夏実は息も絶え絶えだった。
いかされたのは今日は初めてだったが、その前にも執拗なフェラで体力を消耗して
いる。
そしてこの激しいアヌス責めによる強制絶頂だ。
いかに体力女の夏実と言えども、まだ回復してはいまい。
「待てないですよ。ほら、僕のはもうこんなになってます」
牛尾がそう言って誇らしげにペニスを擦っている。
それを見た夏実は慌てて顔を背けた。
「や……、ま、待っててば……。あ、あたし、疲れて……少し休ませてよ……」
「……」
「それに……お、お尻、爛れちゃって……る……。あんたのせいでしょ……」
そんな状態のアヌスに、あんな巨大なものを挿入されたらどうなってしまうのか、
想像するのも恐ろしかった。
「きょ、今日は無理……。お尻、おかしくなってる……」
「そうですか。ならお尻は少し休んでからにしましょうか」
夏実はホッとしたが、それが甘かったことにすぐに気づかされた。身体に手を掛け
られ、ぐるりと反転させられて仰向けにされた。
そこに牛尾がのしかかってくる。
「な、何を……」
「だから肛門セックスはまだ無理そうだから、オマンコでするんですよ」
「そんな……！ や、約束が違う……」
「約束なんかしてませんよ。それに、お尻が爛れて出来そうにないんでしょ？
口でももう飲めないって言うし。なら、オマンコしかないじゃないですか」
「ひ、ひどい……、あんた最初っから……」
夏実をいたぶるだけいたぶって、結局、膣を犯すつもりだったのだろう。
口もアヌスもいいように嬲られて、その上に膣内射精までされる。
今までの自分の努力は何だったのかと夏実は涙が出た。
牛尾の方は、そんな夏実の様子になど頓着していない。
彼は自分と夏実が愛し合っているという妄想に近い錯覚があり、そのことを夏実に
気づかせるためにセックス漬けにしているという認識がある。
従って、夏実がどれだけ牛尾を嫌い、抵抗を見せても、あまりに気にしていない。
夏実が「真実」に気づくまでの過程に過ぎないと思っているのだ。
夏実が抵抗すればするほどに、彼の凌辱は激しくなり、プレイは変態性を帯びてくる。
そうすれば夏実が牛尾の愛に目覚めると思っているわけだ。
だから、夏実を好きに扱うのは当然だし、夏実はそれに従うべきだと信じている。
彼に一般的な解釈や常識が通用しない。
もっとも、それがわかるくらいであれば、最初からこのようなことはしていない
だろう。
ここまでの調教に、牛尾は満足している。
過不足なく夏実は仕上がってきている。
最終的には夏実の方から求め、抱きついてくるようにしたいところだが、まだそこ
までは到達していない。
しかし、最初は嫌がっていても、感じてくれば喘ぐようになってきているし、気を
やるあたりになると「いい」とか「いく」とは口にするようになってきた。
互いに求め合うまで、そう遠いことではないはずだ。
夏実の身体は中から外まですべて把握し、ものにするつもりだ。
膣や肛門の内部まで覗いてやり、排泄物まで見てやった。
膣はもちろん、口も肛門も開発し、蹂躙した。
特に口とアナルは今まで恋人にも許していなかったらしく、文字通り牛尾が最初
の男となったのだ。
子宮責めはまだ痛みがあるらしいが、だんだんと快感も強くなってきているらしい。
ここは最初から処女でも感じるクリトリスや乳首などとは違って、経験させ憶えさ
せることで感じるようになるところだから仕方がないだろう。
何しろまだ二ヶ月なのだ。
そのうち、子宮口を抉られるのがいちばん感じるように仕立ててやればいい。
そこまで考えて、牛尾はふと思い当たった。
Ｇスポットを忘れていた。
ここも性体験を重ね、女体として成長していくことで感じるようになる場所だ。
そして、いったん憶えてしまえば、クリトリスや乳首以上に、失神するほどに強く
感じるようになる。
そういう意味では子宮と同じだ。牛尾は媚肉を犯す前に、まず夏実のＧスポットを
発見し、開発にかかることとした。
夏実は、何か考え込んでいた牛尾を不安げに見ていた。
「な、何を考えてるのよ」
「……いや、大したことじゃないです。もっともっと夏実さんを知りたいと思いま
してね、今日はまた新しいのを憶えて貰いましょう」
「何よ、新しいことって……」
夏実はおののいて、頭を起こして後ずさった。
牛尾の言う「新しいこと」にはろくなものがない。
浣腸や淫具を使ったアナル責めに肛門性交、フェラチオも仕込まれた。
夏実には気が狂うほどの恥辱的な責めばかりだ。
これ以上、何をしようと言うのか。
「そうだな……。じゃあ夏実さん、そのままの姿勢で膝の裏を手で持って、ぐっと
胸の方に抱き上げてくれます？ 両脚ともね」
「な……」
つまり、いわゆる「まんぐり返し」ではないか。
股間を開いて、思い切り男に晒せと言っているのと同じだ。
「嫌よ！」
「そうですか。じゃあ、そうだな、そのままでいいからお尻を浮かせてください。
そうお腹を持ち上げるようにね」
恥ずかしい格好に変わりはない。
「嫌っ！」
「してください。どっちでもいいから」
「……」
夏実は震える手で膝の裏を持った。
そしてそのまま膝を抱き上げ、乳房にくっつけるほどに屈脚して見せた。
「それでいいんです。おお、よく見えますよ、夏実さんの美しいオマンコ。僕の
チンポをあれだけ突っ込んであげたのに実に美しい。綺麗なままだ。素晴らしい」
「……」
「それに毎回剃ってあげてるから、つるつるで初々しい。可愛いですよ」
「くっ……」
夏実は牛尾からの言葉責めを甘んじて受けていた。
言い返せもしない。
何より、脅されたり縛られたりしたわけでもないのに、牛尾の指示に従って自ら
こんな恥ずかしい姿勢をとらされている理由がわからない。
嫌なら拒否すればいい。
その結果、強引にされるのであれば、まだ納得も出来る。
しかし、命令されたとはいえ、こんなことをしている自分自身が信じられなかった。
