いくら時間が8時間ほどしかないとはいえ、少しは休ませないとけっこう仮面とは
いえ壊れてしまう危険性がある。
それでも瀬戸口はやめられなかった。
学園長が責めているであろう紅恵の様子も気になるが、それ以上にこのけっこう
仮面──若月香織のアヌスの妖美な感触に酔い痴れてしまっていた。
二度、三度と続けてアナルセックスを挑み、取り憑かれたようにけっこう仮面の尻
を責めた。
三度目の射精を終え、けっこう仮面が絶頂を重ねて失神してしまうと、そこでよう
やく一息ついた。
軽くシャワーを浴び、エネルギー・バーを囓って体力を養う。
しかし、けっこう仮面はそのままで、もちろん食事をさせることもなかった。
気を失っている状態のまま、生理食塩水を注射し、ブドウ糖と栄養剤の注射をそれ
ぞれ一本ずつ射っただけだ。
健康な人間なら、水分さえ与えれば食事を摂らずとも数日は生きられるし、まして
この女は並外れた体力を持ったけっこう仮面である。
激しい責めとセックスを加えたはしたが、水さえ与えれば充分に半日やそこらは持つ
はずである。

瀬戸口が汗を流し、軽く栄養補給を終えて30分ほどで戻ってみると、けっこう仮面
はまだ失神していた。
しかし、身体中にかいていた汗は乾き、もう肌に艶が戻っている。
やはり体力はあるのだ。
このまま責め続けても問題ないだろう。

「ほら、もう起きて。時間がないんだから」
「あっ……」

尻たぶをぺちっとひっぱたかれて香織は意識が戻った。
まだ同じ姿勢のままだ。
両手を足首のところでベルト拘束され、尻をもたげた格好である。
ずっと同じ格好なので、肩や膝の関節が痛かった。
だが「痛い」と言っても許してくれるような瀬戸口ではあるまい。

「僕も一息入れたし、再開しますよ」
「ま、待って、もうだめです……疲れてしまって……」
「僕も本来なら休ませてあげたいところだけど、そうもいかない。何せ今回のきみの
妊娠チャンスはあと5時間くらいしかないはずだしね」
「ほ、本当に……」
「ん?」
「本当に、その……お、お尻で……」
「妊娠するのかって? さあ、どうだろう、恐らく人体実験としては世界初だろう
から確実なことは言えないですね。でも理論的には問題ないはずだし、それを確か
めるための実験て意味もあるんだから。少なくとも僕は孕ませるつもりですよ」
「け、けだもの……」

けっこう仮面はそう言って瀬戸口を罵ったが、それは吐き捨てるような強い言い方
ではなく、どちらかと言えば諦めたような弱々しい物言いだった。

「まだそんな口を利けるくらい元気なようですね。けっこう、けっこう。じゃあ、
念のため、中を確認しますよ」
「か、確認て……?」

けっこう仮面は恐る恐る瀬戸口の方を振り向いた。
裸の上に直接白衣を羽織っただけの若い医師は、けっこう仮面を見ながらにっこり
笑った。

「どっちを使おうか迷ったんだけどね」

そう言って瀬戸口は銀色に輝く金属製の医療器具を手にした。

「こっちはハシューマン式肛門鏡という。このリップスティックみたいなのをお尻の
穴に突っ込むわけだ」

それは、指を入れるリングがふたつついた取っ手と、そこから伸びる直径2センチ
くらいの太さの円筒である。

「そして、ここからこれを抜く。すると直腸が観察できるわけだね」

金属の円筒の後ろには、注射器のシリンダーのようなものがついていた。
それを引っ張ると、銃の弾薬の弾頭のようなスティックがするっと抜けるようになっ
ている。
つまりそれを引き抜くと、筒のようになって、そこから内部を見られるようになって
いるのだ。

