ヘヴンガール【へう゛んがある】

  種 族:ゴースト
  レベル:C
  得意技:誘惑、脚技、天国締め/思春期、処女、足、集団

 天国に住む女の霊魂。フーリーのこと。黒い瞳を持つ天使のような女性たちで、若く肌も美しい白色の乙女たちである。絶えず芳香を放ち、清楚で、もちもちした肌となまめかしい肢体を持つ神性の美少女集団である。

 楽園の名にふさわしく、白く美しい庭園で、うららかな蝶や花とともに、彼女たちはゆったりと過ごしている。彼女たちは、いわゆる天国行きになった女の子であり、どんな人でも何歳で死んでも、天国に行ったあとは、理想の体型、若さ、至高の肉体を手に入れる。その結果、彼女たちは若々しい姿と美しさ、そしてみずみずしく吸いつくような肌の、かわいらしい乙女となるのだ。

 彼女たちの格好は特殊である。上半身はTシャツやジャケット、チョッキなど思い思いだが、下半身は全員スッポンポンである。上半身まで裸の娘もいる。これは、ヘヴンガールとなった乙女たちは下半身になにかを身につけてはいけないことになっているからで、許可がなければ靴下もはくことができない(ただし時と場合次第で靴をはくことは許される)。とはいっても、この規則はそれほど厳しいものではなく、相手の男が認めればミニスカやコスプレなども可能である。規則というよりは、通念として、下半身に何もつけないのが《普通の格好》というわけである。

 そもそも、裸体が天国の美の一つでもあるのだから、彼女たちは何も気にすることなく、開放的な格好で楽園をうろついているのである。現世のような羞恥の概念もないので、ヘヴンガールは自分が腰から下を露出していても苦にならないし、それどころかむしろ、その姿を楽しんでいるとさえいえる。

 また、天に召された者は、みな首から下に毛が生えることがないため、ヘヴンガールたちは全員パイパンである。ますますいやらしい部分がツルツル露出されているというわけだ。

 彼女たちの仕事は、同じく天国に上った男を性的に悦ばせることである。もともと、天国には最初から用意されたフーリがいたが、男ひとりにつき最低72人の女性を割り当てる決まりになっており、人が足りなくなったので、天国に上った女性もフーリーになるよう義務づけられた経緯がある。

 はじめから天界で用意されたフーリーたちも大勢いたが、何千年も経つうちに、また人口もどんどん増え、ついに数が足りなくなってしまったのである。そこで、天国の女性たちのうち、どうしても嫌がる人を除いて、ヘヴンガールを登用することになったのである。

 彼女たちのほとんどがヘヴンガールとなった。初期のころはフーリーとヘヴンガールの間に区別もあったが、外見も実力も変わらなかったので、また、長い時間のなかでオリジナルを越えるヘヴンガールも誕生したので、いまでは彼女たちすべてをヘヴンガールと呼んでいるのである。

 ヘヴンガールは、天国行きになった男に72人がかりで取り囲み、優しく包み込んで性的な快楽を与え続ける。全員永遠の処女で、男は飽きることなくこの美少女軍団のもてなしと愛撫と挿入を受けて永遠に快楽を楽しむとされる。それが彼女たちに割り当てられた仕事である。

 天国の営みなので神公認。ヘヴンガールたちも自分の役目を存分に楽しんでいる。もちろん、天国行きの男ばっかり一方的に奉仕を受けて楽しむわけではなく、男たちには、天国の秩序維持や建築等の仕事が義務づけられている。ヘヴンガールになることを拒否した女性もこの仕事に従事する。その義務以外はヘヴンガールちゃんたちとお楽しみ♪

 彼女たちのほうも、仕事ながら天の快楽を楽しんでいて、仕事があっても男女ともに苦痛がないようにできている。天国に行ったは男は、生理機能に物理的な制約がないので、いくら射精しても弱らず疲れずとなる。そのため、好きなときに好きなだけヘヴンガールたちと交わり、悠久の時を楽しむことができるのである。

 ヘヴンガールたちも70人以上、あるいは100人を越える場合もあるので、朝から晩までさまざまな役割分担でありとあらゆる世話をしてくれる。男は望みさえすればいつでも誰とでもセックスすることができる。彼女たちのほうも、できるだけたくさんシたいので、四六時中男につきまとっては、男が「望む」ように仕向けようとする。