「おやおや、割れ目ちゃんが少し開きかけてますねえ。おまけにいやらしい汁が少し
滲んできてますよ。見られて感じているんですかね？」
「うっ、うるさいわねっ！ いいから、さっさと何でもすればいいでしょ！」
「やれやれ、そう急かさなくてもじっくり愉しませてあげますから」
「早く終わらせたいだけだって言ってるでしょっ！ さっさと済ま……、あっ！」
媚肉にぬるっと指が入ってくる感覚に、夏実はぐっと首を反らせた。
濡れていたのは本当だったらしく、牛尾の指を二本とも無理なく飲み込んでいた。
人差し指と中指が胎内に入っているのが判る。
夏実は顔を背けて目を瞑り、淫靡な行為に耐えていた。
牛尾は手のひらを上にする形で、夏実の膣に二本の指を突っ込んでいる。
お腹の裏側にあると聞いていたからだ。
物の本やネットで情報を漁ったところによると、膣内に指を第二関節くらいまで
入れて指を少し曲げて見ると、そこにあるらしい。
しかし、こんなものは個人差もあるだろうし、事実、そう書かれている本もある。
参考にはなるが、当てにはならないだろう。
牛尾は一応、第二関節まで埋め込んで、そこからそろそろと指を動かしていく。
「く……、んんっ……」
くすぐったいのか、違和感があるのか、それとも感じているのか、夏実が口をつぐん
だまま呻いている。
僅かに腰がぴくっと動くこともある。
指先が、少しざらついた感触のあるところに触れた。
「ここか」と思ってなおもまさぐってみるが、夏実の反応は変わらない。
そう言えばＧスポットはクリトリスなどと違って、普段は内部に埋もれているという
話も聞いたことがある。
牛尾はさらに奥へと指を進ませた。指の根元まではいかないが、その近くまで挿入
する。
指で内部をなぞりながら進ませていくと、そこに違った感触があった。
中から何かが少し顔を出しているような感じだ。
牛尾はそこをごく軽く、優しく指で押してみた。
途端に夏実が反応した。
「あぐうっ！」
背中を弓反らせて呻いた。今までにない感覚に、夏実はおののきながら聞いた。
「あ、あんた……何をしたの……」
「どうもここのようですね」
「だ、だから何がよ」
「Ｇスポットって聞いたことありません？」
あるような、ないような。
聞き覚えはあるが、知ってはいない。
女性の性感帯か何かだと思っていた。
「ここはね、性器で女性がもっとも感じやすいポイントのひとつらしいですよ。クリ
トリスとヴァギナ、子宮付近。そしてＧスポット。クリちゃんは誰でも感じるし、
夏実さんは膣内でも感じるようになってきたし、子宮口でもそろそろ感じるでしょ？」
「しっ、知らない……」
「だからあとはＧスポットだけ。ここを開発すれば、夏実さんのオマンコは完全に
開発されたことになりますよ。ここはねえ、特に強い快感を得られるみたいだし、
夏実さんも愉しみでしょ」
「いっ、いいっ、そんなのいらないっ……！」
夏実は悪寒がした。
今までの牛尾のセックスだけでも、何度も絶頂を極めさせられるほどに感じさせら
れているのだ。
東海林とのセックスは何だったのだと思わせるほどの快感だった。
なのに、これ以上の官能を教え込まれるという。そうなれば夏実は、少なくとも肉体
だけはこの小男のオタクに、完全に征服されてしまうような気がする。
いや、すでにそうなりつつあるのだ。
今もこうして、言われるままに恥ずかしい格好をしているではないか。
そんな夏実に、牛尾の淫らな指は容赦なく襲いかかる。
「うひっ！？ あ、あっ……そ、そこっ……ひっ……や、やめっ……あぐっ！」
指でそのポイントをさすっているうちに、徐々に中から何かが膨れてくるのがわかる。
クリトリスほどにはっきりとした突起ではないものの、明らかに盛り上がっている。
かなり柔らかいから、あまり乱暴に責めては粘膜に傷が付くかも知れないし、夏実も
痛みを覚えてしまう。
だから牛尾は、彼らしくもなく極めて優しくそこを撫で擦っていった。
「ひぅっ！ いいあっ！ だ、だめ、そこぉっ……！」
夏実は面白いように反応した。
Ｇスポットをなぞるたびに、ギクンギクンと腰をうねらせ、尻を振った。
もう膝を支えていられないのか、膝の裏を持っていた手はシーツの上で握りしめられ
ている。
それでも、新たな性感帯への刺激のせいで腰が持ち上がり、結果として牛尾に股間を
押しつけるような格好になっている。
知らず知らずのうちに、そこへの愛撫を望んでいるのかも知れない。
夏実の反応を見てコツを掴んだ牛尾は、さらにスポットを責めていく。
指の腹をぐっと押しつけ、柔らかく潰すように愛撫する。
軽く指を持ち上げて、これも軽く叩くようにＧスポットを刺激する。
ごく僅かな刺激のはずだが、夏実は著しく反応し、その快感を訴えた。
「いうあっ！ ひっ、いいっ！ だめ、よして、感じすぎるっ！ ああっ！ いい
いっ！ だめ、いくうっ！！」
「はは、もういきましたか。やっぱ効くんだなあ」
夏実はびくびくっと裸身をたわませて早くも気をやってしまった。
それでも牛尾は指の動きを休めず、続けて夏実をいかせようとする。
全身から汗を噴き出し、足や手の指を屈めたり開いたりを繰り返している。
腕や腿が痙攣するほどに力を込めて突っ張らせ、顔を盛んに左右に振りたくっていた。
「やはあっ、やめてよ、もうっ！ ひっ！ な、何だか変っ！ ああ、も、漏れちゃ
うっ」
「漏れちゃう？ 何がです？」
「くっ……ああ、そこ触らないでよぉっ！ やああっ、お、おしっこ、おしっこ出ち
ゃいそうなのよっ！」
Ｇスポットは位置的に尿道や膀胱に近く、そこをあまりに刺激すると尿意を催すこと
が珍しくない。
実際には出ないにしても、出そうな気がする、出てしまいそうだと感じてしまうらしい。
何にしても、浣腸してやった時もそうだが、夏実のような気の強い女が便意や尿意を
訴えて哀願するのを見るのは、男としてこの上ない征服欲をそそった。
