「わかっておる。尻の穴だけじゃ、まだ物足りんのだな?」
「ち、違うわ……おかしなこと言わないで……」
「くく、いつもの口調ではないな。すっかり可愛くなりおって」
「ば……バカにして……」
「褒めておるのだ。どうじゃ、こいつでオマンコを貫かれたいじゃろうが」
「どうじゃ、太いじゃろうが。大きいじゃろうが。鏡子くんのおもちゃも太かったが、わしの熱い生身でオマンコやられたい
のじゃろう?」
「……」

さすがに肯定はしなかったものの、否定も出来なかった。
ウソがつけない。
肉欲がコンコンと湧いてきているのは事実なのだ。
一度いかされただけでは収まらないものらしい。

「欲しいなら言ってみるがいい。きさまを派遣した上司の名は何だ? まだ仲間はおるのか?」
「い、ないって……言ってるだろ……。あたしは本当にけっこう仮面を引退……」
「なら、なぜこの学院にスパイなど送り込んだ。きさま本当にそのことを知らんのか」
「何のことだ……あたしは……」
「知らないならよい。では知っていることを聞こう。仲間の名じゃ」
「……く……」

マスクの下にある唇がびくびく震えているのがわかる。
言おうとしているのを懸命に堪えているのだろう。
呆れるほどの気丈さだった。
サタンの足の爪は、もうその点について問い質すのを諦めている。
ゆりや鏡子と違って、言わないならさらに激しく責め抜いて、とまでは思わない。
薬と性的拷問によって、ここまで心も肉体もとろけている状態でなお言わぬというのであれば、あといくら責めても
同じことだろう。
薬剤が効かないわけではないが、やはり個人差があるらしい。
少量でも完全に堕ちてしまい、何でも喋るタイプもいるが、この紅恵のように、大量に使っても屈服仕切らない
タイプもいるのだ。
体質もあるだろうし、もともとの性格の強さにもよるに違いない。
けっこう仮面を尋問する学園長をちらちら見ながら、鏡子が遠慮がちに言った。

「それでは学院長先生、私たちは……」
「うむ、ご苦労だった」
「また何かあればお呼びください」

そう言ってふたりの女高生は、学院の支配者に深々と頭を下げた。
ゆりたちが部屋から出るのを確認してから、再び学園長がけっこう仮面に挑みかかっていく。
その雰囲気に、けっこう仮面がおののく。

「な、何をする気だ……」
「今さら何じゃ。知れたことよ、オマンコにくれてやるのだ。きさまだって欲しいのじゃろうが」
「ふ、ふざけ……あ、よせ……!」

学園長がけっこう仮面の脚を持ち、そのままぐいと上へ持ち上げる。
仰向けにされているけっこう仮面は、大きく開脚されたまま学園長にふくらはぎを掴まれ、爪先が自分の顔の横に
届くまで曲げられ、身体を二つ折りにされてしまった。
腰が持ち上がるほどの屈脚位である。
当然、媚肉を堂々と相手の男の目の前に晒してしまう体位でもある。

もはや相手を跳ね飛ばすほどの気力も体力も残っていない。
仇敵の学園長に性器を間近に見られる恥辱で、けっこう仮面は悔しそうに顔を背ける。
そんな美しいヒロインの苦悶する美貌を見下ろしながら、学園長は己のペニスをその媚肉に押しつけていく。

「あ!」

その熱くて硬い感触に、思わずけっこう仮面は腰を逃がす。
それでも学園長は、いやらしい笑顔を浮かべながら腰を使い、亀頭で媚肉の割れ目をなぞるようにしてけっこう仮面の反応を見ている。

「く……この……」

(こいつ……遊んでやがる……。あ。あたしの状態を知って弄んでるんだ……ちくしょう!)

案の定、けっこう仮面の身体が徐々に自分の心を裏切ってきている。
ペニスを押しつけられ、逃げていた腰がまた浮かんでいく。
肉棒の先を追いかけるようにして前後に動くようになっていた。
亀頭で散々擦られた媚肉は、もうすっかりほころびで花開き、とろりとした蜜を零している。
直前まで鏡子のディルドで犯されていたのだから、これも当然だろう。

「入れるぞ、けっこう仮面」
「やめろ……」

そう言うけっこう仮面の口調が弱々しい。
形だけ、口で抗っているだけに見える。
学園長は男根の先をぴたりと膣口にあてがうと、そのままゆっくりと貫き始めた。
ぐぐっと大きなものが内部にめり込んでくる圧迫感に、けっこう仮面は白い首筋をクッと仰け反らせた。

「あ! ……っく……は、入る……よ、よせ、ああっ……んんっ、入ってきちゃう……が、学園長のが……あう!」
「……なかなか良い具合じゃぞ、けっこう仮面。いやさ紅恵」
「そ、その名前で呼ぶのはやめろ! あぐっ……」

けっこう仮面としてだから、こんなコスチュームでいられるのだ。
紅恵個人であるなら、とても耐えられるものではなかった。

「いいではないか、きさまはけっこう仮面であり、紅恵でもあるのだ。おお、狭いのう。こんなに濡れてるのに随分ときついわい」
「う……るさい……あ、入れるな!」
「さっきまで鏡子くんにやられてほぐれているはずなのにのう。もうここまで戻るのか、凄いマンコじゃ」
「そ、そんなこと褒められても嬉しくないんだよっ……あう」

ペニスが一寸刻み五分刻みで進むごとに愛液が押し出されてくるほどに濡れているのに、けっこう仮面の膣は処女かと
思うばかりのきつい収縮をしてくる。
よくよく考えれば、けっこう仮面とて、こうして凌辱される機会はそう多くはないのだ。
紅恵の人柄を考えれば、プライベートでも性体験は少ないのだろう。
ただ、一極集中のように、佐田らにレイプされた時と今回だけ、人並み外れた猛烈な凌辱をされただけなのだ。
であるならば、回数自体は多くとも、まだまだその媚肉が新鮮さを保っていても不思議はない。
けっこう仮面が苦鳴を放った。

「くうっ……」

学園長は腰を据えて、けっこう仮面の狭隘な膣道を押しのけるようにして貫いていく。
太いものを無理矢理に突き通される苦痛ときつさに、持ち上げられたけっこう仮面の脚が突っ張り、ブーツの中の爪先が
反り上がった。
男根の切っ先が、最深部──子宮口に突き当たると、けっこう仮面はググッと背筋を反らせて呻いた。

「よーし、奥まで入ったようじゃな」
「うっ、く……き、きつい……」
「まだまだ。わしのは全部入りきっておらんぞ」
「そんな……もう無理よ、これ以上は……」
「心配するな、じっくり責めてやるわい」