 もっとも、下半身丸出しで男の周りをうろつくのだから、性欲あふれる若者がこらえられるはずもなく、ぷりぷりのお尻やスベスベの生足、ツルツルのオソソをみせつけられて、すぐに立ってしまうだろう。勃起はそれだけで「望む」意思表示となるので、そこでヘヴンガールたちは男のイチモツに手を伸ばすことになる。

 彼女たちは男のまわりをうろついて、なんとか立たせようと体を見せたり、かわいらしく微笑んだり、不可抗力を利用して柔肌をこすりつけたり、言葉や表情で露骨に誘ったりする。この清楚な美少女たちの誘いを断わることは難しい。

 何度出してもすぐに復活するため、はじめのうちは、天国に行った男たちは、ヘヴンガールたちとひっきりなしに交わり続けることになる。慣れてきたあたりで、軽い労役をこなすことになる。働くことを楽しみ、それ以外の時間をも楽しむことができる。労役や誘惑の工夫が、悠久の時間を飽きさせない秘訣である。

 もちろん、ヘヴンガールたちも、ゆくゆくは快楽に飽きて高次化し、卒業の時を迎える。男たちも、肉体的・精神的快楽を自然と乗り越えるようになり、男女ともに、悠久の時を経て、より高い神界に行くことになる。このように天界は、性霊界とは一味違う、幸福と平安の中での快感生活なのである。

 さて。SBRPGでも、当然天国ステージや神界ステージが舞台となる。もちろん相当レベルが高く、勇者クラスとまでは行かなくても、かなりの経験を積んだ冒険者が、こうしたステージに足を踏み入れることになる。したがってヘヴンガールたちも、ステージに見合った実力は持っている。

 下半身を露出した、透きとおるような白い肌、ベビーとおなじくらいのきめ細かいみずみずしい感触を備えており、童顔の若々しい媚態を心得ている。もちろん、きれいなオソソは毛に隠されずに丸見えなのである。

 彼女たちは普段から、仕える男の気を引こうとあの手この手を使って、性交を楽しんでいるため、全員が誘惑の達人である。極上の肌を見せつけたり、形のいいお尻やふとももを際立たせたり、脚を開いてハシタナイ部分をあらわにしたり(もちろん恥じらいの表情は欠かせない)、にっこりあどけない表情で微笑みかけるなどして、しきりに冒険者を誘うのである。

 もちろん、生足を冒険者にこすりつけて女のよさを刻みつけてくることもある。お尻の柔らかさを押しつけることもあれば、いきなり冒険者の手を引いてツルツルのオソソにあてがうことさえある。

 その肌触りと媚態についほだされ、天国を味わってしまう冒険者も多い。なにしろ妖精が「天にも昇る心地」なら、こちらは天そのものなのだから。どれほど女に慣れた冒険者でも、最初のうちはあまりの心地よさについ脱力してしまうだろう。ヘヴンガールたちの誘惑に抗うのは難しい。

 彼女たちはつねに下半身を露出し、生足をさらけ出しているので、脚技には自信がある。その極上の感触を武器に、冒険の下半身をくまなく滑らせてくる。それだけでも相当に攻撃力が高く、天界ステージに慣れていない冒険者は大ダメージを受けてしまう。

 ほかにも、ぷにぷにの臀部に先っぽをめりこませたり、もちろんフェラなどの上半身技も得意だ。手技もこなれている。シコシコした脚にイチモツを挟み込むと、柔らかスベスベがすっぽり包み込み、おまけにアソコもツルツルのプニプニなので、全方向から女の肉にしごかれまくることになる。その感触で悶絶し、一気に高められ、ヘヴンガールのふとももから白濁液を噴き出させてもおかしくはない。

 しかし、なんといってもヘヴンガールたちの強みは、天国の女性特有の最高オソソだ。彼女たちは誘惑ののち、できるだけ早く挿入に持ち込もうとする。じっくり脚技を繰り出すよりも、一刻も早く入れようとするので注意が必要だ。

 彼女たちは永遠の処女であり、入れるたびに膜が自動的に修復される。生前の処女膜貫通は、出血や痛みをともなうもので、女性にとって苦痛の行事であるが、ヘヴンガールになってからは、処女膜を破られると、逆に強い快感が全身を駆け巡るようになっている。

