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デビ小ネタ・持ち物に名前を書きましょう編

※マイ設定の天野兄弟は、子供の頃のしつけの延長で、自分の分のお菓子やアイス(のパッケージ)にマジックで名前(イニシャルもしくは「俺」「僕」)を書く風習があります。

 相変わらず、コウモリネコに人外ネコミミ萌えを注いでいるっぽい双魔を見て、ある日突然神無がキレた。
「ちょ、何?! そのマジック何?!」
「さっき買ってきたアイスの蓋に名前書いたからな‥‥」
「それで僕の顔に何を書こうとしてるのさ!?」
「ついでだ」
 と、易々と取り押さえた双魔の頬に、マジックででかでかと「神無」と書き込み、
「‥‥よし」
「『よし』じゃないよ!!」
 どうにか神無を振り払った双魔は、あわあわと居間をまろび出た。そしてすぐ脇の玄関にある姿見をのぞき込み、思わず奇声。
「うわあー! ひどい! 神無ひどいよ!! せめて見えないところにしてよ!!」
「見えないところならいいのか」
「よくないけど!!」
「だったらネコにエロ目線向けてるんじゃねえ!‥‥この際だ、ネコにも『シバ』とか書いておくか‥‥」
「ちょっと待てぇー! コウモリネコはオレ様の使い魔だぞ!!」
 事態を聞きつけたソード(の魂)が、悪魔の卵から慌てて飛び出るも、神無はそれをぺしと迎撃―――したのだが、しかし。
「えい!」
 その一瞬の隙を突き、双魔がマジックを奪取した。
「じゃあ神無にも僕の名前書くよ! いいよね僕のなんだし!」
「まあ‥‥それはそうだが‥‥」
 意外と抵抗なく、というか、そう言われるとまんざらでもないのか、神無の頬にもマジック書きで「双魔」の文字があっさり完成。
「‥‥(バカップル‥‥)」
 と、ひっそり成り行きを見守っていたイオスが内側でげんなりと呟く中、ソードが一言。
「‥‥なんかお前ら、中身が入れ替わってその目印に名前書いてるみたいだな」
「‥‥‥‥」
「‥‥‥‥」
 ‥‥そして沈黙が広がってしまった。

―――

 余談。
「あ、普段ソードさんが身体使ってる時は『ソード』、僕の時は『双魔』って書いておくのはアリかも?」
「待て、普段誰にそれを知らせる必要があるんだ‥‥(しかも顔に書いてまで)」


(このネタ、後日にちょっと続きます)


御礼‥‥パチパチありがとうございます(^_^)/
 更新確認!っぽいパチに感謝! 昆虫ネタですみませぬ‥‥しかし「スズメ蜂ウォーター」は実在するのです‥‥数年前のお歳暮の時期に「東北六県の名産品コーナー」にあってビビりました‥‥私の知ってる限りでは、期間中一個も売れてなかったけど‥‥そして二度と取り扱いなかったけど。いや仮にイグがアレ贈られたら、ビビる通り越して恐いというか、送り主の悪意を疑うレベルというか!
 クマとかサルのヒトみたいに、昆虫食に抵抗ないというかむしろ好き、ということがはっきり解ってるヒトに贈る分にはいいと思うのですが、それを人里のお歳暮コーナーで扱うのは博打が過ぎるわ!と思いました。うう、虫恐いよう‥‥<なのに苦手を克服しようとして近付いてしまう心理‥‥そこからも脱却したい‥‥

イグアナ日記・里更新編

 という訳で、里の方更新いたしました。
 ネタがちょっと昆虫系でアレですが、一部の獣達にとっては避けては通れない問題でして‥‥

 ちなみにイグアナは草食獣なので、里外の野生の方々であっても虫は食べません。
 しかしクマ団のヒトとかは蜂の子好きなヒト多いんだよね。あと猿のヒトとか。
(蜂の子の佃煮とかスズメバチドリンクとか焼酎漬けとか、サル団経営のこしかけドラッグに売ってる。材料はクマ団のヒトが取ってきて卸すんだとか。<だからサル団とクマ団は付き合いが長くて仲がいい)

―――

 そしていきなり話は変わりますが。
 この前レッドが「うわー俺骨密度高いぜー」と自慢したらば、イグ母が骨密度を測ってきました。
 そしたらその数値が凄かった。
 高齢イグアナなので、数値としてのカルシウムレベルは決して高くはなかったのですが(レッドの半分くらい)、問題は同年齢者の平均値との比較でして、

