高木は屈辱に塗れ、絶望のどん底に突き落とされていた。
佐藤美和子──この世で誰よりも愛し、最も大切な女性(ひと)──が、
ケダモノと化した男達にその身を蹂躙され、相次いで犯され続けている。
そんな彼女を助けるどころか、素っ裸の情けない姿でそれを目前で見せつけられ、
何もなすことのできない己の無力さに打ちひしがれていた。
さらにケダモノ達の淫惨を極める責めに屈した美和子が明らかに高められ、
ついにはエクスタシーに到達して切なく喘ぎ、あられもない声を上げている。
それが不可抗力だとは知りつつも、その淫らな響きを耳にするたびに、高木の胸は
掻きむしられ、張り裂けんばかりだ。
さらに彼を貶めていること、それは美和子が凌辱される様を見せつけられながらも、
自身の下半身がずっと昂り続けていることだ。
美和子を犯したい、この手で滅茶苦茶にしてやりたい──今まさしくこのケダモノ達が
目前で体現しているそんな歪んだどす黒い欲望。それが高木の心の暗い闇の奥底にも
あったことは否定できなかった。
美和子と恋人関係になる前、高木は彼女とのセックスをいくとどなく夢想した。
それも時には彼女を無理やり犯すシチュエーションを思い描いて、その背徳的な
刺激で自らを慰めたことすらもあった。
もちろん美和子と身体を交わす関係になってからはそういうことはなくなったが、
それでもふと、そんな疚しい劣情に激しく駆られてしまうこともないわけではなく、
彼女とのセックスが、時折自分でも信じられないくらい荒々しく乱暴になるのもそんな
秘められた願望の表出なのかもしれない。
『男にはレイプ願望が、女には被レイプ願望がある』──言い古されている言葉だが、
後半はともかく前半はある程度真実をついているのではないかと高木は思っている。
だが、世の中の99%以上の男は、たとえそんな歪んだ欲情を一時的に滾らせたとしても、
まっとうな理性と社会的通念の箍にがっちりとはめて抑制し、それを実行することなど
ありはしない。そしてせいぜい高木がそうであったように妄想内でひそかにその欲情を
満たすだけでそれを発散してしまう。
だが、その歪んだ欲情を抑えることができずに行動に移してしまう1パーセントにも
満たない例外が存在することも高木は知っていた。
まだそれほど長くはない警察官としてのキャリアの中でも、多くの性犯罪者を見てきた。
そういう連中の大半は、たとえ逮捕されても運が悪かったくらいしか思っておらず、
真摯に反省するケースはまれだ。また彼らの出所後の再犯率はかなり高く、
中には自らを訴えた女性を逆恨みして探しだし、殺してしまった輩もいるほどだ。
そんなごく例外の連中に自らが囚われの身となり、目前で最愛の女性(ひと)が
その身を餌食にされている。その上、それを主導しているのが元とはいえ同じ警察官なのだ。
危険に身をさらす仕事に携わる中で、もっとも信頼すべき相手・頼るべき仲間から受ける
むごい仕打ち。目の前で起こっていることにもかかわらず、そんなことは到底信じられないし、
信じたくない。しかしそれは疑うことのできない現実なのだ。

「(どうしてこんなことに・・・・)」

その時、上から声が降ってきた。

「どうだい、自分の婚約者の輪姦ショーを目の前で見せつけられる気分は」

顔を上げると勝俣が奇妙な笑みを浮かべて立っていた。

「佐藤は本当にいい女だ。これだけ犯し甲斐のあるいい女はめったにいないぜ」

勝俣が高木の猿轡を外すと同時に、高木の怒声が轟いた。

「きさまらっ、絶対に殺すっ、ぶっ殺してやる!」

だが勝俣は一向に意に介さず、からかうような口調で言った。

「おいおい、『ぶっ殺す』なんて刑事の吐く言葉じゃないだろ」

「ふざけるなっ! お前らは絶対に許さないっ! 絶対に絶対にぶっ殺してやるっ!」

勝俣は鼻でせせら笑い、続けた。

「そんな偉そうなこと言えるのかよ、高木巡査部長」

勝俣が高木の股間に手を伸ばし、漲り立ったペニスをぎゅっと握りしめた。

「うおっ!」
「蜂須賀レベルとまではいかないが、なかなかいい竿を持ってるじゃないか。
これで夜な夜な佐藤をひいひい言わせていたってわけか」
「なっ・・・・ ふざけるなっ!」
「随分と威勢がいいじゃないか。だが婚約者が目の前で輪姦されているっていうのに、
こんなに元気におっ立ててるのはどういうわけだ?」
「そ、それは・・・・」

