巫女【みこ】

  種 族:人間
  レベル:E〜D
  得意技:回復、まれに色情霊召喚/姉

 白い着物。赤い袴。その衣装だけでもう最強である。神社に仕える、神・霊のシモベとなるお姉さんである。シンとした気品ある美女であることが多く、一方で包容力豊かな若いお姉ちゃんでもある。通常は神社に勤務し、ありがたいお守りなどを販売することを仕事にしているわけだが、元来は神に仕える呪術師であり、神託を占い、人々に未来を見せ、霊を呼び寄せる、とてもありがたい存在なのである。レベルの高い巫女となると、神に近い存在とも言われたようである。そのため、本物の巫女は霊力も高く、強い精神力を誇っており、簡単には緩まない強敵だったのである。

 セックスバトルRPGに登場する巫女は、レベル別に別れているものの、上位の巫女はもはや、別の呼び名で称されることが多く、通常、巫女として登場するのは、袴がチャーミングなだけのアルバイトミコちゃんを指すことが多い。

 そのため、登場するステージはごく初期の場合が多く、着物をはだけて乳房を露出させての攻撃や、袴を半分脱いだ状態でのセックス攻撃を得意とする。コスプレ大好き冒険者にとっては垂涎の的となるだろうが、意志の強い冒険者であれば、普通に倒せる相手のはずだ。強くはない。

 しかしながら、ここで注意しなければならないのは、修行をしっかり積んだ、本物の巫女である。

 形骸化した巫女ではなく、霊的能力の高い巫女の場合、コスプレの魅力を超えた、特殊な力を持っていることがある。さらにその力が高まれば、神格化され、神族として別の呼び方をされることになる(霊媒師、矛盾霊など)ので、ここでは除外するべきである。

 つまり、巫女と一口に言っても、その幅は広く、一絡げにもできないのだ。ここでは、人間離れしすぎていない巫女に限定することとする。

 普通の巫女は、全くの雑魚であり、服を脱がせてしまえばただの女性、初級冒険者でも普通に倒せる相手である。だが、修行を積んだ巫女には注意が必要である。彼女たちは霊力を持っており、それを駆使してやっかいな攻撃を仕掛けてくることがあるからだ。

 霊力の高い巫女は、除霊などを生業とし、また、霊を呼び寄せたり、人を癒やしたりすることができる。その特長を生かし、敵グループとしてパーティーに加えられることも少なからずある。その場合、彼女たちは主に補助攻撃に回ることが多く、それが侮れない役割を持っているのだ。

 まず、冒険者が気をつけなければならないのは、彼女たちが回復の能力を持っていることである。また、黒魔術系の攻撃や防御を浄化する能力も持っており、冒険者がそれらの術に頼ってセックスバトルを切り抜けようとするなら、あっという間に浄化され、無効となってしまうに違いない。また、パーティーの中に「回復役がいる」ということは、こちらにとっては「欠かせないありがたい存在」であるが、敵に回復役がいる場合、非常にやっかいなものとなる。どれだけ冒険者が女たちを責めても、どんどん回復されてしまっては、やがてこっちがイカされてしまうことになる。セックスの能力があまり高くない巫女ではあるが、こうした補助攻撃に回られると、パーティ全体としてかなり強化されてしまうことになるのだ。

 回復役として巫女が加わっているなら、言うまでもなく真っ先に倒しておきたい相手だ。攻防強くない相手なので、真っ先に倒すこと自体は苦労しないはずである。後に残しておかない方が得策だ。

 だが、ただの回復役ではない、貴重な戦力として巫女が登用される場合もある。その場合、彼女は、かなり修行の経験を積んでいるとみるべきだろう。攻防も強いので注意されたい。そのくらいのレベル感になってくると、巫女は、回復量も多く、パーティの中でもはじめにどうしても倒しておかなければならない敵となる。さらに、彼女たちは、神への祈祷をとおして、冒険者に禊ぎを行い、その清らかな魅力を心に刻み込んでくる。魅了されてしまう場合さえあり、注意が必要だ。そして、高い精神力によって、我慢強さも備えることとなり、並の攻めでは感じてくれないのも特徴である。

 また、ごくまれにではあるが、巫女は邪悪な霊を召喚することがある。かなりレベルの高い巫女でなければできない技だが、初級ステージで上位の霊体を呼び寄せられた場合、冒険者の勝ち目はほとんどなくなってしまうだろう。幽霊娘相手に難なく倒せるほどの冒険者はすでに先に進んでしまっているのであり、巫女を相手にする冒険者のレベルは比較的低い。そこに強力な色情霊が送り込まれてしまえば、射精はあっという間だろう。色情霊召喚は、上位の巫女の切り札であり、召喚してしまえば巫女自身でも制御できないため、彼女にとっても危険な技なのである。

 幽霊を呼ばれてしまえば、初級冒険者にとっては命取りとなるだろう。召喚される前に巫女を倒してしまわなければならない。または、もし冒険者が巫女と同じ除霊の修行を積んでいるのであれば、悪霊を退散させるしかないだろう。

 まずは彼女たちの美しい衣装の虜にならず、しっかり経験を積んで強くなることである。そして、パーティーに混じっている巫女は真っ先に倒すしかない。色情霊を召喚されれば十中八九負けるので、その前に倒す。オーソドックスな攻略が鍵を握ると言えるだろう。


ミネルヴァ【みねるう゛ぁ】
  種 族:神族
  レベル:A
  得意技:知略戦、肉弾戦、道具攻撃、石化能力、アウルガール/集団、姉、おもちゃ

 知の女神。人間に知恵を授け、道具を使うことを教え、科学技術を色々教える役割を持っている。人間が道具を使うのは狩猟と戦争目的がほとんどということで、ミネルヴァが授けるはじめの科学技術は、武器や防具であった。

 ミネルヴァは人間に、武器の知恵を授け、次いで自然現象を制御する科学知識を授けた。それはいずれも、人間が生きるために必要なものであり、それぞれ内なる自然と外なる自然とを支配する手だてであった。外なる自然の制御の第一歩は、火である。