>あなたと同じ年齢の平均値と比較して 3.78(161%) に相当します。

 って‥‥161%?!Σ(◎O◎;)
 何者だイグ母。‥‥いや、ただのガラパゴス陸イグアナなんだけど‥‥161%って‥‥
 去年は恐らく長期間失血し続けて貧血し(十二指腸潰瘍を推定八ヶ月くらい見落とされてた)、その影響で骨が弱っての脊椎圧迫骨折×五回だと思うんだけど、それで今この骨密度はすげーよ母‥‥
 思わず尊敬しちゃったよ。マジで。


御礼‥‥パチパチありがとうございます(^_^)/
 一巻で力尽きたレビューですが、あの本に興味を持ってもらえたらいいな! 一巻もあんな内容ですから十分えぐい話ではあるのですが、二巻はもっとリアルにイヤな感じです‥‥冬コミ原稿との兼ね合いで遅くなるかも知れませんが、そのうち二巻レビューも書きたいと思いますので、よろしければ気長にお待ち下さいませ。

「魔法少女禁止2」読了!

※2を読了とかタイトル書いといて、本文を書き終わってみたら一巻の話で時間切れに終わってしまいました。すまぬ。
※禁止法1~2巻と、リメイク前の原典「アンチ・マジカル」の多大なるネタバレを含有しています。
 これから読むぜ! バレとか知りたくないぜ! という方はお気を付け下さいませ。


・ (ネタバレ避け空間)

 いやー‥‥一作目以上にエグかったです。
 まずは公式のあらすじをば。


 
「魔法少女禁止法」
http://www.amazon.co.jp/dp/B00O4QK6T6/
 
ウィッチ・イズ・デッド?
 
『魔法少女禁止法』制定から10年。
異世界からの侵略者を倒し、強大な魔法少女の力など不要とされた世界でただ一人、フリルのコスチュームに身を包み「悪党」を退治し続ける少女がいた。
彼女の名は、おしゃれ天使スウィ~ト☆ベリー。
別名『フリル服の悪魔』『返り血ピンク』『狂犬』『毒ベリー』『死のおしゃれ天使』。
法に逆らい活動を続ける、世界最後の魔法少女。
 
彼女に惹かれた少年・佐倉真壱は、幼馴染から借りた魔法ステッキで変身し“魔法少女の弟子”となる。
そして、ふたりは元魔法少女を狙って起きた事件を追いかけるが――。
 


 
「魔法少女禁止法2」
http://www.amazon.co.jp/dp/4047299359/
 
魔法少女同士の全面戦争へ!?
 
法を無視する魔法少女チーム『深夜派』。 市民が恐怖するそのチームを率いるのは、スウィ~ト☆ベリーと化したサクラ。
一方、日本政府は公認の魔法少女チーム――『昼間派』を設立し、 続々とそのメンバーを増やしていく。 同じ頃、幼馴染の奈々の前には“V”と名乗る仮面の魔法少女が現れていた。
ヴィーに強要され、やむなく奈々は『黒い魔法少女ブラっくウサミー』として、 深夜派やサクラと対立する存在に。
かくして、街にあふれた魔法少女たちは全面戦争へと突き進んでいく。?そして、その背後には潜むのは――?
 

 大雑把には、昨今のアメコミ映画と同様の「全ての既存作品の魔法少女を、同じひとつの世界観の中にぶち込んだら?」というIFパロディで、実際に映画「ウォッチメン」のインスパイアものであるらしい。
 私はウォッチメンを見てないので、そこら辺の細かいネタは解らんのだが、しかし、解らなくても全然大丈夫。
 二巻はやっぱり「シビル・ウォー」であるらしいのだが、私はそっちも見ていない。しかしやっぱり大丈夫。
 あと、まどかマギカに似ているという話もあるが、明確にこっちの発表が先で、そのため実質あんまり関係ない。

 魔法少女ものの予備知識としても、大して詳しくなくても大丈夫。
 セラムンとかキューティーハニーとかプリキュア辺りの、大雑把な名前と世間一般での浅いイメージくらい解ってれば十分。

