瀬戸口が、誇らしそうに自分のペニスを掴んで揺すって見せた。
サイズも若宮ほどではないが、充分に大きい。
それに、いかにも今まで散々女遊びしていそうな黒光りした逸物だった。
亀頭の部分が太く、カリとサオの段差も大きかった。
あんなもので貫かれる。
そう思うだけで素子の媚肉は反応しジュンッと濡れてくる。
しかし今は肛門に硬いものを入れられているのだ。
その状態でこんなものまで挿入されたらどうなってしまうのか。

「滝川も、いいよな?」
「ん? ああ、いいぜ。でも、前にも突っ込んだら、きっともっと締まるんだろうなあ」
「ああ、かなりね。おまえ、すぐ出しちまうかも知れないぜ」
「我慢してみせるよ」
「そうか。じゃ、原さん、いきますよ」
「ひっ……だめ! 許して、それはいやよ! ああ……た、滝川くんが終わったら相手するから……待って、少しだけ待って!」
「待ちきれませんな。それに、同時にやってみたいもんでね」
「そんな……いやあっ!」

さすがに経験豊富らしく、焦る素子に対して瀬戸口は落ち着いたものだった。
もがく素子を後ろの滝川と協力して押さえて、そのまま媚肉に熱い男根を押しつけていく。
割れ目にそって亀頭をなぞらせ、そこからぐぐっと膣口に太いものを押し込んでいった。

前と後ろを同時に犯される恐怖に、素子の心に戦慄が走った。
それなりに経験を積んではいるし、男ふたりを相手の3Pもしたことはある。
しかし、それも前を交代で使うか、口と前に入れられるのがせいぜいだった。
ただでさえきつい肛門性交をしながら媚肉まで犯されたことはない。

「だめっ……ひぃ!」

膣口に大きな亀頭が潜り込もうとしてくる。
ただでさえ締まりの良い膣が、アヌスを貫かれることで余計に狭くなっていた。
そこに太いものが前にも来るのだ。
きつさと苦しさに、思わず素子は喉を搾って悲鳴を上げた。

「んひっ……あああっ……!」

膣の粘膜を押し広げ、熱いものがじわじわと潜り込んでくる。
ゆっくり押し入ってくる亀頭の形が、素子の膣襞がしっかりと感じ取っていた。
そのうち、前後に入ってくる硬い肉棒が薄い粘膜を通じて擦れ合う。
その摩擦熱のように、官能に燃え始めた肉体に新たな熱が加わってきた。
滝川と瀬戸口が腰を動かすと、素子の身体の中で亀頭同士がゴツゴツとぶつかり合い、擦れ合った。
腰骨が軋み、今にも腰が砕けてしまいそうだった。
素子は、完全に肉体が男どもに征服されたことを知った。
身体の奥までみっしりと太いペニスが詰まっているような気がする。
息すら思うように出来なかった。

「こ、こんなっ……あ、あぐっ、う、動かないで、お願いっ……ひあっ」
「へへ、そう言ってもね、動くためやってるんですよ」
「で、でもさ瀬戸口、マジできついぜ。ホントにチンポが食い千切られそうなくらいだよ」
「そうだろうね。こっちもいい具合だよ。それ、奥まで入れてあげますよ、原さん」
「うああっ!」

瀬戸口のペニスが根元まで押し込まれ、素子は大きく仰け反った。
ぶるんと揺れ動く乳房に、すかさず瀬戸口が吸い付く。
熱いゴムか何かできつく締めつけられるかのようで、滝川は顔を真っ赤にして素子のアヌスを突き通した。

素子は腰の震えが止まらない。
爛れて燃えるような熱を持っていた。
本当に二本のペニスを受け止めている自分の肉体が信じられなかった。
滝川が素子の背中から手を回し、瀬戸口から奪い取るようにして乳房を揉み込んでくる。
激しく責められ、どうにも堪えようがなくなって喘ぎ始めた素子の耳元で、そっと速水が囁く。

「だいぶ良さそうだな、素子」
「厚志、あっ……いやよ、もう……ああああ……」
「色っぽく喘いでさ、いやもないもんだよ。どう? 俺に抱かれてる時よりいいかい?」
「あうっ、ど、どうしてそんなことを今聞くのよ……ああ、もうだめになるう……」
「質問に答えなよ。気持ち良いのかって聞いてるんだ。良ければ「いい」って言うんだ」
「ああ……もう……」

素子は頭の中まで痺れ、白く灼けてきている。
もう、何もかもどうでもよくなっていた。
そんな素子の髪を掴んだ速水は、その顔を持ち上げていきなり唇を押しつけ、激しく口を吸った。

「んんんっ……!」

突然に濃厚なキスをされ、素子は大きく目を開いた。
が、すぐに速水の舌に応えて口を開き、咥内を許してしまう。
素子の口の中で速水の舌が暴れ回り、甘い舌を思い切り吸い上げた。
素子は呻き声を上げ、身体を痙攣させている。
ようやく口を離すと、速水は無表情でまた聞き質した。

