マーメイド【まあめいど】 nm

  種 族:キマイラ
  レベル:C
  得意技:魅了の歌、ピンクの愛液と霧/声
 

 上半身が美しく若い娘で、下半身が魚という化け物の総称。眷属にメロウやローレライなどがある。

 世界中で人魚の伝説が残されており、特徴があるものの、一般には海に出没する怪物として、船を転覆させたり嵐を呼び起こしたり、はたまた男性を誘惑して死に至らしめたりという、凶兆として描かれることが多い。

 ある伝説では、冒険者の船を歌声で誘惑、これに聞き惚れた者は労働を放棄して海の藻屑と消えていったという。また、その上半身の美しさに惹かれ、そのスベスベの乳房に抱かれたまま海の藻屑と消えていった男の伝説もある。

 逆に、人魚が幸福をもたらす例も報告されており、マーメイドとの結婚や、不老不死伝説が有名となっている。

 人魚の肉はたしかに美味で、食した者は永遠の命を得るとされている。だが、不老不死へと肉体を改造する効果というものはたいへんに危険でもあり、改造に失敗すれば理性を失った醜く凶暴な化け物として死ぬこともできずにさまようことになるという。また、不老不死に成功した人間も必ずしも幸福になっているとも言えないらしく、たとえば若く美しいまま死ななくなった少女は尼となって今でもひっそりと隠れ住んでいるらしい。

 このように、どちらかというと人間に災いをもたらす存在として語り継がれることの多いマーメイドだが、その彼女たち自身も、多くは数奇な運命をたどることが多いようである。

 ある人魚は人間の男性に恋をし、脚を得る代わりに声を失って近づくものの、実ることなく自殺をはかった。また、ホメーロスを惑わせようとしたマーメイドは籠絡に失敗、そのままみずから命を絶ったという。不老不死の肉を持つ人魚は、非業の死をみずから選ぶケースが多いのである。

 人魚の多くは、男性を誘惑して捕らえ、溺れさせたりその肉を食するという残忍な方法で殺してきたのもたしかであり、伝説としては、当然退治されるべきものとして扱われるは必定と言える。

 そんな彼女たちを、魔の者は保護するのである。

 SBRPGに登場するマーメイドたちは、人間の英雄どもによる報復的殺戮から逃れ、魔の者と手を結んでいるケースが多い。魔の者の保護を受ける代わりに、その美しく魅力的な肉体を存分に発揮することが求められた。

 もともと男を殺害してその命を吸う魔物であったマーメイドは、もっと効率の良い精神エネルギーの吸収方法を魔族から教わる。すなわち、男性の性的な快楽の心を吸うのである。男性の精を吸うことは、絶命させるよりややエネルギーは少ないものの、殺さない以上は何度でも精を吸うことができ、トータルでは断然多くの精神エネルギーを得ることができるのである。

 マーメイドたちは、一斉に「食事」の方法を切り換えるにいたり、もはやその命を奪うことはしなくなった。その代わりに、彼女たちはこぞって男たちを悦ばせ、その精を根こそぎ吸い上げるようになったのである。

 そのさい、彼女たちには強力な武器があった。それが、男性の心を揺さぶる美しい歌声だったのである。魔の者もまた、彼女たちのその性質に目をつけたわけだ。

 さらに魔族は、彼女たちに魔力を提供し、体液に催淫効果を付与するようになった。彼女たちの粘液はピンク色に染まり、これを浴びた男性はひとたまりもなく弱体化し、あっという間に彼女たちに精を奪われたという。

 そうやって精を奪い続けてきたマーメイドたちを、冒険者は相手にしなければならないのである。

 もはや魔族の保護下にある以上、剣や魔法で倒すことはできない。彼女たちが男の精を奪う魔物となったのであれば、その彼女たちをイチモツの力で絶頂させることだけが、マーメイドを倒す唯一の手段となっている。冒険者は、理性を保ちながら彼女たちの至高の肉体を乗り越え、英雄の代わりを務めなければならない。

 マーメイドは、水のあるステージに登場することも多いが、『とらわれペンギン』のように、水場とは関係ないダンジョンにも出現する。また、いくつもの眷属があり、レベルも分かれているので、永遠の若さで長い年月にわたって数え切れない精を吸ってきたマーメイドは、もはや魔界の住人として認められ、異世界ステージに登場することさえあるという。

 彼女たちは単独、または集団で出現し、冒険者に襲いかかる。とはいうものの、彼女たちは先制攻撃を受けることを嫌うため、まずは物陰に隠れ、魅惑の甘い声で冒険者の理性を奪おうとして来るであろう。

 もしあなたが、どこからともなく聞こえてくるかわいらしく美しい調べに気がついたら、細心の注意を払わねばならない。その歌声に宿る魔力は、男性の理性を削り、性的に興奮させ、うかされたようにふらふらとマーメイドのいる方に吸い寄せられてしまうからである。

 声をはじくアイテムを用意しておく(耳栓や、空気振動を跳ね返す装置など)か、魔法の防御をはっておく方が無難だ。

 もし魅了の歌声を聞いてしまった場合、よほどのレベルがなければ、あっさりと魅了され、ふらふら吸い寄せられてしまうだろう。その先に待っているのは、一瞬にして冒険者の心を奪うことのできる、魅力的で美しい異形の怪物なのだ。

 マーメイドの声そのものが男を魅了し、興奮をかき立てる効果を持っている。彼女たちは戦闘中も定期的に歌を歌い、男性を魅了し続けてくる。敵が集団だった場合、冒険者はひっきりなしに彼女たちの歌声の餌食となり続けることになる。

 また、彼女たちのあえぎ声にも同じ効果が具わっているので、一気に大ダメージを与えられたからといって油断していると、あっさりカウンター攻撃で緩んでしまい、そのまま精を奪われてしまう危険もある。

 彼女たちの魅了攻撃は、単に気を緩ませたり、冒険者の動きを止めたりするだけで住む者ではない。魅了されるということは、男にとって致命的とも言える強力な弱体化を含んでいるということだ。

 女性にとってももちろんそうだが、男性にとっても、ただセックスで戦う相手と、大好きな相手とでは、たとえ攻撃力が同じであっても、受ける快楽はまったく違うものとなる。好きな人とのセックスは通常のセックスとは比べものにならないほど甘美で気持ちいい。マーメイドどもの魅了攻撃は、その効果を狙ったものであって、弱体化はその副産物に過ぎないとさえ言えるだろう。

 魅了の歌声は聞けばきくほど深みにはまっていく。完全に心奪われてしまえば、勇者クラスであっても勝ち目はないかも知れない。一刻も早く脱却し、理性を保たねばならない。彼女たちの歌声は魔力に基づくものであるから、魔法で浄化できるし、魔法障壁も効果がある。ニセモノの愛にほだされて精を提供することがないようにしたい。

 そしてもう一つ、やっかいなのが、マーメイドたちの愛液である。魔の力によって、そのオソソは極上なものに改良され、そこから滴る桃色粘液に触れると、男性の性感神経はどんどん過敏になっていってしまうのだ。

 マーメイドたちは、オソソ部分から鯨の潮吹きのようにこの桃色愛液を冒険者めがけて吹きかけることができる。勢いのある粘液の発射は、粘液を聞かせ締め、「ピンクの霧」となって冒険者に吹き付けられることになる。

 これを吸い込み、また全身に浴びることで、冒険者はどんどん弱体化させられてしまう。噴霧状となるため、冒険者の周囲がピンクの霧で包まれてしまうことになり、これを吸い込まないよう、浴びないようにすることは困難である。

 マーメイドたちは、下腹部の魚のところ付け根に縦にワレメがあり、正常位での結合が可能となっている。脚があるわけでもないので、抱き枕のように魚部分をふとももで挟むようにして挿入する。

 当然、性感神経のカタマリとも言えるイチモツが、催淫粘液に浸されることになるため、長期戦に持ち込まれた場合、どんどん性感が高められ感じやすくなってしまい、弱体化甚だしく、じわじわと大ダメージを受けて追いつめられてしまうことになるだろう。

 挿入してもしなくても、彼女たちの催淫剤を身に浴び続けることになるため、とにかく長期戦は危険である。歌声によって心を犯され、ピンクの霧によって体を弱体化せられてしまえば、両面からの責めに耐えきれなくなって、ついついマーメイドの軍門に下ることになりかねない。

 また、結合時の彼女たちの腰の動きは絶品であり、魚が泳ぐような左右の大きな動きは、上に乗った冒険者を数え切れないほどとろけさせ、心も身体もイチモツも天国に連れて行かれてしまったのである。上半身のなめらかな肌触りも危険な武器である。

 マーメイドの攻略は、とにかく短期決戦である。魅了の歌声を跳ね返しつつ、回復に気を遣いながら、弱体化が徹底される前に倒してしまうのが一番である。正常位として上に乗ることがほとんどであるため、彼女たちの左右の動きに対して、激しい上下運動で対抗しよう。

 総精力値そのものが高いわけでもないので、腰の一振り一振りに念を込めて攻撃し続ければ、やがてマーメイドも果ててしまう。あとは冒険者の実力次第だ。

 やっかいなのは集団戦の場合である。ひっきりなしに魅了され続け、ピンクの愛液も人数分だけ濃くなり、霧にまみれた中で、しかも何人もを倒さなければならないので、短期決戦が鍵であるにもかかわらず長期戦を強いられることになる。

 その場合、一度に全員にダメージを与えられる愛撫技などを駆使して、なるべく短い時間で倒すようにしなければならない。それができるほどのレベルに達していない冒険者では勝ち目がないということだ。

 なお、ダンジョンや陸上での戦いよりも、水中での戦いの方が、マーメイドたちにとっては有利である。実力に自信がないかぎり、また水の中をいかなければならないわけでもないかぎり、彼女たちとの水中戦は避けるべきだ。勝手知ったる水中では、スピードもテクニックも格段にアップするため、あっさり集団逆レイプの憂き目に遭ってしまうだろう。ピンクの淫気も濃くなるので注意が必要だ。

 ちなみに、マーメイドは、水中を泳いで移動するが、陸上では両手でズリズリと魚を引きずって移動する。そのため、魅了されていないかぎり、マーメイドから逃げることも難しくはないだろう。冒険者の足には追いつかないのである。

 ただし、逃亡のさいには、絶対に彼女たちを怒らせ逆上させてはならない。マーメイドが本気で追いかける時には、彼女たちは逆立ちになり、金のしゃちほこのように魚を上に振り上げながら、ものすごい腕の力でテケテケのように猛スピードで追いかけてくる。一説にはチーター並になるといわれているので、そうなったら最後、どこまでも追いかけられて手痛い尾びれビンタを食らうことになるだろう。好色で温厚な怪物であるが、怒らせてはいけない相手なのである。


マーラ【まあら】

  種 族:魔族
  レベル:A
  得意技:誘惑、幻覚、三位一体攻撃/全属性対応

 魔王に数えられる強力な悪魔。性的な欲望を特に象徴し、現在のナニを指す「マラ」もここから来ている。その本当の姿は、まるで巨大な男根のようだとも言われているが、一方で妖しく美しい美女の姿とも言われている。

 マーラはとくに、悟りを開こうとする修行者を妨げ、人間を性の快楽の虜にして堕落させようとすることを生業にしている。愛欲と異性を欲しがる気持ち、そしてその根拠となる性的快楽を見せ付け、人間をマーラの僕にしてしまうのだ。こうなると人間は快感と引き換えに人間的な喜びを失い、安楽に逃げたり物事に執着するようになり、かえって人生の苦しみを増やしてしまうことになる。マーラは一見人間に快感を与えるように見せながら、それが苦悩の序章なのである。

 一般に、人間をたぶらかし、精神的に堕落させて、一時的な快楽に溺れさせる代わりに、人生を棒に振りかねないほどの後々の苦悩を与えることが、悪魔にとっては糧となるようである。とくに淫魔は、人間に快楽を与え、「気持ちいい」という精神的エネルギーを吸い取って、魔力を蓄積させていく存在である。淫魔によって堕落させられれば、快楽と引き替えに絶望的な末路を迎えることが多いようだ。

 魂のレベルが高い男性ほど、快楽に溺れた時に放出される精神エネルギーが高い。つまり、魔族にとってそのような人間こそがおいしいのであり、膨大な魔力を提供してくれる存在なのである。

 だが、魂のレベルが高いということは、それだけ危険も大きいことを忘れてはならない。

 人間の精神エネルギーには種類があり、真面目さ、希望、善意、感謝などの「プラス」のエネルギーと、憤怒、強欲、憎悪、絶望といった「マイナス」のエネルギーがある。悪魔が好むのはこのマイナスのエネルギーであり、とりわけ3大欲求である食欲、睡眠欲、色欲は、満たされた快楽が強いために、これらが満たされると強欲のマイナスエネルギーを大量に吐き出すと言われている。

 プラスのエネルギーとマイナスのエネルギーは多くの場合あい対する対照的なものであり、憤怒にまみれながら感謝をすることもできないし、眠りたい欲求が極端に高い時に人を助けようというエネルギーはまずわかない。

 悪魔にとって、プラスのエネルギーは毒であり、これを身に受けると魔力を減少させ、ついには消滅してしまう。力の強い魔王クラスでも、魔界に強制送還されてしばらくは表舞台に出てこられなくなるほどの大ダメージを負う。だが、マイナスのエネルギーを身に受ければ、自身の魔力を蓄積させ、増大させていくことになる。