「やあっ、やめてっ！ ひっ、いいっ……気持ち、だめっ、良すぎっ……ああっ、
いく、もういくっ！！」
「あ、またいっちゃった。どんどんいっていいですよ」
「いやあっ！ こ、これ以上あんたの前でいくのはいやよっ……ああっ、で、でもっ
……ああいく、またいく、が、我慢できないっ……！」
夏実の腰がぐぐっと持ち上がり、わなわなと全身を震わせている。
牛尾はだめ押しとばかりに、探ったばかりＧスポットを少し強めに圧迫し、指の腹で
擦った。
「ああああっ、いくっ……いっ、いくっ、いっちゃうううっっ！」
内部に突っ込まれた牛尾の指を振り払うかのように、夏実は全身を大きく何度も震わ
せて、激しく気をやった。
膣に突っ込んだ指が持って行かれ、折られそうになるほどの収縮だった。
同時に膣から「ぷしゃああっ」と、勢いよく液体を噴射した。
「うわっ……！」
指への凄まじいばかりの締め付けと、突然、何かを浴びせられて、
牛尾は悲鳴を上げて指を抜いた。
夏実の生暖かい液体は、牛尾の腕や胸にひっかけられている。
牛尾は呆然としながら言った。
「すごいいきっぷりでしたね、夏実さん……」
「あ……はあ、はあ、はあ、はあ、はあ……」
夏実は荒く呼吸するばかりで返事も出来ない。
だが、低く小さな声ですすり泣きながらつぶやいた。
「ああ……も、漏らしちゃった……おしっこ漏らしちゃった……」
「おしっこ？ そうかなあ。これって潮吹きってやつだと思うんですけど」
牛尾は胸にかかった液体を指で掬って目で観察し、鼻に近づけて匂いを嗅いでみた。
尿特有のアンモニア臭はなかった。
いや、ないこともないのだが、尿ほどには強くない。
この程度であれば、愛液からでも感じ取ることはある。
尿道の近くにあるのだから、若干のアンモニア臭があっても不思議はないだろう。
愛液かとも思ったのだが、それとも違う感じだ。
膣分泌液にしてはさらさらしている。
愛液は、最初はさらっとしていて、感じてくるごとに粘りが出て白濁していくのだ
が、この液体は粘り気はまったくといっていいほどなかった。
尿でも愛液でもないとなると、牛尾にはまったくわからないのだが、そんなことは
どうでもよかった。
夏実の新たな性感帯を発見し、それでいかせたということが大きいのだ。
「夏実さん、泣かないで。これはおしっこなんかじゃありませんから」
「え……」
「違います。さっきも言ったけど、これは潮吹きですから。ほら、匂いもしないし、
おしっこなんかじゃありません」
「ほ、本当に……」
夏実はうるうるした瞳で牛尾を見ていた。
大の大人が尿失禁するというのは、想像以上に精神的ダメージが大きい。
だからこそ夏実は項垂れ、すすり泣いていたのだ。
それが「尿ではない」と否定してもらった。
夏実は心底ホッとして、こんな状態に追い込んだ張本人の牛尾に対し、その時だけは
感謝に近い感情すら持ったのだった。
牛尾は、潮で濡れたシーツを気にする様子もなく、夏実に覆い被さり、そっと顔を寄
せていく。
「あ……、んっ……んむ……」
脂ぎったオタク顔が近づいてきたが、夏実は逃げるでも背けるでもなく、そのまま
迎えていた。
唇が接触すると、少しだけ鳥肌が立ったが、そのままさせるに任せた。
牛尾は強引に唇を割ることもせず、軽く夏実の唇に唇を合わせるにとどめた。
夏実の朱唇の柔らかさを実感しながら、さらに押しつけていく。
両手が自由なはずの夏実も、なぜか牛尾を押しのけようとしなかった。
寝そべったまま腕はまっすぐ伸ばされ、シーツにぴったりと押しつけられている。
ぷるぷると震え、時折、拳がぐっと握りしめられる。
抱きしめたいがそれは出来ないと思っているのか、それともはね除けたいがなぜか
出来ないのか、見ただけでは判断できない。
舌をそっと唇の合わせ目に侵入させると、さすがにびくっとして唇を離した。
牛尾はそれ以上要求せず、そっと顔を離していく。
「あ……」
夏実は、名残惜しいような、安堵したような複雑な表情を浮かべながら、潤んだ瞳で
牛尾を見つめていた。
「じゃあ、しましょうか」
「……」
「そうですね、じゃあ、今度はうつぶせになってください」
「……」
「嫌よ」とも言わず、逆らいもせず、夏実は無言で従った。
身体を反転させ、横たわる。
「四つん這いです。バックからしてあげますから」
「……」
やはり無言で従った。
女性にとって後背位は、正常位と違ってかなり羞恥を感じる体位である。
尻を突きだし、股間を見せるような格好になるのだから当然だ。
恋人同士、夫婦間でも許さないカップルもある。
それだけに、よほど相手に気を許すか、服従させられていない限り、拒否される。
なのに夏実は、牛尾の指示に逆らわず、その屈辱のスタイルをとっていた。
腕を立て、膝を立て、臀部を後ろにいる男に差し出した。
なぜそうしているのか、自分でもわからなかった。
牛尾は、開発しかけているＧスポットをセックスでも責めたかった。
そうであればバックよりも正常位の方がずっとペニスで刺激しやすい。
いちばん責めやすいのは、側位というか側臥位で横に寝る体位らしい。
あるいは対面座位などもいいようだ。
Ｇスポットは腹の裏にあるのだから、そこをペニスで擦れる体位が適しているわけだ。
ペニスは反り返っているから、亀頭でＧスポットを刺激するには前から挿入した方が
都合がいい。
だが牛尾は、夏実の美しい脚を見ながら犯したいと思っていた。
ガーターやメッシュのストッキングで、せっかく夏実の美脚が強調されているのだ。
それを愉しみながらやりたかった。
バックからでも牛尾の巨根であれば、突き込む角度を調整し、最適の状態を確保すれば
出来ないことはないだろう。
「夏実さん、自分でお尻を開いてくれませんか」
「な……」
驚いたように牛尾を振り返った夏実は、男の顔に妥協点がないのを見て、諦めたように
俯いた。
僅かの躊躇の後、その指令に従った。