言葉に詰まる高木。だがその答えを勝俣が言い当てた。

「お前だって本心では今俺達が犯ってみせたように、佐藤を犯してみたいんだろ。
そうだよな?」
「馬鹿なことを言うなっ、そんなことあるわけないだろっ!」

激昂する高木にかまわず勝俣はさらに嘲った。

「どうだかな。さっき見せてもらったパフォーマンスはなかなか見事だったぜ。
まるで本気でお前が佐藤を犯しているみたいに見えたからな。
それにセックスには男の本性が出るっていうだろ。だからあれがお前の本性なのさ。
今こうしておっ立てているのが何よりの証拠じゃねえか。だいたいカウパーまで
出しちまってる男が格好つけるんじゃねえよ。お前だって本心では佐藤を滅茶苦茶に
してやりたいんだ、犯してみたいんだよっ!」
「くっ・・・・」

どんな言葉で言い訳しようと、確かに昂り滾った下半身を前にしては説得力がない。
言葉を失った高木に、さらに勝俣は追い打ちをかけた。

「なあに別に恥じることじゃないさ、男は誰にだってレイプ願望はある。それはたとえ
恋人に対しても例外じゃないのさ。それにインサート寸前で交代させられた上に、
こんな超極上のレイプシーンを見せつけられちゃあ、おっ立ちぱなしになるのも無理もねえ。
お前だってこのまま溜まったものを出せずに、もてあましちまってるんじゃ辛いだろう」

そこでぞっとするような残酷な笑みを浮かべ、高木のペニスをぴんと指ではじいた。

「うおっ!」
「安心しろよ。こいつの使い道もちゃんと考えているからよ」
「ど、どういうことだ」

勝俣はそれには答えず、何やらポケットから錠剤を取り出すと、高木の口に押し込み、
ペットボトルの水で無理やり流し込んだ。

──けほっ、けほっ、けほっ!

咽て咳き込みながら高木が勝俣を睨み付ける。

「な、何だ、今のはっ! 何を飲ませたんだっ!」
「安心しろ、毒じゃない。すぐにわかるさ」

そして園田・木島・蜂須賀の方を振り返った。

「それじゃあ佐藤は全員一通り犯ったんだし、そろそろ第2ラウンドにとりかかるとするか。
選手交代の時間だな」

3人は下卑た笑みを浮かべて大きくうなずいた。
園田が倒れ伏した美和子の髪の毛を乱暴に掴んで顔を張って意識を取り戻させ、
木島と蜂須賀はベッドを降りて縛り上げておいた澄子の方へと歩きだした。


近づいてくる2人を見て、表情をこわばらせる澄子。
彼女が意識を取り戻したのは、木島が美和子に口内発射する直前だった。
そしてその後、蜂須賀によって無惨な体位で刺し貫かれる美和子の様子をまざまざと
見せつけられたのだ。

「(あ・・・・ あんなひどいことを・・・・)」

どうやら美和子はあの4人の男に立て続けにレイプされたらしい。まさか自分も・・・・

「何だ、気づいていたのかよ」

木島が腰を落とし、澄子の猿轡を外してやった。

「どうだい、あの女刑事さんの輪姦ショーは?」

固まったまま何も答えられない澄子。そこへ恐れていた言葉が降ってきた。

「さてと、今度はあんたの番ってわけだ」
「お・・・・ お願い・・・・ それだけは・・・ やめて」

澄子は怯えきり、蚊の鳴くようなか細い声を出した。

「(へえ・・・・ 顔はそっくりなのに性格は全然違うんだな)」

木島の顔が思わずにやけた。美和子のような勝気な女は男の征服欲をぐっと昂らせるが、
逆にこういうタイプも男の加虐心をびんびんと刺激する。そして木島はどちらかというと
後者を好むタイプだった。

