姦猩児に凌辱され続けて三日目。
珊瑚は自分の気持ちの変化に気づいていた。
姦猩児のような化け物に、いいように玩具にされ汚されることは、それ以上の屈辱
はないほどなのだが、どうもそれだけではなくなってきている。

「ああっ……あう、いいっ……あ、もっと……もっと深くぅ…」

珊瑚は、右脚を抱えられ横抱きの状態で犯されていた。
姦猩児は、大きな手で陶磁器のようなすべすべした腿を抱え、片手で尻たぶを揉ん
だり、乳房や乳首を可愛がる。
口では、まるで風呂上がりのような清らかな足の裏や指を舐めて、珊瑚を悩乱させて
いる。
「もっと深く」と言われ、姦猩児はめいっぱい腰を押しつけて珊瑚の子宮を突き破り
そうなくらいに奥深くまでぶちこんだ。

「あはぁっ! すご…すごいぃ……あ、あ、もう……もうっ」
「また、いくだか?」
「ああ、来るっ……また来ちゃうぅ……」

姦猩児は、度重なる快楽に息苦しいほどの媚態を示す珊瑚を仕上げるべく、がす
がすと激しく腰を使った。

「あああっ……あ、いく、いくう……もっ、あ、いっちゃう!」

珊瑚はぶるるっと大きく痙攣し、姦猩児の長大な肉刀を収めている肉鞘をきゅうっ
と締め上げた。
その甘美で強力な締め付けに耐えられず、姦猩児も獣のような咆吼を上げて獣欲を
解き放った。

「ああっ! …いく!」

どっぷりと大量の精子を子宮に浴びせられ、珊瑚は意識が真っ白になるほどの絶頂
に到達した。
姦猩児は、ひとつため息をつくと、ようやく珊瑚から離れた。

猩の半妖は部屋の隅の水桶に行き、柄杓で水を飲んだ。
五杯六杯と柄杓を空ける姦猩児をぼんやりした目で見ていた珊瑚は、自分もひどく
喉が乾いていることに気づいた。
それも当然で、今朝も続けざまに三度も休みなく犯されたのだ。

その様子を見て姦猩児は柄杓に水を汲んできた。
ぐったりしている珊瑚の半身を自分の脚にもたれさせ、水を飲ませてやる。
珊瑚は白い喉を数度動かし、柄杓の水を飲み干した。

「もっとか?」

珊瑚は軽く首を振った。
そして、柄杓を戻しに行こうとする半妖に声をかけた。

「あ、あの……」
「ん?」
「……ありがと…」
「……」

言ってしまってから少し後悔した。
自分を凌辱しまくっている相手に礼を言うとは何事だ。

そう思うのだが、また一方で、この半妖は自分のことをとても大事にしてくれて
いるのもわかるのだ。
神楽のように、虐め、責め苛むのが目的というよりも、珊瑚の身体を、珊瑚を愛
しているかのような愛撫なのである。

何より、珊瑚が嫌がる責めはしないでくれている。
珊瑚がもっとも嫌うのは肛門を責められることだが、それを断ると姦猩児は意外な
ほどあっさりと聞いてくれた。

鞭で叩いたり、縄で縛ったりというのも拒否すると、やはりそれもしないでくれた。
膣内射精に関してだけは、姦猩児の本能的な問題もあるらしく、どうしても中出し
したいということだった。

後は、食事にしろ睡眠にしろ、珊瑚の好きなようにしてくれた。
そうまでされると、珊瑚の方も「姦猩児憎し」という単純な感情だけでは済まなく
なってきていた。
少なくとも、あの神楽に責め抜かれるよりはずっとましな気すらしてくる。
もっとも、それでも一日の大半は性交に費やされ、くたくたになるまで翻弄される
というのは変わらないのだが。

小休止が終わると、またしても性交だ。
今度はまた後背位である。
珊瑚はこの姿勢が厭なのだが、姦猩児がもっとも好きなのがこれらしく、どうにも
ならない。

厭ではあるが、この体位はより深くまで届かされる。
子宮を押し上げられるほどに突かれ始めると、珊瑚はたちまち肉欲の虜になって
しまう。

「うんっ…うんっ…ううんっ…あ、いい…気持ちいいっ…あ、ああっ…あうっ…」

姦猩児に貫かれるたびに、とろけるような快感が突き抜け、喘ぎ声を抑えることが
出来ない。
珊瑚の甘い呻きがひっきりなしに流れている時、ふいに襖が開いた。

「おやおや、今日も休みなしにやってるのかい。好きだねぇ、あんたらも」

神楽だった。

「汗びっしょりで、あそこもぐちょぐちょじゃないか。そんなにいいのかい」
「う、うるさいっ…み、見るなっ……ああっ…あううっ」

神楽が入ってきても、姦猩児はちらりと視線をやっただけで珊瑚を犯し続けた。
ずんずんと突き上げられ、ゆさゆさ揺れる乳房を鷲掴みにされると、ぐぐっと快感
が高まってしまう。

「うああっ……いや、いや……こ、こんな…」

この女が見ている前で、女の恥を晒したくない。
だが、そうは思っても珊瑚の若い肉体がそれを許してはくれなかった。

「あんっ…あむっ…うんっ…うんっ…あ、い……いいっ…」

姦猩児のでかい逸物が、珊瑚の膣からずるっずるっと出入りしている様を見て、
神楽は嘲るようにに言う。

「それにしても、そんなでかいのがよく入るねぇ、あんたのオマンコは。この三日
ですっかり姦猩児のチンポが馴染んちまったねぇ」

「く…うるさ、ああっ……」

姦猩児の攻勢に珊瑚はいよいよ追い詰められ、腰をぷるぷる痙攣させ始めた。

「おや、いくのかい」
「いやあ……」

姦猩児が珊瑚の腰を掴み、ぐりぐりと回転させると、深いところまで侵入した陰茎
が珊瑚の膣内粘膜をいやというほど擦りつけた。
襞をこそぎとられるような刺激に、珊瑚は一気に燃え上がる。

「うあああっ…だめ、あ、だめっ……くっ…あ、いく…また、いっちゃう……
うむっ、いくう!」

背筋を思い切り反らせ、顔を天を仰いで珊瑚は激しく気をやった。
きつい締め上げを受け、姦猩児も思い切り精を放った。
射精され、連続して気をやった珊瑚は、そのままうつぶせに倒れた。

神楽は、ぐったりした珊瑚に近づき、かがみ込んで尻を撫でる。

「相変わらずぷりぷりしたいい尻だねぇ。姦猩児、おまえ尻も責めてるんだろ?」
「……」

姦猩児は顔を振って答えた。
神楽はすっと立ち上がって猩を見る。

「…なぜだい。ちゃんと尻も覚えさせろと言ったろう」
「……」

答えぬ姦猩児に、神楽は珊瑚を見ながら言った。

「この娘はね、男ふたりを…いや、三人をいっぺんに相手できるように仕上げる
つもりなんだ。尻も犯してやらにゃ話にならないだろう」
「だども…」
「ん?」
「だども、珊瑚が、それはいやだ、と…」

