リアルドール【りあるどおる】


→ダッチワイフ


リオウメレ【りおうめれ】

  種 族:魔族
  レベル:E
  得意技:催淫毒/属性なし
 
 獰猛な女の悪魔で、金属の牙を持っている。悪いことをくり返していたので、島の男性が彼女を笑わせ、隙を突いてその毒の牙を引き抜いたといわれている。
 
 セックスバトルRPGに登場するリオウメレは、女性性を取り戻し、悪の心で男どもに復讐をしようと考えているようだ。取り戻した牙を駆使し、その裸体で精を奪って己の魔力を高めようと画策している。顔や姿の醜さは修正され、とても愛らしい姿になっているが、その心は邪悪そのものであり、だまされないように気をつけなければならない。

 リオウメレは、魔族の中ではきわめて低い地位におり、初級冒険者たちの格好の狩り対象となっている。魔力そのものも高くはなく、初級ステージのザコ扱いである。

 ただし、そうはいってもやはり魔の者、初心冒険者にとっては、決して侮れない相手だ。可愛らしい女性の姿で、人間の若娘並みの肢体能力を持っているが、魔力のせいで快感攻撃力は強化されており、セックスになれていない冒険者にとっては、リオウメレの身体の気持ちよさは我を忘れるほどである。

 リオウメレの得意技は、牙で甘噛みしたときに体内に流される催淫毒である。毒はあっという間に全身にまわり、冒険者を弱体化させる。オソソや女の肌に感じやすくなって、身体の奥からじわりとこみ上げる快楽が射精の律動に直結することもしばしばだ。

 リオウメレの毒攻撃は、普通に解毒剤や解毒魔法で抜くことができる。毒されたら、コンスタントに精力が減っていくばかりでなく受けるダメージも高くなってしまうので、すぐに解毒、回復をしよう。その上で、実力でリオウメレを普通にイかせれば良い。経験値を稼ぐ格好の相手と割り切って、どんどん倒していただきたい相手である。


陸上部員【りくじょうぶいん】


→短パン娘


リッチ【りっち】

  種 族:ゴースト
  レベル:C
  得意技:弱体化魔法/属性なし
 
 邪悪な魔道士が不老不死の魔法を自分にかけ、アンデッドとなった存在。その魔力はかなり高く、強力だが悪しき目的のために使ってきた者が、永遠の命を求めて魔法でそれを実現させてしまった。肉体を無理に維持し、若いままにしようとすれば、必ず無理が生じる。その無理によって、ある者は肉体が吹き飛び、スケルトンのように骨だけで永遠に生きなければならなくなったり、腐敗をどうしても止められずにゾンビに近い存在になったり、老化を止めることができずにどんどん老いたまま数百年…いっさい身動きがとれなくなっても死ぬことができなくなったり。要するに、永遠の命を得る魔法は危険すぎて、失敗率も高く、邪悪な魔法使いでもなければ手を出さない黒魔法なのである。
 
 しかし、まれにある方法で不老不死の永遠の若さを手に入れた者どもがある。それが黒い衣を身にまとった悪の魔女、リッチだ。

 高度で強力な魔力、肉体ということに囚われることなく自由自在に動き回れる半身半霊の存在、永遠の若さと命。不老不死の魔法に成功した邪悪な魔術師は、リッチとして猛威をふるうことになる。ただの色情霊とは格が違う存在だ。

 失敗する者どものほとんどは、若く美しい肉体にこだわり、それを維持しようという発想から脱却できないために、無理が生じて、残念な姿で永遠に死ねないという憂き目に遭う。頭の良い魔女は、そこの発想を転換し、肉体は滅びてもかまわないと開き直るのである。

 すると、骸骨、幽霊、肉体という存在規定が崩れ、そのいずれにでも変身できる状態になる。生と死の中間の存在となり、生きていることも死んでいることもできるアンデッドとなる。これによって、永遠に若い肉体を出すこともできれば、スケルトンとして骸骨のまま身軽に行動でき、また霊体に変身して姿を消しながらひっそりと活動することもできるという、いいとこ取りができるようになったのである。

 そんなリッチは、中級ステージのザコキャラだ。ステージのあちこちには人骨が転がっているが、そのほとんどは精を吸い尽くされた男性のなれの果てである。だがその中に、スケルトンやリッチが紛れている場合があるので注意が必要だ。

 洞窟など、瘴気漂うアンデッドなステージに登場するリッチは、骨、霊体、人体のいずれの形態を取ることも可能で、霊体のまま冒険者を犯すこともあるし、人体の本領発揮で昇天させることもでき、ホネのままであればカムフラージュや逃亡、盗みなどが身軽にできるというわけだ。

 中級冒険者にとって、リッチは好敵手である。気を抜けばあっさりやられてしまうし、きちんと倒し続ければ相当な修行になり、レベルもどんどん上がるだろう。

 だが、リッチはとても倒しにくい相手でもある。

 実力のほどはといえば、せいぜい邪悪な弱体化魔法などを駆使して冒険者を弱らせ、射精に至らしめる程度であり、体術の上でもそれほど特筆する実力者ではない。普通に戦えば勝てる相手だろう。

 しかしながら、リッチは生前とても邪悪で、狡猾な魔法使いだったことを忘れてはならない。彼女たちはたいへん悪い性格の持ち主で、冒険者が一番嫌な思いをしながら射精するにはどうしたらいいか、常に作戦を考えているのである。

 骸骨となって身を隠し、ただの骸と思わせて油断させる作戦。いきなり襲いかかってきては大ダメージを与えてくるだろう。アンデッドステージでは骨のトラップに気をつけたい。

