子宮セックスの後、ビアンカは明らかに変わった。
ジャミとの行為を拒まなくなったのだ。
諦めとも、陥落とも判断し難かった。
わかっているのは「ジャミにセックスされている」という認識から「ジャミとセックスしている」という感覚に変わってきたことだった。

もう連日の行為が当たり前のことになっている。
そして、たまに丸一日何もされずに放って置かれることがあった。
当然ビアンカの肉体は疼き、欲しくてたまらない状態になってしまう。
そうして焦らしておいてから、失神するまで徹底的に犯され抜かれるのだ。

今日もそうらしかった。
朝からベッドの上に座らされ、乳房を思い切り括り出すように胸を縛られ、その縄尻で両手首が後ろ手に縛られていた。
その状態で二日間放置された。
食事はあったが、全部ジャミからの口移しである。
ビアンカは激しくそれを拒否した。
当たり前であろう。
あの魔物から口移しで食べるなど寒気がする。
しかし水すらもそうされていたため、どうにも身体がまいってしまい、とうとう受け入れてしまった。
口づてに水を飲まされ、咀嚼された食事を摂らされた。
唾液混じりの気色悪いものだったが、もうどうにでもなれと捨て鉢になってしまった。

放置されて二日目になるだけあって、ビアンカの焦燥と官能の疼きも強かった。
しかし彼女を苦しめていたのはそれだけではなかった。

「く……む、胸が……」

ビアンカはつらそうに上半身を捩らせている。
その様子を面白そうに見ていたジャミに、ビアンカはやっと気づいた。
いつから居たのか、部屋の隅で壁にもたれかかってにやついている。
ビアンカはカッとして怒鳴った。

「そ、そこで何してるのよ!」
「……何も。見てるだけさ」
「み、見てるだけって、あんたね……。は、早く解いてよ!」
「……」
「何してるの!? 早く……うっ……む、胸が……」
「胸? おっぱいがどうかしたのか?」
「こ、この……わかってるくせにっ……」

見ればビアンカの乳房は張り詰めるだけ張り詰めている。
もともと豊かではあったものの、肌が突っ張るほどに膨らんでいた。
乳首までがピンと立って苦しげにひくついている。
ロープで胸の上下を厳しく縛り上げていることもあるだろうが、それだけではなかった。

乳房が張っていたのだ。
授乳時の子供がいる女は、例え子供に乳をやらなくても、手で絞るなりして放出しておかないと腫れ上がるようになってしまう。
断乳する時も同じである。
ビアンカはもうタバサたちに母乳をやれなくなってかなり経つから、乳房がよく張ったのだ。

いつもはセックスの際にジャミが荒々しく愛撫するから、勝手に絞り出されたのだが、今回はそれがない。
乳房が熱を持ち、疼くように痛かった。
人にもよるが、これはかなり痛いものなのである。
よく見ると、乳首からは僅かに白い液体が漏れ出ていた。

「くっくっくっ、そうか、乳が張るのか」
「……」
「で? どうして欲しいんだ?」
「い、今さら……!」

あくまで焦らし、いたぶる魔物に憤激し、ビアンカは厳しい声で叫ぶ。

「だ、だから解きなさいよ! それがダメなら……」
「ダメなら?」
「く……」

どうしても言わせるつもりらしかった。
ビアンカのプライドもここまでである。
胸が凝る痛みはどうにも堪えがたかったのだ。

「ま、マッサージ……してよ」
「マッサージか。平たく言えよ、揉んで欲しいんだろうが」
「う、うるさいっ! いいから早く! それがいやなら解けば……あっ!」

ビアンカは鋭い痛みとスッとするような快さに襲われ、思わず声を上げた。
ジャミの指が、膨れた乳首をきゅっと押しつぶすように抓ったのである。
その瞬間、ビアンカの乳首から白い液体が数条、驚くほどの勢いで迸った。
さらにジャミは両手で左右の乳房を強く何度も揉み込んだ。

「ひあっ!」

両の乳房から母乳がぴゅーーっと幾重にも噴き出し、ジャミの身体や指を濡らしていく。
その白く汚れた指を顔の前に突き出すと、ビアンカは全身を赤く染めて思い切り顔を背けた。
ジャミはわざと驚いたように言った。

「えらい勢いで噴き出すもんだな。そのでかいおっぱいはまさにミルクタンクってことか」
「やあああ……、もういやあ……は、恥ずかしいっ……あ、しないで、揉んだらまた……ああっ!」

またジャミの手が乳房をきつく揉み上げ、乳首を指でひねり潰す。
面白いほどにビアンカの胸からは母乳が噴出した。
羞恥は強かったが、それでも胸を揉みほぐされ、凝りが薄れていくのが心地よかった。
同時に、強い性感帯である乳房を愛撫されているのだから、当然のように性的快感も入り交じっている。
ビアンカの恥辱や羞恥心は、張った胸を解される気持ち良さと乳房を揉まれる快感によって薄れていった。
恥辱と快楽にまみれるビアンカの胸に、ジャミが顔を近づける。
ビアンカが戸惑う間もなく、ジャミはその乳首から母乳を舐め取った。

「んひぃっ!」

大きな舌が、乳首というより乳輪ごとべろりと舐めていく。
ぞわっとする悪寒が背中を走り、同時にぞくぞくするような快感が乳首から飛んでくる。

「な、何を……やあっ!」

ビアンカが抗議する余裕も与えず、ジャミは舌で左右の乳首を交互に舐めていく。
舌先を尖らせて乳首を乳房に埋め込むようなマネまでしてきた。
かと思うと、乳輪ごと口に含んで思い切り吸い上げてくる。

「くうっ……!」

強く吸い上げると、ビアンカの乳房がぶるっと震え、全身がぴくぴくと反応しているのがわかる。
ジャミはむくんだ乳房に手を添え、母乳を絞り出すように乳輪を摘み、乳首を浮き立たせた。
ジャミは乳首を軽く歯で噛み、そのまままた母乳を吸った。
わざとなのか、ちゅうちゅうと音をさせて吸い上げ、ビアンカを羞恥に染めている。

「や、やめてよ、あっ……す、吸っちゃ……ああっ……の、飲んでるの!? こ、これはあんたが飲むものじゃな、ひっ! んああっ、いやあっ……やめて、くうっ……!」
「へへ、いい味じゃねえか。これがビアンカの味か」

そう言われ、ビアンカは頬が燃えるほどに赤くなった。
自分の母乳──体液を味わわれるという恥ずかしさは、ちょっと言語に尽くしがたい。
ビアンカはとうとう泣き出した。

「いやあ……やだ、もうやめてよぉ……の、飲まないでぇ、お願い……」

ジャミはビアンカの哀願を無視して母乳を飲みながら、ちらちらとビアンカの顔を盗み見ている。
母乳を絞られ、吸われ、飲まれるたびに、ビアンカは恥辱と羞恥で唇を震わせていた。
ジャミはさらに指に力を込めて母乳を絞り取り、味わっていく。

「やあ……もういやあ……あ、あう……」

ビアンカは恥辱に染まりながらも喘いでいた。
胸をいじられる、乳首をこねくられることによる快楽に加え、恥辱的に責められていることで、ビアンカ内部の被虐的嗜好が一層に
燃え立っているのだ。
そっとジャミが股間に手を伸ばすと、ビアンカはぶるっと震えたものの拒まなかった。
ジャミの手を熱い愛液が濡らしている。もうビアンカはセックスを受け入れる状態になっていた。
魔物の手が膣を通り過ぎ、そのすぐ後ろにある秘められた穴に伸びて来た。

