男子中学生1-1

 私はサキュバス。夢に紛れて男の精を吸う最高位の淫魔であり、女魔王ないと・めあ様の右腕だ。ある日私は、主人のないと・めあ様よりある申し出を授かった。

 『サキュバスよ。私たち淫魔は人間界の男たちを夢の世界に引き込み、セックス勝負によって精を搾り取ることで、これまで強大な魔力を得てきました。ですが稀に、男性の側が女性モンスターの誘惑を振り切り、勝負に勝ってしまうことがあります。本来狩られる側の男たちが狩る側に回る。これは淫魔界にとって、由々しき事態と見なさなければなりません』

 サキュバスエリアの外側から声を伝達させる『ないと・めあ』様は、更に話を続けられた。

 『残念ながら、女としての魅力を完璧に備えたかに見える私たちにも、弱点があるという事です。そして、人間界の男には、私たち女には計り知れない底力がある。そこで私は、我らがないと・めあ軍団の弱点を補強し、セックスバトルを完全に制するための、ある計画を考案しました。

 それは、人間の男を相手にセックスバトルを経験することです。人間界の男たちをセックスによって研究した上で、我ら自身も女性モンスターとしての経験を積むのです』

「なるほど。プレデターのパクリですね?」

 そう私が聞き返した途端、腰かけていた椅子にビリリ!と、強烈な電撃が走った。ないと・めあ様のおしおきだ。

 あうぅ、お尻がヒリヒリする・・・。

 『悪ふざけはおよしなさい。それはそれとして、私は早速、精力とテクニックに秀でた見どころのありそうな男たちを淫魔化させ、「女性版ないと・めあの塔」を作り上げましたが、未だ十分な人材をそろえ切れておらず、また一度も実験を試したことがないため、未だ成果は未知数です。

 という事でサキュバスよ。そなたが試しに、この女性版ないと・めあの塔を攻略し、実験の成果を見せて欲しい』

 「なるほど。すばらしい案ですわないと・めあ様。しかし・・・淫魔たちを鍛える目的であれば、私などよりもっと下の階級の、例えば女子大生などのヒューマンタイプに実践させた方がよろしいのでは?」

 『いいえ。ヒューマンタイプの者たちは、生贄になる男たちとのセックスバトルにかかりっきりで、手の空いている者がほとんどいません。それに、彼女たちは私の魔力でこの世界にに魂を引き寄せられているだけなので、他の塔に移すとなると手間がかかります。

 その点、そなたは生身だから現地への移動に我が魔力を負担させる必要もないし、何しろそなたほどの上級淫魔ともなると、滅多にセックスバトルする相手もいなくて正直ヒマでしょう?だから、これはそなたにこそ最適な仕事なのです』

 要するに開発中ゲームのβ(ベータ)版をテストしろと、そういう事か。

 言われるほどヒマじゃないんだけどな。ないと・めあの塔に男の魂を呼び込むのは私の仕事だし。ないと・めあ様の方がよっぽどデスクワークだろうに・・・。

 『なお、女性版ないと・めあのテストプレイが完了するまで、そなたの大事にしているストさまよいしょ本は没収させていただきます』

「な、なんだってー!」

 『当然でしょう。ヒューマンタイプら下々の者たちが、せっかく汗水(どちらかというと愛液だが)流して必死に搾り取った男の精を、そなたら上級淫魔ばかりが独り占めするのは不公平というものです。私は淫魔界の女王として、経済格差を断固許しません。

 まあ、御安心なさい。女性版ないと・めあで男モンスターたちから搾り取った精は、すべてそなたの魔力に換算してかまいませんから』

 ううむ、そういう事ならまあ、やるしかないか。にしても、ないと・めあ様たら、いつの間に私のスト様よいしょ本を探り出したのだろう。鍵のかかった机に入れて、取り出したら小火(ぼや)が出て証拠も残らない仕様にしてあったはずなのに・・・。