「言いなよ、素子。いいんだろ?」
「……いい……いいわ……ああ……」
「そうだろう。尻の穴とオマンコに入れてくれるからいいって言え」
「ああ……」

一瞬、顔を染めて軽く抗ったものの、すぐに屈服した。

「お、お尻と……前に……オマンコに……入れてくれるから……いい……ああ、もういや……」

素子は頭をぐらぐらさせながら、喘ぎつつそう言った。
その言葉を聞いて、滝川と瀬戸口も喜ぶ。

「そうか、そんなにいいなら、もっといい思いさせてあげますよ」
「そうそう。思いっ切りいかせてやるから、せいぜいよがってくださいよ」

そう言うと、ふたりは腰を揺すり始め、中に挟んだ素子の肢体を激しく揺さぶった。
前と後ろから若い肉棒を埋め込まれ、それが中で擦れ合う刺激が素子の官能を燃え立たせていく。

「だめ……ああ……た、たまんない……」

素子は首を仰け反らせたまま、耐えきれないとでもいうように喘ぎ始める。
前後の穴を同時に犯されるという初めての、そして強烈な感覚に、素子の理性は崩壊し、錯乱していく。
狭い股間に太いものが二本もひしめきあい、肉の疼きが熱い炎となって全身に燃え広がっていった。
膣やアヌスだけでなく、もう身体中どろどろに蕩けてしまったような気がした。

「ああっ……うんっ、うんっ、は、激しいっ……んむっ、むううっ、いっ、いいっ……ああ、どうにかなりそうよっ……いいいっ……」

喘ぎ声はよがり声に変わり、聞いている方が恥ずかしくなるような言葉を口にしている。
もう自分でも何を言っているのかわかっていないのだろう。
ふたりの若者に挟まれ、揉みくちゃにされている裸身は匂うような色に染まり、じわっと汗を滲ませていた。
遠慮なく突きまくられる股間は、アヌスからも膣からも大量の粘液が溢れ出し、女と男の腰や腿をどろどろに汚している。
はっきりと快感を口にするようになった素子を驚きの表情で見つめながら、滝川たちは容赦なく責め立てていった。

「あうっ、あううっ、いいっ……うんっ、お尻、それ深いっ……あああ、前も深い……あ、そんな深くまで……だめえっ」

素子にはもう抗う気力どころか、まともな言葉すら喋れなくなっている。
肉の爛れる感覚に酔い、腹の奥から込み上げてくる強烈な痺れにわなないた。
あれだけきつかった肛門ですら、今では滝川の突き込みに苦痛がなくなってきている。

肉体的な快感だけでなく、精神的な崩壊も大きい。
正規軍人である素子にしてみれば、速水や滝川などの学兵は、ともすれば見下すような存在である。
その彼らにいいように弄ばされ、肉体を蹂躙されただけでなく、完全に征服され、よがらされてしまっている。
普段の強気さの裏には、意外なほどに脆い面もあったようだ。
そこを突かれると、逆に虐められ虐げられることに被虐の快感すら覚えてきてしまうのだった。

責める男たちも顔を歪ませて必死に責めている。
素子の性器と肛門の具合良さに加え、そのフェロモンたっぷりのよがりっぷりが男を追い立てている。
「気の強いお姉さん」が、今や自分たちの軍門に降り、痴態をさらけ出しているのだ。
喘ぐ苦悶の美貌や、悩ましいよがり声を聞いているだけで射精したくてたまらなくなっているのだ。

もう、とにかく一度出しておこうと言わんばかりに、瀬戸口も滝川もガンガンと激しく突き上げていった。
すると、たちまちそれに素子の裸身が反応し、小刻みに痙攣し始めた。
特に腰の震えが大きい。
腹筋や太腿、ふくらはぎにも力が籠もって、両脚がピンッと伸びている。
爪先が何度も反り返っていた。そこにまた速水が近づき、髪を掴んで素子に告げた。

「なんだ、もういくのか。いってもいいが、ちゃんと言えよ」
「厚志っ……」

きゅううっと膣と肛門が同時に収縮する。
滝川も瀬戸口も悲鳴を上げた。

「くっ、締めつけきついな!」
「お、俺、もうだめだ! 一度出そうぜ」
「わ、わかった」

そう言い合うと、ふたりは射精の動きに入った。
ガンガンと腰を突き込み、乱暴なほどに強く乳房を揉み立てる。
瀬戸口は首筋に強く吸い付いてキスマークをつけ、うなじは滝口が舐めていた。
たまらず素子はガクガクと腰を揺すり、絶頂していく。