「や……! そ、そこはやあっ……」
「いやだと言ってもやるんだ。おまえは嫌がることをすると燃えるからな」
「や、いやだあっ、お、お尻はぁっ……ふああっ!!」

肛門に押しつけられたジャミの肉棒がぐぐっとめり込んでいく。
口では抗っていたものの、すでに男を迎え入れる状態になっていたアヌスは、実にあっさりと極太ペニスをくわえ込んでいった。
ビアンカの顔が仰け反り、わなわなと身体を震わせる。

「んっ、ああっ! だめ、あっ……は、入る……入って来ちゃうっ……あ、あくっ、きついっ……苦しいっ……んはっ!」

ビアンカの臀部がジャミの腰に密着する。
長大な肉棒は見事に根元まで飲み込まれていた。
膣と違い、腸内であればかなりの長さでも受け入れ可能だ。
それでもその太さはアヌスと腸管をキリキリと内部から押し広げている。

「くく、尻なら余裕で全部入るな」
「や、やめて苦しいわ……きついのよ、本当に、ああ……」
「でも気持ち良いんだろうに」
「あ、動かないで、きついっ……!」

そんな言葉も最初のうちだけだ。ペニスが奥まで突き通されると大きく喘ぎ、抜き差しが始まると、たちまち顔を紅潮させて喜悦の表情を
浮かべている。
貫かれている尻穴からは腸液が滴り、それによってぬるぬるになった肉棒が粘膜を引きずり出しながら何度も突き立てられ、抜かれていく。

「尻を犯される快楽まで覚えたな。ぶっといのを尻に入れられるだけでいきそうになるんだろ?」
「んああっ、やっ、そんなこと……くああっ……」

気丈な女だけに、アヌスや腋など羞恥を感じる箇所を徹底的に責めて屈辱を与えてやると、この上ない恥辱を感じるはずだ。
そんな責めを執拗に繰り返すと、羞恥が被虐に変化し、屈服していくのだ。
ビアンカも例外ではなかったらしい。
ジャミは、アヌスを犯されとろけていくビアンカの美貌に見とれながら、強く尻を突き上げて肉欲の瀬戸際へ追い込んでいく。

「やあっ、動かないでっ……ひっ、だめ、強すぎるわ……はううっ……」

ビアンカは膣に負けぬほどに肛門で快楽を得るようになっていた。
そのアヌスはジャミのペニスの太さと熱さを感じ取ろうときゅうきゅうと締め付けている。
もう身体は引き返せないほどに燃え上がっていた。
こうなってしまえば、一度気をやらないと収まらないだろう。
ビアンカが肛門性交でいかされて恥をかくことを諦めた途端、どうしたことかジャミの動きが止まった。
ビアンカは戸惑い、つい尋ねてしまう。

「あ、あっ……ど、どうして……」

アヌスから火を付けられた肉体は快楽の続きを求めるしかない。
深々と刺し貫かれたまま動いてこない肉棒に、ビアンカは我慢できないという風に腰を蠢かしていた。
ジャミはにやりとするとちらっと部屋の奥を見てから、もぞもぞと蠢くビアンカの腰をぐっと押さえ込んでしまう。

「あっ!」
「恥ずかしいやつだな、自分から腰を動かしてるのか」
「……」

恥辱と屈辱でカッと真っ赤になった顔を伏せながらも、ビアンカは腰がもじもじするのを止められない。
身体の奥から込み上げてくる肉欲に対する衝動に我慢しきれないのだ。
ジャミが悪魔の言葉を囁きかける。

「どうした、続きをして欲しいのか?」
「それは……」
「もっともっと奥まで突っ込んでかき回して欲しいんだろ? 尻の中をな」
「……」

露骨に卑猥な言葉に、ビアンカはいたたまれなくなって目を閉じた。
瞼の裏にはリュカや子供たちは浮かばず、今自分の肛門を犯している大きなペニスが映し出されている。

「ほれ」
「あっ……!」

ジャミがだめ押しするように、少しだけ腰を揺すった。
太くて硬いものが腸管でゴロゴロと転がり、カリが腸壁を削る。
アヌスの粘膜も巻き込まれるように回転して、思わずビアンカは尻に力を入れて男根を締め上げていた。
それでも、動きはそれっきりまた止まってしまう。
ビアンカは、ぞっとするような凄絶な色気を湛えた美貌に涙を浮かべ、じっとジャミを見やった。

「……」
「言いたいことがあるが、恥ずかしくて言えない。そんなところか」
「ああ……」
「だが、言わなければ何もしてやらんぞ。ずっとこのままだ」
「そんな……ひどい……」
「ひどくはないさ、おまえが素直になればいいんだ。そうすれば、ほら」
「ああっ!」

ジャミが一度だけ腰を大きく使い、ペニスを軽く引き抜いてから一気に深くずぶりと突き刺した。
それだけでビアンカのアヌスは震え、腸管は悶え、鮮烈なまでの快感を伝えてきた。
たまらずビアンカは腰を捩り、その快楽をより深くまで味わおうとする。
当然のようにジャミはその腰を押さえ、ビアンカがぴくりとも動けないように押さえ込んだ。
ビアンカは涙を湛えた瞳でジャミを見つめてから、がくりと顔を横たえた。
何かに屈服した人妻は、再び魔物に視線を戻して言った。

「お……お願い……」
「お願い?」
「し……して……もっと……」
「何をだ」
「お、お尻……」

ビアンカの頬が真っ赤になり、燃え立つほどに熱くなった。
この上ない恥と屈辱が昇華しきって、被虐の悦楽にステップアップする。

「お尻を……もっと……つ、貫いて……ああ……」
「だめだ、そんなんじゃ。もっとはっきり言え」

ビアンカは腰をもぞつかせて何とか腸内の肉棒の刺激を得ようとしながら、さらに恥辱の言葉を口にする。

「お尻を……犯して……」
「お尻じゃない。尻の穴だ」
「くっ……さ、最低……どこまで私を辱めれば気が済むの……」
「どこまでも、さ。おまえは虐められると余計に感じる体質だからな」
「か、勝手なことばっかり……」
「言わないのか? ならやめるぞ」
「あ、ま、待って!!」

ずるりとペニスが半ばまで引き抜かれると、ビアンカは慌てたように尻をうねらせてジャミの動きを制止させた。
そして捨て鉢になって大声で叫んだ。

「お、犯して……! お、犯せばいいでしょ! もっと私のお尻を……お尻の穴を犯してぇっ……!」
「やっと言えたな。よし、いいだろう。その代わり、今度はイヤと言うほど突きまくってやるからな、覚悟しろ」
「ああ……」

ビアンカのため息は、これから激しく責められることへの諦めか、それともやっと与えられる官能に安堵したためか、見た目からはわからなかった。
約束通り、ジャミはすぐに激しく腰を打ち込んできた。

「あっ、ああっ!!」

鋭く思い突き込みが始まると、肛門内粘膜は熱と粘りを帯び、襞がざわめいて腸液を滲ませて盛んにペニスにまとわりついてくる。
この段階になると、もうビアンカは快楽を抑えようとも思わず、その口からは愉悦を訴える喘ぎばかりが漏れ出ることとなる。