神楽は呆れた目で姦猩児を見た。

「何を言ってるんだい。こいつの意志なんかどうでもいいんだよ。おまえの好きな
ように…いや、あたしに言われたように仕込めばいいんだよ」
「…いやだ」
「……」

神楽は冷酷な目つきで姦猩児を見据えると、氷点下の声で言った。

「…そうかい。なら、あたしがやるさ」
「……」

姦猩児は珊瑚をかばうように神楽の前に立ちふさがった。

「……。なんのつもりだい」

神楽と姦猩児が対峙している。
思わぬ展開に、珊瑚は呆気にとられている。

「…珊瑚は嫌がってる。あんたの好き勝手にはさせねぇ」
「あんた…」

珊瑚の心が少し動いた。
やはり姦猩児は完全な妖怪ではない。
まだ心のどこかに人間らしい感情が残っているのだ。
奈落の劣性複製である神楽とは違う。
うまく行けば、彼を味方に引き込んでこの場を逃れられるかも知れない。

「逆らうつもりかい」
「逆らいはしねぇ。ただ、珊瑚のことはおらに任せて欲しい」
「それを「逆らう」ってんだよ!」

神楽の気が、怒りでカッと燃え上がった。

「……のきな」
「……」

命令を無言で拒否する姦猩児に対し、神楽は懐から扇子を取り出した。
神楽が臨戦態勢に入ったのに気づいた珊瑚は、とっさに叫ぶ。

「逃げて!」

それでも姦猩児は動かず、珊瑚を後ろに押しやった。
神楽は鋭く一声叫んだ。

「風刃の舞!」

扇子を打ち振ると、びゅっと旋風が巻き起こり姦猩児を襲った。

風刃の舞とは、神楽の起こす猛烈な風速の風で真空状態を発生させ、その領域に
触れたものを鋭く切り裂く妖術である。
つまり人工的に起こした鎌鼬現象なのである。
理論的には可能だが、それを発生させるには強力な風力と風量を必要とし、なお
かつ自在に操るなどというのは、この時代ではまず不可能だ。
それを可能にする術を持っている神楽は「風使い」の名に恥じない。

猩の半妖は、逃げる間もなく右肩から左腰、左肩から右腰へと、二筋の大きな斬り
傷を受けた。
致命傷だった。
あらゆる物理的な攻撃を吸収する姦猩児も、気体の刃には如何ともし難かったの
である。

「ぐおぉぉっ」
「か、姦猩児!」

どぉっと倒れ込む姦猩児に珊瑚が駆け寄る。
斬られた傷は大きく裂かれていたが、思ったより出血は少ない。
これも鎌鼬の特徴だ。

が、いかにも傷口が大きく、とても助かりそうになかった。
姦猩児は、苦しい息の下、珊瑚へ必死に震える腕を伸ばした。

その時、もう一度神楽の扇子が舞い、風が起こると、音もなく姦猩児の首を切り
飛ばしていた。

「姦猩児……」

もはやぴくりとも動かなくなった半妖の手を握り、珊瑚は小さく震えた。
そのさまを見て、神楽は「ふん」と鼻で嗤った。

「なんだい、その猿にたっぷりと抱かれて情が移ったのかい。そのぶっといチンポ
がよっぽど良かった…」
「黙れ!」
「……」

神楽に全部言わせず、珊瑚は怒鳴った。
神楽を見る顔には涙が伝っている。

「きさま……姦猩児は仲間だったんじゃなかったのかい!」
「仲間?」

あはは、と神楽はおかしそうに嗤った。

「あたしにそんなもんはいないさ。そいつはただ、あたしの誘いに乗っただけの
馬鹿な半妖なだけだよ」
「……」
「だから用が済めばお払い箱さ。早いか遅いかの違いだけだよ」
「きさまっ」

神楽は突進してくる珊瑚を軽く避け、ひょいと扇子を煽った。
鎌鼬を起こすほどでなかったが、それでも強風が珊瑚を襲い、足下を凪ぎ払った。

「あっ」

どたっと転げた珊瑚を、さらに蹴飛ばすと神楽はその少女を見下ろして言った。

「やっぱり半妖なんぞ中途半端なだけだね。次は本物を連れてきてやるよ」
「……本物?」

ふふふ、と笑うと妖女は部屋を後にした。

──────────────────────

 姦猩児が死んだ日は、それ以降神楽は訪れなかった。
もちろん珊瑚は脱出を図ったが、案の定、結界が張り巡らされており、逃げようが
なかった。
戦闘服があればまだ何とかなったかも知れないが、初日にぼろぼろにされてしまった。

(こんな時、法師さまがていくれたら…)

弥勒なら、この手の結界を破ることはお手の物だろう。
逃げられずとも、護符を貼って逆に神楽の侵入を防ぐことも出来よう。
そして犬夜叉が、かごめがいてくれたら、どんな困難でも突破出来そうな気がする。

そう思うと、なんとしても生き残り、みんなの元に戻りたいという希望と気力が
湧いてくるのだった。

【おまえ、いつも素っ裸なのか】
「なにっ?」

声が聞こえた気がして、珊瑚は振り返った。
蛇だ。
蛇が蜷局を巻いていた。
それにしても気配がまったくなかった。

「いつのまに…」
【蛇というものは音もなく忍び寄り、襲いかかるものだ】
「……」

よく観察すると、蛇は細長い舌をちょろちょろ出していて喋っている風ではない。
珊瑚が不思議に思っていると、また声がした。

【わしは口で喋っているのではない。おまえの頭に直接話しかけているのだ】
「おまえ、何者だ?」
【妖怪さ。半妖なんぞではないぞ。蛇靡という】
「……。何の用だ」
【用があるのはおまえの身体さ】
「きさま……神楽の…」
【そうだ。おまえの身体から存分に養分を摂っていい、というのでな】
「養分?」
【説明はあとだ。いずれおまえ自身の身体で知ることになる】

蛇靡は人間の気を吸い取ってそれを養分とする。

すべからく妖怪の滋養摂取は二種類あって、人間を含めた他の動物と同じように
動植物を食べて栄養を摂るものと、蛇靡のように物理的でないエネルギーを吸収
するものに別れる。

「気」を摂取する場合、なるべく純度が高く発生量が多くないと十分な養分になら
ない。
こと生物に於いては、性交の時に発するエネルギーほど、純度、濃度、量ともに
豊富なものはない。
特に人間の場合、他の生物と異なり、生殖活動以外で性交を行なうことに加え、
性交にかける時間も他動物とは比較にならないほど長く濃密だ。
故に、人間を襲って凌辱し、その際に発生する気を餌とする妖怪は少なくないの
である。

