薫紫亭別館


1-6巻 ダイtop 13-18巻 19-22巻



文庫感想 7巻〜12巻

7巻 ─ 宿命の章 II ─

既に「ポップの大冒険」となっている巻(苦笑)。

いや、マジでここだけ読めば誰もがポップ主人公だと思うでしょう! タイトルロールのダイは牢屋に入れられて泣いてるだけだし。主人公が変わるマンガもよくあることだし。古い例で行くと青池保子「エ○イカより愛をこめて」。最初は少佐でも伯爵でもなく、シーザー、という美青年中心のエスパー(←死語)三人組が主人公だった……とと、脱線脱線。

しかし、マジでスゲエよポップ君。ドラゴン四匹とガルダンディーをやっつけちゃったんだから。
ガルダンディーは駆けつけてくれたヒュンケルの援護もあるけど、羽で魔法力と体力さえ奪われてなければ、もう少しイッたんじゃないかと思われます。

ラーハルトは無理としても、ボラホーンくらいは……! いや、羽の効力を見抜けなかったこと自体がまだポップ君が未熟、ということなのかもしれませんが、それでも最強の竜騎衆の一人はやっつけちゃったわけで、この時点でポップ君の実力は竜騎衆級、と考えていいでしょう。
まったくそうは見えない所が逆にスゴイけど。

しかし、記憶の無くなったダイは一体、どこまで退行してしまったのか……確か十二歳だったと思うが、それにしては言動が幼過ぎる。同じような年齢のレオナに「おねえちゃん」じゃないだろう。
「もう少し待ってれば僕を守ってくれる人が来るよ」だし。人称まで変わってるよ(^^ゞ。

無理もないとは思いつつ、しかしそのツケは次巻で払い過ぎるほど払わなければならなかったのだった……この巻のラストから、もうティッシュスタンバイです。泣く準備です。

まったく関係ないですが、当初、ガルダンディーと聞くとベルダンディーが思い出されて困りました(笑)。

>>>2003/9/22uup

8巻 ─ 宿命の章 III ─

泣ける! 何度読んでも泣ける!! 週刊で読み飛ばしていたことを後悔した回。
「おれたちのダイ…!!!」から「ポップの最後」にかけて。
まさに絶対絶命。絶望的な段階から、出来ることはないかと必死に考えたポップ君が導き出した答え。

「メガンテ!!!!」

それしか手が無くて、でも本当にやってしまうとは思わなくて、え!? 嘘だろ!? と思いながら、泣きながらページを繰ったことを思い出しました。もちろん今回も泣きました。

何度か書きましたが私は後期に入ってからのファンなので、ポップ君がピンピンして活躍していたのを知っていたのです。だから、ここで本当にポップ君が死んでしまうとは思わなかったのです。
初期は一応流し読みしていましたから、ポップ君が本当に最初から出ていたレギュラー、というのも知っていましたし、ダイを見捨てて逃げ出すヘタレ野郎なことも知っていました。そんな所がイヤで、私はますますダイ大から遠ざかっていたのですが……。

ちょっと恥ずかしいのですが、その頃私は某FRという雑誌を購読していまして、それのダイ大特集を見てから私はまともに連載を読むようになったのです。ヒマだったのも手伝ってか、古本屋で十何巻かを大人買いし、イッキ読みして、やられた……!! と思ったのがメガンテの回でした。

折りしも死の大地編で、ポップ君が大活躍している所で、これがダイやヒュンケルが活躍中だったら今のダイ大本を作りまくった私はいないと思います。まあ、当時の私は別ジャンルをやっていましたので、ダイ大へ参入したのは原作の終わりも見えてからでしたが。

本来はバラン編の後すぐに最終決戦だったそうで、そうならなくて良かったと心底から思います。
やはり、ポップ君の死には他の人達もショックだったのだろうと思います。

>>>2003/9/22up

9巻 ─ 聖剣の章 I ─

ポップ君がカッコ良くなったので、そろそろミーハー根性丸出しで行かせて頂こうと思いマス♪

一回死んだというのに、打たれ強い男ポップ君。どころかレベルアップした自分に浮かれて、マトリフさんに特訓を促すトコロが成長したなあってカンジです♪ ルーラも使えるし♪
魔法使いって、レベルが低い頃はほんと──にお荷物以外の何者でもないんですが、成長すると、パーティーに絶対いなくてはならないメンバーなんですよねえ。

おとかわ、ドラクエはファミコン版のIIとIIIしかやったことありませんが、戦士は見殺しにしても(←ヒドイ)呪文の使える魔法使いと勇者は死にそうになるとホイミをかけまくったものでした。僧侶も一応。回復使える人間がいなくなると困りますし。

マァム再登場。武闘家衣装のマァムは以前の村娘衣装のマァムより好きです。まあ、マシになった、という程度ですが……(汗)。で、私、結構チウ好きだったり。マァムにチウはもったいないと思うくらい。
好きな女の子の前でいいところを見せようと頑張る男は可愛いです。応援してしまいます。

ザムザも登場。いえーいデコ助、孝行息子っ!
そして超魔生物と化したザムザにも果敢に立ち向かってゆく男・ポップ君。チウは震えてましたが。チウも後でカッコ良くなるのでいいとして、ポップ君相変わらず冷静……ザムザの腹の口が呼吸しているのに気づき、チウと組んで、ダイを助け出す算段をします。