シーツに突いていた腕を、おずおずと自分の臀部へと伸ばしていく。
上半身は顎で支えていた。
わなわなと震える腕で開かれた青白いまでに真っ白な臀部の底には、おののくアヌス
が見える。
執拗な肛虐でいささか爛れてはいるが、肛門性交を何度もこなしたとは思えぬほどに
型崩れしていない。
見られていることがわかるのか、恥ずかしそうにひくついていた。
「！」
牛尾が勃起した男根を谷間に差し込み、濡れた媚肉に押し当ててやると、夏実はハッと
したように腕を離した。途端に牛尾の叱咤が飛ぶ。
「僕が「いい」と言うまで手を離さないで」
「……」
一端離した腕を、おずおずとまた尻へ持っていき、そこを割り拡げた。
犯されるために恥ずかしい箇所を自ら開かねばならぬ屈辱に、気丈な婦警の顔は赤く
染まり、胸は白く灼けた。
牛尾は焦らず媚肉を擦り、膣口に亀頭を押しつける。
「や……めて……」
「やめて？ やめてってことはないでしょう？ アナルやＧスポットでいきまくった
とはいえ、まだオマンコの中ではいってない。物足りないんでしょうに」
「か、勝手なことばっかり……」
「ふふ、いく時はあんなに素直になってきたのに、少し醒めるとまた夏実さんらしさが
出るんですね。ま、そこがいいところだけど」
「う、うるさいっ。さっさと済ませなさいよ、あっ……」
夏実の言葉が終わらぬうちに、牛尾はゆっくりとそそり立ったペニスを夏実の中に挿入
していく。
「く……うっ……、入って……くるっ……あ……ふ、太い……ああ……」
ねとっとぬめった熱い媚肉をかき分けて貫いていくペニスの感覚に、夏実は感極まった
ように掠れた声を上げ、腰を震わせた。
嫌だという思いが膣圧を上げ、そのせいで余計に肉棒の硬さと太さを味わわされて
しまう。
いやでも「牡」や「獣性」を感じさせるこのたくましさに、夏実は頭の中まで白く
灼けてくる。
牛尾の方も、何度犯しても相変わらず狭くてきつい夏実の膣を存分に味わっていた。
膣内の熱さを実感しつつ、ペニスの先端が子宮にコツンと当たるのを感じると、夏実は
ガクンを身を仰け反らせた。
「……奥まで行きましたね。ほら、どうです、ここ擦られるとたまらないんでしょう？」
「ああ、いやっ……んんっ……ふあっ……くっ……深い……ああ……」
面白いように反応する夏実に、牛尾は子宮口を突っつき、なぞるように擦り上げる。
そのたびに美人婦警は、ビクリビクリと身体を跳ね上げ、膣口できゅっとペニスを
絞ってきた。
あれだけ犯されたというのに処女のような締め付けだった。
軽く突き上げるだけで、夏実の唇からは悲鳴が噴き上がる。
バックから犯される夏実の肢体が、牛尾の征服欲を満足させる。
綺麗に伸びた背中の窪みが美しかった。
きゅっとくびれた腰を掴み、ぐいっと自分の腰に押しつけるように引くと、逆ハート
型の臀部が潰れ、妖艶さが一層に増していく。
「あ、うっ……く……あ、こんな……ひっ……ああっ……」
牛尾は夏実の呻き声がとろけていくのを感じながら、じっくりと責めあげていく。
最初の頃のように、ただ突っ込んで射精するだけのセックスではない。
とことん夏実を昇り詰めさせ、屈服させるための性交だ。
夏実には遠距離恋愛の恋人がいるらしい。
それなら、もう二度とそいつに会えないくらいに、夏実に恥をかかせたかった。
同時に、もう二度と会う気にもなれないほどに責め嬲り、色呆けにしてやりたかった。
そのためにも、出来る限り濃厚なセックスを味わわせ、牛尾との行為の悦楽と恥辱を、
この美しい身体と気高い心に刻み込んでやるのだ。
「あっ……やっ……う、動かさないでよ……うくっ……」
牛尾が腰を回し、膣の内部を抉るように回転させると、夏実は身を震わせて呻いた。
その美貌は苦悶に歪んでいるが、苦痛ではなく喜悦から来るものだったかも知れない。
「動かすためにやってるんでね、そういうわけには行きませんよ」
「やっ……は……、きつ……きついのよ……ああ……」
「まだきついですか。もういい加減馴れてくださいよ」
「な、馴れないわよ、こんな……あっ……、あんたのでかすぎなのよ……あう……」
「だから馴れてくださいって言ってるんですよ。それに、こいつに馴れてくれば、
もう他の男に抱かれたいなんて思わなくなりますって」
「ちょ、調子のいいこと言わないで、あぐうっ」
牛尾がぐぐっと奥に押しこくるように内部を抉ると、夏実は首を仰け反らせて喘いだ。
なおも腰をゆっくりと引き、夏実の中に入り込んでいた肉棒のほとんどを外に出す。
そのペニスは濃い女蜜にまみれ、ねとねとした粘液が室内灯を反射して光り輝いていた。
そこからまた一気に子宮口まで貫くと、そのショックで夏実は背筋をくねらせて悲鳴
を上げた。
「あううっ……、ふ、深いって言ってんでしょ……あ……おお……」
「その深いのがよくなってきてるんでしょうに。隠さなくてもわかりますよ」
後ろからのしかかられ、耳元でいやらしく囁かれると、夏実はなよなよと顔を振って
否定した。
それなのに牛尾をくわえ込んでいる媚肉は、まるで中に誘うように襞を蠢かせている。
絡みつく襞を引きはがすようにして牛尾がゆっくりと肉棒を引き抜き、また一気に
ずぶっと奥まで突き刺す。
子宮口にぶつかると、そこを亀頭でこねくり回した。
抜き時はゆっくりと、貫くときはずぶっと一気に挿入することを繰り返し、散々夏実を
喘がせてから、今度は動きを逆にする。
抜く時はするっと素早く抜いて、突き入れる時は焦らすかのようにじわじわと押し
こむのだ。
これには夏実もたまらなかったらしく、抜かれまいと膣を引き締めたり、ゆっくり
入れてくると「早くして」と言わんばかりに腰を捩らせていた。
「あ、ああっ……あうっ……あっ……いっ……いいっ……そ、そこっ……ああっ……
いい……」
「はは、最近はすぐに「いい」って言ってくれますね。その調子でいく時もちゃんと