「ああっ……ああっ、いいっ……うんっ、強いっ……あ、奥っ……いいっ……お尻があっ……」

皺が伸びきって太いものをくわえているアヌスに、ジャミが激しく出入りする。
責められているのは肛門なのに、なぜか膣や子宮までがジンジンと疼いてたまらなかった。
ジャミが突き込む角度に変化をつけ、腸管の壁を亀頭で擦るように打ち込んでくると、つんざくような悲鳴とともに激しいよがり声を放った。

「そんなにいいのか、ビアンカ。どういいのか言ってみろ」
「やあっ、いっ、いいっ……くっ……お、奥に……奥まで突き上げられると、ああっ……お、お尻が……お尻がどうにかなりそうよっ……と、
蕩けちゃう……ああっ、そ、そうっ、そうやって奥まで入れられると、くっ……た、たまらないっ……!」
「くく、いやらしい牝だな。そうか、そんなに尻がいいか。オマンコはどうなんだ? オマンコもぐちょぶちょに濡れてるぞ」
「んっ、んはっ……オ、オマンコも熱いっ……し、痺れるっ……ああっ、いいっ」
「尻がそこまで感度いいってことは、おまえリュカにもアヌスを可愛がられてたのか?」
「……!!」

ビアンカはハッとしてジャミを見やった。
その目つきは恨みがましく、「なぜ今そんなことを言うのか」と訴えているかのようだ。

「どうだ、旦那は尻を責めてくれたか?」

そう言ってジャミがずぶりとビアンカのアヌスを深く抉った。
わななきながらビアンカが答える。

「あう、リュカは、ああ……お、お尻なんか責めてくれなかった……ああっ」
「でもおまえは尻を犯されるのも好きなんだな?」
「い、いやよ! いやだけど……いやだけど……くっ、か、感じるっ……いいっ……!」

犯されているのはアヌスなのに、媚肉の方までが物欲しそうに小さく口を開け、ひくひくとわなないていた。
そこからは透明な粘液がとぷとぷと零れ出ている。
男根を食い締めている肛門も、きゅっと締め上げてはフッと緩むのを繰り返しており、ビアンカがかなり追い詰められているのを物語っていた。

「あ、あはあっ、いやああっ……だ、だめ、もうっ……ひっ……!」

いよいよ絶頂が近いと知ると、ジャミは腰を思い切りビアンカの大きな臀部にぶち当てていく。
男根が引き抜かれると粘膜がへばりついてめくれ上がり、そのまま押し込まれるとめくれ込んで内部に戻っていった。
抜き差しされるたびに腸液が噴き出し、前の愛液と入り交じって辺りは水浸しになっている。

「だ、だめえっ、い、いっ……く……いやあっ、お尻でいきそうっ……!」

「お尻でいく」という言葉を引き出してから、ジャミは本格的に腰を突き入れていく。
今度は確実にビアンカを絶頂に押し上げるため、激しく腰を使った。

「いけ、ビアンカ。尻でいくんだ!」
「ひっ、ひぃぃっ、いくっ……ああっ、もういく……だ、だめっ、い、いく……いく!!」

ジャミの腰がビアンカの尻肉に埋まるほどに突き込まれると、ビアンカの官能は一気に頂点に駆け上がった。
奥深くまで挿入された男根から射精を導き出そうと、ビアンカのアヌスはしごくようにぎゅうぎゅうと収縮した。
ジャミはその強烈かつ甘美な締め付けに何とか耐え抜き、肉棒からビアンカの絶頂感を感じ取っていた。
ビアンカは何度か裸身を跳ねさせ、全身を突っ張らせてぶるるっと痙攣すると、がっくりと項垂れてシーツに倒れ込んだ。
それでもなおアヌスは、ペニスを射精させようと間歇的に締め付けている。

「あ……。な、何で……」
「出してくれなかったの、と言いたいのか?」
「……」

図星だったのか、ビアンカは悔しそうに顔を背け、堅く目を閉じた。
それでいてアヌスは収縮を止めず、腰がうねっている。
深い突き込みと激しい摩擦感による快楽は充分だったが、仕上げとも言うべき精液の感触がなかったのが物足りなかったらしい。
しかし、さすがにそれを口には出来ないようだ。

「あ!」

ビアンカが小さく叫んだ。
ジャミが突然にビアンカの両足首を持ち上げ、ぐいと大きく開脚させたのだ。
いよいよ犯される……そう思うと、ビアンカの喉がごくりと動いた。

「お待ちかねのマンコに入れてやる。どうだ、嬉しいか?」
「……か、勝手にすればいいでしょ……わ、私は別に……ああっ!」

まだ射精していない硬いままの肉棒が膣口に当たると、ビアンカは思わず尻をうねらせる。
裸身が熱く滾り、醜い期待で鳥肌が立っている。
ペニスはその先走りの汁とビアンカの腸液でぬらぬらであり、しかも媚肉もすっかり潤んでいたため、一息で奥まで挿入された。

「くうっ……!」

最奥までいきなり貫かれ、ビアンカはクッと顎を上げて仰け反った。
何の抵抗もなく子宮口まで到達し、さらに子宮を押し上げんばかりに入り込んでくる。
ビアンカは両脚を持ち上げられたまま、ジャミに貫かれていた。
大きすぎるものが強引にねじ込まれ、きつく、苦しいほどの充足感がビアンカの膣と子宮を震わせている。
ジャミの方も、膣の肉圧に呻きながらビアンカの脚を前に倒していく。
ビアンカの尻が持ち上がり、腰が浮いた。
その上に魔物の腰が沈んできた。

「うああっ、ふ、深いっ……だめ、そんな奥まで……ああっ、ま、また子宮まで犯すの!? あ、あれはもう……あああっ!」
「ほれほれ、どうだ。奥がいいんだろ?」
「あっ、く……い、いやらしい! わ、私はそんなふしだらな……んんっ……!」
「充分ふしだらだと思うがね。二日セックスしないだけで、もうそんなに男が欲しいんだからな」
「……」
「しかも亭主以外の男に犯されて何度も気をやるような女だ。亭主以外に何人の男をくわえ込んだんだ、おまえは」
「ひ、ひどい……あれは無理矢理……」
「無理矢理犯されていっちまうのか。そういう女をふしだらと言うんだろうが」
「ち、違……あんたが無理に……あう!」

亀頭の先が子宮口に突き刺さった。
子宮口はもう、ほとんど諦めたように口を開けている。
この状態になったら奥まで入られてしまうことを身体が認識しているらしい。
ジャミは子宮口をこじ開けるように擦りつつ、乳房の愛撫に戻った。
まだいきなり子宮セックスはきついだろう。
ジャミほどの巨根をいきなり入れたら、何度か入っているとはいえ負担が大きすぎる。
やはり快楽で肉体を蕩かせてから、そして子宮口が充分に馴染んでからの方が間違いがない。
孕ませるつもりなのだから、子宮を破壊しては意味がないのだ。

「は、はううっ……!」

子宮口を突き上げられた衝撃で、吃驚したように乳首から母乳が噴き上がった。
ジャミは持ち上げていたビアンカの足首を自分の肩の載せ、空いた両手で揺れ動く乳房を強く掴んだ。
母乳がぴゅっと噴き出し、ジャミの手とビアンカの火照った裸身に降りかかる。