「さあ立つんだ」

拘束は解かれたものの、恐怖で身がすくんで一歩も動けない澄子を2人は左右から支え、
引きずるようにしてベッドへと連れて行く。
それを見て美和子が抗議の声を上げた。

「約束が違うわっ! 小林先生には手を出さないって言ったじゃないっ!」

園田と勝俣が美和子をベッドから引きずりおろし、全裸のまま改めて後ろ手に
縛り上げて拘束した。勝俣が美和子の顔を覗き込む。

「ああ言ったよ。だから俺はあの先生を犯るつもりはないさ。だけどよく思い出してみろよ、
俺は確かにそう言ったけど、あいつらは何も言ってないぜ」
「なっ・・・・ 卑怯者!」
「それにあの先生には後でちょっと面白い趣向を用意してあるから楽しみにしてな。
クックックッ」

その残酷な笑みに美和子は背筋が凍りついた。自分だけならともかく澄子まで・・・・
美和子はプライドを捨ててこの場の支配者に懇願した。

「お願い、勝俣さん。私はどうなってもいい。だから小林先生だけには手を出さないでっ」

だが返ってきた答えは冷淡だった。

「ああ、もちろんお前はこんなもんで済ませるつもりはないさ。後でもっとたっぷりと
可愛がってやる。だがまだ夜は長いんだ。4人相手にお前一人じゃ身体がもたないだろ。
それにせっかく拉致したんだ。あの先生の出番も作ってやらないとな」
「そ・・・・ そんな・・・・」
「ほら、そろそろ始まるようだぞ」

美和子がベッドへと目をやると同時に3人の男が動き出した。
木島が澄子を乱暴にベッドへと突き倒す。

「きゃっ!」

思わず手をついて振り返った澄子に、上半身裸になった園田がベッドによじ上り、
ぐっとのしかかってきた。

「いやぁっぁぁ!」

必死に押し返そうとする澄子だが、そこからはさらに木島・蜂須賀も加わり、
3人が一斉に澄子の身体に群がった。6本の武骨な手が澄子のドレスにかかって
容赦なく引き裂いていく。

「いやぁぁぁぁ!」「やめなさいっ!」「やめろっ!」

澄子の悲鳴と美和子・高木の怒声が交錯する中、瞬く間にドレスはぼろきれと化し、
スリップもろとも身体から剥ぎ取られ、上下下着一枚の半裸姿にされる澄子。

「おおっ! 先生様もなかなかたいしたもんだ。刑事さんに負けてねえ」

なだらかな曲線で描かれたボディラインはしっかりと出るべきところは出て、
凹むべきところは凹んでいる。無駄なぜい肉はほとんどない鍛え上げられた
美和子の引き締まった肉体とは対照的に、多少のぜい肉らしきものもついているが、
それはそれでより女らしさ・たおやかさを強調し、これまた十分魅惑的だと言っていい。
3人に組み敷かれ身動きできない澄子が涙で顔をくしゃくしゃにして言った。

「お願いします。もう・・・・ やめてください・・・・」

だが、園田が冷酷に言った。

「そういうわけにはいかえねえな。せっかくそっくりな美人が2人もそろってるんだ。
男だったら誰だって味比べしたいと思うだろ。あの女刑事さんはなかなか締りがよくて
最高だったぜ。あんたはどうだろうな」

園田が澄子のブラに手をかけた瞬間、木島がそれを遮った。

「待ってくださいよ、園田さん。この先生様を犯るのは俺が先の約束でしょ。
素っ裸にひん剥くのも俺にやらせてくださいよ」
「ああ、そうだったな。悪い悪い」

園田がベッドを降り、木島と位置を代わる。木島は蜂須賀に言った。

「ハチ、お前はこの先生の両手を押さえておいてくれ」

蜂須賀が小ばかにしたような表情を浮かべた、言った。

「何だよ、一人じゃ犯れないのかよ」

木島は蜂須賀を軽く睨み付けた。

「そんなんじゃねえよ。いいから言った通りにしろよ」

もちろん澄子相手なら木島一人で十分凌辱可能だが、この方がよりレイプらしくて気分が
盛り上がるというものだ。
蜂須賀はやれやれといった表情でうなずくと、美和子の時と同様に、澄子の両手を左右に
広げてその手首をしっかりと押さえつけた。そこへ木島がいきなり澄子の上に馬乗りになる。
その重さは丸太棒で腹を一撃されたような衝撃で、澄子が苦しげに呻いた。