 彼女はその意味で、自然支配の象徴であり、その唯一の手段である知力の象徴なのであるが、その一方でその知は必ず暴力をはらんでいたのであり、したがって彼女は甲冑と兜と剣を携えている。戦士タイプということで武力にも通じ、文武両道を備えた美女といえる。
 人間は生きるため、武器で生き物を仕留め、連携して獲物を追い、火でこれを焼き、また植物を栽培することを教わった。そのことは同時に、人間を敵とし、これと戦い、勝利して支配することへとつながった。また、自制心を養い、自分自身を支配する道徳へと通じることになる。そのもともとのはじまりがアテナ、すなわちミネルヴァの役目だったのである。
 ミネルヴァは永遠の処女神で、知略に優れ、彼女の守護を受ければ戦争に負けることはないと言われた。どんな軍勢に対してでも、少数で勝つだけの知略を練ることができ、どんな不利な条件でも頭脳ひとつで切り抜けられた。また知識も豊富で知らないことはないというインテリ女様でもある。

 というわけで、だれがなんと言おうとも、彼女の格好は鎧兜に大きな丸メガネである。インテリめがねっ娘なんである。戦士の格好なのにめがねっ子なのである。そのギャップがたまらないのである。赤く長い髪の毛がそそるのである。乗っかられたまま「クリトリスがメインの性感帯ですって?…まるで子供だわ」なんて知的に見下されちゃったりするとパスタ一本分。意味分からん。

 ミネルヴァは神族であり、人間に知恵を授けるという大役を司るほどの実力者である。本来なら、人間と戦うなどということになれば、瞬時にして全人類を一人で討ち滅ぼせるほどの神通力を秘めている。

 そんな彼女がセックスバトルRPGに登場するのは恐れ多いことではあるが、『とらわれペンギン』では堂々と戦士の格好で登場し、冒険者を苦しめている。

 彼女は間違いなくボスクラスの女神であり、並の人間では全く歯が立たない。指一本ふれあうことなしに、絶命するほど精を放ち、無惨に崩れ去ってしまうであろう。

 彼女が登場する理由は諸説あるが、やはり戦闘力と知恵を人間がつけすぎたことの収拾をつける目的が一番であろう。ミネルヴァが教えた生きる知恵はゆがみ、地球を破壊し尽くすほどに強大化してしまった。人間の知的な営みは限度を超え、それでいて大切なことはおろそかになるという、中途半端な状態のまま、他を巻き込んでの滅びの道へ向かっている。これをくい止めるため、彼女みずから戦闘に参加し、人間を性的におぼれさせてバカにさせて、バランスの悪い知的発展をくい止めるつもりなのである。

 そもそも、環境に配慮しながら技術を磨く、戦争をしないで幸せに暮らす知恵を磨く、愛し合い助け合い謙虚な気持ちで一生を送るという、バランスのとれた知識・技術の発展があれば、彼女が表舞台にたつことはなかったのである。しかし人類は、ある側面だけ極端にのばしてしまい、片輪をおろそかにしてしまった。結果、ある側面だけでいえば神々に匹敵する力を手に入れたが、別の側面は悪魔さえ鼻をつまむほどに堕落しきってしまったのである。ミネルヴァさまは、これを懲らしめるために、冒険者たちを血祭りならぬ精液祭りにあげようと、王兼軍師としてステージに君臨した次第である。

 上級ステージ、または神界にいるミネルヴァは、数多くの部下と天使と魔族を従える闘神であり、また、知略に優れた軍師でもある。つねに冒険者の裏をかき、彼らがもっとも気持ちよく果てるために最適なモンスターの采配をなしつつ、数々のトラップを仕掛けて待ちかまえている。

 冒険者は、自分がもっとも苦境に立つように仕組まれたタイミングのよいエンカウントに翻弄されながら、ここぞの逃げ道やひとときの安息を求めて踏み込んだ場所にちょうどよく仕掛けられた罠にはまり、快楽のかぎりを与えられて、清らかな神界ステージで美しき女体の群にかわいがられ、むなしくイキ果ててしまうのである。

 そのすべての采配はミネルヴァが行っており、その知略は完璧で非の打ち所がない。これを乗り越えるのは容易ではなく、よほど実力があって雑魚を余裕でなぎ倒せるくらいのレベルがなければ、「そこそこ」のままでは彼女の采配とトラップに返り討ちされてしまうだろう。

 彼女の知略を力ずくでなぎ倒すくらいの勢いでなければ、おそらくステージの攻略はできないだろう。知略には知略といって、作戦を練って進もうとも、しょせんは人間の浅知恵、ミネルヴァさまの足元にも及ばない。冒険者が策を立てようと、彼女にはいっさいお見通しで、うまく行くと見せかけて快楽のどん底にたたき落とすように采配が仕組まれ直されるばかりである。地道な努力と実力行使で突き進むしかない。

 やっとミネルヴァの元にたどり着く頃には、トラップとエンカウントで冒険者も疲弊してしまっていることだろう。精力も回復が追いつかないほどに消耗してしまい、MPもわずかとなっているケースが少なくない。これもまた、彼女の計算のうちである。念には念を入れて、ここまでたどり着くような勇者を警戒し、弱らせて完膚なきまでにイかせつくそうとしているのである。

 ミネルヴァの周囲には、彼女の世話をし、手足となって動く、働き蟻ならぬ働きフクロウが大勢たむろしている。神通力によって強化されたアウルガールたちが、作戦どおりに群がってくる。この作戦ももちろん、ミネルヴァが考え出して部下に指示したものである。

 アウルガールたちのロリロリした若い肉体に翻弄され、ヒット&アウェイでじわじわ精力を削りつつ、冒険者の行く手を阻んでくるのだ。あと少しでミネルヴァと戦闘というところで、フクロウ娘たちに抜かれてしまう勇者も多い。

 やっとの思いでミネルヴァと勝負となっても、彼女は決して単独で挑みかかっては来ない。つねにアウルガール数名を側に置き、彼女たちを手足のように使って冒険者を苦しめる。冒険者がアウルガールたちを倒しても、必ずすぐに補充するようにしてくるのできりがない。

 さらに、ミネルヴァ本体もかなり強力だ。いたいけなめがね娘の出で立ちをしていながら、一方で屈強な戦士であり、精力、攻撃力、防御力、知力体力神通力、どれをとっても超一流、並の勇者では実力でも歯が立たない。

 その肢体は戦士として鍛え抜かれていながら、なめらかで柔らかな肌、きめの細かいみずみずしさ、しっとりした温もりで出るところがしっかり出ている、たいへん女らしい武器を備えている。筋骨隆々と思って侮っていれば、そのメガネのいたいけな肉体に瞬殺されてしまうだろう。

 彼女は男の体のメカニズムを熟知しており、男が感じることのすべてを強硬に実行してくる。そのテクニックも最高峰に磨き抜かれていて、弱点を的確に責めてくる攻撃には目を見張るものがある。その上自分が感じないようにするための方策も熟知し、ガードも堅い。

