ファッションヘルス【ふぁっしょんへるす】

  種 族:人間
  レベル:D
  得意技:風俗技/手フェチ、足フェチ、おっぱい星人、フェラ、密着


 いわゆる風俗嬢。ソープと違うのは風呂設備があるかないかだけで、ヤッてることはさほど変わらない。『トワイライトゾーン2』では終盤ステージに登場する強敵だった。腰に巻いたタオル一枚だけであとは何も身につけておらず、胸を突き出し強調して立っている姿で登場している。ウェーブがかかった大人っぽい髪形をしているが、顔は丸顔でかわいらしい。

 ファッションヘルスの女は、手、胸、舌、足の技術に卓越しており、自慢の風俗技で冒険者に女の体の良さを徹底的に刻みつけてくる。中級ステージに登場する相手で、人間のなかではかなり上に位置する。しなやかな手はすでに数え切れないほどの精子を搾りだしており、すぐれたテクニックを誇っている。いきなりのフェラ攻撃もこなれたものだ。風俗経験の浅い冒険者では、はじめの攻撃だけで身震いしてイッてしまうにちがいない。

 強調された乳房で全身を滑りまわり、股間には容赦なくパイズリが襲いかかる。そして風俗嬢らしく、トドメはスマタ攻撃だ。イチモツを足で挟み込み、表面をこすり合わせながら冒険者を抜きまくってしまうのである。さらに、彼女は仕事以外での本番経験も豊富であり、挿入に慣れていないと思ってぶち込むと、自慢のテクニックに絡みつくヒダが加わってたいへんなことになる。

 ファッションヘルスの女は、技の多彩さから初心冒険者ではまず勝てない相手であるが、一定のレベルがあればどうにか乗り越えることもできるだろう。敵の風俗技を耐え抜き、こちらも手持ちのテクニックを駆使して反撃しよう。耐久力と、技の多さ・優劣の差が、勝敗を決めることになる。冒険者の質が問われる戦いとなるだろう。
 


ファティマ【ふぁてぃま】

  種 族:メカ
  レベル:A
  得意技:サーチ、スピード、カースA(弱体化)、カースB(幻覚)、カースC(戦意喪失)、読心術、抱きつき拘束、強制挿入、膣形状最適化、毛穴ローション、催淫剤・ガス、魅了洗脳、怪光線、変幻自在な膣の動き・バイブ、舌状触手、遠隔攻撃、プレジャーボルト・サンダー、突起肌による多彩な攻撃/全属性対応

 異星から来た美しきロボット。高度な技術で、人間とほぼ同じ姿に作られ、肉体だけなら一見したところメカだとは気づかないほど、恐ろしく精巧に作られている。しなやかな黄金律を備えたうるわしき肢体に、仲間や指示者とコンタクトを取る耳のアンテナ、柔らかい体に絶妙なプロポーションという、完全美女タイプの人造兵器である。しかし、それが恐ろしいファティマだと分かる大きな特徴もある。吸い込まれそうな真っ赤な瞳と、同じ色の赤い髪である。また、彼女たちは量産型であり、同じような全裸の赤い髪の美女軍団が降ってくれば、その状況から、ファティマの襲来と、人類の終焉を、誰もが感じ取ることになるのである。

 ファティマは、地球の文明よりも数千年以上進んだ科学力を持った、宇宙の某所で開発・量産されている。宇宙全体を侵略し、支配しようとする高度な文明が生み出した侵略兵器だ。相当程度科学力が進んでくれば、宇宙の神秘とされていた次元の謎が全て解かれ、その場にいながら膜の外側に移行し、瞬時にして宇宙のどの場所にも平行宇宙にも移動できるようになる。こうなってくるとあらゆる時間も空間も超越可能となり、宇宙全体をどこでも支配できるというわけだ。

 とはいうものの、宇宙というあまりに広大な場面においては、支配というものもあまり意味をなさなくなってくる。まったく生命のない小銀河に対して所有権を主張しても無意味だからである。また、多くの場合、それだけの科学力があれば、生命が生きていかれる環境を、ほぼどこでも自在に作り出すことができるため、広範囲にわたって支配権を主張する必要がない場合も多い。

 十分な科学技術さえあれば、人類は火星でも金星でもガス惑星の衛星でも住むことができる。現時点で移住ができないのは、火星の環境を変えられないからであり、金星の大気や温度を制御できないからであり、冥王星の寒さをどうにもできないからであって、ただそれだけの話なのである。生命が生きられる環境にあっさり変えられる力がありさえすれば、どこにでも住めるというわけだ。それなら、どれほど人口が爆発したとしても、確保すべきスペースなど、宇宙のスケールからいえばたかが知れている。距離が相当に離れている別の星でも瞬時にワープできれば、何の問題もない。その限り、他の星の文明と衝突してまで場所を確保し、所有権を主張することはまったくナンセンスなのである。

 このことは、遠く離れた他の文明や星であっても同じことだ。わざわざ争わなくても、必要な資源や土地は無限に手に入る。争いが起こるのは、資源が限られ、住む場所が限られ、ひとつのものを複数の人間が奪い合い取り合う状況が発生する場合にのみ限られるのだ。宇宙では戦争は起こらない道理である。たとえ1000億の人間が永遠の命を得て、ねずみのようなスピードで不老不死の子孫を存続させ続けたとしても、どこにでも住むことができ、どこにでも瞬間移動ができ、どこからでも資源を調達できるのであれば、何ら困ることはないのである。そして宇宙にはそれだけのスペースは十二分に用意されていると言っていい。

 もしそのような科学力が手に入れば、人類もほかの星の文明も、いっさい争うことなく、平和に暮らして行かれるであろう。

 にもかかわらず、実際には、宇宙のあちこちの文明で衝突が起こり、戦争に発展しているケースが散見される。なぜこのようなことが起こるのだろうか。

 ひとつは、レジャーとしての戦争である。ある星に希少価値をわざわざ見いだして争ったり、何らの目的もなくただ何となく戦争をするケースである。中途半端に高度な文明を持つ連中がこのような戦争を行う。どこにでも住むことができ、どこにでも移動ができ、永遠の命を実現し、死ぬこともなくなった退屈な生命が、攻撃を楽しむのである。どれほどの破壊行為を行っても、簡単に修復できる科学技術を持っているので、戦争も派手である。

 もう一つのケースがやっかいだ。レジャーとしての戦争にも飽き、さらに高度な科学力を手にした文明は、宇宙にある全ての存在を支配、統制、はては滅亡させることに楽しみと目的と価値を見いだす。また、時間を超越するので、何億年にも及ぶ進化の過程を計算どおり実現できるかどうか実験をする。ランダムな変異や自然選択を極力統制し、自分たちの意のままに生き物を進化させていくゲームである。ゲームである以上、失敗すれば滅ぼせばいい話だ。比較的知能の低い段階で進化に失敗した場合は、大きめの隕石を投下すれば勝手に滅びてくれる。逆に、その生物に知能が出てくれば、支配統制して楽しむし、そんな生物が失敗作の烙印を押された場合は、ファティマを送り込んで滅ぼせばいいのである。

 あまりに高度な科学力を誇る文明は、もはや兵器や暴力によって、相手の星をねじ伏せるような野蛮なことはしない。破壊行為は効率が悪く、支配にも時間がかかるためである。むしろ、その星の住民の精神に作用し、肉体に直接作用させることによって、また、生物的な生殖の統御によって、生きながら支配してしまう方法をとる。最も簡単な方法は、精神に影響を及ぼす電波を星全体に照射し、瞬時に精神をコントロールしてしまうやり方だが、これは精神異常や崩壊を招く危険性があるので、あまり採用されない。細菌・ウイルス兵器も副作用の心配がある。

 もっとも効率的で有効なのが、生殖の支配である。ある程度高度化した生物は有性生殖を行うのが常だが、この生殖・繁殖は生物の根幹であり、これを掌握してしまえば、世代交代の内に簡単に統制が完了する。また、生殖には快楽が伴うため、快感を与えることで精神を引きつけ、操ってしまうことさえできるのだ。

 ファティマは男性でも女性でも徹底的に快楽を与える能力を有している。人間を見つけるとすぐさま襲いかかり、女性は快楽にやみつきになるまで、男性は一生分の精液ともいえるほど精を根こそぎ奪い去って、性感攻撃を仕掛ける。ファティマに襲われた男女は、そのあまりの快楽によって、自然的な生殖ができなくなってしまう。もはやファティマ以外では感じることができなくなってしまい、子孫の存続が断たれてしまうのである。

 もし、その星の住民を駆逐したければ、ファティマを送り込んで全員を不能者にしてしまえばいい。後は時間を進めて彼らが死に絶えるのをほんのわずか待つだけである。もっとも、駆逐するよりかは生かし存続させておいて隷従させた方が遙かに有用だ。

 そこで、ファティマを送り込む文明への忠誠を心の底から誓った者だけに生殖を許す方法をとる。もはや自然生殖はできないので、ファティマが吸い取って保存しておいた生殖細胞を授けるのだ。反逆する者、心の底から従えない者は、自然淘汰さながら、子孫を残せずに一生を終わる。これによって、支配者側に従順な者だけが生き残るのである。生まれてきた者たちにも同じようにするか教育することによって、永遠にかつ自動的に服従し続ける仕組みだ。

 もともとファティマは、破壊行為によって戦争を仕掛けてくる野蛮な文明に対して、暴力ではない効率的な仕方で防衛・侵略を果たすために開発された。戦地に大量に送り込まれ、敵兵に快感を与えて戦意を喪失させるのが目的であった。そのため、銃剣も効かず、ミサイルやレーザーや核のたぐいでさえも跳ね返すことができる強靱なロボだ。だから、どんなに彼女たちに攻撃を加えても、それをものともせずに戦士たちに襲いかかり、性的な攻撃で犯して骨抜きにしてしまうのだ。ファティマにかかれば、どんな男でも精を根こそぎ搾り取られ、力尽きてしまう。多くの場合命まで取りはしないけれども、いずれにせよもはや逆らう気は起きなくなるというわけだ。

 当然、それだけのことを成し遂げるためにも、一体のファティマで男性の一生分の精液を奪いされるほどの快感攻撃力を有していなければならないし、星全体を統制するために、そのようなファティマが大量に必要となるため、彼女たちは量産型の高度メカということになるわけである。

 それほどの力を持つファティマは、ステージのプチボスを務めてもおかしくないほどの実力者だが、量産型であるため、かなりラストに近いステージでの雑魚キャラとして登場する。ザコといっても、その実力は決して侮ることはできない。彼女たちは何万という集団で星に送り込まれ、ごくわずかな期間でいくつもの文明を支配下に置いてきた恐怖のロボットなのである。通常の男性であれば、あっという間に射精し尽くされ、廃人となってしまうのだ。

 おそらくは、長年経験を積んできた勇者クラスの冒険者が、大勢で襲いかかるファティマに苦戦させられるような、最終ステージの敵となるだろう。間違いなく、その先に潜んでいるのは、強力な魔族や神族などであり、相当のレベルの勇者であっても倒せない可能性の方が高いラスボスであろう。

 ファティマの攻撃や技や特殊能力は、きわめて多岐多彩にわたっている。星を侵略し、どこに逃げようと潜もうと見つけ出して男の精を抜き取る恐ろしい化学兵器なのだ。当然、温度や生体反応などによってどこに男が潜んでいるのかを見つけ出すサーチ能力は、宇宙一の科学技術の粋を集めて作られた一級品だ。

 SBRPGでのファティマは、間違って敵の女に襲いかかって自滅してしまわないよう、男だけに襲いかかるようにできている。男性反応を感じると、音速を超えるスピードで瞬時に近づき、強制的に戦闘を仕掛けてくる。射精させ骨抜きにすることだけを目的としているやっかいなメカだ。どこにいようと、どこに隠れていようと、ファティマに見つからないでいるのは至難の業だ。もちろん、瞬時にして超高速移動が可能なため、逃亡も不可能である。ファティマに出会った場合、倒さない限り解放されないだろう。

 また、量産型であるファティマは、一体での行動もあるが、集団での行動も多く、ひどい場合には30体くらいで隊列を組んで男を捜し回っていることもある。その場合であっても、全員を倒さなければ脱出はできない。過酷な戦闘となるだろう。

 本体の攻撃も補助攻撃も相当に優れており、徒党を組んだ時のファティマは、うまく役割分担をして、冒険者を快楽の淵にたたき落としてくるだろう。逃げも隠れもせずに立ち向かい、なおかつ勝利できるのでなければ、その先の魔王クラスには絶対に勝てない。覚悟を決める必要がある。

 一体で戦う場合であれ、集団で戦う場合であれ、ファティマは、冒険者を見つけると拘束で捕まえ、瞬時にしてねじ伏せるなりして、出会ってすぐに挿入してくる。勃起しているかどうかはお構いなしに、膣部分に吸引し、ぐっと締め上げて逃れられないようにしてしまうのだ。そして絶妙な膣の刺激に加えて様々な補助攻撃を併用してくる。集団戦の場合、その補助攻撃が一度に襲いかかってくるのがやっかいだ。

 ファティマは、相手の脳内で流れる電流や情報伝達を読み取る力がある。つまり冒険者の考えていることや意志を読むことができるのだ。そのため、冒険者の作戦や、次の攻撃などは筒抜けになってしまうので、下手な反撃はことごとく食い止められてしまうし、もちろんこざかしい作戦などはすべて見破られてしまう。実力がなければ勝てない相手である。

 挿入を果たしたファティマの膣は、ただ締め付けるだけの能のない品質ではない。結合した時に相手の記憶を読みつつ、ペニス全体をスキャンする。性感神経を含め全体の構造を細胞単位で分析し、それに合わせて膣の形を自在に変化させることができるのだ。ペニスは性感神経が集束している器官であるが、それでも細かい点では感じやすい部位に個人差がある。自分自身でも気づいていなかった意外なところが性感ポイントだったりすることだってある。

 ファティマはそれを瞬時に割り出し、一人一人に合わせて、最大の快楽が与えられるよう、内部の形状や圧力、ヒダの形や数などを自動的に変形させることができる。細胞単位であるから、実に詳細なところにわたって、冒険者が感じやすいところにヒダの突起があてがわれ、締まり方も一番気持ちいいように調節される。要所要所で強く圧迫するところ、細かいヒダを複雑化させ集中させるべき所とそうでないつるつるしたところを的確に変化させる。

 こうして、一人一人にとって最大の名器となるようなオソソになる。どんな男にとっても最大の膣になるよう計算する構造は、まさに宇宙をマタにかける性的侵略兵器の神業といえるものであろう。もちろん、しごいた時に敏感なところが最大限刺激されるように、動きや蠕動も的確に計算されている。ファティマの人造細胞が、冒険者の性感帯に的確にあてがわれ、食い込んでくるのだ。

 自分に一番会った名器を瞬時に作り出すことができるファティマを相手に、挿入が弱点という冒険者ではまず勝てない。動いていなくてもそのあまりに心地よい感触に包まれただけで放出してしまうであろう。締まりもただ強いだけでなく、快感が最大になるきつさに調節されるのだ。

 ロボットでありながら、その構造は人間の肉そのものだ。極度に高度化した科学のもとでは、もはや金属は部品とはならない。もっと複雑なナノテクノロジーで、破壊されないように最奥部に設置されている。後は、自動再生する高分子構造であり、有機物とほとんど同じ分子構造で、肉体が形成されている。スベスベしたみずみずしいもち肌を全身余すところなく再現し、発熱機能によって人肌のぬくもりさえ具えている。

 ファティマと密着すれば、そのあまりに柔らかい弾力に身もだえするに違いない。もちもちした感触としっとりした肌触りは、人間の女性のそれを超えており、胸のふくらみもヒップのふくらみも何ともいえず、どこまでもめり込んでしまう。その足もシコシコしていてスベスベだ。

 物理的ダメージを跳ね返すコシの強さを備えつつ、熱にも強く絶対零度や真空でも大丈夫。宇宙空間でも太陽の中でさえ活動できる。万一損傷しても一瞬で再生される。これでは、物理的攻撃をいくら兵隊たちが仕掛けようとしても、弾丸も通用せず犯されるわけだ。

 ファティマは金属や筋肉によって動いているわけではないので、全身のどの部位も自在に動かすことができる。手を動かさなくても乳房だけを動かし、男の乳首を愛撫しながらパイズリも可能だ。もちろんヒップも同じように勝手に動くことができる。

 出会ってすぐに挿入に持ち込まれ名器化したファティマは、実際にはほとんど腰を振らない。結合し、抱きしめ、拘束を果たせば、それ以上に無駄な動きは必要ないのだ。後は体内のオソソが勝手に動いて、ペニスを射精に導いてくれる。

 計算された動きで、膣は変幻自在に動く。冒険者の記憶や体質などから、どのような動きをすれば最短時間で射精させることができるかを割り出しているため、その冒険者が一番感じる動きのパターンを計算してその通りに動いてくれる。オソソ部分だけ、体内で動かすことができるので、ファティマ自身が腰を振る必要がないのだ。ただし、その冒険者が女の腰の動きに感じる場合に限り、なまめかしい肉の動きを演出することはある。

 締め付けたままゆっくりしごく動き、揉みしだくように蠕動する動き、左右にひねられたりねじられたり、前後逆転したり。亀頭だけを小刻みにしごいたり素早く大きくしごくこともできる。もちろんローションはきちんと内部を満たしているので、ぬるぬる快楽もひとしおだ。根本から先端までを快楽一色に仕立て上げるために、一人一人に合った動きをしてくれるのである。

 どう締めれっばいちばんここちよいか、ヒダや突起の一まで計算され、しごく動きもひねりながらがいいのかスピードはどうか蠕動のタイミングはどうか等々、最適化されている。

 加えて、変幻自在なバイブ攻撃がお見舞いされる。亀頭だけを振動させる、カリだけ集中する、全体を大きくふるわせる、周波数を高めてペニスの奥だけをふるわせるなど、どんな振動も思いのままだ。機械的な振動が苦手な冒険者であっても、ほとんど気づかないような細かく微弱な振動には太刀打ちできない。玉袋の奥まで刺激にさらすバイブは絶品だ。

 膣内の突起も自在に動かすことができるため、挿入しながら下で舐められているような絶妙な快感を味わうこともできる。こうしたしごきや蠕動やひねりやバイブが一気に襲いかかってくるため、勇者クラスといえども、相当の実力者でなければ、1,2分で敗北を喫してしまうだろう。

 冒険者が挿入から逃げ出さないようにする工夫もしっかりできている。ファティマの両腕はしっかりと冒険者の背中に抱きつくなどして、全身を撫でながらも冒険者が腰を引いて脱出できないようにしている。人間の女性を遙かに超えた柔らかさとみずみずしさを備えるボディにもっとめり込むように密着させるため、ファティマは冒険者に抱きついて離さないのだ。

 彼女の体からは、平べったい包帯のようなワイヤーが飛び出す。金属製ではなく、高分子構造であり、肉体の一部である。それが冒険者の体に巻き付いて、ファティマとの密着を高め、がっちり固定して、逃げ出さないようにすることもできる。特にお尻の所には念入りに包帯が巻かれ、冒険者が自ら腰を振ることのできるだけの弾力は保ちつつ、腰を引いてペニスを引き抜こうとしたらたちまちシートベルトのようにもとの根本まで密着して引き寄せてしまうのである。

