連日に渡って、トモエの性感調教が続けられている。
デルモアはトモエを籠絡させようと、言葉と愛撫でひたすらねちっこい責めを施していた。
もともと鋭敏な感じやすい肉体を持っていたこともあり、ややもするとその責めに身を委ねたい誘惑に駆られたものの、
すんでのところでトモエは踏みとどまっている。
とはいえ、肉体的には陥落寸前で、セックスこそされていないものの、悪魔とその使い魔によるハードなペッティングを
何度も仕掛けられ、幾度となく性の頂点に導かれている。
初めていかされた時はわけがわからなかった。
気持ち良いというよりも、何が何だかわからない猛烈な感覚が襲いかかってくるのだ。
そのことを「いく」とか「気をやる」というのだとデルモアに教えられたが、トモエはむしろ「いく」よりは「来る」と
感じていて、身体の奥から何か強烈なものが迫り来る恐ろしい感覚なのだった。
しかし、何度も味わわされてしまった今は、デルモアの言う「いく」という感覚も何となくわかってきている。
理性などでは抑えきれない凄まじいものだった。
デルモアの悪魔的な責めも怖かったが、それ以上に、それを受け止めてしまっている自分の身体が恐ろしかった。
気をやらされ、がっくりと疲労していても、続けて責められるとまた身体が勝手に反応してしまう。
疲れていようが失神しかけていようが、ねちっこく愛撫されていくと喘ぎが止まらず、じっとしていられない裸身が
うねってしまうのだった。
「い、いや……あ、はあ、はあ……ああっ……んひっ……!」
下級魔たちも、トモエの裸身を責め始めて三日も経ってくると、その肉体をすっかり知り尽くしていた。
どこを責めるとどう反応するのか、どこが快感的に弱いのかを把握してしまっている。
だからと言って、反応の鈍かったところを素通りするわけではない。
腋や内腿など、特に感じる箇所もかさに掛かって責めていったが、同時に未発達なポイントも感じやすくさせるために
念入りに愛撫した。
トモエほどの肉体であれば、それこそ全身が性感帯という女にもなり得るはずだった。
弱い箇所は焦らされるように、感じにくかった部分は激しく揉みほぐされた。
最も鋭敏な部分である乳首には、今もミニオンが取り付いている。
乳首はもちろん血を噴きそうなくらいに赤く熱く屹立していたし、それどころか乳房の肉丘から乳輪が持ち上がるほどになっている。
そこに小さな歯が立てられ、くすぐるように甘噛みされている。
もっと強い刺激が欲しいのか、トモエはグッと胸を突き出すように背を反らせている。
感度がやや鈍かったふくらはぎに取り付いたやつは、歯形が付くほどに強く噛んでいるし、反対に鋭い反応を示した足の裏や
指の股は、細い舌がちろちろと入り込んで柔らかく愛撫していた。
「くっ、ひ!……も、いや……ああっ……いっ……うんっ……」
「気持ち良いんだね? 言いなよ、素直に「気持ち良い」ってさ。「いい」だけでもいいよ」
「い、いや、そんな……
私は、か、感じてなんか……」
(あああ、お、おっぱいが……ジンジンするっ……ああ、ど、どうにかして……)
「ああっ!」
まだ抗うトモエの乳房を、デルモアがぎゅっと掴んだ。
それまで焦れったいような責めばかりミニオンから受け続けていたトモエは、その強い愛撫だけで思わずいきそうになってしまう。
「ああっ、お、おっぱい……いやあっ……」
「いやじゃないだろう、気持ち良いくせに。ほら、こんな風に強く揉みしだかれるのがいいんだろう?」
「ち、違……ああっ!」
両手が左右の胸を鷲掴みし、たぷたぷと音がしそうなほどに揉み込んでいく。
乳房から追いやられたミニオンが、揉んでいるデルモアの指の隙間から零れる胸の肉にむしゃぶりつく。
ぷくんと勃起した乳首にも吸い付いた。
「やああっ、ああっ……だめですっ……あ、あ、もう……もうっ……」
「もう? もういきそうなのかな?」
「違う、違いますっ……あひっ……!」
ともすれば、そのまま快楽の渦に飲み込まれそうになるものの、トモエは懸命に踏みとどまっている。
もうこんな悪魔の前で、あんな恥ずかしい姿──いかされた肉体とその表情──を晒すのはいやだった。
だが、暴力的なまでの快感が奔流のようにトモエの肉体と心を揺さぶってくる。
(ああ、だめっ……か、感じちゃだめっ……お、御札が……神札がとけてしまう……ああ、でも……くっ……ああっ)
堪え忍ぶトモエを嘲笑うように、デルモアはまた彼女がもっとも嫌がるところを責め始めた。アヌスである。
「ああっ! ま、またお尻ぃっ……!」
「ああ、トモエの大好きなお尻の穴さ。しっかり責めてやろう」
「いやああっ……!」
羞恥に身悶えながら、トモエは腰を振りたくった。
また恥ずかしい排泄器官は間近から見られる。
見られるだけでなく、そこをほじくられ、舐め回される。
こんな屈辱的で恥ずかしい責めが他にあるだろうか。
「んひぃっ……!」
デルモアが、尖らせた舌先を肛門の中に突っ込むと、トモエは思わず腰を浮かせてしまう。
そのまま舌が回転し、腸内を舐め回すと、もうたまらないとばかりに、トモエは踏ん張るようにして息んでいる。
きゅうきゅうと肛門が収縮し、デルモアの舌を食い千切りそうな締め付けを見せていた。
「だ、だめ、お尻……こんなのだめぇ……あ、あ、どうして……あ、もう……んううううっっっ!!」
デルモアの舌がぬぷっと奥まで入っていくと、トモエはぶるるっと大きく尻たぶを震わせ、吊られた爪先をぐぐっと反り返らせていた。
気をやってしまったのである。
もう一度大きく腰をぶるるっと痙攣させると、がっくりと全身から力が抜けた。
「ああ……ま、また、こんな……」
今日だけで、もう何回いかされたろうか。
3回や4回では済むまい。
しかも今度はお尻で絶頂してしまった。
恥ずかしいにも程がある。
恥ずかしいだけでなく、心配にもなった。
