いちの
禁断吸血鬼公式さんへ
はじめまして。禁断吸血鬼一周年おめでとうございます
私は昨年の12月ごろに初めて禁断吸血鬼〜紫薔薇の賢者〜を聞きました。
黒田崇矢さんの乙女向けCDを探していたら偶然存在を知ったのが、この作品との出会いでした。私は紫薔薇の賢者しか聞いていないので、それを前提に感想をのべていきます。
もともと吸血鬼ものは好きでした。シリアスでミステリアスで切なくてエロティックなところが。なので、吸血鬼を取り扱ったこのCDの存在を知った時はとても嬉しかったです。 更に、ジャケットに描かれたキャラクター(オスカー様)も私好みのおじさまで、即購入し聞くことにしました。
乙女向けCDは数える程しか聞いたことのない私にとって、禁断吸血鬼は新鮮な感覚を与えてくれました。こんなにも練りこまれたシナリオは初めてだったからです。まるで物語の読み聞かせのように、声優さんが語ってくださる。あまりに心地いい声なので眠くなってしまうこともしばしば…
ネットで他の方の感想を読み漁っていると、禁断吸血鬼の6つの作品は全て一つの線でつながっていることを知りました。すごい!と感動しました。6人の血縁関係を知ることで、なぜそのような境遇に立たされているのか、そしてその後どうなったかなどを悶々と想像できて、物語としても純粋に楽しいです。
そして吸血されたりキスされたりするという乙女心くすぐる絡みの部分ですが、免疫のない私には刺激が強すぎました(笑)。初めて聞いた日はすごい萌えの爆弾を落とされたような衝撃を受けしばらく放心してました。ですが、このエロいところがまたお気に入りです。定期的に聞いてはドキドキし、またその深い深い愛の言葉に思わず涙が出てしまうこともあります。
そして何よりも私が好きなのは、オスカー様とヒロイン(姫)です。まるで映画を見てるかのような二人の愛の物語が一番の魅力だと思っております。ヒロインの設定も細かくなされているので、自分とヒロインを重ねて味わうだけでなく、オスカー様と姫の物語としても、つまり二つの面で味わうことができます。ふたりの気持ちや未来を考えては一喜一憂し、妄想や二次創作をする。 これがまた楽しいのです。オスカー様も姫も一人でさみしい思いをしており、また未来がいつまで続くかわからない不安を抱いてるという、ふたりの共通点。お互い悲しみをかかえた二人は愛し合う夫婦となったが、実はまだ不安は残る。ふたりで乗り越えてずっとずっと幸せでいて欲しいなあと心から願うのです。
シナリオ、言葉、そして声優さんの演技、全てひっくるめ、こんなにも心に残るものは初めてでした。そしてこれほどにキャラクターを愛しいと思うことも。あまりに紫薔薇への思い入れが深すぎて、他の作品を聞くにはまだ至ってないのですが…。機会があれば聞こうと思っています。
禁断吸血鬼に出会えたこと、そして作ってくださったみなさまに、感謝しております。