「ああっ……ああっ、いいっ……だめだめだめっ、いくっ……ああ、もういくっ!」
「ちくしょう! 色っぽくよがりやがってよ! いけ、原さんっ!」
「くそお、俺もだめだ! 原さんの尻ん中に出してやるっ!」
「ひっ、ひっ、いくっ……も、もうっ……い、いっちゃううっっ……!」

素子は一瞬凄絶な表情を見せ、大きくよがってから歯を食いしばって全身を激しく痙攣させた。
強烈な絶頂で媚肉もアヌスもペニスを思い切り食い締め、滝川と瀬戸口の射精を誘った。
発射はほとんど同時だった。

「んひぃぃっ、いくうっ! でっ、出てるっ、また出てるっ……!」

音を立てそうな勢いで、激しく瀬戸口が射精した。
どろっとした精液が素子の子宮口に直接ぶつかり、胎内に弾け飛ぶ。
直後に滝川も射精を始め、びゅくびゅくと素子の直腸の奥にたっぷりと精液を放出した。

腸内と胎内に熱くて濃い精液を感じ取り、素子は何度もわなないた。
射精され、腸壁や膣襞に精液を浴びせられるたびに身体を揺すり、腰を振っている。
ふたりの男は前後から素子を抱きしめ、射精している間中そうしていた。
素子も含めてそのまましばらく固まっていたが、待っている中村と遠坂が待ちかねたように滝川たちを引き離す。
渋々と滝川たちが離れると、ぐったりしている素子に中村、遠坂が挑み掛かっていった。
くたりと横倒しになっていた裸体を無理に抱き起こされて仰向けにされると、まだ瀬戸口の精液でどろどろのままの媚肉に遠坂がいきなりねじ込んできた。

「んっ……くああっ!」

素子は懊悩した美貌を晒し、白い首を露わにして仰け反った。
たくましい肉棒が、熱く濡れそぼった媚肉を引き裂くように貫いてくる。
気品を感じるというか、上品ぶったところが目につく遠坂のものとは思えぬような野性的な男根が、素子の女肉を抉っていく。

「くっ……確かにいい肉ですね……。では、出来るだけ深くまで入れてみましょう」
「やっ……うむ……ああっ!」

遠坂は、素子の膣肉の構造を確認するかのように、ゆっくりと貫いていく。
硬いペニスが押し込まれていくたびに、熱く潤んだ襞がざわつき始め、絡みついてきた。
速水や若宮、瀬戸口と、すでに三人分の精液を注がれたとは思えぬようなきつさが素晴らしかった。

絶頂から醒めかけた素子の身体が、またカァッと熱を帯びてくる。
もう散々犯されたのに、媚肉は待ちかねたように遠坂のペニスにまとわりついていった。
まだ遠坂は入れただけで動いてもいないのに、素子は身体が引き攣るように収縮しているのを感じていた。
これ以上恥を掻きたくないとばかりに、必死になって唇を噛みしめ、恥ずかしい声を出すまいと頑張っているが、太いものが狭隘な膣道を強引に
拡げている感覚や、男の胸板に潰される乳房からの快感が、素子の意志を鈍らせてしまう。

「お、おいにもやらせんか!」

身悶える素子の色香に煽られ、中村が焦ったように言った。
素子に覆い被さって犯していた遠坂の尻を軽く叩くと、ぐるりと一回転させて女上位の格好にさせる。
向かい合う形で遠坂の上に載せられ、素子は「あっ、あっ」と喘ぎながら、突き上げられるタイミングで尻を弾ませている。
遠坂は、その尻に手を掛けてむちっとした弾力を愉しむと、おもむろにぐいっと割り開いた。
滝川の凌辱の後も生々しく、爛れた肛門は注がれた精液を滲み出している。
そのすぐ下では、遠坂の肉棒をくわえこまされ、軋むようにこねくられている媚肉まで見えた。

中村は自分の肉棒を摘むと、素子の背中から迫っていく。
そのまま膝とつくと、遠坂に開かれた尻の谷間にペニスの先を押しつけた。
突如、アヌスに熱い肉棒の感触を受けた素子は慌てて振り返って叫んだ。

「ひっ……、そ、それ、いやあ!」

またサンドイッチにされると知って、素子は絶叫した。
さっき、滝川と瀬戸口に二穴セックスされた恐ろしさと苦悶を思い出す。
股間で若い肉棒が二本もひしめき合って、発狂するかと思うほどよがり狂わされたのだ。

「だ、だめよ、中村くんっ、もうお尻はいやっ!」
「そぎゃんこと言わさっても、もう副委員長のマンコはふさがっとるばいね。ここしかなか」
「ま、待ってよ! 遠坂くんが終わるまで……終わったら、ああっ、ま、前にして……」
「ばってん、もう俺は待ち切れんたいね。それに、さっきも滝川たちに両方やられてよがりまくってたじゃなかか。今さらなんね」
「で、でも、いやなのよ……ふたり一緒なんていやあ!」