媚肉というより、膣の奥が熱い。
燃えるように胎内が熱かった。
見なくても、膣から恥ずかしい淫らな汁が滴っているのがわかる。
毎日毎日、こんなに濡れてしまっていたら、もう神札はボロボロなのではないだろうか。
「またお尻でいったのかい? 形や大きさだけじゃない、感度まで最高というわけか」
「は、恥ずかしいっ……言わないで!」
「褒めてるんだけどね。しかし、これならもういけるかな?」
「あ……」
デルモアは実に無造作に、吊られているトモエの脚から縄を外してしまった。
いかされたばかりで力の入らない白い脚が、ドタンと寝台に落ちる。
チャンスだと思うものの、まだ腰も脚も痺れ切っている。動かそうと思っても、ようやく膝が曲げられる程度だ。
さっきまで膝で吊られていたということも影響しているようだ。
そんなトモエを、デルモアはくるりとひっくり返してしまった。
「きゃあ! 何をっ!」
仰向けからいきなりうつぶせにされ、トモエは悲鳴を上げた。
胸や腹にひっついていたミニオンたちは、まとめて床に落とされる。
と、同時にその下級魔たちは、霧が薄れるようにすうっと姿を消した。
デルモアが冥界へ戻してしまったらしい。
トモエはうつぶせになったまま、両手を背中に回された。
手枷はまだ嵌められている。
何をされるのか不安で、手枷されている腕をギシギシと動かした。
「な、何を……きゃっ!」
デルモアの手がぐいっと尻たぶを割り開いた。
さっと外気がアヌスや谷間に当たり、トモエの美貌がまた赤く染まる。
「やっ! お尻、開かないで! 見ないで!」
何度見られても慣れることはなかった。
なぜこの男──悪魔は、こうも排泄器官などに興味を示すのだろう。
トモエは、周囲の評判や自分を見る男の様子からして、自分がそれなり男性から見て魅力があるらしいことはわかっている。
自分ではあまり意識したことはないが、顔もスタイルも悪くないのだろう。
トモエとしては、お尻が大きく、腿が太すぎるように思うのだが、それすらも魅力らしい。
だが、それにしても男がトモエに対して、淫靡で良からぬ感情を抱くすれば、それは胸とか「あそこ」なのだろうと思っていた。
まさかお尻にこうまで関心を持つ者がいるとは思いもしなかった。
「やっ、何っ!?」
開かれた尻の谷間に熱い感触を得て、驚いたトモエが振り返った。
デルモアが、男根をそこに押しつけている。
とうとう犯す気になったらしい。
一瞬青ざめたトモエだが、それにしたって場所が違う。
仰天したトモエが絶叫した。
「ちょっ、そこっ……そこ、違いますっ!」
「違わないよ、僕はトモエのお尻を……お尻の穴を犯すんだ」
「な……!」
あまりのことにトモエは零れそうなくらいに目を見開いた。
「だってそうするしかないよ。マンコは結果が張られてて、入れたら僕の命が危ないし」
「だ、だったら、そんなことしなければいいんですっ」
「でも、僕はトモエを犯したい。それに、トモエだってそろそろセックスされたくなってるだろう?」
「そんなことないっ……いやらしいっ! ふしだらですっ!」
「そうかな。ミニオンどもに身体を嬲られ続けて、それでもペニスを入れられない。いい加減、きみの身体は焦れてるんじゃないか?
火照って火照ってしようがないだろう」
「それは……」
確かにそうなのだ。
媚肉も乳房も、内部からジンジンと痺れるように疼いている。
いや、膣の方は奥の方までカッカと熱く、ずきずきと疼いていた。
激しくペッティングされ、いかされると、その時は火照りが醒め、疼きも治まるのだが、完全ではない。
まだ身体の奥でブスブスと燻っているような気がしていた。
淫らな熾や官能の残り火が消えていない感じがする。
だからこそ、続けて何度責められても身体が応じてしまい、恥ずかしい絶頂に何度も達してしまうのかも知れなかった。
「ペニスを入れられて、本当に気をやらされれば、きっと落ち着いてくるよ」
「あ……、でも、そんなの……」
「平気さ。きみらにとって処女は僕らが思う以上に大切なようだ。だからこっちを……」
「ひっ! そ、そんなところはだめですっ、あ、押しつけないで!」
「じゃあマンコを犯していいの?」
「それは! でも、お尻なんてだめ……!」
「まあ、「まだ」マンコは犯せないけどね。邪魔な護符を何とかしないと」
「ああ……」
トモエは、何だか自分が弱気になっている気がしている。
デルモアが肛門を犯すと宣言した時、「お尻なんてだめ」と言っていた。
しかし「お尻」だからだめなのではなく、本当はデルモアに犯されること自体がだめなのだ。
巫女として、魔族に凌辱されるなど許されないことだし、女として暴力で無理矢理に犯されるのも認められない。
なのに「お尻はだめ」とは何だ。
膣ならいいのかと受け取れてしまう。
トモエはなぜだかわからないが、頬が燃えるように熱くなった。
デルモアのペニスが肛門にめり込んでくると、トモエの狂乱は頂点に達する。
「いっ、いやああああっっ! いやいやいやあっ!」
その圧力に、トモエは背を仰け反らせて絶叫した。
膣ではないにしろ、とうとう男の身体を受け入れさせられる。
しかも、今の今まで排泄器官としてしか考えなかったところをセックスの対象にされる。
その恐怖と嫌悪感が凄まじかった。
慌てふためき、はっきりと脅えの表情を見せておののている最強の武者巫女の美貌を愉しみながら、魔に転属した堕天使は
その尻を大きく割った。
尻肉をしっかりと掴むと、その奥で震えているアヌスに亀頭を押しつけ、そこを押し広げていく。
「んひぃぃっっ!」
トモエの肛門は伸縮性抜群で、強姦者の肉棒を受け入れてじわじわと広がっていく。
それでも精神と肉体の激痛は大きく、その美しい顔を歪めている。押し入ってくる肉棒の動きや太さがはっきりとわかる。
アヌスの粘膜が拡張され、ミシミシと軋んでいた。