ポップ君のフィンガー・フレア・ボムズも初お目見え。三発しか出ませんでしたが、上等でしょう!
それにしてもザムザはいいキャラでした。冥福を祈ります。合掌。

>>>2003/10/19up

10巻 ─ 聖剣の章 II ─

メルル可愛いー♪ 「ポップさんたちの役に」って、実質ポップ君一人に役に立てたのが嬉しいんだろーなー。ダイ大の女の子達は気が強い上に権力(レオナ・フローラ)や、実力(マァム)も伴っていることが多いので、どーもこういういじらしい部分が少なくて。
一部でストーカー扱いされてるエイミも私は好きです。ハッ、それはメルルもか……? ま、まあ、自分に正直な女の子が好きです。だから気は強くてもダイ一筋! なレオナも好きです。

内容が盛りだくさんな巻なので、どこから手をつければいいのやら。ポップの両親やらロン・ベルクやら、各国の王様やら、初登場のキャラも多くて、本当にダイ大って色んな登場人物がいたんだなあ……と感慨に耽ったり。

でもやっぱ、ポップ君がやせ我慢しながらタンカ切る場面がイチ押しですね!! すぐ後悔して、もう逃げられねえぜなんて木にもたれかかってンのが最高!!  そっからパプニカに戻って戦闘開始。いやーポップ君、何度も言うが本当に使える男に成長したなあ。これが最終段階じゃなくて、まだまだ成長途中なのが末恐ろしいというか頼もしいというか(^^ゞ。

そしてこのせいでポップ君の病気ネタと死にネタが反乱した、マトリフ師匠言うところの「寿命が縮まるぜ…」のセリフ。それを聞いていてもあえて禁呪を使うポップ君に男泣き。女だけど。

最後は自分の剣を構えたダイでシメ。うおお勇者ーっ!! とにかくダイがいれば安心します。そりゃ私は思いっきり魔法使い派ですが、世界を救うのはやはり勇者でないと。そしてヒュンケルとミストバーンの戦闘はスルーしてしまう私だった……。せっかくの師弟対決なのに。すまん、ヒュンケル……。

>>>2003/10/19up

11巻 ─ 挑戦の章 I ─

そーそーこの辺この辺♪ おとかわが読み始めたの。当時はジャンプ購読してましたので、何週かに遡ってまとめて読むことが出来たんですよねー。キルバーンのデザインもカッコ良過ぎです。黒ずくめの怪しいピエロ。死神の笛、もいい武器です。ただの鎌じゃない所がナイスなのです♪

ついでに私がダイポップ派なのは、ここでダイとポップの絡みが異様に多かったせいじゃないかと(苦笑)。後一振り、という所でポップを助けに入るダイに、ハドラーとの対決を見かねてダイを助けに入るポップ君。ルーラが使えない、ピンチ! そこでポップを突き飛ばすダイ。うーん燃える。

しかしダイ、ここで突き飛ばしの前科があったんですね……突き飛ばし、というか突き落とし。最終回のダイの行動がここでも見られてちょっと鬱。でもでも! きっと!! またポップ君が探し出してくれるから……!! 氷山の一角からダイを見つけ出したみたいに。

だからダイ、ちゃんと帰って来るんだぞお。ここにいるって、サインを出しとけよっ。そうしたら、それを辿ってポップ君が来てくれるよ。想像したら泣けてきたよ……。

個人的にお気に入りのヒムも登場しました。つるん、とした頭がやけに可愛いー♪ と思ったのを覚えています。銀髪長髪バージョンも好きですが。ポップ君はメドローア修業中。服が焼けてるのに、中身は無事なのか……? と、当時も今でも疑問に思ってます。

>>>2003/11/26up

12巻 ─ 挑戦の章 II ─

個人的にお気に入りナンバー・2のノヴァも登場。あの突っ張った性格がよろしいですよね、ノヴァは♪ ダイは達観してますが、ノヴァは対抗心アリアリで、どうせダイには適わないのにと思いつつ応援してしまいます。
髪型も楽しいしねっ。あの前髪、カラーで見てみたい。どっかに載ってなかったかなー、と思いつつ、パーフェクトブックを開くのはちょっと面倒。

ポップ君の新コスチュームも、デザインはそう悪くないと思うんですが……何か、ダセェ……! 多分、白いからだと思います。肩パッド(?)が入っているのもバッドです。マントはいいのになー。

ポップ君の服、今まで黒ベタでしたから、それが背中が例えセーラー服でも引き締まって見えたと思うのに、こう白いと……。カラーリングもどっひゃー。黄色に黄緑に赤。ピンク。も、もうちょっと、濃い色合いで……っ(泣)。モノクロでもトーンを貼れば、もう少し好評を得られたと……っ。

それで、漫画でパーティバトルを見たのはダイ大が初めてだったかもしれません。大抵は、大人数で戦ってても誰か一人に焦点を当てて、それを順番に描いてゆく……って方式ですし。ちょっと古いですが車田○美先生の「聖闘○星矢」とか、そんな感じ。
だから、これだけの人数を動かせる稲田先生を、純粋にすごい……! と尊敬しました。

そーれーにしても、メドローアをブッ放すポップ君はカッコイイです♪ 惚れ直すぜ……!
相手のヒムからも「とんでもない魔法使いがいやがるな!!!」と賛辞を送られてますし。私がヒムを好きなのは、きっとこのセリフのおかげもあります♪ だって、ポップ君てば大抵の敵から侮られてたんだもん。ポップ君の実力を評価してくれてありがとうヒム! と言いたいですっ。

>>>2003/11/26up


1-6巻 ダイtop 13-18巻 19-22巻

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