男達の歪んだ謝肉祭(カーニバル)の熱狂のただ中で、敏和は目の前で繰り広げられる
淫惨非情な凌辱劇の前に立ち尽くし、まったくその場を動けずにいた。
南に群がりその身を蹂躙しつくす天王寺・阿倍野・住吉・都島と4人とその撮影に夢中な旭。
おそらく彼らは自分の存在など完全に忘れているだろう。今ならこの場を逃げ出すチャンスだ。
それが分かっていながら、敏和はその場を一歩も動けなかった。
逃げようとして万が一気づかれたら何をされるかわからない、という恐怖はもちろんあったが、
彼が動けない、いや動かない本当の理由は別にあった。
敏和の目は男達に蹂躙される南の姿にくぎ付けとなり、心を奪われ、激しく欲情していたのだ。
その証拠に敏和の下半身はズボンの下でこれ以上ないくらい充血して張りつめ、痛いほど勃起し、
阿倍野の言葉が頭の中をリフレインしていた。
――オマエにもあの女を犯らせてやるよ

「(俺も・・・・ 浅倉を・・・・犯れる・・・・)」

達也の名を泣き叫ぶ南を組み敷き、この熱く滾った己の肉棒で南の身体を刺し貫いている
己の姿を夢想している自分に気づき、敏和は狼狽した。

「(ば、ばかなっ、俺は何を考えているんだ!)」

彼らに気付かれぬように部屋をそっと抜け出し、ポケットの携帯電話で警察に連絡するだけでいい。
まだ南は犯されるには至っていない。今なら最悪の事態だけは防げるかもしれないのだ。
ほんの少し勇気を出せば・・・・
だが、そんな奮い起こした勇気と良心を心の隙間に入り込んだ悪魔が押しつぶしていく。

──今更もう遅い。もうお前も共犯なんだ。それにこいつらが捕まったらお前だって
ただじゃ済まないんだぜ。どうせあの女は今から輪姦されちまうんだ。こうなったら一緒に
犯っちまえよ。やせ我慢するなって、オマエだって本当は浅倉南を犯したいとずっと思って
いたんだろが。

その悪魔のささやきに抵抗するのが精いっぱいで、敏和はそれ以上の行動にはでれなかった。

                   ※

天王寺は股間にずっとへばりついて場所を譲ろうとしなかったが、その間に阿倍野・都島・
住吉の3人は互いに場所を順繰りに入れ替えて南の身体を貪っていた。
3人のうち誰か1人がかかりきりで乳房・乳首を担当し、それ以外の2人はわき腹や首筋、
はては耳の裏や足の指先に至る南の身体のありとあらゆる部分に舌を這わせて舐め回し、
そして丁寧かつ執拗な愛撫を続けることで、まるでレーダーのように彼女のピンポイントを
確実に探りだしていった。
そしていったん見つけるやそこを集中的に責め立てて、南を官能の極みへと追い込みつつ、
彼女の弱みを完全に暴き出していったのだ。
こうした淫惨苛烈を極める4人がかりの責め立てに、南はもはや半狂乱になりかけていた。

「あうっ、だ、つ、だめっ、いやっ・・・・ そ、そこは・・・ ああんっ」

最初はほんのわずかだった快美の漣が、いまや身体の内部からとめどなく押し寄せる怒涛の
奔流となって彼女の全身を駆け巡り、南を翻弄していた。

「(ど・・・・ どうしてっ・・・・)」

暴漢達にその身を蹂躙されている。恥辱・嫌悪・絶望・・・・ 心の中を支配しているのは
そうした負の感情ばかりなのに、徹底した責めに身体が屈してそれとは正反対ともいうべき
感情が本能を刺激し、声を――それはもはや嬌声に近い――上げてしまうのだ。

