時刻は午前5時過ぎ。男達が南を凌辱の餌食と化してから5時間以上が経過していた。
まだまだ冬の夜明けは遅く外は真っ暗だ。

「で、どうします? そろそろ解放しますか?」

敏和以外の全員が今夜4度目のアタックを終えた直後に阿倍野が天王寺に訊いたが、
天王寺は首を振った。

「いや、まだ全然犯りたりねえな」
「そうっすよね」

阿倍野も当初はある程度のところで南を解放するつもりだったが、今はその気が失せていた。
天王寺の言うようにまだまだ全然犯り足りないし、解放するにはあまりに惜しい。
それはここにいる全員──あの敏和ですら──の同意見だった。

「いいじゃねえか、しばらくここで飼おうぜ。だけどまあ、腹も減ったし少し休憩だ」

天王寺の言葉にうなずく男達。あらかじめコンビニで買いこんでおいた食料を袋から
取り出し始めたその時、南が力なく訴えた。

「水を・・・・ お願い・・・・ 水を飲ませて・・・・」

ここに連れてこられてからありとあらゆる体位を強制されて貫かれ続けた。
もう何度このケダモノ達の肉の凶器をその身に受け入れたのかわからない。
その間南はずっと飲まず食わずで餌食にされ続けていたのだ。
天王寺は何事かを思い出したようににやりと笑って都島に命じた。

「透、冷蔵庫の中にポリ容器に入った水があるからもってこい」

都島が持ってきたポリ容器には2リットルほどの水が入っている。

「何すか、これ? この前はこんなもんなかったすよね?」

都島の問いかけに答えることなく、天王寺はそこから紙コップに水を注いで
南の口元にあてがった。

「ほら、飲みな」

天王寺がコップの水を南の口に含ませた。冷たい水が南の喉を湿らせ、胃の腑へと
落ち込んでいく。
南が飲み干すと、さらにもう一杯を与えた。

「それだけじゃ足らないだろ。ほら、もっと飲みな」

言われるままに結局南は3杯の水を飲み干し、その様子を男達は興味津々といった様子で
眺めていた。

「どうだ、セックスの後の水は美味いだろ」

答えようのない南が顔をそむける。

「それにこれは特別な水だからな」
「えっ? 特別ってどういう・・・・」
「今にわかるさ。今にな」

天王寺の顔に浮かぶ残酷な笑み。
戻ってきた天王寺に再び都島が訊く。

「いったいあの水は何なんですか。もったいぶらないで教えてくださいよ」
「今にわかる。とりあえず腹ごしらえをしようぜ」

それからしばらく、男達は椅子やソファに思い思いに座ってYの字状態でつるされた
南の姿に卑猥な視線を向けながら、パンやおにぎりを貪るように口に運んでいた。
それもあらかた片付いたころ、南が再び力なく訴えた。

「お願い・・・・  もう私を帰して・・・・」

だが男達は薄笑いを浮かべているだけだ。天王寺が立ち上がって南に近づき、
じっと観察するように眺めて言った。

「そろそろ効果が出るころだと思うんだがな」
「えっ・・・・ 効果って、何の・・・・」

そしてそれは突然来た。
グルルッ・・・・
南のお腹が鳴ると同時に急激に生理現象が襲ってきた。

「ああっ!」

それも尿意ではなく便意だ。慌てて必死に括約筋を締め耐える南。そうでもしなければ
あっという間に脱糞してしまいそうな猛烈な欲求。

「こ、これは・・・・」

天王寺が楽しげに言った。

「やっときたか。さっき飲ませた水は下剤入りだったのさ。よく効くだろ」
「そ、そんな・・・・ あっ、ああっ・・・・ お、お願いっ・・・・
おトイレに行かせてっ!」

天王寺は意外とあっさり言った。

「ああ、いいぜ。おい、連れて行ってやれ」

都島と住吉が立ち上がり、南の拘束を解いて両脇を抱えるようにして別室のトイレへ
連れて行く。
天王寺が旭に目で合図し、旭はその意図を察してカメラを抱えて3人の後について行った。

「ほら、ここだ。さっさとすませな」

トイレのドアを開けた南は一瞬戸惑った。それは普段家で使い慣れている洋式ではなく
和式だったのだ。
学校のトイレもすべて洋式だし、和式トイレなどここ数年使ったことがない。
だが、そんなことに躊躇していられないほど強烈な便意が迫っていた。
南はトイレの中に入りノブを引っ掴んでドアを閉めようとしたが、閉まらない。
ドアの間に都島が足先を突っ込んでブロックしていたのだ。