 だから彼女たちは、快楽を楽しむために積極的に挿入に持ち込もうとするのだ。もちろん、入れた瞬間の強い締まりは冒険者に大ダメージを与え、処女属性なら悶絶は避けられない。天界での貫通行事は、男女ともに思考が停止するほどの「天国」そのものなのである。

 しかも、天界の女たちは、みな例外なく神性を帯びた膣を誇っており、受けるダメージも半端ではない。魔性のうごめきや触手はないが、全体を優しく包み込みながらイチモツを圧迫し、慈しむように性感神経を強くダイレクトにこすり上げていくことができる(天国締め)。これを味わった冒険者はみな脱力し、ヘヴンガールに身をあずけたまま天国のよさを思い知らされることになる。

 そのうえヘヴンガールたちは、単独で登場することはまれで、ほとんどの場合多人数で冒険者に群がってくることになる。一人でも強いのに、場合によっては70人を越えるエンカウントとなるのだから、天界ステージに挑む冒険者は相当の覚悟が必要だ。

 天界ステージに足を踏み入れた冒険者は、ほかの天国の男性と同じように、72人以上のヘヴンガールたちの洗礼を受けることになる。といっても、天国イキの男性と違って予定外で“侵入”してくるからこそ冒険者なわけで、いきなり72人ということはなく、初めのうちは、特定の男性についていないフリーのヘヴンガール数名が群がってくる程度だろう。

 だが、天界ステージも長くなれば、先に進めば、あなたに直属のヘヴンガールも用意され、場合によっては100人以上の女の子たちがあなたの後をついて回り、取り囲み、ひっきりなしに誘惑され続けることになる。その上でほかの神族の敵とも戦わなければならないのである。

 とにかく彼女たちは、生足などの下半身を駆使した攻撃とこなれた誘惑技、そして何より、人海戦術で冒険者に挑んでくる。挿入も天国なら、手コキやフェラにも気をつけたい。お尻も要注意だ。そして、ふとももがとにかくやっかいである。ぷにぷにの足でスマタされると、その心地よさに女の子の足にやみつきになってしまうだろう。

 冒険者に群がり、後から後から体をこすりつけ、一人倒せても次々と挿入に持ち込まれるので、精力をひっきりなしに削り取られる消耗戦となることは避けられないだろう。大勢を相手に、人海戦術でこられても全員を倒せるのか、彼女たちの足や膣に出してしまうかのどちらかである。天国ステージは過酷だ。

 ヘヴンガールたちの天国締めを味わいつつ全身に彼女たちの生足を刻み付けられ、はべる美少女たちに囲まれて、甘い安心感に包まれたまま発射ということにならないよう気をつけたい。

 ヘヴンガールたちを倒すのに秘策はない。そのまま実力勝負となる。彼女たちの下半身の感触に耐え、ひたすら腰や手や舌を駆使して倒すのみである。何人いても果敢に立ち向かい、全員をイかせるほかはない。

 彼女たちにてこずっているうちは、天界ステージの攻略は無理である。ヘヴンガールは天国ステージでは完全にザコであり、先に行けば魔族とはまったく違う、神族特有のとろける快楽のエキスパートたちが大勢待ち構えているのだ。ヘヴンガールは清らかな肉体を与えられているだけで、特殊な神通力を持っているわけではない。天使や女神クラスともなると、実力だけでもヘヴンガールの比ではなくなるのだ。

 まずはヘヴンガールたちを軽く倒せるくらいの実力を培い、そうして先を見据えてさらなる強敵にタチ向かい、天国を乗り切らないといけない。ここは勇者と呼ばれる冒険者となるために、通らなければならない道なのである。

 ほとんどが集団戦となるため、天国の女体に慣れるためにも、一度に数人ずつ倒せることが望ましい。長期戦になっても、100人以上が群がっても、せっせとイかせ続け、全員を平らげよう。

 こちらのダメージも半端ではないものの、挿入(=処女貫通)は、ヘヴンガールたちにとっても大ダメージとなる。入れた瞬間冒険者に津波のようなカウンターダメージがくることは覚悟しなければならないが、同様にして彼女たちにとっても大きく精力を削られる瞬間である。オソソに耐性がつけば、一人一人を倒すことも難しくはなくなるはずである。