「いっ……痛い痛い痛いっ……! や、やめてぇっ!」
アルドラが仕掛けるどんな拷問にも屈せず、決して痛みを口にしなかったトモエがほとんど初めて苦痛を口にした。
肉体的苦痛で言えば、三角木馬の方が大きかったに違いない。
だが、精神的苦痛の差が著しく、美しい武者巫女は激痛に悲鳴を迸らせた。
それまでトモエが見せたことのない生々しい反応に、デルモアの興奮も次第に高まっていく。
一気にペニスを刺し貫いてしまいたくなってくる。
しかしここで無理をして、そこを裂いてしまうのも芸がない。
ここは恥辱と羞恥をじっくり味わわせるべきだ。
ぐぐっと腰を進ませてトモエの悲鳴を絞り出し、すっと腰を引く。
そしてまた押し当てて、さっきよりは深く侵入させる。
そんなことを何度も繰り返して、トモエのアヌスを馴染ませていき、少しずつ奥へ潜り込ませていく。
「あ、あ……あうむ……い、たいっ……」
トモエは仰け反り、唇を噛みしめて悲鳴を噛み殺すのだが、あまりの苦痛に、また口が開き、声がまろびでる。
喘がせ、捩った裸身からは、じっとりと冷や汗が滲み出てきた。
トモエのアヌスは極限まで開かされていた。今にもデルモアの男根のもっとも太いところが通り抜けそうだ。
ぬらついた汗で光る臀部の震えが止まらない。
臀部の谷間がなくなるほどに割り拡げたデルモアは、カリ部分をねじ込んでいく。
「んぐああっ!」
いっぱいに伸びきったアヌス粘膜が、押し込まれてくるものに粘り着き、内側にめくれ込んでいく。
ついに亀頭部がトモエの肛門を割ったのだ。
その瞬間、トモエはメリメリっと、そこが裂けた音を聞いた錯覚を受けていた。
「あ……あ……ぐぐ……」
トモエは身を固くしたまま仰け反り、息も出来ない様子で全身を痙攣させている、
かなり痛いらしい。
それはそうで、デルモアの逸物は太さで4センチ、長さで20センチはありそうなのだ。
こんなものは、膣に突っ込まれてもかなりきついだろう。
「第一関門突破だね。根元まで入れるよ」
「あ、だめ……ひっ、いやあっ、た、助けて!」
トモエは、どんな強敵や敵の大軍を目の前にしても決して口にしなかった言葉を放った。
彼女にとって、戦闘で敵に殺されるよりも、その身を穢される方が怖かったのだ。
「あ……あ……、う、うむ……」
デルモアはそこを裂かないようにゆっくりと、しかし確実に深く挿入していく。
その結合部は、今にも裂けてしまいそうなほどに伸びきっており、黒くて太いものが杭のように打ち込まれていた。
先が通れば思ったより楽に中へ入っていく。
ペニスがずぶずぶと進んでいくたびに粘膜が擦りつけられ、トモエは歯を食いしばりながらわなわなと痙攣していた。
デルモアの下腹部がトモエのふくよかな臀部にぺたんと当たった。
根元まで飲み込んだアヌスは、腸内の熱い粘膜でデルモアの男根を包み込んでいく。
「……全部入ったよ、トモエ。これが「男」さ。女になった感想はどうだい」
「い……や……い、痛い……さ、裂けそう……抜いて、ああ……」
「いい顔だ。まさに処女を失った女だよ」
「ああ……」
トモエの顔は、苦悶と屈辱で上気している。
女としての無念さ、神に仕える者としての屈辱、そして心ならずも強引に奪われてしまった悲しさが、一滴の涙となって美しい瞳から流れ落ちた。
膣ではないものの、男のものを受け入れさせられたことには変わりはない。
身体の中でゴロゴロする男根の感触が、トモエの意識を灼いていった。
その悲しみも、肛門を突き抜けてくる激烈なまでの苦痛に打ち払われていく。
何かを堪えるように熱い息を吐き、我慢しきれずに苦痛の呻き声を上げた。
デルモアの方に突き出す格好になっている尻も汗でぬめっていた。
トモエが何か反応するたびに、デルモアを肛門が締め付けていく。
限界いっぱいまで広がり、苦しそうにひくついているアヌスをなぞるようにそっと撫でる。
その痛いともこそばゆいとも知れぬ感覚にトモエが呻いた。
「ううっ、いや……触らないで……あう、痛い……抜いて、お願い……痛いんです……」
「本当に痛いのかい? それにしちゃあトモエの肛門は、おいしそうに僕のをくわえてるよ。裂けてもいない。大したものだよ、
トモエのお尻の穴は」
「やっ……! は、恥ずかしいこと言わないで……ひっ……痛いぃ……ああ……」
「これで最初の処女は戴いた。ふふ、オマンコより先にお尻で男を知る女も珍しいと思うけどね」
「い、言っちゃいやあ……」
よほど痛いのか、トモエは少し身体を動かしただけでビクッと痙攣するようになっている。
「犯されている」実感を味わわせるのは大切だが、この生真面目な巫女を籠絡させるには「色」の味も知ってもらう必要があった。
苦痛ばかりでなく快楽も交えなければなるまい。
デルモアは、トモエの苦痛を和らげ、意識を快楽へ持っていくために、乳房や膣へ愛撫を加えていく。
トモエは動揺した。
「ああっ、こ、こんな時にっ……!」
デルモアが腕が伸び、苦痛に震える大きな乳房をぎゅっと掴む。
根元から絞り上げるように揉み上げ、痺れるような甘い快感を注ぎ込んだ。
指で乳輪を絞るようにつまみ上げ、盛り上がった乳首にねっとりと舌を這わせる。
乳輪の周囲を舐めなぞり、立った乳首を舌先で突っついた。
同時に、媚肉の上に顔を覗かせている肉芽を軽く摘むと、擦るように揉んでやる。
「んひっ……!」
乳首、そしてクリトリスを同時に責められ、トモエのアヌスがきゅっと収縮する。
そのあまりに甘美で強烈な締め付けに、危うく漏らしそうになるほどだ。
もちろん膣も締まり、膣口がきゅっと窄まると同時に、そこからぴゅっと蜜がしぶく。
「ああ……」
喘ぎ始めたトモエを見ながら、デルモアはじっくりと乳を揉み込んでいく。
乳首の根元をコリコリとしごくと、「んんっ」と喉で声を殺しながら喘ぎ、大きく揉み込まれると、熱い息を吐きながら呻いた。