しかし、無理強いして暴行しても苦痛を感じるだけなのであまり意味はない。
つまり襲った相手を悦ばせ、性の虜にして、絶頂の瞬間の「気」をいただくわけだ。
そこでこの手の妖怪は性技に長けたものが多い。

もちろん蛇靡もその一種であり、もっとも高度なそれを持っている妖怪である。
そして蛇靡は、女の絶頂時に発する気だけでなく、淫液、つまり膣から分泌する
愛液も養分としている。

 するすると音もなく蛇靡が這ってくる。
珊瑚は瞬間、ぱっと後ろへ跳んで蛇靡の急襲を避けた。
が、蛇靡はまるで引力を無視しているかのような動きで空中をはね回り、あっと
いうまに珊瑚の足首に己の身体を巻き付けた。

「きゃあ!」

右脚を取られた珊瑚は、どたっと尻から落ちた。
ぬるっとした気色悪い蛇が皮膚に触れると背中に悪寒が走った。
蛇の好きな女はいない。

「くっ……さ、触るな、気持ち悪い!」
【くくく、その感触が今にたまらなくなるのだ】

蛇靡は、ぬるるっと珊瑚の足首からふくらはぎ、太腿に巻き付いていく。
そのおぞましさに、珊瑚は手づかみで蛇靡を剥ぎ取ろうとするものの、ぬるぬる
していて一向につかめないのだ。

あっという間に珊瑚は腰まで蛇妖怪に巻かれてしまう。
腰骨の上に巻き付き、尾の方は両の腿の付け根に回っていた。
そして、その先を腰に巻き付いた自分の身体に引っ掛けた。

「くっ、いや! やめろ、この……」

珊瑚は履き物を脱ぐように蛇靡を払おうとしたが、滑ってつかめない。
その手を見て気づいたが、蛇靡の全身には何やらぬるぬるとした粘液がついている。
ついているというよりは、その鱗から分泌しているようだ。

珊瑚の抵抗などものともせず、蛇靡は彼女の股間に巻き付いた。
傍目には褌を巻いているように見えた。

「あっ、ああっ」

珊瑚はずきんとした感覚を感じ、のどを反らせた。
股の下で蛇靡が股間を擦りつけるように動いたのだ。
女の割れ目に菊座、肉芽の三カ所をいっぺんに擦り上げられてはたまらない。

蛇靡は飽きることなく念入りに珊瑚の股間を責めた。
ずるっ、ずるっと股間を擦る蛇を、珊瑚は何とかふりほどこうとするのだが、手が
滑ることに加え、身体の方がだんだんとその感触を快感として受け入れ始めてしま
っていた。
蛇靡の長い身体が、割れ目の中をまさぐるように滑り、菊門の襞を抉るように擦り、
陰核をつぶすように押しつける。
快楽の三重奏が珊瑚を悩乱に突き落とす。

「うあっ……く…くはっ……あ、や……やあっ……う、うんっ…」

珊瑚が技巧にとろけ始め、媚肉からじんわりと愛液を漏らし始めたのを知ると、
蛇靡は鎌首をもたげ、にんまりとした。

【くく……もう、このザマか。他愛もない】

蛇靡は、にゅうと身体を伸ばすと、さらに上半身も責める。
長い身体を使って、珊瑚の乳房をも巻き込んだのだ。

二寸ほどの直径だった蛇靡の身体が半寸ほどとなり、珊瑚の胸乳を渦巻き状に絞り
上げた。
乳房の根元から巻き付いて、乳首に向かって巻き上げている。
身体からは常に例の粘液がにじみ出ていて、珊瑚の乳房はとろとろに光っている。

蛇靡が身体を動かすと、珊瑚の乳房に巻いた胴体がずるっと外れた。
乳の麓から頂上へ揉み上げているようなものだ。
粘液でぬめって感じやすくなっている上に、外れる瞬間、乳首を弾いていった。

「あううっ」
【気に入ってくれたようだな、わしの乳揉みを】

蛇靡は珊瑚の乳房を責め抜いた。
そこが珊瑚のもっとも敏感な箇所のひとつだと本能的に悟ったのだろう。
ぬるぬるした身体で揉み上げられ、さらに細かい鱗で擦られる。
もちろんその間も、股間擦りは続いている。

それにしてもこの蛇の身体はどうなっているのか。
蜷局を巻いていた時は一丈ほどの全長に見えたのに、珊瑚の身体をいたぶる今は、
もう三丈ではきくまい。
蛇靡は己の身体を伸縮させたり、太さも自在に変えられるのだろう。

蛇靡の技巧に煽られ、身体の芯を刺激され続けれて珊瑚は官能の高ぶりに巻き込まれ
ていく。
蛇靡は細長い舌を使い、珊瑚の耳の穴や首筋、腋をねぶり上げた。

「う…うあああ……や、だめ……いやよ…あ、ああっ……あう……あああああ…」

すっかり蛇靡の手管に全身をさらしている珊瑚は、自分の意志とは裏腹に、まるで
求めるかのように腰をうねられせた。
ぬめぬめした乳房は苦しげに悶え始め、顔は上へ仰け反りっぱなしとなった。
最初は何とか歯を食いしばり、責めの結果を声に出すまいとしていた珊瑚だったが、
脆くも決意は崩れ去り、その口からは苦悶する呻きと快楽を訴える喘ぎとが交互に
噴出していた。

珊瑚の顔の正面で鎌首をもたげていた蛇靡は、喘ぐ珊瑚の咥内に突入した。

「!」

はっとした珊瑚は、思わず口を閉じようとしたが、蛇靡はのどもと近くまで侵入して
きていた。
珊瑚の咥内粘膜を、ぬめぬめした粘膜のような身体を使って蛇靡は責める。
ずりずりと唇から出入りを繰り返すその姿は、まるで口腔性交のようだった。
無論、珊瑚は初めてだから、驚いて歯を立てるのだが、これも滑ってしまう。
今度は意識して、思い切り噛み切ってやろうとしたが、蛇靡の体皮を守る粘液の
おかげで、文字通り歯が立たなかった。

「んむ…んむ……うう……んっ」

蛇靡は珊瑚の口の中で、うねくりのたくり回った。
口先の硬いところで奥まで突いたり、舌で歯の根元を舐め、珊瑚の舌を舐めねぶる。

その微妙な感触に、珊瑚はぶるるっと震えて悶えた。
こんなことで感じるなんておぞましいと思いながらも、股間や乳房だけてなく、
甘く激しく咥内まで蛇靡の愛撫に晒されてしまうと、白い裸身が桜色に染まって
しまう。
そして珊瑚の心も、屈辱感を追い出して身体と同じ薄桃色に染め上げられてしまう
のだった。