「これの特徴は、肛門の形状を同じ大きさで固定して見られるということ。欠点は、
こっちの思うような大きさには開けないことだな」

そして、もうひとつの器具を手に取って言った。

「これはマッチュー氏三弁状肛門鏡。その名の通り、三方向に拡張するんだ」

こっちも、一見弾丸のようなスティックがついた金属製の器具だ。
そのスティックが三つに分かれて開口させる仕組みである。
但し形状はハサミのようなレバーが二本がついている。
ちょうどバリカンのようにも見えた。

「これは閉じた状態で2センチくらいの太さだ。でもこうして……」

瀬戸口はそのレバーを握って弁をパクパクと開かせながら言う。

「レバーを握って開くと、上の3つの弁がこんな具合に開く。上のふたつの弁の間が
5センチくらい、上の弁と下の弁の開きはそれぞれ4.5センチくらいだ。これで女
の肛門を開くんだ」
「ひぃっ……」

けっこう仮面は青ざめた。
そんなものを自分に使うというのだろうか。
瀬戸口は散々けっこう仮面を脅えさせて愉しみながら尋ねる。

「で、どっちを使ってあげようか」
「ど、どっちもいやっ!」

正直な感想だろう。
そんな淫らな器具を──本来は医療器具だと言うが、それを目的外のいやらしいこと
に使われるのは断じていやだった。
瀬戸口は意地悪気に言う。

「どっちもいや、なんてのが通ると思ってるんですか。じゃあ両方使うとしますか」
「そ、そんな、いやよ!」
「じゃあ言ってくださいよ。どっちを使う? いや、どっちがイヤですか?」

どちらもイヤだが、最初の方──ハシューマン式の方がマシに思う。
あの筒がお尻の穴の中に入って、その中を見られるのかと思うと目眩がしそうだが、
後の方──マッチュー式という方が怖い。
何しろ、責め手が好き放題にアヌスを開くのである。
三つの弁の間は5センチくらい開くという。
ということは、直径5センチも開かれるかも知れないのだ。
考えただけで寒気がする。

「ああ……」
「わからない? じゃあ両方だ」
「ま、待って! あ、さ、最初の方……」
「こっち? ハシューマンの方がいい? じゃこっちのマッチューは?」
「そ、そっちはいやっ! 絶対にいやっ!」

それを聞いて瀬戸口はにやっと笑った。

「じゃあ決まりだ。こっちのマッチュー式にしよう」
「そんなっ……!」

けっこう仮面は絶望してわなわなと震えた。

「ひ、ひどい……最初からあなたは……」
「察しが良いね。その通り」

瀬戸口は最初から三弁式を使うつもりでいた。
そっちの方が楽しめるからだ。
加えて、絶対にこっちを嫌がるに決まっていると考えていた。
なのにわざわざけっこう仮面に選ばせたのは、イヤだと言う方をわざと選んで、けっ
こう仮面を精神的にもいたぶるつもりだったからだ。
瀬戸口はいやらしくけっこう仮面の尻を撫で回し、おもむろにぷりぷりと揺れる尻
たぶをがっしり掴んで大きく拡げた。
その中心にある排泄器官に瀬戸口の息がかかり、けっこう仮面は悲鳴を上げた。

「ひっ、いやあっ! そ、そんなところ見ないで!」
「肛門を見られたくらいで悲鳴を出してちゃ身が保たないよ。なにせきみはこれから
お腹の中……腸の中まで僕に晒すんだから」
「い、言わないで! いやっ、そんなこと! きゃああっ、さ、触らないで!」

あれだけ浣腸責めし、直後に肛門性交を三度も繰り返したのに、けっこう仮面のそこ
はすっかり慎ましさを取り戻して窄まっている。
どう見てもアナルセックスを経験した肛門には見えなかった。
それだけ収縮性があり、粘着性もあるということなのだろう。
瀬戸口がそこに指をあて、揉みほぐした。
さすがに責めの効果があったのか、すぐにそこは緩んできて、しっとりとした湿り気
を瀬戸口の指に伝えてきた。

