」

その一言を告げると、フレデリカは遠慮なく喘ぎ、よがった。

「ああ、いい……あ、あ……」
「気持ちいいんですね?」

苦悶の表情を浮かべて喘ぎ続ける美女はガクガクとうなずく。

「き、気持ちいい……ああ、気持ちいいっ……あ、ああうっ……あ、いい……」
「どこが気持ちいいんですか?」
「あ、ああ……」
「言って!」
「ああっ……あ、前も…」
「前じゃないでしょう。ちゃんと言いなさい」
「あ……お…オマンコ、いい……お尻……お尻の、穴も……いいっ」

それを聞いたふたりは、ますますピストンの速度を上げた。
たちまちフレデリカの肢体は、火にあぶられたように燃えあがる。

「ああっ……くぁぁ…た、たまんない……たまんないの……」
「そんなにいいんですか、少佐」
「いい……すごくいい……気が、気が狂いそうよ……ああああ……」

黒人と少年によって、前後から犯されている美女は、もはや首もすわらなくなって
いる。
突かれるたびに頭がガクガクと揺れ、その締まりのなくなった口からはよだれすら
垂れ始めた。
太い二本の肉棒で責められまくる股間は蜜でびしょびしょで、フレデリカと前を
責めるマシュンゴの腰のあたりをぐっしょりにしている。
フレデリカはその強烈な快感に忘我の状態で、爛れるような倒錯セックスに陶酔して
いた。
すっかり悦楽に浸りきり、感じまいと誓ったことなど忘却の彼方であった。

「あ、ああっ……いい……すご……すごいぃ……あん、ああん……」

しなやかな肢体を思い切りしならせて、フレデリカは喘ぐ。
すさまじいばかりのよがりっぷりに、ユリアンもマシュンゴも目を見張った。

「あ……あ、いきそう……ああ、もういきそうっ」
「そんなにいきたいですか?」
「あ……いきたい……いかせて……」

とうとうフレデリカに「いかせて」と言わせることが出来た。
ユリアンは満足だった。
ここまでくればもう時間の問題だろう。
ユリアンはマシュンゴに目で合図して、快楽によがり続ける美女をいかせるべく追い
込みをかけた。

同時に突き込んだり、交互に突いたりを繰り返し、乳房や腋も責める。
たまらずフレデリカは腰を揺すり、積極的に快感を貪ろうとしていた。
燃えさかっていた淫らな炎が一気に爆発しフレデリカの官能を炸裂させた。

「ああっ……だめ、いっちゃうっ……あ、あっ……あ、あ、いくう……いくぅっ」

フレデリカは凄絶な表情を浮かべ歯を食いしばると、膣と肛門をキュッと締め上げて、
激しく絶頂に達した。
その締め付けに耐えるつもりはなく、ユリアンは直腸に、マシュンゴは子宮めがけて
おびただしいばかりの精液を浴びせかけた。

「いっくぅっっ……!」

その熱い飛沫をふたつの穴に浴びて、フレデリカは背骨が折れんばかりにのけぞらせ、
再度強烈なオルガスムスを味わった。



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