「んああっ……いっ、いいっ……!」

子宮口を激しく突き上げられ、ビアンカが喘ぐ。
その責めを待ち焦がれていたかのように、ビアンカの媚肉はぬちゃぬちゃと音をさせながら、太い男根を精一杯受け止めていた。
子宮責めに馴染んできた膣奥に深く鋭く突き立てられ、ビアンカのよがり声は絶えることを知らない。

「うんっ、深いっ……ひっ、いや、いいっ……!」

ジャミはビアンカの乳首を指で挟んで引っ張り上げ、そのまま腰を打ち込んでいく。
ペニスを深くまで突き込まれるたびにビアンカの裸身が揺さぶられ、持ち上げられた乳房がぶるんぶるんと大きく揺れ動き、母乳をびゅっと飛ばしていた。

「やっ、しないで、そんなことっ……やあっ、恥ずかしいっ……」

ビアンカの乳首の色が濃くなってきている。
これは妊娠して母乳が出るようになったからということもあるが、それ以上にジャミが散々虐めて赤く腫れてしまっているせいだろう。
硬さの方もだいぶ増しており、下の乳房の柔らかさと好対照になっている。
ここまでいってしまったら、もう快楽どころか痛いはずだが、今のビアンカはその痛みさえも快感になっているようだ。
コリコリになった乳首を思い切り抓り上げると苦鳴を上げるものの、決して嫌がっている風ではなかった。

一転して立った乳首の根元を優しく擦ってみると、今度は鼻を鳴らして喘いでくる。
硬い乳首を柔らかい乳房の中に押し込んでやると、はっっきりと「気持ち良いっ」と叫んでよがっていた。

「旦那が見たら腰を抜かすぜ。いや、呆れちまうだろうな。普通は許さねえよ」
「んんっ、そ、そんな……あの人は、リュカは……ああっ……」
「けどな、俺はそんな小さなことは気にしねえ。おまえが誰と寝ようと犯されようと、それでいっちまおうと関係ねえ。愛してやるぜ」
「……!!」

とんでもないセリフにビアンカは唖然とした。
この魔物から「愛」などという言葉が出るとは思いもしなかった。
しかし、なぜかビアンカの肉体がその言葉に反応してしまう。
無理に犯されることで被虐的な快楽を覚え込んでしまったビアンカだったが、やはり「愛している」と言われると心が動き、身体にも微妙に影響してくるのだ。

今までなら、ジャミにそんなことを言われても悪寒が走るだけだったろうが、肉体的に完全に堕とされてしまった今は違った。
単純に「犯す側」と「犯される側」、加害者と被害者だけの関係ではなくなるのだ。
ビアンカは、とてもジャミには愛情など感じられない。
それは今も変わらないし、未来永劫そうであろう。
しかし、好意を持っている、愛していると言われてしまうと、陥落し、堕落してしまった肉体だけでなく、心までが激しく揺れ動いた。
惚れるわけではないし、愛するなんてとんでもない。
でも、そう言われてしまうと勝手に身体が反応し、心の隙間がこじ開けられていく。
身体の抑制が利かず、羞恥心が懸命に押さえ込もうとしている絶頂感が見る見る高まっていく。

「あああ……、もういやあ……こんなこと、ああ……」
「何を我慢してるんだ? いきたきゃいつでもいっていいんだぜ。それとも俺のチンポが不満なのか? へなちょこ亭主の方が……リュカの方がよかったのか?」
「そ、そんなこと聞かないで! ああ、いいっ……あ、言えない、そんなことぉっ……!」
「もうあんな男のことなんぞ忘れろ。これからは俺が毎日抱いてやる。その疼く身体を慰めてやるさ」
「ああっ……ど、どうしてそんなことを……い、言わないで、そんなこと……ああっ!」

ビアンカの声が上がるたびに、その膣はきゅっと肉棒を締め付けてくる。
ジャミに脚を拡げられ、激しく責め立てられるとジャミの肩に乗ったビアンカの長い脚をぶらぶらと大きく揺れ動いた。

「いやあ、だめえっ……お、奥までっ、奥まで来てる……くっ、いいっ……」

奥を責めれば責めるほどに官能の嵐が吹き荒れ、膣の肉襞がジャミに絡み、包み込んで、さらに奥へといざなっていく。
若い女にはない成熟した女ならではの媚肉であった。

「んっ、かはっ……だ、だめ、いく……オマンコが溶けちゃうっ……し、子宮も……やああっ、いく……いっちゃうっ!」

責めの途中で、たまらずビアンカが達した。
激しく昇り詰めたビアンカは、汗まみれになった裸身をぐぐっと反り返らせて痙攣している。
同時に膣を収縮させ、ジャミの男根をきりきりと締め上げる。
その甘美な痛みを堪え、ジャミは膣襞を引き剥がすようになおも強い突き込みを加えていった。
いったばかりで敏感になりすぎ、ヒリヒリしている子宮口にまた硬いものを叩き込まれ、ビアンカは目を剥いて呻いた。

「ああっ、だめっ……そ、そんなあっ……す、少し休ませて、あっ……も、保たない……身体が保たないぃっ……壊れちゃうわっ……やっ、いいっ!」

ビアンカは掠れた声で喘ぎ、わなないた。
何度も繰り返し味わわされる至高の快楽が、最愛の家族の印象を薄れさせていく。
今日までジャミの淫らで激しい凌辱に耐えられたのも、いつかきっと家族に──リュカに会えると信じているからだった。
その強い思いも、ジャミの圧倒的なまでの強力なペニスで打ち砕かれ、崩壊しつつあった。
いつまで我慢しても一向に来てくれない夫への不信と疑惑すら持ち上がってくる。

そこで突然にジャミの動きが止まった。
膣内は刺激の続きを求めるかのように男根に襞を絡め、うねっている。
ジャミの肩に乗った足ももどかしそうに揺れ動いていた。
性の荒波に飲み込まれそうになっていたビアンカに、セックス以外のことを考える余裕が出てくる。

「あああ、リュカぁ……どうして……どうして来てくれないのぉ……わ、私、ジャミに……あっ……」
「来るわけねえさ。何度も言ったろ? あいつはな、おまえよりガキを取ったのさ」
「……ああ」
「ガキなんぞ何度でも作り直せるのにな。あいつはおまえを捨てたんだよ」
「そんな……リュカが……」
「俺ならそんなことはしねえ。もし産まれたガキが人質になっても、決しておまえを離さねえさ」
「ど、どうして……どうしてそんなこと、言うの……あむっ」

ジャミの大きな口がビアンカの唇を奪った。びっくりしたように目を見開いたビアンカは、慌てて口を閉じようとし、入って来ようとする
分厚い舌を押しとどめようとしたものの、すぐに咥内を許した。
ジャミはビアンカの唇と舌を存分に吸っていく。

「ん、ん、んん……んむう……じゅっ……んっ……ちゅぶっ……」

馬の舌が頬裏の粘膜を削り、舌の裏側にまで入り込んで暴れ回る。
脅えて奥で震えていた舌を強引に引き出すと、思い切り強く吸い上げる。
歯茎を舐められ、口中の唾液を吸い取られて、ビアンカの上半身がわななく。