 また、遠隔攻撃が得意で、霊体となって冒険者から一定の距離を取って、オナニーを見せつけるなどして男を興奮させ、魔法で弱体化したあとで、さらにじらす姑息な戦法を好む。簡単には近づかせてもらえないのが特徴だ。さんざん弱体化し、高められたあとで、リッチにたどり着く頃にはひとコスリで発射、というケースも珍しくはない。

 そんな性悪作戦に引っかからないよう、スピードを上げる、短距離瞬間移動の魔法を身につけるなどの対策は必要だろう。近づいて捕まえても、霊体になって離れてしまうこともあるので、霊体リッチを逃がさない手段も講じておきたい。

 捕まえてしまいすれば、中級冒険者なら実力で倒せるはずである。魔法の力に頼り、不老不死になることで生前の魔力を費やしてしまった相手なので、攻略は難しくないだろう。狡猾な作戦にだけ気をつければ良いことになる。


リトルビー【りとるびい】

  種 族:キマイラ
  レベル:D
  得意技:催淫毒/集団
 
 蜂娘。女王蜂のもとで帝国を築き、その一兵卒で働く存在である。帝国の中では役割が決まっており、食料収集、偵察、戦闘、女王の世話などを仰せつかっている。そのうち、戦闘に特化した役割を担って冒険者の前に現れることが多い。その精を奪い、上質な精を持つ男性であれば、女王蜂のところに連れられて子孫繁栄に供されるのである。

 リトルビーは、蜂としての特性を多く持っており、その集団性において強力な威力を発揮する。すなわち、偵察娘が冒険者を見つけると仲間に知らせ、ワッと集団で襲いかかっては、一気に一斉に精をいただきに参上するという次第であって、そこから逃れることはかなり難しく、しつこく大勢で追いかけてきては、逆レイプの宴に持ち込んで、射精するまで大勢で絞り刺激し続けてくるのである。

 リトルビー一匹あたりの実力はたいしたことがなく、人間の成人女性とさほど変わらない。だが、数十匹で一斉に襲いかかる様子はまさに酒池肉林の天国ハーレムであり、襲われた男性は次から次へと群がってくる蜂娘の怒濤の攻撃に抗うこともできず、もみくちゃにされながらいつの間にか感極まって、股間を脈打たせてしまうのだという。

 リトルビーは初級〜中級ステージに登場するザコで、たいてい大勢でひとかたまりになって行動する。空を飛び回って男性の姿を見つけると、巣から一斉に飛び出してきて、よってたかって襲いかかるように仕立て上げられている。裸で男性に群がり、身ぐるみを剥いでおっぱいや生足を押しつけこすりつけ、性的に興奮させてからは手や舌で股間を集中攻撃、全身愛撫で十分におっ立たせてから、交代挿入で精を搾り取るのだという。

 また、抵抗する男性を淫毒で弱体化させるため、次々とお尻の針で刺す補助攻撃も用意している。刺される冒険者は痛みではなく快感を身に受け、いくら解毒しても次々と刺されるため、結局催淫毒を身に宿しながら戦うほかはなくなる。蜂の毒は、リトルビーの肌の感触をいっそう心地よいものに仕立て上げ、精子を急ピッチで生産する効果があって、そこに怒濤のセックス攻撃が次々襲いかかるので、不慣れな冒険者ならあっという間に射精の餌食というわけだ。

 その精液が生殖に適していると判断されたら地獄である。連れ去られ、女王蜂の交尾相手として、死ぬまで種馬にされてしまう。その代わり、十分な食事や休息が与えられ、巣の中で遊んで暮らせるとのことではあるが…

 集団で来て、一斉に精を絞るという、恐るべき戦法をとるリトルビーではあるが、こなれた冒険者であれば、難なく彼女たちの猛攻をはねのけ、集団を全滅させることができる。

 落ち着いてよく観察してみると、リトルビーの集団の中で、実際に冒険者に襲いかかっているのは、3〜4匹だといわれる。群がっておっ立たせてみるのも、イチモツを口に含んで吸い上げる娘も、挿入する蜂娘も、特定の数人程度だ。残り大多数は、実は見ているだけなのである。群がって集団で一斉に一気に…という状況を”演出”するために彼女たちがいるのであって、落ち着いてみれば、ただの演出係にすぎないということが分かる。

 集団モノのAVはほぼ100%、このタイプになっていることにお気づきだろうか。取り囲んで大勢で犯す…というキャッチフレーズで売り出しているアダルトビデオの大半が、何人かの「コア」の働き蜂と、周囲を取り囲んで見ているだけの「その他」である怠け蜂に分かれているのだ。じっくり見ていれば、挿入担当は同じ人物でしかないことに気づくだろう。入れているのは1人か2人で、あとは見ているだけの怠け者ばっかりだ。

 これは理にかなっていて、たぶん高額なお金をもらっている女優だけが挿入や男根に触れる係。あとは雀の涙ほどの報酬で「おっぱい見せるだけ」の撮影なのだろう。平成は貧しいのだ。

 リトルビーの世界でも、実際に働いているのは2割。周囲で群がって「見ているだけ」の怠け者が5割。残り3割は戦闘にすら参加しないでどこかで暇つぶしをしているらしい。働き者の代表格である蜂や蟻は、実は2割しか働いていないという衝撃の真実。まさに集団モノのAVは、この働き蜂の縮図そのものである。見ているだけならハリボテで十分。

 脱線するが、昭和のAV、たとえば「15人いる!」という若き日のチョ○ボール師匠たち重鎮が出演していたビデオでは、ほぼ15人全員が挿入担当だった。昔のAVはまじめだったんですよ。「カネがあった」といってもいいけど…