学園長はそう嘯くとけっこう仮面の腰骨を掴み、ゆっくりと抜き差しを開始した。
エラの張ったカリで膣襞をこそげ取られ、けっこう仮面は思わず学園長の腕を掴んだ。
手袋の中で爪を立てているが、これは抵抗のためではなかった。
どうにもじっとしていられなくて、側にあった太い腕を掴んでいるだけのことだった。
けっこう仮面の反応に満足したのか、学園長は落ち着いてその膣を深々と貫き、引き抜いていく。
胎内を思い切り擦られる感覚にたまらない快感を得てしまい、けっこう仮面は何度も呻き、仰け反る。

「よ……せっ、ああっ……う、動くんじゃない、あうっ……んあっ……ああっ……あうっ……んあっ……」
「喘ぎながら何を言うておるか。そら、もっと抉ってやろう」
「くっ……ああっ……」

口では拒絶するものの、けっこう仮面の膣は悦んで学園長の肉棒を受け入れている。
きつきつの膣と粘るように絡んでくる襞を引き剥がしながら、何度も何度も根気よくペニスを抜き差ししていった。
カリが引っかかるまで引き抜かれて膣口を刺激され、エラで膣を拡げられ、最奥をコツンと亀頭で突っつかれる。
そのいずれもが、けっこう仮面を官能の渦に巻き込むのに充分な悦楽だった。

「うくあっ……ああっ……ぐっ、ふ、太いっ……ああ、そんな奥まで……うんっ……当たるっ……」

(く、くそっ……、さっきあたしのお尻に出したばかりだってのに……ど、どうしてこんなにすぐ硬くて大きくなるんだ……)

けっこう仮面は、自分を犯してくる男根のたくましさと快復力の凄さに圧倒されていた。
もう充分に太いのに、それが膣の中でさらにググッと膨らんでくる。
けっこう仮面は目眩がする思いだった。
けっこう仮面が「きつい」と感じているということは、責める学園長も同じように思っているということだ。
蠢き、絡みつく襞をめくり上げ、めくれ込ませるようにして怒張を抜き出し、ねじ込んでいく。
ゆっくりではあるが、「男」を
感じさせる力強い動きに、けっこう仮面は何度も尻をうねらせて反応していた。

「なんじゃ、その尻の動きは。感じておるのか、この淫婦めが」
「ち、違う、これは……ああっ!」
「どうじゃ、この動きは。それ、深いのが好きなのじゃろうが」
「うああっ……くっ、な、中で動くっ……こ、擦れて、ああ……」
「奥はどうじゃ。ほれ、ここがけっこう仮面の子宮口か?」
「ああ、そこっ……! そ、そこだめ……ああ、奥まで……奥まで犯されてる……んああっ……か、身体が痺れる……ああ……」

子宮口に硬くて熱い硬直がぶつかってくると、けっこう仮面の全身に電気が走る。
太いものに貫かれる快楽と、奥を突き上げられる快楽が入り交じり、その悦楽にのめり込んでいく。
きつきつだった膣道が、僅かに余裕が出てきている。
学園長の野太いものに媚肉が慣れてしまってきたのだろう。
それをペニスで実感しているのか、けっこう仮面の腰骨を掴む学園長の手に力が籠もる。

「腰が震えておるぞ。そんなにいいのか」
「やっ……違う、これは……あああ……」
「違わんわい、そらっ!」
「んひぃっ! い、いきなりそんな強くっ……ああっ!」

けっこう仮面の子宮口が小さく開き始めたのを亀頭で確認した学園長は、そこへねじ込むかのように勢いよく律動を開始した。
それまでの焦らすような律動から激し過ぎるストロークへ変化し、けっこう仮面は目を剥いて喘いだ。
大きく広がった腰骨の周囲にたっぷりと肉を載せた太腿の裏と臀部が、学園長の腰と激しくぶつかりあってパンッ、
パンッと肉を打つ音を響かせる。
腰が打ち込まれるたびに、学園長の肩に乗っかっているけっこう仮面の脚が大きく揺れ動いている。
同時に、豊満過ぎる乳房も上下左右にたぷたぷと揺れ動き、原形を留めぬほどだ。

「もう子宮まで開発されおったのか。けっこう仮面は、とんだスベタだったということじゃな」
「違うっ……あたしは、ああっ、奥に当たるっ……ひぃっ……」
「違うじゃと? それならけっこう仮面がスケベなのじゃなくて、紅恵が淫らなだけか」
「ち……がうっ……だめえっ……そんな強く奥へ突いちゃあっ……いっ……ああっ……」

ただでさえ収縮がきついのに、子宮口を突き上げてやるとさらにきゅうきゅうと締まってくる。
とても嫌がっている風ではなく、むしろ自分から腰を揺すっているように見えた。
学園長が突き込んでくると、それに合わせて腰を持ち上げるように仕草を見せるのだから、そう思われても仕方がない。

「気持ち良いのじゃろうが! そう言わんか、この!」
「あうっ……あ、あ……い、いい……」

やはりウソがつけない。
強く問われると、どうしても正直に言ってしまう。加えて、学園長の責めが的確だった。
けっこう仮面は奥が弱いと知ると、そこをしつこいまでの責め抜いたのだ。
子宮口をなぞり上げるように腰を使ってやると、けっこう仮面は腰をぶるるっと大きく震わせて悶え、喘いだ。
子宮口に亀頭が当たると、その付近からぶわっと愛液が滲み出し、肉棒をどろどろにしていく。
ペニスが引き抜かれると、亀頭が蜜を外へと掻き出した。
どろっと濃い愛液で、けっこう仮面と学園長の腰は濡れ濡れになっている。

「ほれ、こうやるときさまのオマンコの中はどうなるのか言え!」
「くっ……お、奥に来るっ……ああ……お、おっきいのが奥に当たるのよっ……」
「それが気持ち良いと言え」
「い……いいっ……いいわよっ……くっ、悔しいけど……奥が感じるっ……ああ、いいっ……」

けっこう仮面は熱い息を喘ぎと共に吐き出しながら、がくがくと揺さぶられている。
揺れ動く視界が自分の股間を捉えると、目も眩むような光景が映った。
学園長のたくましいものが、自分の膣に激しく突き刺さっている。
文字通りめり込んでいるのだ。
自分の割れ目も淫らに咲き誇っており、抜き差しされる男根にたっぷりの愛液をまぶしているのがわかる。
それが自分の性器なのだと思うと、けっこう仮面は激しい屈辱とともに、甘く痺れるような喜悦をも感じていた。