「いくうっ」って色っぽくお願いしますよ」
「こ、この……あっ……い、いいっ……ああ、こんな……あっ……あっ……」
太いもので突き込まれると苦しげに呻き、引き抜かれるとホッとしたような息を吐い
ていた夏実だったが、次第に声色が変化していく。
挿入されると甲高く喘ぎ、抜かれると溜めていた息を一気に吐いていく。
媚肉もじくじくと愛液の分泌が止まらず、より柔らかく熱くなっていった。
「そろそろいってもらいますか。好きなだけいっていいですからね」
「だ、誰があんたなんかで……あっ！」
牛尾は膝立ち状態から、膝を曲げて中腰となった。
そして夏実の背に覆い被さるようにして、背中をぐいと押し、姿勢を潰して腹這いに
させた。
尻だけを持ち上げて、高く突き出している格好だ。
この体位で、上から下へを突き刺すように挿入した。
文字通りの串刺しである。
窮屈な姿勢で膣道が短くなり、上から突き刺されて、今まで入ったことのないところ
まで肉棒が挿入されてきた。
亀頭部で膣の前壁をこそぐように擦られると、夏実はギクンと尻を大きく震わせて
絶叫した。
「うひぃっ！？」
Ｇスポットをもろに抉られたのだ。
指ならともかく、セックスでこのポイントを突くには、ペニスの長さと角度が影響する。
尻を出来るだけ高く掲げさせ、自分は上から突き込むことで、牛尾はこの角度を確保
したのである。
ペニスサイズの方は充分だった。
「凄かったでしょう？ さっき教えてあげたＧスポットを僕のチンポで突いたんですよ」
「そ、そんな……」
「普通のサイズじゃ無理でしょうけど、僕のならバックからでも抉れます」
そう言って牛尾はまたずぶずぶっと奥まで抉る。
肉棒が、膣の前壁に埋め込まれているＧスポットを擦り上げながら奥まで貫いてきた。
鮮烈とも強烈とも名状しがたい、一気に灼けてしまいそうな刺激と猛烈な快感が夏実
を突き上げる。
「ひぃっ！ いくっ！ そ、そこやあっ……いいっ！ あ、またっ！ うああっ、
い、いくうっ！」
ずぶり、ずぶりと牛尾のペニスが正確に夏実のＧスポットを擦り、突き上げていく。
哀れな婦警は、そのたびに頂点にまで昇り詰めさせられていた。
かちかちに硬いものが、鋭敏な神経層を抉っていく。
夏実は膣からは愛液、唇からは涎すら垂らしながら、喘ぎに喘いだ。
「ひぃああっ……や、め……あぐっ……それやめて、ひっ……いくっ……ああ、だめっ
……いいいっ……」
釣り上げた鮎のように身をぴちぴちと跳ねさせ、何度も続けて絶頂させられた夏実は、
牛尾が腰を休めると、ようやく力を抜くことが出来、がっくりとシーツに身を崩した。
背中には汗の玉が浮き、それが脇腹へと流れている。
シーツに潰れた乳房にも汗がぬめり、光っていた。
牛尾が背中を叩くと、ぴしゃんと汗がはじけ飛んだ。
「おやおや、もうグロッキーですか」
「ああ……はあ、はあ、はあ……」
「ふふ、夏実さんは吐息まで色っぽいな。でも、これからですよ」
「も、もう……」
「ん？」
夏実は、息も絶え絶えといった感じで呻くように言った。
「もう、許して……」
「えー、まだ早いですよ」
「そんな……。も、もう限界、よ……ああ……」
「いき過ぎて疲れました？」
「……」
「あ、違うんですか。じゃあ、もっと……」
「わ、わかったわよ……。そ、そうよ……い、いき過ぎて……もう身体が……だめ
なのよ……」
「強気の夏実さんが、そうやって弱そうになってるのも悪くないですね。でも、
あなたの体力やオマンコはこんなもんじゃないはずだ。まだまだいってもらいます
よ、僕もまだ出してないしね」
「い、いや……」
「いやって言いながら、オマンコ締めてくるじゃないですか。せいぜい満足して
くださいね、気をやり過ぎて失神するまで犯してあげますから」
「いやよ……ああ……もう、いや……」
「だめです。今度は子宮責めだ。奥の奥まで入れて、そこでたっぷり射精しますよ」
「や、やめてそんなっ……な、中はいやよ！ あ、ああっ！ あうっ！ ああっ！
んんうっ……！」
牛尾はＧスポットを責める変則的な体位を改め、通常の後背位姿勢をとった。
Ｇスポット責めも継続し、同時に奥も責めた方が効果的なのだろうが、牛尾も今は
もう出したくなっていた。
Ｇスポットと子宮を交互に突いていくのは、一回出し終えてからにするつもりだった。
小男は大柄な美女の腰をがっしりと掴み、自分の腰へと押しつけていく。
いきなり子宮まで突かれた夏実は、鋭い快感に甲高い喘ぎ声を上げた。
それを確認しながら、牛尾は肉棒を操り、スピードを上げて媚肉へと打ち込んでいく。
大きく傘を開いたカリが膣の内壁を抉り、子宮を押し上げるように亀頭が突き込ま
れると、夏実は辛抱たまらないという風に口から喘ぎ声を漏らした。
「はああっ……やああっ……あ、あうっ……いっ……あっ……くうっ……はああっ
……いいっ……！」
あれだけ憧れていた美しい女が、そして、かつて自分を蔑んでいた女が、今こうして
後ろから犯されて甘い声でよがっているのが、牛尾にも信じられない思いがする。
それだけに彼の興奮も高まっていった。
よがる合間にも、たびたび理性が僅かに蘇るらしく、時折、目をぎゅっと堅く閉じ
たり、唇をぐっと噛みしめたりしている。
だがそれも、牛尾の攻撃にはもろくも崩れ去り、口からは荒い呼吸と甘い匂い、
そしてよがり声が止まらなくなってきた。
「ああ、いいっ……やあっ……お、奥に、あっ……当たって……ひっ……」
「そんなに奥が好きですか。東海林さんとやらには、子宮まで責められたことは
ないんですか」
「……！！」
愉悦にとろけそうな時に恋人のことを言われ、夏実はぎくっと全身を震わせた。
妖しげにうねっていた腰の動きは止まったが、逆に膣の締め付けは強まっている。
その収縮に抵抗するように、牛尾は腰を引き、また奥まで突き上げてくる。
赤く爛れ、熱を持った肉襞を引きずり出し、まためくれ込ませていくような強靱な