 しかしそこら辺の、魔法少女イコール「小さい女の子が・純粋な気持ちで・ひたむきに頑張って敵と戦い・ハッピーエンド」というイメージは瞬時にして覆されます。
 何つっても一巻冒頭は、禁止法制定後も11年に渡って非合法魔法少女を続けているスウィ~ト☆ベリー(見た目12歳、実年齢は23歳のベテラン魔法少女・明石苺子)が、子供に覚醒剤を売ったヤクザの指をへし折るシーンから始まるからな‥‥

 そしてベリーの押しかけ弟子・魔法少女サクラは、中身が17歳の男子高校生・佐倉慎壱だったりするし。<佐倉は幼馴染みである奈々の姉・マジかるウサミー(故人)の遺品アイテムを借りて変身している。

 でもって、この二人が「人気モデル・金城ハニーの不審な転落死」を追い始めると、「かつて魔法少女だった人々の今」が不穏な匂いを漂わせ始める。
 セーラームーンが元ネタっぽい「キラキラスターズ!」はまだいい。ちゃんと三十路手前の大人になって、会社を経営していたりOLとして働いてたり。
 リーダーの人なんかは、全チーム共同戦線で最大の敵との決戦にあたった際、前世である「太陽系の女神・エターナル・ブリリアント・プリンセス」の能力に目覚め、そのまま人間以上の存在になってしまった。
(それが果たしていいことであったのかどうかは、話の端々で疑問符付きで語られるのだが)
 ベリーが所属していた「おしゃれ天使」の仲間も、普通に主婦だったり、大会社の開発部長だったりする。
しかし、一世代前の先輩・スウィート・ショコラ(初代)は、不治の病で闘病中。
「空飛ぶダックさん・DE・ニコルソン(元ネタはとんでぶーりん)」は、かつての戦いの途中で既に心を病みつつあり、今では精神病院に閉じ込められて薬漬け。

 途中、笑えるところも少しはある。
 元ネタがレイアースである「スターレットガールズ」は、元ネタ同様、なんか馬鹿にした扱いで書かれてたり。
(こっちの世界に一人残ったメンバーが、似たような内容の自叙伝や回顧録を次々発表して荒稼ぎしつつ、評論家として薄っぺらい言動を繰り返してるところとか、原作のクランプに対する嫌味っぽい)。
 キラキラスターズ!はセラムン同様、初期メンバー+続編で登場した追加戦士で構成されているのだが、追加三人の一人であるキラキラレディー・コバルト!に、
「昔の仲間(三人チームの方)はどうしている」
 とベリーが訊くと、
「さあ‥‥(略)もう何年も連絡を取ってないもの」
「ウラニウムともか? レズだと噂されるほどの仲だっただろう」
「噂じゃなくて実際にそうだったのよ。でもあいつが新しい女を見つけて出て行ったから」
「そ、そうか‥‥」
 なんてやりとりがあったりする。<この辺もセラムンのネタ。

 しかし、色々あってベリーの変身が解け、中の人の姿があらわになると、クスッと笑えるネタはもう全く出てこない。
 その「中の人・明石苺子」の設定は、オリジナルのアンチマジカルと、新版の禁止法とではちょっと設定に違いがあるのだが、その違いの理由を考えると、どっちもそれぞれ納得がいって面白い。

 アンチマジカルでは、変身した魔法少女姿が23歳で、変身が解けると12歳のままだった。
 新版の禁止法では、魔法少女姿は12歳のままだが、変身が解けると23歳の明石苺子が現れる。
 この差は「変身」という行為が「中身である人間を強化すること」であるのか、「人間がその上に魔法少女というガワを纏うこと」であるのか?みたいな設計思想の違いじゃないかと思う。

 で、ガワが、中身が、年を取っていなかった理由は、どちらも「11年間、一度も変身を解いて人間に戻らなかったから」なのだが、しかし、明らかに新版の方が悲惨である。
 12歳の美少女の変身が解けたら、11年分伸び放題で汚れたボサボサの髪に、11年風呂入ってない薄汚れた身体で、当時のままの子供パジャマ(汚れて色褪せてボロボロ)を着た、23歳成人女性が――ってのは相当に痛々しい。
 旧版の「23歳に成長した魔法少女の変身が解けたら、当時と変わらぬ12歳の少女が―――(まあ同じく11年分汚れてはいるが)」ってのは、驚きはあるけどそれほどの悲惨さは感じなかったしな‥‥