「う、うむ……んぐぐ……んんっ……んむっ……じゅっ……ぷあっ……はあ、はあ、はあ……あ、またっ、うぐうっ!」

息継ぎで一度口が離れたものの、またすぐにジャミが口を吸ってくる。
ビアンカの震える手が、ジャミの腕をしっかりと掴んでいた。
もし上半身が密着していたなら、彼女の腕はジャミの背を抱きしめていただろう。

「んもっ……んんんっ……ぐううっ……んっ、んく……んくっ……ごくっ……」

ジャミの口から唾液が流し込まれ、一度は拒否するように顔を振ろうとしたビアンカだったが、その顔を固定されてしまうと、諦めたように受け入れた。
流し込まれるジャミの唾液を飲み下し、何度も何度も喉を動かした。
ジャミはにやりとして口を離し、弱めていた腰の動きを再開して、またビアンカを強く責めていく。ビアンカは歓喜の声を放った。

「あうっ、いいっ……す、すごっ……こ、こんなに激しいなんて、ああっ……」

喘ぐ口を噛みしめ、あふれ出そうになる唾液を必死に飲み込むものの、端からたらりと透明な液体が零れ出る。
噛みしめていた唇はジャミの攻撃にたまらず喘ぎ出し、大きく口を開けていた。
媚肉はじくじくと蜜を滲ませつつ、ペニスを絞るように何度も収縮した。
大きく喉を仰け反らせ、白く艶やかな首筋を露わにして喘ぐビアンカを突き殺すかのように、ジャミは強く深く抉り込んでいった。
ジャミはいよいよ佳境だと覚り、性に苦悶する人妻を言葉でも責めていく。

「どうだ、どっちがいいんだ? 俺と亭主と」
「やあっ、言えないっ……ひっ、いいっ……奥っ、奥がいいのよっ……あうっ!」
「言えよ。どっちのチンポがでかいんだ?」
「そ、それは……」

まだリュカを思って口ごもるビアンカを突き崩さんと、ジャミは媚肉をこねくり回すように肉棒を抉り込み、絡む粘膜を引きずり出しては
また中に押し戻す。
ジャミの容赦のない抽挿で、ビアンカの身体はベッドから浮き上がるほどだ。

「ああ、いっ、いいっ……お、お腹っ……お腹の奥、抉って、ひっ……くうっ……やっ、ま、またっ……いいっ」

子宮口に亀頭がめり込むほどに深く突き上げられ、あまりの深さにビアンカは何度も仰け反った。

「言えよ、ほら。俺のと亭主のではどっちがでかいんだよ」
「やあっ……そ、それは……ああっ……」
「俺だろ?」
「……」

ビアンカは小さく、だがしっかりと頷いた。

「ちゃんと口で言え。どっちがでかいんだよ」
「あ……あんた、よ……」
「そうか。リュカより大きいんだな、俺の方が」

ビアンカはコクンと頷いてから言った。
開き直ったのか、何かが抜け落ちたような顔だった。

「そう、よ……あんたの方が大きいわ……」

ビアンカは喘ぎと嬌声に混じって、はっきりとそう口にした。
快楽のあまり舌はもつれ、狂おしく身悶えつつも、何かに屈服したことを認めてしまった。
それを自分でも覚ったのか、ビアンカの官能は一気に頂点まで駆け上った。

「うっ……ううんっ……あ、ああっ……だめ、またいくっ……ひっ、ああっ……い、いっく!!」

ビアンカは激しく腰を捩らせ、膣肉を締め付けてペニスを捻るようにして気をやった。
熱い愛液をしぶかせ、ジャミと自分にたっぷりと浴びせている。
いった直後か同時になのか、張り詰めた乳首からもぴゅうっと母乳が噴き出していた。
一度タブーを口にしてしまうと、ビアンカの倫理観は霧消してしまった。

「いいっ、お、大きいっ……ジャミの方があの人より……リュカよりずっとおっきいぃぃっ……くっ、ふ、太くて長くて、ああっ……し、
子宮にまで届くっ……」
「そうだろう。おまえは奥が、子宮が感じるんだ。そうしてやったのはこの俺だよな。くく、おまえはもうでかいチンポじゃないと満足でき
ないんだ。深いのがいいんだな?」
「いっ、いいっ……」

ビアンカはもう何を言っているのかわかっていない。
そこまで深みに嵌っていた。

「あ、あの人じゃとても届かないところまで来てるのよっ……やはあっ、ま、またいくっ……いっちゃうわっ……!」
「いいさ、何度もでもいけ。リュカじゃこんな思いさせてもらえなかったろうに。ほれ、いけよ」
「あっ、あっ、ああっ……い、いく……ま、またジャミにいかされちゃうっ……!」

快楽をゆっくり愉しむ暇もなく、ビアンカはたちまち絶頂した。二度続いた絶頂感が収まる前に連続的にいかされていく。
全身をぶるぶると震わせながら、汗の浮いた身体を喘がせ、隆起した胸が激しく息づいている。
それでもジャミはまだ攻撃の手を緩めない。
ビアンカは絶頂したまま下りてこられず、その状態が持続していた。

「ああっ、こ、これ以上だめえっ……いいっ……お、おかしくなるっ……壊れるっ……ひぃあっ……き、気持ち良いっ!」

ジャミは腰を強く打ち付けてビアンカの裸身を弾ませながら、決定的なことを言わせようとしている。

「もう言えるだろう。どっちが気持ち良いんだ、俺とリュカと」
「あ、あんたよ、ああっ……リュカより……リュカよりずっといいっ……チ、チンポもずっと大きいから、あうっ、あの人じゃ入って来られ
なかったとこまで犯されて……いいっ……ふ、太さも全然違うのよっ……ひぃっ、だめ、いいっ……!」
「じゃあ、もう言えるな!? 俺のことを「愛している」と言ってみろ!」
「な、何でもいいからっ……ああ、もう、いきそうっ……!」
「だめだ、まだいくな。いきたいなら、ちゃんと言え。愛してるとな」
「言うっ、言うからあっ……!」

もう理性だの夫への愛情だのとは関係なかった。
リュカへの思いが失せたわけではない。
それ以上の何かがビアンカの官能と心に覆い被さってきたのだ。

「言え!」
「あ、愛してるっ……! 愛してるから早くっ……い、いかせて、私もうっ……!」

大きく喘ぎ、腰を跳ね上げながら、ビアンカは肉棒の動きを受け止め、腰を振っていた。
引き抜かれる肉棒はビアンカの多すぎる蜜でどろどろになっており、掻き出された愛液はビアンカの股間とジャミの下腹を汚していく。
もうシーツは染みが出来るどころか吸収量を超えたらしく、粘った水たまりがいくつも出来ていた。

「あ、あ……リュカぁ……ごめんなさい……ああ、いいっ……気持ち良いっ……だ……めっ……い、いくのが……いくのが止まんないっ……いいっ……かはっ!」

今度は「いく」とも言えず、短く呻いてビアンカは達した。
後頭部をベッドに押しつけ、背中を弓ぞりにして背を震わせてびくびくと腰まで震わせている。
自分はこんなにいっているのにまだ射精しないペニスが不満なのか、ビアンカの膣襞は盛んに締め付けてくる。
その瞳がぞっとするような妖艶な色気を湛え、ジャミをじっと見つめてきた。
射精を求めているのは明らかだった。
ジャミはそれに応えるように腰を打ち込み、子宮を攻撃してきた。
動きを一度止めるとビアンカの腰をしっかりと押さえ、そのままぐぐっとペニスを奥まで突き入れる。
子宮口にめり込んでいた亀頭が、そこに捻り込まれるように侵入していく。