 彼女の全身から、オソソの分泌液と同じ成分でできたローションを滲ませることもできる。”毛穴”(といっても髪の毛以外生えていないのだが)から、霧状のローションを噴霧するのである。これによって、ファティマのもち肌はますます甘美なにゅるにゅるに変貌していく。長期戦になればなるほど、冒険者はローションまみれになって戦うことになるだろう。

 もちろん、そのローションは人間を性的に興奮させ、感じやすくさせる催淫効果付きだ。霧状のため、冒険者の体内に送り込むこともたやすい。感触を味わい、肌と口から催淫剤を吸収し、冒険者はますますファティマに埋もれていくのである。

 結合攻撃だけではない。ファティマは挿入してオソソを激しく揺り動かしながら、同時にアナル攻撃をすることができる。彼女のアナル部分から、何本もの触手を伸ばすことができるのだ。それは人間の舌を長く伸ばしたような構造になっており、もちろんローションがスポンジのようにしみこんでいる。

 舌状の触手は、結合中の冒険者の玉袋、会陰、アナル周辺をまんべんなく舐めつくし、かわいがることができる。形状を細長く変えることもできるので、アナル内部に舌をねじ込んでかき回すこともお手の物だ。玉袋の付け根や内股の付け根といった感じやすいところを舐め、玉袋も感じやすく計算されてまんべんなく舌を這わせてくれる。会陰もきちんとスジに沿った丁寧な愛撫だ。

 お尻の穴周辺のくすぐったいところに素早く舌が滑り回り、同時にアナル内部に柔らかくねじ込まれて暴れる。これとオソソ攻撃が同時進行するのだ。この舌を払いのけることは容易ではないので、快感に耐えながら戦うしかない。

 それ以外にも、ファティマの攻撃はきわめて多彩だ。手コキ、フェラ、パイズリ、尻ズリ、スマタ、足コキなどお手の物だ。冒険者の好みに合わせて、挿入以外の様々な攻撃も変幻自在に繰り出してくる。万一フェラ属性や手属性などが残っていようものなら、オソソ攻撃もそこそこに、手や口でとどめを刺してくるだろう。敵は冒険者の能をスキャンしている。弱点を残しいていて勝てる相手ではない。

 しかも、胸も尻も自分の意志で動かすことができ、ローションを滲ませ、手を使わないパイズリに果ててしまうことも珍しくはないくらい、ファティマの肌は絶品なのである。正常位で結合している時にも、肌を重ねていながら胸だけが動く。その乳首の心地よさに油断して射精してしまうことだってあるのだ。それに、ファティマの胸も手もお尻さえも、変幻自在にバイブする。

 小さな乳首のような柔らかい突起は、全身から無数に出すことができる。手コキをしていながら、手のひらのすべすべ感やしっとり感や柔らかさを損なうことなしに、無数の突起がイボイボとなってペニスをしごきあげる。胸でも舌でもお尻でも内股でも、同じことができる。その特殊な感触にブルブル震えてしまうようでは、絶頂も時間の問題であろう。

 ファティマの肉体ばかりが特殊なのではない。脳をスキャンできるということは、脳に干渉できるということだ。ファティマの魅力に心の底から惚れさせることもできるし、射精させることによって永遠の服従心を植え付けることもできる。侵略兵器の大切な役目でもある。SB中は、魅了されて快感に緩くなったり、惚れ込んでしまって脱力、身動きがとれないまま一方的に攻撃される状況に注意が必要だ。

 もちろん、プレジャーボルトやプレジャーサンダーのような発電攻撃も可能である。何とかファティマの攻撃に耐えきったと自信を持ち始めた冒険者に、一気に勝負をつけてくることもあるので注意が必要。

 これらの特性だけでも、ファティマの恐ろしさは十分伝わるはずであるが、宇宙一の侵略メカというだけあって、ファティマならではの3大能力が、さらに控えているのである。肉体的な攻撃に耐え抜くことができる勇者でさえ、これらの能力にガマンができるかどうかは怪しいところだ。

 ファティマの目は絶対に見てはいけない。その真っ赤な瞳は、高度な科学力を駆使して発動される怪光線の発射口である。赤い怪光線は、男性の性的機能を狂わせる効果がある。もともと侵略時に、一回の射精で萎えたり疲れたりしないように、脳の機能をコントロールするための装置である。射精時に分泌されるプロラクチンを抑え、何度でも続けて射精させることができるように、体を作り替えてしまうのだ。そうでもなければ、一生分の精を奪うことはできない道理だ。

 また、脳に作用することのできる怪光線は、ある程度男の筋肉に働きかけることもできる。抵抗したり逃げようとしたりする男を脱力させるのが元々の目的だが、戦闘中は、体の力を抜いて快感をダイレクトに感じさせるため、そして腰をムリヤリ振らせて射精を早めるために行われる。

 おまけに、精巣内の精子を急ピッチで生産するよう、脳に働きかけることができる。出したばかりの男でも、何日も抜いていないのと同じような状態にさせることができる。これで男たちを快楽の虜にしてきたのだ。戦闘中は、パンパンに溜め込まれた精子を漏らしてしまうのを目論んでの攻撃となるので、イキやすくなった股間のまま戦うしかない。彼女の目を見たら苦戦は必至だ。

 彼女の目を見なければ、強い効果はなく、脳を直接強烈に支配される心配はない。だが、彼女の目から怪光線が発射されていることには変わりがないので、少なからず悪影響を受ける。それは、超古代に存在していた神秘的な呪い、魔性の淫呪に酷似しているため、いつしか“カース”と呼ばれるようになった。もちろん、本物の呪いということではなく、科学の力で同じ効果を発動させているに過ぎない。だが、その力は絶大であり、男をいやがおうにも性的快楽にさらす甘い罠である。

 カースA。性感神経が過敏になり、性欲が強まる呪いである。ファティマの怪光線以外にも、体内から発せられる微弱な電磁波によって、呪いは冒険者の肉体と脳をむしばむのだ。その結果、女性の肉体に対する体勢が弱まり、様々なパーツに対する性的な魅力を人一倍強く感じるようになってしまう。見慣れていたスベスベの腕にドキドキしてしまったり、細くしなやかな首筋を見ては激しく勃起してしまったり。いうまでもなく、そのような状態で性的な攻撃を受ければ、快感ダメージは倍くらいに跳ね上がってしまう。弱体化してしまうのである。

 カースB。脳が幻覚を見るようになる。これまで戦って、肌を重ねてきたすべての女性たちが冒険者に襲いかかるだろう。全身を愛撫され、何人もが同時に重なって挿入され、体の中まで犯されて、何もされていなくても勝手に射精してしまう恐ろしい呪いだ。実際には脳が見ている淫夢のようなものであり、夢精と同じように、強烈な快感を伴って、自動的に発射してしまうのである。幻覚そのものを消すことはできないため、幻覚に快感攻撃をしこたま受け続けても射精しない強さが不可欠となる。

 カースC。ここまでくると、もはや勝ち目はないだろう。性欲、色情、射精意欲はピークに達し、幻覚たちとともに、とにかく射精したいという考えでいっぱいになってしまう。SBにおける戦意は完全に失われ、脱力して自ら進んで精を出そうとしてしまう。もちろんそこへ、ファティマの肉体が複数、容赦なく取り囲んでくれる。すぐに気持ちよくなれるだろう。

 呪いの効果は、長期戦に及べば及ぶほど、そして一度に戦うファティマの数が多ければ多いほど、より強まっていく。逆説的だが、敵の数が多い分だけ、短い時間で全員を倒さなければならないのである。

 だが、ファティマの本領が真に発揮されるのは、やはり彼女の遠隔攻撃であろう。彼女は遠く離れた男性をも快感にさらすことができる。ファティマが見ている男性、または壁の向こうなどに存在を認められた男性は、遠く離れていたとしても、ファティマに射精させられてしまうのだ。

 これは、星を侵略する時、どうしても激しく抵抗し、逃げ惑い、なんとしても肌を合わせることを拒絶する男たちや、狡猾に潜伏して姿を現さない男性に対する最終兵器として搭載されたものである。

 遠く離れた相手であっても、見ているだけで、全身の性感神経だけを刺激することができる。触れていないのにすべての性感帯を刺激する。足が早く、どうしても逃げ続ける男性をじっと見つめると、その男は走りながら体の奥が熱くなり、快感に身もだえして、走ったまま勝手にペニスから精を放出させてしまう。絶対に男を逃がしはしないのだ。

 「見ただけで射精させる」力は、厳密には、その視線によって快感にいたらしむわけではない。科学の粋を集めて搭載された、空間座標を特定して、そこに存在する性感神経を振動させる能力なのである。サーチ能力によって発見した男性が、仮に絶対に入ってこられない鋼鉄の箱の中に身を潜めていた場合、または、鋼鉄の貞操帯を腰にハメて絶対に挿入できないようにしている場合などに、この能力は威力を発揮する。

 ファティマは宇宙空間内の座標情報をインプットしている。相手の男性がどこにいるのか、その位置情報をつかめれば、肉体の形から性感神経の位置を特定できる。その場所の物質を振動させて、性感神経だけを刺激することができるのだ。超能力に属することでもあるが、同時に超科学的な宇宙の侵略者の、計算された攻撃でもある。

 性的な戦闘中にこの技を発動された場合、冒険者は、全身がくすぐったくなることを感じるだろう。脇の下も首筋も背中も、気持ちいいところはすべてじわりと刺激され、それが股間の快感へと集中していくのを感じるはずだ。決して小さなダメージではない。

 次いで、全身が指先や舌先で愛撫されているように感じるだろう。快感衝撃波が全身を駆けめぐり、体の中からも犯されているような感覚に襲われる。じわじわと射精感がこみ上げ、どこに隠れようと踏ん張ろうと転げ回ろうと絶叫しようと、じわじわ高められる快感は抑えきれない。その心地よさに悶絶しながら、誰にも触られていないペニスであっても精をほとばしらせることになる。

 ましてや、そのような状態になっていながら、ファティマ本体のオソソでしごかれてしまってはたまらない。あっという間に高められ、溜に溜めた白濁液を奪われてしまうことになる。

 集団戦の時はやっかいだ。複数のファティマが一斉に冒険者の性感神経を内部から刺激してくる。その上、一体と密着して挿入され、名器に犯されまくるのである。大勢のファティマに見守られながら、勇者の冒険は命を落とすほどの快楽とともに潰えるのである。

 ファティマはほぼ最終のステージに登場する敵であり、冒険者も相当なレベルに達しているはずだが、作り物だからといって油断すると、あっさりと負けてしまう。一体相手でも相当に苦戦するはずだ。それが数体十数体と群れをなして、一気に冒険者に襲いかかってくる。相手からあなたを無理にでも捜し出して犯してくるため、ステージに一歩足を踏み入れたとたんに集団で襲いかかられることも覚悟しておかなければならないだろう。

 これだけの実力者であるから、仮に100億の人口がある星であっても、1万のファティマが送り込まれさえすれば、一年以内には侵略が完成してしまうのもうなずける。侵略も終わることになれば、逃げ惑う男性にとっては地獄絵図さながらとなるだろう。一体で数千人を一度に犯して射精できるファティマが、数十体、一人の男性めがけて襲いかかってくるわけだ。

 当然、冒険者にとっても、きわめて危険な敵となる。下手な作戦は通用しない。心を読まれている以上、反撃も交わされてしまう。熟練の技とスピードが必要である。後はひたすら、正攻法で倒していくしかない。過酷な戦いとなるだろう。

 ファティマはロボットであるが、性感帯はちゃんとある。きちんと攻撃してあげれば、イクこともできる。彼女たち自身の戦意を高揚させる目的で、比較的精力は低めに設定してある。イキやすくすることで、その肉体のバランスを保つのだ。

 だから、ファティマは攻撃力が高く防御も硬いが、多少精力は見劣りする。絶対に倒せない相手ではない。

 集団戦の場合、長期戦は避けられないだろうけれども、長期戦になれば怪光線や呪いや遠隔操作の餌食になるだけだから、できるだけ短期で勝負をかけなければならないだろう。密着して身動きがとれないから、一気に全員を片付けるというわけにはいかない。ひたすら腰を振り、あなたが一番感じる名器をひたすら耐え抜き、一体ずつファティマを倒していこう。

 その先には、ファティマがかわいく思えるような魔王や神が控えている。実力をつけるしかない。


ファムファタール【ふぁむふぁたある】

  種 族:超人
  レベル:A
  得意技:勇者並の実力/全属性対応


 この広い世界の中で冒険者は日夜、人間の女や妖怪、精霊、神や魔族にいたるまで、せっせと倒し続けながら先に進んでいる。ほとんどの冒険者が出発してすぐに消え去ってしまうなか、経験を積み、レベルを上げ、上級者のさらに上を行く実力を培う冒険者も、一握りだがいる。彼らとて魔性の快楽が次々と押し寄せてくるなかで苦戦し、がんばって自分を磨いているわけである。こういう人たちのことを、ヒヨッコ冒険者たちは畏敬を込めて「勇者」と呼ぶ。
 
 勇者こそ、この淫らな世界を完全に攻略し、克服するのであろう。それを阻止すべく、見ただけで精子が噴き出すほどの力を持った強豪たちが肉体をなげうって挑んでいる。そんな濃い戦いの世界は気持ちいいけど過酷である。
 
 ところで、別の世界では、まったく同じようにして人間の男や妖怪、精霊、神や魔族にいたるまで、せっせと射精させ続けながら先に進んでいる女たちがいる。男女が逆になったSBRPGでは、固く太く持久するテクニシャン相手に自分の柔肌を駆使して射精させる女冒険者たちが、日夜戦いにあけくれている。もちろんそのなかには「勇者」と呼ばれて一目おかれる女冒険者もいるわけだ。
 
 彼女はその肉体とテクニック、魔法等々を駆使して、数多くの男性を射精させてきた。人間はおろか、インキュバスのような強力な悪魔でさえ手篭めにしなければならない。一般にインキュバスのナニは挿入した時点で虜になり、もはや他の物ではいっさい感じなくなって、性欲に発狂してしまうほど極上の一品らしい。その精子は氷のように冷たく、人間も精霊もインキュバスに病みつきになってリタイアしてしまう。そんな相手でもイクことなく克服する女こそ、この世界での勇者の名にふさわしい。
 
 それでは。そんな女勇者がこっちの世界で男勇者に挑み、ガチンコ勝負したら一体どうなるだろう? どっちも経験深くレベルを上げてきた強豪。実力と実力の激しいぶつかり合いになるだろう。
 
 ファムファタールは「魔性の女」という意味。だがここでは、とことんまでレベルを上げて実力と女を磨いてきた「勇者」のことを指し、「最強の敵女」という意味合いが強い。人間は成長するが、男冒険者と同じようにとことんまで性力を磨き、研究しつくし、セックス修行の最高点にまで到達した女たちこそ、ファムファタールといえる。成長するキャラは他に掃除娘が挙げられるが、まだまだ未熟者の彼女でも頑張り次第では大きく化け、ファムファタールの域に達するのかも知れない。
 
 『とらわれペンギン』では地下一階に登場する強豪。ありとあらゆる技を知っており、自分に使えるものは容赦なく利用して男を悦ばせる。さらにありとあらゆる男根を知っており、ちょっとやそっとの攻撃では感じない鉄壁の守りときわめて高い精力を誇っている。攻撃力も防御力も文句なしの勇者である。
 
 もし冒険者が勇者の域に達しているのなら、自分の全力を出し切って彼女に挑むのもよいだろう。ただし、サキュバス程度の相手を軽い気持ちで手玉に取れるくらいのレベルが必要。そうでないなら、ファムファタールに挑戦するのはやめておこう。何しろ相手は、男淫魔さえ搾りつくせるほどの実力を持った超人なのだ。君と同じように経験を積んでレベルを上げてきた勇者なのだ。
 
 どちらが勝つかは経験とレベル、そしてちょっとした油断や読みの甘さによって決まるだろう。ちょっとした不注意が致命傷となる戦いだ。逆に女勇者も人間なのだから、人間的な弱さをつつくのも手だ。ちょっと緩んだところに一気にたたみかけよう。もちろん、同じことが男勇者にも言えるので、ちょっとのミスや隙を逃さず突いてくるファムファタールとの勝負は、ラスボスに挑むつもりで戦わなければならない。
 
 なお、そんな女勇者なのだから、並の冒険者ではまったく太刀打ちできない。成功率が低いとされるプレジャーボルトをも極め、ほぼ100%で成功する手段を身につけているので、さらに通常のPVの数百倍の波紋を練ることが出来るッ状態なので、彼女にとって「相手にならない雑魚」なら一瞬で数十人まとめて放電攻撃を受け、あっけなく葬られる。
 
 ファムファタールは高レベルの相手なので、初心者が出会うことはまずないが、先に進みそこそこのレベルを誇っていて慢心が生じていると、「ザコ」扱いされて瞬殺だ。自信がある内は未熟と心得て、女勇者を避けてひたすら修行を続けよう。
 


フィールド【ふぃいるど】 nm

  種 族:トラップ
  レベル:B
  得意技:精気を吸い取る、催淫魔法、幻覚、拘束/全属性対応


 一定の容積を持つ空間内部に仕掛けられた甘い罠で、トラップの類の中では最強の部類に入る。自然に発生することはなく、人知を超えた科学技術力か、または高度な魔族の魔力によって作り出されるものである。人間に強烈な快楽を与えるためだけに作り出されるものであり、そこにとらわれた者の精をあっという間に搾りつくしてしまうという恐ろしいトラップなのである。
 
 フィールドは上級ステージに仕掛けられることが多い。また、道具を用いるわけではなく、超科学的なメカニズムで空間そのものに仕掛けられるものであるため、外から見ても無色透明、匂いも音もない。風が吹けば普通にさえぎられずに吹くし、フィールド自体が何か特徴を出すわけではない。つまり何もないただの空間に仕掛けられるので、外からは一切トラップに気づかないのだ。
 
 何か決まった機械が設置されることもなく、重力や磁力も変わらないため、測定や通常のトラップ回避は通用しない。高度な魔族が仕掛ける場合も、巧みに魔力の波動がかき消されているため、魔法による察知も不可能だ。つまり引っかかってみなければ分からない超高度で厄介なトラップなのである。
 
 さらに、魔王クラスの魔族であれば、戦闘中に即席でフィールドを生み出すこともでき、これに嵌った冒険者は脱出できずに行動不能、ジワジワ追いつめられて発射の憂き目に遭う。

 特定の座標にあるフィールドに冒険者が足を踏み入れると、急にその周りの空間がゆがみ、シャボン玉のような空間の中に閉じ込められてしまう。空間自体が膜となって冒険者を覆ってしまうので、外に出ることはできない。剣や大砲などの衝撃も跳ね返してしまうので無駄だ。魔法でも空間の壁を破ることはできない。

 さらにフィールドに捕らえられた冒険者は重力から解放され、ふわふわと浮き上がってしまう。無重力状態で自分の位置を掴むことは難しい。視界は薄く透き通ったオレンジ色になり、冒険者はそこで自分が罠にかかったことを知る。

 フィールドに捕らえられた冒険者はさまざまな快感攻撃にさらされ、誰にも触れられていないのに射精まで追い込まれてしまう。フィールド内部でトラップ発動後は、空間自体が特殊な快楽装置になり、内部の人間の全身の性感神経をジワジワと刺激してくる。これで股間を中心に全身が心地よい感覚に包まれ、冒険者の精力は一定の減少をしてしまう。

 通常では刺激されない体の内部奥まで飛び越えて疼くことになるので、その感覚はまさに天国そのものだ。上級ステージだけにそれなりの経験がある冒険者がこのトラップに嵌ることになるが、それでも精力の減少は半端ではなく、不慣れな冒険者なら悶絶すらできずに放心してしまうだろう。

