薄く開いた障子の隙間からまぶしい朝日が忍び込んできた。
その明るさで、珊瑚は目を覚ました。
疲労の極ではあったが、窮屈な姿勢のままだったので眠るに眠れなかった。
軽くうとうとするのを繰り返すばかりだったが、それでもいつのまにか眠り込んで
しまっていたらしい。

まだ頭がぼやけている。
ふと仲間のことを思い出す。

(そうだ、七宝はどうしたろうか…)



 その頃、楓の家。
かごめと犬夜叉は戻っていた。
ふたりは一晩中、逃げる最猛勝を追っていたが、とうとう取り逃がして帰っていた
のだ。

七宝は、かごめたちが最猛勝を追って飛び出した後、間もなく回復したらしい。
今は重湯を摂れるほどにまで体調が戻ったが、今はまた眠っている。
かごめはぽつりと言う。

「珊瑚ちゃん、戻らなかったね…」
「心配すんな。珊瑚ならそうそうやられはしねぇよ」
「うん…そうだね」

犬夜叉が不器用に慰めてくれているらしいことが理解できるから、かごめはそれ以上
なにも言わなかった。
しかし、ふたりの心には同じ不安が渦を巻いている。

どう考えても奈落が絡んでいる。
となれば、へたをすると珊瑚が倒されるか拐かされた可能性もあるのだ。
ふたりの不安を見透かすかのように楓が口を挟んだ。

「今少し待て。法師が戻ったら、共に探しにゆけ」
「うん……」

その時、おもむろに引き戸が開いて、場違いな明るい声の挨拶が飛び込んできた。

「いや、遅くなりました。供養の礼に、と接待を受けまして、つい長居を…」

──────────────────

 薄く開けた目で周囲を見回すと、すでに神楽の姿はなかった。
身体の自由は利かない。
そうか、自分は縛られていたのだ、とようやく気づいた。

虚ろな頭に昨日の惨劇の状況が思い出される。
珊瑚は思わず目を固く閉じて暗黒を欲したが、瞼の裏に浮かぶのは、苛烈な責めを
受けている自分の白い裸体だった。

憎んでもあまりあるあの妖女の前で、恥ずかしい女の醜態を晒してしまったことを
思うと、屈辱で身体が張り裂けそうだった。
あのような淫らな責めで、ふしだらにも感応してしまい、堂々と己の肉欲をさらけ
出してしまったことが、まだ珊瑚には信じられない。

珊瑚とて、もう結婚適齢期の乙女だ。
里の女友達とも、ふざけてそういう話をしたことがなかったわけではない。

子を成すための男女のまぐわいが、至上の快楽をもたらすものだということは知識
として知っていた。
いや、聞いていた。
それが事実らしいということを、昨日いやというほどあの女に教え込まれたのである。

いくら心で抗い、精神で拒絶しても、そんなものとは関係なく身体の芯から襲い来る
あの快感。
それは快感などという表現では表しきれないものだということを、身をもって知った
珊瑚だった。
少なくとも、それは愛し合う男女によってのみ起こりうるものだと思っていただけに、
珊瑚の衝撃は大きかった。

全身が突っ張るほどの力が入り、頭の中が真っ白になってしまうあの感覚。

(…気をやる……)

(…いく……)

確か、あの女はそんな風に言っていた。
自分ではとても制御出来ない動物的本能。

胸乳を激しく、優しく揉み込まれ、硬くなった乳首を転がされる快感。
それは、女の日が近づくにつれて乳首が勃起し、それが襦袢で擦れたりすると、もぞ
もぞした気持ちになることもあっただけに無理もないかも知れない。

媚肉や陰核を舐められた時の、得も言われぬ快美。
これも、馬に乗った時、鞍で股間が擦れたりすると、時に切なくなってしまうことも
あったから、あり得ることなのだろう。

だが、尻の穴をいびられることだけは耐えられないし、信じられなかった。
まさかあのような行為があるとは思ってもみなかった。
それに、肛門に妖しげな薬を入れられてしまったこと。
まして、排泄を見られたことだけは我慢がならなかった。

しかし、その菊座責めに喘ぎ、あまつさえ濡れてしまった事実は隠しようもない。
いたたまれない羞恥心と、激しい屈辱感を感じるのだが、同時に、あの行為を思うと
腰の奥が熱くなってしまう自分に戸惑う珊瑚であった。

縄で厳しく縛られたままの寝かされるという、どうにも窮屈な格好に耐えかね、寝返
りを打とうと身体を捻ると、頭に抜けるような痛みが走った。

「あくっ」

肛門に挿入されている擂り粉木が腸の粘膜にぶつかったためである。
入れられていることを忘れてしまうくらい、珊瑚の尻の穴に馴染んでしまったのかも
知れない。

珊瑚が痛みで呻いていると、襖がすっと開いて神楽が姿を現した。

「おや、お目覚めのようだね」
「……」

珊瑚は、昨日自分を責め抜いた年増女を射すくめるように睨んでやった。

「ふん、またそんなツラして。昨日、あたしに可愛がられて、ずいぶんと悩ましい声
を上げていたのがウソみたいじゃないか」
「黙れ! よ、よくも、そんな……女のくせに…」
「その女に嬲られて感じていたのはどこの誰だってんだよ」

神楽は布団に転がっている珊瑚を無造作に蹴飛ばした。

「あぐぅっ」

大した力ではなかったが、腸に押し込められた異物が敏感な粘膜を刺激して、脳天に
まで響くような激痛が襲い来る。
神楽は面白がって、逃げる珊瑚を何度か蹴飛ばしてやった。

そして、哀れな美少女が息を切らせたあたりで、うつぶせにひっくり返した。
尻たぶを開くように縛ってあるので、肛門はいつでも剥き出しである。

丸々とした形の良い臀部の奥に、張り型の底がちょこんと顔を覗かせている。
七尺ほどもある長い擂り粉木を、珊瑚の菊門はすっかり飲み込んでいたのだ。
神楽は、その底をつんと指で軽く弾いた。

「んんっ」

珊瑚は軽く呻いて、尻をよじった。

その声が痛みだけのものではないと確信した神楽は、ただ抜くだけではつまらないと
いびりながら愉しむことにした。

「んん……んむ……」

神楽は張り型の底に指をかけると、ゆっくりとそれを引き抜き始めた。
ぬるぬると擂り粉木が姿を見せてきたが、半分ほど抜くと、また中に押し込んでしま
った。

「あっ」

珊瑚はその衝撃でぶるるっと痙攣した。
神楽はずるずる引き出し、まだ押し込むことを繰り返した。

抜くたびに、珊瑚の肛門の襞がめくれあがり、薄桃色の粘膜を覗かせる。
そしてそれを埋め込み返すと、今度はめくれ込まれて中に侵入していく。
その挿送のたびに珊瑚は苦痛とは違う感覚を覚え、わななくのだった。