 でも、新版を出すにあたって書きたかったのは、この「魔法少女であること・あり続けることの悲惨さ」なんじゃないかとは思う。
 そもそもなんでベリーが活動を続けたかというと、サクラが借りているアイテムの本来の持ち主、マジかるウサミーの悲惨な死のせいなんだよね。
 ウサミーはストーカー化した熱狂的ファン複数人に誘拐され、監禁陵辱の末に殺されたのだが、駆けつけたベリーが絶望したのは、ウサミーを助けられなかったことだけではなく、
「奴ら(犯人)の胸には《キレイなココロ(ブリリアントハート)》が宿ってた!」
 という‥‥
 魔法少女達は、人の心に宿る魔法の宝石《キレイなココロ》、ブリリアントハートを敵の手から守るために戦ってたというのに、当のウサミーを殺した動悸すら、ウサミーへの盲愛=キレイなココロ/純粋な夢とかそういうものであった、というのは何ともおぞましい。
「魔法少女が戦うべき相手は異世界からの侵略者なんかじゃなかった」
「皆も気付いていなかった訳じゃなく‥‥目を背けてていただけで‥‥」
 そして「明石苺子」は真に「ベリー」として目覚め、以降11年間、二度と人間には戻らなかったのだと。

 しかしこの痛ましさとは裏腹に、弟子のサクラは正にそのベリーへの盲愛から道を誤っていく。
 そこら辺が一巻の最後~二巻への始まりなのだが‥‥しまった、一巻語ってるだけでこんなに長くなっちゃったよ!!
 二巻の感想はまた後日書くか‥‥
(これもまた原稿用の文章リハビリでもあるのさ)

 でもまあ、ラストの方で出てくるエターナル・ブリリアント・プリンセスの台詞は、色々と深いので書いておこう。
 プリンセスは大戦の終結後、新たな魔法少女の誕生を許さずにいたのだが、資格を得ながらも変身を禁じられた少女に告げる。

「若き少年少女というものは、そもそも、ただそれだけで全能に近い存在なのだ。ゆっくりとだが、あらゆる姿に変身出来る。何を魔法などに頼る必要があろう」

 これは何つか、セラムンとかプリキュアみたいな「魔法少女=戦う女の子」になる以前の、ミンキーモモとかマミとかエミ辺りの時代の根幹思想なのだが、時代は既に「悪と戦う魔法少女」が主流であり、イコール「魔法少女は魔法少女であるために敵を必要とする」という存在になり果てている、という矛盾をついた台詞なんだよね。
 そしてこの矛盾こそが、二巻における抗争につながっていくという。

 そんな訳で、二巻まで追いつかなかったので、そっちはまた後日書くと思われます、はい。


御礼‥‥パチパチとコメントありがとうございます(^_^)/
 まずは連打の方の「コミケ当選オメ!」的なパチに感謝! オンリーワンだと落ちないって伝説はありますが、いまいち信じ切れていないので、毎度この時期はハラハラしています。いやそれとも「アニキ面白そうね!」かも知れぬ。諸手を挙げて面白いと言い切れるか、というと微妙ですが(かなり人を選ぶ感)、とりあえず、本を壁に投げつけて「買うんじゃなかった!」ということはまずないだろう、という程度には面白いです。興味が湧いたら、せめて本屋でパラ見してみて下さいませ。

 そしてコメントの方ありがとうござます! うう、いつもネガティブで済まぬ‥‥しかしこの後ろ向きさが、私の原稿には不可欠なのですよ‥‥いつでも後退、後ろ向き・安全第一ザリガニマンです(違う<このネタ二度目)。
 それはさておいて。ということは当日は一般ですか? そして前乗りではなくご自宅からか‥‥大変そうですが、当日無事にお会い出来るのを楽しみにしております。頑張って電波受信して新刊出すぜ!

冬コミ当落&ラノベ感想編

 という訳で、冬コミ受かったっぽいですよ!
 二日目の西館・デビデビスペースです。
 相変わらず西館配置で超イヤなのですが、今回は右側の上半分辺りの配置なのでまだましか‥‥
 西館はなんつか、上から見えるとこういう→ ┏ ┓ 形をしているのですが、上の ━ ━ この部分配置の時はまだましで、下側の ┃┃ に当たるとほんと人通り自体少ないんだよね‥‥
 西館ってだけで、「東回った後でいいかー」→「疲れたから西行かないで帰ろ」となりがちだし。
 懐かしジャンルは「あ、○○!」と立ち止まる人の数=通行路としての人口密度が大事なので、配置ホール&場所は結構重要な問題なのだ。

 しかし、壁とかシャッター前にいるような大手であっても、やっぱり西はイヤらしい。
 西館は東よりも持ち込めるダン箱の量が少なくなるので(壁の内側が東より狭い)、売れるのが解ってるのに必要量を持ち込めなくて大変なんだとか。
 西配置で嬉しいという人は、ジャンルを問わず恐らく皆無‥‥ずっと西固定だったオリジュネジャンルくらい?