「ん……んぐ……んむう……」

とうとう珊瑚の舌が蛇靡の愛撫の応え、ちろちろと蛇の頭を舐め始めてきた。
口に溜まった唾液を、無理して苦しそうに飲み込んでいる。
美少女の舌で舐められる快感に打ち震えながら、蛇靡はカッと口を開け、ぴゅるる
っと体液を吐いた。

「んう!」

いきなり吐き出された液体に驚いた珊瑚だったが、蛇靡の変わらぬ責めに溺れ、
それを飲み込んでしまった。

「んぐ……んぐ……ん……んく……」

珊瑚が白い喉を上下させて、自分の体液を嚥下するのを蛇靡は直接見ている。
気道が蠢き、のどちんこが揺れるさまは、なんとも官能的だった。
蛇靡は続けて珊瑚の舌の付け根を舌で舐めた。

「んうううっ」

珊瑚は全身をがくがくっと痙攣させた。
口を責められて気をやったのだ。

【気の早いことだ。もういったのか】

蛇靡が悦びに震える身体を珊瑚の口から引き抜くと、その胴体は珊瑚の唾液にまみれ
ていた。
美少女は、口を閉じることを忘れたかのように半開きにして、口の端からはよだれと
蛇靡の粘液の混合液が垂れている。

蛇靡の愛撫に身を委ねている乳首と肉芽はすっかり充血しており、珊瑚が愉悦を感じ
ているのは明らかだった。
媚肉からは絶えず甘蜜を漏らし、蛇靡の胴体を濡らしている。
熱い吐息を吐き、絶頂に達した余韻に浸っている珊瑚だったが、蛇靡に乳首を転が
され、屹立した陰核を鱗でそっと撫でると、ぴくんと痙攣し、新たな蜜が溢れ出るの
だった。

【気持ちいいのだな、娘】
「いやあ……あ、あふ……くぅぅ……」

艶やかな美貌を快楽で歪ませ、口の端から垂れ落ちるよだれをすすり上げ、何度も
飲み込む。
身体が熱かった。
調子がおかしい。
珊瑚は知らなかったが、蛇靡が珊瑚の咥内に射出した液体は、人間にとっては媚薬
である。
これによって、蛇靡の餌食になった女はより快感が高まり、激しい気と分泌液を出す
ことになる。

これは珍しいことではなく、例えば蚊も同じだ。
蚊は人間に嘴を刺すと、血液を吸い上げる前に唾液を送り込む。
これは、凝血しやすい血液を、吸い上げる時に固まらせないようにするためのもの
だが、人間の身体は当然それを異物と判断する。
その拒絶反応が痒みとなって現れるのである。
蛇靡の体液もそれに近いもので、ただそれを飲まされた人間の身体にとっては媚薬
効果があるということなのだ。

蛇靡はすっと頭を下降させ、股間に向かった。
媚肉を取り巻いていた胴体は少しずれ、割れ目が顔を覗かせている。
そこ目がけて、蛇靡はそろそろと頭を埋没させていった。

「うあ! や、そんなの……あ、あ、入って……入ってくるっ」

蛇の頭が侵入していくと、それに押し出されるように愛液が零れる。
とろとろにとろけ、液まみれになるほどに潤っている珊瑚の媚肉は、まるで待ちかね
たかのように蛇靡の頭を受け入れていった。

「あああっ……いや、こんなぁ……あ、やあ……」

珊瑚の膣は、襞で蛇靡を優しく締め付けるように包み込んだ。

蛇靡は嬉々として奥へ奥へと入り込んで行く。
奥まで貫かれた珊瑚は、長くしなやかな脚を突っ張らせて、わき起こる快感と肉欲に
耐えた。
膣いっぱいに頬張らされた胴体で、身体が張り裂けんばかりの圧迫感が襲い来る。

「ん……んんっ……深、深いっ……や、だめっ…入ってこないで……」

二寸ほどの太さの胴体だが、蛇靡の身体から分泌される粘液と珊瑚自身が分泌する
淫蜜に助けられ、狭い膣道を突き進んでいく。
最奥まで進み、蛇靡の頭が子宮口にこつんと当たると、珊瑚はたまらず大きく喘いだ。

「ああっ…そこ!」

蛇靡は底に当たるといったん引き下がり、そしてまた奥を突っつく。
太い胴体で珊瑚の膣が傷まないよう、ゆっくりとした動きだ。

「あ、あむ……うん……あっ……あうっ……ああ…」

突き込みに合わせて珊瑚の口からは甘い艶声がまろびでる。
肉襞は蛇靡の身体を離すまいとしてしっかり締め付けている。
蛇靡の胴体がぎっしりと詰まった膣は、分泌される愛液と粘液でどうにかスムーズ
に動いていた。

珊瑚の締め付けが蛇靡にとっては心地よい。
さらなる嬌声と餌の愛液を導き出さんと、蛇靡の動きが大きく激しくなっていった。

蛇靡の太い胴体に珊瑚の媚肉が馴れてくると、突き入れるたびにとろりとした濃い
淫液が溢れてくる。
最初のさらっとした透明なそれでなく、白濁してとろみの強いものになっている。
珊瑚の快楽が深まった証であろう。
蛇靡に犯されることを拒否し、逃れようとしていた珊瑚の顔に、徐々にではあるが
官能の悦楽を感じさせる色が出始めていた。

【くく……いいんだろうが、小娘め。よければよいと言うがよいわ】
「く……だ、黙れぇ…だ、誰がきさまなんかの……ああっ…」

口では反発するものの、珊瑚の身体は心を裏切りつつある。
膣の肉襞は、まるで射精を促すかのように蛇靡の胴体を定期的にきゅっきゅっと締め
つつあった。
蛇靡の与える爛れるような愛撫に、その裸体は虜になってきている。
蛇靡はずんずんと珊瑚の子宮と突き上げる。

「ああ……んあっ……んああっ……ああう……あっ……ああっ…」

珊瑚の美貌がうっとりとしたものに変わり、腰は刺激に耐えられず、淫らに振り乱し
ている。
蛇靡は、目の前の子宮口が徐々に開きかけ、周囲からあふれんばかりに愛液がにじみ
出ているのを見て、珊瑚に言う。

【どうだ、娘。よければそう言うんだ】

女の口から恥ずかしい言葉を吐かせることにより、いっそう性感を高ぶらせるつもり
なのだ。
蛇靡は急に動きを止め、珊瑚の様子をうかがった。

「あ……」

珊瑚は虚ろな目で股間を見やる。もう少しで官能の絶頂に届きそうだったのに、途中
で置き去りにされた感じだ。
蛇の淫妖はにやりと嗤う。

【どうした。なんだその物欲しそうなツラは】
「……」
【欲しければそう言うんだな。でなければこのままだ】

そう言うと蛇靡は、一度だけずるっと出し入れした。粘液まみれの細かい鱗が媚肉と
膣内の襞を擦り上げる。

「んああっ」

珊瑚は思わずのけぞり、また官能の愉悦に浸ろうとしたが、動いたのはそれっきり
だった。
無意識に膣をひくひくと収縮させてしまう。押し寄せる愉悦の波に珊瑚の脳髄は灼き
切れてしまいそうになる。
堪えても堪えてもこみ上げてくる肉欲の疼きに耐えることは、もはや出来そうに
なかった。