「あむ……んんん……んはっ……あ、あう……」

珊瑚は尻だけでなく腿まで痙攣させ、その感触に耐えていた。
神楽の方は、珊瑚をいっそう懊悩に突き落とすべく、抜き差しに回転まで交えて、
この少女からさらなる性感を引き出そうとする。
昨日のような椚のごつごつした木肌ではなかったが、トロロアオイでぬるぬるに
なった太い棒で腸や菊門の粘膜を擦られる刺激もたまらなかった。

「んあうう……だめ、いや……あ、ああ……や……ああ…」

珊瑚は早くも媚肉から甘い女の匂いを漂わせてきた。
神楽はそれを見てニヤリとする。

「やれやれ、朝っぱらからもうこんなかい」

そういうと、今度は根元まで刺さっていた擂り粉木を一気に引き抜いた。

「ああうっ」

気が入ったような声を上げ、珊瑚はがくりと突っ伏した。
肛門の圧迫感がなくなり、腸内いっぱいに広がっていた異物感も消え失せて、珊瑚は
ようやく解放感を味わった。
太いものをくわえこんだいたのがウソのように、珊瑚の肛門はきゅっと閉まっていた。
それだけ締まりも抜群なのであろう。

今度は珊瑚を仰向けに転がしてみた。すると、媚肉はまたしても露が宿り始めていた。
神楽はわざと呆れたように罵った。

「ホントに好き者なんだね、あんた」
「……」

屈辱で答えられぬ珊瑚を座らせると、神楽は縄を解きだした。

「…?」

まさか逃がしてくれるはずもない。
珊瑚は警戒して神楽に身を任せていた。
身体の自由を取り戻せば、こんな年増など一撃で…。

神楽は全部解き終わると、珊瑚のおでこをちょんと突いてやった。

「あっ」

珊瑚はどさりと布団に転げた。
身体中に痛みがあった。
無理な姿勢で一晩中縛られていたため、筋肉が引きつっているらしい。
身体はまだ完全には思うようにならなかった。

「ふふ……」

神楽は不気味に笑って近づいてくる。
珊瑚は自分の肩を抱いて身を固くした。

「ま、また……あたしを辱めるというの」
「いやかい?」
「当たり前だ! そんな…女のくせに、きさま……」

神楽の動きがぴたりと止まる。
それがまた珊瑚には不気味に思われた。

神楽は笑みを浮かべた。
思った通りの反応をしてくれる珊瑚が面白くてたまらないのだ。

「そうかい。なら男だったらいいんだね?」
「……なに?」

神楽はくるりと踵を返した。
そして、入ってきた襖まで戻ってから振り返って珊瑚に言った。

「今日のあんたの相手はあたしじゃあない」

そういうと音もなく襖を開け放った。
神楽の向こうに大きな人影が見える。
神楽が脇によけると「彼」は入室してきた。

「ひっ」

珊瑚は息をのんだ。
「彼」は人間ではなかった。
猩々だろうか。それにしても大きい。
異国の森には、日本の猿よりはるかに大きな猩々がいると聞いたことはあるが、
それにしても大きかった。

身の丈六尺ではきかないだろう。
がっちりとした体格だった。
長い手、短い脚。
両方ともかなり太かった。

そして何より珊瑚を驚かせたのは、まるで猿のように身体中毛むくじゃらだったこと
だった。
皮膚が露出しているのは顔や手のひら、足の裏だけのようである。
顔は猿のように醜かった。

「びっくりしたかい?」

神楽はそう言って、後ろ手で襖を閉めた。
そして「彼」を見上げると、紹介を始める。

「こいつはね、姦猩児っていうんだよ。こいつの親父はね、近隣の村に住んでた
つまらない男さ。醜男でね、村の女たちからまるで相手にされなかったんだそう
だよ。なのに、そいつときたら、人一倍の女好きでねぇ」

神楽は姦猩児のふさふさする体毛を撫でながら言った。

「悶々とした欲望を抑えかねてたのさ。それでも、女を無理矢理襲うほどの度胸は
なかった。そこで手近にいるやつ……つまり猿を手込めにしたんだよ。ああ、牝の
猩々をね。人間の女を抱きたい怨み、人間に犯された猿の怨みを妖怪どもにつけ込
まれたのさ。身籠もった猩々に転生して、産まれてきたのがこいつってわけさ」

珊瑚は脅えて後ずさりしている。

「つまりは半妖ってことさ。犬夜叉とおんなじじゃないか、そう怖がることもない
だろうよ」

あはは、と神楽は笑った。

「ただね」

神楽はぴたりと笑いを止め、冷たい視線で珊瑚を見据えた。

「そういう訳で、こいつも親父譲りの女好きなのさ。しかも、ここんとこお預け食
ってて欲求不満気味なんだよ。だから、あんたのその身体で相手してやっておくれ
でないか」
「い、いや……」

珊瑚の顔は完全に青ざめ、身体はわなわなと震えている。

「おまけに」

神楽は姦猩児の股間に手を伸ばし、逸物を握って見せた。

「ほら、なかなか凄い持ち物だろう? あんたも、あたしの指や色気のない木の張り
型なんぞより、本物の方がいいんじゃないかい?」

神楽の細い指でさすると、その陰茎はより太く見えた。
隆々と屹立しているのは、目の前で脅える全裸の美少女を見て昂奮しているからか
も知れない。
姦猩児は神楽の方を見、彼女がゆっくりうなずいたのを確認すると、のしのしと歩い
て珊瑚に近づいた。

「いやあっ」

珊瑚は身体の節々の痛みを忘れ、飛び退いて姦猩児から離れた。
だっと走って縁側につながる障子に向かった。
取っ手に手をかけようとした瞬間、ふっと障子自体が消え失せた。

「!?」

突然、目の前に現れた壁に戸惑った珊瑚だったが、すぐに思い直して方向転換した。
神楽のいる襖と反対側にある襖に辿り着き、そこを開けようとした時、またしても
襖が消え、壁が出現したのである。

「…結界……」

どうやら妖女が邪界を張ったようである。
実際には、そこに襖も障子戸もあるのだが、珊瑚にそれが認識できないのである。
精神的な結界で、そこから抜け出さない限り珊瑚に出口はない。