素子は泣き叫ぶようにして腰を捩りたて、何とか中村の矛先から逃れようともがいたが、膣に遠坂のものが深々とぶち込まれていて、身体がつなぎ止められている。
遠坂を殴りつけて離れようとしたものの、その前に中村のものがぐぐっとアヌスにめり込んできた。

「うああっ……!」

熱いものが、まだ緩んだままの肛門に押しつけられ、ぐうっと沈み込んでいく。
その圧迫感に素子は仰け反り、喉から引き絞られたような悲鳴が上がった。
遠坂の指による執拗な愛撫と、滝川の若さに任せた乱暴な肛門性交によって、痺れ、爛れて潤んでいたアヌスの粘膜がまたビリビリと軋んできた。
前に遠坂が入っているだけでに、余計にきつかった。

「だ……め……、あっ……さ、裂ける……裂けちゃうっ……」
「裂けはせんて。さっきもやっとるじゃなかか」
「で、でも、あっ……くうっ、ふ、太い……中村くんっ、こ、これ太いのよっ……ぐぐっ」
「あ、そうかも知れんばいね。俺の、軍曹のほどでかくはないばってん、太いのは太いけんね」
「い、いや、うむ……ぐ、ぐ……ほ、ほんとに太いっ……ああ、お尻が……ううむ……」

素子はその苦痛でたちまち脂汗が滲んできた。
肛門は痛々しいまでに押し広げられ、野太い中村の肉棒を飲み込もうとしていた。
中村に抱きかかえられた臀部にぶるぶると止めどない痙攣が走る。

「だ……め……あっ……は、入る……こ、こんな太いのが……入って来ちゃうっ……あああ……」

不気味にのめり込んでくる太くて硬いものの感触に、素子の全身にびりりっと強い電流が流れる。
太い亀頭がめりっと入り込んでしまうと、そのままずぶずぶとペニス全体があっさりと素子の腸内に収まってしまった。
中村の亀頭が、腸壁を通して遠坂のものと擦れ合うと、素子の頭の中で火花が散った。

「あ、あうむ……し、死ぬう……」
「何を大げさな、死ぬわけないばい」
「そうそう。ま、死ぬような思いにはなるかも知れませんがね」
「ぐ……き、きつっ……お尻の中、ああ……中村くんの大きいのでいっぱいよ……あう……」
「そうね? ずっぽり根元まで入ってるけんね」
「くっ……そのせいか、マンコまで締め付けがきつくなってますね。さっきからグイグイと……」
「こっちも同じばい、遠坂。食い千切られそうたい」

しなやかな素子の裸身を挟んで、上と下の男たちがそう言って笑い合った。
素子は、男女を問わず部下たちが憧れていたその美貌を歪め、顔を真っ赤にして呻いていた。
お腹の中全部を占領されたような苦しさと圧迫感で、ろくに呼吸もできない。
下で遠坂が乳房を揉みながら媚肉を突き上げ、上からは中村がぷりぷりした尻たぶを掴んで、押しつぶすようにして素子を突き込んだ。
上下から呼吸を合わせて突き上げられると、素子は苦鳴と呻き声の代わりに喘ぎ声を放って、にわかに反応を強めていく。

「あ、あっ……い、一緒にしないで、あうっ……うんっ……むううっ……ひっ……あ、いいっ……」

予期せぬ快感の到来に当惑し、髪を振り乱して嬌声を放つ。
また肉体が火のように燃え立ち、どろどろに蕩かされていった。
自分から腰を振り始め、中村が突き込むと尻を押しつけ、下の遠坂が突き上げると、腰を密着させるようにして、より深い挿入を求めた。
たちまち淫らな姿を晒す素子に、周囲の連中が囃し立てる。

「こりゃ激しいですね、副委員長どの。自分から腰まで振って」
「一度いかされたら、後は底なしですか。こんなにヤリマンだったとは思わなかったですよ」
「いや、まったく。そうなら、速水のやつに唆される前にさっさとやっとくんだったな」

口々に嘲笑されても、素子は言い返したり、恥ずかしがったりする余裕もない。
二度続けてのサンドイッチとあって身体も慣れてしまったのか、男ふたりの激しい責めをしっかりと受け止めている。
中村と遠坂の間に挟まれて柔らかい肉体を揉み潰され、聞いているだけで勃起してくるようなよがり声を口にする。

「んんっ、だめ、いいっ……あ、あ、同時に突いちゃあだめっ……うんっ、うんっ、いいっ……くっ、ふ、深いっ……前も後ろも、ふ、深すぎるっ」
「へへ、そんなよがり顔を見せられたらたまりませんよ、副委員長どの。おい中村、遠坂、ちょっと起き上がれ」

先任下士官の命令に、ふたりは不満そうな顔を向けた。

「そんな、殺生ばい、軍曹。まだ俺は……」
「やめろとは言ってないよ。サンドイッチのまんまでいいから起き上がれっての。さっき瀬戸口たちがやってたみたいにさ、中村は後背座位で遠坂は対面座位だ。遠坂が胡座かいて副委員長どのを膝に乗せるんだ。その後ろから中村が尻をやればいい」