「ところでないと・めあ様。女性版ないと・めあには、いったいどのような男性モンスターが登録されているのでしょう?」

 『では御覧なさい』


①男子中学生
(男根)パワー:E 精密動作性(テクニック):E 精力:A 持続力:E 成長性:A
女性版ないと・めあでは最弱の敵。女性には奥手で、まだ体が成長しきっていない小柄な美少年。異性の知識もないためバトルの時もどうしていいか分からず、こちらから意図的に誘わなければ攻めてくる事もない。放っておいても、女性のおっぱいやパンツを目の当たりにした時点で、勝手にオナニーを始めて自滅する。ただし、精力だけは抜群に高く、一度や二度射精させてもすぐ復活する。復活したところで、またオナニーを始めて自滅の繰り返しなのだが。包茎なのでペニスは小さめ。強引に剥くことも可能だが、まだ痛みが残っている。


②男子高校生
(男根)パワー:D 精密動作性(テクニック):E 精力:A 持続力:D 成長性:A
ゲーム中では男子中学生の次ぐらいに弱い。体格は大人並に成長したが、中学生時の初々しさはなくなり、すね毛も濃くなってしまった。彼女ができたので、多少積極性は増したが、まだセックスの経験はない。テクニックも、女性の体を触った時点で自分の方が気持ちよくなってしまうレベルだが、腕力があるので、力技で押し倒されたりすると、女性の力ではまず太刀打ちできない。
ちょっと反抗期気味で、古代伝説の暗黒魔竜の力を借りて、 父さんが会社で嫌われている事を知った夜、 人生で初めてのタバコを吸う・・・じゃなかった、好きな女の子につい冷たい態度を取ってしまうツンデレぶりが、どことなく母性本能をくすぐる。ようやく一皮剥けたがまだ火星人だ。


③ホスト
(男根)パワー:C 精密動作性(テクニック):B 精力:B 持続力:B 成長性:D
歌って踊れるチャラ男。この辺から大分敵が手ごわくなってくる。異性のエスコートにかなり手練れており、自分の欲しいと思ったものが、直接頼むまでもなく手元に用意されているという完璧ぶり。仕事柄、女性とは距離を保つ配慮にも長けているため、多少の誘惑は難なくスルーしてしまう。とにかく、ムード作りのイニシアチブを握られてしまわないよう気をつけよう。
実は挿入戦に持ち込むと、つい浮気相手の名前を叫んでしまうため、相手の女性が一気に冷めてしまうという意外な弱点がある。


④AV男優
(男根)パワー:A 精密動作性(テクニック):A 精力:B 持続力:A 成長性:完成
現時点ではゲーム中最強の敵。ヒューマンタイプの中でも最強の男性モンスターに設定されている。幾多の女性たちを絶頂に導いてきた技巧の高さは言うまでもなく、日焼けした肉体美は視覚的にも強烈な誘惑になる。だが、視覚攻撃の中でもっとも刺激が強いのは、神より賜りし巨大フランクフルトであることは間違いないだろう。
それまでの激戦で培ってきたテクニックが要求される、手ごわい相手だ。


 「・・・ええと、これで終わりでしょうか?」

 『はい。さすがに女性側ほどは幅広く揃えられませんでした。男性はもともと一夫多妻の生き物ですから、必然的にジャンルが狭まってしまうのは仕方ありませんね。もちろん、今後改良していく予定ではありますが。インキュバスや狼男などを投入できるようになれば大分充実するでしょう。男性悪魔たちと交渉しなければなりませんが』

 狼男、か。獣姦が好きな人っているのか?このサイトに。

 『それで、サキュバスよ。まずはどの敵に挑戦してみますか?』

 「そうですね。無難なところで男子中学生を相手にさせていただきましょう」

 こうして、私サキュバスは女性版ないと・めあの塔に派遣されることになった。

 こちらの塔は、造りは本家ないと・めあの塔と同じだが、まだ塔が本家の半分ほどしか出来上がっていない。まだ十分な数のモンスターを揃えられていないためだろう。

 私は塔の入り口をくぐり、廊下の突き当たりに見えるドアに手をかけた。この先に、最初の敵『男子中学生』が待っているはずだが。

「失礼しまーす」「あっ・・・!!」

 扉を開けて、早速私の視界に飛び込んできたのは、ゴミや読み古した雑誌の散らかった汚い小部屋で、必死に自分のイチモツをむさぼる男の子の姿だった。

 「うわわっ、ご、ごごごめんなさい!部屋が散らかってて、いや、その、これは、と、友達が家に置いて行ったやつで・・・」

 などと、Tシャツ一枚でパンツもはかずに、必死に弁解をする男の子。こいつが敵か。開始早々オナニーを見せつけられるなんて、先が思いやられるな・・・。

 中学生が言い訳しているのは、片手に握られた雑誌の事のようだ。紙面には、色とりどりな若い女性たちが、水着や下着、果ては裸などで、自らの肢体を余すことなく晒している。しかし、友達を身代りにするなんて薄情な奴だな。