「そんじゃあまず、先生様のパイオツを楽しませてもらうぜ」

木島は手にしたナイフを澄子のブラのカップの連結部にすっと差し入れた。

「下手に動くとざっくりいっちまうぞ」

その刃の鈍い光と素肌に触れた冷たさが男の本気を知らしめ、澄子の抵抗力を奪っていく。

「お願い・・・・ やめてぇ・・・・」
「うるさい」

ナイフの刃が翻って一気に引き上げられ、切り裂かれたブラジャーが左右にはだけて
乳房が露わになる。

「いやぁっぁぁぁ!」

木島は切り裂かれたブラを鷲掴んで剥ぎ取り、眩しいような光沢に弾む乳房をひねり出した。
大きさは美和子のそれとほとんど同じくらいだが、美和子より上背がない分、より豊満に映る。
ドレスの上から想像していた以上のボリュームで、こちらも美和子同様、着やせするタイプの
ようだ。
形も美和子のそれが綺麗な半球形だったのに対して、やや紡錘がかかったお椀型で、
これまた見事な美乳といえる。その頂に咲く蕾もきれいなピンク色で、性経験の少なさを
容易に想像させた。

「ひっひっひっ、いいおっぱいだな、先生様よお」

木島はもう用済みだとばかりにナイフを投げ捨てると、両手で抱え込むようにして
澄子を身体をぐっと抱きしめた。

「いやぁぁぁぁっ! やめてぇぇぇ、お願い、離してぇぇっ!」



自らの腕の中でもがき暴れる澄子の肢体の柔らかさ、肌から立ち上るえもいわれぬ
匂いを存分に楽しむと、木島はやおら身を起こして力任せに乳房を握りしめ、
わしわしと揉みこみ始めた。
しっとりと手になじんで吸い付く肌の手触りは美和子のそれとよく似ていた。
掌に伝わる抵抗感はいくぶん柔らかいだろうか。いずれにしても指をはじき返してくる
ぷりぷりとした心地よい弾力は男を夢中にさせずにはいられない極上の感触だ。

「ああっ!、いやっ、いやっ、いやぁっぁあぁっ!」

木島が乳房にかっぽりとしゃぶりついた。丸ごと口に含み、ぺろぺろと舐め回す。
ちゅうちゅうと乳首を縊りだし、吸い上げる。

「きゃああああっ!」

そのおぞましい刺激に悲鳴を上げる澄子。
今弄ばれている乳房は、本来なら今頃、愛する男に優しく愛撫され、慈しまれていたはずなのだ。
なのに、なのに、どうしてこんな暴漢に蹂躙されなくてはならないのか。

「いやああっ! た、助けてっ、白鳥さんっ!、白鳥さんっ!、白鳥さんっ!」

愛しい男(ひと)の名を絶叫する澄子。だがそれも長くは続かなかった。
木島が下方へ身をずらせると両手をショーツのサイドにかけて、ぐっと握りしめたのだ。

「あっ、いやっ!」

脱がされる──澄子は身を固くしたが、木島はそこで手を止めた。

「何やってるんだよ、サブ。早く脱がしちまえよっ!」

蜂須賀が焦れたように急かした。

「焦るなって。ここはいっぺんに剥ぎ取るよりじっくりと少しずつ脱がしていった方が、
女ってのは恥ずかしがるんだよ。脱がすのは俺に任せて、お前は先生様のおっぱいでも
楽しんでろよ」