「んくっ……あ、あたしのが……が、学園長のに犯されて……く、くそっ……いやなのに……悔しいのに……何で気持ち良いんだよぉっ……!」
「正直になったものだな。そんなにわしのチンポがいいのか?」
「い、いいっ……学園長のち、チンポがいいのよっ……ああっ、どうしてこんなに太くて……くっ……硬いのよっ……いいっ……」

膣を埋め尽くす熱い男根にくらくらしながらも、けっこう仮面の腰は学園長の腰に合わせてしっかり振られている。
肩に担がれた脚は、糸で吊られたマペットのようにぐらぐらと激しく揺れ動く。
けっこう仮面は仰け反りっぱなしで喘ぎ、よがっていた。
けっこう仮面は、今、自分がいかにセックスに酔っているかが自覚できている。
大きなものが最奥を小突くと、内部からじわっと愛液が染み出してくるのまでわかるようになっていた。
男根に負けぬほどの熱い蜜を溢れ出させるけっこう仮面の媚肉を、学園長は遠慮なく突き上げていた。

「オマンコいいと言え」
「やあっ……オ、オマンコ、いいっ……ぶっといのに犯されてオマンコいいっ……!」

もう学園長に強要される前に、自ら淫らなことを口にしていた。
そうすることで、自分の性感が異様なまでに高まることを肉体が覚えてしまったのだ。
けっこう仮面の肉欲と性感はいやが上にも上昇し、とうとう頂点が見えてきた。

「も、もうだめっ……こんなの耐えられないわっ……」
「くくっ、どうなると言うのじゃ」
「い、いくっ……!」

深紅の長手袋を嵌めたけっこう仮面の腕が、学園長の背中に回ってきている。

「だめよ、もういきそうなのよっ……ひっ……ああ、いく……い、いきそっ……」
「勝手にいくのは許さん……と言っても我慢できそうにないな」
「が、我慢なんて出来ないわっ……ぐうっ、い、いく……もうっ……もう、いくうっっ!」

学園長に絶頂を告げるという屈辱的な言動が、けっこう仮面の肉体にも影響を及ぼし、たちまち絶頂まで押し上げた。
けっこう仮面の背中が弓なりになり、腹の上にいた学園長を押し上げるほどに仰け反った。
何度も何度も腰を突き上げ、学園長の腰に密着させていく。
膣も強く収縮し、ペニスを絞り上げていった。
学園長は身体を硬直させてその快楽を何とか凌いだ。

「……いきおったか」
「……いったわ……ああ……」
「わしに犯されて気をやらされた感想はどうじゃ」
「うるさい……あたしは……あたしはこんなこと……」
「可愛いもんじゃな。それでもきさまはわしのもので絶頂したのじゃ。あんなに激しくな」
「い、言うな……あ、ああっ!?」

けっこう仮面の肉体が絶頂から降りようとするところを、学園長の肉棒が食い止める。
深々と挿入し、子宮口に押しつけたままで腰を激しく振りたくった。
律動しているわけではないから膣や媚肉への摩擦快感はないものの、子宮口に亀頭をくっつけたままで腰を蠢かせたため、
子宮口自体が激しく擦られた。
降り掛けた絶頂感があっという間に追い上げられていく。

「あ、ああっ! だ、だめ、よして、ああっ、あ、ま、またいく……いっく!」

簡単にけっこう仮面は気をやった。
いちばん感じるポイントに開発されたところを思い切りこそがれたのだから無理もなかった。
けっこう仮面がいったのを察すると、学園長は再び深く重い律動に動きを変化させた。
どすんどすんと腰を力強く打ち込み、媚肉入り口が変形しそうなほどに突き上げる。

「んひぃっ、いくっ……やっ、すごっ……ま、またいきそうっ……ああっ、いくっ!」
「なんだ、またいきおって。一度いくと底なしじゃな」
「やっ、だ、だって、ああっ……こ、こんなに責められたら……ふああっ、やめてもうっ……い、いきっぱなしになっちゃうっ」
「いい声で鳴くじゃないか。その調子じゃ、もっと色っぽいよがり声を聞かせんか、けっこう仮面め」
「やあっ、いくっ……そ、そんなに突かれたらあたしっ……やっ、激しっ……ゆ、許してもうっ……やあ、いくっ……
だめっ、もうオマンコとろけちゃう……いっく!」

もうけっこう仮面は理性を失っている。
今の紅恵は、肉の快楽を求め、疼きを押さえることしか考えられない牝と成り果てていた。
両腕はしっかりと学園長の背中を抱きしめ、ブーツを履いた長い脚は腰に絡みついていた。
膣の締め付けは、いけばいくほどに強まっていく。
負けじと学園長も激しく腰を使っていったが、さすがにもう限界である。
けっこう仮面の媚肉を蹂躙しながらも、腰の奥から込み上げてくる熱い射精欲を抑えることが難しくなってきた。

責め続けられるけっこう仮面の方も、もう限界らしい。
いかに鍛えられた肉体とはいえ、こう何度も続けざまに絶頂まで押し上げられ、一向に降りられない状態が続けば
無理はなかった。
もうけっこう仮面は目を剥きっぱなし、よがりっぱなしだった。
身体はじっとしていられずうねり、くらせ続けているし、腰も腿もぶるぶると痙攣しっぱなしだ。
背中は弓ぞりになったまま戻ることも出来ないようで、ブリッジ状態のまま腹筋で学園長を支えている有様だ。
両手も腕の筋肉が浮くくらいに力を入れて学園長を抱きしめているし、官能的な脚は学園長の腰に巻き付いたままで
左右の足首をしっかりと絡ませて腰を密着させていた。
サタンの足の爪は、けっこう仮面の変わり果てた喘ぎっぷりに興奮し、男根を締め付ける膣圧に顔を歪めている。

「く、くそっ、いいマンコしおって! このまま中にくれてやる! いいな!」
「やあっ、そ、それだけはっ……!」

ペニスを最奥まで迎え入れ、そこから抜けないように脚を絡めているというのに、けっこう仮面は膣内射精を恐れていた。

「な、中はだめよ! そ、そんなことされたら……!」
「構わんわい。だいいち、きさまの脚がわしを離さんではないか」
「やあっ……中だだめ、よして!」
「だめだ、絶対に中に……けっこう仮面の子宮に射精してやる! 孕ませてやるわい!」
「ひっ……!」

仇敵の男に犯され、あまつさえ膣内射精される。
しかも最奥まで貫かれ、子宮口にぴったりと尿道口をあてがわれた状態でだ。
そんなところで射精されてしまったら妊娠してしまうかも知れない。
学園長のおぞましい精液で身籠もらされるなど信じられなかった。

