Tweet


姉2

 僕たちは向かい合った。僕より背の低い、可愛らしい素朴な外見。だが、”元”年上の貫禄はしっかりその肢体に染みついている。

 10も若返った姉さんは、それでも、セックスの経験と強化された肉体を保持しており、安易に抱き合えば、すぐにでも弟の精力を削り取る攻撃力を誇り、さらに僕の感じやすい・興奮しやすいポイントを的確に押さえている。積極的に責めるといっても、肌の密着度合いを増すことは命取りになりかねない。

 さりとて離れすぎていても、こっちの手がうまく届かなくなるだろう。ここは的確にピンポイントで、女体の感じやすいところを探り出し、重点的に責めるなどの冒険的な戦法を採る。

 僕は定石通り、手で乳房と脇腹を愛撫し、さらに素早くオンナへと手を伸ばしていく。いきなり一カ所にまとめれば性感神経をガードされてしまうので、まずは手早く手を動かすんだ。

 こちょこちょこちょ!

「うぁ!」
「へへへ〜。男の子って、乳首くすぐられると急激に感じるでしょ。」

 姉はいきなりペニスに直撃攻撃を、あえて当ててこない。その代わりに、ほんの2,3秒間だけ、両乳首をコチョコチョッとくすぐってきた! 電撃のような性感が上半身に走る。その刺激は確実に、ペニスの奥底に眠る性欲のくすぐったい疼きを、強制的に引き起こすものだった。

 僕は突然の刺激に、身をすくめるようにしてこわばってしまう。だが、そのときにはすでに遅く、最大限のダメージを与えられてしまう。身体の反射が働いて、快感に対してガードが働くころには、姉さんはすでに両手を離し、しつこく刺激してはこない。

 だが、それが姉の作戦である。吸いつくような細くしなやかな指先。その魅力を存分に発揮しながら、軽いくすぐり攻撃だけで、できる限りの性感刺激を引き出そうとしてくる。ペニス先端がキュンとくすぐったく反応する。触られていないのに、上半身から走ってきた快感が、僕の股間をますます強欲にしていく。

 僕は姉のお尻を揉んだり、背中や内股を撫でさすったりして応戦する。どこかに大きな弱点はないかと探ってもいる。彼女は、弟にあちこちを愛撫され、どこの刺激を受けてもそれなりに反応してくれる。腰をグラインドさせながら、女体に加えられる性感攻撃に、姉さんは小さな身体を甘美に反応させた。

 じっと見上げる姉。大きな目に似つかわしくないほど瞳は小さめだが、そこはかわいい眼鏡がきちんと補い、整った童顔でじっくり見つめてくる。地味な風貌なのに、どこか惹きつけられる美しさを秘めている彼女に、僕はあらためてかわいいと思えてしまう。

 僕の手は次第に、姉さんの下腹部に重点を置くようになっていく。

「さすがに上手だね」

 21歳の姉は、若返っているけれども、きちんと姉さんだ。弟の愛撫攻撃を受け、全身に火照る快楽を走らせながら、しっとり見上げて呼吸を速める。それでも、当然大ダメージにつなげられているわけでもなく、まだまだ姉の精力は高いままだ。

 それにしても、どこを触っても姉さんの体は心地よい肌触りだ。スベスベで、どこもかしこもやわらかく、細身なのに女性的な皮下脂肪の豊かさを、そのつどそのつど感じさせられる。特に下半身、太ももの感触は、いつまで撫でさすっても飽きないもっちり感だ。彼女はガードするでもなく僕の手を払いのけもせず、かえって僕に全身を触らせて、自分の肢体の感触を僕の手に味わわせているようだ。

「ふふっ、マッサージしてあげるね?」

 姉は僕の両腕を、スリスリと撫でさすり始めた。

 床屋などで一瞬してくれるような、上腕部分を大きく撫でさする攻撃。自分でやってもなんにも感じないが、女性にじかに撫でさすられると、ぞわぞわっと心地よい感覚が全身に染み渡ってくる。