「あ……」
【どうした】

一端、唇を噛んで耐えようとしたものの、そこまでで崩壊した。

「……お、お願い……」
【……】
「あ……し、して…」
【ほう、何をだ】
「……」

蛇靡は身を回転させ、抉るように膣の奥まで一気に行った。

「ああっ!」

もう珊瑚は自分で何を言っているのかわからなかった。

「あ、あ、もっと……もっとぉ…」
【だから何をだ】
「ああ……奥まで…硬いのを……」
【どこにだ?】
「さ、珊瑚の……お、おまんこ…」
【もっと言え】
「お…おまんこに……奥まで入れてっ」

叫ぶように珊瑚が言うと、ようやく蛇靡は本格的に動き出した。
珊瑚の方も、自分の吐いた淫らな言葉に昂奮したのか、膣が蛇靡の胴体を求めるかの
ように奥へ進める動きをした。
蛇靡もこれまでなかった激しい挿入で珊瑚を懊悩させた。

「ああ、そんなっ……あ、激し……あ、あうう、深いっ……」

乳首も肉豆も破裂せんばかりに勃起し乳輪も盛り上がっている。
突き込まれる蛇靡の胴体を締め付け、からみつき、刺し貫かれるたびにぴゅっぴゅっ
と淫液を噴き出した。
そしてぷるぷると痙攣し、出るはずのない精液を求める動きを示した。
蛇靡は身体を渦巻き状に回転させ、珊瑚の膣に捻り込む。
新たな刺激で、珊瑚は舌をもつれさせ、顔を苦悶させ、肢体をうねらせた。

「あ、あっ……あううっ」
【言うんだ、さあ言え! 良いと言え!】
「ああ、いいっ……すごくいいっ」
【そんなにいいのか?】

珊瑚は首が折れそうなくらいにかくんとうなずき、再び吠えるように嬌声を上げる。

「き、気持ち…いいっ……あ、いいぃ……あ、あ、あ……くぅぅ……いいっ……」

そろそろかと思った蛇靡は、珊瑚をいかせようと仕上げに入った。
強く突き込み、尾の方で乳房をきつく締め上げ、揉み込む。
珊瑚はその尾をまるで抱きしめるように抱えていた。
珊瑚はひときわ大きな喘ぎを上げ、蛇靡の動きに合わせて腰をうごめかせた。

「あ、あ……あ、もう、だめっ……あ、くる! きちゃうっ」
【それそれ】
「ああうっ……あ、いきそう…も、もう、いきそうっ……あ、いく……いくう…」

奥まで潜り込んだ蛇靡が頭で子宮口を抉ってやると、珊瑚は頭が真っ白になるほどの
快感を味わい、一気に昇り詰めた。

「あああっ! い、いく……いっくうっ!」

珊瑚は絶頂に達し、きりきりと膣内の蛇靡を締め付けると、蛇靡の方も口から淫らな
溶液を珊瑚の子宮に吐きつけた。

「うああっ……またいくう!」

珊瑚はその瞬間、おびただしい量の愛液を蛇靡に向かって噴き出した。
蛇靡は大きく口を開けてそれを吸飲した。

──────────────────────

 神楽は自室にいた。ふぅ、と紫煙を吐き出す唇は紅をさしたように真っ赤だ。
煙草の煙を目で追いながら考えているのは珊瑚のことだ。

蛇靡が珊瑚を嬲るさまを時々覗いているが、調教は予想以上に順調だ。
蛇靡の女を責める能力は伊達ではなく、あの気の強い珊瑚をあそこまで追い込んで
いるのはさすがだ。

(だけど)

ひとつ気になる点がある。
それは珊瑚の精神がまだ完全に屈服していないということだ。

身体の方は、神楽や蛇靡の投与する媚薬や性の技巧、何より珊瑚自身の性感の鋭さも
あって十分な成果を上げている。
あの少女の身体は性的にかなり脆くなっているはずだ。

だが、こちらに対する抵抗心はまだ失われてはいないようだ。
珊瑚の身体をいいように嬲り、性奴隷として飼い慣らすとでもいうのであれば、
適度な反抗心は新鮮味が薄れなくてかえって好都合だ。

しかし今回の目的は、珊瑚を神楽の性奴とするのはともかく、神楽の言うことに従って
くれなければ困るわけだ。
命令に従う報酬として、目も眩むような快楽を味わわせ、また深みに嵌めるというの
が理想なわけだ。

(となると、やっぱり一度、心を壊してやる方が万事都合がいいのかね)

つ、と神楽は立ち上がった。

──────────────────────

ひさしぶりの満足な食事をして、蛇靡はずるりと珊瑚の秘肉から姿を現した。
その時だけ珊瑚はぶるっと痙攣したが、あまりの快感に直撃されたその身体をぐったり
と床に投げ出した。

蛇靡はその様子を見て満足した。
若いに似合わず性感の鋭い娘だ。
淫蜜の味も抜群だ。
神楽のやつも、いい餌を寄こしたもんだ…。

神楽で思い出した。

【そうか、肛門も責めろと言っていたっけな…。この分じゃ、尻汁の味もさぞや…】

蛇の化け物はのどの奥で「くくく」と嗤うと、細い舌をちょろちょろと出した。
肛門からの淫液、つまり腸液も蛇靡の好物である。

板敷きの床の上で横向きに倒れ、荒く息を付いている珊瑚に、蛇靡はにょろにょろと
這って近づいていく。
蛇靡はごろりと珊瑚をうつぶせにした。
官能の頂点を極めた美少女はまだ力が入らずされるがままだ。

白く丸い尻が圧倒的な迫力で蛇靡に迫る。
その下では、蹂躙され尽くした媚肉が爛れ、残り汁と蛇靡が吐いた体液がとろりと
零れ出ていた。
蛇靡はそのまろい肉の谷間に潜む秘奥の孔を目指し、身体を這わせた。

茫然自失となるほどの快楽を無理矢理味わわされた珊瑚は、菊座に異様な感触を得て
気を取り戻した。
蛇靡が尖った口を押し当て、中に侵入しようとしているのだ。
口先が肛門に入り込むと、珊瑚は我に返り、けたたましい悲鳴を上げた。