 トラップを仕掛けた魔族術者が相当強力な場合、フィールドの強さも跳ね上がる。強力なものだと、冒険者は空間の見えない力に拘束されて身動きがとれず、自分のイチモツを触ることさえ許されなくなる。もちろん脱出は不可能だ。

 その上、術者の性格や技術・実力によって、何種類かの催淫魔法を付加することも可能である。一番ポピュラーなのは、生殖細胞の生産を促進するタイプだ。オナニーをずっとしていなければ自動的に射精欲は高まる。ものの数分で、一週間抜いていないのと同じ状態にしてしまえば、フィールドの性感刺激で触れていないのに発射というも簡単である。

 他にも電撃を見舞うものや、オナホールなどの無生物を具現させるもの(生きたものを送り込むことは構造上できない)、刺激に敏感になるものなどが付加効果として考えられる。といっても、これらの効果を付け加えるのは至難の業であり、魔王と称されるクラスの敵だけがやっと可能なトラップである。普通のフィールドを作るだけでも相当な力を必要とするのに、その上に付加効果をつけるには、次元のはざまにあるすべての極小空間を完全に支配しつくさなければならないからだ。それだけ苦労して罠を貼ろうとすることもまれであり、それだけの力があれば姑息な手段ではなく実力行使で冒険者にまっすぐ向かってくるのが普通だろう。

 このように、時間とともに自動的にダメージを受け、しかも脱出が極めて困難なトラップがフィールドの特徴である。しかし、なんといっても、フィールドの最大の特徴は、必ずといっていいほど冒険者が幻覚を感じることである。この幻覚攻撃は、魔力などによる付加効果ではなく、罠にかかった冒険者がみずから無意識に具現させてしまうもので、フィールドがあればたいてい幻覚も付随する。

 全身の性感神経、性の快感に関連するすべての機能が、体の奥まで満遍なく刺激されるのだから、当然えっちな幻視や幻聴、幻嗅が出てくるのだ。性の快感に関連するものであれば、セクシーボイスが聞こえるのは当然であり、もちろん愛する人や絶世の美女たちが目の前にあらわれることにもなる。甘い香りを感じるのもあたりまえといえる。性感神経に連関する部分も共鳴して、冒険者にさまざまな幻覚を見せるというわけである。

 幻覚の種類は冒険者による。視覚に興奮する者であれば数多くの裸の女が目の前に現れるし、声フェチなら四方八方からのあえぎ声に悩まされるだろう。嗅覚も誤作動を起こす。体の内部まで性感にさらし続けるというフィールドの性質に付随してくる自動的な効果なのだ。もちろん、その幻覚は冒険者個人にとって最高のシチュとなるであろう。

 そこへ股間奥を直撃する快感衝撃波がひっきりなしに襲いかかるのだから、冒険者はいずれ、夢精と同じメカニズムで、何もできずにそのまま射精してしまうというわけだ。夢精の快感は相当なものというのは男性諸君共通の感想だろう。フィールドはまさに、これと同じ状況を覚醒したまま作り出してしまうのである。それも自分が望む最高の状況のなかで果てるわけだから、全属性対応となるのもうなずける。

 フィールドは事前の察知ができない点が厄介である。上級ステージのなかでもはじめのほうに出てくるような、比較的軽度なフィールドなら、冒険者のレベルが高ければ見分けられる場合もある。床の色が変わっていたり、スイッチがついていたりする。これは、罠を仕掛けた魔族がヘボなために、自分で識別できる目印をおいたのである。空間を操作するのだから、よほどうまく作らなければほころびも出てくる。そういうタイプなら、魔力放出で事前に罠を察知できるし、捕まってもすぐに出られるだろう。

 だが、完全版のフィールドは、事前の察知は不可能である。極小空間の別次元に張り巡らされた罠であるため、視覚や機械、魔力でさえも、フィールドを見分けることができないのだ。捕らえられてしまうまで、フィールドの存在には気づかないだろう。トラップ回避は不可能なのである。

 しかも厄介なことに、フィールド内部にとらわれてしまったら、脱出は難しい。簡易版なら空間のほころびも見つかるが、完全版の場合、シャボンの泡の内部に閉じ込められる状態となり、しかもその半透明の膜は決して破れない。力も魔法も弾き返してしまう。快感ダメージを受けるしかないのである。

 もし完全版から脱出したければ、とにかく待つしかない。無理に空間を操作して作られるトラップのため、ごく短時間でシャボン玉ははじける。一時間以上フィールドを保っていられることはまれである。大体が10〜20分で壊れてしまう。その間の壮絶な快感と幻覚に耐え切れれば、どうにか射精を免れることができるだろう。

 もちろん、その間大ダメージを受け続けるのだから、脱出後すぐに回復できなければその先の冒険に支障をきたす。相当レベルが高く、精力値がたっぷりなければ、脱出前に我慢しきれなくなるわけだ。体内の神経を直接刺激し幻覚まで見せるため、防御は無視される。精力だけが物を言うというわけだ。

 なお、魔王クラスの敵と戦闘中に、相手が簡易フィールド攻撃をくり出してくる場合もある。この場合、脱出後すぐに強敵が待っているので厄介だ。相手もそれを狙ってフィールド攻撃を出してくるのである。本来このトラップは多大な魔力と時間を費やして仕掛けるものだから、即座に出してくる相手は相当強力であり、しかしそれでも完全版ではなく未熟で持続時間も短い。狙いは精力を削っておいて止めを自分でさすところにある。

 フィールドは冒険者にとって恐るべきトラップといえるが、逆にこれを利用する手もある。フィールドは男女関係なく、種族も関係なく、性感神経を直接刺激する簡易の異空間である。だから逆に、頭を使って敵をフィールドにとらえることもできるわけだ。そうすれば女敵は、たとえ魔族であっても幻覚と性感に果ててしまうだろう。

 勇者クラスでも完全フィールドを作るのは不可能に近いが、魔力のほとんどを費やして簡易版を作ることならできるかもしれない。これを仕掛けるもよし、戦闘中に放つのもアリだ。構造上敵以外の生物をフィールド内に送り込めないのは、その生物の性感神経まで刺激されてしまって役に立たないからである。

 それゆえ、フィールドの扱いは困難でもある。間違って仕掛けた本人が引っかかってしまうこともあるし(自分でも識別できないから)、せっかく苦労して作っても、仲間や従者が引っかかってしまったり、交尾可能な生物、たとえば昆虫が入り込んだだけでも、その生き物を捕らえて徹底的に犯してからはじけて消滅してしまうのである。完全無欠ゆえに、よほど精密に扱わなければいけないのが厄介だ。
 


フィギュア【ふぃぎゅあ】


ドール
 


フーリ【ふうり】


ヘヴンガール
 


ブーシュヤンスター【ぶうしゅやんすたあ】

  種 族:魔族
  レベル:B
  得意技:腕を伸ばす、淫夢を見せる、精神力を奪う、弱体化/全属性対応


 人は起きる時に、気合を入れて一気にフトンから脱出するのでなければ、容易に睡魔に襲われてしまう。「あと五分」と言う心の声が聞こえ、それに従ってヘタすると小一時間寝てしまう。遅刻確定である。このとき、あと五分と囁く怠惰の魔女王の正体こそ、このブーシュヤンスターなのだ。朝の人間を睡眠へといざない、堕落させる悪魔である。

 リズムよく寝起きしなければ、休日たっぷり寝てもかえって疲れてしまい、無気力になるものだが、この怠惰な気持ちも彼女が引き起こすものである。ブーシュヤンスターを心から追い出すには、「大丈夫、5時間も寝れば今日一日は何とか過ごせる」と言い聞かせることである。あとはとにかく立ち上がってしまい、散歩でもすれば完璧である。ついでに不眠症にたいしても同じ言霊で撃退できる場合がある。

 SBRPGでは、ブーシュヤンスターは上級ステージに登場する強敵となる。攻撃力や防御力、精力が半端ではなく、なかなか倒せない。素で強い「固い」敵といえよう。彼女は腕をどこまでも伸ばす能力があり、変幻自在に股間周辺を愛撫することができる。腕のスベスベした肌を全身に巻きつける攻撃も可能だ。

 が、彼女の恐ろしさは、やはりその強大な魔力にある。ブーシュヤンスターの魔力は人間の精神に直接影響し、抗いがたい眠りの世界にいざなってしまう。彼女の精神波に触れると、体内のメラトニンが異常分泌され、極度の眠気に襲われてしまう。これは、起床時に心の隙間に入り込んだブーシュヤンスターの弱い効果とは比較にならない、直接彼女の前に立ったがゆえの強烈な惰眠への誘惑である。

 ブーシュヤンスターの睡魔に勝つことは困難だ。彼女の眠り効果は成功率が高く、たいてい眠ってしまうのである。そして、彼女によって眠らされた冒険者は必ず淫夢を見せられてしまう。寝てしまっては、外部からの性的刺激には鈍感になるため、眠り状態の相手に攻撃を加えることはできない。無理にやってしまえば目が覚めてしまうだけだ。だからSBRPGの世界では、眠りの状態異常とはすなわち淫夢と同義なのである。

 冒険者の淫夢はもちろん、彼の好みによってさまざまになる。どんな属性の冒険者でも萌えさせるシチュが夢の中で登場するのだから、全属性対応となる。そして眠り状態になれば、次から次へと押し寄せてくる淫夢の数々に体内で高められてしまい、いわゆる「毒効果」以上に精力の激減はなはだしいというわけである。

 ただ、ブーシュヤンスターの眠り効果は、数ターンで元に戻り、目が覚める。彼女にできるのは「眠らせる」ことであり、睡眠を持続させる効果まではない。立ち向かうならそこが狙い目となるだろう。もっとも、彼女は「起きた者をふたたび眠りに誘う」悪魔なのであるから、連続して行動不能攻撃にさらされる危険はある。

 他にも、彼女の精神波は特殊な効果をもたらす。万一眠りに抗い、成功したとしても、けだるい倦怠感と体の重さに苛まれることになる。体が眠ってしまっているような、重々しい気持ちになる。行動が鈍り、また倦怠感に負けて無気力になる場合もある。精神力が奪われた冒険者は機敏な動きもできず、テクニックも魔法も使えなくなる。

 さらに体の力が抜け、相手の快感攻撃をいっさい防御せずにダイレクトに受けてしまうことになる。防御力がゼロにまで弱体化してしまい、魔界の猛者たちの餌食となるわけだ。

 ブーシュヤンスターの特殊効果は相当に強力で、冒険者は何度も淫夢と戦いながら重い体を引きずり、本体と戦わなければならなくなる。その上本体は相当の実力者なのである。よほどの経験値がなければ太刀打ちできない。彼女との戦闘はやはり、精神力がものを言うだろう。睡魔に打ち勝ち、淫夢にもめげず、弱体化攻撃に遭っても気をしっかり持つ精神力が鍵となる。その上で相当の実力があれば、魔族の中では弱いほうのブーシュヤンスターに勝つことができるだろう。
 


フェアリー【ふぇありい】

  種 族:精霊
  レベル:C
  得意技:巨大化、縮小化、/ロリ、思春期、集団、密着


 妖精。フェアリーという名前の幻の国に生息し、女王ティターニアのもとで楽しく暮らしている。ティターニアの国は森と空間的に歪んで繋がっており、そのためフェアリーもティターニアと同じく森にも出没する。大きさはピクシースプライトと同じくらいで、10センチ程度を基本とするが、巨大化する事も可能。フェアリーが大きくなると人間より多少小さい程度にはなれる。しかし巨大化はエネルギーをムダに使うことになるので、通常は自分が大きくなるよりも相手が小さくなる方を望み、縮小化の魔法をかけたりする。
 
 フェアリーというのは元々妖精そのものという意味で、ピクシーやスプライト等の区別もなく言い方が違うだけだった。ここでは別物扱いする。フェアリーは優しい温和な性格で、性悪イタズラ者のピクシーやスプライトと一線を画する。またその衣装は白を基調とした小さなドレスで、羽根もピクシーがトンボのような形なのに対して、フェアリーは蝶のような幅の広い羽根を持っている。
 
 フェアリーは妖精の国で静かに幸せに過ごしているが、時々森の世界に出てくる。普段は人間とあまり関わらないけれども、関わる時は親切で、よく助けてくれるいい子たちである。ただし、フェアリーの中でも性格が捻じ曲がってしまった連中もいて、そういう悪意を持ったイジワルなフェアリーはグレてドレスを脱ぎ、代わりに食い込みそうなレオタードを着てフェアリーの国を出て行ってしまうという。そうして性悪フェアリーは悪の組織を作って暴れ回るのだが、彼女たちのことをフェラリオと呼んで区別している。
 
 フェアリーの方は元々人間に危害を加えたりはしないのだが、女王ティターニアが気に入った青年が妖精の国に招待されると、フェアリーたちも彼を歓迎し、ティターニアと共に天にも昇る心地よさでもてなす。全身を使って体中をさすり、ティターニアの愛を感じやすくするようサポートするだけでなく、ティターニアが離れても青年を悦ばせ続けようと蠢き続ける。場合によっては巨大化して妖精の蜜壷にご招待したり、逆に青年を小さくして数百体のフェアリーたちでひっきりなしに快感を送り込んだりする。
 
 ティターニアが敵として登場するSBRPGの世界では、当然従者フェアリーも敵になる。フェアリーはティターニアの命令で冒険者を追い、見つけ次第悦ばせるよう言われている。純粋な性格のフェアリーちゃんは無垢な体をいそいそと投げ出し、自分にできるすべてのご奉仕で冒険者を窮地に追いやる。単独で蝶のように飛びまわり、冒険者を見つけると仲間を呼んで群がる。
 
 小さな体で群がられるのも、巨大化して交互に犯されるのも、小さくなって集団逆レイプ状態になるのも、冒険者にとっては脅威である。逃げようとしてもぱたぱたと可愛らしい蝶の羽がどこまでも纏わりつき、女王の頼みを忠実に実行する。彼女たちに悪意はなく、ティターニアのために一生懸命献身しているだけだ。冒険者にとっても気持ちいいコトなので、フェアリーたちは相手をもてなすつもりでやっている。悪気はないんである。
 
 嫌がったり乱暴にしたりすると「私たちのもてなしが足りないんだわ」とウルウルして余計にご奉仕の攻撃を強めてくるから、逆に喜んであげて(悦んじゃだめだが)「それじゃあお返し」ってな感じで明るくかつスピーディに全身をコショコショしてあげるのが一番だ。そうするとフェアリーたちも冒険者も、しあわせのうちに円満解決できる。純真なフェアリーちゃんには優しくしてあげましょう。
 
 ただし、巨大化や縮小化には注意しないといけない。敵の攻撃力が格段に上がるからである。その状態にならないように巧みに言いくるめるようにしないと戦局が不利になるだろう。妖精のアソコは天上の感覚。毛の生えていないワレメの中でどんどん精力を消費してしまう。その感覚がしごきを加えれば妖しい蠢きに搾り取り効果が加わり、しかも集団でひっきりなしに次々挿入なんてことになったら、溜まらずフェアリーたちのおもてなしに満足してしまうことになる。
 
 ちなみに、巨大化したフェアリーに似ているモスレディというのがいるが、こいつはフェアリーとは全然違う種族、蛾の化身であり、タチも極悪なので、混同すると大変な目に遭う。精霊にはとにかく注意の一語に尽きる。
 


フェアリーミミック【ふぇありいみみっく】 nm

  種 族:トラップ
  レベル:C
  得意技:ピンクの霧、体を変化させる、連携攻撃、体内に取り込む/思春期、おもちゃ、集団、密着


 中級ステージに仕掛けられるトラップ。手のひらに乗るくらいの小さな箱で、ミミックのそれよりもずっと小さい。しかし、コンドームなどのアイテムならこのくらいの大きさの箱になるのであり、すべて巨大な箱とはかぎらない。したがって、小さな箱はダンジョンのそこかしこにおいてあるのであり、その中にフェアリーミミックが混じっていてもおかしくないというわけだ。

 フェアリーミミックは、よくフェアリーと同じ姿をとる。体調はおよそ15センチくらいで、真っ白い体に白い羽が生えている。しかし、それが彼女の本体というわけではなく、体の大きさから好んで妖精に化けているだけである。その姿が多いので、このトラップはフェアリーミミックと名づけられているものの、箱の内部ではスライム状の無定形の白い液体が入っているのであり、精霊というより意志を持った流動細胞の塊なのである。

 彼女たちはヤドカリのように箱に寄生しており、別の冒険者が戦利品をゲットして捨てた空き箱に住みつくこともある。誰かが故意にフェアリーミミックをその場所に仕掛けることもあるし、フェアリーミミック自身の意志でその場所に潜む場合もある。そして、誰かが箱を開けるのを楽しみに待っているのである。箱を開けてしまえば、そこで彼女たちの”食糧調達”が始まる。

 フェアリーミミックの箱が開けられると、とたんに周囲がピンクの霧に包まれる。これはフェアリーミミックの体液が霧状に噴出されたものであり、強い催淫効果を持っている。油断した冒険者はこれをダイレクトにかいでしまい、極端に弱体化されてしまうことになる。やはり箱を開けるときは、罠かもしれないと思って警戒を怠らないことである。

 外界に出たフェアリーミミックは、思い思いの方法で、弱体化した冒険者に襲いかかる。妖精の姿で股間に張り付くこともあれば、自分の得意な体のパーツに化けることもある。はたまた触手に変化させることも可能だ。無定形細胞体のため、どんな形にでも変えられるのである。

 手、足、舌、胸、アソコなど、思い思いの部位が冒険者に襲いかかる。いろいろ変化させてみて冒険者の属性を探り、胸に弱ければそれ以降はオッパイで責めるなどという作戦が多い。彼女たちはたえずぬるついた粘液を滴らせ、戦闘中は白い体から桜色の液体がにじんでいる。これはピンクの霧の原料であり、濃縮液となっている。当然、この粘液を身に受けながら冒険者は戦うことになるので、催淫と弱体化もはなはだしい。

 さらにフェアリーミミックは、単独行動よりも仲間との行動を好む。小さな箱に入る程度の容積では、変身できる女性のパーツもせいぜいひとつ、胸と手で同時に責めるなどの芸当ができない。そこで仲間とともに連携して、冒険者をみんなで絞ろうとするのである。

 フェアリーミミックの弱点は、ズバリ精子である。因果なことに、フェアリーミミックは精子を捕食しながら、一度食べれば溶けてなくなってしまう性質を持つ。彼女たちはいつも飢えており、早く箱が開けられるのを心待ちにしているものの、精子細胞がその体に触れ、満腹になると同時に死ぬ運命を背負っているのである。一度きりの太く短い人生である。

 ただ、フェアリーミミックは合成生物に近く、自然発生ではなく大量生産される擬似的な生き物でもあるから、数に困ることはない。まさにトラップのための、使い捨てのモンスターなのである。また、彼女たちにとって溶けることは至上の快感なのであって、人間の思考とは違って死を悲劇とは考えない。

 彼女たちは精子を身に受けると溶けてしまうので、射精すれば倒すことができる。ただし、出してしまえば冒険も終わりである。射精せずにフェアリーミミックに精子を与える方法を探らなければいけない。一番ポピュラーなのは、カウパー液に含まれる少量の精子細胞、いわゆるガマン汁である。彼女たちが感じるのは愛撫でも精液でもなく、精液中に含まれる単細胞である。少量でも、そのなかに含まれる目に見えない細胞の数は多いので、我慢汁だけでもフェアリーミミックに大ダメージを与えることができる。