 魔族にとって、魔力は生命エネルギーであり、力関係であり、権力であり、食料であり、貨幣である。魔族どうしでやりとりもできるし、多くの魔力を身につけている者はそれだけで位が高い。

 したがって、魔族は、人間のうちからプラスのエネルギーを奪い、心を堕落させてそれらのエネルギーを出さないようにする必要がある。精神的エネルギーは「心の持ち方」ひとつでプラスにもマイナスにもなるのだから、まずは精神的に堕落させることを試みるというわけだ。

 朝起きる時、眠気が強く、「あと5分だけ〜」となったことはないだろうか。これもマーラをはじめ、堕落を誘う悪魔の甘言だ。

 これに負け続ければ、人間はマイナスのエネルギーをどんどん吐き出す。悪魔にとって、格好のエサとなる。

 凡人の場合、いかに強いマイナスエネルギーを出したとて、そのパワーは驚くほど小さい。だが、魂のレベルが高い聖者、君子、賢者の類は、逆にきわめて大きなマイナスエネルギーを放出することができる。

 不思議なようだが、つじつまは合っており、+−が対照であるかぎり、きわめて大きなプラスのエネルギーを出すことのできる聖者は、その一方できわめて大きなマイナスのエネルギーを出す可能性を秘めているというわけだ。ただ、彼らは修行を経て、そうしたマイナスのエネルギーを出すような心の使い方をいっさいしないということである。

 だから、悪魔どもは、聖者のマイナスエネルギーを求め、彼らに近づきたくてうずうずしているというわけである。

 ところが、そうした聖者を付け狙うことはきわめてリスクの高い行為でもある。

 聖者は厳しい修行をするので、そう簡単にはマイナスのエネルギーを出さない。生半可な実力しかない魔族が近づいても、あっさり返り討ちに遭い、膨大なプラスエネルギーをぶつけられて消滅させられるのがオチである。それほど意志の固い聖者をさえ堕落させる本当の魔の実力者、自信のある者しか、聖者には怖くて近づけないというジレンマもある。

 マーラは、あえて危険を冒し、そうした聖人君子ばかりを専門に付け狙い、成功してきた魔王である。

 リスクは高かったものの、誘惑・堕落攻撃にことごとく成功し、ついには魔界にその名を轟かせる魔王にまで成り上がった「たたきあげ」の大魔族なのである。

 マーラは人間の3代欲求に目をつけ、とりわけ色欲を刺激して堕落させることを得意とした。まずは、甘い言葉によって人間をたぶらかす。修行者に目をつけ、ありとあらゆるリクツや甘言で修行を断念するよう説得する。まずは手始めに食欲と睡眠欲に訴えかけるようだ。

 それでも靡かないと、今度はマーラの本領発揮が披露される。色欲への刺激である。いやらしい幻影を相手に見せ、視覚と聴覚をくすぐって誘惑する。3人の美しい娘があられもない姿で現れ、修行者になまめかしい肢体を見せつけながら甘い声で歌って踊り、セックスに誘い続ける。その肉体の動きと甘い声、男心をくすぐる淫語の数々は、男性の性欲を極端にくすぐる魔力を秘めている。

 大抵の修行者はここで彼女たちに触れてしまい修行を断念してしまう。性欲の鎖はかくも太い。禁欲を続け“溜まっている”修行者で、悪魔の肉欲誘惑に勝てる者はわずかである。

 古来より、名のある多くの聖者たちが、マーラの甘言にひっかかり、修行を断念して自慰行為にふけり、その快楽のあまりの強烈さに我を忘れてしまった。修行を積んだ者の精はマーラにとって極上の料理であり、自身の魔力を格段に高める滋養であった。これをくり返すことによって、マーラは魔王の座を掴んだのである。

 だが、そんなマーラをさえ退けた聖者がいた。マーラの執拗な誘惑や脅迫に、大悟者は心を動かされることなく迷うことなく、毅然とプラスのエネルギーをぶつけ、魔王クラスの実力を持つマーラをも撃退してしまっている。そのような特別な魂を持つ者に手を出したマーラは、魔力のほとんどを失い、魔界に送還され、しばらく身動きができないほどの大ダメージを受けたという。

 哲学的にいえばマーラは“自己”であり、自己をならい忘れることなしにマーラを撃退することはできない。マーラが男根の姿をしているのは、それが自己の欲望の象徴だからである。

 ともかくも、魔王の力を一時的に失ったマーラであるが、またもや力を取り戻し、ふたたび聖者への誘惑に目を光らせている。マーラはもはや復活し、魔界からチャンスをうかがうべく目をぎらつかせている。どこかで聖者が修行し、その魂が高いことがわかれば、マーラは再び誘惑の手を打って来るであろう。

 そして、そのマーラが再び魔王として活躍する場として用意されたのが、SBRPGの世界というわけである。

 マーラは一攫千金タイプ。いちいちザコな凡人を相手にはしない。いきなり勇者クラス、聖人クラスを相手にするだろう。別言すれば、レベルの低いうちはマーラはその存在の陰さえも認識させず、一定の高レベルに達した時、初めてマーラの方から誘惑を仕掛けてくるということである。

 冒険者は、さまざまな謎を解きながらステージを進んでくる。そして、勇者クラスとして相当の実力を持つようになれば、冒険のそこかしこにマーラの陰がちらつくようになるのである。マーラとの対決は避けられないことであり、逃れようとしてもどこまでも執拗に手を出してくる。まっすぐに向き合うほかはない。

 だがそれは、一方では、名誉なことととらえるべきである。ザコと認識され、気づかれもしなかった冒険者が、一定の実力と魂のレベルを認められ、マーラに目をつけられたということなのだから。マーラと戦うほどにまで自分が成長したと見るべきだろう。

 それだけに、マーラの誘惑は相当に手強い。心して対峙しなければ、勇者クラスでもあっさりと堕落させられてしまう。そこそこの実力では、「その程度の聖者は数え切れないほど堕落させてきた」マーラの敵ではないということだ。

 マーラの誘惑はとてもシンプルである。だが、それだけに侮れない実力である。あの手この手を使わず、実力そのものだけで冒険者を堕落させる自信があるということだ。

 マーラはまず、冒険者の近くにいる娘たちを使って、セックスへの誘惑を繰り広げる。そのさい、冒険者自身の肉体にも作用がおよび、極端に性欲が高くなってしまう。だから、いよいよマーラに目をつけられたな、とすぐにわかる。

 もちろん、そのくらいのことははねのけられなければ勇者とは言えないだろう。毅然とセックスを断って、娘の側があきらめればそれで簡単に撃退できる。

 マーラからすればこれは挨拶代わりのようなもの。本領は、冒険者の夢の中、さらにはマーラの作り出した特殊空間の中の誘惑攻撃である。

 冒険者の玉袋には精子がいつも溜め込まれた状態になるのだが、そうしたマーラの呪いを身に受けたところで、いっさい動じないのが勇者クラスというものだ。だが、それが冒険者の見る淫夢や、仮想世界であった場合、少しやっかいなことになる。

 冒険者の身内、近所の娘、初恋の人、幼なじみ、あこがれの人など、知っている人が、夢の中や幻影世界で襲ってくる。夢の中では夢精しやすいので、ちょっとした刺激でも要注意である。夢精をくり返すようでは、徹底的に弱体化してしまい、マーラのところにたどり着く頃には相当に吸われてしまっている。そんな状態で戦っても、吸いつくされ完膚無きまでに堕落させられるばかりとなる。

 初めのうちは、現実の周囲の娘たちの誘惑程度であるが、これが夢の中に持ち込まれ、より強い快楽で誘惑され、冒険者の射精を誘ってくるのである。夢の中では何でもありだから、ついつい冒険者の好きなシチュエーションに巻き込まれてしまって精を奪われることもあるだろう。

 幼なじみやクラスメイトといった「普通の知っている娘」が相手なのだが、現実と違って、夢の中の彼女たちは相当に強く、びっくりするくらい彼女たちの肌は甘美で、オソソは魔性そのものである。ただの人間の娘と思って戦うととんでもない目にあう。

 毎晩の淫夢でも堕落せず、あまり精を奪えないとなると、マーラは「こいつは本物だ」と認め、本気で勝負を挑んでくるようになる。

 冒険者を突然異世界に引きずり込み、そこで徹底的に精を奪おうとしてくるのである。

 それは、一見夢の世界と変わらないが、マーラ自身が魔力をふんだんに使って構築した、マーラの内部世界そのものであり、それがひとつの魔界のようなステージとなるのである。突然そうした世界に引き込まれるので、冒険者の側に準備のいとまはない。

 登場する娘たちは、「幻影」であり、倒しても倒しても、すぐに復活してしがみついてくる。先に述べた「知っている娘たち」のほか、一度でも見たことのある女性、戦ったことのある敵がすべて登場する。たとえレベルの低い敵が出てきたとしても、その実力は相当に高く、なかなか倒せない。

 幻影たちは、冒険者の周囲に大勢でぞろぞろとつきまとい、肢体を見せ、体をくねらせ、しきりにセックスに誘い続ける。次々に抱きついてそのやわ肌の極上の感触を刻みつけ続ける。ただし、幻覚でもあるので、冒険者を足止めすることができず、あなたがその気なら、数百人に群がられた状態で歩き続けることもできる。体重のない彼女たちは浮遊しながらしがみつくしかできない。

 その代わり、その女体の感触にほだされ、抱いてしまったら、そこで勇者をも射精に導く筒がイチモツを襲うことになる。夢での感触など比べものにならず、相当に高いレベルの冒険者でも大ダメージを受け続けてしまう。それは、テクニックの問題ではなく、冒険者側の心の問題であり、性欲に負けて抱いてしまったがゆえの快楽なのである。

 仮に幻影との戦闘に勝利しても、まぼろし故に経験値もお金もない。どんなにしがみつかれ、ダンスを見せつけられても、無視して戦いに持ち込まないことである。聖者たちは、女たちの誘惑を完全に無視し続けた。これに倣うべきである。

 数え切れない娘たちにセックスを求められながらすべてはねのけ、無視して歩き続ければ、やがてはマーラの元にたどり着ける。

 マーラは、異空間に冒険者を引き込む場合、自分自身もまたその世界の中にいなければならない。自分の世界を構築するときの縛りである。

 誘惑・幻覚の試練を乗り越えた冒険者を待っているのは、マーラの本体である。

 誘惑に屈せず、マイナスのエネルギーをほとんど出さない状態でマーラに向き合わなければ、まず勝つことができない。まして、何度も幻影たちに精を放って弱体化はなはだしい状態(=マーラはその分数百倍にもパワーを溜め込んでしまう)では、絶対に勝つことができず、瞬時にして魔界まで堕落させられてしまうことになる。

 対応にマーラと対峙できる状態にして、本体と戦い、乗り越えなければならない。

 マーラは、冒険者自身の心を犯して誘惑している時には男根の姿だが、いざ冒険者自身の前に立ち、自分のみを賭して戦う時には、美しい女の姿である。セックスバトルではそれを本体ととらえた方がいいだろう。

 誘惑を乗り越えたからといって、相手は魔王マーラ。そう簡単には倒されてくれない。

 マーラの最後の手段は、その「3人の娘」の三位一体攻撃である。3人の娘とは、愛欲、愛念、愛楽と呼ばれ、3人で一人の複合攻撃である。

 本体の妖艶な美女の姿から、マーラは突然3人に分裂し、3人がかりで冒険者の全身を徹底的にかわいがってくる。愛欲が全身愛撫と弱体化を司り、愛念が甘いささやきと心の弱体化をもくろみ、そして愛楽が極上のオソソでイチモツをしごき抜く。

 さらに三位一体攻撃が、交代挿入をすることもある。愛欲が蠕動する万力の締まり、愛念が激しい腰使いによる執拗かつダイナミックな出し入れ、そして愛楽がバイブをともなった仕上げの挿入をそれぞれ得意とする。

 冒険者はこの3人の同時攻撃にひたすら耐え続けなければならない。マーラが分裂している間は、決して性感ダメージを与えることができないからである。ここで応戦しても無意味だ。

 マーラは永遠に分裂し続けることができず、数ターンごとに元の「本体」に戻り、魔力を固める「溜め」のターンをしばらく必要とする。その間敵は完全に無防備となり、ダメージも受ける。

 したがって戦い方としては、3人に分裂している時にはひたすら防御に徹し、パワー切れを起こして本体に戻っている時に一気に反撃に出るやり方がよい。ただし、本体に戻っているマーラは攻撃を仕掛けてこないものの、オソソのカウンターダメージが相当であり、3人娘の膣すべての良さを兼ね備えているため、攻勢に出たからといっても精力などに絶えず気を配っていなければすぐに高められてしまう。そこで3人に分裂されたら一巻の終わりだ。

 戦い方に相当熟練したテクニックや作戦が必要ではあるが、ぜひとも直接対決で打ち勝って、マーラを撃退していただきたいものである。マーラにも打ち勝つほどの実力と精神力なら、そのまま魔界へと乗り込んでも大丈夫なくらいのレベルに達しているからである。そうでなかったとしても、マーラは魔王であり、ラスボスに据えられてもおかしくないほどの相手である。心してかかるべし。