 もちろん、彼女に策や作戦のたぐいは通用しない。すぐに見抜かれ、さらに上をいく攻防で返り討ちにあってしまうだろう。まさに才色兼備、攻防知ともに完璧だ。ヘタに小賢しいことをしても、めがね姉に鼻で笑われ、見下されながらあっさりイかされてしまうことだろう。

 知略戦、肉弾戦ともに最高峰なので、ひとくちに実力勝負しかないというのは簡単だが、相当レベルの高い勇者でなければ勝たせてはもらえない。アウルガールたちを使っての連係攻撃と、ミネルヴァ自身の強烈な「通常攻撃」にみるみる精力を奪われ、アウルガールの二人がかりマン肉はさみ扱きでつるつるオソソ表面に出してしまうか、ミネルヴァのテクニックないし膣圧に負けて果てきってしまうかのどちらかだ。

 とくにアウルガールのマン肉ズリにさらされながら乳首やアナルなどをミネルヴァに徹底的に責められる攻撃には注意が必要だ。アウルガールは勇者レベルならあっさりイかせることができるが、即座に補充されるのできりがなく、結局連係攻撃からは逃れられない。ミネルヴァも肉体の鍛錬の結果、表面への筋肉を引っ込めていながら体の奥に隠された腕力とスピードでガンガン弱点ばかり責めてくるわけである。

 さらにミネルヴァは、その科学力の粋を集めて作られた対男性用武器をたくさん持っている。男が最高に感じるように計算しつくされて作られた様々な道具攻撃は、猛烈な振動とともに体の奥まで刺激され、あっという間に勇者クラスでも高めてしまうほどの精巧な作りだ。

 本物をはるかに越えたオナホは全自動で変幻自在に蠕動し振動しイチモツをこれでもかとしごき立てるよう作られており、しかもそのタイミングも男が早く射精にいたるよう計算しつくされている。しかも極細に作られているので、装着してそのままフェラやパイズリや挿入まで可能な優れものである。

 ほかにも取り付け型のアナル刺激グッズや乳首ローターがあり、簡単には外れないような構造をしていて、しつこくしつこく冒険者の感じやすいところに全自動で張り付いてねじ込まれて、これでもかという絶妙のタイミングで刺激し続ける。冒険者は、全身あちこちに取り付けられたこれらの道具にさいなまれながら、同時にアウルガールやミネルヴァ本体と戦わねばならないのだ。

 そればかりでなく、神族のなかでも高位のミネルヴァは、神通力にも魔力にも通じており、回復はもちろん、様々な魔法を駆使し、魔法防御力もかなり高い。魔法攻撃のほとんどは跳ね返されると思った方がよい。

 なかでも、石化拘束には要注意だ。ミネルヴァは、魔物であるメデューサと通じており、その魔力や特殊能力を自在に操ることができる。イチモツ以外石化し、身動きがとれなくなってしまえば致命的だ。復帰する前に一方的に責められ、あえなく昇天なんてことにもなりかねない。

 ミネルヴァに打ち勝つことが難しいのは、至極当然のことでもある。ラストステージ、あるいはそれにきわめて近いステージで、ボスを務める女神さまなのである。作戦や小技が通用しない以上、回復など残り精力に注意しながら自力で打破するしかない。

 そのさい、どんなに攻撃されてもアウルガールは相手にしないこと。無限に補充され続けるし、それもターンを待たずに補充されるので、戦うだけ無駄である。まっすぐ本体のみに向かうべし。

 また、ターンを重ねるごとに冒険者の身に装着されていくおもちゃの数々も、そのままにしておこう。取り外すのにはよほどの技術が必要で、何ターンも消費してしまう上、やっとはずしても、次にはまたすぐ同じものをあっさり取り付けられてしまう。神の道具なので相当の快感攻撃力だが、無理に外さずそのまま戦うしかない。

 石化の盾を道具として使ってくることがたまにあるので、これを凝視せず、なるべく石にならないよう、細心の注意を払おう。万一石になってしまったら、すぐに解除の魔法を使うなど、一刻も早く脱出するようにしなければならない。

 そうして、アウルガールたちに群がられおもちゃで体表面と体内の両方を極上の快楽にさらされた状態で、ミネルヴァ本体と果敢に戦い、女神の力を越える実力を発揮しよう。めがね戦士のインテリおねえさまは完全無欠。これを上回るレベルを冒険者は求められるのである。

 ミネルヴァを倒すことができれば、いよいよ終盤、ラスボスを残すばかりということが多い。さらに強大な女を目指し、勇気を振り絞って前へ足を踏み出していただきたい。


みのむし【みのむし】

  種 族:キマイラ、トラップ
  レベル:D
  得意技:みのの中での拘束ファック、催淫体液/密着

 木から垂れ下がっている昆虫。ミノガという蛾の幼虫であり、越冬のため葉などを糸で絡めてミノを作り、じっとしている。蛾になってから交尾し、産卵をすませると蛹から落ちて死ぬことになる、短い一生の昆虫である。

 SBRPGにおけるみのむしは、これとはまったく生態が異なる。蛾の幼虫の状態で一気に大量の魔力を注入され、人間の娘に変化を遂げたものであり、対男性用の兵隊またはトラップとしての機能を果たす。もちろんこうなってしまっては、もはや蛾へと戻ることはなく、男を快楽にさらすためだけに生きながらえる魔性の生物として操られることになる。

 蛾として交尾産卵すれば絶命するだけの一生と、魔族に操られて半永久的に若娘のまま好色なモンスターとして生きながらえるのと、本当に幸福なのはどちらか。言うまでもないだろう。魔族は男性の精を奪い取るために手段を選ばない。まっとうな生を許さず、快楽の道具に仕立て上げることは、許されざる行為である。

 みのむしの大きさは人間の娘とさほど変わらず、したがってその体を覆うミノも格段に巨大化している。木の太い枝から魔性の糸でぶら下がっており、風にも揺れず静かに冒険者を待ちかまえている。

 初期のステージに登場するみのむしモンスターは、その外観の不気味さと、巨大な蓑のいでたち、静かな雰囲気から目立たない状態にあるにも関わらず、多くの初級冒険者から恐れられている。モンスタータイプにそれほど慣れていない中で、彼女たちと一戦を交えるのはいささか危険を伴うのである。