ふたりは命令通りに身体を起こし、言われた体位にしてみた。
その間もアヌスと膣には挿入したままだったから、姿勢が大きく動くと二本のペニスが中でゴロゴロと転がり、腹の中であちこちにぶつかって素子に悲鳴を上げさせている。
痛みではなく、思いもしなったところを擦られた快感の声であった。
座ったままで前後の穴を激しく抉られ、喘ぐ素子の髪を若宮が乱暴に掴んだ。

「あうっ!」
「……いい顔ですよ、副委員長どの。その身体、その顔……、何度夢見たか知れません。こうやって口に突っ込んでやることもね!」
「ぐううっ!?」

髪を掴まれ、強引に上を向かされた口に、若宮の巨根が押し込まれた。
まだ鈴口や尿道口に精液の残滓がこびりついたままのペニスをくわえさせられ、素子はそのむっとする性臭に頭がくらくらしてきた。
喉まで押し込まれて吐き気も催したが、そんな酷いことをされているという被虐感と、男のフェロモンがモロに脳へ届いてしまい、すぐに酔い始めてくる。

「ぐっ、ぐうっ……むむう……んんっ」
「あーー、あったけえ、これが副委員長どのの口ん中か。出来れば、もっと舌を使って欲しいところですな」
「むうっ、むむっ!」

いやいや、とでもいうように素子は顔を振ったが、その顔はすぐに恍惚としてきた。
唇の端が切れそうなほどに太いものをくわえさせられ、口の中は肉棒でいっぱいになっている。
顎が外れそうなほどのサイズだ。
こんなもので口まで好き放題犯されていると思うと、すでに男根を挿入されている肛門や膣まで反応し、きゅっ、きゅっと収縮してきた。
狭い咥内でどうにか舌を動かし、ちろちろと若宮のものを舐めていく。

「んっ……んっ、んんっ……じゅっ……ちゅぶ……んんっ、ちゅっ……んれろ……んむう……」
「お、その調子ですよ。感激だなあ、あの素子さんにフェラしてもらってるなんて」

若宮はそう言いながら素子の顔を掴むと、自分から腰を使って口を犯していく。

「ぐううっ! ……むっ、んぐううっ!」

咥内でペニスが暴れ始め、素子は目を白黒させた。
亀頭の先は遠慮なく喉奥まで犯し、上顎を擦りつける。
乱暴な動きを宥めるように素子は舌を使い、サオやカリを丁寧に舐めていった。
じゅぶじゅぶと激しく抜き差しされるサオの部分は、小さな素子の口が裂けそうなほどに太かったから、ただ出し入れしているだけで充分な摩擦感と快感を得られている。

「んっ、おっ……んむうっ……じゅっ……んんっ……」

素子は、前後から男の責めを受けながら、上から若宮のイラマチオを受けている。
アヌスと膣から燃え尽きそうな快感を与えられ、そのお返しとばかりに若宮の肉棒を愛撫していた。

「お、おっ……!」

若宮が表情を歪めた。
素子の歯が、軽くペニスを擦っているのだ。
わざと噛んでいるのではない。
太すぎる故に、どうしても前歯や奥歯が触れてしまうことがあるのだ。
その刺激が強すぎず弱すぎず、何とも心地よかった。
加えて、激しく抜き差しされるサオは素子の唇で擦られているし、カリは舌でこそがれている。
そして亀頭は喉に当たって刺激を受けていた。

「ごぼっ……ぐっ……」

苦しさのあまり、素子の意識が一瞬遠のく。
無理もなかった。
若宮の肉棒は、もう完全に喉の中に入っていたのだ。
彼がぐいっと腰を押し込むと、驚いたことに素子の喉が若宮のペニスの形にぐうっと膨らんできさえしていた。
こうなるともう、口を犯すというよりは喉を犯しているようなものだ。
肉棒の根元を唇で締めつけられ、サオには舌が這い、カリや亀頭は喉の粘膜に絡みつかれ、若宮も限界になる。

「くっ……副委員長どのっ、気持ち良すぎだっ! だ、出しますよ、いいですね!?」

若宮はそう叫ぶと、素子の顔を両手で掴んで激しく前後に揺さぶった。
もちろん自分でも腰を思い切り突き込んで、素子の喉を犯していく。
あまりの苦しさで目に涙を滲ませながらも、素子は懸命に顔を振った。
口の中まで精液で穢されたくなかった。
それを許したのは速水だけなのだ。
しかし若宮は、そんなことは知ったことではない。
強く何度が腰を打ち込むと、素子の顔が逃げられないようにしっかりと固定した上で、ぶるるっと腰を痙攣させた。