 ともかく、こなれた冒険者であれば、かような怠け蜂の法則を知っているので、対処も難しくはないのだという。

 まず、群がって実際に責めている担当の蜂娘は、「ほうっておく」のが一番。彼女たちに反撃して倒してしまうと、それまで怠けていた別のリトルビーがのしかかって腰を振ることになってしまうからだ。働き者を取り除くと、残りのうち2割が働き蜂に変化してしまうのである。だから、責め担当の蜂には防御のみで、反撃せず責めるに任せているのが吉ということになる。

 攻撃するのは、見ているだけの怠け者どもである。彼女たちめがけて愛撫攻撃をし、次々倒してしまって人数を減らすのが、正しい戦い方なのだ。怠け者どもは見ているだけで、こっちが責めても何もしてこない。だから、一方的に攻撃できて、次々人数を減らすことができるのだ。また、戦闘にすら参加していない3割は、無視していればどこかに行ってしまっていなくなるので完全に無視で良い。

 そして、責め担当の蜂だけを残して残りを平らげたら、仕上げに責め担当を倒してしまえば良い。自分から腰を振ってきた娘たち、消耗も激しいので、こっちが反撃に出たらいともあっさり絶頂してくれる。これで、リトルビー集団は全員、簡単に撃退することができ、しかも大勢分の経験値がもらえるというおまけ付きだ。これで経験値を稼いでレベルをあげれば良い。

 まだまだ、リトルビーは人間社会に似ているだけあって、攻略も難しくない。怠け蜂がいるかぎり、突き崩すのは簡単だ。だが、先々のステージになれば、集団戦は、怠け者のいない、ガチで全員がしっかりと参戦してくることになる。集団戦に早いうちに慣れておいた方がいいだろう。むしろリトルビーの方が特殊だったと、レベルの上がった冒険者たちは思い知らされることになるのである。


リビングヘッド【りびんぐへっど】

  種 族:魔法媒体
  レベル:D
  得意技:フェラチオ/フェラ、集団
 
 女の生首。特殊な方法で製造された、搾精兵器である。

 地を転がって移動するか、宙に浮いて飛び回って移動し、男性を見つけると股間に飛びついてチュウチュウしてくれる。ロングヘアの美人系に作られることが多く、その美しくも滑らかな頬の肌触り、柔らかな首の感触が男性の下腹部を滑りながら、男根は突起のある長い舌で舐めしゃぶられ、ぷるんとした唇でふにふにとしごかれまくり、経験の浅い男性であれば瞬殺されてしまうほどの、フェラチオの達人である。

 それもそのはず、リビングヘッドは、魔力で無から合成された擬似的な生物兵器であって、人格はなく、口唇の技能だけで射精に至らしめ、その精を魔力に変換して生きながらえるだけの存在なのだ。それだけに、フェラに特化した技能は魔性のものであり、多くの男性はその口の魔術に耐えきれず、生首という異様な風体にも関わらずその美しい顔立ちと強烈な吸引に負けて、次々と射精させられてきたのである。

 『とらわれペンギン』でも、しっかりとその存在感を示し、数多くのクローンを快楽の淵におとしめてきた実力派である。

 リビングヘッドは、ただ男根を見つけて精を奪う機能以外には役割を与えられておらず、妖しい微笑みや男を籠絡する言葉の数々も、魔の者のプログラムに従って発しているだけである。その肉も骨格も擬似的な作り物ではあるが、にもかかわらず美人の顔立ちと熟練したフェラテクは逸品である。

 数種類のフェラ機能を備えており、初心者や子供から熟練・老人まで、どんな男性の精でも絞れるように設計されているので、魔の者がリビングヘッドを駆使して侵略することも珍しくはなかった。大量に送り込まれた生首は、複数で一本のイチモツに群がるなど、どうあっても精を奪われるように仕向けられ、頭部だけの化け物が跋扈する街や村はさながら快楽に満ちた地獄絵図の様相を呈していたことだろう。

 初級〜中級ステージに登場し、その強さも眷属によってまちまちではあるが、基本的にはその口と舌でイチモツを絞ることになる。まれにアナル攻撃や、頬ずり攻撃、首スジ攻撃などの補助攻撃があるものの、やはりそのフェラテクでこそ精を抜き取るに特化しているのである。

 リビングヘッドの舌は、長く伸びていたり、ざらざらしていたり、イボイボしていたり、さらには細く尖っているなど、千差万別に作られている。飽きられないよう、個性的に制作されているところなどは、魔の者の姑息な発想が垣間見える。だが、その美しい顔立ちと、ふにふにした唇のぷるんとした弾力は、どのリビングヘッドでも同じで、みずみずしい肌触りも健在だ。攻撃に特化した搾精兵器だけあって、そこそこのレベルの冒険者であっても大ダメージを受けてしまうほどの実力派なのである。

 リビングヘッドは量産型であるため、一度に複数の頭部を相手にしなければならないこともある。その場合、ダブルフェラやトリプルフェラ攻撃、さらにはアナルなめや乳首舐め、頬ずりなどの補助攻撃にも余念がなくなる。人間の女性では味わえないフェラ舌の魔力に追い詰められ、ブルルッと震えながら発射ということにならないよう、気をつけたいものだ。

 リビングヘッドは攻撃用の搾精兵器、量産型でもあり、防御に関してはさほど強くは作られていない。だから、反撃として愛撫攻撃や、イラマチオ攻撃は有効だ。一気に大ダメージを与え、肉組織を崩してしまうこともできる。魔力で維持できなくなった生首は、高分子構造を維持できずに骨ごと崩れ去ってしまうのである。絶頂したリビングヘッドはなかなかグロテスクではあるが、倒すのは難しくはないはずだ。