 その目立つ外観ゆえ、発見されやすく、トラップの意味を為していないと思われがちだが、彼女たちは実に巧みに周囲にとけ込んでおり、思った以上に発見されにくくなっている。森林など木のあるところにしか生息できないが、大木ステージなど特殊な環境では、ますます見つかりにくくなっている。

 その秘密は、蓑の素材である。周囲の環境から素材を取ってくるので、どこにでもある枯れ葉や生葉などを使い。薄暗ければそこに蓑があるとは気づかれにくい。さらに、彼女たちの魔性の糸は、冒険者から見て背景と一致するように蓑を設計する能力があり、保護色のように周りから見つからないように蓑が作られることになる。背後の模様や風景と同じように組み立てられるので、じっくり観察しないとわからないのだ。

 彼女たちは木にぶら下がって待ちかまえており、木の枝から足を踏み外したり、蓑があることに気づかずにすぐ近くまできてしまった冒険者をとらえる。落ちてきた冒険者は上部から蓑の中にすっぽりはまりこみ、近づいた冒険者は、蓑の下の部分がぱくっと開いて一瞬で冒険者を飲み込む。

 蓑の中はやや広く、虫の代わりに裸の美少女が入っている。捕らえられた冒険者は、蓑の中で彼女と抱き合い、密着したまま戦わなければならない。いくら巨大な蓑であっても、女の子と冒険者がみっちり入り込めば定員いっぱい、そこからはほとんど身動きがとれなくなってしまうのだ。逃げようとしても、堅い蓑の内部は力ずくでは決して壊れず、押しても引いても脱出はできない。入り口は完全に塞がれてしまい、閉じこめられてしまうのだ。脱出するには、中の娘をイかせて倒すほかはない。

 とはいうものの、みのむし娘と戦う冒険者は、あまり人外娘に慣れているわけではなく、人間の女性相手でも苦戦してしまうような有様のはずである。いろいろと勝手も違うし、攻防精力ともに優れていることの多いもんむすに苦戦することは明らかである。

 やはり相手側に有利になる環境に、有無をいわさず追いやられることは初級冒険者にとって悩みの種となるはずだ。閉じこめられ脱出できない蓑の中で、かわいい女の子と密着して抱き合う環境は、女体慣れしていない男にとって大きな快楽になるに違いない。

 冒険者がみのむしの中に入り込むと、中の娘本体と、周囲の蓑内側から分泌液が大量に放出される。この分泌液は、身に浴びると男を欲情させ興奮させる催淫効果があり、それほど強力ではないものの皮膚から吸収されてジワリと効いてくるやっかいなものである。

 さらにそれはローションのごとくにゅるにゅるしており、裸の娘のなめらかな肌触りに加えて、全身ぬるぬるの状態にさらされ、最後までそのまま戦わなければならなくなるのである。

 こうして冒険者は、密室の中で密着し、手コキされたり太股で挟まれたり立位で挿入されたりで股間に大ダメージを与えられ続け、なおかつにゅるにゅるローション肌に全身しがみつかれておっぱいで上半身をかわいがられることになってしまう。

 トラップだけあって、オソソの具合や素股のテクニックもなかなか絶品だ。そのむちっとした吸いつく内股に挟まれ、ぐいんぐいん腰を前後されてしまえば、その快楽は極上。娘を抱きしめたままあえなく昇天だ。また、拘束が長時間に及ぶと催淫効果が強まり、ますますイキやすくなってしまう。おまけに普通の人間の娘よりも精力が高めだ。ちょっとやそっとでは脱出できない。

 みのむしに捕まったら、脱出を試みようとしても無駄である。抱きついてくるおにゃのこを倒すことに専念しよう。挿入されたときに一心不乱に反撃し、大量の分泌液をぴちゃぴちゃさせながらしっかり腰を振って精力を削り、催淫効果が出ないうちに倒してしまおう。その若い肌にほだされないよう注意が必要である。

 みのむしを倒せば、自動的に蓑が崩れ、冒険者は外に脱出できる。慣れてくれば、トラップにも気づきやすくなるだろう。

 人外娘の魅力を克服するためにも、みのむしたちをどんどん平らげる修行は有効だ。ただし、先に進めば、みのむしなどまったく比較にならない、真性のモンスターたちに出くわすことになり、さらに先には魔族神族が控えている。「人外娘なんてこんなものか」などと高をくくってしまうことのないよう、気を引き締めて邁進すべし。


ミミック【みみっく】 nm

  種 族:トラップ
  レベル:C〜A
  得意技:閉じこめる、全身愛撫、密着挿入、多彩なトラップ/密着

 宝箱に偽装した魔性のトラップ。20世紀の映画に登場して以降、様々な冒険ものやRPGに描かれ、有名なトラップとなった。周囲の宝箱と同じように姿形を偽装し、箱を開けると発動するモンスターである。致命傷を負うケースもあり、作品によっては決して侮れない存在となっている。

 セックスバトルRPGの世界でもミミックは多彩な個性を持って登場してくる。箱から出てきて襲いかかるタイプもあるが、多くは冒険者を箱の中に閉じこめ、逃げられないように拘束するタイプである。

 宝箱は、冒険者にとっては非常に重宝な存在だ。お金であれ武器であれ道具であれ、冒険を進めるための貴重な補助の役割を果たす。中には、店では決して買えないようなレアなアイテムを手に入れられる可能性もあり、宝箱から情報を得て冒険を進めることもできる。宝箱をコンプリートすることが目的のステージさえある。

 それにしても、よくよく考えてみると、宝箱というのはとても不思議な存在だ。敵とトラップがひしめき、冒険者をどんどん不利な状況に追いやっていくステージは、いわば敵陣である。その場所に冒険者が有利になるような宝箱が置いてあるのは、よく考えると違和感がある。

 いったい誰が、どんな目的で、そこにお金やアイテムを入れておき、目立つように設置してあるのだろうか。まさか敵がわざわざ冒険者のために用意したわけでもあるまい。

 いずれにせよ、冒険者たちは、何らの疑問も持たず、宝箱を見つければすぐに開けてみるようである。

 だが、宝箱は、えてしてトラップの温床でもある。淫毒が吹き出したり、警報が鳴って淫魔を呼び寄せたり、幻覚を見せられたり異界に飛ばされたり。オナホが飛び出してはりつき性的なダメージを直接与えてくるトラップもある。宝箱を見つけたら安易に開けず、できれば調べてみた方がいい。