 まあ落ちるよりはましなんですが、嫌なもんは嫌なのであるよ。
 せめてもの救いは、買い物ジャンルが前日に纏まったことくらいか‥‥<特撮とハイキューは一日目。前日に東京入りするので買い物に行こうと思えば行ける。
 サークル参加日は遠くのホールまで買い物に行けないからな‥‥
(参加する二日目で買い物がありそうなジャンルってラノベ系くらい。しかし好きなサークルさんが受かっているか、そもそも申し込んでいるのかどうかはまだ不明)

 ともあれ当日に向けて電波を受信&練り込む作業に邁進するですよ。
(夏終わり頃は「今度こそ季節本?」とか言ってましたが、神双電波ネタの「VS」になるかも知れない感じ)


――――――


 話変わって、アサウラの新刊「生ポアニキ」を読了したですよ!
 何というか、対処に困る&説明に困る面白さだった。

 ストーリーの説明は、前回公式のあらすじを貼ったのではしょるとして。
 しかし適切な感想に困って、デビキャラで表現してもらおうと目論んでみる。

 双魔が「騙されたと思って読んでみてよ!」と神無に本を押しつける。
 しかし神無はタイトルと表紙絵を見て「何だこれは‥‥」と嫌そうな顔。
 辛うじて、帯に書かれた「鍛えろ! 筋肉は裏切らない!」という惹句を読んで、嫌々中を読み始めるも、冒頭延々と続く引きこもりダメ男のエロ妄想描写にうんざり。
 しかしいざアニキが出てきて、筋肉にまつわる蘊蓄を披露し始めると、何か神妙な顔になってくる。
 以下、アニキの台詞を略しつつ抜粋してみると。

 クラスメイトにボコられて落ち込んで帰ってきた主人公にアニキは言う。
「いいことを教えてやろう。そういう時はな‥‥筋トレだ」
(そしてしばらく15キロのダンベルを振らされる)

 彼女候補として派遣されたはずの女の子に、色々あって散々に誤解され(主にアニキのせいでガチホモだと思われる)、落ち込んだところに、またアニキが言う。
「さてはさっきの筋トレで腹が空いちまったんだな?」
「違うよ‥‥」
「そうか? じゃあスクワットだな!」
「その流れおかしいよね?」
「胸に刻め。筋トレは、全てを解決する」
(この後、「無理だって!」とごねるも回数をごまかされてスクワット85回をやり遂げる)

 そんでその頑張りを褒められつつも、やっぱ自分なんてダメダメだしチビだし根暗だし不細工だし‥‥‥‥と後ろ向きな主人公に、アニキは言う。
「いいか、ユースケ、大事なのは筋肉だ。筋肉は差別しない。誰にも等しく、自らの手で、勝ち取れるものだ。(略)自分の努力で作り上げるものだ! 顔付きだの身長だの、そんなゴミみてぇなのは関係ねえ!」
「で、でも‥‥」
「でも、とか、だけど、とか言うな。‥‥いいか、とっておきを教えてやる。どんなチビもノッポもイケメンもブサイクもハゲも関係ねえ。‥‥マッチョだ。どんな生まれであっても、マッチョにさえなれば‥‥そいつはマッチョだ!!」

 主人公、思わず開眼。そういえば街でマッチョを見かけた時、マッチョだとしか思わない! マッチョはマッチョというカテゴリで、ブサイクとかチビとかいう細かいジャンルを遥かに上回る強力なカテゴリなんだ!と。
 ‥‥何だこのものすさまじい説得力は。

 という訳で、恋愛ネタとかはどうでもいいが、アニキの語る身体にいい食事とか、筋トレのちょっとしたコツとかに「あー‥‥だよな‥‥」と神無はその都度深く頷き、読了後は、
「ね、ね、どうだった? 面白かったでしょ??」
 とわくわく顔の双魔に訊かれて、
「面白いと思ったならお前も鍛えろ!」
 と、双魔の筋トレ指導を始めるのだった‥‥