 そうでなくても、相手は次から次へと積極的に入れようとしてくるので、生足の感触をこらえつつ初めの一振りに全身全霊を傾けるしかない。

 相手が大人数ということは、全員倒した時の経験値も相当に入るはずだ。天国慣れするために、レベルを上げるために、群がる美少女たちに、誘惑には負けないままで、積極的に相手をしてあげるのが正しい攻略である。

 


ヘビ娘【へびむすめ】

  種 族:キマイラ
  レベル:D
  得意技:舌技全般、ヘビ拘束、まれに変身/ロリ、フェラ、集団

 首から下がヘビの体になっている女の子モンスター。頭部はかわいらしい娘っ子で、ふわふわのショートヘアーがチャーミングだ。時々眼鏡の娘もいる。首から上だけというのはリビングヘッドに似ているが、生首のほうはキリッとした長髪お姉さんタイプが多いのにたいして、こちらは童顔ロリっ子がほとんどだ。なにより、生首は魔の存在なのにたいして、こちらはキマイラ生物であり、実力も劣る。もちろん空中浮遊などできず、ヘビの体でしゅるしゅる這うだけである。ただし、彼女たちは、しなやかなヘビの動きで高くジャンプすることができ、飛べないからといって戦闘に困るわけではない。

 ヘビ娘は、少し進んだ初級ステージの洞窟など、暗くて身を潜められる場所に好んで棲息している。そして冒険者を見つけると、すかさず後ろから音もなく忍び寄って、いきなり飛び掛かってくる。また、ヘビ娘たちは単独行動を好まず、たいてい数体でかたまって行動している。だから、彼女たちとの戦闘は、ほぼ確実に集団戦となる。冒険者に気付かれないように数匹で近寄ってくるため、いきなり飛びつかれて面食らってしまい、敵の先制攻撃を喰らってしまう場合が多い。

 彼女たちは集団で冒険者の体のあちこちにはりつき、男の敏感な場所をくまなく舐め回してくる。イチモツはもちろん、ふにっとしたヘビ娘の唇でしごかれ、あちこちを舐めまくられる。彼女たちの舌は、太くも細くもでき、ヒトと同じ広いベロで舐め上げることもできれば、ヘビと同じ細いベロでカリなどの敏感な箇所をチロチロ刺激することも可能だ。ほおずりも得意で、少女のすべすべほっぺがイチモツをやさしくさすりあげてくれる。

 イチモツ担当ではない他の仲間は、連携プレイで冒険者の感じやすい場所をしつこく責めてくる。その攻撃力は相当高く、女の舌に弱い冒険者ではひとたまりもない。アナルには容赦なくヘビ舌がねじ込まれてぐりぐりされるし、乳首にも両側吸いつかれてちゅうちゅうされる。腋の下も唇も暴舌に曝され、背中やお腹は自慢のほお擦りですりすり。膝裏や足の付け根、足指の間でさえ、あどけないヘビ娘頭部の餌食になるのだ。

 さらに彼女たちは、ヘビの体を使って、冒険者の手足を拘束してくることがある。これで抵抗できないようにしてから、一方的に集団攻撃をくり出してくるというわけだ。少女系のベビーフェイスでニッコリ微笑めば、ロリ属性の冒険者はすぐに魅了されてしまうし、それが集団となって全身に群がってきてぷるぶるの唇や変幻自在な無数の舌でかわいがられることになるのだから、首から下がヘビという不気味な姿ながら、初級の冒険者にとって、相当の強敵となるだろう。頭部だけで男を射精させる化け物だけに、その口のテクニックも相当なものだ。彼女たちに群がられて、股間がとろけそうになる天国に悶絶してしまう冒険者も続出である。

 また、ヘビ娘は、ごくまれに変身することがある。頭部だけが女の子だったのが、巨大化し、上半身裸の娘、下半身が巨大なヘビという、ラミアと同じような姿になるのだ。ただし、ラミアほどの実力はなく、胸も少女らしい貧乳だ。それどころか、ヘビ娘は変身すると、体に負荷がかかり、防御力ががた落ちになってしまう。