マジカルガール【まじかるがある】 nm

  種 族:超人
  レベル:B
  得意技:魔法攻撃、変身、魔法防御無視、スマタ/ロリ、足フェチ、まれに全属性対応

 ミニスカートを穿いたかわいらしい女の子。頭につけた真っ赤なリボンがチャームポイントで、手にはステッキを持っている。

 基本的に小学校低学年から高学年程度の幼女であり、小さな体にあどけない顔立ち、たどたどしい言葉遣いに幼稚な振る舞いが特徴である。子供ではあるが、なかには英語が得意なレオタード家庭教師(自称10代後半)の娘も眷属として混じっているので注意が必要だ。

 彼女たちはただのロリキャラではない。人間の娘でありながら、人間であることを捨て、魔道の道に足を踏みいれた邪ないけない子である。魔法には白魔術と黒魔術の分類がよく知られているが、それとは別に、彼女たちは、禁断の魔術、とりわけ男を籠絡し、虜にし、はたまた快楽の淵にたたき落とす桃色魔法を習得している。

 これらの魔法は習得が難しく、天賦の才を具えている者か、魔法習得に魔族の力を利用するのでなければ習得できない。自己の努力のみでその力を手に入れようとすれば、相当長い修行期間が必要となるため、多くの女性が年を取ってしまい、魔法自体が効果を持たなくなってしまう。若返りの法を習得した上でなければ、桃色魔法は使い物にならないというわけで、若返りの法も不老不死に通じるため、習得がきわめて困難な秘術中の秘術となり、やはり、ごく限られた者のみが使用できることになる。

 不老不死と桃色魔法をセットで習得できた魔法使いは片手で数えるほどだという。それでは桃色魔法が白魔法や黒魔法と同じように有名になることは考えにくいというわけである。

 しかしながら、そのような桃色魔法を、人間の女性が、しかも子供のうちに習得できるケースがある。よほどの天才であるか、さもなくば、人間であることをやめ、悪魔に魂を売り渡し、魔族との契約を経て、桃色魔法を付与されたケースのみである。そのさい、その少女はもはや人間とは言えず、悪魔の手先となる超人として扱われる。

 ただし、ごくまれに、魔族ではない存在との諸々の契約によって、魔法が使えるようになる少女もいて、別世界から来たアヒルにそそのかされて携帯電話から魔法少女になった女の子の話や、同じように別の世界の住人から魔法の使えるコンパクトミラーをもらって魔法少女となった娘の話が伝わっている。こうした場合、道具を媒介にして魔法を利用する程度にとどまるし、自己の欲望に任せて世を混乱に貶めることは少なく、逆に正義のヒロインとして活動することが多いようだ。

 これらはごく例外的な者であり、通常、魔法少女というと、そもそもが魔族や魔法世界の住人であるケースか、さもなくば禁断の秘術によって魔族と契約を交わしているという場合がほとんどである。

 そのような場合、もはやその思考は子供のものではなく、大の大人の男を相手にその心を射止め堕落させる「おんな」の意識と知識を併せ持ちながら、子供っぽい仕草や言動でたぶらかすテクニックを熟知している。まことに侮れない超人である。

 そして、彼女たちは、桃色魔法を悪魔に授けられる代わりに、悪魔の意志に従い、世界を堕落させるため、魔法で男たちを征服するよう命じられ、これを忠実に実行することになる。

 桃色魔法を彼女たちが習得したいと願う理由は、多くの場合、先に魔法少女となったり魔女となったりして悪魔の手先となった女たちにそそのかされて、知らず知らずのうちに契約させられてしまうケースか、さもなくば、大好きな男の子のハートを射止めるために気軽に儀式に手を出して悪魔を呼び出してしまったケースとなる。いずれにせよ、本人が心の底から望んで悪魔に手を貸すわけでないことに注意されたい。

 にもかかわらず、契約は絶対であり、桃色魔法を与える代わりに魔族としての「仕事」の遂行をすべしと契約した以上は、彼女自身がどう考えようとも、体は勝手に動いてしまい、魔族の命令どおりに行動することになる。頭の中に入ってくる淫靡かつおぞましい「知識」が子供を苦しめ、しかもその知識と技術と魔法を駆使して「実践」させられる。心で泣き叫んでももはや、一度契約してしまえば取り戻せず、彼女たちは悪の魔法少女、マジカルガールとして、大勢の男たちの精を奪う奴隷に堕してしまうのである。

 きわめて残酷な話ではあるが、そうしたことを平然とやってのけるからこそ、悪魔は悪魔として魔界に君臨する存在であることを忘れてはならない。

 残念ながら、彼女たちを契約前の状態に戻すことは不可能に近い。仮に白魔術の秘術を用いて契約を解除したとしても、おぞましいセックスの知識と記憶は消えず、体の傷も戻りはしない。いわんや心の傷など!

 しかも、悪魔の命令を多く実行していくうちに、少女たちは人間の心を徐々に失い、次第に目先の快楽を受け入れ、逆にみずから楽しんで男たちを堕とすようになるという。背徳感も、性的なものへの嫌悪も、早すぎる行為に対する心の傷も消え失せ、契約上の約束の期限が切れたあとも、自分から人間の男性を性的に追いつめ続けることをやめようとせず、率先して精を奪う、正真正銘の魔性の超人に成り果てるのである。少女のあどけない肉体を永遠に具えながら、その心は魔族そのものへと堕ちてしまうのだ。もはやここで契約解除の白魔術を使っても無駄であろう。

 セックスバトルRPGの世界では、心の底から悪魔の元に堕ちきった、魔性の超人としてみずから男性に襲いかかるマジカルガールばかりが登場する。まれにヒロイン役として苦悩する魔法少女も出てくるかも知れないが、通常の敵キャラとして出てくるマジカルガールは、もう人間らしい少女らしい心は失われていると見るべきであり、ただひたすら、倒すべき敵なのである。

 マジカルガールは、多くの冒険者を悩ませる強力な敵である。上級ステージに登場することが多い。これまで大人の女性ばかりを相手にしてきた冒険者で、ガキなぞに興味はないと居丈高になってみたところで、そういう男性たちを目覚めさせては射精に追い込んできた熟練の美少女なのである。ロリ属性でなかったとしても、戦っていくうちに属性を開発させられてしまう。それほどこの子供の肉体は甘美かつ美しく恐ろしいのである。

 マジカルガールは多くの冒険者を籠絡することができるが、その最大の特徴は、眷属の多さにある。まるっきり子供っぽい肉体の子もいれば、高校生くらいのレオタード姿でお尻に羽が生えてフワフワ飛んでくるような英語の得意な美少女もあり、姿形、性格、チャームポイントなどが、個人個人で多種多様なのである。だから、ひとたびマジカルガールを倒し、克服できたと思っても、次の別の眷属が登場した時にあっさり気持ちよくなってしまうことは十分に考えられる。タイプが多すぎて、マジカルガールを克服することが難しい、というのが、冒険者の悩みの種である。

 そして、マジカルガールたちの特徴の2番手が、やはりその魔法攻撃であろう。

 性感を高める魔法、魅了の魔法、淫幻覚の魔法、変身魔法、精力回復魔法、弱体化の魔法、異界飛ばしの魔法、自己強化の魔法など、少女によってさまざまな魔法を駆使してくる。一人のマジカルガールがすべての魔法を使えるとは限らず、契約した悪魔の魔力によってさまざまであるが、何が飛び出してくるかわからないところがやっかいだ。

 また、冒険者を追いつめるマジカルガールたちの第3の特徴は、きわめてやっかいである。それは、魔法防御をことごとく無効化してくることである。

 マジカルガールと戦うほどのレベルに達している冒険者であれば、たいてい魔法攻撃には耐性がついていて、魔法の効果を半減または無効にするバリアをはることができる。これにより、魔法をかけられても跳ね返すことができる。魔法防御がバリアとなってくれれば、マジカルガールなどただの小娘であろう。

 だが、100%例外なく、マジカルガールたちは冒険者のバリアを無効化する方法を心得ている。ステッキをあるパターンで振ってみたり、魔法の呪文や擬音をとなえてみたり、そうした一定の儀式によって、冒険者のバリアを粉々に砕き、またはオブラートの固まりのように「抜け殻」状態にして破壊してしまう。

 つまり、どんなに上位の魔法障壁を張り巡らせたところで、マジカルガールたちは一瞬にしてそのバリアを突破してしまうというわけである。したがって冒険者たちは、マジカルガールの魔法攻撃を、何らの防御も減少もなしに、ダイレクトに身に受けてしまうというわけである。魔法に関してまったく身を守ることができない状態で、生身の状態で、魔法のエキスパートと戦わねばならないのである。

 マジカルガールたちのうち、比較的弱い悪魔と契約しただけの娘は、使ってくる魔法の種類も、その効果も、それほど大きくはない。せいぜいが性感魔法と変身くらいであろう。はいうものの、その2つは決して侮れない魔法である。

 性感魔法は、文字どおり快感の呪文であり、冒険者の股間から全身にかけての性感神経を、触れずして刺激し、射精にいたらしむ魔法である。この魔法を身に受けた冒険者は、誰にも触られていないのに股間が気持ちよくなり、全身がくすぐったくなり、強力版をかけられようものなら、そのまま精液を噴き出してしまうのである。

 また、変身魔法もやっかいで、冒険者好みの敵に変身することにより、全属性対応の攻撃をすることが可能である。どうしても子供に靡かない冒険者も、ボンキュッボンになった大人のマジカルガールの肉体に負けてしまう。彼女たちは瞬時にして大人の体を手に入れるだけでなく、別の女性や魔族になることだってできる。そのまま大人になるだけでなく、冒険者の最愛の人に変身することも可能である。

 少し強力なマジカルガールとなると、魅了、回復、弱体化、強化などの補助魔法を駆使してくる。魅了の魔法は、通常、魔法障壁で跳ね返すことができるのだが、そうしたバリアは瞬時にして無効となってしまうため、幼い肉体の美少女に惚れ込んでしまう可能性が高い。一方的にダメージを受けたり、精神が緩んで射精しやすくなったりと、ろくなことがない。

 回復もやっかいで、一気に大ダメージを与えられるのでなければ長期戦に持ち込まれ、魅了と弱体化、トドメの快感魔法で敗北を喫してしまうことになる。

 弱体化にも種類があり、防御力を減少させ感じやすくしたり、スピードを遅くして敵ターンを倍にしたり、アソコを縮小させて攻撃力を封じることもできる。冒険者を子供化する高度な弱体化魔法もあるので注意が必要だ。玉袋への精液量を増加させ、何ヶ月も抜いていない状態を作り出すという高等魔法を駆使するマジカルガールもいる。

 強化魔法も侮れず、精力増強、肌のきめの細かさ増強、オソソの具合の増強、時間を遅らせるまたは自分のスピードをアップさせて、愛撫攻撃などを強化する等々、さまざまな効果を持っている。小学生の体のまま巨乳化させてパイズリという離れ業をやってのけるツワモノもあるという。

 さらに、マジカルガールの強力版ともなれば、魔族しか使えないような魔法を使ってくることさえある。冒険者に幻覚を見せ、一人なのに大勢のマジカルガールに囲まれているのと同じ状態を作り出す淫幻覚の魔法は、分身の強力版ともいうべきで、その肌触りや攻撃はきわめて強力である。それが数十人と群がってくるわけであるから、しかも幻覚であって攻撃不能とくるので、よほど勢力を温存させておかなければ一方的に抜かれてしまうことになるだろう。

 また、禁呪とされる異界飛ばしを使ってくる娘もある。これは、裸の女がひしめく精霊界などに冒険者の体を一定時間飛ばす大技である。半透明の美女たちが数億光年にわたってびっしりひしめいている異次元世界に投げ出され、射精しきるまで徹底的に全身をかわいがられて元の世界に戻ってくるという、ほとんどの冒険者が一発で完全敗北してしまう恐怖の異世界である。この技を喰らって射精しない冒険者は皆無であり、しかも魂が抜け落ちて魔界に堕ちてしまうことも多いという。

 それほどの大技を、魔王クラスでもない者が使えばタダでは済まない。マジカルガールがこれを使ってくるのは、自分の命をなげうってでもその冒険者を倒そうと決意した時だけであり、魔力は完全に底をついて、廃人同然となってしまう。相当上位で、覚悟を決めた娘だけが使ってくるので、頻度はかなり少ないが、ゼロではないことは知っておかねばならない。

 彼女たちの多くは魔法道具を携えており、各ターンとは別に、「魔法防御無効化」と「特殊効果」をセットで使ってくることが多い。たとえば魅惑のステッキを持つ魔法少女は、そのステッキを振る度に、子供に感心のない冒険者をじわじわとろり属性にしていき、その娘にハートを傾けていくことになる。心を奪われ切ってしまえば確実に負けだ。携帯電話にコードを打ち込んで科学的に魔法を発動させる現代魔法の使い手たちも、電波攻撃で冒険者の精神を奪う奇策に出る。道具攻撃にも注意しなければならない。

 それほど強力でやっかいなマジカルガールであるが、それなら彼女のMPを奪い、魔法を封じる呪文でも唱えれば勝てるのだろうか。

 ある程度は有効である。ごくまれではあるが、魔法を使うことのできない特殊空間を発動させ、そこにマジカルガールを引き込むことができる。MPを奪う呪文を駆使すれば、高度なマジがルガールだとMPは無限であるが、そうでないかぎり魔法を封じることはできる。