「なっ、何をっ!」
「開けたままでするんだよ。俺達が見ていてやるから」
「そっ、そんなっ!」

排便するところを異性に見られるなど、ある意味、犯されるよりも恥辱的なことだ。

「お、お願いっ、ドアを閉めさせてっ!」

猛烈に襲い来る便意に耐え、端整な顔をくしゃくしゃにしながら懇願する南。
だが・・・・

「ほら、さっさとしゃがんで出しちまいな。ちゃんと撮ってやるからな」
都島と住吉の後ろからカメラを肩に担いで旭が現れた。

「浅倉南の排便シーンなんてマニアが見たら垂涎もんだろうな」

恥辱の極みに追い込まれる南。だが次の瞬間、南は限界に達していた。

「ああっ、だめっ!」

やもたてももたまらず、便器にまたがる南。するとそれまで必死に閉めていた括約筋が緩み、
瞬く間にしゃーっという音とともに液状になった大便が便器の中へと排出されていく。
浅倉南、恥辱の排便シーン。それを旭の冷たいカメラレンズがとらえ、余すことなくその様子を
映していた。

                   ※

部屋に戻された南は拘束は免れたが、排便シーンを凝視され、さらにカメラ撮影までされた
恥辱とショックで抵抗する気力などとうに失せ、ただわなわなと震えている。
そこへ天王寺が得意げに説明した。

「直腸・大腸検査って知ってるか? カメラを尻の穴から突っ込んで調べるんだけどよ、
当然大腸の中に便があったらまずいから前日から食事制限をするわけだ。
そして検査の日の早朝から宿便を排出するために下剤入りの水を飲むのさ。それがさっき
オマエに飲ませた水ってわけだ。あれは効き出すのにちょっと時間はかかるけど効果は
浣腸並みだぜ」
天王寺が再びコップに入った水を手に南に近づいてきた。

「1回だけじゃあ不十分だろ。さあ、また飲みな」

南は顔をそむけて拒絶する。あんな恥辱二度と味わいたくない。
だが天王寺が合図すると、住吉が南の鼻をつまんで上を向けさせ、口を無理やり開けさせた。
「あがっ、あがっ」
抗う南だがその口へ水が大量に流し込まれ、またもや3杯の水を無理やり飲みこまされる。

「ようし、これでいい。これをあと何回か繰り返せば、すっかり綺麗になるからよ」

何と答えたらいいのかわからない南。そしてしばらくすると先ほど以上の猛烈な便意に襲われた。

「ああっ、だめっ・・・・」
「ようし、また連れて行ってやんな」

またもや3人に連れて行かれる南を見送りながら阿倍野が呆れたように訊いた。

「天王寺さん、それにしてもいったいあんな知識どこから・・・・ さっきの検査の経験が
あるんですか」
「あほ、そんなもんあるかよ。俺じゃなくて親父が検査を受けたことがあったんで知ってたのさ」
「でも、どうしてあんな下剤を・・・・」
「まあ、今はネットでどんなもんでも簡単に手に入るからな」
「なるほど。だけどあんなことして何の意味が・・・・」
「別に意味なんてねえよ、たんなる余興さ。あっ、いや、全然意味がないってこともないがな」

さらに問いたげな阿倍野を天王寺が先んじた。

「まあ、後でわかるさ」

そうこうしているうちに3人が南を連れて戻ってきた。そして再び同じ光景が繰り返され、
それからもトイレとの往復が3回も繰り返された。もちろんそのたびに南は3人の見ている
目の前での排便を強制された上に、それを撮影されているのだ。

「どんな感じだ?」

もはや人間としてのプライドまでをも打ち砕かれ、足取りもおぼつかない南を支えるようにして
戻ってきた都島に天王寺が訊いた。

「もうすっからかんで、何も出ませんよ」
「そっちは?」

旭に目を転じる天王寺。

「ばっちりですよ。浅倉南の排便ショー。いい映像(え)が撮れました。スカトロマニアには
もうたまらないでしょうね」

天王寺が立ち上がった。

「それじゃあそろそろ再開といこうか。でもどうせだ。犯る前にそのザーメンだらけの身体も
いったんきれいにしてやろう。シャワーを浴びさせてやれ」

そこで住吉が何やらひそひそと天王寺に耳打ちすると、天王寺はにやりと笑い、住吉の肩をたたいた。

「ああ、いいぜ。好きにしな」

都島・住吉・旭の3人にシャワー室へ連れて行かれる南。
南をシャワー室へ押し込むと、都島と住吉は自らも裸になってその決して広くない空間に
入り込んだ。
「俺達がキレイにしてやるぜ」
シャワーを適温にして全開にすると、2人はボディーソープを手に取って泡立て、南の身体を
前後から徹底的に揉みしだき始めた。