クリトリスと乳首を弄んでいるうちに、トモエのアヌスもペニスに馴染んでくる。
まだ痛いのだろうが、泣き叫ぶほどではなくなっているようだ。
「あああ……」
美しい武者巫女は激しく葛藤していた。
自分のもっとも恥ずかしいところを貫いてくる男根の威力に目眩がしてくる。
その太さ、たくましさを思い知らされている。
最初の頃の激痛はなくなったものの、粘膜が弾けそうな疼痛と圧迫感は消えることがない。
(ああ、とうとう男に……、それも物の怪に……、お、お尻なんか犯されるなんて……)
そんな灼け爛れるような苦痛の中、次第に別の感覚が込み上げてくる。
それが何なのかトモエにはわからなかったが、とても恐ろしいもののような気がして、激しく首を動かして振り払おうとした。
「ふふ、いい顔だ。そろそろ良さそうだね、じゃあ、いくよ」
「ああっ!? だ、だめ!」
デルモアはトモエの尻たぶを掴み直し、太い肉棒を少しずつ動かし始めた。
「ひっ! う、動かないで! 痛いっ……ひっ、痛いっ!」
剥き出しの神経を直に擦られるような刺激に、トモエは喉を絞って悲鳴を上げた。
じっくりと小刻みに腰を動かし、ペニスを抜き差ししていく。
ずるっと腸内粘膜がペニスに絡みついて引き出され、巻き込まれるようにして中に押し戻される。
ゆっくりとそんな動きを繰り返されていくと、今にも張り裂けそうなトモエのアヌスがミシミシと軋んでいく。
「うああっ、いやあっ! こ、壊れるっ、お尻、壊れるっ……ひっ、痛い痛い痛いっ……!」
だんだんと腰の動きを大きく、ストロークを長くしていくと、トモエは汗の浮いた裸身を苦痛で反らせて呻いた。
「あっ、く……き、きつい……ああ、お尻、苦しい……ああっ……」
激しく突き上げたいところ気持ちを抑え、徐々にトモエのアヌスを馴らしていくことに専念する。
上下、左右と十字を描くようにペニスをこねくり、腰を回転させてトモエの尻を擦った。
それが一段落すると、また腰を前後に揺すって、緩く突き上げる。
デルモアの腰の動きに揺さぶられ、トモエの臀部は苦痛に痙攣しながらうねっていた。
「ああっ……お尻、しないでっ……やっ、もう抜いてっ……動いちゃいやあ……」
「まだまだだよ。お尻がいいと思うようになるまでね」
「そ、そんなことにはなりませんっ……ああ、いやっ……痛いっ……」
「本当かなあ。もうきみのお尻は馴染んでるように見えるけど」
「違うっ……ほ、本当に痛いんですっ……ひっ……」
痛いと言いながらも、トモエの抵抗が弱まってきている。
苦痛で痺れ切っているのかも知れないが、肛門を犯される痛みに慣れてきたのかも知れない。
さすがにまだ快楽を知るところまではいかないだろうが、トモエの資質からすればそれもすぐだろう。
「ぐうっ……苦しい……ああ、そんなに深く……!」
堪えきれぬ衝撃が肛門と直腸を襲う。
デルモアのたくましい腰が、柔らかい臀部にぶち当たり、押しつぶしたのだ。
肉棒で奥深くまで貫かれると、まるでペニスが胃ごと口から飛び出てくるような気がしてくる。
引き抜かれる時は、腸ごといっしょに持って行かれる感じがした。
「あ、あうっ……激しい……激し過ぎるっ……あぐっ、深いっ……」
「まだ激しいほどじゃないさ。今にガシガシ突かれないと満足できない身体にしてあげるよ」
「い、いや、そんな……こ、壊れるっ……うむっ……」
根元まで突き刺すと、トモエが苦しげに「うんっ」と呻く。
引き抜くと、ホッとしたように「ああ……」と喘いでいた。
大きな律動をゆっくりと繰り返してやると、トモエの苦鳴は少しずつ弱まり、逆に熱い吐息が増えてくる。
「うんっ……ああ……んひっ……あう……んぐっ……あっ……いや……痛っ……ああう……」
リズミカルに刺し貫くと、悲鳴や呻きとともにアヌスの締まりも強まってきた。
デルモアの背にゾクッとするような刺激が突き抜け、ぐぐっとペニスの先が膨らむのを実感する。
もうしばらくじっくり責めたいと思ったものの、もう我慢したくなくなっていた。
数知れぬ人間の女を犯してきた彼としては珍しいことだ。
「トモエ、もういくよ……」
「やっ……あ、い、いくって……」
「中で出すんだよ。きみのお尻の中に精液を出すんだ」
「ひっ……!」
トモエの顔が一瞬にして青ざめる。
膣内ではないものの、身体の中に男の精を出される。
それも物の怪のものだ。
体内を物の怪の精液で穢されるおぞましさにトモエが泣き叫んだ。
「いやいやいやあっ……それだけはっ、それだけはいやあっ!」
「平気だよ、お尻なんだから。それに、これからはイヤというほど経験しなくちゃならないんだし」
「い、いやあああっ……だ、だめ、だめです、よしてっ!」
「くっ……、出る!」
「いっやあああああっっっ!」
脅えのためか、トモエの尻がぶるっと震え、アヌスがきゅっと引き締まる。
押し入っているデルモアの肉棒を食い締め、彼に強く甘い刺激を与えてしまった。
「ト、トモエっ……!」
「うあああっ……!」
デルモアがトモエの尻を抱え込み、根元まで思い切り肉棒を突き込んで、そのまま射精した。
どっ、どっびゅるるっ、びゅるるっ。
びゅくっ、びゅくくっ、どびゅっ。
悪魔の精液が、トモエの腸管深いところで弾けるように放たれた。
肛門の収縮に合わせるように、断続的に射精されていく。
びゅっと射精されると、トモエの肛門もきゅっと締まり、また緩むとデルモアの男根から精液が噴き出した。
「あ、あう……ああ……はあ……はあ……」
デルモアは全部出るまでトモエの尻を離さなかった。
────────────────
トモエが堕天使に肛門処女を奪われてから四日目になる。
その間中、トモエは繰り返し肛虐を受け続けていた。
アナルセックスを何度も挑まれ、失神するまで犯される。
そのままうとうとと数時間眠り、萎えた食欲を奮い立たせて食事を摂ると、またお尻をレイプされた。
