蘭は、目の前でむくむく大きくなっていく男根をうっとりと見つめながら、思わず
手を伸ばした。
蘭の指が触れると、びっくりしたように圭太のペニスが跳ねる。
また射精したのかと思ったがそうではなく、蘭の指が触れたことでペニスが反応
しただけのようだ。
年上の美少女がまたペニスを手でしごき始めると、少年は呻きだした。

「ホント、すごい……。大きいわ、硬くって……それにびくびく震えてて……」
「ああ、蘭お姉ちゃん、僕……」
「……したいの? いけない子……」
「でも……」
「あたしのお口だけじゃ物足りないんでしょう? したいのね?」
「うんっ……!」
「……いいわ、来て。あ、待って」
「?」

蘭が少し悪戯っぽい表情を浮かべる。
かつて彼女がセックスされる時、こんな顔になったことはなかった。
そのほとんどが同意ではなく強制されたセックスだったからだ。
レスリーに抱かれている時でさえ催眠状態だったわけで、官能にとろけたような表情
ではあったが、微笑んだりはしなかった。
ところが今は違う。
蘭は「セックスされている」のではなく「セックスしている」のだ。
似ているが、実は大きな違いがあった。

彼女自身、少々不思議な気持ちになっていた。
無理に犯されるのと、性に溺れた状態でなく自分から積極的にするのでは、これほど
に気持ちに差違があることを痛感している。
まして相手が年下であり、蘭の方が指導的役割を果たす状態だ。
憧れの蘭とセックスするとあって、著しい緊張状態にある圭太を、心に余裕を持って
相手をすることが出来る。

「……さっきは圭太くんにのしかかられちゃったから、今度はお姉さんが上になるね」
「ご、ごめんなさい。僕、あの時……」
「あ、ごめん、気にしてたのね。いいのよ、もうあのことは」

蘭にしては軽い冗談のつもりだったが、思ったより少年が気に病んでいたことを知り
一層の愛情が湧いてくる。

「あたしが上になるから。こういうのもあるのよ」
「うん」

圭太は素直に従い、仰向けになった。蘭はその小柄な少年の腰に跨っていく。
そこで腰が止まった。
圭太がじっと見つめているのだ。
蘭の顔ではなく、下半身をである。
年長の美少女は少し顔を染めた。

「あ、あんまり見ないで……恥ずかしいから」
「ごめんなさい、でも……」
「……見たいの?」
「……うん」
「……」

蘭は困ったような、戸惑ったような表情を見せたが、少し顔を逸らしてから、少年
の方へ少し腰を突きだしてやる。

「……わかった。いいわ、きみが見たいなら。恥ずかしいけど、お姉さん、我慢
する」

蘭は羞恥で顔を真っ赤にしながらそう口にした。
圭太の視線が突き刺さるように、そこへ集中しているのがわかる。
さすがに自ら媚肉を拡げたりして説明するところまではいかない。
蘭とて、まだ17歳なのだ。
それでも11歳の少年には相当な刺激になったようだ。
見る見るうちにペニスに力が籠もり、ぐぐっとたくましく反り返っていく。

「……」

圭太は息を飲んでそこを凝視している。
まず目に入ったのは恥毛だった。
白磁色だった太腿が炎に照らされて染まってはいるが、その一角だけ黒々として
いる。
見られて恥ずかしいのか、ふるふると毛先が震えていた。
あれほど犯されたにも関わらず、秘裂はひっそりと閉じていた。
ふっくらとして閉じているそこの上に、小さなピンク色の肉豆も見える。

綺麗だと圭太は思った。
女性器などというものは、女性が見てもグロテスクだと感じることが多い。
綺麗も美しいもなく、内臓に繋がる穴に過ぎない。
周囲を毛が覆っていたり、人体に付着した別の生物のような気色悪さすらある。
実際、圭太も他の女性のそこを見せられたりしたら「気持ち悪い」と思っただろう。
しかし蘭のそこだけは清楚な美しさを持っていると感じ、見とれる思いで目が離せ
ない。
いわゆる「痘痕も靨」なのだろうが、それだけ少年が蘭を思っていたという証左
でもあった。
見られているうちに、蘭の肉体に変化が生じてくる。