 「あらあら、いけない子ねぇ。まだ未成年なのに、こんないやらしい本に興味を持つなんて」

 ちょっとたしなめてあげると、男の子はカッと赤面し

 「うぅ・・・ど、どうか親には言わないで。受験が差し迫っている時に、こんなことが知れたら、なんて言われるか・・・」

 ただでさえ小柄な体がノミのように縮こまって、少年は涙ながらに訴えた。

 「うふふ、心配しないで。これは男の子が健康な証拠なんだから。女の子の体に興味を持つのは、別に恥ずかしいことなんかじゃないのよ?」

 目線を合わせた上で、なぐさめの言葉をかけてあげる。これで、男の子は大分こちらに気を許したようで、安堵の表情を浮かべた。相手は未経験だから、男女関係のイニシアチブを握るのも、もちろんこちらの仕事だ。『お隣のやさしいお姉さん』を演じ切れば、この敵を落とすのはたやすいだろう。

 ただし、やさしい中にもちょっとしたイジワルが絶妙なスパイスになる。隙を見て、私は少年の手に握られたアダルト雑誌を素早く奪い取った。

 「えー、なになに。『巨乳でエッチなお隣のお姉さん』『受験生をたぶらかす家庭教師のお姉さん』『ナイスバディなテニス部の先輩』ふんふん、なるほど。キミは年上のお姉さんにかわいがられるのが好きなのね?」

 「い、いや、その・・・」

 「はっきりおっしゃい」

 人差し指で、私は男の子の額を軽く突っつく。

 「別に、好みとか、っていうわけじゃなくて。好きな子は他に、ぼ、ボクのクラスメートにいるんです。で、でも、女の子のこと、よく知らないから、その前に、と、年上の女の人に、色々教えてもらえたら、いいかな・・・って」

 恥ずかしそうに、男の子は自らの心境を打ち明けた。なるほど、経験豊富な大人の女性に筆おろしをしてもらいたいと。それなら、なおさら私の得意分野だわ。中世の時代から、僧侶の卵や騎士の見習いと言った、未成年の男の子たちの夢に忍び込んでは、何人堕落の道に引き込んできたか。それで一国を滅ぼしたことさえあるほど、我ら淫魔の存在は強力なのだ。中には、時の権力者をたぶらかし、凶悪な独裁者に豹変させた実績もあるのだが、それはまた別の話。

 「あら、いったい何を教えてほしいのかしら?お姉さんにはっきり言ってごらん」

 耳元に囁きかけるだけで「あぁ・・・」と、男の子は恍惚のため息を漏らしてしまっていた。

 「ねえ・・・どうして欲しいの?」

 「お、お姉さんの・・・胸。胸を、さ、さわってみたい・・・です」

 そう、どんな感触か知りたいのね?いいわ。

 私は少年の震える右手をつかむと、ゆっくり、そっと、豊満なバストの谷間に導いてあげた。

 ぷにっ・・・と、細い五指が乳房にめり込み、軟肉のふわふわな感触に、少年は「あぅ・・・」と、感嘆の声を漏らした。

 「す、すごい・・・」

 「うふふ。女の子の体って、柔らかくて、あったかくて、とってもいい香りがするでしょう?ほら、遠慮しないで。もっとキミの好きなようにやってごらん」

 私はあえて、自分の乳房を少年の好きなようにさせてあげる事にした。相手は素人の童貞だし、興味本位におっぱいを揉むだけだ。こちらを気持ちよくさせようなんて余裕を持てるはずがない。そのまま私の体の魅力に溺れて自滅するがいいわ。

 案の定、少年は自分の欲求のままに胸の感触を楽しむだけで、こちらには何の性感ダメージもなかった。初めは指先でさすり、自分が性的に受け入れられていると確信するや否や、次第に触り方がエスカレートして、ボリュームいっぱいの乳房を、円を描くように両手で激しく揉みしだく。加減知らずなので多少痛いが、相手は初めてなので、まあこの辺は大目に見てやろう。