 ‥‥みたいな感じの面白さでした、「生ポアニキ」。
(神無は元々、何かっちゃー双魔を鍛えようと色々していたので、そこに点火してしまったらしい。ちなみに双魔は筋トレはめんどがってあんまりやらず、ストレッチとぬるいヨガ止まりだった)

 とりあえず、身体を鍛えたくなる感じの面白さでした。
 ただし女性キャラに関するエロ妄想とかが割とウザい感じなので、女のヒトにはいまいち勧めにくい感じではありますが、アニキの言動がいちいちガチホモくさいので、腐女子のヒトは楽しめるかも知れません。
 ‥‥という感じなので、誰に勧めたらいいんだ、この話。
 普通の男性ラノベ読者にはいまいち売れそうにないんだが‥‥
 とりあえず売れないと二巻が出ないのがラノベの常なので、なんか気になった方は是非読んでみて下さいまし。
 俺は二巻が読みたいので、売れてもらわんと困るのだ!

――――――

「魔法少女禁止法 2」を買ってきた。これから読みます。
 紀伊國屋になくて、ジュンク堂になくて、未来堂書店になくて、しょうがなくアニメイトまで行っちゃったよ。アニメイトには何故かあったよ。
 よく解らないなー、地方の流通。


御礼‥‥パチパチありがとうございます(^_^)/
 なんか人里では、すんごい勢いでハロウィンが普及しつつありますね。これはどこの業界の牽引なのかなあ‥‥バレンタインはチョコレート屋だというのは解るんですが、ハロウィンはお菓子のみならず、路上コスプレとかやってますよね、都会では。あれはどこが儲けてるんだろうか‥‥コスプレ衣装屋なんてニッチな業界だろうしなあ。謎深いです。

デビ小ネタ・誰もが思いつくハロウィン一発ネタ編

 お菓子をねだろうとわくわく顔で寄ってきたネコに、ソードが一言。
「よし、菓子をやるからイタズラさせろ!」
「ヴニャーーーーー!」

 そのドタバタを呆れ顔で眺める、神無とイオス(魂)と双魔(魂)の会話。
「‥‥ソードさんのイタズラって、普通のジョークとマジ犯罪系、一体どっちの意味なのかなあ」
「後者に決まってるだろう」
「ソードなら両方やるかも知れませんよ?」
「‥‥(神無はともかく、イオスさんにまで信用されてないってどういうことなのソードさん‥‥)」


御礼‥‥パチパチありがとうございます(^_^)/
 七面鳥と鶏のヒトの鬱をやりすごすには、もっぱら「今年のケーキはどこの店にする?」とか「クリームは何味派?」などという、別の食べ物の話題を振ることでどうにかなります。皆さんケーキは「人里文化のごちそうスイーツ」として大好きなので、両者の抗争も「サンタの人形の隣に、トナカイじゃなくニワトリ乗せるぜ!」「いや七面鳥だ!」という方面にいっときすり替わります(笑) ‥‥しまった、この話も更新ネタ物件だったのでは‥‥<と書いてから思いつくうっかり爬虫類です‥‥

イグアナ日記・更新編

 という訳で、里の方更新いたしました。
「冬が来れば思い出す」的な問題で、何か色々大変です‥‥
 この時期は、鶏及び七面島の方との付き合いには気を遣います。
 爬虫類ちょっと疲れ。


御礼‥‥パチパチありがとうございます(^_^)/
 獣の里近くの人里では、本の発売が二日遅れなので、25日発売の「生ポアニキ」は、明日にならないと入荷せず、まだ読めていません‥‥
 でもさ、ジャンプとかサンデーとかの少年誌は都会と同じ日の発売で、店によってはこっそりと二日ほど前から早売りされているんですよ‥‥ラノベなんか、アマゾンでは二日前発売になっていて、通販すると当日~前日に届くのに、何故書店では頑なに二日遅れなのかと、獣達は人里の不条理を噛みしめています。