打ち込みに、気丈な婦警は身を捩らせて喘ぐしかない。
「うああっ……ひっ……お、奥っ……ひぃっ……！」
「ほら、答えてくださいよ。東海林さんはどうだったんです？ こうやって奥まで
責めてくれましたか、ほらほらっ！」
「ひっ、やめっ……し、しないわ……しないわよ、あの人は……ああっ……」
「そうですか。それが物足りなかったんですね」
「ち、違う……物足りなくなんか、ないっ……ああっ……」
「そうなんですか？ じゃあ僕のセックスと東海林さんのセックスは、どっちがいい
ですか？」
「くっ……、そんなこと……」
意地の悪い質問に、夏実は顔を伏せて言葉を濁した。
それを罰するかのように、牛尾は激しくピストンしていく。
静脈が浮き出したたくましい男根が媚肉を貫くたびに、夏実は汗を飛び散り、愛液が
ぽたぽたと垂れてくる。
膣がゴリゴリと抉られ、内部から蜜が掻き出され、ふたりの太腿を汚していった。
「まだ言えないんですね。それなら……こうだ！」
「ひゃああっ！？」
肛虐の影響か、ほころびるように盛り上がっていたアヌスに牛尾の指がそっと触れ
ると、夏実は目を見開いて悲鳴を上げた。
触れるか触れないかくらいに、ごく軽く擦っただけだが、夏実のそこは度重なる
強制的な絶頂とアヌス責めのせいで相当に敏感になっていたらしく、牛尾も驚く
くらいの反応を示した。
牛尾は一計を案じ、中には入れずに肛門周辺を指でなぞることを繰り返した。
ペニスをくわえ込んで苦しげに喘いでいる膣から漏れる蜜を指にとり、それを肛門に
なすりつけたりもした。
焦らされているのがわかるのか、夏実は悔しげに目を閉じ、ぶるぶると尻を痙攣させ
ていた。
両手もぐっと拳になって震えている。
揉みほぐすようにアヌスを愛撫し、爪の先で軽くひっかくように刺激してやると、
夏実はびくっと身を強張らせ、ぶるるっと腰を揺すりたてた。
そのうち、尻を牛尾に押しつけるように、グッと突きつけてくるようになった。
膣への律動も中止され、前後の穴を刺激はされているものの、決定的な快感は与え
られず、夏実の体内にはふつふつと滾るような官能の高ぶりが膨れあがっていく。
「あ……もう……」
「もう？ もういくんですか」
「……」
夏実は無言でぶるぶると顔を振りたくった。
いきそうなのではない、いきたくてもいけないのだ。
だからもっと肛門をほじって欲しい、膣を犯して欲しい。
そう言いたいのだ。
だが、そんなことが言えるはずもなかった。
「オマンコを犯されて「いい」とは言えるのに、「お尻をいじって」とは言えない
んですか。可愛いじゃないですか」
「くっ……、ば、バカにしてっ……！」
「生意気言ってられるのも今のうちですよ。ほら」
「あ、ああっ……！」
愛液で濡れた指の腹が、ぐっとアヌスを突き破ろうとするように押しつけられる。
たまらずそれを促そうと尻を突き出すと、意地悪くすっと指が引いてしまう。
アヌスと指が、粘った愛液の糸でつながっているのが何とも淫らだった。
「夏実さん、お尻が動いてますよ」
「あ……」
「欲しいんでしょう？ 素直に言えばいいんですよ、「お尻に下さい」って。そう
すればすっきり出来る」
「……」
そんなことを口にすれば、恥知らずな淫乱女となってしまいそうな気がした。
なのに、もう夏実は自分の淫らな欲望から逃げ難くなってきている。
むず痒く熱いアヌス疼いてたまらなかった。
何か入れて、中をかき回してもらわないと狂ってしまいそうだ。
「ほら」
指がぐっと進み、ほんの爪の先だけ肛門内に入り込んだ。
アヌスが拡げられる感覚がたまらなかった。
なのに、そこでまた指が引かれてしまった。
「あっ……」
「言えますね？」
「ああ、もう……が、我慢……で、出来ない……」
「ほう、それで？」
「お、尻……」
「お尻？」
「お尻に……して……」
夏実は顔を伏せたまま言った。
牛尾には、彼女がどんな表情でそう言っているのか確認は出来なかった。
「お尻……何とかして……」
「よく言えましたね。でも、チンポは夏実さんのオマンコに入ってますから、まだ
使えません。どうしましょうか」
「ゆ、指で……指でいいから……ああ……」
「ふふ、指でね。そうか、夏実さん、オマンコにチンポ入ってるのに、お尻にも何か
して欲しいんですか。スケベだなあ」
「……」
「そのうち、お尻とオマンコを同時に犯して、なんて無理を言ってくるかも知れま
せんね。夏実さんが３Ｐでよがらされるのも見たいけど、他の男に触らせたくない
なあ」
「い、いいから……そんなことどうでもいいから……は、早く……あたし、もう……」
夏実はそう言って尻を揺さぶっていた。疼いてどうにもならないらしい。
また、そうすることで媚肉に入ったまま動かない肉棒から刺激を受けようとしている
のだろう。
「わかりました」
牛尾がゆっくりと夏実のアヌスを指で貫いていく。
蜜でぬめった指はすんなりと肛門を割っていく。
また、肛門の方もすっかり柔らかくほぐれており、外部からの侵入を拒まなかった。
ぬるりと何の抵抗もなく指を根元までくわえ込むと、夏実は尻を歓喜で震わせて
よがった
。
「はあああっっ……あ、あむ……うむう……」
根元まで押しこんでそこで動きを止めると、夏実のアヌスは指を食い締めるように
締め付けてきた。
熱い肉の環が指の根元を締め付け、直腸内部では腸壁が指全体を押し包むように
蠢いていた。
中に入れた指をゆっくりと回転させるが、抜き差しはしない。
焦らすように内壁を指で擦ってやった。
「気持ちよさそうですね、いい顔だ。そんなにいいですか」
「あ、ああ……いい……。お尻、いい……」
「それならもっとよくしてあげます」
「あっ、ああっ！」
牛尾は入れている指で、腸壁を少し強く擦ってやった。
加えて、ぬぷぬぷとピストン運動も絡めていく。
指はあっというまに腸液にまみれ、ぬらぬらとした粘液に浸っていた。