 「あぁ・・・夢みたいだ。女の人のおっぱいが、こんなに柔らかかったなんて・・・」

 揉み方を変えるたび、そんな感想を無意識の内に漏らす。むき出しのペニスからは既に我慢汁が垂れ流しで、包皮を突き破らんがごとく大きくそそり立っていた。恐らく、ちょっとさするだけで新鮮な白濁液が外にぶちまけられるだろう。

 少年は数分ほど、おっぱいモミモミを楽しみ、その感触にだらしなく酔いしれていたが、徐々に落ち着いてきて

 「あ、あの、嫌じゃなければ、その・・・」

 「ん?なあに」

 私は、満面の笑みで少年に聞き返す。少年はいったん胸から両手を離し、照れくさい表情で

 「最近、クラスの女子のスカートの中が、ど、どうしても気になっちゃって、階段を上ったり、ちょっと風が吹いてスカートがはだけるだけでも、我慢できずに、つい、トイレとかでも一人エッチをしてしまうんです。そ、その、女の人の・・・ぱ、パンツが見たくて。お姉さん、その、太ももがチラチラ見え隠れしちゃっているから・・・」

 少年の言う通り、今の私はかなり露出度の高い黒のドレスを着ている。Fカップの胸の谷間はかなり強調されているし、スリットがかなりきわどい所まで入っていて、ちょっと足を上げただけでも下着が見えてしまいそうだ。通常、サキュバスはこれとレオタードのどちらかを好んで身に着けるのだが、いずれとも思春期真っ盛りの少年には目の毒だろう。現に、部屋に入ってきた時から、この子がチラチラと横目でスリットの生足を覗いていたのを私は見逃さなかった。

 「うふふ。女の子の体が気になって仕方がない年頃なのね。いいわ、好きなだけ見せてあ・げ・る♪」

 少年の使っているベッドに腰掛けると、足を組んだ体制のまま、私は自分の指をつま先から膝、ふとももにかけて、ゆっくりとなぞり上げていく。腰の付け根に到着したところで足をまくり上げ、黒いパンティを外にさらしたまま、股間のあたりを軽く撫でさすり、一人エッチを演じてみせる。

 さっきまでエッチ本で悶々としていた少年は、もうこらえきれないと言った様子で「お姉さん・・・!」と、股間に顔を押しつけてきた。

 「んはっ、んむぅ・・・!」少年はくぐもった息を漏らしながら、柔らかい太ももを両手で撫でさすり、顔をグイグイ押し付け、存分にパンツの感触を味わおうとする。私はそれを無言で受け入れながら、少年の頭を両股で引き寄せ、カニばさみの体制にする。こうして、少年の顔面には、生足とパンツの感触がさらに深く刻み込まれた。

 そろそろとどめと行くか。私は下半身から生えた尻尾を伸ばし、先端のつぼみを開いた。サキュバスの尻尾の先端にはイソギンチャクにも似た吸引口があり、内部はゼリー状の肉壁でおおわれている。これでペニスを飲み込めば、膣ほどの攻撃力はないものの、オナホールに近い感触で男を翻弄することも可能だ。

 血管だらけで熱く疼く肉棒を尻尾の先端に差し込ませると、内部のやわ肉でムギュムギュと揉みほぐしながら、バキュームのような強烈な吸引をお見舞いした。何もかも吸い取られるような、想像を絶するくすぐったい感覚に、少年はただ喘ぎを漏らすことしかできない。

 「そういえばまだ包茎だったわね。この際、皮を全部剥がしてあげるわ」

 「ああっ、そ、それは。その、一度やってみたんですけど、まだ、ヒリヒリ痛くて・・・」

 「大丈夫。尻尾にためた私の愛液で、すぐに亀頭の部分を皮膚化させてあげる。快感神経だけはそのままに、ね」

 怖気づく少年をなだめ、私は尻尾の内肉をうまく伸縮させ、ペニスの皮をゆっくりと剥いてあげた。包皮口が狭いため多少時間がかかったが、少しずつ幅を広げることで、問題なく亀頭を外に(周りはゼリーまみれだが)晒すことができた。まだ痛みの残る先端部分に、特殊成分のサキュバス愛液をきれいに塗り上げていく。これで痛みは感じなくなったはず。