 だが、ある魔法少女は、真夜中に訪ねてきた大魔王が「おおっと! 魔法を使おうとしても無駄だぞ−? なぜなら、この辺一帯に魔法を封じる結界を張っているからだ!」として剣で襲いかかってきたのに対し、「物理的攻撃ならOKね♪ おやすみ〜」と巨大なトンカチで大魔王をたたきのめしている(参考映像:http://www.youtube.com/watch?v=mSVG1Bh1A0I)。

 この例のごとく、マジカルガールから魔法を奪えば勝てるという発想はやめておいた方がいいだろう。

 たとえマジカルガールから魔法を奪ったからといって、それだけで勝てるというのは愚の骨頂というものであろう。少女には生足という立派な武器があることを忘れてはならない。魔法少女は、魔法に頼るばかりで戦いを進めはしない。魔法の力が強いからといって、魔法だけで戦おうという軽薄さでは、上級ステージに登場するほどの実力は身につかない。万一魔法が頼りにならなくなった時であっても、十分に戦える肉体的能力の鍛錬は怠らないのである。

 マジカルガールは、さまざまな魔法を駆使しながら、同時にスマタ攻撃、はたまた挿入攻撃、手コキやフェラなど、一定の高等テクニックは習得済みである。アナルだって開発されている。

 とりわけ生足攻撃は得意で、ツルツルのふとももとオンナ表面で、吸いつくような若々しい玉の肌で、イチモツをかわいがることができるため、セックスの実力も超一流なのである。

 しかも、幼い外見をフル活用し、子供っぽい仕草や甘える媚態、か弱さを強調したあどけない言動を投げかけ、いとけないささやきをくり返し、かわいい娘っ子を演じきって、冒険者の心を犯してくる。魔法を封じられても、こうした媚態は健在であり、それだけで十分、冒険者の心を奪うことができる。そこに極上のスマタやオソソが襲いかかってきて、禁断の肉体関係に興奮した冒険者の精を奪い取ってしまうのである。

 とはいうものの、やはり、できることなら、マジカルガールが魔法を使えないよう、封印を施すのはしておきたいところである。成功する確率は低いが、うまく行けば勝てる可能性はグッと高くなる。油断しなければ幼い肉体と媚態をも乗り越えることができるだろう。

 もちろん、敵は魔法を売りにしているのだから、そう簡単には魔法封じが効くわけではない。効かない時にでも、魔法での弱体化などにめげず、それでも彼女たちを打ち倒すくらいの実力が欲しいところである。

 比較的にではあるが、やや防御や精力の面で見劣りする。攻撃や補助魔法が得意な反面、もともと子供の身体である以上、感じやすいし、精力値も高くはないのである。こちらが射精しないようにし、敵に快楽を与えてイかせて倒していくという、オーソドックスな戦法が有効である。

 なお、マジカルガールの最終秘奥義、異界飛ばしのためには、一定のタメの時間が必要となるので、その間に倒してしまうとか作戦を立てるなどして、異界飛ばしの魔法だけは喰らわないようにしなければならない。

 彼女たちの魂を救うことはできない。だが、彼女たちをそのようなモンスターに変えてしまった憎むべき悪魔は、マジカルガールたちが登場するステージの少し先にいるはずである。ぜひ彼女たちを乗り越え、悪の張本人を打ち破って、これ以上の悲劇が起こらないようにしていただきたい。


マジカルレディ【まじかるれでぃ】


→メイジ


マジックスコルピオン【まじっくすこるぴおん】

  種 族:キマイラ
  レベル:D
  得意技:淫毒攻撃、まれに快感の呪文/属性なし

 サソリの特性を持つモンスター。もともと砂漠に棲むただのサソリであったが、魔法の力で淫乱な少女へと姿を変えられた。

 初期から中盤にかけての、砂漠や熱帯などのステージに棲みつき、冒険者を見つけるといきなり砂の中から現れて襲いかかってくる。

 マジックスコルピオンは、そのレベルによって体の色が違い、レッドスコルピオンが標準であれば、鉄壁の守りと強烈な締まりを体得したアイアンスコルピオン、さらに強烈な毒を持っているデススコルピオンなどが確認されている。レッドがやや赤みがかった体をしているのに対し、てつのさそりは灰色がかっており、しのさそりはグレーグリーンであるから、一目ですぐにわかる。

 マジックスコルピオンの最大の特徴は、なんと言ってもそのしっぽであろう。マジックスコルピオンのしっぽは頭部にあり、髪の毛と一体化している。行為の最中に、しっぽに収納された催淫毒を突き刺してきて、冒険者を弱体化せしめるのである。

 一定時間で、しっぽの毒袋がいっぱいになる程度に淫毒が生産されるため、戦闘中は数ターンごとに毒の注入が行われる。何度も刺されてしまうと、いくら百戦錬磨の冒険者といえども、性感神経が過敏となり、単純な挿入攻撃なのにどんどん精力を奪われ、あっという間に高められてしまうことになるだろう。

 さらに、アイアンスコルピオンとなると、毒の成分が強力となり、さらに肉体的能力がレッドスコルピオンをはるかに凌いでおり、いくら攻撃しても性感帯が“硬く”、簡単には感じてくれないばかりか、相当の攻撃力で万力で締め上げられているかのような錯覚を受けて一気に大ダメージを被ってしまう。

 デススコルピオンとなると淫毒は強烈で、一発で射精にいたらしむほどの強力な毒が何度も何度もしつこく注入されてしまうのである。

 また、デススコルピオンほどの強力版となると、魔力が淫毒生成以外にも用いられ、冒険者の性感神経を呪文の力で刺激する魔法が発動され、挿入されズリズリされながら同時に魔法攻撃でイッてしまう危険が大きい。

 頭部から長く伸びた変幻自在の毒針を避けることは困難である。肉弾戦で、近距離で交わっているのに、振り乱した頭髪から猛スピードで迫ってくる毒針を避けることはできない。だから、淫毒をたっぷり身に浴びても、そのまま戦えるほどの実力が要求されるだろう。解毒は簡単ではあるが、しょっちゅう刺されてしまうので、戦闘後に解毒する方がよい。精力を温存させ、マジックスコルピオンを実力で倒してしまおう。

 淫毒と、相応のセックス能力以外は、普通の娘である。勝てない相手ではないはずである。しのさそりを克服すれば、マジックスコルピオンは完全にザコキャラとなる。

 ちなみに、彼女たちはもともとただのサソリであり、魔の者の力で女性化させられたものであるから、倒せば元のサソリに戻る。まれに、そのサソリがレアな薬剤を生成するに必要な成分を秘めていることがあり、そうしたサソリを集めて街で売れば相当な高値となる。サソリの毒は、種類によっては長命の薬となるとされているのである。それと他の成分を混ぜ合わせ、有効な薬を作ることができるので、倒して虫になったサソリを入念に調べ、レアアイテムがないかどうか確認しておくとよい。コツがつかめれば、お金を稼ぐ敵として有用なのである。


マタンゴ【またんご】

  種 族:キマイラ
  レベル:D
  得意技:仲間を呼ぶ、魅了の胞子、眠りの胞子、センシブパウダー、不思議なダンス/思春期、集団

 キノコ人間。未来や宇宙からやってきた不思議なキノコを食べると、その菌糸が人間のDNAと融合し、肉体表面を残しながら精神構造はすべてそのキノコに乗っ取られてしまう、おそろしい菌類である。これを食した人間の髪の毛がキノコの傘になるので、一目見てマタンゴであることがわかる。

 とはいっても、しょせんはキノコなので、何か深遠な意思を持ってやってきているわけではない。あくまで人間の肉体を養分にして、仲間を増やすことだけが目的である。

 この不思議なキノコは人間の理性を奪い、本能に忠実にしてしまう。たとえば、食料がない無人島だと、取り残された人間たちは食欲のゆえにに殺し合いになる。また、強い睡眠欲に襲われた人間はただひたすら眠りこける。だが、とりあえず食べるのに困っておらずある程度睡眠をとっていれば、人間の3大欲求に関してはそれほど強くは表れない。

 残るは性欲、というわけで、孤島以外のマタンゴはドスケベである。てか性欲のことしか頭にない怪物となる。

 キノコを食した人間は、まずはしばらく眠りこけ、眠り疲れたらのっそり起き上がる。しばらくの間は、「食べる」ことにも執着し、色々なものをがつがつ食べるが、胃袋が限界になればそれも収まる。数日もすると、完全にキノコ人間となった娘は、食欲に関しては薄れていってしまう。というより、キノコの習性に合わせ、食事とは別の方法でエネルギーを得るようになるのである。あとは、眠りたい時に眠り、セックスをむさぼりたい時にむさぼるのである。そして、男性の精をその身に受けることで、食事をせずとも生きられるようになり、パワーアップしていくのである。

 そこまでくると、もはやその女性は人間の心を完全に失い、キノコの化け物、正真正銘マタンゴとなるのである。
 
 その昔、素朴な村娘のような格好をしたいたいけな美少女も、このおかしなキノコを食べてマタンゴになった。彼女は一ヶ月かけて村中の男を襲い、また、同じ年頃の娘たちに胞子を飛ばして感染させ、忠実な僕にした。洗脳された娘たちは、マタンゴの頭のキノコを次々食べ、同じマタンゴになった。こうして村中のピチピチの若い女の子は全員マタンゴになり、村中の男を餌食にした。

 このように、マタンゴは胞子を飛ばしてある程度人間の心を支配することができ、自分の体のキノコ部分を食べさせて仲間を増やすことができる。

 この娘は村の男性をたぶらかしては精を奪い、これをエネルギーにして生き続けながら、さらに四六時中胞子をまき散らした。この胞子は、男性が吸い込むとマタンゴの魅力に逆らえなくなり、吸い寄せられるように精を提供するようになる。女性が吸い込むと、マタンゴの意志の通りに操ることができ、そうやって頭のキノコを食べるように仕向け、仲間を増やすのである。
 
 マタンゴだけにキノコ大好きっ娘で、手当たり次第”キノコ”を食べ、仲間を増やす。仲間と一緒に一本の”キノコ”を仲良く分け合っておいしく頂くこともある。一人の村娘がマタンゴになると、そのうちマタンゴ女達しかいなくなる…男はあっという間に精を吸いつくされて全滅だ。頭のカサ以外は美しい娘の姿のままなので、帽子を被ってしまえばマタンゴだと気付かれない利点もあったりする。そうやってキノコを食べつくした娘たちは、人間に混じってもっとたくさんの男がいる町へと繰り出すのである。
 
 また、マタンゴはキノコをどんどん食べて大きく力を溜める。歌って踊りながらキノコパワーで1upだ。ある程度の力を溜め込んだら、マタンゴは大きな胞子を風に飛ばす。これは四六時中放出している胞子とは別の種類の、生殖用の特別な胞子である。これを飛ばすということは、そのマタンゴは一定の役目を終えたということだ。マタンゴはその胞子に全エネルギーを託してしまうので、そこで絶命する。胞子は、近隣に着床して、あの「不思議なキノコ」になる。そうして、誰かの口に入ることを待ち構えているというわけである。
 
 人間の女性をどんどんマタンゴに変えて増やす方法と、「不思議なキノコ」を飛ばす方法の二段構えで、マタンゴは宇宙を股にかけて侵略をくり返してきた。また、悪意ある未来人が過去のある国を滅ぼす目的で送り込むことがある。いずれにせよ、マタンゴが増殖した国や地域、はたまた星全体が、戦慄のセックスパニックに陥るのは必定だ。
 
 マタンゴは、頭部を除く外見だけ、元の人間の姿をとどめるが、中身はその意識・精神構造にいたるまで、完全にキノコのものになってしまう。だから、マタンゴを切り刻んでも、銃殺しようとしても、傷はすぐに塞がって復活してしまう。凍らせても冬眠するだけであり、炎や爆弾で焼いても細胞が復活してしまう。つまり物理攻撃は通用しない。

 セクシーマタンゴのパニックを抑えるためには、彼女が生殖用の巨大な胞子を飛ばした時を狙うしかない。その胞子を飛ばしたあとは、宿主となっていた娘は絶命するが、キノコは健在であるから、これが土壌に根を下ろす前に回収し、焼き払うしかない。胞子の段階では再生をしないからである。ひとたび胞子が着床してしまうと、食用のキノコに擬態し、見分けが完全につかなくなってしまうので、その前の段階で回収しなければならない。

 もし彼女が胞子を飛ばすまで待っていられないなら、性的快楽を与えて絶頂させる方法がある。マタンゴがイクと、自動的に全エネルギーを結集させて生殖用の胞子を飛ばしてしまうのである。その胞子を回収すればOK。物理的ダメージは与えられないが、性的な攻撃による快感ダメージなら与えられる。

 というわけで、セックスバトルRPGの世界では、マタンゴは標準的な敵となって登場する。初期ステージにおける強敵である。

 マタンゴは、通常攻撃のほかに、いくつかの特殊攻撃をくり出してくる。もっとも頻繁なのは、魅了の胞子である。これは彼女が四六時中飛ばしている胞子で、目に見えない粉を吸い込めば吸い込むほど、冒険者はその娘に心奪われる仕組みである。長期戦となれば、完全にその子を好きになってしまい、精を許すことにもなりかねない。