「出す、出すぞ!」

学園長は丹田に力を込め、射精を堪えている。
腰に絡んでいるけっこう仮面の脚を振りほどき、腿の裏を持ってその裸身を二つ折りにした。
膝が肩に当たるほどに屈曲させられたけっこう仮面の膣深くにペニスを押し込む。
ただでさえ深くまで入り込んでいた男根は、口を開けかけていた子宮口にその亀頭部を食い込ませている。

「だ、出すなあっ……ああ、いいっ……ふ、深いっ、深すぎるっ……し、子宮に刺さって……いいっ……!」

思わず「中に出してもいい」とか「子宮に射精して」と言いそうになるところを、けっこう仮面は死ぬ気で堪え忍んだ。
それでも肉体的にはもう我慢出来ず、すっかり受胎の体勢を整えている。
さっきから膣は硬くて太いものをきゅうきゅうと強く締め付けていて、射精を促しているのだ。

「くおっ……出る!」

強烈な締め付けとけっこう仮面の媚態に耐えきれず、学園長は最後の一突きを子宮に与えた。
子宮口にめり込んでいた亀頭が、その一撃でその顔を完全に子宮内に埋没させた。
そのあまりの衝撃と凄まじいほどの快感を受け、けっこう仮面はグウッと肢体を仰け反らせ、全身を突っ張らせて激しく絶頂した。

「ふあああっ、い、いくっ、学園長に犯されていっちゃうっ……ひっ、ひっ……い、いっくううううっっ……!」
「くっ……!」

学園長は一声吠えてから、けっこう仮面の尻を掴み、思い切り自分の腰に引きつけてから射精した。

どぶっ、どっびゅうううっ、どびゅっ。
びゅるっ、びゅるるっ。
びゅくっ、どびゅるるっ。

あまりに激しい射精の勢いで尿道口が痛くなり、学園長はなおも呻いた。
重たいくらいに濃い精液が子宮内に直撃し、けっこう仮面は首が折れるほどに仰け反って、また気をやった。

「うああっ、でっ、出てるっ……ひぃっ、あたしの子宮の中に出てるっ……い、いやあああっ、いくうっ……!」

子種を満載し、白濁した粘液が遠慮なくけっこう仮面の胎内を穢していく。
尿道口から放たれる精液は、けっこう仮面の子宮のあちこちに引っかけられた。
子宮内壁に熱い精液がぶち当たるたびに、けっこう仮面は身を震わせて喘いだ。

「ああ……すごい、びゅくびゅく出てる……あ、あ、濃いのが……すごい熱い……ああ、ま、まだ出るの!? も、もういや
……赤ちゃん出来ちゃう……いい……」

学園長に振りほどかされたけっこう仮面の両脚は、またしっかりと彼の腰に巻き付いていた。
太腿やふくらはぎには、あまりの快楽のためか鳥肌が立ち、小さく痙攣するほどに力が入っている。
真っ赤なブーツは、爪先を反り返らせたり、屈まったりを何度も繰り返して射精の勢いを表現していた。
学園長はけっこう仮面の腰を抱きしめたまま、精嚢内の精液を全部吐き出し終えるまで離さなかった。

────────────────────

恵がセンターに乗り込んでから三日が経過している。
けい子は冷たく彼女を突き放した。
無論それは恵のことを思えばこそだったのだが、思いは伝わらぬことも多い。
捨て台詞を残して足音も荒々しく立ち去った恵の後ろ姿を、香織ははっきりと憶えている。
けい子も香織も、懸念事項であり捜査対象でもある三光学院問題にかかりっきりで、恵のことを気にしつつも具体的な
対処は施せないままだった。

香織はもどかしく、そしてつらかったが、けい子は香織以上につらいだろう。
目をかけて手塩に掛けて育て、可愛がってきた恵を見捨てるような言動を取ったのである。
内偵中であり、まだ具体的に動きようもなかったから、けい子たちが表立って関わるわけにはいかなかったからだ。
そしてそのことを、引退した恵に言うわけにもいかなかった。
ほぞをかむ思いだったろう。
そのせいか、けい子は以前にも増して職務に熱中していた。
そんな上司を見つつ、香織が心配そうにぽつりと呟いた。

「……恵さん、大丈夫でしょうか」
「……」
「あの様子じゃ、彼女ひとりでも三光学院に乗り込む気ですよ。危険だとわかっていて、私たちは指をくわえて見ている
しか出来ないんでしょうか……」

無言でデスクに向かっていたけい子は上目遣いに香織を見上げ、黙って引き出しから一葉の写真を取り出した。

「何ですか?」

問う香織に答える口調が重々しい。

「……ある地下組織の闇医者……整形外科医から入手した写真よ」
「……」

香織にも見慣れた男の写真である。

「これが何か?」
「もとスパルタ学園長、サタンの足の爪。今の顔がそれなのよ」
「えっ!?」

香織は仰天した。
何度も写真や映像で見たことのあるその顔は、三光学院長の服部であった。

「これ、服部じゃあ……」
「ええ、そうね。つまり三光学院長・服部は、サタンの足の爪の、世を忍ぶ仮の姿……ということになるかしら」
「まさか……!」

唖然とした香織は、ハッと我に返ると慌てて部屋を飛び出そうとした。
それをけい子の鋭い声が咎める。

「待ちなさい! どこへ行くの?」
「き、決まってます! 恵さんに知らせないと……」
「待って」
「恵さん、このことは知らないはずです! あの危険な男の前に、もとけっこう仮面の恵さんをたったひとりで
やるわけには行きません!」
「だめよ!」

けい子は立ち上がり、デスクに両手を突いて踏ん張っている。

「私たちはまだ動けないわ」
「先生……」
「……つらいけど、恵に任せるしかない」
「そんな……!」
「他に……」

けい子はドッと椅子に座り込んだ。
苦悩を隠すように、手で顔を覆っている。

「他に手はないのよ。私たちは……組織としては動けない。今は恵に任せるしか……ないのよ」

────────────────────

それからもけっこう仮面──紅恵は、ゆり&鏡子の性拷問を受け続け、さらに暇を見ては犯しに来る学園長にレイプされ
続けてはいたが、どうしても尋問には答えなかった。
自白剤は充分に効果を出しているようで、恵個人の恥ずかしい体験だろうが、けっこう仮面としての秘密も話している。
但し、自分に関することだけであって、けい子たち仲間の情報だけは頑として証言を拒否していた。
鏡子などは、もう自白剤など使わないで、手っ取り早く覚醒剤漬けで中毒者にしてしまえば、ヤク欲しさに喋るように
なるだろうと言い出したくらいだ。