「ああ……」
「ど、どうしたの、蘭お姉ちゃん」
「へ、変……あたし変な気持ちになってきて……ああ……。け、圭太くんに見られ
て、お姉さん……」

濡れてきていた。
閉じていたはずの媚肉が妖しく蠢き、割れ目が開く。
その奥には小さな穴すらも見え始めていた。
ねっとりとした蜜が染みこんだ陰毛は、充分にそれを吸い取っていた。

「あ……お姉さん、もう……」
「あっ」

蘭は思わず、寝そべっている圭太の胸に手を突き、ゆっくりと少年の腰めがけて腰を
下ろしていった。
その瞬間、17歳の少女と11歳の少年の目線が交わされた。

「圭太くん、自分のおちんちんを……手で支えてて」
「うん」
「あっ……」

蘭が腰を下ろしていくと、ウソのように媚肉の中心に圭太のペニスがすっとあてが
われていく。
蘭が狙ったわけでもない。
もちろん圭太にもそんな知識も経験もない。
圭太のペニスは完全に勃起し、自重でお腹の方へと傾いていたのだが、それを少年
が手でまっすぐ垂直に支えている。
そのせいもあってか、圭太の肉棒はほぼ正確に蘭の膣へと導かれていった。

「んんっ……」

少年の肉棒がずずっと蘭の中へと飲み込まれていった。
蘭は唇を噛みしめ、籠もった声を出した。
口を開いて喘いでしまうのが恥ずかしかったのかも知れない。

「はああっ……!」

そのまま圭太のすべてを受け入れ、ぺたんと彼の上に尻餅をつくと、蘭は顎を仰け
反らせて喘ぐ。
少年に体重をかけてはならぬと、震える両手を圭太の胸に突いて身体を支えている
のだが、圭太を受け入れた満足感とそれに伴う快感で、ともすれば腕が挫けてしま
いそうになっている。

「ぜ、全部……入った……ね……ああ……」
「うん……。ああ、蘭お姉ちゃんの中、あったかくて気持ちいい……」
「あたしも……お姉さんもよ……きみのが全部入って……んんっ……」

ふたりの腰はぴったりと密着している。
媚肉やクリトリス、恥毛が圭太の腰に擦れているのがわかった。
蘭は恥ずかしい声を堪えながら、腰をくねらせていった。

「あ、はあっ……あっ……ああ……」
「あ、蘭お姉ちゃんが……ぼ、僕のに絡みついてくるっ……」
「き、気持ちいい? ああ……」
「うん、すごく。それに……それにとっても嬉しいんだ。蘭お姉ちゃんは?」
「あっ……ああ、あたしも……お姉さんもとっても気持ちいい……嬉しいわ……け、
圭太くんとこうなって……あっ……」

圭太とこんな関係を結ぶのはこれが最後だと思うと、蘭の行為にも熱が入った。
今夜だけは彼に尽くそうと思うのだった。
彼が望むなら何でもしよう、いくらでも相手をしようと、蘭は心に誓った。

今、蘭は少年とのセックスを愉しんでいた。彼女がセックスを愉しむのは初めてだ
った。
乱暴に犯され、強引に貫かれた時とはまったく違った。
そうした時も、男どもの手練の技巧や長大なペニスに溺れ、最終的には快楽の声を
上げてはいたが、終わった後の屈辱や汚辱感はひどかった。
きっと今回はそんなものはない。
いつか来るかも知れない新一とのセックスでも、こんなに楽しく、気持ちのいいもの
なのだろうか。
そんなことも考えつつ、蘭は圭太との行為に熱中していく。

「あっ……あっ、ああっ……」

少女はゆっくりと少年の腰の上で上下運動を開始した。
ぬるっ、ぬぷっと粘った水音を立てながら、圭太のペニスが蘭の膣を出入りしている。
蘭もまだ肉棒の未発達のカリで膣内を擦られて喘いでいたが、圭太も蘭の優しく熱い
収縮に早くも昂ぶってきている。
蘭はうっとりしながら少年に囁きかけた。

「……またキスしましょう」
「あ、うん」

圭太はくっと堅く目を閉じた。
そこがまた蘭には愛おしい。
少年に覆い被さるようにして、蘭が重なっていく。
もう勃起しかけている乳首が少年の胸に当たり、やがて豊かな乳房が柔らかく押し
つぶされていく。
ふたりの唇がそっと接触すると、蘭は僅かに口を開けて舌を差し出した。
蘭の舌が唇を割るように口の中へ侵入してくると、圭太はびっくりしたように目を
開けた。