絶望するかと思われた珊瑚だが、逆に性根が据わった。
追いつめられたことにより、退治屋の血が滾ったのだ。

武器はなく、裸だが、体術は心得ている。
相手は、図体こそでかいが武器もなく、武道をやっているとも思えない。
でかいだけの木偶の坊なら珊瑚の敵ではない。

そう考えると、面白いもので珊瑚に余裕が出てきた。
顔つきも引き締まり、瞳にも力が入り視線も鋭いものとなっている。

このままあの猩を倒し、余勢を駆って神楽も張り倒して逃げてやる。
そう思うと、関節の痛みも気にならなくなった。

ぼうっとしたままのこのこと歩いてくる姦猩児に、一足飛びで駆け寄ると、いきなり
足蹴りを加えた。
……はずだった。

相手に、骨も砕けるほどの衝撃を与えた反作用で自分の脛にも衝撃が来るはずだった
が、それがなかった。
すかっと空振りしたかのような手応えだった。

「!」

珊瑚は信じられないような顔をしていたが、思い直したように再び構えに入った。
手を伸ばしてくる姦猩児から逃げ、今度は左から回し蹴りをくれてやった。
今度こそ決まったと思いきや、またしても手応えがなかった。

当たってはいるのだ。
だが、まるでふかふかの布団を蹴飛ばしているようなもので、珊瑚の脚に手応えが
ないのと同様、姦猩児にも衝撃はなかった。

珊瑚は焦った。
自分の技が何も通用しない。
でかいだけの木偶に歯が立たないのである。

さらに手刀を繰り出し、肘打ちを浴びせ、膝を叩きつけたが、まったく効かず、珊瑚
に虚しい疲労が残っただけだった。
珊瑚は絶望的な表情となり、肩で息をするようになると、それまで見物していた神楽
がようやく教えてくれた。

「そろそろ無駄だって気づきなよ。そいつはね、相手の技を吸い取っちまうんだよ」

姦猩児は、敵に対する攻撃手段は何も持っていないが、その代わり相手の攻撃も受け
付けないのだ。

物理的な衝撃は、すべて己の外皮で吸収相殺してしまい、傷を負わないようになって
いるわけだ。
相手を殺すような半妖ではなく、女を犯すくらいしか能がないので攻撃手段は持た
ないのである。
身を守るのはその体質のみだ。

姦猩児への攻撃は無意味だと知った珊瑚だったが、抵抗しないわけにもいかない。
突破口が見えるまで、愚直に手練を繰り出すしかなかった。

しかし珊瑚の体力とて無限にあるわけではない。
いい加減ふらついてきたところで蹴り出した右脚を、姦猩児が掴んだ。

「あっ…」

そのまま脚を捻られて、珊瑚は呆気なく転がってしまった。
足下でもがく美少女を、信じられぬ思いで姦猩児は見つめていた。

真っ白い肌。
なだらかな肩の線。
美しい胸の隆起。
ぬめやかな腹部。
たくましいが、柔らかそうな太腿。
きゅっと締まった足首。
やや勝ち気そうな若い美貌。

本当にこの娘が自分のものになるのだろうか。
神楽を見る姦猩児の顔で、その気配を察したのか、神楽は後押しするようにその半妖
に言った。

「いいんだよ姦猩児、あんたの好きにおし。その娘はあんたの嫁のつもりで可愛がっ
てやりなよ」
「嫁……」
「じょ、冗談じゃないわ!」

珊瑚は悲鳴を上げて逃げようとしたが、姦猩児にすぐ囚われた。

暴力を振るう気はないらしいが、見かけ通りの馬鹿力はあるらしい。
足首を掴んだその手は、珊瑚はいくら振り払おうともがいても、蹴飛ばしても離れなか
った。

抗い、もがき、暴れるうちに、珊瑚もだいぶ疲れてきた。
そのうち諦めるように、無駄な抵抗はしなくなっていった。

姦猩児は胡座をかいて座ると、膝の上に珊瑚を乗せた。
猩の半妖は、の珊瑚のふた回りはありそうな大きな手で珊瑚の乳房をまさぐった。

思いの外、優しい愛撫だった。
力任せにねじ切るように揉まれるのかと思っていたが、触れるか触れないかくらいの
感触で揉みほぐしてきたのだ。

「んっ……」

珊瑚は、ぴりっと来た快感に顔を背けて耐える。
それを見た姦猩児は、もっと感情を高ぶらせようと、両手で胸乳を揉み搾った。
手のひらの中央で、硬くなりつつある乳首を転がし、下乳をなぞるようにくすぐる
ように愛撫する。

かと思うと、手のひらいっぱいに拡げて乳房をつかみ、わしわしと揉んだ。
根元を掴み、まるで乳絞りをするように揉み上げてもみた。

外見に関わらず性技に長けた半妖の愛撫に、珊瑚は動揺した。
何をされても感じず、石のように冷たい反応しか見せなければすぐに飽きるだろうと
思っていたのだ。

しかし、その目論見はどうやら失敗に終わりそうだった。
姦猩児が珊瑚に飽きる前に、珊瑚の方が姦猩児の責めの屈服してしまいそうだ。

姦猩児は片膝を立て、そこに珊瑚をもたれさせた。
姦猩児の醜い顔が目の前に来ると、珊瑚は思わず顔を背けた。
背けた少女に顔を近づけた姦猩児は、そっと可愛らしい耳たぶに口を寄せた。

軽く息を吹きかけ、珊瑚に軽い快感を送ると、今度は耳たぶを唇でくわえ、舌で
舐めた。
いやがった珊瑚がさらに顔を遠ざけると、目の前に出たうなじに舌を這わせた。

「んっ……」

甘美な疼きが珊瑚にわき起こる。
例え相手が誰であろうと、女の身体はそれに応じて反応してしまう。

そのことは昨日神楽に責められた時、いやというほど学習したはずなのだ。
まして、この相手は女を歓ばせる技を熟知している。
自分の身体と心がとろけてしまうのではないかと珊瑚は脅えた。

それまで姦猩児が珊瑚を愛撫する様を見物していた神楽は、そんな珊瑚の心情を
見透かすように言った。

「あんた、何か勘違いしているなら教えてあげるよ。いいかい、女ってのはね、
気持ちいいところをさすられれば感じてしまうもんなのさ。好いた相手じゃないと
濡れない、感じないなんてことはないんだよ」
「……」
「女の身体ってのはね、あんたが思ってるほど心の影響は受けないんだよ。絡繰り
なんてないのさ。おっぱい揉まれたり、オマンコに入れられたりすればうっとり
しちまうもんなんだ。遠慮なくよがればいいさ」