 ただし、先々のステージになると、リビングヘッドの眷属が登場することもある。魔力を高められ、弱点であった防御力が強化されたタイプもあれば、広く宇宙を股にかけて星中の男性の精を奪い尽くした「物体X」など、気をつけなければならないリビングヘッドもいる。ゴースト化したリビングヘッドは呪い効果も抜群で、戦闘後もたえず咥えられている感触ばかりが残り、歩行するだけで射精させられてしまうケースもある。一刻も早く呪いを解かなければ大変なことになるだろう。

 フェラチオだけに特化した化け物というのも珍しいが、その機能的な魅力に取り憑かれた男性も少なくはない。生首の美しさと気持ちよさにやみつきになったら最後、子作りのノーマルセックスには戻れなくなってしまい、精神に重大かつ深刻な悪影響を及ぼすこととなるだろう。そうならぬよう、リビングヘッドの「作り物臭さ」を見抜き、撃破し続けることが肝要である。


リャナンシー【りゃなんしい】

  種 族:精霊
  レベル:C
  得意技:誘惑、憑依/密着、しっとり癒やし

 人間と同じ姿の美しい妖精。古い井戸や泉に出没し、人間の男の愛を求め、魅惑的な姿と肢体で男を誘惑する。この誘惑に乗ってしまうと、次の男が見つかるまで憑依される。憑依されてしまうと、四六時中精を抜き取られ続け、衰弱してしまうといわれる。そして一度憑依されてしまうと、どんなことをしても追い払うことができず、唯一「代わりの男」を見つけるしか手立てがないのである。
 
 また、リャナンシーは芸術を司り、特に詩の才能に優れている。そのため、ケルトの詩人たちは、あえてリャナンシーの虜になり、精を提供する代わりに詩の才能を授かろうとする。この危険な選択は多くの場合、詩人たちを短命に終わらせる。
 
 リャナンシーの誘惑に負け、彼女と共に過ごすようになると、若い男は一日二十四時間、ずっとリャナンシーの愛撫と愛情を受け、射精し続ける。しかしその精は、リャナンシーが吸い取ってしまうので、精液であちこちべとべとになることはない。夜は夜で夢精の嵐で、それも全部リャナンシーのエネルギー源となる。こんなことをされては、まともな生活はできず、どんどん衰弱してしまうだろう。
 
 しがみつかれて決して離れないリャナンシーに取り憑かれれば、その男性は快感の中で衰弱死するしかないが、生き残りたいなら「代わりの男」を連れてくるしかない。その男に犠牲になってもらい、自分が助かるというえげつない道しか残されていない。なんとかだまくらかして、その男にリャナンシーを紹介し、恋人になってもらおう。するとリャナンシーは新しい男に一目惚れし、その男に憑依する。そうなればなんとか自分は助かる。
 
 新しい男の方は、きっと前の男を責め立てる余裕もないだろう。そんなことをする前に、一刻も早く別の男を騙してリャナンシーを紹介するのが先決だ。そうやって彼女をたらい回しにして、何とか命を繋ぐのが男たちの共通認識である。リャナンシーからすれば、男がトッカエヒッカエできてまんざらでもないらしいから(愛されれば誰でもいいらしい)、死にたくなければ友人知人に彼女を押し付けてしまうのが得策だ。…もっとも、リャナンシーの快感に溺れて、命を投げ出して天にも昇る心地に浸るのも悪くはないが。
 
 憑依が得意なリャナンシーだけにゴーストと間違えられることも多いが、れっきとした妖精であり、憑依も霊体化してのものではなく、妖精特有の力で自分の性器や手足の感触を相手の男性に送り込むという方法をとる。従って、高度な魔術師であれば、魔法の力で妖精の憑依をはねのけることもできる。

 エルフと同様、リャナンシーは妖精の膣を持っており、それは神界の天女とほぼ同じ力であって、まさに天にも昇る夢心地なのだという。そんなリャナンシーが憑依すれば、イチモツは24時間ずっと、そんなオソソの餌食となるのであって、愛撫や生足スリスリが加わっていつでも興奮状態に陥ってしまう。衰弱も早いだろう。

 リャナンシーは中級ステージに登場する、やや手強い相手だ。彼女は冒険者を見つけると、その清らかな物腰と美しい裸体で冒険者を誘惑する。心に隙があった場合、いつでも憑依されてしまう。とはいうものの、その美しさにわずかでも心が動き、性的な魅力を少しでも感じれば、リャナンシーの憑依が始まってしまうので、熟練冒険者でも憑依をはねのけるのは難しいだろう。実際には憑依された状態で彼女と戦わなければならないのである。

 憑依されれば、いきなりオソソの感触がイチモツを包み込み、射精するか彼女を倒すかするまでは延々と名器でしごかれ続けることになる。各ターンごとにその感触が逸物を扱きあげ、大ダメージを受け続けることになる。そこに加えて、リャナンシー本体の愛撫攻撃を身に受けることとなるのである。

 つまり冒険者は、彼女の膣の感触を常に感じさせられながら、彼女の愛撫攻撃を受けることになるのであり、性的な戦闘中の性感ダメージはかなり大きいとみて良い。回復が間に合わない場合、まず彼女には勝てないだろう。

