文庫感想 1巻〜6巻
1巻 ─ 誕生の章 ─
わーすっげーなつかしー……。単行本持ってても、ほとんど読み返さない箇所ですもんねえ。
ちなみにおとかわは死の大地編辺りから読み始めた、本当にかなり遅くなってからのFANなのですよ。なので、ポップ君が異様にカッコよくなる、対竜騎衆戦以降からはよく読み返しましたが、ポップ君が本当にヘタレな初期の巻はアウトオブ眼中だったのです。
しかし読み返してみると、やっぱりポップ君てば天才♪ ですなっ♪
一巻からメラゾーマとヒャダルコが使えるんだもんねっ。アバン先生には「詰めが甘い」などと言われてますが、それだけ使えれば充分なのでわ……ポップ君本気出してないし。
初期の話を読み返さないのはアバン先生が苦手なこともあったり。幾ら弟子だからって、小船をポップ君だけに漕がせてたり、「あいつらをやっつけちゃってください」ってガーゴイルの相手を任せてたり。信用している、というよりは、ただ自分が手ェ抜きたいだけでは……? と思っちゃうんですよね。
それにしてもポップ君、剣術・格闘技も一応習ってたんですね。ああびっくりした。魔法使いなワリには丈夫な男だと思っていたが……もしかして、レベルの低い戦士くらいなら、肉弾戦でも勝てるのでは?
腐ってもアバンの使徒だし!
個人的には、一年も一緒にいてロクにポップ君の才能を引き出せなかったアバン先生より、マトリフ師匠の方がポップ君の師としてふさわしい、とは思いますがね。
>>>2003/6/22up
2巻 ─ 集結の章 I ─
マァム登場の巻。ダメなんだよ私ダメなんだよ、この手の女キャラは。男でも同じだけど。
言ってることが正論すぎてクラクラします。そして結局、何の役にも立ってないところが無謀しかも口だけ、って感じでねー……逃げ出したポップ君の方が、汗と涙と鼻水にまみれながらも、100倍も格好良く見えます。
この頃のポップ君はまだ魔法がそれなりのレベルしかないので、頭脳戦にもちこんでます。ごめんよポップ君。私、以前は君が天才だと気づいてなかったよ。
対大魔王戦になってから、随分とポップ君の頭の良さがクローズアップされたなと思ってたんですが、それどころではなくこんな初期から君、マジで天才だよ! 一対一にもちこむ所とか、輝きの杖を砕いてマホカトールをかける所とかっ。
更に凄いのは、多分、そのマホカトールがぶっつけ本番だった、ってコトだっっっ!
やったことないよね、アレ!? 見よう見真似だよね? さすが、聞いただけのフィンガーフレアボムズを完璧に再現出来るだけのことはある。一回見ればコイツには出来ない呪文なんて無いんじゃなかろーか……。
しかしクロコダインはいい。まぞっほもいい!
色んなタイプのおっさんがかっこいいだけでも、この漫画は成功していると思います。
>>>2003/6/22up
3巻 ─ 集結の章 II ─
ヒュンケル登場。ここもキレイにスルー。
凛々しい系の美形キャラに興味なかったもので……なんだか、ハマるまでに何故時間がかかったかを再確認しているような気分です。
でもここでもポップ君だけがヒュンケルに不信を抱いてくれて、やーんやっぱ鋭いー♪ なんてアホなことを考えている私です(苦笑)。ダイとマァムは単純過ぎるよ……もう少し、世の中疑ってかからないと。ポップ君も苦労するよなあ。君にはやはり、マァムよりメルルの方がお似合いだと思うが……。
初期は足手まといなだけかと思っていたポップ君も、案外とダイを助けていたりして、これまた目からウロコ。クロコダインにも「ポップ! 頼むぞ…」なんて言われちゃったりして、予想外に活躍してました。
もちろん、まだまだ活躍してます。天候呪文のラナリオン、の契約をしてダイとライディンの練習するトコなんか、ポップ君の頭脳と魔法の見せ場だらけでぞくぞくしますな♪ ついでに口八丁でバダックさんを見張りに残す場面なんかも捨てがたいですなっ。
後、やけに可愛いー♪ と思ったセリフをひとつ。
「迷宮ってのはお客さんが迷うようにできてんだから…」
お客さん!? お客さんとはナニゴト!? 侵入者とか、他にも言い方はあるだろうに、お客さん、なトコがかーいいのです♪ 庶民なポップ君ですが、ご両親にきちんと躾られた愛された子供であったことが伺えて、微笑ましいエピソードでしたvvv
>>>2003/6/22up
4巻 ─ 激闘の章 I ─
対フレイザード戦です。悪役としてフレイザードもカッコイイよなあvvv 一本芯が通っているとゆーか。