 また、すでに多くの男性から精を奪ってきたマタンゴは、胞子の質を変え、眠り効果や弱体化効果などをともなう胞子を飛ばすことがある。これは性的な戦闘中に意図的に飛ばしてくるもので、避けることが可能ではあるが、身に浴びてしまうと高確率で状態変化を起こしてしまうので注意が必要だ。

 眠りの胞子は、マタンゴが欲望に忠実であることの証左である。マタンゴはよく眠る。寝たい時に好きなだけ寝るのである。これを反映した眠りの胞子であるため、これを身に浴びた冒険者は十中八九眠ってしまう。そして、唯一股間のキノコだけは起きているので、寝ている間に好きなだけコスって汁を吸い出そうとするのである。

 センシブパウダーは、身に浴びた部位の性感神経を敏感にする粉であり、股間から全身に浴びてしまうと、簡単な責めにも過敏に反応してしまって、ついつい高められてしまう危険がある。

 また、彼女たちはよく仲間を呼ぶ。胞子を飛ばし、近くにいた人間の娘を操って吸い寄せ、冒険者に襲わせてきたり、運悪く近くにマタンゴがいれば、彼女を呼び寄せる。戦いが長引けばそれだけ冒険者は大勢の娘たちに囲まれてしまうことにもなる。

 そして、強いマタンゴ、すなわちたっぷり精を身に受けてきたマタンゴは、不思議なダンスを習得している。これはもともと、生殖用の胞子を飛ばすための動きなのであるが、このダンスを目の当たりにしてしまった男性は、さまざまな状態異常を引き起こしてしまう。

 魅了、弱体化、暴走(防御なしに女に襲いかかって腰を振って自分から発射する)、恍惚、アソコがナメコのようになって攻撃力低下など、いくつかの状態異常が複合して与えられてしまうので、戦局が相当不利になってしまうのである。明るく元気なかわいらしいダンスとコロコロしたチャーミングな歌声に聞き惚れてしまえば、必ず後悔することになるだろう。

 マタンゴと戦う際には、とにかく長期戦にはしないことが大切である。長引けばそれだけマタンゴの魅力の虜になってしまうし、状態異常攻撃は苛烈である。できるだけ短い時間で、集団戦になってもどんどん矢継ぎ早に倒してしまうのが吉。それだけの実力が、そのステージに立つ冒険者には求められているということである。マタンゴの性的な能力自体は、普通の人間の娘よりもやや強い程度だ。特殊攻撃と集団戦に気をつけさえすれば、勝てない相手ではないだろう。

 ちなみに、マタンゴにも眷属がある。比較的毒気が弱く、初期の森ステージなどに棲みつく「森野きの子」さんや、逆に毒気が強く、催淫毒攻撃をくり出してくる「シャンピィ」、魔力まで得て魔法攻撃を併用してくる「マージマタンゴ」などが確認されている。しかし、そうじて弱い敵が多く、初級〜中級冒険者が戦う敵である。


町娘【まちむすめ】

  種 族:人間
  レベル:E
  得意技:なし/属性なし

 ごくごく初歩的な敵キャラ。RPGにおけるスライム的存在であり、冒険者が冒険をスタートする時にまずは相手にしなければならない女の子である。

 都会っ子などの比べればスレたところがなく、どこか垢抜けきらない素朴さを残しながら、ある程度人口密度の高いところに住み、ある程度男性経験もあり、それが逆にどこにでもありそうな「普通の娘」に彼女たちを仕立ててしまったわけである。

 ファンタジー世界に登場しそうなワンピースドレスに身を包み、冒険者に迫ってくる彼女たちであるが、女の肌に耐性をつけるため、数多く倒していくことが求められる。逃げることなく臆することなく、果敢に立ち向かっていこう。

 彼女たちは、とくに変わった攻撃をしてくることなく、冒険者に積極的に身を差し出し、自分の体で気持ちよくなって欲しいと願い、普通にセックスをしてくるばかりである。中にはマグロ娘もいて、オソソの感触だけで冒険者の精を奪おうとする者もある。

 彼女たちにとって冒険者は、どこにでもいる「彼氏の代わり」であり、性的な快楽を求め、また、男性を悦ばせることに喜びを覚えるので、性に抵抗がない。しかしその一方で、手コキくらいはできても、フェラチオの技術が高いわけでもないし、積極的に腰を振ってくるわけでもない。つまり、体を差し出す以外、攻撃を仕掛けてくるわけではないのである。

 あとは冒険者側だけの問題であろう。見た目のかわいらしさ、若々しい肢体にほだされ、そのオソソの感触に不慣れなまま快楽に没頭すれば、町娘相手でも十分射精してしまう恐れがある。

 女の子の柔らかい身体に耐性をつけ、勃起を保つくらいの興奮を維持しながら、なおかつオソソの締まる感触や筒でしごかれる刺激に対し、「慣れ」を生じさせることが肝心である。そのための修行相手に、町娘はちょうどいいだろう。

 普通の女性相手の普通のセックスであるから、そこに興奮を覚える童貞冒険者や初心冒険者は、まずはこれを乗り越え、さらに先に進まなければならない。

 なお、初心冒険者にとっては、町娘たちとの「連続戦闘」に手を焼くことにもなることにも注意が必要である。

 恋人との楽しいセックスや、妻との子供作り、愛を確かめ合うセックスではない。あなたが目指していくのは、そうした人間としての慶び、尊厳、愛情をいっさい無視した、ただただ快楽ばかりを追求し、快楽に人間を堕落させようとする、悪しき者どもに対抗する戦いの旅なのである。迫り来る快感の波を振り払い、敵の女たちを快楽で撃退し、ついには悪しき魔の者を打ち倒していくことが目的なのである。

 そのため、表面上、町娘たちは「普通のセックス」をさせてくれるが、ゆめゆめこれが真剣勝負であることを忘れてはならないのである。また、町娘は一人ではなく、そのステージに大勢徘徊していると見るべきである。時には一度に複数人の町娘が襲いかかってくることもあるだろう。冒険者は、そうした状況を目の当たりにして、初めて自分の置かれた過酷な戦いの現実を知ることになるのである。恋人とのエッチとは訳が違うのだ。そうした精神面の強化も、町娘との戦いから学ばねばならない。

 一人の町娘をやっと倒しても、歩き出したとたんに次の娘が抱きついてくることはよく起こる。一人目、二人目、と、イかせて倒していきながら、こちらの精力もどんどん減っていって、何人目かのオソソで出してしまうという危険は十分にある。一度イクのを押さえ込んで、ガマンして倒したのに、別の町娘がすぐさま現れて刺激され、再びこみ上げてしまう、という困難な状況に、冒険者は立たされることになる。

 そこで、ペース配分、適度な回復、さまざまな愛撫テクニックや、精力を消費しない実の守り方などを学び、身につけ、レベルアップを図っていただきたい。

 あなたを待ち構えているのは、ついには人間をはるかに超越した、快感の固まりとなる美しくも妖しいモンスターどもである。標準的な人間の町娘で手こずっているようでは前途多難と、気を引き締めて邁進して欲しいものである。


マッドサイエンティスト【まっどさいえんてぃすと】

  種 族:人間
  レベル:E
  得意技:拘束、催淫剤注入、興奮剤注入、敏感剤注入、道具攻撃/おもちゃ

 25歳くらいで人体の神秘を知識として習得してしまった天才美女である。理系らしくメガネと白衣という出で立ちで、科学的知識を駆使して冒険者に挑んでくるインテリお姉ちゃんである。

 男性に快楽を与え、精液を噴き出させるためにどうしたらいいかを生理学的に理解しており、ただの性的な刺激のみではなく、さまざまな補助攻撃を得意とする。

 視覚攻撃として、白衣を着たまま前屈みになって胸の谷間を見せつけたり、甘い微笑みでキスを迫ったりして、男心をくすぐり、まずは冒険者を「その気」にさせてから戦闘開始だ。男性に対して性的な記号を脳に植え付け、性的に興奮させてから刺激をすれば、快感は倍増することを知っているのである。

 男性の肉体のどこに性感神経が密集しているかも知っている。性的な快楽と、その蓄積によるオルガスム、および生殖器官における射精のメカニズムも熟知している。もっとも短時間で、効率よく、男性を射精させる方法も心得ている。

 それらの効果を最大限に高めるための薬品を開発しており、何週間も射精していないのと同じような股間のくすぐったい疼きをもたらす催淫剤、女体に敏感に反応してセックスへの意欲を格段に高める興奮剤、軽い刺激だけで体内の性感神経が過敏に反応するようにできる敏感剤などを、マッドサイエンティストは常備している。

 これらの薬を併用して注入しながら、冒険者を弱らせ、短時間で射精しやすい体にしてから、一気に攻撃を仕掛けてイかせるのが、彼女たちの常套手段である。

 次々と薬剤を注入され、感じやすい体にされたあげくずっと抜いていない溜まった状態になり、そこへ美女が目の前にいてその肉体に過度に興奮させられた状態で、性的な攻撃を受ける。射精しやすい条件を整えられた状態での性的な刺激はえもいわれぬ快感となり、初心冒険者だとあっという間にイかされてしまうことになる。

 マッドサイエンティストは、一定の確率でベルト固定を仕掛けてくる。身動きが取れないように拘束され、たっぷり薬剤を注入され、瞬時にいたぶられて大爆発ということにもなりかねない。

 そして、彼女たちの攻撃は、バイブを亀頭にあてがったり、オナホールでしごいたりという道具攻撃がメインである。しかしそれでも、妖艶な大人のレディにしてもらえるという興奮と、薬剤による状態異常によって、あっという間に高められてしまう危険な甘さがあるので要注意だ。

 マッドサイエンティストたちは、とかく短期決戦を仕掛けてくる。早く射精させようと躍起なのだ。それがなぜであるかが理解できれば、彼女たちの攻略は難しくないだろう。

 実は、薬剤は戦闘向きなように即効性であり、したがって効果は短時間で切れてしまうのである。長時間有効な薬にしようとすると、効果が現れるのに時間がかかりすぎてしまう。催淫、興奮、敏感のそれぞれの薬剤は、初心冒険者にとっては強烈な効果だが、ガマンすればやがては消えてしまうのである。

 また、彼女たちが道具攻撃に頼るのは、実は彼女自身の性的な能力に自信がないからでもある。男性の生理学的なメカニズムを研究することに没頭し、彼氏を作るでもなく、性の修行を積んだわけでもない。異性への過剰な関心が、彼女をマッドサイエンティストに仕立てたのであって、実は弱い敵なのである。

 人間の科学力だけを頼りに、人体の神秘に挑もうとしても、結局は中途半端となるいい例である。拘束攻撃に注意して、薬剤の効果をものともしない精神的な強さがあれば、積極的に攻めに転じればよい。簡単な攻撃で、彼女たちはあっさり果ててくれるだろう。イチモツにモノをいわせ、リクツや道具が通用しない、真の肉棒の愛を教え込んでやるべきである。さすれば、女体を快楽から守る研究を怠ってきた天才インテリおね−ちゃんは、実にあっさりとイキ狂ってしまい、頭でっかちで実践のない攻撃のむなしさを悟ることになるのである。


マニピュレーター【まにぴゅれえたあ】

  種 族:トラップ
  レベル:C
  得意技:幻覚/全属性対応

 魔界の奥底にいるという、体長36メートルの巨大な怪物。手足はなく虫のようでもあり蛇のようでもある異様な姿で、頭の部分が池になっている。体の色は白く、殆ど知能はないが、魔族の命令に忠実という特徴がある。また池には水ではなくマニピュレーターの触手がウゾウゾ渦巻いている。
 
 こんな奇怪な姿なので直接戦闘することはなく、通常はトラップとして、中級ステージにおいて魔族によって設置される。すなわち土と融合して地中に潜り、落とし穴トラップとなって冒険者を待ち構える。落とし穴の先には触手の気持ち悪い池が待っている。そこに落とされた男は全身触手まみれになってしまうわけである。
 
 触手は冒険者の全身に絡み付き、口にも鼻にも耳にもお尻の穴にも容赦なく入り込み、体の外側内側すべてを犯してくる。股間にも乳首にも脇の下にも足の指の間にさえ、触手は絡み付いてウゾウゾうねり、回虫のような長い虫のように這い回って性的な刺激を与えてくる。

 これだけ書くと何ともおぞましいのだが、触手はきわめて細く小さく、性感神経のきめ細かいところまで小刻みかつ正確に刺激することができるので、その快楽は本物である。

 また、男性の性的な興奮のメカニズムをよく知っているこの怪物は、細い触手を耳経由で脳に伸ばして、脳細胞と結合する。そして淫らなヴィジョンを送り込み、男を射精に導くのだ。ある時はナイスバディな複数人の淫魔に囲まれて全身くまなく責められながら秘貝の感触に果ててしまったり、またある時は愛する人にガンガン責められて心を許し発射となったりする。実際は刺激を送り込んでいるのは化け物の触手なのだが、トラップに嵌った男は脳までやられているのでこれに気付かない。
 
 マニピュレーターの厄介なところは、冒険者のすべての属性に対応できる点だ。お姉さま系なら幻覚は美女軍団、ろりぷに属性なら幻覚で子供の国に連れて行かれてしまう。自分の一番の弱点は自分の脳がよく知っており、それを読み取ったマニピュレーターが「一番ツボに嵌る」シチュを用意してくれる。