「きゃああっ! なに、なにをしてるのっ! や、やあっ」

身体をよじり暴れたが侵入を妨げることにはならなかった。
腕を使って匍匐して逃れようとしたが、それに合わせて蛇靡も這いずってきた。

「い、いあ……」

珊瑚は顔を上擦らせてわなないた。
尻の穴に、蛇靡の三角頭のもっとも大きな部分が通ろうとしていたのだ。
鱗から分泌している粘液のお陰もあって、何とか通り抜けた。

「うああっ」

肛門が裂けるかと思うような激痛が走ったが、烈しく責められ緩んでいたことも
あって、その太い胴体を飲み込んでしまった。

「う、うむ……」

蛇靡がずるっ、ずるっと奥を目がけて這い進んでいく。
珊瑚はぶるぶると尻たぶを痙攣させて、その感覚に耐えた。
二寸以上はありそうな太さの蛇が尻の穴深くに侵攻していく。
ぴりぴりと菊門が裂けそうな痛みが突き抜けるが、同時に腸の底からむくむくと妖し
げな感覚も生まれ出てくるのだった。

その心の動きに珊瑚が動揺する間もなく、蛇靡はぬるぬると進んでくる。
ぴっちりと腸管を埋め込まれ、珊瑚は顔面を蒼白にして呻いた。

「あ……あむ……苦しい……あ、苦しい……」

あれほど濡れそぼっていた女の秘裂から露が引いていく。
それだけ珊瑚の苦悶は大きかった。

蛇靡は奥まで行くと、その口からさっきとは別の体液を吐き出した。

「うあっ、熱! 熱いっ……い、入れないで……熱っ」

珊瑚は尻をうねらせ、身体をよじって叫んだ。
腸に注入されている溶液は熱を持っていた。
火傷するほどではないが、鋭敏な腸襞には十分過ぎるほど熱かった。

「あ、熱っ……やあ、やめろ、この……ああっ、やあ!」

蛇靡はとろとろとゆっくり吐き出したり、口の先からぴゅっと送り出したりして、
そのたびに珊瑚をわななかせた。
必死に熱さとおぞましさに耐えて真っ赤になっていた珊瑚の顔から血の気が引き、
青ざめてくるまでにそう時間はかからなかった。

注入した量は大したことはなかったが、効き目は迅速かつ強力だった。
その体液は排便を促すためのもの、つまりは浣腸液の効果があったのである。

じわじわとわき起こる便意に気づいた珊瑚は愕然とし、神楽に浣腸されたときの
ことを思い起こした。
あんな屈辱は二度とごめんだ。
しかし、そうは言っても生理的欲求は我慢出来るものではない。
どんな成分なのか、腸粘膜がかきむしられるように刺激され、本能的に排泄したくて
たまらない。

「んああう……あ、もう、入れるなぁっ……く、ちくしょう! よせ、やめ……
ああっ」

腹がゴロゴロと唸っている。
何とか蛇靡を肛門から抜こうと必死で両手を操るのだが、ぬらつく粘液のせいで一向
につかめない。

もう片時もじっとしていられない。
蛇靡が浣腸液を腸内に噴きつけられ、襞にひっかかるごとに腸管が灼けつくような
熱さとびりびりするような痺れにも似た苦痛が駆け抜ける。
もちろん便意も、一層荒々しく下ってきた。

「ううんっ……やあ……だめ、もう、だめっ…」

ふるふると痙攣する尻たぶがじっとりと汗で湿ってきた頃、ようやく蛇靡は液体の
注入を留めた。

「ああ……」

腸が灼ける感覚がようやく失せ、ホッと息をついた珊瑚だったが、すぐに便意に押し
流された。

「…ううっ……」
【くく、どうした娘。出したいか】
「う、うるさい、黙れ! …う、うん……む、むむぅ……」

珊瑚は腰をよじり、出来うる限りの力を入れて括約筋を締め付けている。
そうでもしないと菊門が決壊してしまいそうなのだ。

「あ……ああく……あ、あ……」

珊瑚の苦悶に呻く声を心地よく聞きながら、蛇靡はその肛門から出ようとしなかった。
この少女の菊門の締め付けは絶品だったし、出来るだけ排泄を堪えさせ、より愉し
もうとしているのである。

【出したいのだろう。だが、まだ出させはせん。もっともっと我慢してもらわねばな】
「そ、そんな……あ、もう……お、お腹がおかしくなる……あ、あ…」

珊瑚は苦しみのあまり、辺りを転げ回っている。
蛇靡を取り除こうという努力は放棄したわけではないが、それ以上に便意が高まって
いるのである。

「こ、こわれる……お腹、壊れるぅ……あっ」
【くく、苦しめ苦しめ】
「やあ……お腹、痛いのっ……裂けちゃうっ…」
【まだだ、堪えておれ】
「いやあ……どうにかなっちゃう…やあっ…」
【こらえ性のない娘だな、少しは慎むがよい。我慢すればするほど、後の快楽が
大きくなるのだ】

そう言いながらも蛇靡は珊瑚の肛門に感心し、舌を巻いていた。
通常、蛇靡のこの責めを受けた女は、いくらも保たずに排泄してしまう。
珊瑚のように蛇靡が排便を押さえ込むこともあるが、その場合でもここまでさせない
と失神してしまうのがほとんどだ。
珊瑚はそれがない。
しかも肛門の締めは媚肉に匹敵するほどの素晴らしさだ。

それなら、と蛇靡は限界まで耐えさせることにした。
泣き悶える珊瑚の美貌は、外道な趣味の男から見れば何とも色気のあるものだったろう。
見ている者に燃え移りそうな苦悶ぶりだった。

それまでの、排泄を見られることを恐れ、苦痛に耐えながら必死に括約筋を締める
つらさから、今度は、早く排泄したいのにそれをさせてもらえない苦しさに変わり、
珊瑚は何が何だかわからなくなっている。

「あ……くるし…きついっ……お、おかしく…なる…」
【したいのか、娘】

珊瑚は何の抵抗もなくうなずいた。

【女のくせにはしたないとは思わぬか】
「で、でも……あ、したいの……気がおかしくなっちゃう……うん、きついっ…」
【そんなにしたいのだな】

何度も問われ、そのたびにガクガクとうなずいた。

【厠でなくていいのか?】
「ああ、もうどこでも……あ、お願い…させて……あう、出したい…」

限界を遙かに超えた便意は珊瑚に排便のこと以外を考える能力を失わせている。
恥も外聞もなく、「させて」、「したい」と叫んだ。
便意の苦痛から逃れることしか頭になかった。

脂汗と冷や汗にまみれた肢体を、まるでおこりにかかったようにぶるっと震わせて
いる。
蛇靡はようやく出口まで下がった。
そして便が漏れるぎりぎりまで抜け出ると、また中に押し入った。
その時、鱗で珊瑚の菊座粘膜を擦りつけることも忘れない。

