夢のはざま



 一番暑い夏が終わり、二学期となった。
 暑さもまだ冷めきっていないというのに、新学期早々のテストに頭を悩ませる。
 夜遅く、机に明かりを灯して突っ伏す。寝心地の悪い硬い平面に頭を預けて中途半端な夢を見た。
 現実に戻りたくても戻れず、かといって夢にも浸りきれない。
 狭間で彷徨う、ひとときの淡い幻。





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