 ミミックは、そんな宝箱トラップの中でも、強力な部類である。箱の中でじっと待ちかまえており、冒険者が近づいたり、ふたを開けたりしたときに、蛙の舌のごとくものすごいスピードで触手が伸び、冒険者を捕らえ、箱の中に引き込んで、ふたを閉じて完全に閉じこめてしまうのだ。

 箱の中は肉の布団である。女性特有の柔らかさを具え、絶えず新鮮な粘液を分泌し、循環させている。箱全体が生きており、自力でふたをこじ開けるのは不可能である。

 そして、箱の中に裸の美女がいて、閉じこめた冒険者にしがみついてくる。人間部分もにゅるにゅるローションまみれだ。ひと箱に一人が基本だが、複数の女性が潜んでいることもある。ただし、中の人の人数が増えればそれだけ箱も大きくならざるをえず、冒険者に怪しまれてしまう。

 閉じこめられた冒険者は瞬時にして、ローションに浸され、全身ぬるぬるになってしまう。そして、女体と同じ柔らかさと質感を持った箱内部で、ぐにゅぐにゅと全身まんべんなくかわいがられることになる。未熟な冒険者だと、この女布団に包まれた愛撫攻撃だけであえなく果ててしまうだろう。

 箱の内部は、ただ蠕動する肉布団というだけではない。それはミミックの肉体であり、冒険者の性感帯を見つけだし、股間に張り付いて集中攻撃したり、高度なミミックになってくると手の一部だけを出してアナルを責めたり、無数の舌を突起させて冒険者の全身をなめ回したりもできる。

 この快楽に満ちた狭い空間に閉じこめられ、補助攻撃でさんざん弱らされ続けながら、冒険者の感じるツボを探り当てられてしまう。そして、そのツボにぴったり合う外見やスタイル、責め方を心得た「本体」が、冒険者を射精まで追いつめるのだ。

 本体は、手や舌や足などのパーツではなく、見目麗しい女性の姿である。

 そこそこの経験を積んだ冒険者であれば、閉じこめられてローション愛撫攻撃をされただけでは、大ダメージを受けることはあっても、射精にいたるところにまではならない。

 そんな冒険者に、女体そのもの、つまり本体がお出ましになり、いよいよ抜きにかかってくるというわけだ。

 気をつけるべきは、本体の登場するとき、箱によっては初めから出てきて快楽を求める好色なタイプもあるが、まれに慎重なミミックもいて、冒険者の弱点が分かるまで登場してこないタイプも多くあるのだ。つまり、本体ご登場というのは、もはや冒険者の弱点が探り当てられてしまっていることを意味する。

 ミミックはトラップとして発動する生体兵器であり、その種類も多岐にわたり、特徴も多彩だ。ステージや冒険者のレベルにあわせて、じつに様々な攻撃をしてくる。先に行けばそれだけ、強力な快楽の罠となっている。

 初めのうちは、ただの肉布団になっているもの、オナホールが飛び出すだけのものなど、トラップとしての機能も軽微なものが多い。が、女体にまるで慣れていない段階の冒険者は、その刺激だけでつい出してしまったり、はたまた、大ダメージを受けてかろうじて脱出した矢先に、生身の女性に遭遇してあっさり抜かれてしまうことになりかねない。

 少し進んだステージでは、ミミックにも本体が登場するようになる。その場合、隠れていてから本体登場ということはあまりなく、突然本体から出てくることが多い。

 しかし侮ってはいけない。いきなり本体から出てくるトラップとなれば、相当「堅い」相手だ。レベルの低い冒険者にとって、攻撃力、防御力、精力いずれにおいても、ミミックの方が上回っている。逃げることもできず、戦って勝つにはかなりの機微な判断と、長期戦の根気強さが必要になるだろう。

 いきなり本体が出てくるということは、初めから全力で射精させにかかってくるということであり、きわめて強大な相手に捕まれば、冒険者はいきなり絶体絶命のピンチに立たされるわけである。

 そのほかにも、淫毒霧を噴射するタイプや、萌え属性に応じたバリエーション豊かなミミックが登場し始める。宝箱を開けるのも命がけだ。

 中級ステージにおけるミミックが、一番やっかいである。初級ミミックを比較的あっさり倒せるようになった冒険者であっても、中級ミミック、すなわち「後から本体が出てくるタイプ」にはどうしても苦戦を強いられてしまう。

 すでに弱点が探り当てられていることも多いので、本体ミミックは容赦なく、そこを重点的に責めようとしてくるだろう。

 特にキモチイイ部位が探り当てられ、様々な補助攻撃と平行してのピンポイント執拗攻撃に、つい漏らしてしまって永遠に箱の宝となり果てた冒険者も少なくない。

 上級ステージのミミックも、魔族化したものが多く、魔法攻撃などもお手の物となるだろう。だが、そこまでくると、むしろミミックはたんなるザコになり果てるはずである。冒険者も相当に経験を積み、勇者の称号を得ている者も少なくないからだ。警戒すべきは、不覚をとってかなりの深手を負ったときに、回復を求めて開けた宝箱が、最期のトドメになるミミックだった、というケースだ。

 本体があるという場合、安易な挿入は避けたいところだが、おそらくこれは避けられないであろう。箱の中に閉じこめられているのであり、半ば拘束されてしまっている。脱出もできず、上も下も右も左も、女体と同じ肉の塊で、なおかつローションでにゅるにゅるなのである。

 イチモツのところにだけオナホールのように突起してはめ込まれることもあるし、本体に無理矢理入れられることもある。そうして、女体の群に包み込まれたのと同じ状態で、ひたすら締め上げられながら、高速でしごかれまくってしまうのだ。

 弱点を知られた後の挿入戦は過酷である。オソソの形状は、しっかり冒険者好みに合わせられ、感じやすい部位に一番密集するようにヒダの締まりが襲いかかる。その冒険者にとっての最高に相性の良い性器が、イチモツを執拗にかわいがる。

 いずれにせよ、拘束される状態での挿入戦であるから、脱出も難しい。そのまま入れられっぱなしで戦うほかはない。生足でカニばさみされた状態でチュッチュクされてひとたまりもなくなる。

 ミミックにはいろいろなタイプがあり、眷属も多い。まずは純粋にトラップタイプのもの、ガスが出たり、オナホタイプだったりという場合、一定時間耐える、解毒するなどで事足りる。倒すべき相手ではない。

 倒さなければ出られないタイプのミミックに対しては、内部の圧力と愛撫攻撃に耐えながら、精力に気をつけて反撃を加えればよい。序盤のミミックには苦戦させられるはずなので、回復をしっかりと行うべし。