 私は再び尻尾の筋肉を収縮させ、敏感になったズル剥けのペニスを内部の肉壁で丹念に揉みあげた。肉棒全体をかわいがるようにウネウネと肉を蠢かし、途中からはペニスの律動に合わせるように、上下に激しくグラインドさせる。しばらくグチュグチュ、うにょうにょと、卑猥な音を立てながら尻尾オナホールが伸縮を繰り返していたが、やがて「あぁ・・・お、お姉さぁ~ん!」と、少年は下半身から広がるくすぐったさに耐え切れず、ついに・・・


びゅく!ぶぴゅるるるっ!!


 新鮮で濃い白濁液を、尻尾の内部に余すことなくぶちまけてしまった。

 絶頂を迎えた悦びを味わい尽くすかのように、激しく暴れ回って律動するペニス。肉壁で揉みほぐすと、更に脈打ちが速くなり、大量の精液が噴出された。もちろん、精液は一滴もこぼすことなくホースのようにオナホールから尻尾へと吸い上げた。

 尻尾を伝って、少年が絶頂時に味わった快感と多幸感がエネルギーとなって、私の体に送り込まれてくる。毎日射精しなければ気が済まない年齢なのに、受験シーズンのため、今までよほど我慢していたのだろう。女の体しか考えられないほど悶々と溜まっていたところへ、きれいなサキュバスのお姉さんがやさしくかわいがってくれたものだから、その満足感も相当だったに違いない。

 「びゅく!びゅく!」と、いやらしい擬音を鳴らすほどペニスの痙攣は激しく、少なくとも数分は続いた。もちろん、ペニスの動きに合わせて、内部のゼリー肉壁を自在に伸縮させることも忘れない。これで更に射精の量を底上げできるからだ。

 やがて、びくびく!から、どくっどくっ・・・と、律動の擬音に変化が訪れる。ようやく、ペニスの痙攣が収まり始めてきたようだ。ここから、オナホールの伸縮も徐々に落ち着かせ、ゆっくりと撫でさする動きに変えてあげた。あまり激しいしごきばかり繰り返しても、ペニスが疲れてしまうからね。わんぱくで暴れん坊なおちんちんを、女性の大きなやさしさで包み込んであげる。女性上位のセックスには、こうした細かい配慮も必要なのだ。

 「んふぅ。はあ・・・はあ・・・はあ・・・」

 最高に気持ちのいい絶頂を迎えた悦びと充実感で、少年はぐったりと大の字に倒れた。よほど気持ちが良かったのか、尻尾を抜いても、ペニスはしばらくピクッ、ピクッ、と、小さな痙攣を繰り返していた。きっと少年は、両手に未だ残るおっぱいの柔らかな感触と、顔につく太ももとパンツの甘美な香りで、今頭がいっぱいだろう。

 勝負はどうひいき目に見ても、私サキュバスの完勝だった。少年は誘惑をはねのけることすらできず、ただ本能のままに目先の性欲をむさぼるばかりで、あっという間に果ててしまった。はっきり言って勝負にすらならない、私にとっては少々物足りないとも言える結果だった。まあ、たくさん魔力を提供してくれたから良しとしようか。

 ・・・しかし、どういう事だろう。勝敗は決したはずなのに、敗北した少年が部屋から消え去る気配は一向になく、その場で未だ余韻に浸っていた。ええと、確か、セックスバトルに勝ったら、相手の体が消えてなくなるはずですよね? 夢から解放されて、現実に戻るという手順で。てっきり女性版でも同じ現象が起こると思っていたのだけど・・・ひょっとして、バクでつか?

 『まだ勝負はついていませんよ。サキュバスさん』

 突然天井からエコーを奏でた声がこだましたため、私は思わずひっ、と、肩をすぼめてしまった。

 「その声は、ないと・めあ様?」

 『少年の肉体が消滅しないので、不思議に思っていたのでしょう?ひとつ、言い忘れたことがありました。男性版ないと・めあでは、男性が一度射精した時点で負けになりますが、女性版では女性側がハンディを背負ったルールに設定されているため、男性の肉体からすべての精を搾り取るまで勝った事になりません。

 つまり、ここであなたがセックスバトルに勝利するためには、男子中学生くんの精子を、一滴残らず体外に放出させるしかないのです』

 な、なんだってー!