「くぁぁぁ……た、たまんない! だめ、それ……あ、きつい…」
【ふふ、どうした。心地よいのか、娘】

珊瑚は、腸の中のものを一刻も早く吐き出したい排便欲と、肛門性感を刺激される
快感の混合攻撃に遭い、本当に発狂しそうになった。

「うあああっ……ああ……苦しい、したい……ああ、いいっ……うんん、あ、出し
たい……あ、すご…気持ちいいっ…」

とうとう肛門への刺激を快感として認知するまでになってしまう。
その恥辱も、便意に巻き込まれて意識できない珊瑚だった。

「ああ、もうっ…くっ…こ、殺せ! いっそ殺せっ…く、出ちゃう……あ、い、
いいっ…」

珊瑚の懊悩が一段と高まり、ぴくぴくと裸体を痙攣させ始めると、蛇靡はやっと
排便させることにしたようだ。
器用に尾の方で盥を引きずってくると、ゆっくりと珊瑚を引っ張り出した。
それも、自らの頭の出っ張り部分で、珊瑚の肛門襞を引っ掛けてずるずると引きず
ってである。

「くああああっ」

珊瑚はそのとんでもない刺激に絶叫した。
魂が弾け飛んでしまったかと思った。

蛇靡はそのまま珊瑚の尻を盥の中に入るようにまで引きずり、ようやく肛門から
全身を抜き出した。
浣腸してから四半刻も経過していた。

「あっ、あああっ…ひぃ…」

珊瑚はのどが張り裂けるような悲鳴を出して、菊座が爆発したかのような勢いで排便
を開始した。

「う、ううんっ……で、出る!」

もはや珊瑚の意志とは無関係に、押さえ込まれていた衝動が迸り出ていた。
激しい噴出が二、三度続いたかと思うと、どろどろと続きが出てきた。
排便の際、肛門粘膜が灼けるように熱くなる感覚がたまらなかった。
しかし、それすら快楽として受け入れつつある珊瑚だった。

「あ……あ……」
【満足したか。もう終わりか、娘】
「あ……ま、まだ…」

珊瑚は力無くそうつぶやくと、またも排泄が始まった。
一端止まったように見えたが、蛇靡の浣腸液の威力は凄まじく、宿便まで全部出て
しまうような便意だったのだ。

「あ……あう…」

ようやく最後まで絞りきると、珊瑚は今度こそ「もうおしまいだ」という顔でがっ
くりと項垂れた。
排泄をいやというほど見られた恥辱も、我慢していた時の倒錯した快感も、排便時
の解放感を伴う快楽も、どうでもよくなっていた。
自分の身体が自分のものではないような気がした。

だが、蛇靡の方はまだ珊瑚を解放するつもりなど、さらさらなかった。
飲料水の桶から水を吸い上げると、排便で汚れた珊瑚の菊門に噴きつけて洗浄した。

「ああ……」

灼けた肛門が水で冷やされ洗われると、冷たい水の感触とともに清涼感も得て、
さきほどの天国を彷徨うような快美劇と地獄のような排便劇を一瞬でも忘れることが
出来た。
が、それもつかの間、ぐったりしている美少女の瞳に、そのしなやかな肢体に息も
つけぬほどの悦楽を与えようとしている淫らな蛇が映っていた。

蛇靡はぬるりと珊瑚の白い裸体を這ったが、少女はそれをはねのける気力もなかった。
蛇は頭を弾けそうな若い乳房に近づけると、身体を巻き、乳頭を舌で舐めた。

「ああ……」

珊瑚はすぐに感じ始めた。
自分でも驚くほどに相手の技に反応してしまう。
胴体で豊かな乳房を締め上げるように揉み上げ、細長い舌を勃起した乳首に巻き付ける。
その刺激がびんびんと頭に響き、珊瑚は思わず呻いた。

「あ、ああう……」

尾の方は珊瑚の股間を責める。
これまた屹立した花蕾を弾くように撫でたり、先っぽで割れ目に侵入している。乳房
も股間も嬲られ、たちまち珊瑚は高ぶってしまった。

「あ、あ……あ、あうう……」
【くくく、なんだもう感じているのか。いくら何でも早いだろう】
「……」

身体の反応を指摘される屈辱に唇を噛んで顔を伏せる珊瑚だが、それも次の責めが
加わると呆気なく崩れ去る。
蛇靡は口で軽く乳首を咬み、尾で股間を擦る。
鱗が摩擦し、尻孔と媚肉と肉芽を等分に責め上げると、快い快感を通り抜けて一気に
燃え上がる恍惚が珊瑚の全身を覆う。

「ああ……む」

思わず口を割って出てくる嬌声を堪え、何とか咥内に押さえ込む。
蛇靡の長くぬるぬるした胴体が身体を這うたびに、子宮を経由して脳髄に官能的な
疼きが届いてくる。

(か、感じちゃだめ! こ、こんな、淫らな……こんな妖怪にいいようにされて感じ
るなんて…)

自分の身体がどんどんと淫乱になっていくようで、珊瑚は恥ずかしく、悔しかった。
それもあるのだが、実際はそれ以上に蛇靡によって口や膣、そして肛門に注ぎ込ま
れた淫液の媚薬作用の方が大きいだろう。

「あう!」

突然、硬いものが珊瑚の膣に乱入してきた。蛇靡の頭である。
もっとも太い箇所が膣を擦りつけると、珊瑚は気がいかんばかりに喘いだ。
そして、さらにぐりぐりと奥まで進む。
珊瑚は挿入されることへの淫らな悦びを、もう抑えきれなくなっていた。

「あううう……あ、あ……」
【どうだ、娘】
「ああ……」

蛇靡の尻尾は、その先っぽを尖らせて柔らかい珊瑚の乳房や脇腹をさすり、つん
つんと突き刺すことまでしている。

【おまえの陰部はどんな具合だ】
「あう、あうう……お、奥まで…」
【奥まで?】
「か、硬くて…ああ、太いのが……ああっ…は、入って……あう!」
【そうか、それでそんなに気色良いのだな】
「……」

それまで口にしては完全にこの蛇に征服されてしまうと思い、珊瑚は何とか意志で
耐えた。
それを見た蛇靡は、上半身を責めていた尾を下半身に回してきた。
それを、快楽で虚ろになっている目で見た珊瑚は「ひっ」と喉を鳴らした。

尾が徐々に膨らみ、蛇の顔に変化したのだ。
蛇靡は前と後ろ、双方に頭部にすることが可能なのである。

珊瑚が怯えるのを後目に、尾の方の顔は菊門に向かっていた。
そこは、差し込まれるたびに漏れる媚肉からの愛液を浴び、ぬとぬとになっている。
尻尾が変化した顔は、ためらいなくそこへ侵入を試みた。

