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レオター1−2

 

 よし、ここは立ったまま戦うことにしよう。抱き合ったままお互いの体をまさぐりあっている状態で、急に体勢を変えようとしても、相手の抵抗に遭う可能性がある。敵は美少女といっても体操で身体を鍛えている。おかしなまねをしようものなら逆に組み伏せられてしまう可能性だってあるんだ。

 僕たちは抱き合ったまま、しばらくお互いの体をまさぐりあい、その感触を確かめあった。

 僕が彼女の背中に手を回し、そのヒップを両手でまさぐると、美少女の方は生足を僕の両足の間にねじ込んで、そのなめらかな感触を刻みつけながらスリスリとこすりつけてくる。

 肌そのもののぬくもりと、レオタード越しの暖かさが、僕の全身に伝わってくる。キスを何度も重ね、お互いに無言で相手の体を味わい、味わわせ続けた。心臓がどんどん高鳴っていく。

 これまでは、どちらかというとセックス「バトル」と割り切って、冷たい心のままテクニックをふるい、反面敵の快感攻撃に対しては踏ん張って感じないよう身を守ってきた。だが、今はその闘争心が徐々に薄れていくのを感じる。「セックス」バトルの方に比重が偏り、心が癒される思いで彼女の全身を愛している。

 レオターの脇の下を撫でさする。毛がしっかり処理されていてスベスベしており、やわらかで触り心地がよい。すると彼女は上半身をぐいっと押しつけ、控えめながらしっかりふくらんでいる胸の感触を、レオタード越しに押しつけてきた。お互いの足が交差して、軸足を変えながらお互いのふとももの感触をこすりあって確かめる。

 あらためて女体の感触の心地よさを思い知らされる。レオタード越しの弾力や、生足のシコシコしたなめらかさ、手や首筋などの吸いつくようなきめ細かい感触。レオタードに手を突っ込んでまさぐっていくと、オッパイやお尻の感触がじかに手のひらに伝わってきて、それがいっそう僕を興奮させるのだった。

 その興奮は相手にとっても同じであった。僕の体のぬくもりや、予想できない手の動きで自分の体のあちこちをかわいがられることに、ただならぬ興奮を覚え、くすぐったさと心地よさが入り交じった女の悦びを息づかいにして表すのだった。

 お互いの性器が興奮のしるしにあふれているのが分かる。レオターは、腰をゆっくりくねらせながら性的な疼きに身を任せ、悩ましい息づかいで僕の唇を受け入れながら顔を上気させている。その下腹部は愛液で染み渡っていた。ペニスもまたはち切れんばかりに膨張し、カウパーをじわじわと滲ませながら、白いレオタードを濃くしていって、さらに女の白い肌を余計に透けさせていくのだった。

 いうまでもなく、ここで興奮に身を任せ、快楽を求めて暴走すれば確実に負けである。どんなに相手をいとおしく思い、その肢体に興奮したとしても、決して心を奪われてはいけない。そこは僕も相手も一線を画していた。

 もっといえば、まだいずれも本気ではないのだ。性器へのピンポイント攻撃をお互いに避け、双方ともに相手の出方をうかがっているといった状態である。お互い愛し合い、慈しみあいながら、それでいて相手を絶頂させる算段を、相手の出方によって臨機応変に変わっていく攻撃の隙を狙っているという感じだ。

 こちらも、もし彼女がレオタードをずらして挿入に持ち込もうとすれば、一気にねじ込んで腰を突き上げ、そのまま敵精力を大幅に削ろうと考えているし、敵がペニスに手を触れてくるようであれば、オンナを両手でかわいがって絶頂させてあげようとするだろう。もちろん、こちらが大ダメージを食らうような敵攻撃は振り払うなどして避け、逆に相手に大ダメージを与えられるような攻撃を探ってたたみかけることになる。

 相手も同じ考えのようだ。僕の出方次第で、こうしてやろうと反撃方法を考えているだろう。つまり、ヘタな攻撃をしようものならあっという間に思いもしない反撃を受け、手痛いしっぺ返しを食らうということだ。慎重に次の選択をし続けなければならない。

 そんな感じでお互いに出方を待っているので、興奮が高まり続けながらも、なかなか次の手が打てないでいた。全身がとろけそうに気持ちよくなっていうレオターは、生足ばかりでなくツルツルのオンナまでも僕の体にしきりにこすりつけてくるし、僕の方もペニスをレオタードにこすりつけて柔らかな快感を股間に受けている。

 このままじわじわと精力を削りあっていても、おそらくこちらに分が悪くなっていくだろう。間違いなくレオターの方が、僕よりも快感ダメージは小さく、ペニスはどこをどうこすっても性感に悦び震えてしまっている状態だからだ。

 仮にそれで勝ったとしても、次の敵と対峙する時には、回復もできず、この興奮とカウパーのまま戦わなければならなくなる。ヘタをすると戦闘前に瞬殺されてしまうことも考えられる。

 やはりこちらから動いた方がいいだろう。だとすると手はやはりふたつ。ここで挿入に移って、立位でガンガンせめてやるか、それとも、このまま愛撫攻撃で敵の股間をまさぐって絶頂に追いやるか、だ。

 挿入すれば敵に与えられるダメージは大きいし、相手もそうそう大それた反撃をしてくることもないはずだ。だが、ペニスへのダメージも計り知れない。相手のオンナの締まり具合もよく分からない状態で入れてしまうのは、もし攻撃力の高いオンナであれば命取りとなる。危険な賭だ。

 愛撫戦であれば、一気にダメージを与えることは叶わなくなるものの、少しずつじわじわと敵精力を削っていくことができる。じっくり確実に敵を追い詰めることができるだろう。ただしその代わり、敵の自由度が高くなってしまい、思わぬカウンター攻撃を食らう可能性があり、しかも長期戦は覚悟しなければならなくなる。

 果たして、どちらが正しい選択であろうか?

−選択肢−
 レオター1−5 そのまま愛撫攻防
 レオター1−6 立位で挿入に持ち込む
 


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