一層に滑りがよくなり、夏実の肛門は激しいほどの指の律動を受けていた。
「ああっ、いいっ……お尻っ……くっ……んんっ……くううっ……」
「こういうのはどうです？」
牛尾は指の腹で腸壁を擦った。
それも膣側の方を念入りに刺激する。
すると、腸壁と膣壁を通して、膣に入っているペニスを触ることになる。
お尻から指を入れられ、膣に入ったペニスをゴロゴロと転がすように刺激されると、
夏実はたまらず気をやってしまう。
「ひっ、ひっ……、いくっっ！」
ギクンと背中を仰け反らせ、ぶるるっと激しく尻を震わせて絶頂に達した。
なおも牛尾は尻から入れた指で、ペニスの入った膣を嬲っていく。
まるでペニスに犯された膣を外から愛撫されているかのようで、倒錯的な官能が
夏実の中で炸裂する。
「そ、それはあっ……ひっ、ま、またっ……いくっ！」
「連続絶頂ですね。そんなにいいんですか。どんな感じです？」
「ああっ！ あ、あそこが……」
「あそこ、じゃありません。オマンコ」
「オ、オマ、ンコに入ったチ、チンポがっ……ごりごりってして、ああっ……す、
すごい感じちゃう……ああっ……」
「お尻もいいんですね？」
夏実はガクガク頷いた。
牛尾はとどめを刺すように、指を強く押して、ペニスと指に挟まれた腸壁と膣壁を
抉るようにゴリゴリと擦り上げた。
「お尻も、いいっ……、あ、ああっ……オマンコとお尻……ひっ……いいっ……い、
いくうっ……！」
ぐうんと仰け反ってぶるるっと全身を痙攣させた夏実は、そのままガクッと脱力
してベッドに弾んだ。
汗の浮いた背中がわなわなと痙攣し続けている。
最後の絶頂が強烈だったらしく、まだ荒い呼吸が整っていない。
それでいて、夏実の膣内は牛尾の肉棒に絡みついたまま離れない。
まだ射精を受けていないからかも知れない。
心とは裏腹に、貪欲に性の喜悦を貪ろうとする己の肉体に、夏実は脅えるように
震えた。
そこを牛尾が抉っていく。
「ひっ、ひっ……！ う、動かないで！ ま、まだ中が敏感過ぎて……ひぃっ！」
いったばかりの膣内をかき回され、再び息も詰まるような快感を強制的に味わわさ
れる。
夏実は苦悶とも快楽ともつかぬ喘ぎ声を吹き零して、豊満そのものの腰をうねら
せた。
カリがごりごりっと膣壁を抉りながら最奥まで届き、子宮を持ち上げるようにして
ぴったりと膣内に収まっている。
その充実感と感触の良さに、牛尾は唸った。
「犯すたびに具合が良くなりますよ。きっと、夏実さんのオマンコが、僕のチンポ
の形に合うようになっていってるんですね」
「へ、変なこと言わないでよっ、ああっ……そ、そんなことあるわけが、あううっ
……」
「そうですか？ でもこんなに収まりが良くなってる。僕にとってはまだきつきつ
のオマンコだけど、短小の東海林さんじゃ、もうゆるゆるかもね」
「い、いやよ、そんなっ……あっ、つ、強すぎるっ……激しいわよっ……ひっ……」
いやと言いながらも、甘い声が出てしまうのが、どうしてもとめられない。
夏実の肢体が持ち上がってしまうほどの激しい突き込みに呼吸がかき乱される。
深くまで抉られ、突き上られるたびに、夏実のダイナミックなボディがぶるんぶるん
と震え、弾んだ。
「い、いやあ、こんな……、あ、あたし、また感じて……ああっ……」
硬く反り返った肉暴で膣の背中側をごりごりと擦り上げられ、夏実は涙混じりの喘ぎ
声を放った。
盛んに首を振っているのは、それでもまだ快感を追い出そうとしているのだろう。
大嫌いな牛尾に犯されているというのに、あさましくも反応し、感じ、濡れそぼって
絶頂まで晒してしまった絶望感が、この美女を追い込んでいく。
ズタボロに犯され、失神寸前までよがらされた挙げ句、何度も気をやらされ、それを
観察される。
そうした状況が続くにつれ、夏実の身体と心へ確実に被虐の悦びが刻み込まれていく。
「あ、ああっ、もう……いいっ……！」
頬を上気させ、喘ぐたびに分泌される唾液が飲みきれないのか、口の端から垂れて
きている。
切なげに眉間が寄るのは、早くいかせて欲しいからか。
もはや夏実に凄腕婦警の色はなく、肉欲に狂いだした牝犬に過ぎなかった。
尻をうねらせ、牛尾の突き上げに対応するように腰を捻ってくる。
その背中に覆い被さるようにして夏実の腰を掴むと、牛尾は勢いをつけて腰を打ち
込んでいった。
パン、パンと夏実の尻を牛尾の腰が叩く肉の音が響く。
力任せに突き込んだから、夏実の腰が砕けそうになる。
「だんめっ……深いっ……ああっ……は、激しいっ……壊れるわよっ……いいっ……」
身体を支えていた腕はもう崩れてしまい、上半身がベッドに押しつけられている。
尻だけを突き出し、牛尾の手に預けていた。
「くあっ……お、奥が、苦しいっ……あ、もうだめっ……い、いく……いきそうよっ
……」
腰をぐぐっと重く叩き込まれると、夏実は悲鳴混じりの喘ぎと絶叫を噴き上げる。
「うああっ、いくっ……いいいっ……い、いくっ、ま、またいっちゃうっ！！」
ギクギクギクッと三度ほど続けて裸身をたわませて、夏実は激しく絶頂した。
今日何度目になるのか、数も判らない。
それでも牛尾は許さなかった。今日はいつもより徹底している。
「またいったんですか。じゃあ僕もそろそろ出しますか」
「い、や……。中はだめ、よ……」
まだ膣で硬いままのペニスをくわえ、きゅうきゅうと締め付けながら夏実がつぶ
やいた。
射精はまだかと肉棒を絞っている媚肉とは逆に、夏実は中出しを恐れていた。
妊娠への恐怖である。
ここまでも散々中に出されていたのだから、今さら何だと言う思いもあるが、それ
でも出されなければそれだけ可能性は減るのだ。
それ以前に、憎悪する牛尾のおぞましい体液を胎内に受け入れさせられる屈辱と、
その感覚に官能を覚えてしまう自分がいやだった。
なのに、喉を締め上げたような悲鳴を上げると、すぐにとろけてしまうような艶っ
