双影記 /第8章 -2



 ヨレイルの東の果てを南北に画して横たわる大ハルツァの脊梁山脈、その裾野をなすいくつもの支脈に抱かれた広大な谷間のひとつに、カルセンの地はあった。
 その、カルセンの東の外れ、低地を蔽う豊かな森が途切れた先にゆるやかな丘陵地帯が広がる。次第に高度を増しハルツァの裾に溶け込むあたり、西に向かって開けた高地は朝遅く、冬早い。まばらに生える低い木々の葉も、見る限りに地を蔽う下草も、冬の近いことを告げて、すでに色づいていた。
 大気は冷涼と澄み渡り、峨々たる山嶺に区切られた空は黒ずむほどに青い。その空を背に石を組み上げた小さな小屋が地に踞るように建っていた。夏の間、草を求めて移動する羊番が寝泊まりに使う小屋だった。いまは麓近くに去ったか、あたりに羊の影もない。
 その、いまは住むものもいないと思われる小屋に向かって上ってくるものがあった。
 一頭のロバを引いた大柄な少年だった。
「若様ァ」
 小屋に近づいた少年がのどかな声を上げる。わずかな間をおいてその声に答えるように小屋の戸が開いた。
「シリン」
 外の光に眩しげに目をそばめながら応える、リファンだった。
「母さんが、これだけあれば当分は大丈夫だろうと、でも、本当にいいのですか、こんなところで――これからどんどん寒くなる、やはり、館に――」
「ありがとうシリン。助かる。いいのだ。行軍中の野営に比べればここも館だ。見つかれば、みなに迷惑をかける」
「そうですか」
 応えながらシリンはロバの背からうずたかく積まれた革袋や、布袋、大きな籠を下ろし小屋の中に運び入れていく。
 一間だけの小屋は五、六人のものが横たわれるほどの広さしかない、家具一つ無い粗末なものだった。中央に四角く炉が切られ、干した羊の糞玉が燃やされている、それが唯一の灯りでもあった。三方の壁際には寝床がわりの乾し草が積み上げられていた。いまも奥の壁の前に一人の人が横たわっている。ものを運び入れながらちらちらと気遣わしげな視線を投げていたシリンが、気安くそれを手伝って、最後の布包みを壁際に置いたリファンが表に出るのを待って、その腕をつかみのぞき込むように顔を見上げた。
「あれが――その人なのですか、若様」
「シリン――」
 リファンはその容貌にそぐわぬきつい鉄灰色の双眸に困惑の色を浮かべる。
「あの夜、若様が、母さんに話しているのを聞いてしまった。殿様の思い人を連れて逃げてきてしまったと、もし見つかれば連れ戻されるか、殺されるかも知れないと――。
でもあれから、誰も来ていません。もう、十日もたっているのに。母さんも、もう、館に戻ってもいいのではないかと――」
「ああ、シリン、」
 リファンは大きく微笑んでこの七歳年下の乳兄弟を抱きしめた。
「ありがとう、シリン。多分、雪が降る頃には下りると思う。だが、いましばらくは、用心したいのだ。ここはいい。人の目を気遣うこともない。だから、心配しないでと、アデラタにも――」
「――若様、わたしは、味方ですから、何があっても、必ずお助けしますから――」

 見返りつつ去っていくシリンが、麓の林の中に消えるのを見定めたリファンが小屋に入ると、ソルスは壁に背中をあずけ、上体を起こしていた。
「今のは――」
「私の乳母の息子です。私は十三の年までここで育った。彼とは兄弟同然でした――十三になって父に引き取られ、リクセルの城に預けられた。あの時、シリンはまだ六歳だったが、実の兄以上に慕ってくれた――もう、十年になる‥‥」
 届けられた品物を改めていたリファンは、籠の中から取り出した灯架を梁から下がる鉤に掛け灯を入れた。さっと広がる光輪の中に、見上げてくる顔はやつれ傷ついている。それでも、その双眸にはかつての明澄な光が立ち返りつつあった。
「十年前――それは、私がルデスに引き合わされた年だ。カラフが病を得て、代わりに――」
 言いさして、口をつぐむ。自らが逃れてきたものを思い出したか、ソルスは目を閉ざし、うすい苦笑に口元を歪めた。