 リャナンシーの憑依は、オソソだけではない。冒険者の両脚には、たえずリャナンシーの生足の感触がスベスベとこすれている感覚がつきまとうし、彼女の乳房の柔らかい弾力は、冒険者の上半身を這いずり回ることになる。距離を置いていても、その女体の感触だけを冒険者の身体に飛ばすことができるのである。これは一定のダメージを冒険者に与え続ける、呪いに近い状態であり、これに本体が攻撃を加えてくるのである。

 冒険者は、遠く離れたリャナンシーと密着している感触だけを味わってしまうので、ぐんぐん精力を減らし、ついにはその妖精特有の極上オソソに負けて射精してしまうことになる。長期戦は危険である。

 彼女に対抗するためには、実は愛撫攻撃が一番いい。

 挿入戦も可能ではあるが、そうすると、憑依状態でオソソの感触をイチモツに受けた状態で、もう一度リャナンシーの中に入れることになるので、天にも昇る名器がダブル攻撃でイチモツに襲いかかることになる。これは上級の冒険者でもひとたまりもないほどの攻撃力となってしまい、ほとんどの場合瞬殺されてしまう、危険な選択肢なのである。リャナンシーの方はあえて挿入に持ち込もうとはしないので(すでに憑依で入れているから)、愛撫だけで倒してしまう方が良いのである。

 手マンでダメージを与え続ければ、リャナンシーも悦び、やがては果ててしまうだろう。攻撃力は長けているものの、防御に関してはやや劣っているので、愛撫攻撃で十分倒すことができる。密着して抱かれている感触を味わい続けながら、愛撫だけで倒せるほどの技量が試されると言っていい。

 中級ステージでもそれなりの強さを誇る相手であるが、彼女を制することができるようになれば、さらに先のステージも見えてくるはずだ。憑依に負けることなく、ウデを磨いておくべし。

 なお、憑依は上級魔法ではねのけることができるが、リャナンシーはしつこく憑依してこようとするので、一度はねのけてももう一度憑依してくるいたちごっこだ。彼女を瞬殺できるレベルであれば面倒なダメージを受けないために有効ではあるが、そうでもないのであれば、憑依されたまま戦う方がいいだろう。

 リャナンシーにちなんで、りゃなっしーというマスコット人形が妖精界のゆるキャラとして売られているが、もれなく憑依つきなのでお土産にするときには気をつけたい。


リリス【りりす】

  種 族:魔族
  レベル:A
  得意技:騎乗位、女性上位/全属性対応

 多産と奔放の象徴で、アダムと共に楽園で生まれた。悪に染まり、イヴを誘惑して知恵の木の実を食べるよう促したのがリリスである。この咎によってリリスは楽園を追放されてしまい、地を這う者として過ごさなければならなくなった。その姿は蛇であり、また美しい美女でもある。男には美女に見え、聖者や女性には蛇に映る魔性の女。
 
 地を這うリリスは夜な夜な男の寝室に忍び込み、その精を搾り取って行く。その精子を使って彼女は多数の娘たちを産み落として行く。これがリリムである。淫魔としてのリリスの魅力が気に入った魔王ルシファーは、彼女を妻にしている。
 
 リリスはユリの香りを漂わせ、女性器を髣髴とさせる魅惑的な姿で登場する。夢の中で男の夢精を誘ったり実際に寝床に潜り込んだりする。サキュバスに比べて誘惑の力がきわめて強く、またリリスに犯されて放出する精液の量は通常の10倍以上になるとされる。リリスはできるだけ沢山のリリムを世に送り出そうとしているのであり、一度に搾り取る精の量もおのずから多くなるというわけだ。
 
 リリスは正常位がキライで、いつも男の上に乗るスタイルで性交する。子への執着が強く、コンドームなんて許さない。多産の象徴なので、毎日一度に百のリリムを産み落とす。だがリリムは短命で、毎日100人ずつ死んでしまうため、増殖しすぎて困ることはない。が、リリスはそれが気に入らず、せっせと沢山の男の精液を子宮に吸い上げ、若いリリムたちを一人でも多く欲しがるのである。結果、一日に二度出産することもあって、リリムの数はこうして、少しずつ増えていったのである。
 
 リリスは魔界の王とされるほどの実力者だ。魔界はきわめて広大で、数え切れないほどの魔王がいる。その魔王たちをさらに束ねるほどの存在なのである。もっとも、リリスをも超える魔族は実在し、そういう「強くなりすぎた」者は魔界をさえ見限り、次元を歪ませて独自の世界を作り上げてしまうのだが、リリスはあえて魔界に留まり、その統治を行っている。

 ただし、リリスはいわゆる名ばかりの王であり、実際の魔界の運営や決めごとは、娘たちリリムや中央の魔王グループに任せている。彼女たちの合議で、魔界の基本的な法律が決められているようだ。

 当のリリスは、できるだけ多くのリリムを産むことに専心し、男性の一生分の精を奪ってきては魔界でリリムたちを産むことに忙しいのである。一日に百人のリリムが産まれるが、死ぬのも百人。通常のペースでは人口は変わらない。一日でも怠けたり、不慮の事故等が起これば、リリムの数は激減してしまう。

 従って、時々は出産回数を増やして、少しずつ、少しずつ、リリムを増やし続ける宿命を負っているのである。これで数万年…気の遠くなる時間でコツコツ積み重ねてきた結果、リリムの数は魔界でも産めよ増やせよで、今日魔界に大勢の娘たちが跋扈できるまでになっている。

 リリスの繁殖方法は、生物という観点からすればきわめて不効率である。リリムを生み出せる存在はリリスだけ。母は変わらず、人間の父だけを変えて百人ずつ産むのである。多様性に乏しく、何かあったときにはすぐに滅亡の危機にさらされる、多様な雄と雌が交尾する有性生殖としてはきわめて不完全であり、細胞分裂(無性生殖)に近い形でしか増やせないのであれば、進化というものもおぼつかないだろう。