「ああっ! だめっ!・・・・」

南の身体に絡みつく4本の魔手はあらゆる部分をわしわしと揉みこみ、さらにそれは陰部にまで
及んで都島の指が淫裂の中に突き刺さり、ぐちゃぐちゃと掻き回す。

「ああっ! いっ、いやぁぁっぁ!」

さらに背後から住吉の指が菊座へと迫り、突き込むと都島とは対照的にほぐすようにして掻き回す。
その突然の刺激に南がひときわ高い声を上げた。

「あああっ! だっ、だめっ! そ、そんなとこっ・・・・ あああっ! タッちゃんっ!
わ、私・・・・ い、いやぁっぁぁ!」

泡だらけになりながら前後の穴を同時に突かれ、掻き回される南。

「ひぃぃぃぃぃぃっ!」

あられもない絶叫を上げる南を旭のカメラの冷たいレンズがとらえている。

「いいっ、いいっすよっ! 先輩っ!」
「あひっ! だっ、だめっ・・・・ もうやめてっ・・・・」

2人の指が同時に引き抜かれ、南が膝から折れ崩れ落ちた。

「おいおい、もしかしてこれだけでイッチまったのか? まだ指を突っ込まれただけじゃねえか。
こんなもん前座なんだぜ」

都島が南を背後から抱き起こすようにして膝まづかせ、住吉が前面に立った。

「さあ、今度は南ちゃんに俺のこれ洗ってもらおうか」

力なく南が住吉を見上げると、目前に青筋も露な男のシンボルがそそり立っていた。

「ひっ!」
「分かるだろ? 嫌っていうならもう一回、今のやつをやってやろうか?」

硬直しきった怒張が突き出される。もはや南に抵抗の余地はなかった。
ボディーソープを手に取る南。だが、それを住吉が冷たい声で制した。

「何をしてるんだ」
「えっ?」
「鈍いやつだな。手扱きも悪くねえが、もっといいものがあるだろうが」

住吉はいきなり南の双球を鷲掴んだ。

「これだよ、これっ。こんないいものを使わない手はないだろうが。
パイ擦りだよ、パイ擦りっ」
両脇から寄せた乳房の谷間にその怒張が挟み込まれ、灼けついた肉刃が乳肉を焦がした。
おぞましい亀頭はまるで自分を脅しつける魔剣の切っ先のようだ。

南は「パイ擦り」の言葉は知らなかったが男が何を要求しているのかは一目瞭然だ。
それでも動けない南に住吉はいらだちを声に乗せた。

「わかんねえやつだな。その柔らかいオッパイで俺のモンを包み込んで揉み洗うんだよ」
「い、いや・・・・ お願い、もうやめてぇ・・・・」
いくら懇願しようと、返ってそれは男達の加虐心の火に油を注ぐだけだ。

「何度言ったらわかるんだ。お前は俺達がやれと言ったことを黙ってやってればいいんだよ。
それとも何か、またあの水を飲ませて排便シーンを撮られたいのか」
「ああ・・・・」

南は泣く泣く乳房を両手で捧げ持ち、視線を落とした。
男根は猛りくるって弓なりに反りかえっている。尖端は異様に膨れ上がって血膨れし、
今にも襲いかからんとする毒ヘビの鎌首を想像させた。

「ほら、さっさとやるんだよ」

南は言われるままに乳房に挟まれた怒張を揉み回し始めた。

「おおっ、いいぞ、いいぞ、南ちゃんよお。やればできるじゃないか」

端整な顔を苦しげに歪ませて、南が身体を上下に揺すり、一心不乱に乳房を上下させている。
疲れ切った身体にムチ打って、この淫らな性技に励む南の姿が彼の獣性を一層滾らせる。

「もっ、もっとだ。もっと強く寄せて手首を利かせるんだっ!」
「もっと激しく上下に振れっ!」
「先っぽを包み込めっ! そんでもって撫でまわすんだっ!」

過酷さを増す相次ぐ要求を懸命に満たそうとする南。その時、

「ううっ!」

住吉が呻き、思わず背筋を反り返らせた。
くるまれた肉刃の先端が柔らかい乳肌に包まれて愛撫された瞬間、ずきっとした疼きにも似た
強烈な快感が背筋を駆けあがって脳髄を直撃したのだ。
ボディーソープと南自身の肌の汗とで適度にぬるつき、柔らかな南の乳肉で包まれた感触は、
膣洞にインサートしているのとまるで変わらない。
俄かに放出への昂りが増してくる住吉。