 おそらく不慣れな冒険者にとって、カウパーの調節はとても難しく感じるだろう。気を抜けばそのまま脈打ってしまうし、気を入れすぎればカウパーさえ出ずにダメージを与えられない。フェアリーミミックとの戦いは、きわめて微妙な調整を必要とするのである。

 3体以上のフェアリーミミックが連携しているとき、自分たちが負けそうになると、彼女たちは奥の手を出す。仲間同士で混ざり合って、冒険者の精神を包み込んでしまうのである。これによって冒険者は、フェアリーミミックたちの作り出した異世界に送り込まれてしまう。実際には幻覚に近い状態に引きずり込まれるのだが、精神世界と実体の感覚は連動しているので、その世界での快感ダメージはそのまま実体のダメージとなる。SBならそれで十分だ。

 フェアリーミミックの世界にとらわれてしまった冒険者は、何もない白い空間に閉じ込められてしまう。そしてそこには数百もの白い女体がたむろしており、冒険者はいっせいに彼女たちに襲われてしまうのである。体の大きさは普通の女性と同じ、つまり普通にセックスができる相手が、数え切れないほど襲い掛かってくるのである。

 彼女たちは、フェアリーミミックと同じように精子細胞でしか感じないから、挿入などの直接攻撃ではいっさい感じない。それでいて冒険者はしこたま感じさせられてしまうことになる。この世界に引き込まれると、冒険者が無事に脱出できる可能性が極めて低くなる。

 幻影の女体を何百と相手していても、決して脱出できない。次から次へと女体は出現し、増殖してくる。この世界から脱出するためには、世界の床めがけてカウパー攻撃をするしかない。床部分はフェアリーミミックの体に連動しており、少量の体細胞でダメージを与えることができる。ただし、冒険者の周囲にいる美少女たちの攻撃にさらされながら、なおもガマン汁だけを程よい量振りかけるのは至難の業であろう。これに成功した者だけが、この白いトラップを脱出できるのである。
 


フェラリオ【ふぇらりお】

  種 族:精霊
  レベル:C
  得意技:フェラチオ、集団戦法/思春期、フェラ、集団


 もともとフェアリーだったが、性悪なため、フェアリーの国に居づらくなって、出て行ってしまった妖精。純情の象徴だったドレスを引き裂き、魅惑的なレオタードに着替える。食い込みバツグンで蝶の羽根を持つ妖精、それがフェラリオだ。
 
 彼女たちは徒党を組んで悪の組織を作り上げ、時にはピクシーらと組んで悪事を働く。そのため、フェアリーとたいへん仲が悪く、つねに対立しているし戦争まであるという。フェアリー軍にはティターニアという強力な統領がいる筈なのに、そして数の上でもフェラリオはグレた一部のフェアリーということなので圧倒的に少なく、戦争は不利なはずなのに、今のところ両者は互角に渡り合っている。
 
 それはフェアリー単体が弱く、争いを好まない性格のため、フェアリー軍はそれ程の戦闘力を持たないこと、フェラリオ側が狡猾で好戦的なので戦略や作戦でフェアリー軍に大きく勝っていること、そして、ティターニアを牽制できるような強力なバックがついていることが原因である。このバックは一定ではないが、それなりの実力を持った魔族だと考えられる。悪者には悪者の統領がいるのが普通である。フェアリーの国にとってフェラリオは犯罪者集団なのだが、牽制しきれずに野放しにしてしまっているのが現状である。
 
 フェラリオは悪いフェアリーなので、人間に対してはいつも攻撃的で困らせることばかりする。しかし、フェアリーよりもずっと淫乱で、若い男に対してだけは優しいのも特徴だ。男を見つけると集団で群がって服を脱がし、小さな柔肌を押しつけては興奮させ、勃起したが最後、気絶するまで萎えさせない。しまいには巨大化して妖精の蜜壷に容赦なく晒し、またドリルのように激しくなめ回すフェラ攻撃で精液を吸い取り続ける。
 
 フェラリオというだけあって、フェラチオが得意かつ大好きなスケベ妖精である。フェアリーが愛情から身を差し出すのとは反対に、フェラリオの場合は自分の性欲を満たす目的で男を襲う。精液を喉や子宮に受ければ、フェラリオは震える程感じる。それで相手が気を失うまで快感をむさぼろうと喰らいつき、萎えるヒマを与えないのである。萎えそうになると無理にでも勃起させようと何でもしてくる。そしてしつこくしつこく射精を促すのだ。
 
 『とらわれペンギン』では最上階で登場する比較的弱い敵だが、それは一体だけで出現しているからである。フェラリオが本領を発揮するのは、集団で押さえつけてじっくり棒を咥え込むときである。下で咥えればフェアリーばりの極上の感触が、上で咥えればドリルのように亀頭をなめ回し内頬でしごき喉奥深く吸い込むバキュームな刺激が待っている。
 
 冒険者たちにも、徒党を組んだフェラリオ軍団が容赦なく襲いかかる。巨大化したり相手を縮小化した方が男を感じさせられることも知っている彼女たちは、初めから人間と同じくらいの大きさで現れることが多い。そうして乳首からわきの下からお尻の穴まで丹念になめ回し、玉袋も複数の舌でテロテロこねくり回しつつ、性感帯はいきなりスッポリ口の中だ。
 
 フェラリオは口とアソコを交互に使って冒険者を悩ませる。未熟で妖精好きの冒険者は、そのしなやかな肢体と肌触り、舌の暴虐と天上の感覚に翻弄され、フェラリオと一緒にゾクゾク震えながらどんどん精を提供してしまうだろう。それを避けるためにも、妖精の下のお口の感触に最低限でも慣れておくべきだ。そうすれば、フェラリオのフェラ攻撃を避けて本番挿入で応戦できるようになるし、細くしなやかな体にも負けないで極悪妖精に天誅を下すことができる。
 
 ところで、時々フェラリオはピクシーやスプライトらと徒党を組んでいる時がある。そんな時でも落ち着いて一番統率力のあるフェラリオから平らげてしまおう。しかし、魔の者がバックについていて裏から糸を引いている場合、フェラリオらしからぬ魔性の快楽を送り込まれる場合もあるので、そういう時は全力で短期決戦し、その場を逃れてから、うしろで糸を引く黒幕を一刻も早く探し出そう。魔力を与えられた妖精が相手になったということは、その黒幕に名指しで狙われていることを意味しているからだ。

 黒幕の魔族を倒してしまえば、そのフェラリオグループはもはや襲い掛かってはこない。しかし、あのティターニアが手出しできないほど強力な相手なのは間違いない。そうでなければ、フェアリー軍に簡単につぶされてしまうからである。フェラリオのような少人数の精子盗賊団には強力なバックがついているため、彼女たちのゲリラ戦を交わし乗り越えつつ、プチボスを探すべきなのである。
 


フェロモントラップA【ふぇろもんとらっぷええ】

  種 族:トラップ
  レベル:E
  得意技:弱体化/属性なし


 所期ステージによく出てくるトラップ。人間の男を興奮させる成分が噴射されるという簡単な構造である。床スイッチ式がもっとも多く、罠も見つけやすい。初心者でないかぎり、このトラップはどうしても事前に見つけて解除してしまおう。

 万一このトラップに引っかかってしまうと、冒険者は弱体化してしまう。催淫効果で感じやすくなり、防御力も低下する。つまりこのトラップに引っかかったあとの戦闘は相当不利になり、大ダメージを受けやすくなるということだ。しかも、フェロモントラップAの持続時間は長く、しばらく弱体化が続いてしまう。冒険者はしばらく嗅覚が狂わされ、つねに甘い匂いに包まれながら血液内をめぐるフェロモン成分に苛まれ、その状態で戦闘をくり返さなければならなくなる。

 構造はきわめて簡単なので、やはり引っかかるのがアホというべきだろう。分かりやすいトラップなので、簡単に避けて通るか、引っかかる前に破壊または解除してしまうのが一番だ。もし万一引っかかってしまったら、フェロモンが体内から抜けるまで無用な戦闘を避け、時間を稼いでしまおう。一定時間がたてば毒素は体から抜けてしまう。

 なお、フェロモントラップにはいくつか種類があり、それぞれに強さも効果も違うため、別扱いとした。アルファベットが進むごとにレベルが跳ね上がる。また、特別に「フェロモントラップX」というものがあり、これはいろいろなフェロモントラップを結合させて複数の効果を発揮するものである。たとえばAとCをかけあわせて、弱体化しておきながらエンカウント率が格段にあがる罠にするなど、厄介な組み合わせも多いので、Xにだけは特に注意されたい。
 


フェロモントラップB【ふぇろもんとらっぷびい】

  種 族:トラップ
  レベル:C
  得意技:魅了されやすくなる/属性なし


 フェロモントラップの強化版。直接の催淫効果はなくなり、その代わりにもっと厄介な効果が押しつけられる。フェロモントラップAのように分かりやすい罠になってもいない。中級ステージから登場する、少し厄介なトラップである。

 Aが機械的な装置を主とするのに対し、Bの方は魔力をエネルギー源とすることが多い。霧を噴射するのではなく、魔の波動を脳に送り込むタイプのトラップである。一定の魔力がなければ、仕掛けを事前に発見するのは難しいということだ。

 Bに引っかかってしまうと、脳が女に飢えてしまう。もし世界に女性がひとりしかおらず、残りすべてが男ばかりだったなら、その女性がどんな人間であれ、とてつもなく魅力的に見えるであろう。そこまで極端でなくても、男性率が高い学校や地域では、同様の状況が発生する。フェロモントラップBは、これと似た状況を脳内に起こさせる、錯覚系の魔法トラップなのである。

 つまり、このトラップに引っかかったあとの冒険者は、その後エンカウントする女敵が誰であれ、そのすべてに心底惚れこんでしまうのである。エンカウントした瞬間魅了状態となり、完全に弱体化した状態で、喜んで精子を提供しようとする気さえ起こしてしまうのだ。

 また、通常は認識することのない、極微量な女性のフェロモンに極端に敏感になり、普段なら気にも留めない頬の質感や唇のぷるんとした柔らかそうな弾力、服装のセンスまで、すべてが魅力的に思えてしまう。もちろん女体への耐性はゼロにひとしく、初めて触れたような感激が冒険者の興奮を極度に高めてしまう。このトラップがフェロモン系であるゆえんである。

 しかも、このトラップの厄介なところは、Aのような薬物系のフェロモンとは違って魔法であるがゆえに、持続時間というものがない点である。魔法でもってトラップを解除しないかぎり、魅了されやすい体は元に戻らないのである。解除はみずからの魔力を費やすか、魔法屋に駆け込むほかはないが、そのいずれもない状況でこのトラップに引っかかってしまったら、先の戦闘は絶望的である。

 トラップ自体に強力な魔力が込められているので、大量の魔力をつぎ込まないと解除できない。レベルの高い冒険者でも、Bの解除に費やされる魔力は大きな痛手となるだろう。それでも、一刻も早く解除しなければ、つねに恋焦がれる相手の集団とセックスさせられることになるので、背に腹は帰られない。トラップはかくも厄介であるがゆえに、トラップとして成り立っているのである。
 


フェロモントラップC【ふぇろもんとらっぷしい】

  種 族:トラップ
  レベル:B
  得意技:敵をひきつける/属性なし


 中級ステージから登場する、きわめて厄介なトラップ。もちろん魔力を原動力とし、B以上に発見が困難で、さらに解除も難しいトラップである。

 フェロモントラップAやBのように、女のフェロモンに中てられることはないが、その代わりに冒険者自身のフェロモンが大量に拡散し続けることになる。ABの逆バージョンとでもいうべきか。しかし、このCに比べれば、AやBのフェロモントラップなど幼稚に思えてくるだろう。それほどに厄介なのである。

 冒険者のフェロモン、つまりオスの香りが放射状に遠くまで拡散するということは、SBRPGの世界にとって、「エサがここにありますよ」とみずから語っているようなものである。女たちを魅了し、しかも冒険者の所在情報をリアルタイムで敵たちに教えていることになる。

 町を歩いていても、普段は敵とならない町娘らが冒険者のフェロモンに中てられ、いつでもどこでもエンカウントする。女人禁制のシールドのない宿屋に泊まろうものなら、一晩中町中の女と交わることになって寝られはしない。いうまでもなくステージでのエンカウント率も半端ではなく、そこに立っているだけで連続して敵に襲われる状況になる。

 休むこともできずに戦闘につぐ戦闘で消耗しきったところへ、さらに女たちが押し寄せれば、遅かれ早かれ誰かに抜かれてしまうことになる。黄金の爪の呪いと同じように、みだらな戦いの渦にひっきりなしにさらされてしまうのである。

 冒険者が魔力によって放出されるフェロモンは半端ではない。相当遠くにいても女たちがかぎつけて向かってくるし、どこに隠れていても無駄である。トラップを解除せずに女人禁制の安全地帯に逃げ込んでも、その周囲をぐるりと数百人が取り囲むことになって、冒険者が出てくるのをウズウズとしつこく待っている。これではせっかく休んでも外へ出られなくなってしまう。

 もっとも、そんな状態で戦闘になれば、女敵たちは冒険者に完全に魅了され、メロメロな状態で体を開くことになるので、倒しやすいのもたしかではある。ただ、ひじょうにエンカウント数が多くなり、一度の戦闘でも人数が増えることになるので、修行するにしてはチト過酷にすぎるだろう。

 魔法なので時間とともに消えることはない。魔力で解除しなければならない。しかし解除には大量の魔力が必要である。しかも一種類ではなく複数の魔力を同時に駆使して、幾重にも張り巡らされた魔法バリアをかいくぐり、そのうえでB以上の魔力を費やしてやっとCの解除が可能となるのだ。これでは魔法屋でも解くのが難しいし、運悪く駆け込んだ魔法屋のおねえさんが毒気に中てられて襲い掛かってくることも珍しくない。したがって自分でなんとかするしかない。

 トラップを見つけるのも難しいだろう。魔法でシークしても発見できないよう、巧みに魔力の振動が隠されているし、もちろん肉眼では確認できない。よほど注意深く、熟練の能力がなければ、見つけることは困難である。しかも引っかかってしまったら解除するにも超高度な技術とエネルギーが要求されるのである。それも、解除しようとしている間にも次々敵たちがこちらめがけて全力疾走してくるのだから始末に負えない。きわめて危険な罠といえるだろう。
 


文車【ふぐるま】

  種 族:妖怪
  レベル:D
  得意技:幻覚、魅了/ロリ、ショタ


 文車妖妃【ふぐるまようひ】とも。手紙に宿る妖怪で、とくに女の情念がこもった手紙(つまり熱烈なラブレター)に宿る。文車は恋心を文に託す乙女たちの情念が凝り固まって具現化したもので、愛欲の想いの化身と言っていい。その昔、平安時代には、男女の魅力は文章の魅力で測れたらしい。つまりうまい文、和歌が書けないようなヤツは相手にされず、うっとりする恋文が書ければ相手の魅力とされ、恋をゲットできた時代なんである。そんな時代のことだ、女たちの手紙に託す念も半端ではない。
 
 文車はその情念を受け、手紙からちいさな女体を具現化させる。カラフルな十二単の彼女は手紙や書物をせっせと運び、必要な知識を的確に提供してくれるありがたい存在である他、元々情念のカタマリなので恋心を伝える役割も果たす。文車は相手に「この女の魅力」を滔々と説明し、何とか振り向くように説得する。そしてその時の記憶を消す。男の側が他に好きな人とかいて失敗したら、情念の主に「あきらめろ」と言い、説得に成功したら「あとは手紙を書くだけね」と発破をかける。いうまでもなくそれで手紙を書けば成功率は100%である。
 
 このようにとっても親切な文車ちゃんだが、現代は手紙もあんまり書かれなくなって寂しがっている。そこで彼女は自分自身がいかにいい女なのか、また女体の魅力そのものについて、美少年たち相手に講義して回るようになったらしい。それでかれらが女に興味を持つと「じゃあ実践行くわよん」ってな感じで若いつぼみを食べてしまう。文車と交わった少年は、交わった記憶を消されてからも、手紙を始め文章をよく書くようになり、国語も得意になるばかりでなく欲しい知識を見つけやすくなるので、何かと幸運に恵まれやすい。お得な妖怪さんである。
 
 ところが。文車ちゃんが「いーい? クリトリスっていうのはね…」とかやると、今時のマセガキは「そんなのネットで知ってるよ」と冷たくあしらう状況になっている。ここ数年はとくに、いよいよ居場所がないカワイソウな妖怪になってしまった。「あうー! 誰か手紙書いてー!(泣」と毎日泣いているが、若者たちはせっせとケータイ片手にメールを打っている。
 
 そんな彼女の活躍場所は今や、セックスバトルRPGの世界だけになってしまった。仕方ないので文車たんはそれまで吸収してきた娘たちの情念を最大限活用して、冒険者の精神を支配しようとする。面倒なので情念そのものを飛ばし、脳細胞に直接説得を図る。エンカウントした冒険者に娘たちの幻覚が纏わりつき、セクシーな肢体がちらつけば成功。興奮した冒険者には文車ちゃんが直々にお相手する。
 
 情念の塊なので、文車を抱くと冒険者は強烈な愛に包まれ、愛される興奮に高められてしまう。娘たちの感触が次々と冒険者の体をむさぼり、文車一体と交わっているはずなのに全身をくまなく愛されているように感じる。女の魅力をたっぷりとその体に教えこみ、女の悦びのために精液を提供するようにしきりに促すので、冒険者は小さな妖怪相手に激しく欲情し、女たちの情念を一身に受けてそれに応えるべく射精してしまう危険が大きい。射精をもって「愛し合う」のが成就するので、文車にとっても望みがかなうというわけだ。
 
 基本的に文車は、親切であれこれ教えてくれるおねえさんタイプなので、ショタ属性の冒険者はとくに注意。女の良さをたっぷり教え込まれて情念たちを力いっぱい愛してしまいかねない。やはりここは冷たくあしらうのが一番いい。女の色香に迷わず、毅然と対応すると撃退できる。「ねぇねぇ、手紙書いてー♪」「…メールで十分!」「はうあっ!!」というわけで、「失敗したらあきらめろと言う」文車たんなので、魅了できないと分かるとあっさり身を引くのだ。恋は引き際が肝心。引くのもまた愛情であることを恋愛の妖怪たる彼女が知らないはずがない。
 
 文車のこういう習性が分かれば攻略も難しくない。恋をあきらめた情念は弱く、ほとんど作動しないため、じっくり妖怪本体をいたぶることができる。ちょっと愛を囁いて愛撫してあげれば彼女はあっさりと果ててしまう。他人の恋は取り持ったが、自分自身がその立場になるわけでもなかったので、消すのも楽だ。つまり文車対策は手紙に宿る強烈な情念対策というわけである。
 


婦警【ふけい】

  種 族:人間
  レベル:E
  得意技:手錠拘束/姉、イメクラ


 紺色の制服に身を包んだ、ミニスカの職業婦人さんである。やはりケーサツなので、ちょっと怖かったりするお姉さんであり、それだけに裏世界ではマゾ男性のあこがれともなっている。

 婦警さんも、他のヒューマンタイプの敵たちとともに、初期ステージに登場する。攻撃力、防御力、精力も人並み。つまりごく普通の女性である。だが、警官の制服に身を包んだとたん、彼女の魅力が上がり、畏敬も増すのである。輝くミニスカについ脱帽してしまう。