 リリム自身に生殖能力はなく、魔族としては寿命も長くはない。リリム自身が集めた精によって寿命をわずかに延ばすことができるが、それとても限度がある。サキュバスを遥かに超える実力がありながら、サキュバスの方がずっと長命なのである。

 そんな不完全な状態でも、リリスはリリムを送り出し続ける。それが神による呪いであるからというだけではない。彼女はリリムたちで構成された一大帝国を魔界に築き上げ、人間界に乗り込んで、男性の性的な営みの実権を握ろうとしているのだ。そもそも、リリスはアダムと同じように土から作られ、アダムの最初の妻であった。つまり、人類の男性の性的ないっさいは、もともと彼女が実権を握っていたのである。

 アダムの骨からイヴが生み出され、リリスは悪魔として追放された。男根の実権は奪われた。その復讐として、彼女はイヴをそそのかし、アダムもイヴもリリスも楽園から追放された。こんな経緯があって、リリスはアダムの子孫である人間の男性すべてを、性的に支配下に置こうと考えているのである。そうすれば、生物としての人間は、もはや神のものではなく、自分のものとなる。人間界を支配できれば、神界への戦いを挑んだときに勝利できる。

 これは、魔界に棲む魔族の一般的な考え方であるが、その源流はリリスにあるのだ。幾多の魔王たちが人間界を蹂躙しようと攻撃を仕掛けては、神に阻止されているのだが、その思想が魔界で一般的になっているのは、間違いなくリリスの根本的な思想があるのである。

 もし、人間界を支配し、世の男たちが、人間の女性(イヴの子孫)を相手にせず、リリムや魔族を相手にして、サキュバスらの子供だけを産ませるようになれば、リリスはそこにリリムの魂を宿すことができるようになるだろう。すると、不完全で死にやすかったリリムも、もはや死を恐れずに済む完全な魔族として転生を遂げることができるのである。転生リリムは完全体として、神々に戦いを挑むに十分な魔力と実力、寿命を得ることができる。その時こそ、リリム軍は神界をも侵略できる。リリスは再び、アダムの妻として、人類の母として、人間界と神界を支配できる女王へと復活できるのだ。

 だが、その世界は快楽に満ちた魔性の世界にほかならない。あらゆる快楽が努力なしで手に入る代わりに、男性は子供から老人まで、魔族に精を提供し続ける義務を与えられ、人間の女性は滅びる。快感と引き替えに、人間として大切なことをいっさい忘れ去ってしまうのである。その気持ちよい隷属は、ついには知性を男から奪い去ってしまうことだろう。原初の楽園とは、知性のない、動物的な欲求のみで満たされている世界なのであって、智惠の実は神自身がしくんだ「子育て」の一環だったのだ。それを元に戻すということは、人間がまさに言語を失い、知性を失って、肉欲(食、セックス、睡眠)のみの存在へと退化することを意味するのである。

 そんな壮大で気の遠くなるような時間の掛かる計画をコツコツ実行し続けるリリス。彼女は魔王ルシファーさえメロメロにしてしまう至高の肉体の持ち主で、射精に導くテクニックも天下一品だ。たかが人間の男が、リリムの父親にならずに済むはずもない。だが、冒険者ならリリムの父親になってはいけない。勇者とされる冒険者なら、彼女を倒し、人間界に平和をもたらすのが使命なのだ。人間を退化させないためにも、魔族に世界の実権を握られないようにするためにも。

 これほどの相手である以上は、確実にラスボス扱いだ。勇者クラスの冒険者でも、リリスを相手にすればひとたまりもないだろう。下手な魔王よりも遥かに実力があるのだ。魔力も、テクニックも、攻撃力・防御力・精力も最高レベルである。

 リリスのところにたどり着くためには、まずはそうした魔族のほとんどを手玉にとれるくらいでなければならない。リリムを瞬殺できるレベルでなければ、リリスにはまるで歯が立たないだろう。1ポイントもダメージを与えられずに一方的に絞られてしまうことになる。また、魔王クラスの敵を大勢打ち倒してくるくらいでなければ、リリスに対峙することもできずに、魔界攻略は阻止されてしまうに違いない。

 リリスはもともと神であり、アダムと同じように作られた至高の存在。神の力も魔の力も相当に持ち合わせているため、近づいただけで膨大なパワーが押し寄せてきて、全身の性感神経がとことんまで刺激されることになる。抱き合えばそれだけで射精してしまう勇者も後を絶たない。

 リリスはそれだけの実力者であるため、実は攻撃自体はあまり多彩ではない。唯一、騎乗位ないし女性上位での体位しか受け入れないという特徴があるにすぎない。魔族神族のあらゆる技を心得ているが、それを駆使することはないだろう。むしろ、それらを混ぜ合わせて補助的に各ターンごとに発動させる程度だ。リリスに対していかなる強化も弱体化も、補助魔法は通用しないと思うべし。自分を強化してもすぐに外されてしまうだろう。やはり、実力だけで挑むほかはない。

 リリスは多くの場合、通常攻撃、つまり騎乗位で腰を振るといった攻撃しかしないはずである。しかし、その一振り一振りが、神界と魔界のすべてのオソソを超越した攻撃力を誇り、勇者たちのほとんどが数回出し入れしただけで一生分の精を失ってしまったという。10000の精力を持っていた勇者が、一ターンで8000以上のダメージを受け続けるのだ。回復も間に合わないだろう。

