今日は夏祭りの日だ。釣り友達から頼まれて、テキ屋のバイトを手伝うことになった。
理由は単純。面白そうだと思ったからだ。
暗いはずの境内にはネオンが吊るされ、眩しく明るい。子供たちのざわめきが、いや、大人たちのものまで聞こえてくる。
楽しそうなことで。結構結構。
―――――さて、今日はあいつを誘ってみたが、来るだろうか。
基本的に祭りを楽しむなんてタイプじゃないと思う。だが、オレが誘ったら来るんじゃないか?そんな自惚れもある。あいつは……弓兵は、アーチャーは来るだろうか。
屋台の用意をしながらふと考える。あいつは…………


>あの性格だ。きっと来ないんじゃねえかと思う

>何故か、嬢ちゃんたちの顔が脳裏に浮かんだ

>何故か、英雄王(小)の顔が脳裏に浮かんだ