木島は手にかけたショーツのゴムをぱちんと弾いて面白そうに言った。

「ああ・・・・ やめて・・・・」

澄子は男の意図を知って震えあがった。
確かに一気に引き下ろされた方がまだしも羞恥感は少ない。乳房を揉みしだかれ、
乳首を吸われながら少しずつ引き下ろされたら、その屈辱と羞恥で自分がどうなって
しまうのか想像すらできない。この男は女の嫌がることを本能的に知っているのだ。
一方蜂須賀は、澄子の身体を起こすと、背後から手を回して脂ぎった掌で澄子の
乳房を力任せに揉み砕いて蹂躙していた。
剥き出された白桃のような乳房が変形し、蜂須賀の指の間から漏れはみ出している。

「きゃああああ!」

澄子の悲鳴を楽しげに聞きながら、木島は身体をずらしてショーツの両サイドに手をかけ、
わざとゆっくりと引きずりおろしていく。ショーツがヒップを丸まって滑り落ち、
隠されていた白い肌に煙る淡い翳りが姿を現した。

「ああ・・・・ だめぇ・・・・」

顔見知りの美和子や高木の目の前で全てを剥き出されてしまった羞恥と恥辱は
たとえようがなかった。腰をくるりと滑り降りたショーツは澄子の「女」の部分を
露わにして、艶めかしい白い大腿部の半ばで一本の紐のように左右に伸びきった。
木島の手が大腿部の付け根へと伸び、秘裂の中へと二本の指が差し込まれた。

「あうっ!」

その突然の刺激に、澄子は思わず上体をのけぞらせ、声を上げた。
指に絡みつく生温かい粘着液。さすがにまだ十分に濡れ切っているとは言い難いが、
インサートするのには差支えない。それに受け入れ状態の整っていない淫孔を引き裂き、
貫き犯すのもこれまた一興だ。
木島は指を引き抜き、その先についた愛液をぺろりと舐めた。

「ふうん、なかなかいいアジをしてる。いい女はここから出す蜜まで違うんだな」

涙で顔をくしゃくしゃにした澄子が怯えきって懇願した。

「お願い、それだけはやめてぇ・・・・」

木島の背筋をぞくぞくとした快感が走る。
美和子のようにインサートされながらもこちらを睨み付けてくるような勝気な女を
犯して泣き叫ばせるのもいいが、それとそっくりの容姿の女が、このように最初から
懇願して許しを請うのを無情に刺し貫くのも最高だ。
木島はサディスティックな感情に昂り、残酷に宣言した。

「だめだね、先生。今からお前は犯されるんだ」

木島は大腿部で翻っていたショーツを乱暴に鷲掴んで足首から抜き取り投げ捨てた。
さらに澄子の両脚を割って、そこへ身をねじり込むと、自らの下半身を露わにして
硬直しきって天を衝き、先端をカウパーで濡らしたペニスをわざと澄子に見せつけた。

「見ろよ。俺の息子がこんなに涎を垂れ流しているだろ。今からこれがアンタの中に
ぶち込まれるんだよっ!」

木島は腰を落としてすっとその猛り立つ剛直の切っ先を澄子の秘裂にあてがった。

「いくぜ、先生」
「あっ!」

もう逃げられない、防げない。自分は犯されるのだ。脳裏に浮かんだのは愛する男の
優しい笑み。

「白鳥さんっ!」

その瞬間、木島はぐいと腰を進め、澄子の中へと侵入させていた。

「あああっ! 許してっ・・・・」

澄子は悲鳴のように訴えた後、白い頤をのけぞらせ、虚しく虚空を掻く両手の拳を
ぎゅっと握りしめた。
まだ十分に受け入れ態勢の整ってい膣胴を、熱い剛直がメリメリと音を立てて蹂躙する。

「あぐっ・・・・ だっ・・・・ だめえぇっぇぇ!」

木島はかまわずに強引に腰を推し進め、あっさりすべてを収めきってしまった。

「どうだ、犯された気分は?」

悲痛の涙にくれる澄子を見下ろす木島。澄子は何も言わずに目を閉じたが、
木島は澄子の顔をカメラの方に向けさせ、言葉で責め立てた。

「あれを見てみろ。分かるだろう? 今お前がレイプされてるシーンをばっちり
撮ってるんだ。あとでその白鳥とかいうエリート警部さんにも送ってやるよ」

その言葉に澄子の目が大きく見開かれた。

「ど・・・・ どうしてこんなひどいことを・・・・ 私は何の関係も・・・・」
「そうさ、アンタは何の関係もない。ただ、あの女刑事さんにそっくりだったのが
運が悪かっただけだ。そうでなければ間違えて拉致なんかしなかったはずだからな。
恨むんならあの女刑事を恨むんだな」