「んっ!?」

蘭は少し口を離して説明する。

「ごめん、びっくりしちゃった? お姉さん、きみに「大人のキス」を教えてあげる
から」
「お、大人のキス……って?」
「あたしに任せてくれればいいの。さ、また目を閉じてくれる?」
「……」

圭太は黙って従った。
また蘭の顔が近づいてくる雰囲気がある。
彼女の甘い吐息が薫ってきた。
さっきと同じく、蘭の舌が彼の唇の中へ入ってくる。
今度は驚いたりせず、口を開けて受け入れていった。

「あ、あむ……んっ……ん、んちゅっ……んうう……」

蘭は舌を使って呻いているが、少年はまだ緊張が取れず、声も出ないようだ。
そんな圭太を落ち着かせるように、蘭は過去に教え込まれた舌技を使って、少年の
咥内を愛撫していく。
圭太の舌に舌をねっとりと絡め、優しく吸っていく。
頬の裏や舌の裏にまで舌先を妖しく伸ばし、この純情な少年を呻かせている。

初めてのディープキスに、少年は激しく動揺していた。
セックスについては朧気に知ってはいたが、こういった接吻があることまでは知らな
かった。
他人の舌や、それに絡む唾液が自分の咥内に入ってきている。
普通に考えれば、極めて不衛生で気色悪い経験のはずだ。
なのに蘭の唇は、舌は、唾液はちっとも不潔とは思えなかった。
そんな味のはずはないのに、何だか薄く甘い気すらしていた。

少女の舌が妖しく圭太の咥内を蠢く快感と、その行為自体に得も知れぬ官能を感じ
取った圭太は、あっというまに追い上げられてしまった。
思わず蘭の腰を両手で掴むと、がしがしと自分から腰を突き上げてきたのだ。
しかし、蘭からの口づけと、何よりその媚肉の素晴らしい感触に、たちまち漏らして
しまう。

「んっ……んんっ……んっ……んんん!?」

蘭は顔をしかめた。
胎内に、ぴゅるっ、ぴゅるっと熱いものが噴き出してくるのがわかる。
そっと口を離して少年を窘めた。

「ん……もう。いっちゃったのね」
「……」
「お姉さんに断りもなく」
「ご、ごめんなさい……」

圭太は今にも泣きそうに顔を歪ませた。
何でかわからないが、とても申し訳ない気がする。
そしてだらしない気がしたのだ。
セックスした場合、女性を満足させるまで射精を堪え、その上で出すという知識は
彼にはない。
ただひたすら射精したいという、ごく基本的な本能しかないのだ。
なのに、なぜか蘭に謝りたくなっている。
いけないことをした、というよりは、情けないような気持ちになっているのは、
やはり圭太も「男」だということなのだろう。

「いいのよ」

蘭は笑った。

「初めてなんだし……あ、違うか。でも、初めてみたいなものだしね」
「……」
「気にしないで、仕方ないんだから……あ、でも待って……んっ……」

蘭は軽く目を閉じ、眉間に皺を寄せて言った。

「でも……きみの、また大きくなってきてる……」
「あ……」
「そう……。まだ出来るのね?」
「う……うん」
「続けてするの?」
「……うん。でも今度は」
「ん?」
「僕がその……、蘭お姉ちゃんの上で……」
「わかった」

蘭は頷いていったん結合を解き、そのまま圭太と入れ替わってごろりと仰向けになる。
少年が上に来ると、そっと両脚を開き、その間に招き入れた。
圭太は興奮の色を隠せず、蘭の媚肉を凝視すると、おもむろに自分の性器をつまみ、
それを膣口にあてがった。

「あっ……」

蘭はその感触にびくんと反応した。
さっきは彼女が導いてやったのに、彼はもうその位置を覚え、自分から挿入しようと
している。
少年が蘭を見ると、彼女は「それでいい」とでも言うように小さく頷いた。