「はあっ! はあっ! だ・・・・ だめっ・・・・ ああんっ・・・・ そ、そこは・・・・」

その頃、天王寺のクンニはさらに過激さを増していた。
舌先で肉芽を捉えて小突き回し、さらに舌の腹全体で肉芽全体を大きく舐める。
そのたびに南の身体がひくひくと痙攣し、一段と高い声が上がる。

「はううっ! だっ、だめっ、だめぇぇぇ! もっ、もうやめてぇっぇぇぇ!」

天王寺は舌先をすぼめるようにして淫裂の隅々まで徹底して舐め込み、膣孔にまで舌を突き込む。
そしてその奥からあふれ出てきた甘蜜をじゅるじゅると派手な音を立てて吸い上げる。

「あああっ!」

そしてそれに合わせるように、他の3人の手・口・舌による性戯も加速度的に熾烈を極め、
すでに南は自分の身体をコントロールする術を失い、完全に4人の淫獣達の思うがままに
反応させられる「雌」へと堕ちかけていた。
そんな淫惨極める蹂躙劇が15分以上は続いただろうか。南の全身がぐっしょりと汗ばみ、
血行が良くなって雪のように白かった裸身がピンク色へと染まっていた。

「だっ・・・・ だめっ・・・・ やっ・・・・ やめっ・・・・て・・・・」

漏れ出る否定の言葉とは裏腹に、彼女の身体は男の責めに屈して花開いた官能に蕩け、
絶頂へのラストスパートが始まっていたのは誰の目にも明らかだった。
そして・・・

「ひぃぃぃぃぃぃっ!」

突然南が吠えた。
淫裂の下端から肉芽まで一気に舐め上げられ、形のいいバストを頂点にして身体が反り返った。
とうとう気をやり、イカサレたあげくぐったりと果ててしまったのだ。
とりあえずの目的を達成した天王寺が股間から顔を上げ、それを機に他の3人も南の身体から
離れてようやく南の身体が淫獣達の魔手から解放された。
天王寺が淫蜜だらけの顔を手で拭う。

「ふうっ・・・・ なかなかいいお〇〇こだ、しゃぶり甲斐があったぜ」

さらに手についた南の愛液をぺろりと舐め、続けた。

「ふふん、いい女はこっちの蜜の味まで違うな。この前の先輩様も相当なもんだったが、
もしかしたらあれ以上かもしれねえな」

解放されたものの、逃げるどころか声すらも出せずに、ただぜいぜいと息を荒げて
横向きの身体を丸めて胸元と陰部を隠すのが精一杯の南を見下ろし、天王寺が宣言した。

「そんじゃあ、そろそろ本番と行こうか」

そこで阿倍野に目をやり、さらっと言った。

「やっぱり俺が最初に犯りたくなった。どうだ、譲る気はねえか?」

さすがに阿倍野はやや気色ばんだ。

「それはなしですよ天王寺さん。今回だけは我慢してくださいよ」

天王寺はまだあきらめきれないという感じで軽く阿倍野とにらみ合ったが、
阿倍野が全く引く気がないのを知ってしぶしぶ降りた。

「分かったよ。約束は約束だから、まあ今回は我慢しといてやるよ。
そんじゃあさっさとこの女の開通式を済ませちまえよ。何しろ後がつかえてるからな」

阿倍野はほっとした表情を浮かべて頷くと、ハーフパンツとその下のブリーフを
一気に下して自らの下半身を露わにした。
すでに青筋も露わに怒張しきったペニスが雄々しく天を衝いて雄々しく嘶いていた。
長さにして13〜14センチ。ごく標準的サイズと言えたが、彫りが深くごつごつとしている。
そして何よりカリの高さは1センチ以上はあり、まさしく女の肉路を責め立てるのに
配剤されたような造形である。すでに尖端はカウパーで濡れ、不気味に光っている。
阿倍野は南の身体に手をかけて仰向けにひっくり返し、無防備な下半身にのしかかってきた。