しかし、それはゆりも学園長も止めた。
これまでの尋問を見ても、恵は三光学院に入り込んだスパイについては本当に知らないようだった。
ということは、彼女はもうけっこう仮面を退任しているというのは事実なのかも知れないのだ。
であるならば、新たなメンバーなど知らないだろう。
もとの仲間についての情報を強引に引き出しても、彼女たちとて既に引退している可能性が高い。
もちろんその名を知ることはプラスにはなるが、恵のように、現在はけっこう仮面とは関わりがなくなっているのでは
あまり意味はなかった。

そこで話し合った結果、彼らはこのけっこう仮面を学園内で飼うことにしたのである。
学園長の性の捌け口としてはもちろん、鏡子やゆりの調教実験、あるいは実習用として使ったり、成績優秀者──つまり学園長の
従順なしもべたちへの報酬として使うのである。
並の女にそんなセックス地獄を味わわせれば、身体がまいるか精神的におかしくなってしまうだろう。
しかしそこはけっこう仮面である。
鍛えられた肉体と鋼の精神力。
素顔の紅恵の気丈さと反骨心を持ってすれば、それら過酷な責めにも耐えられると踏んだのだ。
仮にダメでも問題はない。
どうせけっこう仮面なのだ。無事に済ませるわけがない。
狂ってしまったとしても、その時は指の一本も切り落として文科省のけっこう仮面グループに送りつけてやればいい。
死んでしまっても、解剖実習にでも使えば無駄がない。
学園長たちは、もう半ば恵を捨ててかかっていたのである。

そんなこととは知らず、けっこう仮面こと紅恵は、学園長たちは自分を殺さないだろうと信じていた。
殺しても意味はないからだ。
もしスパルタ学園時代の復讐心で殺意を持っていたのだとすれば、こんな回りくどいことなどせずに、さっさと殺していれば
面倒はなかったのだ。
なのに生かしているのだから何か目的があり、少なくともすぐには殺しはしないだろうと踏んでいた。

そんな中、けっこう仮面に対する凄惨な輪姦地獄が始まった。
けっこう仮面は、かなり広めのベッドに寝かされていた。
左足はブーツの上から、鋲の浮いた革製のベルトが巻かれ、そこから伸びたチェーンがベッドの脚から伸びている。
右足は、膝の少し上くらいにやはり同じような革ベルトが巻かれていて、そのチェーンはベッドの枕元に立っている支柱に
繋がれていた。
このおかげで、けっこう仮面は大きく脚を拡げさせられ、股間を晒すことになる。
両腕と首にも拘束ベルトが巻き付けられていて、両手は頭の後ろで組まされる格好になり、そこから伸びるごく短い
チェーンは首輪に繋がっていた。
これで恥ずかしい腋窩までが男の目に晒されてしまうのだ。

「ちくしょう……。何があるってんだ」

けっこう仮面は不安と姿勢の苦しさに呻いていた。
ただ、息苦しさはない。
何を考えているのかわからなかったが、ゆりがマスクの口のところを切り裂いたのである。
ちょうど唇の線に併せてスッとカミソリで一本筋目を入れた。
お陰で呼吸は楽になった。

だが、いつもと違う格好にされているからには、何か今までとは違うことをされるに決まっていた。
鏡子とゆりたちが責める場合は、大抵天井から吊られることになる。
大の字に固定されることが多く、身体の様々なところを責められ、調教を施され、新たな責めの実験材料にされていた。
激しい責めにぐったりとなったところで天井から引き下ろされ、ディルドをはめ込んだ鏡子やゆりに犯されるのが仕上げだった。
学園長の時も同じだ。

ただ、学園長の好みのせいか、拘束されるのはベルトではなくロープのことが多かった。
乳房の上下をロープで幾重にも巻いてきつく締め付け、それでなくとも豊満なおっぱいを括り出させるのが定番だった。
他にも、天井から吊すのもロープだし、もっと本格的にがちがちに緊縛して嬲った上で犯すこともよくあった。
ベッドを使うこともたまにはあったが、それでも縛るのはロープだった。
今回は本格的な拘束具である。
また新たないやらしいことでもされるのかと思うと、いかに恵でも憂鬱になる。
犯され、強制的に絶頂させられる時は、一時的に学園長らに屈してはいるが、精神的に屈服した気はない。
しかし、だからこそ次から次へと虐めるように責められるのかも知れなかった。

いっそ屈した方が楽なのか、あるいは恭順を示す芝居でもした方がいいのかと思ったりもするのだが、いくら演技でも
あの学園長に頭を下げるなどという行為は、けっこう仮面──というよりも、紅恵としてのプライドが許さなかった。
そう考えると何だか可笑しくなって、そんな場合ではないというのに恵は小さく笑った。
もっと柔軟で臨機応変になった方がいいのだろう。

しかし、この頑固さや意地っ張りの具合は、多分死ぬまで治らない。
こんな時、けい子や香織ならどうするだろうか。
そんなことを考えていると、悪夢の集団がぞろぞろと連なって入室してきた。
率いているのはサタンの足の爪だ。
踵の硬い軍靴を履いているらしく、重い靴音を整然と響かせている。
着ている制服も軍服のようなものだし、ご丁寧に軍用ベレーまで被っているから、どう見ても軍人あるいは軍関係の学生
としか思えない。
学園長が止まると、それまで二列縦隊で続いていた生徒達がザッと学園長の左右に広がって、横一列に整列した。

「諸君!」

学園長が後ろ手を組んで生徒たちに顔を向けると、彼らは踵をカツンと鳴らして脚を揃えた。

「諸君の真剣な自己鍛錬と弛まぬ努力により、諸君らは見事に改心し、立派に成長してくれた。わしの思想を充分に
理解し、実践できる力を蓄えることが出来ておる」

学生たちはきゅっと唇を真っ直ぐにして聞いている。

「もう諸君らに教えることは何もない。卒業までの期間、あとは今までに先生方から教わったことを復習し、わしの言葉を
噛みしめ、巣立ちの時を待って欲しい」

目の前にけっこう仮面という、素晴らしい女体があられもない格好でいるというのに、学生どもは目もくれなかった。

「そこでだ」

引き締まっていた学園長の顔が緩み、不気味な笑みを浮かべる。
カツカツとブーツの音をさせながら、けっこう仮面に近づいてくる。
そしていきなりその顎を掴んで顔を上げさせた。

「何をする!」

思わずけっこう仮面は叫んだが、学園長も生徒たちも意に介さない。

「諸君らの努力と好成績に報いるべく、褒美を授けようと思う。この女だ」

「……!!」

唖然としたけっこう仮面の乳房を、学園長がぎゅっと掴む。

「やめろ、放せ!」
「どうじゃ、いい乳じゃろうが。乳だけじゃないぞ、尻といい腿といい、どこもかしこもぷりぷりしたいい肉じゃ。
もちろん肝心なところも抜群じゃて」
「おっ、おまえ、何をする気だよ!」
「これは褒美じゃ、好きにして良い」