トモエは本当に気がおかしくなりそうだった。
この悪魔はどうして排泄器官ばかり犯してくるのかわからない。
媚肉を犯され、操を奪われるよりはマシなのかも知れないが、その身に魔を受け入れた事実は変わらないのだ。
況して、普通の性行為では使われることのない恥ずかしい場所を犯される。
巫女としてどころか、女性の威信や尊厳すら踏みにじられた気がしていた。
それでも、連日の凌辱で加えられる絶妙の愛撫と、淫らな言葉によって、トモエは心身ともにとろけつつあった。
今日もまた、羞恥この上ない格好で拘束されている。
いつもは尻を突き出すうつぶせの状態で犯されるのだが、この日は仰向けになっている。
両腕は相変わらず木の拘束具が噛まされ、頭上に引っ張られている。
腋を男に晒す恥ずかしい格好だが、もう慣れてしまっていた。
その姿勢でくびれた腰の下には枕があてがわれ、上半身を浮かせている。
両脚は、足首を縛られて左右に引っ張られ、ぱっくりと開かれていた。
もちろん全裸だが、デルモアの趣味なのか、鉢がねと白足袋だけは履かされている。
「んっ……くっ、いや……さ、わらないで……あっ……」
股間に屈み込んだデルモアは、盛んにトモエの媚肉をいびっている。
もう見られる刺激だけで濡れるようになっているトモエは、愛撫が加わったことでさらに快感が強まっていた。
膣はだらしなく蜜を漏らし続け、責める悪魔の手や指を汚している。
「本当によく濡れるオマンコだなあ。蜜がだだ漏れだよ、トモエ」
「は、ずかしい……やっ……こ、こんなの……ああ、いや……」
羞恥に身を染めてはいたが、トモエの美貌には悩ましげな表情が浮かんでいる。
切ないようなもどかしいような、不可思議で焦れったい感覚だった。
もっといじって欲しいような、もうやめて欲しいような、妖しい感情が込み上げている。
どう責められても嫌悪感が走るが、こんな風に焦らすように嬲られるのがいちばんたまらなかった。
責めるなら一気に責め落として欲しいとすら思っていた。
恥ずかしいし屈辱的だが、一度「いって」しまえば、当面は落ち着ける。
だが、その直後には嫌悪感と情けなさが襲ってくる。
トモエにとっては、いって楽になりたい反面、そうなる屈辱は耐え難いのだった。
そこにデルモアの悪魔の言葉がかかってくる。
「ふふ、気持ち良いんだろ、トモエ」
「そんな……気持ち良いわけが……あっ……」
「またウソをつくんだね、巫女ってのは嘘つきなのかな?」
「わ、私はウソなんか……ああっ……」
「ほら、その声が証拠だよ。オマンコだって濡れ濡れだ。感じてるんじゃないか」
「違う……違うんです、これは……は、はしたないっ……」
「はしたないのはきみの方さ。悪魔に嬲られて感じるなんて」
「ああ、いやあ……あっ……だめ、触らないで……くっ……」
心を裏切り、身体の方はどんどんとデルモアにすり寄っていく。
官能的刺激に対して、こうまでもろかった自分に、トモエは情けなくなってくる。
「あ、あう……許してもう……あっ……そこだめっ……」
トモエが白い裸身をビクンと反応させる。デルモアの指が敏感なところに触れたらしい。
デルモアはトモエの膣に指を入れ、そっと内部をかき回し、襞や粘膜を撫でている。
中は神札が護ってはいるが、指の第一関節未満のエリアなら大丈夫そうだ。
そこへ慎重に指を入れ、盛んに内部をいじくる。
腹の方を内側から押し上げたり、アヌス側を下へ押してみると、そのたびにトモエは喘ぎとともに籠もったような呻き声を漏らした。
「感じてしようがないんだね? オマンコの中も熱いくらいだよ。そろそろオマンコも犯されたくなったろう?」
「んっ、く……そんなことない……そんなことありません……あっ……だめです、私は巫女……お、犯されるわけには……ああ……」
「本当に頑固だね。普通、人間の女なんてここまでとろけてしまえば、どうにでもなったんだけど……」
心身ともに鍛錬された武者巫女の面目躍如というところか。
ぎりぎりのところでトモエは踏みとどまっていた。
いや、そう思っていた。
実のところ、これもデルモアの絶妙な責めの一環で、落とす寸前の状態で嬲り続け、トモエの心まで浸食するつもりだったのだ。
すでにトモエの表情からは毅然とした色は消え、何かを耐えるような、それでいて何か欲しそうな複雑さを漂わせている。
「こ、こんなの……こんなのもう耐えられない……」
「止めて欲しいかい? それとももっと強く責めて欲しいのかな?」
「……やめて……」
「止めて欲しいようには聞こえないな。ま、いずれにしても、僕のものになるのなら、いつでもすっきりさせてあげるし、
自由にもしよう。どうだい」
「そんな……。巫女が魔性の者に取り込まれるわけにはいきません。ましてやあなたはヒノモトに災いを起こしている張本人です
。そんな者に……」
「まだそんなことを言うんだね。では許すわけにはいかないな」
「いや……、ひうっ!」
再度デルモアの責めが始まると、トモエは顎を反らせて喘ぎを必死に堪えた。
しかし、見る見るうちにトモエの頬が上気し、膣からはどろどろと蜜が滴るのが止まらない。
もう半分包皮が剥けているクリトリスは勃起していて、それをデルモアが指でしごいていく。
「ひぃっ! だ、だめ、そこは刺激がっ……ああっ、つ、強すぎるんですっ、あうっ!」
これでは、そこは感じてしようがないと告白しているようなものだ。
デルモアは、トモエが嫌がるところ──クリトリスや乳首、腋、足の裏、そして肛門ばかり責め上げていく。
「やめ、やめて……ああ、あっ……くあっ……!」
抑えようもない快感と、込み上げてくる淫らな思いが清純な巫女を包み込み、ビクビクと肢体を震わせていた。
その様は、苦しげでもあり、性的快感に酔っているようでもあった。
次第にトモエの腰が、責める悪魔の指に併せて蠢きだしていく。