「いやぁぁぁ・・・・」

萎えかけた気力を振り絞っ抵抗を見せる南。懸命に腹這いになろうと残された力の消耗を続けた。
しかし、それもすぐに限界が来た。阿倍野はあっさりと南を組み伏せると、股裂きにするように
南の両脚を開かせ、素早くその空間に身体を割り込ませた。
さらに南の両手は今度は左右に広げられた状態で都島に押さえつけられてしまう。
阿倍野の手が容赦なく南の股間をまさぐり、吐く息が荒くなった。

「いくぜ、南ちゃんよお」

それと分かる男の怒張した肉の刃の切っ先が淫唇にあてがわれたのがわかった。
その熱くおぞましい凶暴な感触に身体が硬直した。
もう逃げられない、防げない。自分はこんな暴漢に犯されるのだ。これで終わりだという
絶望感が南を打ちのめし、ただ脳裏に浮かぶのは近い将来結ばれるはずだった愛しい幼馴染。

「いやっ、いやっ、こんなのいやぁぁっぁぁっ! タッちゃん、タッちゃん、助けてっ、
タッちゃん!」

だが、その絶叫を合図にしたかのように南の未通の処女に強烈無比な一番槍の洗礼が穿たれた。
張りつめ怒張しきったペニスが強靭な肉の凶器となって、南の淫唇を押し開き、侵入を
開始したのだ。

「きゃぁっぁぁっ!」

破瓜の衝撃は想像を絶するものだった。
まさしく股間からその身を真っ二つに裂かれそうな激烈な痛み。まるで灼けついた鉄杭を
股間に突き込まれているような感覚だった。それは人体の一部という感じではなく、
たとえるなら巨大な機械がエンジンの力でしゃにむに突き進んでくる感じだ。
4人がかりの前戯を受けて、すでに南の交接器は淫蜜に溢れ、受け入れ態勢は整っていた。
そこへその強靭な肉の凶器が遮二無二突き進んでくる。
阿倍野の肉槍がずぶりと南の中に突き刺さり、ついに根元まで収めきって2人の腰が密着した。

「いいっ、いいっ、いいぞっ!」

歓喜の雄叫びを上げる阿倍野。
あのいくどとなく淫らな妄想で穢した浅倉南本人を、いまこうして実際に刺し貫いているのだ。
それも処女散らしというビックサプライズのおまけつきでだ。
南の体内から滲む生温かい血潮の中に自らの分身をたゆわせ遊ばせながら、「男」を初めて
受け入れた処女孔の新鮮さと、生きた貝のように収縮しながら肉襞を絡ませて、ぎゅっと
締め付けるえもいわれぬ感触を楽しんでいた。

「(これが・・・・ 浅倉南のバージンかよ)」

もちろん処女との交合の経験がなかったわけではないが、ここまで男を歓喜させる妙味を
持った蜜壺はほとんど経験がない。
南と一つになったまま阿倍野はしばらくの間、その身を彼女に折り重ねていた。
陵虐の嵐に巻き込まれた南の桃のような乳房が、己の身体の下で波打っていた。
南は完全に刺し貫かれたショックからか、逆らう気力もなく、身も心も消耗しきって、
目を閉じてぐったりとしていた。
それも無理はない。その身を4人がかりで蹂躙されたうえに、処女を暴力で散らされ、
刺し貫かれているのだ。この状態でもまだ抵抗できる女などそうそういるわけがない。
このまま一気にスパートしてたっぷりと中に出してやるのもいいが、それでは物足りない。

「クックックッ・・・・ どうだい、処女をレイプで散らされた気分は」

阿倍野の残酷な問いかけに南は答えようとしない。いや答える気力すらないのかもしれない。
だが・・・・

「付き合ってた弟が死んだとたんに双子の兄貴に乗り換えたんだってなあ。
顔に似合わずとんだ尻軽女かと思ったがどうしてどうして最高の処女マンだぜ。
結局身体だけは兄弟どっちにも許してなかったってわけか」