 リリスに打ち勝つためには、これまで培ってきた経験とレベルのすべてを賭け、少しずつダメージを与え続けるしかない。攻防は数ヶ月ないし一年におよぶかもしれない。睡眠や食事なしでも戦える状態を作っておかなければならないだろう。己を神の領域に持って行くのでなければリリスには勝てない。そのくらい彼女の防御は固く、精力値も高いのだ。ゲームであれば、敵精力を10分の1でも削ればその先は「それから数ヶ月」と経過を省いて表現されることになる。そこからは敵の攻撃力も倍増し、捨て身の攻撃をくり返すようになるだろう。それでも耐えきれば、かろうじてリリスに勝つことができるのかもしれない。

 リリスを倒せば、勇者の冒険も終わりとなる。まさにラスボスにふさわしい強敵だ。あまりに強すぎるので、リリスをラスボスにすることはなかなか難しいのかもしれない。それ以外の敵をラスボスに据えることの方が、バランスはとれるかもしれない。


リリム【りりむ】

  種 族:魔族
  レベル:A
  得意技:夢幻淫呪/全属性対応

 リリスの娘。母と同じように美しく魅惑的な姿で男を惑わし、夢精を誘う。全ての淫魔のルーツであり、数多くのサキュバスたちを従える存在。リリスが多産である為、ものすごい数のリリムがおり、彼女達一人一人がまた大勢のサキュバスを従えている。それはもはや大家族であり、リリス→リリム→サキュバスの序列で一つの帝国を構成している。
 
 ただし、リリスはあまり娘たちとコミュニケーションを取ることなく、せっせと子作りに励んでいるので、実質、帝国はリリムたちの共同体という形を取っている。この魔界の帝国はまた「淫魔界」とも呼ばれ、人間や魔族の男達が引き込まれては永遠の射精奴隷としてベッドに繋がれている。
 
 リリムは夜な夜な男たちの夢の中に現れ、精を搾り取って行くが、もし男がリリムの魅力に取り憑かれ、寝ても覚めてもリリムとの目くるめく一夜を思い起こしてオナニーしようものなら、リリムは再びその男の元にやって来る。今度は夢精させる目的ではなく、淫魔界に連れて行くためである。
 
 淫魔界に連れてこられれば、仲間のリリムたちや配下のサキュバスたちにエサを提供するだけの存在に貶められ、ベッドに固定されてひっきりなしに射精させられることになる。結合していない時間は与えられず、眠ることも枯渇することもなく死ぬこともなく、永遠に誰かに乗られる羽目になる。そうなってから後悔しても遅い。
 
 リリムはその姿を相手の男好みに自由に変えることができ、絶妙な締まり具合と5万のテクニックで男を悦ばせる。彼女たちが男を夢精させるのは、精を吸い取って食料にするだけでなく、その中で気に入った男、リリムにまた精を提供したいと考え欲情する男を捜す目的がある。そんな男を淫魔界に引き込み、仲間と従者たちに食料を分け与えることが、リリムたちの最終目的なのである。夢精はいわばお試し版だ。
 
 とはいえ、魔性の快楽を一度味わってしまえば、大抵の男・低級魔物はその味が忘れられなくなる。騎乗位で挿入した瞬間我を忘れ、あっという間に極上の快楽の中に果ててしまう。そして麻薬のように男たちはリリムを求め、リリムを想って夢を思い出しながらイチモツを握っただけで射精する程の魅力を持っている。従ってリリムに犯された男は、次の夜には淫魔界に連れて行かれる運命にある。
 
 リリムに再び遭わないためには、気を強く持って再びリリムが来ないよう祈り、禁欲と純潔を誓い、決して彼女を想ってオナニーしないこと。精神力で跳ね返すしかない。だが、それができる男は数少ないだろう。魅惑的な魔物の快楽を思い出さずにはおれず、つい彼女を想ってナニをしごいてしまい、射精してから後悔しても淫魔界行きが待っているというオチになる。
 
 リリムは魔族の中では短命で、受胎能力がなく、自分自身で数を増やすことができない。悪魔でリリスの娘として、リリスから生み出されるだけの存在だ。いずれ人間界をのっとり、その魂を人間に移すことができれば、リリムは完全体となり、神の世界に戦いを挑めるほどの実力を手に入れることになる。そんな大勢のリリム軍団が形成されてしまえば、世界は悪魔の物になってしまうのだ。

 これほど強力なリリムであっても、魔界では普通の住人、つまりザコなのだ。魔界ステージにもなれば、サキュバスは低級淫魔と目され、あれほどの実力者もリリムの足下にもおよばないのである。そのリリムがザコとして冒険者に襲いかかるのであるから、魔界というステージはかなりのレベルでなければ太刀打ちできないことになる。

 素人男性が魔界に連れてこられれば、その瘴気だけで精液がパンパンに溜め込まれ続け、わずかな刺激で出してしまうほどの淫気に満ちている。そこへ極上の魔族たちが襲いかかるのだからひとたまりもない。死ぬこともできず狂うことも許されず、ただ快楽とともに精を魔族に提供するだけの存在に成り下がってしまう。

 リリムの侵攻は、人間界をこれと同じにすることでもある。生殖のバランスは崩れ、人類は実質滅びる。人間の女性はいなくなり、魔界の住人があふれ、男性たちは彼女たちに精を提供し続ける。リリムに受胎能力はないが、それ以外の魔族が人間の子を生み出すだろう。そこにリリスが娘の魂を宿せば、リリムが転生したとき「完全体」となるのである。