 手が好きな冒険者には無数の女手が群がり、足フェチな冒険者には生足が絶え間なく這い回る。股間もお尻も体内でさえ、すべての性感神経が細かく強烈に刺激されながら、冒険者自身はその刺激をこの身の女性たちがしてくれるものと勘違いしてしまう仕組みだ。

 相当の上級者でも、マニピュレーターのトラップに嵌ってしまえば、戦闘上一番不利な状態と同じ幻覚を強制的に見せられてしまうから、あたかも現実にそんなシチュに置かれたようになり、あっさり緩んで精力をゼロにしてしまうのである。
 
 冒険者がトラップに足を踏み入れ、触手の坩堝の中に落ちてから、脳が犯されるまでの時間はわずか4秒。うぞうぞの虫が全身に絡み付く気持ち悪さを感じる前に、冒険者はエッチな幻覚にどっぷりつかってしまう。そしてその幻覚の女性たちが織りなす性的な快楽は極上、冒険者の望むすべての快楽を演出することができる。トラップとしては上級であり、はまってしまった冒険者はあえなく精を抜き取られてしまうわけである。

 幻覚世界だから何でもありで、冒険者が子供に戻ってしまったり、レベル1に戻ってしまったり、最愛の人との気持ちいいセックスに没頭する状況に陥ってしまったりする。また、相手は幻覚であるから、いくらテクニックの限りを尽くそうと、ダメージはまったく与えられず、ひたすらこちらが気持ちよくなってしまうばかりである。身動きが取れないまま大勢の女性に回され、全身と体内を同時に責めまくられながらあっという間に精力を消費しきってしまうことになる。

 また、射精をしてもプロラクチンは生成されず、痛みも感じないため、死ぬまで快楽の中で脈打ち続けてしまい、永遠とも思える快楽に責め苛まれることになるし、マニピュレーターが魔界の生物である異常強烈な呪いもかけられ、死後の魂は魔界に送られ、永劫魔族女たちの慰み者にされてしまうといわれている。誠に恐ろしいトラップである。

 とにかく厄介なトラップだが、脱出するには「これは幻覚だ」ということに気付くしかない。幻覚である事が分かれば、マニピュレーターの呪縛を打ち破り、自分が実際にいる場所を認識できる。

 そうすれば、自分の体を取り巻いているのはおぞましい寄生虫触手であり、その気持ち悪さに一気に興奮も消え失せ、半狂乱状態で脱出しようとするであろう。

 簡単に引きちぎれる触手を断ち切ってしまえば、このトラップから抜け出すのは難しくない。あとは起き上がるだけで脱出完了である。

 だが、脳を直接いじられた中で幻覚に気付くというのは、夢を見ていながらこれは夢だと気付くのと同じようなものであり、非常に難しい。幻覚相手に戦っても相手は無敵だから、とにかく自分のいる状況を疑ってかかる心構えがないといけない。多くの場合幻覚であることに気付かないで没頭してしまい、永遠に射精し続けてリタイアである。慣れてしまえば明晰夢も楽に気付くらしいが、マニピュレータートラップは精神力が命である。


マネキン【まねきん】

  種 族:メカ
  レベル:E
  得意技:バイブ攻撃/おもちゃ

 魔力を動力として動くマネキンである。最近のマネキンはよほど精巧に作られているらしく、スタイルのいい女性の姿が美しく仕上げられている。そこに動力が加えられ、男性の精を奪い取るための機械に仕立て上げられたわけである。

 裸のマネキンもいれば、もともとは商品展示用なので下着や水着などを着けられたマネキンもある。そんな彼女たちが、意志もなく、命令どおりに冒険者に襲いかかってくるのである。中にはトラップとしておかれたマネキンもあり、数多くの「動かぬマネキン」に混じって、油断したところを襲ってくるものもある。

 マネキンであるから、体は硬い。だが、細かい関節まで可動式になっており、指まで動くように作られているので、色々なポーズを取ったりもできれば、きわどい体位まで難なくこなすこともできる。モノによっては、人間ではありえない方向に体を曲げて腰を振ってくるツワモノマネキンもある。

 マネキンの股間はしっかり改造されており、電動バイブオナホールで自動蠕動・自動扱き機能搭載である。締まる圧迫も用意されていて、それらが複合されて冒険者を苦しめるのである。

 心を持たず、男性を見つけたら自動的に抱きつくようにプログラムされているので、説得は不可能、イかせて倒すしかない。また、一度抱きつかれてしまうと、魔法の力が働いているために強くしがみつかれ、脱出も困難である。

 半ばムリにでもイチモツをオソソに飲み込んで、足を絡めたり手を背中に回したりして、冒険者が結合をふりほどくことのできないよう、固定してくる。その状態でなまめかしく腰をグニグニさせながら、内部ではイチモツをこれでもかと揉みしだき、締め上げ、しごきまくってくるのである。

 人間の名器をかたどった疑似オソソは、ヒダがイチモツの性感神経にくい込むように設計されており、絶えずにじみ出るローションでいつもヌルヌルしている。根本まで飲み込んで逃げられないようにして、一方的に絞ってくるのがマネキンの戦い方だ。

 先端部分は強い振動、それ以外のところは細かく深いバイブで、イチモツの奥深くまで性的な刺激にさらす。その上で変幻自在に蠕動し、収縮し、締め上げながらものすごいスピードで前後に動いて激しくしごき続けてくる。

 マネキンに拘束され、硬いながらもツルツルした美しい体に抱きつきながら、すべすべと全身をゆり動かされた状態で、股間は極上の刺激にさらされ続ける。初心冒険者は、人外のこの機械的な攻撃にも耐えきれずに、マネキンの体で満足してしまう羽目に陥る。

 マネキンは魔力を動力源としており、内部の魔力が切れたら電池切れを起こし、動かなくなってしまう。拘束も簡単に取れるので、魔力切れを待つのが一番である。ただし、自然に魔力が切れるためには小一時間を必要とするので、その前にイかされてしまう危険が高い。だから、冒険者は積極的に腰を振って、疑似オソソを攻撃し、少しでも多く魔力を削り取っていく必要がある。マネキンなので感じてくれるわけではないのだが、魔力を削り取るダメージは快感攻撃で与えることができるのだ。

 レベルが上がってくれば、マネキンの攻撃パターンも単調であることが理解できる。そうすればほとんどダメージを受けずに彼女たちを倒していくこともできるだろう。心のないマネキンに抜かれてしまう屈辱を味わいたくなければ、サクサク倒して先に進むべし。


マミー【まみい】 nm

  種 族:魔族
  レベル:C
  得意技:手コキ、子供化、包帯拘束、包帯密着、時を止める、透明人間化、包帯繭/手フェチ、ショタ、姉、集団、密着

 ミイラ女。といっても、その肉体はみずみずしさを取り戻し、生きていた頃と変わらなくなっている。それでも、一度死に、数千年以上の時を経て、異界からやってきた、立派なアンデッドモンスターであり、強力な敵である。

 かつて、乾燥地帯に文明が築かれ、そこに女だけの帝国が営まれていた。そこでは、国の女たちが実権を握り、戦もせず、防御も固めて、永きにわたり安定した国家が営まれていたのだった。

 その国では、女権国家を安定させるため、大人の男性を徹底的に排除してきた。外国からの入国は著しく制限され、女性と子供以外は実質、入れないようになっている。徹底した鎖国体制と自給自足、そして圧倒的な軍事力によって、女権国家が保たれてきた。

 男がいないので、子孫を残すために彼女たちは、数年に一度、神事として、生殖の儀を執り行ってきた。精液が出るようになったばかりの、年端のいかぬ男の子を祭壇に呼び、生け贄としてその精を吸い取ってきたのである。熟練した大人の女のテクニックで、小さなイチモツから若々しいオスのエキスが搾り取られ、金の杯に溜め込まれ、一度神に捧げてから、女たちはこれを子宮に流し込むことで、妊娠し、子孫を絶やさずに女権国家を存続させてきたというわけである。

 生まれてきた子供のうち、女子は「国民」兼「兵隊」として大切に育てられ、訓練を受けて育つ。大人になれば兵士であり、祭司巫女であり、そしておんなとなる。

 男子が産まれると、一定年齢までは大切に育てられる。しかしそれは、あくまで次世代の「種馬」を育てる意味合いでしかなく、射精可能な年齢になれば、すぐにでも祭壇に呼ばれ、年上の女たちの手で四六時中抜かれまくって、ついには精気をすべて絞り上げられて命を絶つことになる。

 もし、大人の男が国に出入りしたり、男子が成長して大人になっても生かしておけば、すぐにでも女権国家は征服され、男が覇者として君臨し、その国のシステムは崩壊してしまう。これを避けるために、鎖国を敷き、少年を若くして腹上死(?)させる体制を確立させたというわけである。厳密には手で精液を絞られるので“腹上”ではないが、快楽の果ての死であることに変わりはない。

 このようにして女権国家を存続させてきた古代文明であるが、栄枯盛衰、いずれは滅び行く運命であった。

 直接の受精ではないために、膣内に流し込むうちには大半の生殖細胞が死滅してしまい、妊娠する確率は高くなかった。また、男子の出生率にも変化が生じ、女子の平均寿命も極端に低くなった。つまり国民が多く若死にするようになったのである。

 国力は徐々に弱体化、自給自足もままならず、軍事力もじわじわ衰退していく。そこに目をつけた、男尊女卑の大帝国は、すぐさま戦争を仕掛け、小さな女権国家は侵略によって討ち滅ぼされてしまうことになる。

 若死にが続いたため、彼女たちは、死後の永遠を求め、死体を乾燥・保存させるミイラ技術を発達させていった。侵略を受けて自決した女王たちもミイラとなっていく。彼女たちは、いつの日か肉体が復活して、永遠の生命を手に入れ、大好きな少年たちの小さなイチモツから精を好きなだけ絞り続けられる夢のような生活を夢想していた。死はあくまで一時的な者であり、復活した永遠に若い肉体で楽園に行かれると信じていたのである。

 その彼女たちの願望は、思わぬ形で実現した。

 かつてそのような文明が世界のあちこちに存在し、地球にもほかの星にも似たようなシステムがかつて存在したことがわかっていたので、そこに目をつけた魔の者たちが、彼女たちの復活をもくろみ始めたのだ。

 願望どおり、若くみずみずしい肉体を復活させ、不思議な力も与え、彼女たちの望む楽園を提供したのである。ただし、大人の男の精をも絞ることが条件として要求されている。魔の者は、彼女たちの願望を満たす代わりに、自分の魔力を増やすべく、人間の精を絞る道具として利用しようとしたのである。

 マミーたちは、乾燥した砂漠地帯や、古代遺跡ステージに配備され、冒険者の精を絞り上げることを命じられている。彼女たちは復活のお礼といわんばかりに、魔族のために、包帯を体に巻きつけたまま、冒険者にそのみずみずしい肉体を押しつけてくるのだった。

 マミーたちの攻撃は多彩である。儀式の時には、宗教的な意味合いから、女手で子供の精液をもっぱら絞り出していたので、その伝統から、手コキのテクニックが異常に発達している。吸いつくような肌触り、白魚のような長くしなやかな指先、スベスベの手の甲、むにっと包み込む手のひら、変幻自在に動く手首。そして受け継がれてきた高等テクニックの数々で、冒険者はお姉さんたちの手技にしごかれまくって高められてしまう。手コキこそ、彼女たちの最大の武器であった。

 だが、それに加えて、復活したマミーは、さまざまな神秘の技を駆使し、冒険者を追いつめてくるのである。

 彼女たちが特殊な呪文を唱えると、冒険者はピラミッドパワーによって若返ってしまう。10歳以下の、精液が出始める時分に戻されてしまい、もちろん、精力値、攻撃力、防御力も、子供の時の状態にされてしまう。つまり、感じやすく、イチモツも小さく、不慣れであっという間にイッてしまう、華奢な体にされてしまうのである。そこに手コキにおいて熟練した大人のレディたちの生手がじかに襲いかかってくるわけだ。

 相当にレベルの高い冒険者でも、弱体化はなはだしく、ちょっとした刺激だけでもあっさり射精してしまう。まして、敵はショタコン熟練美女揃いと来る。子供のまま勝つのはきわめて困難である。が、これを避けることも脱出することも難しいので、やはりその体のまま快楽を打ち破らなければならない。過酷な戦いとなるであろう。

 また、マミーたちは、包帯を駆使した技を使ってくる。生き物のように包帯を操ることができ、これで冒険者の体をぐるぐる巻きにして拘束、頭と股間だけ露出させてあとは身動きが取れない状態にすると、抑えつけてじっくり手コキである。一刻も早く脱出しなければならないが、特殊な包帯なので、子供の華奢な力では破ることができない。頭を使って拘束を解くしかない。もがいて数ターンで脱出する、近くにある道具で切り裂くなどの方法が考えられる。レベルが高ければ魔法で引き裂くこともできるだろう。

 彼女たちの包帯は、ほかにも、密着の手段として使われることもある。抱き合った状態、または結合した状態で、マミーと冒険者を包帯でぐるぐる巻きにして、身動きが取れないようにし、激しく密着させる技である。これによって女体の柔らかさを少年の体に刻みつけ、逃げられない状態でぐにぐにと蠢いて気持ちよくし、精を搾り取るのである。この技を使われたら、密着したお姉ちゃんを倒して脱出をはかるしかないだろう。