「あ……ああ、いやあ……やめて、触っちゃいやあ……」

けっこう仮面は肛門をいびられる恥辱と汚辱感に、身を揉んで呻いた。
なよなよと身を揺さぶるが、その動きも力が無かった。
香織はもともと、けっこう仮面グループでは結花と並んで気が優しく、けい子や恵と
違って男勝りなところもない。
度重なる破廉恥な責めを受け続け、反抗する気力も潰えつつあった。

「ひぃっ!? つ、冷た……!」

熱い指でこねくられていたアヌスに、突如、冷たい金属製のものがあてがわれる。
思わず腰を引こうとしたが、左右なら少しは動くが、前後にはまったく動けない。
あの恐ろしい器具が使われるのだと思うと、けっこう仮面は心の底から震え上がった。

「やっ……やめて……こ、怖いんです……」
「心配しないでも傷つけるつもりはありません。限界だと思ったらやめますよ。僕
の医師としての目を信じてもらいましょう」
「そ、そういうことじゃ……ああっ!」

金属の冷たい嘴が、熱くほぐれたけっこう仮面のアヌスを貫いていく。
瀬戸口の男根に比べれば拍子抜けするくらいに太くはないが、無機質の冷たさと不気
味さを感じて、アヌスがきゅうっと締まってしまう。
恐怖と緊張のあまり、肛門が震えているのがわかる。

「や、やめてください、こんなひどいこと……お願いですっ……ああ、何でも……何
でもしますから、こんなことだけは……」
「何でもする? じゃあ尻の穴を犯されて妊娠することを認めるというんですか?」
「そ、それは……! で、でもこんなのはいや……」
「いやでもなんでもやりますよ。力を抜いて、じゃないと痛いだけです」
「やっ……! ひっ、ひぐぅっ!」

するりと入り込んでしまった器具を吐き出そうとしているのか、けっこう仮面のアヌ
スは盛んに収縮している。
そんなことをしても無駄なのだが、せずにはいられなかったのだ。
そのためか、金属の肌がぼうっとけぶるように曇ってきた。
けっこう仮面の肛門の熱のせいらしい。
お陰で冷たさを感じることはなくなったが、この異物感は如何ともしがたい。
けっこう仮面のそこが馴染んできたと見るや、瀬戸口は握ったグリップに少しずつ力
を入れ、じわじわと拡張器を開いていく。

「あっ、ああっ!? ひ、開いてる……開いてくるぅっ……や、やめて、やあっ!
お、お尻が破けるっ!」

悶絶しそうな苦痛と恥辱でけっこう仮面がいくら泣き叫ぼうとも、冷たい金属の嘴が
肛門を内側からじわじわと開口していく。
強引に押し広げられる感覚に脅えて、思わず肛門括約筋に力を込めても、アヌスは
ちっとも窄まらない。
踏ん張ってはみるがぴくりとも動かず、絶望で力を抜けば、また徐々に開かされて
いった。
開口する肛門の生々しい光景を見ながら、瀬戸口は息を飲んだ。
片手に持ったペンライトで、けっこう仮面の腸の奥まで覗き見ている。
肛門拡張器の嘴は三つに分かれて腸壁を開いている。
濡れた粘膜が手に取るようによく見えた。

「よく見えますよ。けっこう仮面のお尻の穴の中が丸見えだ」
「やあああ……見ないで、見ないでぇっ……!」
「そう言われてもね、ここまで開かれたら見ないわけにはいきませんよ。ああ、襞が
嘴からはみ出している。痛そうだな。おお、腸の中にさっき僕が出した精液がこびり
ついている」
「ひっ……見ないで! ああ、は、恥ずかしいっ……」

けっこう仮面は恥辱と苦痛にまみれ、呻いていた。
排便の時以外、決して開くことのない排泄器官が思い切り口を開けている。
ぬらぬらと濡れた腸壁が、ペンライトの光を浴びて妖しく光っていた。
瀬戸口は興奮にまかせて、さらにアヌスを開いていった。
3センチそして4センチ。
けっこう仮面の肛門粘膜の具合を見ながら、限界いっぱいまで開くつもりだった。