男も女も関係ないトコとか、卑怯な結界とか、人質取るトコとかっ。
「オレは戦うのが好きなんじゃねぇんだ…勝つのが好きなんだよォォッ!!!」
何という名ゼリフ。敵とはかく有りたい。馴れ合ってばかりの某最(略)の皆様に聞かせてやりたいぜ。
レオナはお荷物でしたが、今回はマァムが役立ってました。ちなみに私、初読時、つまり連載中流し読みしてた頃、レオナとマァムの区別がついてませんでした……マァムが武闘家の衣装になってから、ようやく見分けがついたという馬鹿者です(汗)。
マトリフ師匠も初登場。ポップ君を容赦なくしごくマトリフ師匠が大好きだ。
ポップ君甘ったれだから……これくらいスパルタ教育でないと。ついでにこの辺りから、ポップ君の身長伸び出したよーな。ヘタレ野郎から凛々しく転身……している真っ最中です(^^ゞ。
ダイとマァムにも、この辺りから頼りにされだした……ような気もします。
しかしせっかく羽化しようとしているポップ君の前に、あの男が復活! せんでえーのに(←心の声)。
とと、ヒュンケルFANの方失礼……でも、普通マグマに呑まれたら生きてないよなあ、と、こんな時だけ正気に戻る私なのでした。
>>>2003/8/12up
5巻 ─ 激闘の章 II ─
「もう過去の栄光はいらねえ…新たな勝利を掴むために…オレは生命をかけるのだあッ!!!」
またもフレイザードの名言から。
いいねえいいねえ。当時のハドラー様よりフレイザードの方が悪役として華がありますなっ。そして悪役としての悲哀も。往生際の悪さも。いかん……ダイ達よりフレイザード側に付きたくなります。
で、なんとかダイがフレイザードを倒して、フレイザードが死んで、ポップ君が一抹の憐憫をかける所がまたいい子だなあ……と思ったり。普通可哀相だとか墓くらい作ってやろうとか言わないよな、敵に。それに答えるヒュンケルのセリフもまたいい。
でも、こういうセリフを吐くのは出来れば「慈愛」であるハズのマァムであって欲しいものだ……ヒュンケルに注いだ慈愛をフレイザードには注がない所が、マァムが偽善くさく見える一因だったりします。
だからそんな女追いかけて行くなよおポップうううう!!
いかん、つい本音が……っ! ポップ君、てめえ胸のおっきさだけで決めてないかあ!? そっそんな下着が丸見えでも恥じらいもしないよーな女より、もっと一途に君だけを想ってくれる女の子が……っ。いや、まだ会ってないけどさっ。
もっとも最終回にはポップ君とマァムとメルルで旅をしてる辺り、ポップ君とメルルがくっつく可能性も無くなったワケじゃないよなっ、と自分を慰めてみたりして。
>>>2003/8/12up
6巻 ─ 宿命の章 I ─
ポップ君の可愛さとカッコ良さが全面に出て来た章の開始です! やー待ってたよー、単行本手放しちゃったし。よく考えると全37巻の漫画が文庫数巻で終わるわけないので、つまり刊行にもそれだけ時間がかかるわけで、もう少し持ってても良かったかなあとちょっと後悔。
ポップ君もダイも、思いっきり田舎モノでおろおろしちゃって可愛すぎます。既に犯罪の域です(^^ゞ。
ポップ君もっと物欲あるのかと思ってたら、ダイに全部譲っちゃって、「おまえ選べよ」とか言ってるのがまたもう! デパートのエピソードは、出発前もひっくるめてほのぼのしてて大好きです。それだけ戦闘が殺伐としている……ということなのかもしれませんけど。
殺伐、といえばほのぼのから一転、シリアスな展開に。
ヒドラ退治そのものもですが、その後が……! 助けたはずの女の子にまで恐がられて、ダイがショックを受けるシーン。ここで歓声を浴びせなかったのが、「ダイの大冒険」という作品の深い所だなあと思います。そして、ポップ君がどこまでもダイを肯定するのに泣けてきます。
ところで、メルル登場なんですけど! ポップ君、君の運命の相手だっっっ! ←私にとってはね。
バランも登場。強い父、は少年漫画には必須ですが、本当にハードな親子関係です。しかし、いきなり現れて父と名乗られても、実感がダイに湧かなくても無理ないですよね。ダイにとっての家族はブラス老やゴメちゃんであって、敵として出てきたバランじゃありませんし。
ダイ、記憶を消されました。今読むと、これも少年漫画のお約束なのですが、ここからあんなに感動的な話になるとわ……っ! ポップ君、頑張ってくれ!!
>>>2003/9/22up