 マミーたちは、時間を超越して復活したアンデッドモンスターであり、その特徴から、わずかながら時間を止めることができる。主観時間でおよそ5秒ほどであるが、その間に機敏な動きで冒険者を追いつめることができる。時間が止まっている間、冒険者は動かず気づかず、その場に制止し続ける。そこに超絶テクニックでイチモツを刺激しまくって、時が動き出せばどうなるか。

 冒険者は、気づかないうちに徹底的に刺激されているので、時が動き出したとたんに強烈な快感が押し寄せ、止められずに放出してしまうのである。時間が止まっている間に精力が尽きればそういうことになる。

 短時間であるので、一気に射精まで追いやられることはないものの、一気に大ダメージを受けることに代わりはないので、時が動き出したとたんに回復するなど、対処が必要である。

 さらに、マミーには特殊な能力があり、光の反射を完全にストップさせ、100%透過するよう肉体を変化させることができる。光が反射せずすり抜けてしまえば、冒険者からはその姿が見えなくなる。つまり、透明人間になることができるのである。

 冒険者から見えなくなるので、ヒット&アウェイで瞬間的に近づいてはイチモツを刺激し、捕まらないように身を引いて、また攻撃するということが可能である。そうやって自慢の手技でじわりじわりと追いつめていって、子供を射精させることができるのだ。簡単には捕まってくれないので、じれったいうちにだんだん気持ちよくなってきて、しまいには透明の膣に白い悪魔を放出することになってしまう。

 マミーは、単独で出現することもあるが、女権国家の結束も固かった影響もあり、複数で行動することが多い。つまりマミーたちとは集団戦を余儀なくされるということだ。子供に戻る魔法をかけられ、大人のおね遺産立ちに囲まれて性感攻撃を身に受けることになるので、戦闘は過酷を極めるだろう。

 そして、人数が多いということは、それだけ包帯の物理量も多くなる。一定量以上の包帯が集まれば、そもそも魔力を秘めた包帯なので、ある大技を発動させることができる。

 包帯で冒険者とその周囲を簡単なドームで覆うことができるのだ。ドームを作った包帯は決して打ち破ることができず、繭のように冒険者と、全裸になったマミーたちを覆い尽くしてしまうことになる。

 繭の内部は魔力で満ち、冒険者を弱体化させ、マミーたちの肉体的能力を強化させることができる。冒険者は感じやすくイキやすくなるのに対し、マミーたちの攻撃力も防御力も格段にアップしてしまう。しかも大人数プレイだ。この繭を打ち破るためには、内部にいるマミーたち全員を倒さなければならないが、それが至難の業であることはいうまでもない。

 マミーの弱点は、彼女たちが極端にショタ属性だということである。長い年月、少年ばかり相手にしてきたため、大人の男にはあまり性的な興奮を感じないが、少年に対してかわいいという想いは一段と強く、そこをついてか弱い女装美少年を演じるだけで、マミーたちの心は緩んでしまう。心を弱体化させると、強力なおねーさんたちも倒しやすくなるだろう。

 包帯の拘束から脱出し、魔性の女手にも負けず、小さなイチモツでもフル稼働させて、マミーたちの子宮をかき回して上げよう。ざわーるどばかりはどうしようもないので、時間が動き出した時にイッてしまわぬよう、精力の温存が大切である。透明化したマミーを見つけることは難しいが、微妙な風の動きなどから察知し、捕まえることは可能だ。

 集団戦の時に発動される大技、包帯繭はやっかいだ。レベル1の、女体に触れたことも裸を見たこともないウブな童貞少年に、経験深い大人の女性が集団で群がっているようなもの。あっさり抜かれてしまう確率が高い。機転を利かせ、全員を倒して脱出するしかない。幸い、子供化しても、プレジャーボルトなどの魔法やテクニックは使えるので、併用するといいだろう。


マライア【まらいあ】

  種 族:超人
  レベル:E
  得意技:密着、スマタ/姉、足フェチ、密着

 足の形がとてもいい妖艶な美女である。

 元ネタはかなり古いのではあるが、ここはやはりご登場いただくことにしよう。

 マライアには特殊能力があり、それが彼女をわずかに強化せしめている。その能力とは「磁力」であり、それもかなり特異な性質を持った磁力である。

 彼女は、自分の意志によって特殊な磁力を放出することができる。それは、実際には「磁力」と表現できるものなのか、疑わしいところさえある。

 磁石は鉄を引きつけるが、彼女のパワーはこの範囲をはるかに超え、人体をも引きつけることができる。これによって、近くの男性を吸い寄せ、密着してしまい、離れることも逃げることも叶わなくなってしまうわけである。

 マライアはごく初期のステージに登場するザコ敵であり、攻撃力防御力精力と、普通の人間の女性と変わらない。ただ、抜群にスタイルがよく、背が高くてエキゾチックながら、出るところはしっかり出ている引き締まった肉体を誇っている。モデル体型であり、美形であることに変わりがない。

 もしあなたが初心冒険者で、細い足、よく締まっていながら内股の形が良く、きゅっとふくらんでいる下腹部、形よくやわらかなヒップ、細身に似つかわしくないバスト、背が高くかっこいい美人に慣れていないのであれば、その体型を凝視しただけで彼女の魅力にとりつかれてしまうであろう。

 ミニスカ姿やジーンズ姿などの私服で登場する彼女は、冒険者に遭遇すると、スタイルのいいポーズを取って誘ってくる。足を開いていないにもかかわらず、股間部分に隙間があり、それでいて内股になればいつでも、イチモツを十分包み込んであまりある内股の武器が発達している。妖艶な大人の女性の魅力である。

 そのセクシーな姿に見とれてしまうか、誘惑されまいと逃げ出そうとすれば、そのとたんにマライアの特殊能力が発動する。「磁力」で男を引き寄せ、ピッタリ密着してしまって、離れられなくなるのだ。

 彼女の服は密着状態でもすぐに脱ぎ捨てることができ、冒険者にやわ肌をじかに押しつけることになる。そして、スタイル抜群の、細くすらりと伸びた形の良いふとももが、イチモツに襲いかかるのだ。

 彼女の内股も強い磁力に支配されていて、イチモツを挟み込むとぎゅっと密着して閉じ、滅多なことでは再び脚が開かれることはない。上半身もしがみつかれ磁力で密着した状態で、ぎゅうっと女体のめり込むやわらかさを刻みつけられることになる。一体彼女の細く引き締まった肉体のどこに、ふもふもした柔肉があるのかと、初心冒険者は驚かされてしまうことだろう。

 マライアはスタイルを保つだけでなく、余分な筋肉を体内にためてごつごつしないよう細心の注意を払うとともに、密着したまま戦うことを心得て、肌のみずみずしい質感を保ち、吸いつくような心地よい感触を維持するべく日々努力を重ねているのである。また、入浴や香水などにも気を使い、体臭や口臭などで冒険者の興奮が半減することがないよう、たえず気を配ってもいる。そのスタイルと柔らかい女の魅力は、彼女自身の日々の涙ぐましい努力によって支えられているのである。

 こうしてマライアに捕まってしまった冒険者は、磁力できつく締まった太股に挟まれた状態で、なまめかしい腰つきでしつこくしごきたててくる。その腰の運動能力には目を見張るものがあり、おなか周りが細いくせに形よくふくらんだヒップが踊り、大きくしなやかに動き続ける。

 細い足ながら内股はどこまでもめり込む感じで、しかも磁力が強く非常にきつく締まっている。脚に力を入れなくても磁力で引き合っているので、太股に筋肉が入らず、非常に柔らかい状態を保つことができる。そしてきめ細かいシコシコ肌触りで包み込みながら、イチモツをこれでもかと責め続けるのだ。

 レベルの低い冒険者であれば、マライアの執拗な腰ふりと生足の感触に、そしてスタイルのいい上半身が密着してぎゅっぎゅっとめりこみ続ける女体の感触にほだされ、すぐにでも両足の間から白濁液を搾り取られてしまうであろう。

 そんな魅力的なマライアであるが、上記のとおり、磁力を操る意外に特殊な能力はなく、これ以外はごく普通の人間の女性とあまり変わらないといえる。モデル体型の維持などに涙ぐましい努力を重ねてはいるものの、それ以上の特訓を自らに課しているわけではない。

 また、スマタ攻撃を中心に絶妙な攻撃を誇ってはいるものの、これ以外にテクニックを磨いているわけでもないのである。攻撃や防御に強いわけではないし、精力も普通の女性と変わらない。つまり普通に責めれば普通にイッてしまうというわけである。

 だから、彼女の外見的な魅力や密着攻撃に耐えることができるのなら、反撃して倒すことは難しくない。磁力に逆らうことはできないので、密着したまま愛撫攻撃で反撃しよう。隙を見つけて挿入に持ち込むことができれば、いともあっさり大ダメージを受けて倒れてしまうだろう。

 また、彼女はあまり性格がいいわけではないので、スタイルだけにだまされて「美痴愚曽」呼ばわりされるのも癪ではないか。それに彼女は頭がいい方でもないので、簡単な知略にあっさり引っかかってしまう。だまされることなく逆に罠におとしめてしまうこともできる。

 その高慢な態度に幻滅したならぜひ、頭を使って一気に倒してしまえばいい。そこまでの熟練した経験とレベルがあれば、「アンタの負けだお若いレディ」と勝ち誇って瞬殺、悔しがらせてあげよう。


マンイーター【まんいいたあ】

  種 族:人間
  レベル:E
  得意技:女性上位/属性なし

 マンドラゴラの別称。

 ただし、マンドラゴラとは全く別の意味でマンイーターという言葉が使われることも少なくないので、ここではその別の使われ方について解説しておきたい。

 マンイーター、すなわち、男(マン)を食べるもの(イーター)の意味で使われることがあるのだ。マンドラゴラの方は、積極的に男を性的に食べようとすることはないのだが、こちらの意味でのマンイーターは、相当にビッチで、積極的に男に襲いかかり、性欲を満たそうとする存在、または目的があって男を食い物にする集団を指す。

 宇宙からの侵略として、大量の女が送り込まれ、男たちを根こそぎ快楽漬けにすることもマンイーターとすることができるものの、それはエイリアンの項目に譲ろう。

 ここで言うマンイーターとは、性欲に素直で、誰とでもヤってしまう金髪グラマーなビッチ女を指す。セックス大好き女で、すでに大量のコックを食い物にしてきた。

 セックスバトルRPGの世界では、こうしたビッチが初期ステージに大量に徘徊している。冒険者は彼女たちを死屍累々乗り越えていかなければならないのである。

 豊満な胸、大柄な体つき、それでいて白く美しいプロポーションのメリケンレディーたちは、相当に使い込まれていながら、毛をすべて引き抜いたつるつるのオソソで、不慣れな冒険者たちを食い物にしている。

 パンティ一枚で胸をさらけ出した姿、全裸、はたまたブラだけ、ブラとショーツ、そんな組み合わせの下着女どもだが、その着こなしはだらしなくかつ性的で、食い込みや露出も激しく、きわめてハデな下着ばかりである。

 彼女たちは冒険者を見つけると、一目散に駆け寄り、激しくセックスを求めてくる。言葉が通じようと通じまいとお構いなしで、一気に行為に及んでくる。

 普通の世界であれば、ソコまでしなくても男にありつくのは簡単で、ちょっと誘えば毎晩とっかえひっかえできた。相手には困らなかった。

 だが、セックスバトルRPGでは、男女比が極端に悪く逆転しており、男の数がきわめて少ない。普通の世界で男性が相手探しに苦心惨憺するのと同様、いやそれ以上に、こっちの世界では、女性がパートナーを見つけることが難しくなっている。特にビッチにとっては。

 だから、彼女たちは冒険者を見つけると、我先にと襲いかかってくるようになっている。多くの場合その冒険者には複数のマンイーターが群がることになるが、彼女たちは決して協力しない。

 通常の戦闘では、集団戦となれば、女同士で連携を組んで協力して冒険者を射精させようとするのだが、自分のことしか考えないビッチどもには、協力してイかせることなどどうでもいい。自分がはめられるかどうかがすべてだ。

 その結果、彼女たちは冒険者に群がるものの、強力どころか反発しあい、イチモツを奪い合うようにして醜く争い、順番を競って襲ってくる。そのため行動はバラバラで、隙だらけとなっている。

 それでも、不慣れな冒険者にとっては、この異常にもてる白人美人たちのアプローチに心躍らせ、舌を大きく動かすフェラチオ競争に翻弄され、パイパン挿入で交代していく痴態に精力を消費し、その豊かな肉体の弾力と肌触りに高められ、ついには射精の憂き目にあうこととなろう。

 すでに経験は相当に積んでいるマンイーターたちに、並大抵のテクニックや防御は通用しない。あっという間に打ち破られ、たいしてダメージも与えられないまま、競って責めてくるもっちり生肌挿入攻撃を前に、未熟な冒険者たちはたじたじである。

 慣れた腰使いでイチモツを絞り上げ続け、集団逆レイプよろしく快楽にさらす金髪の乱れに、初心冒険者は撃沈していくのである。

 だが、そんなマンイーターたちを乗り越えられなければ、冒険者と呼ばれる資格もないだろう。

 このビッチどもは悪い奴だ。懲らしめなければなるまい。

 セックスはあくまで自分の快楽のため。自分さえよければよく、人のことを考えない。協力などハナから論外で、エゴイスティックな行動ばかりをしている。

 ビッチどもは、それが結局自分を追いつめていることに気づかない。おろかなのだ。

 その自慢のグラマー肉体にほだされているようでは半人前だ。心を強く持って、しっかり責めてあげよう。生半可なテクニックでは跳ね返されてしまうが、そこそこレベルがあれば技術も磨かれ、敵にダメージを与えることもできるだろう。

