演劇部員1−1


 いくら女子校フロアだからって、やっぱり女装して歩くのは気恥ずかしい。まぁたしかに僕の風体は「男らしさ」からちょっと懸け離れてて華奢な感じがあるから、女装して周りに引かれるって事も多分少ないだろうけど。。。実際敵の女の子達はこんな格好の僕を受け入れてくれている。

 体操服にブルマという格好で生足を露出させながら歩く。ここは学校ステージ、セーラー服の女の子やらスポーツ少女やらが出没するし、女装していないとスタート地点に戻されてしまうトラップ付きだ。そういう訳で僕はこんな格好をさせられてる訳なんである。

 廊下を歩いていると、向こうから誰かが歩いて来るのが見えた。スポーツ少女のように全力疾走して来る訳でもなく静々と歩いて来る。逃げようと思えば逃げられそうだけど…いつまでも逃げ回っていても仕方ない。このフロアにどんな敵が出て来るのか偵察する意味でも、見た事のない新手の相手に正々堂々タチ向かう必要がある。

 女の子が僕の側まで来た。やっぱりセーラともブルマとも違う子だった。若草物語とか小公女セーラとかに出てくる素朴な娘のようなワンピースドレスを来た女の子だった。ウエストまでぴっちりしていて、スカート部分が大きく広がっている。小さな丸い靴が可愛らしかった。19世紀の古風な普段着って感じだ。てか、これも女学生なんだろうか。制服じゃない娘が女子校に混ざってるのにちょっと違和感を感じる。

 「…始めまして。」彼女はしとやかにスカートを軽く持ち上げながら腰を落として一礼した。「あっ…どうも。」丁寧な物腰につられて僕も頭を下げてしまう。そういえば「おっとり娘」も出没するとか言ってたな。それがこの子なんだろうか。「私この学校の演劇部員です。よろしくお願いしますー。」「えっ…あ、ああ…よろしく…」

 演劇部員…か。たしかにここの生徒のようだ。これが今回の敵になるんだな。キャピキャピの女学生と違っておしとやかで清楚な感じが魅力的だ。素朴そうな雰囲気が男心をくすぐる。肩まで伸びたさらさらの髪の毛が柔らかそうだ。「この衣装、どうですかぁ?」「ああ、凄くカワイイよ。」「…嬉しいです。」上目遣いに顔を赤らめる。

 ヤバイ、僕はこういうしっとり系の敵に弱いんだなあ。気を引き締めて掛からないと気を許してしまうかも。それに敵の力とかまだ全然分からないんだし。

 「私演劇部員だから、舞台で本番のつもりで頑張りますー!」演劇部員は張り切っている。「私の艶技できっとあなたを満足させて差し上げますわ!」肌の露出は少ないがそれだけに奥底の神秘に期待が高まってしまう。ブルマのふくらみが大きくなった。

 演劇部員は僕の足元にひざまづいてブルマ越しにペニスのふくらみを両手でスリスリさすり始めた。「コレ、気持ちいいですかぁ?」「ぅ…」ブルマに筋状に盛り上がっていたふくらみがさらに凶暴になり、前方にまっすぐ盛り上がるようになった。パンツも穿いていない状態で薄い生地越しにやわらかい手に両側から包み込まれるとくすぐったさに疼いてしまう。

 もう戦闘は始まってるんだ。こっちも応戦しないと。まっすぐ伸びたペニスのふくらみを優しく両手でしごきあげるしなやかな手がどんどん締まって行く。時折亀頭部分にムチュッと唇が押し付けられた。

 僕は彼女の頬をさすり、前屈みになってワンピースドレス越しに乳房のふくらみをさすったり揉んだりしてダメージを与えようとした。「あっ!いやん!感じるぅ!あっあっあっあああああっ!はうあっ!いいきもちぃ〜!あはっああっ!あ!はあっ!ああは!あっぁつ!ああああああああああ〜〜〜〜〜!」演劇部員は淫らにあえいで見せた。