「あひぃぃっ!」

珊瑚は尻を突き刺される感覚に、がくんと大きく仰け反った。
頭の大きな箇所が、ぎりぎりと肛門を押し開いていき、とうとう飲み込まれると、
珊瑚はたまらず泣き悶えた。

「ああっ! ……は、入っちゃった……ああ、やあ…」

二つの穴に入り込んだ双頭は、呼吸を合わせてぐりゅぐりゅと回転しながら入り口
と内部の襞を抉った。
鱗が擦れて、凄まじいばかりの快感が子宮を直撃する。

「うあああっ……いや、いやあ! …りょ、両方なんて……ああっ…あう、あうう…」

人並み以上の性感を持つ珊瑚は、いったん官能の渦に巻き込まれると忘我の状況に
陥ってしまう。
まるで二匹の蛇に挿入されているような感覚に、珊瑚の頭に火花が飛び散る。
薄い肉を隔て、二つの頭が擦れ合うと、珊瑚は身震いが止まらなくなるほどの悦楽を
味わうのだった。

蛇靡は、前と後ろの穴に締め付けられる快感に気を良くしている。
早くもこの少女の両穴は、まるで精を絞りだそうとするかの如く、ひくひくと収縮
しているのだ。

「う……ううんっ…」

前後をびっちりと埋め込まれている現実が珊瑚には信じられない。
あんなに太くて硬いものをあっさりと受け入れていることに羞恥を感じてさえいた。
しかし、それも蛇靡が動き出すまでだった。

蛇の化身が、前を突く時は後ろを引き、尻を貫く時には膣から抜く動きを連続して
始めると、珊瑚は屈辱と羞恥の中から妖しい疼きがわき起こり、一層、肉体をとろ
けさせるのだった。

【ふん、もう両穴責めを感じるようになったのか。ほんに淫らな娘よの】

珊瑚は答えることも出来ず、呻き、喘いでいる。肛門と膣を交互に貫かれ、奥まで
突っ込まれると、背筋に灼けるような痺れが走り、我慢できない快感が口を割って
出てきた。

「ああ、いやあ……あ、あうっ……死ぬ…死んじゃう……あ、うむぅ…」
【死ぬほど心地よいのか】

前後から責め抜かれ、珊瑚は性の桃源郷を彷徨っている。
蛇靡は悶え抜く美少女に言った。

【それほどよいのなら、いっそ人では味わえぬ究極の快楽を与えてやろう】

腸内に突っ込んだ胴体は、バッと鱗を立てぐりりっと捻り回した。
立った鱗が襞をこそぎとるように抉り、珊瑚は背骨が折れそうなくらうに大きく
反って、ずきん、ずきんと襲い来る烈しい快感を表現した。
一方、膣に挿入している方は、これでもかというくらい最奥まで入り込み、子宮口
を小突きだした。

喜悦の炎が一気に噴射し、珊瑚の快感中枢を突き破る。

「うはあああっ……うあっ…だめ、深いっ……あう、あうっ…深い、こんなの恐い
…ああっ」

若いに似ず、これほど子宮が感じるのであれば、それを極めさせてやろうと蛇靡
は思った。
蛇の舌をちょろっと伸ばし、珊瑚のやや濃い桜色をした子宮口の肉環をちろっと
舐めてやる。

「うはあっ…や、そこ! …ああ、すごっ……すごい、いい…あ、いいっ…」

ちろり、ちろりと子宮口の周囲をなぞるように舌を這わせると、珊瑚は腰を突き出
して悶えた。

気の狂いそうなアクメに精神を鷲掴みにされ、珊瑚の口はよがり声を放つため開き
っぱなしだ。
唾液を飲み込む余裕もなく、開いた口の端からはよだれが垂れ、顔を振りたくる
たびに周囲に飛び散った。

蛇靡はさらに舌を伸ばし、固く口を閉ざしている子宮の入り口を抉り出した。
そして舌先を中に入れると、今度は口先まで突っ込んできた。

「うあああ……か、かはぁ……」

珊瑚はもう全身をぶるぶる震わせ、釣りたての魚のようにバタバタとあちこちを
跳ね回った。
無理矢理子宮口をこじ開けられる苦痛と、そんなところまで犯されるという恥辱、
そして淫炎に直火で炙られているかのような恍惚の嵐がない交ぜになり、本当に
発狂したかのようだった。

蛇靡は、仕上げとばかりに全身に力を込めた。
見る見るうちに蛇靡の胴体は膨らみ、太さを増した。
この妖怪は、胴の全長の他に、太さまで自在に調整できるのである。

「くああっ……や…だめ、太、太いっ…あ、ああ、太すぎるっ……」
【くく、太いだけか】
「そ、それに……すごい硬いの……」
【それがいいのだろうが】
「ああ、そ、そう……あう、太い…太いのが…いいっ…」

蛇靡は鱗を逆立たせてさらに太さを増した。
珊瑚の肛門と膣は、大きくまんまるに開かされ、ふたつの穴がくっついてしまいそう
になっていた。
本当に裂けてしまうところなのだろうが、鱗の隙間からわき出ている体液が珊瑚の
粘膜を柔らかくほぐし、傷つけないでいた。
珊瑚はふたつの穴をみっしりと埋め込まれ、息も満足に出来ないほどに喘がされた。

「あううっ……すごい、いっぱい……な、中まで拡げられてるぅ……だめ、もう…」

人外の色責めを施され、のどが張り裂けるほどによがり声を喘ぎ声を絞り出された
少女は、掠れた声で官能の終着を予感した。

「あ、あ……すご…ホントにどうにかなっちゃう……し、死ぬ…」
【そんなにいいか、いってもよいのだぞ】
「ううんっ……あ、い、いきそ……いく……」

珊瑚の身体がぶるっ、ぶるるっと大きく痙攣し出す。

【これほど辱められて気をやるというのか。救いがたいほど淫らな娘だ】
「いやあ……だめ、いく!」

大きく開かされたふたつの穴がきゅうっと締め上げられ、珊瑚は腰を大きく揺さぶ
って到達した。

「い、いっちゃうっ」
【……】

激しい締め付けに耐え、蛇靡はさらに菊座を抉り、子宮内に入り込んだ舌を動かし
回す。
珊瑚は今絶頂を極めたばかりだというのに、その責めに耐えられず、またしても
頂点目指して走り出す。

「ああ、またっ……あうう…た、たまんない!」
【たまんないほど気持ちいいのだな】

珊瑚は黒髪がばさばさと舞い踊るほどに大きく何度もうなずき、よがり続ける。

「あ、あ……もう…もう! またぁ……また、いきそうっ……ああ、いく、いっ
ちゃう!」

再び起こったきつい締め付けで、今度は蛇靡も口から放ってやった。

「うはあっ…いっくぅ!」

腸の奥深くと、子宮の内部に直接、蛇靡の体液を浴びた珊瑚は、ぐいんと一際大きく
背をのけぞらせて激しく達した。
同時に彼女の意識は真っ白となり、そのままどたりと倒れ込んでしまった。
蛇靡は、その瞬間に放出された凄まじいほどの性気を吸収し、夥しく噴き出された
腸液と愛液を心ゆくまで味わった。




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