「すごい……何という色っぽさだ。けっこう仮面、あなたの身体は尻の中まで美し
い」
「ああ……こんなのって……い、いや……お尻の中まで見られてる……」

けっこう仮面は内臓まで見られるという恥辱と屈辱に打ち震えていた。
先輩の夏綿けい子も、けっこう仮面に変身している時、やはりこの瀬戸口に内臓を
観察されていた。
けい子の場合は、MRI映像で断面図にして、その形状や動きを見られたのだが、
香織は肉眼で腸の中まで見られているのだ。
いかに「顔を隠して身体隠さず」が信条のけっこう仮面とはいえ、モロに性器や肛門
を見られる恥辱はある。
今回の香織はそれどころではなく、お腹の中まで見られているのだ。
人間扱いされていなかった。

「あ……あ……」

そんな酷い辱めを受けているというのに、どうしたことかけっこう仮面の様子が少
し変化してきた。
金属特有の冷たさも体温で温まり、開かれたままのアヌスも、ぐっと拡張器を食い
締めたり、ふっと緩んだりという動きを見せていたのだ。
明らかに、この責めに馴染みつつあった。

「おや、どうしました。オマンコからエッチな汁が出てきてますよ」
「ああ、ウソ……ウソです、そんな……」
「ウソじゃない。自分でわかるでしょう」
「ち、違います……ああ、見ないで……お尻の中、見ないで……み、見られてる…
…全部、見られてる……」

アヌスの中、腸の内部を見られるという羞恥の中、けっこう仮面はそのこと自体に
快感を得てきていた。
見られて感じて始めている。
「見ないで、見ないで」と譫言のように繰り返しながらも、媚肉からは新たな蜜が
次々と滴り落ちていくのだった。

「は、恥ずかしい……お願い、見ないで……」
「ふふふ、その恥ずかしいのがだんだんとよくなってきたんでしょう。よし、もっ
とよく見てあげましょう」
「ああ……見ちゃいや……恥ずかしいんです……ああ……」

苦悶する呻き声が、いつしか喘ぎに変わってきている。
呼吸を荒げている美女は、赤いマスクの下の美貌を上気させつつ、艶っぽい声をあげ
続けた。
肉体的快感に加え、精神的にも責め続けられ、けっこう仮面の肉欲に火がつき始めて
いた。
瀬戸口の視線をアヌスに感じる。目線が腸内を這っているのすらわかる気がした。

「ああ……こ、こんなのおかしい……おかしいわ……」
「何がおかしいんです?」
「あ……」
「見られて感じてしまうのがおかしいとでも?」
「……」

もう否定のしようがないほどに、けっこう仮面は追い詰められていた。
肛門を淫らな医療器具で開口され、その中をライトで照らされて観察される羞恥と
屈辱。
そしてその恥辱すらも快感に換えてしまっている自分の恐ろしさ。
けっこう仮面の中で、被虐の快感が大きく開花していった。
ゾクゾクするような官能への期待感に打ち震え、拡げられたアヌスの下にある媚肉
は、まるで別の生き物のように蠢いていた。

「うひぃっ……!?」

けっこう仮面は開ききった肛門の中に、強い摩擦感を感じて思わず喘いだ。
瀬戸口がアヌスに指を入れ、くるりくるりと腸内を撫でるように擦っていたのだ。
ジュクジュクと滲み出る腸液を指にまぶしつつ腸壁を擦り続けると、けっこう仮面
は呆気なく絶頂した。

「ひっ、ひっ……いっ、いくっ……いくっ!」

ぶるるっと豊満な臀部を痙攣させ、手足の指をぐっと屈ませている。
肛門が盛んに収縮しようと蠢いているが、拡張器で拡げられていてそれも叶わない。
何もなければ、瀬戸口の指をくわえこんで締め上げていたことだろう。

がっくりと突っ伏したけっこう仮面は、はぁはぁと息を荒げながら、上気させた美貌
をマスクの下に隠して喘いでいた。
アヌスでいかされたことですっきりしたどころか、さらなる肉欲に火がついてしまった。
そこで瀬戸口は拡張器の先を閉じ、するりとアヌスから引き抜いてしまった。
見る見るうちに肛門が口を閉じていく。
長時間開けっ放しだったせいか全部は閉じきらず、僅かに口を開けて、そこから
とろりとした透明な粘液を滴らせていた。