 二人がカルセン北辺のこの荘園にたどり着いたのは十日前の夜半、ロッカを出て五日目のことだった。
 表街道をとらず、道とも言えぬ森の中の小径を伝い旅終えた、そこは、ハルツァの懐に抱かれるような山間の高原だった。
 なつかしい館の灯を認めたとき、リファンはソルスを森に残し、一人、館の扉を叩いた。
 シリンの母アデラタ・ルアームは数年前に寡婦となり、女主人として荘園をまもり、シリンを育てていた。シリンには二人の姉がいたが、すでに嫁いでいた。上の姉がリファンと同年だった。
 リファンのドーレ家がラデール家によってリクセルに所領を得ているようにルアーム家はドーレ家によってこのカルセンに封じられた。リファンの父が生きていればシリンはリファンがルデスに仕えるようにリファンに仕えていただろう。
 いずれにせよ、リファンにはほかに頼れる相手を見いだせなかった。
 だがそれは、早晩ルデスにも知られることを意味していた。極力、姿をくらませなくてはならなかった。
 アデラタは子どもの頃遊んだ山の羊小屋を使いたいというリファンに驚きと恐れを覚えたとしても、それを表すことはしなかった。小さいとはいえ一個の荘園を切り盛りしてきた女主人はリファンの望みに応えることに滞りを見せなかった。手早く当座のものを荷づくろいして送り出してくれたのだった。



 旅の間中、黙して語ることのなかったソルスは、小屋につくと、その間の緊張と疲れが一気に出たように、終日を乾し草の寝床にうつうつとまどろんで過ごした。
 やがて、何かに急き立てられるように、歩き始めた。初めは壁にすがって立つだけが容易ではなかったソルスも数日を経て、リファンの肩を借りて歩けるまでになった。
 この日も、リファンの手になる朝の食事を終えるとただ黙々と歩き続けた。なだらかとはいえ丘陵の斜面をなす一帯は病み上がりのソルスにとって楽なものとは言えなかったが、その歩みが止まることはなかった。
 無理をしても効果は上がらぬとリファンが制さなければ休む気配を見せなかったソルスがようやく一息ついたときに、シリンが訪れたのだった。
 それによって、追手の気配はないらしい、そのことに、わずかな慰めを見出したリファンだったが、それはまた、ルデスが追手も出せぬ状況にあるのではないかという不安をも、もたらした。
 王城にいる、あの王と名乗るものの底冷えのするような暗い眼差しのゆえだったろう。
「不安か――」
 シリンによって届けられたアデラタの心づくしの料理を前にふと思い沈むリファンを今に呼び戻して、ソルスが問うた。
「陛下――何を――」
 内心を見透かしたような言葉にうろたえ、リファンが口ごもる。
「その呼称はやめてくれ。私は、もはや、王ではない」
「――では、あの森で言われたことは、真のこと、と――」
 ソルスはもはや答えようとはしなかった。ただその双眸に強い光を宿しただけだった。
「だが――なぜ‥‥御身が名乗り出れば力を貸すものは二三に止まらぬはずだ。それを――あえて捨てると言われるか――」
「この身を政争の具にするわけには行かぬ。この身ゆえにニルデアを滅ぼすことはできない!」
「――だが、あの者が、御身ほどに、国を統べうるとは思えません!」
「たとえそうであっても。ルデスがいる」
 その言葉の、なんと、直截であることか。リファンは不意にこみ上げるものを奥歯に噛み殺さねばならなかった。そして、声を絞った。
「では、あなたはあの方を許すと言われるか?! 御身をこのような境涯に貶めたのはあの方だ!それを――」
「許しはしない」
 言下に断ずる、声はだが静かだった。それゆえ、より、その思いの強さを知らしめた。
「では‥‥、では、この先、あなたはどうするおつもりだ、お体が癒えて後――」
 リファンの声は恐れに沈む。ソルスはただ思い知れぬ視線を向ける、その視線がふと、緩んだ。つややかな黒瞳はいま何を見つめるのか、
「――かつて、ルデスから彼の地のことを聞かされたとき、私は不思議だった。何故、彼の地の民はハルツァを越えてまでこの地を侵さねばならぬのか――彼等を駆り立てて止まぬ、いったい何が、あるのか――私は知りたかった。この目で見、この耳で聞きたかった。彼の地に立って、この身で知りたかった。――王である身には、所詮かなわぬ事だった。だが、それでも、彼の地を知る交易商を招き、はなしを聞き、言葉を習い覚えた。この身が癒えたら――私は彼の地に行こうと思う――」
「――スオミルドに?!」
 リファンの声は、驚きにかすれる。
「お前も来るか。――こうなった以上、ルデスの元には戻れまい」
――ああ‥‥
 リファンは思う。いかなる境涯に貶められようと、この方は王なのだ。区々たる情に囚われることのない、正しき王なのだ――
 言葉もなくうなずき、俯いたリファンはもはやこみ上げるものを堪えきることはできなかった。両の腕に力を込め膝をつかみ押さえようと、噛み殺しきれぬ戦きに、背は震える。
――だからなのか。――だから、あなたは。あのような挙に出たのか。たとえ形なりと、その腕に捉え込みたいばかりに――
 ルデス様――