姦猩児は、左手で珊瑚の胸乳を揉み、右手で股間を撫でていた。
太腿を皮を揉み、そのまま付け根まで指を伸ばした。
その指先は膣の中に入り込んでいた。
その太い指は神楽とは比較にならない。
ずっ、ずっと軽く挿入を続けていた。

「あ、ああ……」

堪えきれずに、珊瑚は口惜しい嗚咽を洩らしてしまう。
そして親指で敏感な蕾を下から撫で上げられると、どうにも抵抗できない甘い疼き
が珊瑚の心を裏切り出す。
否応なく呼び覚まされる肉欲と、押さえ込もうとする理性とが交戦するものの、
徐々に理性が押され気味になる。
珊瑚にはそれを奮い立たせる手段がないのだ。
いつしかねっとりとした淫靡な蜜が、毛深い猿の指を覆っていく。

「ああ……や……やあ……こんなの……あああ……」

姦猩児は首をねじ曲げ、珊瑚の可憐な乳頭を唇ではさみ、甘噛みする。
左手はもう片方も乳房を休まず揉みほぐし続けている。
右手は陰部を責め続ける。
同時に三カ所を責め込まれ、珊瑚は官能のうねりに巻き込まれてしまうのだった。

珊瑚は、こんな猿の半妖に感じさせられてしまう自分が情けなかった。
昨日、神楽に責め抜かれた影響か。
珊瑚の決意は脆くも崩れ去ろうとしていた。

珊瑚の悩ましい反応に気をよくした姦猩児は、膣を責める右手の人差し指をさらに
奥へと侵入させた。
その太さもさることながら、長さも相当なものだった。
昨日の神楽の責めでは到達しなかった子宮までも届いてしまう。

「ああっ」

その刺激に珊瑚は口を大きく開けて仰け反る。
姦猩児は指先で、珊瑚の子宮口をこりこりと軽く引っ掻くように擦った。

「い、いたぁい……や、だめ、やめてっ……あう、あうう……」

最初は痛いだけだった子壷への刺激も、姦猩児が念入りに、かつ優しい愛撫を続けた
結果、それが快感に代わるまで、そう時間はかからなかった。
溢れる蜜が姦猩児の右手をぐっしょりと濡らし尽くすころになると、深く挿入した
指に、珊瑚の膣がもたらす強い収縮を感じるようになってきた。

「あう……」

姦猩児は、ずぼっと珊瑚の陰部から指を抜き去った。
その人差し指からは、とろとろと珊瑚の官能の証が垂れている。
姦猩児はそのまま珊瑚を膝から下ろし、布団に横たわらせた。
そして神楽を見て言った。

「い、いいんだべ?」
「いいさ、さっきも言ったが嫁のつもりでやってやりな」

ぼんやりとその会話を聞いていた珊瑚は、

(こいつ、しゃべれるのか……)

と思った。

姦猩児は珊瑚に覆い被さるように手をついた。
快楽で虚ろな珊瑚の瞳に、姦猩児の股間にぶら下がる巨大な男根が映った。

「ひっ……」

珊瑚はそれを目にすると、思わず喉から悲鳴が出てしまう。
なんという大きさだろうか。

昨日の張り型どころの話ではない。
ややもすると一尺ほどもあるのではなかろうか。
その胴回りときたら、直径で二寸以上もありそうだ。
しかも剛毛で覆われている。
皮膚を見せているのは赤黒い亀頭部だけだ。

珊瑚は戦慄した。
あんな大きなものを入れられたらどうなってしまうのだろう。

びくびくと動いており、がちがちに硬そうだ。
無理矢理挿入されたら膣が壊されてしまうのではないだろうか。

「や……いやあっっ……」

珊瑚は一声叫ぶと必死に立ち上がり、逃げようとしたものの、待ちかまえた神楽に
あっさり捕まってしまった。
神楽に、どんと突き放されると呆気なく元の布団の上に転がってしまう。
ぐいと姦猩児に腕を捕まれ、押し倒された。

姦猩児は珊瑚の締まった足首を両肩に乗せると二つ折りにして、のしかかってきた。
いよいよ犯されると知った珊瑚は、喉が裂けんばかりに絶叫した。

「いやあああっ! やめてっ!」

珊瑚は無駄な抵抗と知りつつ、身をくねらせ腰をよじって抵抗を試みたが、無駄な
足掻きに過ぎなかった。

「ひぃやあっ」

鋼のように硬く、そして熱を持ったものをぐっと秘裂に押しつけられた。

「あっ……うああ…いやあっ……」

人外の腕力で押さえ込まれ、どうにも身動きのとれないまま、灼熱のものを突き立
てられ、中に押し込まれた。

「い、痛……いたいぃぃ……さ、裂けるぅ……」

珊瑚の媚肉は無惨なほどに陥没し、姦猩児の巨大な陰茎がめり込んでいく。
その硬さ故、膣道をいやというほど擦りつけ、張り裂けるような痛みを珊瑚に思い
知らせる。

「うあああ……きつ……きついぃ……うんっ……うむぅ……」

すでにすっかり濡れそぼち、臨戦態勢だったからよかったようなものの、力任せに
飲み込まされる刺激は、珊瑚には強すぎた。
身体を割られる感覚で荒々しく奥まで進んでくる姦猩児の責めに、珊瑚は総身を
ぶるぶる震わせてわななく。

「あ、もう……苦し…苦しい……あ、きついのぉ……あ、そんな……」

それでも姦猩児は奥までねじ込む。
とうとう珊瑚の子壷口に先端が当たってしまった。
最深部に到達したのだ。

「ああ、だめ……深いっ……こんなっ……うむっ…」

それでも姦猩児の性器は三分の一ほど余って珊瑚の膣から顔を覗かせていた。
姦猩児は、最初だからあまり無理に押し込むのもまずいと思ったのか、そのまま
突き込み始めた。

「ああっ……うむっ……うん……そんな、いやっ……深いっ…ううむ…恐い…ふ、
深すぎて……ああっ」

岩のように硬いもので奥の奥を突き上げられるのだからたまらない。
しかも思い切り腰を使って激しい挿送を繰り返すのだ。
珊瑚は腰骨が砕けてしまいそうな錯覚に囚われた。
まさに息を継ぐ間もない。