その言葉に反応して閉じていた南の目が大きく見開かれ、思わず叫んでいた。

「ちっ、違うっ!」

確かに中学の頃より、周囲の友達は皆、自分と和也が付き合っていると思っていた。
南自身がそれをあえて強く否定もせず、また達也のことを「弟にすべていいところを
取られた出がらし」などと悪態をついていたこともあったからそう思われても仕方がない
面もあった。
だが・・・・ 南の想いはずっと達也にあった。そして和也自身も南のその想いに薄々
感づいていたふしがある。だがそれでいて和也は真正面から南にプロポーズに近い告白をし、
彼女のことを達也と正々堂々争うつもりだと宣言したのだ。
それを聞いて南の気持ちは揺れた。もちろん達也への想いは変わらなかったが、そこまで
真摯に自分を想い続けてくれる和也に対してにどう応えこたえるべきなのか・・・・
だが、その答えを出す前にあの夏の日、突然和也は舞台から去り、達也と南は和也という
軛を背負いながら向き合うことになったのだ。
確かに和也から達也に乗り換えたと思われたことで陰口をたたかれ、自分を忌み嫌っている
女生徒がいることは知っていたし、露骨な嫌味を言われたこともある。それでも南は決して
言い訳をしなかった。言い訳をすること自体が、自分を真摯に想ってくれた和也に対して
裏切りになるような気がしたからだ。
だが、そんな思いも関係なしに、阿倍野が南の顔を覗き込む。

「うーん、何が違うんだい、南ちゃんよお」

阿倍野はゆっくりと上体を起こすと、下半身はつなげたままで南の乳房をぐっと握りしめた。

「い、いやぁ・・・・」

南の口から漏れ零れる哀訴の響きが阿倍野をより昂らせる。
阿倍野はかまわず乳房を揉みしだき、その頂点に咲く蕾を口に含んで舐め転がす。

「あうっ! もう・・・・ やっ、やめてっ・・・・」
「どうだ、感じるだろ?」

阿倍野は南の体内奥深くに自らの分身を受け入れさせたままの状態で両手を南の
両脇において自らの体を支えた。
浅倉南の処女喪失。それを自らなしえた阿倍野は歓喜と感動の極致にいた。
インターハイの優勝以来、おそらく日本中の数多の男の無駄なザーメンを搾り取って
いたであろうこの魅惑的な肢体を貪り味わい、そして彼女の「女」を初めて刺し貫いて
処女を散らしたのだ。
その達成感とそれをレイプでなしえたという雄のとしての征服感に陶酔する阿倍野。
幸いまだ南の中に埋め込んだものには十分な余裕がある。もっともっとこの身体を
じっくりたっぷりと味わい尽くし、南を雌として心身ともみ屈服させてみたい。
そう思って、改めて揉み心地抜群の乳房を強く握りしめれば、南が声を上げる。

「あうっ・・・・ や、やめっ・・・・」

そんな悲痛な呻きさえ、阿倍野の陶酔をより高揚させる。だがそれをぶち壊す声が響いた。

「いつまで突っ込んだままにしてるんだ。さっさと犯っちまって俺に譲れっ!」

天王寺が阿倍野を睨み付けていた。

「ちょっと待ってください。約束が・・・・」
「だから、最初に突っ込ませてやったろうが。そんな上玉の処女にぶち込めたんだ。
それ以上の贅沢言うんじゃねえよ。出すもんを出してさっさと犯っちまいなっ!」

阿倍野は不満げな顔を見せたが、すでに天王寺は下半身を露わにしてその凶暴な分身を
猛々しく嘶かせていたのだ。こうなっては嫌も応もない。

「分かりましたよ」

阿倍野は南の両脚を肩に担ぎ、二つ折りにした南の女体に腰を振るって打ち込み始めた。

「あぐっ!」

凄まじいほどの量感が完全に貫いて南の深奥部を突き破らんばかりの衝撃を与えていた。
再び襲いかかる身を引き裂くような激烈な痛み。

「いやぁぁっぁ! タッっちゃん、たっちゃん、助けてっ、タッちゃんっ!」

遠のきかける意識の中で必死に愛する男に助けを求める南。

「ふんっ、ふんっ、ふんっ!」

阿倍野は徐々にスピードを上げながら打ち込んでいく。

「どうだい、初めての男のチンポの味ってやつは」

ズブっ、ズブッ、ズブッ、ズブッ!