 勇者は、このリリムの完全体を防がなければならないのである。完全体となったリリムは、もはや魔王と同じ力を持っている。それが一日に百人ずつ人間界に生み出されたらどうなる? 神々でさえ、完全体リリムの軍団は脅威なのだ。なんとしても、この魔界の壮大な計画を阻止しなければならない。

 リリムの実力は、サキュバスのそれを遥かにしのぐ。サキュバスと同様、魔族としての多彩な攻撃を誇り、攻防にも長けている。勇者クラスの冒険者でも、リリム集団の肢体の快楽には手を焼くはずだ。通常攻撃だけでも大ダメージを被り、勇者レベルの会心の一撃もリリムにはたいしたダメージにならない。さらなるレベルアップが必要なのだ。

 その上、彼女は男性の精神を犯し、心の底から射精を促そうとする夢幻淫呪を使ってくる。これによって、ありとあらゆる側面が弱体化し、イク寸前の状態にまで追いやられてしまうのである。冒険者は、リリムを前に股間の奥を軽く脈打たせ続けた状態に持ち込まれ、その中でも出すことなく強敵に立ち向かわなければならないのである。

 射精直前の多幸感が四六時中襲いかかっている状況で、それでも射精せずに強敵を倒すことができる者は少ない。それを難なくこなしてこそ、真の勇者と言えるだろう。リリムとのセックスはそれほどまでに魔性の悦楽に満ちあふれている。常人であれば、その瘴気だけで止めどなく射精し続け、それでも脈打ちの多幸感が永遠に収まらなくなってしまうわけだ。

 リリムを簡単に倒せるようになれば、魔王クラスの邪悪な存在に立ち向かえるようになるはずだ。魔法など姑息な手段はあまり当てにならない。リリムをそのままの実力で倒す技量が必要である。

 ただ、魔界をさまよう前には神界ステージを冒険しているはず。そこで手に入れた魔除けのアイテムの数々の中に、リリムよけのアイテムがあれば、かなりの力を発揮するはずである。呪いに掛からないようにするだけでもずっと戦いやすくなるはずである。そうしたアイテムを装備してリリムに立ち向かいながら、レベルをさらにあげて、アイテムなしでも戦える状態に持って行くのがいいだろう。


リル【りる】

  種 族:魔族
  レベル:B
  得意技:魅了/思春期
 
 荒れ地に住み、人間の街や旅先などに出没する悪魔。男性を見つけると誘惑してきて、その心を奪おうとする。若い女性の姿で、美しさとかわいらしさをあわせ持っており、その言葉には魅了の魔力が込められている。リルに誘われた男性は、よほど強固な意志を持っていなければ、彼女に心奪われてしまうだろう。

 もしリルのことを好きになってしまえば、彼女の媚態に打ち勝つことは困難になる。人里離れたわびしい場所に連れ込まれ、身体の相性を試されることになる。多くの場合、リルの極上の肉体にほだされ、あっという間に射精させられてしまうのだが、その精が彼女にとっておいしいものであった場合、さらにやっかいなことになる。男性はリルに連れ去られ、山奥など人から見つからない場所に永遠に監禁されてしまうのだ。そしてそこで、死ぬまで精を絞られ続けることとなってしまう。

 リルのような美少女に声をかけられ、かわいいからって逆ナンパにほいほいついていこうものなら、その正体が悪魔だったなどということになる。そんなかわいい娘が彼氏もおらんと逆ナンなんぞするはずはない。AV撮影に巻き込まれるか、悪魔に連れ去られるか、国家の高官だった場合にはあとで脅迫されるのが落ちですじゃ。そう割り切って心を鬼にすることでしか、リルに対抗する手段はない。

 上級ステージまたは魔界ステージに登場するザコキャラであり、特に魔界では完全に下っ端扱いである。それでも、10代の若い肉体の魅力は相当なもので、そんなピチピチした女体の快楽は魔力で十分にコーティングされており、中級冒険者では相当に苦労する相手である。

 特に彼女の魅了攻撃は、相当に熟練されたものとして洗練されていて、若娘の魅力とあどけない美しさ、そこはかとなき色気を丁度良くブレンドしているので、なかなかに抗いがたい。魔力を秘めた甘い囁きによって、冒険者のほとんどは彼女のことを好きになってしまう。好きな相手、しかも若い裸体を相手にするのだから、弱体化も甚だしく、つい我を忘れて腰を振って昇天などということにもなりかねない。

 ただ、上級冒険者くらいのレベルになれば、リルは強敵ではないはずだ。魅了された状態で大ダメージを受けながらも、上手に回復して反撃すれば良い。リルにも勝てないようでは、魔界の入り口で引き返した方がいいだろう。

 そうは言っても、リルは作成能力においてはかなりの実力派であり、あれこれと多彩な魔法を駆使しない代わりに、オソソの若い締まりは人間の女性のレベルを遥かに超えている。天女や女神に入れ慣れた冒険者であっても、リルに初めて入れたときにはつい漏らしてしまいそうになるほどだといわれる。侮ってはいけない相手だ。

 数多くの体位を心得ており、10代の若娘とは思えないほどのきわどい耐性で絞りしごいてくるので、そのひねられた腰使いに魅了されてイッちゃうことのないよう、気をつけたいところだ。

 リルは人間の男性を拉致し、精を絞り尽くして魔界や地獄に送り込むのが役目だ。それを阻止するためには、さらに直接魔界に送れるサキュバス族やリリムを抑えなければならないだろう。村近くの荒野からリルを駆逐しながら、魔界ステージにも耐えられるレベルを確保しなければならない。ひたすらレベルあげにいそしむべし。




 

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