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ダンサー1-3


 僕は左のカセットを選んだ。

 カセットはすでにセットされている。僕は促されるままにスイッチを入れた。リモコンではないボタン式で、しかも深く押してやっとスイッチが入るタイプである。昭和…30~40年代? きっと何かの間違いなのだろう。あっはっは。

 ♪~♪~

 「おっ!?」

 ゆったりとしたウクレレの音楽と、リズムが優雅に流れてくる。ハワイアンフラダンスだ。しかもタヒチタイプの激しいものではなく、夕方を彷彿とさせるなまめかしい曲調だ。

 タヒチタイプにすると、右のカセットと被ってしまったのかも知れないな。どっちにしても、ゆっくりリズムを選んだのは自分だ。そのリズムで戦うことにしよう。

 「見て…」

 女の子が急にしおらしい声を出す。

 全裸の少女が、腰をくねらせながら手の動きもしなやかに踊り始める。ひねられた腰がやわらかく潰れ、ひしゃげ、いやらしく左右に揺れている。それでいて動きに無駄がなく、柔らかさと引き締め感がしっかりと融合している。

 …なるほど。バンブーだけは苦手だが、それ以外はお手の物のようだ。「ダンサー」と言われているだけあって、その踊りは完璧だった。激しくない代わりに、しっぽりいやらしいスローな動きが僕の心を翻弄する。

 彼女の体の動きと音楽のリズムに合わせながら、こちらも体を動かしつつ、しかし本業はセックスバトルだ。この娘をイかせて倒さなければならない。

 目の前にいるのは、ただダンスがうまいだけのガキだ。倒すのは容易のはず。まだレオター3人娘(しかも長身のお方)の方が苦戦していた気がする。あっさり倒せる可能性も高い。

 ただし。条件が一つだけある。僕が大人で、もとのレベルを維持しているという場合に限られるんだ。

 今はこっちも子供になってしまっている。しかもこの小娘より年下に設定されてしまった。

 テクニックの知識などはあるが、身体能力は思いっきり制限されてしまった。精力もかなり減っているし、性感にもかなり弱くなってしまっている。

 頭では経験や記憶もあり、テクニックとして女体の責め方も心得ているけれども、身体の方はまったくの素人、童貞、未経験者そのものなんだ。

 だから、知っているはずの相手の肌ざわりや、女体の感触、オンナの味も、いざ実践に持ち込んだ時に、かなり新鮮に感じられてしまうだろうし、皮を被ってしまっているペニスの打たれ弱さははまったく未知数だ。

 相手だって強化されているため、テクニック的なところはしっかり身につけているし、その肌のハリやアソコの具合も強力なものになっているに違いない。こっちの防御力は地に落ちているが、相手の防御力は高められている可能性だってある。ただのガキと思って油断していたら、なかなか感じてくれなくて一方的にダメージを負うなんて事もあり得る。

 攻撃力も心配だ。挿入は可能だが、小さくか弱い肌色のイチモツでは、役立つ武器にはなりにくいかも知れない。

 何より相手は魅力的なロリ美少女。そのきめの細かすぎる肌の質感も、ツルツルのオンナも、子供ならではのかわいい魅力と、お姉ちゃんならではの年上の妖しさを兼ね備えている。なまじ知識がある分だけ、未知数のロリータガールの強さをあなどってはいけない。しかもダンサー、激しい動きや身体能力やそのよく動く腰使いで翻弄されることも警戒しておかねば。

 ゆっくりリズムにしたと単位、彼女の色っぽさが格段に増した。スローな動きの分、一気に快楽で精を搾り取られることはなさそうだが、じっくりじわじわと追いつめられて、爆発してしまう危険がある。元気系の娘が突然しっとり大人びた仕草に変わったことも、彼女の幼さとセクシーさの融合を果たし、その魅力を倍増させている。そう簡単には倒せなくなったというわけだ。

 このまま彼女の動きに合わせて、正面切って抱き合うのも一つの手だろう。そのまま立位で挿入、ゆったりとした動きの中で、挿入と愛撫を融合させたテクニックでこの娘を倒す方法だ。うまく行けば、ごく短時間で決着を付けることができる。子供になったといっても、テクニックは健在だからね。精力を温存させて次の戦いにも備えないと。

 ただし、敵のテクニックも侮れないはず。ハワイアンな腰つきに翻弄され、防御力と精力の低下した僕の方が悲鳴を上げてしまうことも十分考えられる。性交すればあっさり片付けることができるが、失敗すればこっちが追いつめられてしまうだろう。

 この娘を押し倒し、正常位に持ち込んで、その動きを封じる方法もある。愛撫との併用で、腰のテクニックで粘り勝ちを狙う方法だ。時間はかかるかも知れないが、主導権を握りやすいという意味では一番着実でもある。リスクは小さいだろう。

 もっとも、こっちのペニスも相当に弱体化している。長時間の挿入戦に耐え切れるかどうかは分からない。オンナの感触に体が慣れず、あっさり追いつめられてしまう危険性もあるだろう。

 さらには、あえて相手の挑発には乗らず、一緒に踊らないで距離を置き、隙を見て押し倒し、愛撫で戦うのも有効だ。シックスナインに持ち込んで、挿入をせず、精力を温存させることを最大の目的にする戦法だ。愛撫のテクニックには自信があるし、何より挿入してペニスをオンナの快楽地獄に堕とさずに済ませられるんだ。

 相手のテクニックが未知数なのだけがネックだな。強化されているため、ただの女子小学生ではないのは間違いない。ひととおりは叩き込まれて、この塔に送り込まれているのだ。技術勝負でこちらが負けることはないとは思うが、あなどることはできないだろう。

 回復技が使えない以上、選択は慎重にしなければね。

 どうしようか?



―選択肢―
 ダンサー1-7 立位で戦う
 ダンサー1-8 正常位で戦う
 ダンサー1-9 シックスナインに持ち込む




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