ぽいよがり声も出てしまう。
精一杯快楽と戦っているのだが、何度も犯され気をやらされ、心まで挫かれて
しまった。
肉体が抵抗できるはずもなかった。
「あ、もうやっ……う、動く、な……ああっ……ま、また奥までっ……」
夏実の喘ぎは掠れたようになり、吐息には一層に熱が籠もって今にも火が付きそうだ。
幾度も小突かれ、熱くなった子宮がじんじんと痺れる。
膣の入り口が痛いほどに擦れ、それでもよがらずにいられない。
恐ろしいほどの快感に身を捩って悶え、全身をわななかせてよがっていく。
膣襞がペニスに絡みつき、精液を搾り取ろうと扇動する。
それを引きはがすようにして肉棒は最奥までいって、子宮口を削るように擦っていく。
「いうっ！ か、かはっ……いいっ……あ、もう奥がいいっ……ひっ……し、子宮が
抉れるぅっ……」
もう身体からは完全に力が抜け、牛尾の手に委ねきっている。
腰だけがうねり、男の動きを引き出していた。
とろけきった媚肉の奥にある子宮まで、あまりの快感に口を開きかけていた。
以前より楽々と子宮にペニスが届くようになっているのは、子宮自体が下降して
いるのだろう。
夏実の肉体は、度重なる激しい絶頂のせいで、すっかり受胎準備に入ってしまっ
ていた。
「くっ……いいですよ、夏実さんっ……。どうですか、僕のチンポが子宮を抉っ
てるのがわかりますかっ」
「わ、わかるわよっ……こんなに深くまでされたら誰だって、ああっ、わかるわよ
っ……あううっ……あ、あんたの、くっ、チ、チンポが、ああっ、あたしの子宮に
っ、く、食い込んでるのよぉっ……！」
牛尾のペニスは、夏実の子宮を下から押しつぶすようにして、そこに食い込んでいた。
剥けきった亀頭の先にある尿道口が、口を開けた夏実の子宮口にぴったりとくっつけ
られている。
「うっ、くああっ、いくっ……だめよ、もうっ……ああっ、ま、またいきそうっ……」
「ぼ、僕もいきます。中に出す！」
「だめっ、それはっ……こ、こんな状態で出されたらっ……ひっ、いいっ……」
妊娠を恐れつつも、夏実の表情は愉悦が滲んできている。
性的な快感はもちろん、嫌いな男に孕まされるという被虐感も頂点に達しようとして
いた。
想像を絶する快楽と絶望を色濃く浮かばせた夏実の妖しい美貌に、牛尾も我慢しきれ
なくなっていく。
「い、いきますよ、夏実さんっ」
「いやあっっ……、い、いくうっ、ホ、ホントにいっちゃうううっっ！」
恐怖に震えつつも、夏実の媚肉が牛尾の肉棒をぎゅうっと締め付ける。
「い、いくううっっ！」
ビクビクと収縮した膣は、夏実の絶頂とともに牛尾の精液を絞ろうと襞を扇動させた。
爪先から頭のてっぺんまで痺れるような心地よさを感じ、牛尾は夏実の子宮にペニス
を食い込ませ、その先端を完全に子宮へ入れた状態で一気に精を叩き込んだ。
「くっ！！」
どぼぉっ、どびゅびゅっ。
どぷどぷどぷっ。
びゅるるっ。
射精による強烈な快感が牛尾の背筋を駆け抜ける。
液体というより、熱い塊となって牛尾の精液が夏実の子宮へと直接注ぎ込まれていく。
「ひぃああっ、ま、また中にぃっ！ ひっ、熱いっ、いいいいっ……い、いっく、
いくっ！！」
胎内ではなく子宮に直接精液を感じ、夏実はぐぐっと背中を弓なりに大きく反り返ら
せて絶叫した。
びゅる、びゅるっ。
びゅくっ。
びゅ、びゅっ。
びゅるるっ。
「でっ、出てるっ……うんっ、ううんっ……濃いのがこんなに……あう……に、妊娠
するぅっ……あむう……」
断続的に子宮で弾ける精液を受け止めた夏実は、ぶるぶると震えながらその感触を
味わっていた。
粘っこい濃厚な精液で膣を穢され、子宮を満たされる汚辱感と屈辱。
完全に牛尾のものにされてしまったという絶望感。
そして、気が狂うほどの肉の喜悦。
そのすべてを全身で味わい、夏実はがっくりと突っ伏した。
牛尾はまだ浅ましくも夏実の腰を掴み、腰をよじりたてて射精していた。
発作のたびに夏実の尻に腰を押しつけ、一滴も無駄にしないぞとばかりに中へ放出
した。
ようやく最後まで出し終えると、さすがにドスンと尻餅をついて夏実の横に座り込
んだ。
「こ、こんなに……こんなことして……」
夏実は顔をシーツに埋めたまま呻いた。
息も絶え絶えで、肩を上下させている。
太いペニスを抜かれた膣がだらしなく口を開けたままで、呼吸に合わせてどろりと
した粘液が吐き出されてくる。
牛尾の精液と夏実の愛液の混合物だ。
「ほ、本当に……本当に妊娠しちゃったら……どうするのよ……」
「妊娠？」
牛尾は夏実の顔を見た。
今まで確かに、夏実の妊娠を恐れる言葉を聞きながらも、面白半分に膣内射精を繰り
返してはきたが、実感として妊娠という意識はなかった。
だが、それも面白い。
孕ませれば、夏実の子宮まで牛尾のものになったという証拠にもなるだろう。
「妊娠か。それもいいですね」
「な……」
「僕はそうでもないけど、世の中には妊婦マニアもいるそうですしね。ボテ腹セッ
クスに萌える連中も多いそうですよ。僕も新たな趣味に目覚めるかも知れないなあ」
「……」
「あ、それに孕んだら母乳も出るようになるんでしょ？ 母乳プレイってやつも
やってみたいなあ。赤ちゃんを産む前に、まず僕に飲ませてくださいよ」
夏実は激怒するより、本能的に脅えた。
女を遊び半分で孕ませて、それをセックスのスパイスにする。
これほどに女性性を食い物にするプレイがあるだろうか。
「……あんた、それで……も、もし出来ちゃっら、赤ちゃんどうするのよ……」
「どうでもいいですよ。堕ろしたきゃ堕ろせばいい。産むのも堕ろすのも夏実さんの
自由ですよ。もし産んだら認知してあげましょうか」
信じられぬ言葉を吐く牛尾を睨んだのも一瞬だった。
夏実は顔を隠すようにシーツに埋め、声を殺してすすり泣いた。
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