 婦警さんの得意技は、手錠を使ったプレイだ。手や足を拘束して、騎乗位などで一方的に責める。M系の冒険者だと、その攻撃的なファックに心奪われ、精力をゼロにしてしまいかねない。また、婦警単独で出てくることはあまりなく、別の女性とパーティを組んでいることも多い。そうなると、手錠で拘束されたまま連携プレイで一気に射精まで追い込まれることにもなる。

 手錠攻撃は、手による愛撫を不可能にし、また足にかけられれば逃げることができなくなる。しかし手錠で拘束できるのはあくまで手足だけであり、手錠をはめられることに特別の興奮をおぼえなければ、いくらでも反撃できる。婦警さんに対しては、おのれの腰のテクニックで挑めばよい。

 制服の下は普通の女性と変わらないので、どんどん責めれば手錠などものともせずに倒せるはずである。倒してしまえば自動的に開錠されるので、さほど苦労せずに乗り越えられるだろう。
 


腐女子【ふじょし】

  種 族:人間
  レベル:E
  得意技:あざけりわらう、言葉責め、攻撃フェラ、パンツスマタ、アナル責め、ディルドー/思春期、手フェチ、足フェチ、フェラ、イメクラ


 腐ってる婦女子。すなわち、美形好青年同士の恋愛からホモ行為までを描写した同人誌が三度のメシよりも好きなオタ娘である。登場する青年は切れ長の目に長い顔、背が高く、細くて筋肉質と相場が決まっているが、まれに例外もある。

 マンガのキャラなどがおかずに使われることが多く、男二人が登場すれば必ずネタにされ、ぺんぺん草一本残らず性の餌食にしてしまう、恐るべき人たちなのである。もっとも、どのマンガでも一人でも女キャラが出れば、そのエロ画像がふたばなどに貼られる点では、男女ともに性欲旺盛、変わり映えはないと言うこともできよう。

 腐女子の大半は、同人誌を読む側なのは当然とはいうものの、いずれ彼女たちが書く側に回るのも時間の問題である。つまりホモ同人誌は増殖傾向にある。彼女たちにいわせれば、ホモの嫌いな女子はいない、のだそうである。ただ、勘違いをしてはならないのは、腐女子の妄想はあくまで虚構にとどまるのであり、現実とは厳密に区別されるということだ。その証拠にコミケ会場では、彼女と一緒にホモ同人誌を売る美形彼氏がくっついていることも珍しくはないのである。

 腐女子はたいてい猫が好きで、茶髪の娘が多い。メイクをせずにもキレイでスベスベの頬やまるっこい顔が自慢で、めがねっ娘でもある。髪はシンプルに後ろで束ねているが、そこがまた素朴さを醸し出していて彼女の魅力となっている。二の腕はたふたふ、ふとももはむっちりで胸も大きめ、なんだかんだいってモテるのもうなずける。

 そんなわけで、ホモ大好き腐女子もSBRPGに登場する。男女間恋愛が嫌いなのではなく、ただ優先順位が違うというだけなのである。したがって、立派に敵として、しかも人間のなかでは比較的強敵として、冒険者の前に立ちはだかるのである。近所の●ティで買った3枚980円のタンクトップ、同じく3枚980円のパンツにノーブラというあられもない格好で歩き回り、容赦なく冒険者に戦いを挑んでくる。

 基本的に彼女たちは美形の青年が好みなので、目が切れ長で顔が長くて長髪気味で体が細くて背が高くて力があって男らしさがありながらいつでも攻めにも受けにもなれる冒険者でないかぎり、エンカウント後すぐに冒険者は嘲笑の対象となる。ホモ同人誌で得た、男の体やエロイ描写に関する知識は相当なもので、彼女たちはいきなりあれこれと文句をつけてくる。わずかにハラでも出ていようものなら嘲笑言葉責めは壮絶を極めるだろう。

 あざけりわらう攻撃を受けた冒険者は自信を喪失し、攻撃力が半分以下に落ち込んでしまう。しかも同時に、攻撃的な言葉責めだけでなく、冒険者が受けになるかぎり甘美な言葉責めも受けることになる。同人誌における攻め側のセリフはすべて暗記しているので、受け男性が興奮するような言い草をすぐに利用できるのだ。これによって、攻撃力のみならず防御力まで、言葉だけでそぎ落とされてしまうのである。腐女子のボキャブラリー(領域は限定される)は侮れない。

 その上で彼女は、さんざん見つくしてきた、男が男のナニをしゃぶるシーンを思い出し、そのとおりにやって見せる。への字の口でもぷるんとしており、舌は柔らかく、知識にもとづく上級テクニックが冒険者を翻弄する。男のようにやるのでフェラも攻撃的となり、いきなり射精直前まで追いつめられてしまうことも珍しくはない。たふたふの二の腕で包み込まれたり、やわらかい手やスベスベの頬も立派な武器だ。

 さらにむっちりふとももは初心冒険者にトドメを刺すに十分な攻撃力を備えている。パンツをはいたまま足でイチモツを挟み込んでスリスリ執拗にしごきたてる。お尻の柔らかさも絶妙であり、冒険者は受けのまま彼女の足に敗北することになる。

 しかしながら、それでも果てない冒険者に対しては、腐女子の本領発揮攻撃が待っている。逆にいえば、それ以前の攻撃で倒されるようなら、そもそもお呼びではなかったのだ。すなわち、ケツマ●コ攻撃である。

 責め男のセリフを使いまわしながら、婦女子はふにふにした指先を冒険者のお尻に突っ込んでかき回す。アナルに慣れていない男は新領域を開発され、しこたま射精させられた挙句ホモマンガのネタに使われてしまうだろう。腐女子たちはいつでも使えるネタを探しているから、隙を見せたら負けである。中にはパンツスマタと指アナルを併用する強敵もいるので注意が必要だ。

 腐女子のテンションが上がってきて宴も酣となると、彼女は秘密兵器を取り出す。攻め男役のまま、パンツの飢えに黒光りするバンドを装着し、でるどおを冒険者にねじ込むのだ。後ろからの手コキも忘れない。この必殺技で、レベルの低い冒険者は、その後間違いなく腐男子の道かマゾ犬の道を歩むことになる。もちろんゲームオーバーだ。

 なお、腐女子は戦闘時必ず攻め男役になるのであり、こちらがイニシアチブを無理に取ろうとすれば、相手が興ざめしてしまうので注意すべし。男女間戦闘では、ホモ同人誌らしさは男受けでなければ出せないという事情がある。もし冒険者が攻めに回ると、普通の陵辱系マンガと同じになってしまう。それが興ざめを引き起こしてしまうわけだ。

 腐女子は初期ステージの中ではかなり強い方で、知識においては他の追随を許さない。冒険者の貞操をあっさりやおい穴に仕立て上げてしまう。初心者で彼女に勝つのは至難の技といえるだろう。しかし、彼女たちは、その趣向以外は普通の女性なのだ。パンツを取ってしまえば勝機も見える。ここはゼヒ本番挿入で戦おう。

 一応受けになる必要はあるものの、最後まで受身の必要はない。隙を見つけて反撃に回り、腰のテクニックで倒してしまうのがよい。腐女子の技は多彩ながら、経験の浅さから防御力は人並みだ。ガンガン精力を削って克服すれば、活路を開くこともできるだろう。
 


二口女【ふたくちおんな】

  種 族:妖怪
  レベル:E
  得意技:交代フェラ、二回攻撃、復活(一回だけ)/ロリ、思春期

 昔、ある夫婦がいて、娘を設けたが、娘が生まれて程なくして奥様は病死してしまう。その後、夫は再婚をするのだが、この後妻が連れてきた娘はかわいがるが、先妻の娘は虐待し、食事も与えなかったそうな。

 継母にいじめられた娘は逆らうこともせずに惨めな思いをしていた一方、なんとか幸せになろうと継母にもなつこうと努力した。

 しかしこの後妻、どうしても先妻の娘を大事にできず、折檻をくり返していた。夫はそれをどうすることもできなかったという。

 そうしてついに、娘の努力もむなしく、継母によって餓死させられてしまうのであった。

 しかし、それからというもの、継母の連れ子に異変が起こり始める。彼女の後頭部が裂け、髪の毛の間からもう一つの口が現れたのだ。

 人の2倍も喰らい、遊び道具も小遣いも、これまでの倍欲しがった。彼女の後頭部には、死んだ娘の霊魂が乗り移り、融合して、一つの身体に二人分の魂が宿ってしまったのである。

 人格は常に二人分。肉体は一つ。仲違いすることもなく、継母の連れ子なので母も邪険にはできず、途方に暮れたという。二口女の養育を現代の金額に換算すると、一日あたり3510円になる。年間では1281150円。家は破産寸前に追い込まれる

 また、後ろの口からは、夜中に小声で「先妻の子を殺してしまった。私が間違っていた。申し訳ないことをした」と聞こえてくるという。

 継母は、本当は先妻の子を殺したくなどなかったのである。連れ子がいて、どうしても先妻の子を大事にしてやれず、ついかんしゃくを起こして虐待してしまったのである。そんな自分が嫌でたまらなかったが、それを自分ではどうすることもできず、ついに餓死させてしまったというのが真実だ。

 浮かばれぬ娘の霊魂を呼び寄せ、連れ子の魂に融合させたのは、ほかならぬ後妻の強い念だったのである。

 そんな連れ子こそ、二口女だ。彼女は成長すると、独身男性の家に押しかけて、嫁にしてくれとせがんだという。出生の秘密や、後ろの口を隠して。昔のことなので、10〜14くらいではもう、そうした押しかけ女房になっていたらしい。

 だが、二口女はなんでも二人分だ。哀れな青年は、同時に2人の嫁をもらったのと同じになる。食事もそうだが、夜の営みも2人分満足させないと寝させてくれなかったらしい。その代わり、働きは嫁2人分で、家庭は大助かりだったとされる。

 セックスバトルRPGでも、二口女は登場する。初期ステージで、初級冒険者が相手だ。

 彼女は赤い着物を着て、可愛らしく微笑んであどけなさを強調しながら迫ってくる。ロリな冒険者には溜まらない存在だ。やや年齢が上がっても、15歳くらいの若妻である。それだけでもかなりの強さだ。

 二口女の特徴である、二つの口を使って、交代で冒険者のイチモツを舐め尽くす! 本体の口はねっとり慈しむようないやらしいスローフェラ、後ろの口は一気に激しくしごき立てるバキュームフェラだ。

 この二つのフェラ攻撃で、味わいの違うダメージを交代で与えられることが、冒険者たちにとっては脅威であるようだ。優しくじわりと包み込んでくれるような口腔から、いきなり後頭部に切り替えられて一気に吸い上げてくるのだ。そのギャップがたまらない。

 一つの身体に2人分なので、各ターンごとに二回攻撃してくるのも特徴だ。通常の2倍のダメージには注意しなければならないだろう。

 しかし、二口女の一番の脅威は、一度イかせて倒してもまた復活してしまうという点であろう。セックスバトルでは、絶頂がすなわち敗北であり、様々な設定上それで戦闘が終了するようになっている。

 本来射精やアクメは命に関わるものではない。だが、「射精すれば即死する呪い」や「絶頂した魔物は魔界に強制送還される」などの各種設定により、一度の絶頂で勝負がつくようになっている。ただし、設定の変更により、何度でも絶頂ができるというやり方もあり、その場合は「体力が尽きた」時点で勝敗が決する。『ニコル』『ジェーン』がその類である。しかしながら、その手の設定の難点は、女性側に圧倒的に有利になるというところであり、男性は射精によって疲労困憊してしまうのにたいして女性はいくらイッても平気なのだ。まさに女体は神秘である。

 いずれにせよ、一度の絶頂の勝負という世界において、主人公側の復活は高度な魔法や教会による場合を除けば、まして主人公が一人だった場合は、ほとんどないことであり、反則に近いのだ。敵側がそれをやれば、ゲームとしてのバランスは完全に崩れ去るであろう。

 二口女はそれをやってしまうのである。それは、絶頂による敗北が二口女の「片側」のものであり、もう一人分はまだ生き残っているという事情による。したがって、復活は一回だけとなる。冒険者は、もう一人分の魂までも昇天させなければならないのである。

 だが、ものは考えようだ。

 交代フェラにせよ、二回攻撃にせよ、復活にせよ、元々は一つの身体に二人が入り込んでのことであり、はじめから二人を相手にしているのだと割り切ればよいのである。そうすれば、初心冒険者も集団戦は経験しているはずであり、二人相手になったところで、ただそれだけだと割り切ることはできよう。

 だから、2人がかりでのフェラ攻撃にも負けず、挿入戦に持ち込んで2人分をイかせて倒してしまえばいいのである。二度絶頂したら、今度こそ二口女は復活できない。彼女は実力的にはさほど人間女性と変わらないので、苦戦を強いられる場面はあまりないと言える相手である。


ふたなり【ふたなり】

  種 族:人間
  レベル:E
  得意技:アナル攻撃/属性なし


 女の子の体におにんにんが生えてしまった敵。その部分以外は普通の娘とまったく同じで、感情も女性のもの、ただの人間である。なお、妖怪や魔族、メカなどで、女体にイチモツを自由に生やせる者もあるが、ここでは別物として扱い、除外してある。

 フタナリは初期ステージに登場する。服を脱ぐと立派にそそり立ったモノが見えるので、一瞬驚かされる冒険者も多いだろう。何しろソコ以外は花も恥らう娘っ子なのだから。攻撃も普通で、フェラやパイズリ、挿入など、オーソドックスだ。

 ふたなり娘の最大の特徴は、なんといってもその陰茎であろう。これによって、男性も女性もホモもレズも一手に引き受けることができる。その気になれば変幻自在に対応できるわけだ。しかも睾丸なしに射精可能という便利な機能がついている。初級ステージの中でも強豪に属し、初心者ではまず勝てない。

 彼女は普通に入れられて戦うこともできるが、入れる方もけっこう好きである。やわらかい手でしごかれながら後ろを突かれると、不慣れな冒険者は新たなる領域に目覚めてしまうこと請け合いだ。彼女は普段から陰茎のことをよく研究しているので、テクニックもそれなりにある。前後から性感帯を責められて悶絶してしまうことになる。

 ふたなりはそのおニンニンのために高い攻撃力を誇り、レベルの低い冒険者を次々葬ってきたわけだが、しかし発想を逆にしてみれば、彼女の方の性感帯が常人よりもひとつ多いことにもなる。つまりダメージを受けやすい体でもあるのだ。ある程度経験を積んだ冒険者なら、そのことに容易に気づくであろう。

 ふたなり娘を倒すには、後ろから挿入して敵のイチモツをしごき上げればよい。冒険者がアナルと手コキであっという間に高められるのと同じ快感が、彼女の全身を駆け巡る。膣とイチモツの両方を同時に責められることになるので、ダメージは二倍、短時間で倒すことができる。ふたなり娘は射精の脈打ちに震えながら、男の悦びと女の悦びを同時に味わい、一度に二回イクことができる。慣れてしまえば倒すのはさほど苦労しないだろう。
 


ブライド【ぶらいど】

  種 族:魔族
  レベル:C
  得意技:求婚、魅了、淫毒攻撃、ブーケ攻撃、精力吸収、性感魔法、フェラ手コキ、魔性の蠢き/思春期、姉、処女、おっぱい星人、フェラ、おもちゃ、しっとり癒し


 花嫁さん。ただし、人間の女性がウエディングドレスを着るだけのコスプレ関係は、この場合ブライドには入らない。この花嫁の結婚相手は魔の者であり、吸血鬼となればバンパイア・ブライド、高等魔族と結婚すればデビルブライドなどと呼ばれる。

 魔性の快楽に魅せられ、魔の者と運命を共にすることを心より誓った花嫁は、人間であること(他の種族でも)をやめ、魔の世界に足を踏み入れてしまう。永遠の若さと美貌を保ち、強大な魔力を得ることができる代わりに、人間らしさや昔の記憶、とくに善の感情を失うことになる。

 ここに紹介する通常ブライドは、吸血属性もなく、魔王クラスとの結びつきもない、比較的低級な魔族に魂を売った花嫁である。したがって何か付加されたブライドに比べて力は弱く、登場するステージも魔界の入口付近など、比較的低い地位に留まっている。

 そうはいっても、ブライドはいやしくも魔性の世界に足を踏み入れて魔物となった存在なのであるから、その実力は絶大である。相当レベルが上がった冒険者でも、気を抜けばそのバージニティの魅力にほだされて負けてしまう。

 ブライドは冒険者を見つけると、誘うような瞳で結婚を迫る。人間であることをやめてしまったので、重婚禁止のような呪縛はないのだ。あの手この手で女を強調した誘惑が怒涛のように押し寄せ、性根とは裏腹の清楚な外見や物腰につい騙されて、冒険者はブライドに魅了されてしまう。そうなると弱体化は免れない。

 ブライドの特徴は、全身を流れる淫毒である。彼女の体液はすべて男を激しく欲情させ、精子の生産を増幅させ、女に敏感になる淫毒そのものである。彼女の汗も呼気も唾液も涙も、もちろん愛液も、すべての気体と液体が冒険者を狂わせる。長期戦になればなるほど追いつめられてしまうのはいうまでもない。

 また、ブライドは魔性の者から支給されたブーケを携えている。このブーケは男を魅了する香りがたえずあふれており、包茎化やパラライズなど、さまざまな効果をもっていることが多い。幻覚や淫夢を見せるものもあるので、花の香りはかがないように気をつけよう。

 得意技はフェラ手コキ。絶妙なタイミングとスピードで、魔性の快楽を冒険者に味わわせることができる。人間では出すことのできない味わいと催淫効果、そして長く伸びた舌がイチモツをこれでもかと責めさいなむ。スピードも半端ではなく、トロいエロビデオの初期フェラシーンを早送りするくらいの速度で、なおかつ正確な責めを実現できる。

 しかしなんといっても、ブライド族の本領は、オソソでこそ発揮される。求婚で魅了し、フェラで高めておき、淫毒漬けにしてから、冒険者はブライドに飲み込まれる。絹のドレスが心地よくすべり、スカートの下でむき出された口が牙をむく。

 入れてしまうと天国の始まりだ。妖精とは一味違う、まさに魔性の蠢きが一気にイチモツに襲い掛かる。自動的に蠕動するのはもちろんのこと、腰を使わなくても勝手に筒がしごいてくれる。スピードもいきなりラストスパートかと思えるほどである。そこへきてなまめかしい清純花嫁のくねる腰使いが、正常位の冒険者を追いつめるのだ。

 ときおりオソソが強く引き締まり、冒険者は悶絶する。その一撃で出してしまう冒険者も少なくない。辛うじて持ちこたえても、そのころにはブライドは回復している。冒険者の精力を魔性の力で吸い取り、これを自分の精力に変えてしまうのである。精力が減るのだから当然気持ちいいわけである。

 さらに、本番中も正常位ブライドは、ひっきりなしに冒険者の耳元に甘い言葉を囁いてくれる。これで脳天まで痺れ、身動きがとれなくなってしまうこともある。甘い言葉は悪魔の言葉で、何を言っているか分からないものもあれば、冒険者に分かる言語で囁くこともある。悪魔の言葉の場合、たいてい快感呪文だ。呪文のたびに冒険者にさまざまな補助攻撃が加わり、多くの状態異常を引き起こしてしまう。