「あっ……あうっ……うんっ……うああっ……くうっ…ああっ…ああう……」

それまでは痛いだけだった子宮口への突き込みが、いつしか信じられないほどの
快楽に代わっていた。
初めて味わう子宮への刺激がずーんと背筋を通り、頭に抜ける頃には凄まじい愉悦に
変化していた。

「あ、ああ……だめ、どうにか……どうにかなるっ……」

さらにそこを突き込まれると、意識が飛んでしまうほどの甘美な疼きがわき起こって
くる。

「うああ……だめ…だめになる……いや、許して……ああう……」

見違えるほどに喘ぎ出し、息苦しいほどの官能を示す珊瑚に神楽がからかうように
声をかける。

「初めての男が猩の半妖だってのに気分出してるじゃないか」
「いやああ……」

神楽に恥ずかしい指摘をされ我に返る珊瑚だが、姦猩児の圧倒的な攻撃を受け、途端
に悦楽の渦に飲み込まれる。
感じてしまう恥ずかしさと屈辱感に、気も狂いそうになる珊瑚だったが、それよりも
官能の方が大きくなりつつあった。

「あう……あう……あむっ……くあっ……ああっ……ああっ……あううっ」

姦猩児は徹底的に珊瑚の奥にある肉を突いてくる。
膣の奥で感じ始めてきた珊瑚に、さらなる深い快感を与えようとしているかのよう
だった。
すべての責めが初めての経験である珊瑚は、ひと突きひと突きが刺激的で、官能の炎
で全身がくるまれてくるのを感じていた。

「あ、あ……く、くる! …なんか来るぅ……ああっ…」

神楽はひょいと珊瑚の顔を覗いて言う。

「身体の奥から、なんか大きいのが来そうなんだろう? だから、それが「いく」っ
てことなんだよ。昨日も言ったろう、いく時はちゃんとそう言うんだよ」

珊瑚はもう我慢出来そうもなかった。
神楽や、こんな半妖の前で乱れて達してしまうような恥ずかしい姿はさらしたくなか
ったが、もはやそんなことは言っていられなくなるまで追いつめられた。

「あ、ああっ……ああああっ」

珊瑚はひときわ大きな喘ぎを上げ、足の指を思い切りかがませるようにして激しく
絶頂を極めた。
その瞬間、膣の襞はきつきつの姦猩児の逸物を締め上げ、射精を促した。

「おおうっ」

姦猩児も一声叫び、身を震わせて放出した。

「うああああっ」

珊瑚はまた大きく痙攣した。
姦猩児の射精は激しく、ものすごい勢いで子宮口に噴きつけられて痛みすら感じる
ほどだった。
後から後から注ぎ込まれる熱いものに、珊瑚はわななき戸惑った。

「あ……あ…これ……なに……あ、熱い…」

あははは、と神楽が甲高い声で嗤った。

「そうか、あんたは初めて男に犯られるんだったね。じゃあ、わからないはずさ」
「……」
「今あんたのオマンコに入れられたのは、男の精さ」
「…精……」
「そう、子種だよ。あんた、子壷に姦猩児の精をたっぷり注いでもらったのさ」
「い……いやああああっ!」

絶望的な事実に珊瑚は絶叫し、足下を失って奈落の底に落ちるように気を失った。

──────────────────

 珊瑚は陰部をいじくられる感覚で気を取り戻した。姦猩児がしつこく珊瑚の身体を
味わっているのだ。
珊瑚が目を覚ますと、神楽は嘲笑った。

「どうだったい、初めての男は」
「……」

屈辱で血が出るほどきつく唇を噛む珊瑚を、さらに追い込むように神楽は言葉を続
ける。

「最初の男がよりによって半妖。なのにあんたは感じまくって気をやったんだよ。
おまけにたっぷりと精を出されてさ。もしかして孕んだかも知れないねぇ」
「……く…」

珊瑚は神楽を視線で射殺すような目つきで睨んだが、確かに神楽の言う通りかも知れ
ないのだ。
感じてしまったことはともかく、膣に射精されてしまったのだ。
一回で孕む女もいるし、だいいちこれ一回でこの猩が終わるわけもないだろう。

珊瑚は逃げようと意識するものの、身体が言うことを聞かない。
激しい責めで腰が痺れきってしまっているのだ。

そして、いまだに姦猩児は珊瑚の肢体をいじくりまわしている。
腿や脇腹を撫で、乳や尻をを揉み、膣を指でほじくる。
そうこうしているうちに、珊瑚の身体もまた高ぶってきてしまう。
いったばかりの身体が冷え切らぬうちに再度責められると、消えかかった快楽の火が
すぐに燃え上がり出す。

珊瑚が身体を悶えさせ、口から控えめな喘ぎ声が洩れてくると、姦猩児は再び珊瑚に
のしかかる。

「いや…もう、いや……」

珊瑚の腕は、姦猩児の毛むくじゃらの胸を押し返そうとするものの、そんなものは
大した抵抗にはならなかった。
珊瑚の股を割り、またしても巨根を割れ目に埋め込んできた。

「ああっ……う、うむ……」

めりめりと引き裂かれるような感覚はさっきと同じだが、痛みはずっと薄れていた。
じっとりと溢れた蜜が挿入を助けている。
姦猩児は肉棒で珊瑚の子壷をひと突きすると、珊瑚はそれだけでいってしまいそうに
なる。

「あううっ」

のしかかる姦猩児を必死に押しのけようと細い腕を伸ばす珊瑚だが、その腕が感じる
のは、自分を犯す猩の腕や胸板のたくましい筋肉だ。
こんな身体で襲われては抗いようもないのだ…と、珊瑚は思い始めていた。

姦猩児は遠慮なく思い切り突いてくる。
そのたびに揺すられる全身は火がついたように熱くなっていた。

「ああ……ああ…あむぅ……」
「い、いいだか?」
「あ……ああうう……」
「気持ち、いいだか?」

姦猩児は喘ぐ珊瑚を見下ろし、話しかけた。
珊瑚の肉欲が、その問いに思わずうなずいてしまいそうになる。
身体の深いところで覚えた快楽が、そこを刺激されるたびに甦り、腰から全身へ広が
っていくようだった。
その、ずきんずきんと疼く快感に、珊瑚は忘我になりつつある。

「あ、あ……あ、あ、あ……あう……あ、い……いい…」
「いい?」
「あ、ち、違……違う…あうっ」

珊瑚は性の歓喜に打ち震え、しなやかな裸身を思い切りうねらせた。
抗っていたはずの両手は布団に落ち、それを掴んで責め来る快感に耐えている。

姦猩児は腰だけを使い、珊瑚の腰に打ち付ける。
そして手はなだらかな鎖骨の線をなぞったり、鋭敏な首筋を撫でたりした。
あるいは両手で両の乳房を鷲掴み、揉み込んだ。ぴんと立った乳首を指で愛撫したり、
乳輪に舌を這わせると、珊瑚は眉間に皺を寄せて喘ぐのだった。