「あ……」
「なんだね、その物欲しそうな顔は」
「……」

けっこう仮面は悔しそうに顔を背けた。
こんな浅ましい獣欲を敵に察せられるなど、あるまじきことだった。
そうしたけっこう仮面の心情をすべて掴んでいるかのように瀬戸口が悪魔のように囁く。

「どうして欲しいか、言ってみたまえ」
「……」
「言わなければいつまでもそのままですよ」
「そんな……」

けっこう仮面は、ぞっとするような陶酔しきった美貌で瀬戸口を見つめていた。
哀願する声も濡れきっており、この先を要求していることを声色と表情で物語って
いる。
恥ずかしい絶頂からだんだんと降りてきて、羞恥と恥辱を実感しているが、その反面、
耐え難い肉の疼きに身悶えてもいた。
火照り、疼く肉体を持て余すように、くねくねと尻をうねらせていたが、やがて顔を
伏せて小さく言った。

「し……して……」
「ほう、何を?」
「ああ……意地悪……」

そう言いながらも、けっこう仮面は尻ふりを止められない。

「だから……、して……」
「犯して欲しい、と」

コクンとけっこう仮面は頷いた。目は堅く閉じられていた。

「どっちを? オマンコにするかね?」
「や……、違う……」

首を横に振りながら、けっこう仮面は自分の言動に驚いていた。
お尻を犯されるなどという動物的な性行為をされるくらいなら、前を犯された方が
マシだと思っていたのに、すっかり尻を開発された今は、膣よりもアヌスを身体が
求めるようになっている。
媚肉を濡らして男を待っていたというのにそれを無視され、あれだけ続けざまに尻
責めばかりされれば誰でもおかしくなってしまう。
けっこう仮面は瀬戸口の責め口に乗せられ、肛門責めを求める牝に成り下がりつつ
あった。
けっこう仮面は恥辱と期待にわななきながら尻を震わせた。

「お……尻に……して……」
「それでいい」

にやっと笑った瀬戸口が、ぐいと尻たぶを割り開く。
ペニスの先端がアヌスに当たると、けっこう仮面はせがむように腰を揺すっていた。

「あ、ああっ……!」

肛門粘膜に灼けるような熱い肉棒を感じると、けっこう仮面はたまらず尻を上下左右
に揺さぶる。
そうすることで摩擦感を得ようとしているようだ。

「あ……、んんっ……うんっ……うんっ……」

大きなものがアヌスを割って入ってくる。
何度味わってもそのきつさ、苦しさは変わらなかった。
目を堅く閉じ、腰に力を入れてその刺激に耐えようとする。
それでも瀬戸口のものがぬるりとばかりに肛門に飲み込まれていく。

「うっ、うんっ……あ……んんっ……!」

本来そこは性器を入れる箇所ではないのに、けっこう仮面の肛門は難なく肉棒を飲み
込んでいた。
幾度となくそこを犯され、いい加減馴れてしまったらしい。
加えてけっこう仮面のものが人並み外れて柔軟だったこともあるだろう。
太い亀頭まであっさりと埋め込まれ、カリが腸壁を削るようにこそぐ。
けっこう仮面はたまらず腰を振りたくり、腸内粘膜を締め付ける。
呻き、喘ぐつつも尻をよじり、瀬戸口の挿入を受け入れていた。
肛門の皺を伸ばしきり、肉棒が半分ほども埋め込まれると、吐息のような甘い喘ぎを
漏らしていく。

「ああ……、は、入って……る……お、お尻に……」
「まだ半分ですよ。全部入れてあげますから、少しお尻の力を抜いて」
「ああ……」

けっこう仮面は脅えたように括約筋から力を抜いていく。
馴れさせられたとはいえ、またその快楽を覚え込まされたとはいえ、長大な異物を
飲み込まされる恐怖は変わらない。
それでも筋肉を緊張させたままでは、ヘタをするとアヌスが破れかねない。
ふっと肛門が緩むと、肉棒がぬるぬると直腸に入り込んでいく。
さっきまで思い切り開かれていたのがウソのように、けっこう仮面のアヌスはきつく
ペニスを食い締めていた。