「んっ……ああ……」

ずぬっと亀頭が潜り込む。
きついのか、それとも気持ちがいいのか、圭太も少し顔を歪めている。
そのままゆっくりと腰を落とし、蘭の奥へと侵入していった。

「っ……! 入って……くるっ……け、圭太くんのがまた……あっ……入ってくるっ
……」

ずぶずぶと肉棒が沈み込み、やがて根元まで埋まって腰がぶつかり合うと、蘭は軽く
悲鳴を上げた。

「は、入った……」
「うん、入ったね、全部……。きみのが全部あたしの中に……」

蘭は、自分のいちばん大切なところに、圭太のいちばん大切なものをすべて収めた
充実感に酔っていた。
犯されている時とはまるで別の満足感がある。

「う、ごいて……いいのよ」
「う、うん」

年上の美少女に促され、少年はぎこちなく腰を使い始めた。
膣内は、すでにかなりの愛液が分泌されていて、圭太の動きを手助けしている。

「ああ……あっ……あっ……うんっ……あっ……いっ、いいわ……あっ……」

蘭と圭太の結合部から、ぬちゃぬちゃと粘った音が聞こえる頃になると、少年の動き
も少しずつスムーズになっていく。
圭太のペニスはなおも硬直と隆起の度合いが高まり、蘭を驚かせる。

「あ、あうっ、すごい……ま、またおっきくなってる……あ、あはっ……」

蘭の蜜と圭太の精液でぬるぬるになった膣内で、猛り立った肉棒が盛んに抜き差し
されていく。
少年は少しずつ、小さな律動を繰り返していた。
そのうちに、だんだんとストロークが大きく長くなっていく。
コツがわかってきたらしい。
圭太が蘭の身体に馴染んでくると、蘭の膣も積極的に圭太の肉棒を受け入れていく。
より深い挿入を求めて尻をよじり、腰の位置をずらすことまでした。

「あ、いい……あっ……うんっ……そっ、そうよっ……あっ……いいわ……圭太く
ん、そうっ……」

蘭は圭太のピストンに合わせて腰を動かしていく。
レイプされていた時とはまったく逆だ。
蘭の表情にも、年少の圭太を見守る暖かいものから、徐々に快楽の様相が色濃く出て
きている。
蘭の胎内から零れ出る蜜は増え続け、甘美な香りが山小屋の中に充満してくる。
それは圭太の性的興奮をさらに高め、挿入も深いものになっていった。

「お、おっぱいも……はむっ」
「あ、きゃっ!?」

蘭は乳首に鋭い快感を得て、顔を仰け反らせて悲鳴を上げた。
突き上げるたびに官能的に揺れる乳房を見て、圭太がその乳首にしゃぶりついたの
である。
蘭に気持ち良くなって欲しいという思いもあったろうが、それよりは己の性欲のせい
だろう。
それでも、吸い上げ、舌で乳首を転がす感触は、蘭にも充分な喜悦を与えている。

「んっ、いい……そう、あっ……じょ、上手よ……ああ……」

蘭が美しい顔を歪めて快楽を口にするのに力を得て、少年はなお愛撫を続けた。
遠慮なく蘭の乳首をちゅううっと吸い上げてやると、蘭はその快感に喘ぎ、身を震わ
せる。
ぱっと唇を離すと、圭太の唾液に濡れた乳首が乳房へと勢いよく戻り、胸の丘をぶる
っと波打たせた。

「いっ、いい……うん、もっと強く、ああ……あっ、ああ……」

少年は右の乳首を責め終えると、今度は左の乳房へ唇をあてがう。同じように吸い上
げ、舌でねぶり、ねっとりと唾液で汚していく。
口から解放されたもう片方の乳房は、圭太の小さな手でぐいぐいと鷲掴みにされ、
揉みくちゃにされていた。

「ああっ……いっ、いい……気持ち、いいっ……あああ……」

少年の腰が引かれ、ペニスのカリが引っかかるところまで引き上げられると、今度は
ずぶっと一気に根元まで押し込まれる。
その動きはまだぎこちなく、たまらなくなった蘭はとうとう自分から圭太の挿入に合
わせて腰を浮かせていった。

「あ……い、今、きみのがあたしの中でぴくって動いた……」
「うん……、お、お姉ちゃんの中、気持ちよくって僕……」
「でも、あっ……でも、まだ出さないでね。頑張れる? あっ……」
「うん、今度はもっと我慢する」
「いっ、いい子ね……あうっ……」

そう言いがらも、すっかり圭太の肉棒に馴染まされた膣内が蠢いている。
少年のものが抜き差しされるごとに、たっぷりの蜜を分泌した肉襞は、彼の精を絞り
取ろうとする扇動を始めていた。