 そのかわり、小さな手の手コキや、スベスベぎこちない貧乳パイズリなど、技のレパートリーが増え、攻撃力も上がる。彼女が変身するのは、自分がイクのを覚悟の上で捨て身の攻撃に入るときに限られるのである。

 ヘビ娘を倒すには、まずは群がるあどけない舌の攻撃に耐え続ける必要がある。そしてイチモツを怒張させ続け、その都度、咥えている娘にダメージを与え続けるしかない。ヘビ娘には性器がないので、性感帯は口の中にある。余裕があれば、受け身でフェラ攻撃を受け続けて相手の自滅を待つより、積極的にイマラチオ攻撃を仕掛けて、どんどん倒してしまおう。咥えている娘がイッてしまえば、すかさず別のヘビ娘がイチモツに張りついてくるので、ひとりずつ着実に倒していって全滅させれば勝ちだ。

 キマイラながら、比較的ダメージを受けやすいので、慣れれば難しくない相手だ。また、変身後のヘビ娘は大変感じやすく、上半身を責めればすぐに果ててくれる。ただし、変身したということは、相手も捨て身となっているので、格段に上がる攻撃力には注意が必要だ。油断していると、小娘のきめの細かい肌に翻弄されて、つい漏らしてしまうことにもなりかねない。気を抜いてはならない。


ペルセフォネ【ぺるせふぉね】

  種 族:神族
  レベル:B
  得意技:モード変身、アナザーディメンション/処女

 豊穣と冥界の神。冬の間だけ冥界の女王になり、その時期母デメテルと共に大地は不毛になるとされる。彼女が冥界から戻るとき、大地は喜びに満ち、色とりどりの花や虫が舞い踊って彼女を歓迎するという。つまりペルセフォネは春の女神でもある。
 
 処女神であり、冥界では亡者を導き、また慰める。その為、闇の属性、死神の属性も持っている。そして季節が変わると彼女は春の芽吹きと豊穣を地上にもたらすのである。生と死の両方を司るというのは、自身の中に相反する物を内包しているということなので、不思議な魅力を湛えているといえる。
 
 冥界の王ハデスをメロメロにしてしまう程の美貌の持ち主で、豊穣の癒し、冥界の慰めと厳格な掟という、両面の妖しい微笑をその身に具えている。もともとは略奪されて冥界の住人となった身であるため、本心としては豊穣に傾きたいのだろうけれども、冥界の呪縛もあまりに強く、結局はその両面に引き裂かれてしまうのである。いわば、善の心と悪の心に引き裂かれて苦しむ女王であると言える。

 SBRPGの世界では、ペルセフォネは、敵キャラとしての登場よりも、あるイベントの中心人物として描かれる。彼女の本心に反して、悪の心にて冒険者を苦しめ、闇の属性の部分に彼女自身苦しみながら、やむなく冒険者を試練のるつぼに陥れる役割を担うことが多い。冒険者はその試練を乗り越え、彼女から闇の属性を取り払い、元の善の心に戻すといったイベントとなるだろう。

 ということは、ペルセフォネの心を引き裂き、明暗両面に陥れつつ、裏で操っている黒幕が、その先にいるということになる。冒険者は、彼女を倒すよりも、むしろ彼女を救い、裏で糸を引く黒幕をこそ倒さなければならない。そいつはきっと、強敵揃いの冥界か、神界にいる強力なボスであろう。

 ほとんどの場合、冒険者はペルセフォネまでたどり着いても、彼女と戦うことができない。彼女は自分の元にたどり着いた冒険者を試練にさらす。突然異世界に飛ばす術をかけられ、冒険者は、別のステージをしばらくさまよわなければならなくなる。

 しかしそこで、ペルセフォネに背負わせた闇の呪縛の秘密を知ることになるだろう。その謎を解いて元の世界に戻れば、晴れてペルセフォネとの対決もできるというわけだ。

 冒険者の前に現れるペルセフォネは、悪の心そのものだ。手加減せずに倒さなければならない。解いた謎を発動させるのは、勝ってからというのが定石だろう。

 ペルセフォネは思った以上に強力だ。二重人格だけでなく、その属性も二重に引き裂かれているため、冒険者は相反する属性の連続攻撃に苦しめられることになる。

 春属性モードのペルセフォネは、強烈な攻撃力を誇り、なおかつ冒険者のあらゆる防壁を無効化させる能力を持つ。防御力や攻撃力を上げる魔法はことごとく無効化させられるだろうし、それどころか持ち前の防御力もほとんど発揮されずにダイレクトにダメージを受けてしまう。慈愛の優しい微笑みに母性を感じさせるのに、いや、そうしたとろけるような女性性のためか、攻撃は苛烈を極め、冒険者はまさにサンドバッグ状態になってしまうのである。