「んはあっっ!!」

ペニスがとうとう根元まで突き刺され、子宮の最奥に亀頭がぶつかると、ビアンカはそれだけでまた絶頂した。
子宮まで犯される。
内臓を犯される。
女の最後の砦まで犯される。
そう考えただけでビアンカは絶頂できるほどになっていた。

「もっ、もうだめっ……あうっ、だめよ、そんなっ……深い、深すぎるっ……奥に、子宮の奥にまで当たってるっ、し、子宮が犯されるのよっ
……ひっ、いいいっ……!」

それまで何とか射精を堪えていたジャミも、さすがに我慢できなくなっていた。
ビアンカの肉体の素晴らしさはもちろん、ここまで乱れ、ジャミを受け止めてきたのは初めてなのだ。
ジャミは声を上擦らせて呻いた。

「そ、そろそろだぜ、ビアンカ」
「んんっ、はあああっ、いいっ……くっ、子宮が……子宮があっ……」
「出すぜ、中に。子宮の中にたっぷり出してやる! 絶対に孕ませやるからな!」
「いいっ……だ、出してもいいっ……は、早く……早くしてっ、ああっ、も、もう保たないわっ……いいいいっ……!」
「覚悟しろ! 溢れるまで射精してやる!」
「いっくっ……いくっ、ああっ……いっ、いくわ、もうっ……ひっ、ひっ、いっ、いきますっ!!」
「ビアンカっ!」
「ジャミぃっ!」

ふたりは互いの名を叫び合って、ほぼ同時に絶頂した。
ビアンカの媚肉に引き絞られた肉棒は子宮奥深くまでねじ込まれ、そこで獣欲の白濁液を一気に吐き出した。

ぶびゅるるっ、ぶびゅううっ、びゅるるっ。
どびゅっ、どぶどぶどぶっ。
びゅるるっ。

「んひぃっ……!」

子宮の底に勢いよくぶちあたり、弾ける精液の熱さと濃さに、ビアンカは背骨が折れるほどに大きく仰け反って達した。
ジャミのたくましい肩に乗った脚が痙攣し、ジャミの首に絡んでいた。
足の指はぐぐっと屈まり、震えている。
両手もしっかりとジャミにしがみつき、抱き寄せようとしていた。
その状態で、ジャミはビアンカの膣奥深くにどくどくと射精している。
ビアンカはジャミにしがみついたまま呻いた。

「はあ……はああっ、出てる……奥に……子宮の奥にジャミの精液が……ああ……もうだめ……」

ジャミもビアンカは抱き寄せて離れず、腰を密着させたままで、静脈が醜く浮き上がった太いペニスから精液を子宮の中に注ぎ込んでいく。

「や……は……す、すごい……ま、まだ出てる……ああ、もう子宮の中がいっぱいよ……ジャミの精液で子宮がいっぱいになってる……
あう、ま、まだ出るの!? ああ……いい……」

満足したのか、ジャミがようやくペニスを引き抜いた。
自分の精液とビアンカの蜜ですっかりどろどろだったが、まだ萎えてはいなかった。
ジャミはビアンカの顎を持ってその顔を自分に向かせた。

「どうだ、孕んだ気がするか。いやってほど注ぎ込んでやったからな」
「ああ……ぜ、絶対に……絶対に孕んだ、わ……に、妊娠したと……思う……こ、こんなに……こんなにいっぱい出されたら……子宮の中に
こんなに出されたら……妊娠するに決まってる……」

その言葉を満足そうに聞くと、ジャミはおもむろに振り返った。

「……だ、そうだ。奥様はもう満足しきって気を失ったみてえだぜ」

そう言ったジャミの高笑いを、部屋の隅でふたりの男女が聞いていた。
あまりにも凄まじいセックスに圧倒されていたのか、女は息を飲み、生唾を飲むだけで、行為の間中、何も言えなかった。
男の方は別の意味で衝撃を受け、腰が抜けたように膝を床についていた。

「ビ……ビアンカ……」

リュカだった。
彼を連れてきたのは言うまでもなくデボラである。
ビアンカ誘拐からずっと、デボラはリュカを誘惑し続けていたのに、彼は一向に乗ってこなかった。
そこでビアンカとリュカの双方を諦めさせ、その信頼と愛情を決定的に打ち砕くことにしたのだ。

ジャミにはもちろん異論はなかった。
もうデボラは完全にジャミの女だったし、ビアンカもそうなる。
例えリュカやビアンカに互いへの思いがあったとしても、ビアンカを孕ませてしまえば問題はない。
しかし、リュカを完全に諦めさせるのも悪くない。
ビアンカに引導を渡すことにもなるからだ。
もともと王になることに執着のなかったリュカは恐らく退位するだろう。
その後の王位継承など、ジャミにはどうでもよかった。
伝説の戦士であるリュカが邪魔だっただけだ。

ビアンカに子を産ませ、その子に王位に就けるつもりなのだ。
その上、デボラは籠絡している。
父親の大商人・ルドマンはすでに始末した。
ふたりいる養女のうち、後を継ぐのは恐らくデボラだろう。
もしフローラだったとしても、またデボラのようにものにしてやればいいだけだ。
こうしてジャミはこの国の政治と経済、両方の裏面を握ることになるのだ。

デボラの愛情はリュカにあるようだが、それはどうでもよかった。
ジャミには人間のような愛だの恋だのというものはない。
というより理解もできない。
だからものにしたデボラがリュカと添い遂げようと構わない
。必要な時に呼び寄せて指示を出し、その身体が欲しくなったら犯せばいいだけだ。
そうでなくともデボラはジャミのセックスに取り込まれている。
結婚しても、ジャミの命令ならば悦んで彼に身を任せるだろう。

リュカは両膝を突いて放心し、ジャミに組み伏せられてぐったりしているビアンカを虚ろな目で見ていた。
デボラがしゃがみ込んでリュカに言う。

「ね? 言った通りでしょ?」
「……」
「ビアンカは……あの女はもうジャミさ……あの魔物のものになったのよ。しかも無理に犯されたわけじゃないわ。見たでしょ、あんなに気持ち良さそうによがってたし」
「……」

デボラの声がリュカの耳元で響く。

「何度も何度も気をやって……。それも夫のあんたの前でよ。恥ずかしくないのかしらね。しかも「リュカより気持ち良い」なんて口にしてさ」

リュカはがっくりと俯いた。
膝と腕が震えている。
デボラがその肩に優しく手を置いた。

「もうあの女、あんたに愛情なんかないのよ。じゃなければ「リュカのよりいい」とか「リュカのよりずっと大きい」なんて言える?」
「く……」
「ね? もう放って置きましょ、あんな女なんか。もうこのタワーでずっとあの魔物に飼われてればいいのよ。大丈夫、子供たちなら引き取るわ」
「え……?」