「蘭お姉ちゃんの、きつい……」
「そ、それは、あっ……き、きみのが大きいから……あ……」

もちろん圭太の逸物が同年代の子に比べれば大きかったというのはあるが、巨根で
何度も犯された蘭にとってはどれほどのことでもないはずだ。
それよりはむしろ、蘭の膣の締まり具合が強く、圭太のものを締め付けているからと
言うべきだろう。
それでも圭太のペニスは蘭の身体を、そしてセックスというものを学習し、どうすれ
ば自分が気持ち良くなれ、同時に蘭を悦ばせることが出来るかということを覚え込ん
でいった。
出来るだけ奥に突き込むようにし、突く時は一気に、抜く時はゆっくりとしてやる
と、蘭は特に反応するようだ。
そうこうしているうちに、少年の方の快感も高まるだけ高まり、腰の深いところから
発生した熱がじわじわと股間にまで到達してきている。
それが蘭にも伝わっている。

「あっ……ううんっ……いっ……、ああ……きみの……圭太くんのが中でびくびく
して、ああ……」
「気持ちいいっ、気持ちいいよ、蘭お姉ちゃんっ……!」

ペニスが膣の中でぐぐっと反り返ってきている。
胎内なのに、それがぴくっと、ぴくっと震えているのすら、蘭にはわかった。
蘭は両手を伸ばし、少年の背中へ回して、その身体を抱きしめている。
圭太は、揉んでいた乳房から名残惜しそうに手を離したが、その手で蘭の両頬を押さ
えた。

「? んっ、んちゅうっ……!」

何をするのかときょとんとしていた蘭の小さな唇に、少年は吸い付いていった。
喘ぐ蘭の口を見ているうちに、どうしてもそこを吸ってみたくなったのだ。
さっき受けた「大人のキス」の魅力もある。
口を吸い合い、舌を交歓することが、思った以上に少年へ快楽を与えていたのだ
った。
それは肉体的というより精神的な交歓に思えた。

「ん、んむっ……ちゅううっ……」
「は、はんむ……んんっ……じゅっ……」

蘭も手を背中から回し、圭太の頭を抱えるようにしてその唇に口づけていた。
口を開け、互いの舌をそれぞれの咥内に入れ込み、口腔をかき回すように愛撫する。
舌同士を絡め合いつつ、双方の口を貪るように吸っていった。
蘭の口には圭太の、少年の口には美少女の唾液が入り込んでいったが、ためらうこと
なく飲み込んでいく。
たっぷりとしたキスを交わし、ようやくふたりが口を離すと、それまでの余韻が引く
ように、唾液の糸が蘭と圭太を繋いでいた。

「すごいキス……。もう「大人のキス」を覚えたのね」
「うん……、気持ち良かったし」
「悪い子……。こういうことばかり覚えて」
「でも、僕、蘭お姉ちゃんがホントに大好きなんだ。だから……」
「もう言わないで。わかってる……よくわかってるから」

そう言って、蘭は軽く少年に口づけし、言葉を遮った。
この子から「好きだ」と言われるたびに、蘭は心が挫けていくような気がする。
新一ではなく、この子を愛してしまいそうになる。
あくまでこの行為は少年自身のためであり、蘭がのめり込むためではない。
少女は改めてそのことを心に刻んだ。

その間にも圭太は蘭を突き込んでいく。
蘭の肉体はそれを待ち望んでいたかのように、少年の乱暴とも言える挿入を受け止
めていた。
蘭に馴染んだ肉棒が激しく突き立ててくると、少女は愉悦の喘ぎを大きくしていく。

「いいっ……ああ、いいっ……あ、あうっ……き、気持ちいいっ……ああっ……」
「お、お姉ちゃん、気持ちいいの? いいのっ!?」
「いいわ、いいっ……け、圭太くんのがいいっ……ああっ……」

蘭がよがるごとに、肉棒をくわえこんだ膣がきゅっと締まり、圭太へ素晴らしい
快感を伝えていく。
欲望に浸食されていく少年は、本能のままに蘭の両脚をこじ開け、出来るだけ深く
まで貫いていく。
突き込んでいけばいくほどに、蘭の中で官能の炎が燃え上がり、膣襞がペニスに
絡み、包み込んで奥へといざなっていった。