 数ターンごとにペルセフォネは、冥府(冬)属性モードに切り替わる。すると攻撃パターンががらりと変わる。花の咲く豊穣慈愛の微笑みは一転して冷血な微笑に変わり、冒険者の攻撃力を下げてしまう。持っている武器は不毛化され功を奏さないため、イチモツ一本で実力で立ち向かわなければならない。それでいて、冬属性のペルセフォネの防御力は格段にはね上がっている。

 さらに強烈なのは、先に冒険者を異世界に送り込んだ大技である。数回モードが切り替わると、不意にアナザーディメンションが発動される。するとイチモツだけが異世界に飛ばされ、そこであまたの女たちに翫ばれてから戻ってくる。飛ばされている間こちらの世界では時間が経過しないため、数日、場合によっては数週間かけて異世界をさまよい刺激され続けてきたペニスが、1秒後に帰ってくることになる。当然、受けるダメージは絶大で、一気に射精まで至ってしまう冒険者も少なくない。

 コロコロ切り替わり、その変わり目で大技をくり出すペルセフォネは、さすがに神族だけあって一筋縄ではいかない。たとえ異世界をさまよって試練を克服して帰ってきても、その冒険者をさえ飲み込んでしまうほどの実力者である。

 彼女が使ってくる技のレパートリはそれほど多くはない。春属性時の弱体化と、二倍の攻撃力。冬属性時の攻撃力封じと、二倍の防御力。そしてアナザーディメンションだけである。処女属性ではあるがそれほど目立つわけでもなく、ほかに取り立てて属性があるわけでもない。が、あふれんばかりの精力と、移り変わる攻撃パターン、一撃必殺の異次元殺法が、冒険者を快楽の淵にたたき落とすばかりなのである。

 彼女に対抗するには、実力はもちろんのこと、ある程度の作戦も必要だろう。それぞれのモードの時の攻撃パターンは決まっているので、そこを突けばよい。冬モードのペルセフォネは鉄壁のガードの上こちらの攻撃力が半減してしまうため、回復や補助攻撃などに徹した方がよい。春モードは強烈な攻撃力を持っているが、防御力は元のままであるので、こちらのダメージをものともせずにひたすら攻撃を仕掛けるのがよい。

 その上で、パターンごとに発動されるアナザーディメンションのタイミングを見計らい、全回復をしておいて備えるのが吉。あとは精力値次第というわけだ。何度もこれを繰り返し、精力の削り愛をした上で、冒険者はやっとペルセフォネを倒すことができるのである。

 もちろん、彼女を倒せないようでは、さらにずっと先にいる黒幕に勝つどころか、たどり着くこともできないだろう。精進あるのみである。
 


ヘレネ【へれね】

  種 族:超人
  レベル:C
  得意技:魅了、フェロモントラップA、女神幻影召喚/全属性対応

 ゼウスと人間の娘で、ギリシア中の男を魅了したという絶世の美女。彼女を野放しにしてしまうと男達が彼女をめぐって延々と争いを続けるので、厳格な決まりの中で婿を選んだほどである。しかし結婚しても浮気って道が残されていて、人妻でもいくらでも不倫ができてしまうのである。結局、彼女の結婚後も、ヘレネに狂った男達が争うようになり、それが最終的にトロイア戦争の原因になってしまった。さらに、レネの浮気相手のパリスが死んだら、今度はその二人お弟達が彼女をめぐって戦争してしまう。はからずかわざとかは分からないが、何とも罪作りな美女である。
 
 それだけ男達を狂わせる彼女は、人間ではありながら神の力も含まれているのだろう、その気になれば、どんな男でも一目ぼれさせることができる。彼女の術にはまった男たちは、彼女のためなら死を厭わない戦士となる。ヘレネが悪意を持った場合、彼女の虜となった男達を延々と争わせることもできるわけで、その意味では忌まわしい超人といえる。