 それ自体は大きな性感ダメージにつながらない。が、どこまでも安心しきってしまうような、脱力しそうな心地よさをゾクゾク感じさせてくれる。

 僕の両手の攻撃が鈍っていく。オンナやクリを攻撃する指先は、すでに何人もの女性を昇天させてきたテクニックを駆使している。それでも、姉を気持ちよくできても、極端に興奮させるような会心の一撃にならない。そこへ来て、彼女は僕の両腕だけを大きく撫で続け、染み入ってくる気持ちよさをじわじわと与えてくる。

 僕の方も、直接それで射精してしまうような深刻なダメージには至っていない。だが、身体の奥底では、強い性的衝動とともに、姉さんの魅力を次々と見いだしていくような、間接的な深みにはまっていくのを感じる。

 ペニスをあえて直接攻撃してこないのは、僕が性欲に負けて暴発し、”自分から”姉の体めがけて、気持ちよくなってしまおうという衝動に駆られるのを狙ったものだった。

 性欲に目覚めた頃合いから、姉さんのやり方はいつもそうだった。直接ではなく、間接的に自分の魅力を叩き込み、僕の方から性欲のたぎりを爆発させるように仕向けてくるんだ。僕はいつも、それに負けた日には姉さんの身体を思ってオナニーしてしまう。その様子を見て姉は満足する。

 いまも、彼女は僕の暴発を待ち構えているようだった。その手に乗ってしまえば、まんまと彼女の術中に嵌まってしまうだろう。

 ペニスは触られたい、しごかれたい、挿入したいと切望している。そして、その希望をすぐに叶えてくれる肢体が目の前にある。姉はそれを待ちながら間接攻撃を続ける。

 それを理性と経験で抑えつけながら、僕は次の作戦を考えていた。

 このまま姉に吸いついてしまえば、確実に敗北してしまうだろう。彼女は、僕の方からペニスをこすりつけたり、太ももに挟もうとしたりするまで、じかにペニスを触ろうとしない。そうやって性欲だけを高め、僕を弱体化させてから、自慢の肉体で精を絞り取ろうと画策しているんだ。

 ペニス先端は今にも、姉さんの内股に触れてしまいそうなほど近い位置にいる。もう少しだけ、僕が根負けして腰をかがめてつつペニスを突き出してしまえば、姉さんはすぐさま、生足で包み込んでしっかり捕らえ込んでしまうだろう。その状況になれば負けは確実だ。その手には乗るものか。

 あくまでこちらが主導権を握りつつ、膝を折って立位で挿入、一気呵成に絶頂させてしまうのが、もっとも手っ取り早い。姉さんも僕と同じように性欲の衝動を理性で抑えていて、本当の姉弟と同じく一定の距離感を保っている。そこに大ダメージを与えるような挿入戦が加われば、姉さんは根負けしてイッてくれるかも知れない。

 しかし、彼女があえてじらすような作戦を取っている以上、やはりこの異世界で格段に強化されている自信があるのだろう。そこへノコノコと挿入すれば、オンナの甘美すぎる締まりの感触に、こっちが根負けする可能性がかなりある。手っ取り早いだけに、リスクが相当高い戦法だ。半ば賭のようなものだろう。

 そこで安全策を採って、このまま愛撫合戦だけで勝敗を決めるなら、リスクも避けられる。弱点の探り合いではなく、がっちり性感帯を集中攻撃することで、活路を開けるかも知れない。ただし、姉さんは姉さんなりに作戦を練っているはずだ。彼女は肉弾戦より、僕の心理的な弱みをキッチリ突いてくるだろう。それも肉体的な攻防の強さが背景にあってできることである。つまり、短期決戦は望めず、先が見えにくいという欠点がある。

 挿入戦に持ち込むか、オンナだけを重点的に一点集中させる愛撫攻撃で凌ぐか。僕がどっちの戦法を採っても、姉さんはその上を行く可能性が高い。一筋縄ではいかない相手だから、慎重に決定しなければ。



−選択肢−

姉5 立位挿入で戦う

姉6 局所愛撫で戦う





メニューに戻る(ノーフレーム用)