 冒険者がイキそうになると、揉みしだき蠕動のスピードが一気に上がる。魔族ならではの、小刻みで力強いスピード蠕動は、射精直前のイチモツを地獄の快楽にさらし、一気に体内すべての精を搾り取ることができる。これを常人が受けてしまうと、一気に一生分の精が搾り取られ、腎虚になることも珍しくない。

 ブライドは上級ステージのザコとして登場するものの、その実力は相当なものだ。それでも、冒険者側も、ここまで来るのに相当レベルを上げているはずだから、魔の快楽に抗うためにも、ブライドは数多く倒しておくべきである。彼女たちを軽く乗り越えて、魔界の奥にいる強豪を撃破しなければならないのだから。

 それに、バンパイアやデビルなどの属性が付加されたブライドは、通常ブライドなど比べ物にならない実力を持っている。通常ブライドで苦労しているようでは、その先は危うい。魔性の者であっても入口の敵なので、魔物にしては精力値も低く、技は多彩ながら攻撃力も低めだ。姑息な手段に頼らず、実力で立ち向かって倒すべき相手といえるだろう。
 


フランケンレディ【ふらんけんれでぃ】

  種 族:サイボーグ
  レベル:D
  得意技:力技/属性なし

 
 魔族の手によって生を与えられたサイボーグ。彼女は死体であり、アンデッドモンスターではあるが、ただのゾンビではない。ゾンビが死体をそのまま蘇生させるのにたいして、フランケンは血の通わなくなった体の一部などを寄せ集めて合成されたもので、それぞれのパーツが別人のものという特徴がある。

 もともとは、狂気に走った人間の科学者が、死体の手や足をつなぎあわせ、一体の怪物を作り出したのが始まりである。この怪物には名前がなく、製作者の名前がそのままこの怪物の呼び名として定着した。以後、パーツを組み合わせて作られたモンスターはすべて、フランケンシュタインと言われている。

 科学者の作り出したフランケンは、お世辞にもよく出来たとは言えず、パーツは簡単に縫い合わせただけ、身体のバランスも考えず、脳を制御することもできなかった。おかげでその怪物はただデカイだけで、体中にみにくい縫い痕が残り、せっかく身についた強力も破壊にしか役に立たず、その結果、怪物は人々に恐れられ嫌われ、科学者を恨みながらみずからの命を絶つところまで追い詰められてしまった。この当時の技術力では、また人間の力では、これが限界でもあった。

 この技術に目をつけたのが邪悪な魔の者たちである。かれらの技術と魔術をもってすれば、ずっと高度なフランケンをつくりだすことができる。縫い目はまったくわからず綺麗な身体で、一見しただけでは生身の女性とまるで区別できない。もちろん拒絶反応などの欠陥も完全に克服されている。

 また、自動修復代謝システムが組み込まれており、永遠に若い肢体を維持できるようになっている。顔や手など、各パーツは主に若い娘の死体からとってくるのだが、足りないときは生きた娘から奪うこともある。魔族ならではの残忍さだ。また、ただ右手や左足がそろえばよいというものではなく、できるだけ美しく、はりのあるパーツが厳選されている。とりわけ顔は念入りにチェックされ、場合によっては目だけ鼻だけ選ばれることになる。

 そうやって美しく魅力的なパーツが組み合わさって新たな肉体が合成され、理想的な女が造られる。そのうえで脳が改造されるのである。これを怠ると、ただの美女が出来上がるだけでなんのメリットもなくなる。自由意志は残すものの、人間らしい感情や余計な記憶、造り主への反感を徹底的に取り除く。また、運動制御を停止させ、女の細腕でも強い力を出せるようにする。そしてだめ押しに、四六時中特定の欲求に強く反応するようにしてやるのである。これで寝ても覚めても発情するモンスターができあがる。最後に電気と魔力を込め、心臓を再び強制的に鼓動させれば完成である。

 造り主に従順で、身体のどのパーツも美しく、それでいて若いまま不老不死、もと死体ながら蘇生されているので腐敗することもない。縫合も完璧で、完全にくっついている。腕だけ腐り落ちるなどということはありえない。力も相当あり、走ることも含めて運動能力全般が格段に優れている。

 ただしオツムは改造されているせいか、それなり。バンパイアワーウルフと仲がよく、「さあ始まるザマスよ(元気に)」「イクでガンス(上品に)」「ふんがー(おっとり)」ってな具合で息もピッタリだ。普通に始めなさいよ!!

 フランケンは少し進んだステージに登場する。見た目はごく普通の女性で、サイボーグだとは簡単には見抜けない。が、彼女は筋肉の力を100%出すことができるので(通常は身体の崩壊を防ぐため、脳によって力をセーブするよう制御されている)とんでもない運動能力を発揮してくる。動作も早く、脚力もあり、冒険者が逃げようとしても、俊足で追いつかれてしまうし、さらにはレベルの低い冒険者相手なら、一度に二回攻撃も可能だ。力も強く、彼女に捕まってしまったら簡単にねじふせられてしまう。そしてあふれる性欲本能のまま、犯されてしまうわけだ。

 もちろん、締める力も相当なもので、人間離れしたフランケンのオソソにどんどん汁を吸い上げられてしまう危険がある。魅力的なパーツだけで造られたモンスターだから、その美しさも郡を抜いている。場合によっては、魔の者に目をつけられた冒険者の好みに合わせて、オーダーメイドよろしく最高にタイプなフランケンが送り込まれるかもしれない。

 さらに厄介なケースは、冒険者の愛した女性が死んだとき、邪悪な者がその死体を盗んで、フランケンに仕立てた場合だ。強化された恋人や妻などが、余計な記憶を消され性欲の塊となって、冒険者に襲い掛かることになる。その場合、戦闘はきわめて過酷なものとなるだろう。必要に応じて顔以外のパーツが別の女性のものに取り替えられるので、魅力も倍増する。

 もし彼女が生きたまま奪われ、フランケンに改造されてしまったら、まさに悲劇といえる。その場合、もはや彼女にもとの人格や記憶はなく、冒険者の弱点などの都合のよい記憶と、制御しきれない強い性欲だけを残して、変わり果てて襲い掛かってくる。それはもとの彼女ではない。彼女の形をした、別の怪物だ。彼女を失った悔しさを内に秘め、割り切ってフランケンを倒すべし。彼女を殺して肉体さえ奪い取った、憎むべき魔の黒幕にリベンジするため、長い冒険の旅に出るのだ。魔の者に対抗するために、強くなるしかないのである。

 フランケンは改造を施され、より美しく、身体能力も高くなっている。その分、普通の人間よりは強い。しかし、冒険者を力づくで組み伏せて逃がさず、多少攻撃力が高いという以外は、実力もそこそこである。防御力も精力も人並みで、別段魔法などの特殊能力があるわけでもない。魅力的なパーツが揃っている分美しく、手もしなやかだし胸も大きく脚もすらりとして長いものの、逆にそれだけのことだ。外見に惑わされず、地道に戦えば勝てる相手である。フランケンにてこずるなら経験を積み、さらに強くなって、肉体を弄ぶ魔族に報いるため、先をめざして突き進もう。
 


プリースト【ぷりいすと】

  種 族:人間
  レベル:E
  得意技:癒しの光(回復)、魅了の祈り、まれに天罰/姉、処女


 僧侶。通常パーティでは必ず一人は連れていた方がお得な、なにかと役立つ貴重な存在である。彼女は回復や癒しの魔法/呪文を使い、戦局を有利にすることができる。強敵に挑むときには、彼女を仲間にしておけば定期的な回復ができ、かなり有利である。ただし通例プリーストには体力がなく、防御力も低いほか、攻撃のレパートリーが少ない(神罰系程度)という欠点もある。集中攻撃を加えられたらすぐ戦闘不能になってしまうので、彼女のHPに気を使いながら、ほかのメンバーで攻撃する必要がある。それでも回復役は便利であり、ぜひともひとり、仲間にしておきたい。

 だがもし、そんな有利な回復役の僧侶が、味方ではなくSBRPGの敵にまわっていたら、戦闘はきわめて不利に作用するだろう。まさに冒険者は、初級から中盤のステージにかけて、プリーストの存在によって、そうした不利な戦闘を強いられることになるのである。

 プリーストの格好はホーリークロスに金の杖、十字架をモチーフにした帽子というのが一般的。強調していないのにぴったりした服だと乳房のふくらみがいやがおうにも目に留まってしまう。聖職者なので純潔性があり、奥に秘めた秘密の花園が情欲をそそる。また、ローブの他に何も着けていないプリーストもいたりして、大胆な露出と清楚さのミスマッチがたまらない。

 プリーストは単独ではまず登場せず、数人の異種族パーティの一員として、集団に混ざっていることがほとんどだ。彼女はパーティにおける回復役であり、時折攻撃する以外は身を守っているか仲間を回復させる役目を負っている。回復は、聖なるものに祈りを捧げ、恩恵を受けて、失われた精力を取り戻すやり方で行われる。

 成功率はほぼ100%で、仲間なら魔族でも効果がある。彼女の祈りによって、周囲は聖なる癒しの光に包まれ、仲間を回復させる。回復量は彼女のレベルによって差があり、また、回復の対象数によってばらつきか出る。レベルが高ければ当然、一度にたくさんの回復が可能だし、複数を同時に回復させれば、効果は人数分に分割される。

 だから、パーティ全員を全回復するというのは相当の力を必要とするし、上位のプリーストにしかできない芸当だ。もちろんそんな大技は何度も出せるはずもなく、せいぜい一度きりだ。しかしそれでも、やっと勝てそうな戦局で全回復をされてしまっては、その後の戦闘は絶望的になる。たいへんな脅威になることはまちがいない。

 また、彼女の清廉な祈りと癒しの光は、回復のほかに副産物として、男性にたいする魅了と精神的脱力感をもたらすことがある。つまり冒険者は、プリーストの癒しの光でついつい安心して心を許してしまい、優しく包み込むような、それでいて汚れを知らない神々しい魅力に取りつかれて、すべてを委ねてしまう危険があるということだ、そこへ回復した仲間が一気に攻撃を仕掛けてくれば、大ダメージは避けられないだろう。

 それを知っているプリーストたちは、回復の必要がないときには、魅了に特化した祈り攻撃を発動させてくる。「どうかこのお方がわたくしにもっと惹かれますように」とか、パーティにリーダー格の敵がいれば「どうかこのお方が○○さんに振り向きますように」など、乙女の祈りを捧げる。聖なる光とともに魅了効果が高まり、祈れば祈るほど冒険者の心が奪われ、深みにのめり込んでいくことになる。成功率は限られているものの、回復にプラスしてのこの補助攻撃はかなりやっかいだ。

 プリーストの基本的な戦い方は以上であり、パーティのなかでは前面にでず、後ろに引っ込んで回復と補助攻撃、そして防御のくり返しが多い。彼女が祈るのも頻繁ではなく、あくまで必要に応じてである。乱発すればMPもなくなっていざというときに役に立たなくなるし、なによりありがたみがなくなって聖なる力を授かる効果も半減してしまう。引っ込み思案ながら侮れない補助のエキスパートこそ、プリーストの十八番なのである。

 ところが、ごくまれにではあるが、プリーストが攻撃を仕掛けてくることがある。手コキ・脚攻撃などの基本技や挿入時のカウンターはもちろんのこと、天に祈って神罰を降させることができる。これは相当レベルと徳が高い者しか使えず、また、ほぼすべてのMPを費やして発動させる大技だ。成功しないことも多いし、発動してもただの魅了だったり、隣の犬が吠えたり、仲間がくしゃみするだけだったりギャルのパンティが一枚降ってきたりと、効果が様々で予測できない。プリーストの祈りを聞き届ける神族の気まぐれで、発動するかどうか・効果をどうするかが決まるためである。つまりめったに天罰を冒険者に与えることができないのだ。

 しかし、ひとたびうまくいくと、そのステージの冒険者のレベルから考えて、まず助からないだろう。神族ならではの強力なプレジャーサンダーがレベルの低い冒険者に降り注ぎ、ひとたまりもなく一瞬で枯渇するほど射精してしまうし、たとえそこまでいかなくても、射精寸前に追い込まれて性欲の塊になって性感神経が敏感になって一ターンで大量に精力を消費する毒に侵されて、と、様々な複合状態異常に見舞われることになる。天罰が成功してしまったら、運が悪かったと思ってあきらめるしかない。もともと成功率はきわめて低いのだから。

 このようにプリーストは、敵に回すとたいへん恐ろしい相手なのだが、彼女の実力そのものはじつにつたない。長年僧侶の修行として純潔を守ってきたため経験が浅く、攻撃力も防御力も精力も低い。少しレベルのある冒険者なら、一撃で倒すことができる。ただ、回復役として便利なため、実力にそぐわない先のステージまで、プリーストがパーティに加わっているのである。

 RPGの鉄則であるが、やはり回復役がいたら、真っ先にそいつを集中的に倒してしまうに限る。最後まで彼女を残して、捨て身の神罰攻撃に走られたら厄介だ。回復などの補助は決してあなどれない。プリーストをまず倒しておくことで、戦局を有利に運んでしまおう。

 なお、レベルの高いプリーストは賢者となり、経験の成果で実力も相当なものとなる。そういった相手は回復のみならずあらゆる攻撃に注意が必要で、なおかつ真っ先に倒そうとしてもなかなか強いので厄介だ。
 


プリティマシン【ぷりてぃましん】

  種 族:メカ
  レベル:A
  得意技:甘える、吸い付く肌触り、芳香、催淫愛液、幼女素股、複舌フェラ、複舌ドリルフェラ、騎乗位、蠕動膣、100種類以上のバイブパターン、科学魔法、魅了幻覚、感度調節/ロリ、妹、足、フェラ、おもちゃ、美声
 

 正真正銘、女の子ロボ。魔の者によって制作され、人間のレベルを遙かに超えた科学力に魔力がブレンドされた最高傑作のひとつである。女の子メカといえば、通常は大人タイプのロボットが制作されるものだが、プリティマシンは文字通り女の”子”、幼いロリ敵なのだ。

 いとけないベビーフェイスにサラサラした緑の髪、ちょっとぶかぶかしていておへそとわきの下が露出された黄色い半そでの上着で、魔法のステッキを持ち、緑色のミニスカートから細くシコシコした生足が伸びている。彼女の生足は、幼女特有のきめの細かさを具えている。少し大きめの魔女っ娘ブーツがかわいさと色気を兼ね備える。背がかなり低く、120センチあるかないかくらいである。小さな頭、手、足…細い体。

 彼女はパンツもはいておらず、上着も一枚の生地だけで下着を着けていない。生地も見た目より薄く作られていて、彼女がきゅっと足を閉じると、薄めのミニスカ生地にオンナのツルツルの形がくっきり浮き出るしくみになっている。彼女が全裸になると、華奢な体つき、小さな胸、毛の生えていないオンナがあらわになる。そんな格好で首をかしげ、緑色の髪をサラサラなびかせながら大きな目で微笑まれれば、多くの青年が彼女に心奪われてしまうわけである。

 プリティマシンは、『とらわれペンギン』で二階のプチボスを務めるほどの実力者で、相当先のステージに行かなければ登場しない強敵である。ランクも上位者のAであり、並の冒険者では、まずプリティマシンに勝つことはできない。また、レベルの高い熟達した勇者でも、みずからがロリ属性から脱却していない、はたまたロリ属性に強烈に目覚めさせられたというなら、プリティマシンに勝てる見込みはほぼゼロとなる。

 彼女は冒険者を必ず「お兄ちゃん」と呼ぶ。確かに、あどけない娘を相手にするというのは冒険者に軽い罪悪感を抱かせるが、これが人工の物、ロボットであるということが、そんな罪責感を一瞬消し飛ばす。だが、その油断が大きなマイナスとなるのである。かわいらしい物腰と、子供とは思えない魅力、なによりも魔界譲りのテクニックで、たとえロリ属性とは無縁の冒険者であっても「お兄ちゃーん!」と抱きつかれた瞬間、一気にそっちの方向に目覚めさせられ、幼女に果てるという獣道に墜ちていくことになる。

 プリティマシンは、マシンというだけあってメカなのだが、彼女はただのロボットではなく人格があり、学習能力を持っている。また、ロボットといっても人工肌であり、ぷにぷにと柔らかい体をしている。これは高分子素材と特殊シリコンが全身にコーティングされており、人肌以上の極上の質感を具えているためである。その肌のきめの細かさは人間の幼女以上であり、しっとり吸いつくような肌触りとなっている。

 プリティマシンは幼女ロボットながら魔族じこみの媚態を心得ている。かわいらしい表情と男心をくすぐる甘え方、極上の肌触り、そしてあどけないのに魔性のテクニックを誇っているので、数多くの男たちがロリの軍門に下り、禁断の快楽に墜ちていったのである。

プリティマシンはプチボスを務めることも多く、ほとんどの場合単独で登場する。これは、あまりにも手間暇かけて作られた極上品のため、量産ができないという事情もある。冒険者を待ち構えていたプリティマシンは、男を見つけると自動的に戦闘に持ち込んでくる。自慢のベビーフェイスで抱きつき、お兄ちゃんに甘え始めるのである。

 スカートが脱げたり、男にちょっとでも触れられたりすると、プリティマシンのオソソから甘い香りが漂い始める。露出すると、すでにあふれんばかりにお漏らしローションが滴っているはずだ。この疑似愛液は、香りも味もなめらかさも絶品であり。その様子を見ただけで冒険者の性欲を暴走させる。うっかり間近で匂いをかいだり、舐めてしまうとすっかりトリコになり、ツルツルのワレメにむしゃぶりついたまま昇天させられてしまうことになる。魔性のローションは、舐めるとミルクお菓子のような味がするという。

 戦闘開始後、多くの冒険者は、プリティマシンの生足攻撃に悩まされることになる。足をこすりあわせるだけで我を忘れてしまうほどの肌触りで冒険者を翻弄し、イチモツもぶにっとした股に挟み込んで、つるすべオソソとシコシコ内股に包み込む攻撃は絶品だ。スカートも上着もボタンで簡単に取り外せ、全身の心地よい肌触りをすぐに楽しむこともできるが、逆にミニスカを残したまま交わるのもキモチイイだろう。

 触ってもこすっても、彼女の生足や腕や小さなお尻や背中やつるんとした上半身は男の精力を激しく消耗させる力がある。どこをこすっても、どこにこすりつけても、イチモツは魔性の機械の皮膚に翻弄され、お尻のワレメに挟み込んでこすられるだけでもイッてしまう危険が大きい。彼女にできないのはパイズリくらいのもので、ほかは手技をはじめ計算されつくした至高のテクニックを誇っている。彼女の脇の下やおへそや首筋やほっぺや緑色の髪の毛でさえ、搾精のための立派な武器である。

 また、未熟な幼い女の子を演出するため、冒険者の攻撃に感じまくる“感度調節機能”も具わっている。これは、簡単な攻撃でもあえて激しく感じてあげることで、大人の男を興奮させ、たぶらかし、かえって冒険者を弱体化させる作戦である。一見不利な機能ではあるが、こういうことをしても有り余るほどの精力値を誇るプリティマシンにとって、結局はたいしたダメージでもないのである。

 こうして、プリティマシンは、攻めでも受けでも、肉体的にも精神的にも、大人の男性を籠絡する方法を幾通りも心得ており、それを裏付ける極上の小さな肢体と肌触りを誇っているのである。

 だが、媚態で男をたぶらかしたりきめの細かい柔肌をこすりつけたり、はたまたつるぷにスマタ攻撃を仕掛けたりというのは、まだまだ序の口だ。プリティマシンの本領発揮は、やはり魔性の内蔵機能にある。背の高さのだいぶ違うお兄さんと抱き合ってしこたま肌をこすりあわせたあと、彼女はいきなり冒険者の股間に口を近づける。