「気持ち良いといいなよ」
「くっ……!」
トモエは思わず頷いてしまいそうになる誘惑を振り払い、髪を振り乱して顔を大きく何度も振りたくった。
トモエの大きな瞳からは涙が零れ始めている。
とことんまで責め抜かれる絶望感と、その様子をじっくり見られる羞恥、そしてそんな仕打ちに耐えきれず、だんだんと順応していってしまう自分への情けなさが目から溢れるかのようだ。
「だ、だめっ……ああ、そこはあっ……お尻、いやっ……だ、め……が、我慢がっ……ああっ……」
「我慢が? 我慢できなくなるのかな」
「あ……、違う……そうじゃなくて、その……」
気持ち良くて我慢しきれなくなる。
そう言いそうになってしまったトモエが、顔を真っ赤にして否定した。
それでも責めが再開されると、長い髪を宙に舞わせながら何度も仰け反った。
デルモアが乳首を強くこね、クリトリスを上から押しつぶしてやると、トモエは全身を激しくうねらせ、一声大きく喘いでから、
がっくりと脱力してしまった。
官能の爆弾が、膣奥と乳首で炸裂し、またしてもデルモアの前で気をやってしまったのである。
「ああ……、ま、また、こんな……」
荒く息を吐きながらも、自分が悪魔の前で恥ずかしい姿を晒してしまったことに激しい羞恥を抱いている。
「か、身体が勝手に……どうしてこんな……み、淫らな……ああ……」
「そう、きみは淫らなんだよ。悪魔の僕と一緒さ」
「そんな……」
「事実じゃないか。巫女のくせに悪魔に嬲られて気をやるなんてね。もう何度目なんだっけ?」
「いや……」
そう言われると、情けなくて泣きたくなってくる。
デルモアは、それこそ悪魔のようにトモエの心の虚に責め言葉を抉り込んでいくのだった。
トモエはデルモアの指摘に打ち拉がれたような表情をしているものの、まだその顔には絶頂の余韻が残っている。
腰ももぞついていた。
まだ物足りないと言っているかのようだ。デルモアの手が伸び、大きく喘ぐ乳房をゆっくり揉み始めた。すぐにトモエが喘ぎ出す。
「ああ……、も、もうやめて……へ、変になりそう……」
「ああ、変になっていいさ。今日はきみを変にしてやろう」
「そんな……、いやです……あっ……」
「遠慮しないで。ほら、トモエの大好きなここをね」
「ひっ!? だめ、お尻はぁっ……!」
悲鳴を上げてトモエは逃れようとしたものの、デルモアの指はもうしっかりとその肛門に潜り込んでいた。
中指と人差し指が絡んだ状態でアヌスに入り込み、直腸内部を擦り上げている。
もうトモエのそこは、指二本くらいなら楽々飲み込めるようになっていた。
「んあっ! いやあっ! やめ、あっ……お尻、いやあ!」
デルモアの指がゆっくりと出入りしていく。
時に回転して、アヌスをいびつに歪ませて、トモエにつんざくような悲鳴を上げさせた。
なのに媚肉からはだらだらと蜜が溢れ、それだけでなくアヌスからも腸液が滲んできている。
トモエは踏ん張ってその官能に耐えようとするものの、堪えても堪えても覚え込まされた快楽の刺激を思い出してしまう。
「だ、だめ……あう……指、いや……指、抜いて……あああ……」
「いいとも。そろそろ指はおしまいだ」
「あ……」
あれだけいやと言っていたのに、いざ指を抜かれると、トモエの腰が慌ててせり上がるようにしてデルモアを追ってしまう。
意識した行動ではないが、逆に言えば意識していなくとも身体が勝手に反応したということにもなる。
トモエは官能を中断され、ぼんやりとした目でデルモアを見る。
悪魔はことさら強調するように腰を振っていた。
「ひっ……!」
巫女の喉から引き攣ったような声が出た。
デルモアはぶらんぶらんと男根を揺れ動かしているのだ。
慌てたようにトモエが目を逸らす。
「やっ! そ、そんなもの見せないで!」
「何を言うんだい。これからお世話になるのに」
「いや! もうお尻はいや……、ああ、やめて……そ、そんなのを入れられたら絶対おかしくなっちゃう……」
「今さら何だい、もう何度も入れられたくせに。ここで何度気をやったか憶えてるのかい?」
「やっ……! そ、そんなこと言わないで! 私はそんな……いってなんか……」
「まだそんなこと言うだね。でも、そう言えばトモエの口から「いく」って言葉を聞いてないな。本当に素直じゃない娘だ」
「わ、私は……」
「いいさ、すぐに僕の色に染めてあげよう」
「そ、そんなこと、いりませんっ! あっ、だめ、そんな……お尻っ、うぐううっ……!」
デルモアは、愛撫でとろけるように柔らかく膨れ、熱くなったトモエのアヌスにぴったりとペニスをあてがった。
その熱さと硬さに、トモエはくらくらと目眩がしてくる。
人間の男のものも、こんなに凄いのだろうか。
亀頭で肛門を擦られる刺激にゾクゾクしながらも、トモエは腰を振って嫌がった。
「いや! やめて、やめなさい、この悪魔っ……ひっ、あ、来るっ……!」
デルモアはトモエの儚い抵抗を愉しむように、アヌスに押しつけていた男根を挿入していく。
もはやトモエの肛門は拒めるような状態ではなく、あっさりと口を拡げ、太いものを飲み込んでいく。
せめてもの抵抗として息張ってみるものの、抵抗する襞がデルモアの肉棒に絡みつくだけだった。
「あ、あっ……! だめ、入るっ……くっ、き、きっつ……きついっ……痛い! ああ、いやよっ……あ、あぐうっ……!」
亀頭が肛門の輪を通り抜けると、すぐにずぶずぶと長大な肉棒が腸内に埋め込まれ、デルモアの下腹部にトモエの柔らかい尻が密着した。
根元までくわえ込んでしまうと、諦めたようにトモエの肛門が肉棒の根元を締め付けてくる。
「や、やめて、ああ……う、動かないで! ひっ……う、うむっ……くあっ……」
奥まで貫かれると、トモエは一声大きく喘いだ。
そのまま抜き差しされていくと、喘ぎは小さくなったものの、断続的に続いている。