そこで言葉を切り、さらに続けた。

「それに自分では気づいていないのかもしれないが、アンタ、いい女だぜ。
そう、男ならだれでも犯りたくなっちまうくらいのな。今俺達が犯らなくても、
いずれ誰か他の野郎にアンタは犯られていたに決まってるさ」
「そ・・・・ そんな・・・・」
「おっと、お遊びは終わりだ。まだ次が控えてるんでね」

木島がちらと園田に目をやり、ストラスを再開した。
20代の若者の有り余らんばかりの性の激情を澄子に容赦なくぶつけて、抉り貫いていく。
それは緩急やアクセントなどを楽しむ余裕のない、ましてや澄子をエクスタシーに
追い込む気などまるでない、ただただ雌の中に雄の欲望の滴りを吐き出すためだけの
力任せのストラス、まさしくレイプの本質だった。

「ああっ! ああっ! いやっ、いやぁっぁぁ! 白鳥さん、助けっ・・・・てぇぇぇぇ!」
「誰も助けになんか、来やしねえよっ!」

木島のストラスのスピードが一段と加速する。あっという間に息がぜいぜいと荒くなり、
限界へと近づいてきた。

「いっ・・・・ 行くぜ、先生。中にぶちまけてやるっ!」
中にぶちまける──その残酷な言葉が澄子を抉った。この男の性を自らの身体に受け入れる。
その結果、起こりうる最悪の事態は・・・・ そんなことは絶対に嫌だ。

「いやっ、いやっ、いやっ、それでだけはやめてっ 中にはださないでっ!」

澄子必死の懇願。だが木島はあっさり拒絶し、吐き捨てた。

「レイプで中に出さない奴がいるわけないだろっ! 俺のガキでも孕んじまいなっ!」

そして、その直後

「うぉぉぉぉぉ!」

ケダモノの雄たけびをあげ、木島は澄子の中に熱い熱水を解き放っていた。


                   ※

ベッドから降りてきた木島の肩を園田が軽くたたいた。

「どうだった、あの先生のアジは?」
「ああ、よかったっすよ。さすがに処女ってわけじゃなかったけどなかなかきつくて
締りもよかった。犯り甲斐のあるいいお〇〇こですよ」
「そりゃあいくら何でもあの歳で処女ってことはねえだろ。で、あの刑事さんとどっちがいい?」

木島が苦笑した。

「忘れたんすか? 俺はあの女刑事さんにはフェラチオでしたからね。そっちの方は自分で
確かめてみてくださいよ」
「そりゃそうか」

園田が入れ替わりにベッドに上ろうとすると、蜂須賀が意外な声を上げた。

「あれ? 勝俣さんが先に犯るんじゃないんですか?」
「ああ、勝俣さんはこの先生様を犯る気はないらしい」
「えっ? じゃあ、あの女刑事との約束をマジに守る気なんですか?」
「さあな、まあそんなことはどうでもいいじゃないか」

園田は澄子をじっと見おろし、卑猥に笑った。

「先生、次はどんな格好で犯られたい? リクエストがあれば応えてやるぜ」

澄子の顔に浮かぶ絶望の表情。園田はにやりと笑い、宣言した。

「そうか。リクがなけりゃあ、犬みたいに犯ってやるぜ」

20分後、ドッグスタイルで澄子を犯し、すべてを放出した園田が澄子の中から引き抜き、
すぐ横で撮影を担当しながら今か今かと順番を待っていた蜂須賀とハイタッチを交わして
ベッドを降りた。

「で、お前は今度はどんな格好で犯るつもりなんだ?」

蜂須賀の目が妖しく光る。

「そうだなあ・・・・ 先生様の希望にもよるけど、やっぱり『松葉崩し』かなあ・・・・」
「マジかよ・・・・」

園田がいくぶん鼻白んだ。園田にも好みの体位はあるし、変わった体位で犯るのも面白いが、
蜂須賀のマニアックさにはさすがに辟易する。だが、そんなことはおくびにも出さずに言った。