 幼女ながら大きく口を開いて、イチモツをくわえんとする瞬間、冒険者はプリティマシンの口腔の秘密を知ることになる。彼女の口の中には、上下左右斜めとあちこちに無数の舌が生えているのだ。イチモツを飲み込んだとたん、そのすべての舌がまんべんなくあちこちを舐め回すことになる。口の中に飲み込まれていながらにして同時に集団フェラ攻撃にさらされるので、冒険者はいきなり強烈な快感にのたうち回ることになる。

 その舌の動きも絶妙で、イチモツの敏感なところがあますところなく刺激され、テクニックも一流だ。あどけない顔と小さな体なのに魔族ゆずりのテクニックというミスマッチがたまらない。くわえ込まれたとたん、イチモツの感じやすいところすべてに柔らかい舌が張りつき、うねうねと蠕動しながら、催淫ローションが口の中に充満していく。口腔がときおりきゅうっと締まってはまた開いて、舌先で何箇所も同時に舐めまわされてしまう。

 それだけでも、フェラに弱い冒険者はひとたまりもなく果てきってしまうだろう。イチモツの感じやすいところをまんべんなく同時に責められ、舌の動きだけでも大ダメージを受けてしまうことになる。

 だが、彼女のフェラ攻撃はこれにとどまるものではない。プリティマシンの口腔は特殊な構造をしていて、イチモツをくわえ込んだまま舌を絡ませて、その状態で口腔の筒を高速回転させることができるのである。もちろん人間にできる動きではない。イチモツは軽くねじられながら口の締め付けにさらされつつ、複数の舌に高速で舐め回されてしまうことになる。

 このドリルフェラ攻撃に敗北し、幼女の口に汚らしい汁をぶちまけた冒険者は、勇者レベルの者だけでもごまんとある。唇とドリルでの締め付け、絡みついて舐めまくる無数の舌、そしてイチモツをなまめかしくしごきあげる首の動きが絶妙なハーモニーとなって、冒険者の精力を一気に根こそぎ吸い上げてしまう。舌の動きは、ペニスをしごく口の動きに合わせて螺旋状となり、そのスピードも徐々に上がっていくから、一気に射精に追いつめられてしまうというわけである。

 催淫ローションが口腔内をたっぷりと満たすため、口の筒の回転や激しくしごく動きがあっても、決してイチモツが引きちぎれることはなく、なめらかなスピードに翻弄されるばかりである。また、逃れようとする冒険者に対しては、根本までぱっくりくわえ込んで小さな両手を冒険者のお尻に回して密着しつつ、口腔内部だけをフェラチオのように前後に高速運動することも可能だ。

 潤んだ瞳でひざまずいて見上げるあどけない表情と、口の内部で繰り広げられる激烈な動きのギャップも、男の情欲をそそり、このまま幼女ロボに身を任せてしまいたい衝動に駆られること請け合いだ。

 だが、この強烈な攻撃にも耐え抜く勇者がいれば、プリティマシンはいよいよ次の攻撃に移り始める。吸引装置のついたオソソがイチモツを容赦なく飲み込んでいく。先っぽが入っただけで激しく吸引され、奥の奥まで、根本まで、あっという間に収まってしまうだろう。

 計算されつくした名器にくわえて、幼女ロボの媚態と、子供ながら悶絶させられる腰使いを得意としている。膣全体と無数のヒダとが別々の蠕動運動をすることができ、感じやすいところにしっかり刺激を送り込んでくる。体が小さい緑娘は騎乗位を好む。ちいさなお尻を自在に振ることができるからである。もちろん、アソコはツルツルである。

 プリティマシンの搾精膣装置は、名器締め付けと蠕動ではとどまらない。イチモツの形状や冒険者の物腰などから瞬時に計算し、一番感じるパターンでオソソ全体がバイブする。変幻自在な振動によって、体の奥の性感帯までじんじんしびれるようになり、やがてはプリティマシンの快楽装置の前に脱力してしまうことになる。

 バイブの種類は100を超える。振動の強さ、周波数、部位などを調節でき、たとえば先っぽが弱い冒険者には少し堅めのヒダが尿道口やカリヒダにあてられ、重点的に振動する具合だ。このピンポイント攻撃で中だしした冒険者も数知れない。せっかくドリルフェラをかいくぐっても、そこで消費した精力に追い打ちをかける本番プレイには耐えきれない。禁断の性交という雰囲気も冒険者の快感を助けている。

 こうして、膣の締め付けとしごき、蠕動とバイブ、飛び跳ねるような騎乗位、後ろ手に回った小さな手が撫でさする玉袋攻撃やアナル指入れなどの複合技によって、そしてそれらのテクニックと幼女の外観のギャップによって、勇者クラスの冒険者でもこのステージのプチボスを乗り越えることができず、冒険を断念するハメになる。こする旅に味わいの違う筒を再現することもできる彼女のオソソは魔性の機械の中でも群を抜いている。

 そのほかに、補助攻撃として、プリティマシンは、いくつかの弱体化攻撃を使ってくることがある。魔族が作ったためか、多少の魔法も使えるし、超科学的な機能によって、簡単な超能力も使うことができる。

 魔法といっても、魔族と違って体内に魔力を溜め込んだり生成したりしているわけではないので、使える魔法もある程度限られている。魅了、弱体化、快感の魔法など、ごく一般的なものである。もちろん、勇者クラスなら、魔法防壁で防げるレベルである。格好が魔法少女なので、形式的に魔法が使えるようにしているだけのようである。その魔法も、魔力によるものというより、人間のレベルを遙かに超えた科学的な力によって発動しているようだ。通常のエネルギーを魔力に変換して発動させるだけで、ほとんど使うこともできない。

 むしろ恐いのは冒険者の精神に直接作用し、彼の属性を変えてしまう超能力の方だろう。魔法も超能力も、勇者レベルならたいていは防げるものだが、プリティマシンの発生させる超科学的電磁波は、多くの魔法障壁をくぐり抜けてしまう。その結果、ロリ属性ではない冒険者を、どんどん幼女好きロリコンおたく青年へと“洗脳”していくことができる。

 彼女が持っているかわいらしい魔法のステッキは、魔法を使うためではなく、このロリ属性開発超能力を発動させるためにある。ステッキを振る度に、冒険者の心は、どんどん小さなつるぺたおにゃのこの良さに気づき、幼女であるというだけで通常よりもはるかに大きなダメージになってしまう体へと“開発”されてしまう。ステッキを振る度に魅了効果が深まっていくマジカルガールとは、この点で一線を画する。

 こうして、彼女の魔法のステッキによって、多くのまともな青年が幼女ダイスキ獣道へと堕ち、アウトローな行為に興奮する反社会的趣味の持ち主へと作り替えられていった。そして魔性の肉体の餌食となり、淫魔界の藻屑と消えていったのである。たとえロリ属性がまったくなく、メスガキなんぞ相手になるかって粋がっている冒険者に対しても、プリティマシンは容赦なく心を犯して喰らいつくしてきたわけである。

 もちろん、ロリ属性が強くなっていったまま戦うのはたいへん危険なのはいうまでもない。ステッキ一降りにつき開発されるロリ属性はそれほど大きくはないので、ぶんぶん振り回される前に倒してしまう必要がある。

 また、彼女は持ち前の超能力を使って、ごくまれに変身することがあるようだ。マジカルガールなどと同様に、大人の女に変身するのである。変身といっても、実際には冒険者の脳に作用し、大人に成長し巨乳になった緑髪娘になったように「思わせる」だけである。ステッキの力でもロリ属性になびかない剛の者に対してまれに発動されるようだ。もちろん、彼女特有のテクニックや機能は健在である。

 しかし、これらの補助攻撃は、プリティマシンにとってはどうでもよいオマケみたいなものである。滅多にこれらのエネルギーを使わなくても、持ち前の媚態とテクニックの数々だけで、十分勇者クラスの冒険者を葬ることができるのだから、余計な機能と言ってもまったく不思議はない。

 やはり彼女の脅威は、極上のフェラ機能とオソソ機能であろう。これらに翻弄されても漏らすことなく、地道に幼女を攻撃し続ければ、プリティマシンといえどもいずれはイクことになる。攻防ともに優れ精力も高い強敵中の強敵であるが、それを上回る実力と耐久力が冒険者の側にあれば、この魔性の機械にも打ち勝つことができるだろう。しっかりとツルツルスベスベの胸板を大人の大きな手でさすってあげ、じっくり腰を振って感じさせダメージを与えていくしかないが、その先に待ち構えている伝説の魔族たちを倒していかなければならない勇者たちにとって、プリティマシンにも勝てないようでは、という意識が大切である。この道はそれほどまでに険しいものなのである。


プリティワーム【ぷりてぃわあむ】

  種 族:キマイラ/魔法媒体
  レベル:E
  得意技:挿入、粘液/おもちゃ

 
 上半身が小さな美少女、腰から下がコロネのような虫になっている、体長20センチ弱の化け物。虫といっても、形状が虫のような形をしているというだけで、もちろん本物の虫というわけではない。

 もともとは大人のおもちゃとして作られ、そこに魔力が注入されて生を与えられた魔法媒体である。もちろん、魔界産である以上は、人間の作るおもちゃに比べて格段に優れたシロモノであり、永遠の若さと強い吸引力を有している。

 彼女たちは生きており、自分の意志も持っているが、頭の大きさは数センチもなく、思考能力は皆無に等しい。たった一つの、非常に単純な思考しか持っていない。性的な快楽のことしか考えていないのだ。

 プリティワームは、ごく初期のステージに登場する、ザコ中のザコである。防御力も低く、精力もあまりない上、積極的に快楽に浸ろうとするため、すぐにイッてしまう。他の人間女敵に混じるか、単独で登場するのが常で、プリティワーム同士が群れを作ることはまれである。われ先にとイチモツに向かうことしか考えられず、協力して冒険者を快楽の罠におとしめようなどという高度な頭脳は持ち合わせていないのだ。

 プリティワームの制作者は、極力単純な頭脳と、最低限度の言語能力、体液放出能力と吸引能力、そして高度な魔界の素材を用いて、量産できる慰みものの虫に彼女たちを仕立て上げた。そこで魔の者は、彼女たちに、男の股間にはりついて快楽を得よ、という、たった一つの単純な指令を、小さな脳に植えつけたのだ。結果、プリティワームは、何も考えることなく、冒険者を見つけ次第、イチモツをいきなり飲み込んでしまうのである。

 戦闘開始とともに、プリティワームは、いきなり挿入攻撃に入る。上半身がしなやかに跳躍し、イチモツめがけてコロネ部分がミサイルのように飛んでくるのだ。全身がやわらかい特殊なゴムのようになっているので、何回でも冒険者めがけてアタックしてくる。本能的に亀頭を探り当てることに長けており、通常1〜2回で挿入に成功する。

 下半身全体は人間の女性器と同じサイズであり、冒険者の亀頭を飲み込むと、一気に根本にまで収まってしまう。特殊な魔界の素材でできた下半身は驚くほどやわらかく、その締まりや質感はオソソそのものである。

 挿入が終わると、プリティワームは体内の粘液をどんどん放出する。そしてコロネ状の段を伸縮させながら、ひたすらイチモツをしごき続ける。そのスピードもなかなかに速く、1秒間に3〜4回にもなる。

 粘液は枯渇するまでしたたらせ続けるので、滑りがよくなり、冒険者は防御力を下げられてしまう。そして、最低限の言語能力で「気持ちいい?」「いっぱい出してっ」「好きですぅ」などの数パターンのみを話しながら、どんどん冒険者の精力を削り取っていく。

 また、コロネ内部ではイチモツを奥まで吸引し続け、まとわりつく肉壁の圧迫も相当なものだ。複雑な動きがない代わりに、魔性の膣の感触に、冒険者は悩まされることになる。

 プリティワームが出てくるステージにいるのは、たいていが経験の浅い、初心冒険者である。もしかしたら、まだオソソの味を知らないかもしれない。そんな男にとっては、彼女の下半身は脅威だろう。いきなり入れられた上、粘液で弱体化され、激しい動きでしごかれてしまうのだ。取り外そうとしても、快感に悶絶して転げ回ったとしても、強い吸引によって、どちらかがイクまで決して離してくれないのだ。

 さらに、人間の女性の中にプリティワームが混じっていれば、イチモツが魔性のオソソに飲み込まれつつ、人間の手や舌や生足が初心冒険者の全身にまとわりつき、あえなく発射という憂き目にあう。プリティワームと結合中は他の女に入れることができず、つたない愛撫技術だけで彼女たちと戦わなければならないことも痛い点だ。

 SBRPGの世界では、素質もないのに快楽だけを求めてステージに入ってくる大勢の男たちが想定される。彼らにセックスバトルの厳しさを教え、追い払うために、ある程度の門前払いが必要だ。プリティワームを始め、多くの量産型快楽装置が、その役を担う。これを乗り越えた男たちだけが、冒険者として先へ進むことを許されるわけである。

 プリティワームはとても弱い敵だ。他の敵と違って、快感を我慢しようとはしない。逆に積極的に性感を求め、敏感にあえぎまくり、数分以下で勝手に自滅してくれる。ただ耐えるだけでよい。

 腰をひねったり、締め方を変えたりするなど、イチモツを悦ばせるための基本的な技術もなく、速さはあってもひたすら単調な動きだ。少しレベルが上がれば、プリティワームにまったくダメージを受けずに勝ち進むことができるだろう。


ブルマ【ぶるま】 nm

  種 族:人間
  レベル:E
  得意技:足スリ、足コキ、ブルマ挿入/ロリ、思春期、足、お尻、集団、密着、イメクラ


 その昔、学校の体育の授業では、「ブルマ」という穿きものがあったそうな。古くは100年前からの歴史があるが、ショーツの上に穿くおなじみの形状は意外と歴史が浅い。70年代後半・東京オリンピック時代からあっという間に普及し、そして90年代にあっという間に姿を消した、人類史上の瞬間的なブームであったと言える。

 しかしながら、たった20年という一時代の穿きものが、文化史上では不朽のものとしての地位を確立したのである。露出された若い生足、ぴっちりしたお尻や、低学年ならスジの形も浮き出るし、なんと裾から、し、白い魔物がはみ出すことさえもあったというのである。このはみパン現象は、同年齢の男子たちの熱い視線と羨望を一気に集中させたといわれている。体育の時は女子のブルマ姿を刮目することだけが楽しみだったと言っても過言ではなかったんである。

 紺色がベースであるが、赤や緑や青などの派生形もある。AVなどに登場するインチキ女子高生が穿いているのはピンクなどのイロモノが多い。いずれも、昔のようなだぶつきはなく、ぴっちりと肉体にフィットするタイプとなっている。厚手の生地であるがよく伸びる材質で作られており、動きやすいのが特長である。

 形状はショーツとほぼ同じで、脚繰りも深く、生足がほぼ全部露出されている。またたく間に絶滅してしまった希少ファッションであるが、その歴史の濃さと輝きは不滅である。嗚呼、学校の周りをランニングするブルマ娘たちの追憶よ、永遠なれ!

 というわけで、学校からは追放されてしまったブルマであるが、セックスバトルRPGの世界では、永遠に健在なのである。様々な年代のうら若き娘たちが、思い思いの色のブルマを穿き、これを戦闘服にして冒険者に挑みかかってくるのである。中には魔の者がブルマを着用して悩殺することもあるが、たいていは低年齢の人間の娘の武器であり防具となっているようだ。

 ブルマ娘の標準はピチピチ女子高生であるが、女学生でありさえすればブルマ娘になる可能性がある。すなわち、小学、中学、高校の敵の中にブルマ娘が登場するわけである。中にはいい年こいた大人がブルマを穿くこともあるらしい。このように様々な眷属があり、一筋縄ではいかないのが特徴だ。

 基本的にスポーツ少女であるため、体力があり、精力も高めである。激しい運動にも耐えられる若い肉体と活力があるため、彼女たちの攻撃も積極的になりやすい。そして、同じステージに出てくる敵に比べてイキにくいのも特徴のひとつだ。グループで冒険者に襲いかかってきた場合、最後まで残るのがブルマっ娘というケースも珍しくないだろう。

 ブルマ娘が登場するステージは、彼女たちが普通の人間である点から、ごく初期に限られる。つまり、初心者の冒険者が相手をする敵たちということになる。ただし、初心者にとって、生足を露出した若い敵たちは相当に魅力的であり、そのきめの細かい脚に翻弄されて、紺色の上に白い染料を振りかけてしまう危険性も高い。その肌触りは、経験浅い冒険者にとっては相当な脅威となる。その上で敵の精力や体力が高めというのだからやっかいだ。

 また、様々な眷属を持つブルマっ娘は、ステージによって年齢が変わることが多い。一般には、先に行くほど低年齢化する傾向がある。『とらわれペンギン』でも、階を進んで敵がレベルアップするとともに年齢が下がり、1番弱くて高3、次が高2で、最強なのが「ちゅ、中学を出たばかりなのである! け、毛は当然生えているのである!」高校一年生の若いつぼみとなる。

 他のステージでも、高3から2年生、1年生の順で強くなっていく。ヒ●や●英よりも宮●やゆ●っちのほうが強いのはこのためである。ただし、高校生ブルマを制覇したあとのステージにて待ちかまえている、より強い敵は、小学ブルマ娘のようだ。ロリ属性の冒険者ではひとたまりもない、細い生足と華奢なブルマ姿に、獣道に落ちてしまうことうけあいだ。さらに、その先に厨房ブルマっ娘が登場するのである。

 ブルマの色や形も様々だ。紺色がベースであるが、性格によって様々な色のブルマを穿くことになる。ファッションも凝っており、単色ばかりでなくストライプ入りのものや、パンティと変わらない純白を選ぶ剛の者もある。あえてローレグで清純さを強調する娘もあれば、超ハイレグで悩殺する積極的な女の子もいる。

 下にショーツを穿いてわざわざはみ出させ、はみパンプレイ(?)を楽しませてくれる敵もいるし、はじめからパンティなど穿かずにブルマの上からでも割れ目の形をくっきりと浮かび上がらせている強者もある。臀部の生地をずらしてお尻の肉をはみ出させることで魅力を上げる相手もいれば、若さと幼さを強調するためにオソソをパイパン化する敵さえもある。

 上半身もイロイロである。体操着が標準であるが、そのほとんどがあえてサイズを小さくしてあり、小さな動きでおへそが露出されるようになっている。四つん這いにでもなれば腰回りとおなかは完全に丸出しだ。その上、袖をまくって脇の下を露出させるケースも目立つ。低年齢化すると、前後に大きなネームが入り、特に学年を強調する傾向がある。もちろん、冒険者の期待度を高めて、弱体化させるのが狙いだ。

 体操着の他に、制服やブレザーで下半身とのミスマッチを強調したり、ブラジャーだけ、はたまた上半身裸という強烈な相手もいる。また、戦闘中に上半身を脱ぐことも多く、冒険者は制服→体操着→ブラジャー→おっぱいという“変身”を楽しまされることにもなろう。

 さらに、運動靴や靴下、はちまきやリボンなど、オプションも多様であり、それらの小道具に惑わされる冒険者も多い。左右固められて足首を結ぶ強制三人四脚でこすられ、密着しながら敗北する冒険者もある。いずれにせよ、思い思いに改造する個性豊かなブルマ娘たちは、慣れない冒険者を数多く昇天させてきた強敵と言える。

 彼女たちの最大の武器は、なんといってもその若い生足であろう。肌触りは極上であり、肌のきめも細かくみずみずしい。冒険者に襲いかかるブルマっ娘たちは、周囲を取り囲んで密着しながら、しきりにスベスベの足をこすりつけてくる。彼女たちの足が冒険者の両足に容赦なく絡みつき、スリスリされるとつい気がゆるんで、大幅に精力を削られてしまうことも珍しくない。

 彼女たちは徒党を組むことも多く、友達同士でしっかり連携をしながら元気に足を動かし続け、冒険者の脚を女足の餌食にしていく。ふとももも膝裏もふくらはぎもとてもやわらかく、シコシコした感触が心地よい。勃起したイチモツにも生足の暴力は容赦なく襲いかかる。乱暴にこすりあげているのに、若い肌触りによってこすられ続けると、イチモツもつい悦んでしまい、あえなく発射の憂き目を見る。

 ふとももの間にイチモツを挟んで交代でしごいたり、はみ尻に先っぽをめり込ませて楽しませてくれることもある。彼女たちのふとももは強力な武器であり、その生足に精力を削られていくのである。若い娘の足に弱い初心冒険者ではひとたまりもないであろう。きめの細かい肌でしごかれ、強い力で足が閉じられて締まりもよく、元気な前後運動で若さにものをいわせた搾精行為を行うのである。中にはバックの体勢で、ブルマとお尻の間にイチモツを潜り込ませ、ブルマを肉棒の形に浮き上がらせたまま臀部の肌でしごくという荒技をやってのける女学生もいる。

 さらに、彼女たちはブルマを脱ぐことなく、本番行為をすることができる。股のところをずらし、ブルマのまま挿入だ。暴れ回るブルマ姿を目の当たりにしながら、イチモツは優しい膣に翻弄され、あっという間に高められてしまう。

 もちろんそこで周りの女の子たちも見ているだけではなく、しきりに足を滑らせてサポートしてくる。交代でブルマ挿入も珍しくはない。こうして、未熟な冒険者は、様々な年代の美少女たちに囲まれ、その生足とオソソに弄ばれながら、道半ばにして昇天してしまうのである。

 ブルマ娘は、ステージによって年齢が違う。つまり学年によって特徴があり、したがって攻略法がそれぞれに変わってくる。まずは最初期に登場する、普通のコギヤルぶるまっ娘(こーさん)に手こずっているようでは、先が思いやられるのである。『とらわれペンギン』でも最上階、1番弱い部類なのだ。とはいうものの、18歳になったばかり、若いギャルに変わりはなく、そのみずみずしい肉体の餌食になった冒険者も数知れない。気を抜くわけにはいかない。

 先に進めば、さらにきめの細かい肌を備えた1コ下の体操着がお相手する。青春真っ盛り、中には清純な女の子も混じっており、恥じらいながらもしっかり生足の感触を刻みつけてくるぞ!