 言葉が途絶えた小屋の中に、むせぶように吹き下ろす山風の音が込めた。





 リファンがシリンの訪いを受けた日より、数日を経た一日――
 王都オーコールの城の一間に王の出御を待つものたちがいた。
 そこは侯家の間、王統八家の当主たちだけに許された広間だった。四囲の壁には豪華な緞帳がめぐらされ、中央には円形の大卓が置かれている。大卓の正面には玉座が、それに対面するように半円をなして八脚の椅子が並ぶ。ただ、かけるものはなかった。
 その中に一人、当主ならぬ継嗣の身をその場に置くダルディの姿があった。
「これは、ダルディではないか。ラデール家では王のお召しも当主の耳には届かぬか」
 突然の声に、その場の視線を集めて、ダルディは声の主を見遣った。
「キリア公――」
 すでに初老の域を超えたであろうその相貌はいまだ鋭角的に整い、相手を揶揄するような目の輝きとともに、油断のならぬ印象で対するものを脅かす、ルデスの生母ベルファの実兄、エルヴァス・ドム・キリアであった。八人の中では最年長であり、ローデンの第一王女を生母に持つ、第一王位継承者たる公の存在は大きかった。
 ダルディは諦めのにじむ面差しをわずかに伏せ、答礼する。
「公にはお聞き及びではないか――当主は病を得て臥せている。この身がここにあること、陛下にはお許しを得てのこと、と――」
 あくまで謹直な物言いにわずかに鼻白み、エルヴァスは口元を歪めた。
「いや、そうであったな。陛下の寵が過ぎたのではないかと――どこぞで噂していたわ」
 ダルディはそれに対し真摯な眼差しを向けるだけだった。怒るでもない、臆するでもない相手をいささかもてあましたように、身を反らしたエルヴァスがそれでも何かを言い重ねようと、口を開きかけたとき、重く、扉の開く音が響き、その場を制した。
 エイゼルを従えたアルデだった。悠揚と座につき、侯たちの礼を受ける。
「みなには、足労であった。座についてくれ」
 許しを得たものたちが腰を下ろすのを待ってアルデは対面する者達を見渡す。そこにあるものの全てが王都に住むわけではなかった。この夏、王の奇禍の報せに一時、王都に呼び集められたものには久方ぶりの王との対面となる、その大半が遠く所領から呼び寄せられたものだった。
「この中に、カヴェスの噂を聞いたものはいるか」
 かつては凛乎として誇りかな王の声だった。いまその声は深々と流れる。その双眸に宿る光さえが深く、沈む。
――またも、変わられた‥‥
 それは、その場にある誰もが思ったことだろう。夏、ハソルシャより戻って以来、人が異なるかと思われるほどに、王は変わった。あるいは頭の傷さえ癒えれば元に戻られるのではないかとの期待は覆された。この、王の変化の原因が頭の傷ゆえと信じるものはいまはいない。誰もがラデール侯ルデスとの間を憶測し、胸に秘める。
――いったい、侯との間に何があったのか――
 そのラデール侯ルデスはこの場にない。それは何を意味するのか。一時は塔に囚われたが身を明かされたとして返され、顧問官の任を解かれることもなく、隔意の噂も消えかけた。だが、その後、病を得たとして登城のないままに、ふたたびささやき交わされているその噂だった。
 その噂に対し、以前は憶測するさえ許されぬような、対するものを威圧せずにはおかぬ何かがあった。いまは、ない。
「侯たちは、みな、口を失ったか――それとも、失ったのは耳か――」
 淡々としたもの言いであったが、王の言葉に我に返ったかのように座がゆらめく。
「その噂であれば、確かに――カヴェスの王弟侯暗殺未遂を契機にサーロキアとデルーデンが開戦したと――」
 デルーデンとの国境に接し所領を有するカイラム・ドム・スウォードンだった。
 ダルディにとってはエディックの父であるということに、より意味を持つカイラムは、キリア公エルヴァスよりわずかに若年でありながら、ともすればより年長に見られる謹厳な相貌を憂慮に曇らせた。
 その噂なればわれも――と、何人かがうなずく。
「デルーデンより出兵の要請でもありましたかな」
 エルヴァスがしたり顔に問いただした。無礼とも言えるこの言葉を意に介することもなく王は深沈たる視線を向ける。
「いまはない。だが、戦況によってはありうることを、考慮せねばなるまい。アルザロがスオミルドと誼を通じようとしているらしい今、軽々に要請に応じるは慎まなければならぬ。だがまた、これまでのデルーデンとの交誼を無にすることは、この先、背腹に敵を受ける結果をも招こう。みなの、存念を聞きたい」
「陛下にはいたくスオミルドの動向を危惧しておいでだが、何を根拠となされてのことか、お聞かせ頂けまいか、まさか噂だけを、真に受けてのこととは思えませぬが」