 「…。」『とらわれペンギン』では淫らにあえぐとプレイヤーの耐久力が4ポイントも下げられてしまうのだが…(粘液はたった2ポイント)。。。

 優しくさすられているにも拘らずペニスがしおしおと萎れて行った。「あ…」演劇部員が手を止める。「あっあのぉ…私、何かマズイ事でも…。」オドオドと僕を見上げた。

 「他の男はどうだか知らんけどさ、僕は女のあえぎ声って嫌いなんだよね。うるさい!萎える!そんなドーマン声聞かされても全然興奮しないし逆にイヤになるんだ。」「そ、そうなんですか…」「特にAVのは嫌いなんだよ。どうせウソもんの喘ぎだろうし。なんかうるさいだけで見てて興ざめしちまう。うるさいっていう要素の他に”どうせ演技だろ”って気持ちも加わるからね。」「あう…」段々彼女の目が潤んで来た。

 コイツは演劇部員、あえぎ声も演技だろう。ちょっとさすっただけでそんな声出すのもヘンだしなあ。「残念だが今の君の行為は僕を弱体化させる所か却って強化しちまったようだな。何しろキライな要素の集大成だったもんな。ちなみにAVなんかは時々音消して見るよ。人に隠れてってかうるさい女の声を聞かない為にね。その位徹底してるのさ。むしろ無言で責めるとかハァハァと荒い息遣いで絡んでたりすると”戦ってる”って感じが出て興奮するねえ。妄想の幅が広がる。AVの音を消して鑑賞すればその雰囲気を出せるから楽しめる。音が出ても女優が”堪えてる”ってシチュはいいねえ。時折どうしても我慢できずに”んっ…”ってな具合で声が出ちゃうというのは萌える。ぎゃあぎゃあ言うのはNGなんだよ僕の場合。ましてやワザワザ嘘っぱちに騒ぐのは論外って訳だ。」「…。」

 しおらしく瞳を濡らす演劇部員の姿にベラベラしゃべりながらペニスが硬さを取り戻し、攻撃力が上がった。そして興ざめの気持ちが加わって防御力もアップ。思いもかけず強化できたのは嬉しい誤算だ。幸先は順調。この調子でこの新手の敵をサクサク倒してしまおう。

 「…そうですか…声を出さずに堪えてハァハァ息遣いが萌えるんですね。分かりました。」「あ…」「大丈夫です!私だって女優の卵、演劇に携わる者の端くれ!アナタの望むシチュをご用意して差し上げますー!」

 し、しまった…調子に乗ってしゃべり過ぎたああ〜!ワザワザ自分の萌えポイントを敵に説明するなんてどうかしてた。弱点を晒すようなものだ。いや、うるうるしてる演劇部員のおっとりした姿についしゃべっちゃったんだあ!

 ま、まさか…このうるうるの瞳も彼女の演技なのか…!?僕の弱点を引き出す為に!それとも自分がアホなだけか…多分両方だ。

 「では続きを…」演劇娘は再びブルマのふくらみに手をやり、生地越しに舌を這わせ始めた。僕も愛撫攻撃で応戦だ。触っても彼女は静かなままだ。顔を上気させてため息のようなかわいい吐息を吐き続けて僕の顔を見上げて来る。その表情にペニスが大きく反応してしまう。

 演劇部員はハァハァと悩ましい息を吐き続け、時々「んっ!」と恥じらいながら反応する。あえぎ声が好きな男性がドーマンヴォイスを聞けば耐久力を下げられるが、僕好みの効果音攻撃で同じように耐久力を下げられてしまう。余計な事を言っちゃったなあ。。。

 このままおさわり合戦でもこっちの負けは確実だ。演技が得意な娘、感じる素振りが本気なのか演技なのかも分からない。つまり敵の反応を見て残り精力を推測できない状態だ。戦法を変えて確実に倒す方法を模索しないと…このしっとり美少女にどう対処しようか?
 

−選択肢−
演劇部員1−2 恋人を演じる
演劇部員1−3 ペットを演じる
演劇部員1−4 妹を演じる


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