「まあ何でもいいが、あんまり無理して先生様をお前のデカマラで壊しちまうんじゃねえぞ。
まだ続きがあるんだからな」
「分かってますって」

蜂須賀がのっそりとベッドに上がり、澄子の髪の毛を掴んで引き起こした。

「それじゃあ先生。今度はどんな体位で犯られたいか言ってみろよ」

                   ※

「ぎゃあああっ!」

結局、最初の宣言通りの松葉崩しの体位で蜂須賀の巨砲に刺し貫かれ、中に放出された瞬間、
澄子は絶叫とともに白目を剥いて失神し、ベッドに倒れ込んだ。

「ひっ、ひどい・・・・」

そのあまりにむごい姿に思わず美和子が目を背けた時、勝俣が楽しげに言った。

「佐藤、自分そっくりの女がレイプされるのを見るのはどんな気持ちなんだ?」
「ふざけないでっ! 小林先生にまでこんなひどいことをしてただで済むと思ってるのっ!」
「こんなひどいことをねえ・・・・ だけどまだ犯ったのは3人だけだろ。まだあと1人
残ってるじゃないか」
「あと1人って・・・・」

美和子は絶句した。やっぱり勝俣も澄子を犯す気なのだ。この男は最初から自分との
約束を守る気などなかったのだ。
だがその気持ちを読んだように、勝俣がにやりと笑った。

「おっと、俺はちゃんと約束を守るぜ。あの先生に手を出す気はねえよ」
「えっ・・・・ どういうことよ」
「おや、頭の切れる佐藤にしては珍しいな。ここには俺達のほかにもう1人男がいるだろうが。
お前のレイプシーンに興奮しまくってあそこをおっ立てている準備万端の男がな」
「なっ・・・・!」

美和子は勝俣の意図を察し、思わず絶句した。この男は何とおぞましいことを考えるのだろう。

「そういうこと。高木巡査部長にもあの先生を犯してもらう」
「馬鹿なこと言わないでっ! 高木君がそんなことするわけないじゃないっ!」
「普通考えればそうだよな。だがあの男には無理やりにでも先生を犯ってもらうさ」

勝俣は高木のもとへと向かい、彼の股間を覗き込みながらせせら笑った。

「おやおや、佐藤だけじゃなくて、あの先生が犯されるのを見てもこんなにおっ立ててるなんて、
なかなか元気な男じゃないか」

高木は唇をかみしめた。さっきから身体が異様に火照り、下半身の充血が収まらない。

「クックックッ・・・・ どうやら巡査部長様は、佐藤だけじゃなくて、あの先生も
犯りたいらしいな」

嘲り笑う勝俣。その時、高木ははっと思い出した。

「きさまっ! さっき飲ませた薬は何なんだっ!」
「鈍感なお前もようやく気づいたか。あれはまあ簡単に言っちまえばバイアグラの効き目を
5倍くらい強力にした強精剤ってところさ。元々アメリカで開発されたんだが、あまりに
効き目が強すぎて、人体に影響があるからって市販されなかった劇薬で、それを裏ルートで
手に入れたってわけだ」
「何を・・・・」

勝俣は絶句した高木の隆々とそそり立つペニスに目を落としおかしそうに笑った。

「どうやら効き目は抜群のようだ。お前もこのまま出さなかったらそれこそ悪い影響が
あるからな。あの先生ですっきりとさせてやるよ」

そう言って合図すると、心得たとばかりに園田・木島・蜂須賀の3人がかりで高木を
ベッドの上に運んだ。

「やっ、やめろっ!」

必死にもがき暴れる高木。美和子も叫ぶ。

「高木君っ!」

高木の両手を後ろ手に拘束したままで、両膝を後ろに折り曲げ、両腿を開いた形で
仰向けに固定して園田が押さえつけた。かなり無理な体勢で高木は苦しげに呻くが、
丸出しの股間の一物はギンギンと張りつめ、天を衝いている。