「よ、よしっ・・・・ 上下に激しく振れっ、振るんだっ!」

南は言われるままに、肉刃を包んだまま乳房を上下に激しく振った。

「うおっ! うおっ! うおっ!」

その刺激が瞬く間に住吉を高みに追い詰める。
快美な体感が脊髄を直通して突きあがる。肉刃の尖端がじりじりと焼けつくような感覚を覚え、
自己の意思に関係なく放出が始まってしまいそうだ。
下腹に気を張らせて懸命にこらえる住吉。その我慢が長く持てば持つほど射精の瞬間の
快感は一段と増すのだ。だがそれも長くは続かなかった。
南が寄り合わせた乳房で尖端をくるんで撫でるように愛撫した瞬間、それは爆発した。

「うおぉぉぉっ!」

ケダモノじみたの咆哮とともに跳ねあがった亀頭から噴出した白濁の液体が南の喉元と、
さらに顔面まで直撃した。

「きゃぁぁぁ!」

白く染められた南の顔面。都島が苦笑した。

「せっかくきれいにしてやったのに、また顔面シャワーしちまったら意味ねえじゃねえか」
「うるせえよ」
「でも、いい映像(え)が撮れたっすよ」

生々しい香りが充満するシャワー室に男達の哄笑が轟いた。

          ※

南は部屋に戻され再び両手をウインチにつながれた手錠で拘束された。
今度は万歳するような格好でつるし上げられ、さらに両脚も半開きの状態で
足枷を掛けられ固定された。
天王寺がゆっくりと立ちあがった。

「で? パイ擦りはどうだった?」

天王寺が住吉に訊くと、住吉は興奮しきってまくしたてた。

「いやもう最高っす! ヴァギナに突っ込んでるのとほとんど変わらないっすよ」
「そうか、じゃあ最後に残った穴をいただくとするか」
「ということは、尻ですか?」
「ああ、やっぱりここまできたらこっちも犯らないとな」

天王寺が南の背後に立ち、ぐったりと顔を伏せている彼女の耳元で楽しげに言った。

「じゃあ、南ちゃん。今度はアヌスを犯ってやるぜ。分かるよな? ケツの穴だよ、ケツの穴」

だが聞こえていないのか、南はぐったりとしたまま反応がない。

「何だ張り合いがねえな。最初にみたいにもっと泣き叫んで抵抗してくれよ」
「仕方ないんじゃないですか。これだけ犯られまくれば誰だってこうなっちゃうでしょ」
「そりゃそうだが・・・・」

天王寺は思案顔になったがすぐに新たな淫虐なプランを思いついた。

「ようし、それならサンドイッチで犯っちまおう、おい」

それに応えたのは阿倍野だった。すかさず立ち上がると南の前に立ち、彼女の髪を掴んで
顔を上げさせた。

「南ちゃんよお、今度は前後同時に犯ってやるぜ」

南が顔を上げると、阿倍野は念を押すようにもう一度言った。

「今からオマエをサンドイッチにする。わかるよな。お〇〇ことケツの穴に突っ込んで
同時に犯すって言ってんだ」

朦朧とした意識の中で南が頭を上げた。

「いや・・・・ お、お願い・・・・ もう・・・・」

その懇願の言葉は続かなかった。天王寺がいきなり南の菊座にローションを塗りこめ
始めたからだ。

「ひっ!」

その冷たい感触に身を震わす南。

「初めてじゃあ、多少はぬるつきをよくしておかないとな。オマエの先輩の時はこれがなくて
突っ込むのが大変だったんだよ」
十分塗り込めると、天王寺はそのまま背後から南の乳房に手を回してわしわしと揉み砕き、
それと同時に首筋に吸い付き、ピンポイントを舐めまくる。

「ううっ、だめっ、やめてっ・・・・ ああっ・・・・ ああんっ!」

背後から責め立てられて身悶えし、ぞくぞくするような艶声を上げる南。
天王寺はその掌から伝わるその極上の感触を楽しみながら、熱く漲り滾った己の剛直を
南の臀部の割目に当てがい、その切っ先が彼女のアヌスに迫った。
それと同時に阿倍野も天王寺と南を前後から挟み込むようにして凶器と化した己の分身を
彼女の花園に擦り付ける。