中の人日記・ギャップ編

 えー。
 しばらく前にハマリ倒していたラノベ「デスニードラウンド」の作者・アサウラの新刊が、今月~来月で二冊出るのですが。

◇一冊目
生ポアニキ|オーバーラップ文庫
http://over-lap.co.jp/bunko/asaura/namapo/


半不登校で孤独な生活を送る木村ユースケは、カウンセラーの勧めで新たに設けられた『恋愛生活保護』を申請した。これで相性の良い自分好みの女の子が現れて、幸せになれる…はずだったのだが、約束の日、家に来たのは女の子ではなく、一糸まとわぬマッチョな“アニキ”だった!
一方で本来現れるはずの鳳来寺ユリは転校生として現れるも、ユースケの好みとはことごとく違う。家に住み着いたアニキ、ユースケを拒絶する転校生、そして秘密を抱えて近づくクラスメイト・松笠アザミ…。
謎が謎を呼び、アニキの汗がほとばしる!
果たしてユースケに恋人は出来るのか!?
全ての答えは筋トレの先にある!
少年少女と一人のマッチョが織りなす健全なる物語。
ハイテンション・マッスル・ラブコメここに交付!!
 

◇二冊目
ファング・オブ・アンダードッグ|ダッシュエックス文庫
http://dash.shueisha.co.jp/dx/fou/index.html


『陣』とは、「漢字」を体に入れ、組み合わせることでこの世の全てを操る命令{コマンド}である。かつて世界を破壊し尽くしたその技術を利用する者――陣士を目指す少年アルクは相方となったユニと共にそのテストを兼ねたトーナメントに挑む!
 

 ‥‥この、ものすさまじい落差は何だ‥‥
 いや面白そうだけど。
 両方買うけど。

 結局俺、「何食ったらこんなネタ思いつくんだ‥‥」なものを書く人が好きなのだなあ。
(長く信仰する古橋秀之がそもそもそんな作家)
 とりあえず両方楽しみに待つ。

―――

 話変わるけど、アニメのログホラ二期が、一期より絵がきれいになってて安心。
 一期はなんつーか、悪い意味で「書籍版のイラストそのまんま」だったからな‥‥
(塗りがのっぺり平板で色味が薄く、女の子のキャラデザがどうにも可愛くない)
 あと、主題歌が一期と同じ歌のままで、下手に変わらなかったのも安心。
 OP映像の出来も大変いい感じ。一期もそうだったけど、原作ネタのダイジェストな盛り込み方が超上手い。

 ただ相変わらず「何故その台詞を変えたァッ!」なところがぽちぽちあるのが残念。
 本来下ネタ台詞連発なてとらが大人しくされてるのはまあ仕方ないけど、菫星のレイド予告台詞「そこに至るためには多くの勇士が必要でしょう」が「多くの友が」に変わってたのは何でだ‥‥意味あるのそれ。
 原作を一字一句覚えてるような熱烈ファンでは決してない俺が「アレ?」って気付くからには、どれほど些細でもその改編は浮いてたってことなんじゃ?
(原作の文章が上手い方だとは全く思っていないのだが、それでもアニメで「その作者独特のリズムとか言い回し」が崩されてるとやはり解るんだよなあ)

 ただまあ、ログホラ原作は七巻が一番面白いので、そこがアニメで動くのを楽しみにしているよ。
(シルバーソードとのレイド関連が七巻の内容。アニメは六巻のアカツキ編が同時進行するっぽい)

中の人日記・嬉しくない続編

 アニメ「K」の続編が決まったとかで‥‥
 しかし全く嬉しくない。
 善条さん(ブルー古橋秀之の小説のキャラ)が出るとあれば見ずにはおられぬのだが、しかし、声を大にして言いたい。

 何をさておいても、まず イ エ ロ ー 壁 井 ユ カ コ を 首 に し ろ 。

 出来ればピンク来楽零も切ってほしい。
 ある意味シェアワールドの共同作業なのに、世界観設定のひとつも作らずに(※)自分の萌えカプぶっ込んでくる腐女子ライターとか超要らねえ。

(※‥‥打ち合わせの時、メンバー七人中五人が何も考えずキャッキャしてるだけという現状に気付き、青くなったブルー古橋とブラック高橋の二人が必死で設定を纏めたそうな‥‥)

 あァ? 伏見×八田のカプのおかげで腐女子人気を取っただと?
 そのせいで逆に他の作家ファンとまともなアニメ期待した層が全員逃げたじゃねえかよ!!
(例え腐女子でも、ツイッターでのイエローの言動にはさぞかしうんざりしてただろうよ‥‥)