 挑むようなエルヴァスの言葉だった。微かに息を呑む音がくゆりすぎる。ルデスとの間が取り沙汰されるようになってから事ごとに王を軽んずる風を見せるようになったエルヴァスだった。そのことを苦々しく思うものは少なくなかったが、あえてそれを指摘できるものはいなかった。かつては、ラデール家の権勢に並ぶものはなかった。それに翳りの見え始めたいま、取って代わろうとするかのようなエルヴァス・ドム・キリアは継嗣のないままに王が没することあれば、次なる王となるべき男だった。
 ただそれを、王がどう思っているにせよ、その顔から読み取ることはできなかった。
「この春、ランベートが即位して以来、グーツからスオミルドに向かう度重なる使者の往還が確認されている。これは、ゼオルドがスオミルドの軛を脱して以来、絶えてなかったことと思うが」
「しかし、それだけでは――」
「では、これは何故の使者と思われるか」
 苛立つでもない、高ぶるでもない王の黒瞳にひたと見据えられて、エルヴァスはにわかに喉が干上がるのを感じた。
――馬鹿な
 王といえ、おのれの子より若いものに、言い竦められることなどが――あり得ようことか、自らに否定しながらも、わき起こるどす黒い思いに目を伏せる。
「杞憂であろうという、皆の思いはわかる。この身も、杞憂であることを願っている。だが、スオミルドの兵は速い。かつて、アルザロ侵攻はわずかに旬日で決したという。杞憂であろうという思い込みに国の命運を賭することはできない。杞憂であるとの確証を得るまで、皆にもその心づもりでいてもらわねばならぬ」
 明快な言葉だった。その意図するものに呑まれたように沈黙する、侯等の内に揺曳するものは安堵か、いかに変わられようと、その英明さは失われてはいない――と。
「――となれば、受けるもならず、断るもならず、――では、陛下には何か腹案でもおありか――」
「腹案と言うべきか――今採りうるはデルーデン、サーロキアの両国に仲裁を申し出ること以外無い。アルザロとスオミルドの間に繁く動きのあるいま、両国にスオミルドの脅威を説き、和睦を促し、さらには、サーロキアを介してオルテリーを動かしアルザロを牽制させる――使者に立つものには、重い務めとなろうが――」
「――しかし、陛下、そのような使者を送ることは我が国の弱みを曝すことになりはしますまいか――」
「その通りだ。だが、アルザロがゼオルドを失ったいま、スオミルドの脅威は焦眉のものとなっている。アルザロがスオミルドに取り込まれたとき、ニルデアの命運は次なる国の命運でもある」
「では、いっそのこと、このニルデアがアルザロを取り込んでしまえばよいのでは」
「エイリー公はお若いな。たとえ、スオミルドが動く前に降し得たとして、腹中に敵を飼う結果になるだけのこと。我が国に対する宿怨は深い」
 横からエルヴァスに若いと断じられたルアルド・ドム・エイリーは八侯の中では最年少であったが、それでも、王ソルスよりは十歳の年長でありルデスと同年であった。ダルディの妹を正室とするルアルドは人のよげな顔を苦々しく歪めて押し黙った。
「――宿怨というなら、アルザロにとってはスオミルドこそ宿怨浅からぬ国だ。ゼオルドによりその軛を脱しながら、今またランベートの手でその軛の下に繋がれようとするを快く思わぬものも彼の国には多いと聞くが、惜しむらくは、ゼオルドの志を継ぐものを得なかった」
「陛下、それは――」
「ゼオルドの遺子ローグ・グレッセン、いまだ若年だが伝え聞くとおりのものであるなら、補弼に人を得れば、あるいは――」
 王は自らの言葉に否というように首を振り、このとき初めてうすく笑みを含んだ。
「我らがすべきは希望に向かう道を拓くことで、縋ることではなかった。思いはドム・エイリーと同じだが、今すべきはスオミルドの動向を知ること。いかにランベートが望もうとスオミルドにその意が無くばこれは杞憂に終わる」
「――陛下には、すでに手立てをお持ちと――」
「報せはこの月の内にもたらされる。もし、無いときはそれこそが報せだ。我らは次なる手立てを求めなければならぬ。――よいか」
 笑みを消し、一同を見渡す王の前に、八人は沈黙のまま首肯した。王はうなずき立ち上がった。
 一同が立ち見送るなか王は扉に向かう。エイゼルが無言で扉を開く。去りぎわ、王はつと足を止め振り返った。
「ダルディ・ラデール」
 名指された名に、微かなざわめきが走る。ダルディは奥歯を噛みしめ、わずかに伏せていた顔を上げた。
「ルデスには質さねばならぬことがある。病は登城がならぬほどに重いのか」
「恐れながら」
 一揖するダルディに、向けられる王の視線は重かった。ダルディの背を戦慄が伝い落ちる。いつ終わるとも知れぬ凝視は、だが、ふと逸らされる。
「そうか」
 思い知れぬ言葉を残し、王は去った。




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