 彼女にそんな力が備わっているのは、単に彼女の美貌だけでなく、男を激しく引き寄せる超フェロモン体質が原因と考えられる。また、彼女のバックには美の女神アフロディテが付いており、いつでも女神の守護を引き出す事が出来る。浮気相手パリスを戦争の手から救ったのも、メネラオスによって殺されそうになった時に女の魅力で蹂躙して逆にメネラオスの協力を約束させたのも、アフロディテが手を貸したからである。

 彼女はわずかな神通力と、神性のフェロモン体質で、本人が望む望まないにかかわらず争いの種をまき散らす超人とされているが、セックスバトルRPGの世界においては、ヘレネは完全に悪意の固まりであり、男たちをお互いに争わせることはないが、その代わりにその美貌と体質を使って、自分の肉体で次々と射精させようとするのである。

 冒険中盤のステージに登場するヘレネは、雑魚敵といえども、超人としての威力を発揮する。通常、全属性対応の敵は相当に強力で、ランクもA以上だが、彼女の場合はそうではない。ただし、油断は禁物と言える。実力はさほどではないものの、どんな男でも魅了させることができるという意味で、敵として全属性対応なのである。

 ロリ属性だろうと足属性だろうと、出会った瞬間、冒険者はヘレネの虜となってしまう。好きな女性とのセックスが一番の快感であることはいうまでもなく、心を奪われたままでの戦闘はたいへん危険である。
 
 彼女に出会った冒険者は、単なる肉弾戦ではなく、自分の心との戦いを強いられることになるだろう。神性を得た特殊フェロモンと、それに付け加えて、わずかに身につけている神通力で、強烈な魅了攻撃を仕掛けてくるのだ。完全に心奪われた状態で、美しい肢体を抱かなければならないのである。

 しかも相手は、一国を惑わし戦乱に陥れるほどの美貌の持ち主、生半可な気持ちでは彼女の魅了の呪縛を打ち破ることはできないだろう。エンカウント後すぐに仕掛けられる強烈な魅了攻撃と、弱体化攻撃を打ち破ってからでなければ、ヘレネに勝利することは難しい。彼女のフェロモンは、冒険者を感じやすくさせる効果(フェロモントラップA)まで具わっている。

 いうまでもなく、この魅了攻撃の呪縛を打ち破ることすらろくにできないようでは、その先の神界ステージの攻略は絶対に不可能である。奪われた心を取り返し、気を確かに持って彼女に挑むべきである。

 だが、ヘレネの力は、単なる魅了攻撃に尽きるものではない。彼女の幸運はアフロディテによってもたらされたものであり、ヘレネは絶えず女神さまの庇護を受けることができる。ヘレネに対する通常攻撃の命中率が低下し、さらに冒険者側の防御を無効にすることができる。その上、痛恨の一撃に当たる「悶絶の一撃」がヒットしやすくなるなどの幸運が、彼女におとずれる。

 しかも、ヘレネは自分の意思で、女神アフロディテを呼び出すことができる。といっても、女神の幻影を呼び出すのであって、本物を召喚する力はない。それでも、相当強力なパワーの幻影を呼び出すことができる。一度に呼び出せるのは女神の幻影一体分だが、ヘレネはこれを連続して呼び出すことができる。つまり、幻影を苦労して倒しても、ヘレネはすぐに幻影を呼び出し、いつまでも消えないというわけだ。

 幻影はいやしくも女神の影であるから、神の力を持っている。ひょっとするとヘレネ自身よりも強力かも知れない。しかし、いくら幻影を倒してもそれは幻であるため、経験値にはならないし、倒してもすぐに次が召喚されるのできりがない。

 幻影は無視し、その攻撃に耐えながら、ひたすらヘレネに照準を合わせて倒してしまおう。ヘレネをイかせることができれば、幻影は消えてしまう。そして、ヘレネ自身は、魅了攻撃を破りさえすれば、さして強いわけでもない。そのステージに足を踏み入れることのできるだけの経験があれば、難なく倒せるはずの敵である。


弁財天【べんざいてん】

サラスバティ




 

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