珊瑚の官能は、姦猩児の荒っぽく優しい性交に馴染みつつあった。
太い男根をくわえ込む媚肉はじくじくと愛液を溢れさせ、全身は薄桃色に染まって
姦猩児の責めに反応していた。
ずんずんずんと子壷をつつかれると、珊瑚は感極まってくる。

「あああっ…あ、もう……もうっ」
「もういくだか?」
「いやあ…」

珊瑚は顔をぶるぶる振って快楽を逃がそうとする。
一方、姦猩児の責めは緩まない。
いったいこいつの腰はどうなっているのかと思うばかりに攻撃してきた。
子宮口に亀頭部を擦りつけられ、さらに進もうと突き込まれると、珊瑚は一気に官能
を爆発させた。

「あっ、ああぐっ」

腹の底から絞り出すような呻き声を上げ、珊瑚は二度目の絶頂に達した。

姦猩児も、珊瑚のきつい締め付けに耐えきれず精を放った。
その熱い子種を子宮に浴びた珊瑚は、続けざまに三度目の気をやった。

震えるような快感に、珊瑚の裸身はびくびくと痙攣している。
身悶え、呻く珊瑚の姿態に誘われ、姦猩児はまたしても欲情する。
すぐさま勃起した男根を見て、さすがに神楽も呆れたが、そもそも人間とは身体も
性欲も比較にならないのだ。

「あんた、まだ犯る気かい。いい加減にしときなよ、ぶっ壊しちまっちゃあ元も子
も……」
「……」

一端、珊瑚への責めの手を休め、姦猩児はさも迷惑そうに神楽を見た。

「あ、あんだにゃあ感謝してる。こんないい女をくれだからな。だども…」
「…気が散るってかい。まあいい。でも、ほどほどにしとくんだよ、おまえが思い
切り嬲ったんじゃ、どんな女だって狂っちまう」
「わ、わがっでる。大事にする。お、おらの嫁っ子だ……」
「そうだったねぇ」

神楽はまた嗤うと一言いった。

「また明日来るよ。それまで好きにするがいいさ」

そう言うと、妖女は部屋を出た。

──────────────────

 珊瑚は股間に強烈な刺激を感じてハッと気がついた。
姦猩児が腹這いになって珊瑚の股間に頭を突っ込み、肉蕾を思い切り吸っていた
のだ。

「ああっ…いやあっ……」

珊瑚はしなやかな脚で姦猩児を蹴飛ばそうとしたが、筋肉の塊のような腕が腿を押
さえて離さない。
ならば、と、手で姦猩児を殴り叩いて引き離そうとするものの、例によって物理的
衝撃はほとんどが吸収されてしまい、まるで効果はなかった。

珊瑚の股間を責める半妖の吸引する力は凄まじく、吸われる陰核や媚肉の襞が吸い
千切られてしまいそうだった。

「うっ…やめて…痛いわっ……」
「…い、痛いだか…」
「……」

返事をするとは思わなかったので、珊瑚は少々意外な顔で姦猩児を見た。
その猩は、ちらりと珊瑚を見ただけで、また行為に没頭する。

「あ……ああっ…」

姦猩児は吸う力を弱め、今度は厚い舌で舐め上げることを中心に責めることにした。
熱くぬめった大きな舌で、菊座から秘裂、割れ目の襞、そしてその頂上にある肉豆
まで一気に舐め上げると、珊瑚のそこはあっというまに充血し、カッと熱くなって
くるのがわかる。

「ああ、いや……そんなことされたら……ああ……」

まださっきの絶頂の名残で、全身に気だるい火照りが残っている身体だ。
時を置かずして責められれば、またすぐに燃え上がってしまうのである。

「あう……あう……あむむ……」

性感帯が集中している箇所を熱く激しく吸われ舐められるのだからたまらない。
子宮から盛り上がってくる疼きが膣口で花蜜という形で溢れ出てくる。
それをまた姦猩児に吸い込まれ、飲まれた。

珊瑚は、姦猩児から逃げようと叩いていた手を、今度は逆に離さないとでもいうより
姦猩児の頭を掴むことに使っていた。
珊瑚が快感を受け入れ始めたことに気を良くした姦猩児は、肉豆の皮を剥き、そこ
を舐めた。
ツーンとした疼痛にも似た快感が走り抜け、珊瑚の子宮を痺れさせる。

「ああう……だめ…ああ、どうにかなっちゃう……」
「い、いぎだくなったら、いっていいだ……」
「いや……そんな…」

姦猩児の舌は、割れ目の中心に入り込み、左右に動いて両方の肉襞を思うさまいた
ぶった。
そのたび、珊瑚は顔を真っ赤にして振りたくる。
両手で姦猩児の頭をしっかり抱えていた。
姦猩児は、鼻の頭で陰核を嬲り、舌の先を尖らせて珊瑚の膣に深く挿入した。

「ああっ……くああああっ」

珊瑚は、頭がもげるのではないかというくらい激しく振って、大きく喘いだ。

そして姦猩児が膣内で舌をぐりぐりを回し、抉ると、とうとう感極まった。

「あっ……ううんっ…あ、もう……もう!」

姦猩児は、陰部に突っ込んだ舌がキュッと締め付けられたことで、珊瑚が気をやっ
たことを知った。

頂点に達した甘い余韻に浸っている珊瑚を見て、姦猩児はまた珊瑚を犯そうと思っ
たが、神楽に聞いたことをふと思い出した。
この娘、菊門もかなりのものだということらしい。
姦猩児は、半ば気を失っている珊瑚の脚をつかみ、ぐるりとうつぶせにひっくり
返した。
そして、ぷるんとした尻たぶをつかむと左右に割り裂いた。

「ああ……」

珊瑚は軽く呻いたが、身体に力が入らない。
姦猩児はくんくんと匂いを嗅ぐと、舌を伸ばして肛門をべろりと舐めた。

「あう!」

恥ずかしいところを舐められた感触で、珊瑚の身体に活が入った。
この猿まで、お尻に恥ずかしい責めを加えようというのか。
珊瑚は心の奥に、その責めを期待する暗い炎がちらつくのを感じたが、顔を振って
振り払った。