「おっ、おっ……出るっ! の、飲めっ、全部飲んで下さい、副委員長どのっ!」
「んぐううっ!」

素子は目を大きく見開いた。
喉の奥で亀頭がぐぐっと一回り大きく膨れあがったのだ。
喉が内側から爆発しそうな錯覚の後、濃厚な精液が一気に流し込まれてきた。

びゅるるっ、びゅるっ。
どっびゅ、びゅくくっ。

「んんんっ!?」

勢いよく吐き出された精液は、食道を滑り落ちてそのまま胃の腑まで到達していた。
とは言っても、あまりの濃さにスムーズには流れず、半分くらいは喉にへばりついたままである。
若宮は素子の顔を腰に押しつけたまま動かなかった。
びゅるっと射精するたびに腰が震える。
素子の方も、射精され、喉を穢されるごとに身体がびくりと反応していた。射精が終わると若宮はようやく素子の口からペニスを引き抜いた。

「がっ……げっ……げっ、ほ……ぐぼっ……ぐほっ……」

素子は思わず口を押さえたが、喉にこびりついた精液が逆流してきて、手の隙間からぼとぼととこぼれ落ちた。
精液を吐き出しながら、涙目のまま恨みがましい目つきで若宮を見ている。

「げほっ……く、苦しい……こ、こんなに……こんなに出すなんて……ひどい、若宮軍曹……あ、あなた本当に……酷い……」
「俺は満足でしたけどね。ふう、三度目の射精だけど、けっこう出たでしょうに」
「くっ……、こ、この……ああっ!」

反発しようと思ったところで、また中村と遠坂の動きが激しくなってきた。
たちまち官能に巻き込まれ、素子が喘いでいく。
よがって大きく開けた口の端からは、若宮の放った多すぎる精液がまだだらだらと垂れ落ちていた。

「だ、だめっ、あ、もう……もうっ……た、たまんない!」

両者のペニスがほぼ同時に深々と腹の奥深くまで貫いてきた瞬間、強烈な電撃が素子の身体の中心を突き抜けていった。
両脚を遠坂の腰に巻き付け、強く絡みつかせる。
その脚がぶるるっと大きく震え、突っ張るように痙攣した。

「ひっ……ひっ……い、いくううっ……!」

素子はガクン、ガクンと二度ほど大きく震え、髪を振りたくって仰け反った。
前と後ろを激しく突き上げてくるものをきゅううっと締めつける。
素子を犯した満足感と、さっきまで目の前で繰り広げられていた若宮との激し過ぎるイラマチオとその反応を見せつけられてきた中村たちに、
そんな収縮は耐えられるものではなかった。
ふたりは呻きながらもタイミングを合わせ、思い切り深くまで抉ってから欲望を開放した。

「んくああっ、い、いっちゃうっ! あ、また出してるっ……ああ、お尻にもすごいいっぱい……ああ……びゅくびゅく出てる……ううんっ、お腹が……お腹が精液でいっぱいになっちゃう……あう……」

連続のサンドイッチファックを決められ、数度に及ぶ絶頂を極めさせられた素子は、さすがに意識が遠のいた。
いくら鍛えている女性士官とはいえ、速水との行為を含めれば10度以上はいかされているし、前と後ろに数人分の射精を受けているのである。
力尽きても不思議はなかった。
遠坂たちが離れると、支えを失った素子がドッとベッドに倒れ込んだ。

しかし、まだ許して貰えそうになかった。
今度は瀬戸口がアヌスを、若宮がまた膣を犯してきたのだ。
もう素子は何が何だかわからなかった。
この二時間ほどセックスしかしていない。
この間、激しいセックスによる痺れるような快感、年下の部下たちに凌辱される耐え難い屈辱感、そしてそのことからくる被虐の快楽に浸りきっている。
もう素子の肉体は、どこもかしこも性感帯だった。
髪を撫でられるだけで震えるような快感があり、背中を舐められるといってしまいそうになるくらいだ。

「あああ、もう……もう許して、本当におかしくなるわ……ああっ、いいっ……」
「よがりながら嫌がっても説得力ないですよ。だいたい、自分から腰振ってるでしょ」
「そうそう。こんなすげえおっぱいと尻をしてんだから、まだまで出来るっすよ」

好き勝手なことを言いながら、男たちは素子の肌を舐め、さすっている。
乳輪から絞り出すように括り出させた乳首を噛み、指で弾く。
腋を舐め、首筋に歯を立てる。
ペニスが激しく出入りしているアヌスの縁を指でなぞる。
同じように深く抜き差しされている媚肉の上にあるクリトリスも、舌で押しつぶされるように愛撫されていた。
どう愛撫され、虐められても素子は性的に反応し、喘ぎ、呻いている。

「うもっ……!」

今度は滝川が素子の顔を上向かせて、ペニスを突っ込んできた。
若宮のような大きさはないが、さすがに若いから熱くて硬かった。
そのたくましさに、素子の肉欲がすり寄ってしまう。