学園長がそう言うと、列の左端の学生がすっと挙手した。
彼が生徒代表であるらしい。
このクラス──というか、部隊の指揮官なのだろう。
学園長が軽く頷き、厳かに言った。

「よし、質問を許す」
「はっ! 学院長、その女は何でありますか。ここの学生とも思えませんが、よもや民間人では……」
「そうではない。確かにここの学生ではないが、民間人でもない」
「ふざけるな! あたしは民間人だ」
「黙れ、けっこう仮面めが。そんな恥ずかしい格好で暴れ回る民間人などいてたまるか」
「くっ……」
「けっこう仮面!? こ、これが……」

それまで沈黙を保っていた男子学生たちが、小声で囁き合った。
指揮官らしい生徒がそれを軽く睨むと、途端に私語雑談が消える。
かなり規律は良いらしい。
彼が遠慮がちに言った。

「けっこう仮面と言いますと、その、学院長が以前に勤めておられた例のスパルタ学園で……」
「そうじゃ。ことごとくわしの邪魔をやってのけ、とうとうあの学園を潰した張本人じゃ」

代表は少し俯いてから、また顔を上げた。

「そうでしたか、そういうことであれば……」

なぜそんなことを確認したのかというと、彼らは決して民間人には危害を加えぬよう厳しく教育されているからである。

この学園──というか、サタンの足の爪にとっての最終目標は日本制圧だ。
そのためには手段は選ばない。
あらゆる意味でのテロリズムを行使し、その裏では政官財界へも影響力を浸透させていく。
こちらはむしろ、上にいる人物の役割で、学園長は実戦部隊の育成とその運用を任されているのである。

そのサタンの足の爪の方針として、無関係な者は決して巻き込まないというものがあった。
意外なようだが、彼はそういうところがある。
スパルタ学園内では暴君、独裁者として知られたが、それは決して学園外には及ばないのだ。
生徒に厳しすぎる指導もするし、場合によっては死に至らしめることもあったし、不穏分子は徹底的に弾圧したが、
それはあくまで学園内でのことなのだ。

それはここ三光学院でも同じで、スパルタよりも明確に武闘的な要素が強い学校だが、その武力や暴力の向かう先は
敵対者であって、それ以外ではない。
従って、その薫陶を受けた生徒たちも、民間人には手を出さない。
そうすることで自分たちを目立たなくさせるという意味合いもあるのだ。
だからここで生徒代表が懸念したのは、この女が外部の無関係な人間であるなら、それはまずいだろうということだ。
しかし学園長によりそn懸念は払拭され、敵であることが明示された。
であれば遠慮することはなかった。
サタンの足の爪が言った。

「……学内では、諸君らは何かと自由を束縛されておる。無論それは諸君らのためを思えばこそなのだが、それでも若い諸君ら
にとっては窮屈であったろう」
「……」

学内恋愛は禁止、無許可の書籍および映像媒体の持ち込みも禁止だった。
最も異性やセックスに関心がある年代なのだから、これでは10代後半の若者たちの青い性が我慢できるはずもない。
やはり、どこでも同じだろうが、隠れてそうしたものを持ち込み、愉しんではいるだろうが、大っぴらには出来ないのだ。

「そこでこのけっこう仮面じゃ。にっくき敵じゃが、この通り拘束してある。諸君らの好きにして良い」
「ちょ、ちょっと待て! 学園長、おまえ何を言って……」
「貴様! 学院長に向かって「おまえ」とは何だ!」
「……」

生徒のひとりが激昂してけっこう仮面を詰った。
けっこう仮面は呆気にとられる。
どうやら、学園長に対する個人崇拝はかなりのところにいっているらしい。
学園長が首を振った。

「構わん、放っておけ。それではわしは引き上げるが、後は好きにしていいぞ。殺さなければ何をしても構わん。と言っても、
あまり怪我はさせるなよ。諸君ら以外の生徒への褒美にも使うのでな」
「はっ!」
「ああ、そうそう。その女、海千山千じゃなからな、諸君らの「経験」だけじゃ手こずるかも知れん。これを使ってみるがいい。
それとその辺の道具は何を使っても構わんぞ」

学園長はそう言って、ベルトからポーチを外すと、それを床に放り投げた。
生徒一同がピシッと揃った敬礼をすると、学園長は鷹揚に答礼してそこを立ち去った。
ドアが閉まると、学生どもが奇声を上げてけっこう仮面の周りに群がった。

「おいおいマジかよ、これがあのけっこう仮面なのか?」

秘密組織であり、内密な活動なはずではあったが、やはりけっこう仮面は有名らしい。
特にスパルタ学園での活躍は、それなりに知れ渡っているようだ。
彼女たちが派遣されるのは、目視できぬ問題が発生し、しかも継続的に発生し続けている学校が対象であり、しかも閉鎖的で
外部にはほとんど情報の出ない場所が多い。

それでいて、外にもけっこう仮面の噂が漏れ出ている。
内通者がいるというよりは、けっこう仮面が派遣されてもおかしくない学校の生徒や教師たちが、まことしやかに語っている
ということなのだろう。
噂が噂を呼び、それが膨らんでいるのだ。
スパルタなどでの「けっこう仮面事件」経験者ももちろんいるだろうから、そうした者たちからも話が伝わっているのかも知れない。

だが、けい子たちはこうした噂を押さえ込もうとはしなかった。
肯定こそしなかったものの、否定もしなかったのである。
けっこう仮面の噂は、被害を受けて鬱屈している生徒たちの希望となるし、悪行を働いている教師たちには抑止力となり得たからである。

「本物かよ」
「だと思うがな。どうなんだい、お姉さんよ」

生徒たちがあちこちから手を伸ばし、けっこう仮面の肌をまさぐりだした。

「バ、バカ、やめろ、触るな!」
「いいじゃねえか、減るもんでもなし。どうなんだよ、あんた本当にけっこう仮面か?」
「そ、そうだよ! 見りゃわかるだろうに! あ、触るな、このっ」
「本物らしいな。もっとも学院長がそうおっしゃってるんだから当然だな」
「しかしよ、学院長にしてもスパルタ学園ではかなり手を焼いたって話だぜ。どうやってとっつかまえたんだ?」
「ほら、脱走した女生徒がいたって聞いたろ? どうもそいつ絡みらしい」
「へえ。それでここに乗り込んできたんだ」
「ああ。何でもな、もうゆりと鏡子に散々いたぶられたみたいだぜ」