「んんっ……あ、は……き、きつ……きっつい……」

大きなものが体内に埋め込まれていく異物感に、肉体が反射的に拒否反応を示した。
くわえたペニスを締め付けたのだが、それは瀬戸口に快感を与えたに過ぎない。
汗の浮いた白い臀部は無惨なまでに指で押し広げられ、谷間がほとんどなくなって
いる。
その底にある窪んだ穴に、醜悪な肉塊が埋め込まれていった。
2/3ほどが入った。

「あ、あ……うんっ……んっ……んんっ……うん、うんっ……ふ、深い……お尻の
奥まで来てる……あうう……」

瀬戸口が腰を送り、肉棒を進めていくごとに、けっこう仮面は妖しい声で呻いていた。
何度も施された浣腸責めと繰り返される肛門性交を受けて爛れた腸管が、肉棒で擦ら
れるたびにけっこう仮面は熱い喘ぎを漏らして仰け反り、全身を震えさせた。
そしてとうとう拡げられた尻たぶに、瀬戸口の腰がぴしゃんと当たり、その肉棒の
すべてが飲み込まれた。

「ひっ、いくうっっ!」

全部を押し込んだ時、突き込むように腰を送ってやると、けっこう仮面は顔を大きく
激しく振りたくりながら腰を揺すり、気をやった。
ガクンガクンっと濡れた裸身を痙攣させ、汗があちこちに飛び散る。

「なんだ、もういったのか」
「あ、はあ……はあ……はあ……」
「こんなもんじゃ済まないですよ。ほら」
「あ、ああっ!」

激しく絶頂したけっこう仮面を休ませることなく、瀬戸口は直腸を突き上げていく。
アナルセックスを完全に受け入れ、身悶えを隠そうともせずに喘ぎ出したけっこう
仮面に興奮し、瀬戸口は闇雲に肉棒を打ち込んでいく。
ペニスを締めるアヌスの収縮の心地よさもあったが、尻を犯されて感じてしまって
いる正義のヒロインの痴態を目の当たりにして、いやが上にも感情が高ぶっていった
のだ。

「ああっ、いいっ……」

けっこう仮面の美貌には、少し苦悶の表情も垣間見えるが、それ以上に恍惚とした
官能の色が滾っている。
口からは喘ぎとよがり声しか出てこないようだ。
けっこう仮面──若月香織のアヌスの味にのめり込み、狂ったように瀬戸口は打ち
込んでいった。
汗でぬめる尻たぶを何度も掴み直して押し広げ、出来るだけ深くまで埋め込もうと
激しく突き立てていく。け
っこう仮面もそれに応えるように尻を突きだし、腰をうねらせてよがった。

「やっ、はあああっ……お、お尻、いいっ……ひっ……お尻、犯されて……き、気
持ち、いいっ……ああっ……」

肉棒に腸壁の粘膜を巻き込むように突き込んでいた瀬戸口は、何度も何度も貫いて
いるうちに、けっこう仮面の反応に変化があることに気づいた。
根元まで押し込むと呻き、抜くと喘ぐのは同じだが、深くまで突いた時、ペニスの
先が当たる場所によって、激しくよがるところがある。

「ここか? 違うか。ではここか? それともここか」
「ひぃ!」

けっこう仮面はギクンと首を大きく仰け反らせた。
それを見て瀬戸口がにやっと笑う。

「そうか、ここか」
「あひぃっ!」

けっこう仮面が激しく反応した箇所を何度も突いていく。
そのたびにけっこう仮面はつんざくような悲鳴とよがり声を発し、マスクの顔を振り
たくって喘いだ。

瀬戸口が掴んだポイントは、やや下側──腹に近いところにあるようだ。
ペニスの先で背中側を擦るように上向きで抉っても反応が強かったが、それ以上に
腹側へ向かって下をこそぐように突いてやると、それだけで気をやるほどによがっ
ている。
実際、何度も軽く頂点に達しているようだ。