打ちこまれた灼熱の肉刃がメリメリと音を立てるように膣内の肉壁を押しのけていく。
その激しい摩擦が阿倍野にはこの上ない快感を、同時に南には腹の中を抉られるような
おぞましい激痛を与えていた。

「あうっ、痛いっ、痛いっ、やめっ・・・・ やめてぇっぇぇ!」

阿倍野に打ち込まれるたびに南は悲鳴を上げ背を仰け反らせた。
痙攣する全身が自分のモノのような気がしなかった。
そんな南の悲痛な叫びなど阿倍野にとっては逆に心地よいBGMにしかならない。
さらに勢いを増して阿倍野のペニスの出し入れが繰り返される。

「(やっぱりモノホンは違うぜ。俺は今、あの浅倉南を犯ってるんだっ!)」

突き込むのに苦労するほど狭隘で新鮮な処女膣の妙味と、自らの分身に絡みつく熱く蕩けた
肉襞の強烈な締め付けは、いずれもこれまで交わった女の中では断トツの味わいだ。
打ち込むたびに、快美と歓喜の奔流が背筋を逆流して脳髄を直撃し、エンドルフィンを
大量に放出する。
阿倍野は持久力には自信はあったが、一突きごとに押し寄せる狂おしいまでの快感に
予想外に早く限界間近に達し、何度も放出しそうになった。

「(ま・・・・ まだだっ・・・・)」

このまま放出してしまうのはいかにも惜しい。阿倍野はそのたびに腰の動きを制止し、
南の乳房をぐっと鷲掴みながら首筋にしゃぶりついて快楽の潮が引くのを待った。
小休止するたびに天王寺が自分を睨み付け、急かしているのは分かっていたが、
性急に放出するにはあまりに惜しい、惜しすぎる。あれほど恋い焦がれた浅倉南の
処女を刺し貫いているのだ。もっととことん味わい尽くし貪りぬきたい。
阿倍野はピストン運動のペースを変えた。ゆっくり引き、強く突くように打ち込む。
さらにインサートの角度も変え、あらゆる角度から南の膣を蹂躙し、活きた貝のように
収縮する肉襞の感触を貪り味わう。
それを何度か繰り返していると、寄せては引き、引いては寄せる快楽の波は、とてつもない
大きな波濤となって阿倍野を喜悦の極みへと追い立て、堪えに堪えた我慢の限界も頂点に達し、
放出への欲求が滾った。