「じゃあ、天王寺さん、同時にファックと行きましょう」
「ああ」

南はいやいやをするように首を振り、弱々しく懇願した。それが今の彼女にできる
唯一のことであった。

「お願い・・・・ もうやめてぇぇぇ・・・・」

だが、それを合図としたように天王寺と阿倍野が一斉に声を上げた。

「せーの!」

阿倍野の肉刃が南の淫唇をこじ開けて中へと突入し、全く同じタイミングで天王寺の肉槍が
南の菊座を押し開いて一気に押し込んできた。

「ぎゃぁぁっぁぁぁぁぁぁ!」

先ほど敏和に犯された以上の衝撃が南の身体を襲った。それぞれのサイズはあのおぞましい
巨砲に比べれば小ぶりだが、それでも標準以上の肉の凶器が前後同時に突き込まれているのだ。

「おらおらおらおらっ!」

2人は小刻みに腰を振るって南を抉り貫いていく。

「あぐっぅぅぅぅ! あがっ! だっ、だめっ! だめぇぇっぇぇぇぇ!
こ、許してぇぇぇ!」

この世のものとは思えない南の絶叫に男達の咆哮がまじりあい、淫惨無道な凌辱劇を彩るBGMとなる。

「許さねえよ!」

2人のグラインドが徐々にスピードをパワーを増して南を前後から刺し貫いていく。
それはまるではかったたように、一人が引けば一人が突き込むを繰り返し、
また自身の言葉通り、グラインドのスピードとパワーに緩急をつけ、南に息つく暇を与えない。
そして時折互いの位置を変えながらヴァギナとアヌスの両方を堪能しつつ南を貪りつくすのだ。
そんな地獄の苦しみが10分以上も続いただろうか、突然南の首がぐきんと後ろに跳ね、

「あがぁぁっぁ!」

と、獣の断末魔にも似た叫び声がした。あまりの責め立てに悶絶し、白目を剥いて口から泡を
吹いている。そこにいたのはもはや清楚な美少女の面影などどこにも感じられない、ただ牡の
欲望を満たすためだけに存在するまさしく性奴隷に堕した雌の姿だった。
それを見て天王寺と阿倍野が目が合った。

「(ど、どうだ?)」
「(もう限界っす)」

2人は満を持したようにグラインドのスピードを上げてラストスパートに入った。そして・・・・

「うぉぉぉぉ!」

2人のケダモノの咆哮が室内にこだましたと同時に、熱水が南の身体の中に放たれていた。

                ※

このケダモノ達の餌食にされ始めてからどれくらい経ったのだろうか。南には時間の感覚など
とうになくなっていた。
全ての拘束は解かれたものの、口には自殺防止にあらためて猿轡を噛まされていた。
床に横たえられた自分の身体が自分のものではないようだ。
熱に浮かされたように自分の身体の上で腰を振り続ける男の歪んだ顔を、南は精気のない
虚ろな表情で見つめていた。

「(何で・・・・ どうして私が・・・・?)」

答えなどあるはずのない自問を繰り返す南に次の男が覆いかぶさってくる。敏和だ。
南は微かに反応し、力なくなく彼の身体を押し返そうとしたが、敏和はその手を掴んで
左右に押し広げ、そのまま首筋にむしゃぶりつきながら、相変わらず不器用に南の中へと
押し込んでくる。

「(タッっちゃん・・・・)」

脳裏に浮かぶ愛しい幼馴染。いずれ遠くない将来、彼に捧げるはずだった清純な身体は
このケダモノ達に蹂躙の限りを尽くされ、そしてその純潔は力づくで奪われ、犯された。
レイプ、そして輪姦――いつ果てるともわからない凌辱のフルコース。
女として、いや人間として最大の恥辱のただ中にある南。今はただこの淫虐の嵐が収まるのを
ひたすら待つだけだ。不意に浮かんだ西尾佐知子の顔。
彼女もこの男達に凌辱されたあげく、自殺を図ったのだ。
彼女が「死」を選ぼうとした気持ちが今ならわかる。これほどの恥辱・屈辱には耐えられない。
だが、今の状態はそんな「死」という究極の決断すら許されず、ただただ男達のどす黒い欲望に
その身を任せるしかないのだ。

「((タッちゃん・・・・)」

再び脳裏に浮かぶ愛しい幼馴染の顔。もう彼と一緒に築く未来は打ち壊されたのだ。
南の瞳からとっくに枯れ果てたはずの涙が一粒零れ落ちた。



      戻る   作品トップへ  第八章  第十章へ