 また、本体登場のおりには、本体を重点的に責めればよい。ただし、多くの場合、本体が登場する頃には、冒険者の弱点が探り当てられているはずなので、そこを徹底して責めてくる攻撃に耐えなければならないだろう。

 ミミックは、倒さなければ箱から出られないものの、これに輪をかけて「拘束」してくる相手もある。触手などで縛るミミックもいれば、カニばさみ状態で拘束してくるタイプもある。いずれにせよ、一定時間逃れることができなくなるため、その間はひたすら、腰の一振りに力を込め続けるほかはないだろう。

 密着して弱点を責めてくるやっかいな相手だが、レベルがあがるにつれて、難なく倒せるようになる。

 問題は、ミミックのバリエーションの多さだろう。淫ガスや呪いといったトラップ発動型にも様々な種類と深さがある。それぞれに合わせた対処を心得ておく必要がある。

 本体付きのミミックにも、通常ミミックのほかに、フェアリーミミック、ゴーストミミック、ねこみみっく、学生ミミック、幼女ミミック、エンジェルミミックなど、多種多様な眷属が確認されている。勇者レベルでも痛手を受けるミミックもいる。

 宝箱を安易に開けるのではなく、事前にトラップの有無を調べるなどのスキルがあればよい。あえて捕まって密着していい気持ちになるのも一興だが、ここはセックスバトル、無益な争いを避け、快楽に身を任せないよう、気をつけたいところである。


ミューズ【みゅうず】

  種 族:神族
  レベル:B
  得意技:魅了、ソープ技、輪姦/声、集団
 
 ギリシア神話で、文芸をつかさどる女神たちである。音楽musicや、美術館・博物館museumの語源である。ムネモシュネの娘たちであるが、アニメとは関係がない。

 ミューズは単体ではなく、9人の女神の総称であり、9人が常に一緒に行動し、複合体と言ってしまっても過言ではない。古代人たちは、技芸に携わるさいに彼女たちに祈りを捧げ、インスピレーションをえられるよう願った。彼女たちはパルナッソスの山に住み、そこから神界へ通じる扉もあって、人間に芸術や文化の教示を行う。カリオペー、クレイオー、エウテルペー、タレイア、メルポネメー、テルプシコラー、エラトー、ポリュムニアー、ウーラニアーのそれぞれに、司っている分野が別個に与えられている。

 セックスバトルRPGの世界では、彼女たちはプチボスを務める強豪集団となろう。とはいうものの、中級から上級序盤のステージを任される程度であり、神族の中ではむしろ弱い方とみなければならない。もともと性的な存在としての技芸には優れておらず、技芸には優れているが神通力そのもののレベルが高いわけでもないからである。

 したがって、ミューズが司るステージは、神界というよりは、その一歩手前のステージであることが多い。配下も神族以下であることも少なからずあり、そこを突き抜ける冒険者たちも、勇者レベルにまでは達していないだろう。それでも、その冒険者たちはすでに百戦錬磨、そうそう簡単に精を放ってしまうようなレベルでもあるまい。配下の者たちが強力でも、それほど苦労することなく、ステージのボスで在るミューズのところにたどり着くことはできるはずだ。

 ステージ攻略の砦を打ち倒すためには、9人でひとつとなっているミューズを、全員イかせ倒す必要がある。一人でも残してしまえば、冒険者側の敗北である。また、一人でも取り逃がせば、他のミューズたちもいずれ復活してしまうだろう。その戦闘で全員に全勝しなければならないのだ。

 彼女たちの攻撃で注意しなければならないのは、多彩な魅了攻撃である。神通力のこもった「愛の囁き」「うた」「踊り」「自作のポエムの朗読」「楽器演奏」などなど。それぞれに質が違う魅了攻撃が9人がかりで波状攻撃となって冒険者に押し寄せてくることになる。その美しい裸体に加えて、実に多岐にわたるパターンの魅了攻撃に、冒険者はメロメロ、あっさり骨抜きにされてしまう。この魅了攻撃のすべてをはねのけるのは困難といわざるをえない。たとえ魅了封じの対策を、魔法やアイテムで講じていっても、バラエティ豊かな技芸の誘惑に打ち勝つことは難しいし、魔法の魅了封じは結局のところ、直接的に有無を言わさず魅了してくるタイプには通用するが、心を犯してくるタイプの攻撃に対しては、最終的には冒険者自身の精神力に頼らざるをえない。

 どれほど視覚攻撃や聴覚攻撃に耐性ができ、魔法防壁を設けても、エウテルペーちゃんがたどたどしく、冒険者への恋心をうたった自作の詩を、顔を真っ赤にして恥ずかしがりながら読み上げるつっかえつっかえの朗読に対して心を奪われてしまうというものだ。恋心と罰ゲーム感バリバリな、自作のポエム朗読という羞恥プレイを演じてみせられると、ついつい「かわいいやつめ」と骨抜きになってしまうんである。

 したがって冒険者は、どんな準備をしようとも、いずれは魅了された状態のまま、彼女たちと戦わなければならないことになる。弱体化は免れないだろう。しかし、そのくらいで緩んでしまって彼女たちに精を放ってしまうようでは、勇者にはほど遠いといわざるをえない。弱体化してもなおも勝利をつかめるものこそが、勇者の称号にふさわしい。その道の厳しさを認識して、果敢に立ち向かうべきである。

 魅了された冒険者に襲いかかる次の攻撃は、9人がかりの石けん攻撃である。その名の通り、彼女たちは石けんを使った攻撃が得意なのである。チェダーチーズを思わせる薬用石けんで除菌&殺菌・消毒に効果があるソープ攻撃は、さすがに神族ならではの神業である。全身と股間の撫で洗いは天にも昇る心地だろう。丹念に洗いながら、なんとかして冒険者の体内に溜め込まれた生殖細胞を引きずり出して、これを一匹残らず殺菌しようとしてくるのである。

 手を使っての全身石けん撫で洗いと股間の丁寧な洗浄だけでも、9人がかりで交代すれば、手の感触もそれぞれ違っていて、その千変万化に驚かされるばかりだ。同時進行で行われる全身を使ってのこすり洗いも絶品である。そこは神族、肌のきめの細かさは人間の女性とは比べものにならない。もし初心冒険者がミューズに対峙したら、魅了された上で石けん攻撃で身も心も洗われきって真っ白になってしまうことだろう。