リュカは思わず顔を上げてデボラを見た。
デボラは甘えるようにリュカの頬を指でなぞる。

「だ・か・ら。あたしたちが結婚して、あの子たちを一緒に育てましょ。いいでしょ?」
「……」

リュカは無言のままデボラを見ている。
デボラはそのリュカを立ち上がらせて促した。

「さ、もう行きましょ。もう充分でしょ? それとも……まだ「前の」奥さんが魔物に犯されてよがるところを見たいの?」
「……」

リュカはデボラの手を掴むと、ビアンカにくるりと背を向けた。
部屋を出る時、一度だけ振り返ったが、その表情は逆光でビアンカにははっきりとわからなかった。

「リュ……カ……」

ビアンカは完全に脱力した身体を横たえ、力のない口調でリュカの名を呼んだが、それっきりになった。

──────────────────

ビアンカは、今ではもう一日中全裸でいるようなことはなかった。
例のトレードマークのようなモスグリーンのワンピース。
剥き出しになっている肩を隠すように薄いオレンジのショールマントを羽織っている。
なぜ着衣を許されるようになったのかと言えば、常に全裸でいる必要がなくなったからだ。
ビアンカはもう強制あるいは命令されなくとも、その時になれば自分から脱ぐようになったからである。

「……」

ビアンカは自分の部屋の中で、いらついたように歩き回っていた。
時々「はあっ」と熱い吐息を漏らし、思い出したように胸へ手をやる。
そっと触れてから、頭を振ってその行為をやめ、またいらいらと室内を往復した。
やがてごとごとと音を立てながら岩戸が開いた。
入ってきたのはジャミである。
ビアンカはその顔を見るや否や、怒ったような拗ねたような表情で詰め寄った。

「遅い……! 何やってたのよ、今頃まで!」
「なんだ、そんなに俺が恋しかったのか? くく、可愛くなったな、ビアンカよ」
「そ、そんなんじゃないって何度言えばわかるのよ! 頭悪いの!?」

ビアンカはカッと顔を赤くしてジャミを詰った。

「相変わらず気が強いな。ま、そこがいいんだがな」
「よ、余計なこと言わないでいいの!」
「そう怒るな。またこのタワーに攻め込もうとしてきた人間どもを迎撃してきたのさ。なに、大したことはなかった。手前の森で捕捉して
皆殺しにしてやった」
「……」
「それでもけっこう手間取ってな。二日……三日か、かかっちまったってだけだ」
「……来たのはお城の……軍隊だったの? 指揮していたのは誰?」
「なんだ、気になるのか。おまえ、まだリュカ……」
「関係ないでしょ!」

ビアンカはそう言って、吹っ切るように首を激しく振った。
そう、もういいのだ。
忘れよう、なかったことにしようと決めたのだ。
今の自分は、もう人間界には戻れない。
その資格もないのだった。
ビアンカは強がるように言った。

「ふ、ふん、三日も私を抱かないでいたから、どうせ溜まってるんでしょ」
「ふっ……」
「なによ、その笑いは。いいのよ我慢しなくたって、発情してるくせに。キ、キスしてあげる」

ビアンカの方こそ発情したような目で、ジャミの口に小さな唇を重ねていった。
今まで、あれほどジャミとのキスを拒否していた女とはとても思えない行為だ。

「んっ……ん、んちゅ……んん……じゅっ……」

以前はキスだけは断固拒否し、ジャミの舌が咥内に入ってきただけで背中に寒気が走っていたのがウソのようだ。
自らキスを求め、唇を開けて舌を伸ばし、魔物の口の中を積極的に愛撫していく。
ビアンカのキスに応え、ジャミがその唇を強く吸い、舌を吸引すると、ビアンカの身体がびくりと震える。
魔物の大きな舌を待ちかねたように舌を絡め、唾液を与えていく。

「ん、ん、んん……ちゅっ……んんう……」

ジャミは唇を与えながら、ビアンカの着衣を剥がしていく。
ワンピースは簡単にはだけ、脱がされていった。
肩を抜く際はビアンカ自身も協力して脱がされ、足下に落ちて絡みつく服を蹴飛ばすようにして脱ぎ去っていた。
下着は着けていなかった。

ジャミはビアンカの口を強く吸いながら、指で媚肉に触れていく。
そこはもうすっかり臨戦態勢で、クリトリスはツンと尖って包皮から剥けていた。
当然のように膣口は濡れそぼっており、ジャミの指を熱く濡らす。

「呆れたもんだな、もうこんなになってやがる。そんなに俺様のものが欲しかったのか?」

図星だったのか、ビアンカの頬がカッと染まるが、すぐに憎々しげに言い返してきた。

「な、何よ、自分だってここがこんなに……」

ビアンカの繊手がジャミの股間を擦り始める。
恐れ気もなく魔物の性器を手にすると、うっとりした表情でサオ部分を上下にさすり、指先でカリをこそいでいく。
亀頭からとろりとした透明な粘液が零れ出ると、ビアンカはそれを指先で掬い取ってジャミの顔に突きつけた。

「見なさいよ、ほら。こんなに零して……」

それから指を自分の顔に持っていき、顔を顰めた。

「相変わらずひどい匂いね……。あんたの醜い欲望が匂いになったみたいよ。んっ……、味もひどいわ……」

ビアンカはためらうことなく、カウパーで汚れた指先を口に含んでいた。
いずれもジャミを刺激し、興奮させる仕草である。
彼女は意識的にそうしているのだった。
ジャミもそれは知っているが、知っていてなお、ビアンカのこうした媚態には我慢しきれなくなる。
だめ押しするようにビアンカはジャミに真っ白い尻を向け、突き出した。

「ほ、ほら、さっさとしなさいよ。我慢できないくせに……!」

清楚だった人妻とは到底思えない淫らそのものな態度と口調でねだっていく。
「して欲しい」とは言えず、「するなら勝手にしろ」的な言い回しになっているのは、まだ少しプライドが残っているからだろう。
ジャミはその言い方や仕草がデボラに似ていたことを思い出した。
高慢だったデボラがこんな感じだったのだ。
もっともデボラの方はそこからさらに一歩進んでしまい、今ではツンデレのデレ部になっている。

ビアンカは壁に手を突いて丸い臀部を突きつけている。
まだ羞恥心は残っているのか、少し脚が震えていた。
ジャミはその羞恥や恥辱を弄び、拡げにかかる。

「よく見えるぞ、ビアンカ。おまえのスケベなマンコも尻の穴もな」
「……くっ」
「だらしなく蜜まで垂らしやがって。おまえはリュカや俺じゃなくてもいいんだろうが。チンポさえついてればどんな男だって……」
「よ、余計なこと言わないでいいのよ! するならすればいいでしょ!」

あくまで自分から「欲しい」とは言わず、犯すなら勝手にしろというスタンスは崩さなかった。
これはもう直る直らないの問題ではなく、ビアンカの本質がそうなのだろう。
自分から崩れていくのは、官能が崩れ去った後──つまりセックスして絶頂しそうになる時くらいのものなのだ。

「あ……」

ジャミの両手が尻たぶを掴み、ぐいと割り拡げたのを感じ、ビアンカの頬に羞恥の朱が差す。
同時に、三日ぶりに貫かれるという期待と欲望で喉がごくりと動いた。
しかしそのままである。
普段、厚い肉に挟まれている秘所と尻の底が外気に晒されてひんやりした。
そこにジャミの視線が突き刺さるように抉ってくるのがわかる。
意識せずとも、ビアンカの媚肉が生き物ように蠢き、新たな蜜を垂らした。
もどかしそうに、尻がもじもじと揺れ動いている。