そう言うと、男子生徒はドッと沸いた。

「なんだ、そうなのか。ちぇっ、あいつらホントに役得だよなあ」
「ぼやくなよ、俺たちだってこうしてお零れ預かれるんだ」
「だな。よーし、じゃあやるか!」
「やっ、やめて! 馬鹿なことするな! あ、よせっ!」

自分の裸身を見せ物にされるというのは耐え難い屈辱だ。
けっこう仮面として活躍している時に見られるのとは訳が違った。
身動き取れない状態で見物される悔しさに、けっこう仮面は群がる男どもを睨んだ。
生徒たちの方は奇声を上げてけっこう仮面の周囲を取り囲み、その美しい肢体を食い入るように見つめた。

「くっ……見るな!」

男どもの視線がどこに来ているのか、はっきりとわかる。
少し動くだけで蠱惑的に揺れ動く大きなバスト、むちっと盛り上がった豊満な臀部、官能的なカーブも悩ましい太腿。
恥ずかしいほどに開かされた腋に股間。
隠しておきたいところをすべてまともに見られ、吐き気を催すほどの恥辱感と羞恥にまみれていた。
リーダーである天馬がゴクリと生唾を飲み込んだ。

「すっげえ、モロだぜ、モロ! 見てみろ、海棠、白鳥も!」
「どれ。おおーー……綺麗じゃんか。これでホントに学園長とかに散々やられたってのか? 信じられねえぜ、
こんな綺麗なピンクなのによ」
「ホントだ。毛もいいぜ、ごわごわしてるわけでもねえし、毛艶がいいやな」
「だな。ここの女生徒なんぞとは違うな、さすがに」
「おいおい、滅多なこと言うなよ! 不純異性交遊は厳禁だぜ」
「そうだったな。しっかしすげえ身体だぜ、ゆりたちや学院長が夢中になるのもわかるな」

生徒どもは顔を無遠慮に近づけて、けっこう仮面の媚肉を観察している。
卑猥な息遣いが聞こえ、熱い吐息がかかるほどに近くからジロジロと見られてしまい、けっこう仮面は悔しそうに唇を噛みしめている。
時折、唇がほころび、熱い吐息が漏れているのまでは、生徒たちは気づかないようだ。

「ああっ! 触るな、こら!」

天馬がそっと媚肉に手を伸ばした。
割れ目に指をかけ、すっと左右に開かせると、実に呆気なく肉唇が綻び、秘められた女の性器が露出する。
媚肉を拡げられ、その内部が外気に晒されて、けっこう仮面の肢体はびくりと反応した。

「く、くそっ……触るなよ、くっ……み、見るんじゃないっ……あっ!」

大勢の男たちに、顔がくっつくほどの距離で媚肉を見られ、指でいじくられる。
それでいて何も抵抗出来ない。
そうした状況だけでも官能が高ぶってしまうのか、けっこう仮面の食い締めていた唇が緩み、息が弾んでくる。
マスクの下の頬も朱に染まっていた。

「あう!」

海棠らの指が割れ目に触れ、それをなぞるように上へ撫で上げてくると、けっこう仮面は裸身をビクッと跳ねさせて呻いた。
天馬や結城たちも遠慮なく手を伸ばし、尿道口を突いたり、膣口をほじくったりして、けっこう仮面に悲鳴を上げさせている。

「大倉、山岸! おっぱいもいじってやれ」
「おうさ」
「ああっ、よせ! あっ……!」

左右に乳房を大倉と山岸がそれぞれ担当し、たぷたぷと揉み込んでいく。
根元から絞り上げるように揉み上げ、ぷくんと膨れていた乳輪に、種村や早乙女が吸い付いていく。
腿や腋には、荒木や鬼谷、大山らの指や舌が這い回っていた。

「あ、あっ……くっ……やめろ、あっ……ああ……」
「どうしたよ、けっこう仮面さん。もう声が甘くなって来たぜ」
「バ、バカにするな! だ、誰がおまえらなんかに……んんっ……」
「声が鼻に掛かってるじゃねえか。でもすげえおっぱいだな、こう、ぷりぷりして指が弾く感じだ。あんた何歳だい?
高校生でこんなすげえ身体してるとは思えねえな」
「お、大きなお世話……ああっ……」
「何でも、この女、東大生らしいぜ。20歳だってよ」
「へえ、どおりで。やっぱ10代のしょんべん臭え身体じゃねえよな」
「東大生ってマジか?」
「らしいな。けっこう仮面を引退して東大行ったらしい」
「へー、そんな風には見えねえけどな」

天馬たちは勝手なことを言いながら、けっこう仮面の肉体を愛撫していった。
女体に対する愛撫というよりも、自分たちが愉しんでいるだけなのだが、それでも今のけっこう仮面には充分すぎるほどの
愛撫になっていた。
まだ薬が抜けきっていないのだ。

「んああっ……!」
「おう、すげえ声だな。天馬、おまえ何やった?」
「クリトリスを剥いて、指で弾いてやったのさ。こうやってな」
「あう!」

たまらずけっこう仮面が声を放つ。生徒どもは面白がって、何度もそれを繰り返した。
男の期待通りの反応をしてしまい、けっこう仮面は屈辱と羞恥で顔を染めたがどうにもならない。

「けっ、ツンとしてるくせに、しっかり感じてやがるな」
「だ、誰が……ああっ!」

天馬が指を離すと、今度は結城がクリトリスをつまみ、そのままクリクリと根元を転がすように指を動かした。
たちまち結城の指がけっこう仮面の分泌液にまみれ、にちゃにちゃという粘った水音が響いてきた。
クリトリスに加え、乳首も同じように責められ、けっこう仮面は全身をわななかせて悲鳴を上げた。

「んあっ……ひっ……はうっ……や、やめっ……だめ、そこ、ああっ……んはあっ……」

喘ぎ始めたけっこう仮面の痴態に、生徒たちの股間が見る見るそそり立っていく。
いつの間にか、天馬や大倉たちはみなスラックスやトランクスを脱ぎ捨てている。
中には上着やシャツまで脱いで、全裸になっている生徒もいた。
脚を思い切り持ち上げられ、尻が浮くほどに身体を曲げられているせいで、股間がモロに生徒たちの視線を浴びている。
責められ、濡れる媚肉のすぐ下でひくつく小さな穴に目を着けた生徒もいた。

「天馬、こいつ尻も責めていいんだよな?」
「あ? いいんじゃねえの? なんだそれ荒木」
「へへ、さっき学院長が何使ってもいいって言ったろ? 漁ってみたら出てきたんだよ」