「ん、んむ……むむ……んじゅっ……ちゅぶぶっ……んんん……じゅっ……んむ、じゅうううっ……」

素子は、持てるテクニックを総動員して滝川のペニスを翻弄した。
媚肉に若宮の巨根をぶち込まれ、肛門は瀬戸口の侵入を許している。
また二本の肉棒が素子を性の頂点に押しやろうとしていた。
簡単に達してしまうのが悔しいのか、仕返しのように滝川の肉棒を責めているのだ。
もともと性体験もまだ少なく、ましてフェラさせたこともあまりなかった滝川はひとたまりもなかった。
そうでなくとも、あの原素子に口で奉仕させていると思うだけで射精したくなるのだ。
滝川は素子の両頬を手で押さえると、そのままガンガンと腰を振った。

「だめだ、出るっ!」
「んむうっ!」

びゅるるっと咥内に精液が放たれる。
熱い粘液が、上顎の裏や舌の上、そして喉にまで放出された。
素子は、その気色悪さに顔を顰めている。
だが、それでいて顔の色がぼうっとピンク色に染まっていた。
喉が何度も動いているから、滝川の精液を飲み下しているのは確実だ。

「んっ……んっ……んくっ……ごくっ……ぷあっ!」

素子は顔を振って滝川のペニスを吐き出した。
まだ射精の途中だった肉棒は、鈴口から精液を出しながら宙を舞った。

「あ、くそ、勝手に吐き出しましたね。なら、こうだっ!」
「あっ……!」

滝川はペニスを摘むと素子の顔に射精した。
思わず顔を背けた素子だったが、右の頬にびちゃっと精液を浴びてしまう。
滝川は素子の頭を掴んで正面を向かせると、男根の先をその顔に押しつけるようして射精を続けた。
亀頭が柔らかい頬にめり込んだまま射精してくる。
今度は鼻の頭、そして眉間に向けて精液を放っている。

「くっ……」

素子にとってはこれ以上ない屈辱だった。
こんなこと、速水にもされたことはない。
悔しいし怒りも湧いているのだが、それ以上にぞくぞくするような痺れが背筋を走っていく。
屈辱的に穢されることで肉体が満足してしまっているのだ。

「い、いや……! 汚い!」
「ま、まだだ」

射精を終えても、滝川はしつこく素子の美しい顔を汚している。
まだたっぷりと精液が残っている亀頭をその顔に押しつけ、顔中に精液を塗りたくっていた。

「あ、あなた……やりすぎ、ああっ!」

精液を塗りたくられても屹然としたのは素子らしかったが、滝川を叱り飛ばす暇もなく、若宮たちに突き上げられていく。

「あああ、もうやめてっ……う、うむっ、いやっ……お、おかしくなるっ……気持ち良すぎておかしくなるわっ……ひっ……あうう、いいっ……」

若宮の腿の上に座り込んで対面座位で犯されている素子は、自分から腰を若宮に押しつけていく。
喘ぎ、よがり、呻き、口はもう開きっぱなしだ。
もちろん後ろからも、瀬戸口がアヌスを「これでもか」と犯している。
前へ逃げるようにして腰を若宮に捧げている素子の尻を強引に引き寄せ、出来るだけ腸管深いところまでペニスを送り込んでいた。
仰け反りっぱなしとなり、「あうあう」と喘ぐ素子の口の、横から速水が奪った。

「あんむっ!」

精液にまみれていることなど気にする様子もなく、速水は激しく素子の口を吸う。

「ん、んむ……むむうっ……ちゅっ……ちゅぶっ……んんむ……んんっ!」

顔を傾けさせ、顔同士が食い込むほどに唇を押しつけて、素子の咥内を蹂躙する。
舌が暴れ回り、上顎の粘膜や舌の裏、頬粘膜までこそぎとっている。
素子の裸身がぶるぶると痙攣し始め、ぐぐっと背中を突っ張らせた。

「う、うむ……うむううっ!」

素子は、速水の口の中ではっきりと「いくっ!」と絶頂を告げていた。
なおも速水はきつく素子の舌を吸い、咥内の唾液を全部吸い上げると、今度は逆に自分の唾液をどろどろと流し込んだ。
素子はためらうどころか、喜々としてそれを飲み下している。
息継ぎで速水が口を離すと、今度は中村が吸い付き、貪るように素子の口を吸った。
続けて遠坂、そして若宮と瀬戸口も次々と素子に濃厚なキスを浴びせていく。
男たちの舌を覚え込まされ、唾液を飲まされて、素子の震えが止まらなくなる。
喘ぎながら若宮に抱きつき、脚を必死に絡ませている。
わなわなと腰が震え、腿に鳥肌が立った。