「何ていいハメ心地なんだ・・・・ インハイチャンプはこっちの方でもチャンピオン級
らしいな」

あまりの快感に思わず漏らしたそんな軽口に、ついに焦れた天王寺が一喝した。

「下らねえこと言ってないで、早く終わらせろっ! 次は俺が犯るんだよっ!」

天王寺の鬼のような形相を見て、阿倍野は小さくうなずいた。さすがにこれ以上彼を本気で
怒らせるのはまずい。

「よっしゃあっ、ラストスパートだ」

阿倍野の腰の振り方が一段と激しくなった。

「あぐうううっ、だっ、だめっ・・・・ タッっちゃん、タッちゃん、タッちゃん!」
「うるせぇ! 今、オマエを犯しているのはタッちゃんじゃねえっ! 俺なんだっ!」

どれくらい犯され続けているのか・・・・南は時間の感覚が失われかけていた。
初めに突き込まれた時の股間から真っ二つに身を裂かれてしまいそうな激烈な痛みは
いくぶん和らいでいた。
というよりアタックを受け続けるうちに下半身の感覚が麻痺して、下腹部を占拠する
熱い物体が体内で不気味にうごめき、突かれる度に内蔵が押し上げられるような
気持ち悪さを感じていた。
男は時折、グラインドを止め、息を整えてから南の乳房を鷲掴み、乳首にむしゃぶりついて
しばらくするとまたグラインドを開始する。そんなことが数度繰り返された。
それは南にはまるで未来永劫続く時間のようにさえ思われたが、実際はまだ10分にも
満たないアタックであった。
それがここにきての突然の猛スパート。南はただただその身を硬直させ、拳を握りしめて
ぎゅっと目をつぶり、阿倍野のラッシュに耐えるしかない。

「だ、出すぜっ、南ちゃんよおっ! 中出しだっ!」

『中出し』──それは男の性をその身に受け入れること。そしてその後に訪れるかもしれない
最悪の事態――妊娠。

「いやっ、いやっ、いやぁっぁぁ! な、中はやめてぇぇっぇ!」

そんな南の哀願など聞き入れられるはずもない。

「馬鹿かっ! レイプで中だに出さない奴がいるわけねぇだろがっ!」

阿倍野の満を持したラストスパート。打ち込むたびにびくんびくんと南の上半身が揺れ、
乳房も上下に卑猥に揺れた。
そして・・・・ 阿倍野が一段と強く深く南を抉り貫いて下腹部を南の股間に打ち付けた。

「ひぃっ、やっ、やめっ・・・・」

その時、南の中で硬度を増した肉槍がより熱くなって脈打つように踊り、南の子宮口を叩き、
その刺激が暴発寸前の最後のトリガーを引いた。
ドピュッ!
阿倍野が動きを止め、身体をぶるっと痙攣したかのように震わせると、最初の熱い迸りが
弾けた亀頭から噴出した。
そして溜めに溜めこんだ獣欲の滴りがとどまることなく噴き出されていく。
ドクッ、ドクッ、ドクッ、ドクドクドクッドクッ!

「いやっ!」

手遅れだと分かっていてもそう叫ばずにはいられない南。
白の洪水が瞬く間に南の中に充満し、それは子宮の中にまで流れ込んでいく。
下腹部に薄気味悪く広がる生温かい感覚。南は本能的に男が射精したのだと知った。

「(あああっ・・・・ 私・・・・ 犯されたんだ・・・・ タッちゃん・・・・
ごめん・・・・)」

阿倍野はさらに二度、三度と念入りに腰を振るって全ての精液を余すことなく
南の中に注ぎ込んでからようやく身を起こして己の分身を引き抜いた。
それはインサート時の猛々しさは微塵もなく、まるで塩をかけられたナメクジのような
情けない姿になってはいたが、その先端から粘つく白い糸が南の秘裂とつながっている。
そしてそこからはたったいま中に吐き出されたばかりの獣欲の滴りが零れだしてきた。
トロッ・・・・ トロッ・・・・
その白濁駅の中に交じる鮮血と、彼女の大腿部に散る紅い斑点。それこそ南の処女が
無情に散らされ、貫き犯された紛れもない証拠。

「クックックッ・・・・ さすがにインターハイチャンプ。こっちの具合も最高だったぜ、
南ちゃんよお」

阿倍野は立ち上がり、待ち構えていた天王寺とハイタッチを交わした。

「いやあ・・・・ この女のバージンはマジ最高でしたよ。中はアツアツのトロトで
締め付けも文句なし。こんなによかったのはホント久しぶりっすよ。
どうもお待たせしました、天王寺さん。あとは好きなだけ犯っちゃってください」
「オマエに言われなくたってそうするさ。だいたいオマエは焦らしすぎなんだよ」

倒れ伏したままの南に近づく天王寺。青筋を立てて屹立した己の分身を右手で握りしめながら
彼女を見おろし宣言した。

「さあさあ第2回戦の始まりだ」

そう、浅倉南の処女喪失はこれから始まる本格的な凌辱劇のほんののプロローグにすぎないのだ。



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