「い、いやよっ……ああ、だめ、そこだけは……」

珊瑚の声が真に迫り、本気で嫌がっているようだったので姦猩児は顔を上げた。

「そんなにいやだか、尻は…」

まさか止めてくれるとは思わなかったが、予想外に姦猩児の動きが止まったので、
珊瑚は必死に頼み込んだ。

「い、いやなの……いやなのよ、そこだけは…」
「……」
「ほんとにいやなの……ほ、他なら何でも……」

言ってしまってから、しまったと思った。
よりによって「何でもする」は、ないだろう。
案の定、姦猩児は食いついてきた。

「本当だな? 本当に何でもするだな?」

今さら断れない。
断って、おぞましい肛門責めをされるよりはましだ。
どの道、こいつに犯されることには変わりがないのだ。

「わ、わかった……そのかわり、その…お、お尻だけは…」
「いいだ」

そう言うと姦猩児は珊瑚の右脚を抱え、横抱きにして犯し始めた。

──────────────────

 その日は結局、都合六度に渡って姦猩児に凌辱された。
珊瑚は何度気をやったのか、自分でもわからなかった。

最後の方はよく憶えていないのだが、それほどの嫌悪感もなく姦猩児に身を任せ、
喘ぎ、悶えていたような気がする。

今朝も、起き抜けをいきなり犯されている。

「んあああ……き、きつい……」

白い裸身をくねくねとうねらせ、珊瑚は姦猩児の責めをこなそうとしている。
顔をのけぞらせ、可憐な唇からは呻き声と喘ぎ声がこぼれる。
頭の中は、膣に乱入している巨大な肉棒で占められている。
毛だらけで、あんなに大きなものをに柔肉を割られていると思うと、苦痛と屈辱が
増してくる。

「きづいごとはねぇべ。もう何度もおめぇのオマンコに入っでるだ」
「で、でも……こんな、おおきい……うむっ…苦しい…」

まさに息も出来ないほどの圧迫感なのだ。
太い陰茎を奥に奥にと押し込まれるたびに、珊瑚はうんっ、うんっとさも苦しげな
呻き声を上げた。
埋め込まれるもののきつさに苦悶を表情で喘ぐ珊瑚に、姦猩児の情欲はますます
高まる。

「も、もう、ちょっとだ」

そう言って姦猩児は、ぐいと腰を送る。
先っぽが子宮口に当たると、珊瑚はがくんと大きくのけぞる。

「うああっ……こ、こわれる…こわれちゃう……」
「まだだ」
「ひぅぅっ」

姦猩児が腰を押しつけ、とうとう根元まで沈め込むと、珊瑚の子宮は胃の方へ押し
やられるように突き上げられた。
珊瑚は上気した顔に小さな玉の汗を浮かべ、媚肉をいやというほど押し広げられた
ことを実感した。
本当に隙間なくぎっしりと押し込まれてしまった。
膣道には一部の隙もない有り様だ。
きつきつで窮屈な圧迫はあるのだが思ったほど痛みはない。
昨日から散々犯され、姦猩児の長大な肉棒に産後の身体が馴れてしまったのと、
豊富にあふれる淫蜜の効果だろう。
姦猩児はゆっくりと抜き差しを始めた。

「ああ、いや……う、動かさないで…ああ……うんっ……あむっ……ああ…」

挿入された野太い陰茎を動かされるごとに、珊瑚は堪えきれずに悲鳴にも似た呻き
を上げる。
肉がひきつれて破かれてしまうような錯覚さえ受けた。

姦猩児は徐々に出し入れの速度を上げた。
重々しい突き込みはそのままに、珊瑚に覆い被さると鎖骨に舌を這わせ、乳を揉ん
でやる。

「ああ、そんな……うんっ…ああう……あう……ああ……あ、あは……」

すらっとした珊瑚の肢体から汗が噴き出し、目はうつろになる。
珊瑚の媚肉はいつしか姦猩児に馴染み、その肉棒に絡みつき、貪欲に食い締めて
いる。

珊瑚は姦猩児の性技にすっかり溺れていた。
姦猩児は、珊瑚の顔が苦悶に呻くだけでなく、甘美な悦楽に悶える表情に代わり
つつあることを敏感に察していた。

「もうおらに馴れただか? いいんだべ?」
「ああ……」
「どんだ?」

腰から広がる何とも言えぬ心地よさが珊瑚の全身を満たしつつある。
逆らう気力も強がる気持ちも急速に薄れてしまった。

「……。…い、いい…。あう……ああ、いい……」

珊瑚の言葉に気を良くした姦猩児は、さらに挿送を強めた。
がくん、がくんと珊瑚の身体が大きく動くほどだ。

「あっ…あううっ……あ、いい……気持ちいい……あう…」

すっかり珊瑚が愛おしくなった姦猩児は、太い両手で乳房を包むように揉み、指で
乳首をはさむように転がした。
珊瑚はもっとも敏感な性感帯をまさぐられ、たちまち昇り詰めようとする。

「ああっ……だめっ、あ……あ、いいっ……あああ…」
「いっていいだぞ」
「い、いや……あうっ、いいっ……」

子壷の入り口を亀頭部で擦るように抉っていた姦猩児は、今度は思い切り突き上げて
子宮を押し上げた。
媚肉を深々と突き込まれ、子宮をぐりぐりと嬲られた珊瑚は、一気に燃え上がった。

「あ、もう……もう、きちゃう! …あ……ああ…」

珊瑚の脳裏に神楽の言葉が浮かぶ。

(…こういうのを、あの女は確かこう言ってた…)

「いく…あううっ……あ、い、いく……いくうっ…」

きゅ、きゅっと締まった珊瑚の膣の圧力を感じると、姦猩児は自分の腰を珊瑚の腰に
擦りつけるまで押し込み、最奥で射精した。

「うあああっ…いっく!」

どろどろとした濃厚の精液を膣いっぱいに流し込まれ、珊瑚は頭が痺れるような愉悦
を感じて首が折れるほどに顔をのけぞらせた。
そして、がっくりと脱力してしまった。

姦猩児はまだまだ満足できない。
珊瑚の膣に入り込んだ肉棒は未だに十分な硬度を保ったままだ。
姦猩児は珊瑚の腰を抱えると、そのままぐるっと裏返してしまった。
激しい快楽にびくびくと痙攣していた珊瑚は、その刺激でまたのけぞった。

「あぐぅっ」

媚肉に埋め込まれたまま反転させられたため、みっしりと膣に詰まっていた肉棒が
中を思い切り擦りつけた。
太い陰茎は、亀頭部を除いて剛毛に覆われているため、珊瑚の膣はごわごわした毛
だらけの太いもので襞を削り取られるかのようだった。