よくこんなものがと思えるほどの巨根が、狭い肛門を限界まで拡げて貫いていた。
出し入れされるペニスがぬらついているのは、トモエの腸液が分泌され続けているからだろう。
ともすれば引き込まれそうになる快楽を堪え、トモエは唇を噛んで呻いている。
が、すぐに口元が緩み、喘ぎ声が零れ出た。淫らな声に気づき、慌ててまた口を引き締めるものの、アヌスから広まる悦楽に
囚われ、男に媚びるような喘ぎが漏れ出てしまう。
「んんっ……あうっ……やめて……あっ……く、苦しい……お腹が苦しい……あっ……お尻、きつっ……ああっ……」
「気持ち良さそうに喘ぐじゃないか。お尻をやられるのが好きだと認めたらどうだい?」
「そ、そんなことは、あっ……ひっ……んくっ……んああっ……」
もうトモエは肛門性交でも充分以上に快感を得ていた。
膣を犯される前──処女の段階でアヌスをすっかり開発され、アナルセックスで感じる女にされてしまっていた。
生真面目で潔癖症であり、気丈なトモエにとって、こうした恥辱責めが何よりも効く。
彼女の場合、その体質のこともあって、肛門責めがことさら効果があるようだった。
「やっ……ああ……うんっ……こ、こんな……ひっ……お尻っ……んむっ……」
「まだお尻が痛いかい? きつい?」
「やあっ……んくっ……んむ……あう……ああ……」
きついと言えばきつい。
苦しいと言えば苦しかった。
痛いのも変わらない。
だが、痛いのは慣れてきている。
肛門が強引に拡張されているきつさと痛みはまだあるが、もう我慢できないほどではなくなっていた。
お腹の中が苦しく、きついは、これだけ大きなものを入れられているのだから無理もなかった。
しかしトモエは、そのきつさと苦しさの中に、そこはかとない官能を感じ取るようになっていた。
もともと、そこに性神経があったのか、それとも苦痛のあまり脳内麻薬が過剰に分泌されているのかはわからない。
明らかなのは、トモエが肛門セックスに快楽を感じてきていることだけだ。
「顔がとろけてきてるよ、トモエ。いいんだね、お尻を犯されるのが」
「やっ! そんなことない……ああ……あう……」
デルモアは、トモエが本質的に肛門セックスに合っているらしいことに気づいてきた。
初めてアナルの処女を奪われて三日かそこらで、ここまで馴染む女も珍しい。
デルモアが貫いていくと、トモエのアヌスは刺激を求めるようにその男根を締め付けた。
決定的なことは、デルモアが動きを止めるとトモエの腰がもぞもぞと勝手に蠢き、アヌスは収縮し、続きを求めるような仕草
まで見せるようになったことだ。
仕舞いには、焦れったそうな顔でデルモアを見返してくる有様だ。悪魔は笑みを浮かべて言った。
「なんだいトモエ、その顔は」
「な……何でもありません……。抜いて……もうやめて」
「え? 本当かい? ここでやめてしまったもいいの?」
「……」
トモエは悔しそうに目をつむり、顔を伏せたが、身体の方は逆に責めを求めている。
尻を押しつけ、腰を捩っていた。デルモアは残忍そうに笑ってから、また深い律動を始めた。
トモエは歓喜とも抗いともつかぬ悲鳴を上げ、アヌスも責め再開に悦ぶように収縮していく。
「やあっ、ま、また動いてるっ……あうむっ、うんっ、奥……ああ、深い……お尻の奥まで来てる……ああ……」
「そろそろ言えるかな、トモエ。気持ちいいって」
「そ、そんな、ことは……あう……」
口をつぐもうとするのに、どうしても抑えきれない快楽の呻き声が漏れ出る。
その声は次第に熱を帯び、喘ぎからよがりに変化していく。
連日に渡る肉体への激しい責め、言葉による羞恥責めも相まって、トモエの身体はどうしようもなく熟成していた。
責めに対する忍耐力や性交に対する潔癖感は、デルモアの愛撫と肉棒によって削り取られ、日に日に薄くなっていった。
もうぎりぎりのところまで追い込まれた挙げ句、ついにこの日、トモエの性感はアヌスを犯されることで晒されてしまったのである。
「あああ、もう……」
「もう、何かな? 素直に言うんだよ、気持ちいいってね」
「あ……、もう、だめ……う、うむ……い、いい……」
デルモアの表情がパッと輝く。
「なに? 何て言ったの、トモエ。もう一度!」
「やっ……あ、でも……い……いい……あああ……」
「お尻がいいのかい?」
淫らな問いかけにも、アヌスが陥落した今となってはもう抗う術がない。
トモエは小さく恥ずかしげに頷いた。
「ああ、いい……お尻が……お腹がいい……あっ……」
「よく言えたね、トモエ。よしよしご褒美だ、思い切りいかせてあげるよ」
「ひっ、それは……!」
肉欲に溺れ、つい快楽を口にしてしまったとはいえ、まだデルモアの前で絶頂を晒す羞恥心は残っている。
それだけは我慢しないと、と思っても、もう肉体はトモエの制止など聞ける状態ではなかった。
そして、一度口にしてしまうと羞恥心も恥辱感も薄れてしまうのか、トモエはアナルセックスに集中していった。
「ああっ、いい……くっ、どうしてこんな……お、お尻なんかで……あう、いい……」
皺が伸びきるほどに大きく口を拡げられたアヌスに、デルモアの太いものが何度も出入りしていく。
お尻を犯されているというのに、どういうわけか膣──というよりも子宮までが痺れてきている。
肛門から入り込んだ肉棒が、次第にトモエの肉体をデルモア好みに変化させていった。
どんなに堪えても身体の芯から込み上げてくる肉悦に、美貌の巫女は浸り始めていた。
悔しくて零れ出た涙も、今では喜悦のそれに変わっている。
硬い肉棒に、直腸の壁をあちこち小突かれ、そのたびにトモエは喘いで悲鳴を上げた。
「んんっ、いいっ……くっ、そこっ……あうっ、きつい……お尻、きつっ……んあっ……あ、はああっ、いいっ……」
デルモアのペニスが突き上げるごとに、お尻が熱く灼け、とろけるような実感がある。