「そ、そこっ……! ひっ、ひぃっ、いくっ……あ、あ、またあっ……やっ……そ、
そこばっかりっ……やあっ……いくうっ……!」
「ふふ、簡単にいくんだな。なら何度でも責めてあげますよ、ほら、またいきなさい」
「やはあっ、いっ、いくっ……いくっ……!」

瀬戸口はけっこう仮面が全身を震わせて気をやるところを眺めつつ、そこを執拗に
責めていった。
その場所は子宮であった。
瀬戸口は、腸を隔ててその裏にある子宮を抉るように突いていたのだ。
硬い肉棒の先が腸を挟んで子宮を上から押しつぶしていた。
子宮が裏から圧迫され、けっこう仮面はアヌスだけでなく子宮にも鋭い快感を得て
いたのだった。

「ひっ、きっ、気持ちいいっ……あ、きつっ……は、激し過ぎますっ……いいっ…
…お尻すごいっ……」
「すごいのはお尻だけじゃないでしょう。腸を通して子宮が虐められてるんだ。
それがいいんでしょう」
「は、はいっ……」

けっこう仮面は何度も頷いて喘いだ。

「お尻とお腹が……し、子宮がいいっ……すごいっ……ああっ、はっ……はあああっ…
…ううんっ……い、いくっ……ひぃぃっ……!」

至上とも思える強烈な快楽で、けっこう仮面は気が触れたかのように泣きわめき、
叫ぶように喘いだ。
激しく抜き差しされる肛門は、めくれ上がりめくれ込まれる粘膜が赤く爛れて痛々
しいほどだったが、けっこう仮面は苦痛を訴えることなくよがるばかりだ。
ペニスが抜かれて腸内粘膜がめくれ上がると、そこから一緒にどろっとした粘膜が
掻き出されて辺りを汚した。
めくれた粘膜を瀬戸口が指で擦ってやると、けっこう仮面はその刺激すら快感として
認識し、腰を振って喘ぎ続ける。
もはやけっこう仮面には、苦痛と快楽の区別すらつかなくなっていた。
いや、苦痛が脳内で快感に変換され、さらにそれが増幅されてしまっているかのよう
だった。

「くっ……いい尻だ、すごい尻ですよ、けっこう仮面、いやさ若月先生っ。さすが
僕が見込んだ尻をしてるだけのことはある。この良さは夏綿先生以上だ」
「ああ、いくっ……、ま、またいきそうっ……お尻でいきそうなんですっ……!」
「いいとも、何度でもいくがいいさ。僕も君が満足するまで……、いいや、満足して
失神しても君の尻を犯してやろう」

けっこう仮面は激しく身悶え、淫らそのものの言葉を吐き続けた。
ペニスを強く心地よく締め付けるアヌスの素晴らしさだけでなく、尻責めに悶えよが
るけっこう仮面の媚態を見るにつけ、瀬戸口も一度いっておこうと思った。
けっこう仮面に最大の絶頂を与え、自分の射精もそれに合わせるべく、より激しく
その尻に腰を打ち付けていった。
姿勢はもちろん、子宮を抉る角度に合わせてある。

「い、いきそっ……ああホントにすごいのが来るっ……いいっ……!」

豊満な白い尻たぶと、やや細身の腰がぶつかり合う肉の音が響き、汗と腸液が弾け
飛ぶ。
けっこう仮面の真っ白だった裸身は火照り、赤く染まっていく。
瀬戸口は、肛門からその肉体すべてを貪るように強く激しく貫いていく。

「はっ、激しっ……激しいっ……い、いくっ……またいきますっ……!」
「よしいけっ、僕も行くぞ! 中に出す、いいな!」
「は、はいいっ……な、中に……お尻の中にくださいっ……」
「尻に出して君を孕ませる! それでいいんですね!」