そのものすごい刺激で珊瑚はまたいってしまう。
それに気づいた姦猩児は、また反転させて元に戻した。
すると珊瑚はまた仰け反り、ぶるるっと身体を震わせて達してしまった。
姦猩児は軽々と珊瑚の腰を持ち上げ、くるりくるりと反転させることを繰り返した。

「ああっ」

ずるっ。
「あ、またあ!」

ぬるっ。
「ひっ、いく!」

ぬるっ。
「くはあっ!」

ずるっ。
「いっちゃう!」

そのたびに珊瑚は絶頂に達し、締まりのなくなった口から涎が飛び散った。

最後にもう一度反転させると、珊瑚はぶるっと大きく震え、ぐったりした。
姦猩児はかまわずその細腰を両手で掴むと、後背位で珊瑚を突き始めた。

「あうっ……いやあ……くんっ……ああっ…」

獣のような姿勢で犯されることに羞恥を感じたが、すぐに圧倒的な快感に押し流さ
れた。
ぐんっ、ぐんっと押し込まれると、その巨大な肉棒を意識せずにはいられない。
珊瑚はたまらず腰を揺すりたて、唇を噛んだ。

膣の奥からだらだらと淫靡な蜜があふれているのが自分でもわかる。
あさましい、恥ずかしいと思いながらも、その肉の疼きをどうすることもできない
珊瑚だった。
姦猩児は珊瑚の白い背にのしかかり、腰を押し当てて根元まで埋め込んだ。

「あぐぅっ…ふ、深いぃ……あ、こんな……ああうう…」

一段と大きく張った亀頭で子壷を抉られると、珊瑚は喘がずにはいられなかった。
神楽に責められた時の張り型とは全然違う。
太いだけでなく、なにより熱い。
そして、こんなに硬いのに弾力があるから、思ったほど圧迫感がないのだ。

姦猩児は背筋を舐め上げ、女の色香があふれているうなじを舌で愛撫する。
両手で豊かな胸乳を揉み絞り、なだらかな腹を撫で、陰核をいびってやる。
全身のあちこちから襲い来る快感の嵐と、膣に埋め込まれた肉棒の威力に、これで
征服されたいという思いが珊瑚の中に芽生えつつあった。

姦猩児は珊瑚の腰に手を回し、ずしん、ずしんと音がするほどに突き回し、責め
上げた。

「うむっ…うんっ…ああっ…あくっ…ああっ…ああっ…」

奥を突かれるたびに珊瑚は鼻にかかったような甘い喘ぎ声を絞り出す。
たくましい姦猩児の腕に抱えられている腰に甘美な愉悦が広がると、珊瑚は姦猩児の
責めに呼吸を合わせるかのように腰をうごめかした。

「あうっ! …ああっ……ああ、いいっ……気持ち…気持ちいい……ああう……
いいっ」

亀頭部で子宮口を擦られると、そこが灼けただれてしまいそうな快感で頭が痺れた。

深々と抉られると、珊瑚は姦猩児が突くと合わせて腰を後ろに突き出し、より深い
挿入を求めた。
太いもので刺し貫かれる悦楽に、珊瑚は腰をよじって悶え、泣くような喘ぎ声を
出し続けた。
責める姦猩児も人間ではないが、責められて感じまくる珊瑚もまるで牝のよう
った。

「ああ、もう……また、またなの……ああっ」
「い、いくだか?」

珊瑚は首が折れそうなくらいにがくがくとうなずく。

珊瑚のしなやかな手は布団を思い切り鷲掴み、足の指も反り返っている。
姦猩児は驚くべき体力で、珊瑚をなおも突き上げ、媚肉を荒々しく抉り続けた。

「ああ、そんな……深い、そんな奥までっ……ああ、だめ…あ、いいっ…」

珊瑚の身体がぶるっ、ぶるるっと痙攣を始め、膣が肉茎を締め付ける圧力を増して
くると、姦猩児の腰使いはいっそう激しいものとなった。

「ああうっ…あ、だめ……すご……すごいぃ……い、いく…もう、いっちゃうう
……」

珊瑚は柔らかい身体をくねらせ、その時が迫っていることを告げた。
姦猩児の亀頭部がぶわりと膨らんだのを膣の奥で感じると、射精される恐怖が甦り、
我に返る。

「だ、だめっ! な、中に出しちゃだめよ……ああ、お願い、外に……」
「だ、だめだぁ。おら、中じゃねぇと…」
「そんな…だめなの、中は……ああっ……子が…出来ちゃうわ……ああっ」
「中じゃねぇといがさねど」
「…え?」

姦猩児の動きがぴたりと止まる。
珊瑚は大きく動揺した。
いま、まさに絶頂を極めようとしていたのに、寸止めされる喪失感。

すると、また姦猩児は激しい動きを見せ、珊瑚を追い込んだ。

「うああっ……あ、いく……いきそう…」

また姦猩児が腰を止めた。

「そんな……」

珊瑚は、ぞくっとするほど切ない表情を見せた。

「いぎたきゃ、中に出す」
「……」

珊瑚が答えられないと、姦猩児はずんずんと奥まで突き込み始めた。
珊瑚はその猛烈かつ巧妙な責めに発狂しそうになる。

「うああっ……お、お願い、最後まで……ああ、もうこのままっ」
「なら、いいだな?」
「ああ……」
「……」

珊瑚はとうとう折れ、かくんとうなずいた。

「ああ……い、いいわ……な、中でも……だ、だから……」
「よし」

姦猩児は今度こそいかせるべく、腰を掴んで思い切り叩き込んだ。

「ああ、すごっ……深い、すごいぃ……あ、もういく…いくう…」
「だ、出すだぞ」

珊瑚はがくがくうなずく。

「い、いい…中に、中に出していいっ……ああ、もういっちゃう、いくぅっ!」

珊瑚は背骨がどうにかなるのではないかというくらい反り返って、激しく気をやった。
きゅうっと締まる膣に耐えきれず、姦猩児も呻いて射精した。

「ああっ、いっくぅ!」

特濃の精液を大量に吐き出され、熱い白濁液に子宮を灼かれる感覚に、珊瑚は続け
ざまにいった。
姦猩児の放出する精は、何度出しても一向に量も減らず、濃度も温度も下がらなか
った。
びくびくと射精するたびに、珊瑚はまるい尻をぶるぶると震わせて達し続けていた。




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