 「そ、それを先に言ってくださいよないと・めあ様ぁ!もう、肝心なところで抜けていらっしゃるんだから。お風呂場ではよくパンツを放りっぱなしだし・・・」

 次の瞬間、全身に強力な電流を流されてしまった。うぐぐ、口は災いの元・・・。

 『文句を言っている場合ではありません。相手は性欲旺盛な男子中学生。テクニックや異性への耐性は皆無なれど、一度射精したくらいでペニスが萎えるほどやわな肉体ではありません。さあ、ぐずぐずしている間に、彼は既に精力を満タンまで回復させてしまっていますよ』

 そう言って、ないと・めあ様は再び外界からの通信を切られた。

 やがて、男子中学生はゆっくりと体を起こした。下の方も、少年の動きに合わせてゆっくりとそそり立ち、元の大きさを取り戻す。なんちゅう回復力だ。ビッグゲテスターよりすげえ。

 正直言って思いもよらない展開に、私はかつてない戦慄を覚えていた。これだけ回復が早いと、生半可に快感を与えたぐらいでは、すぐに元通りのフル勃起状態に戻ってしまうだろう。そうなるとこちらが疲れるだけだ。まさかイかされる事はないと思うが、四六時中男性から体を触られたり、挿入を繰り返されれば、どんなに経験豊富な女性でも我慢し続けるのは至難の業だ。例え相手の攻撃力が1しかなくても、100回ダメージを与えられれば、さすがにこっちの体力も尽きる計算だし。

 こうなったら、反撃する間も与えず絶えず精を絞り続けるか、あるいは、想像を絶するほどの甘美な快感を与えて、一度の射精で一気に残らず搾り取るしかない。10のダメージを10回連続で与えるか、100のダメージを一気に与えるかである。前者は危険も少なく無難な戦術だろうが、こちらの体力の負担も大きいと言える。後者はうまくいけば、その一撃だけで勝負を決することができるが、イキ時のタイミング、というヤツを間違えて、万が一、相手の精子が一滴でも残ってしまった場合の危険が大きい。お互い、一長一短の戦術となるわけだ。

 もう一つの戦い方がある。それは、サキュバス特有の魔法を使うことだ。と言っても、催淫魔法で無理やり射精させるとか、そんなチャチなもんじゃあ断じてねえっ(そもそもそんな魔法ないし)!私たち夢魔は、相手の理想の異性に姿を変えて、夢の中に紛れ込むことができる。いわゆる『変身』能力を使うのだ。さっき、少年は「クラスメートに片思いの女の子がいる」と言っていた。その子に変身すれば、彼の興奮度は最高潮に達し、こちらが熟練のテクニックを披露するまでもなく、一気に決着まで持っていくことができるかもしれない。ただ、この変身能力は、基礎体力や固有の技術力なども本人をほぼそのままコピーしてしまうため、こちらの攻撃力と防御力が、通常時より弱まってしまう危険がある。いや、相手は中学生だから、確実に弱まるだろう。まあ、これは「奇策」として頭にとどめておくぐらいがいいかな。普通にセックスすれば、ノーダメージで勝利できるほど相手とはレベル差があるわけだし。

 「あ、あの・・・非常に言いにくいんですけど、また、勃って・・・きちゃって。そ、それで、よかったら、その」

 「あらあら、そんなにあわてないで。うふふ。時間はたっぷりあるのだから、二人だけでゆっくり楽しみましょう。ね?」

 ペニスをいきり立たせながらオドオドとにじり寄ってくるいたいけな少年に、やさしい言葉をかけてあげるものの、我が胸中はそれほど冷静ではいられない。とにかく早く作戦を決めて、一気に相手を畳み掛けていかなくては。

 さあ、私のターンよ!(一度言ってみたかったのよねえコレ)


1-2 ベッドの上で、本物のセックスを教えてあ・げ・る♪
1-3 お互い汚れちゃったから、背中をきれいに流してあ・げ・る♪
1ー4 思い切って変身!あなたをファーストキスの相手にしてあ・げ・る♪



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