 彼女たちは自分の快感のために冒険者に襲いかかるので、積極的に射精させてやろうとか、快感を我慢しようなどという発想は全くない。しかも経験がたくさんあるといっても、鍛える気でそうしてきたわけでもないので、アソコはガンバガバにひろがり、ゆるみっぱなしだ。こんな奴に負けるなど一生の恥ではないか。

 集団戦であってもマンイーターどもは利己的で刹那的な思考と行動しか取らないので、隙をつくのも簡単だ。連携すれば冒険者を追いつめることができるのに、彼女たちはそんなことどうでもよいのである。争ってお互いを妨げあいながら挿入しようというマヌケばかりなので、集団の力を発揮せず、むしろマイナスになっている。

 一気にビッチどもを懲らしめ、レベル上げの肥やしにしてしまおう。罠にかけて一網打尽にし、彼女たちに自分の愚かさを思い知らせてやることも、愛の鞭と割り切ればできるはずだ。

 マンイーターを瞬殺できるようになれば、冒険者の面目も立つ。しっかり自分を磨き、相手の愚かさから自分自身を学ぶべし。それが冒険者を大きく成長させることにもつながるだろう。


マンドラゴラ【まんどらごら】

  種 族:精霊
  レベル:B
  得意技:懇願、叫び、催淫フェラ/思春期

 上半身が人間の女の子で、下半身が人参のような根っこになっている幻の植物。その上半身はいたいけな美少女、15〜18くらいの華奢で控えめなおにゃの子である。

 彼女の下半身、すなわち根の部分は、強力な催淫効果のある薬草となっており、その存在を知られて以降、彼女たちは狩りの対象として、常につけ狙われる運命にある。

 昔から、マンドラゴラの根から体液を抽出して、強烈な媚薬が作られていた。この媚薬は魔術のために使われたり、他の薬と組み合わせて様々な効果を持つ魔女の薬品のために使われた。稀少なため、当初から相当に高値だったようだ。
 
 後の時代になると、マンドラゴラの根は、金持ち貴族たちの回春剤として用いられるようになり、入手困難な事情もあって、非常に高い値で取り引きされるようになった。エキスの入った小瓶一つで3階建ての豪華な家が建てられ、3つもあれば、その家を金銀財宝で飾り立てることができたほどである。

 こうして、多くの人がマンドラゴラを手に入れようと森の奥深くに入って行った。衰えた貴族ジジイのナニをおっ立てる代償は、それこそ一生遊んで暮らせるほどの莫大な金になったのだ。ここに、マンドラゴラ・ハンターのルーツがある。

 数多くの呪いと、強すぎる効果をもたらすアルラウネと違って、まだマンドラゴラの方が狩りやすかったという事情もある。アルラウネは引き抜かれても生きながらえ、関係者にとことん災いをもたらすが、マンドラゴラは引き抜かれると絶命する。前者は魔の者であり、後者は精霊なのだ。

 ともあれ、多くの屈強な若者たちが、マンドラゴラの根を求めて、森の奥深くに分け入っていったのである。
 
 しかし自我を持ち意思を持つマンドラゴラ、簡単に引っこ抜かれてはたまらない。彼女たちは身を守るために、媚態で懇願する術を覚えている。声に精霊としての力を秘め、「いや〜ん、抜かないでぇ…おねがい…」とウルウルした目でひたすら頼み込むのである。

 その清らかな魔力のせいで、その懇願が引き抜く者の脳をくすぐり、つい許してしまって、引っこ抜く気が失せてしまう。かわいそうで愛らしくなってしまうので、思いとどまってしまう。一種の洗脳作戦だ。
 
 その段階で、マンドラゴラに半分魅了されたも同然で、男たちは欲情し、引っこ抜く代わりに性欲を鎮めようとする。上半身裸の愛らしい娘のかわいらしい媚態を前に、犯したい衝動を抑えきれなくなってしまう。

 そんな時、マンドラゴラは媚薬が染み込んだ唾液を滴らせた口で「抜かなかった御礼」をしてくれる。イチモツから媚薬が染み込んでいって、若娘の柔らかい舌と唇のけなげなフェラにあっという間にイかされてしまう。男はこの上ない天国を味わうことだろう。

 だが、スッキリしたところで強烈な精霊の力が男の体に染み込み、全ての記憶が奪われてしまう。もちろんマンドラゴラが高く売れるということも忘れ、ふらふらと山道を降りて行ってしまうのだ。それは、二度とここに来てほしくないという彼女の意思表示であり、大勢で狩りに来られることから身を守る防衛手段である。
 
 こうして、多くのハンターが山に入って行ったが、夜が明けると、大半はマンドラゴラを見つけられずに帰ってくるものの、不幸にも見つけてしまった男は、口を「ぱか〜」と開けて言葉も忘れた変わり果てた姿で戻って来ることになった。庶民の間では魔の植物に手を出すもんじゃないなと自分たちを戒めた。

 ちなみに、マンドラゴラは女性には姿が見えず、見つけることはできないので、マンドラゴラハンターはもっぱら男、それも若い男に限られた。成功率は高くなく、リスクも大きいので、気軽に大勢が手を出せる職業ではなくなった。
 
 ところが、どうしても根を欲しがる人がいるので、マンドラゴラの値段はどんどん上がる一方。ハイリスクハイリターンの仕事となり、わずかだが命知らずの屈強なハンターが、しつこくマンドラゴラちゃんを引き抜きに来つづけた。狩りは連日行われたのである。

 懇願ボイスでいっさいの記憶を失い、廃人になってしまうことは知られていたので、ハンターたちも対策をとった。懇願の魔力は、男の良心に訴えかけるものなので、冷酷非道な者が狩りにくるようになったのである。

 マンドラゴラの懇願をものともせず、残忍にもムリヤリ引っこ抜く。するとマンドラゴラは果てるが、その代わりに相手を道連れにする。「いっ…いや、いやあ…きゃ、きゃああああああああーーーーーーーーっっっ!!!」断末魔の大粒の涙と強烈な叫びが森や山にこだまする。魔力を秘めた声が断末魔の叫びを上げるのだから、マンドラゴラの全エネルギーが一気に男に襲い掛かる。

 精霊の力を懇願ボイスで小出しにしていた段階なら、心をくすぐられて性欲が増す程度で済んだが、断末魔は一瞬にして全ての性感神経を破壊するほどに揺さぶってしまう。脳の奥まで快感で破壊する叫びを聞いてしまうと、一瞬で一生分の精液を使い果たし、快感神経はショートを起こして完全に擦り切れ、脳が破壊されて廃人になってしまうか、そのまま絶命してしまう。

 マンドラゴラを狩ることは、相当に難しいのである。懇願ボイスに負ければ記憶を失い、勝っても断末魔を聞けば死ぬことになる。

 この叫びも恐れられ、マンドラゴラを引き抜くのは命がけの危険な作業ということが多くの人の知るところとなった。ハンターは激減したが、ごく一部、まだまだ筋金入りの命知らずもいるようである。彼らはイヌを使ってマンドラゴラを引き抜かせるアイデアを開発し、大金を手にするなど、工夫を凝らした。

 マンドラゴラ狩りにはイヌは必須アイテムである。懇願をはねのけ、数頭のイヌをけしかけて引き抜かせ、自分は声の届かないところに避難する。そしてイヌたちは絶命する代わりに、マンドラゴラを手に入れることができたというわけだ。

 こうして、マンドラゴラは乱獲されるようになり、自然と数を減らしていった。一時期、絶滅危惧種として、狩りが禁止されたほどである。

 未来世界になると、マンドラゴラは工場生産されるようになり、完璧に防音設備が整ったケースの中で、機械がどんどん栽培マンドラゴラを引き抜いている。量産されているので、媚薬の価格も下がって庶民のための香水なんかに使われているそうだ。

 人間の科学技術に屈服させられ続けた精霊たちの怒りや恨みが爆発し、他の種族も呼び寄せて大々的な報復戦争を始めることになるのだが、それはまた別のお話♪

 セックスバトルRPGの世界において、マンドラゴラはいささか特殊な存在だ。彼女たちは何かに操られることもなく、積極的に冒険者に襲いかかろうともしない。敵として扱われるケースもまれである。ただし、その力はひじょうに強力で、戦うなら覚悟しておいた方がいい。

 冒険者がマンドラゴラに遭遇しても、彼女は土に埋まって動けないので、戦う気がなければ素通り可能だ。マンドラゴラちゃんの方もあまり好戦的ではなく、できれば土に埋まってのんびりぼんやり時を過ごしていたいと考えている。ポケーっとしているのが彼女の唯一のまったり趣味である。

 つまり、まれに冒険者はマンドラゴラとエンカウントしてしまうこともあるが、それはたまたまその場にいたからであり、偶然出会ってしまったというだけなのである。

 命を粗末にしたくなければ、そのまま一声ごめんねとでも言ってその場を離れるのが賢明だ。勇者クラスでも、彼女たちに気軽に手を出すのは危険である。好戦的な敵どもより怖いランクBの精霊なのである。

 こちらに戦う意思がなければ、彼女たちも安心し、戦闘を避けることができる。もしかしたら貴重な情報ももらえるかも知れない。味方になってくれやすい、けなげでかわいいもんむすタンである。

 しかし、彼女の根から取れる媚薬は、戦闘にきわめて有利なアイテムにもなるので、できれば手に入れておきたいと考えるのもまた人情。他の敵女に使ってあげれば、マンドラゴラの媚薬は防御力を格段に下げることができるから。先の冒険を相当に有利に進められるだろう。乱獲はよろしくないしリスクも高いが、たまには非情に徹することも大切である。

 媚薬が欲しければ彼女と戦って勝つしかない。勝つ方法はただ一つ、引っこ抜くだけだ。普通に責めても相手はいっさいダメージを受けないし、挿入しようにも下半身は土の中、そもそも根っこだ。入れる場所もない。彼女を抱き抱え、一気に引き抜くしかない。

 しかし、引き抜くためには、その前に懇願ボイスの洗脳攻撃に抵抗して、成功しなければいけない。失敗すれば媚薬が手に入らないばかりか、お礼のフェラで何もかも忘れさせられてしまう。マンドラゴラが出現する領域は相当先のステージ、そこでテクニックも目的も言語も忘れるのは命取りだ。

 マンドラゴラの体液にはたっぷり催淫パワーが含まれているから、そのお口に肉棒を入れてしまうと、絡みつく唾液が理性をどんどん奪ってしまう。しかもウルウル瞳がいじらしいのでけなげな態度に魅了されて発射なんて事になりかねない。

 少女特有のあどけない顔で、ふにふにの唇に柔らかい舌で一気に首を前後されてしまえば、その絶大な攻撃力と魔力によって、どんどん精力を奪われてしまうだろう。かなりレベルが高くても、フェラ慣れしていても、大ダメージは避けられない。魅了されているので、あっという間に高められてしまう。

 そして、ただ闇雲に引っこ抜こうとしてはならないのは当然だ。一気に精力を必ずゼロにしてしまう断末魔の叫びを何とかしないといけない。超強力な耳栓を用意するとか、鬼畜なお方ならマンドラゴラちゃんに猿轡しちゃうとかの手もあるが(カワイソス)、この対策は万全ではない。

 神通力で守られた特殊な耳栓でもないかぎり、彼女の断末魔が冒険者を一気に死に追いやることを避けることはできないだろう。猿轡も特殊なものでなければならない。薬で彼女の声をつぶす手段もあるが、そのためには薬剤を口移しで飲ませなければならず、抵抗されて下手すると自分が飲んでしまって声が出なくなる恐れもある。

 マンドラゴラと対決するだけのレベルがあれば、マンドラゴラの魔力に対抗する魔法もある。時間の流れを極端にゆっくりにするタイムディレイなどのスペルを覚えていれば、彼女を引き抜いた瞬間から発動させ、断末魔の叫びの効果を抑えることができる。

 5秒間叫び続けて性感神経がショートするとすれば、これを500秒に引き伸ばせば、冒険者主観で一秒あたりの効果を100分の1に減らせる。8〜9分間、強烈な快感の波が全身を駆け巡るが、回復しながらもそれに耐えきれれば根をゲットできるって寸法だ。
 
 一瞬で廃人か死かというほど強力な叫びだから、100分の1にしてもかなりのダメージになる。よほど高いレベルで精力もたっぷりあって、それでもやっとイク寸前で終わる状態だろう。古来よりのハンターと同様、マンドラゴラの根を手に入れるのは冒険者たちにとっても命がけの作業となるのである。

 それでも、アイテムとしてのマンドラゴラの根は冒険をスムーズにし、また、かなりの高値で売れるので、おまけに彼女を引き抜けば相当の経験値も入るので、何回かは戦っておきたい相手である。くれぐれも、欲にまかせて乱獲に走ることのないようにしていただきたい。それはかなりリスクを伴うし、度が過ぎれば手痛い報復を受けることにつながるからだ。

 平和と無思考が彼女たちにとっての幸福だ。必要以上は戦わず、そっとしてあげてほしいものである。そういう愛情もまた、勇者に欠かせない資質であろう。




 

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