そう言って荒木がにやりとする。
シルバーに光る金属製のハサミようなものだ。
取っ手のハンドルを握ると、先に着いた鳥の嘴のようなものがパクパク開く。

「そりゃクスコか?」
「多分な。こいつをな、けっこう仮面の尻に……」
「ひっ!?」

アヌスに感じた冷たい感触に、けっこう仮面はぶるっと震えた。

「な、何するの!」
「クスコって知らない? エロい器具でさ、オマンコ開くのに使うんだけど」
「何だと!?」
「でもオマンコは忙しそうだからさ、こうやってお尻の穴に使おうかと思って」
「ああっ!?」

けっこう仮面の肛門は、あっさりと嘴を飲み込まされた。
冷たさは体温ですぐに消えたが、異物感はどうしようもない。
「やめなさい」と言う前に、荒木がハンドルをぐっと握った。

「ひっ!? いやあ!」

金属の嘴が、けっこう仮面のアヌスの中でじわっと広がっていく。
じわじわと肛門粘膜が押し広げられ、引き裂かれそうな苦痛がけっこう仮面を襲う。

「馬鹿なことはやめて! やっ、痛いわ!」
「そうは見えないけどね。ほうら、余裕で開いてくぜ」
「ああ……」
「もしかしてアナルセックスの経験もあるのかな」
「じゃねえのかな、知らねえけど。学院長がやってる可能性もあるし、じゃなくてもゆりたちが放っておくわけがねえやな」
「あ……あ……あうむ……」

肛門が内側から拡げられる苦痛と違和感に、けっこう仮面はろくに悲鳴も出せなくなっていた。
脚に力が入り、びくびくと攣りそうなほどにびくびく痙攣している。
生々しいまでに口を開かされ、奥の腸腔まではっきり見えるまでになっていた。

「おおっ、けっこう開いたな。直径3センチ……いや4センチってとこか」
「ああ。それにしても生々しいぜ。これが女の尻の中か……」

また男たちが群がってくる。
天馬も柴も大山も、媚肉や乳房などを責めるのもやめて覗き込んでいる。
クスコを操る荒木が言った。

「どうだい、けっこう仮面さんよ。肛門を開かれて尻の中を覗かれてる気分は」
「や……めて……い、痛い……見ないで、ああ……」
「そんなに痛いかな? あんたのアナル、気持ち良さそうにひくひく蠢いているぜ」
「気持ち……良いわけない……やめて、もう……」
「そうかい。おい天馬、続きをしてやれよ。大山たちもおっぱい揉んでやれ」
「おう」
「俺は、尻が気持ち良くなるようにしてやるからな」
「や……いや……あ……」

けっこう仮面は、自分のアヌスが感じやすくなってしまっていることを自覚していた。
片桐や佐田に嬲られた時からその徴候はあったし、今回、ゆりと鏡子にそれこそ徹底的にそこを仕込まれ、開発されて
しまったからだ。
身の置き所がないような羞恥と屈辱があるのに、息苦しいほどの快感もあった。

そこまでは知らないだろうが、荒木はけっこう仮面の恥ずかしい排泄器官を目の前にして興奮している。
左手でクスコを持ち、右手には筆を手にしていた。
筆には、たっぷりと例の薬が染みこまされている。
その穂先で、アヌスに薬を塗り込んでいく。

「あ、あ……」

けっこう仮面は踏ん張って、その快感に耐えた。
息が熱くなる。
声が上擦ってしまう。
穂先で撫でられる肛門粘膜は、火が着くように熱くなっていた。
興味を持ったのか、結城と柴も筆を持ち、穂先に滴るほどに薬を吸わせると、それをけっこう仮面の肛門内に突っ込んでいく。

「んんんっ……や、やめて、そんな……あああ……」
「声が完全にとろけてきたな、そんなにいいのかい」
「い、いやよ……ああ……」

拡げられたアヌスの中に、三本もの筆が入り込んでいる。
それぞれが腸壁を擦り、薬を塗りつけていく。
深いところまで穂先で撫でられ、けっこう仮面は耐えきれぬかのように脚を震わせ、切なそうに腰をうねらせた。

「んむむっ……あっ……んんんっ……んむうっ……」

けっこう仮面は、もう息をするのも苦しいほどに呻き、喘いだ。
アヌスを筆責めする荒木たちの他にも、天馬や結城たちは媚肉や乳房を愛撫し続けている。
なのにけっこう仮面が今敏感に感じ取っているのは、肛門と直腸への感覚だけだ。
乳房や膣への刺激がストレートにアヌスに伝わってきてしまっている。
そしてそれがまた、今度は子宮へと到達していくのだ。
腸内を這い回る筆の感覚がたまらなかった。
堪えようとしても、腰がひとりでにうねってしまう。

「おほっ、オマンコもすげえ有様だぜ」
「ああ……やめて……」

媚肉を責める天馬や柴までも感嘆の声を上げた。
けっこう仮面の媚肉は、アヌス責めを交えられるとさらに反応を高めている。
柔らかい女肉は濃いピンクに色づき、ひくひくと喘ぐように蠢いていた。クリトリスも、もう男たちが包皮を剥かなくても
顔を出しており、ひくついている。
膣からこぼれ落ちた愛液が、拡げられた肛門の中に吸い込まれ、腸内にまで入り込んでいく。

「ああっ……もう……もういや……やめて……あああ……そ、そんなにされたら……」

けっこう仮面の痙攣が大きくなってきている。
身体中から汗が滲み出し、鳥肌の立っている肌を滑り落ちていく。
筆が腸内で蠢き、腸壁を撫でるたびに、けっこう仮面は喉を反らせて喘いだ。
もう我慢が出来ない。
びりびりするようなむず痒さと、ジンジンと響いてくる疼きが肛門を襲ってくる。

「だ、だめ……たまんない……」
「敏感な尻だな。アヌスだけで気をやるかな」
「い、いや、そんな……ああう……あぐっ!」

けっこう仮面が顎を突き出して仰け反った。
天馬が指を二本まとめて、けっこう仮面の膣穴に挿入してきたのだ。
それをぐりぐりとかき回してくる。
柴と大山が乳房を掴み、揉み込み、乳首に吸い付いて舐め回す。

「んひっ……だ、だめ、ああっ……そんな、お尻っ……あ、おっぱいそんなに強く吸っちゃだめっ……はああっ……」

一個分隊12名の手と舌が、けっこう仮面の全身に這い回っている。
けっこう仮面は忘我になりかけていた。
そこで、すっと一斉に愛撫の手が止んだ。

「あっ……」

驚きのあまり、けっこう仮面は思わず腰を突きだしてしまった。
おのれの浅ましさに屈辱を感じる暇もなく、けっこう仮面は引き攣った悲鳴を上げた。

「ひっ……!」



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