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ダンサー1-2


 僕は右のカセットを選んだ。

 「うっわ…この形懐かしいなあ。」

 「取り出さないでよ。早くセットして。」「…。」

 仕方なく僕は、カセットをセットして、スイッチを入れる。リモコンではないボタン式で、しかも深く押してやっとスイッチが入るタイプである。昭和…30~40年代? きっと何かの間違いなのだろう。あっはっは。

 ズンズンズンタカズンズンズンタカ…

 「おっ!?」

 激しいリズムと聞いてはいたが、カーニバルとかで使われるリズムだな。血湧き肉躍る感じでなかなか陽気だ。ブレイクダンスみたいなのを想像していたので、サンバの打楽器リズムがなんだか新鮮で心地よかった。

 「さあ! このリズムに合わせて踊ろう!」

 女の子がくねくねと体を動かし始める。

 手の動きがきびきびしていて、体全体に躍動感がみなぎっている。スポーティでありながら、激しくくねりながら震える腰使いが、子供ながら強烈なセクシーさを彷彿とさせる動きだった。

 …なるほど。バンブーだけは苦手だが、それ以外はお手の物のようだ。「ダンサー」と言われているだけあって、その踊りは完璧だった。

 彼女の体の動きと音楽のリズムに合わせながら、こちらも体を動かしつつ、しかし本業はセックスバトルだ。この娘をイかせて倒さなければならない。

 目の前にいるのは、ただダンスがうまいだけのガキだ。倒すのは容易のはず。まだレオター3人娘(しかも長身のお方)の邦楽戦していた気がする。あっさり倒せる可能性も高い。

 ただし。条件が一つだけある。僕が大人で、もとのレベルを維持しているという場合に限られるんだ。

 今はこっちも子供になってしまっている。しかもこの小娘より年下に設定されてしまった。

 テクニックの知識などはあるが、身体能力は思いっきり制限されてしまった。精力もかなり減っているし、性感にもかなり弱くなってしまっている。

 頭では経験や記憶もあり、テクニックとして女体の責め方も心得ているけれども、身体の方はまったくの素人、童貞、未経験者そのものなんだ。

 だから、知っているはずの相手の肌ざわりや、女体の感触、オンナの味も、いざ実践に持ち込んだ時に、かなり新鮮に感じられてしまうだろうし、皮を被ってしまっているペニスの打たれ弱さははまったく未知数だ。

 相手だって強化されているため、テクニック的なところはしっかり身につけているし、その肌のハリやアソコの具合も強力なものになっているに違いない。こっちの防御力は地に落ちているが、相手の防御力は高められている可能性だってある。ただのガキと思って油断していたら、なかなか感じてくれなくて一方的にダメージを負うなんて事もあり得る。

 攻撃力も心配だ。挿入は可能だが、小さくか弱い肌色のイチモツでは、役立つ武器にはなりにくいかも知れない。

 何より相手は魅力的なロリ美少女。そのきめの細かすぎる肌の質感も、ツルツルのオンナも、子供ならではのかわいい魅力と、お姉ちゃんならではの年上の妖しさを兼ね備えている。なまじ知識がある分だけ、未知数のロリータガールの強さをあなどってはいけない。しかもダンサー、激しい動きや身体能力やそのよく動く腰使いで翻弄されることも警戒しておかねば。

 「ほらっ! 向かい合って踊ろ♪」女の子が迫ってくる。このまま正面切って裸で抱き合ったら、それだけでこっちにダメージが来てしまうかも知れない。お互いにふとももが絡み合って、彼女の腰使いにこっちの腰も左右前後にゆり動かされ、その弾力だけでペニスにダメージが行くことも考えられるな。

 彼女の誘いに乗るべきだろうか。正面から抱き合い、一緒に激しいサンバリズムでカーニバルダンスを踊りながら、お互いのテクニックをぶつけ合い、愛撫攻防で精力を削り合う戦いになるだろう。ペニスが弱体化してしまっている以上、挿入戦は当てにならず、一方でテクニックの記憶もあってその攻撃には自信もあるから、かなり有効な手段でもある。

 ただし、こっちの弱体化と相手の強化次第では、かなり墓穴を掘ることも考えられる。相手もテクニックの強化は為されており、腰の使い方も手技も何もかも、ちゃんと鍛えられている。その上で極上の肌の柔らかさとみずみずしさが僕の股間に襲いかかってくるんだ。いくらこっちのテクニックが卓越したものだとしても、美少女の怒濤のような激しいダンス攻撃にこっちが耐えきれるかどうか。それだけがネックだな。

 あるいは、彼女の誘いに乗らず、背後に回ってイニシアチブを取るべきか。

 後ろから羽交い締めにしてしまえば、相手のテクニックと、ダンス攻撃の多くを封じることができるだろう。そのぺったんこの胸を極上のテクニックで撫でさすりながら、バックのテクニックで美少女を翻弄して絶頂させてやる。

 問題は、ペニスの強さだな。

 背後を取れば相手の動きを封じることができるものの、ぴったり後ろにはりついて彼女の動きを制限すれば、確実に敵は挿入に持ち込んでくるはずだ。それを避けようとすれば、相手も拘束から逃れてしまうだろう。この娘のオンナの小さくてきつい締まりと、毛の生えていないあどけない直情的なしごきに、小指の先ほどの小さなペニスが耐え切れるだろうか。快楽が強すぎれば、もともと精力も少ない状態から出発なんだ、耐え切れる自信はない。

 別の選択としては、あえて敵の誘いに乗らないという方法もある。このまま抱き合ったりせず、敵と距離を取りながら、隙を見て押し倒して主導権を握ってしまうのだ。あえて挿入せずに全身愛撫攻撃を組み合わせてて規制力を奪えば、勝機が見えるかも知れない。

 もちろん、失敗すればこっちが組み伏せられて主導権を奪われてしまうことになる。そうなったら確実に負けだ。

 さて、どう戦う?


―選択肢―
 ダンサー1-4 抱き合って愛撫攻防
 ダンサー1-5 背後に回って羽交い締め
 ダンサー1-6 距離を取って押し倒す



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