けっこう仮面は首が折れそうなほどに何度もガクガクと頷いた。

「ああ、もう何でもいいっ……何でもいいからお尻に出してっ……!」
「くっ、いくっ!」

けっこう仮面がいくよりも数瞬先に瀬戸口が達した。
尻たぶを限界まで開き、谷間を完全になくしてからそこに腰を押しつけ、根元まで
突き込むと、亀頭がぐぐっと膨れあがって一気に射精した。

どびゅるるっ、どぶっ。
どぼどびゅっ。
びゅるるっ。

「あーーーーーっ、で、出てるっっ……いっ、いっちゃう、いっっぐうううっっ!!」

けっこう仮面は二の腕やふくらはぎが攣るほどに力を込め、ぶるるっと大きく痙攣
した。
脚の指がブーツの中で反り返り、屈まった。
拘束され、身動き出来ない身体を精一杯使って快楽を表現する。

びゅるっ、びゅるっ。
どぴゅっ。
どくどくっ。

「あっ、あ……出てる……あ、すごい……勢いよく出てくる……ああ、お尻に出され
て妊娠するっ……ああ、こんなにたくさん……」

ぴゅるっ。
びゅっ。
びゅくくっ。

なおも断続的に続く射精の発作に、けっこう仮面はうっとりした美貌を愉悦に染め、
その精液を受け止めていく。
犯され悩乱し、苦悩した面影は、もはやどこにもなかった。

「すご……まだ出てる……ど、どれだけいっぱい出るの……ああ、濃いのがいっぱい
入ってくる……」

ようやく瀬戸口の射精が終わると、けっこう仮面は陶酔しきった表情を浮かべ、がっ
くりと寝台に身を任せた。
腸内に吐き出された精液から、活きの良い精子が動き回っているのがわかるような
気がした。
その精子は腸壁を浸透し腹腔に漏れ出て、最後には子宮口にまで到達し、子宮内に
潜り込んでいくのだ。
瀬戸口がまた動き出すと、けっこう仮面は慌てたように言った。

「ま、待って、もうしないで……ああ、だめっ……す、少し休ませてっ……!」

射精を終えると、さすがの瀬戸口でも少しはペニスが萎える。
しかし、けっこう仮面のアヌスがそれを許さなかった。
極限まで膨れあがったペニスから精液を絞り取るように締め付けていたアヌスは、
念願の精液を受け取っても離しはしなかった。
射精を終えても、今度は「もう一度」とでも言うように収縮し、肉棒を刺激していた
のだ。
力を失いかけた男性器は、締め付けてくるアヌスと絡んでくる腸内粘膜に絆され、
すぐに復活していく。
その状態でまた抽送を繰り返していると、あっという間に射精前の硬度と大きさを
取り戻していった。
ピストンを受けながら、瀬戸口の肉棒の変化を肛門と腸で直接感じ取ったけっこう
仮面は、無意識のうちに腰をうねらせていった。

「うあああっ、やあっ……だ、だめ、こんなすぐにだめええっ……こっ、壊れるっ、
お尻壊れちゃいますっ……!」
「大丈夫、君の尻ならこの程度では何ともないさ。それに、例え壊れてもどうせ
けっこう仮面だ。死んだら生体解剖でもしてあげよう」

恐ろしい言葉にも反応出来ず、けっこう仮面は喘ぎ続けた。
あまりの快楽と愉悦に、けっこう仮面の美貌がとろけてくる。
もう口に溜まった唾液を飲み込む余裕もなく、ただひたすらによがる。
溜まった唾液が口の脇を伝い、マスクの上から滴り落ちていく。

「だめ、いくっ……いはあっ、し、死ぬっ……死んでしまいますっ……だ、だめ、
来るっ、また来るぅっ……い、いくっ……お尻、いきますっ……!!」

仄暗く、それでいて強烈な性の悦楽が業火となってけっこう仮面の肉体を灼き尽く
していく。
喜悦に沸騰する肉体を持て余し、けっこう仮面は続けざまに気をやった。



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