尻が潰されるほど奥まで挿入されると、どうにもたまらないほどの充実感があった。
犯されているのはアヌスなのに、媚肉からもとめどなく蜜があふれ出てしまう。
甘く痺れ、ジンジンと疼いてくる。乳首も肉芽もビンビンに勃起し、熱くて痛くてたまらない。
そこを指で弾かれたら、それだけでいってしまいそうだ。
トモエの反応に驚きながらも、デルモアの責めも激しくなっていく。
うねる腸内をひっかき回すように、大きく激しく貫いた。
「やああっ、だめ、もうっ……ひっ、ひっ……わ、私……私ぃっ……!」
「いきそうなのかい? お尻の穴でトモエはいっちゃうんだね」
「やあっ、言わないで! あ、あ、でも、もうっ……ひっ……」
「いくなら「いく」と言うんだ、今度こそね」
「ああ、もう何でもいい……やっ……あ、ああっ」
また「あの予感」が込み上げてくる。
何か得体の知れぬ大きなうねりが、身体の奥から迫ってきた。何かが来る。
そしてどこかへ飛んでいってしまいそうな感覚。
デルモアの言う「絶頂」が来るのだ。
「だめだめっ……ああっ、こ、このままだと私っ……あ、やああっ、もうっ」
トモエを絶頂まで押し上げるため、デルモアの勢いも激しくなっていく。
肉棒が引き抜かれると張り付いたピンク色の粘膜が淫らに光ってめくれ上がる。
そこはもう腸液でどろどろだ。
もはや排泄器官ではなく立派な性器であった。
「だめ、ああ、もうだめっ……や、やめてもう……もうやめてぇっ……こ、こんなの……こんなこといけないのにぃっ……!」
「いけなくないさ、いいんだよ、身体が望むままで。僕もそろそろいくよ」
「い、いくって……その……」
「だからさ、トモエのお尻の中に射精する、精液を出してあげるってことだよ」
「やっ! だ、出してはだめ! 中に出してはいけませんっ」
「だめだよ、中に出すんだ。トモエが「中に出して」とせがむようになるまでは、必ず中に出すからね」
「そ、そんないやあっ……ああっ、お、お尻がぁっ……」
デルモアが激しく腰を使ってくる。
トモエを押し上げるというよりも、自分が射精するためだ。
もともとトモエの締め付けでいく寸前までいっていただけに、そこまで持っていくのは楽だった。
「くっ、トモエの尻穴は最高だ! よし、いっていい、いけ、トモエ!」
「いやあっ! あ、もう……だめ、いっちゃうっ……いやああっ、い、いくっ!」
ガクガクガクっとトモエの裸身が何度も大きく仰け反った。
達したトモエのアヌスが、射精させようとデルモアのペニスを思い切り締め上げていく。
抜き差しされるペニスは、肛門に万遍なく締め付けられた。堪えきれなくなったデルモアは、トモエの尻たぶに腰をめり込ませるまで深く腸内に挿入し、そこで一気に射精してのけた。
「んひぃっっ……! やあっ、出てる、またお尻に出てるぅっ……やっ、熱いっ……あああああ……」
尿道から勢いよく射精された精液が、トモエの腸内に噴き上がる。
脈打つペニスから、一定間隔で限りないほどにドクドクと射精された。
直腸の壁に熱くてどろどろしたものをひっかけられる快感と被虐感に打ち拉がれ、トモエはひときわ大きく痙攣すると、跳ね上げた腰をドッと寝台に落とした。
失神したようだった。
それでもデルモアはトモエの腿を抱えて腰を押しつけ、一滴もなくなるまでトモエの尻の中に射精している。
ようやく全部で終えたのか、ホッとした顔でペニスを引き抜いた。
まだ硬さの残っている肉棒を引き抜かれる感覚に、気を失っているはずのトモエの裸身が震える。
驚くほどの感受性の良さだった。
抜かれてもなお、デルモアのペニスの形に小さく口を開いたままの肛門から、とろりとろりと濃すぎる精液が逆流してきた。
(この娘は……)
責めていたデルモアが圧倒されるほどの反応の良さだった。
片手間の暇つぶしくらいに思っていたトモエ責めだったが、デルモアは本気になっていく。
ここまでいい女であれば、いっそ完全に籠絡した後、アルドラから乗り換えてもいいかも知れないとまで思い始めていた。
デルモアには少女趣味はなく、アルドラ相手にセックスする気にはなれなかったからだ。
その点トモエなら問題なかった。
側で侍らせ、いつでも抱ける。そんなことを考えながら、デルモアは自分の身体の変化に気づいた。
(こ、これは……?)
トモエに挿入していたペニスを中心に、身体がカッと熱くなってきている。
力が漲る感じがした。
精力を使ったばかりだというのに、かえって力が蓄積されていくような気がした。
いや、蓄積というよりも、力が注入されてくるというイメージだ。
不可思議な現象に呆然としていたデルモアは、トモエの変化にも気がついた。
「ん? これは……」
だらしなく両脚を拡げられたトモエがぐったりとしている。
その股間は、ふたつの穴ともにトモエが分泌した粘液とデルモアの放った精液でどろどろに汚れていた。
アヌスが苦しげに呼吸するようにひくひくと蠢き、そのたびにどろっとした精液を噴き出している。
それと同時に、蠢きながら膣の方まで愛液を吐き出していた。
その時、どろっとした女蜜とともに、白いものが零れ出てきたのだ。
紙のようだった。
神主が施した神札らしい。
よくよく見てみれば、確かに溶けかかった紙片であり、滲んで読めなくなった文字らしきものも確認出来た。
トモエの愛液によって、とうとう護符が溶け流れてしまったようだ。
「……」
デルモアは用心しながら、その紙に触れてみた。
指先でちょんと神札の残骸に触って、すぐに手を引いた。
しかし、痛くも熱くもない。
今度は指でそっと撫でてみる。
トモエの蜜に覆われた御札は、あっさりと破けてしまった。
それを摘んで持ち上げてみると、吸い込んだ蜜の重みのせいか、途中で破けて床に落ちた。
大宮司が心を込めて書き上げ、トモエの膣を護るべく貼られた護符は今、完全に効果を失ったのである。
戻る 作品トップへ 第四話へ 第六話へ