「あっ、く……お、お姉ちゃんっ、僕っ……」
「あ、あ……で、出そう? 我慢できない? あっ……」
「が、我慢するっ……」
「ああっ、で、でもっ……」

蘭は差し迫ったような声を上げ、嬌声を放った。

「ご、ごめんなさいっ……あ、あたしが……お姉さんの方が先にっ……!」
「え……?」
「あ、ああっ……だめっ、いいっ……い、く……い、いきそうっ……」
「蘭お姉ちゃんっ!」
「いっく……ああっ、い、いっちゃうううっっ!!」

蘭は激しく昇り詰め、汗の浮いた裸身をたわませた。
背中を弓なりにして、上にいる圭太を持ち上げるほどに仰け反って、ぶるるっと
激しく痙攣した。
少年が驚嘆した顔で蘭の美貌を覗き込みつつ、それでも腰を振り続けた。
当然、蘭のそこは肉棒をきつく締めてきたのだが、射精するまでには至らなかった。
なんだかんだ言っても、圭太もう今日だけで三度も射精しているのであり、直前
だけでも2度出している。
加えて、蘭の生々しい絶頂シーンに呆気を取られていたのだった。
初めて見る女のオーガスムスに、圭太は息を飲んだ。
何と激しく、そして美しいのだろう。

「……お姉ちゃん、その……」
「け、圭太くん……あたし……先にいっちゃった。だらしないね……あっ!」

圭太の腰は、蘭に休む間を与えないかのように責め立てている。
うっとりと余韻に浸る間もなく、蘭はまたよろよろと快楽の頂点へと昇って行き
始める。
膣の方はまだまだ平気とばかりに、さらなる快楽を求めて少年のペニスに絡み、
締め付けていた。

「ああ、いやあ……」
「え? いやなの、お姉ちゃん?」

圭太はびっくりしたように腰を止めた。
そして少し哀しそうな顔で蘭を見ている。
こういう男女間の駆け引きはまだわからないらしい。
この場合、レイプでもされているのでなければ、本当にやめて欲しい女性はいない
だろう。

「……いやじゃないわ。いいのよ、きみの好きにして」
「でも……。うん、わかった」
「あ、あ……ああっ……!」

動きが止まっていたペニスに責めを促すように絡んでいた襞を引き剥がすように、
圭太の動きがまた再開される。
動きはゆっくりとしたものではなく、蘭が目を剥くほどに激しいものだった。

「あっ、あっ……は、激しいっ……圭太くん、すごっ……あ、いいっ……!」

強い突き込みに、蘭は恥ずかしい声を抑えようと唇を噛みしめるのだが、すぐに緩
み、耐えきれぬように喘ぎ出した。

「んっ、いいっ……気持ちいいっ……ああ、圭太くんっ……いいっ……ああっ……
あっ……」

肉棒に食いつくように絡んでくる襞の心地よさを必死に堪えながら、圭太は腰を使
いつつ、ゆさゆさと揺れ動く乳房を揉み始める。
ぎゅうぎゅうと絞るように強く揉んでいるのに、蘭には苦痛は一切なく、溢れん
ばかりの愉悦が込み上げてきた。
じくじくと蜜を滲ませる膣口も、盛んにペニスを食い締めている。

「んっ、んうっ……も、もっと、ああっ……もっと深くっ……ふ、深くできる?
ああっ……」
「こ、こう? これでいい?」

圭太なりに工夫し、乳房を揉んでいた手を離して蘭の両脚の付け根を押さえつける
ようにして股間をより広く開かせる。
そうした上で、腰を押しつけてぐりぐりと抉るように肉棒を送り込んだ。
結果として、少年に可能な限り深くまで挿入され、おまけとして密着した腰が蘭の
クリトリスを潰し、擦り、別の快感まで送り込んでいった。

「ああっ、そ、そうっ……そうよっ、あっ……ふ、深いわ……いいっ……深いのが
いいっ……あああ……」

蘭の方も腰を持ち上げるようにして圭太に押しつけ、背中を抱き込んで密着しよう
としている。
同時に、長い脚を少年の脚に絡めてきた。
こうすることで腰の動きは抑制されるものの、より深い挿入感を味わうことができる。

「きっ、気持ちいいっ……あっ、お腹っ……お腹が抉られてるみたいっ……あっ、
あ……あううっ……」

思いも寄らぬ激しい性交に、蘭の身体の奥から灼け爛れんばかりの快美な官能が
次々に押し寄せてきた。
蘭は我を忘れて嬌声を噴き上げ、よがり、少年に媚びるように喘いだ。