「い、いくっ……ああ、もういやなのに……ま、またよ、またっ……また、いかされちゃうっっ……!」

ガクンガクンと素子が仰け反った。
後頭部が、後ろから犯す瀬戸口の額にぶつかるほどの激しさだった。
突っ張らせた脚の指がぐぐっと内側に強く屈まっている。
思い切り収縮した媚肉とアヌスは、容赦なく男たちの精液を絞り取った。
びゅるるっと前後同時に射精され、胎内と腸管を精液で汚されて、素子の意識が完全にフレームアウトした。

この後もさらに男たちは二周も素子を犯し続け、解放したのは3時間も後のことだった。
結局素子は、口に5発、膣に8発、肛門にも7発の射精を受け、身体の中も外も精液でどろどろにされていた。
妊娠しない方がおかしいと思えるほどの量を注がれた膣からは、どろりと濃い精液がとめどなく逆流していた。

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事件が起きたのは、その二日後である。
速水には、舞をいかに虜にするか、それしか頭にない。
周囲は見えなかった。
嫌われ者の女だから、速水の方から積極的に話しかけるだけでも嬉しいらしい。
そう苦労はなかった。
但し、やたらプライドが高い上に、それを裏付ける能力値も人並み外れている。
頭脳明晰で知識豊富、決断力に富み、行動力抜群。
言葉は辛辣で、思ったことをズバリと指摘する。
間違ったことは言わないのだが、あまりに直接的で厳しいことばかり言うから、どうしたって敬遠される。
これで男ならまた別だろうが、女であるが故に「可愛げがない」と評されるわけだ。

こうした女をものにするには慎重を要する。
普段の言動からして、セックスにはまるで奥手──というより、間違いなく処女だろう。
となると、潔癖症ということも考えられる。
経験豊かだった原素子のようにはいかない。
どうやってベッドまで引きずり込むかが問題だ。
まあとにかく接近して機会を作るしかあるまい。

速水は事あるごとに、芝村の美少女に会い、言葉を交わしていた。
そのふたりを、冷たく燃える燐の炎のような目で見つめていた女がいた。
速水がセックスで籠絡し従属させた上、仲間に輪姦までさせてからボロ布のように捨てた原素子である。

「……」

他の女には決して見せて欲しくない笑顔で舞に笑いかけている少年。
そして舞の方も、授業や訓練では見たこともないようなはにかんだ笑みを浮かべて速水を見ていた。
我慢できなかった。
舞が足取り軽く、名前の通り舞うようにしてその場を離れると、捨てられた女はひとり残った少年に向かって行った。

「……!!」

足音はほとんど聞こえなかった。
小走りに駆けてくるのは、少年が捨てた美女だった。
腰だめにして両手で持っていたのは銃剣のようだ。
整備棟のロッカーにあった備品に違いない。
刃渡りの長い刀身が光る。
抜き身だ。
速水が声を出す間もなく、素子はそれを彼の腹部めがけて突き刺していた。

「……だから、言ったでしょう」
「……」

少年は驚きのあまり声も出ない。

「妬深いから、裏切らないでねって……」

銃剣の刃から血が滴っている。
素子は無意識のまま、刃物をぐっと押し込んだ。
……つもりだったが、びくとも動かない。
ハッとして少年を見ると、その顔は歪んだような笑みを浮かべていた。

「……まさか、ここまでしてくるとは思わなかったな」
「……」

なんと少年は、原が突き出してきた銃剣の刃を両手でがっちりと握り締めていたのである。
もちろん手のひらは切れて血液が噴き出している。
なのに彼は、痛みなど感じない風にそれを押し返しているのだ。
銃剣を握る手にぐうっと力がこもる。
とたんに新たな血が流れ出てきた。

「あ、あなた……」

素子は呆然とした表情で速水を見た。
信じられぬものを見るような視線だった。

「あ……んむっ……」

その口を、少年の口が塞いだ。
速水は、素子の紅もさしていない唇に貪るように吸い付いたのだ。

「んん……んむう……」

素子の手から力が抜けた。
血にまみれた銃剣は、女の白い手から滑り落ち、地面に落ちた。
そして速水の血まみれの手は、素子の背中に回っている。
しばらく抵抗するようにもがいていた素子は、少年に口を激しく吸われ、全身の力が抜けていくのを感じた。
悋気の炎に燃えていた目から、すぅっと色が消える。
強靭な意志を湛えていた瞳が虚ろになっていく。

素子は観念した。
もう自分は、この少年には勝てないのだ。
素子の腕も速水の背中に回った。

「んんん……ん、んむ、んちゅうっ……」

互いに抱き合った男女は、顔を傾かせて双方の口中深くまで舌を交換し合った。
彼女の口の中でうねくるように蠢く舌と、舌を激しく吸い上げる少年の行為に彼女も応えていく。
素子の方も舌を少年の咥内へ差し込み、彼の舌を吸った。
激しいキスの応酬で、女の瞳の色も心もとろかされていった。
原素子が、完全に速水厚志の所有物になった瞬間だった。



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