 さらにその先には、一年生の乙女たちが相手だ。若いのである。ひょっとしたら初モノかもしれないのである。3学年中では1番強いのである。若い力と元気さで冒険者を翻弄したかと思うと、幼さによる清楚さをも感じさせ、男心をくすぐることこの上ないのである。

 だが、彼女たちを超えると、今度は禁断の消防ブルマが登場してくる。発達さえもしていないぺったんこな肢体を前に、ロリ属性の冒険者はひとたまりもないであろう。小さな体ながら、その細い足やぷるぷるのほっぺはすでに射精を誘発しうる立派な武器なのである。

 小学ステージを乗り越えると、厨房サマの出番である。彼女たちは最強だ。コドモの顔に大人の肉体なのである。中には背が高く、レディと間違えてしまいそうな娘もいる。最近のローティーンは発育がよすぎる。ふくらみかけの乳房と、大人の足へと変わっていくふともものふくらみを堪能できる。生意気盛りの思春期に悪態をつかれるもよし、清純すぎる乙女を汚すもよし、青春を思い出して感涙に涙するもよし。冒険者の前にはあまりにも危険で甘い罠が何十人と張り巡らされているのだ。

 ときおり、いい年こいたレディがブルマを穿いていることがあるが、こちらは問題なく勝てるだろう…そのはず、である。実力的にはやはりホンモノにはかなわないのだから。ただし、コスプレの魅力にとりつかれていた場合は、年増ブルマの倒錯におぼれてしまわないように注意しなければならない。

 いずれの敵であっても、スベスベの足の攻撃と、ブルマを穿いたままの様々な体位による攻撃に気をつけることが肝心である。その上で、それぞれの年齢に会わせた攻略が必要となってくる。特に若さにほだされないように気をつけなければならない。

 高校生は正攻法で勝てるだろう。小学生はロリ属性に気をつけさえすればクリアできるはずだ。その中間がやっかいであり、前2者の利点両方を具えているのだ。

 中学生はその経験の浅さを突き、大人の技術で対応するのがよい。彼女たちを相手にする頃には、冒険者もそれなりのレベルに達しているだろうから、複雑なようでいて単純さも併せ持つ厨房を手込めにするのも難しくはあるまい。

 なお、ブルマ娘はその名のとおりブルマを穿いており、戦闘中も脱ぐことは滅多にない。ブルマを脱いでしまえば、そこにいるのはただの人間の娘である。やろうと思えばそうした方法も可能ではあるが、あまりおすすめできない。ブルマ娘の最大の強みであるブルマを剥いでしまえば、彼女たちはすぐに逃げ出してしまうだろう。また、逃げられない状態にすれば、彼女たちは玉砕覚悟で捨て身の攻撃をくり出してくるに違いない。

 忘れてはならないのは、彼女たちの体力と精力が、同じレベルの敵たちに比べて高めであるということである。攻撃の際の動きも激しくなる上、捨て身の攻撃が「敵の残り精力がそのままダメージの数値になる」ことを考えるべきである。元気なブルマ娘が高い精力を捨て身でぶつけてくれば、そこそこ精力に自信のある冒険者でも一気に敗れ去ってしまう危険がある。

 ブルマ娘は単独よりも集団での行動を好むが、ステージによっては、友達同士での行動とは限らない。姉と妹、高校生と中学生、中学生と小学生といった、ブルマミックス姉妹どんぶりには注意しなければならない。大人の女性と高校生と中学生と小学生、一度にすべての肉体を味わえるとしたら、男の側の興奮度も只では済まないだろう。思った以上の精力消費は覚悟しなければならず、それぞれの年齢に特有の魅力を味わいながら果ててしまう危険がある。姉妹どんぶりバージョンであれば、年長者は妹の若さの力を借り、年少者はお姉さんの成長した肉体の力を借りて、お互いに強化しあった状態で冒険者に挑んでくるのである。

 姉妹どんぶりでブルマ集団が襲ってきた場合、あえて小さい方から倒すべきだ。そうすれば残るのはより弱い年長者ばかりとなる。そうなれば何人いても勝つのは簡単だろう。

 ブルマという、一時代を風靡したコスチュームの魅力に打ち勝って、若い娘たちの足にも耐性がつけば、セックスバトルの冒険にも一区切りがつく。もはや女体に不慣れな、超初心冒険者とは呼ばれなくなるだろう。この高みに登り切るまで、しっかり腰をふんばらせることが必要である。


フレイア【ふれいあ】

  種 族:神族
  レベル:C
  得意技:魅了、性欲増進、セクシーボイス、ラブリーボイス、吸いつく神肌、女神の愛、捨て身の攻撃/手、足、おっぱい星人、お尻、姉、しっとり癒し、密着、美声


 北欧の女神様。豊穣と生殖を司り、人間の愛欲を操ることができる。女性性の象徴であり、良きにつけ悪しきにつけ女のすべての性質や魅力を一身に凝縮している。愛と豊作への願いから、人々は一週間に一度はフレイアに思いを馳せる。それがフレイアの日、fridayである。このことはまた、彼女が金星の象徴アフロディテ(ビーナス)と同じ扱いを受けたことをもあらわしている。

 フレイアは性に対してたいへん開放的であり、北欧系の美しく白い肌を駆使して神々と奔放にまじわったことで知られる。彼女はぞっとするような美人で、神として美そのものの化身とさえいえる。そんな彼女が奔放にセックスを受け入れようというんだから、それに乗らない男は珍しい。見境ないというと言い過ぎだが、実の兄でさえ誘惑に負け、彼女の毒牙にかかって交わっている。

 美と豊穣の女神フレイアはまた、戦いの神でもあった。ヴァルキリーと同じように戦場に赴き、戦死者たちを自分の居城まで導いて淫らな宴会を開いていたという。
 
 そんなちょっといけない子であるが、彼女の美貌を一目見ればすぐに許してしまうだろう。そしてそれに留まらずに、冒険者が男と分かれば、神だろうが人だろうがおかまいなしに、自慢のきめの細かい肌をさらけだして積極的に求めてくるので、これに応じて神性の愛と快楽にまみれることになるだろう。

 フレイアは、主に神界ステージに登場する敵である。ザコ扱いのことが多いが、プチボスになってもおかしくない実力の持ち主だ。

 彼女は、自分の美貌と、さまざまに使い分けられる声で男を誘う。セクシーヴォイスもラブリーヴォイスも自在に使い分けるフレイアは狡猾に男を誘惑し、あの手この手で射精させようとしてくるのだ。冒険者に合わせて、かわいらしくアプローチするラブリーボイスで愛らしさをアピールし、または色っぽいセクシーボイスでささやいて頭の芯をしびれさせる。さっきまであどけない台詞で男心をくすぐったかと思うと、突然凄艶な声色になって優しく抱きついてくる。たいていの男はそのギャップと、豹変する女性性に翻弄され、メロメロになってしまう。

 その肌は女神さまらしく、吸いつくようなもち肌で、多くの男が体をこすり合わせるだけで射精させられてしまう。その手はもちろん、腕、脚、ふくらはぎ、脇、ほっぺ、背中、お尻などなど、どこにこすりつけてもどんどん高められてしまう神性のなめらかな肌触りが特徴だ。

 彼女の方もそのことはよく知っており、その武器を最大限活用して冒険者を快楽の淵に貶めようとしてくる。声やポーズで男を誘い、魅了したあとは、お互いに肌をこすり合わせて、愛をたしかめ、育むのである。フレイアに触れている男は、そのあまりにもなめらかでやわらかい肢体に身もだえし、全身でとろけそうな感触を味わうことになる。その上、長く触れ合っていればそれだけ精巣内の子種はどんどん蓄積され、急ピッチで溜め込まれることになる。何日も排出していなかったのと同じ状態で、神性の肌が執拗にこすりつけられるのだから、あっという間に悦ばされ、吸いつく肌めがけて放出させられてしまうだろう。冒険者の上半身も下半身ももちろんイチモツも、フレイアの手や足やおなかやわきの下…とにかく全身がまとわりつき、どの部位で出してしまってもおかしくはない。

 また、フレイアは体力に優れ、激しい動きと高い攻撃力を誇っている。自慢の肌ですばやい手コキや、逆にゆっくり優しい撫でさすりも得意であるし、太もも自慢の素股も足コキも、もちろんパイズリもお手のものだ。自慢の肌触りで全身を駆使して冒険者の全身をくまなく愛撫した上に、イチモツめがけてピンポイントで、そのような攻撃をされてはたまらない。

 さらに、彼女は防御力も相当に優れており、並の愛撫では歯が立たない。これは、今まで数多くの人間や男神と肌を重ね、のべ数万回も撫でさすられ揉まれ続けてきたキャリアによるものである。

 こうなると、フレイアの女性性に翻弄されて恍惚のうちに身をゆだねてしまうのはあまりにも危険だということがわかる。ある程度のレベルを誇る冒険者であっても、フレイアをザコと思ってなめてかかると、あっという間に返り討ち、神界でのセックスバトルの過酷さを思い知らされることになる。

 フレイアは神族であり、神族ならではの強烈な大技をくり出すことがある。7ターンに一度、「女神の愛」を使ってくるのだ。この技は冒険者の精神に作用し、恍惚状態に陥らせる。心の奥からフレイアの愛を受けて陶酔してしまうのだ。

 こうなると防御力の著しい低下、激しい魅了、強い性欲に苛まれたり、最悪の場合、2〜3ターン呆然として、行動不能に陥ってしまう。そこに神ならではの至高の肌がくい込んでくるのだ。7ターンの間、神通力をため込み、一気に放出することで、どんなおカタい男神をも虜にし、文字通りカタくしてしまうのである。

 また、フレイアはまれに「捨て身の攻撃」を仕掛けてくることがある。SBにおける捨て身とは自爆を意味し、自分がイク代わりに冒険者に深刻な深手を負わせる大技だ。

 この技は、特に彼女が追いつめられた時に、発動されることが多い。一方的に倒されるくらいなら、自分がイッて、残っていた精力分まるごと、相手の男の快感ダメージに変換してしまうというわけだ。そのため、たとえば100ポイントの精力が残っているフレイアが捨て身の攻撃に出れば、冒険者が受けるダメージもちょうど100ポイントとなる(防御力無視)。

 捨て身の攻撃が、彼女の精力が残り少なくなった時に発動される場合なら、ダメージもさほどではなく、心配も無用だが、冒険者の実力が圧倒的であったり、他に仲間いた場合には注意が必要だ。「このまま戦っても勝ち目がない」とフレイアが判断すれば、戦闘初期の段階で、たっぷり残った精力をそのままダメージにしてくる。仲間がいれば、神界ならではの奉仕と助け合いの精神で、フレイアは真っ先に捨て身の攻撃に出て、冒険者を追いつめる。こちらの精力が尽きかけているところで、大勢の神々の餌食になるというわけである。

 フレイアの捨て身は、自爆行為ではあるが、たんなる自棄ではない。それは彼女の女神としての象徴である女性性の爆発であり、500度の高熱と高い気圧である「女(ヴィーナス)の情念」をあらわしている。これを一身に受けることになるので、冒険者が受けるダメージも相当なものであろう。フレイアは単独行動が多いが、仲間といっしょのこともあり、より高次の女神と一緒に出てきてこの技を出されるのは致命的だ。

 フレイアは肌自慢の女神さまだが、神界の他の敵に比べて、アソコの攻撃力はやや劣っている。誘惑するところまでは最高級だが、神々であれヒトであれ「男」と見ればすぐに誘って入れさせていただけに、そして長年セックスを楽しむばかりであったために、男を魅了する声や肌は磨いても、ホンバンのほうはあまり鍛えていない。

 また、これまで男たちとヤリすぎてユルくなっている面もあり、それを放置した一面もある。これではせっかく使い込まれたオソソも劣化したままとなってしまう。この点で、彼女はプチボスの座から追われてしまうのだ。

 狙い目はソコである。心奪われることなく、もちもちした極上の肌触りに耐えながら、早々に入れてしまい、どんどん突き倒そう。「女神の愛」は発動ターンが決まっているので、事前に対処ができる。あとは、彼女を精神的に追いつめることなく、捨て身の攻撃にさえ気をつければ、そこそこのレベルで、フレイアを倒すことは可能だ。仲間と一緒の時の自爆はやっかいなので、真っ先に入れて倒してしまうのが吉。体位にも気をつかい、あまり密着しない体勢に持ち込めれば、戦局も相当有利に持っていけるだろう。


プレジャーサンダー【ぷれじゃあさんだあ】

  種 族:トラップ
  レベル:D
  得意技:プレジャーサンダー/属性なし
 

 プレジャーボルトのトラップ版。プレジャーボルトとは、『とらわれペンギン』で強力な敵キャラが用いる電撃攻撃のことで、ラ●…もとい、ビューティフルオーガーなどが得意とする技である。この電撃は、通常の電気とは種類がまったく異なり、人間の性感神経だけに作用する特殊なものである。この電撃を受けると、脳をはじめ、全身の性感神経が一瞬でくまなく強烈に刺激される。局部への軽い刺激が続いただけでも、はたまたアナルを通して前立腺を刺激しても、一瞬でまいってしまう刺激だというのに、プレジャーボルトはそれをはるかに凌ぐビリビリを、全身すべての神経にお見舞いするのだ。

 この技を受けた冒険者は、光の速さで全身を駆けめぐる快感電流にしびれ、体の奥に隠された性感帯まで容赦なく刺激しまくるものだから、一瞬で大ダメージを受けてしまう。素人がこの技をくらえば、強烈すぎる快感にショック死してしまうこともある。●ム…もとい、ビューティフルオーガーは、この電撃攻撃を一瞬ではなく十数秒にわたって放出することが可能で、全身の性感神経がすり切れてしまう冒険者も後を絶たないと聞く。

 通常、この技は、相手に触れて快感神経だけに作用する電流を流す大技であるが、ラム…もとい、ビューティフル●ーガーほどの電撃邪鬼にもなると、このプレジャーボルトを、空気をも切り裂く強力な雷にして放つことさえできるという。プレジャーボルトのカタマリを雷にして放出、相手の冒険者にぶつける技のことを、我々はプレジャーサンダーと呼ぶのである。

 いうまでもなく、PVに比べて、より多くのMP・電気エネルギーが必要となり、それでいて敵に当たった時の電撃の威力が弱まることになる。だが、プレジャーサンダーの利点は、遠隔操作が可能なところである。直接触れなくても、逃げる冒険者にぶつけて、服を着たまま相手を射精にいたらしむことさえできるのである。

 そして、この技を応用させれば、トラップとしてのプレジャーサンダーを作ることも可能である。それ故、意思のある敵としてではないけれども、ステージに仕掛けられた危険な技というわけで、ここに登場した次第である。

 プレジャーサンダーのトラップの仕掛けは意外と単純である。魔法の電池に電気を溜め込み、冒険者が足を踏み入れれば発動、相手を感知して、ほぼ光速で雷が落ちる。避けることは不可能であり、せいぜい事前に感知するか、精力を頼みに突き進むしかない。

 プレジャーサンダーは中級のトラップであり、性的な戦闘中の敵の女の性的な攻撃として、冒険者に放たれるプレジャーボルトや、絞りたてのプレジャーサンダーに比べれば、確かに多少威力は落ちる・劣るものの、それでもダメージは甚大である。連続してこのトラップに引っかかるのは命取りと言えよう。

 通常、床のスイッチでこのトラップが発動し、仕掛けられた筒から雷が放射される。トレジャーハンティングの経験があればこれを生かして、事前に怪しいスイッチがないか察知することもできるが、ほとんどの場合、気づけずに地雷のように踏んでしまい、性感帯だけを徹底的に犯しつくす雷の餌食になるばかりである。

 このようなトラップが仕掛けられているステージも中級であり、一回この雷を受けただけで射精に至る冒険者では、どのみちこのステージの攻略はムリと言える。電池に溜め込む形式なので、快感攻撃力は時間とともにどんどん劣化してしまうため、威力は致命的とまでは言えないのだ。

 やはり、残り精力に注意して、こまめな回復が、このトラップの一番の対策と言える。熟練した冒険者なら、電池から発せられるごく微量の魔力を探知することもできるだろうけれども、それだけの魔力を誇る、レベルの高い冒険者なら、もはやトラップとしてのPTは脅威ではないはずだ。むしろ、目の前の敵が放つプレジャーボルトやサンダーにこそ警戒しているはずである。

 このトラップの対象は、あくまで「そこそこ」のレベルしかない冒険者である。だからこそ、プレジャーサンダーのトラップは危険な存在と言える。中級ステージに立つ者への手痛い洗礼として、何とか一発KOにならないようにだけ注意されたい。
 




 

← →

データベース・トップへ