「んああっ……いっ、ああっ……いいっ……あはあっ……」

小学生に胎内を蹂躙され、蘭は悦びの声を上げ続けた。
喘ぐばかりでろくに息が出来ず、時折よがるのを我慢して「はあはあ」と激しく
呼吸しているのが、また生々しい。
荒い息を吐きつつ首を振りたくり、乳房を揉み立てられると首を反らせて身悶えて
いる。
もう完全に蘭の腰は圭太に合わせて動いていた。
跳ねる腰についていけず、全身の汗が辺りに飛び散っている。

「ああっ……あああっ!」

蘭はますます締め付けを強めていく。
と言っても勝手に強まってしまうのだ。
腰の動きも激しくなり、圭太のペニスを痛いほどに刺激する。

「けっ、圭太くんっ、あ、あたし、またっ……!」
「なっ、なにっ? 蘭お姉ちゃん、どうしたのっ、あっ!」

尋ねる圭太の言葉も、律動するごとに途切れ、まとまった台詞にならない。

「あ、あうっ、あううっ……い、いきそうっ……お姉さんまたいきそうなのっ……
いいっ……!」
「あ、あ、ぼ、僕もっ……な、何だか出ちゃいそうになってるっ」

胎内の襞を総動員させて射精を促され、三度出した圭太も、もう我慢の限界まで来て
いる。
そうでなくとも、毛利蘭という美少女の官能的な媚態を間近に見せつけられている
のだ。
男なら誰だって我慢できまい。
蘭の膣奥がひくひくと蠢いている。
律動による快感をたっぷり味わった後は、精を受ける愉悦が欲しいらしい。
圭太もそのつもりのようだ。

「でっ、出そう、ですっ……で、出る!」
「あ、ま、待ってお願いっ……いいっ……」
「あ、な、なんで……?」

蘭の困ったような言葉に、圭太は戸惑いつつも腰を動かし続ける。
動きは緩やかだが、蘭の膣へは確実に快感を与え続けていた。

「こ、このまま中に出しちゃだめ……あっ……」
「ど、どうして?」
「んんっ……し、知ってるでしょう、あっ……な、中に出したら、あうっ……中に
出したら、あ、赤ちゃんが、あはっ……」
「……」
「あ、赤ちゃん出来ちゃうかも知れないのよ、あっ……」
「ら、蘭お姉ちゃんと……僕の……?」
「そ、そうよ、ああ……、だ、だから中はダメ。外にお願い……いっ……」
「で、でも……」

少年は困惑したように、それでもきっぱりと言った。

「でも僕、蘭お姉ちゃんの中に出したいっ」
「そんな……」
「なんでかわかんない。わかんないけど、僕、お姉ちゃんの中に出して、お姉ちゃん
と一緒に気持ち良くなりたいんだ」
「……」

蘭は喘ぐのをやめ、じっと少年を見つめた。
圭太の方は、まだ腰を動かし続け、あまつさえ乳房も揉んでいたが、気にならなか
った。

「……そんなに中に出したいの?」
「うん」
「あたしの中に……?」
「……うん」
「もしかしたら、お姉さんと圭太くんの子供ができちゃうかも知れないんだよ。
それでもいいの……?」
「……いい」
「……」

恐らく少年には、蘭を妊娠させるとか、その結果どうなるのか、ということは具体
的にわかっていないだろう。
それでも圭太の男のとしての本能が、蘭という女を欲し、その子宮に射精したいと
いう欲求を生み出しているのだ。
「とんでもないこと」と断ることも出来た。
しかし、笑みを作った蘭の口から出た言葉は別だった。

「だったら……」
「……」
「だったら……いいよ」
「いいの?」

蘭はこっくりと頷いた。

「圭太くんがどうしても中に出したいなら……、お姉さん、我慢する」
「我慢……」

圭太は少し不安そうになる。

「中に出しちゃうと……気持ちよくないの?」
「ううん、そうじゃなくて……」

説明しても詮無いことだ。
蘭は受け入れた。

「気持ち……いいと思う。だからいいわ。して……」

圭太の顔に、あからさまな喜びの表情が浮き上がった。
この少女と一緒に至高の快楽を味わうことが出来る。
蘭は受け入れてくれたのだ。
再び腰を突き上げていった。

「あ、ああっ! んあっ! あっ! あはっ! いっ! あうっ! いいっ!」

圭太がまた深くまで抉り込んでくると、たちまち蘭の膣にもとろけるような快感の
波が押し寄せてくる。
心なしか子宮が下降したのか、少年のペニスが、先だけコツン、コツンと当たる
ようになってきた。
子宮を責められることの多かった蘭は、それでまた一段階快楽の階段を上昇する。