 もちろん、その程度で精を放ってしまうようでは、冒険者としては二流である。これを耐え抜き、反撃を加えなければならない。神族だけあって防御も鉄壁であるが、これを打ち破ってダメージを与え続けることが肝心である。他の神族とは違い、ミューズには通常攻撃でも十分ダメージを与えられる。

 ある程度、彼女たちの精力を削ってからが勝負である。

 カリオペー、エウテルペー、タレイア、メルポネメー、テルプシコラー、エラトー、ポリュムニアーは誘惑と実戦担当だが、クレイオーとウーラニアーには注意が必要だ。クレイオーは冒険者の歴史を調べて、その弱点を発見する能力を持っているし、ウーラニアーさんは回復のエキスパートなのだ。もちろん、冒険者の弱点を調べ上げられたからといって、そこを責められて負けるようでは三下だ。クレイオーは取るに足らない、というレベルでなければミューズには勝てないだろう。やっかいなのは回復役である。ウーラニアー姉さんは率先して倒してしまうのが吉。

 残りの女神たちは、精力の残りが半分以下になると、一気に挿入戦に持ち込んでくる。冒険者の体を押さえつけ、交代で挿入してマワしてくる。変幻自在で、女神特有の極上名器で、9人それぞれに味わいの違うオソソで、連続して交代でイチモツを飲み込んでくるだろう。その波状攻撃には、つい緩んでしまう冒険者も多い。途中まで順調だったのに、輪姦攻撃に入ったとたんに、一気に精力を削られてしまうのである。しかも、その時にはクレイオーの弱点解明が伝わっているので、イチモツの弱いところばかりが重点的に責められることになるであろう。

 とはいうものの、ミューズは女神の中では弱い部類である。普通の攻防だけで、彼女たちに勝つことができる。逆に、そうでなければ、その先のステージの攻略は無理だ。そのくらいの実力で困難に打ち勝つレベルと経験が必要なのである。小技に頼るのではなく、通常愛撫と腰ふりだけで全員をイかせるべきである。このステージを攻略するというのであれば、そのくらいの気概は不可欠であろう。魅了されて緩んだ状態でそのくらいをやってのけてこそ、その先の神界や魔界ステージにたちうちできるというものだ。

 しっかりとレベルを上げ、実力でミューズ9人集団を倒していただきたい。

 ちなみに、ミューズ9人の特徴は以下の通り。攻撃にもそれなりの個性はあるが、それをものともせずに実力で攻略できることが求められるが、参考にはなるだろう。

 カリオペー→叙事詩担当。冒険者の実際の実力を見抜く能力があり、どの魅了が通用するかを理解できる。ふとももスマタ攻撃が得意。
 クレイオー→歴史担当。冒険者の遍歴を見抜き、弱点を理解できる。清楚可憐な物腰で魅了してくる。
 エウテルペー→叙情詩担当。一番子供っぽく、冒険者を魅了できる萌え担当。恥ずかしがりながら自作の詩を朗読できる。
 タレイア→喜劇担当。お茶目な元気系キャラであり、脇の下や膝裏などマイナーな石けん攻撃を得意とする。
 メルポネメー→挽歌担当。メンバーを鼓舞しつつ、手技を得意とする。
 テルプシコラー→舞踊担当。セクシーな踊りで魅了し、パイズリが得意。
 エラトー→独唱歌担当。音楽を奏でて魅了する。フェラ攻撃が得意。
 ポリュムニアー→賛歌担当。全身で石けん洗いをしてくる。
 ウーラニアー→天文担当。年長で、セクシーな色気で魅了しながら、メンバーを回復できる。


ミラー【みらあ】

  種 族:ゴースト/魔族
  レベル:C〜B
  得意技:鏡に取り込む、一方的な攻撃/なし
 
 かつてパラダイムとかいう映画で、サタンの手が鏡から出てくるというものがあったが、それは強力な魔力の蓄積があって初めて可能となる大技で、「鏡の世界」ではなく鏡を媒体とした魔界との連絡だったし、それとて神父の斧が鏡を割っただけで失敗してしまうものだった。この映像は1999年に撮影され君の脳に直接送信されている…もう201X年ですが何か?

 その存在は、ゴーストを遥かに超えた悪魔とも言うべき存在であり、光の反射現象において異世界を連結する能力を持つ。強力な魔力を用いて、つながり得ない世界をつなげてしまい、そこから現実世界に干渉することができてしまう。そのために費やされる魔力は相当で、低級な魔族程度ではできない芸当である。

 さらに、現実世界に在る「媒体」を用いることで、その存在は実際に現実世界に飛び出すことができてしまうのだ。

 これは予備知識だが、魔の者どもは、ありとあらゆる方法を使って、魔界と人間世界とを繋ぎ、行き来できることを、叶わぬ夢としていつも渇望している。人間の世界に介入して、堕落し、攻撃し、支配してしまうことが、神々への報復なのであり、さらにそれが彼ら自身の魔力を飛躍的に増幅させるのだ。魔の者どもはそうして、“餌”を求めて、人間界に乗り込む算段はないかと、常に画策し続けている。

 ある上級魔族は、鏡という反射現象に目をつけ、鏡に映る世界と魔界とを連結する手法を編み出した。魔界と他の世界とは強力な結界があって自由に行き来できないのだが、鏡の世界であれば現実世界ではないので、なんとか結界をごまかして、干渉することができる。ただし、その代償は大きく、相当の魔力を費やさなければならず、さらに、その干渉も不安定で、鏡を破壊するだけで連結が切れてしまうほど脆いものであった。消費ばかり激しくて、その連結自体にあまり意味がないというのが実際のところだった。

 この魔族は、現実世界にある魔法媒体を使って、魔界と鏡の世界を連結させた状態で、鏡の世界と現実世界を結びつけることに成功した。2ステップとなるが、魔界から現実世界に移動する画期的な方法である。ただし、その方法は、魔法媒体に加えて、その媒体を体内に吸収してゲートを繋ぐ「しもべ」を必要とするし、それとて、鏡の破壊という単純な方法だけで、あっさりとゲートは塞がれてしまう不安定なものであった。何より魔力の浪費が強すぎて、結局その魔族は、人間界に移動することができなかった。

 この魔族の失敗は、目の付け所そのものが間違っていたわけではなかった。彼は、ゴーストが鏡の中にだけ出現することができるという現象に目をつけ、これを魔界と人間界を結ぶゲートに応用できないかと考えたわけだ。もし、この方法が持っている不安定性という欠点が克服されてしまえば、世界中の鏡から悪魔どもが大量になだれ込んでくることになるだろう。