ちらちらとビアンカは振り返るものの、ジャミはにやにやと見ているだけだ。何もされず、ただ見られているだけがいちばん辛かった。
こんなことなら、さっさと犯された方がずっとマシだ。
我慢しきれなくなったのか、ビアンカはそのままの姿勢で叫んだ。

「い、いつまで見てるのよ!? は、早く……ああっ!」

ビアンカの抗議が終わる前に、ジャミがペニスを突き刺した。
恥ずかしげもなく晒した股間の真ん中に、いきり立った男根がずぶずぶと貫いていく。
やっと入ってきた重くたくましい感触に、ビアンカは背中をぶるっと震わせて身悶えた。

「くっ……かはっ……! は、入って……きた……あうっ……!」
「相変わらずきつくていいマンコだぜ。よし、奥まで入れてやるからな」
「んああっ……!」

膣圧のきつい締め付けを愉しみながら、ジャミは膣奥深くまで肉棒を進めていく。
すぐに子宮にまで到達し、ビアンカの子宮口を押し上げた。
その衝撃でビアンカはぐぐっと首を仰け反らせて喘いだ。

「あ、あんたのも……あっ……相変わらず、ふ、太いわ……そ、それに、ああっ、か、硬いっ……痛いくらいだわ……んはっ!」
「そうだろうぜ。どら、もっと深くまで入れてやろうか? おまえの好きな子宮セックスを……」
「やっ、ま、待って……!」

ビアンカは慌てて振り返り、呻くように言った。

「だ、だめよ、そんなの……私の、あっ、お腹には……」
「くく、そうだったな。俺の子がいるんだな、俺とおまえの子が」
「……そうよ……だ、だから、あんまり激しいのはだめ……ああ……」
「そうか? でもおまえは激しいのが好きだろう。こういうのがな」
「いひっ!?」

ジャミはビアンカの尻を掴むと、激しく腰を打ち付けた。
熱く蕩けた媚肉からどろっと愛液が溢れ出て、ビアンカの美しい脚を汚していく。
激しく喉を反り返らせて喘ぎながら、ビアンカは懸命にジャミを止めた。

「おっ、お腹、抉ってるっ……ああ、だめっ、激し過ぎるっ……お腹の赤ちゃんが……ああっ……」
「ガキなんかまた作ればいいさ。妊娠セックスはおまえも大好きじゃないか。子宮の奥にどっぷりと濃いのを出されるのがいいんだろうに」
「やっ、そんな……でもだめよ、あっ……あ、赤ちゃんに障るわ、やめて……」
「よしよし、わかったわかった。そんなに俺とおまえの子が大事なのか」
「……」

ジャミの子だからではない。
純粋な母性本能が、胎内の子を護ろうとしているだけなのだ。
ビアンカはそう思いたかったが、実のところ本当にそうなのかわからなくなっていた。
ややもすると、ジャミの言う通り、思う存分子宮まで犯してもらって至上の快楽を味わいたいのではないか。
その結果、胎児が流れてしまってもそれはそれだ。
ビアンカの健康な身体とジャミの強靱な精子をもってすれば、またすぐに孕んでしまうだろう。
それでいいではないかという淫靡で非人道的な誘惑を何とか押さえ込み、人としての最後の理性と倫理観が胎児を護っている。
ジャミが見透かすかのように言った。

「それなら子宮の中にまでは突っ込まねえさ。その代わり、子宮口が爛れるくらいに突いてやるからな」
「ああ……」

ビアンカは安堵と期待で熱い息を吐いた。
陰部の襞が肉棒にねっとりと絡みつき、精子を絞り取ろうと早くも蠢動し始めている。

「んああっ!」

再び始まった攻勢にビアンカは尻を大きく振って悶えた。
勢いよく突き込まれ、子宮口を削ってくるペニスの動きに合わせて、ビアンカも腰を打ち振るった。
いけないと思っているのに肉体の方はさらに深い結合を求めて腰を振り、尻をジャミに押しつけていく。
ジャミの方が気を遣ってビアンカの尻を手で押し返すほどだ。
ジャミも口ではああ言ったものの胎児を殺す気はなかったのである。
早く育ててグランバニアに君臨させなければならないのだ。

それでも子宮には入れないというだけで、責め方はいつものように激しいものだった。
セックスが三日ぶりということもあって、それだけでもビアンカには充分なようだった。

「ああっ……ああっ、深いっ……お腹に当たるぅっ……いいっ……やっ、もうっ……もういきそうよっ……ひっ……」

ジャミはビアンカの身体が浮き上がるほどに激しく突いていく。
胎児を納め、固く閉ざした子宮口を硬い亀頭がゴツゴツとノックしている。
痛いはずなのだが、ビアンカは顎を反らせながら嬌声を放っていた。

「やあっ、いいっ……や、だめ、いくっ……し、子宮口が痺れるっ……い、いく……いくうっ!」

ビアンカは膣を捻るように収縮させ、大きな尻をぶるるっと痙攣させて達した。
ひさびさなだけあって、さすがに絶頂するのも早かった。
まだ射精していないジャミはもちろん満足してはおらず、すぐに腰の律動を再開する。
くたりとしていたビアンカの背中がピンッと張り詰め、わななきだす。

「あっ、やああっ……だめ、こんなすぐにっ……い、いったんだから少し休ませ……ああっ……ま、またいくわよっ、つ、続けていっちゃうっ……やああっ、いくっ!」

絶頂の気怠い余韻を愉しむどころではない。
たちまち昇り詰めさせられ、連続的な絶頂を強制的に味わわされた。
尻肉がぶるるっと震え、汗にまみれた肢体ががくがくとうねっている。
そのくせ、男根をくわえこんだ媚肉は盛んに収縮し、行為の続きと精液を求めていた。

「なんだ、このマンコは。続けていったのにまだ足りないか」
「ああ……だ、だって……あんたのチンポ……すごい大きくて……こ、こんなのに犯されたら誰だって……」
「すっかり好き者になったな、ビアンカ。ますます俺好みだ。どうだ、出して欲しいか?」
「……」

ビアンカは、散々逡巡した挙げ句、恥ずかしげに小さくコクンと頷いた。
それを満足げに見たジャミが言う。

「可愛くなったな。よしよし、それなら出してやるぜ、たっぷりとな」
「ああ……」

膣内にあの濃厚な精液が勢いよく射精されることを思うと、ビアンカの腰が震える。
人間では考えられないような夥しい量の精液が、狭い膣内と子宮に溢れかえるほどに出されるのだ。

「じゃあ、また言ってもらおうか。中にたっぷり射精して、とな」

もうビアンカにためらいはない。
ペニスをねじ込まれた媚肉が疼き、尻がうねる。

「だ……出して……オ、オマンコの中にたくさん……たっぷり精液出して……こ、濃いのを……熱いのをいっぱい射精してぇっ……!」

ビアンカの脳裏には、もう「前の」夫の面影も、「かつての」子供たちの思い出も薄れていた。
あるのはどろどろに熱く滾った官能のみであり、射精を受けた時の喜悦だけだった。



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