「はああっ、いいっ……お、奥に来てるわっ……んっ……んんっ、いいっ……き、
気持ちいいっ……あ、いきそうっ……!」

圭太が上から突き込むのに合わせて、蘭も腰を持ち上げる。
ペニスがぐっと刺さってくると膣を緩め、出て行こうとするときゅっと締めて食い
止める。
そうした淫靡な動きを腰にさせながら、蘭は自分から感じるポイントに圭太のもの
が当たるように動いていった。

「ああ、いいっ……ホ、ホントにいきそうっ……圭太くんっ、あたし、またあっ!」

絶頂を訴える蘭の叫びが耳に飛び込み、圭太もいちだんと腰を激しく使う。
深く長くではなく、浅いが素早く律動する。
射精の体勢に入ってきたのだ。
がすがすと突き込む圭太の動きを止めようとするかのように、蘭は少年をひしと
抱きしめた。
官能的なカーブを描いた太腿が、決して離さないと言わんばかりにがっしりと圭太
の腰に絡みつく。

「あ、あああっ、いくっ……圭太くんっ……お姉さん、いく……い、いっっくうう
うっっ!」

その瞬間、蘭のすらりとした肢体がぐうんと伸び上がり、背中が反り返って、上に
いた圭太を持ち上げた。
さきほどとは比較にならぬ強い収縮が少年のペニスを襲い、高まりきった射精の
感覚が炸裂した。

「おっ、お姉ちゃんっ! 蘭お姉ちゃんっ、大好きぃっ!」
「圭太くんっ……ああっ!!」

どびゅびゅうっ、びゅるるっ。
どびゅっ、どびゅっ。
びゅるるっ、びしゅるるっ。

蘭の、人並み外れた膣の締め付けに引き絞られた圭太の肉棒が、膣深くで精液を
噴出した。

「でっ、出てるっ……!」

蘭は仰け反りっぱなしで嬌声を噴き上げた。
ぎゅっとばかりに圭太の背中を抱きしめ、腰に絡めた脚もぶるぶると痙攣している。
その爪先はぐぐっと内側に屈まり、また反り返っていた。

「ううっ……」

圭太も、何かわからないがペニスの先にぶつかっているものめがけて射精を繰り返
していた。
誰に教わったわけでもないのに、蘭の腰を抱き寄せるようにして密着し、その奥へ
と激しく射精している。
蘭は、どくどくと際限なく吐き出される精液をすべて受け止めようと、全身を痙攣
させつつも、少年から腰を離そうとしない。

「あ、あうう……すごい……まだ出てるよ……あっ……圭太くんのおちんちんから
……ああ、熱いのがいっぱい……ああ、いい……」

(あたし……小学生と本気でセックスしちゃった……)

射精の感覚を子宮に受け、蘭は続けざまに気をやっている。
そのせいか、膣はまだ締め付け、残りも全部出せと言わんばかりに圭太のペニスを
絞っていた。

ようやく出すだけ出し終えると、蘭はがっくりと力が抜け、背に回した腕と腰に回
した脚を、どたりと床に落とした。
圭太がゆっくりと蘭の媚肉からペニスを抜き去ると、蘭は「あう……」と呻いて
小さく震えた。
鮮烈な快楽後の心地よい疲労の中、蘭は気怠い笑みを浮かべながら少年に尋ねた。

「圭太くん……、気持ちよかった?」

少年はこくりと頷き、蘭に問い返す。

「うん。お姉ちゃんは?」
「……とってもよかったわ。何だか、身体がとろけちゃいそうよ……」

それは圭太も同じだった。
まだ睾丸や陰茎の根元が痺れているくらいだ。
しかも後味が良い。
拓馬に脅され、蘭を犯した時のいたたまれない罪悪感や、蘭を想ってオナニーした
後の後ろめたさが全然ないのだ。
セックスとはこれほど良いものかと思った。



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