 そんなB級有名映画は置いておくことにして、ここに出てくるミラーはとても恐ろしい敵である。

 ミラーにはゴースト版と淫魔版があり、後者の方が遥かに強力である。区別して、幽霊版をミラーゴーストと称することもある。

 ミラーゴーストは、中堅ステージに登場することが多く、幽霊屋敷や廃墟といったおどろおどろしいステージに出現しやすい。彼女は霊体であるが、鏡の中に潜み、その鏡に映る世界の中にだけ存在している。一種の地縛霊であって、そこから出ることができない。

 ミラーゴーストは、どちらかというとトラップとしての役割が濃厚で、冒険者がその鏡に全身を映したときに、突然姿を現して、鏡の世界に冒険者を引き込んでしまうのである。呪われた鏡に身を潜めていて、冒険者が通りかかって、その姿を映すと、突然冒険者の横に裸の女が立つ。冒険者が驚いて横を向いても、そこに幽霊の姿はない。そうこうしているうちに、冒険者の体は鏡の中に引き込まれ、内部でミラーゴーストを倒さないかぎり外に出られなくなってしまうのである。

 逃げることができない戦いを強いられるというやっかいな点はあるが、箱から出られないミミックのようなものであり、ゴースト自体は強くもない。ただのトラップエンカウントだと思って、普通に戦って勝ってしまえばよい。このステージに来るほどのレベルを持っている冒険者であれば、鏡の中のゴーストを倒すのは難しくもないだろう。

 ただし、鏡によっては相当に深く呪われていて、数体から十数体以上の色情霊が鏡の中に棲んでいることもある。そうなると、その全員を倒さないかぎりは決して外に出られないのがやっかいだ。イキそうになってピンチな中でこのトラップにはまってしまえば、逃げることもできず、絶体絶命となる。

 また、このトラップのやっかいなところは、鏡に映らないように周囲に気をつけていても、闇の多い中で鏡の存在に気づかないことが多い上に、冒険者が来たときに一瞬光り、その姿を捉えさえすれば、鏡の中に引き込めてしまうので、引き込まれてしまうことを避けるのが困難だという点にある。数十人もの性霊が潜む魔鏡ともなると、浮遊して冒険者を映すべく猛スピードで追いかけてくることさえもある。鏡なので、遠くからでも冒険者を瞬間でも映すことができれば、それだけでアウトなのだ。

 このゴーストを避けることは困難なので、残り勢力を温存させながらステージを進み、鏡の中に入って、色情霊を倒してしまうしかない。性霊は、幽霊としての攻撃以上のことはできないので、実力で倒せばよい。

 幽霊版のミラーは、このようにたいしたことはない。問題は、淫魔版のミラーである。

 魔族のミラーは、そうしたトラップとはひと味もふた味も違う。ほとんど別物といってしまってもいいくらい強力である。

 鏡に潜み、冒険者を映してから襲ってくる手法は同じであるが、魔族のミラーは、あえて冒険者を鏡の中に引き込みはしない。幽霊の場合は地縛霊で、鏡から出てくることができない「とらわれた存在」であるが、悪魔の場合は、魔界と鏡の世界を連結させて鏡の世界にみずから身を置くのであり、その気になれば魔界に帰っていくこともできる(ただし、外に出ることができないのが難点だ)。

 ミラーは冒険者の姿を見つけると、みずから積極的に浮かんで、冒険者を映すように猛スピードで追いかけてくる。みずから光り、冒険者は映ることから逃れられない。

 そして、冒険者のそばに現れて、一方的に襲いかかってくるのである。

 鏡の中にだけ出現する悪魔。冒険者が周りを見てもその姿は認められず、あくまで鏡の中にだけ存在するのである。そして、彼女が鏡に映った冒険者のイチモツをしごけば、実際に性感ダメージになるのである。

 やっかいなのは、反撃がまったくできないということである。横にいて攻撃しているミラーは鏡の中だけの存在。手を出してもそこには何もなく、鏡の中のミラーを愛撫してもダメージにはならない。つまり、こちらから責めようとしても、決して相手に触れることはできず、一方的にダメージを受けてしまうというのだ。

 そして相手は魔族。そのテクニックも攻防も悪魔級である。そこそこ経験を積んだ冒険者でも、あっという間に高められ、鏡の前で精液を噴きだしてしまう。鏡では女に責められてイカされているのだが、現実にはむき出しのイチモツから、誰にも触れられていない状態で白濁液が飛び出してしまう格好となるだろう。

 物理的に鏡を破壊すれば難を逃れることができるが、ミラーは「映るもの」ならどこにでも光の速さで移動ができるので、別の鏡や水面、人の瞳でさえ、映るものに移動して、すかさず冒険者を責め続けるだろう。根本的な解決にはならない。インドの浮浪者たちに金貨を見せて軌道を計算してミラーの移動経路を割り出す方法もあるが、光速移動中のミラーを攻撃してイかせ倒すのは無理だろう。

 解決手段は二つある。

 ひとつは、ミラーゴーストの手法を逆手にとる手段である。特殊な方法を用いて、冒険者自身が鏡の中に入ることができれば、直接魔族を攻撃することができるだろう。そして倒してしまえば、鏡の外に出られるので、これによって悪魔ミラーを撃退することができるのである。魔法やアイテムなどで鏡に入ることもできるだろう。ただし、一度鏡に入ってしまえば、対象を倒すまでは決して外に出られなくなるのが難点だ。

 もう一つは、挿入戦に持ち込むことである。こちらからの愛撫は通用しなくても、挿入中であれば、お互いに快楽を共有できる。あとは、腰を振ることもなく、ひたすら防御に徹すること。そうやって相手の自滅を待つ作戦である。もちろん、相当に精力と防御力に自信がなければ、結局悪魔ま●こに翻弄され、人間よりも遥かに気持ちいい魔性の名器に絞りたてられてしまうことになる諸刃の剣だ。

 いずれの方法であっても、魔界一歩手前のステージを冒険できるほどの上位者でなければ、ミラーに勝つことはできないだろう。ミラーはもともと上位の魔族ではあるが、鏡の世界に出現する代償に、相当量の魔力を費やしてしまっている。勇者一歩手前の冒険者でも渡り合える相手だ。

 ダメージを受けずに一方的に射精させるメリットのために、魔界から姑息な手段でやってきた淫魔どもだ。容赦なく倒してしまうべし。




 

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