「そんじゃあ次は先生様だ」

木島が気を失っている澄子の頬を張り、意識を取り戻させる。

「とりあえず次が最後だ。先生、もうひと頑張りだぜ」

蜂須賀と2人で左右から澄子の両肩を掴み、大腿部を刈って抱え上げて、先ほどの美和子と
同様に幼子におしっこをさせる格好にさせる。
意識朦朧の澄子の目に、ベッドに張り付けられた高木の異様な姿が映った。
そのあまりの異様さに一瞬呆けた澄子だが、すぐに男達が何をしようとしているのかを
悟って絶叫した。

「いやっ、いやっ、いやぁっぁぁっぁぁ!」
「やめなさいっ、やめるのよっ!」
「やめろぉぉぉぉ!」

絶叫する高木の張りつめた肉棒の真上に澄子の秘裂があてがわれる。

「いくぜ、刑事さん。これでアンタも俺達のお仲間だ」
「ふざけるなっ! やめろぉぉぉぉ!」

高木の絶叫が部屋中に轟きわたると同時に、熱く滾った肉刀に濡れた熱い肉の輪郭が
覆うように締め付けてきた。澄子の淫孔に高木の肉刃が挿し込まれたのだ。

「どうだい、そっくりさんのお〇〇こは? あの女刑事さんのとどっちがいい?」
「あああっ・・・・ 白・・・・・ 鳥さんっ!」
「ううっ!」

澄子の悲鳴と高木の呻きが交錯した。張りつめた肉刃に緻密な層を重ねた淫肉が
ねっとりと絡みつく淫媚な感覚。それが高木の意志に関係なく、否応なく雄の本能を
昂り滾らせる。

「せーの!」

男達が掛け声とともに澄子の身体を小刻みに上下させ、強制的に出し入れを開始した。

「や、やめろっ・・・・」

張りつめた己の肉刃が熱く蕩ける肉襞に絡み取られ、しごかれ続けている。

「ああっ、ああっ、あああっ・・・・」

苦しげに呻く澄子の顔が目に入り、高木の目が一瞬それに釘付けになった。
それは美和子が切なく喘ぐ時の表情にそっくりで、まるで彼女と騎乗位で交わって
いるような錯覚に襲われのだ。そしてその瞬間、思いもかけず放出への欲情が滾り、
慌てて彼女から目をそらした。

「(お・・・・ 俺は何を考えているんだっ!)」

高木は必死に耐えた。まさか澄子の中に出してしまうわけにはいかない。
だが、一度身体に滾った放出への欲情は、とどまることを知らず、どんどん高木を
追い詰めていく。
必死に下腹部に力を込めてそれを防ごうとするが、その快いきつい締め付けと、
己の肉刃を刺激つづける淫肉の熱く蕩けるような感触にはどんな抵抗も無駄なあがきで、
放出へのカウントダウンが加速していく。

「や・・・・ やめろっ、やめてくれっ!」

その懇願で高木の状態を知った男達は残酷な笑みを浮かた。

「我慢してないで中出ししちまえよ、刑事さん」
「そうそう、一度すっきりとさせたらどうだ」
「てめえも女を犯す気分を味わいな。一度犯ったらもう病み付きになっちまうぜ」

より一層、激しく澄子の身体を上下させ、高木に抉らせる男達。
そしてついに・・・・

「だめぇぇぇぇ!」「うおぉぉぉ!」

澄子と高木の絶叫がシンクロした瞬間、高木は自分の欲汁をしとどに噴き上げ、
澄子の中を白く穢していた。

男達は高木と澄子を引きはがし、高木の射精と、全てを噴き出して張りを失ったペニスを
確認してせせら笑った。

「何だ、案外早かったな。もう少し頑張れよ。それじゃあ鶏なみだぜ」
「そうそう、この先生様をイカセるくらいしたらどうなんだよ」
「そんな早漏だからあの女刑事さんを満足させられなかったんだろ。だからあの女は
俺達に犯されながらよがり狂って腰を振っちまうんだよ」

高木を嘲笑・罵倒する男達。そこで勝俣が言った。

「よーし、第2ラウンドは終了だ」

そして美和子を振り返った。

「じゃあ第3ラウンドの開始と行こうか、佐藤」



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