 ああ、絵はものすごくきれいだったのに。
 音楽もすごくよかったのに。
 世界観設定とか凄く気になる代物だったのに。

 それ全部ぶん投げて、メインキャラそっちのけホモ展開に終始した結果がアレだよ。
 そしてその後の別メディア展開もなー‥‥
 さすがに「Lost Small World」と「デイズ・オブ・ブルー」は買わなかった。
 ロストは最初っから伏見本だと解っていたし、そもそも作家としての壁井ユカコが嫌いだし、デイズオブブルーだってこの調子じゃどうせデイズオブ伏見だろ、と‥‥
 誰得なんだよあの伏見押しは。

 という訳で、続編には全く期待していない。
 善条さんが不愉快な扱い&キャラ改造されないかどうかを確かめるためだけにチェックする。
 こんな嬉しくない続編も珍しいよな‥‥
 ハァ。

イグアナ日記・食卓が病んでいる編

※今回ネタがアレなので、先にパチレスをば。

御礼‥‥パチパチありがとうございます(^_^)/
 いやーマジ嫌いですキモいです壁ドン。何かすっげえ殺意が湧くというか、CMとかで見る度に「顎を掌底で突き上げて腹か急所を」「あの近距離で有効なのは骨法か纏絲勁か?」などとナチュラルにシミュレーションしてしまいます。あの「ブーム」とやらが胡散臭いと思ってる女子は是非反撃せよ!とか本気で思っています。<ちなみに何でも「○○女子」とかカテゴライズ命名してしまう風潮も嫌い。保守的爬虫類です。


――――――


 以下本文。


 シリコン製でレンジ対応の、マグカップ用蓋というものがある。

 これ↓とクマのやつがうちにある
http://passport-web.com/shopdetail/029000000016/

 シリコンなのでそこそこの密着性があり、持って歩いても普通の蓋よりずれにくく、滑って落ちたりしない。万が一手が滑って落としても、プラスチック製みたいに大きな音を立てたりもしない。
 獣ヘッド部分にはお揃いデザインのスプーンを挟んで置けるようになっていたりして、なかなか便利な代物だ。
 この店の雑貨全体的に実用的で可愛いので、イグ母に受けがよろしいのです。
(母の入院中も、同室のヒトや看護師さんに「何これ可愛い!」と大ウケだったそうな)

 しかし。
 乗せていたカップからこれを取って、傍らの水ペットボトルの上なんかにちょいと置き。
 ぼーっと茶を飲んでいて、ふと見ると、

 打ち首獄門の上、晒し首

 みたいに見えて、たまにぎょっとする。

 頭部にスプーンを挟んである時などは、脳天をナタでスパーンと! とか、鋸で頭蓋骨をギギギギギー‥‥! みたいにも見えて、なお恐い。


 そしては変わりますが。

 ※以降、たった二行ほどですが食べ物虫ネタ注意。

食べ物虫ネタ注意

デビキャラでは無理がありすぎたネタ

 テレビのCMかなんかで壁ドンネタを見た神双イオソの会話。

「まず相手の顎に掌底食らわせて、体勢を崩したところで急所に膝蹴りだな」
「魔闘術のゼロ距離パンチで腹ぶち抜いた方が早くねーか?」
「いやあの、壁ドンってそういうシチュじゃないから‥‥」
「? 女性の護身術の話じゃないんですか?」
「‥‥‥‥‥‥(←そもそも普通の女の子は掌底とか魔闘術とか無理だから!と思いつつも、既に説明する気力もない)」


(何の疑問もなく「如何にして劣勢ポジションから反撃するか」という話になだれ込む、乙女思考の欠片もないデビキャラこそが大好きです)
(つーかアレが憧れシチュとか大人気とか言ってる世間の風潮がキモイんだが‥‥どこまで本気なのアレ。マスゴミお得意の捏造ブームじゃねーのか?‥‥)


御礼‥‥パチパチありがとうございます(^_^)/
 昨今は「なんか訳の解らないバケモノが攻めてくる」ネタが結構多いような気がするので、あのような夢を見てしまうのもやむなしかも‥‥とかたまに思います。テラフォーマーズ――はちょっと違うけど、世界鬼とかハカイジュウなんかは寄生獣の系統と言えるのかも。世界鬼もハカイジュウも、まだ最新刊まで読んでいないので、今どうなっているのか気になるところです。<世界鬼は「文鳥ちゃん」「俺はセキセイインコだ!」の辺りまで読んだ。